JP2001214016A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP2001214016A
JP2001214016A JP2000025106A JP2000025106A JP2001214016A JP 2001214016 A JP2001214016 A JP 2001214016A JP 2000025106 A JP2000025106 A JP 2000025106A JP 2000025106 A JP2000025106 A JP 2000025106A JP 2001214016 A JP2001214016 A JP 2001214016A
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JP2000025106A
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Yoshinori Yamanaka
祥道 山中
Shintarou Yukimitsu
新太郎 幸光
Koji Noda
浩二 野田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のイソブチレン系重合体を主成分に用い
た付加型硬化系の硬化性組成物において、機械物性を十
分に発現するためには粘度が非常に高く、作業性が悪か
った。 【解決手段】 本発明では、(D)成分として有機アル
ミニウム化合物及び/あるいは有機チタン化合物を従来
の組成物に添加することにより大幅な低粘度化を達成
し、作業性が向上することを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒドロシリル化反応
により硬化する飽和炭化水素系重合体を含有する硬化性
組成物の粘度を低下する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より硬化によりゴム状物質を生成す
る硬化性液状組成物としては、各種のものが開発されて
いる。中でも深部硬化性に優れた硬化系として、末端も
しくは分子鎖中に、1分子に平均2個またはそれ以上の
ビニル基を有するオルガノポリシロキサンを、ケイ素原
子に結合する水素原子を1分子中に平均2個以上有する
オルガノハイドロジェンポリシロキサンで架橋するもの
が開発され、その優れた耐候性、耐熱性、耐水性を利用
して、シリコーン系シーリング材やポッティング材とし
て使用されている。シリコーン系のゴムには、低分子化
合物の溶出という欠点を有しており、その使用は制限さ
れている。一方、このような高価なオルガノポリシロキ
サンを使用しない系として、分子中に少なくとも1個の
アルケニル基を有する飽和炭化水素系重合体を分子中に
2個のケイ素原子に結合する水素原子を有する硬化剤で
架橋する硬化性組成物が、特開平2−75644号、特
開平3−181565号公報等に開示されている。この
組成物の硬化物は、優れた耐候性、耐熱性、低透湿性等
を有しており、幅広い用途への利用が期待されている。
しかしながら、重合体が飽和炭化水素系重合体である硬
化性組成物は、硬化性やゴムとしての機械特性に優れて
いるものの、特に飽和炭化水素系重合体がイソブチレン
系重合体である場合は、樹脂自体の粘度が高いため所望
とする物性を発現させるためには粘度が非常に高くな
り、作業性が悪いことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低透
湿性、低吸湿性、低気体透過性、耐熱性、耐候性、電気
絶縁性、振動吸収性に優れた飽和炭化水素系重合体を用
いた付加型硬化により硬化し得る硬化性組成物におい
て、その組成物の粘度を低下し、作業性を向上すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イソブチ
レンを代表とする飽和炭化水素系重合体を付加型硬化系
へ適用する際に、有機アルミニウム化合物及び/又は有
機チタン化合物を添加することにより、粘度を大幅に低
下した組成物になることを見いだした。
【0005】すなわち、本発明は、 (A)分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可
能なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
する硬化剤 (C)ヒドロシリル化触媒 (D)有機アルミニウム化合物及び/又は有機チタン化
合物 (E)無機フィラー を必須成分としてなる硬化性組成物に関するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いる(A)成分は、分
子中に少なくともヒドロシリル化反応可能な1個のアル
ケニル基を有する飽和炭化水素系重合体である。ここ
で、飽和炭化水素系重合体とは、芳香環以外の炭素ー炭
素不飽和結合を実質的に含有しない重合体を意味する概
念であり、該アルケニル基を除く主鎖を構成する繰り返
し単位が飽和炭化水素から構成されることを意味する。
また、ヒドロシリル化反応可能なアルケニル基とは、ヒ
ドロシリル化反応に対して活性のある炭素−炭素2重結
合を含む基であれば特に制限されるものではない。アル
ケニル基としては、ビニル基、アリル基、メチルビニル
基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセ
ニル基等の脂肪族不飽和炭化水素基、シクロプロペニル
基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘ
キセニル基等の環式不飽和炭化水素基が挙げられる。本
発明においては、(A)成分は、1分子中にアルケニル
基を1〜10個有していることが望ましい。さらに、本
発明における(A)成分は、上記ヒドロシリル化反応可
能なアルケニル基を重合体末端に導入されていることが
望ましい。このようにアルケニル基が重合体末端にある
ときは、最終的に形成される硬化物の有効網目鎖量が多
くなり、高強度で高伸びのゴム状硬化物が得られやすく
なるなどの点から好ましい。 (A)成分である飽和炭化水素系重合体の骨格をなす重
合体は、(1)エチレン、プロピレン、1ーブテン、イ
ソブチレンなどのような炭素数1〜6 のオレフィン系
化合物を主モノマーとして重合させる、(2)ブタジエ
ン、イソプレンなどのようなジエン系化合物を単独重合
させたり、上記オレフィン系化合物とジエン系化合物と
を共重合させたりした後水素添加する、などの方法によ
り得ることができるが、末端に官能基を導入しやすい、
分子量制御しやすい、末端官能基の数を多くすることが
できるなどの点から、イソブチレン系重合体や水添ポリ
ブタジエン系重合体あるいは水添ポリイソプレン系重合
体であるのが望ましい。
【0007】前記イソブチレン系重合体は、単量体単位
のすべてがイソブチレン単位から形成されていてもよ
く、イソブチレンと共重合性を有する単量体単位をイソ
ブチレン系重合体中の好ましくは50%(重量%、以下
同様)以下、更に好ましくは30%以下、特に好ましく
は20%以下の範囲で含有してもよい。
【0008】このような単量体成分としては、例えば炭
素数4〜12のオレフィン、ビニルエ−テル、芳香族ビ
ニル化合物、ビニルシラン類、アリルシラン類等が挙げ
られる。このような共重合体成分の具体例としては、例
えば1−ブテン、2−ブテン、2−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、4−メチル−
1−ペンテン、ヘキセン、ビニルシクロヘキサン、メチ
ルビニルエ−テル、エチルビニルエ−テル、イソブチル
ビニルエ−テル、スチレン、α−メチルスチレン、ジメ
チルスチレン、p−t−ブトキシスチレン、p−ヘキセ
ニルオキシスチレン、p−アリロキシスチレン、p−ヒ
ドロキシスチレン、β−ピネン、インデン、ビニルジメ
チルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニ
ルジメトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3
−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、トリビニルメチルシラン、テトラビニルシラン、ア
リルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラ
ン、ジアリルジメトキシシラン、ジアリルジメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。
【0009】前記水添ポリブタジエン系重合体や他の飽
和炭化水素系重合体においても、上記イソブチレン系重
合体の場合と同様に、主成分となる単量体単位の他に、
他の単量体単位を含有させてもよい。
【0010】また、本発明中(A)成分として用いる飽
和炭化水素系重合体には、本発明の目的が達成される範
囲でブタジエン、イソプレンのようなポリエン化合物の
ごとき重合後2重結合の残るような単量体単位を少量、
好ましくは10%以下の範囲で含有させてもよい。
【0011】前記飽和炭化水素系重合体、好ましくはイ
ソブチレン系重合体、水添ポリイソプレンまたは水添ポ
リブタジエン系重合体の数平均分子量(GPC法、ポリ
スチレン換算)は100000以下、更には500〜1
00000程度であるのが好ましく、特に1000〜4
0000程度の液状物、流動性を有するものであるのが
取り扱いやすさなどの点から好ましい。
【0012】また、本発明の(A)成分の製造方法とし
ては、特開平3ー152164や特開平7ー30490
9各公報に開示されているような水酸基など官能基を有
する重合体に不飽和基を有する化合物を反応させ重合体
に不飽和基を導入する方法が挙げられる。またハロゲン
原子を有する重合体に不飽和基を導入するのにアルケニ
ルフェニルエーテルとフリーデルクラフツ反応を行う方
法、ルイス酸存在下アリルトリメチルシランなどと置換
反応を行う方法、種々のフェノール類とフリーデルクラ
フツ反応を行い水酸基を導入した上でさらに前記のアル
ケニル基導入方法を併用する方法などが上げられる。さ
らに米国特許第4316973号、特開昭63ー105
005号公報、特開平4ー288309号公報に開示さ
れているような単量体の重合時に不飽和基を導入する方
法も可能である。
【0013】本発明の(B)成分である硬化剤として
は、分子内に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有す
るものであれば、制限はない。ここで、ヒドロシリル基
1個とはSiH基1個をさす。従って、同一Siに水素
原子が2個結合している場合はヒドロシリル基2個と計
算する。
【0014】(B)成分としては、オルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンが好ましいものの一つに挙げられ
る。ここで言うオルガノハイドロジェンポリシロキサン
とは、Si原子上に炭化水素基あるいは水素原子を有す
るポリシロキサンを指し、その構造について具体的に示
すと、
【0015】
【化1】 などで示される鎖状、環状のものが挙げられる。
【0016】上記の各種のヒドロシリル基含有基のう
ち、本発明の(B)成分であるヒドロシリル基含有硬化
剤の(A)成分などの各種有機重合体に対する相溶性を
損なう可能性が少ない点を考慮すれば、特に下記のもの
が好ましい。
【0017】
【化2】 またこれら(B)成分に含まれるヒドロシリル基の個数
については少なくとも1分子中に2個あればよいが、2
〜40個が好ましく、3〜30個がより好ましい。本発
明の組成物をヒドロシリル化反応により硬化させる場合
には、該ヒドロシリル基の個数が2より少ないと、硬化
が遅く硬化不良を起こす場合が多い。また、該ヒドロシ
リル基の個数が40より多くなると、(B)成分である
硬化剤の安定性が悪くなり、その上硬化後も多量のヒド
ロシリル基が硬化物中に残存し、ボイドやクラックの原
因となる。
【0018】また、本発明の硬化性組成物において、
(A)成分中のアルケニル基と(B)成分中のヒドロシ
リル基との比率は、通常、モル比で1:0.5〜1:5
であり、好ましくは1:0.8〜1:3であり、さらに
好ましくは1:1〜1:2.5である。
【0019】本発明の(C)成分であるヒドロシリル化
触媒については、特に制限はなく、任意のものが使用で
きる。
【0020】具体的に例示すれば、塩化白金酸、白金の
単体、アルミナ、シリカ、カ−ボンブラック等の担体に
固体白金を担持させたもの;白金ービニルシロキサン錯
体{例えば、Ptn(ViMe2SiOSiMe2Vi)
n、Pt〔(MeViSiO)4〕m};白金ーホスフ
ィン錯体{例えば、Pt(PPh34、Pt(PB
34};白金ーホスファイト錯体{例えば、Pt〔P
(OPh)34、Pt〔P(OBu)34(式中、Me
はメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phは
フェニル基を表し、n、mは整数を表す)、Pt(ac
ac)2、また、Ashbyらの米国特許第31596
01及び3159662号明細書中に記載された白金−
炭化水素複合体、並びにLamoreauxらの米国特
許第3220972号明細書中に記載された白金アルコ
ラ−ト触媒も挙げられる。
【0021】また、白金化合物以外の触媒の例として
は、RhCl(PPh33、RhCl 3、Rh/Al
23、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3
PdCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4、等が挙げ
られる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以
上併用しても構わない。触媒活性の点から塩化白金酸、
白金−オレフィン錯体、白金−ビニルシロキサン錯体、
Pt(acac)2等が好ましい。触媒量としては特に
制限はないが、(A)成分中のアルケニル基1molに
対して10-1〜10-8molの範囲で用いるのがよい。
好ましくは10-2〜10-6molの範囲で用いるのがよ
い。また、ヒドロシリル化触媒は、一般に高価で腐食性
であり、また、水素ガスを大量に発生して硬化物が発泡
してしまう場合があるので10-1モル以上用いない方が
よい。
【0022】本発明においては、貴金属触媒を用いたア
ルケニル基に対するSi−H基の付加反応によって硬化
性組成物が硬化するので、硬化速度が非常に速く、ライ
ン生産を行う上で好都合である。
【0023】また、本発明の(D)成分である有機アル
ミニウム化合物としては、アルコレート類、例えば、ア
ルミニウムイソプロピレート、モノsec−ブトキシアル
ミニウムジイソプロピレート、アルミニウムsec−ブチ
レート、キレート類、例えば、エチルアセトアセテート
アルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス
(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(ア
セチルアセトネート)、アルミニウムモノアセチルアセ
トネートビス(エチルアセトアセテート)を挙げること
ができる。
【0024】また、本発明の(D)成分である有機チタ
ン化合物としては、アルコキシシリル基の加水分解縮合
反応の有用な触媒とされるTi−O−C結合を有する有
機チタン化合物が好ましい。具体例としては、テトライ
ソプロポキシチタン、テトラブトキシチタン等のテトラ
アルコキシチタンのほか、オキシ酢酸やエチレングリコ
ール等の残基を有するものなど一般的なチタネートカッ
プリング剤を使用することができる。
【0025】また、本発明の硬化性組成物には、さらに
目的に応じて各種可塑剤や各種無機フィラーを添加する
ことができる。
【0026】また、本発明の(E)成分である無機フィ
ラーとしては、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、アル
ミナといった各種の無機フィラ−が使用できる。しか
し、本発明の硬化性組成物はヒドロシリル化反応による
硬化を利用するため、その使用に当たっては、例えば組
成物に水分が多く含まれると硬化反応時に副反応等が起
こる可能性があるなど、ヒドロシリル化反応に対する阻
害の有無を考慮しなければならない。
【0027】可塑剤としては、本組成物の流動性を改善
するために添加するものであり、一般的に使用されてい
る可塑剤が使用できるが、本発明に用いる飽和炭化水素
系重合体と相溶性のよいものが好ましい。可塑剤の具体
例としては、例えばポリブテン、水添ポリブテン、α−
メチルスチレンオリゴマ−、液状ポリブタジエン、水添
液状ポリブタジエン、パラフィン油、ナフテン油、アタ
クチックポリプロピレン等が挙げられるが、その中でも
好ましくは不飽和結合を含まない水添ポリブテン、水添
液状ポリブタジエン、パラフィン油、ナフテン油、アタ
クチックポリプロピレンなどの炭化水素系化合物類が好
ましい。
【0028】さらに本発明の硬化性組成物の保存安定性
を改良する目的で、保存安定性改良剤を使用することが
できる。この保存安定性改良剤としては、本発明の
(B)成分の保存安定剤として知られている通常の安定
剤であり、初期の目的を達成するものであればよく、特
に限定されるものではない。具体的には、脂肪族不飽和
結合を含有する化合物、有機リン化合物、有機硫黄化合
物、窒素含有化合物、スズ系化合物、有機過酸化物等を
好適に用いることができる。さらに具体的には、2−ベ
ンゾチアゾリルサルファイド、ベンゾチアゾ−ル、チア
ゾ−ル、ジメチルアセチレンダイカルボキシレ−ト、ジ
エチルアセチレンダイカルボキシレ−ト、BHT、ブチ
ルヒドロキシアニソ−ル、ビタミンE、2−(4−モル
フォジニルジチオ)ベンゾチアゾ−ル、3−メチル−1
−ブテン−3−オ−ル、アセチレン性不飽和基含有オル
ガノシロキサン、アセチレンアルコ−ル、3−メチル−
1−ブチル−3−オ−ル、ジアリルフマレ−ト、ジアリ
ルマレエ−ト、ジエチルフマレ−ト、ジエチルマレエ−
ト、ジメチルマレエ−ト、2−ペンテンニトリル、2,
3−ジクロロプロペン等が挙げられ、特にポットライフ
/速硬化性の両立という点でチアゾ−ル、ベンゾチアゾ
−ルが好ましいが、これらに限定されるわけではない。
【0029】またさらに、本発明の硬化性組成物には、
必要に応じてその他の充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料、界面活性剤等や硬化性組成物に接着性を付与
するために接着性付与剤を適宜添加することができる。
この充填剤の具体例としては、例えば酸化チタン、亜鉛
華、硫酸バリウム等の無機化合物やポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリアクリル酸エステル等の有機フィラー
等が挙げられる。また、接着性付与剤として、触媒を不
活性化しないような各種シランカップリング剤、例えば
具体的にはエポキシ系、オレフィン系、メタクリル系、
エステル系、3級アミン系シランカップリング剤が挙げ
られる。
【0030】本発明の組成物は、低透湿性、低吸湿性、
低気体透過性、耐熱性、耐候性、電気絶縁性、振動吸収
性に優れた飽和炭化水素系重合体を用いた、付加型硬化
により硬化し得る硬化性組成物において、組成物の粘度
を低下させ、作業性を向上させたものである。前記諸特
性のうち、例えば低透湿性に関しては、透湿係数が1×
10-11・cm/cm2・sec・cmHg程度という優れた特性を
示している。また、耐熱性に関しては130℃で300
日という厳しい条件でも表面に溶融が見られないという
優れた特性を、さらに絶縁性に関しては、2.44程度
という優れた誘電率を示している。本発明の組成物の使
用方法は、特に制限はないが、金型成型や押出成型など
により成型したものを使用する方法と、ビード状、又
は、スプレー噴霧、ロール塗工等、施工時に基材上に吐
出して硬化させて使用する方法とが例示される。
【0031】本発明の組成物は、シーリング材、ガスケ
ット材料、接着剤、封止材料・ポッティング材や各種コ
ーティング材、防振材料等、低透湿性、低吸湿性、低気
体透過性、耐熱性、耐候性、電気絶縁性、振動吸収性を
活かした幅広い応用分野への使用が期待できる。
【0032】具体的な用途に、特に制限はないが、たと
えば、コンデンサーやリチウム系電池、燃料電池、バッ
テリー、化学プラント、エンジン、燃料タンク等に用い
るガスケットシール材料や、建築用シール、屋上防水や
太陽電池封止等屋外使用部材向けのガスケット材料、パ
イプ、電気回路封止用ボックス、工業用缶や食品用缶や
ビン等の蓋用やインクカートリッジ等高性能インク材向
け等に用いるパッキング、電子回路の表面保護用コー
ト、ICカード等カード材料、燃料電池等耐薬品性が必
要なアルミ製等のパッキング材料用の表面コーティング
材料、遮音性、防振用シート材料、機械や電気機器用ロ
ール材料、水素、酸素等気体が通過するパイプやジョイ
ント部向けのシール材料等が例示される。
【0033】
【実施例】以下に、実施例に基づき本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるも
のではない。
【0034】実施例1 (A)成分であるアリル基末端ポリイソブチレン100
g(鐘淵化学工業製、商品名:エピオンEP400A)
及び(B)成分である変性メチルハイドロジェンポリシ
ロキサン(鐘淵化学工業製、商品名:CR100)を5
g混合し、さらに可塑剤としてプロセスオイル(出光興
産製、商品名:PS−32)を130g、充填剤として
アエロジルR974(日本アエロジル製)を20gを混
合した後、3本ペイントロールを用いて均一に混合し
た。この配合物に、(D)成分としてプレンアクトAL
M(味の素ファインテクノ製)を1g、(C)成分の触
媒としてビス(1,3−ジビニル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン)白金錯体触媒(8.3×10
-5mmol/μl、キシレン溶液)を白金が(A)成分
のアルケニル基量のモル数に対して5×10-4当量、さ
らにジメチルマレート(和光純薬製)を白金に対して1
00当量になるように添加し均一に混合した。この配合
物について、BS型粘度計(東京計器製)を用いて粘度
(測定温度 23℃、ローター No.7)を測定し
た。結果を表1に示す。 実施例2 (D)成分としてアルミキレートD(川研ファインケミ
カル製)を(A)成分100gに対して1g用いた以外
は実施例1と同様の操作を行なった。結果を表1に示
す。 実施例3 (D)成分としてTBT(日本曹達製)を(A)成分1
00gに対して1g部用いた以外は実施例1と同様の操
作を行なった。結果を表1に示す。 比較例1 (D)成分を添加しなかった以外は実施例1と同様の操
作を行なった。
【0035】
【表1】 (D)成分を少量添加することにより配合物粘度が大き
く低下することがわかった。以上のように、本発明によ
る硬化性組成物は、従来の組成物と比較して低粘度化す
ることができ、作業性が向上するものとなる。
【0036】なお、実施例1〜3及び比較例1の配合物
をSUS製の型枠に流し込み、120℃で30分保持し
たところ、ゴム弾性を有する硬化物を得ることができ
た。
【0037】
【発明の効果】本発明は、実施例から明らかなように、
飽和炭化水素系重合体を用いた付加型硬化系において、
低粘度化を可能にし作業性が向上したものである。特
に、飽和炭化水素系重合体を用いた付加型硬化物は、低
透湿性、低吸湿性、低気体透過性、耐熱性、耐候性、電
気絶縁性、振動吸収性等の様々な特性に優れたゴム状弾
性体である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/05 C08L 83/05 Fターム(参考) 4F070 AA12 AB01 AB09 AC15 AC16 AC23 AC25 AC35 AC36 AE01 AE08 GA01 GA06 4J002 BB20W CP04X EC077 EE047 FD018 FD14X FD156 FD200 GJ02 GL00 GT00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)、(C)、
    (D)及び(E)を必須成分としてなる硬化性組成物; (A)分子中に少なくとも1個のヒドロシリル化反応可
    能なアルケニル基を含有するイソブチレン系重合体 (B)分子中に少なくとも2個のヒドロシリル基を含有
    する硬化剤 (C)ヒドロシリル化触媒 (D)有機アルミニウム化合物及び/又は有機チタン化
    合物 (E)無機フィラー
  2. 【請求項2】 (A)成分の重合体のアルケニル基の少
    なくとも1個が重合体の末端に導入されている請求項1
    記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分の重合体中、イソブチレンに
    起因する繰り返し単位の総量が50重量%以上である請
    求項1記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分の硬化剤が分子中に少なくと
    も2個のヒドロシリル基を含有するポリオルガノハイド
    ロジェンポリシロキサンである請求項1記載の硬化性組
    成物。
  5. 【請求項5】 (D)成分の有機アルミニウム化合物が
    アルミニウムキレート化合物である請求項1記載の硬化
    性組成物。
  6. 【請求項6】 (D)成分の有機チタン化合物がTi−
    O−C結合を有する有機チタン化合物である請求項1記
    載の硬化性組成物。
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