JP2001212779A - 行動制御装置および行動制御方法、並びに記録媒体 - Google Patents

行動制御装置および行動制御方法、並びに記録媒体

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JP2001212779A
JP2001212779A JP2000022223A JP2000022223A JP2001212779A JP 2001212779 A JP2001212779 A JP 2001212779A JP 2000022223 A JP2000022223 A JP 2000022223A JP 2000022223 A JP2000022223 A JP 2000022223A JP 2001212779 A JP2001212779 A JP 2001212779A
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English (en)
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Masanori Omote
雅則 表
Kazuhiko Tajima
和彦 田島
Hironaga Tsutsumi
洪長 包
Atsuo Hiroe
厚夫 廣江
Hideki Kishi
秀樹 岸
Masatoshi Takeda
正資 武田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より良い結果が得られる、効率的な協調運転
を行う。 【解決手段】 局面評価部76は、自分自身による将来
の局面の先読み結果と、スーパーバイザによる将来の局
面の先読み結果との優劣を判定し、その判定結果を、自
信モデル部77に供給する。自信モデル部77は、自信
の度合いを表す自信モデルを記憶しており、局面評価部
76からの、先読み結果の優劣についての判定結果に基
づいて、自信モデルの値を増加または減少させる。一
方、制御部78では、自信モデルの値に基づいて、ロボ
ットに、自身で決定した行動をとらせるか、またはスー
パーバイザからの指示にしたがった行動をとらせるかが
決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、行動制御装置およ
び行動制御方法、並びに記録媒体に関し、特に、例え
ば、ロボット等の行動を制御する行動制御装置および行
動制御方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、災害現場や原子炉等におけるロ
ボットの活用にあたっては、複数の、自律的に行動する
ロボットが協調して行動(作業)することや、あるい
は、あらかじめ協調運転のために用意されたスーパーバ
イザとしてのロボット等の指示にしたがって、他のロボ
ットが作業を行うことが求められる。
【0003】例えば、ロボカップ(Robocup)では、実世
界等で協調するロボットを実現するための技術の向上等
を目的として、ロボットによるサッカーの試合が開催さ
れている。
【0004】サッカーの試合においては、協調すべき味
方ロボット、およびそれと競合する敵ロボットが存在す
る中で,常に変化する局面に対応しつつ、最終的には、
試合に勝つという目的を達成することがが必要である。
【0005】そのために、各ロボットは、個々のポジシ
ョン(役割)を有し、スーパーバイザとしてのロボット
の指示にしたがって、協調して行動をとる。
【0006】即ち、サッカーの競技場であるフィールド
は、例えば、メッシュ状に区切られ(ここでは、物理的
な線で区切られている必要はなく、仮想的に区切られ
る)、プレーヤとしての各ロボットは、自身の位置を、
そのメッシュの網目単位で認識し、さらに、その位置か
ら見た現在の局面を認識して、将来の局面の先読みを行
う。また、各ロボットが認識した局面や先読み結果は、
スーパーバイザに送信され、スーパーバイザも、各ロボ
ットから得られた情報に基づいて、先読みを行う。そし
て、スーパーバイザは、各プレーヤの行動を決定し、対
応する指示を送信する。
【0007】ここで、スーパーバイザと、各プレーヤ
(味方ロボットまたは敵ロボット)とが、いずれも、同
一の先読み能力を有し、すべてのプレーヤ(味方ロボッ
トまたは敵ロボット)と通信して局面を得て、先読みを
行うとすれば、理論的には、同一の先読み結果が得られ
る。しかしながら、スーパーバイザや各プレーヤが、す
べてのプレーヤと通信することは、通信容量の観点から
困難な場合があり、また、冗長な情報がやりとりされる
こともあるため、一部のプレーヤとの通信が省略される
ことがある。その結果、スーパーバイザや、各プレーヤ
との間で、先読みに用いる局面の情報に差異が生じ、こ
れにより、先読み結果にも違いが生じる。このため、ス
ーパーバイザは、自身および各プレーヤで得られた先読
み結果の突き合わせを行い、チーム全体として、より良
い結果を得るための行動計画を決定し、各プレーヤを協
調運転させる必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、場合によっ
ては、スーパーバイザの指示にしたがって行動するより
も、プレーヤが、自身の先読み結果に基づいて行動した
方が、よい結果を得られることがある。また、スーパー
バイザが、チーム全体の行動を集中管理するよりも、そ
の局面においてより良い情報を得られるプレーヤが、ス
ーパーバイザに替わってリーダーシップをとって、チー
ム全体の行動を管理する方が、より効率の良い協調運転
を行うことができる場合がある。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、効率的な協調運転等を行うことができる
ようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の行動制御装置
は、自信の度合いを表す自信モデルを記憶する記憶手段
と、自信モデルに基づいて、行動対象の行動を決定する
決定手段とを備えることを特徴とする。
【0011】この行動制御装置には、外部からの指示を
取得する取得手段と、外部からの指示にしたがって行動
をとった場合と、自身の判断で行動をとった場合との優
劣を判定する判定手段と、判定手段による判定結果に基
づいて、自信モデルを操作する操作手段とをさらに設け
ることができる。
【0012】また、本発明の行動制御装置には、局面の
先読みを行う先読み手段をさらに設けることができ、こ
の場合、判定手段には、先読み手段による先読み結果に
基づいて行動をとった場合と、外部からの指示にしたが
って行動をとった場合との優劣を判定させることができ
る。
【0013】本発明の行動制御装置には、画像認識を行
う画像認識手段をさらに設けることができ、この場合、
先読み手段には、画像認識手段による画像認識結果に基
づいて、局面の先読みを行わせることができる。
【0014】取得手段は、外部からの指示としての音声
を認識する音声認識手段とすることができる。
【0015】また、本発明の行動制御装置には、自信モ
デルに基づいて、他の装置に対する行動の指示を行う指
示手段をさらに設けることができる。
【0016】指示手段には、合成音で、行動を指示させ
ることができる。
【0017】行動対象は、ロボット、または仮想的なキ
ャラクタとすることができる。
【0018】本発明の行動制御装置は、ロボットとする
ことができる。
【0019】本発明の行動制御方法は、自信の度合いを
表す自信モデルを記憶する記憶手段に記憶された自信モ
デルに基づいて、行動対象の行動を決定する決定ステッ
プを備えることを特徴とする。
【0020】本発明の記録媒体は、自信の度合いを表す
自信モデルを記憶する記憶手段に記憶された自信モデル
に基づいて、行動対象の行動を決定する決定ステップを
備えるプログラムが記録されていることを特徴とする。
【0021】本発明の行動制御装置および行動制御方
法、並びに記録媒体においては、自信の度合いを表す自
信モデルを記憶する記憶手段に記憶された自信モデルに
基づいて、行動対象の行動が決定される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用したサッカ
ーシステム(システムとは、複数の装置が論理的に集合
したものをいい、各構成の装置が同一筐体中にあるか否
かは問わない)の一実施の形態の構成例を示している。
【0023】サッカーの競技場としてのフィールドは、
所定規格のもので、フィールドの各部は、プレーヤとし
てのロボット、およびスーパーバイザとしてのロボット
が、その認識を行うことができるように、必要に応じ
て、各色に着色されている。本実施の形態では、各チー
ム(図1では、AチームとBチーム)は、4体のプレー
ヤ(図1において○または●印で示す)としてのロボッ
トと、1体のスーパーバイザ(図1において☆または★
印で示す)としてのロボットとで構成されている。
【0024】なお、各プレーヤは、移動可能なロボット
である必要があるが、スーパーバイザは、特に移動可能
なロボットである必要はない。また、ここでは、プレー
ヤとは別個にスーパーバイザとしてのロボットを設ける
ようにしているが、スーパーバイザは、プレーヤとして
のロボットの1つが兼ねることも可能である。
【0025】以上のように構成されるサッカーシステム
では、各チームのプレーヤどうし、さらには、プレーヤ
とスーパーバイザどうしは、通信可能となっており、プ
レーヤおよびスーパーバイザは、現在の局面を認識し
て、その認識結果を必要に応じてやりとりしながら、将
来の局面の先読みを行う。そして、スーパーバイザは、
その先読みに基づいて、各プレーヤの行動を決定し、対
応する指示を送信する。これにより、各プレーヤは、基
本的には、自身のチームのスーパーバイザの指示にした
がい、試合に勝つという目的を達成するための行動をと
る(協調運転が行われる)。
【0026】なお、本実施の形態では、各プレーヤは、
サッカーの試合を行う場合においては、上述のように、
基本的には、自身のチームのスーパーバイザの指示にし
たがい、試合に勝つという目的を達成するための行動を
とるが、単体では、自律的に行動することが可能となっ
ている。
【0027】次に、図2は、プレーヤとしてのロボット
の外観構成例を示しており、図3は、その電気的構成例
を示している。
【0028】本実施の形態では、ロボットは、四つ足の
犬形状のものとされており、胴体部ユニット2の前後左
右に、それぞれ脚部ユニット3A,3B,3C,3Dが
連結されるとともに、胴体部ユニット2の前端部と後端
部に、それぞれ頭部ユニット4と尻尾部ユニット5が連
結されることにより構成されている。
【0029】尻尾部ユニット5は、胴体部ユニット2の
上面に設けられたベース部5Bから、2自由度をもって
湾曲または揺動自在に引き出されている。
【0030】胴体部ユニット2には、ロボット全体の制
御を行うコントローラ10、および外部との通信制御を
行う通信部11等が収納されている。ここで、本実施の
形態では、通信部11によれば、他のプレーヤやスーパ
ーバイザとの間で無線通信を行うことができるようにな
っている。即ち、通信部11は、コントローラ10から
供給される、他のプレーヤやスーパーバイザに送信すべ
き情報にしたがって、所定のキャリアを変調し、電波と
して送信するとともに、他のプレーヤやスーパーバイザ
から送信されてくる電波を受信して復調し、その結果得
られる情報を、コントローラ10に供給するようになっ
ている。ここで、電波の送受信にアンテナが必要な場合
には、例えば、尻尾部ユニット5をアンテナとして利用
することが可能である。
【0031】なお、胴体部ユニット2には、通信部11
の他、例えば、ロボットの動力源となるバッテリ(図示
せず)等も収納されている。
【0032】頭部ユニット4には、「耳」に相当するマ
イク(マイクロフォン)15、「目」に相当するCCD
(Charge Coupled Device)カメラ16、触覚に相当する
タッチセンサ17、「口」に相当するスピーカ18など
が、それぞれ所定位置に配設されている。
【0033】また、脚部ユニット3A乃至3Dそれぞれ
の関節部分や、脚部ユニット3A乃至3Dそれぞれと胴
体部ユニット2の連結部分、頭部ユニット4と胴体部ユ
ニット2の連結部分、並びに尻尾部ユニット5と胴体部
ユニット2の連結部分などには、図3に示すように、ア
クチュエータが配設されている。
【0034】頭部ユニット4におけるマイク15は、ユ
ーザからの発話を含む周囲の音声(音)を集音し、得ら
れた音声信号を、コントローラ10に送出する。CCD
カメラ16は、周囲の状況を撮像し、得られた画像信号
を、コントローラ10に送出する。
【0035】タッチセンサ17は、例えば、頭部ユニッ
ト4の上部に設けられており、ユーザからの「なでる」
や「たたく」といった物理的な働きかけにより受けた圧
力を検出し、その検出結果を圧力検出信号としてコント
ローラ10に送出する。
【0036】コントローラ10は、CPU(Central Pro
cessing Unit)10Aやメモリ10B等を内蔵してお
り、CPU10Aにおいて、メモリ10Bに記憶された
制御プログラムが実行されることにより、各種の処理を
行う。
【0037】即ち、コントローラ10は、マイク15
や、CCDカメラ16、タッチセンサ17から与えられ
る音声信号、画像信号、圧力検出信号に基づいて、周囲
の状況や、ユーザからの指令、ユーザからの働きかけな
どの有無を判断する。
【0038】さらに、コントローラ10は、この判断結
果等に基づいて、続く行動を決定し、その決定結果に基
づいて、必要なアクチュエータを駆動させ、これによ
り、頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾部ユ
ニット5を動かせたり、各脚部ユニット3A乃至3Dを
駆動して、ロボットを歩行させるなどの行動を行わせ
る。
【0039】また、コントローラ10は、必要に応じ
て、合成音を生成し、スピーカ18に供給して出力させ
たり、ロボットの「目」の位置に設けられた図示しない
LED(Light Emitting Diode)を点灯、消灯または点
滅させる。
【0040】以上のようにして、ロボットは、周囲の状
況等に基づいて自律的に行動をとるようになっている。
【0041】さらに、コントローラ10は、ロボットを
サッカーのプレーヤとして機能させる場合には、CCD
カメラ16からの画像信号に基づいて、現在の局面を認
識し、その認識結果に基づいて、将来の局面の先読みを
行う。また、コントローラ10は、現在の局面の認識結
果や、将来の局面の先読み結果を、通信部11に供給し
て、スーパーバイザや他のプレーヤに送信させる。さら
に、コントローラ10は、通信部11で受信されるスー
パーバイザからの指示に基づいて、行うべき行動を決定
し、必要なアクチュエータを駆動させる。あるいは、ま
た、コントローラ10は、通信部11で受信される他の
プレーヤからの情報や、自身で得た局面の認識結果、先
読み結果等に基づいて、行うべき行動を決定し、必要な
アクチュエータを駆動させる。
【0042】次に、図4は、図3のコントローラ10の
機能的構成例を示している。なお、図4に示す機能的構
成は、CPU10Aが、メモリ10Bに記憶された制御
プログラムを実行することで実現されるようになってい
る。
【0043】コントローラ10は、特定の外部状態を認
識するセンサ入力処理部50、センサ入力処理部50の
認識結果を累積して、感情および本能の状態を表現する
感情/本能モデル部51、センサ入力処理部50の認識
結果等に基づいて、続く行動を決定する行動決定機構部
52、行動決定機構部52の決定結果に基づいて、実際
にロボットに行動を起こさせる姿勢遷移機構部53、各
アクチュエータを駆動制御する制御機構部54、並びに
合成音を生成する音声合成部55から構成されている。
【0044】センサ入力処理部50は、マイク15や、
CCDカメラ16、タッチセンサ17等から与えられる
音声信号、画像信号、圧力検出信号等に基づいて、特定
の外部状態や、ユーザからの特定の働きかけ、ユーザか
らの指示等を認識し、その認識結果を表す状態認識情報
を、感情/本能モデル部51および行動決定機構部52
に通知する。
【0045】即ち、センサ入力処理部50は、音声認識
部50Aを有しており、音声認識部50Aは、行動決定
機構部52からの制御にしたがい、マイク15から与え
られる音声信号について、音声認識を行う。そして、音
声認識部50Aは、その音声認識結果としての、例え
ば、「歩け」、「伏せ」、「ボールを追いかけろ」等の
指令その他を、状態認識情報として、感情/本能モデル
部51および行動決定機構部52に通知する。
【0046】また、センサ入力処理部50は、画像認識
部50Bを有しており、画像認識部50Bは、CCDカ
メラ16から与えられる画像信号を用いて、画像認識処
理を行う。そして、画像認識部50Bは、その処理の結
果、例えば、「赤い丸いもの」や、「地面に対して垂直
なかつ所定高さ以上の平面」等を検出したときには、
「ボールがある」や、「壁がある」等の画像認識結果
を、状態認識情報として、感情/本能モデル部51およ
び行動決定機構部52に通知する。
【0047】さらに、センサ入力処理部50は、圧力処
理部50Cを有しており、圧力処理部50Cは、タッチ
センサ17から与えられる圧力検出信号を処理する。そ
して、圧力処理部50Cは、その処理の結果、所定の閾
値以上で、かつ短時間の圧力を検出したときには、「た
たかれた(しかられた)」と認識し、所定の閾値未満
で、かつ長時間の圧力を検出したときには、「なでられ
た(ほめられた)」と認識して、その認識結果を、状態
認識情報として、感情/本能モデル部51および行動決
定機構部52に通知する。
【0048】感情/本能モデル部51は、ロボットの感
情と本能の状態をそれぞれ表現する感情モデルと本能モ
デルを管理している。
【0049】感情モデルは、例えば、「うれしさ」、
「悲しさ」、「怒り」、「楽しさ」それぞれの感情の状
態(度合い)を、例えば、0乃至100の範囲の値によ
ってそれぞれ表し、センサ入力処理部50からの状態認
識情報や時間経過等に基づいて、その値を変化させる。
本能モデルは、例えば、「食欲」、「睡眠欲」、「運動
欲」という本能それぞれによる欲求の状態(度合い)
を、例えば、0乃至100の範囲の値によってそれぞれ
表し、センサ入力処理部50からの状態認識情報や時間
経過等に基づいて、その値を変化させる。
【0050】感情/本能モデル部51は、上述のように
して変化する感情および本能の状態を、感情/本能状態
情報として、行動決定機構部52に送出する。
【0051】なお、感情/本能モデル部51には、セン
サ入力処理部50から状態認識情報が供給される他、行
動決定機構部52から、ロボットの現在または過去の行
動、具体的には、例えば、「長時間歩いた」などの行動
の内容を示す行動情報が供給されるようになっており、
同一の状態認識情報が与えられても、行動情報が示すロ
ボットの行動に応じて、異なる感情/本能状態情報を生
成するようになっている。
【0052】即ち、例えば、ロボットが、ユーザに挨拶
をし、ユーザに頭を撫でられた場合には、ユーザに挨拶
をしたという行動情報と、頭を撫でられたという状態認
識情報とが、感情/本能モデル部51に供給され、この
場合、感情/本能モデル部51では、「うれしさ」の感
情を表す値が増加される。
【0053】一方、ロボットが、何らかの仕事を実行中
に頭を撫でられた場合には、仕事を実行中であるという
行動情報と、頭を撫でられたという状態認識情報とが、
感情/本能モデル部51に与えられるが、この場合に
は、感情/本能モデル部51では、「うれしさ」の感情
を表す値は変化されない。
【0054】このように、感情/本能モデル部51は、
状態認識情報だけでなく、現在または過去のロボットの
行動を示す行動情報も参照しながら、感情モデルや本能
モデルの値を設定する。これにより、例えば、何らかの
タスクを実行中に、ユーザが、いたずらするつもりで頭
を撫でたときに、「うれしさ」の感情を表す値を増加さ
せるような、不自然な感情の変化が生じることを回避す
ることができる。
【0055】行動決定機構部52は、センサ入力処理部
50からの状態認識情報や、感情/本能モデル部51か
らの感情/本能状態情報、時間経過等に基づいて、次の
行動を決定し、決定された行動の内容を、行動指令情報
として、姿勢遷移機構部53に送出する。
【0056】即ち、行動決定機構部52は、図5に示す
ように、ロボットがとり得る行動をステート(状態)(s
tate)に対応させた有限オートマトンを、ロボットの行
動を規定する行動モデルとして管理しており、この行動
モデルとしての有限オートマトンにおけるステートを、
センサ入力処理部50からの状態認識情報や、感情/本
能モデル部51における感情モデルおよび本能モデルの
値、時間経過等に基づいて遷移させ、遷移後のステート
に対応する行動を、次にとるべき行動として決定する。
【0057】具体的には、例えば、図5において、ステ
ートST3が「立っている」という行動を、ステートS
T4が「寝ている」という行動を、ステートST5が
「ボールを追いかけている」という行動を、それぞれ表
しているとする。いま、例えば、「ボールを追いかけて
いる」というステートST5において、「ボールが見え
なくなった」という状態認識情報が供給されると、ステ
ートST5からST3に遷移し、その結果、ステートS
T3に対応する「立っている」という行動を、次にとる
ことが決定される。また、例えば、「寝ている」という
ステートST4において、「起きろ」という状態認識情
報が供給されると、ステートST4からST3に遷移
し、その結果、やはり、ステートST3に対応する「立
っている」という行動を、次にとることが決定される。
【0058】ここで、行動決定機構部52は、例えば、
所定のトリガ(trigger)があったことを検出すると、ス
テートを遷移させる。即ち、行動決定機構部52は、例
えば、現在のステートに対応する行動を実行している時
間が所定時間に達したときや、特定の状態認識情報を受
信したとき、感情/本能モデル部51から供給される感
情/本能状態情報が示す感情の状態の値、あるいは本能
の状態の値が所定の閾値以下または以上であるとき等
に、ステートを遷移させる。
【0059】なお、行動決定機構部52は、上述したよ
うに、センサ入力処理部50からの状態認識情報だけで
なく、感情/本能モデル部51における感情モデルおよ
び本能モデルの値等にも基づいて、図6の有限オートマ
トンにおけるステートを遷移させることから、同一の状
態認識情報が入力されても、感情モデルや本能モデルの
値(感情/本能状態情報)によっては、ステートの遷移
先は異なるものとなる。
【0060】その結果、行動決定機構部52は、例え
ば、感情/本能状態情報が、「怒っていない」こと、お
よび「お腹がすいていない」ことを表している場合にお
いて、状態認識情報が、「目の前に手のひらが差し出さ
れた」ことを表しているときには、目の前に手のひらが
差し出されたことに応じて、「お手」という行動をとら
せる行動指令情報を生成し、これを、姿勢遷移機構部5
3に送出する。
【0061】また、行動決定機構部52は、例えば、感
情/本能状態情報が、「怒っていない」こと、および
「お腹がすいている」ことを表している場合において、
状態認識情報が、「目の前に手のひらが差し出された」
ことを表しているときには、目の前に手のひらが差し出
されたことに応じて、「手のひらをぺろぺろなめる」よ
うな行動を行わせるための行動指令情報を生成し、これ
を、姿勢遷移機構部53に送出する。
【0062】また、行動決定機構部52は、例えば、感
情/本能状態情報が、「怒っている」ことを表している
場合において、状態認識情報が、「目の前に手のひらが
差し出された」ことを表しているときには、感情/本能
状態情報が、「お腹がすいている」ことを表していて
も、また、「お腹がすいていない」ことを表していて
も、「ぷいと横を向く」ような行動を行わせるための行
動指令情報を生成し、これを、姿勢遷移機構部53に送
出する。
【0063】なお、行動決定機構部52には、感情/本
能モデル部51から供給される感情/本能状態情報が示
す感情や本能の状態に基づいて、遷移先のステートに対
応する行動のパラメータとしての、例えば、歩行の速度
や、手足を動かす際の動きの大きさおよび速度などを決
定させることができ、この場合、それらのパラメータを
含む行動指令情報が、姿勢遷移機構部53に送出され
る。
【0064】また、行動決定機構部52では、上述した
ように、ロボットの頭部や手足等を動作させる行動指令
情報の他、ロボットに発話を行わせる行動指令情報も生
成される。ロボットに発話を行わせる行動指令情報は、
音声合成部55に供給されるようになっており、音声合
成部55に供給される行動指令情報には、音声合成部5
5に生成させる合成音の内容を表す内容情報等が含まれ
る。音声合成部55は、行動決定部52から行動指令情
報を受信すると、その行動指令情報に含まれる内容情報
に対応するテキストを生成する。そして、音声合成部5
5は、そのテキストにしたがって合成音を生成し、スピ
ーカ18に供給して出力させる。
【0065】さらに、行動決定機構部52は、ロボット
を、サッカーの試合のプレーヤとして機能させる場合に
は、画像認識部50Bによる画像認識結果としての状態
認識情報に基づいて、現在の局面を認識し、その認識結
果に基づいて、将来の局面の先読みを行う。また、行動
決定機構部52は、現在の局面の認識結果や、将来の局
面の先読み結果を、通信部11に供給して、スーパーバ
イザや他のプレーヤに送信させる。さらに、行動決定機
構部52は、通信部11で受信されたスーパーバイザか
らの指示に基づいて、行うべき行動を決定し、対応する
行動指令情報を、姿勢遷移機構部53に供給する。ある
いは、行動決定機構部52は、通信部11で受信された
他のプレーヤからの情報や、自身で得た局面の認識結
果、先読み結果等に基づいて、行うべき行動を決定し、
対応する行動指令情報を、姿勢遷移機構部53に供給す
る。
【0066】ここで、ロボットを、サッカーの試合のプ
レーヤとして機能させる場合における行動決定機構部5
2の処理の詳細については、後述する。
【0067】姿勢遷移機構部53は、行動決定機構部5
2から供給される行動指令情報に基づいて、ロボットの
姿勢を、現在の姿勢から次の姿勢に遷移させるための姿
勢遷移情報を生成し、これを制御機構部54に送出す
る。
【0068】ここで、現在の姿勢から次に遷移可能な姿
勢は、例えば、胴体や手や足の形状、重さ、各部の結合
状態のようなロボットの物理的形状と、関節が曲がる方
向や角度のようなアクチュエータの機構とによって決定
される。
【0069】また、次の姿勢としては、現在の姿勢から
直接遷移可能な姿勢と、直接には遷移できない姿勢とが
ある。例えば、4本足のロボットは、手足を大きく投げ
出して寝転んでいる状態から、伏せた状態へ直接遷移す
ることはできるが、立った状態へ直接遷移することはで
きず、一旦、手足を胴体近くに引き寄せて伏せた姿勢に
なり、それから立ち上がるという2段階の動作が必要で
ある。また、安全に実行できない姿勢も存在する。例え
ば、4本足のロボットは、その4本足で立っている姿勢
から、両前足を挙げてバンザイをしようとすると、簡単
に転倒してしまう。
【0070】このため、姿勢遷移機構部53は、直接遷
移可能な姿勢をあらかじめ登録しておき、行動決定機構
部52から供給される行動指令情報が、直接遷移可能な
姿勢を示す場合には、その行動指令情報を、そのまま姿
勢遷移情報として、制御機構部54に送出する。一方、
行動指令情報が、直接遷移不可能な姿勢を示す場合に
は、姿勢遷移機構部53は、遷移可能な他の姿勢に一旦
遷移した後に、目的の姿勢まで遷移させるような姿勢遷
移情報を生成し、制御機構部54に送出する。これによ
りロボットが、遷移不可能な姿勢を無理に実行しようと
する事態や、転倒するような事態を回避することができ
るようになっている。
【0071】即ち、姿勢遷移機構部53は、例えば、図
6に示すように、ロボットがとり得る姿勢をノードNO
DE1乃至NODE5として表現するとともに、遷移可
能な2つの姿勢に対応するノードどうしの間を、有向ア
ークARC1乃至ARC10で結合した有向グラフを記
憶しており、この有向グラフに基づいて、上述したよう
な姿勢遷移情報を生成する。
【0072】具体的には、姿勢遷移機構部53は、行動
決定機構部52から行動指令情報が供給されると、現在
の姿勢に対応したノードNODEと、行動指令情報が示
す次に取るべき姿勢に対応するノードNODEとを結ぶ
ように、有向アークARCの向きに従いながら、現在の
ノードNODEから次のノードNODEに至る経路を探
索し、探索した経路上にあるノードNODEに対応する
姿勢を順番にとっていくように指示する姿勢遷移情報を
生成する。
【0073】その結果、姿勢遷移機構部53は、例え
ば、現在の姿勢が「ふせる」という姿勢を示すノードN
ODE2にある場合において、「すわれ」という行動指
令情報が供給されると、有向グラフにおいて、「ふせ
る」という姿勢を示すノードNODE2から、「すわ
る」という姿勢を示すノードNODE5へは、直接遷移
可能であることから、「すわる」に対応する姿勢遷移情
報を生成して、制御機構部54に与える。
【0074】また、姿勢遷移機構部53は、現在の姿勢
が「ふせる」という姿勢を示すノードNODE2にある
場合において、「歩け」という行動指令情報が供給され
ると、有向グラフにおいて、「ふせる」というノードN
ODE2から、「あるく」というノードNODE4に至
る経路を探索する。この場合、「ふせる」に対応するノ
ードNODE2、「たつ」に対応するNODE3、「あ
るく」に対応するNODE4の経路が得られるから、姿
勢遷移機構部53は、「たつ」、「あるく」という順番
の姿勢遷移情報を生成し、制御機構部54に送出する。
【0075】制御機構部54は、姿勢遷移機構部53か
らの姿勢遷移情報にしたがって、アクチュエータを駆動
するための制御信号を生成し、これを、必要なアクチュ
エータに送出する。これにより、アクチュエータは、制
御信号にしたがって駆動し、ロボットは、所定の行動を
起こす。
【0076】次に、図7は、図4の音声認識部50Aの
構成例を示している。
【0077】マイク15からの音声信号は、AD(Analo
g Digital)変換部21に供給される。AD変換部21で
は、マイク15からのアナログ信号である音声信号がサ
ンプリング、量子化され、ディジタル信号である音声デ
ータにA/D変換される。この音声データは、特徴抽出
部22に供給される。
【0078】特徴抽出部22は、そこに入力される音声
データについて、適当なフレームごとに、例えば、MF
CC(Mel Frequency Cepstrum Coefficient)分析を行
い、その分析結果を、特徴パラメータ(特徴ベクトル)
として、マッチング部23に出力する。なお、特徴抽出
部22では、その他、例えば、線形予測係数、ケプスト
ラム係数、線スペクトル対、所定の周波数帯域ごとのパ
ワー(フィルタバンクの出力)等を、特徴パラメータと
して抽出することが可能である。
【0079】マッチング部23は、特徴抽出部22から
の特徴パラメータを用いて、音響モデル記憶部24、辞
書記憶部25、および文法記憶部26を必要に応じて参
照しながら、マイク15に入力された音声(入力音声)
を、例えば、連続分布HMM(Hidden Markov Model)法
に基づいて音声認識する。
【0080】即ち、音響モデル記憶部24は、音声認識
する音声の言語における個々の音素や音節などの音響的
な特徴を表す音響モデルを記憶している。ここでは、連
続分布HMM法に基づいて音声認識を行うので、音響モ
デルとしては、HMM(Hidden Markov Model)が用いら
れる。辞書記憶部25は、認識対象の各単語について、
その発音に関する情報(音韻情報)が記述された単語辞
書を記憶している。文法記憶部26は、辞書記憶部35
の単語辞書に登録されている各単語が、どのように連鎖
する(つながる)かを記述した文法規則を記憶してい
る。ここで、文法規則としては、例えば、文脈自由文法
(CFG)や、統計的な単語連鎖確率(N−gram)
などに基づく規則を用いることができる。
【0081】マッチング部23は、辞書記憶部25の単
語辞書を参照することにより、音響モデル記憶部24に
記憶されている音響モデルを接続することで、単語の音
響モデル(単語モデル)を構成する。さらに、マッチン
グ部23は、幾つかの単語モデルを、文法記憶部26に
記憶された文法規則を参照することにより接続し、その
ようにして接続された単語モデルを用いて、特徴パラメ
ータに基づき、連続分布HMM法によって、マイク15
に入力された音声を認識する。即ち、マッチング部23
は、特徴抽出部22が出力する時系列の特徴パラメータ
が観測されるスコア(尤度)が最も高い単語モデルの系
列を検出し、その単語モデルの系列に対応する単語列の
音韻情報(読み)を、音声の認識結果として出力する。
【0082】即ち、マッチング部23は、接続された単
語モデルに対応する単語列について、各特徴パラメータ
の出現確率を累積し、その累積値をスコアとして、その
スコアを最も高くする単語列の音韻情報を、音声認識結
果として出力する。
【0083】そして、その音声認識結果は、状態認識情
報として、感情/本能モデル部51および行動決定機構
部52に出力される。
【0084】次に、図8のフローチャートを参照して、
図7の音声認識部50Aで行われる音声認識処理につい
て説明する。
【0085】マイク15からの音声信号は、AD変換部
21において、アナログ信号からディジタル信号に変換
され、特徴抽出部22に供給される。特徴抽出部22
は、ステップS1において、AD変換部21からの音声
信号に基づいて、ユーザが発話を開始したかどうか(音
声区間が開始されたかどうか)を判定し、開始していな
いと判定された場合、ステップS1に戻る。
【0086】ここで、音声区間の検出は、例えば、短時
間パワーと自己相関分析結果の組合せ、その他の音声の
特徴パラメータに基づいて行うことが可能である。
【0087】ステップS1において、ユーザが発話を開
始したと判定された場合、ステップS2に進み、特徴抽
出部22は、AD変換部21から供給されるフレームの
音声信号を音響分析することにより、特徴パラメータを
抽出し、マッチング部23に出力して、ステップS3に
進む。ステップS3では、マッチング部23は、特徴抽
出部22からの特徴パラメータを用いて、マッチングを
行い、即ち、上述したようなスコア計算を行い、ステッ
プS4に進む。
【0088】ステップS4では、特徴抽出部22は、A
D変換部21からの音声信号に基づいて、ユーザが発話
を終了したかどうか(音声区間が終了したかどうか)を
判定する。ステップS4において、ユーザの発話が終了
していないと判定された場合、ステップS2に戻り、次
のフレームの音声信号を対象として、以下、上述した処
理が繰り返される。
【0089】また、ステップS4において、ユーザの発
話が終了したと判定された場合、ステップS5に進み、
マッチング部23は、例えば、最もスコアの大きい単語
列を音声認識結果として採用するか、または棄却するか
を判定する。
【0090】ステップS5において、最もスコアの大き
い単語列を棄却すると判定された場合、即ち、例えば、
最もスコアの大きい単語列の、そのスコアが所定の閾値
以下(未満)であり、音声認識結果としての信頼性が低
い場合、ステップS1に戻り、以下、同様の処理を繰り
返す。
【0091】従って、この場合、音声認識結果は出力さ
れない。
【0092】また、ステップS5において、最もスコア
の大きい単語列を採用すると判定された場合、即ち、例
えば、最もスコアの大きい単語列の、そのスコアが所定
の閾値以上(より大)であり、音声認識結果としての信
頼性が、ある程度高い場合、ステップS6に進み、マッ
チング部23において、その最もスコアの大きい単語列
が音声認識結果として確定され、状態認識情報として出
力される。そして、ステップS1に戻り、以下、同様の
処理を繰り返す。
【0093】なお、辞書記憶部25(図7)には、単語
を、幾つかのカテゴリに分類して、各カテゴリごとの単
語を登録した単語辞書を記憶させておき、マッチング部
23には、場合によって、辞書記憶部25における単語
辞書のうちの、所定のカテゴリのもののみを参照して処
理を行わせるようにすることが可能である。この場合、
音声認識の対象とする単語数を少なくすることができ、
処理の高速化を図ることが可能となる。
【0094】次に、図9は、図4の画像認識部50Bの
構成例を示している。
【0095】CCDカメラ16で得られた画像信号(画
像データ)は、AD変換部41に供給されるようになっ
ており、AD変換部41は、CCDカメラ16からのア
ナログの画像信号をディジタル信号に変換して、特徴抽
出部42に供給する。特徴抽出部42は、AD変換部4
1からの画像信号のうち、例えば、所定の間隔ごとのフ
レームのものを、静止画として選択し、そのエッジ等の
特徴量を抽出して、マッチング部43に出力する。マッ
チング部43は、特徴抽出部42からの特徴量に基づ
き、テンプレートデータベース44を参照して、CCD
カメラ16で撮影された画像を認識する。
【0096】即ち、テンプレートデータベース44に
は、各種の物体や風景等を撮影して得られた画像のエッ
ジ検出を行って得られる標準パターンとしてのテンプレ
ートが登録されており、マッチング部43は、特徴抽出
部42からの特徴量と、テンプレートデータベース44
に登録されているテンプレートそれぞれとを比較する。
そして、マッチング部43は、特徴抽出部42からのテ
ンプレートに最も近似するテンプレートを検出し、その
テンプレートに対応する情報(例えば、テンプレートに
付されている、各テンプレートを識別するための識別情
報)を、画像認識結果として出力する。
【0097】次に、図10のフローチャートを参照し
て、図9の画像認識部50Bが行う画像認識処理につい
て説明する。
【0098】CCDカメラ16からの画像信号は、AD
変換部41において、アナログ信号からディジタル信号
に変換され、特徴抽出部42に供給される。特徴抽出部
42は、ステップS11において、AD変換部41から
の画像信号から、その特徴量を抽出し、マッチング部4
3に供給して、ステップS12に進む。
【0099】ステップS12では、マッチング部43に
おいて、特徴抽出部42からの特徴量に基づき、テンプ
レートデータベース44を参照して、CCDカメラ16
が撮影した画像が認識され、ステップS13に進む。ス
テップS13では、マッチング部43において、ステッ
プS12で得られた画像認識結果を採用するか、または
棄却するかが判定される。
【0100】ステップS13において、画像認識結果を
棄却すると判定された場合、即ち、例えば、画像認識結
果として得られたテンプレートと、特徴抽出部42から
得られた特徴量とが、あまり似ていない場合、ステップ
S11に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
【0101】従って、この場合、画像認識結果は出力さ
れない。
【0102】また、ステップS13において、画像認識
結果を採用すると判定された場合、即ち、例えば、画像
認識結果として得られたテンプレートと、特徴抽出部4
2から得られた特徴量とが、比較的似ている場合、ステ
ップS14に進み、マッチング部43は、画像認識結果
を確定して、情報認識情報として出力し、ステップS1
1に戻る。
【0103】次に、図11は、図4の音声合成部55の
構成例を示している。
【0104】テキスト生成部31には、行動決定機構部
52が出力する、合成音の内容を表す内容情報を含む行
動指令情報が供給されるようになっており、テキスト生
成部31は、辞書記憶部34や解析用文法記憶部35を
参照しながら、その行動指令情報に含まれる内容情報に
対応するテキストを生成する。さらに、テキスト生成部
31は、辞書記憶部34や解析用文法記憶部35を参照
しながら、生成したテキスト(生成テキスト)を解析す
る。
【0105】即ち、辞書記憶部34には、各単語の品詞
情報や、読み、アクセント等の情報が記述された単語辞
書が記憶されており、また、解析用文法記憶部35に
は、辞書記憶部34の単語辞書に記述された単語につい
て、単語連鎖に関する制約等の解析用文法規則が記憶さ
れている。そして、テキスト生成部31は、この単語辞
書および解析用文法規則に基づいて、生成テキストの形
態素解析や構文解析等の解析を行い、後段の規則合成部
32で行われる規則音声合成に必要な情報を抽出する。
ここで、規則音声合成に必要な情報としては、例えば、
ポーズの位置や、アクセントおよびイントネーションを
制御するための情報その他の韻律情報や、各単語の発音
等の音韻情報などがある。
【0106】テキスト生成部31で得られた情報は、規
則合成部32に供給され、規則合成部32では、音素片
記憶部36を用いて、テキスト生成部31に入力された
テキストに対応する合成音の音声データ(ディジタルデ
ータ)が生成される。
【0107】即ち、音素片記憶部36には、例えば、C
V(Consonant, Vowel)や、VCV、CVC等の形で音素
片データが記憶されており、規則合成部32は、テキス
ト生成部31からの情報に基づいて、必要な音素片デー
タを接続し、さらに、ポーズ、アクセント、イントネー
ション等を適切に付加することで、テキスト生成部31
に入力されたテキストに対応する合成音の音声データを
生成する。
【0108】この音声データは、DA(Digital Analog
ue)変換部33に供給され、そこで、アナログ信号とし
ての音声信号にD/A変換される。この音声信号は、ス
ピーカ18に供給され、これにより、生成テキストに対
応する合成音が出力される。
【0109】次に、図12は、図4の行動決定機構部5
2の構成例を示している。
【0110】音声認識部50A(図4)が出力する状態
認識情報としての音声認識結果は、言語処理部61に供
給される。言語処理部61では、音声認識結果を対象と
して、例えば、図13のフローチャートにしたがった言
語処理が行われ、その言語処理結果が、行動制御部62
に出力される。
【0111】即ち、言語処理部61では、まず最初に、
ステップS21において、音声認識結果としてのテキス
トが形態素解析され、ステップS22に進む。ステップ
S22では、音声認識結果について、その形態素解析結
果を参照することで、構文解析および意味解析が行わ
れ、これにより、音声認識結果としてのテキストのフレ
ーズ列(句情報)の抽出と、意味内容の理解が行われ
る。
【0112】ここで、フレーズ列は、例えば、文脈自由
文法(CFG)によるパーザを利用して抽出することが
できるが、他の文法規則を用いることも可能である。な
お、パーザが利用する単語辞書には、意味マーカを付し
ておき、パーザには、意味情報を用いたユニフィケーシ
ョン(unification)を行わせることができる。
【0113】その後、ステップS23に進み、言語処理
部61は、ステップS22で得られた、音声認識結果の
フレーズ列と意味内容を、言語処理結果として確定し、
行動制御部62に供給する。そして、次の音声認識結果
が供給されるのを待って、ステップS21に戻り、以
下、同様の処理が繰り返される。
【0114】図12に戻り、行動制御部62は、言語処
理部61から、上述のようにして供給される言語処理結
果を受信するようになっている。さらに、行動制御部6
2は、その他、感情/本能モデル部51における感情モ
デルおよび本能モデルの値、画像認識部50Bが出力す
る画像認識結果、圧力処理部50Cが出力する信号等を
受信し、行動モデル部63を参照することで、次の行動
を決定する。
【0115】即ち、行動モデル部63には、図5で説明
したような行動モデルが記憶されており、行動制御部6
2は、そこへの入力等に基づいて、行動モデルのステー
トを遷移させ、遷移後のステートに対応する行動を、次
にとるべき行動として決定する。
【0116】そして、決定した行動が、アクチュエータ
を駆動する必要のあるものである場合には、行動制御部
62は、その旨の行動指令情報を生成し、姿勢遷移機構
部53(図4)に供給する。
【0117】また、決定した行動が、合成音を出力する
ものである場合には、行動制御部62は、言語処理部6
1からの言語処理結果のフレーズ列を必要に応じて用い
て、その合成音に対応する内容情報を生成する。
【0118】即ち、行動制御部62は、ロボットがおか
れる、例えば、家庭環境やオフィス環境等において対話
を行うことができるように、各環境におかれる物体や状
況等に関する環境データベースを有しており、その環境
データベースを参照しながら、言語処理結果における必
要なフレーズ列を用いて、返事に対応する内容情報を含
む行動指令情報を生成する。
【0119】ここで、環境データベースは、例えば、物
体に関する属性名と属性値との組(属性名:属性値)で
構成されており、例えば、茶碗については、(名称:茶
碗)、(材質:陶器)、(容量:230cc)のように
表される。
【0120】言語処理結果の意味内容が、例えば、「茶
碗にはどれくらい入る?」といった、茶碗の容量を質問
するものである場合には、そのフレーズ列は、例えば、 (([SYN PP][TYPE 場所][SEM もの][VAL 茶碗には]) ([SYN ADV][ATTR 容量][VAL どれくらい]) ([SYN VP][TYPE 質問][VAL 入る]))となる。この場合、
行動制御部62は、環境データベースを参照すること
で、茶碗に関する情報を検索し、質問に対する答えとな
る情報を得る。そして、行動制御部62は、例えば、 (([SYN NP][ATTR 容量][VAL 230cc]) ([SYN VP][TYPE 完結][VAL 入る]))といった、返事のフ
レーズ列を生成し、これを内容情報として、合成音の生
成を指示する指示する行動指令情報に含めて、音声合成
部55に出力する。
【0121】これにより、音声合成部55では、行動指
令情報に含まれる内容情報としてのフレーズ列における
語句の語尾等を修正したテキストとして、例えば、「2
30cc入りますよ」などが生成され、対応する合成音
が出力される。
【0122】また、行動制御部62は、ロボットを、サ
ッカーの試合のプレーヤとして機能させる場合には、画
像認識部50Bによる画像認識結果に基づいて、現在の
局面を認識し、その認識結果に基づいて、将来の局面の
先読みを行う。さらに、行動制御部62は、現在の局面
の認識結果や、将来の局面の先読み結果を、通信部11
に供給して、スーパーバイザや他のプレーヤに送信させ
る。さらに、行動制御部62は、通信部11で受信され
たスーパーバイザからの指示に基づいて、行うべき行動
を決定し、対応する行動指令情報を、姿勢遷移機構部5
3に供給する。あるいは、行動制御部62は、通信部1
1で受信された他のプレーヤからの情報や、自身で得た
局面の認識結果、先読み結果等に基づいて、行うべき行
動を決定し、対応する行動指令情報を、姿勢遷移機構部
53に供給する。
【0123】即ち、図14は、ロボットを、サッカーの
試合のプレーヤとして機能させる場合の行動制御部62
の構成例を示している。
【0124】局面解析部71は、画像認識部50B(図
4)から供給される画像認識結果を解析し、現在の局面
を認識する。即ち、局面解析部17は、サッカーの競技
場としてのフィールドを、例えば、メッシュ状に区切っ
た網目単位で、自身の位置、向き、および移動方向や、
サッカーボールの位置および移動方向、他のプレーヤの
位置、向き、および移動方向等を認識し、その局面の認
識結果としての局面データを、局面データ記憶部72、
局面先読み部73、局面評価部76、および制御部78
に供給する。
【0125】局面データ記憶部72は、局面解析部71
から供給される局面データを一時記憶する。なお、局面
データ記憶部72に記憶された局面データは、必要に応
じて、通信部11(図4)によって読み出され、スーパ
ーバイザや他のプレーヤに送信される。
【0126】局面先読み部73には、局面解析部71が
出力する現在の局面の認識結果としての局面データの
他、局面データ記憶部72に記憶された、過去の局面デ
ータが供給されるようになっている。さらに、局面先読
み部73には、スーパーバイザや他のプレーヤから送信
され、通信部11で受信された局面データも供給される
ようになっており、局面先読み部73は、そこに供給さ
れるデータの他、知識データベース74に記憶された知
識に基づいて、将来の局面の先読み(今後、サッカーの
試合がどのように進行して行くかの予想)を行い、その
先読み結果としての先読みデータを、先読みデータ記憶
部75に出力する。
【0127】ここで、局面の先読みは、例えば、局面を
評価するための評価関数を用いて、ベストファースト(b
est first)法(その時点で、見込みのありそうな候補を
先に調べていく方法)により行われる。また、評価関数
としては、例えば、自身を含む各プレーヤの位置、移動
方向、動力性能、および過去の成績や、ボールの位置お
よび移動方向、サッカーのルール等に基づいて、評価値
を出力するものが用いられる。
【0128】知識データベース74には、サッカーのル
ールや、各プレーヤの動力性能(例えば、移動するとき
の最高の速度や加速度等)、過去の成績(獲得した得点
等)の知識が記憶されている。なお、プレーヤの動力性
能は、過去に得た局面データから計算するようにするこ
とも可能である。
【0129】先読みデータ記憶部75は、局面先読み部
73から供給される先読みデータを一時記憶する。な
お、先読みデータ記憶部75に記憶された先読みデータ
は、必要に応じて、通信部11(図4)によって読み出
され、スーパバイザや他のプレーヤに送信される。
【0130】局面評価部76には、先読みデータ記憶部
75に記憶された先読みデータ、および局面解析部71
が出力する局面データが供給されるとともに、スーパー
バイザから送信され、通信部11で受信された指示情報
が供給されるようになっている。ここで、指示情報に
は、スーパーバイザが決定した各プレーヤがとるべき行
動の指示と、その決定に用いた局面の先読み結果(スー
パーバイザが先読みを行うことにより得られた先読みデ
ータ)が含まれており、局面評価部76は、その指示情
報に含まれる、スーパーバイザの先読みデータを一時記
憶するようになっている。
【0131】局面評価部76は、局面解析部71から供
給される現在の局面データを、先読みデータ記憶部75
から供給される現在の局面の先読みデータ(過去に自身
が行った現在の局面の先読み結果)と比較するととも
に、指示情報に含まれていた現在の局面の先読みデータ
(過去にスーパーバイザが行った現在の局面の先読み結
果)と比較する。そして、局面評価部76は、それらの
比較結果から、自身による現在の局面の先読みデータに
基づいて行動をとった場合と、スーパーバイザによる現
在の局面の先読みデータに基づいて行動をとった場合と
の優劣を判定し、その判定結果(以下、適宜、先読みの
評価結果ともいう)を、自信モデル部77に供給する。
【0132】自信モデル部77は、自身が決定する行動
等に対する自信の度合いを、所定の範囲の値で表す自信
モデルを記憶しており、局面評価部76からの先読みの
評価結果に基づいて、自信モデルの値を増減(操作)さ
せる。
【0133】制御部78は、局面解析部71からの現在
の局面データ、知識データベース74に記憶されている
知識、先読みデータ記憶部75に記憶された将来の局面
の先読み結果に基づいて、次にとるべき行動の候補を決
定する。さらに、制御部78には、スーパーバイザから
送信され、通信部11で受信された指示情報が供給され
るようになっており、制御部78は、その指示情報に含
まれる、次にとるべき行動の指示、または自身で決定し
た次にとるべき行動の候補のうちのいずれか一方を、自
信モデル部77における自信モデルに基づいて選択し、
選択した方の行動に対応する行動指令情報を生成して、
姿勢遷移機構部53に供給する。
【0134】また、制御部78は、必要に応じて、スー
パーバイザや各プレーヤに対する要求等を含む行動指令
情報を生成して、通信部11に供給して送信させる。
【0135】以上のように構成される行動制御部62で
は、局面認識処理、先読み処理、先読み評価処理、およ
び行動決定処理が行われるようになっている。
【0136】そこで、まず最初に、図15のフローチャ
ートを参照して、局面認識処理について説明する。
【0137】局面認識処理は、例えば、局面解析部71
に対して、画像認識部50Bから画像認識結果が供給さ
れるごとに行われ、局面認識処理によれば、自身から見
た現在の局面が認識される。
【0138】即ち、まず最初に、ステップS31におい
て、局面解析部71は、その画像認識結果を解析し、現
在の局面を認識する。そして、局面解析部71は、ステ
ップS32において、その局面の認識結果としての局面
データを、局面データ記憶部72に供給して記憶させ、
ステップS33に進む。ステップS33では、局面デー
タ記憶部72において直前のステップS32で記憶され
た局面データ(最新の局面データ)が、スーパーバイザ
や他のプレーヤに送信され、局面認識処理を終了する。
【0139】次に、図16のフローチャートを参照し
て、先読み処理について説明する。
【0140】先読み処理は、例えば、局面先読み部73
に対して、局面解析部71から現在の局面データが供給
されたり、あるいは、通信部11で受信された、スーパ
ーバイザや他のプレーヤからの現在の局面データが供給
されるごとに行われ、先読み処理によれば、将来の局面
の先読みが行われる。
【0141】即ち、まず最初に、ステップS41におい
て、局面先読み部73は、局面解析部71が出力する現
在の局面の認識結果としての局面データや、局面データ
記憶部72に記憶された過去の局面データ、通信部11
で受信された、スーパーバイザや他のプレーヤからの局
面データ、知識データベース74に記憶された知識に基
づいて、将来の局面の先読みを行う。そして、ステップ
S42に進み、局面先読み部73は、その先読みの結果
得られる先読みデータを、先読みデータ記憶部75に供
給して記憶させ、ステップS43に進む。ステップS4
3では、先読みデータ記憶部75において直前のステッ
プS42で記憶された先読みデータ(最新の先読みデー
タ)が、スーパーバイザや他のプレーヤに送信され、先
読み処理を終了する。
【0142】次に、図17のフローチャートを参照し
て、先読み評価処理について説明する。
【0143】先読み評価処理は、例えば、局面評価部7
6に対して、局面解析部71から現在の局面データが供
給されるごとに行われ、先読み評価処理によれば、自身
による先読み結果と、スーパーバイザによる先読み結果
との優劣が判定され、その判定結果に基づいて、自信モ
デルの値が操作される。
【0144】即ち、上述したように、局面評価部76
は、通信部11で受信された、スーパーバイザからの指
示情報を一時記憶するようになっている。そして、まず
最初に、ステップS51において、局面評価部76は、
局面解析部71から供給される現在の局面データを、先
読みデータ記憶部75から供給される現在の局面の先読
みデータ(過去に自身が行った現在の局面の先読み結
果)と比較するとともに、指示情報に含まれていた現在
の局面の先読みデータ(過去にスーパーバイザが行った
現在の局面の先読み結果)と比較することで、自身によ
る現在の局面の先読みデータに基づいて行動をとった場
合と、スーパーバイザによる現在の局面の先読みデータ
に基づいて行動をとった場合との優劣を判定する。
【0145】ステップS51において、自身による現在
の局面の先読みデータに基づいて行動をとった場合の方
が優れていると判定された場合、即ち、例えば、自身に
よる現在の局面の先読み結果の方が、実際の現在の局面
に近い場合、局面評価部76は、自身による現在の局面
の先読みデータに基づいて行動をとった場合の方が優れ
ている旨の先読みの評価結果を、自信モデル部77に供
給し、ステップS52に進む。ステップS52では、自
信モデル部77において、局面評価部76からの先読み
の評価結果に基づき、自信モデルの値が所定値だけイン
クリメントされ、先読み評価処理を終了する。
【0146】一方、ステップS51において、スーパー
バイザによる現在の局面の先読みデータに基づいて行動
をとった場合の方が優れていると判定された場合、即
ち、例えば、スーパーバイザによる現在の局面の先読み
結果の方が、実際の現在の局面に近い場合、局面評価部
76は、スーパーバイザによる現在の局面の先読みデー
タに基づいて行動をとった場合の方が優れている旨の先
読みの評価結果を、自信モデル部77に供給し、ステッ
プS53に進む。ステップS53では、自信モデル部7
7において、局面評価部76からの先読みの評価結果に
基づき、自信モデルの値が所定値だけデクリメントさ
れ、先読み評価処理を終了する。
【0147】従って、先読み評価処理によれば、自身の
先読み結果の方が、スーパーバイザによる先読み結果よ
りも、実際の現在の局面に近ければ、自信モデルの値が
増加し、その結果、ロボットは、いわば自信を深めるこ
ととなり、逆に、スーパーバイザによる先読み結果の方
が、自身の先読み結果よりも、実際の現在の局面に近け
れば、自信モデルの値が減少し、その結果、ロボット
は、いわば自信を喪失することとなる。
【0148】次に、図18のフローチャートを参照し
て、行動決定処理について説明する。
【0149】行動決定処理は、例えば、制御部78に対
して、通信部11で受信されたスーパーバイザからの指
示情報が供給されるごとに行われ、行動決定処理によれ
ば、自信モデルに基づいて、最終的にとるべき行動が決
定される。
【0150】即ち、まず最初に、ステップS61におい
て、制御部78は、通信部11から供給されるスーパー
バイザからの指示情報を受信し、ステップS62に進
む。ステップS62では、制御部78は、自信モデル部
77を参照することにより、自信モデルの値が、所定の
閾値ε1未満(以下)であるかどうかを判定する。
【0151】ステップS62において、自信モデルの値
が、閾値ε1未満であると判定された場合、即ち、自身
の先読み結果が、スーパーバイザによる先読み結果より
も劣っていることが多いために、自信モデルの値が小さ
く、いわば、ロボットが自信を喪失している状態にある
場合、ステップS65に進み、制御部78は、スーパー
バイザからの指示情報にしたがった行動を行うことを最
終的に決定し、その行動をとるための行動指令情報を生
成する。そして、制御部78は、その行動指令情報を、
姿勢遷移機構部53に供給し、行動決定処理を終了す
る。
【0152】また、ステップS62において、自信モデ
ルの値が、所定の閾値ε1未満でないと判定された場
合、ステップS63に進み、制御部78は、自信モデル
部77を参照することにより、自信モデルの値が、閾値
ε1より大きい所定の閾値ε2未満(以下)であるかどう
かを判定する。
【0153】ステップS63において、自信モデルの値
が、閾値ε2未満であると判定された場合、即ち、自身
の先読み結果が、スーパーバイザによる先読み結果より
も優れていることがある程度多いために、自信モデルの
値もある程度大きくなっており(本実施の形態では、ε
1以上ε2未満の値)、いわば、ロボットが、ある程度の
自信をもった状態にある場合、ステップS64に進み、
制御部78は、通信部11を制御することにより、スー
パーバイザに対し、指示情報による行動の指示内容の変
更依頼を送信させる。
【0154】ここで、スーパーバイザは、変更依頼を受
信すると、例えば、必要に応じて、その変更依頼を送信
してきたプレーヤとしてのロボットの先読みデータを重
視して(その先読みデータに、より大きな重み付けを行
って)、指示情報によって指示する各プレーヤの行動を
決定するようになる。
【0155】ステップS64の処理後は、ステップS6
5に進み、上述したように、制御部78は、スーパーバ
イザからの指示情報にしたがった行動を行うことを最終
的に決定し、その行動をとるための行動指令情報を生成
する。そして、制御部78は、その行動指令情報を、姿
勢遷移機構部53に供給し、行動決定処理を終了する。
【0156】一方、ステップS63において、自信モデ
ルの値が、閾値ε2未満でないと判定された場合、即
ち、自身の先読み結果が、スーパーバイザによる先読み
結果よりも優れていることがかなり多いために、自信モ
デルの値もかなり大きくなっており、いわば、ロボット
が、かなりの自信をもった状態にある場合、ステップS
66に進み、制御部78は、通信部11を制御すること
により、他のプレーヤとしてのロボットに対し、スーパ
ーバイザからの指示情報による行動ではなく、自身(他
のプレーヤ以外のロボット)の先読みデータに基づく行
動をとるべき旨の要求を送信させる。
【0157】ここで、他のプレーヤは、このような要求
を受信すると、その要求を送信してきたプレーヤが先読
み処理(図16)を行うことによって送信する先読みデ
ータを重視して、最終的にとるべき行動を決定するよう
になる。従って、この場合、各プレーヤは、自信をもっ
た状態にあるプレーヤをスーパーバイザとして協調運転
されることになる。
【0158】ステップS66の処理後は、ステップS6
7に進み、制御部78は、局面解析部71からの現在の
局面データ、知識データベース74に記憶されている知
識、先読みデータ記憶部75に記憶された将来の局面の
先読み結果に基づいて、次にとるべき行動を最終的に決
定し、その行動をとるための行動指令情報を生成する。
そして、制御部78は、その行動指令情報を、姿勢遷移
機構部53に供給し、行動決定処理を終了する。即ち、
この場合、ロボットは、自身の判断で行動する。
【0159】以上のように、先読み結果を評価し、その
評価結果に基づいて、自信モデルを操作するとともに、
その自信モデルに基づいて、最終的にとるべき行動を決
定するようにしたので、より良い結果が得られる、効率
的な協調運転を行うことが可能となる。
【0160】なお、局面認識処理、先読み処理、先読み
評価処理、および行動決定処理は、上述した場合の他、
所定の時間が経過するごとに行う(例えば、タイマ割り
込みによって行う)ことが可能である。さらに、この場
合、局面認識処理、先読み処理、先読み評価処理、およ
び行動決定処理は、同期して行うことも可能であるし、
また、非同期で(独立に)行うことも可能である。
【0161】また、上述の場合には、自信モデルの値
を、2つの閾値ε1およびε2と比較することにより、単
純に、スーパーバイザの指示に従う場合、とりあえず
は、スーパーバイザの指示に従うが、その指示の変更を
要求する場合、スーパーバイザの指示に従わずに、自信
の判断で行動する場合の3通りの場合を設けたが、その
他、例えば、自信モデルの値を、1つの閾値と比較する
ことにより、スーパーバイザの指示に従う場合と、スー
パーバイザの指示に従わずに、自信の判断で行動する場
合との2通りの場合だけを設けるようにすることも可能
である。さらに、自信モデルの値は、3以上の閾値と比
較し、4通り以上の場合を設けて、各種の処理を行うよ
うにすることも可能である。
【0162】以上、本発明を、協調運転によるサッカー
の試合を行うロボットに適用した場合について説明した
が、本発明は、サッカーの試合に限らず、例えば、災害
現場での作業等を行うロボットにも適用可能である。ま
た、本発明は、現実の物体として存在するロボットだけ
でなく、ディスプレイ等に表示される仮想的なキャラク
タ等にも適用可能である。
【0163】なお、本実施の形態においては、上述した
一連の処理を、CPU10Aにプログラムを実行させる
ことにより行うようにしたが、一連の処理は、それ専用
のハードウェアによって行うことも可能である。
【0164】また、プログラムは、あらかじめメモリ1
0B(図3)に記憶させておく他、フロッピーディス
ク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magn
eto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Dis
c)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記
録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)してお
くことができる。そして、このようなリムーバブル記録
媒体を、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供
し、ロボット(メモリ10B)にインストールするよう
にすることができる。
【0165】さらに、プログラムは、リムーバブル記録
媒体からインストールする他、ダウンロードサイトか
ら、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、無線で
転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネッ
トといったネットワークを介して、有線で転送し、メモ
リ10Bにインストールすることができる。
【0166】この場合、プログラムがバージョンアップ
されたとき等に、そのバージョンアップされたプログラ
ムを、メモリ10Bに、容易にインストールすることが
できる。
【0167】ここで、プログラムは、1のCPUにより
処理されるものであっても良いし、複数のCPUによっ
て分散処理されるものであっても良い。
【0168】また、本明細書において、CPU10Aに
各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理
ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された
順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的ある
いは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいは
オブジェクトによる処理)も含むものである。
【0169】なお、オブジェクトによる場合(オブジェ
クト指向プログラミングによる場合)においては、例え
ば、上述の局面認識処理、先読み処理、先読み評価処
理、行動決定処理は、それぞれ独立したオブジェクトと
して実現することができる。この場合、例えば、先読み
評価処理を行うオブジェクトは、先読み処理を行うオブ
ジェクトによって得られる先読みデータ等が必要となる
が、これは、先読み評価処理を行うオブジェクトが、先
読み処理を行うオブジェクトに対して、メッセージパッ
シングを行うことにより要求することになる。
【0170】また、本実施の形態では、スーパーバイザ
をロボットとするようにしたが、スーパーバイザは、人
が行うことも可能である。この場合、スーパーバイザと
なる人は、例えば、所定の送受信装置を操作することの
他、音声によって、プレーヤとしてのロボットとの間で
情報のやりとりを行うことが可能である。音声による場
合は、プレーヤとしてのロボットにおいて、スーパーバ
イザである人の発話が音声認識されるとともに、スーパ
ーバイザである人に伝えるべき情報が、合成音で出力さ
れる。
【0171】さらに、本実施の形態では、ロボットにお
いて、先読みを行い、自信がある状態においては、その
先読み結果に基づいて、最終的な行動を決定するように
したが、ロボットの最終的な行動は、先読み結果に基づ
いて決定するのではなく、例えば、幾つかの行動の中か
ら1つを確率的に選択すること等によって決定するよう
にすることも可能である。
【0172】また、本実施の形態では、自信モデルの値
と所定の閾値との大小関係に基づいて、最終的な行動の
決定を、ロボットの判断で行うか、またはスーパーバイ
ザの指示にしたがって行うかを決定するようにしたが、
最終的な行動の決定を、ロボット自身の判断で行うか、
またはスーパーバイザの指示にしたがって行うかは、そ
の他、例えば、自信モデルの値に基づいて、確率的に決
定することが可能である。
【0173】
【発明の効果】本発明の行動制御装置および行動制御方
法、並びに記録媒体によれば、自信の度合いを表す自信
モデルを記憶する記憶手段に記憶された自信モデルに基
づいて、行動対象の行動が決定される。従って、効率的
な協調運転を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したサッカーシステムの一実施の
形態の構成例を示す図である。
【図2】サッカーを行うプレーヤとなるロボットの外観
構成例を示す斜視図である。
【図3】図2のロボットの電気的構成例を示すブロック
図である。
【図4】コントローラ10の機能的構成例を示すブロッ
ク図である。
【図5】行動モデルを示す図である。
【図6】姿勢遷移機構部54の処理を説明するための図
である。
【図7】音声認識部50Aの構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】音声認識部50Aの処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図9】画像認識部50Bの構成例を示すブロック図で
ある。
【図10】画像認識部50Bの処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】音声合成部55の構成例を示すブロック図で
ある。
【図12】行動決定機構部52の構成例を示すブロック
図である。
【図13】言語処理部61の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図14】行動制御部62の構成例を示すブロック図で
ある。
【図15】局面認識処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図16】先読み処理を説明するためのフローチャート
である。
【図17】先読み評価処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図18】行動決定処理を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
2 胴体部ユニット, 3A乃至3D 脚部ユニット,
4 頭部ユニット,5 尻尾部ユニット, 5B ベ
ース部, 10 コントローラ, 10ACPU, 1
0B メモリ, 11 通信部, 15 マイク, 1
6 CCDカメラ, 17 タッチセンサ, 18 ス
ピーカ, 21 AD変換部, 22 特徴抽出部,
23 マッチング部, 24 音響モデル記憶部, 2
5辞書記憶部, 26 文法記憶部, 31 テキスト
生成部, 32 規則合成部, 33 DA変換部,
34 辞書記憶部, 35 解析用文法記憶部,36
音素片記憶部, 41 AD変換部, 42 特徴抽出
部, 43 マッチング部, 44 テンプレートデー
タベース, 50 センサ入力処理部,50A 音声認
識部, 50B 画像認識部, 50C 圧力処理部,
51感情/本能モデル部, 52 行動決定機構部,
53 姿勢遷移機構部, 54 制御機構部, 55
音声合成部, 61 言語処理部, 62 行動制御
部, 63 行動モデル部, 71 局面解析部, 7
2 局面データ記憶部,73 局面先読み部, 74
知識データベース, 75 先読みデータ記憶部, 7
6 局面評価部, 77 自信モデル記憶部, 78
制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 包 洪長 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 廣江 厚夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 岸 秀樹 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 武田 正資 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C150 CA01 CA02 DA04 DA05 DA24 DA26 DA27 DA28 DF02 DF04 ED10 ED21 ED42 ED52 EF16 EF23 EF29 3F059 AA00 BA00 BB06 DA05 DB04 DC00 FC00 FC01 3F060 AA00 BA10 CA14 5H269 AB33 EE14 QC04 QD05 9A001 BB06 HH16 HH17 HH18 HH19 HH30 JJ49 KK32 KK54

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行動する行動対象の行動を制御する行動
    制御装置であって、 自信の度合いを表す自信モデルを記憶する記憶手段と、 前記自信モデルに基づいて、前記行動対象の行動を決定
    する決定手段とを備えることを特徴とする行動制御装
    置。
  2. 【請求項2】 外部からの指示を取得する取得手段と、 外部からの指示にしたがって行動をとった場合と、自身
    の判断で行動をとった場合との優劣を判定する判定手段
    と、 前記判定手段による判定結果に基づいて、前記自信モデ
    ルを操作する操作手段とをさらに備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の行動制御装置。
  3. 【請求項3】 局面の先読みを行う先読み手段をさらに
    備え、 前記判定手段は、前記先読み手段による先読み結果に基
    づいて行動をとった場合と、外部からの指示にしたがっ
    て行動をとった場合との優劣を判定することを特徴とす
    る請求項2に記載の行動制御装置。
  4. 【請求項4】 画像認識を行う画像認識手段をさらに備
    え、 前記先読み手段は、前記画像認識手段による画像認識結
    果に基づいて、前記局面の先読みを行うことを特徴とす
    る請求項3に記載の行動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記取得手段は、前記外部からの指示と
    しての音声を認識する音声認識手段であることを特徴と
    する請求項2に記載の行動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記自信モデルに基づいて、他の装置に
    対する行動の指示を行う指示手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項1に記載の行動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記指示手段は、合成音で、行動を指示
    することを特徴とする請求項6に記載の行動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記行動対象は、ロボット、または仮想
    的なキャラクタであることを特徴とする請求項1に記載
    の行動制御装置。
  9. 【請求項9】 ロボットであることを特徴とする請求項
    1に記載の行動制御装置。
  10. 【請求項10】 行動する行動対象の行動を制御する行
    動制御方法であって、自信の度合いを表す自信モデルを
    記憶する記憶手段に記憶された前記自信モデルに基づい
    て、前記行動対象の行動を決定する決定ステップを備え
    ることを特徴とする行動制御方法。
  11. 【請求項11】 行動する行動対象の行動を制御する行
    動制御処理を、コンピュータに行わせるプログラムが記
    録されている記録媒体であって、 自信の度合いを表す自信モデルを記憶する記憶手段に記
    憶された前記自信モデルに基づいて、前記行動対象の行
    動を決定する決定ステップを備えるプログラムが記録さ
    れていることを特徴とする記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239849A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ロボット制御システム
KR101239274B1 (ko) * 2009-07-06 2013-03-06 한국전자통신연구원 상호작용성 로봇

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