JP2001216341A - 自動配置配線方法 - Google Patents

自動配置配線方法

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JP2001216341A
JP2001216341A JP2000025780A JP2000025780A JP2001216341A JP 2001216341 A JP2001216341 A JP 2001216341A JP 2000025780 A JP2000025780 A JP 2000025780A JP 2000025780 A JP2000025780 A JP 2000025780A JP 2001216341 A JP2001216341 A JP 2001216341A
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Masahisa Sakamoto
昌久 坂本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 手動で行われていたLSIのレイアウト作業
を自動的に行う。 【解決手段】 信号線の集合である束配線を未設計の束
配線モジュールとして取り扱い、未設計モジュールと束
配線モジュールの配線領域の配線混雑度を、チップ面積
が小さくなるように最適化しながら、束配線以外の概略
配線を決定し、端子配置を決定する。未設計モジュール
間の配線混雑度の最適化は、配線領域を通過する信号線
数と束配線モジュールとで近似したコスト計算法を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI設計におけ
るフロアプラニング工程での自動配置配線方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSIの用途の多機能化により、LSI
に搭載される回路は、増大している。このため、LSI
のレイアウト設計は、一つのチップに搭載される回路を
部分回路(モジュール)に分け、下位階層モジュールから
順にレイアウトを行なっていく階層レイアウト手法が採
用されている。
【0003】階層レイアウト設計は、各々のモジュール
に対して上位階層モジュールから下位階層モジュールに
向かって(トップダウン)、階層毎にモジュールの構成、
相対配置、形状決定及び入出力端子位置を求める工程
(フロアプランニング)と、下位階層モジュールから上位
階層モジュールに向かって(ボトムアップ)、フロアプラ
ンニングの結果に基づいて、詳細な配置配線を実行して
いく工程とから構成される。フロアプランニングは、大
局的にチップ面積や電気的特性の最適化を担う部分での
モジュールの形状、相対位置を求める。
【0004】信号線の集合したレイアウトとして表され
る束配線は、同時に2ヶ所以上のモジュール間において
共通に使用する信号の転送が行なわれるようにレイアウ
トされ、システムバス、アドレスバス、データバスなど
がこれに相当する。束配線内の各々の信号線では、信号
の伝搬時間が揃っていることが必要不可欠であるが、実
際の論理設計は、複数の信号線のレイアウトが不明であ
るために伝搬時間に時間幅を持たせた冗長な設計を行な
わなければならない。
【0005】束配線は、信号の転送を行なうような設計
には必ず表れるもので、設計時では、束配線内の信号間
で伝搬速度が揃っていると言う前提で設計を行なう。そ
のため束配線のレイアウトにおいて、束配線内の信号間
の伝搬速度が実際に揃うか否かがLSIの性能を左右す
る。束配線内の信号間の伝搬速度が揃うということは、
レイアウト手法、およびモデリングに大きく依存する
が、集積回路規模の増大に伴い、モジュール毎に最適化
を行なうことのできる階層的なレイアウト手法が一般的
となってきている。信号配線は、一般的にチップ全体に
分散してレイアウトされるが、階層的なレイアウト手法
を採用することでモジュール単位に囲い込むことができ
る。しかしながら、モジュール(部分回路)間の配線
は、モジュールの形状に制約され、配線が通過できる領
域は、モジュールが配置された以外の領域のみとなる。
このようなモデルにおいて、配線のレイアウトを行なう
と束配線と通常の信号配線との分離および束配線内の信
号間の伝搬速度を揃える等長配線を行なうことが困難に
なる。また、束配線を制御する方法として、特開平8−
287128公報にはバス配線方式が開示されている。
このバス配線方式は、対話形式で束配線のレイアウトを
行なっているが、束配線の配線経路および各モジュール
配置の最適化が考慮されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フロアプランニング工
程は、実際のレイアウトを行なわずに、正確な配置面積
の推定および電気的特性の最適化を図ることを目的とし
ている。フロアプランニング工程は、未設計モジュール
のブロック面積、ブロック形状、外部端子位置の決定お
よび相対配置と、既設計モジュールの方向性及び相対配
置とを求める。チップ面積は、モジュールの形状とモジ
ュール間の配線とによって決定される。そのため未設計
モジュールおよび既設計モジュールの配線配置の最適化
を図ることが必須のこととなる。特に束配線は、通常の
信号線の集合であり、配線領域の面積を決定する重要な
要素となる。また、各モジュールが電気的に安定動作す
るためには、束配線の経路および束配線内での信号線の
配列順序の決定が重要となる。
【0007】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、その目的は、従来手動で行なわれていたLSI
のレイアウト作業である、チップ面積の最適化、配線経
路の決定、未設計モジュールの端子位置決定、既設計モ
ジュールの方向性決定、束配線のレイアウト作成を自動
的に行う自動配置配線方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動配置配線方
法は、フロアプランニング工程の配線経路および配置を
決定する場合において、信号線の集合である束配線を未
設計の束配線モジュールとして取り扱い、未設計モジュ
ールおよび既設計モジュールと共に、束配線モジュー
ル、未設計モジュール、既設計モジュールの相対配置を
決定することを特徴とする。
【0009】前記未設計モジュールの端子配置及び配線
経路が未決定の場合において、前記未設計モジュール間
の配線領域の配線混雑度を、前記未設計モジュール間の
配線領域を通過する信号線数と前記束配線モジュールと
で近似したコスト計算法を用いてチップ面積が小さくな
るように前記既設計モジュールの方向性と前記束配線モ
ジュールの配置とを決定する。
【0010】前記未設計モジュールおよび前記束配線モ
ジュールの端子配置を決定する場合において、前記未設
計モジュールおよび前記束配線モジュールの配線領域の
配線混雑度を、全体のチップ面積が小さくなるよう最適
化しながら束配線以外の信号線の概略配線を決定し、決
定した配線経路により前記未設計モジュールおよび前記
束配線モジュールの端子配置割り付けを行なう。
【0011】前記束配線モジュールのレイアウトにおい
て、レイアウトライブラリを作成し、レイアウトライブ
ラリの構成要素を組み合わせることで幹線レイアウトを
作成するとともに、配線がショートしないように束配線
の各端子を配置する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0013】図1は、フロアプランニングを行なう回路
ブロックのレイアウトモデルである。回路ブロック10
の形状は、任意の大きさの矩形であり、設計が行なわれ
る前の段階で目標となる大きさ(横方向×縦方向)が与
えられている。
【0014】回路ブロック10外周の各辺に沿った側縁
部には、多数の入出力用セル11が設けられている。入
出力用セル11は、回路ブロック10外周の一辺とは入
出力用セル11の短辺側と直交方向に接し、入出力用セ
ル11の長辺側を横方向に隣接させて配置されている。
【0015】回路ブロック10の内部には、未設計モジ
ュール12と既設計モジュール13とが相対的に配置さ
れている。未設計モジュール12は2種類、既設計モジ
ュール13は5種類である。各々のモジュールの構成
は、物理的に接続される端子の相対的な位置が与えられ
た設計中で未完成な中間レベルで表されており、各々の
モジュールは、任意の大きさの矩形であり、その矩形の
外周辺には、他のモジュールとの接続のための端子が配
置されている。
【0016】未設計モジュール12は、その内部のレイ
アウトパターンがフロアプランニング前に決定されてい
ないモジュールで、既設計モジュール13は、その内部
のレイアウトパターンがフロアプランニング前に決定さ
れているモジュールである。
【0017】未設計モジュール12は、そのレイアウト
モデルの違いにより取り扱いを異にする。上下に信号端
子が存在する同一セル高さのセルでアレイ状に配置/配
線するものを、スタンダードセルブロックと呼ぶ。
【0018】任意の大きさの矩形形状で4辺に信号端子
が存在するブロックをビルドアップブロックと呼ぶ。ビ
ルドアップブロックは、チップを設計中で未完成な中間
レベルで構成する。配線に関しては、多層配線を用いて
セル上に配線を行うものとする。
【0019】次に、本発明の自動配置配線方法の実施例
である束配線情報自動生成の順序を示す。ここで、入力
データとしてモジュール及び入出力用セル間の接続要求
(ネットリスト)、相対配置の決まったモジュール、束
配線になるネットの名前、端子の名前、端子数が与えら
れている。束配線の配線経路、モジュールの方向および
位置の最適化、端子位置決定、レイアウト作成の処理手
順を以下に示す。 Step0:各モジュールの相対配置から概略配線グラ
フを作成する。 Step1:概略配線グラフより各モジュールの方向、
位置を最適化する。 Step2:束配線モジュールの作成、仮端子位置を作
成する。 Step3:概略配線をする。なお、未設計モジュール
12の通常信号線用端子位置も決定する。 Step4:束配線モジュールのライブラリおよびレイ
アウトを作成する。
【0020】以下では、前述のStep0からStep
4における、処理手順の詳細について述べる。
【0021】Step0では、各モジュール相対配置か
らの概略配線グラフを作成する。入力される各モジュー
ルは、フロアプランニングを行なう領域を表す矩形内に
存在し、矩形内部に接することなく、配置されている。
そして、すべての未設計モジュール12の形状は、決定
されている。
【0022】本発明では、概略配線を表現するグラフモ
デルとして、フロアプラングラフ、束配線経路探索グラ
フ、経路探索グラフ、チャネルポジショングラフを用い
る。
【0023】0−1)フロアプラングラフ フロアプラングラフを図2に示す。フロアプラングラフ
は、各モジュール間の相対配置と配線チャネルを表現す
るグラフである。フロアプラングラフの頂点には、モジ
ュール配置情報よりその位置情報、辺には頂点間の距離
情報が与えられている。
【0024】0−2)束配線経路探索グラフ 束配線経路探索グラフを図3に示す。束配線経路探索グ
ラフは、フロアプラングラフに束配線配線経路探索のた
めの頂点と辺を加えたグラフである。既設計モジュール
13の束配線になる端子より束配線になる頂点を作成
し、その頂点を含むモジュールの各辺ごとに束配線モジ
ュールを作成する。形状については、作成時点では、大
きさを持たない質点とする。未設計モジュール12が束
配線になる端子を含む場合、束配線モジュールは未設計
モジュール12のいずれかの辺に隣接するように作成す
る。この束配線モジュールにおいて、分割されている状
態にあるものは、隣合う束配線モジュールと辺上で連結
する。フロアプラングラフと同様に頂点には位置情報
を、辺には頂点間の距離情報が与えられている。
【0025】0−3)経路探索グラフ 経路探索グラフを図4に示す。経路探索グラフは、フロ
アプラングラフに配線経路探索のための頂点と辺および
束配線モジュールを加えたグラフである。加える頂点
は、既設計モジュール13の端子に対応するものと、未
設計モジュール12の端子位置決定およびモジュール内
配線に利用するモジュール内部分グラフとがある。フロ
アプラングラフと同様に頂点には位置情報を、辺には頂
点間の距離情報が与えられている。
【0026】0−4)チャネルポジショングラフ チャネルポジショングラフを図5に示す。チャネルポジ
ショングラフは、モジュールと配線チャネルの相対位置
を表現するグラフである。頂点はモジュールに対応し、
辺はチャネルに対応する。水平方向チャネルポジション
グラフ(点線矢印)と垂直方向のチャネルポジショングラ
フ(実線矢印)の二種類がある。
【0027】以上のグラフは、各モジュールの辺に沿っ
て水平および垂直方向に分割線を定義することによっ
て、得られる矩形領域(タイル)の接続関係によって生成
される。
【0028】Step1では、概略配線グラフより各モ
ジユールの方向、位置を最適化する。
【0029】1−1)配線経路のコスト計算方法 配線経路のコスト計算方法を図6に示す。配線経路のコ
スト(Ctotal)は、図5のチャネルポジショングラ
フの一部を拡大した図6の頂点間の辺のコスト(Ccp
g)の総和で表す。図6の頂点間の辺のコスト(Ccp
g)は、モジュールの幅(Maw,Mbw)、図3の束
配線経路探索グラフの束配線モジュールの幅(BUS
w)、図4の経路探索グラフの束配線以外の配線幅(C
w)の和で表す。束配線モジュールの幅(BUSw)
は、束配線を構成する配線幅(Bwi)と配線本数
(i)、デザインルールによる配線間スペーシング(S
B)の和で表す。束配線以外の配線チャネル幅(Cw)
は、束配線以外の配線幅(Gwi)と配線本数(i)、
デザインルールによる配線間スペーシング(SG)の和
で表す。垂直方向経路のコスト計算方法を例に述べる。
水平方向も同様に計算する。経路のコスト計算は次式で
計算する。
【0030】 Ctotal=Σ(Cpgi) Ccpg=(Maw÷2)十(Mbw÷2)十BUSw
+Cw BUSw=Σ(Bwi+SB)十SB Cw=Σ(Gwi+SG)十SG ここで、 Ctotal:経路のコスト Ccpg:チャネルポジショングラフの頂点間の辺のコ
スト Maw:辺の下側のモジュールの垂直方向幅 Mbw:辺の上側のモジュールの垂直方向幅 BUSw:束配線モジュールの幅 Bwi:束配線の配線幅 SB:束配線の配線間スペーシング Cw:束配線以外の配線チャネル幅 Gwi:束配線以外の配線幅 SG:束配線以外の配線間スペーシング
【0031】1−2)既設計モジュール13、束配線モ
ジュールの方向、位置を最適化 概略配線グラフである図2〜図5より水平方向、垂直方
向の配線経路のコストを計算し、モジュールの方向、位
置を最適化する。最適化は、各モジュールをそれぞれ回
転、ミラー反転を行ない、色々な組合せで経路のコスト
計算を行なって、水平方向、垂直方向のコスト最大値の
積(面積)が最小になるようにする。この時、同時に束
配線モジュールが水平方向、垂直方向に横断する数が最
少になるようにするが束配線モジュールの数が少なくな
ることを優先する。
【0032】例えば、図7は、最適化前の状態を示して
おり、水平方向のコスト最大値(max)=58.1、
垂直方向のコスト最大値=52.9、この2つの最大値
の積=3073.49、束配線モジュールの水平方向横
断数=1、束配線モジュールの垂直方向横断数=2、と
なっている。これを既設計モジュールの回転、ミラー反
転、及び束配線モジュールの移動をすることにより最適
化する。図8は、最適化後の状態を示したもので、水平
方向のコスト最大値(max)=60.3、垂直方向の
コスト最大値=50.0、両者の最大値の積=301
5、束配線モジユールの水平方向横断数=1、束配線モ
ジュールの垂直方向横断数=1、となり最大値の積およ
び束配線モジュールの垂直方向横断数が小さくなってい
ることがわかる。
【0033】1−3)概略配線グラフの更新 最適化された各モジュールの配置から再度、概略配線グ
ラフを作成する。最適化後のフロアプラングラフを図9
に示し、最適化後の経路探索グラフを図10に示す。
【0034】Step2では、束配線モジュールの作
成、仮端子位置を作成する。図11に示す経路探索グラ
フのように、束配線モジュールと既設計モジュール13
および未設計モジュール12に対する束配線経路探索の
ための頂点を加える。
【0035】2−1)束配線モジュールの作成 束配線モジュールは、前述で計算された幅(BUSw)
を持つようにする。
【0036】2−2)端子位置の作成 既設計モジュール13については、束配線モジュールに
隣接する辺に頂点を作成し、未設計モジュール12につ
いては、モジュール内部分グラフより未設計モジュール
12の束配線用の端子位置を決定し、束配線モジュール
に隣接する辺に頂点を作成する。この束配線モジュール
の頂点の位置を仮端子位置とする。
【0037】Step3では、概略配線を行う。なお、
未設計モジュール12の通常信号線用端子位置も決定す
る。
【0038】3−1)束配線用端子の仮配線経路決定 図11の経路探索グラフより束配線モジュールと既設計
モジュール13間および未設計モジュール12間との束
配線用端子について仮配線経路決定をする。
【0039】3−2)端子順序付け 通常信号線用端子の配線順序は、既設計モジュール13
の端子の中で端子間距離が最小のものから順に行ない、
最後に未設計モジュール12の端子を行なうように順序
付けを行なう。
【0040】3−3)通常信号線用端子の仮配線経路決
定 配線経路の決定は、図11の経路探索グラフでのコスト
最小迷路法を用いて行う。迷路法は、二端子間の最小コ
スト経路を求めるのに適しており、多端子ネットヘの応
用は、端子の配線順序に従い、端子と探索済み経路間の
経路探索を行ない解を求める。迷路法の始点、終点の設
定は、端子と探索済み経路の場合とがある。既設計モジ
ュール13の場合は、端子を始点もしくは終点とする。
未設計モジュール12の場合は、隣接する経路探索グラ
フの四隅の頂点を始点もしくは終点とする。探索済み経
路については、配線経路上の経路探索グラフの頂点全て
を終点とする。経路探索は、基本的に図11の経路探索
グラフを用いながら行なうが、一つのネットの経路が決
定する毎に図5のチャネルポジショングラフを更新し、
始めに与えられたフロアプラン領域の大きさの制約が満
足されているか否かを確認しながら処理を進める。な
お、図5のチャネルポジショングラフの水平及び垂直方
向のコスト最大値が推定チップサイズとなる。
【0041】概略配線は、3-1)〜3-3)を用いて作成し、
図12に示す。ここで、迷路法で用いる経路のコストは
次式で計算する。
【0042】 Croute=Σ(Cchanneli)+Σ(Cin
celli) Cchannel=Ledg Cincell=a×Ledg ここで、 Croute:経路のコスト1 Cchannel:未設計ブロック内部分グラフ以外の
辺のコスト Cincell=未設計ブロック内部分グラフのコスト a:重み付け係数 Ledg:経路探索グラフでの辺の長さ また、チャネルポジショングラフの辺のコストは次式で
計算する。
【0043】 Ccpg=(Maw÷2)十(Mbw÷2)十BUSw
+Cw Cw=D×(Ctrnk+1) ここで、 Ccpg:チャネルポジショングヲフの辺のコスト Maw:辺の左(下)側のモジュールの水平方向幅(垂
直方向幅) Mbw:辺の右(上)側のモジュールの水平方向幅(垂
直方向幅) BUSw:束配線モジュールの幅 Cw:配線チャネル幅 D:配線中心間デザインルール Ctrnk:最大通過幹線数
【0044】3−4)端子位置決定 未設計モジュール12の端子について、図10の配線経
路の決定した結果を用いて最適な端子位置を決定する。
図11の経路探索グラフの頂点に割り付けられている未
設計モジュール12の端子を図4に示すモジュール内部
分グラフに従ってモジュールの辺上に移動し、端子位置
を決定する。この場合、図11の経路探索グラフの各辺
内において、配線容量が増加しないように、および異な
る配線の端子が重ならないように端子位置を分散させ
る。
【0045】3−5)配線領域での配線幅の推定 配線領域での配線幅の推定は、詳細な端子位置が決まる
ことにより、図11の経路探索グラフで算出したチャネ
ル幅をより正確に求め直し、図5のチャネルポジション
グラフで決定されたコスト最大値の余剰分を各辺に割り
振ることで各配線領域の配線幅を算出する。
【0046】3−6)配線経路改善 図5のチャネルポジショングラフ上のコスト最大値に対
応する辺を通過する配線を引き剥し、コスト最大値が減
少するように経路探索グラフ上でのコスト最小迷路法を
用いて経路の改善を行なう。
【0047】3−7)配線領域での配線幅の再推定 配線経路の改善された結果に対して、再度配線領域での
配線幅の推定を行ない、より正確な各配線領域の配線幅
を算出する。
【0048】3−8)モジュール位置の最適化 各配線領域の配線幅に合うように各モジュールの位置を
最適化する。
【0049】図13は、概略配線と位置の最適化をした
結果で3-4)〜3-8)を用いて作成した。
【0050】Step4では、束配線モジュールのライ
ブラリおよびレイアウトを作成する。束配線モジュール
のライブラリの構成要素となるレイアウトを作成し、そ
のライブラリの構成要素を組合せることにより束配線モ
ジュールのレイアウトを作成する。
【0051】4−1)束配線モジュールのライブラリ作
成 束配線モジュールの8種類のライブラリを図14に示
す。横方向に配線層1、縦方向に配線層2を主に構成
し、重なり合っている部分でショートしないようにして
いる。レイアウトライブラリは、束配線になるネットの
名前(Ai)およびその数i(i=0〜7)と、既設計
モジュール13での端子並びあるいは未設計モジュール
12の端子並びとを元にしてビット順に並ぶように作成
する。この時、配線層やビアホールも指定する。
【0052】4−2)束配線モジュールの端子位置決定 束配線モジュールの端子位置は、図13の概略配線と各
モジュールの位置最適化を行った結果より決定される。
図15は、束配線モジュールの端子作成方法をに示す。
束配線モジュールの端子配置は、任意のモジュールの束
配線になる端子の中で端子間隔が最小距離の端子から順
に行なわれ、束配線モジュールの辺上に端子位置が決定
される。決定された端子位置に向い合う束配線モジュー
ルの辺上に端子配置不可の位置を定義する。任意の端子
位置を作成する。この時、端子配置不可の位置と重複す
る端子には端子位置の移動要求を発生させ、重複しない
よう端子位置を移動する。端子の移動距離は、デザイン
ルールより決定される。そして、束配線モジュールの端
子位置は、再配置される。
【0053】4−3)束配線モジュールのレイアウト作
成 図16は、束配線モジュールのレイアウトを示す。束配
線モジュールのライブラリより選択した構成要素に回
転、ミラー反転などを行ない束配線モジュールの幹線レ
イアウトを作成する。次に束配線モジュールの端子位置
より束配線モジュールの幹線レイアウトから引き出す端
子のレイアウトを作成する。この時、配線がショートし
ないように配線層を選択し、配線の接続部には、ビアホ
ールを生成する。
【0054】
【発明の効果】以上より、本発明の自動配置配線方法
は、フロアプランニング工程において、信号線の集合で
ある束配線を未設計の束配線モジュールとして取り扱う
ことで、束配線モジュール、未設計モジュール、既設計
モジュールの相対配置が可能となりチップ面積の最適
化、配線経路の決定、未設計モジュールの端子位置決
定、既設計モジュールの方向性決定、束配線のレイアウ
ト作成を自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動配置配線方法が実施される回路ブ
ロックのレイアウト示す平面図である。
【図2】各モジュールの形状及び位置から生成されるグ
ラフである。
【図3】束配線経路を探索するためのグラフである。
【図4】各モジュール間の配線経路を探索するためのグ
ラフである。
【図5】各モジュール間のチャネル位置関係を表すため
のグラフである。
【図6】配線経路のコスト計算方法を示す説明図であ
る。
【図7】コスト計算をする前の各モジュール間のチャネ
ル位置関係を表すためのグラフである。
【図8】コスト計算後、最適化した各モジュール間のチ
ャネル位置関係を表すためのグラフである。
【図9】最適化後の各モジュールの形状及び位置から生
成されるグラフである。
【図10】最適化後の各モジュール間の配線経路を探索
するためのグラフである。
【図11】端子位置を加えた配線経路を探索するための
グラフである。
【図12】概略配線の方法を示す説明図である。
【図13】概略配線と各モジュール位置との最適化の結
果を示すグラフである。
【図14】束配線モジュールのレイアウトを作成するた
めのライブラリを示す図である。
【図15】束配線モジュールの端子配置を作成する方法
を示す図である。
【図16】束配線モジュールのレイアウトを示す拡大図
である。
【符号の説明】
10 回路ブロック 11 入出力用セル 12 未設計モジュール 13 既設計モジュール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアプランニング工程の配線経路およ
    び配置を決定する場合において、信号線の集合である束
    配線を未設計の束配線モジュールとして取り扱い、未設
    計モジュールおよび既設計モジュールと共に、束配線モ
    ジュール、未設計モジュール、既設計モジュールの相対
    配置を決定することを特徴とする自動配置配線方法。
  2. 【請求項2】 前記未設計モジュールの端子配置及び配
    線経路が未決定の場合において、前記未設計モジュール
    間の配線領域の配線混雑度を、前記未設計モジュール間
    の配線領域を通過する信号線数と前記束配線モジュール
    とで近似したコスト計算法を用いてチップ面積が小さく
    なるように前記既設計モジュールの方向性と前記束配線
    モジュールの配置とを決定する請求項1に記載の自動配
    置配線方法。
  3. 【請求項3】 前記未設計モジュールおよび前記束配線
    モジュールの端子配置を決定する場合において、前記未
    設計モジュールおよび前記束配線モジュールの配線領域
    の配線混雑度を、全体のチップ面積が小さくなるよう最
    適化しながら束配線以外の信号線の概略配線を決定し、
    決定した配線経路により前記未設計モジュールおよび前
    記束配線モジュールの端子配置割り付けを行なう請求項
    1に記載の自動配置配線方法。
  4. 【請求項4】 前記束配線モジュールのレイアウトにお
    いて、レイアウトライブラリを作成し、レイアウトライ
    ブラリの構成要素を組み合わせることで幹線レイアウト
    を作成するとともに、配線がショートしないように束配
    線の各端子を配置する請求項1に記載の自動配置配線方
    法。
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