JP2001218855A - 電荷に基づく除細動方法及び装置 - Google Patents

電荷に基づく除細動方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者に所望量の電荷を供給するための除細動
方法(700,800)及び装置(100,105)を提供する。 【解決手段】 該方法及び装置は外部式の除細動及び移
植式の除細動の両方に適用可能。所望量の電荷は予め決
定し又はオヘ゜レータにより選択可能。該方法は、所望の電荷
量(随意選択的には患者インヒ゜ータ゛ンス値)に基づく1つ以上
の意図する波形ハ゜ラメータ(264)の決定を含む。次いで除細
動波形(122)が生成され、意図する波形ハ゜ラメータに基づき
患者に適用される。患者インヒ゜ータ゛ンス値は予め決定し若し
くはオヘ゜レータが選択すること、又は該方法が患者インヒ゜ータ゛ン
ス値を決定するステッフ゜(720,810)を含むことが可能。患者イ
ンヒ゜ータ゛ンス値は、患者への除細動波形の適用前に、該適用
と同時に、及び/又は該適用中に決定することが可能。
患者インヒ゜ータ゛ンス値が前に決定された値から変化した場合
には該変化に応じて意図する波形ハ゜ラメータを調節して所望
量の電荷を患者に適用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に除細動器に関
し、特に可変波形を提供する除細動器に関する。
【0002】
【従来の技術】外部型除細動器は、心拍停止状態にある
患者の胸部に一般に「パドル」又は「パッド」と呼ばれ
る2つ以上の電極を介して強度の高い電気ショックを加
えるために用いられる装置である。
【0003】除細動の初期の試みがうまくいかない場合
には、一般に更に1回又は2回以上の試みがなされる。
しかし、除細動の反復的な試行は(特に強度レベルを増
大させつつ実施される場合には)、心臓その他の身体組
織に損傷を及ぼす可能性が高くなる。損傷のしきい値レ
ベルはうまく定量化されないが、有効な除細動レベルと
損傷を与える除細動レベルとの間に大きな差はないと思
われる。また、除細動処置の繰り返しに伴う遅延により
患者の状態を悪化させる可能性がある。例えば、前に試
みた蘇生法に反応して代謝平衡失調及び低酸素症が生じ
る可能性がある。更に、これらの状態が生じると、一般
に患者に除細動を施すのが困難になり、除細動が達成さ
れても、うまく回復する見込みが低下する。従って、様
々な波形パラメータを早期に最適に選択することが、上
首尾の成果を挙げる可能性を高めるのに重要である。
【0004】除細動処置の安全及び成功を決定する上で
重要と考えられる1組の波形パラメータは、除細動波形
の形状を決定するものである。一般に、様々な形状の波
形が利用されてきた。除細動器には単相(単一極性)電
圧パルスを用いるものがある。また、2相(正と負の両
極性)パルスを用いるものもある。単相又は2相パルス
は、減衰正弦波形、切頭(truncated)指数波形、定「傾
斜」波形(開始電圧と終了電圧との差の測度、初期電圧
と最終電圧との差を初期電圧で除算した値として表現さ
れる場合が多い)、及びこうした形の組み合わせ等とす
ることが可能である。直線パルスのような他の多くの波
形も可能である。更に、波形の形状は、その振幅若しく
は持続時間、又はその構成部分の1つ又は2つ以上の振
幅又は持続時間を変更することにより調整することが可
能である。移植型除細動器及び外部型除細動器の両方に
より供給される除細動波形にとって最適の形状であると
みなされるものを決定する従来の手法が、Kroll等に対
する米国特許第5,431,686号、Mehra等に対する米国特許
第4,953,551号、及びWinstromに対する米国特許第4,80
0,883号に記載されている。
【0005】波形形状の選択はまた、除細動器が移植さ
れるのか外部にあるのかによりも左右される。除細動器
が移植される場合には、患者に固有の電気特性及び総合
的な生理機能を調べて、波形をその特定の患者の必要に
合わせることが可能である。これに対し、外部の除細動
器は、一般に生理的特性が異なる多くの患者に適用する
ことを意図したものである。更に、患者は、最適な効果
が得られるように、例えば電極と患者の間に施される接
触により決まる、様々な波形を必要とする可能性があ
る。従って、外部型除細動器は、平均的な患者に対して
最適な効果が得られるよう設計することが可能である。
代替的には、患者の生理機能の評価、電極と患者の間に
施された電気的接続、電気療法的放電の動作及び影響に
関する新たな知識、又は他の要素により決まる様々な波
形を供給することができるように設計することも可能で
ある。
【0006】幾つかの要素を利用して除細動波形のパラ
メータが決定されてきた。即ち、現在用いられている多
くの除細動器は、一般にジュールを尺度とする1つ又は
2つ以上の特定の量のエネルギーを患者の心臓に供給す
るように設計されている。外部型除細動器の場合、実施
上の考慮事項が、エネルギーベースの除細動法を重視す
る一因になった。特に、エネルギーは電力レベルで比較
的制御しやすい量であり、パルス幅は経胸腔的除細動に
必要である。
【0007】外部型除細動器に適用可能なAmerican Hea
rt Associationのガイドラインには、最初に放電を施し
て200ジュールの総エネルギーを患者に供給し、2回目
の放電を施して200〜300ジュールを供給し、3回目の放
電を施して360ジュールを供給するように示唆されてい
る。これらのガイドラインに従い、多くの従来の外部型
除細動器は、典型的な経胸腔インピーダンス(例えば50
オーム)を想定して、それらの量のエネルギーを患者に
供給するよう設計されている。他の除細動器は、患者毎
に経胸腔インピーダンスの変動性を考慮したものであ
る。一般に、これらの除細動器は、患者の経胸腔インピ
ーダンスを測定して、放電コンデンサ又は他のエネルギ
ー蓄積素子に蓄えられるエネルギー量を調整し、これに
より患者の心臓に適用される所望のエネルギー量を達成
する。これら従来の除細動器には、経胸腔インピーダン
ス及び供給されるエネルギー量の関数として除細動波形
の形状を変化させるものもある。上述その他の従来のエ
ネルギーに基づく手法の原理については、Lermanに対す
る米国特許第4,771,781号、Gliner等に対する米国特許
第5,620,470号、Cameron等に対する米国特許第5,607,45
4号、及び国際特許出願PCT/US98/07669(PCT国際公開番
号WO98/47563)といった多くの情報源に記載されてい
る。
【0008】Lermanの特許には、除細動放電が患者に供
給される電流に基づいて決定される、別のタイプの従来
の設計について記載されている。即ち、Lermanは、オペ
レータにより予め選択されたピーク電流量を患者に供給
するために必要とされるエネルギーレベルを計算する方
法について述べている。選択されたピーク除細動電流と
共に、患者の測定された経胸腔抵抗を利用して、除細動
器の放電コンデンサに印加される電荷が制御される。放
電時には、選択されたレベルのピーク電流が患者に加え
られる。Charbonnier等に対する米国特許第4,840,177号
には、エネルギー蓄積素子の放電時に所望の電流が患者
に流入するように該エネルギー蓄積素子の充電レベルを
決定する方法の記載もある。上述その他の従来の電流ベ
ースの設計では、とりわけ、過剰な量のエネルギー供給
により加えられる可能性のある損傷を制限又は回避しよ
うとしている。例えば、経胸腔抵抗が小さい状況では、
患者に対する放電エネルギー量の特定の選択により、経
胸腔抵抗が大きかった場合よりも多くの電流が加えられ
ることになる。従って、所望の除細動を達成するのがエ
ネルギー自体ではなく電流の供給であるという理論に基
づいて、抵抗の小さい患者に放電されるエネルギーは、
抵抗の大きい患者に対する場合よりも小さくなるように
選択することが可能である。従って、想定される治療上
の恩恵は、損傷を及ぼす可能性が少ないと考えられるエ
ネルギーレベルに患者をさらす場合に達成される。所望
のエネルギー、電流、及び/又は形状といった動作上の
パラメータに基づいて除細動放電パラメータを決定する
他の様々な従来の技法については、上述のPCT公開第98/
47563号において言及され、論述されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電流に基づく除細動器
は、実施可能なものであるが、一般に、指定された電流
を考え得る広範囲の経胸腔インピーダンスにわたって供
給するために、広範囲のエネルギー及び電力にわたって
動作しなければならない。これらの要件は、従来の電流
に基づく除細動器の設計を複雑にする場合が多い。更
に、電流の供給自体が除細動を達成するメカニズムであ
ることは明らかではない(Charbonnierによる「Externa
l Defibrillators and Emergency External Pacemaker
s」(Procedings of the IEEE,vol.84, number 3の487
〜499頁、特に491〜493頁)を参照されたい)。ある時
点までは、電流パルスが長くなると、有効であることが
必要とされるピーク電流が減少する。このため、本発明
者は、除細動は電流自体ではなく電荷の蓄積(所定時間
に渡る電流(current over time))の結果として達成す
ることが可能になるという結論に達した。細胞レベルで
の除細動メカニズムとして既知のものから、この見解を
更に支援することになる推論を下すことが可能である。
心筋組織の細胞壁は、人体の他の細胞と同様に、キャパ
シタンスを備えている。除細動は、細胞の脱分極と不応
期の導入により達成されるものと考えられている(Jone
s等による「Cellular Excitation with High-Frequency
Chopped Defibrillator Waveforms」(Proceedings of
the 16th Annual International Conference of the IE
EE Engineering in Medicine and Biology Society
(IEEE,1994)の17〜18頁を参照されたい)。本発明者
は、除細動は、細胞壁の両側間に電位差を生じさせるこ
とにより達成可能となり、この電位差は、加えられる電
流又はエネルギーレベル自体ではなく供給される電荷量
により決まるものであるとの結論に達した。
【0010】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の一実施
態様では、患者に対して所望の量の電荷を供給するため
の方法が開示される。ここで、「所望の」という用語
は、本発明の装置又は方法の目的が、特定の量、即ち適
用量の電荷を患者に供給することにあることを表してい
る。
【0011】本方法の実施態様によりは、所望の電荷が
予め決定されるものがある。こ個で、「予め」という用
語は、本発明の実施例によりは除細動器のオペレータが
所望の電荷を選択しない場合もあるということを表して
いる。即ち、電荷のデフォルト値が所望の値であると想
定される。例示の実施態様に従って後述するように、こ
のデフォルト値は、所望の値の電荷が患者の心臓に供給
されるように、持続時間、振幅、形状、及びその他の波
形パラメータを決定するマイクロプロセッサによりアク
セス可能なメモリ位置に格納することが可能である。デ
フォルト値は、ファームウェア中に格納することもでき
るし、又はハードウェア構成要素のコンフィギュレーシ
ョン及び/又は値により決定することも可能である。
【0012】場合によりは、オペレータは、所定の値又
はデフォルト値とは異なる量の電荷を供給することを所
望することがあり得る。こうした場合、所望量の電荷を
本明細書では「オペレータにより選択された」電荷と称
する。オペレータがある電荷量の選択を所望する可能性
のある理由には、デフォルト値を適用しても、所望の治
療効果が得られないとか、新たな研究又は経験により、
デフォルト値が、患者の所定の特性(例えば体重)に鑑
みてもはや最良の選択でないことが明らかになった等の
理由がある。デフォルト値が、例えば、新たな研究又は
経験により変化する可能性があるという点は除外されな
い。こうした場合、ソフトウェア又はファームウェアの
値を変更するとか、又はハードウェア構成要素を変更す
るといった既知の技法に従って、再プログラミングする
ことが可能である。
【0013】この方法には、意図する波形パラメータを
少なくとも部分的に所望の量の電荷に基づいて決定する
ステップが含まれる。該意図する波形パラメータは、少
なくとも部分的に1つ又は2つ以上の患者インピーダン
スに基づくものとすることも可能である。波形パラメー
タには、波形の形状、持続時間、又は振幅を含めること
が可能である。更に詳細に後述するように、これらの波
形パラメータは様々な方法で決定することが可能であ
る。ここで、「決定」という言葉は、パラメータが計算
される(例えば、所定時間に渡る所望の量の電流(即ち
電荷)が所定のインピーダンスの患者に供給されるよう
必要とされる直線電圧パルスの振幅及び/又は持続時間
を計算する)ことを表している。「決定」という言葉は
また、特定のインピーダンスを有する患者に加えられた
場合に所望の電荷をもたらすことになる波形のパラメー
タを選択し、検索し、又は他の任意の方法で識別するた
めに用いることが可能な他のあらゆる既知の技法を適用
することを意味することも可能である。更に詳細に後述
する他の技法の幾つかの例には、ルックアップテーブル
又は探索及び比較技法を使用して、例えばコンピュータ
メモリに格納されている適当なモデル波形のテンプレー
トを見出すことが含まれる。
【0014】本方法には、意図する波形パラメータに基
づいて、適用される除細動波形を生成するステップも含
まれている。即ち、波形は、意図する波形パラメータに
従って、患者に適用するために生成される。しかし、実
施例によりは、これら2つの機能を組み合わせて、除細
動波形の決定及び生成処理が組み合わされた単一の機能
とすることが可能である。例えば、オペレータは、2つ
の充電されたコンデンサの一方を選択し(又は単一のコ
ンデンサに充電される2つの電圧の一方を選択し)、該
選択されたコンデンサ(又は選択された電圧)を患者に
対して放電させる、電子機械式スイッチを使用すること
が可能である。この単純化された例では、意図する波形
の「決定」は、コンデンサ(想定されるインピーダンス
の患者に2つの所望の量の電荷の一方を供給するように
予め決定することが可能なもの)を選択することにより
達成され、波形の「生成」は、選択されたコンデンサが
患者に対して放電することを可能にすることにより達成
される。より単純な例であっても、想定されるインピー
ダンスの患者に所望の量の電荷を供給することになる所
定の(例えば予め計算された)電圧に基づいて1つのコ
ンデンサ又は電圧を利用することが可能である。
【0015】実施形態によりは、本方法のもう1つのス
テップとして、適用される除細動波形を患者に患者に電
気的に結合する。このステップは、一般に、オペレータ
が患者に電極を取り付けることにより実施可能である。
また、電極が既に患者に取り付けられている場合には、
このステップは、オペレータが、とりわけ、除細動器か
ら患者への電気的な回路を完成させるよう患者絶縁リレ
ーを閉じるアクティベータを起動させた際に、達成する
ことが可能になる。
【0016】患者が2つ以上のインピーダンス値を有す
るものと想定し又は決定することが可能である。この状
況は幾つかの理由から生じる可能性がある。例えば、患
者インピーダンス値は、例えば平均患者インピーダンス
値に基づいて、予め想定し又は推定する(即ち決定す
る)ことが可能である。また、オペレータは、2つ又は
3つ以上の所定の値のうちの1つから患者インピーダン
ス値を選択することが可能である。外部型除細動器の場
合には、これらの値の推定又は選択は、経胸腔インピー
ダンスの典型的な値に関する様々な仮定を反映させるこ
とが可能である。例えば、その値は、50オーム、80オー
ム、又はある患者集団(patient population)の生理機能
をより正確に表すものとみなすことが可能な別の値にな
るように選択することが可能である。2つ以上の患者イ
ンピーダンス値が存在する可能性のあるもう1つの理由
は、外部型除細動器の場合に、電極と患者との間におけ
る接続の電気的特性が、除細動波形の適用中に、又は同
波形が適用される毎に、変化する可能性があるという点
である。この変化は、例えば、パドルの圧力又は配置の
変化から生じる可能性がある。また、患者の生理機能
が、除細動放電の適用その他の理由から変化する可能性
がある。
【0017】患者インピーダンス値の変動の更に別の理
由は、外部型除細動器及び移植型除細動器に適用可能な
環境の差である。明らかに、経胸腔患者インピーダンス
値は、除細動波形が心臓に直接適用される移植型除細動
器に与えられる患者インピーダンス値とは異なることに
なる。このため、外部式の除細動を伴う方法を実施する
場合には患者インピーダンスは経胸腔インピーダンスで
あり、内部式の除細動を伴う実施例では患者インピーダ
ンスは心臓のインピーダンスである。
【0018】更に、患者インピーダンス値の変動が、特
定の患者のインピーダンスを1回又は2回以上測定する
結果として生じる可能性がある。従って、実施態様によ
りは、本発明の方法は、患者インピーダンス値の少なく
とも1つを決定するステップを含むものとなる。この決
定は様々な方法で行うことが可能である。ある技法によ
れば、適用される除細動波形を患者に対して電気的に結
合する前に、患者のインピーダンスを表す値が検知され
る。もう1つの技法によれば、適用される除細動波形の
患者に対する電気的結合を開始するのとほぼ同時に、患
者のインピーダンスを表す値が検知される。この技法は
また、(もしあれば)検知された値に基づき意図する波
形パラメータに対する調整を決定することも含まれる。
この調整の目的は、所望の量の電荷を患者に適用するこ
とにある。このため、適用される除細動波形は、該決定
に基づいて調整される。
【0019】本方法はまた、適用される除細動波形の患
者に対する電気的結合中に、患者の1つ又は2つ以上の
インピーダンスを表す1つ又は2つ以上の値を検知し、
少なくとも部分的に該検知された1つ又は2つ以上の値
に基づいて、意図する波形パラメータに対する調整を
(もしあれば)決定する、という各ステップを含むこと
も可能である。適用される除細動波形は、該決定に基づ
いて調整される。除細動波形を適用する間に、かかる調
整の幾つかを実施することが可能である。例えば、患者
に対する除細動放電の開始直後に、患者のインピーダン
スが初期検知値から変化したことを検知することが可能
である。適用される除細動波形は、それに応じて調整さ
れる。これに続いて、同じ除細動放電中に、患者のイン
ピーダンスが再び変化したことを検知する可能性があ
り、このため、適用される除細動波形が再調整される。
上述のように、これらの調整は、患者インピーダンスの
変化にもかかわらず所望の量の電荷が患者に適用される
ように実施される。
【0020】実施態様によりは、本発明の方法は、適用
される除細動波形の患者に対する電気的結合中に、意図
する波形パラメータと適用される除細動波形の適用され
る波形パラメータとを比較することを含むものとなる。
この方法は、意図する波形パラメータと実際の波形パラ
メータとの差がしきい値に達した際に、該意図する波形
パラメータと一致するように、適用される除細動波形の
適用される波形パラメータを調整することを含む。ま
た、実施態様によりは、意図する波形パラメータの決定
は、形状、位相、相転移のタイミング、最長持続時間、
最短持続時間、最高電圧、最低電圧、最大電流、最小電
流、最大エネルギー、最小エネルギー、最大電力、及び
最小電力といったパラメータのうちの任意のパラメータ
の決定を含むことが可能である。もちろん、これらの意
図する波形パラメータは、単なる例示に過ぎないもので
あり、波形を記述し、指定し、モデル化し、又は別様に
表すための他の任意のパラメータを、本発明による波形
パラメータとして用いることも可能である。
【0021】本発明の様々な実施態様で適用される除細
動波形は、1組の電圧値を含むことが可能である。この
波形は、例えば、単相電圧パルス、2相電圧パルス等を
含むことが可能である。本発明の様々な実施態様で適用
される除細動波形はまた、1組の電流値を含むことが可
能である。
【0022】実施態様によりは、本発明は、所望の量の
電荷を患者に供給するための方法を含むものとなる。所
望の量の電荷は、予め決めておくこと、又はオペレータ
により選択することが可能なものである。この方法は、
患者への電気的結合により所定時間にわたり電流を供給
し、所望の量の電荷が供給された際に電流供給を中止す
る、という各ステップを含む。実施態様によりは、所定
時間にわたり電流を供給するステップが、電流波形の意
図する波形パラメータを決定することを含むものとな
る。この決定は、例示的なパラメータであってそれに限
定されることのないパラメータ、即ち、1つ又は2つ以
上の患者インピーダンス値、所望の量の電荷、形状、位
相、相転移のタイミング、最長持続時間、最短持続時
間、最高電圧、最低電圧、最大電流、最小電流、最大エ
ネルギー、最小エネルギー、最大電力、及び最小電力の
うちの任意の1つ又は2つ以上に基づいて行うことが可
能である。
【0023】本発明は、実施態様によりは、所望の量の
電荷を患者に供給するための方法となる。この方法は、
患者のインピーダンスを決定し、該患者インピーダンス
と患者に供給される所望の量の電荷とに基づいてエネル
ギー蓄積素子の充電電圧を決定し、該充電電圧までエネ
ルギー蓄積素子を充電し、該充電された電圧を放電要求
に応じて電極に印加する、という各ステップを含むもの
となる。この方法はまた、充電電圧の放電により患者に
供給される電流の流量を決定するステップを含むことが
可能である。更に、時間と共に供給される電流の流量に
基づき、患者に供給される電荷の供給量を決定し、該電
荷の供給量が電荷の所望の量に等しくなるまで患者に対
する充電電圧の放電を継続する、という各ステップを含
むことも可能である。
【0024】更に別の実施態様では、本発明は、エネル
ギー蓄積素子から患者に所望の量の電荷を供給するため
の除細動器となる。該除細動器は、少なくとも1つの患
者インピーダンスと患者に供給されるべき所望の量の電
荷とに基づいてエネルギー蓄積素子の充電電圧を決定す
る電荷供給プロセッサを含む。除細動器はまた、電荷供
給プロセッサにより決定された充電電圧までエネルギー
蓄積素子を充電する適用波形生成器を備えている。除細
動器は更に、患者インピーダンスを求めるための少なく
とも1つのセンサを含むことも可能である。適用波形生
成器は、放電コマンドに応じて患者に充電電圧を放電す
ることも可能である。また、除細動器には、患者への充
電電圧の放電中に、充電電圧の放電により患者に供給さ
れる電流の瞬時量を測定するフィードバックプロセッサ
を含むことも可能である。本発明のこの実施態様では、
電荷供給プロセッサは更に、時間の経過と共に供給され
る電流の流量に基づいて患者に供給される電荷の供給量
を決定し、該電荷の供給量が所望の電荷量にほぼ等しく
なったときを判定する。また、本発明のこの実施態様で
は、供給された電荷量が所望の電荷量にほぼ等しいと電
荷供給プロセッサが判定したことに応じて、適用波形生
成器による患者への充電電圧の放電が停止する。
【0025】電荷供給プロセッサは、例示的かつ非制限
的な波形パラメータ、即ち、形状、位相、相転移のタイ
ミング、最長持続時間、最短持続時間、最高電圧、最低
電圧、最大電流、最小電流、最大エネルギー、最小エネ
ルギー、最大電力、及び最小電力のうちから選択される
1つ又は2つ以上の意図する波形パラメータを決定する
ことも可能である。また、適用波形生成器は、1つ又は
2つ以上の意図する波形パラメータに応じて患者に対す
る充電電圧の放電を決定する。
【0026】本発明の更に別の実施態様では、患者に所
望の量の電荷を供給するための除細動器が開示されてい
る。この除細動器は、所望の量の電荷に少なくとも部分
的に基づいて1つ又は2つ以上の意図する波形パラメー
タを決定する電荷供給プロセッサを含む。該除細動器は
また、1つ又は2つ以上の意図する波形パラメータに基
づいて、適用される除細動波形を生成する、適用波形生
成器を備えることも可能である。
【0027】本発明の更に別の実施態様では、患者に対
して所望の量の電荷を供給するための除細動器が開示さ
れる。該除細動器は、患者に対する電気的な結合を介し
て時間の経過と共に電流を供給し、時間経過に応じた電
流の流量により所望の量の電荷に達したことが明らかに
なった際に電流の供給を停止する、電荷により決定され
る(charge-determined:以下「電荷決定式」と称す)波
形生成器を含むものとなる。
【0028】本発明の上記の特徴及び実施態様は、必ず
しも互いに包括的あるいは排他的なものではなく、本発
明の実施態様と同一態様で提示されるか該実施態様に関
連して提示されるかにかかわらず本発明と相反すること
のない別様の考え得る任意の態様で組み合わせることが
可能なものである。1つの態様に関する説明は、その他
の態様に対する制限を意図したものではない。また、本
書中の他の部分で説明されている1つ又は2つ以上のあ
らゆる機能、ステップ、動作、又は技法は、代替的な実
施態様で、課題を解決するための手段に記載した1つ又
は2つ以上の機能、ステップ、動作、又は技法と組み合
わせることが可能なものである。よって、上記の各実施
態様は、本発明を例示するものであって本発明を制限す
るものではない。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、除細動器105と呼ばれる例
示の除細動器に関連して、本発明の特性及びその基本と
なる方法及びアーキテクチャについて更に詳述すること
にする。例証のため、除細動器105は一般に外部型除細
動器であると仮定する。しかし、本発明は、この例証と
なる実施態様に制限されるものではない。例えば、本発
明は、移植型除細動器その他の電気療法装置として実施
することも可能である。
【0030】図1は、除細動器105の機能ブロック図で
ある。同図に示すように、除細動器105は、電源155、除
細動電圧生成器160、及びアクティベータ170を備えてお
り、その全ては既知の除細動器の構成要素である。本発
明によれば、除細動器105は電荷決定式波形生成器100も
備えている。
【0031】電源155は、外部又は内部型除細動器に用
いるのに適した様々な既知の電源のうち任意のものとす
ることが可能である。電源155は、除細動電圧162を生成
するために除細動電圧生成器160により既知の技法に従
って処理される電源電圧157を供給する。後述のよう
に、除細動電圧162は、電荷決定式波形生成器100の構成
要素に供給される。除細動電圧生成器160は、アクティ
ベータ170により起動させられる。除細動電圧生成器160
により生成される高エネルギーのため、また、除細動器
105の偶発的な放電による患者又はオペレータに対する
危険正のために、生成器160は、一般に患者に除細動を
施すためにその使用が必要になるまで非活動状態に維持
される。次いで、アクティベータ170が、オペレータ150
により使用可能にされる。外部型除細動器の場合、オペ
レータ150は、一般に人間であるが、マシンとすること
も可能である。また、内部除細動器の場合には、オペレ
ータ150は一般に装置であり、該装置は、心室細動その
他の電気療法の作用を受けやすい考え得る他の異常な心
臓活動を検出し、アクティベータ170を使用可能にし
て、内部除細動器を自動的に起動させるものである。ア
クティベータ170は、一般に、既知のスイッチ、リレ
ー、論理回路及び素子、及び/又は、他の素子を含む、
さまざな既知の装置のうちの任意のものとすることが可
能である。例示の実施態様の場合、後述するように、ア
クティベータ170により電荷決定式波形生成器100の構成
要素が起動される。 電荷決定式波形生成器100 電荷決定式波形生成器100は、患者190に適用される適用
除細動波形122を生成する。「電荷決定式(charge-deter
mined)」という用語は、所望の量の電荷を患者の心臓に
適用するように波形122が決定されることを意味してい
る。図1において、適用除細動波形122は、後述する患
者絶縁リレー185、及び患者190の胸部に取り付けられた
電極(不図示)を介して患者190に適用される。
【0032】図1に示す例証となる実施態様の場合、電
荷決定式波形生成器100の2つの主な機能が、電荷供給
プロセッサ110及び適用波形生成器120により表されてい
る。電荷供給プロセッサ110は、少なくとも部分的に、
1つ又は2つ以上の患者インピーダンス値、及び患者へ
の適用が所望される電荷量に基づいて、波形制御信号11
2を生成する。次いで、制御信号112の制御下で、適用波
形生成器120は、患者に所望の量の電荷を適用する適用
除細動波形122を生成する。電荷決定式波形生成器100の
他の機能要素として、動作時(operational)インピーダ
ンスセンサ130、フィードバックプロセッサ140、及び初
期インピーダンスセンサ180があるが、これらは何れも
既知の除細動器の構成要素である。係る構成要素につい
ては、電荷供給プロセッサ110に関するより詳細に説明
した後に、適用波形生成器120の動作に関連して説明す
ることにする。 電荷供給プロセッサ110 図2は、電荷供給プロセッサ110の機能ブロック図であ
る。既述のように、電荷供給プロセッサ110は、多数の
因子に基づいて波形制御信号112を生成する(該因子の
うちの幾つかが所望の波形パラメータとすることが可能
なものとなる)。ここで開示する例証となる実施態様で
は、それらの因子には、1つ又は2つ以上の患者インピ
ーダンス、及び患者への適用が所望される電荷量が含ま
れる。電荷供給プロセッサ110は、これらの因子に基づ
いて意図する波形パラメータ264を決定するモデル波形
決定装置210、及び意図する波形パラメータ264に基づい
て適用波形生成器120へ波形制御信号112を送るモデル波
形コントローラ215を備えている。
【0033】決定装置210及びコントローラ215の機能
は、様々な既知の又は将来のマイクロプロセッサ又はそ
れと同様の装置により実施することが可能である。かか
る装置は、該装置の記憶装置若しくは該装置に関連する
記憶装置に格納されたソフトウェアにより、又は、ファ
ームウェア、ハードウェア、又はその任意の組み合わせ
の制御下で実行されるプログラムにより、制御されるも
のとなる。例えば、決定装置210及びコントローラ215の
機能は、関連するROMを備えたIntel 80196(商標)マイ
クロプロセッサにより実施可能である。もちろん、決定
装置210及びコントローラ215により実施される機能は、
単一の機能要素(例えば、関連するメモリを備えた単一
のマイクロプロセッサ)により実施されるものとして説
明することが可能である。電荷供給プロセッサ110の機
能は、ただ単に例示の便宜上及び分かりやすくするため
だけに、2つの機能要素(210,215)により実施される
ものとして説明している。
【0034】上述のように、意図する波形パラメータ26
4を決定するために決定装置210により用いられる因子
は、患者の心臓に適用される所望の電荷量、患者のイン
ピーダンスを表す1つ又は2つ以上の値、及び振幅及び
持続時間を含む波形形状を含むことが可能である。これ
らの因子の幾つか又は全ては、図2に「オペレータによ
り選択された値252」(以下「オペレータ選択値」と称
す)で示すように、オペレータ150により指定されるこ
とが可能なものである。また、これらの因子の一部又は
全ては、波形データ及びテンプレート212で示すように
予め決定しておくことが可能である。この予め決定され
た情報は、マイクロプロセッサのレジスタ、ROM、マイ
クロプロセッサによるアクセスが可能な別の記憶装置、
専用の電気回路に記憶させ、又は、データを記憶するた
めの他のあらゆる既知の又は将来の技法に従って記憶す
ることが可能である。更に、患者インピーダンス値は、
例えば、初期インピーダンスセンサ135又は動作時イン
ピーダンスセンサ130により測定することも可能であ
る。これらの測定値は、それぞれ、初期患者インピーダ
ンス値254及び動作時患者インピーダンス値256により表
される。次に、これら考え得る情報源のそれぞれについ
て詳述することにする。
【0035】オペレータ選択値252は、様々な既知の技
法の任意の1つを用いてオペレータ150により選択する
ことが可能である。例えば、上述のように、オペレータ
150は、スイッチ、ダイヤル、又は所定の値を選択する
ための他の電気機械式装置を操作したり、表示装置(不
図示)を用いたグラフィカルユーザインターフェイス等
の入力装置を利用して値を供給したり、これらの技法の
組み合わせを利用するといったことが可能である。オペ
レータ選択値252は、既知の技法を利用して、マイクロ
プロセッサのレジスタ、ROM、又はマイクロプロセッサ
によるアクセスが可能な別の記憶装置に記憶させること
が可能である。これらの記憶された値は、次いで、例示
する決定装置210のマイクロプロセッサにより、後述す
るように、意図する波形パラメータ264を決定するため
に用いられる。
【0036】場合によりは、オペレータ選択値252によ
り、意図する波形パラメータ264を完全に決定すること
が可能である。かかる場合には、モデル波形決定装置21
0の機能は、単にオペレータ150により選択された値をモ
デル波形コントローラ215に渡すことのみとなる。例え
ば、オペレータ150は、振幅が750ボルトで持続時間が10
ミリ秒の直線電圧パルスを利用して、50オームの抵抗に
相当する想定インピーダンスを有する患者に、0.15クー
ロンの電荷を適用したいと指定することが可能である
(0.15クーロン=750ボルト/50オーム×10ミリ秒)。
これらの選択は、患者に所望の量の電荷を適用するため
の電圧波形を完全に記述するものとなる。従って、モデ
ル波形決定装置210において計算又は他の決定を行う必
要がない。他の例では、患者に供給される電荷(時間と
共に供給される電流量に基づいてオペレータ150により
計算され、又は別様に決定される)が所望の電荷量にほ
ぼ等しくなるように、オペレータ150が、異なる振幅又
は持続時間を選択し、又は正弦波形等を選択することが
可能である。
【0037】しかし、より一般的には、オペレータ150
は、前述の例の全ての値を指定するわけではない。例え
ば、オペレータ150は、単に患者に0.15クーロンの電荷
を適用したいということしか指定しないことも可能であ
る。オペレータ150は、多数の典型的な除細動の適用例
で良好な結果が得られることが認められている場合にそ
の値を選択することができる。この場合、モデル波形決
定装置210は、患者に所望の電荷を供給するのに必要と
される、波形パラメータ262の追加値(即ち、患者イン
ピーダンス及び波形形状並びに振幅及び持続時間)を決
定する。決定装置210は、上述の他の情報源(即ち、波
形データ及びテンプレート212、初期インピーダンスセ
ンサ135、及び/又は動作時インピーダンスセンサ130)
の1つ又は2つ以上を利用して、かかる決定を行う。
【0038】例えば、既知の技法によるソフトウェア、
ファームウェア、及び/又はハードウェアの制御下で、
決定装置210は、初期インピーダンスセンサ135を起動さ
せる。該初期インピーダンスセンサ135は、初期患者イ
ンピーダンス254(例証のため50オームに相当するもの
と仮定する)を既知の態様で提供する。また、決定装置
210は、2相直線波形といった多くの考え得る波形形状
の1つを選択する。これらの様々な形状は、データ及び
テンプレート212の波形テンプレートに適宜格納するこ
とが可能であり、当業者に周知の技法に従って決定装置
210により読み出すことが可能である。この選択は、好
ましい波形形状の所定の順序に基づいて行うことが可能
である。例えば、2相直線波形は、一般に、特定の範囲
内、又はオペレータ150により指定されたパルス持続時
間及び/又は振幅の範囲内における、所望の変化の値に
とって最も有効なものであることが、研究及び/又は経
験により明らかとなっている。また、異なる所望の電荷
といった他の要素をオペレータ150が指定した場合、又
は初期患者インピーダンス値254が特定の波形形状を用
いた際に過度の電流を適用させてしまうものである場合
等には、別の波形形状がより有効及び/又は安全なもの
となることが、研究及び/又は経験により明らかとなっ
ている。
【0039】波形形状パラメータ(即ち2相直線等)が
決定されると、決定装置210は、所望の電荷が患者に供
給されるように、振幅及び持続時間パラメータを決定す
る。例えば、ここでは、例証のため、所定の形状が持続
時間10ミリ秒の単相直線パルスであると仮定する。ま
た、例証のため、パルスが電圧パルスであると仮定する
(ただしこれに限定されるものではない)。既述のよう
に、初期患者インピーダンス値254は50オームの電気抵
抗に相当すると最初の例証で仮定されている。
【0040】ある実施態様では、決定装置210は、電荷
が、瞬時電流(この例の場合、電圧を抵抗で割った値)
を時間で積分したものに等しくなるという関係を適用す
ることにより、この例証となる電圧パルスの振幅を決定
する。従って、この例では、決定装置210は、0.15クー
ロンの所望の電荷が、750ボルトの定振幅を有する10ミ
リ秒にわたる直線電圧パルスにより達成されるものと決
定する(0.15クーロン=(750ボルト/50オーム)×10
ミリ秒)。この決定は、ソフトウェア、ファームウェ
ア、ハードウェア、又はそれらの任意の組み合わせを用
いて実施されるプログラムの制御下で決定装置210によ
り実施される既知の計算技法に従って行われる。同様
に、オペレータ選択値252に、電圧振幅が750ボルトでな
ければならないという要件が含まれている場合には、決
定装置210は、所望の0.15クーロンの供給を実現するた
めにパルス持続時間が10ミリ秒であると算定することに
なる。別の例において、初期患者インピーダンス値254
が100オームの電気抵抗に相当する場合には、明らか
に、決定装置210は、電圧パルスの振幅が10ミリ秒の持
続時間にわたる1500ボルトであると決定する。他の実施
例では、決定装置210は、ルックアップテーブル、探索
及び比較技法、又は他の既知の技法を用いて、意図する
波形パラメータの上述その他の決定を行う。例えば、波
形データ及びテンプレート212におけるデータテーブル
(不図示)によって、所望の電荷により索引付けされた
様々な波形のパルス振幅及び持続時間に関するオプショ
ンを提供することが可能である。このため、0.15クーロ
ンの索引変数を使用して、決定装置210は、1500ボルト
の直線電圧パルスに関して患者インピーダンス値が100
オームの場合に100ミリ秒の持続時間値をテーブルから
抽出することができる。
【0041】当業者者には今や明らかなように、決定装
置210は、供給されるべき所望の電荷のオペレータ選択
値及び/又は所定の値、患者インピーダンス、波形の形
状、持続時間、振幅、及びその他のパラメータの様々な
組み合わせを同様に処理することが可能である。即ち、
決定装置210は、電荷が所定時間にわたる電流に等しい
という一般的な関係、及び電流が印加電圧を患者インピ
ーダンスで除算した値に等しいといったような他の周知
の電気的な関係を利用して、上記の値のうちの1つ又は
2つ以上を他の値が与えられた際に決定する。
【0042】決定装置210はまた、モデル除細動波形の
振幅、持続時間、又はその他の形状の態様に関連した様
々な因子を表すデータ及びテンプレート212中のデータ
にアクセスすることが可能である。例えば、大電流、過
度の瞬時エネルギー又は総エネルギー、及び/又は他の
因子が心臓組織に損傷を与えることによって除細動の成
功率が低下することが、研究又は経験により明らかとな
っている。別の例として、持続時間が過剰なパルスも、
除細動の成功率を低下させるものとなり得る。これらの
因子は、所定のデータとしてデータ及びテンプレート21
2に格納すること、及び/又はデータの表現、格納、及
び読み出しに関する既知の技法に従ってオペレータが入
力又は調整することが可能である。例えば、持続時間が
10ミリ秒の直線パルスを用いて、100オームに相当する
インピーダンスを有する患者に、0.2クーロンを供給す
ることが所望される場合には、2000ボルトのパルス振幅
(20アンペアの電流)を決定装置210より決定すること
が可能である。しかし、決定装置210は、探索及び比較
技法といった様々な既知の技法の任意の1つを利用し、
データ及びテンプレート212を参考にして、20アンペア
が直線パルスに用いるには過剰な電流であると判定する
ことが可能である。よって、既知のプログラミング技法
によるソフトウェア、ファームウェア、及び/又はハー
ドウェアの制御下で、決定装置210は、パルス持続時間
を20マイクロ秒まで延長すると共に電圧振幅を1000ボル
トまで低下させることにより、異なる波形パラメータを
使用して同じ所望量の電荷を達成することが可能とな
る。しかし、決定装置210は、データ及びテンプレート2
12を同様に参考にして20ミリ秒の持続時間が過剰である
と判定した場合に、別の波形形状を選択すること、及び
/又は、選択された所望の電荷量が安全に達成できない
ものであることをオペレータ150に示すことが可能であ
る。
【0043】同様に、決定装置210は、初期インピーダ
ンスセンサ135及び/又は動作時インピーダンスセンサ1
30により得られる情報に基づいて、意図する波形パラメ
ータ264の様々なパラメータを決定及び/又は調整する
ことが可能である。既述のように、初期インピーダンス
センサ135は、除細動波形を適用する前に、患者のイン
ピーダンスを表す初期患者インピーダンス値254を検知
する。例えば、決定装置210は、アクティベータ170によ
る起動時に、センサ135に制御信号を送り、患者に少量
の電流を放電して患者の初期インピーダンスを検知する
ように命じることが可能である。また、動作時インピー
ダンスセンサ130は、電流、電圧、又はその他の値の瞬
時、ピーク、平均、又はその他の測度といった、適用波
形生成器120の様々な動作パラメータを測定することに
より、動作時患者インピーダンスを測定することが可能
である。既知の技法を利用すると、これらの測定によ
り、適用除細動波形122が最初に適用されるとき(即ち
波形の適用とほぼ同時)、及び/又は該波形の適用期間
の一部又は全てにわたり、患者インピーダンスが表示さ
れる。
【0044】上述のように、患者インピーダンスは、初
期の所定の値又はオペレータ選択値と初期インピーダン
スセンサ135により検知された値との間、初期インピー
ダンスセンサ135により検知された値と動作時インピー
ダンスセンサ130により検知された値との間、及び/又
は適用除細動波形122の適用中に動作時インピーダンス
センサ130により検知される個々の値の間で、変化する
可能性がある。決定装置210は、患者インピーダンスに
関する新しい情報に鑑みて所望の供給電荷量を維持する
ために、意図する波形パラメータ264に調整を加える。
例えば、患者のインピーダンスが、10ミリ秒のパルスの
中途で、50オームの抵抗に相当する初期値から100オー
ムに相当する値へと変化したことが検知された場合に
は、決定装置210は、その患者インピーダンスの変化が
検出された際に電圧振幅を750ボルトから1500ボルトへ
と調整することが可能である。このようして、所望の0.
15クーロンの電荷供給が維持される。
【0045】コントローラ215は、意図する波形パラメ
ータ264に基づいて、適用波形生成器120に波形制御信号
112を供給して、該適用波形生成器120が適用除細動波形
122を生成できるようにする。上述のように、コントロ
ーラ215の機能は、決定装置210に含まれるものとして説
明することが可能であるが、分かりやすくするため、こ
の説明においては切り離されている。
【0046】フィードバックプロセッサ140は、適用除
細動波形122が、意図する波形パラメータ112に一致する
か否かに関するフィードバックを、既知の技法を用いて
コントローラ215に提供する。より詳細には、コントロ
ーラ215は、1つ又は2つ以上の意図する波形パラメー
タ112の標識とフィードバックプロセッサ140により提供
されるシステム性能(システム性能パラメータ262とし
て示す)の標識とを比較する。例えば、コントローラ21
5は、意図する波形パラメータ112の電圧値とフィードバ
ックプロセッサ140により供給される適用除細動波形122
の対応する電圧値の標識とを比較する。これらの振幅間
には差が存在し得る。即ち、波形基準パラメータと対応
するシステム性能パラメータとの間に差が存在する可能
性がある。この差を便宜上誤差値と称することにする。
実施例によっては、誤差値が存在する場合に、コントロ
ーラ215は、適用波形生成器120に対する波形制御信号11
2を変化させて、実際の値を所望の値に一致させる。例
えば、後述する例示の実施態様に関して、コントローラ
215は、適用波形生成器120のステップアップ又はステッ
プダウンコンバータに対する波形制御信号112を調整す
ることが可能である。誤差値がしきい値を超えた後に訂
正動作を行うことが必要となる場合もある。従って、コ
ントローラ215は、誤差値を監視し、誤差値が許容可能
なレベルになるまで訂正動作を行う。 適用波形生成器120 図3は、上述のように意図する波形パラメータ264に基
づいて適用除細動波形122を生成する適用波形生成器120
を示す機能ブロック図である。該適用波形生成器120
は、可変除細動波形を生成する様々な装置の任意の1つ
とすることが可能なものである。本書で用いる「可変」
という言葉は、振幅、持続時間、又は形状の1つ又は2
つ以上を変更することにより波形を調整することが可能
であることを意味している。上述の所望の電荷量、患者
インピーダンス、及びその他のパラメータが予め決定さ
れており、調整可能でない場合には、この調整能力は必
要とされない。かかる特殊な場合には、適用波形生成器
120は、単に所定の適用除細動波形122を生成できるもの
であればよく、電荷供給プロセッサ110の機能は、その
所定の波形を記述するデータを単に供給することに制限
されることになる。しかし、より一般的には、適用除細
動波形122が、意図する波形パラメータ264の変化(例え
ば患者に供給される所望の電荷量のオペレータ150によ
る様々な選択によるもの)を反映することが可能となる
よう適用波形生成器120が可変波形を生成することが可
能であることは有利である。例えば、振幅が750ボルト
で持続時間が10ミリ秒の直線電圧パルスを利用して、50
オームの抵抗に相当するインピーダンスを有する患者に
0.15クーロンを供給することが所望される場合を再度想
定する。この場合、適用波形生成器120は、コントロー
ラ215からの波形制御信号112に応じて前記振幅及び持続
時間を有するパルスを生成することが可能であるべきで
ある。また、適用波形生成器120は、オペレータ150が患
者に0.2クーロンを供給することが望ましいと決定した
場合に1000ボルトで10ミリ秒のパルスを生成することが
可能であるべきである。
【0047】便宜上及び例証のためだけに、以下では、
適用波形生成器120は、発明者としてDaniel F.Mulhau
serの名前が挙げられている、ヒューレットパッカード
社に譲渡され、1998年11月13日に提出された、出願番号
が09/191,662の「Method andApparatus for Providing
Variable Defibrillation Waveforms Using Switch-Mod
e Amplification」と題する米国特許出願(以下、Mulha
user出願と称す)に記載のスイッチモード(switch-mod
e)増幅器を備えているものと仮定する。しかし、本発明
は適用波形生成器120に関するこの例示の実施態様に制
限されるものではないことが理解されよう。
【0048】図3に示すように、適用波形生成器120
は、急速放電エネルギー蓄積装置320、スイッチモード
増幅器325、及び2相コンバータ330を備えている。急速
放電エネルギー蓄積装置320は、除細動電圧生成器160か
ら供給されるエネルギーを蓄積して充電電圧322を形成
する。一般に、外部型除細動器に関する例示の実施態様
の場合、急速放電エネルギー蓄積装置320は、除細動器
に用いられる様々な既知のエネルギー記憶装置の任意の
1つ(例えば約30〜200マイクロファラッドの範囲内の
キャパシタンスを有すると共に数千ボルトのオーダの充
電電圧を保持することが可能な薄膜コンデンサ)とする
ことが可能である。既知の除細動器の急速放電エネルギ
ー蓄積装置に関する他の例証となる多くの例のうちの1
つでは、急速放電エネルギー蓄積装置320は、直列に構
成された幾つかの閃光電球用アルミニウム電解コンデン
サを備えることが可能である。急速放電エネルギー蓄積
装置320は、除細動に適した電荷を蓄積すると共に急速
に放電することが可能なものであれば、多くの既知の装
置又は今後開発されることになる装置のうちのどれが利
用されるかは本発明にとって重要ではない。
【0049】図4は、スイッチモード増幅器325の一実
施態様を示す機能ブロック図である。スイッチモード増
幅器325は、単なる例証のためのものであって、多くの
代替的な実施態様が可能であり、どの実施態様を用いる
かは本発明にとって重要ではない。スイッチモード増幅
器325は、ステップアップコンバータ420、ステップダウ
ンコンバータ410、及び出力エネルギー蓄積装置430を備
えている。スイッチモード増幅器325の代替実施例は、
ステップダウンコンバータ420及び/又は出力エネルギ
ー蓄積装置430を含む必要のないものとなる。ステップ
アップコンバータ420(又は代替実施態様における別の
タイプの増幅器)の機能は、充電電圧322を選択的に増
幅させることである。実施態様によっては、ステップア
ップコンバータ420及びステップダウンコンバータ410の
一方又は両方が、装置430等の出力エネルギー蓄積装置
を含むことが可能である。このため、ステップアップコ
ンバータ420又はステップダウンコンバータ410に対する
今後の言及に関し、それらが1つ又は2つ以上の出力エ
ネルギー蓄積装置を含むことも可能であり、また該装置
を共用装置とすることも可能である。明瞭化及び例証を
目的として、以下では、出力エネルギー蓄積装置430に
ついて別個に言及することもある。
【0050】ステップダウンコンバータ410は、充電電
圧322を選択的に低下させてステップダウン電圧412を生
成する。この選択的な低下は、制御信号ライン402を介
して伝送されるコントローラ215からの制御信号に応じ
て実施される。ステップアップコンバータ420は、ステ
ップダウン電圧412を受容し、該電圧を選択的に増幅し
て増幅電圧422を生成する。この選択的な増幅は、制御
信号ライン404を介したコントローラ215からの制御信号
に応じて実施される。出力エネルギー蓄積装置430は、
増幅電圧422を受容し、該電圧をフィルタリングして出
力電圧432を提供し、該電圧が2相コンバータ330に提供
される。制御信号ライン402,404は、図1及び図2にお
ける波形制御信号112を提供するものとなる。
【0051】次に、図5の簡素化された回路図及び図6
に示す波形に関してスイッチモード増幅器325の動作に
ついて更に詳述する。図5は、2相コンバータ330及び
患者絶縁リレーmidori185を含む図4のスイッチモード
増幅器の一実施例に関する回路図である。図5の例証と
なる回路は主たるトポロジのみを表すよう簡素化されて
いることが理解されよう。このため、構成要素又は接続
で省略されているものがあるが、かかる省略部分は当業
者には明白であろう。例えば、トランジスタスイッチに
対する制御信号は示しておらず、明瞭化のため、単純な
スイッチ記号を使用してトランジスタスイッチ素子を表
している。
【0052】図4の機能要素と図5の回路要素との対応
は次の通りである。急速放電エネルギー蓄積装置320
は、図5の回路ではコンデンサ510により実施されてい
る。出力エネルギー記憶装置430は出力コンデンサ560に
より実施されている。ステップダウンコンバータ410
は、バック(buck)トランジスタ(以下、バックスイッチ
と称す)515、バック(buck)ダイオード520、インダクタ
530、及びコンデンサ560により実施されている。ステッ
プアップコンバータ420は、ブーストトランジスタ(以
下、ブーストスイッチと称す)540、ブーストダイオー
ド550、インダクタ530、及び、コンデンサ560により実
施されている。従って、この実施例では、インダクタ53
0及びコンデンサ560は、ステップダウンコンバータ410
及びステップアップコンバータ420により共用され、こ
れによりスイッチモード増幅器325の実施に要する構成
要素の数が有利に減少する。2相コンバータ330は、ス
イッチ570,572,574,576から構成されるHブリッジによ
り実施される。負荷抵抗580は、患者インピーダンスを
表している。この表現は、例証のために単純化したもの
であり、患者インピーダンスは、容量及び/又は誘導成
分を含むことが可能であり、また、より一般的には複雑
な抵抗属性及びリアクタンス属性を含む可能性がある、
ということが理解されよう。患者絶縁リレー185は、ス
イッチ582,584(様々な電気又は機械式スイッチの任意
のものとすることが可能)により実施される。
【0053】図5に示すように、除細動電圧生成器160
は、コンデンサ510の一方の側の電源ノード505に除細動
電圧162を供給される。該コンデンサ510の他方の側は、
共通電圧500に接続されている。便宜上、共通電圧500
は、接地されているものと仮定するが、そうする必要は
ない。バックスイッチ515は、電源ノード505に接続され
た第1のノード516と、コントローラ215からの制御信号
ライン402に接続された制御ノード518とを有している。
該バックスイッチ515はまた、インダクタ530の入力ノー
ド531に接続されると共にバックダイオード520の出力ノ
ード521に接続された第2のノードも有している。バッ
クダイオード520は、共通電圧500に接続された入力ノー
ド522を有している。インダクタ530は、ブーストスイッ
チ540の第1のノード543及びブーストダイオード550の
入力ノード551に接続された出力ノード532を有してい
る。ブーストスイッチ540は、共通電圧500に接続された
第2のノード542、及び制御信号ライン404を介してコン
トローラ215に接続された制御ノード541も備えている。
ブーストダイオード550は、コンデンサ560の第1のノー
ド561、及びスイッチ570,572から構成されるHブリッジ
の2つの脚に接続された出力ノード552を備えている。
コンデンサ560は、共通電圧500に接続された共通ノード
562を備えている。Hブリッジの他の2つの脚は、スイ
ッチ574,576から構成される。明らかに、Hブリッジの
反対側の脚におけるスイッチ570,576が閉じ、スイッチ5
72,574が開いている場合に、患者絶縁リレースイッチ58
2,584が閉じているものと仮定すると、電流は、スイッ
チ570、負荷抵抗580、及びスイッチ576を通って、共通
ノード(即ち共通電圧500に接続されたノード)に流れ
る。同じ仮定の下で、Hブリッジの反対側の脚における
スイッチ572,574が閉じ、スイッチ570,576が開いている
場合、電流は、スイッチ572、負荷抵抗580、及びスイッ
チ574を通って共通ノードへと流れる。
【0054】上述のように、バックスイッチ515又はブ
ーストスイッチ540は、絶縁ゲートバイポーラトランジ
スタ、電界効果トランジスタ、若しくはその他の既知の
固体装置、又は現在開発中か今後開発されることになる
同様のデバイスにより実施することが可能である。バッ
クダイオード520又はブーストダイオード550は、適正に
同期がとられたトランジスタスイッチにより実施可能で
ある。Hブリッジスイッチ570,572,574,576も、同様
に、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、電界効果トラ
ンジスタ、シリコン制御整流素子、又はその他の既知の
固体装置、あるいは今後開発されることになる同様のデ
バイスにより実施可能である。これらのスイッチ又はダ
イオードの何れも、単一の構成要素に限定する必要はな
く、例えば、電圧及び電流を共用するため適正に抑制及
び制御された、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ又は
ダイオードの直列又は並列の組み合わせを含むことが可
能である。かかる組み合わせの設計及び利用については
当業者に周知のところである。
【0055】図6は、共通の時間軸に沿って位置合わせ
された、図5の回路の選択された回路素子に対する制御
信号、及びその結果として生じる電流及び電圧波形の例
証となる実施態様をグラフで表したものである。この共
通の時間軸は、時間線600により表されている。例証の
ため、時間ライン600で示す初期時間601に先立って、オ
ペレータ150が、アクティベータ170を起動させて、除細
動電圧生成器160が、充電電圧322を生成するよう急速放
電エネルギー蓄積装置320を充電させているものと仮定
する。また、例証のため、初期時間601に先立ち、やは
り、オペレータ150によるアクティベータ170の起動に応
じて、該アクティベータ170が初期インピーダンスセン
サ180をイネーブルにしているものと仮定する。
【0056】制御信号605は、Hブリッジスイッチ570,5
76の状態を制御する。例証となるこの例では、制御信号
605は、初期時間601から後続時間603にわたりスイッチ5
70,576に印加される制御電圧が低レベル状態にあること
を示す電圧波形であるが、これは、それらのスイッチが
開かれていることを示すために例示的に想定したもので
ある。例えば、電圧レベル606はゼロボルトとすること
が可能である。時間603において、制御信号605の電圧レ
ベルは、正電圧607、例えば5ボルトまで上昇する。こ
の高レベル電圧状態は、スイッチ570,576が閉じられる
ことを示すために想定されたものである。本例におい
て、これらの電圧レベルは任意に選択することが可能で
あり、2レベルの電圧以外からなる信号を利用すること
が可能であり、より一般的には、多種多様な制御信号を
利用してスイッチを開閉させることが可能である、とい
うことが理解されよう。人間の心臓のクロナキシー(chr
onaxie)時間に一致する例証となる一実施形態では、時
間603は約6ミリ秒とすることが可能である。当業者に
は明らかなように、スイッチ570,576がオンになるのと
ほぼ同時にHブリッジスイッチ572,574をオフにするこ
とにより、2相変換が達成される。このため、該例証と
なるこの実施形態では、制御信号610は、初期高レベル
電圧611(例えば5ボルト)で示すようにスイッチ572,5
74が当初は閉じていることを示している。時間603で、
これらのスイッチが低レベル電圧612で示すように開か
れる。
【0057】制御信号605,610は、例証となる実施態様
ではコントローラ215により生成され、このため波形制
御信号112の様々な側面を呈するものとなる。様々な既
知のタイミング回路、装置、又は技法の任意のものを利
用して、かかる信号を生成することが可能である。ま
た、代替的な実施態様では、Hブリッジ又は2相コンバ
ータに対する2相制御信号をコントローラ215により生
成する必要がない。この場合、該2相制御信号は、除細
動器105の2相コンバータ330その他の構成要素に含まれ
るタイミング回路又は装置により提供することが可能で
ある。更に、制御信号605,610は、タイミング要素に基
づく必要もなく、増幅器325の任意の構成要素における
電圧が所定のレベルに達し又は該レベルと交差するとい
った他の事象によりトリガすることも可能である。
【0058】時間601と時間603との間の期間中に電流が
スイッチ572,574を流れると、図5に示すように、負荷
抵抗580の両端間に「正」電圧と任意に呼ばれるものが
生成される。このため、適用除細動波形122(この例で
はパドルを介して患者に適用される電圧波形)は、その
時間期間中に正相(positive phase)を有するものとな
る。明らかに、適用除細動波形122は、時間603の後に負
相を有するものとなる。これは、電流が負荷抵抗580を
逆方向に流れるからである。
【0059】例証となる実施態様のバック(buck)制御信
号620は、制御ライン402を介してコントローラ215によ
りバックスイッチ515の制御ノード518に印加される電圧
である。図示の実施態様では、バックスイッチ515は
(ブーストスイッチ540と同様に)スイッチの働きをす
る。例証のため、制御信号620が図6の電圧621(例えば
5ボルト)のように高レベル状態にある場合にバックス
イッチ515が閉じているものと仮定する。バック制御信
号620が電圧622のように低レベル状態になると、バック
スイッチ515が開く。バック制御信号620(及び後述のブ
ースト制御信号640)により表される結果的に生じるパ
ルス幅変調を図6に固定周波数として示す。しかし、当
業者には明らかなように、一定のオン/オフ時間、及び
可変周波数変調、又は、ヒステリシス制御といった、代
替技法を利用することも可能である。
【0060】図6の時間ライン600で示す初期時間610か
ら後続時間602までの時間期間は、バックスイッチ515
が、バック制御信号620のパルスに従って間欠的に開閉
される期間である。しかし、時間601から時間602までの
ブースト制御信号640の部分により示すように、ブース
トスイッチ540は常に開いている。このため、この時間
期間は「バック相(buck phase)」と呼ぶことが可能であ
る。この例証となる例におけるバック相の持続時間を任
意に約4.8ミリ秒と仮定する。当業者には明らかなよう
に、バック制御信号620の各オンパルス中に、電流がイ
ンダクタ530を通って出力コンデンサ560に流れる。その
電流が図6にインダクタ電流波形660として表されてい
る。この例証となる例の場合、インダクタ電流波形660
は、電流レベル663により表される低レベルから電流レ
ベル664により表される高レベルへと変化する。中間電
流レベル662も示されている。例証となる実施態様にお
けるこれらの電流レベルに関する一般的な値は、電流レ
ベル663が18アンペア、電流レベル662が20アンペア、電
流レベル664が22アンペアである。明瞭化のため、これ
らの電流レベルは、時間軸の全長にわたって描かれてお
らず、単に時間軸の開始部に示されているだけである。
明らかに、インダクタ530を通る電流は、バックスイッ
チ515が閉じている間に増大し、バックスイッチ515が開
いてダイオード520が導通している間に減少し、これに
より三角波形が生成される。
【0061】コントローラ215は、制御信号620のパルス
幅(又はパルス幅変調又は周波数変調又はヒステリシス
制御の代替実施例における他のパラメータ)を調整し
て、インダクタ530、スイッチ572、負荷抵抗580、及び
スイッチ574を通って共通ノードへ流れる電流を制御す
る。明らかに、出力コンデンサ560は、高周波パルス出
力のフィルタリングを提供するものとなる。例えば、制
御信号620について上述の時間期間に関して、患者抵抗
が通常の典型的な約50オームである場合、出力コンデン
サ560は、例えば、約0.5〜5マイクロファラッドのキャ
パシタンスを有する薄膜コンデンサとすることが可能で
ある。
【0062】特定の動作モードでは、出力コンデンサ56
0はまた、除細動器の作動直前に、患者回路(スイッチ5
82,584及び負荷抵抗580を通る回路)に適用される漏れ
電流を有利に最小限に抑えるものとなる。この動作モー
ドでは、出力コンデンサ560は、急速放電エネルギー蓄
積装置320が充電するのと同時には充電しない。即ち、
出力コンデンサ560は、除細動器が作動する際に充電す
る。このため、バックトランジスタ515からの漏れ電流
は典型的には、出力コンデンサ560に危険な電荷(即
ち、患者絶縁リレーにアークを生じさせるのに十分な大
きさの電荷、又はリレーが誤って閉じた際に患者又はオ
ペレータに危険を及ぼすことになる電荷)を蓄積するた
めの十分な時間を有さないことになる。
【0063】上述のように、コントローラ215は、増幅
器325の様々な位置における電流の流量(又は電圧レベ
ル)を測定することにより測定することが可能な患者イ
ンピーダンスの標識に部分的に基づいてバックスイッチ
515を選択的にオン/オフする。例えば、電流センサ
は、ブーストスイッチ540を通る電流を測定するため
に、図5に示すように回路分枝506に配置することが可
能である。同様に、電流センサは、任意のスイッチ又は
ダイオード分枝において、又はその他の任意の回路分枝
において、ポイント501(インダクタ530を流れる電流を
測定するため)、ポイント503(出力電流を測定するた
め)といった位置に配置することが可能である。当業者
には、電流及び/又は電圧センサの配置に適した位置が
明らかであろう。図1ないし図4のフィードバックプロ
セッサ140は、この患者インピーダンスの標識を検知し
てその測度をコントローラ215に提供する機能を表して
いる。図4の接続ライン424は、センサがステップアッ
プコンバータ420に(回路分枝506等において)配置され
る実施例を表している。接続ライン414は、センサが、
ステップダウンコンバータ410内に配置される代替実施
例を表している。接続ライン416は、センサが出力エネ
ルギー蓄積装置430と2相コンバータ330との間に(ポイ
ント503等において)配置されるもう1つの実施例を表
している。ライン424,414,416は、代替実施例におい
て、それらの任意の1つ又は任意の組み合わせを用いる
ことが可能であることを表すために、点線で示されてい
る。
【0064】図6から明らかなように、連続した鋸歯状
のインダクタ電流波形660の振幅は、バック相において
減衰する。これは、急速放電エネルギー蓄積装置320が
放電するからである。このため、充電電圧322が低下し
て出力電圧に近づく。この期間中に、負荷抵抗580の両
端間の電圧は、制御信号620の周波数の選択に起因し
て、出力コンデンサ560(例えば1〜5マイクロファラ
ッド)、インダクタ530、及び負荷抵抗580(例えば50オ
ームとすることが可能な患者に依存する値)により表さ
れるLRC回路の時定数と比較してほぼ一定となる。当
業者には既知のように、ノード507における平均電圧
は、バックスイッチ515のデューティサイクルに充電電
圧322(時間と共に減衰するもの)の時間平均値を乗算
した値に等しい。該デューティサイクルは、「バックス
イッチ515が閉じている時間」対「定周波数パルス幅変
調信号620の周期」の比である。
【0065】従って、バック相においてデューティサイ
クルを変化させることにより(即ち充電電圧322の低下
時に増大させることにより)、ノード502の電圧を電圧6
81のようなほぼ一定のレベルに維持することが可能にな
る。典型的な除細動器の用途では、電圧681は、例えば
約1,000ボルトとすることが可能である。出力電圧波形6
80において、電圧681は、基準電圧683(この例証となる
例の場合には0ボルトと仮定されている)に関連して示
されている。ステップダウン変換のため、電圧681は、
充電電圧322の初期値未満とすることが可能である。ま
た、ステップアップ変換に先立つステップダウン変換に
より、何れかの変換ステージが動作しなければならない
デューティサイクルの範囲が縮小される。
【0066】充電電圧322が減衰するにつれて、鋸歯状
のインダクタ電流波形660の振幅は、適用除細動波形122
の入力電圧322と出力電圧とが等しくなるまで、連続的
に減衰していく。次いで、コントローラ215は、ブース
トスイッチ540が非ゼロのデューティサイクルを有する
ことを意味する「ブースト相」を開始する。同時に、バ
ックスイッチ515は、完全にオンの状態を維持する。図
6の例証となる実施態様の場合、バック相からブースト
相へのこの遷移は、時間ライン600で示すように、時間6
02において生じる。ブースト相では、コントローラ215
は、ブーストスイッチ540のデューティサイクルをゼロ
から次第に大きい値へと増大させる。即ち、図6のブー
スト制御信号640に関し、ブーストスイッチ540は、例証
となる例の場合、正のパルス641から始まって間欠的に
オンになる。バック制御信号620に関して明らかなよう
に、バックスイッチ515はブースト相でオンになる。こ
のため、一度に1つのコンバータしか動作しないが、代
替実施例の場合にはそうする必要はない。
【0067】ブースト相において、ブースト回路の動作
により、ノード502の電圧がノード508に生じる電圧より
も(ステップアップコンバータ420への入力に対応し
て)高くなる。この増幅が生じるのは、ブーストスイッ
チ540が閉じた際にインダクタ530にエネルギーが蓄積さ
れ、即ち、インダクタ530に電流が流れるようブースト
スイッチ540がアースへの電流経路を形成するからであ
る。ブーストスイッチ540が開くと、誘導電流が、強制
的にブーストダイオード550を介して出力コンデンサ560
に送り込まれ、そこからHブリッジ及び負荷抵抗580へ
と流れることになる。ブーストスイッチ540が開いてい
るこの時間中に、インダクタ530の両端間における誘導
電圧は、ノード531に関して測定されたように、ノード5
32ではより高い正の値になる。このため、インダクタ53
0は、電流の流量を維持する際に、ノード502における電
圧を、ノード508における電圧レベルを超えて上昇させ
ることになる。ブースト相において、負荷抵抗508の両
端間における電圧は、充電電圧322に比1/(1−デュ
ーティサイクル)を乗算した値に比例する。このため、
コントローラ215は、制御信号ライン402,404を介してバ
ックスイッチ515及びブーストスイッチ540にそれぞれ適
用されるデューティサイクルを変更することにより、負
荷抵抗580の両端間における電圧を選択的に維持又は上
昇させることが可能である。Hブリッジをバックステー
ジ及びブーストステージの組み合わせに縦続接続するこ
とにより、負荷抵抗580の両端間における位相を変化さ
せることが可能である。かかる位相のスイッチが、図6
の時間603に示されており、その結果として、負荷抵抗5
80の両端間における電圧が、符号681で示す正のレベル
から、それと等しい絶対値を有する符号682で示す負の
レベルへとスイッチされる。
【0068】波形690は、負荷抵抗580を通る電流を例示
している。負荷抵抗580は、例証のため、純粋な抵抗と
仮定されるので、明らかに、電流波形690の形状は、電
圧波形680の形状と同じになる。実際には、この例証と
なる仮定が厳密に正確でない可能性があるため、波形68
0,690は僅かに異なる可能性がある。負荷抵抗580の抵抗
が50オームで、その両端間における電圧が上述の通りで
あると仮定すると、電流波形690は、時間603まで、基準
レベル693(0アンペア)に対して正のレベル691(20ア
ンペア)に維持される。時間603で、移相が生じ、負荷
抵抗580を通る電流が、負のレベル692(−20アンペア)
で示されている。
【0069】図7及び図8は、本発明の態様に従って所
望の量の電荷を患者に供給するための方法の例証となる
例を示す単純化されたフローチャートである。次に、図
1及び図2の除細動器105の機能要素に関連して、これ
らの方法の説明を行うことにする。
【0070】図7を参照する。ステップ710で、患者の
心臓に供給される所望の電荷が決定される。モデル波形
決定装置210の動作に関連して上述したように、所望の
電荷を予め決定することが可能である。即ち、波形デー
タ及びテンプレート212に記憶されたデフォルト値を利
用することが可能であり、またオペレータが選択するこ
とも可能である。ステップ715に示すように、1つ又は
2つ以上の意図する波形パラメータを予め決定し、又は
オペレータにより選択することが可能である。これらの
パラメータは(もしあれば)識別される。例えば、決定
装置210に関連して上述したように、オペレータ150は、
直線、単相、電圧パルスとなるように波形形状を選択し
ている可能性がある。別の例として、波形の持続時間が
20ミリ秒よりも長くならないように予め選択されている
可能性がある。
【0071】ステップ720では、患者のインピーダンス
が決定される。該1つ又は2つ以上の値は、測定し、予
め決定し、及び/又はオペレータにより選択することが
可能なものである。例えば、センサ130,135に関連して
上述したように、それらの値を測定することが可能であ
る。波形データ及びテンプレート212に記憶されている
データに関する場合のように前記値を予め決定すること
も可能であり、又はオペレータにより選択された値を波
形データ及びテンプレート212に格納し、又はユーザに
より選択されたデータを獲得し操作するための既知の技
法に従って別様に処理することも可能である。
【0072】ステップ725に示すように、ステップ710で
決定された所望の電荷、ステップ720で決定された患者
インピーダンス、及びステップ715に関して上述した予
め決定され及び/又はオペレータにより選択されたあら
ゆる波形パラメータに基づいて、1組の意図する波形パ
ラメータが決定される。図2に示す例証となる実施態様
を参照すると、このステップはモデル波形決定装置210
により行われ、その結果として意図する波形パラメータ
264が生成される。適用除細動波形(例えば符号122)
は、意図する波形パラメータに基づいて適用波形生成器
120により生成することが可能である(ステップ730)。
この適用除細動波形が患者に適用することが可能なもの
である(ステップ735)。
【0073】更に、ステップ740に示すように、センサ
(例えば符号130,135)を使用して、患者インピーダン
スを表す値を検知することが可能であり、又はセンサ又
はプロセッサ(例えば符号140)を使用して、適用除細
動波形の適用中に、患者に流入する電流を測定すること
も可能である。判定ブロック745で、電流及び/又はイ
ンピーダンスが期待通りである(例えば適用除細動波形
が意図する波形パラメータにより指定され、供給される
電荷量が期待通りである)場合には、ステップ755で、
患者に供給された電荷を決定することが可能である。期
待通りでない場合には、ステップ750で、その新たな測
定値に基づいて、所望の電荷を供給するために、意図す
る波形パラメータ及び/又は適用除細動波形を調整する
ことが可能である。電荷決定式波形生成器100は、所望
の電荷が患者に供給されたか否かを判定することが可能
である(判定ブロック760)。所望の電荷が患者に供給
された場合には、電荷決定式波形生成器100は、患者に
対する電流の流入を停止する(ステップ765)。また所
望の電荷が患者に供給されていない場合には、電荷決定
式波形生成器100は、電流が患者に流入し続ける際に、
患者インピーダンス及び/又は電流の監視を続行する
(判定ブロック760及びステップ740)。
【0074】図8は、本発明の別の態様に関する方法を
示す単純化されたフローチャートである。ステップ810
で患者のインピーダンスが決定される(例えばユーザに
より選択し、予め決定し、又は測定することが可能であ
る)。この例の場合、該ステップは、患者に除細動波形
を適用する前に実施されるが、他の実施例ではそうする
必要はない。この例示の方法では、電荷決定式波形生成
器100は、コンデンサが適当な電気的結合を介して患者
に放電した際に所望の(例えば、ユーザにより選択され
た又は所定の)電荷が患者に供給されるように、コンデ
ンサ(別の実施例では別の種類のエネルギー蓄積装置又
は電圧/電流源とすることが可能である)の充電電圧を
決定する(ステップ815)。コンデンサは、該充電電圧
まで充電される(ステップ820)。次いで、該充電電圧
が、コンデンサから患者へと放電される(ステップ82
5)。本例示の実施例のように、実施例によっては、患
者に流入する電流を測定することも可能である(ステッ
プ830)。時間と共に患者に流入する電流を計算し又は
別様に決定することにより(ステップ835)、患者に供
給される電荷が決定される。(判定ブロック840で)所
望の電荷が供給された場合には、患者への電流の流入が
停止される(ステップ845)。(判定ブロック840で)所
望の電荷が供給されていなければ、患者に流入する電流
が引き続き測定され供給される(ステップ830)。
【0075】これで、本発明の様々な態様の説明を終え
るが、当業者には明らかなように、以上の説明は、ただ
単に例証のためのものであって、制限を加えるものでは
なく、単なる例として示されただけである。例えば、本
発明によれば、例示の実施態様の様々な機能要素間にお
いて機能を分散するための他の多くの方法が可能にな
る。代替実施態様において、任意の構成要素の機能を様
々なやり方で実施することが可能である。従って、本発
明に基づいて、制御信号を生成し、事象又はタイミング
情報を検出して、制御信号を起動又は終了し、フィード
バックを施し、又はこれに応答する等の、数多くの変形
例が企図される。本発明に関連して本明細書に解説の機
能を実施することが可能な、回路トポロジ及び回路素子
の実行可能である変形例が多数存在する。
【0076】決定装置210及びコントローラ215の機能
は、多種多様な既知の技法に従って実施可能である。例
えば、個別又は集積電子構成要素により、又はマイクロ
プロセッサにより実施することが可能である。更に、決
定装置210及びコントローラ215に関連して上述の機能を
組み合わせることも可能であるし、又は本発明の他の各
種機能素子間において、これらの機能の一部又は全てを
分散することも可能である。例えば、2相コンバータ33
0に対する制御は、コントローラ215から制御信号ライン
を介してではなく、コンバータ330と一体化された回路
により実施することが可能である。蓄積されたエネルギ
ーの消散は、独立したダンプ抵抗で生じさせることが可
能であり、又は適正に制御される場合にはインダクタで
生じさせることが可能性である。図7及び図8に示す方
法ステップも、単なる例証のためのものである。かかる
ステップ及び/又は決定要素は、代替実施態様では、組
み合わせることも、分割することも、他の順序又はシー
ケンスで実施することも、並行して実施することも、又
は別様に再構成することも可能である。また、代替実施
態様では、追加のステップ及び/決定要素を加えること
も可能である。特許請求の範囲により規定される本発明
及びその等価物の範囲内に含まれる数多くの他の実施態
様及びその修正実施態様が企図されている。
【0077】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。 1.患者に所望の量の電荷を供給するための方法であっ
て、(1)電気的結合を介して時間の経過と共に患者に電
流を供給し(730,735,825)、(2)前記時間の経過と共に供
給される電流が所望の電荷量に等しくなった際に患者へ
の電流供給を停止する(760,765,840,845)、という各ス
テップを含む、患者に所望の量の電荷を供給するための
方法。 2.前記ステップ(1)が、1つ又は2つ以上の患者イン
ピーダンス値を決定するステップ(720)を含む、前項1
に記載の方法。 3.前記ステップ(1)が、電流の波形の1つ又は2つ以
上のパラメータを決定するステップ(725)を含む、前項
1に記載の方法。 4.前記波形の前記1つ又は2つ以上のパラメータが、
形状、位相、相転移のタイミング、最長持続時間、最短
持続時間、最高電圧、最低電圧、最大電流、最小電流、
最大エネルギー、最小エネルギー、最大電力、及び最小
電力からなるグループから選択される(715)、前項3に
記載の方法。 5.所望の量の電荷を患者に供給するための除細動器で
あって、前記所望の電荷量に少なくとも部分的に基づい
て1つ又は2つ以上の意図する波形パラメータ(264)を
決定するよう構成され配置された電荷供給プロセッサ(1
10)を備えている、除細動器。 6.前記1つ又は2つ以上の意図する波形パラメータの
うちの1つ又は2つ以上に基づいて適用除細動波形(12
2)を生成するよう構成され配置された適用波形生成器(1
20)を更に備えている、前項5に記載の除細動器。 7.前記1つ又は2つ以上の意図する波形パラメータ(2
64)が、形状、位相、相転移のタイミング、最長持続時
間、最短持続時間、最高電圧、最低電圧、最大電流、最
小電流、最大エネルギー、最小エネルギー、最大電力、
及び最小電力からなるグループから選択される、前項5
に記載の除細動器。 8.前記電荷供給プロセッサ(110)が、1つ又は2つ以
上の患者インピーダンスに少なくとも部分的に基づいて
1つ又は2つ以上の意図する波形パラメータ(264)を決
定するよう構成され配置されている、前項5に記載の除
細動器。 9.前記患者インピーダンスの少なくとも1つを決定す
るよう構成され配置された少なくとも1つのセンサ(13
0,180)を更に備えている、前項8に記載の除細動器。 10.前記電荷供給プロセッサが前記1つ又は2つ以上の
意図する波形パラメータを決定する前に、前記少なくと
も1つのセンサのうちの第1のセンサ(180)が前記患者
のインピーダンスを表す値を検知する、前項9に記載の
除細動器。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電荷決定式波形生成器を含む除細
動器の一実施態様を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の電荷決定式波形生成器の電荷供給プロセ
ッサの一実施態様を示す機能ブロック図である。
【図3】図1の電荷決定式波形生成器の適用波形生成器
の一実施態様を示す機能ブロック図である。
【図4】図3の適用波形生成器のスイッチモード増幅器
の一実施態様を示す機能ブロック図である。
【図5】図3の適用波形生成器の2相コンバータ及び図
1の電荷決定式波形生成器の患者絶縁リレーを含む、図
4のスイッチモード増幅器の一実施態様を簡素化して示
す回路図である。
【図6】図5の回路の選択された回路要素への制御信
号、及び、該回路要素から結果的に生じる電流及び電圧
波形の例証となる実施態様を、共通の時間軸に沿って位
置合わせして示すグラフである。
【図7】本発明に従って患者に所望量の電荷を供給する
ための方法の一実施態様を簡素化して示すフローチャー
トである。
【図8】本発明に従って患者に所望量の電荷を供給する
ための方法のもう1つの実施態様を簡素化して示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
110 電荷供給プロセッサ 120 適用波形プロセッサ 122 除細動波形 130 センサ 180 センサ 264 波形パラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 399117121 395 Page Mill Road P alo Alto,California U.S.A.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】患者に所望の量の電荷を供給するための方
    法であって、(1)電気的結合を介して時間の経過と共に
    患者に電流を供給し(730,735,825)、(2)前記時間の経過
    と共に供給される電流が所望の電荷量に等しくなった際
    に患者への電流供給を停止する(760,765,840,845)、と
    いう各ステップを含む、患者に所望の量の電荷を供給す
    るための方法。
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