JP2001210170A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JP2001210170A
JP2001210170A JP2000013818A JP2000013818A JP2001210170A JP 2001210170 A JP2001210170 A JP 2001210170A JP 2000013818 A JP2000013818 A JP 2000013818A JP 2000013818 A JP2000013818 A JP 2000013818A JP 2001210170 A JP2001210170 A JP 2001210170A
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JP
Japan
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conductor
contact
fixed
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fixed contact
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JP2000013818A
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English (en)
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Mitsuru Tsukima
満 月間
Takao Mihashi
孝夫 三橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易でしかも可動接触子のスムースな
開閉動作が可能で、大電流遮断時に大きな電磁反発力を
発生することができる開閉器を提供する。 【解決手段】 固定接触子1を、端子部3を形成する第
1導体部1a、固定接点2を有する第3導体部1c、お
よび第1導体部と第3導体部とを二股に分かれて接続す
る第2導体部1bで構成し、第3導体部の第2導体部と
の接続位置を固定接点の位置より可動接触子の可動接点
が設けられていない他端部側で且つ端子部の反対側に配
置し、第1導体部を、接点閉成時の接点接触面より上方
に配置し、第2導体部の二股の間を通って可動接触子が
開閉動作をするように構成された開閉器において、固定
接触子は、第1導体部または第3導体部が分割され展開
された形状を有する平板部材を、第1導体部と第2導体
部の境界部分および第3導体部と第2導体部の境界部分
をそれぞれ折り曲げて成形し、前記分割された部分同士
が接触するように固定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、回路遮断
器や限流器または電磁接触器など、電流遮断時に容器内
でアークが発生する開閉器に関し、特にその固定接触子
の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の開閉器として例えば特
開平6−20547号公報に示された回路遮断器の閉成
状態における要部の構成を示す側面図、図15は図14
の固定接触子の構成を示す斜視図である。図14におい
て、1は固定接触子であり、一端部に固定接点2が固着
され、他端部には端子ネジが挿入される孔3aを有する
端子部3が形成されている。4は可動接触子であり、固
定接点2と接離可能な可動接点5が一端部に固着され、
他端部に回動支点4aを有している。6は消弧装置、7
はこれら固定接触子1、可動接触子4、および消弧装置
6を収納するケースである。8は絶縁物であり、固定接
触子1の一部が被覆されている。図14ではケース7の
一部を取り除いて内部の様子を示している。また、図1
5に示すように、固定接触子1は、第1導体部1a、第
2導体部1b、第3導体部1cとによってJ字状に一体
成形され、そのJ字状の一端である第3導体部1cの上
面部に固定接点2が固着され、第1導体部1aには端子
部3が形成されている。さらに、第2導体部1bはスリ
ット20により二股に分かれて第1導体部1aと第3導
体部1cとを接続しており、第3導体部1c上の固定接
点3に対する可動接触子1の開閉動作はこのスリット2
0を通って行われる。
【0003】まず、回路遮断器の大電流遮断時の動作を
説明する。閉成状態において、可動接触子4に固着され
た可動接点5は、接圧ばね(図示せず)により付勢され
た状態で固定接点2と接触している。ここで、短絡電流
のような大電流が流れた時、固定接触子1と可動接触子
4を流れる電流によって発生する電磁反発力が、前記接
圧ばねのばね力よりも大きくなり、可動接点5は固定接
点2から開離し、接点2,5間にアークが発生する。そ
の後、発生したアークは消弧装置6により消弧される。
【0004】次に、このような構成を有する固定接触子
1の作成方法の一例について説明する。図16は図15
の固定接触子の平面展開図であり、例えば銅板から打ち
抜き加工により図16に示したような形状に加工する。
次に、図16の2つの破線部で約90度に曲げ、固定接
点2を第3導体部1c表面にロウ付けすることにより、
最終的に図15のような固定接触子が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】もし可動接触子4に作
用する電磁反発力を大きくすることができれば開極速度
は大きくなり、アークを急速に引き伸ばすことができ
る。一般に、アークはその長さに比例した抵抗を有する
ので、アークを急速に引き伸ばすことができれば、短絡
回路に急速に大きな抵抗を付加することができ、この急
激な抵抗の発生により大きな事故電流を小さな値に限流
することができる。しかしながら、図15に示したよう
な従来の固定接触子1では、反発電流路(第3導体部1
cの11部分)を長く構成できないため、大きな電磁反
発力を得ることができないという問題点があった。
【0006】そこで、図17に示すように、スリット2
0を短くして第3導体部1cを長くすれば、長い反発電
流路11を確保することができるが、図に向かって左側
の破線で折り曲げるのは図16の場合に比べて折り曲げ
長さが長い(すなわち導体面積が大きい)ため、曲げ加
工が困難であるという問題点があった(なお、端子部3
の位置と固定接点2の位置は他の条件によりほぼ決まっ
ている)。
【0007】また、図18に示すような構成も考えられ
るが、この場合は以下に図19を用いて説明するような
問題がある。図19に、閉成状態における可動接触子と
固定接触子の断面図(図14のA−A線における断面
図)を示す。図19において、可動接触子4に作用する
電磁力の分力Aは、固定接触子1の第3導体部1cによ
るもの、分力BとCはそれぞれ二股に分かれた第2導体
部1b-1と1b-2によるものであり、これらの分力Aと
B、Cの合力が、可動接触子4の開極力になる。このと
き、図18に示した固定接触子1のように、第2導体部
1b-1と1b-2のどちらかが欠けてしまうと、図19で
合力の向きは斜め方向になり、可動接触子4と接続され
る機構部の可動部位に、可動方向と異なる方向に機械的
応力がかかることになる。その結果、可動接触子4の開
閉動作がスムースに行われ難くなるという問題点があ
る。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、製造が容易でしかも可動接
触子のスムースな開閉動作が可能で、大電流遮断時に大
きな電磁反発力を発生することができる回路遮断器等の
開閉器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成に係
る開閉器は、一端部に可動接点を有する可動接触子と、
該可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可能な固
定接点を一端部に有し且つ他端部に端子部を有する固定
接触子とを備え、接点閉成状態の前記可動接点が前記固
定接点から開離する方向を上方とした時、前記固定接触
子を、前記端子部を形成する第1導体部、前記固定接点
を有する第3導体部、および第1導体部と第3導体部と
を二股に分かれて接続する第2導体部で構成し、第3導
体部の第2導体部との接続位置を前記固定接点の位置よ
り可動接触子の可動接点が設けられていない他端部側で
且つ前記端子部の反対側に配置し、第1導体部を、前記
接点閉成時の接点接触面より上方に配置し、第2導体部
の二股の間を通って前記可動接触子が開閉動作をするよ
うに構成された開閉器において、前記固定接触子は、第
1導体部または第3導体部が分割され展開された形状を
有する平板部材を、第1導体部と第2導体部の境界部分
および第3導体部と第2導体部の境界部分をそれぞれ折
り曲げて成形し、前記分割された部分同士が接触するよ
うに固定したものである。
【0010】本発明の第2の構成に係る開閉器は、第1
の構成において、前記固定接触子の端子部には端子ネジ
が挿入される孔が形成されており、且つ前記固定接触子
は、第1導体部が上下に2つに分割されており、該分割
部から観音開き状に展開された形状を有する平板部材
を、第1導体部と第2導体部の境界部分および第3導体
部と第2導体部の境界部分を前記可動接触子の開閉動作
時の変位面に略平行な線でそれぞれ折り曲げることによ
り成形し、分割された2つの第1導体部を端子ネジによ
り固定したものである。
【0011】本発明の第3の構成に係る開閉器は、第1
の構成において、前記固定接触子は、第3導体部が前記
可動接触子の変位面に略平行な線に沿って2つに分割さ
れており、該分割部から観音開き状に展開された形状を
有する平板部材を、第1導体部と第2導体部の境界部分
および第3導体部と第2導体部の境界部分を前記可動接
触子の開閉動作時の変位面に略平行な線でそれぞれ折り
曲げることにより成形し、分割された2つの第3導体部
を分割線上に固定接点を固着することにより固定したも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の一
実施の形態を図を基に説明する。図1は本発明の実施の
形態1による開閉器として回路遮断器の閉成状態を示す
要部の側面図、図2は図1の固定接触子の構成を示す斜
視図、図3は図2の固定接触子の平面展開図である。図
1において、1は固定接触子であり、一端部に固定接点
2が固着され、他端部には端子ネジが挿入される孔3a
を有する端子部が形成されている。4は可動接触子であ
り、固定接点2と接離可能な可動接点5が一端部に固着
され、他端部に回動支点4aを有している。6は消弧装
置、7はこれら固定接触子1、可動接触子4、および消
弧装置6を収納するケースである。図1ではケース7の
一部を取り除いて内部の様子を示している。また、図2
に示すように、固定接触子1は、端子部3を形成する第
1導体部1a、固定接点2を有する第3導体部1c、お
よび第1導体部1aと第3導体部1cとを二股に分かれ
て接続する第2導体部1bで構成されており、第3導体
部1cの第2導体部1bとの接続位置は、固定接点2の
位置より可動接触子4の可動接点5が設けられていない
他端部側で且つ端子部3の反対側(すなわち図2に向か
って固定接点2の左下側)に配置され、第1導体部1a
は、接点2,5閉成時の接点接触面より上方に配置さ
れ、且つ、接点開成時の可動接点5の接触面より下方に
配置されており、第2導体部1bの二股の間を通って可
動接触子4が開閉動作をするように構成されている。ま
たさらに、第1導体部1aは上下に2つに分割されてい
る。
【0013】図3は図2に示したような形状を有する固
定接触子1を第1導体部1aの分割部から観音開き状に
展開して得られる平面展開図を示しており、このような
形状を有する平板部材を、第1導体部1aと第2導体部
1bの境界部分および第3導体部1cと第2導体部1b
の境界部分を可動接触子の開閉動作時の変位面(図3に
可動接触子の幅方向の中心線の変位面を一点鎖線で示
す)に平行な線(図3に破線で示す)でそれぞれ折り曲
げることにより図2に示したような固定接触子1が得ら
れる。図3の破線部(すなわち折り曲げ部)は、いずれ
も導体面積の小さい箇所であり、曲げ加工が容易であ
る。また、第2導体部1bは二股に分かれており可動接
触子4の可動方向と異なる方向に機械的応力がかかるこ
ともなく可動接触子4のスムースな開閉動作が可能であ
る。さらに、作製された固定接触子1は、図2のよう
に、長い反発電流路11を確保できるため、可動接触子
4に大きな電磁反発力を作用させることができる。した
がって、限流性能の優れた回路遮断器を得ることができ
る。さらに、分割部分である第1導体部1a(すなわち
端子部分3)は2重になっており、端子ネジ(図示せ
ず)により共締めすることにより、別部品を設けたり別
工程を付加したりすることなく分割された部分同士が接
触するように強固に固定することができる。
【0014】なお、上記実施の形態では、図3に示した
ように、折り曲げ線(破線)が可動接触子の開閉動作時
の変位面(一点鎖線)に平行である場合について説明し
たが、平行から多少ずれていてもよく、例えば、図2に
おいて第2導体部1bの二股間の間隔が第1導体部1a
側が大きかったり逆に小さかったりしてもよい。
【0015】なお、可動接点5と固定接点2との間に発
生したアークが、第2導体部1bに転位するのを防止す
るため、第2導体部1bにおける接点開成時に可動接点
5の接触面から見渡せる部位を絶縁物で被覆するのが好
ましい。これは以下の各実施の形態においても特に断ら
ないが同様である。
【0016】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2に係る固定接触子の構成を示す斜視図、図5は図4の
固定接触子の平面展開図である。回路遮断器の全体的な
構成は図1と同様である。上記実施の形態1では、第1
導体部1aが2つに分割されている場合について説明し
たが、本実施の形態では、第3導体部1cが可動接触子
の変位面に平行な線に沿って2つに分割されている。
【0017】図5は図4に示したような形状を有する固
定接触子1を第3導体部1cの分割部から観音開き状に
展開して得られる平面展開図を示しており、このような
形状を有する平板部材を、第1導体部1aと第2導体部
1bの境界部分および第3導体部1cと第2導体部1b
の境界部分を可動接触子の開閉動作時の変位面(図5に
可動接触子の幅方向の中心線の変位面を一点鎖線で示
す)に平行な線(図5に破線で示す)でそれぞれ折り曲
げることにより成形し、分割された2つの第3導体部1
cを、分割線上に固定接点2を例えばロウ付けで固着す
ることにより固定して、図4に示すような固定接触子が
得られる。
【0018】本実施の形態においても、図5の破線部
(すなわち折り曲げ部)は、いずれも導体面積の小さい
箇所であり、曲げ加工が容易である。また、作製された
固定接触子1は、図4のように、長い反発電流路11を
確保できるため、可動接触子4に大きな電磁反発力を作
用させることができる。さらに、第2導体部1bは二股
に分かれており可動接触子4の可動方向と異なる方向に
機械的応力がかかることもなく可動接触子4のスムース
な開閉動作が可能である。したがって、限流性能の優れ
た開閉器を得ることができる。さらに、固定接点2のロ
ウ付けにより固定接点2の固着と分割部の固定とを兼ね
ることができるので、別部品を設けたり別工程を付加し
たりすることなく分割された部分同士が接触するように
強固に固定することができる。
【0019】なお、上記実施の形態2では、図5に示し
たように、折り曲げ線(破線)が可動接触子の開閉動作
時の変位面(一点鎖線)に平行である場合について説明
したが、平行から多少ずれていてもよく、例えば、図4
において第2導体部1bの二股間の間隔が第1導体部1
a側が大きかったり逆に小さかったりしてもよい。ま
た、第3導体部1cが可動接触子の変位面に平行な線に
沿って2つに分割されている場合について説明したが、
第3導体部1cを分割する線は可動接触子の変位面に平
行な線から多少ずれていてもよく、さらに直線に限るも
のでもなく、例えば波線等であってもよい。
【0020】実施の形態3.図6は本発明の実施の形態
3に係る固定接触子の構成を示す斜視図、図7は図6の
固定接触子の平面展開図である。回路遮断器の全体的な
構成は図1と同様である。本実施の形態では、第1導体
部1aが上下に分割されるとともに、第3導体部1cも
可動接触子の変位面に平行な線に沿って2つに分割され
ており、図7に示すように、第1導体部1aと第3導体
部1cの両方を分割して展開した形状を有する2枚の平
板部材を用い、破線部でそれぞれ折り曲げることによ
り、第1導体部1aを上下に重ね合せるとともに第3導
体部1cを突き合わせて図6に示すような形状に成形
し、上下に重ねられた第1導体部1aを端子ネジ(図示
せず)により共締めするとともに突き合わされた第3導
体部1cを、分割線上に固定接点2を例えばロウ付けで
固着することにより固定して、図6に示すような固定接
触子が得られる。このように構成されたものにおいて
は、上記実施の形態1および2の効果に加えて、1つ当
たりの平板部材が小さいため材料取りに優れるという効
果も得られる。
【0021】実施の形態4.図8は本発明の実施の形態
4に係る固定接触子の構成を示す斜視図、図9は図8の
固定接触子の平面展開図である。回路遮断器の全体的な
構成は図1と同様である。上記実施の形態1では第1導
体部1aが上下に2つに分割されている場合について示
したが、本実施の形態では第1導体部1aが可動接触子
の変位面(図に可動接触子の幅方向の中心線の変位面を
一点鎖線で示す)に平行な線に沿って2つに分割されて
いる。この場合にも、図9に示すような形状を有する平
板部材を、第1導体部1aと第2導体部1bの境界部分
および第3導体部1cと第2導体部1bの境界部分をそ
れぞれ折り曲げて図8に示すように成形し、第1導体部
1aの分割された部分は、ケース7に設けられた凹みに
より固定され、電気的には端子ネジの締め付けにより接
続される。本実施の形態においても、実施の形態1の場
合と同様に、製造が容易でしかも可動接触子のスムース
な開閉動作が可能で、大電流遮断時に大きな電磁反発力
を発生することができる回路遮断器が得られる。
【0022】実施の形態5.図10は本発明の実施の形
態5に係る固定接触子の構成を示す斜視図、図11は図
10の固定接触子の平面展開図である。回路遮断器の全
体的な構成は図1と同様である。上記実施の形態2では
第3導体部1cが可動接触子の変位面に平行な線に沿っ
て2つに分割されている場合について示したが、本実施
の形態では第3導体部1cが上下に2つに分割されてい
る。この場合にも、図11に示すような形状を有する平
板部材を、第1導体部1aと第2導体部1bの境界部分
および第3導体部1cと第2導体部1bの境界部分をそ
れぞれ折り曲げて図10に示すように成形し、分割され
た2つの第3導体部1cと固定接点2との3者を上下に
重ねてロウ付けすることにより、分割された部分同士が
接触するように固定することができ、実施の形態2の場
合と同様に、製造が容易でしかも可動接触子のスムース
な開閉動作が可能で、大電流遮断時に大きな電磁反発力
を発生することができる回路遮断器が得られる。
【0023】実施の形態6.図12は本発明の実施の形
態6に係る固定接触子の構成を示す斜視図、図13は図
12の固定接触子の平面展開図である。回路遮断器の全
体的な構成は図1と同様である。本実施の形態において
も、固定接触子1は、端子部3を形成する第1導体部1
a、固定接点2を有する第3導体部1c、およびスリッ
ト20を有し第1導体部1aと第3導体部1cとを二股
に分かれて接続する第2導体部1bでJ字状に構成され
ており、第3導体部1cの第2導体部との接続位置は、
固定接点2の位置より可動接触子4の可動接点5が設け
られていない他端部側で且つ端子部3の反対側(すなわ
ち図12に向かって固定接点2の左下側)に配置され、
第1導体部1aは、接点2,5閉成時の接点接触面より
上方に配置され、且つ、接点開成時の可動接点5の接触
面より下方に配置されており、第2導体部1bの二股の
間(スリット20)を通って可動接触子4が開閉動作を
するように構成されている。またさらに、第3導体部1
cは可動接触子の変位面に平行な線に沿って2つに分割
されている。
【0024】このような形状を有する固定接触子は、ま
ず、図13に示すような第3導体部1cが分割され展開
された形状を有する平板部材を、第1導体部1aと第2
導体部1bの境界部分および第3導体部1cと第2導体
部1bの境界部分をそれぞれの破線部で約90度に折り
曲げることにより成形し、分割された2つの第3導体部
1cを、分割線上に固定接点2を例えばロウ付けで固着
することにより固定して得られる。
【0025】本実施の形態においても、図13の破線部
(すなわち折り曲げ部)は、いずれも導体面積の小さい
箇所であり、曲げ加工が容易である。また、第2導体部
1bは二股に分かれており可動接触子4の可動方向と異
なる方向に機械的応力がかかることもなく可動接触子4
のスムースな開閉動作が可能である。さらに、作製され
た固定接触子1は、図12のように、長い反発電流路1
1を確保できるため、可動接触子4に大きな電磁反発力
を作用させることができる。したがって、限流性能の優
れた回路遮断器を得ることができる。さらに、固定接点
2のロウ付けにより固定接点2の固着と分割部の固定と
を兼ねることができるので、別部品を設けたり別工程を
付加したりすることなく分割された部分同士が接触する
ように強固に固定することができる。
【0026】なお、上記各実施の形態では回路遮断器の
場合について説明したが、例えば限流器や電磁接触器等
の他の開閉器であってもよく、上記各実施の形態と同様
の効果が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の構成によ
れば、一端部に可動接点を有する可動接触子と、該可動
接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可能な固定接点
を一端部に有し且つ他端部に端子部を有する固定接触子
とを備え、接点閉成状態の前記可動接点が前記固定接点
から開離する方向を上方とした時、前記固定接触子を、
前記端子部を形成する第1導体部、前記固定接点を有す
る第3導体部、および第1導体部と第3導体部とを二股
に分かれて接続する第2導体部で構成し、第3導体部の
第2導体部との接続位置を前記固定接点の位置より可動
接触子の可動接点が設けられていない他端部側で且つ前
記端子部の反対側に配置し、第1導体部を、前記接点閉
成時の接点接触面より上方に配置し、第2導体部の二股
の間を通って前記可動接触子が開閉動作をするように構
成された開閉器において、前記固定接触子は、第1導体
部または第3導体部が分割され展開された形状を有する
平板部材を、第1導体部と第2導体部の境界部分および
第3導体部と第2導体部の境界部分をそれぞれ折り曲げ
て成形し、前記分割された部分同士が接触するように固
定したものであるので、製造が容易でしかも可動接触子
のスムースな開閉動作が可能で、大電流遮断時に大きな
電磁反発力を発生することができる開閉器が得られる。
【0028】本発明の第2の構成によれば、第1の構成
において、前記固定接触子の端子部には端子ネジが挿入
される孔が形成されており、且つ前記固定接触子は、第
1導体部が上下に2つに分割されており、該分割部から
観音開き状に展開された形状を有する平板部材を、第1
導体部と第2導体部の境界部分および第3導体部と第2
導体部の境界部分を前記可動接触子の開閉動作時の変位
面に略平行な線でそれぞれ折り曲げることにより成形
し、分割された2つの第1導体部を端子ネジにより固定
したものであるので、上記効果に加えて、別部品を設け
たり別工程を付加したりすることなく分割された部分同
士が接触するように強固に固定することができるという
効果が得られる。
【0029】本発明の第3の構成に係る開閉器は、第1
の構成において、前記固定接触子は、第3導体部が前記
可動接触子の変位面に略平行な線に沿って2つに分割さ
れており、該分割部から観音開き状に展開された形状を
有する平板部材を、第1導体部と第2導体部の境界部分
および第3導体部と第2導体部の境界部分を前記可動接
触子の開閉動作時の変位面に略平行な線でそれぞれ折り
曲げることにより成形し、分割された2つの第3導体部
を分割線上に固定接点を固着することにより固定したも
のであるので、上記効果に加えて、別部品を設けたり別
工程を付加したりすることなく分割された部分同士が接
触するように固定することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による回路遮断器の閉
成状態を示す要部の側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係り、図1の固定接
触子の構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係り、図2の固定接
触子の平面展開図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る固定接触子の構
成を示す斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係り、図4の固定接
触子の平面展開図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に係る固定接触子の構
成を示す斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係り、図6の固定接
触子の平面展開図である。
【図8】 本発明の実施の形態4に係る固定接触子の構
成を示す斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態4に係り、図8の固定接
触子の平面展開図である。
【図10】 本発明の実施の形態5に係る固定接触子の
構成を示す斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態5に係り、図10の固
定接触子の平面展開図である。
【図12】 本発明の実施の形態6に係る固定接触子の
構成を示す斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態6に係り、図12の固
定接触子の平面展開図である。
【図14】 従来の回路遮断器の閉成状態を示す要部の
側面図である。
【図15】 図14の固定接触子の構成を示す斜視図で
ある。
【図16】 図15の固定接触子の平面展開図である。
【図17】 従来の回路遮断器で反発電流路を確保した
い場合に考えられる固定接触子の構成の一例を示す平面
展開図である。
【図18】 従来の回路遮断器で反発電流路を確保した
い場合に考えられる固定接触子の構成の別の例を示す斜
視図である。
【図19】 図14のA−A線断面を示し、可動接触子
に作用する電磁力を説明するための図である。
【符号の説明】
1 固定接触子、1a 第1導体部、1b 第2導体
部、1c 第3導体部、2 固定接点、3 端子部、3
a 孔、4 可動接触子、4a 回動支点、5可動接
点、6 消弧装置、7 ケース、8 絶縁物、20 ス
リット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に可動接点を有する可動接触子
    と、該可動接触子の開閉動作で前記可動接点と接離可能
    な固定接点を一端部に有し且つ他端部に端子部を有する
    固定接触子とを備え、接点閉成状態の前記可動接点が前
    記固定接点から開離する方向を上方とした時、前記固定
    接触子を、前記端子部を形成する第1導体部、前記固定
    接点を有する第3導体部、および第1導体部と第3導体
    部とを二股に分かれて接続する第2導体部で構成し、第
    3導体部の第2導体部との接続位置を前記固定接点の位
    置より可動接触子の可動接点が設けられていない他端部
    側で且つ前記端子部の反対側に配置し、第1導体部を、
    前記接点閉成時の接点接触面より上方に配置し、第2導
    体部の二股の間を通って前記可動接触子が開閉動作をす
    るように構成された開閉器において、 前記固定接触子は、第1導体部または第3導体部が分割
    され展開された形状を有する平板部材を、第1導体部と
    第2導体部の境界部分および第3導体部と第2導体部の
    境界部分をそれぞれ折り曲げて成形し、前記分割された
    部分同士が接触するように固定したものであることを特
    徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】 前記固定接触子の端子部には端子ネジが
    挿入される孔が形成されており、且つ前記固定接触子
    は、第1導体部が上下に2つに分割されており、該分割
    部から観音開き状に展開された形状を有する平板部材
    を、第1導体部と第2導体部の境界部分および第3導体
    部と第2導体部の境界部分を前記可動接触子の開閉動作
    時の変位面に略平行な線でそれぞれ折り曲げることによ
    り成形し、分割された2つの第1導体部を端子ネジによ
    り固定したものであることを特徴とする請求項1記載の
    開閉器。
  3. 【請求項3】 前記固定接触子は、第3導体部が前記可
    動接触子の変位面に略平行な線に沿って2つに分割され
    ており、該分割部から観音開き状に展開された形状を有
    する平板部材を、第1導体部と第2導体部の境界部分お
    よび第3導体部と第2導体部の境界部分を前記可動接触
    子の開閉動作時の変位面に略平行な線でそれぞれ折り曲
    げることにより成形し、分割された2つの第3導体部を
    分割線上に固定接点を固着することにより固定したもの
    であることを特徴とする請求項1記載の開閉器。
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