JP2001211829A - 生葉処理機 - Google Patents

生葉処理機

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JP2001211829A
JP2001211829A JP2000023634A JP2000023634A JP2001211829A JP 2001211829 A JP2001211829 A JP 2001211829A JP 2000023634 A JP2000023634 A JP 2000023634A JP 2000023634 A JP2000023634 A JP 2000023634A JP 2001211829 A JP2001211829 A JP 2001211829A
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JP2000023634A
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Taizan Uchida
太山 内田
Hisashi Sugiura
久 杉浦
Satoshi Suzuki
聡 鈴木
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】生葉の状態に応じて1台の処理機で除水処理と
篩分処理を択一的に行い、生葉処理作業の効率化を図り
得る生葉処理機1の提供。 【解決手段】機枠2に回転可能に設けられると共に上流
側に供給された生葉を回転しつつ搬送して下流側下部に
配置された第1の搬送手段に供給する金網ドラム3と、
機枠に設けられ金網ドラム内に所定温度の風を供給し得
る風導4と、金網ドラムの下方に配置され一方の端部が
第1の搬送手段7に連結されると共に他方の端部が切れ
葉等回収手段に連結された第2の搬送手段5とを備え、
金網ドラムに供給される生葉の状態に応じて、金網ドラ
ムから落下する切れ葉等を第2の搬送手段によって第1
の搬送手段と切れ葉等回収手段のいずれか一方に供給し
得るように構成する。又、風導を介する金網ドラム内へ
の風の供給が、生葉の状態に応じて制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば生葉自動コ
ンテナから供給される生葉を処理する生葉処理機に係わ
り、特に生葉の状態に応じて、その水分を除去する除水
処理と、生葉内に含まれる切れ葉や木茎等を分離する篩
分処理とを1台の処理機で行い得る生葉処理機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、茶園から摘採された生葉は、
20〜30キログラム毎に摘採袋に収容されたり、ある
いは摘採したままの状態で、トラック等で製茶工場に搬
入され、生葉自動コンテナを介して製茶工程の前段とし
ての蒸熱工程に供給される。ところで、この蒸熱工程の
蒸機に供給される生葉には、天候や摘採時間によって、
例えば生葉が乾き葉の場合もあれば露葉や雨葉である場
合もあり、また手摘みか機械摘みかによって、生葉内に
含まれる木茎や切れ葉等の量に差がある等、蒸機に供給
される生葉の状態がそれぞれ異なる。
【0003】そこで従来、このように状態が異なる生葉
を略均一な状態に処理して蒸機に供給するために、生葉
自動コンテナと蒸機との間に露葉や雨葉に付着した水分
を除去する生葉除水機を設置すると共に、生葉内の木茎
等を生葉と分離する篩分機を設置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この製
茶工程に生葉除水機と篩分機を設置する構造にあって
は、生葉除水機と篩分機がそれぞれ別体の専用機である
ことから、製茶工場内にそれぞれの専用の設置スペース
を必要とし、製茶工場内のスペースを有効活用すること
が難しいという問題点があった。また、生葉の状態によ
っては、生葉除水機あるいは篩分機の処理が不要な場合
もあるが、このような場合、生葉除水機や篩分機に生葉
を選択的に供給するために、複数の搬送コンベアを切替
可能に連結配置する必要があり、その構成が複雑になる
等、生葉の状態に応じた処理作業を効率良く行うことが
難しいという問題点もあった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、請求項1記載の発明の目的は、生葉の状態に
応じて1台の処理機で除水処理と篩分処理を択一的に行
い、生葉処理作業の効率化を図り得る生葉処理機を提供
することにある。また、請求項2記載の発明の目的は、
請求項1記載の発明の目的に加え、生葉の状態に応じて
適切な除水処理を行える生葉処理機を提供し、請求項3
記載の発明の目的は、請求項1または2記載の発明の目
的に加え、処理機の構成を簡略化して安価に形成し得る
生葉処理機を提供することにある。また、請求項4記載
の発明の目的は、請求項1ないし3記載の発明の目的に
加え、生葉の状態に応じてより適切な除水処理と篩分処
理等を行い得る生葉処理機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、機枠に回転可
能に設けられると共に上流側に供給された生葉を回転し
つつ搬送して下流側下部に配置された第1の搬送手段に
供給する金網ドラムと、機枠に設けられ金網ドラム内に
所定温度の風を供給し得る風導と、金網ドラムの下方に
配置され一方の端部が第1の搬送手段に連結されると共
に他方の端部が切れ葉等回収手段に連結された第2の搬
送手段とを備え、金網ドラムに供給される生葉の状態に
応じて、金網ドラムから落下する切れ葉等を第2の搬送
手段によって第1の搬送手段と切れ葉等回収手段のいず
れか一方に供給し得る如く構成したことを特徴とする。
【0007】このように構成することにより、金網ドラ
ムの上流側に供給される生葉は、金網ドラムの回転につ
れて下流側に搬送され、金網ドラムの下流側が連結され
た第1の搬送手段に供給される。この時、生葉が金網ド
ラム内を回転しつつ移動する際に、生葉内の切れ葉や木
茎等が金網ドラムの網目から下方に落下して生葉と分離
(篩分)され、この切れ葉等が金網ドラムの下方に配置
された第2の搬送手段上に供給される。そして、この第
2の搬送手段上の切れ葉等は、生葉の状態に応じて、第
2の搬送手段の一方の端部に連結された第1の搬送手段
と他方の端部に連結された切れ葉等回収手段のいずれか
に供給される。
【0008】したがって、例えば摘採直後の生葉におい
ては、切れ葉が生葉に混在しても製茶の臭い等の品質が
低下しないことから、第2の搬送手段の一方の端部から
第1の搬送手段に供給され、例えば生葉自動コンテナ内
で比較的長時間貯留された生葉の場合は、その切れ葉が
製茶の臭いを悪化させるため、この切れ葉等を第2の搬
送手段の他方の端部から切れ葉等回収手段に供給して生
葉への混入を避ける。これにより、生葉の状態に応じた
篩分処理と除水処理を1台の生葉処理機で行うことがで
きる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、風導を介す
る金網ドラム内への風の供給が、金網ドラム内に供給さ
れる生葉の状態に応じて制御されることを特徴とする。
このように構成することにより、例えば生葉が露葉や雨
葉の場合は、風導から所定温度の風を金網ドラム内に供
給して生葉を除水処理し、生葉が乾き葉の場合は風の供
給を停止することができて、生葉の状態に応じた除水処
理が適切に行われる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、第2の搬送
手段が、正逆転可能な搬送コンベアで構成されているこ
とを特徴とする。このように構成することにより、切れ
葉等を搬送する第2の搬送手段として、例えば正逆転モ
ータで駆動する搬送コンベアを使用することができるこ
とから、正逆転操作が確実かつ容易に行えると共にその
構成の簡略化が図れる。
【0011】また、請求項4記載の発明は、金網ドラム
が、生葉の状態に応じてその傾斜角度と回転数が可変し
得る如く構成されていることを特徴とする。このように
構成することにより、金網ドラムの傾斜角度が可変し得
ることから、例えば生葉が乾き葉の場合は、傾斜角度を
大きくした状態で風を供給することなく篩分処理を行
い、また生葉が露葉の場合は、傾斜角度を小さくした状
態で温風を供給して除水処理を行うことができる。ま
た、金網ドラムの回転数が可変し得ることから、茶期や
茶質に応じ、金網ドラムの回転数を金網ドラム内の茶葉
が風導の吹出口の所まで上がる適正回転数に設定でき、
これらのことから、生葉の状態に応じた除水処理や篩分
処理等がより適切に行える。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる生葉処理機の一実施例を示し、図1がその設置状態
の概略構成図、図2が生葉処理機の正面図、図3がその
右側面図、図4及び図5が動作説明図である。
【0013】図1において、生葉処理機1は、機枠2に
所定角度傾斜した状態で回転可能に設けられた金網ドラ
ム3と、この金網ドラム3内に所定温度の風を供給する
風導4と、金網ドラム3の下方に配置された第2の搬送
手段としての搬送コンベア5とを有している。そして、
生葉処理機1の金網ドラム3の上流側3aには、垂直バ
ケットコンベア6の排出口6aが接続されると共に、下
流側3bの下方には、第1の搬送手段としての振動コン
ベア7の上流側が接続されている。
【0014】なお、前記垂直バケットコンベア6のホッ
パ6bには、図示しない生葉自動コンテナに接続された
搬送コンベア8の下流側が接続され、振動コンベア7の
下流側は、その排出口9aが搬送コンベア10に連結さ
れた垂直バケットコンベア9が接続されている。この搬
送コンベア10は、その下流側が図示しない蒸機に連結
されている。
【0015】また、前記生葉処理機1の搬送コンベア5
は、金網ドラム3と同一方向に所定角度傾斜して機枠2
に設けられ、その一方の端部5bが振動コンベア7に連
結されると共に、他方の端部5aが金網ドラム3の上流
側3aの下方に配置された、切れ葉等回収手段を形成す
る振動コンベア11に連結されている。そして、この搬
送コンベア5は、互いに反対方向となる矢印イ方向もし
くは矢印ロ方向に移動可能に構成されている。
【0016】ここで、生葉処理機1の具体的な構成を図
2及び図3に基づいて説明する。生葉処理機1の金網ド
ラム3は、所定のメッシュ(例えば5メッシュ)の金網
が使用され、生葉の投入口21が形成された上流側3a
及び排出口(図示せず)が形成された下流側3bの外周
面にはリング状のフレーム12がそれぞれ固定されてい
る。このフレーム12は、その下面両側部が機枠2にブ
ラケット等で回転可能に設けられた一対の駆動ローラ1
3と従動ローラ14で支持されている。そして、駆動ロ
ーラ13は、ベルト15やプーリ16等を介して、機枠
2の側面下部に設けられた駆動部17内の駆動モータ1
8に連結されている。
【0017】したがって、駆動モータ18が回転するこ
とによって、プーリ16やベルト15を介して一対の駆
動ローラ13が回転し、金網ドラム3が図3の矢印ハ方
向に回転することになる。なお、金網ドラム3の上面部
には、その全長に亘って一対のロールブラシ19(図3
参照)が配設されており、このロールブラシ19のブラ
シ先端が金網ドラム3の網目に刺さることによりその目
詰まりが防止される。また、金網ドラム3の内面の所定
位置には、金網ドラム3の回転時に該ドラム3内の生葉
を掻き上げつつ下流側に搬送するための、複数本(例え
ば12本程度)の掻き上げ棧20(図4参照)が固着さ
れている。
【0018】前記風導4は、その一端側が金網ドラム3
の後方側の側面に形成された図示しない吹出口に接続さ
れると共に、他端側が図示しない熱風発生装置に接続さ
れている。そして、この風導4は、熱風発生装置から供
給される所定温度の風を導いて金網ドラム3内に所定の
風量で供給し、金網ドラム3内の例えば露葉に付着した
露(水分)を除去する。
【0019】また、前記搬送コンベア5は、コンベアフ
レーム22の長手方向の両端部に回転自在に支持された
一対の従動ローラ23と、この両従動ローラ23間で搬
送コンベア5の端部5b側に設けられた駆動ローラ24
と、従動ローラ23及び駆動ローラ24の外周面に懸架
された搬送ベルト25を有している。そして、駆動ロー
ラ23は、正逆転モータ26の回転軸に連結されてお
り、この正逆転モータ26が所定方向に回転することに
より、従動ローラ23と駆動ローラ24の外周面に複数
の案内ローラ27の押圧力で懸架された搬送ベルト25
が、矢印イ方向もしくは矢印ロ方向に移動(搬送)する
ことになる。
【0020】なお、機枠2の駆動部17には、金網ドラ
ム3の回転数を調整し得る回転変速ハンドル28が設け
られると共に、機枠2の正面側には、金網ドラム3の内
部の状態を確認したり保守時に使用する開閉可能な化粧
扉29が配設されている。また、金網ドラム3は、図1
に示すように、その上流側3aが機枠2の適宜位置に軸
30を中心に、図示しないドラム傾動機構により下流側
3bが矢印ニの如く傾動可能に配設されており、このド
ラム傾動機構の操作ハンドル(図示せず)を操作するこ
とによって、金網ドラム3の傾斜角度α(図1参照)が
調整される。
【0021】次に、この生葉処理機1の動作の一例を図
4及び図5等に基づいて説明する。なお、以下の説明に
おいては、例えば生葉自動コンテナから生葉処理機1に
供給される生葉の状態が、乾き葉かあるいは雨葉を含む
露葉であるかの第1の状態の場合と、生葉の自動コンテ
ナ内における貯留時間が短い(摘採直後)生葉である
か、あるいは長時間貯留された生葉であるかの第2の状
態の場合の二例について説明する。
【0022】先ず、第1の状態において、生葉の状態が
乾き葉の場合は、図4に示すように、前記ドラム傾動機
構の操作ハンドルを操作して、金網ドラム3の傾斜角度
をα=8度程度と大きく設定すると共に、熱風発生装置
を停止状態とする。この状態で、金網ドラム3を所定の
回転数で回転させつつ、投入口21から生葉を供給する
と、この生葉は、掻き上げ棧20で掻き上げられつつ傾
斜した金網ドラム3の内面に沿って下流側に搬送され、
排出口から振動コンベア7上に排出(供給)される。
【0023】この生葉の金網ドラム3内の搬送時に、所
定メッシュの金網の目から切れ葉や木茎あるいはゴミ等
(以下、切れ葉等という)が下方に落下して生葉と分離
(篩分)されるが、その際、生葉が乾き葉であることか
ら、金網ドラム3の傾斜角度αを大きく設定することに
よって、生葉の搬送速度が速くなり篩分処理の効率が高
められる。そして、生葉と分離された切れ葉等は、搬送
コンベア5の搬送ベルト25上に載置(供給)されて、
搬送コンベア5により所定方向に搬送され、振動コンベ
ア7と振動コンベア11のいずれかに供給される。この
時、搬送コンベア5の搬送方向イ、ロは、例えば切れ葉
等が少ない場合は、正逆転モータ26を正転させて、切
れ葉等を振動コンベア7に供給して生葉に再び混入させ
(但し、ゴミ等は図示しない分離装置によって分離す
る)、切れ葉等が多い場合は、正逆転モータ26を逆転
させて切れ葉等を振動コンベア11に供給(回収)して
生葉への混入を防ぐ。
【0024】一方、生葉が第1の状態の露葉の場合は、
図5に示すように、金網ドラム3の傾斜角度をα=3度
程度に小さく設定すると共に、熱風発生装置を作動させ
て、風導4を介して金網ドラム3内に例えば50℃程度
の温風を矢印ホの如く供給する。また、搬送コンベア5
の正逆転モータ26を逆転させて搬送ベルト25を矢印
ロ方向に移動させる。この状態で、乾き葉と同様に、金
網ドラム3を回転させつつ生葉を供給すると、生葉が金
網ドラム3内を下流側に搬送されて排出口から振動コン
ベア7上に排出(供給)されると共に、金網ドラム3の
金網の目から切れ葉等が下方に落下して生葉と分離され
る。
【0025】また、露葉に付着した露は、温風によって
吹き飛ばされて金網の目から下方の搬送コンベア5の搬
送ベルト25上に落下し、これにより露葉の表面に付着
した露が除去、すなわち除水処理される。この露葉の除
水処理時に、金網ドラム3の傾斜角度αが小さく設定さ
れていることから、露葉の金網ドラム3内における搬送
速度が比較的遅く設定され、この搬送中に温風に晒され
て露葉の表面に付着した露が効果的に除水されることに
なる。そして、搬送コンベア5上に落下した露や切れ葉
等は、振動コンベア11に供給され、該振動コンベア1
1に連結された回収箱31(図1参照)に回収される。
【0026】また、生葉が前記第2の状態において摘採
直後の場合は、生葉に含まる切れ葉等が製茶の臭い等の
品質への影響がほとんどないことが知られているため、
搬送コンベア5の正逆転モータ26を正転させ、この状
態で、金網ドラム3を所定の回転数で回転させつつ、投
入口21から生葉を供給する。なお、金網ドラム3の傾
斜角度αは生葉の状態に応じて適宜に設定される。そし
て、金網ドラム3内に供給された生葉は、前述したと同
様に、掻き上げ棧20で掻き上げられつつ金網ドラム3
内を下流側に搬送され、振動コンベア7上に排出(供
給)される。
【0027】また、金網ドラム3内の搬送される生葉に
含まれる切れ葉等は、所定メッシュの金網の目から下方
の搬送コンベア5上に落下するが、この切れ葉等は、搬
送コンベア5で矢印イ方向に搬送されることから、振動
コンベア7上で生葉に再び混入されて蒸機に供給される
ことになる。この切れ葉等が生葉に混入しても、生葉自
体が摘採直後であることから、前述したように製茶の品
質を低下させることはない。
【0028】一方、生葉が第2の状態において長期間貯
留されていた生葉の場合は、この種の生葉に含まれる切
れ葉等が製茶の臭い等の品質に悪影響を与えるため、搬
送コンベア5の正逆転モータ26を逆転させ、この状態
で金網ドラム3を所定の回転数で回転させつつ、投入口
21から生葉を供給する。この生葉は金網ドラム3内を
下流側に搬送されて振動コンベア7上に排出(供給)さ
れ、切れ葉等は金網の目から下方の搬送コンベア5上に
落下する。
【0029】そして、この搬送コンベア5上に落下した
切れ葉等は、搬送コンベア5で矢印ロ方向に搬送されて
振動コンベア11に供給されて回収される。したがっ
て、この生葉の場合は、切れ葉等が生葉と確実に分離さ
れて適宜に処理されるため、蒸機に供給される生葉に切
れ葉等が含まれることがなくなり、臭い等の品質の劣化
のない製茶が得られる。つまり、上記の生葉処理機1に
よれば、生葉の各種状態に応じて、蒸機に供給される生
葉の除水処理や篩分処理を1台の生葉処理機1で行うこ
とができると共に、品質低下を招く切れ葉等や露葉を生
葉から確実に分離して回収箱31に回収できることにな
る。
【0030】なお、以上の各状態の生葉の処理時におい
て、前記金網ドラム3の回転数は、化粧扉29を開けて
内部の生葉の状態を観察し、生葉が風導4の吹出口の所
まで上がってくるように、前記回転変速ハンドル18に
よって設定される。これにより、金網ドラム3の回転数
が、生葉処理装置1の仕様に合わせた標準回転数を基準
にし、生葉の状態に応じて適正回転数に設定されること
になる。したがって、金網ドラム3の回転数を早くすれ
ば処理時間が短くなり、回転数を遅くすれば処理時間が
長くなることになる。
【0031】このように上記実施例の生葉処理機1によ
れば、機枠2に回転可能に設けられた金網ドラム3の下
方に正逆転可能な搬送コンベア5を配置しているため、
金網ドラム3から落下する切れ葉等を搬送コンベア5の
搬送ベルト25上に落下収容して所定方向に搬送し得る
と共に、機枠2に所定の温風を金網ドラム3内に供給し
得る風導4を設けているため、金網ドラム3内に必要に
応じて温風を供給することができる。
【0032】その結果、搬送コンベア5の所定方向への
回転による切れ葉等の篩分処理と、風導4を介した温風
の供給による露葉の除水処理とを1台の生葉処理機1で
行うことができ、従来のように、生葉除水用と篩分用の
専用機をそれぞれ設置する必要がなくなると共に、各専
用機への搬送コンベアの接続が不要となってそのレイア
ウト構成が簡略化される等、製茶工場における設置スペ
ースの効率化を図ることが可能となる。
【0033】また、金網ドラム3の下方に正逆転可能で
端部5bが振動コンベア7に連結され端部5aが振動コ
ンベア11に連結された搬送コンベア5が配置されてい
るため、この搬送コンベア5の搬送方向の選択によっ
て、例えば切れ葉等が製茶の品質に影響しない摘採直後
の生葉の場合には、搬送コンベア5上に落下した切れ葉
等を振動コンベア7に再び供給し、また切れ葉等が製茶
の品質に悪影響を与える長時間貯留された生葉の場合に
は、その切れ葉等を振動コンベア11に供給して生葉へ
の混入を防止することができる。
【0034】また、金網ドラム3が軸30を中心にドラ
ム傾動機構によって傾動可能に配設されると共に、この
金網ドラム3に風導4が連結されているため、例えば生
葉が乾き葉の場合には、金網ドラム4の傾斜角度αを大
きく設定して風の供給を停止させることにより、生葉を
効率的に篩分処理して振動コンベア7に供給することが
でき、また生葉が露葉の場合には、金網ドラム3の傾斜
角度αを小さく設定して温風を供給することにより、生
葉に付着した露を効率的に除去して、良好な生葉を振動
コンベア7に供給することができる。
【0035】特に、露葉の場合に搬送コンベア5を逆転
させることによって、温風によって露葉から除去された
露等を、金網ドラム3の目から下方の搬送コンベア5等
に確実に回収できる。また、金網ドラム3の回転数が可
変し得るため、生葉の状態に応じた適正回転数に容易に
設定でき、これらのことから、生葉自動コンテナから供
給される生葉の状態に応じ生葉処理機1を最適な状態で
作動させることができて、より均一な品質の製茶が得ら
れる生葉を次工程の蒸機に供給することが可能になる。
【0036】さらに、金網ドラム3の下方に配置され切
れ葉等の処置を適宜に選択し得る搬送コンベア5が、正
逆転モータ26と搬送ベルト25等を有する構成である
ため、生葉の状態に応じた搬送方向の選択操作(制御)
を、例えば釦操作によって極めて確実かつ簡単に行うこ
とができると共に、搬送コンベア5自体の構成が簡略化
されて生葉処理機1自体のコストアップを抑えることが
できる。また、前述したように、1台の生葉処理機1で
生葉の除水処理と篩分処理を行うことができるため、別
体の処理機をそれぞれ設置する場合に比較して、製茶工
場における設備のコストダウンを図ることができる。
【0037】なお、上記実施例においては、生葉処理機
1に正逆転可能な搬送コンベア5と金網ドラム3を傾動
させるドラム傾動機構の両方を設けて、生葉の各種状態
に応じて除水処理と篩分処理の両処理を択一的に行うよ
うに構成としたが、本発明はこれに何等限定されず、例
えば正逆転可能な搬送コンベア5を設けるのみで、生葉
の各種状態に応じて両処理を択一的に行うように構成す
ることもできる。
【0038】また、上記実施例においては、分離された
切れ葉等を切れ葉等回収手段の振動コンベア11上に排
出し、これを回収箱31等に回収するように構成した
が、振動コンベア11の代わりに回収箱31を直接配置
することもできる等、適宜の切れ葉等回収手段を採用し
得る。さらに、上記実施例における生葉処理機1に対す
る各種コンベア5、7、11等の接続形態、第1の搬送
手段としての振動コンベア7の形態等も一例であって、
本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、金網ドラムの上流側に供給される生葉が金
網ドラム内を回転しつつ搬送される際に、生葉内の切れ
葉や木茎等を金網ドラムの網目から下方の第2の搬送手
段上に落下させて生葉と分離して第1の搬送手段か切れ
葉等回収手段のいずれかに搬送することができるため、
供給される生葉の状態に応じ、除水処理と篩分処理を1
台の処理機で行うことができて、設置スペースの効率化
とそれに伴うコストダウン及び蒸機に供給される生葉の
品質のより均一化を同時に達成することができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、金網ドラムに供給される
生葉の状態に応じて、風導を介する金網ドラム内への所
定温度の風の供給が制御されるため、例えば生葉が露葉
の場合に、所定温度の温風を供給することができて、生
葉の除水処理を適切に行うことができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1または2記載の発明の効果に加え、金網ドラムの下
方に配置されて切れ葉等を所定方向に搬送する第2の搬
送手段として、例えば正逆転モータで駆動する搬送コン
ベアを使用することができるため、正逆転操作を確実か
つ容易に行うことができると共に、その構成の簡略化と
コストダウンを図ることができる。
【0042】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、金網ドラムの傾
斜角度と回転数が可変し得るように構成されているた
め、例えば生葉が乾き葉の場合は、傾斜角度を大きくし
た状態で温風を供給することなく篩分処理を行い、また
生葉が露葉の場合は、傾斜角度を小さくした状態で温風
を供給して除水処理を行うことができたり、茶期や茶質
に合わせて回転数を適正回転数に設定でき、生葉の状態
に応じた除水処理や篩分処理等をより適切に行うことが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる生葉処理機の設置状態の一実施
例を示す概略構成図
【図2】同生葉処理機の正面図
【図3】同その右側面図
【図4】同生葉が乾き葉の場合の動作説明図
【図5】同生葉が露葉の場合の動作説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・生葉処理機 2・・・・・・・・機枠 3・・・・・・・・金網ドラム 3a・・・・・・・上流側 3b・・・・・・・下流側 4・・・・・・・・風導 5・・・・・・・・搬送コンベア(第2の搬送手段) 5a、5b・・・・端部 7・・・・・・・・振動コンベア(第1の搬送手段) 11・・・・・・・・振動コンベア 20・・・・・・・掻き上げ棧 23・・・・・・・従動ローラ 24・・・・・・・駆動ローラ 25・・・・・・・搬送ベルト 26・・・・・・・正逆転モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 聡 静岡県榛原郡金谷町金谷河原347番地の8 カワサキ機工株式会社内 Fターム(参考) 4B027 FB02 FC03 FP01 FP07 FP10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機枠に回転可能に設けられると共に上流側
    に供給された生葉を回転しつつ搬送して下流側下部に配
    置された第1の搬送手段に供給する金網ドラムと、前記
    機枠に設けられ金網ドラム内に所定温度の風を供給し得
    る風導と、前記金網ドラムの下方に配置され一方の端部
    が前記第1の搬送手段に連結されると共に他方の端部が
    切れ葉等回収手段に連結された第2の搬送手段とを備
    え、前記金網ドラムに供給される生葉の状態に応じて、
    金網ドラムから落下する切れ葉等を第2の搬送手段によ
    って第1の搬送手段と切れ葉等回収手段のいずれか一方
    に供給し得る如く構成したことを特徴とする生葉処理
    機。
  2. 【請求項2】前記風導を介する金網ドラム内への風の供
    給が、金網ドラム内に供給される生葉の状態に応じて制
    御されることを特徴とする請求項1記載の生葉処理機。
  3. 【請求項3】前記第2の搬送手段は、正逆転可能な搬送
    コンベアで構成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の生葉処理機。
  4. 【請求項4】前記金網ドラムは、生葉の状態に応じてそ
    の傾斜角度と回転数が可変し得る如く構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の生
    葉処理機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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