JP2001225938A - カーブドコンベヤ経路用サポートレール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法で、異なるコンベヤ経路幅に対し
て調整することができ、それにより異なるパッケージ容
量に対して調整することができるカーブドコンベヤ経路
用サポートレールを提供する。 【解決手段】 サポートレール（１）は、カーブドコン
ベヤ経路の半径に追随するタイプのものである。該サポ
ートレール（１）はブラケット（７）に固定され、サポ
ートレール（１）の各端部に少なくとも一つのブラケッ
ト（７）を備える。サポート・レール（１）は、さらに
中間部分（２）の各端部に固定されている端部部材
（３）を備える、可撓性の中間部分（２）を含む。その
可撓性の中間部分（２）は固定されている端部部材
（３）を備え、ブラケット（７）に入れ子式に固定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、湾曲した経路（ｃ
ｕｒｖｅｄ ｐａｔｈ）の半径に追随しかつブラケット
に固定され、サポートレールの各端部に少なくとも一つ
のブラケットを備えるタイプのカーブドコンベヤ経路用
サポートレール（ｓｕｐｐｏｒｔ ｒａｉｌｉｎｇ ｆ
ｏｒ ａ ｃｕｒｖｅｄ ｃｏｖｅｙｏｒ ｐａｔｈ）
に関する。

【０００２】

【従来の技術】異なるタイプの製品を製造する際に、包
装ステーションへかまたはその後の処理のために製品を
移動することはほとんど何時でも希望される。小型の製
品を移動するための最も一般的な方法は、コンベヤまた
はコンベヤシステムを使用することである。コンベヤ経
路はエンドレス被駆動チェーンまたはベルトで構成する
ことができる。コンベヤは、通常、特に重心の高い製品
の輸送に関する限りにおいては、サポートレールを有し
ている。サポートレールはまた当業界においてコンベヤ
経路の両側およびコンベヤの全長にわたって使用され
る。コンベヤ経路の湾曲した部分はその両側もサポート
・レールで囲まれている。

【０００３】上記コンベヤは、液体食品の使い捨てタイ
プのパッケージ用にも使用されている。このパッケージ
は、充填され、密封され、最後に充填機械内で形成され
る。充填機械を通過した後で、パッケージはほとんどの
場合、例えば、パッケージに吸入ストローを取り付けた
りパッケージを異なる分配ユニットに送り込む補助的な
機械（ａｎｃｉｌｌａｒｙ ｍａｃｈｉｎｅｓ）に送ら
れることになる。例えば、パッケージは平行六面体の形
にすることができ、この形状は通常底面積に対して高さ
が比較的高い。そのため、異なる機械ユニットの間の全
搬送動作中、ずっとサポートしなければならない。パッ
ケージが転倒すると、作業を中断しなければならない羽
目になる恐れがあり、また、パッケージ自身に損傷を与
える恐れもある。それ故、とりわけ、コンベヤ経路の湾
曲部分においては、パッケージに対して、効率的なサポ
ートをする必要がある。コンベヤ経路の湾曲部分の曲率
の角度は、１５度から１８０度の範囲で変化する。

【０００４】通常、コンベヤ経路は、サポートレールが
正しい位置に溶接されて調整することができない永久的
な設備として、例えば充填機械の後に形成される。今
日、容積の異なるパッケージを製造するため切り換え可
能な充填機械に、市場の関心がますます集まってきてい
る。その結果、充填機械に接続されるコンベヤ経路は、
異なる大きさのパッケージに応じて調整できるものでな
ければならない。コンベヤ経路の調整に付随して、サポ
ートレールがコンベヤ経路に追随しかつパッケージを効
率的にサポートするように、サポート・レールを調整す
ることが必要になってきている。特に、このことは、コ
ンベヤ経路の湾曲部分にあてはまる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、コンベヤ経路
の湾曲部分用のサポートレールは特殊な問題を含んでい
る。何故なら、調整する際、湾曲部分の外側のサポート
・レールと内側のサポート・レールの両方の大きさ（ｅ
ｘｔｅｎｔ）が違うからである。

【０００６】異なる経路の幅に対して調整することがで
きるカーブドコンベヤ経路用サポートレールについて
は、例えば、スウェーデン特許明細書ＳＥ５０７ ５４
０が開示している。この明細書は、内側のサポートレー
ルを調整するための高価で複雑な方法を開示している。
外側のサポート・レールについては、プラスチック材料
で可撓性のあるレールの使用について述べているだけで
ある。しかし、このタイプのサポートレールは、湾曲部
分において確実にパッケージをサポートするために必要
な支持を行うことができないことが分かっている。

【０００７】本発明の一つの目的は、簡単な方法で、異
なるコンベヤ経路幅に対して調整することができ、それ
により、異なるパッケージ容量に対して調整することが
できるサポートレールを提供することである。

【０００８】本発明のさらなる目的は、サポートレール
がコンベヤ経路の半径に追随することができるようにし
て、信頼性の高い方法で、湾曲部分の外側の領域および
内側の領域の両方でパッケージを支持することができる
ようにすることである。本発明のまたさらなる目的は、
特殊な工具を必要としないで、サポートレールを迅速に
調整できるようにすることである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記およびその他の目的
は、導入の目的で開示された上記タイプのサポートレー
ルが、可撓性の中間部分と、両端部に固定されかつ入れ
子式にブラケットに固定されている端部部材とを有する
という特徴を与えられた本発明により達成される。

【００１０】本発明の好適な実施形態は、さらに、添付
の従属項に記載する特徴を与えられる。本発明の好適な
実施形態について、添付の図面を参照しながら以下にさ
らに詳細に説明する。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は、９０度の湾曲部分用のサ
ポートレール１である。本発明のサポートレール１は、
すべての一般的な湾曲部分、すなわち、１５度、３０
度、４５度、９０度および１８０度の湾曲部分に使用す
ることができる。サポートレール１はほぼ平らな金属レ
ールからできている中間部分２を持つ。サポートレール
１のこの中間部分２は可撓性であり、サポートレール１
が適応されるべきであるコンベヤ経路の半径により、そ
の半径を変化させることができる。搬送対象の、例えば
パッケージのようなこれらの製品は、コンベヤ経路上を
移動する。コンベヤ経路自身は図には示していない。好
適な実施形態の場合には、中間部分２は少しアーチ状に
なっていて、コンベヤ経路の方に向いておかれている凸
状の側面を備えている。中間部分２に若干丸みをつける
ことにより、中間部分２全体が平らであるときに、この
中間部分が、コンベヤ経路上を移動するパッケージある
いは待ち行列が形成された場合にコンベヤ経路上に停止
しているパッケージと触れ合う危険が避けられる。中間
部分２のアーチ状部分は、中間部分２の可撓性に影響を
与えないように設計されている。

【００１２】中間部分２の各端部は、端部部材３に固定
されている。端部部材３は、好適には、その断面が丸い
ものが好ましく、第一の好適な実施形態の場合には、チ
ューブの形をしている。端部部材３の長さは、いろいろ
な長さにすることができ、好適な実施形態の場合には、
サポートレール１を存在するコンベヤ経路に適用するこ
とができるようになっている。ピン状の部材５は、管状
の端部部材３内に入れ子式に固定できるように配置され
ている。ピン状の部材５は、円形断面のスリーブ部材６
に固定されている。該スリーブ部材６の断面は、ピン状
部材５の断面より大きい。このスリーブ部材６は、ブラ
ケット７により正しい位置に保持されている。

【００１３】第二の好適な実施形態では、端部部材３は
均質なもので、ピン状部材５は端部部材３に固定されて
いる。ピン状部材５の断面は端部部材３の断面より小さ
い。この第二の好適な実施形態では、ピン状部材５は入
れ子式に管状のスリーブ部材６内に固定されている。ス
リーブ部材６は、ブラケット７により正しい位置に保持
される。

【００１４】ブラケット７は二つの平行なサポートレー
ル１を受け入れるための凹部８を有する。サポートレー
ル１が使用されるべきコンベヤ経路上を一緒に運ばれる
パッケージの重心が高いので、その搬送中、パッケージ
をより効率的で信頼性の高い方法で支持するために、通
常、二つの平行なサポートレール１が使用される。

【００１５】ブラケット７は、コンベヤ経路内に固定さ
れていて、固定孔部（ａｎｃｈｏｒａｇｅ ｈｏｌｅ）
９は、好適な実施形態では、異なるコンベヤ経路幅に対
して一つの同じブラケット７を使用することができるよ
うに長楕円形（ｏｂｌｏｎｇ）をしている。本発明の好
適な実施形態では、サポートレール１は、サポートレー
ル１の各端部に少なくとも一つのブラケット７を有して
いる。図１は、９０度の湾曲部分用のサポートレール１
を示し、このサポートレール１は、サポートレール１の
中間部分２の中央に設置されている追加のブラケット７
を有する。９０度またはそれ以上の角度用のこれらのサ
ポートレール１の場合には、カーブドコンベヤ経路全体
にわたって安定したサポートレール１を与えるために、
少なくとも一つの追加のブラケット７が必要である。余
分なブラケット７が必要なこのような場合には、スリー
ブ部材６の断面に対応する円形断面を持つ金属片１０
が、平らな中間部分２上に同様に固定されている。

【００１６】ピン状部材５は、入れ子式に端部部材３に
固定されているか、または代わりにスリーブ部材６に固
定されていて、上記手段により、サポートレール１がカ
ーブドコンベヤ経路の半径に追随することが可能なよう
に必要な距離を調整するため、これらの部材３および６
を往復することができるよう配置されている。サポート
レール１がより小さい半径を持つコンベヤ経路に追随し
なければならない場合には、ピン状部材５は、ピン状部
材５のより短い部分がみえるように、端部部材３内、ま
たは代わりにスリーブ部材６内を摺動されなければなら
ない。カーブドコンベヤ経路の半径がより大きい場合に
は、ピン状部材５は端部部材３または代わりにスリーブ
部材６から抜けでて、ピン状部材５のより長い部分がみ
えることになる。本発明のサポートレール１の設計によ
り、コンベヤ経路の湾曲部分の内側および外側の部分の
両方に対してサポートレール１を使用することができ
る。図１は外側の湾曲部分用のサポートレール１であ
る。しかし、ブラケット７の位置決めはサポートレール
１の特定の用途に適応されなければならないし、また、
サポートレール１を内側の湾曲部分に使用する場合に
は、ブラケット７はサポートレール１の他の側面上に設
置しなければならない。

【００１７】サポートレール１が使用されるコンベヤ経
路にすでに適応している場合には、コンベヤの動作中、
偶発的に移動することがないよう安定したサポートレー
ル１を得るため、ピン状部材５を適当に固定しなければ
ならない。ピン状部材５用の固定装置は、図示していな
い。

【００１８】上記説明から分かるように、本発明は、コ
ンベヤ経路の湾曲部分用のサポートレールで、常時カー
ブドコンベヤ経路の半径に追随し、同時に、コンベヤ経
路上を搬送されているパッケージを効率的にサポートす
るように、迅速にまた容易に調整することができるサポ
ートレールを提供する。

【００１９】本発明は、上記および図示の実施形態に限
定されると見なすべきでなく、添付の特許請求の範囲か
ら逸脱することなしに多くの修正を考案することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるサポートレールを示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カーブドコンベヤ経路用サポートレール
   （１）であって、湾曲した経路の半径に追随し、ブラケ
   ット（７）に固定され、少なくとも一つのブラケット
   （７）をサポートレールの各端部に備えるタイプのカー
   ブドコンベヤ経路用サポートレール（１）であって、該
   サポートレール（１）が、可撓性のある中間部分（２）
   と、両端に固定されブラケット（７）にそれぞれ入れ子
   式に固定されている端部部材（３）とを有することを特
   徴とするサポートレール（１）。
2. 【請求項２】 請求項１記載のサポートレール（１）に
   おいて、前記ブラケット（７）が、管状端部部材（３）
   内に入れ子式に係合しているピン状部材（５）を有する
   スリーブ部材（６）を正しい位置に保持することを特徴
   とするサポートレール（１）。
3. 【請求項３】 請求項１記載のサポートレール（１）に
   おいて、前記端部部材（３）の一部が管状スリーブ部材
   （６）に入れ子式に係合しているピン状部材（５）を有
   し、該部材（６）が前記ブラケット（７）に固定されて
   いることを特徴とするサポートレール（１）。