JP2001228280A - 原子炉 - Google Patents

原子炉

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JP2001228280A
JP2001228280A JP2000042188A JP2000042188A JP2001228280A JP 2001228280 A JP2001228280 A JP 2001228280A JP 2000042188 A JP2000042188 A JP 2000042188A JP 2000042188 A JP2000042188 A JP 2000042188A JP 2001228280 A JP2001228280 A JP 2001228280A
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pipe
vessel
pressure
reactor
pressure vessel
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JP2000042188A
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Masataka Hidaka
政隆 日高
Michio Murase
道雄 村瀬
Junichi Yamashita
淳一 山下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配管破断等の事故時において、格納容器を大型
化すること無く格納容器の圧力を低減するとともに、自
然力を用いて、外部から操作することなく長期の冷却を
確立し事故事象を収束させる。 【解決手段】格納容器11を、圧力容器1の配置領域を
除いて上下方向に3分割し、上部を圧力抑制プール1
4、ドライウェル12、下部ウェットウェル16とし、
ドライウェル12と圧力抑制プール14をベント管18
で連通し、圧力抑制プール14の上部空間15とウェッ
トウェル16を複数の連通管19で連通する。圧力抑制
プール14と圧力容器1の間に重力落下注水管24を、
圧力抑制プール14とドライウェル下部空間13の間に
圧力容器下部冠水管51を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉心の核***で発
生する熱を利用する原子炉に係わり、特に、原子炉の異
常時や事故時における熱除去の信頼性を向上した原子炉
に関する。
【0002】
【従来の技術】現行の原子炉では、原子炉一次系配管の
破断等の事故時に、原子炉格納容器内に噴出した蒸気を
導いて凝縮させ圧力上昇を抑える圧力抑制プールや、こ
の圧力抑制プールあるいは復水貯蔵タンクを水源として
電動ポンプあるいは蒸気タービン駆動のポンプにより圧
力容器内に冷却水を注水し炉心を冷却する高圧注水系、
低圧注水系等の冷却系が設けられている。圧力抑制プー
ルは、格納容器内の下部ドライウェルの周囲に配置され
ている。
【0003】また、次世代の原子炉として、例えば特開
平6−34783号公報、特開平6−242279号公
報に記載のように、格納容器内の圧力容器の上方に冷却
水プールを設け、冷却水の自重で圧力容器内に冷却水を
注水して炉心を冷却する重力落下式原子炉冷却系が検討
されている。
【0004】また、原子炉の事故時において、原子炉固
有の出力制御能力、およびポンプなどの動的機器を使用
しない静的な冷却システムを有する受動的安全炉とし
て、例えば電気学会誌平成7年5月号P19−P24に
記載された原子炉が提案されている。これは、原子炉圧
力容器を内包する原子炉格納容器を内側格納容器と外側
格納容器の二重格納容器構造とし、内外格納容器間の空
間に、蒸気を導いて凝縮させ格納容器の圧力を抑制する
圧力抑制プールを兼ねた重力落下式原子炉冷却系の冷却
水プールを設けたものである。冷却水プールの水中と内
側格納容器空間部を流路で連通し、冷却水プール中の水
中と外側格納容器外の大気中にそれぞれ熱交換器を設け
て熱交換器間を閉流路で連通する。このとき、冷却水プ
ールにおける重力落下式原子炉冷却系の冷却水取り入れ
口は、冷却水プール中の熱交換器よりも上方に配置され
る。また、内側格納容器内に圧力容器の上部プレナムと
余熱除去熱交換器を設け、重力落下式原子炉冷却系の注
水管に逆止弁を介して接続される。
【0005】これにより、原子炉一次系配管の破断等の
事故時において、重力落下により原子炉に冷却水が注水
されるとともに、内側格納容器内に流出した蒸気が冷却
水プール中に導かれて凝縮することにより、内外格納容
器内の圧力を抑制することができる。さらに、冷却水中
に伝えられた熱は、冷却水プール中の熱交換器から閉流
路を通して大気中に設けた熱交換器に冷却水の自然循環
により伝えられ、大気中に放出される。冷却水プールに
おいて重力落下式原子炉冷却系の冷却水取り入れ口より
プール液面が低下した後は、圧力容器内の蒸気が内側格
納容器内に設置された余熱除去熱交換器に流入し、冷却
水プールの冷却水により冷却、凝縮され逆止弁を介して
圧力容器内に注水される。冷却水プールの冷却水は、余
熱除去熱交換器により加熱されるが、この冷却水は冷却
水プール中の熱交換器により冷却される。したがって、
冷却水プール中の熱交換器から大気中の熱交換器による
放熱が長期に渡って継続することにより、動的機器を用
いることなく原子炉を冷却できる。
【0006】また、別の方式による静的な冷却システム
を有する受動的安全炉として、ICONE5−2166
に記載された原子炉が提案されている。これは、原子炉
圧力容器を内包する原子炉格納容器の上部外側に、蒸気
を導いて凝縮させ格納容器の圧力を抑制する圧力抑制プ
ールを有する付加的な格納容器を設けたものである。圧
力抑制プールの水中と格納容器内はベント管により連通
される。また、圧力抑制プール水中に、原子炉圧力容器
内の蒸気を導いて凝縮する熱交換器を設けて、凝縮水を
原子炉圧力容器に注水するとともに、圧力抑制プールの
水中と外側格納容器外の大気中にそれぞれ熱交換器を設
けて熱交換器間を閉流路で連通する。
【0007】これにより、原子炉一次系配管の破断等の
事故時において、原子炉圧力容器内の蒸気の凝縮水が重
力落下により原子炉に注水されるとともに、原子炉圧力
容器内およびベント管を通した格納容器内の蒸気の流入
により圧力抑制プールに伝えられた熱が、圧力抑制プー
ル中の熱交換器から閉流路を通して大気中に設けた熱交
換器に冷却水の自然循環により伝えられ、大気中に放出
される。圧力抑制プール中の熱交換器から大気中の熱交
換器による放熱が長期に渡って継続することにより、動
的機器を用いることなく原子炉を冷却できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現行および現在検討中
の次世代の原子炉では、原子炉一次系配管の破断等の事
故時において、圧力抑制プール内に、蒸気とともに格納
容器内に存在した不凝縮性気体が流入し、蒸気の分圧と
不凝縮性気体の分圧の和が圧力抑制プールおよびその上
部空間にかかるため、圧力抑制プールおよびその上部空
間の容積を拡大して圧力を下げるか、格納容器の耐圧を
高める必要があった。圧力抑制プールおよびその上部空
間の容積を拡大するためには格納容器の容積を拡大する
ことが必要であり、この場合は、格納容器構造材の物量
が増加するため、原子炉の製造に係わる経済性が低下す
る問題点があった。格納容器の耐圧を高める場合も同様
に、格納容器構造材の物量が増加するため、原子炉の製
造に係わる経済性が低下する問題点があった。
【0009】また、現在の原子炉では、高圧注水系、低
圧注水系等の冷却系により冷却水を圧力容器内に注水し
炉心を冷却できるが、これらは電動ポンプあるいは蒸気
タービン駆動ポンプを必要とするため、信頼性の向上の
ためにポンプ等の動的機器を必要としない冷却系が望ま
れている。
【0010】電気学会誌平成7年5月号P19−P24
に示した例では、原子炉一次系配管の破断等の事故時に
おいて、内側格納容器から蒸気とともに格納容器内に存
在した不凝縮性気体が流入し、蒸気の分圧と不凝縮性気
体の分圧の和が外側格納容器にかかるため、この場合も
格納容器の耐圧を高める必要があった。したがって、格
納容器構造材の物量が増加するため、原子炉の製造に係
わる経済性が低下する問題点があった。
【0011】また、静的な冷却システムである重力落下
式原子炉冷却系において、逆止弁を用いて通常運転時の
圧力容器からの冷却水の逆流を防止しているが、逆止弁
の閉止等の故障によって冷却系が機能しない場合につい
ては考慮されていない。
【0012】さらに、冷却水プール中の水中の熱交換器
と大気中の熱交換器を連通して除熱する方法では、両熱
交換器における伝熱形態が自然対流熱伝達であるため、
熱伝達が低く(除熱効率が低く)、熱交換器を大型化す
る必要がある。
【0013】次に、ICONE5−2166に示した例
では、原子炉一次系配管の破断等の事故時において、圧
力抑制プール内に、蒸気とともに格納容器内に存在した
不凝縮性気体が流入し、蒸気の分圧と不凝縮性気体の分
圧の和が圧力抑制プールにかかるため、はやり格納容器
の耐圧を高める必要があった。したがって、格納容器構
造材の物量が増加するため、原子炉の製造に係わる経済
性が低下する問題点があった。
【0014】また、静的な冷却システムである原子炉圧
力容器への凝縮水注水系において、弁を用いて通常運転
時に圧力容器から隔離しているが、弁の閉止等の故障に
よって冷却系が機能しない場合については考慮されてい
ない。
【0015】さらに、圧力抑制プール中の水中の熱交換
器と大気中の熱交換器を連通して除熱する方法では、両
熱交換器における伝熱形態が自然対流熱伝達であるた
め、熱伝達が低く(除熱効率が低く)、熱交換器を大型
化する必要がある。
【0016】以上の従来技術は、原子炉の設計時に想定
される事故事象を対象として、安全系が設計されてい
る。これに加えて、受動的安全炉の目的は、究極的な原
子炉の固有安全性を確保することにある。したがって、
設計の想定を超える苛酷な事故事象、例えば冷却水の注
水に失敗し原子炉炉心が溶融して圧力容器の下部ヘッド
上に落下するような事象、いわゆるシビアアクシデント
への対策についても考慮する必要がある。
【0017】本発明の第1目的は、格納容器を大型化す
ること無く、原子炉一次系の配管破断等の事故時におい
て、格納容器の圧力を低減し、安全で経済的な原子炉を
提供することである。
【0018】本発明の第2目的は、原子炉の事故時にポ
ンプ等の動的機器を必要としない信頼性の高い冷却シス
テムを備えた原子炉を提供することである。
【0019】本発明の第3目的は、シビアアクシデント
において、弁を含めて動的機器を必要とせず、自然力の
みで冷却できる安全性の高い冷却システムを備えた原子
炉を提供することである。
【0020】本発明の第4目的は、弁等の動的機器を削
除して自然力を用いるとともに、外部から操作すること
なく長期の冷却を維持できる安全性と信頼性の高い冷却
システムを備えた原子炉を提供することである。
【0021】本発明の第5目的は、除熱効率が高くかつ
冷却系配管の単一破断により格納容器内部の冷却材が格
納容器外に流出することがなく、長期冷却性と安全性お
よび信頼性の高い冷却システムを備えた原子炉を提供す
ることである。
【0022】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1および第
2目的を達成するために、本発明は、炉心を内蔵する圧
力容器と、前記圧力容器を取り囲む格納容器とを備えた
原子炉において、前記圧力容器の配置領域を除いて前記
格納容器内部を上下方向に3区分して上部を冷却水を有
する圧力抑制プール、中央部を給水管や主蒸気管などを
配置するドライウェル、下部を圧力抑制空間であるウエ
ットウェルとし、前記ドライウェルと前記圧力抑制プー
ルを複数のベント管で連通し、前記圧力抑制プールと前
記圧力容器との間に隔離弁を有する複数の重力落下注水
管を配置して構成される重力注水設備を設け、前記重力
落下注水管の上端を前記ベント管の出口より高い位置に
配置すると共に、前記圧力抑制プールの上部空間と前記
ウエットウェルを複数の連通管で連通するものとする。
【0023】これにより格納容器を大型化すること無
く、原子炉一次系の配管破断等の事故時において、格納
容器の圧力を低減できるので、圧力の低下による安全性
と格納容器の設計を最適化できる経済性の高い原子炉を
提供することができる。
【0024】(2)また、上記第2目的を達成するため
に、本発明は、上記(1)において、前記圧力抑制プー
ルと前記ドライウェルの下部との間に複数の圧力容器下
部冠水管を配置して構成される圧力容器下部冠水設備を
設け、前記圧力容器下部冠水管の上端を前記ベント管の
出口より高い位置に配置したものとする。
【0025】これによりポンプ等の動的機器を使用する
ことなく圧力抑制プールの冷却水を圧力容器に注水でき
るとともに、圧力容器の下部を冠水して外部から冷却で
きるので、安全機器の信頼性向上およびシビアアクシデ
ントまでを対象とする安全性と機器の簡素化による経済
性の高い原子炉を提供することができる。
【0026】(3)上記(1)または(2)において、
好ましくは、前記圧力抑制プールの上端を前記圧力容器
の上端と前記格納容器の上部に位置する運転床との間に
配置する。
【0027】これにより圧力抑制プール水を圧力容器に
注水する場合に、注水水頭を増加させることが可能であ
り、安全性の高い原子炉を提供することができる。
【0028】(4)また、上記(1)〜(3)のいずれ
かにおいて、好ましくは、前記圧力抑制プールを複数に
区分する。
【0029】これにより圧力抑制プールから圧力容器へ
の注水系統を多重系にでき、安全設備の信頼性を向上で
きるので、安全性の高い原子炉冷却システムを提供する
ことができる。
【0030】(5)また、上記第3目的を達成するため
に、本発明は、上記(2)〜(4)のいずれかにおい
て、前記圧力容器下部冠水管の下部を複数の系統に分岐
し、少なくとも1系統は隔離弁を介して前記ドライウェ
ルの下部空間に開口させ、少なくとも1系統は前記圧力
容器の底部の外表面に接して配置した溶融弁に接続した
ものとする。
【0031】これにより原子炉炉心が溶融して落下した
場合は自然に溶融弁が開き、自然現象を用いて注水を開
始するので、シビアアクシデントにおいて、弁を含めて
動的機器を必要とせず、自然力のみで冷却でき、安全設
備の信頼性向上による安全性の高い原子炉を提供するこ
とができる。
【0032】(6)更に、上記第4目的を達成するため
に、本発明は、炉心を内蔵する圧力容器と前記圧力容器
を取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、前記炉
心より上方の前記格納容器内に、冷却液を封入しこの冷
却液中に熱交換器を内蔵した冷却容器を設け、前記熱交
換器と前記圧力容器を流入管と注水管で連結し、前記流
入管の下端と前記注水管の下端を原子炉運転時の水位よ
り低い位置で前記圧力容器内に開口させると共に、前記
冷却容器より上方の原子炉建屋の外部に放熱器を設け、
前記冷却容器の上端と前記放熱器を気体流入管で連通
し、前記放熱器と前記冷却容器を液体戻り管で連通して
構成される原子炉隔離時冷却設備を設けたものとする。
【0033】これにより弁等の可動部を有する機器を用
いず、自然現象を用いて圧力容器に冷却水を注水し、炉
心で発生した熱を原子炉建屋外部に除熱できることか
ら、事故時の炉心冷却に対する安全設備の信頼性向上と
長期冷却性能向上による安全性の高い原子炉を提供する
ことができる。
【0034】(7)また、上記第5目的を達成するため
に、本発明は、炉心を内蔵する圧力容器と前記圧力容器
を取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、前記格
納容器を少なくともドライウェルと圧力抑制プールで構
成し、前記圧力抑制プールの上部空間に熱媒体を封入し
た凝縮式熱交換器を配置し、この凝縮式熱交換器より上
方の原子炉建屋の外部に放熱器を設け、前記凝縮式熱交
換器と前記放熱器を液体戻り管と気体流入管で連通して
構成されるヒートパイプ式格納容器冷却設備を設けたも
のとする。
【0035】これにより弁等の可動部を有する機器を用
いず、自然現象を用いて炉心で発生した熱を原子炉建屋
外部に除熱できるとともに、格納容器の圧力を抑制で
き、また伝熱形態が自然対流熱伝達でなく、冷媒の気
化、凝縮を利用するため、熱伝達が良く、高い除熱効率
が得られ、更に、凝縮式熱交換器の配管が破断する単一
破断では格納容器内部の冷却材が格納容器外に流出せ
ず、事故時の格納容器冷却に対する安全設備の信頼性向
上と長期冷却性能向上による安全性の高い原子炉を提供
することができる。
【0036】(8)また、上記第1〜第5目的を達成す
るために、本発明は、炉心を内蔵する圧力容器と前記圧
力容器を取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、
前記圧力容器の配置領域を除いて前記格納容器内部を上
下方向に3区分して上部を冷却水を有する圧力抑制プー
ル、中央部を給水管や主蒸気管などを配置するドライウ
ェル、下部を圧力抑制空間であるウエットウェルとし、
前記ドライウェルと前記圧力抑制プールを複数のベント
管で連通し、前記圧力抑制プールと前記圧力容器との間
に隔離弁を有する複数の重力落下注水管を配置して構成
される重力注水設備を設け、前記重力落下注水管の上端
を前記ベント管の上端より高い位置に配置すると共に、
前記圧力抑制プールの上部空間と前記ウエットウェルを
複数の連通管で連通し、前記圧力抑制プールと前記ドラ
イウェルの下部との間に複数の圧力容器下部冠水管を配
置して構成される圧力容器下部冠水設備を設け、前記圧
力容器下部冠水管の上端を前記ベント管の上端より高い
位置に配置し、前記圧力容器下部冠水管の下部を複数の
系統に分岐し、少なくとも1系統は隔離弁を介して前記
ドライウェルの下部空間に開口させ、少なくとも1系統
は前記圧力容器の底部の外表面に接して配置した溶融弁
に接続し、前記炉心より上方の前記格納容器内に、冷却
液を封入しこの冷却液中に熱交換器を内蔵した冷却容器
を設け、前記熱交換器と前記圧力容器を流入管と注水管
で連結し、前記流入管の下端と前記注水管の下端を原子
炉運転時の水位より低い位置で前記圧力容器内に開口さ
せると共に、前記冷却容器より上方の原子炉建屋の外部
に放熱器を設け、前記冷却容器の上端と前記放熱器を気
体流入管で連通し、前記放熱器と前記冷却容器を液体戻
り管で連通して構成される原子炉隔離時冷却設備を設
け、前記圧力抑制プールの上部空間に熱媒体を封入した
凝縮式熱交換器を配置し、この凝縮式熱交換器より上方
の原子炉建屋の外部に放熱器を設け、前記凝縮式熱交換
器と前記放熱器を液体戻り管と気体流入管で連通して構
成されるヒートパイプ式格納容器冷却設備を設けたもの
とする。
【0037】これにより上記(1)〜(7)に記載の発
明を組み合わせた、安全性と信頼性および経済性の高い
原子炉を提供することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0039】本発明の第1の実施の形態による原子炉の
縦断面図を図1および図2に、概略横断面図を図3に、
作動原理図を図4〜図7に示す。ここで、図1は本実施
の形態の原子炉の一縦断面図、図2は、図1の原子炉を
異なる角度で見た縦断面図である。
【0040】図1〜図3において、本実施の形態の原子
炉は圧力容器1を有し、圧力容器1は核燃料で構成され
る炉心3、シュラウド2、ドライヤ4、制御棒7を収納
し、かつ鉄筋コンクリート製の格納容器11内に格納さ
れている。格納容器11は、圧力容器1、主蒸気管5等
の機器を配置するドライウェル12と、主蒸気管5の破
断等の原子炉事故時に蒸気をベント管18を通して導い
て凝縮し、格納容器11の圧力を抑制する、冷却水を有
する圧力抑制プール14と、圧力抑制プール14の上部
空間15と連通管19で連通した圧力抑制空間であるウ
ェットウェル16とから構成される。主蒸気管5には、
自動減圧弁21が取り付けられ、減圧された蒸気はクエ
ンチャー22を通して、圧力抑制プール14に放出され
る。
【0041】本実施の形態では、格納容器11の内部
を、圧力容器1の配置領域を除いて上下方向に3分割
し、上部を圧力抑制プール14、中央部をドライウェル
12、下部をウェットウェル16とし、ドライウェル1
2と圧力抑制プール14を複数のベント管18で連通
し、圧力抑制プール14の上部空間15とウェットウェ
ル16を複数の連通管19で連通する。
【0042】圧力抑制プール14の上端は圧力容器1の
上端と格納容器11の上部に位置する運転床9との間に
位置している。また、連通管19の上部開口端は後述す
る不凝縮性ガスと蒸気との分離効果を高めるため圧力抑
制プール14の上部空間15の可能な限り上方に位置し
ている。
【0043】また、圧力容器1と圧力抑制プール14の
間に、隔離弁23を有する複数の重力落下注水管24を
設ける。重力落下注水管24の上端はベント管18の出
口18aより上方に位置している。
【0044】圧力容器1内の炉心3より上方の格納容器
11内に、冷却液を封入した冷却容器31を設け、冷却
容器31の液面より下方に熱交換器34を設け、熱交換
器34と圧力容器1内の通常運転時水位より下方を熱交
換器流入管33と圧力容器注水管35で連通する。熱交
換器流入管33の圧力容器1内の開口端部(流入口)は
圧力容器注水管35の圧力容器1内の開口端部(注水
口)よりも上方に位置している。また、冷却容器31よ
りも上方の原子炉建屋外部の通風ダクト39内に放熱器
37を設けて、放熱器37と冷却容器31上部を気体流
入管36で連通し、放熱器37と冷却容器31内を液体
戻り管38で連通する。
【0045】さらに、圧力抑制プール14の上部空間1
5に熱媒体を封入した凝縮式熱交換器41と、凝縮式熱
交換器41より上方の格納容器11外部の通風ダクト3
9に放熱器43を設け、凝縮式熱交換器41と放熱器4
3を液体戻り管42と気体流入管44で連通し、ヒート
パイプ式格納容器冷却設備を構成する。
【0046】圧力抑制プール14とドライウェル12の
下部との間に複数の圧力容器下部冠水管51を設け、圧
力容器下部冠水管51の上端をベント管18の出口18
aより高い位置に配置する。また、圧力容器下部冠水管
51の下部を少なくとも2系統に分岐し、1系統は隔離
弁52を介しドライウェル12の下部空間に開口させ、
他の1系統は圧力容器1の底部の外表面に接して配置し
た溶融弁53に接続する。
【0047】圧力抑制プール14は、図3に示すように
複数、例えば2つに区分され、各圧力抑制プール14
a,14bに上記の構成が備えられている。冷却容器3
1は周方向で圧力抑制プール14a,14b間に位置し
ている。
【0048】以下に、圧力容器1の配置領域を除いて格
納容器11内部を上下方向に3分割し、上部を圧力抑制
プール14、中央部をドライウェル12、下部をウェッ
トウェル16とした構成の作用を説明する。
【0049】主蒸気管5の破断等の原子炉事故時には、
圧力容器1から流出した蒸気は、格納容器11のドライ
ウェル12内に流れ、ベント管18から圧力抑制プール
14に吹き込まれて凝縮する。これにより、格納容器1
1内の圧力上昇が抑制される。このとき、初期には、圧
力容器1から流出した蒸気が流入する前に格納容器11
内にあった不凝縮性ガスが圧力抑制プール14に流入
し、後期には蒸気とともに不凝縮性ガスが圧力抑制プー
ル14に流入するため、格納容器11内の圧力が不凝縮
性ガスの分圧分高くなる問題がある。本実施の形態で
は、上部空間15内において、初期に流入した不凝縮性
ガスが連通管19を通りウェットウェル16に移行する
とともに、後期には比重の軽い不凝縮性ガスが上部空間
15に蓄積し、連通管19を通りウェットウェル16に
移行するため、上部空間15内の不凝縮性ガスの分圧が
低下し、格納容器11の圧力上昇を防止することができ
る。
【0050】図4に事故時の作動原理図を、図5に従来
と本発明の圧力抑制の効果を比較検討した結果を示す。
ここで、従来の原子炉としては、格納容器内に配置され
る圧力抑制プール14の上部空間15を本発明で設けた
ウェットウェル16と同じ容積まで拡大したものを想定
した。
【0051】図4(1)は原子炉の通常運転時の状態で
ある。一次系配管破断等の事故時には、図4(2)に示
すように、初期にドライウェル12内の不凝縮性ガスが
ベント管18を通って圧力抑制プール14に流入し、圧
力抑制プール14の上部空間15に存在した不凝縮性ガ
スとともに、連通管19を通りウェットウェル16に流
入する(図5(2)のt1)。次に、配管破断箇所から
流出した蒸気が圧力抑制プール14に流入し、プール水
により凝縮する。圧力抑制プール14の上部空間15内
は、プール上方に残った不凝縮性ガスとプール水の飽和
圧力に対する蒸気圧の蒸気で満たされる(図5(2)の
t1→t2→t3)。さらに蒸気の流入が続くと、比重
の軽い不凝縮性ガスは連通管19を通り、ウェットウェ
ル16に流入するする。このときの圧力抑制プール圧力
すなわち格納容器圧力は、従来の原子炉では、図5
(1)に示すように、不凝縮性ガス分圧と蒸気分圧の和
となるが、本発明の原子炉では不凝縮性ガスをウェット
ウェル16に、蒸気を圧力抑制プール14に分離するた
め、図5(2)に示すように、格納容器圧力はそれぞれ
の分圧のうち、高いほうの圧力となる。つまり、圧力抑
制プール14水温が低い場合は、不凝縮性ガスの分圧が
高いため、圧力抑制プール14上部に不凝縮性ガスが残
り、格納容器圧力は不凝縮性ガスの圧力に等しくなる
(図5(2)のt1→t2→t3)。これに対して、圧
力抑制プール14水温が高い場合は、蒸気分圧が高いた
め、格納容器圧力は蒸気分圧に等しくなるとともに、図
4(3)に示すように、蒸気の一部がウェットウェル1
6に流れ込む(図5(2)のt3→t4→t5)。図4
(4)は事象静定後の状態である。
【0052】ウェットウェル16の体積がドライウェル
12および下部ドライウェル13の体積の和と等しい場
合について計算すると、不凝縮性ガス分圧は約2気圧と
なり、蒸気分圧はプール水温160度において約5気圧
である。したがって、従来の技術では格納容器圧力は約
7気圧に達する。これに対して、本発明では格納容器圧
力が約5気圧に抑制される。このように、事故時の圧力
上昇を抑制できることにより、原子炉の安全性が向上す
るとともに、格納容器の設計圧力を低減できて構造材の
強度を最適化できるため、原子炉の製造に係わる経済性
が向上する。
【0053】また、本発明では、格納容器11の上部に
圧力抑制プール14を配置し、これに重力落下式注水系
の水源を兼ねさせ、現行の原子炉で圧力抑制プールが配
置されていた下部ドライウェル周囲の余った場所をウェ
ットウェル16の設置スペースとして利用している。こ
のため、本発明の原子炉の格納容器は基本的に現行の原
子炉の格納容器と同じ大きさでよい。つまり、格納容器
を大型化すること無く、上記のように事故時の圧力上昇
を抑制できる。このため、上記の検討で想定した原子炉
の格納容器や、ウェットウェル16を圧力抑制プール1
4より上方に設置して同じ効果を持たせたものと比較し
て、格納容器の寸法を小さくできるので、原子炉の製造
に係わる経済性がさらに向上する。
【0054】次に、格納容器11内に、冷却容器31を
設け、熱交換器34を冷却容器31内に設置し、熱交換
器34と圧力容器1内を圧力容器注水管35と熱交換器
流入管33で連結し、格納容器11外部に放熱器37を
設けて、放熱器37と冷却容器31上部を気体流入管3
6と液体戻り管38で連通した構成の作用を図6により
説明する。
【0055】図6(1)に示すように、原子炉の通常運
転時には、圧力容器注水管35と熱交換器流入管33
は、圧力容器1内の水位より下方に開口し、内部が冷却
水で満たされているため、圧力容器1内と熱交換器34
の間には流動が生じない。主蒸気管5の破断等の原子炉
事故時には、図6(2)に示すように、冷却水が圧力容
器1外に流出し、圧力容器1内の水位が低下する。これ
により、圧力容器注水管35と熱交換器流入管33およ
び熱交換器34内の冷却水は、圧力容器1内に流下し、
図6(3)に示すように、圧力容器注水管35と熱交換
器流入管33および熱交換器34内は蒸気で満たされ
る。熱交換器34内では、冷却容器31内の冷却水によ
る除熱で蒸気が凝縮し、図6(4)に示すように、凝縮
水が圧力容器注水管35を下降し、圧力容器1内に注水
される。凝縮水の下降により熱交換器流入管33から新
たに圧力容器1内の蒸気が吸い込まれ、熱交換器34内
の凝縮と圧力容器1内への凝縮水の注水が継続する。
【0056】一方、熱交換器34内の凝縮により冷却容
器31内の冷却水に熱が伝えられるため、冷却容器31
内の冷却水は沸騰する。この沸騰による蒸気は、図6
(4)に示すように、気体流入管36に流入し、放熱器
37で原子炉建屋外部の通風ダクト39内の大気により
冷却され凝縮する。放熱器37の凝縮水は、液体戻り管
38を通って冷却容器31に循環する。これにより、炉
心3で発生した熱は、熱交換器34、冷却容器31、放
熱器37を通して、通風ダクト39を自然対流する大気
に伝えられ、格納容器11が冷却される。
【0057】以上の除熱は、ポンプ、弁等の機器を全く
用いておらず、配管と熱交換器のみで達成され、冷却水
量に制限されないとともに、大気による除熱が永久に続
くため、事故事象が完全に収束するまで長期の冷却が可
能である。また、圧力容器1から流入する蒸気を熱交換
器34で隔離し、冷却容器31内の冷却水が放熱器37
で隔離する二重隔離構造のため、放射能を有する一次冷
却水の格納容器11外への流出を重ねて防止できる。
【0058】次に、圧力抑制プール14の上部空間15
に熱媒体を封入した凝縮式熱交換器41を設け、格納容
器11外部に放熱器43を設け、凝縮式熱交換器41と
放熱器43を液体戻り管42と気体流入管44で連通し
た構成の作用を図7により説明する。
【0059】図7(1)は原子炉の通常運転時の状態で
あり、図7(2)〜(4)は、それぞれ、主蒸気管5の
破断等の原子炉事故時における重力落下式注水系作動
時、重力落下式注水系非作動時、全ての弁の非作動時の
状態を示す図である。
【0060】図7の例えば図7(2)に示すように、主
蒸気管5の破断等の原子炉事故時にドライウェル12に
流出した蒸気は、ベント管18から圧力抑制プール14
に流入し凝縮される。凝縮により蒸気の潜熱は、圧力抑
制プール14の冷却水に伝わり、冷却水温度および上部
空間15の圧力が上昇する。上部空間15の圧力を抑制
するためには、長期に渡って上部空間15内を冷却する
必要がある。本実施の形態におけるヒートパイプ式格納
容器冷却設備では、上部空間15内の蒸気を凝縮式熱交
換器41により凝縮し、除熱する。凝縮式熱交換器41
内の熱媒体は、加熱されて気化し、気体流入管44内か
ら放熱器43に流れ、原子炉建屋外部の通風ダクト39
を自然対流する大気により冷却されて凝縮する。その凝
縮水は、液体戻り管42から凝縮式熱交換器41に循環
する。これにより、炉心3で発生した熱は、ドライウェ
ル12、ベント管18、上部空間15、凝縮式熱交換器
41、放熱器43を通して、原子炉建屋外部の通風ダク
ト39内の大気に伝えられ、格納容器11が冷却され
る。
【0061】以上の除熱は、ポンプ、弁等の機器を全く
用いておらず、配管と熱交換器のみで達成され、冷却水
量に制限されないとともに、大気による除熱が永久に続
くため、事故事象が完全に収束するまで長期の冷却が可
能である。
【0062】また、伝熱形態が自然対流熱伝達でなく、
冷媒の気化、凝縮を利用するため、熱伝達が良く、高い
除熱効率が得られる。
【0063】更に、上部空間15内の凝縮式熱交換器4
1の配管が破断する単一破断では格納容器11内部の冷
却材が格納容器外に流出することがなく、原子炉の安全
性と信頼性が向上する。
【0064】また、不凝縮性ガスはウェットウェル16
に流入しており、上部空間15の不凝縮性ガス濃度は低
くなっているため、上部空間15に配置した凝縮式熱交
換器41の伝熱が良好となり、凝縮式熱交換器41を小
型化することができる。
【0065】次に、圧力容器1と圧力抑制プール14の
間に隔離弁23を有する複数の重力落下注水管24を設
け、圧力抑制プール14とドライウェル12の間に複数
の圧力容器下部冠水管51を設け、重力落下注水管24
の上端および圧力容器下部冠水管51の上端を圧力抑制
プール14のベント管18出口より上方に配置した構成
の作用を図7により説明する。
【0066】図7(2)に示すように、主蒸気管5の破
断等の原子炉事故時には、圧力容器1内の圧力が低下し
た時点で隔離弁23を開くことにより、圧力抑制プール
14内の冷却水を圧力容器1内に注水できる。このと
き、圧力抑制プール14のベント管18からの蒸気凝縮
作用を妨げないように、重力落下注水管24の上端はベ
ント管18より上方としている。また、圧力容器1内が
高圧の場合には、自動減圧弁21が開き、クエンチャー
22から圧力抑制プール14中に蒸気が吹き込まれ、圧
力容器1内の圧力が低下して、重力落下注水管24から
圧力容器1内への注水が可能となる。
【0067】また、万が一、重力落下注水管24の隔離
弁23が開かず重力落下式注水系が作動しない状態を仮
定した場合、図7(3)に示すように、圧力容器下部冠
水管51の隔離弁52を開き、圧力抑制プール14内の
冷却水を下部ドライウェル下部13に注水する。下部ド
ライウェル13に冷却水を満たすことにより、圧力容器
1の下部ヘッドの外側が冷却水に浸り、圧力容器1の内
部は下部ヘッド壁面の熱伝導を介して冷却される。
【0068】次に、万が一、圧力容器1内の冷却水水位
がさらに低下し炉心が露出した場合、あるいは全ての弁
が作動せず冷却水が圧力容器1および下部ドライウェル
13に注水されず炉心が露出した場合、炉心が溶融し圧
力容器1下部ヘッド上に落下するようなシビアアクシデ
ントに至る可能性がある。このようなシビアアクシデン
トでは、炉心溶融物を圧力容器1の内部に保持すること
が安全上重要である。このような溶融炉心の落下に至
る、シビアアクシデントを仮定した場合の作用を説明す
る。
【0069】図7(4)に示すように、全ての弁が作動
せず、圧力容器1内の冷却水が失われ、炉心3が溶融し
て圧力容器1の下部ヘッドに落下すると、圧力容器1の
下部ヘッド壁面温度が上昇し、外表面に接して配置され
た溶融弁53が溶融して開口する。圧力抑制プール14
の冷却水が、圧力容器下部冠水管51を通して、下部ド
ライウェル13に流入し、圧力容器1の下部ヘッド外表
面が冷却される。これにより、圧力容器1の下部ヘッド
上に落下した溶融炉心が冷却され、圧力容器1の破損が
回避される。溶融炉心からの熱は、圧力容器1下部ヘッ
ドの熱伝導とドライウェル下部空間13の冷却水への熱
伝達、発生した蒸気の圧力抑制プール14への吹き込
み、熱交換器34あるいは凝縮式熱交換器41、放熱器
43を通して、原子炉建屋外部の通風ダクト39を自然
対流する大気に伝えられる。
【0070】以上の除熱は、ポンプ、弁等の機器を全く
用いておらず、配管と溶融弁のみで達成され、冷却水量
に制限されないとともに、大気による除熱が永久に続く
ため、シビアアクシデント事象が完全に収束するまで長
期の冷却が可能である。
【0071】本発明の第2の実施の形態による原子炉を
図8により説明する。図8は第2の実施の形態による原
子炉建屋の縦断面図である。
【0072】本実施の形態では、鋼製格納容器に対して
第1の実施の形態に示した原子炉設備を適用したもので
ある。
【0073】図8において、圧力容器1は鋼製格納容器
111に格納される。鋼製格納容器111は、圧力容器
1、主蒸気管5等の機器を配置するをドライウェル11
2と、主蒸気管5破断等の原子炉事故時に蒸気をベント
管118を通して導いて凝縮し鋼製格納容器111の圧
力を抑制する、冷却水を有する圧力抑制プール114
と、圧力抑制プール114の上部空間115と連通管1
19で連通した圧力抑制空間であるウェットウェル11
6とから構成される。主蒸気管5には、自動減圧弁12
1が取り付けられ、減圧された蒸気はクエンチャー12
2を通して、圧力抑制プールに放出される。
【0074】本実施の形態では、鋼製格納容器111の
内部を、圧力容器1の配置領域を除いて上下方向に3分
割し、上部を圧力抑制プール114、中央部をドライウ
ェル112、下部をウェットウェル116とし、ドライ
ウェル112と圧力抑制プール114を複数のベント管
118で連通し、圧力抑制プール114の上部空間11
5とウェットウェル116を複数の連通管119で連通
する。
【0075】圧力抑制プール114の上端は圧力容器1
の上端と格納容器111の上部に位置する運転床9との
間に位置している。また、連通管119の上部開口端は
後述する不凝縮性ガスと蒸気との分離効果を高めるため
圧力抑制プール114の上部空間115の可能な限り上
方に位置している。
【0076】また、圧力容器1と圧力抑制プール114
の間に、隔離弁123を有する複数の重力落下注水管1
24を設ける。重力落下注水管124の上端はベント管
118の出口118aより上方に位置している。
【0077】圧力容器1の炉心3より上方の鋼製格納容
器111内に、図示していないが、第1の実施の形態で
図1に示したのと同様に、冷却液を封入した冷却容器を
設け、冷却容器の液面より下方に熱交換器を設け、熱交
換器と圧力容器1内の通常運転時水位より下方を圧力容
器注水管と流入管で連通する。冷却容器よりも上方の原
子炉建屋外部の通風ダクト139内に放熱器を設けて、
放熱器と冷却容器上部を気体流入管で連通し、放熱器と
冷却容器内を液体戻り管で連通する。
【0078】さらに、圧力抑制プール114の上部空間
115に熱媒体を封入した凝縮式熱交換器141と、凝
縮式熱交換器141より上方の鋼製格納容器111外部
の通風ダクト139に放熱器143を設け、凝縮式熱交
換器141と放熱器143を液体戻り管142と気体流
入管144で連通し、ヒートパイプ式格納容器冷却設備
を構成する。
【0079】圧力抑制プール114とドライウェル11
2の下部との間に複数の圧力容器下部冠水管151を設
け、圧力容器下部冠水管151の上端をベント管118
の出口118aより高い位置に配置する。また、圧力容
器下部冠水管151の下部を少なくとも2系統に分岐
し、1系統は隔離弁152を介しドライウェル112の
下部空間に開口させ、他の1系統は圧力容器1の底部の
外表面に接して配置した溶融弁153に接続する。
【0080】本実施の形態の原子炉では、第1の実施の
形態による効果に加え、鋼製格納容器を用いることによ
り、格納容器の加工と機器および格納容器冷却設備の設
置、工事が容易になる効果がある。
【0081】本発明の第3の実施の形態による原子炉を
図9により説明する。図9は、本実施の形態の原子炉建
屋の縦断面図である。
【0082】本実施の形態は、第1および第2の実施の
形態で示した原子炉を地下あるいは半地下に設置する場
合のものである。
【0083】図9において、本実施の形態では、図1に
示した放熱器37に相当する放熱器163を地上の河
川、湖水、貯水池あるいは海中等からの水源160に配
置する。また、図示はしないが、図2に示した放熱器4
3に相当する放熱器も同様に水源160に配置する。
【0084】本実施の形態では、放熱器163は大気中
の空気に対する放熱と比較して、水への放熱量が大きい
ため、格納容器11の冷却性能がさらに向上する効果が
ある。
【0085】本発明の第4の実施の形態による原子炉を
図10により説明する。図10は、本実施の形態の原子
炉建屋の縦断面図である。
【0086】図10において、本実施の形態では、冷却
容器31内の液面より下方に設置した熱交換器34と圧
力容器1内の通常運転時水位より下方を連通する熱交換
器流入管33と圧力容器注水管35に対し、熱交換器流
入管33の流入管入口161を蒸気の流入の向きに対し
て水平より正の角度に傾斜させ、圧力容器注水管35の
注水管入口162を冷却水の注水の向きに対して水平よ
り正の角度に傾斜させる。流入管入口161を蒸気の流
入の向きに対して水平より正の角度に傾斜させることに
より、流入管33の曲がり部に冷却水が残留した場合に
残留冷却水を重力により排水できるので、残留冷却水が
蒸気の上昇を妨げる現象を防止できる。また、注水管入
口162を冷却水の注水の向きに対して水平より正の角
度に傾斜させることにより、注水管35の曲がり部に気
相が残留した場合に残留気相を浮力により排気できるの
で、注水管35の曲がり部に気相が残留した場合に冷却
水の下降を妨げる現象を防止できる。
【0087】本実施の形態により、蒸気と冷却水の円滑
な流入と注水が可能となる。
【0088】
【発明の効果】(1)格納容器を大型化すること無く、
原子炉一次系の配管破断等の事故時において、格納容器
の圧力を低減できるので、圧力の低下による安全性と格
納容器の設計を最適化できる経済性の高い原子炉を提供
することができる。
【0089】(2)ポンプ等の動的機器を使用すること
なく圧力抑制プールの冷却水を圧力容器に注水できると
ともに、圧力容器の下部を冠水して外部から冷却できる
ので、安全機器の信頼性向上およびシビアアクシデント
までを対象とする安全性と機器の簡素化による経済性の
高い原子炉を提供することができる。
【0090】(3)圧力抑制プール水を圧力容器に注水
する場合に、注水水頭を増加させることが可能であり、
安全性の高い原子炉を提供することができる。
【0091】(4)圧力抑制プールから圧力容器への注
水系統を多重系にでき、安全設備の信頼性を向上できる
ので、安全性の高い原子炉冷却システムを提供すること
ができる。
【0092】(5)原子炉炉心が溶融して落下した場合
は自然に溶融弁が開き、自然現象を用いて注水を開始す
るので、シビアアクシデントにおいて、弁を含めて動的
機器を必要とせず、自然力のみで冷却でき、安全設備の
信頼性向上による安全性の高い原子炉を提供することが
できる。
【0093】(6)弁等の可動部を有する機器を用い
ず、自然現象を用いて圧力容器に冷却水を注水し、炉心
で発生した熱を原子炉建屋外部に除熱できることから、
事故時の炉心冷却に対する安全設備の信頼性向上と長期
冷却性能向上による安全性の高い原子炉を提供すること
ができる。
【0094】(7)弁等の可動部を有する機器を用い
ず、自然現象を用いて炉心で発生した熱を原子炉建屋外
部に除熱できるとともに、格納容器の圧力を抑制でき、
また伝熱形態が自然対流熱伝達でなく、冷媒の気化、凝
縮を利用するため、熱伝達が良く、高い除熱効率が得ら
れ、更に、凝縮式熱交換器の配管が破断する単一破断で
は格納容器内部の冷却材が格納容器外に流出せず、事故
時の格納容器冷却に対する安全設備の信頼性向上と長期
冷却性能向上による安全性の高い原子炉を提供すること
ができる。
【0095】(8)上記(1)〜(7)に記載の発明を
組み合わせた、安全性と信頼性および経済性の高い原子
炉を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による原子炉建屋の
縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による図1と異なる
角度でみた原子炉建屋の縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による原子炉建屋の
横断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による圧力抑制プー
ルおよびウエットウェルに係わる構成の作動原理図であ
る。
【図5】従来と本発明の圧力抑制の効果を比較検討した
結果を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による格納容器内に
設置した冷却容器に係わる構成の作動原理図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による圧力抑制プー
ルの上部空間に設置した凝縮式熱交換器に係わる構成、
重力落下注水管および圧力容器下部冠水管に係わる構成
の作動原理図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による原子炉建屋の
縦断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による原子炉建屋の
縦断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態による原子炉建屋
の縦断面図である。
【符号の説明】
1…圧力容器、2…シュラウド、3…炉心、4…ドライ
ヤ、5…主蒸気管、6…主蒸気隔離弁、7…制御棒、8
…制御棒駆動機構、9…運転床、11…格納容器、12
…ドライウェル、13…下部ドライウェル、14…圧力
抑制プール、15…上部空間、16…ウェットウェル、
17…連通管、18…ベント管、19…連通管、21…
自動減圧弁、22…クエンチャー、23…隔離弁、24
…重力落下注水管、31…冷却容器、32…冷却水、3
3…流入管、34…熱交換器、35…注水管、36…気
体流入管、37…放熱器、38…液体戻り管、39…通
風ダクト、41…凝縮式熱交換器、42…液体戻り管、
43…放熱器、44…気体流入管、51…圧力容器下部
冠水管、52…隔離弁、53…溶融弁、111…格納容
器、112…ドライウェル、113…下部ドライウェ
ル、114…圧力抑制プール、115…上部空間、11
6…ウェットウェル、118…ベント管、119…連通
管、121…自動減圧弁、122…クエンチャー、12
3…隔離弁、124…重力落下注水管、131…冷却容
器、132…冷却水、133…流入管、134…熱交換
器、135…注水管、136…気体流入管、137…放
熱器、138…液体戻り管、139…通風ダクト、14
1…凝縮式熱交換器、142…液体戻り管、143…放
熱器、144…気体流入管、151…圧力容器下部冠水
管、152…隔離弁、153…溶融弁、160…水源、
161…流入管入り口、162…注水管出口、163…
放熱器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 淳一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 2G002 AA03 BA01 BA07 CA02 CA08 DA01 DA03 EA02 EA12 EA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉心を内蔵する圧力容器と、前記圧力容器
    を取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、 前記圧力容器の配置領域を除いて前記格納容器内部を上
    下方向に3区分して上部を冷却水を有する圧力抑制プー
    ル、中央部を給水管や主蒸気管などを配置するドライウ
    ェル、下部を圧力抑制空間であるウエットウェルとし、 前記ドライウェルと前記圧力抑制プールを複数のベント
    管で連通し、前記圧力抑制プールと前記圧力容器との間
    に隔離弁を有する複数の重力落下注水管を配置して構成
    される重力注水設備を設け、前記重力落下注水管の上端
    を前記ベント管の出口より高い位置に配置すると共に、
    前記圧力抑制プールの上部空間と前記ウエットウェルを
    複数の連通管で連通することを特徴とする原子炉。
  2. 【請求項2】請求項1記載の原子炉において、前記圧力
    抑制プールと前記ドライウェルの下部との間に複数の圧
    力容器下部冠水管を配置して構成される圧力容器下部冠
    水設備を設け、前記圧力容器下部冠水管の上端を前記ベ
    ント管の出口より高い位置に配置したことを特徴とする
    原子炉。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の原子炉において、
    前記圧力抑制プールの上端を前記圧力容器の上端と前記
    格納容器の上部に位置する運転床との間に配置したこと
    を特徴とする原子炉。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の原子炉
    において、前記圧力抑制プールを複数に区分したことを
    特徴とする原子炉。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれか1項記載の原子炉
    において、前記圧力容器下部冠水管の下部を複数の系統
    に分岐し、少なくとも1系統は隔離弁を介して前記ドラ
    イウェルの下部空間に開口させ、少なくとも1系統は前
    記圧力容器の底部の外表面に接して配置した溶融弁に接
    続したことを特徴とする原子炉。
  6. 【請求項6】炉心を内蔵する圧力容器と前記圧力容器を
    取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、 前記炉心より上方の前記格納容器内に、冷却液を封入し
    この冷却液中に熱交換器を内蔵した冷却容器を設け、前
    記熱交換器と前記圧力容器を流入管と注水管で連結し、
    前記流入管の下端と前記注水管の下端を原子炉運転時の
    水位より低い位置で前記圧力容器内に開口させると共
    に、前記冷却容器より上方の原子炉建屋の外部に放熱器
    を設け、前記冷却容器の上端と前記放熱器を気体流入管
    で連通し、前記放熱器と前記冷却容器を液体戻り管で連
    通して構成される原子炉隔離時冷却設備を設けたことを
    特徴とする原子炉。
  7. 【請求項7】炉心を内蔵する圧力容器と前記圧力容器を
    取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、 前記格納容器を少なくともドライウェルと圧力抑制プー
    ルで構成し、 前記圧力抑制プールの上部空間に熱媒体を封入した凝縮
    式熱交換器を配置し、この凝縮式熱交換器より上方の原
    子炉建屋の外部に放熱器を設け、前記凝縮式熱交換器と
    前記放熱器を液体戻り管と気体流入管で連通して構成さ
    れるヒートパイプ式格納容器冷却設備を設けたことを特
    徴とする原子炉。
  8. 【請求項8】炉心を内蔵する圧力容器と前記圧力容器を
    取り囲む格納容器とを備えた原子炉において、 前記圧力容器の配置領域を除いて前記格納容器内部を上
    下方向に3区分して上部を冷却水を有する圧力抑制プー
    ル、中央部を給水管や主蒸気管などを配置するドライウ
    ェル、下部を圧力抑制空間であるウエットウェルとし、 前記ドライウェルと前記圧力抑制プールを複数のベント
    管で連通し、前記圧力抑制プールと前記圧力容器との間
    に隔離弁を有する複数の重力落下注水管を配置して構成
    される重力注水設備を設け、前記重力落下注水管の上端
    を前記ベント管の上端より高い位置に配置すると共に、
    前記圧力抑制プールの上部空間と前記ウエットウェルを
    複数の連通管で連通し、 前記圧力抑制プールと前記ドライウェルの下部との間に
    複数の圧力容器下部冠水管を配置して構成される圧力容
    器下部冠水設備を設け、前記圧力容器下部冠水管の上端
    を前記ベント管の上端より高い位置に配置し、 前記圧力容器下部冠水管の下部を複数の系統に分岐し、
    少なくとも1系統は隔離弁を介して前記ドライウェルの
    下部空間に開口させ、少なくとも1系統は前記圧力容器
    の底部の外表面に接して配置した溶融弁に接続し、 前記炉心より上方の前記格納容器内に、冷却液を封入し
    この冷却液中に熱交換器を内蔵した冷却容器を設け、前
    記熱交換器と前記圧力容器を流入管と注水管で連結し、
    前記流入管の下端と前記注水管の下端を原子炉運転時の
    水位より低い位置で前記圧力容器内に開口させると共
    に、前記冷却容器より上方の原子炉建屋の外部に放熱器
    を設け、前記冷却容器の上端と前記放熱器を気体流入管
    で連通し、前記放熱器と前記冷却容器を液体戻り管で連
    通して構成される原子炉隔離時冷却設備を設け、 前記圧力抑制プールの上部空間に熱媒体を封入した凝縮
    式熱交換器を配置し、この凝縮式熱交換器より上方の原
    子炉建屋の外部に放熱器を設け、前記凝縮式熱交換器と
    前記放熱器を液体戻り管と気体流入管で連通して構成さ
    れるヒートパイプ式格納容器冷却設備を設けたことを特
    徴とする原子炉。
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