JP2001229373A - 2値画像の縮小処理方法および画像形成装置 - Google Patents

2値画像の縮小処理方法および画像形成装置

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JP2001229373A
JP2001229373A JP2000042037A JP2000042037A JP2001229373A JP 2001229373 A JP2001229373 A JP 2001229373A JP 2000042037 A JP2000042037 A JP 2000042037A JP 2000042037 A JP2000042037 A JP 2000042037A JP 2001229373 A JP2001229373 A JP 2001229373A
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scale matrix
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Hitoshi Sato
仁 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像消失を起こすことなく、かつ、濃度ムラの
発生を防止して、比較的高速かつ低コストで2値画像の
縮小処理を行う。 【解決手段】与えられたスケール率をディザマトリクス
に適用して基本スケールマトリクスを生成する(S31
〜S33)。この基本スケールマトリクス内セルの行ま
たは列を並び換えて互いに異なる複数の基本スケールマ
トリクスを生成し、これらを組み合わせて大規模スケー
ルマトリクスを生成する(S34)。この大規模スケー
ルマトリクスを2値画像データに適用して、当該大規模
スケールマトリクスのオフビットに対応する画素を削除
する(S36)。大規模スケールマトリクスに対して、
オンドットの空間的規則性をなくすように、基本スケー
ルマトリクスを行列要素として行および列単位にさらに
並べ換えを行い(S35)、その結果得られたマトリク
スを新たな大規模スケールマトリクスとして使用しても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2値画像におけ
るスケール処理、特に縮小処理の方法およびこれを用い
た画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に2値画像のスケーリング(縮
小)処理としては、Weimanスケーリングアルゴリ
ズムが知られている。このアルゴリズムの概略は、p/
q(p<q、pとqは正の整数)のスケール率が与えら
れたときに、横軸にq値を縦軸にp値をとってスケール
用パターンデータを得るためのq行p列のマトリクスを
想定し、その左下と右上の対角点間に対角線を引く。こ
の対角線の傾きは、p/qとなる。この傾きの直線が順
次の各列(第1列、第2列・・・第q列)内で、マトリ
クスのいずれかの水平線に交わるか否かを判定する。交
わったときビット”1”、交わらなかったときビット”
0”を立てて、qビットの間引き用パターンデータを得
る。なお、第1列のビットは”1”、第p列のビット
は”0”に、常に固定される。このパターンデータを縮
小対象の画像データに順次割り当てて(AND演算を行
い)、画像を縮小する。すなわち、ビット”1”が割り
当てられた画像ドットは残され、ビット”0”が割り当
てられた画像ドットは削除される。
【0003】図3は、Weimanスケーリングアルゴ
リズムを説明するためのスケール率p/q=5/8の場
合のマトリクスを示す。この場合、5行8列のマトリク
スの対角線は第2列、第4列、第5列、第7列で水平線
と交わっている。したがって、それらの列と第1列に対
応するパターンデータのビットは”1”となる。他の列
のビットは”0”となる。このようにして、”1101
1010”という8ビットのパターンデータが得られ
る。このデータは、16進表記で0xda(0xは16
進数を示す)となる。これにより、画像の8ドット(8
画素)毎にパターンデータのビット”0”の位置のドッ
トが削除される。
【0004】図4、図5は、それぞれ同様に、スケール
率p/q=3/7のパターンデータ(0xa9,0x5
2,0xa5,0x4a,0x95,0x2a,0x5
4)、およびp/q=1/2(0xaa)の場合のマト
リクスを示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような間引き用
パターンデータを用いて2値画像を縮小する際、入力デ
ータの入力順に画一的にドットの間引きの可否が決定さ
れ、間引かれた画素が有効な画像ドット(例えば、黒ド
ット、または背景色以外の色のドット)であったかどう
かはシステム側では判断がつかない。そのため、意図せ
ず画像欠損が生じてしまう場合がある。例えば線幅1ド
ットの直線データが2値画像で入力されてきた場合、そ
の直線すべての画像欠落(すなわち消失)が生じる場合
がありうる。
【0006】このようなデータ欠落を解決するために2
値画像の中味が連続したドットかどうか判断し、連続し
たドットについてのみドットの削除を許可する手法も知
られている。しかし、孤立したドットは削除しないとす
ると濃度が高くなってしまい、縮小後の画像に濃度ムラ
発生を招来する場合がある。また、高度なドット判定に
てこの濃度ムラ発生を抑える方法も知られているが、処
理速度が非常に遅くなってしまったり、高速化のために
ハードウェア化することによりコストが増大したりする
問題がある。
【0007】本発明は、上述のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、画像消失を起こ
すことなく、かつ、濃度ムラの発生を防止し、比較的高
速かつ低コストで2値画像の縮小処理を行う方法および
これを用いた画像形成装置の提供をすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による2値画像の
縮小処理方法は、与えられたスケール率(100%未
満)に基づいて2値画像を縮小する方法であって、前記
与えられたスケール率をディザマトリクスに適用して各
セル内にオン/オフドットを有する基本スケールマトリ
クスを生成するステップと、生成された基本スケールマ
トリクス内セルの行または列を並び換えて互いに異なる
複数の基本スケールマトリクスを生成し、これらの複数
の基本スケールマトリクスを組み合わせて大規模スケー
ルマトリクスを生成するステップと、この大規模スケー
ルマトリクスを2値画像データに適用して、当該大規模
スケールマトリクスのオフビットに対応する画素を削除
するステップとを備えたことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、ディザマトリクスによ
り得た2次元的なオン/オフドットを有するスケールマ
トリクスを用い、かつ、そのセルの行または列の並び換
えにより生成した互いに異なる複数の基本スケールマト
リクスを組み合わせて、より大規模なスケールマトリク
スを生成し、この大規模スケールマトリクスを2値入力
画像データに適用するようにしたので、濃度ムラなく、
かつ、画像縮小処理による直線等の消失をより確実に防
止することができる。また、一旦、大規模スケールマト
リクスが生成されれば、オフビットのセル値に基づいて
画素を削除すればよいので、縮小処理が比較的簡単かつ
高速に行える。
【0010】例えば、前記基本スケールマトリクスはN
×N(Nは2以上の正の整数)のサイズを有し、このN
×N基本スケールマトリクス内セルの行および列単位の
N×N−1回の並べ換えを行い、これにより生成された
N×N−1個のN×N基本スケールマトリクスを元のN
×N基本スケールマトリクスと組み合わせて(N×N)
×(N×N)のサイズの大規模スケールマトリクスを生
成する。
【0011】好ましくは、前記(N×N)×(N×N)
の大規模スケールマトリクスに対して、オンドットの空
間的規則性をなくすように、前記基本スケールマトリク
スを行列要素として行および列単位にさらに並べ換えを
行い、その結果得られた新たな(N×N)×(N×N)
の大規模スケールマトリクスを2値画像データに適用し
てもよい。
【0012】これにより、一層確実に、直線等の消失を
防止することができる。
【0013】本発明による上記2値画像の縮小方法を採
用した画像形成装置は、2値画像データを解析して、印
字データを生成するデータ解析手段と、前記印字データ
を展開するフレームメモリと、前記データ解析手段の解
析結果に従って、前記フレームメモリに画像を展開する
際に、与えられたスケール率に基づいて生成されまたは
予め用意された大規模スケールマトリクスを2値画像に
適用して、大規模スケールマトリクスのオフドットに対
応する画素を削除する画像縮小処理手段と、前記フレー
ムメモリに展開された印字データに基づいて印字を行う
印字手段とを備え、前記大規模スケールマトリクスは、
前記与えられたスケール率をディザマトリクスに適用す
ることにより各セル内にオン/オフドットを有する基本
スケールマトリクスを生成し、この生成した基本スケー
ルマトリクス内セルの行または列を並び換えて生成した
互いに異なる複数の基本スケールマトリクスを組み合わ
せて生成されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明が適用されるプロッタ、プ
リンタ等の画像形成装置の構成を示すブロック図であ
る。図1中、11は装置全体の動作を制御するCPU、
12はCPU11の作業領域およびデータの一時記憶領
域として利用されるRAMである。13は画像形成装置
を駆動するためのプログラムやデータが書き込まれてい
るROMであり、CPU11により使用される。14は
外部のコンピュータ端末装置等(図示せず)と接続する
ためのインタフェース部であり、これを介して2値画像
等の印字対象データ(この例ではプロッタ記述言語デー
タ)が転送されてくる。15はマンマシンインタフェー
スのための表示を行うLCD表示装置、16は画像形成
装置の各種設定を選択するためのキー操作部である。1
7は画像形成装置の印字部、18はCPU11と他の各
要素とを接続するシステムバスである。
【0016】図2は、図1の画像形成装置における入力
データ受信から印字までの概略の処理フローを示す。
【0017】まず、外部から入力データ(2値画像デー
タ)を受信し(S21)、この受信したデータをプロッ
タ記述言語のフォーマットにしたがってデータ解析(言
語解析)を行う(S22)。このデータ解析手段を一般
にインタープリタと呼んでいる。ついで、入力画像と出
力画像の解像度の違いによる解像度変換、および、キー
操作部16からの入力指示または受信データによる指示
に基づいて決まるスケール率に応じたスケール処理が行
われる(S23)。その後、印字時に使用されるフレー
ムメモリ(RAM12内)にスケール後の画像が展開さ
れる(S24)。データ解析により、印字開始コマンド
が確認されるまで、上記ステップS22〜S24の処理
が繰り返される(S25)。印字開始コマンドを受信す
ると、フレームメモリに展開されたデータを基に実際の
印字動作が開始される(S26)。
【0018】ただし、S25の判定を「印字開始コマン
ドの受信?」としないで「1バンド分のデータが溜まっ
たか?」にすれば、フレームメモリは全画像分ではなく
1バンド分(例えば印字ヘッドの走査幅に対応)の容量
で済む。本実施の形態では、そのいずれであってもよ
い。
【0019】図7に、本発明の実施の形態において、基
本スケールマトリクス作成のためのディザマトリクス
(Bayer Dither)を示す。ディザマトリク
スは、一般に、多値画像の濃淡(階調)を2値ドットで
再現するために、多値画像データを2値画像データに変
換するために用いられるものである。図7は8行8列
(8×8)のディザマトリクスを示している。このディ
ザマトリクスは、64個のセル位置にそれぞれ”0”か
ら4きざみに”252”までの数値が割り当てられてお
り、それぞれの数値が多値データの2値化のための閾値
として用いられる。これにより、8×8+1(=65)
階調の多値画像の再現が可能となる。
【0020】通常、ベクタ形式の線分データは、その始
点および終点の座標の他、線幅、先端形状、濃度などで
表現される。ベクタの濃淡を表現するためには、図7の
ディザマトリクスに基づいて、図8に示すような、その
ベクタの濃度値に対応したオン/オフパターンを有する
マトリクス(マスクマトリクス)を生成する。このマト
リクスは濃度値50%の場合に相当する。すなわち、濃
度値100%を255とすると、濃度値50%の濃度値
は127となる。よって、図7に示すマトリクスの12
7以下の数値を有するセルの部分をオンとし、127よ
り大きい数値のセル部分をオフとしている。本発明で
は、このマスクマトリクスを2値画像の縮小のために用
いる間引き用のマトリクス(スケールマトリクス)とし
て用いる。このオフのセル部分に対応する画像ドット
(画素)を間引く(削除する)ことにより、濃度値に対
応したスケール率で目的の画像縮小が行える。
【0021】したがって、図8のマトリクスはスケール
率が50%の場合の基本スケールマトリクスとなる。こ
のスケール率の場合、従来技術で説明したアルゴリズム
では、p/q=1/2に対応する間引き用パターンデー
タ(0xaa)に対して入力データが0x55の場合、
このデータと0xaaとのANDをとった場合、結果が
全ビット0となる。これによって、垂直線が縮小後に完
全に消失してしまう場合が生じる。図8のマトリクスパ
ターンではそのような垂直線の消失はなくなる。しかし
なお、線幅1ドットの傾き45゜等の斜め線が完全に消
失する場合が生じうる。
【0022】このような問題に対して、以下に本実施の
形態による解決法を説明する。
【0023】図6は、図2のフロー中のステップS23
のスケール処理の具体的処理フローを示す。
【0024】まず、スケール率を決定する(S31)。
これは、外部設定のスケール率、データ中の解像度変換
によるスケール率、縦横比指定等により決まる(S3
1)。本発明が関与するスケーリングは縮小のみであ
り、そのスケール率は0から100%の範囲とする(但
し、0%と100%は含まない)。その後、この例で
は、0から100%のスケール率SCiを0から255
の範囲のスケール値SCoへ変換する(S32)。この
変換は、単純に次式で実現される。
【0025】SCo=SCi×(255/100)
【0026】この求められたスケール値SCoを図7に
示したディザマトリクスパターンに当てはめて基本スケ
ールマトリクスを作成する(S33)。この当てはめ方
は、前述した濃度用のマスクマトリクスの求め方と同じ
であり、ディザマトリクスの各セル内の数値をスケール
値と比較して、スケール値より小さい値のセルを”1”
(オン:ドットを置く)にし、大きい値のセルを”0”
(オフ:ドットを削除する)にする。このようにして、
8×8サイズの基本スケールマトリクスを作成する。
【0027】与えられたスケール率が50%の場合の基
本スケールマトリクスは、図8で示したとおりである。
すなわち、50%スケール率に対応してスケール値12
7(小数点以下切り捨て)が得られ、その結果、ディザ
マトリクス内のしきい値が127よりも小さなセルが全
て”1”となった基本スケールマトリクスが得られる。
【0028】次に、N×Nマトリクス(本実施の形態で
は8×8)に対してN×N−1回配置換えを行って、
(N×N)×(N×N)のサイズ(本実施の形態では6
4×64)の大規模スケールマトリクスを作成する方法
について説明する。
【0029】(N×N)×(N×N)のサイズの大規模
スケールマトリクスを作成するために、基本スケールマ
トリクス内セルの行と列の並び換えすなわち配置換えを
おこなう(S34)。
【0030】図9、図10は、その配置換えを説明する
ための図であり、行と列の並び換えを行うプログラム例
(C言語で記載)は下記の通りである。このプログラム
の主要部にはその部分の役割を示すコメントを付加して
ある。但し、このプログラムは行列の配置換えを行うた
めの一例であり、同様の処理が実現できればプログラム
言語およびその記述は任意である。 #define N_MATRIX 8 #define BYTE_DOT 8 extern unsigned char inputMatrix[N_MATRIX*N_MATRIX/BYTE_DOT]; extern unsigned char outputMatrix[N_MATRIX*N_MATRIX*N_MATRIX* N_MATRIX/BYTE_DOT]; static void MakeMaskMatrix_ArrayConvert ( unsigned char *inputMatrix, unsigned char *outputMatrix) { char i,j,n; for(i=0; i<N_MATRIX; ++i){ /*図11のP1の作成*/ outputMatrix[i*N_MATRIX*N_MATRIX/BYTE_DOT]=inputMatrix[i]; } for(j=0;j<N_MATRIX-1; ++j){ /*図11のP2,P3,P4,P5,P6,P7,P8の作成*/ for(i=0; i<N_MATRIX; ++i){ outputMatrix[(i*N_MATRIX)+(j+1)]= outputMatrix[(N_MATRIX-1-i)*N_MATRIX+j]; } } for(n=0;n<N_MATRIX-1; ++n){ for(i=0; i<N_MATRIX; ++i){ /*図11のP9,P17,P25,P33, P41,P49,P57の作成*/ outputMatrix[i*N_MATRIX+((n+1)*N_MATRIX*N_MATRIX)] =(outputMatrix[i*N_MATRIX+ (n*N_MATRIX*N_MATRIX)]>>1)| (outputMatrix[i*N_MATRIX+(n*N_MATRIX*N_MATRIX]<<7); } for(j=0; j<N_MATRIX-1; ++j){ /*図11の残りのP作成*/ for(i=0; i<N_MATRIX; ++i){ outputMatrix[(i*N_MATRIX)+(j+1)+ ((n+1)*N_MATRIX*N_MATRIX)] =outputMatrix[(N_MATRIX-1-i)*N_MATRIX+ j+((n+1)*N_MATRIX*N_MATRIX)]; } } } }
【0031】図11は、このプログラム処理により得ら
れた大規模スケールマトリクスの構成を示す図である。
そのパターンP1は、配置換えの基となる8×8の基本
マトリクスである。P2は、図9で示したように、基本
マトリクスの最上行を最下行へ移動させてP1の行の配
置換えをしたものである。P3はP2に対して同様の行
の配置換えをしたものである。同様にしてP8まで作成
する。P9は、図10で示したように、基本マトリクス
の最右列を最左列に移動させてP1の列の配置換えをし
たものである。P10はP2に対して同じ列の配置換え
をしたものである。同様にしてP16まで作成する。さ
らに、図11の次のパターン行であるパターンP17〜
P24も同様に直前のパターン行の対応するパターンの
配置換えにより作成する。以下の各パターン行について
も同様である。
【0032】このようにして、P1のN×Nの基本マト
リクスに基づいて、図11に示したような(N×N)×
(N×N)の大規模マトリクスを作成することができ
る。
【0033】以下、最も条件の厳しいスケール率2%未
満の場合について具体的な例を説明する。まず、スケー
ル率2%未満の基本スケールマトリクスを単にそのまま
組み合わせた大規模マトリクスパターンは、図13で示
すようになる。この場合、図13に示すライン(線分)
Aのようにオンドットに乗るラインだけが消失すること
なく表現でき、ラインBとラインCのようにオンドット
に乗らないラインはライン全体が消失してしまう。これ
に対して、前述のステップS34の処理を施した結果が
図14のようになる。この場合、ラインの消失の可能性
は図13の場合より低減されるが、なお、図14のライ
ンDとラインEのように水平または垂直からの傾きがわ
ずかのラインについて、ライン全体の欠落、すなわち消
失が生じる。
【0034】このような問題を解決するために、更に大
規模スケールマトリクスに対して、基本スケールマトリ
クスを行列要素として行および列単位の配置換えを行う
(S35)。図11の大規模スケールマトリクスに対し
てこの配置換えを行ったのが、図12に示す大規模スケ
ールマトリクスである。これにより、図14のスケール
率2%の例の大規模スケールマトリクスは、図15に示
すように変形される。この図15のマトリクスパターン
から分かるように、図14において見られたオンドット
の空間的規則性が排除されている。これによりどのよう
な傾きでも線分の消失は生じない。
【0035】図12の大規模スケールマトリクスに対す
るオンドットの空間的規則性のなくし方の一例について
説明する。N×N(ここではN=8)の基本マトリクス
を1つの行列要素とするM×M(ここではM=8)のマ
トリクスについて、その配列を変化させることで空間的
規則性をなくす。本実施の形態では、まず、M×Mのマ
トリクスの行について、第8行の内容を第3行に移し、
元の第3行の内容を第4行へ移す。同様に元の第4行の
内容を第6行へ、元の第6行の内容を第7行へ、元の第
7行の内容を第5行へ、元の第5行の内容を第8行へ移
す。このようにして、M×Mのマトリクスの行の並べ換
えを行う。次に、M×Mのマトリクスに対して、その列
について同様の並べ換えを行う。このような操作によ
り、図12のような新たなM×Mのマトリクスが生成さ
れる。規則性のなくし方はこれ以外にも種々考えられる
ので、どのように行ってもよい。
【0036】このようにして得られた大規模スケールマ
トリクスを用いて、これを入力画像データに適用する。
すなわち、大規模スケールマトリクスのオフドット(こ
こでは”0”)に対応する画素を削除する(図6、S3
6)。
【0037】このように、前記プログラムによる図11
の大規模スケールマトリクスの生成と、その基本スケー
ルマトリクスを行列要素とした行および列単位の並べ換
えにより、最終的に生成された大規模スケールマトリク
スは、高精度での画像縮小を可能とする。なお、大規模
スケールマトリクスによるスケール処理は必ずしもすべ
てのスケール率について行う必要はなく、必要な場合に
のみ利用すればよい。例えば、線分の消失が生じないよ
うな比較的スケール率が大きい(例えば50%を超え
る)場合には上記処理は不要である。
【0038】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、種々の変形、変更が可能である。例えば、
前記スケール率毎の基本スケールマトリクス(さらには
最終的な大規模スケールマトリクス)は、予め異なるス
ケール率毎に求めて、テーブル化(ROM等に格納)し
ておいてもよい。これにより、スケール処理時にその都
度マトリクスの生成を行う必要がなくなり、単に当該マ
トリクスのテーブル参照を行えばよいので、更なる処理
速度の向上を図れる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、濃度ムラを防止して比
較的高速で低コストな2値画像データのスケール処理が
行うことが可能となり、さらに、画像消失が生じ得ない
高い精度で2値画像を表現できる画像縮小処理方法およ
びこれを用いた画像形成装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の画像形成装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の画像形成装置の入力データ受信から印字
までの処理フローを示すフローチャートである。
【図3】Weimanスケーリングアルゴリズムを説明
するためのスケール率p/q=5/8の場合のマトリク
スを示す図である。
【図4】Weimanスケーリングアルゴリズムを説明
するためのスケール率p/q=3/7の場合のマトリク
スを示す図である。
【図5】Weimanスケーリングアルゴリズムを説明
するためのスケール率p/q=1/2の場合のマトリク
スを示す図である。
【図6】図2のフロー中のステップS23のスケール処
理の具体的処理フローを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態において、基本スケールマ
トリクス作成のためのディザマトリクス(bayer
Dither)を示す図である。
【図8】図7のディザマトリクスに基づいて作成される
マスクマトリクス、かつ、本発明の実施の形態で使用さ
れるスケール率50%の基本スケールマトリクスを示す
図である。
【図9】本発明の実施の形態における、基本スケールマ
トリクスの行の配置換えを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における、基本スケール
マトリクスの列の配置換えを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における、基本スケール
マトリクスの単純配置換えによる大規模スケールマトリ
クスの構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における、大規模スケー
ルマトリクスの配置換えの最終形を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における、スケール率2
%時の大規模スケールマトリクスを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における、スケール率2
%時の大規模スケールマトリクスの単純配置換え後の大
規模マトリクスのを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における、スケール率2
%時の大規模スケールマトリクスの配置換えの最終形を
示す図である。
【符号の説明】
11 CPU 12 RAM 13 ROM 14 インターフェース 15 液晶表示装置 16 キー操作部 17 印字部 18 システムバス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられたスケール率(100%未満)に
    基づいて2値画像を縮小する方法であって、 前記与えられたスケール率をディザマトリクスに適用し
    て各セル内にオン/オフドットを有する基本スケールマ
    トリクスを生成するステップと、 生成された基本スケールマトリクス内セルの行または列
    を並び換えて互いに異なる複数の基本スケールマトリク
    スを生成し、これらの複数の基本スケールマトリクスを
    組み合わせて大規模スケールマトリクスを生成するステ
    ップと、 この大規模スケールマトリクスを2値画像データに適用
    して、当該大規模スケールマトリクスのオフビットに対
    応する画素を削除するステップと、 を備えた2値画像の縮小処理方法。
  2. 【請求項2】前記基本スケールマトリクスはN×N(N
    は2以上の正の整数)のサイズを有し、このN×N基本
    スケールマトリクス内のセルの行および列単位のN×N
    −1回の並べ換えを行い、これにより生成されたN×N
    −1個のN×N基本スケールマトリクスを元のN×N基
    本スケールマトリクスと組み合わせて(N×N)×(N
    ×N)のサイズの大規模スケールマトリクスを生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の2値画像の縮小処理方
    法。
  3. 【請求項3】前記(N×N)×(N×N)の大規模スケ
    ールマトリクスに対して、オンドットの空間的規則性を
    なくすように、前記基本スケールマトリクスを行列要素
    として行および列単位にさらに並べ換えを行い、その結
    果得られた新たな(N×N)×(N×N)の大規模スケ
    ールマトリクスを2値画像データに適用することを特徴
    とする請求項2記載の2値画像の縮小処理方法。
  4. 【請求項4】2値画像データの印字を行う画像形成装置
    において、 2値画像データを解析して、印字データを生成するデー
    タ解析手段と、 前記印字データを展開するフレームメモリと、 前記データ解析手段の解析結果に従って、前記フレーム
    メモリに画像を展開する際に、与えられたスケール率に
    基づいて生成されまたは予め用意された大規模スケール
    マトリクスを2値画像に適用して、大規模スケールマト
    リクスのオフドットに対応する画素を削除する画像縮小
    処理手段と、 前記フレームメモリに展開された印字データに基づいて
    印字を行う印字手段とを備え、 前記大規模スケールマトリクスは、前記与えられたスケ
    ール率をディザマトリクスに適用することにより各セル
    内にオン/オフドットを有する基本スケールマトリクス
    を生成し、この生成した基本スケールマトリクス内セル
    の行または列を並び換えて生成した互いに異なる複数の
    基本スケールマトリクスを組み合わせて生成されること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記基本スケールマトリクスはN×Nのサ
    イズを有するとともに、前記大規模スケールマトリクス
    は(N×N)×(N×N)のサイズを有し、 この(N×N)×(N×N)大規模スケールマトリクス
    は、前記のN×N基本スケールマトリクス内セルの行お
    よび列単位のN×N−1回の並べ換えにより生成される
    N×N−1個のN×N基本スケールマトリクスを元のN
    ×N基本スケールマトリクスと組み合わせて生成された
    ものであることを特徴とする請求項4記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】前記(N×N)×(N×N)大規模スケー
    ルマトリクスは、オンドットの空間的規則性をなくすよ
    うに、基本スケールマトリクスを行列要素として行およ
    び列単位にさらに並べ換えが行われたものであることを
    特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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