JP2001226530A - ノンハロゲン難燃性ゴム組成物および成形物 - Google Patents

ノンハロゲン難燃性ゴム組成物および成形物

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JP2001226530A
JP2001226530A JP2000040107A JP2000040107A JP2001226530A JP 2001226530 A JP2001226530 A JP 2001226530A JP 2000040107 A JP2000040107 A JP 2000040107A JP 2000040107 A JP2000040107 A JP 2000040107A JP 2001226530 A JP2001226530 A JP 2001226530A
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flame
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retardant
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利明 馬淵
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム特有の臭いおよび架橋剤による臭いを抑
えたノンハロゲン難燃性ゴム組成物および成形物を提供
する。 【解決手段】 ハロゲンを含まないゴムを含有してなる
ベース樹脂に、ハロゲンを含まない難燃剤、架橋剤、お
よびゼオライトを添加したノンハロゲン難燃性ゴム組成
物を用い、成形後、架橋させることによりノンハロゲン
難燃性ゴム成形物を得る。あるいは、ハロゲンを含まな
いゴムを含有してなるベース樹脂に、ハロゲンを含まな
い難燃剤、および架橋剤を添加したノンハロゲン難燃性
ゴム組成物を、成形して架橋せしめた後、加熱処理して
ノンハロゲン難燃性ゴム成形物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性を有し、ハ
ロゲンを含まない難燃性ゴム組成物および成形物に関
し、特に最終製品におけるゴム特有の臭いおよび架橋剤
による臭いが低減されたノンハロゲン難燃性ゴム組成物
および成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴムまたはゴムが配合された
樹脂材料に難燃剤を添加して難燃性を付与する方法が知
られており、このようにして得られる難燃性のゴム組成
物は、電線・ケーブルやその周辺部品の分野をはじめ各
種分野で使用されている。また近年では、燃焼時に有害
ガスを発生しないもの、廃棄物となったときに焼却処分
が可能なものが求められており、これに応じてゴム材
料、樹脂材料、および難燃剤等にはハロゲンを含まない
ノンハロゲン系のものが用いられるようになってきた。
ところで、殆どのゴムは、架橋されてはじめてゴム特有
の弾性を示すものであるので、通常、ゴム製品は、架橋
前の生ゴムに架橋剤等の添加剤を添加して混練したもの
を成形した後、架橋させることによって製造される。架
橋剤としては主に過酸化物や硫黄・硫黄化合物が用いら
れ、硫黄を用いた架橋は特に架硫と呼ばれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法で得られるゴム製品には、ゴムが本来有している特
有のゴム臭、および架橋剤の分解残渣に起因する臭いが
あるため、臭いを有することが好ましくない環境では使
用できないという欠点があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、ゴム特有の臭いおよび架橋剤による臭いを抑えたノ
ンハロゲン難燃性ゴム組成物および成形物を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、ハロゲンを
含まないゴムを含有してなるベース樹脂に、ハロゲンを
含まない難燃剤、架橋剤、およびゼオライトを添加した
ノンハロゲン難燃性ゴム組成物によって解決できる。こ
のノンハロゲン難燃性ゴム組成物を、成形後、架橋させ
ることによりノンハロゲン難燃性ゴム成形物が得られ
る。あるいは、前記課題は、ハロゲンを含まないゴムを
含有してなるベース樹脂に、ハロゲンを含まない難燃
剤、および架橋剤を添加したノンハロゲン難燃性ゴム組
成物を、成形して架橋せしめた後、加熱処理してなるこ
とを特徴とするノンハロゲン難燃性ゴム成形物によって
も解決できる。本発明のノンハロゲン難燃性ゴム成形物
は、特に電線・ケーブルまたはその周辺部品に好適であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本明細書において、ノンハロゲン難燃性ゴム組成物とは
架橋前の組成物をいう。本発明におけるベース樹脂は、
ゴム単独でもよく、ゴムと他のノンハロゲン系の樹脂と
の混合物でもよい。本発明で用いられるゴムとしては、
ハロゲンを含まないものであればよいが、製造に架橋工
程を必要とするものを用いた場合に本発明による効果が
大きい。具体的には、エチレン−プロピレンゴム(EP
ゴム)、ブチルゴム、シリコーンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、アクリルゴム等が挙げられる。またこれら
のゴムと他の樹脂を混合して用いる場合、他の樹脂とし
てはハロゲンを含まないオレフィン系樹脂が好適に用い
られる。具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−ブチルアクリレート共重合体
(EBA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体
(EMA)等が挙げられる。また、これらのポリオレフ
ィン樹脂の重合時または重合後に、無水マレイン酸やア
クリル酸等の不飽和カルボン酸、あるいはこれらの誘導
体を反応させて、変性させた酸変性ポリオレフィンも使
用可能である。これらのオレフィン系樹脂は1種を用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。ゴムとオレフィ
ン系樹脂を混合して用いる場合、オレフィン系樹脂の配
合量は、多すぎるとゴム弾性を損なうおそれがあり、少
なすぎると高難燃性が得られないので、ゴム100重量
部に対して5〜150重量部の範囲が好ましく、より好
ましくは5〜100重量部の範囲である。
【0007】特にノンハロゲン難燃性ゴム組成物を用い
て電線・ケーブルおよびその周辺部品を製造する場合、
ゴムは可撓性に優れており電気絶縁性も良いが難燃性が
比較的低いので、難燃性が比較的高い樹脂と混合して用
いることが好ましい。上記に挙げたポリオレフィン系樹
脂の中でも、特にEEAおよびEVAは酸素指数が比較
的高いので、これをゴムと混合して用いることが高難燃
性を達成するうえで好ましい。この電線・ケーブルおよ
びその周辺部品用途において、ベース樹脂中のゴムの含
有比率は40重量%以上90重量%が好ましく、より好
ましくは45重量%以上65重量%以下である。ゴムの
含有比率が大きいと、他のポリオレフィン系樹脂と混合
することによる難燃性向上効果が小さくなり、反対に、
ゴムの含有比率が小さくて他のポリオレフィン系樹脂の
含有割合が大きいと、難燃性は高くなるが電気絶縁性の
劣化が大きくなる。ゴムとしてはEPゴムが好ましく用
いられる。
【0008】本発明で用いられる難燃剤としてはノンハ
ロゲン系のものが用いられ、例えば水酸化マグネシウム
や水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、例えば三酸
化モリブデン等の酸化物、二硫化モリブデン等の硫化
物、ジモリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸カルシ
ウム、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カリウム、モリ
ブデン酸ナトリウムなどのモリブデン化合物が好ましく
用いられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以
上を併用してもよい。これらの難燃剤の添加量は多いほ
ど樹脂の難燃性は高くなるが、多すぎると樹脂組成物の
機械的特性等の低下や絶縁抵抗の低下が著しくなるの
で、概ね、ベース樹脂100重量部に対して、金属水酸
化物の添加量は100〜200重量部の範囲内、モリブ
デン化合物の添加量は1〜10重量部の範囲内で好まし
く設定される。また金属水酸化物をシランカップリング
剤、ステアリン酸などの高級脂肪酸、シュウ酸アニオン
等によって表面処理したものを用いると、ベース樹脂と
の親和性向上、樹脂組成物の機械特性の低下防止、耐水
性、耐酸性の向上等の効果が得られる。また上記に挙げ
たモリブデン化合物でコーティングされた金属水酸化物
は、燃焼時に分解し難いので高難燃性を達成するうえで
好ましい。また、上記に例示した難燃剤以外の難燃剤を
用いてもよく、例えば炭酸カルシウム、ガム状シリコー
ンオイル、シリコーンパウダー、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜
鉛、赤リン、ポリリン酸アンモニウム等を用いてもよ
い。
【0009】本発明における架橋剤は、ゴムを架橋させ
るために添加されるもので、硫黄、硫黄化合物等の架硫
剤や過酸化物系架橋剤など、周知の架硫剤および架橋剤
の中からゴムの種類、好ましい架橋の形態に応じて適宜
選択して用いられる。なお、硫黄や硫黄化合物を用いた
架橋、すなわち架硫も本発明における架橋に含まれ、し
たがって架硫剤も本発明における架橋剤に含まれる。ま
た必要に応じて周知の架橋助剤を適宜添加することが好
ましい。例えば、EPゴムを用いる場合は、架橋剤とし
てジクミルパーオキサイドを添加し、架橋助剤としてメ
タクリル酸亜鉛を添加することが好ましい。
【0010】また、上記の配合剤の他に老化防止剤を添
加することが好ましく、これにより熱劣化が抑えられ
る。老化防止剤としては特に限定されないが、例えばフ
ェノール系やアミン系のもの等を好ましく用いることが
できる。老化防止剤の添加量は少なすぎると添加効果が
得られず、多すぎるとブルーミングやブリード・アウト
が生じることがあるので、ベース樹脂100重量部に対
して0.1重量部以上5.0重量部以下の範囲内で、ベ
ース樹脂との相溶性を考慮して設定される。さらに、紫
外線吸収剤、銅害防止剤、顔料、染料その他の着色剤、
少量のタルクなどの無機物微粉末など、用途に応じて適
宜の添加剤を配合することができる。添加剤はハロゲン
を含まないものが用いられ、有害な重金属をできるだけ
含まないものが好ましい。
【0011】本発明の第1の実施形態においては、ベー
ス樹脂に必須成分としてゼオライトが添加される。ゼオ
ライトは吸着作用を有しており、これを添加することに
よりゴムや架橋剤に起因する臭いが吸着されて低減され
る。ゼオライトの添加量は、少なすぎると臭いの吸着作
用が十分でなく、多すぎると、樹脂組成物の機械的特性
が劣化するなど特性への悪影響が大きくなるので、好ま
しくはベース樹脂100重量部に対して0.1〜20重
量部、より好ましくは5〜10重量部程度とされる。本
発明の第1の実施形態のノンハロゲン難燃性ゴム組成物
は、ベース樹脂に難燃剤、架橋剤、ゼオライト、および
必要に応じて架橋助剤、老化防止剤等を添加して混練す
ることによって得られる。そしてこのノンハロゲン難燃
性ゴム組成物を目的の形状に成形した後、架橋させるこ
とによってノンハロゲン難燃性ゴム成形物が得られる。
架橋は、加熱架橋、シラン架橋などゴムの架橋方法とし
て知られている手法を適宜用いることができる。本実施
形態によれば、ゴムおよび架橋剤等に起因する臭いがゼ
オライトに吸着されるので、ノンハロゲン難燃性ゴム組
成物および成形物における臭いの発生が抑えられる。
【0012】また本発明の第2の実施形態では、ベース
樹脂に難燃剤、架橋剤、および必要に応じて架橋助剤、
老化防止剤等を添加して混練することによってノンハロ
ゲン難燃性ゴム組成物を得、これを目的の形状に成形
し、架橋させた後、加熱処理を施すことによってノンハ
ロゲン難燃性ゴム成形物を得る。架橋は、加熱架橋、シ
ラン架橋などゴムの架橋方法として知られている手法を
適宜用いることができる。本実施形態において、架橋後
に行う加熱処理は、これによってゴムや架橋剤に起因す
る臭いを揮発するために行われる。この加熱処理条件
は、加熱温度が低すぎたり加熱時間が短すぎると臭いの
揮発が不十分となり、逆に加熱温度が高すぎたり加熱時
間が長すぎたりすると加熱による劣化が大きくなるの
で、70〜120℃、好ましくは80〜90℃の温度で
1〜10日間、好ましくは1〜7日間、より好ましくは
1〜5日間の範囲で設定される。本実施形態によれば、
成形、架橋後に加熱処理を施すことによって、ゴムに起
因する臭いや架橋剤の分解残渣に起因する臭いが揮発さ
れるので、臭いが低減された、あるいは臭いが除去され
たノンハロゲン難燃性ゴム成形物が得られる。なお本実
施形態においては、架橋後の加熱処理により臭いを除去
することができるので、ゴム組成物にゼオライトを添加
しなくても臭いが無い成形物を得ることができるが、特
性を損なわない範囲でゼオライトを添加しても構わな
い。
【0013】本発明のノンハロゲン難燃性ゴム成形物の
好ましい例は、電線・ケーブルおよびその周辺部品であ
る。具体的には、例えば絶縁電線、電源コード、および
船用ケーブルなどの各種電線・ケーブルの絶縁材、シー
ス材、テープ類、および介在物、ならびにケース、プラ
グ、およびテープなどの電線・ケーブル用付属部品(具
体的には収縮チューブ、ゴムストレスリリーフコーン
等)、電線管、配線ダクト、およびバスダクトなどの電
材製品などである。特に、EPゴムを用いてなるノンハ
ロゲン難燃性ゴム成形物は電線や電源コードに好適であ
り、可撓性に優れるとともに、プラグ屈曲特性が良好
で、プラグ部の耐トラッキング特性が優れた製品が得ら
れる。
【0014】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。 (実施例1,2および比較例1,2)下記表1に示す配
合割合(単位:重量部)で各種成分を配合し、混練機で
混練してノンハロゲン難燃性ゴム組成物を得た。押出機
にて2mm2の導体上に混練後のゴム組成物を押出被覆
して絶縁層を形成して外径5mmとした後、架橋を施し
て電線を得た。架橋は160℃の蒸気中で40分間加熱
して行った。得られた電線について、ゴム臭および架橋
剤臭の有無を調べた。その結果を下記表1に示す。また
同様の製造条件で製造した試験片について、JIS K
6760に準処する引張強度および伸びを測定するとと
もに、硬度(ショアA)も測定した。これらの測定結果
を表1に示す。またUL−94規格(V−0〜V−2)
に準処する耐炎性試験を行った。その結果、V−0、V
−1、V−2のいずれの規格を満たしたかを下記表1に
示す。これらの規格のうちV−0が難燃性が最も高く、
次いでV−1、V−2の順に難燃性が高い。
【0015】
【表1】
【0016】上記表1において、各配合材料は次のもの
を用いた。 EPゴム:第3成分としてENB(エチリデンオルボル
ネン)を含むエチレン−プロピレンゴム、中ヨウ素価=
10〜20、ムーニー粘度ML(100℃)=40 EVA:エチレン−酢酸ビニル共重合体、VA含有量=
28% 架橋剤:ジクミルパーオキサイド 架橋助剤:メタクリル酸亜鉛 老化防止剤:4、4’−チオビス−(6−第3−ブチル
−3−メチルフェノール)
【0017】表1の結果より、ゼオライトを添加しなか
った比較例1ではゴム臭および架橋剤臭が明らかに認め
られたのに対して、ゼオライトを5重量部添加した実施
例1ではゴム臭および架橋剤臭が大幅に低減されてお
り、ゼオライトを10重量部添加した実施例2ではゴム
臭および架橋剤臭が除去されていた。また実施例1、2
において、ゼオライトを添加したことによる機械特性お
よび難燃性の低下はわずかであった。一方、ゼオライト
を30重量部添加した比較例2では、ゴム臭および架橋
剤臭は除去されたが、機械特性および難燃性が大きく低
下した。
【0018】(実施例3〜5および比較例3)下記表2
に示す配合割合(単位:重量部)で各種成分を配合し、
混練機で混練してノンハロゲン難燃性ゴム組成物を得
た。表2における各配合材料は上記表1と同じものを用
い、いずれの例も配合は共通とした。そして、押出機に
て2mm 2の導体上に混練後のゴム組成物を押出被覆し
て絶縁層を形成して外径5mmとした後、架橋を施し
た。架橋は160℃の蒸気中で40分間加熱して行っ
た。この後、さらに下記表2に示す条件で加熱処理を施
して最終製品としての電線を得た。得られた電線につい
て、ゴム臭および架橋剤臭の有無を調べた。また同様の
製造条件で製造した試験片について、上記実施例1と同
様にして特性を調べた。その結果を下記表2に示す。さ
らに、得られた電線の被覆層の加熱老化試験を行った。
試験は電気用品取締法に準処する方法により、温度10
0℃、4日間の条件で行い、引張り強さ(TS)の残存
率、および伸び(EL)の残率を測定した。その結果を
表2に示す。いずれの値も80%以上が目標とされる。
【0019】
【表2】
【0020】表2の結果より、架橋後に加熱処理をしな
かった比較例3ではゴム臭および架橋剤臭が明らかに認
められたのに対して、加熱処理を施した実施例3〜5で
はゴム臭および架橋剤臭が大幅に低減され、あるいは除
去されていた。また実施例3、4において、加熱処理を
施したことによる特性の変化はほとんど認められなかっ
た。加熱時間が10日と長い実施例5でも加熱老化試験
において若干の特性低下が認められる程度で、大きな悪
影響はなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ノ
ンハロゲン難燃性ゴム組成物および成形物におけるゴム
特有の臭いおよび架橋剤による臭いを大幅に低減させる
ことができ、嗅覚的に認められない程度に除去すること
が可能である。したがって、本発明のノンハロゲン難燃
性ゴム組成物および成形物は、従来のゴム組成物では臭
いがあるために使用できなかった場所や用途にも使用す
ることでき、ゴム組成物およびゴム製品の適用範囲を大
幅に拡大することができる。また、本発明のノンハロゲ
ン難燃性ゴム組成物および成形物は優れた難燃性を有
し、かつハロゲンを含まないので焼却処分が可能である
ので、難燃性を要求される用途にも適用することがで
き、環境的にも好ましい。また本発明によれば、難燃性
を有するとともに電気絶縁性が良好であり、焼却処分も
可能であり実用性が高い難燃性電線・ケーブルおよびそ
の周辺部品が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/30 C08K 3/30 3/34 3/34 5/14 5/14 // H01B 7/295 H01B 7/34 B Fターム(参考) 4F070 AA08 AA12 AA13 AA16 AA28 AA32 AA60 AB03 AB08 AB09 AB11 AB16 AC05 AC13 AC14 AC16 AC18 AC20 AC22 AC42 AC52 AC56 AE07 AE08 AE30 GA05 GA08 GA10 GB02 GC05 4J002 AC001 DJ008 FD136 FD147 GQ01 5G315 CA03 CB02 CB06 CC08 CD01 CD04 CD06 CD13 CD14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲンを含まないゴムを含有してなる
    ベース樹脂に、ハロゲンを含まない難燃剤、架橋剤、お
    よびゼオライトを添加してなるノンハロゲン難燃性ゴム
    組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のノンハロゲン難燃性ゴム
    組成物を成形後、架橋せしめてなることを特徴とするノ
    ンハロゲン難燃性ゴム成形物。
  3. 【請求項3】 ハロゲンを含まないゴムを含有してなる
    ベース樹脂に、ハロゲンを含まない難燃剤、および架橋
    剤を添加してなるノンハロゲン難燃性ゴム組成物を、成
    形して架橋せしめた後、加熱処理してなることを特徴と
    するノンハロゲン難燃性ゴム成形物。
  4. 【請求項4】 請求項2または3のいずれかに記載のノ
    ンハロゲン難燃性ゴム成形物からなる電線・ケーブルま
    たはその周辺部品。
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