JP2001202611A - 磁気記録媒体、磁気記録媒体製造方法、および情報再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体、磁気記録媒体製造方法、および情報再生装置

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JP2001202611A
JP2001202611A JP2000014229A JP2000014229A JP2001202611A JP 2001202611 A JP2001202611 A JP 2001202611A JP 2000014229 A JP2000014229 A JP 2000014229A JP 2000014229 A JP2000014229 A JP 2000014229A JP 2001202611 A JP2001202611 A JP 2001202611A
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crystal grains
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JP2000014229A
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Yoshitake Kaizu
功剛 貝津
Hisateru Sato
久輝 佐藤
Iwao Okamoto
巌 岡本
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/62Record carriers characterised by the selection of the material
    • G11B5/64Record carriers characterised by the selection of the material comprising only the magnetic material without bonding agent
    • G11B5/65Record carriers characterised by the selection of the material comprising only the magnetic material without bonding agent characterised by its composition
    • G11B5/658Record carriers characterised by the selection of the material comprising only the magnetic material without bonding agent characterised by its composition containing oxygen, e.g. molecular oxygen or magnetic oxide

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強磁性を示す結晶粒どうしが良好に分離し、
これらの結晶粒の粒径が均一な磁気記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 非磁性の基板1上に、非磁性材料および
反強磁性材料のうちの少なくとも一方の非強磁性材料
と、その非強磁性材料に対し非固溶な強磁性材料からな
り、上記非強磁性材料中にその強磁性材料からなる複数
の結晶粒2_1が分散した記録層2が形成されてなるも
のであって、その記録層は、上記非強磁性材料に対する
上記強磁性材料の、記録層の厚み方向の各位置でその記
録層の広がり方向に平均して得られた組成比がその厚み
方向に変化したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報が磁気的に記
録される磁気記録媒体、そのような磁気記録媒体を製造
する磁気記録媒体製造方法、およびそのような磁気記録
媒体に記録された情報を再生する情報再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの普及に伴って、日
常的に多量の情報が取り扱われるようになっており、こ
のような多量の情報を記録再生する装置の1つとして、
ハードディスク装置(HDD:Hard Disk D
rive)が使用されている。このHDDには、情報が
記録されるディスク状の磁気記録媒体である磁気ディス
クおよびこの磁気ディスクに情報を記録再生する磁気ヘ
ッドが内蔵されている。
【0003】磁気ディスクは、強磁性を示す複数の結晶
粒を含む記録層を有し、その記録層は、複数の各トラッ
クに区切られ、それらの各トラックは、さらに複数の各
微小領域(1ビット領域)に区切られる。この磁気ディ
スクには、これらの各1ビット領域ごとに、独立に磁化
が保持される。磁気ヘッドは、その磁気ディスクに近接
して配置され、外部からの信号電流に応じた磁界を発生
させ、上記磁気ディスク表面の微小領域の磁化を適宜反
転させることによって、1ビットの情報を上記1ビット
領域における磁化の方向の形で記録する。なお、各1ビ
ット領域内には上述した強磁性を示す結晶粒が多数存在
しており、この1ビット領域における磁化とは、1ビッ
ト領域内の複数の結晶粒それぞれの磁化の集合からなる
全磁化をいう。
【0004】磁気ディスクの、このように記録される情
報の記録密度は、年々向上している。そして、さらに高
い記録密度で記録自在な磁気ディスクが求められてい
る。しかし、従来の磁気ディスクでは、記録された情報
の記録密度が高いほど、すなわち上記1ビット領域が狭
くなるほど、その記録された情報の再生信号におけるS
/Nmが低下(再生信号の出力Sに対して媒体ノイズNm
が増大)することが知られており、この媒体ノイズが記
録密度向上の障害となっている。
【0005】媒体ノイズが発生する原因は主に2つあ
り、その1つが磁化遷移領域における磁化のばらつきで
ある。磁化遷移領域とは、隣り合うそれぞれの1ビット
領域の磁化の方向が互いに逆方向を向く場合に、それら
の隣り合う1ビット領域の境界付近で磁化の方向がある
幅を持って遷移する領域である。この磁化遷移領域内に
含まれる強磁性の結晶粒の間に強い磁気的な相互作用が
働いて各1ビット領域でこれらの結晶粒の磁化の方向が
互いに揃おうとする場合には、この磁化遷移領域では、
互いに逆方向を向く磁化がジグザグに入り交じって磁化
のなだらかな遷移が困難となり、磁化のばらつきが大き
くなる。しかし、特願平07−160437号公報に開
示されているように、磁気ディスクが、記録層中の複数
の強磁性の結晶粒がこれらの結晶粒とは非固溶な非磁性
の物質中に分散しているグラニュラ媒体である場合に
は、それらの結晶粒の間の磁気的な相互作用がほぼ分断
されるため、上記磁化遷移領域において、磁化がなだら
かに遷移し、磁化のばらつきが小さく、また、媒体ノイ
ズが低減される。
【0006】この媒体ノイズが発生するもう1つの原因
は、記録層中の結晶粒の粒径のばらつきにある。磁気ヘ
ッドによって再生される再生信号の出力は1ビットセル
内の結晶粒の体積の総和に比例すると考えられるので、
このようなグラニュラ媒体であっても、各結晶粒の粒径
のばらつきが大きいと、各1ビット領域の磁化の大きさ
のばらつきが増大するので、再生出力中の媒体ノイズも
増大する。このため、媒体ノイズを抑えるには、上記結
晶粒の粒径のばらつきを減少させる必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した特願
平07−160437号公報に記載されたように、非磁
性材料と強磁性材料を同時スパッタした後に熱処理を行
うことによって上記グラニュラ媒体を製造した場合、製
造したグラニュラ媒体中の強磁性の結晶粒どうしは、分
離が完全ではなくところどころ接触し、またそれらの結
晶粒の粒径がばらついて不均一になるという問題があ
る。
【0008】このような結晶粒どうしの分離不良および
粒径の不均一は、「阿部俊郎、西原俊和:Fe−SiO
2グラニュラメタル媒体、第18回日本応用磁気学会学
術講演概要集、15aF−5,437,1994」で報
告されているように、基板にRFバイアスを印加しなが
ら記録層を成膜する方法によって改善される。しかし、
この方法によって製造されたグラニュラ媒体にも、な
お、強磁性粒子どうしの分離不良および粒径の不均一と
いった問題が残っており、さらなる改善が求められてい
る。
【0009】本発明は上記事情に鑑み、強磁性を示す結
晶粒どうしが良好に分離し、これらの結晶粒の粒径が均
一な磁気記録媒体、そのような磁気記録媒体を製造する
磁気記録媒体製造方法、およびそのような磁気記録媒体
を有する情報再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の磁気記録媒体は、非磁性の基板上に、非磁性材料お
よび反強磁性材料のうちの少なくとも一方の非強磁性材
料と、その非強磁性材料に対し非固溶な強磁性材料から
なり、その非強磁性材料中にその強磁性材料からなる複
数の結晶粒が分散した記録層が形成されてなる磁気記録
媒体であって、上記記録層は、上記非強磁性材料に対す
る上記強磁性材料の、その記録層の厚み方向の各位置で
その記録層の広がり方向に平均して得られた組成比が、
その厚み方向に変化したものであることを特徴とする。
【0011】この磁気記録媒体は、記録層が互いに非固
溶な複数の材料からなるため、いわゆる一種のグラニュ
ラ媒体となっている。グラニュラ媒体がスパッタリング
などによって成膜される際、その媒体中の互いに非固溶
な複数の材料の一方、本発明の磁気記録媒体でいえば強
磁性材料が、自らの凝集力により球状の結晶粒として析
出しやすい。また、そのように析出した結晶粒は成膜条
件に応じて所定の粒径(臨界粒径)までは成長するがそ
の粒径以上には成長しにくいことが知られている。な
お、本発明の磁気記録媒体では、このように強磁性材料
が結晶粒として析出することから、非強磁性材料に対す
る強磁性材料の組成比は非強磁性材料に対する強磁性材
料の体積比と言い換えられてもよい。
【0012】従来の磁気記録媒体では、非強磁性材料と
強磁性材料とからなる記録層が成膜される場合、通常、
成膜中に成膜条件が調整されることはないため、成膜さ
れた記録層は、非強磁性材料に対する強磁性材料の組成
比が厚み方向の位置によらずほぼ一定となる。このよう
な成膜では、成膜の初期段階で強磁性材料からなる多く
の微小な結晶粒が形成され、成膜が進むにつれてそれら
の微小な結晶粒のうち一部の結晶粒のみが上記臨界粒径
まで成長し、残りの微小な結晶粒は途中で成長が止ま
る。そして、記録層は、最終的に、臨界粒径まで成長し
た大きな結晶粒と成長を止めた微小な結晶粒が混在した
状態となる。このように様々な大きさの結晶粒が混在し
た状態では、記録層中の結晶粒の粒径の分散が大きく、
また、上記臨界粒径まで成長した結晶粒どうしが上記微
小な結晶粒の介在によってつながりやすくなり、良好に
分離されにくくなる。そして、このような粒径の分散の
増大や結晶粒の分離不良により、再生信号の、媒体に起
因するノイズである媒体ノイズが増大する。また、この
ような微小な結晶粒の存在は記録磁化の熱不安定性をも
増大させる。
【0013】これに対し、本発明の磁気記録媒体は、上
記非強磁性材料に対する上記強磁性材料の組成比が記録
層の厚み方向に変化したものであり、その組成比が記録
層の厚み方向の各位置において上記臨界粒径まで成長す
る途上にある結晶粒の成長の段階に応じた適切な値をと
るように変化する場合、その記録層は、上記微小な結晶
粒をほとんど含まず複数の互いに良好に分離した大きさ
の揃った結晶粒が形成されたものとなる。この磁気記録
媒体は、このように結晶粒が互いに良好に分離し大きさ
が揃っているため媒体ノイズを発生させにくく、また、
微小な結晶粒がほとんど含まれないことから記録磁化が
熱的にも安定である。
【0014】上記本発明の磁気記録媒体は、上記組成比
が、その記録層の上記基板側の面で小さく、その面から
厚み方向の所定の第1の位置まで増加するものであるこ
とが好ましい。
【0015】この磁気記録媒体は、上記組成比が、さら
に、上記所定の第1の位置から上記厚み方向の所定の第
2の位置まで減少するものであることが好ましい。
【0016】記録層を成膜する初期の段階で非強磁性材
料に対する強磁性材料の組成比を小さく抑えることによ
り、上記基板上に形成される結晶成長核の数を抑制でき
る。この記録層の、上記厚み方向の所定の第1の位置、
例えば上記臨界直径の半分程度の位置までの成膜は徐々
に上記組成比を増加させながら行われ、この位置から上
記厚み方向の所定の第2の位置、例えば上記臨界直径程
度の位置までの成膜は、徐々に上記組成比を減少させな
がら行われることにより、成膜が進んでも、余分な微小
な結晶粒を形成することなく、上記結晶成長核を種とし
て結晶粒をできるだけ大きく成長させることができる。
【0017】この磁気記録媒体は、上記組成比が上記厚
み方向に増減を繰り返すものであることが好ましい。
【0018】上記結晶粒は、記録層中において厚み方向
に1段でなく多段に形成されてもよい。結晶粒が多段に
形成される場合には、このように上記組成比を厚み方向
に増減を繰り返すことにより、微細な結晶粒を形成する
ことなく記録層を形成できる。
【0019】上記本発明の磁気記録媒体は、上記強磁性
材料がCoおよびPtを含む合金であることが好まし
く、また、上記非強磁性材料が酸化物であることが好ま
しい。
【0020】上記目的を達成する本発明の磁気記録媒体
製造方法は、非磁性の基板上に、非磁性材料および反強
磁性材料のうちの少なくとも一方の非強磁性材料と、そ
の非強磁性材料に対し非固溶な強磁性材料からなり、そ
の非強磁性材料中にその強磁性材料からなる複数の結晶
粒が分散した記録層が形成されてなる磁気記録媒体を製
造する磁気記録媒体製造方法であって、上記記録層を、
上記非強磁性材料に対する上記強磁性材料の組成比を変
化させながら上記基板上に積層することによって形成す
ることを特徴とする。
【0021】この磁気記録媒体製造方法は、上記記録層
を上記組成比を変化させながら積層するものであり、そ
の組成比を成膜途中の上記結晶粒の成長の段階に応じて
制御することにより、記録層を、上記微小な結晶粒がほ
とんど含まれず、複数の互いに良好に分離した大きさの
揃った結晶粒が形成されるように成膜することができ
る。このため、この磁気記録媒体製造方法によって製造
される磁気記録媒体は、媒体ノイズを発生させにくく、
また、記録磁化が熱的にも安定なものとなる。
【0022】なお、この記録層が例えばスパッタリング
により成膜される場合には、上記本発明の磁気記録媒体
製造方法による、組成の変化を伴う記録層の形成は、上
記強磁性材料のターゲットおよび上記非強磁性材料のタ
ーゲットそれぞれを用意し、それらの各ターゲットに加
える各電力を時間的に変化させることによって実現され
る。
【0023】上記本発明の磁気記録媒体製造方法は、上
記記録層を上記基板上に、上記組成比がその記録層の上
記基板側の面で小さくその面から厚み方向の所定の第1
の位置まで増加するように積層するものであることが好
ましい。
【0024】この磁気記録媒体製造方法は、上記記録層
を上記基板上に、上記組成比がさらに上記所定の第1の
位置から上記厚み方向の所定の第2の位置まで減少する
ように積層するものであることが好ましい。
【0025】この磁気記録媒体製造方法は、上記記録層
を上記基板上に、上記組成比が上記厚み方向に増減を繰
り返すように積層するものであることが好ましい。
【0026】上記本発明の磁気記録媒体製造方法は、上
記記録層の形成時に、上記基板にRFバイアスを印加す
るものであることが好ましい。
【0027】このように基板にRFバイアスを印加する
ことにより記録層中の結晶粒の成長が促され、大きさの
揃った結晶粒が形成されやすくなる。
【0028】上記本発明の情報再生装置は、磁化により
情報が記録された磁気記録媒体と、その磁気記録媒体に
近接あるいは接触して配置されてその磁気記録媒体の各
点の磁化を検出する磁気ヘッドとを備え、その磁気ヘッ
ドにより検出された上記磁気記録媒体各点の磁化に応じ
た情報を再生する情報再生装置であって、上記磁気記録
媒体が、非磁性の基板上に、非磁性材料および反強磁性
材料のうちの少なくとも一方の非強磁性材料と、その非
強磁性材料に対し非固溶な強磁性材料からなり、その非
強磁性材料中にその強磁性材料からなる複数の結晶粒が
分散した記録層が形成されてなるものであり、上記記録
層は、上記非強磁性材料に対する上記強磁性材料の、そ
の記録層の厚み方向の各位置でその記録層の広がり方向
に平均して得られた組成比が、その厚み方向に変化した
ものであることを特徴とする。
【0029】この情報再生装置の磁気記録媒体は、上記
本発明の磁気記録媒体に相当するものであるため、再生
時に媒体ノイズが発生しにくく、この磁気記録媒体に記
録された情報が良好に再生される。
【0030】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。
【0031】図1は、本実施形態のハードディスク装置
の概略構成図である。
【0032】同図に示すハードディスク装置(HDD)
100は、本発明の情報再生装置に相当するものであ
る。同図に示すHDD100のハウジング101には、
回転軸102、回転軸102に装着される磁気ディスク
10、磁気ディスク10の表面に近接して対向する浮上
ヘッドスライダ104、アーム軸105、浮上ヘッドス
ライダ104を先端に固着してアーム軸105を中心に
磁気ディスク103上を水平移動するキャリッジアーム
106、およびキャリッジアーム106の水平移動を駆
動するアクチュエータ107が収容される。
【0033】このHDD100では、磁気ディスク10
へ情報の記録、および磁気ディスク10に記憶された情
報の再生が行われる。これらの情報の記録および再生に
あたっては、まず、磁気回路で構成されたアクチュエー
タ107によってキャリッジアーム106が駆動され、
浮上ヘッドスライダ104が回転する磁気ディスク10
上の所望のトラックに位置決めされる。浮上ヘッドスラ
イダ104には、図1には図示しない磁気ヘッドが設置
されている。この磁気ヘッドは、磁気ディスク10の回
転によって、磁気ディスク10の各トラックに並ぶ各1
ビット領域に順次近接する。情報の記録時には、このよ
うに磁気ディスク10に近接した磁気ヘッドに電気的な
記録信号が入力され、この磁気ヘッドにより、その記録
信号に応じてそれらの各1ビット領域に磁界が印加され
て、その記録信号に担持された情報がそれらの各1ビッ
ト領域の磁化の方向の形で記録される。また、情報の再
生時には、それらの各1ビット領域の磁化の方向の形で
記録された情報が、磁気ヘッドによって、それらの磁化
それぞれから発生する磁界に応じて生成される電気的な
再生信号として取り出される。ハウジング101の内部
空間は、図示しないカバーによって閉鎖される。
【0034】図2は、図1のハードディスク装置を構成
する磁気ディスクの断面構造の一例を示す図である。
【0035】図2に断面構造が示される磁気ディスク1
0は、本発明の磁気記録媒体に相当するものである。こ
の磁気ディスク10は、アルミニウムディスク1_1お
よびこのアルミニウムディスク1_1上にメッキされた
NiPメッキ膜1_2からなる基板1と、基板1のNi
Pメッキ膜1_2上に形成された5層(基板1側から第
1層2a、第2層2b、第3層2c、第4層2d、第5
層2e)に分かれた層であり、非磁性のSiO2マトリ
ックス2_2中にそれらの5層をまたいで成長した強磁
性のCo80Pt20(原子%)からなる複数の結晶粒2_
1が分散されてなる記録層2と、記録層2上に形成され
て記録層2を保護する硬質のカーボンからなる保護層3
とによって構成されている。ここで、記録層2は、厚み
が20nmであり、保護層3は、厚みが10nmである
とする。この磁気ディスク10に記録された情報は、上
記結晶粒2_1の磁化により担持される。
【0036】結晶粒2_1を構成するCo80Pt20は、
強磁性を示す六方晶の合金であり、一軸結晶磁気異方性
を有する。このようなCo合金は、適度に高い保磁力
(160kA/m〜400kA/m程度)を発現するた
め記録層2中の磁化を良好に保ち、また、一軸異方性を
有するため記録磁化の熱安定性が高い。このため、Co
合金は、記録層2中の強磁性材料として好ましい。ま
た、CoにPtが加えられたCoPt合金は、Ptの添
加によって保磁力の大きさがより適切な値に高められる
ため、上記強磁性材料としてさらに好ましい。
【0037】また、結晶粒2_1は金属でありSiO2
マトリックス2_2は酸化物であって互いに非固溶であ
るので、記録層2中で、合金からなる結晶粒2_1は自
らの凝集力により球状に析出しやすい。なお、この結晶
粒2_1は、スパッタリング等による記録層2の成膜に
伴って成長し粒径を増大させたものであり、成膜条件所
定の粒径(臨界粒径)まで成長するがその粒径以上には
成長しにくいことが知られている。
【0038】この記録層2は、上述したように5つの層
に分かれており、この記録層2は、これらの5層の各層
ごとに非磁性のSiO2に対する強磁性のCo80Pt20
の組成比が異なっている。なお、この磁気ディスク10
では、Co80Pt20とSiO 2とが非固溶であって分離
しているため、上記組成比は、実質的に各層ごとのSi
2マトリックス2_2に対する結晶粒2_1の体積比
となっており、これらの層ごとの組成比の変化は、表1
に示すように、それぞれの層ごとの、SiO2マトリッ
クス2_2の占める体積分率および結晶粒2_1の体積
分率の変化に現れている。
【0039】
【表1】
【0040】表1の最左欄には、第1層〜第5層それぞ
れが示されており、これらの各層と同じ段に、それら各
層の厚さ、Co80Pt20の結晶粒2_1が記録層2中に
占める体積分率(vol%)、およびSiO2マトリッ
クス2_2が記録層2中に占める体積分率(vol%)
が示される。同表に示されるように、これらの各層の厚
さはいずれも4nmである。
【0041】記録層2中に占める結晶粒2_1の体積分
率は、上記基板1上に直接積層された第1層では20v
ol%と小さいが、第2層で40vol%、第3層で6
0vol%と増大し、第4層で再び40vol%、第5
層で20vol%と減少している。また、これら各層の
SiO2マトリックス2_2の体積分率は、第1層では
80vol%と大きく、第2層で60vol%、第3層
で40vol%と減少し、第4層で再び60vol%、
第5層で80vol%と増大している。
【0042】本実施形態の磁気ディスク10は、この記
録層2に占める結晶粒2_1の体積分率が上記5層中の
各層で変化するため、言い換えれば、非磁性のSiO2
に対する強磁性のCo80Pt20の、記録層2の厚み方向
の各位置でその記録層2の広がり方向に平均して得られ
た組成比がその厚み方向に変化しているために、以下に
説明するように、図2に示すとおり記録層2中でこれら
の結晶粒2_1は、粒径がほぼ揃い、互いに良好に分離
される。
【0043】以下に、比較のために従来の磁気ディスク
の構造について説明し、本実施形態の磁気ディスク10
の製造方法とともに結晶粒2_1の成長の様子について
説明しながら、このように結晶粒2_1の粒径が揃い、
分離が良好である理由について述べる。
【0044】図3は、従来の磁気ディスクの断面構成を
示す図である。
【0045】同図に示すように、この従来の磁気ディス
ク10’は、上記本実施形態の磁気ディスク10を構成
する基板と同じ基板1上に、従来型の記録層2’が形成
され、さらにこの記録層2’上に、上記本実施形態の磁
気ディスク10を構成する上記保護層と同じ保護層3が
形成されたものである。
【0046】この従来型の記録層2’は、本実施形態の
磁気ディスク10の記録層2と同様に、SiO2マトリ
ックス2_2’中にCo80Pt20からなる結晶粒2_1
が球状に析出した構造を有する。しかし、この従来型の
記録層2’では、本実施形態の磁気ディスク10の記録
層2とは異なり、結晶粒2_1’に大きな粒径のものと
微小な粒径のものが混在した状態となっている。このよ
うに様々な大きさの結晶粒が混在した状態では、記録層
2’中の結晶粒2_1’の粒径の分散が大きく、また、
粒径の大きな結晶粒どうしが微小な結晶粒の介在によっ
てつながりやすくなり、良好に分離されにくくなる。そ
して、このような粒径の分散の増大や結晶粒の分離不良
により、この従来の磁気ディスク10’の磁化により担
持された情報の再生信号中に媒体ノイズが増大する。ま
た、このような微小な結晶粒の存在は記録磁化の熱不安
定性をも招く。
【0047】これに対して、上述したように、本実施形
態の磁気ディスク10において、記録層2は、従来型の
記録層2’に含まれるような微小な結晶粒をほとんど含
まず複数の互いに良好に分離した粒径の揃った結晶粒2
_1が形成されたものとなっている。このため、本実施
形態の磁気ディスク10は、媒体ノイズを発生させにく
く、また、記録磁化が熱的にも安定である。
【0048】次に、この本実施形態の磁気ディスク10
の製造方法について説明する。
【0049】図4は、本実施形態の磁気ディスクを製造
するRFマグネトロンスパッタ装置の概略構成図であ
る。
【0050】同図に示すスパッタ装置200は、真空容
器201を有し、この真空容器201の内部上方には、
高周波の交流電圧を必要に応じて印加できる電極202
が備えられ、また、この真空容器201の内部下方に
は、直流電圧が印加される電極203_1および高周波
の交流電圧が印加される電極203_2とが備えられて
いる。上方に備えられた電極202には上記アルミニウ
ムディスク上にNiPメッキが施されてなる基板1が設
置され、下方に備えられた2つの電極203_1、電極
203_2それぞれには、それぞれCo80Pt20、Si
2からなるターゲット205_1、ターゲット205
_2それぞれが設置される。また、これらのターゲット
側の電極には2つの磁石206がそれぞれ設置されてい
る。この真空容器201は、ガスが流入出するガスパイ
プ207と連結し、このガスパイプ207を通じて不活
性なArガスが導入される。ここでは、このArガスの
圧力は0.7Paに保たれる。
【0051】このスパッタ装置200では、上記ターゲ
ット側の電極に電圧が印加されると真空容器201中の
Arガスが高密度のプラズマ状態になり、そのようにプ
ラズマ状態になってイオン化されたArが加速されてタ
ーゲットを叩き、ターゲットを構成する材料の原子がは
じき出される。この原子は、基板1に付着し、その基板
1上にそのターゲットの材料に応じた薄膜が形成され
る。
【0052】このスパッタ装置200によって、上記基
板1上に上述した記録層2を成膜する場合には、Co80
Pt20からなるターゲット205_1およびSiO2
らなるターゲット205_2に同時にそれぞれ投入され
るそれぞれのカソード投入電力は、記録層2の成膜中常
に一定に保たれるのではなく、例えば表2に示すように
ステップ1〜ステップ5と順を追って5段階に変化させ
られる。
【0053】
【表2】
【0054】表2の最左欄には、ステップ1〜ステップ
5の各ステップがそれぞれ示されており、これらの各ス
テップと同じ段に、記録膜2の成膜のそれらの各ステッ
プにおいて、Co80Pt20からなるターゲット205_
1に投入されるカソード投入電力の値と、SiO2から
なるターゲット205_2に投入されるカソード投入電
力の値とが示される。
【0055】同表に示されるように、基板1上に記録層
2を積層する上記ステップ1、ステップ2、ステップ
3、ステップ4、ステップ5の各ステップにおいて、C
80Pt20からなるターゲット205_1には、それぞ
れ30W、50W、70W、50W、30Wと、カソー
ド投入電力をステップ1からステップ3まで徐々に増加
させ、ステップ3からステップ5まで徐々に減少させる
ように投入し、SiO2からなるターゲット205_2
には、それぞれ200W、150W、100W、150
W、200Wと、カソード投入電力をステップ1からス
テップ3まで徐々に減少し、ステップ3からステップ5
まで徐々に増加させるように投入する。
【0056】このようにして基板1上にCoPt−Si
2コンポジット膜としての記録層2が成膜される。な
お、この成膜の際には、基板1が設置された電極202
に0.25W/cm2のRFバイアス電力が印加され
る。このRFバイアス電力の印加によって、このCoP
t−SiO2コンポジット膜における、Co80Pt20
らなる結晶粒2_1の成長が促され、粒径が大きく、ま
た大きさの揃った結晶粒2_1が形成されやすくなる。
このようなコンポジット膜の成膜時に基板1にRFバイ
アスを必ずしも印加する必要はないが、磁気ディスクを
より高密度記録に適した媒体とするためには印加するこ
とが好ましい。
【0057】このスパッタ装置200の真空容器201
の内部下方には、直流電圧が印加される図示しない電極
が備えられており、その電極には、カーボンからなる図
示しないターゲットが設置される。この電極にも図示し
ない磁石が設置されている。
【0058】そして、このターゲットに直流のカソード
電力が投入されて、スパッタリングが行われ、上記基板
1上に積層された記録膜2上にカーボンからなる保護層
3が積層される。なお、この保護層3の積層時には、基
板1が設置された電極202にRFバイアス電力は印可
されない。この保護層3の積層によって磁気ディスク1
0の製造が完了する。
【0059】この磁気ディスク10の製造における記録
層2の成膜時に、上述したようにカソード投入電力を5
段階に変化させている。一般にターゲットに投入される
カソード投入電力が増加するほど、そのターゲットを構
成する原子が基板上に付着する量は増大するため、成膜
された記録層2は、上述したようにSiO2に対するC
80Pt20の組成比が互いに異なる5層に分かれてい
る。
【0060】一方、従来の磁気ディスク10’を製造す
る場合には、上記記録層2’の成膜時にCo80Pt20
らなるターゲット205_1およびSiO2からなるタ
ーゲット205_2それぞれに投入されるカソード投入
電力は、通常、成膜中常に一定であるため、記録層2’
中のSiO2に対するCo80Pt20の組成比は膜厚方向
の位置によらず一定である。
【0061】この組成比の膜厚方向の位置による変化の
ない記録層2’の成膜では、成膜の初期段階で多くの微
小な結晶粒が形成され、成膜が進むにつれてそれらの微
小な結晶粒のうち一部の結晶粒のみが上記臨界粒径まで
成長する。この記録層2’の成膜が臨界粒径の半分程度
の厚みまで進む前半の段階では、ターゲットから基板1
上に供給される結晶粒の材料は、上記臨界粒径まで成長
する結晶粒の成長に使用され、残りの微小な結晶粒は成
長のための材料が足りなくなり途中で成長が止まる。こ
の記録層2’の成膜が臨界粒径の半分程度の厚みから臨
界粒径程度の厚みまで進む後半の段階では、上記臨界粒
径まで成長する結晶粒の成長に必要な材料の量は徐々に
少なくなるため、余った材料によって再び微小な結晶粒
が形成される。このようにして、最終的に、記録層2’
中には、結晶粒2_1’が、臨界粒径程度まで成長した
大きな結晶粒と臨界粒径まで成長しなかった微小な結晶
粒が混在した状態で存在する。
【0062】このように様々な大きさの結晶粒が混在し
た状態では、記録層2’中の結晶粒の粒径の分散が大き
く、また、上記臨界粒径まで成長した結晶粒どうしが上
記微小な結晶粒の介在によってつながりやすくなり、良
好に分離されにくくなる。そして、上述したように、こ
のような粒径の分散の増大や結晶粒2_1’の分離不良
により、再生信号の、媒体に起因するノイズである媒体
ノイズが増大する。また、このような微小な結晶粒の存
在は記録磁化の熱不安定性をも招く。
【0063】これに対し、本実施形態の磁気ディスク1
0は、上記非磁性材料のSiO2に対する強磁性材料の
CoPtの組成比が記録層2の厚み方向に変化したもの
である。この変化した組成比が記録層2の厚み方向の各
位置において上記結晶粒2_1の成長の段階に応じた
値、すなわちこの記録層2の広がる方向への結晶粒2_
1の太り具合に応じた値をとることにより、記録層2
は、上記の微小な結晶粒をほとんど含まず複数の互いに
良好に分離した大きさの揃った結晶粒2_1が形成され
たものとなる。
【0064】詳しく述べると、まず、記録層2を成膜す
る初期の段階で非磁性材料のSiO 2に対する強磁性材
料のCoPtの組成比を小さく抑えることにより、Co
Ptからなる結晶成長核が形成される数を抑制できる。
そして、この記録層の2、上記厚み方向の上記臨界直径
の半分程度の位置までの成膜を徐々に上記組成比を増加
させながら行い、この位置から上記厚み方向の上記臨界
直径程度の位置までの成膜を徐々に上記組成比を減少さ
せながら行うことにより、成膜が進んでも、余分な微小
な結晶を形成することなく、上記結晶成長核のほぼ全て
を大きく成長させることができる。
【0065】このようにして形成された記録層2を有す
る磁気ディスク10は、上述したように、媒体ノイズを
発生させにくく、また記録磁化が熱的にも安定である。
【0066】また、上記結晶粒2_1は、記録層2中で
厚み方向に1段でなく多段に形成されてもよい。多段に
形成される場合には、このように上記組成比を厚み方向
に増減を繰り返すことにより、微小な結晶粒を形成する
ことなく記録層2が形成される。
【0067】なお、本実施形態では、記録層2における
上記組成比を5段階に変化させているが、組成比の変化
の段階数は2〜4段階であってもよく、また6段階以上
であってもよい。但し、記録層2を、この組成比が上記
結晶粒2_1の成長に応じて連続的に変化するように形
成する方がより好ましい。
【0068】また、本実施形態では、強磁性材料にCo
80Pt20が用いられているが、このCo80Pt20とは異
なる組成のCoPt合金が用いられてもよく、また、C
oPt以外の強磁性材料が用いられてもよい。
【0069】また、本実施形態では記録層2の非磁性材
料にSiO2が用いられているが、常温、常圧で安定な
ものであればこのSiO2以外の材料が用いられてもよ
く、強磁性材料との固溶が低いものが用いられればなお
好ましい。この非磁性材料としては、例えば、金属で言
えば金、銀、銅など、酸化物ならSiO2、Zr23
Al23など、窒化物ならSiN、TiNなど、軽元素
ならカーボンなどが好適である。また、記録層2の強磁
性材料からなる結晶粒を分離するマトリックスとして非
磁性材料の代わりにNiOやCoOなどの反強磁性材料
が用いられてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
強磁性を示す結晶粒どうしが良好に分離し、これらの結
晶粒の粒径が均一な磁気記録媒体、そのような磁気記録
媒体を製造する磁気記録媒体製造方法、およびそのよう
な磁気記録媒体を有することにより再生信号のS/Nm
の高い情報再生装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のハードディスク装置の概略構成図
である。
【図2】図1のハードディスク装置を構成する磁気ディ
スクの断面構造の一例を示す図である。
【図3】従来の磁気ディスクの断面構成を示す図であ
る。
【図4】本実施形態の磁気ディスクを製造するRFマグ
ネトロンスパッタ装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 基板 1_1 アルミニウムディスク 1_2 NiPメッキ膜 2,2’ 記録層 2_1、2_1’ 結晶粒 2_2、2_2’ SiO2マトリックス 3 保護層 10,10’ 磁気ディスク 100 HDD 101 ハウジング 102 回転軸 104 浮上ヘッドスライダ 105 アーム軸 106 キャリッジアーム 107 アクチュエータ 200 スパッタ装置 201 真空容器 202,203_1,203_2 電極 205_1,205_2 ターゲット 206 磁石 207 ガスパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 巌 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB01 BB07 DA03 EA03 FA09 5D112 AA05 AA24 BB05 BB06 FA05 FB14 5E049 AA04 AA09 AC00 BA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性の基板上に、非磁性材料および反
    強磁性材料のうちの少なくとも一方の非強磁性材料と、
    該非強磁性材料に対し非固溶な強磁性材料からなり、該
    非強磁性材料中に該強磁性材料からなる複数の結晶粒が
    分散した記録層が形成されてなる磁気記録媒体におい
    て、 前記記録層は、前記非強磁性材料に対する前記強磁性材
    料の、該記録層の厚み方向の各位置で該記録層の広がり
    方向に平均して得られた組成比が、該厚み方向に変化し
    たものであることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録層は、前記組成比が、該記録層
    の前記基板側の面で小さく、該面から厚み方向の所定の
    第1の位置まで増加するものであることを特徴とする請
    求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記記録層は、前記組成比が、前記所定
    の第1の位置から前記厚み方向の所定の第2の位置まで
    減少するものであることを特徴とする請求項2記載の磁
    気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録層は、前記組成比が前記厚み方
    向に増減を繰り返すものであることを特徴とする請求項
    3記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記強磁性材料がCoおよびPtを含む
    合金であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記非強磁性材料が酸化物であることを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 非磁性の基板上に、非磁性材料および反
    強磁性材料のうちの少なくとも一方の非強磁性材料と、
    該非強磁性材料に対し非固溶な強磁性材料からなり、該
    非強磁性材料中に該強磁性材料からなる複数の結晶粒が
    分散した記録層が形成されてなる磁気記録媒体を製造す
    る磁気記録媒体製造方法において、 前記記録層を、前記非強磁性材料に対する前記強磁性材
    料の組成比を変化させながら前記基板上に積層すること
    によって形成することを特徴とする磁気記録媒体製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記記録層の形成時に、前記基板にRF
    バイアスを印加することを特徴とする磁気記録媒体製造
    方法。
  9. 【請求項9】 磁化により情報が記録された磁気記録媒
    体と、該磁気記録媒体に近接あるいは接触して配置され
    て該磁気記録媒体の各点の磁化を検出する磁気ヘッドと
    を備え、該磁気ヘッドにより検出された前記磁気記録媒
    体各点の磁化に応じた情報を再生する情報再生装置にお
    いて、 前記磁気記録媒体が、 非磁性の基板上に、非磁性材料および反強磁性材料のう
    ちの少なくとも一方の非強磁性材料と、該非強磁性材料
    に対し非固溶な強磁性材料からなり、該非強磁性材料中
    に該強磁性材料からなる複数の結晶粒が分散した記録層
    が形成されてなるものであって、 前記記録層は、前記非強磁性材料に対する前記強磁性材
    料の、該記録層の厚み方向の各位置で該記録層の広がり
    方向に平均して得られた組成比が、該厚み方向に変化し
    たものであることを特徴とする情報再生装置。
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