JP2001205584A - ロボットハンド - Google Patents

ロボットハンド

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JP2001205584A
JP2001205584A JP2000016404A JP2000016404A JP2001205584A JP 2001205584 A JP2001205584 A JP 2001205584A JP 2000016404 A JP2000016404 A JP 2000016404A JP 2000016404 A JP2000016404 A JP 2000016404A JP 2001205584 A JP2001205584 A JP 2001205584A
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work
lifting
posture
robot hand
gripping
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JP2000016404A
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Masaki Nagano
正樹 長野
Tomoharu Nakahara
智治 中原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他のワークを干渉したり傷つけたりすること
なくピッキングすることができ、しかもワーク姿勢に応
じてアプローチできてどのようなワークでもピッキング
できるロボットハンドを提供する。 【解決手段】 傾斜可能なロッド6aの先端にワーク4
を吸着する吸引部を備える吸着手段と、前記吸着手段を
上昇・下降させることのできる駆動部を備える昇降手段
と、ワーク4の位置及び姿勢を計測するワーク計測手段
と、前記ワーク計測手段により計測した情報によりワー
ク4を引き上げる引き上げストローク量を演算・制御す
るストローク調整手段と、吸着後のワーク4の振動を抑
制し姿勢を安定させる姿勢安定手段と、複数の爪5を有
する把持手段と、ワーク4の吸着面の法線方向と前記ロ
ッド6aの法線方向の角度差を吸収する角度差吸収手段
とをロボットのアーム1の先端のハンド本体2aに備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ばら積みされたワ
ークをファクトリーオートメーション化(FA化)され
た組み立て・加工ラインに供給するためのロボットのロ
ボットハンドの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のロボット装置としては特
開平11−123681号公報に開示されるものがある
が、図13、図14に示すように構成されている。ま
ず、容器撮像カメラaが山積用容器bの上方に位置決め
されるようにロボットハンドc及びロボットアームdを
移動させ、この容器撮像位置からの撮像画像が容器撮像
カメラaからハンド制御装置eに出力される。このハン
ド制御装置eは当該撮像画像に対して所定の画像処理を
施すと共に、当該加工後撮像画像と予め記憶した部品単
体の部品画像とを比較し、これらがほぼ一致する画像領
域がある場合にはその領域推定される部品fの位置情報
及び姿勢情報を出力する。そしてアーム制御装置gは当
該情報に基づいてロボットアームdを動作させる。この
ようにこれらの制御装置の協調動作により、ロボットハ
ンドcの爪h,h間に当該推定部品位置が位置するよう
に当該ロボットハンドcを移動させた後、当該爪h,h
を閉じる。その結果、リミットセンサーiが爪h,h同
士の接触を検出しない場合には、当該爪h,hで部品f
を挟持したと判断し、ロボットハンドc及びロボットア
ームdを移動させて当該部品fを姿勢検出テーブルjま
で移動させる。その後、爪h,hは開かれ、部品fは姿
勢検出テーブルj上に載置される。
【0003】姿勢検出テーブルjに部品fが載置される
と、当該姿勢検出テーブルjの撮像画像がテーブル撮像
カメラkから画像処理装置mに対して出力される。この
画像処理情報は当該画像に対して所定の画像処理を施す
と共に、当該加工後撮像画像と予め記憶した部品単体の
部品画像とを比較し、部品画像と類似性を有する画像領
域を抽出し、そこから部品fの推定位置情報及び推定姿
勢情報を出力する。その結果、ロボットハンドc及びロ
ボットアームdは当該部品fを所定の向きで挟持するよ
うに制御され、その後、当該部品fを搬出容器nの所定
位置に所定の向きに載置できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
のロボットのロボットハンドにあっては山積み用容器に
山積みされた部品であるワークに対して直接爪がアプロ
ーチするため、爪やロボットハンド先端が他のワークに
干渉したり傷つけたりするおそれがある。またワーク姿
勢に対してロボットハンドのアプローチが所定方向であ
るため、山積み容器の壁際或いは傾斜角度の大きいワー
クへのアプローチは不可能であるという問題がある。
【0005】本発明は叙述の点に鑑みてなされたもので
あって、他のワークを干渉したり傷つけたりすることな
くピッキングすることができ、しかもワーク姿勢に応じ
てアプローチできてどのようなワークでもピッキングで
きるロボットハンドを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の請求項1のビンピッキング用のロボットハンド
は、傾斜可能なロッドの先端にワークを吸着する吸引部
を備える吸着手段と、前記吸着手段を上昇・下降させる
ことのできる駆動部を備える昇降手段と、ワークの位置
及び姿勢を計測するワーク計測手段と、前記ワーク計測
手段により計測した情報によりワークを引き上げる引き
上げストローク量を演算・制御するストローク調整手段
と、吸着後のワークの振動を抑制し姿勢を安定させる姿
勢安定手段と、複数の爪を有する把持手段と、ワークの
吸着面の法線方向と前記ロッドの法線方向の角度差を吸
収する角度差吸収手段とをロボットのアームの先端のハ
ンド本体に備えたことを特徴とする。吸着手段にワーク
を吸着してワークを周囲のワークと干渉しない安全な領
域に引き上げ、姿勢安定手段でワークの姿勢を安定させ
ると共に把持手段でワークを把持することができる。こ
のようにワークを把持するようにすることで、ワークを
直接把持せずに安全領域に引き上げてから把持するため
周囲のワークを傷つけずにビンピッキングすることが可
能になる。またワークの位置及び姿勢をワーク計測手段
で計測し、ワーク計測手段により計測した情報によりワ
ークを引き上げるストローク量を演算して引き上げるス
トローク量を調整することにより、引き上げるワークの
形状や位置や姿勢に限定がなくて汎用性に富む。ワーク
の吸着面の法線方向と前記ロッドの法線方向の角度差を
吸収する角度差吸収手段を有することにより、ワークが
ばら積みされた容器の壁際にあるワークや大きく傾いた
ワークに対しても鉛直方向から吸着して引き上げを行う
ことができ、容器内部のすべてのワークをピッキングす
ることが可能になる。
【0007】また本発明の請求項2のロボットハンド
は、請求項1において、前記ワーク計測手段により計測
したワークの傾斜角度が、予め設定した閾値を超えた場
合、前記ロッドの傾斜角度を当該閾値で固定したままワ
ークを接近させて吸着するように制御する制御手段を有
すること特徴とする。ワークの傾斜角度がある閾値まで
はロッドをそれに応じて傾斜させてワークに接近させて
吸着させるが、ある閾値を超えた場合はそれ以上ロッド
を傾斜させることなくワークに接近させて吸着すること
ができる。つまり、ワークの傾斜角度が大きくなるとハ
ンド或いはアームが周囲のワーク或いは容器と干渉する
危険性があるが、上記のように制御するとこれを回避で
きる。またこのように制御するとロボットに無理な姿勢
を強いる必要がなくなるために可動範囲が広がり、また
容器の壁際のピックアップも可能になる。
【0008】また本発明の請求項3のロボットハンド
は、請求項1または請求項2において、 容器の周囲の
壁際にあるワークに対してはワークの傾斜に拘わらずハ
ンド本体を鉛直方向から接近させワークを引き上げ手段
で吸着したまま容器の中央付近に移動させた後、再度ワ
ークのピックアップ作業を再開するように制御する制御
手段を設けたことを特徴とする。容器の壁際にあるワー
クにはハンド本体を鉛直方向からワークに接近させてワ
ークを吸着し、この状態でワークと一緒にハンド本体を
容器の中央に移動させ、この状態から再度ワークのピッ
クアップ作業が再開されるように制御される。これによ
り容器の壁際のワークも確実にピックアップされる。
【0009】また本発明の請求項4のロボットハンド
は、請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、ワーク
を把持する把持手段の閉限幅をワークサイズより小さく
し、且つ閉限に達した位置を検知する検知手段を具備
し、ワーク引き上げ後に検知手段が作動した場合はワー
クの把持に失敗したと判断し、再度ピックアップ動作を
再開させるように制御する制御手段を有することを特徴
とする。ワークの把持手段での把持の成功または失敗を
簡単な構造で判断できる。またワークの把持に失敗した
ときは再度ピックアップ動作を再開でき、把持失敗の場
合はプレース位置までロボットハンドを移動させる無駄
な動作が排除でき、タクトが短縮される。
【0010】また本発明の請求項5のロボットハンド
は、請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、ワーク
を把持する把持手段にコンプライアンスを持たせること
により、ワークにテーパー面が存在しても把持面が前記
テーパー面に倣いながらワークを把持するようにしたこ
とを特徴とする。テーパーのついたワーク或いは複雑な
形状のワークも確実に把持することが可能になる。
【0011】また本発明の請求項6のロボットハンド
は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、所定の
位置に姿勢安定手段として平板を設置し、引き上げ手段
にてワークを吸着して引き上げるとき上記平板の位置ま
で引き上げることにより、平板にて引き上げ後の姿勢を
安定させるようにしたことを特徴とする。引き上げ手段
の吸着子がワークにアプローチする際、吸着子以外の物
体が存在しないため、複雑な形状のワーク、或いは表面
にリブ等が存在するワークでも吸着して引き上げが可能
になる。また平板にワークを当ててワークの姿勢を安定
させるため、姿勢を安定させるときのワークとの接触面
積が大きくて引き上げ後のワークの姿勢安定性が高い。
またワークの吸着面に凹凸があっても引き上げ後のワー
クの姿勢が安定する。
【0012】また本発明の請求項7のロボットハンド
は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、引き上
げ手段の吸着子をワークへアプローチさせた後に、吸着
子の吸引力のより小さい力でワークにエアを吹き当てる
ことによりワークの姿勢を安定させたまま引き上げるよ
うにする姿勢安定手段を設けたことを特徴とする。エア
を吹き当てるという非接触でワークの姿勢を安定させる
ことが可能であり、ワークに傷つける危険性もない。ま
た吸着子がワークへアプローチする際、吸着子以外の物
体が存在しないため、複雑な形状のワーク、或いは表面
にリブ等が存在するワークでも吸着して引き上げが可能
になる。
【0013】また本発明の請求項8のロボットハンド
は、請求項1乃至請求項5のいずれかにおいて、引き上
げ手段の吸着子をワークへアプローチさせる際に吸着子
の周囲に姿勢安定手段としての座を設置することにより
ワークの姿勢を安定させたまま引き上げるようにしたこ
とを特徴とする。ワークの重心から離れた位置を吸着す
るとワークが傾きながら引き上げられ、落下する危険性
があるが、これを回避できる。またワークのぶらつきな
く、安定した状態で引き上げることができる。
【0014】また本発明の請求項9のロボットハンド
は、請求項1乃至請求項5において、引き上げ手段の吸
着子をワークへアプローチさせる際に吸着子の周囲に姿
勢安定手段としての複数のピンを設置することによりワ
ークの姿勢を安定させたまま引き上げるようにしたこと
を特徴とする。ワークの姿勢を安定させるピンの位置を
任意に調整できるため、ワークのサイズや形状に応じて
ワークの姿勢が安定するピンの配置が可能である。また
ワークの重心から離れた位置を吸着するとワークが傾き
ながら引き上げられ、落下する危険性があるが、これを
回避できる。
【0015】また本発明の請求項10のロボットハンド
は、請求項6において、引き上げ手段の吸着子の引き上
げを段階的に停止することが可能になるようにしたこと
を特徴とする。ワークの形状がチャンネルのように凹面
を持つ構造でも引き上げ量の調整により姿勢を安定させ
ることが可能となる。
【0016】また本発明の請求項11のロボットハンド
は、請求項6において、ワークの把持手段を昇降させる
昇降手段を具備し、ワークを平板の位置に引き上げるま
では把持手段を平板より上に位置させ、ワークを平板の
位置に引き上げた後、把持手段を下降させてワークを把
持するようにしたことを特徴とする。吸着子の昇降スト
ロークを増加することができる。また周囲のワークに把
持手段が干渉し、ワークを傷付けるこを防止できる。
【0017】また本発明の請求項12のロボットハンド
は、請求項6において、弾性体を介して平板を設置する
ことによりワークの引き上げ方向にコンプライアンスを
持たせたことを特徴とする。ワークの計測誤差によりハ
ンドが押し込み気味にアプローチした場合や、対象ワー
クより周囲のワークが高い位置に存在した場合において
も、ハンドやワークを破損する危険性を回避できる。
【0018】
【発明の実施の形態】先ず、図1に示す基本的な構造か
ら説明する。図1(a)は本発明に係るロボットハンド
の構造及びこれによるピッキング方法を示す斜視図、図
1(b)はロボットハンドのより具体的な実施の形態の
例を示す斜視図である。ロボットのアーム1の先端には
ハンド2を連結してあり、コンテナのような容器3内に
ばら積みされたワーク4のうち任意のワーク4をピック
アップし、所定の位置に供給したりできるようになって
いる。
【0019】ハンド2のハンド本体2aにはワーク4を
把持する把持手段やワーク4を引き上げる引き上げ手段
やワーク4の姿勢を安定する手段等を設けてある。把持
手段は、本例の場合、一対の近接離間自在な爪5にて形
成されており、エアシリンダ23にて駆動されるように
なっている。そして一対の爪5を離間させた状態で一対
の爪5間にワーク4を位置させ、一対の爪5を近接させ
るように移動させることにより一対の爪5間にワーク4
を把持できるようになっている。また引き上げ手段は吸
着子6と吸着子6を上下に昇降させる昇降手段とで構成
されている。吸着子6は、上下に昇降自在なロッド6a
の下端に吸引部を備える吸着手段としての吸着パッド6
bを設けてある。姿勢を安定する手段は本例の場合、平
板8にて形成されており、平板8にワーク4を当てるこ
とによりワーク4の振動を抑制して姿勢を安定させるよ
うになっている。またワークを吸着して引き上げるとき
そのワークの位置及び姿勢を計測するワーク計測手段を
有している。このワーク計測手段は例えばカメラやレー
ザ等である。またワーク計測手段により計測した情報に
より昇降手段にて引き上げるストローク量を演算・制御
するストローク調整手段も有している。
【0020】しかして容器3内にばら積みされたワーク
4をビンピッキングする場合、次のように行う。容器3
の上の所定の位置にハンド2を移動させ、この状態でロ
ッド6aを下降させて任意のワーク4の吸着面に吸着パ
ッド6bを押し付けてエア吸引のような吸着にて吸着パ
ッド6bにワーク4を吸着させる。吸着パッド6bにワ
ーク4を吸着した状態でロッド6aを図1(a)の矢印
Aのように上昇させてワーク4を周囲のワーク4と干渉
しない安全な領域に引き上げる。ワーク4を所定位置ま
で引き上げると、ワーク4が平板8に当たってワーク4
の姿勢が安定させられる。そして所定の高さまでワーク
4を引き上げると、一対の爪5が図1(a)の矢印Bの
方向に近接するように移動させられて一対の爪5の間に
ワーク4が把持され、吸着が解除される。このようにワ
ーク4が一対の爪5間に把持されることにより、ばら積
みされたワーク4を直接把持せず、安全領域に引き上げ
てから把持するため周囲のワーク4を傷付けずにビンピ
ッキングすることが可能となる。また平板8にワーク4
を当てて姿勢を安定してから一対の爪5間にワーク4を
把持できるためにワーク4を爪5間に安定よく把持でき
ると共にワーク4を傷付けないように把持できる。また
引き上げるワーク4の位置及び姿勢をワーク計測手段で
計測し、ワーク計測手段により計測した情報によりワー
ク4を引き上げるストローク量を演算して引き上げるス
トローク量を調整することにより、引き上げるワーク4
の形状や位置や姿勢に限定がなくて汎用性に富む。
【0021】また図1(c)に示すようにロッド6aの
下端に吸着パッド6bを設けるとき、ロッド6aの下端
に蛇腹9を介装してあり、さらにロッド6aの下部にバ
ネのような弾性体10を介して摺動ロッド7を設けてあ
り、この摺動ロッド7の下端に上記蛇腹9を取り付けて
あり、ハンド2とワーク4の姿勢角度差及び吸着子6の
押し込み量にコンプライアンスを持たせてある。これに
より、例えばワーク4の位置、姿勢をカメラやレーザー
を用いて計測するビンピッキングシステムにおいて、計
測誤差をハンド2が吸収してピックアップすることがで
きる。上記ようにコンプライアンスを持たせた角度差を
吸収する手段により、容器3の壁際にあるワーク4や大
きく傾いたワーク4に対して鉛直方向から吸着して引き
上げを行うことで容器3内部すべてのワーク4をピッキ
ングすることが可能となる。
【0022】次に図2に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の制御手段を採用
したものである。ワーク4の傾斜角度αが予め設定した
閾値εまではワーク4の法線方向Dにロッド6aの傾斜
角度を合わせて接近させるが、傾斜角度αが予め設定し
た閾値εを超えた場合、ロッド6aの傾斜角度を閾値ε
で固定したまま接近させて引き上げ手段で吸着するよう
に制御する制御手段を有する。吸着子6を引き下げたと
きに吸着パット6bがワーク4の吸着面に当たる位置に
アーム1を移動させる。このとき図2(a)に示すよう
にワーク4の傾斜角度αがある閾値εより小さい場合に
は、ワーク4の吸着面の法線方向Dにロッド6aの姿勢
を合わせ、符号Eに示すアプローチ方向に吸着パッド6
bを接近させて吸着パッド6bに吸着して引き上げを行
う。しかしワーク4の傾斜角度αが大きい場合、或いは
ワーク4がコンテナ等の容器3の壁際にある場合、図2
(c)に示すようにハンド2或いはアーム1が容器3の
壁に当たって干渉して(符号Fに示す部分が干渉する部
分である)しまうという問題がある。そこでワーク4の
傾斜角度αがある閾値εを超えた場合、図2(b)に示
すようにロッド6aの傾斜角度を閾値εで保持したまま
吸着パッド6bに接近させ、ピックアップ動作を行う。
これにより前記問題を克服し、容器3内部のワーク4の
すべてをピックアップすることが可能となる。つまり、
ワーク4の傾斜角度αが大きくなるとハンド2或いはア
ーム1が周囲のワーク4或いは容器3と干渉する危険性
があるが、上記のように制御するとこれを回避できる。
またこのように制御するとロボットに無理な姿勢を強い
る必要がなくなるために可動範囲が広がり、また容器3
の壁際のピックアップも可能になる。
【0023】次に図3に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の制御手段を採用
したものである。容器3の周囲の壁際にあるワーク4に
対してはワーク4の傾斜に拘わらずハンド本体2aを鉛
直方向から接近させワーク4を引き上げ手段で吸着した
まま容器3の中央付近に移動させた後、再度ワーク4の
ピックアップ作業を再開するように制御する制御手段を
有する。容器3の壁際にあるワーク4の場合、ワーク4
の傾斜角度に合わせてハンド2の姿勢を傾けると、ハン
ド2或いはアーム1が容器3の壁に干渉してしまうとい
う問題があった。そこで、図3(a)に示すように壁際
のワーク4に対してはワーク4の傾斜角度に拘わらず、
ハンド2が鉛直方向から接近し、吸着子6にワーク4を
吸着してある程度引き上げたまま図3(b)に示すよう
に容器3の中央付近に移動させ、一度ワーク4を解放す
る。その後、前記例で述べた手順でピックアップを再度
行う。これにより容器3の壁際のワーク4も確実にピッ
クアップされる。
【0024】次に図4に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の制御手段を採用
したものである。ワーク4を把持する把持手段の閉限幅
をワークサイズより小さくし、且つ閉限に達した位置を
検知する検知手段と具備し、ワーク4引き上げ後に検知
手段が作動した場合はワーク4の把持に失敗したと判断
し、再度ピックアップ動作を再開させるように制御する
制御手段を有する。図4に示すようにワーク4の幅を
G、把持手段としての爪5の閉限幅をHとしてある。爪
5の閉限位置に検知手段としてセンサー11を設置し、
爪5が閉限に達したときにセンサー11がオンするよう
に設定してある。爪5が図4(a)のようにワーク4把
持に成功した場合はセンサー11がオンせず、逆に把持
に失敗した場合はセンサー11がオンするため、センサ
ー11のオンオフで把持の成功と失敗の判断が可能であ
る。例えば、ピックアンドプレース作業を行う場合、把
持の失敗が確認されればプレース位置へロボットのアー
ム1を移動させる動作を除去でき、タクト短縮が可能と
なる。上記のように制御すると、ワーク4の把持手段で
の把持の成功または失敗を簡単な構造で判断できる。ま
たワーク4の把持に失敗したときは再度ピックアップ動
作を再開でき、把持失敗の場合はプレース位置までロボ
ットのハンド2を移動させる無駄な動作が排除でき、タ
クトが短縮される。
【0025】次に図5に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の手段を採用し
た。ワーク4を把持する把持手段にコンプライアンスを
持たせることにより、ワーク4にテーパー面12が存在
しても把持面が前記テーパー面12に倣いながらワーク
4を把持するようにした。ワーク4の把持面にテーパー
面12が存在すると、図5(a)に示すように爪5がワ
ーク4に片当たりしてワーク4を確実に把持できない。
そこで図5(b)に示すように爪5に把持体13に軸2
1を中心に回転するように回転自在に支持し、その両端
をバネのような弾性体15で拘束してある。そして爪5
を閉じると、把持体13はワーク4のテーパー面12に
倣い、ワーク4を確実に把持することができる。このよ
うにすると、テーパーのついたワーク4或いは複雑な形
状のワーク4も確実に把持することが可能になる。
【0026】次に図6に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の手段を採用し
た。所定の位置に姿勢安定手段として平板8を設置し、
引き上げ手段にてワーク4を吸着して引き上げるとき上
記平板8の位置まで引き上げることにより、平板8にて
引き上げ後の姿勢を安定させるようにしてある。吸着子
6が昇降手段14にて上下に昇降自在にしてあり、吸着
子6を引き上げた位置に平板8を設置してあり、平板8
の透孔19にロッド6aを挿通してある。図6(a)に
示すようにワーク4を吸着した後に吸着子6を前記昇降
手段14で引き上げる。すると、図6(b)に示すよう
にワーク4の吸着面が平板8に倣い、引き上げ後のワー
ク4の姿勢が安定する。上記のように引き上げ手段の吸
着子6がワーク4にアプローチする際、吸着子6以外の
物体が存在しないため、複雑な形状のワーク4、或いは
表面にリブ等が存在するワーク4でも吸着して引き上げ
が可能になる。また平板8にワーク4を当ててワーク4
の姿勢を安定させるため、姿勢を安定させるときのワー
ク4との接触面積が大きくて引き上げ後のワーク4の姿
勢安定性が高い。またワーク4の吸着面に凹凸があって
も引き上げ後のワーク4の姿勢が安定する。
【0027】次に図7に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の手段を採用し
た。引き上げ手段の吸着子6をワーク4へアプローチさ
せた後に、吸着子6の吸着パッド6bの吸引力のより小
さい力でワーク4にエアを吹き当てることによりワーク
4の姿勢を安定させたまま引き上げるようにする姿勢安
定手段を設けてある。吸着子6が第1の昇降手段14a
で昇降自在にしてあり、ワーク4にエアを吹き当てる手
段であるエア吹き当て部材22が第2の昇降手段14b
で昇降自在にしてあり、第2の昇降手段14bが第1の
昇降手段14aに設置してある。先ず、図7(a)
(b)のように第1の昇降手段14aを降下させてワー
ク4を吸着子6に吸着する。次に図7(c)に示すよう
に第2の昇降手段14bを降下させて、ワーク4にエア
を吹き当てることでワーク4の姿勢を安定させる。次に
第1の昇降手段14aを上昇させ、図7(d)に示すよ
うにワーク4の姿勢を安定させながらワーク4を引き上
げる。このようにすると、エアを吹き当てるという非接
触でワーク4の姿勢を安定させることが可能であり、ワ
ーク4に傷つける危険性もない。また吸着子6がワーク
4へアプローチする際、吸着子6以外の物体が存在しな
いため、複雑な形状のワーク4、或いは表面にリブ等が
存在するワーク4でも吸着して引き上げが可能になる。
【0028】次に図8に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の手段を採用し
た。引き上げ手段の吸着子6をワーク4へアプローチさ
せる際に吸着子6の周囲に姿勢安定手段としての座(当
たり)16を設置することによりワーク4の姿勢を安定
させたまま引き上げるようにした。吸着子6が第1の昇
降手段14aで昇降自在にしてあり、ロッド6aの回り
に巻回したコイルスプリング17が第2の昇降手段14
bで昇降自在にしてあり、第2の昇降手段14bが第1
の昇降手段14aに設置してあり、上記コイルスプリン
グ17の下端を座16にしてある。先ず、図8(a)
(b)に示すように第1の昇降手段14aを降下させ、
吸着子6にワーク4を吸着する。次に第2の昇降手段1
4bを降下させ、ワーク4にコイルスプリング17の下
端の座16を当てることでワーク4の姿勢を安定させ
る。次に第1の昇降手段14aを上昇させ、ワーク4の
姿勢を安定させながら前記ワーク4を引き上げる。ワー
ク4の重心から離れた位置を吸着するとワーク4が傾き
ながら引き上げられ、落下する危険性があるが、上記の
ようにするとこれを回避できる。またワーク4のぶらつ
きなく、安定した状態で引き上げることができる。
【0029】次に図9に示す実施の形態の例について述
べる。本例は上記ロボットハンドで次の手段を採用し
た。引き上げ手段の吸着子6をワーク4へアプローチさ
せる際に吸着子6の周囲に姿勢安定手段としての複数の
ピン18を設置することによりワーク4の姿勢を安定さ
せたまま引き上げるようにしてある。吸着子6が第1の
昇降手段14aで昇降自在にしてあり、ロッド6aをと
りまくように配置した複数のピン18が第2の昇降手段
14bで昇降自在にしてあり、第2の昇降手段14bが
第1の昇降手段14aに設置してある。先ず、図9
(a)(b)に示すように第1の昇降手段14aを降下
させてワーク4を吸着子6に吸着する。次に図9(c)
に示すように第2の昇降手段14bを降下させ、ワーク
4にピン18を当てることでワーク4の姿勢を安定させ
る。次に第1の昇降手段14aを上昇させ、ワーク4の
姿勢を安定させながら前記ワーク4を引き上げる。この
ときピン18の取り付け位置はワーク4の形状や大きさ
に応じて調整することができる。このようにすると、ワ
ーク4の姿勢を安定させるピン18の位置を任意に調整
できるため、ワーク4のサイズや形状に応じてワーク4
の姿勢が安定するピン18の配置が可能である。またワ
ーク4の重心から離れた位置を吸着するとワーク4が傾
きながら引き上げられ、落下する危険性があるが、これ
を回避できる。
【0030】次に図10に示す実施の形態の例について
述べる。本例は上記ロボットハンドで次の手段を採用し
た。引き上げ手段の吸着子7の引き上げを段階的に停止
することが可能になるようにした。図10に示すように
第1の昇降手段14aに第2の昇降手段14bを設置
し、吸着子6を第2の昇降手段14bに取り付けて吸着
子6を第1の昇降手段14aと第2の昇降手段14bと
で昇降自在にしてある。また第1の昇降手段14a及び
第2の昇降手段14bを共に上昇させたときに吸着子6
の下端の吸着パッド6bが平板8の下面と揃うように吸
着子6を設置してある。図10(a)(b)のようにワ
ーク4の非凹面を吸着子6の吸着パッド6bが吸着した
場合、第1及び第2の昇降手段14a,14bを共に上
昇させ、ワーク4の姿勢を安定させる。図10(c)
(d)のようにワーク4の凹面を吸着パッド6bが吸着
した場合は第1の昇降手段14aのみを上昇させ、ワー
ク4の姿勢を安定させる。このとき吸着パッド6bは平
板8の下面からワーク4の深さ分だけ下方位置で停止す
るように調整する。このようにすると、ワーク4の形状
がチャンネルのように凹面を持つ構造でも引き上げ量の
調整により姿勢を安定させることが可能となる。
【0031】次に図11に示す実施の形態の例について
述べる。本例は上記ロボットハンドで次の構造を採用し
た。ワーク4の把持手段を昇降させる昇降手段を具備
し、ワーク4を平板8の位置に引き上げるまでは把持手
段を平板8より上に位置させ、ワーク4を平板8の位置
に引き上げた後、把持手段を下降させてワーク4を把持
するようにしてある。図11(a)に示すようにワーク
4を吸着子6に吸着し、ワーク4を引き上げて平板8に
当てるまではワーク4を把持する手段である爪5を平板
8の上部に上昇させておく。ワーク4を図11(b)に
示すように引き上げて姿勢が安定した後、図11(c)
に示すように爪5を下降させてワーク4を爪5で把持す
る。このようにすると、吸着子6の昇降ストロークを増
加することができる。また周囲のワーク4に把持手段と
しての爪5が干渉し、ワーク4を傷付けることを防止で
きる。
【0032】次に図12に示す実施の形態の例について
述べる。本例は上記ロボットハンドで次の構造を採用し
た。バネのような弾性体20を介して平板8を設置する
ことによりワーク4の引き上げ方向にコンプライアンス
を持たせてある。ばら積みされたワーク4のうち、下側
に埋もれたワーク4をピックアップしようとすると、周
囲のワーク4に平板8が干渉する危険性がある。図12
で符号Jで示す部分が干渉する部分である。ところが、
ハンド本体2aと平板8の取り付けを図12に示すよう
にバネのような弾性体20を介して設置することで、万
一上記のような場合が生じたとき平板8がワーク4に負
荷のかからない方向に逃げる構成となる。このようにす
ると、ワーク4の計測誤差によりハンド2が押し込み気
味にアプローチした場合や、対象ワーク4より周囲のワ
ーク4が高い位置に存在した場合においても、ハンド2
やワーク4を破損する危険性を回避できる。
【0033】
【発明の効果】本発明は叙述の如く傾斜可能なロッドの
先端にワークを吸着する吸引部を備える吸着手段と、前
記吸着手段を上昇・下降させることのできる駆動部を備
える昇降手段と、ワークの位置及び姿勢を計測するワー
ク計測手段と、前記ワーク計測手段により計測した情報
によりワークを引き上げる引き上げストローク量を演算
・制御するストローク調整手段と、吸着後のワークの振
動を抑制し姿勢を安定させる姿勢安定手段と、複数の爪
を有する把持手段と、ワークの吸着面の法線方向と前記
ロッドの法線方向の角度差を吸収する角度差吸収手段と
をロボットのアームの先端のハンド本体に備えたので、
吸着手段にワークを吸着してワークを周囲のワークと干
渉しない安全な領域に引き上げ、姿勢安定手段でワーク
の姿勢を安定させると共に把持手段でワークを把持する
ことができるものであって、ワークを直接把持せずに安
全領域に引き上げてから把持するため周囲のワークを傷
つけずにビンピッキングすることが可能になるものであ
り、またワークの位置及び姿勢をワーク計測手段で計測
し、ワーク計測手段により計測した情報によりワークを
引き上げるストローク量を演算して引き上げるストロー
ク量を調整するので、引き上げるワークの形状や位置や
姿勢に限定がなくて汎用性に富むものであり、またワー
クの吸着面の法線方向と前記ロッドの法線方向の角度差
を吸収する角度差吸収手段を有するので、ワークがばら
積みされた容器の壁際にあるワークや大きく傾いたワー
クに対しても鉛直方向から吸着して引き上げを行うこと
ができ、容器内部のすべてのワークをピッキングするこ
とが可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態の一例のロボット
ハンドの構造及び動作を説明する斜視図、(b)は同上
のロボットハンドの具体的な構造を示す斜視図、(c)
は吸着子の部分の構造を示す断面図である。
【図2】同上の他の例を示し、(a)(b)は正面図、
(c)は斜視図である。
【図3】(a)(b)は同上の他の例を示す斜視図であ
る。
【図4】(a)(b)は同上の他の例を示す正面図であ
る。
【図5】(a)(b)は同上の他の例を示す正面図であ
る。
【図6】(a)(b)は同上の他の例を示す正面図であ
る。
【図7】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例を示
す正面図である。
【図8】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例を示
す正面図である。
【図9】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例を示
す正面図である。
【図10】(a)(b)(c)(d)は同上の他の例を
示す正面図である。
【図11】(a)(b)(c)は同上の他の例を示す正
面図である。
【図12】同上の他の例を示す正面図である。
【図13】従来例を説明する説明図である。
【図14】従来例の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アーム 2 ハンド 2a ハンド本体 3 容器 4 ワーク 5 爪 6 吸着子 6a ロッド 6b 吸着パッド 8 平板 11 センサー 16 座 18 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C007 DS01 ES03 EV18 EW00 FS01 FT02 FT16 FT17 FU00 FU02 HS12 KS30 3F059 AA01 BA07 DA02 DB04 DC07 DD11 FC04 3F061 AA01 BA03 BD01 BE32 BF00 CA01 CB03 CB12 CB13 CC00 CC03 DD03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜可能なロッドの先端にワークを吸着
    する吸引部を備える吸着手段と、前記吸着手段を上昇・
    下降させることのできる駆動部を備える昇降手段と、ワ
    ークの位置及び姿勢を計測するワーク計測手段と、前記
    ワーク計測手段により計測した情報によりワークを引き
    上げる引き上げストローク量を演算・制御するストロー
    ク調整手段と、吸着後のワークの振動を抑制し姿勢を安
    定させる姿勢安定手段と、複数の爪を有する把持手段
    と、ワークの吸着面の法線方向と前記ロッドの法線方向
    の角度差を吸収する角度差吸収手段とをロボットのアー
    ムの先端のハンド本体に備えたことを特徴とするビンピ
    ッキング用のロボットハンド。
  2. 【請求項2】 前記ワーク計測手段により計測したワー
    クの傾斜角度が、予め設定した閾値を超えた場合、前記
    ロッドの傾斜角度を当該閾値で固定したままワークを接
    近させて吸着するように制御する制御手段を有すること
    特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
  3. 【請求項3】 容器の周囲の壁際にあるワークに対して
    はワークの傾斜に拘わらずハンド本体を鉛直方向から接
    近させワークを引き上げ手段で吸着したまま容器の中央
    付近に移動させた後、再度ワークのピックアップ作業を
    再開するように制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のロボットハンド。
  4. 【請求項4】 ワークを把持する把持手段の閉限幅をワ
    ークサイズより小さくし、且つ閉限に達した位置を検知
    する検知手段を具備し、ワーク引き上げ後に検知手段が
    作動した場合はワークの把持に失敗したと判断し、再度
    ピックアップ動作を再開させるように制御する制御手段
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の
    ロボットハンド。
  5. 【請求項5】 ワークを把持する把持手段にコンプライ
    アンスを持たせることにより、ワークにテーパー面が存
    在しても把持面が前記テーパー面に倣いながらワークを
    把持するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4のいずれかに記載のロボットハンド。
  6. 【請求項6】 所定の位置に姿勢安定手段として平板を
    設置し、引き上げ手段にてワークを吸着して引き上げる
    とき上記平板の位置まで引き上げることにより、平板に
    て引き上げ後の姿勢を安定させるようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のロボッ
    トハンド。
  7. 【請求項7】 引き上げ手段の吸着子をワークへアプロ
    ーチさせた後に、吸着子の吸引力のより小さい力でワー
    クにエアを吹き当てることによりワークの姿勢を安定さ
    せたまま引き上げるようにする姿勢安定手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    のロボットハンド。
  8. 【請求項8】 引き上げ手段の吸着子をワークへアプロ
    ーチさせる際に吸着子の周囲に姿勢安定手段としての座
    を設置することによりワークの姿勢を安定させたまま引
    き上げるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載のロボットハンド。
  9. 【請求項9】 引き上げ手段の吸着子をワークへアプロ
    ーチさせる際に吸着子の周囲に姿勢安定手段としての複
    数のピンを設置することによりワークの姿勢を安定させ
    たまま引き上げるようにしたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれかに記載のロボットハンド。
  10. 【請求項10】 引き上げ手段の吸着子の引き上げを段
    階的に停止することが可能になるようにしたことを特徴
    とする請求項6記載のロボットハンド。
  11. 【請求項11】 ワークの把持手段を昇降させる昇降手
    段を具備し、ワークを平板の位置に引き上げるまでは把
    持手段を平板より上に位置させ、ワークを平板の位置に
    引き上げた後、把持手段を下降させてワークを把持する
    ようにしたことを特徴とする請求項6記載のロボットハ
    ンド。
  12. 【請求項12】 弾性体を介して平板を設置することに
    よりワークの引き上げ方向にコンプライアンスを持たせ
    たことを特徴とする請求項6記載のロボットハンド。
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