JP2001206040A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001206040A
JP2001206040A JP2000020160A JP2000020160A JP2001206040A JP 2001206040 A JP2001206040 A JP 2001206040A JP 2000020160 A JP2000020160 A JP 2000020160A JP 2000020160 A JP2000020160 A JP 2000020160A JP 2001206040 A JP2001206040 A JP 2001206040A
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air
temperature
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blower
blown
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JP2000020160A
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Nobukazu Kuribayashi
信和 栗林
Tatsumi Kumada
辰己 熊田
Shigeki Harada
茂樹 原田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動制御タイプの空調装置において、例えば
エンジンの低温始動直後などの冷寒時にデフロスタモー
ドが選択された場合においても、乗員が送風レベルをマ
ニュアル操作することなく、乗員の空調フィーリングを
向上できる車両用空調装置を提供すること。 【解決手段】 低温時の始動直後にデフロスタモードが
選択された場合において、デフロスタモードのウォーム
アップパターンP1に従い、冷却水温が第1の設定温度
T1より低い時は送風機を停止し、冷風を吹き出さな
い。また、冷却水温が第1の設定温度T1に上昇到達す
ると送風機をLoレベルで作動させ、その後冷却水温の
上昇に応じて第2の設定温度T2まで送風機の風量レベ
ルを増加させることができ、温風を効果的に吹き出すこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばウォームア
ップ制御機能付きの自動制御タイプの空調装置に好適な
車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冬時のような寒い中で車両を起動し始め
るとき、車室内、エンジン冷却水等はかなり冷えた状態
にある。そのようなときにエアミックスモードをマック
スホットにして風量を最大にすると、冷たい風が送風さ
れることになり、かえって乗員は寒さを感じる。
【0003】そのような不具合を避けるためになされる
制御として、車室内温度を自動制御する自動制御型空調
装置、いわゆるオートエアコンディショナでは、暖房モ
ードが選択されたとき(吹出口モードがフットモードあ
るいはバイレベルモードであるとき)、エンジンの冷寒
始動直後などのようにエンジン冷却水が十分に温まって
いない場合は、車室内への送風量を少なくあるいはなく
して、冷風を吹きつけられることによって生じる冷気を
少なくする、いわゆるウォームアップ制御が知られてい
る。
【0004】しかし、外気温が低く、窓の内側に曇りが
発生し易い条件下では、ウォームアップ制御により、車
室内への送風量が少ないときあるいは送風されていない
ときには、窓曇りが発生する場合がある。
【0005】これを防止するための従来技術として、例
えば特開昭60−85013号公報に開示された自動車
用空調装置がある。この空調装置は、エンジン始動直
後、車室内がある所定温度以下でしかも冷却水温が低い
間、かつ吹出口がデフロスタモード以外の場合には、送
風機を止めて乗員の冷風感を防ぐようにしている。一
方、吹出口がデフロスタモードにセットされた場合には
送風機を自動制御して適宜な風量で送風し、窓の曇り除
去を優先させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記空調装
置では、低温始動直後に窓に曇りが発生した場合、曇り
除去のためにデフロスタモードを選択すると、送風機を
自動制御して適宜な風量で送風するため、結果として冷
風がHiレベルで吹き出す。そしてHiレベルで吹き出
した冷風は、乗員の頭部にまで到達するため、空調フィ
ーリングの悪化を招く。
【0007】また、乗員がこれを回避するためには、自
動制御を解除し、マニュアル操作で送風機をLoレベル
に固定させるという煩わしさがある。
【0008】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、自動制御タイプの空調装置において、例えばエンジ
ンの低温始動直後などの冷寒時にデフロスタモードが選
択された場合においても、乗員が送風レベルをマニュア
ル操作することなく、乗員の空調フィーリングを向上で
きる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜9に記載の発明では、風量制御手段(S
104)は、送風機(11、19)より送風される空気
がデフロスタ吹出口(30)から吹き出すデフロスタモ
ードが選択されたとき、温度調節手段(12、13、2
1)に用いる冷却水の温度またはその関連値が所定値
(T1)以上になると送風を行うように構成されている
ことを特徴としている。
【0010】これによると、低温始動直後などの冷寒時
にデフロスタモードが選択された場合においても、冷却
水の温度またはその関連値が所定値(T1)になるまで
冷風は吹き出さない。従って乗員はブロワレベルをマニ
ュアル操作することなく、乗員のフィーリングを向上す
ることができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、風量制
御手段(S104)は、送風機(11、19)より送風
される空気がデフロスタ吹出口(30)から吹き出すデ
フロスタモードが選択されたとき、温度調節手段(1
2、13、21)に用いる冷却水の温度またはその関連
値が第1の値(T1)になると送風を開始し、第1の値
(T1)から第2の値(T2)までの間それらの値に応
じた風量制御を行うように構成されていることを特徴と
している。
【0012】これによると、低温始動直後などの冷寒時
にデフロスタモードが選択された場合においても、冷却
水の温度またはその関連値が第1の値(T1)になるま
で冷風は吹き出さない。また、これに加えて、冷却水の
温度またはその関連値が第1の値(T1)から第2の値
(T2)までの間は、冷却水温の増加に応じた風量増加
ができる。従って防曇性を確保しつつ、乗員の空調フィ
ーリングを更に向上することができる。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、風量制
御手段(S104)は、送風機(11、19)より送風
される空気がフット吹出口(32)から吹き出すフット
モード、またはフット吹出口(32)およびフェイス吹
出口(31)から吹き出すバイレベルモードが選択され
たとき、温度調節手段(12、13、21)に用いる冷
却水の温度またはその関連値が第3の値(T3)になる
と送風を開始し、第3の値(T3)から第4の値(T
4)までの間それらの値に応じた風量制御を行うように
構成され、かつ第1の値(T1)が第3の値(T3)よ
りも低く設定されていることを特徴としている。
【0014】これによると、デフロスタモードにおける
送風開始温度を、フットモードもしくはバイレベルモー
ドにおける送風開始温度より低い温度に設定しているた
め、防曇に効果的な温風を早期に吹き出すことができ
る。
【0015】また、請求項4に記載の発明では、請求項
3に記載の発明において、第2の値(T2)と第1の値
(T1)との差が、第4の値(T4)と第3の値(T
3)との差より小さいことを特徴としている。
【0016】これによると、デフロスタモードおける送
風開始後の冷却水温の増加に対する風量増加の割合を、
フットモードもしくはバイレベルモードにおける送風開
始後の冷却水温の増加に対する風量増加の割合より高く
することができる。従って、防曇に効果的な温風風量を
早期に増加し吹き出すことができる。
【0017】また、請求項5に記載の発明では、風量制
御手段(S104)は、送風機(11、19)より送風
される空気がフット吹出口(32)およびデフロスタ吹
出口(30)から吹き出すフットデフロスタモードが選
択されたとき、温度調節手段(12、13、21)に用
いる冷却水の温度またはその関連値が第5の値(T5)
になると送風を開始し、第5の値(T5)から第6の値
(T6)までの間それらの値に応じた風量制御を行うよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0018】これによると、低温始動直後などの冷寒時
にフットデフロスタモードが選択された場合において
も、冷却水の温度またはその関連値が第5の値(T5)
になるまで冷風は吹き出さない。また、これに加えて、
冷却水の温度またはその関連値が第5の値(T5)から
第6の値(T6)までの間は、冷却水温の増加に応じた
風量増加ができる。従ってデフロスタモードが選択され
た場合と同様に、防曇性を確保しつつ、乗員の空調フィ
ーリングを向上することができる。
【0019】また、請求項6に記載の発明では、風量制
御手段(S104)は、送風機(11、19)より送風
される空気がフット吹出口(32)から吹き出すフット
モード、またはフット吹出口(32)およびフェイス吹
出口(31)から吹き出すバイレベルモードが選択され
たとき、温度調節手段(12、13、21)に用いる冷
却水の温度またはその関連値が第3の値(T3)になる
と送風を開始し、第3の値(T3)から第4の値(T
4)までの間それらの値に応じた風量制御を行うように
構成され、かつ第5の値(T5)が第3の値(T3)よ
りも低く設定されていることを特徴としている。
【0020】これによると、フットデフロスタモードに
おける送風開始温度を、フットモードもしくはバイレベ
ルモードにおける送風開始温度より低い温度に設定して
いるため、フットデフロスタモードにおいても、防曇に
効果的な温風を早期に吹き出すことができる。
【0021】また、請求項7に記載の発明では、外気温
を検出する外気温検出手段(2)を備え、風量制御手段
(S104)は、外気温が所定温度より低いとき、外気
温に応じて第1の値(T1)を低温側に変更することを
特徴としている。
【0022】これによると、外気温が所定温度より低
く、特に窓に曇りが発生し易い条件下では、デフロスタ
モードにおける送風開始温度を低温側にシフトすること
で、防曇に効果的な温風を更に早期より吹き出すことが
できる。
【0023】また、請求項9に記載の発明では、窓外側
凍結検出手段が窓の外側表面の凍結を検出した場合は、
風量制御手段(S104)は、送風機(11、19)よ
り送風される空気がデフロスタ吹出口(30)から吹き
出すデフロスタモードが選択されたとき、送風機(1
1、19)を温度情報に基づいて風量制御することを特
徴としている。
【0024】これによると、窓の外側表面が凍結してい
る場合には、デフロスタモードにおけるウォームアップ
制御は解除され、通常風量制御となる。従って、解凍に
効果的な大量の温風を早期に吹き出すことができる。こ
れによって、視界を確保した安全な走行を早期に開始す
ることができる。
【0025】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0027】(一実施形態)図1は本発明を適用した自
動車用空調装置の構成を概略的に示す模式構成図であ
る。
【0028】図1に示すように、通風ダクト20内には
このダクト20内に空気流を発生させるブロワモータ1
1によって駆動されるブロワ19が配設されている。こ
こでブロワモータ11とブロワ19とで送風機を構成し
ている。ブロワ19の下流部には、通風ダクト20を塞
ぐようにエバポレータ12が配設され、エバポレータ1
2はブロワ19が吹き出す空気流を冷却する。またエバ
ポレータ12の下流部には、通風ダクト20を約半分塞
ぐようにヒータコア13が配設され、ヒータコア13は
エバポレータ12を通過した冷風を再加熱する。
【0029】また、ヒータコア13の上流部には、ヒー
タコア13を通る空気の割合を切り替えて車室内へ吹き
出す空気の温度を調節するエアミックスダンパ21が配
設されている。ここでエバポレータ12とヒータコア1
3とエアミックスダンパ21とで温度調節手段を構成し
ている。
【0030】通風ダクト20の最下流には、エバポレー
タ12およびヒータコア13によって温度調節された空
気を、フロントガラスへ向かって吹き出すデフロスタ吹
出口30、乗員の上半身へ向かって吹き出すフェイス吹
出口31、および乗員の足元へ向かって吹き出すフット
吹出口32がそれぞれ設けられている。そしてこれらの
各吹出口から吹き出される吹出風量は、デフロスタダン
パ33、フェイスダンパ34およびフットダンパ35に
よってそれぞれ調節される。
【0031】また、ブロワ19の上流部には、内気と外
気との取り込む割合を切り替える内外気切替ダンパ6が
配設されている。
【0032】1は車室内温度を検出する車室温検出手段
である車室温センサ、2は外気温を検出する外気温検出
手段である外気温センサ、3はヒータコア13に流入す
る冷却水の温度を検出する冷却水温検出手段である水温
センサ、4は日射量を検出する日射センサ、および10
は車室内の目標設定温度を設定する車室温設定手段であ
る温度設定器である。そして、上記各センサおよび温度
設定器の出力信号は電子制御ユニット7へ出力される。
【0033】また、コントロールパネル100には、マ
ニュアル操作でオートモードを含め吹出口を切り替える
吹出口切替スイッチ101、およびマニュアル操作でオ
ートモードを含めブロワ19が吹き出す空気流の強さを
切り替えるブロワスイッチ102が設けられている。そ
して、上記各スイッチ101、102の出力信号も電子
制御ユニット7へ出力される。
【0034】電子制御ユニット7は中央演算処理装置、
ROM、RAM、および入出力インターフェイスを備え
た周知のマイクロコンピュータから構成されている。そ
して、上記の各センサ1、2、3、4と温度設定器10
とからの信号およびコントロールパネル100に設けら
れた各スイッチ101、102からの信号に基づいて、
あらかじめ定められたプログラムおよびマップに従って
演算処理し、各アクチュエータを制御する信号を出力す
る。
【0035】電子制御ユニット7は上記の演算処理後、
その演算結果に基づいて内外気サーボモータ5、エアミ
ックスサーボモータ14、および吹出モードサーボモー
タ18へ制御信号を出力し、内外気サーボモータ5は内
外気切替ダンパ6を、エアミックスサーボモータ14は
エアミックスダンパ21を、吹出モードサーボモータ1
8はデフロスタダンパ33、フェイスダンパ34および
フットダンパ35をそれぞれ駆動する。
【0036】また、電子制御ユニット7はブロワコント
ローラ8へも制御信号を出力する。ブロワコントローラ
8はその信号を受けてブロワモータ11の回転数を制御
し、ブロワ19が吹き出す空気流の強さを制御する。
【0037】次に本実施例の作動を図2ないし図4に基
づいて説明する。ここで図2は電子制御ユニット7内の
マイクロコンピュータの制御の概略の流れを示すフロー
チャートであり、図3は図2中のステップS104にお
ける制御の流れを示すフローチャートである。
【0038】本実施例では、図2に示すように、ステッ
プS101において、車室温センサ1、外気温センサ
2、水温センサ3、日射センサ4、温度設定器10、吹
出口切替スイッチ101およびブロワスイッチ102か
らの各信号を読み込む。そしてステップS102では、
ステップS101で読み込んだ車室温センサ1、外気温
センサ2、日射センサ4および温度設定器10からの各
信号に基づいて、温度情報である車室内へ吹き出す空気
の目標吹出温度(以下、TAOという)を求める。
【0039】ここでTAOの求め方について説明する。
車室温センサ1が検出する車室温をTr、外気温センサ
2が検出する外気温をTam、日射センサ4が検出する
日射量をTs、および温度設定器10に設定された設定
温度をTsetとし、車室温Trに乗じられる車室温ゲ
インをKr、外気温Tamに乗じられる外気温ゲインを
Kam、日射量Tsに乗じられる日射量ゲインをKs、
設定温度Tsetに乗じられる設定温度ゲインをKse
t、および補正定数をCとすると、TAOは下記の演算
式に基づいて演算される。
【0040】TAO=Kset×Tset−Kr×Tr
−Kam×Tam−Ks×Ts+C すなわちステップS102における制御機構は温度情報
演算手段である。ステップS102にてTAOを求めた
ら、次にステップS103にて吹出モードを求める。吹
出口切替スイッチ101からの信号により、吹出口切替
スイッチ101がオートモードにないときはマニュアル
固定された吹出モードとし、吹出口切替スイッチ101
がオートモードにあるときは、ステップS102にて求
めたTAO等の情報より吹出モードを決定する。吹出モ
ードの求め方は既に公知なので、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0041】ステップS103にて吹出モードを求めた
ら、次にステップS104にてそのときの状況に応じた
最適なブロワモータ11への供給電圧を求める。つまり
ブロワ19が吹き出す最適風量を求める。そのためステ
ップS104では図3に示すフローを実行する。
【0042】自動車の図示していないイグニッションス
イッチをオンすると、ブロワスイッチ102からの信号
により、ブロワがオートモードに設定されているかどう
かを判断する(ステップS1)。ブロワがオートモード
に設定されていない場合には、ブロワスイッチ102に
よりマニュアル設定されたブロワの風量レベルに固定制
御される(ステップS2)。そして、その後リターンす
る。
【0043】ステップS1において、ブロワがオートモ
ードに設定されている場合には、水温センサ3からの信
号により冷却水温が第2の設定温度T2である35°C
以下であるかどうかを判断する(ステップS3)。冷却
水温が35°C以下である場合には、ステップS103
にて求めた吹出モードにより、吹出口がデフロスタモー
ドに設定されているかどうかを判断する(ステップS
4)。吹出口がデフロスタモードに設定されている場合
には、ブロワの風量レベルを図3に示すデフロスタウォ
ームアップパターンP1に従って制御する(ステップS
5)。そして、その後リターンする。
【0044】図4に示すように、デフロスタウォームア
ップパターンP1は、本例では冷却水温が第1の設定温
度T1である20°C未満である場合には、ブロワを停
止し送風を行わず、冷却水温が20°Cとなった場合に
ブロワ風量Loレベルで送風を開始する。冷却水温が2
0°C以上で第2の設定温度T2である35°C以下で
ある場合には、冷却水温の上昇に応じてブロワ風量をL
oレベルからHiレベルへと上昇させる。
【0045】なお、冷却水温が20°Cをはさんで上下
に繰り返し微変動した場合にブロワがオンオフを繰り返
さないように、ブロワを一度オンすると17°Cになる
までオフしないように制御する。
【0046】ステップS3において、冷却水温が35°
Cよりも高い場合、およびステップS4において、吹出
口がデフロスタモードに設定されていない場合には、水
温センサ3からの信号により冷却水温が第6の設定温度
T6である42°C以下であるかどうかを判断する(ス
テップS6)。冷却水温が42°C以下である場合に
は、ステップS103にて求めた吹出モードにより、吹
出口がフットデフロスタモードに設定されているかどう
かを判断する(ステップS7)。吹出口がフットデフロ
スタモードに設定されている場合には、ブロワの風量レ
ベルを図3に示すフットデフロスタウォームアップパタ
ーンP2に従って制御する(ステップS8)。そして、
その後リターンする。
【0047】図4に示すように、フットデフロスタウォ
ームアップパターンP2は、本例では冷却水温が第5の
設定温度T5である25°C未満である場合には、ブロ
ワを停止し送風を行わず、冷却水温が25°Cとなった
場合にブロワ風量Loレベルで送風を開始する。冷却水
温が25°C以上で第6の設定温度T6である42°C
以下である場合には、冷却水温の上昇に応じてブロワ風
量をLoレベルからHiレベルへと上昇させる。
【0048】なお、冷却水温が25°Cをはさんで上下
に繰り返し微変動した場合にブロワがオンオフを繰り返
さないように、ブロワを一度オンすると22°Cになる
までオフしないように制御する。
【0049】ステップS6において、冷却水温が42°
Cよりも高い場合、およびステップS7において、吹出
口がフットデフロスタモードに設定されていない場合に
は、水温センサ3からの信号により冷却水温が第4の設
定温度T4である50°C以下であるかどうかを判断す
る(ステップS9)。冷却水温が50°C以下である場
合には、ステップS103にて求めた吹出モードによ
り、吹出口がフットモードもしくはバイレベルモードに
設定されているかどうかを判断する(ステップS1
0)。吹出口がフットモードもしくはバイレベルモード
に設定されている場合には、ブロワの風量レベルを図3
に示す通常ウォームアップパターンP3に従って制御す
る(ステップS11)。そして、その後リターンする。
【0050】図4に示すように、通常ウォームアップパ
ターンP3は、本例では冷却水温が第3の設定温度T3
である30°C未満である場合には、ブロワを停止し送
風を行わず、冷却水温が30°Cとなった場合にブロワ
風量Loレベルで送風を開始する。冷却水温が30°C
以上で第4の設定温度T4である50°C以下である場
合には、冷却水温の上昇に応じてブロワ風量をLoレベ
ルからHiレベルへと上昇させる。
【0051】なお、冷却水温が30°Cをはさんで上下
に繰り返し微変動した場合にブロワがオンオフを繰り返
さないように、ブロワを一度オンすると27°Cになる
までオフしないように制御する。
【0052】ステップS9において冷却水温が50°C
より高い場合およびステップS10において吹出口がフ
ットモードもしくはバイレベルモードに設定されていな
い場合には、ブロワの風量レベルをステップS102に
て求めたTAO等の情報より通常風量制御する(ステッ
プS12)。そして、その後リターンする。通常風量制
御については既に公知なので、ここでは詳細な説明は省
略する。なお、ステップS104における制御機構は風
量制御手段である。
【0053】以上の説明のようにブロワ19が吹き出す
風量を決定したら、次に図2に示すステップS105に
てエアミックスダンパ21の開度を求める。エアミック
スダンパ21の開度の求め方も既に公知なので、ここで
は詳細な説明は省略する。
【0054】ステップS105にてエアミックスダンパ
21の開度を求めたら、今度はステップS106にて、
吹出モードがステップS103にて求めた吹出モードと
なるように吹出モードサーボモータ18を制御する。
【0055】次にステップS107にて、ブロワ19の
吹出風量をステップS104にて求めた風量とするよう
にブロワコントローラ8へ制御信号を送る。そしてブロ
ワコントローラ8はその信号を受けてブロワモータ11
を通電制御し、ブロワ19を駆動する。
【0056】そしてステップS108では、エアミック
スダンパ21の開度がステップS105にて求めた開度
となるように、エアミックスサーボモータ14を制御す
る。その後リターンする。
【0057】上記フローによると、低温時の始動直後窓
の内側に曇りが発生し、これを除去するためにデフロス
タモードもしくはフットデフロスタモードが選択された
場合においても、冷却水温が所定温度より低い時は送風
機を停止し、冷風を吹き出さず、冷却水温が所定温度に
上昇到達すると送風機をLoレベルで作動させ、その後
冷却水温の上昇に応じて送風機の風量レベルを増加させ
ることができる。また、フットモードもしくはバイレベ
ルモードで行なわれる通常のウォームアップパターンに
比較して、ブロワが送風を開始する冷却水温が低温側に
設定され、冷却水温の上昇に応じて送風機の風量レベル
を増加させる割合も高く設定されている。
【0058】これにより、冷風を乗員に吹き付けること
なく、曇り除去のための温風を始動後早期より効果的に
吹き出すことができる。従って、乗員はブロワレベルを
マニュアル操作することなく、防曇性を確保しつつ、乗
員のフィーリングを向上することができる。
【0059】なお、この実施形態における17°C、2
0°C、22°C、25°C、27°C、30°C、3
5°C、42°C、50°C等の実数値は例示であっ
て、これらの値は空調装置本体の特性や車室容積等に応
じて適宜設定し得る。
【0060】(他の実施形態)上記一実施形態におい
て、第1の設定温度T1、第2の設定温度T2、第5の
設定温度T5および第6の設定温度T6は、一定の温度
を設定するものであったが、外気温センサ2からの信号
により外気温が所定温度より低いと判断した場合は、例
えば図5に示すように、外気温に応じて各設定温度を低
温側に補正するものであってもよい。
【0061】また、上記一実施形態において、デフロス
タモードのウォームアップ制御およびフットデフロスタ
モードのウォームアップ制御は冷却水温に応じて必ず行
なわれるものであったが、窓の外側表面の凍結を検出す
る赤外線センサ等の窓外側凍結検出手段を備え、この窓
外側凍結検出手段からの信号により窓外側表面の凍結を
検出した場合は、デフロスタモードのウォームアップ制
御およびフットデフロスタモードのウォームアップ制御
をキャンセルし、通常風量制御により凍結を早期に解消
するものであってもよい。
【0062】また、上記一実施形態において、ウォーム
アップ制御は冷却水温に対してブロワ風量レベルを1次
関数で増加させるものであったが、これに限らず、冷却
水温とブロワ風量レベルは1次関数以外の関係であって
もよい。
【0063】また、上記一実施形態において、各ウォー
ムアップ制御は、冷却水温に応じてブロワの風量レベル
を制御するものであったが、自動車のエンジン始動後の
経過時間に応じてブロワの風量レベルを制御するもので
あってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における自動車用空調装置
の構成を概略的に示す模式構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における電子制御ユニット
7の概略制御動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態における風量制御手段の制
御動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態における各ウォームアップ
制御の冷却水温とブロワ風量レベルとの関係を示す特性
図である。
【図5】他の実施形態における外気温と第1の設定温度
T1、第2の設定温度T2、第5の設定温度T5および
第6の設定温度T6の補正量との関係を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 車室温センサ 2 外気温センサ 3 水温センサ 7 電子制御ユニット 8 ブロワコントローラ 10 温度設定器 11 ブロワモータ 18 吹出モードサーボモータ 19 ブロワ 101 吹出口切替スイッチ 102 ブロワスイッチ P1 デフロスタウォームアップパターン P2 フットデフロスタウォームアップパターン P3 通常ウォームアップパターン(フットモードおよ
びバイレベルモードのウォームアップパターン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 茂樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 AU00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風ダクト(20)内に設けた送風機
    (11、19)と、 この送風機(11、19)より送風される空気の温度を
    調節する温度調節手段(12、13、21)と、 少なくとも車室内温度および目標設定温度に基づいて車
    室内へ吹き出す温度情報を演算し、この温度情報に基づ
    いて前記温度調節手段(12、13、21)を制御する
    温度情報演算手段(S102)と、 少なくとも前記温度情報に基づいて、前記送風機(1
    1、19)を制御する風量制御手段(S104)とを備
    える車両用空調装置において、 前記風量制御手段(S104)は、前記送風機(11、
    19)より送風される空気がデフロスタ吹出口(30)
    から吹き出すデフロスタモードが選択されたとき、前記
    温度調節手段(12、13、21)に用いる冷却水の温
    度またはその関連値が所定値(T1)以上になると送風
    を行うように構成されていることを特徴とする車両用空
    調装置。
  2. 【請求項2】 通風ダクト(20)内に設けた送風機
    (11、19)と、 この送風機(11、19)より送風される空気の温度を
    調節する温度調節手段(12、13、21)と、 少なくとも車室内温度および目標設定温度に基づいて車
    室内へ吹き出す温度情報を演算し、この温度情報に基づ
    いて前記温度調節手段(12、13、21)を制御する
    温度情報演算手段(S102)と、 少なくとも前記温度情報に基づいて、前記送風機(1
    1、19)を制御する風量制御手段(S104)とを備
    える車両用空調装置において、 前記風量制御手段(S104)は、前記送風機(11、
    19)より送風される空気がデフロスタ吹出口(30)
    から吹き出すデフロスタモードが選択されたとき、前記
    温度調節手段(12、13、21)に用いる冷却水の温
    度またはその関連値が第1の値(T1)になると送風を
    開始し、第1の値(T1)から第2の値(T2)までの
    間それらの値に応じた風量制御を行うように構成されて
    いることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記風量制御手段(S104)は、前記
    送風機(11、19)より送風される空気がフット吹出
    口(32)から吹き出すフットモード、または前記フッ
    ト吹出口(32)およびフェイス吹出口(31)から吹
    き出すバイレベルモードが選択されたとき、前記冷却水
    の温度またはその関連値が第3の値(T3)になると送
    風を開始し、第3の値(T3)から第4の値(T4)ま
    での間それらの値に応じた風量制御を行うように構成さ
    れ、かつ前記第1の値(T1)が前記第3の値(T3)
    よりも低く設定されていることを特徴とする請求項2に
    記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の値(T2)と前記第1の値
    (T1)との差が、前記第4の値(T4)と前記第3の
    値(T3)との差より小さいことを特徴とする請求項3
    に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記風量制御手段(S104)は、前記
    送風機(11、19)より送風される空気がフット吹出
    口(32)およびデフロスタ吹出口(30)から吹き出
    すフットデフロスタモードが選択されたとき、前記冷却
    水の温度またはその関連値が第5の値(T5)になると
    送風を開始し、第5の値(T5)から第6の値(T6)
    までの間それらの値に応じた風量制御を行うように構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空
    調装置。
  6. 【請求項6】 前記風量制御手段(S104)は、前記
    送風機(11、19)より送風される空気がフット吹出
    口(32)から吹き出すフットモード、または前記フッ
    ト吹出口(32)およびフェイス吹出口(31)から吹
    き出すバイレベルモードが選択されたとき、前記冷却水
    の温度またはその関連値が第3の値(T3)になると送
    風を開始し、第3の値(T3)から第4の値(T4)ま
    での間それらの値に応じた風量制御を行うように構成さ
    れ、かつ前記第5の値(T5)が前記第3の値(T3)
    よりも低く設定されていることを特徴とする請求項5に
    記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 外気温を検出する外気温検出手段(2)
    を備え、前記風量制御手段(S104)は、前記外気温
    が所定温度より低いとき、前記外気温に応じて前記第1
    の値(T1)を低温側に変更することを特徴とする請求
    項2〜6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記関連値は、車両に搭載された原動機
    始動後の経過時間であることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 窓の外側表面の凍結を検出する窓外側凍
    結検出手段を備え、この窓外側凍結検出手段が窓の外側
    表面の凍結を検出した場合は、前記風量制御手段(S1
    04)は、前記送風機(11、19)より送風される空
    気がデフロスタ吹出口(30)から吹き出すデフロスタ
    モードが選択されたとき、前記送風機(11、19)を
    前記温度情報に基づいて風量制御することを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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