JP2001213351A - 車両のブラケット保持装置及び保持方法 - Google Patents

車両のブラケット保持装置及び保持方法

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JP2001213351A
JP2001213351A JP2000029440A JP2000029440A JP2001213351A JP 2001213351 A JP2001213351 A JP 2001213351A JP 2000029440 A JP2000029440 A JP 2000029440A JP 2000029440 A JP2000029440 A JP 2000029440A JP 2001213351 A JP2001213351 A JP 2001213351A
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holding
vehicle
holding piece
hole
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JP2000029440A
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Mineo Hirabayashi
峰生 平林
Naoya Umeyama
直弥 梅山
Sunao Sakamoto
直 坂本
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両において、ブラケットを支持部材に取付
ける際の取付作業がし易い車両のブラケット保持技術を
提供する。 【解決手段】 自動車の車体1において、ルーフパネル
2と成形天井6との間には、ルーフリインホースメント
4,5が溶接等によってルーフパネル2に取付けられて
いる。そして、このルーフリインホースメント4,5に
ブラケット10が架設される。ブラケット10の保持片
11は重心線C1から爪体13の反突出方向へ距離d1
だけずれた位置C2に設置されているため、保持片11
を保持孔4cに係合させた状態では、ブラケット10は
その重心バランスにしたがって回動する。これにより、
爪体13と保持孔4cとの係合が外れにくくなり、ブラ
ケット10が仮保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両においてブラ
ケットを支持部材に取付ける際に用いる車両のブラケッ
ト保持技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の車体において、ル
ーフパネルの車内側には車体を補強するめに複数のルー
フリインホースメントが取り付けられている。また、こ
のルーフリインホースメントには、車内側に設置される
部材、例えばルームランプ部材を設置するためのブラケ
ットが取付けられている。ここで、この種のブラケット
の一般的な構成について図6を参照しながら説明する。
【0003】図6に示すように、車体のルーフを構成す
るルーフパネルの車内側にはルーフリインホースメント
104,105が取り付けられている。これらのルーフ
リインホースメント104,105には、ルームランプ
部材設置用のブラケット110が車体の前後方向に架設
されている。なお、図中の矢印FRは車体前方を示し、
矢印UPは車体上方を示す。ブラケット110の四隅に
はボルト穴116が設置され、また、ブラケット110
の両端部には保持片111,112が設けられている。
ルーフリインホースメント104,105にブラケット
110を取付ける場合には、まず、ルーフリインホース
メント104の保持孔104cに保持片111を挿入す
るとともに、ルーフリインホースメント105の保持孔
105cに保持片112を挿入する。これにより、作業
者がブラケット110を車内側から手で支持した状態
で、ブラケット110の概略の位置合わせが行われる。
その後、ボルト穴104b,105b,116を用い、
ボルト等によってブラケット110をルーフリインホー
スメント104,105に固定することによりブラケッ
ト110を取付ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成において、作業者がブラケット110の支持
を開放した場合には、例えば、ブラケット110はその
自重によって保持孔104cと保持片111との係合部
を中心に矢印120方向に回動し、終には保持孔104
cと保持片111との係合は解除され、ブラケット11
0は落下する。ブラケット110をボルト等によって取
付ける際には、ブラケット110をルーフリインホース
メントに対して仮保持する必要があるが、上記構成によ
れば、作業者の支持なくしてはブラケット110を仮保
持することができない。従って、ブラケット110の取
付作業がしづらく、特に、車体の天井部分のブラケット
のように、作業者が上方を見上げた姿勢で取付けるブラ
ケットに対しては作業負荷が高くなるという問題があっ
た。また、ルーフリインホースメント104,105の
両方に保持孔やボルト穴を形成する必要があるため、例
えば加工用の型費が高くなるという問題があった。
【0005】本発明は、以上のような点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、車両におい
て、ブラケットを支持部材に取付ける際の取付作業がし
易い車両のブラケット保持技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の車両のブラケット保持装置は、請求項1に
記載の通りに構成されている。ここで、請求項1、また
他の請求項及び発明の詳細な説明に記載した用語につい
ては特に限定的要件を加えない限り以下のように解釈す
る。 (1)「車両」には、自動車以外に電車、汽車等の各種
の車体がこれに含まれる。
【0007】請求項1に記載の車両のブラケット保持装
置によれば、保持片と保持孔とが係合した場合には、保
持片と保持孔との係合の解除が阻止される。従って、保
持片と保持孔とが係合した状態で支持部材にブラケット
を確実に保持させることができる。このような構成は、
例えば、自動車の車体の天井部分に取付けられるブラケ
ットの保持に用いるのが好ましい。このようなブラケッ
トの取付作業は、作業者が上方を見上げた姿勢で行われ
るが、保持片と保持孔とが係合した状態で支持部材にブ
ラケットを確実に保持させることができるため、従来の
ように作業者がブラケットを手で支持しておく必要がな
く、ブラケットの取付作業を容易に行うことができる。
また、保持片と保持孔との係合箇所を減らせば、保持片
及び保持孔の設置数を減らすことができ、例えば加工用
の型費を低減させることができる。
【0008】また、請求項2に記載の車両のブラケット
保持装置によれば、ブラケットの重心からずれた位置に
保持片の基体が設けられている。そして、保持片の爪体
はブラケットの重心方向へ突出しており、保持孔との係
合の解除を阻止する位置に配置される。これにより、例
えば、保持片と保持孔との係合が外れにくくなり、保持
片と保持孔とが係合した状態で支持部材にブラケットを
確実に保持させることができる。
【0009】また、このような構成において、請求項3
に記載したように、ブラケットに保持片を設け、支持部
材に保持孔を設けるように構成することが好ましい。こ
れにより、保持片及び保持孔を、ブラケットあるいは支
持部材と一体に形成することができるため、比較的簡単
な構成のブラケット保持装置を実現することができる。
【0010】また、請求項4に記載の車両のブラケット
保持方法によれば、保持片と保持孔とを係合させること
で、保持片と保持孔との係合の解除を阻止することがで
きる。従って、保持片と保持孔とが係合した状態で支持
部材にブラケットを確実に保持させることができる。こ
のような方法は、例えば、自動車の車体の天井部分に取
付けられるブラケットの保持方法に用いるのが好まし
い。このようなブラケットの取付作業は、作業者が上方
を見上げた姿勢で行われるが、保持片と保持孔とが係合
した状態で支持部材にブラケットを確実に保持させるこ
とができるため、従来のように作業者がブラケットを手
で支持しておく必要がなく、ブラケットの取付作業を容
易に行うことができる。また、保持片と保持孔との係合
箇所を減らせば、保持片及び保持孔の設置数を減らすこ
とができ、例えば加工用の型費を低減させることができ
る。
【0011】また、請求項5に記載の車両のブラケット
保持方法によれば、ブラケットの重心からずれた位置に
保持片の基体を設ける。そして、保持片の爪体をブラケ
ットの重心方向へ突出させ、保持孔との係合の解除を阻
止する位置に配置する。これにより、例えば、保持片と
保持孔との係合が外れにくくなり、保持片と保持孔とが
係合した状態で支持部材にブラケットを確実に保持させ
ることができる。
【0012】また、このような方法において、請求項6
に記載したように、ブラケットに保持片を設け、支持部
材に保持孔を設けることが好ましい。これにより、保持
片及び保持孔を、ブラケットあるいは支持部材と一体に
形成することができるため、比較的簡単な構成によるブ
ラケット保持方法を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における一実施の
形態の車両のブラケット保持装置及び保持方法について
図面を用いて説明する。なお、本実施の形態では、本発
明における車両としての自動車の車体のルーフリインホ
ースメントに、ルームランプ部材設置用ブラケットを取
付ける場合について説明するものである。ここで、図1
は自動車の天井の部分を車内側から見た斜視図であっ
て、ルームランプ部材設置用ブラケットが取付けられた
状態を示している。また、図2は、図1中のルーフリイ
ンホースメント及びルームランプ部材設置用ブラケット
の斜視図である。また、図3は、図1中のIII−II
I線断面矢視図である。また、図4は、図3中のIV−
IV線断面矢視図である。
【0014】図1に示すように、車体1の天井の部分
は、前後方向に延びる2本のルーフサイドレール3、こ
のルーフサイドレール3の間に設けられた鋼板状のルー
フパネル2、このルーフパネル2の車内側に設けられた
樹脂製の成形天井6等により構成されている。また、ル
ーフパネル2と成形天井6との間には、車体1を補強す
るためのルーフリインホースメント4,5(本発明にお
ける支持部材に対応している)が溶接等によってルーフ
パネル2に取付けられている。そして、このルーフリイ
ンホースメント4,5にルームランプ部材設置用ブラケ
ット(以下、「ブラケット」という)10が車体1の前
後方向に架設されている。なお、図1中の矢印FRは車
体前方を示し、矢印UPは車体上方を示す。
【0015】図2に示すように、ブラケット10の平坦
面10aには板片状の保持片11が形成されるととも
に、この保持片11の成形用貫通孔14が形成されてい
る。保持片11は、平坦面10aに垂直に立設する基体
12と、この基体12の先端から図中の矢印30方向へ
突出する爪体13とを備えている。なお、保持片11
は、ブラケット10の重心を通る重心線C1から、爪体
13の反突出方向(図中の矢印30方向と反対方向)へ
距離d1だけ平行移動した位置C2に設置されている。
この距離d1は、ブラケットの形状や配置等に応じて最
適な距離が設定される。また、保持片は必要に応じて、
種々の形状を採り得る。また、ブラケット10には、四
隅にボルト穴16が設けられ、ほぼ中央位置にルームラ
ンプ部材設置用の取付孔15が形成されている。なお、
図2中の矢印FRは車体前方を示し、矢印UPは車体上
方を示す。
【0016】一方、ルーフリインホースメント4の取付
部4aには、2つのボルト穴4b及び1つの保持孔4c
が形成されている。また、ルーフリインホースメント5
の取付部5aには、2つのボルト穴5bが形成されてい
る。また、取付部4aの保持孔4cは、ブラケット10
の保持片11に対応する位置に設けられ、保持片11を
挿入可能な大きさに形成されている。また、ボルト穴4
b,5bは、ブラケット10のボルト穴16に対応する
位置に設けられ、ボルト穴16とほぼ同形状に形成され
ている。なお、保持片11に対応する保持孔は、ルーフ
リインホースメント4,5のうちのいずれに設けてもよ
い。なお、保持片11、保持孔4c等によって、本発明
のブラケット保持装置が構成されている。
【0017】次に、上記のような構成において、ルーフ
リインホースメント4,5にブラケット10を取付ける
場合のブラケット保持方法について説明する。ルーフリ
インホースメント4,5にブラケット10を取付ける場
合は、まず、ルーフリインホースメント4の保持孔4c
に下方からブラケット10の保持片11を挿入する。さ
らに、保持片11を挿入した状態で、ブラケット10を
図2中の矢印30方向へ移動させることによって、保持
片11の爪体13が保持孔4cに引掛る(本発明におけ
る「係合する」に対応している)。これにより、ブラケ
ット10はほぼ取り付け位置に仮保持された状態に設定
される。また、ブラケット10の一箇所に設けられた1
つの保持片11によって、いわゆる片持ち状態になる。
従って、この状態では、作業者がブラケット10を手で
支持しなくても下方へ落下する恐れがない。その後ボル
ト穴4b,5bとボルト穴16とを重ね合わせてボルト
締めすることによって、図3に示すように、ルーフリイ
ンホースメント4,5に対してブラケット10が固定さ
れる。このように、ブラケット10をルーフリインホー
スメント4,5に取付ける際に、一旦仮保持させること
ができるので、取付作業が容易である。ブラケット10
を取付けた後は、ブラケット10の取付孔15にルーム
ランプ部材Wが設置される。
【0018】なお、本実施の形態では、保持片11の爪
体13が保持孔4cに引掛り、基体12の端面(重心線
C1側)と保持孔4cの端面とが当接した状態では、ボ
ルト穴4b,5bとボルト穴16との位置(四箇所)が
合致するように構成されている。このように構成されて
いるため、ブラケット10を所定の位置に設置すること
で、同時にボルト穴4b,5bとボルト穴16との位置
決めがなされる。従って、ボルト締めする際にボルト穴
4b,5bとボルト穴16との位置合わせを行う必要が
なく、ブラケットの取付性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、ボルト穴4b,5bとボルト
穴16とをほぼ同形状に形成する場合について記載した
が、例えば、ボルト穴16をボルト穴4b,5bよりも
若干大きく形成することもできる。このように構成すれ
ば、基体12の端面(重心線C1側)と保持孔4cの端
面とが当接しない場合であっても、ボルト締めする際の
ボルト穴4b,5bとボルト穴16との位置決めが容易
になり、ブラケットの取付性を向上させることができ
る。
【0019】次に、ブラケット10が仮保持された状態
について、図4を参照しながらさらに詳細に説明する。
図4に示すように、ブラケット10の保持片11は、ブ
ラケット10の重心を通る重心線C1から爪体13の反
突出方向へ距離d1だけずれた位置C2に設置されてい
るため、保持片11を保持孔4cに係合させた状態で
は、ブラケット10はその重心バランスにしたがって爪
体13の当接部13aと取付部4aとの当接点を中心に
して図中の矢印40方向へ回動しようとする。そして、
爪体13は二点鎖線の位置から、爪体13の当接部13
aと取付部4aとのなす角がθ1となる実線の位置まで
回動するとともに、ブラケット10の端部10bはルー
フリインホースメント4の取付部4aと当接する。な
お、このときの爪体13の位置が、本発明でいう「保持
孔との係合の解除を阻止する位置」に相当する。これに
より、爪体13が二点鎖線の位置にある場合に比して、
爪体13と保持孔4cとの係合が外れにくくなり、ブラ
ケット10がルーフリインホースメント4に仮保持され
た状態の安定性が増加する。
【0020】一方、ブラケット10の保持片11が、ブ
ラケット10の重心を通る重心線C1から爪体13の突
出方向へずれた位置に設置された場合は、保持片11を
保持孔4cに係合させた仮保持の状態では、ブラケット
10はその重心バランスにしたがって爪体13の当接部
13aと取付部4aとの当接点を中心にして図中の矢印
40と反対方向へ回動する。これにより、爪体13と保
持孔4cとの係合は外れ易くなる。また、ブラケット1
0の重心が、爪体13の当接部13aと取付部4aとの
当接点付近にある場合は、当接部13aと取付部4aと
のなす角θ1はほぼゼロとなりブラケット10はルーフ
リインホースメント4に対して殆ど回動しない。従っ
て、ブラケット10の重心が、爪体13の当接部13a
と取付部4aとの当接点付近にある場合を境界とし、ブ
ラケット10の重心と、当接部13aと取付部4aとの
当接点との相対位置がずれることによって、爪体13と
保持孔4cとの係合が外れにくい位置と外れ易い位置と
が存在する。
【0021】以上のように構成した本実施の形態の車両
のブラケット保持装置及び保持方法によれば、ブラケッ
ト10の保持片11の一箇所をルーフリインホースメン
ト4の保持孔4cと係合させることによって、ブラケッ
ト10を容易に仮保持状態に設定することができるた
め、ブラケット10の取付作業が容易である。なお、ブ
ラケットを保持状態に設定できることは、特に、車体の
天井部分のように、作業者が上方を見上げた姿勢で取付
けるブラケットに対しては極めて有効である。すなわ
ち、図6に示す従来のように、作業者がブラケットを手
で支えた状態で取付作業を行う場合に比べ、作業者の作
業負荷を格段に軽減させることができる。また、ブラケ
ット10を保持するためにはルーフリインホースメント
4のみに保持孔4cを形成すれば足りるため、従来のよ
うに、ブラケット10を架設するルーフリインホースメ
ント4,5の両方に保持孔を形成する場合に比して加工
箇所が減り、加工費用(例えば、加工用の型費)を低減
することができる。また、保持片11をブラケット10
の重心線C1よりもずれた位置C2に設置することによ
って、爪体13と保持孔4cとの係合が外れにくくなり
ブラケット10をルーフリインホースメント4に対して
より確実に保持させることができる。
【0022】なお、本発明は上記の実施の形態のみに限
定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられ
る。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実
施することもできる。
【0023】(A)上記実施の形態では、保持片11を
ブラケット10側に設け、この保持片11と係合する保
持孔4cをリインホースメント4側に設ける場合につい
て記載したが、保持片及び保持孔の設置箇所はこれに限
定されない。例えば、保持片をリインホースメント側に
設け、この保持片と係合する保持孔をブラケット側に設
けてもよい。この場合について、図5を用いて説明す
る。ここで、図5は別の実施の形態を示すルーフリイン
ホースメント及びルームランプ部材設置用ブラケットの
断面図である。なお、図5において図4に示す要素と同
一の要素には同一の符号を付している。
【0024】図5に示すように、ルーフリインホースメ
ント4の取付部4aには、基体12及び爪体13を有す
る板片状の保持片11が立設されている。なお、爪体1
3は図中の矢印32方向へ突出している。一方、ブラケ
ット10の平坦面10aには、保持片11を挿入可能な
大きさの保持孔4cが形成されている。この保持孔4c
は、ブラケット10の重心を通る重心線C1から、爪体
13の突出方向(図中の矢印32方向)へ距離d2だけ
平行移動した位置C3に設置されている。このように構
成することによって、保持片11を保持孔4cに係合さ
せた保持の状態では、ブラケット10はその重心バラン
スにしたがって爪体13と平坦面10aとの当接点を中
心にして図中の矢印42方向へ回動する。そして、ブラ
ケット10は、爪体13の当接部13aとのなす角がθ
2となる実線の位置まで移動するとともに、ブラケット
10の端部10bはルーフリインホースメント4の取付
部4aと当接し、爪体13と保持孔4cとの係合が外れ
にくくなる。従って、上記実施の形態と同様の効果を奏
する。
【0025】(B)また、上記実施の形態では、保持片
11はブラケット10の平坦面10aに立設するように
一体に設けたが、保持片11をブラケット10に対して
取外し可能な別体に構成することもできる。また、保持
片11、特には爪体13の形状等は限定されず、必要に
応じて変更可能である。
【0026】(C)また、上記実施の形態では、保持片
11を、ブラケット10の重心から爪体13の反突出方
向へずれた位置に設置することによって、保持片11と
保持孔4cとの係合が外れにくくなる(係合の解除を阻
止する)場合について記載したが、保持片11と保持孔
4cとの係合の解除を阻止する構成は限定されない。例
えば、基体12に対して爪体13と反対の方向に別の爪
体を突出させたり、ルーフリインホースメント4の保持
孔4c付近に保持片11と当接可能な突出部材を設ける
ことによって、保持片11と保持孔4cとの係合の解除
を阻止するように構成することもできる。
【0027】(D)また、上記実施の形態では、自動車
の車体1におけるルーフリインホースメント4,5にル
ームランプ部材設置用ブラケット10を取付ける場合に
ついて記載したが、自動車の車体の種々の部位に設置さ
れるブラケットに本発明を適用することができる。
【0028】(E)また、上記実施の形態では、自動車
の車体1においてブラケット10を保持する構成につい
て記載したが、自動車以外の各種の車両に取付けられる
ブラケットについて本発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両においてブラケットを支持部材に取付ける際の取付
作業がし易い車両のブラケット保持技術を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の天井の部分を車内側から見た斜視図で
あって、ルームランプ部材設置用ブラケットが取付けら
れた状態を示している。
【図2】図1中のルーフリインホースメント及びルーム
ランプ部材設置用ブラケットの斜視図である。
【図3】図1中のIII−III線断面矢視図である。
【図4】図3中のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】別の実施の形態を示すルーフリインホースメン
ト及びルームランプ部材設置用ブラケットの断面図であ
る。
【図6】従来のルーフリインホースメント及びルームラ
ンプ部材設置用ブラケットの斜視図である。
【符号の説明】 1…車体 2…ルーフパネル 3…ルーフサイドレール 4,5…ルーフリインホースメント 4a,5a…取付部 4b,5b,16…ボルト穴 4c…保持孔 6…成形天井 10…ルームランプ部材設置用ブラケット 11…保持片 12…基体 13…爪体 15…取付孔 W…ルームランプ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 直 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA11 BB01 CA38 CA40 DA23 3J001 FA02 GB01 HA04 HA07 JD27 JD30 KA13 KB01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両においてブラケットを支持部材に取
    付ける際に、前記支持部材に前記ブラケットを保持させ
    る車両のブラケット保持装置であって、 保持片と、該保持片と係合する保持孔とを備え、保持片
    と保持孔との係合状態において、前記保持片と前記保持
    孔との係合の解除を阻止するように構成されている車両
    のブラケット保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した車両のブラケット保
    持装置であって、 前記保持片は、前記ブラケットの重心からずれた位置に
    設けられた基体と、該基体から前記ブラケットの重心方
    向へ突出する爪体とを備え、 前記係合状態において、前記爪体は前記保持孔との係合
    の解除を阻止する位置に配置されるように構成されてい
    る車両のブラケット保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した車両のブラ
    ケット保持装置であって、 前記保持片は前記ブラケットに設けられ、前記保持孔は
    前記支持部材に設けられていることを特徴とする車両の
    ブラケット保持装置。
  4. 【請求項4】 車両においてブラケットを支持部材に取
    付ける際に、前記支持部材に前記ブラケットを保持させ
    る車両のブラケット保持方法であって、 保持片と、該保持片と係合する保持孔とを設け、保持片
    と保持孔とを係合させ、前記保持片と前記保持孔との係
    合の解除を阻止し、前記支持部材に前記ブラケットを保
    持させることを特徴とする車両のブラケット保持方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した車両のブラケット保
    持方法であって、 前記ブラケットの重心からずれた位置に前記保持片の基
    体を設け、該基体から前記ブラケットの重心方向へ爪体
    を突出させ、前記爪体を前記保持孔との係合の解除を阻
    止する位置に配置し、前記保持片と前記保持孔との係合
    の解除を阻止し、前記支持部材に前記ブラケットを保持
    させることを特徴とする車両のブラケット保持方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載した車両のブラ
    ケット保持方法であって、 前記保持片を前記ブラケットに設け、前記保持孔を前記
    支持部材に設けることを特徴とする車両のブラケット保
    持方法。
JP2000029440A 2000-02-07 2000-02-07 車両のブラケット保持装置及び保持方法 Pending JP2001213351A (ja)

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