JP2001202507A - 画像の位置合わせ処理方法および位置合わせ処理装置 - Google Patents

画像の位置合わせ処理方法および位置合わせ処理装置

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JP2001202507A
JP2001202507A JP2000141158A JP2000141158A JP2001202507A JP 2001202507 A JP2001202507 A JP 2001202507A JP 2000141158 A JP2000141158 A JP 2000141158A JP 2000141158 A JP2000141158 A JP 2000141158A JP 2001202507 A JP2001202507 A JP 2001202507A
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JP2000141158A
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Ryoji Sasada
良治 笹田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの一部分同士を重複して連ねられた複
数のシートにそれぞれ記録された放射線画像を、精度よ
く位置合わせする。 【解決手段】 一部分同士が互いに重複するように連ね
られた2つの放射線画像の重複領域をそれぞれ検出する
重複領域検出手段11と、重複領域に基づいて、両放射
線画像のうち下側の放射線画像を回転させる回転補正手
段12と、下側の放射線画像における重複領域内に、多
数の位置合わせ用テンプレートを設定するテンプレート
設定手段13と、各テンプレートについて信頼性ランク
を設定するランク設定手段14と、各テンプレート内の
画像と、上側画像の重複領域内の画像とが略一致するマ
ッチング位置を、テンプレートの信頼性ランクに応じて
決定するマッチング位置決定手段15と、決定されたマ
ッチング位置に基づいて、両画像の位置合わせを行う位
置合わせ処理手段16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像の位置合わせ方
法および位置合わせ装置に関し、詳細には、2つの画像
をテンプレートを用いて位置合わせする方法・装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、極めて広い放射線露出域にわたる
放射線画像を得るものとしてCR(Computed Radiograp
hy)システムが広く実用化されている。このCRシステ
ムは、放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外
線等)を照射すると、この放射線エネルギーの一部が蓄
積され、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積され
たエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体シー
トに、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記録し、
この放射線画像が記録されたシートにレーザビーム等の
励起光を走査して信号光である画像情報に応じた輝尽発
光光を生じせしめ、発光する輝尽発光光をフォトマルチ
プライヤ等の光電読取手段により読み取って画像信号を
得、この画像信号に基づき写真感光材料等の記録媒体、
CRT等の表示装置に被写体の放射線画像を可視像とし
て出力させるシステムである(特開昭55-12429号、同56
-11395号、同56-11397号など)。
【0003】このCRシステムで用いられている蓄積性
蛍光体シートには従来より、その撮影対象に応じて、半
切、大角、四切り、六切り等のサイズが用意されている
が、整形外科等においては、脊柱の湾曲度を計測するな
どのために、頸部から腰部に至るまでの長尺画像を1枚
の画像として観察したいという要望が多く、上述したサ
イズに比べて一定方向に長い長尺の蓄積性蛍光体シート
を用いることが検討されていた。
【0004】しかし蓄積性蛍光体シートから画像情報を
読み取る放射線画像読取装置は、そのような長尺シート
に適合するように、シート搬送路を始めとして大幅に設
計し直す必要があり、長尺シート専用のものとなるため
コスト面で不利になる。
【0005】そこで従来サイズの2枚のシートを連ねて
見かけ上は長尺のシートとし、この見かけ上長尺のシー
トに上記長尺の画像を撮影記録し、読取りの際には1枚
ずつ読み取るようにすれば、既存の放射線画像読取装置
を用いて読取りを行うことができ、上述した問題は生じ
ない。
【0006】またこの方法は、3枚以上の蓄積性蛍光体
シートを連ねてさらに長尺の被写体を撮影記録したり、
直交する2軸方向にそれぞれシートを連ねて幅広長尺の
被写体の画像を撮影記録することも可能となり、被写体
に応じた適応性に優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
2枚以上のシートを連ねて撮影記録を行なう場合、この
連ねられた複数枚のシートのうち隣接する2枚のシート
に注目すれば、シートの端縁同士を付き当てて連ねる方
式や、2枚のシートの一部分同士を重複させて連ねる方
式が考えられるが、端縁同士を付き当てて連ねる方式で
は、その境界部分で画像の欠落が生じざるを得ない。一
方、2枚のシートの一部分同士を重複させて連ねる方式
ではそのような画像の記録に欠落が生じることはない。
【0008】しかし、2枚のシートの一部分同士を重複
させて連ねる方式では、単に2枚のシートからそれぞれ
読み取られた2つの放射線画像を隙間無く連結しても、
両画像にはそれぞれ重複部分の画像が記録されているた
め、被写体の正規の放射線画像を再構成することはでき
ない。
【0009】この問題は、上述したような蓄積性蛍光体
シートから読み取って得られた放射線画像を位置合わせ
する場合のみならず、そのように位置合わせが必要な画
像一般についても同様に内在するものである。
【0010】また、上述した2つ以上の画像を連結して
大きな1つの画像を形成する場合のように、これら画像
の一部同士を重複させたものだけでなく、略全面同士が
重複された2つ以上の画像について、対応する位置の画
素間で減算処理(放射線画像については、例えば特開昭
59-83486号等に開示された、いわゆるエネルギーサブト
ラクション処理や時間サブトラクション処理等)や重付
け加算処理(放射線画像については、例えば特開昭56-1
1399号等に開示された、いわゆる重ね合わせ処理等)を
行うような場合にも、2つの画像を位置合わせする必要
があり、上述した問題がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、少なくとも一部分同士が重複した2つの画像を、
精度よく位置合わせすることができる画像の位置合わせ
処理方法および位置合わせ装置を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像の位置合わ
せ処理方法および位置合わせ処理装置は、2つの画像の
重複部分について複数のテンプレートを設定し、これら
のテンプレートにそれぞれ信頼性のランク付けをし、ラ
ンク付けされたテンプレートに基づいて、2つの画像の
位置合わせを行うものである。
【0013】すなわち本発明の画像の位置合わせ処理方
法は、少なくとも一部分同士が互いに重複してなる2つ
以上の画像を、1つの画像を再構成するように位置合わ
せする画像の位置合わせ処理方法において、位置合わせ
を行う2つの画像のうちいずれか一方の画像の、他方の
画像との重複領域内に、少なくとも2つ以上の位置合わ
せ用テンプレートを設定し、前記各テンプレートについ
て、テンプレートとしての適格度を表す信頼性ランクを
設定し、前記各テンプレート内の画像と、前記他方の画
像の、前記一方の画像との重複領域内の画像とが略一致
するマッチング位置を、前記信頼性ランクに応じて決定
し、前記決定されたマッチング位置に基づいて、前記2
つの画像の位置合わせを行うことを特徴とするものであ
る。
【0014】ここで、少なくとも一部分同士が互いに重
複してとは、一部分同士が重複しているものの他、略全
面が重複しているものも含む意味である。
【0015】1つの画像を再構成するとは、一部分のみ
が重複している2つの画像については連結処理、略全面
が重複している2つの画像については、加算処理や減算
処理等が該当する。
【0016】テンプレートとしての適格度を表す信頼性
ランクとは、いわゆるテンプレートマッチングを行うた
めに用いられるテンプレートとしての適格性を複数のレ
ベルで表したものであり、テンプレート中に特徴ある画
像部分が存在するか否か等に対応するものである。すな
わち、テンプレート中の画像が、一様な濃度分布の画像
(例えば黒色1色の背景等)である場合、一般的にはテ
ンプレートとしての適格性は低いということができ、こ
の場合、当該テンプレートの信頼性ランクは低いランク
となる。すなわち、テンプレートマッチングの対象とな
る相手の画像中にその一様な濃度分布の画像部分が広く
分布している場合に、テンプレートマッチングによりマ
ッチング度の高いマッチング位置を1つに特定すること
ができないからである。ただし、特殊な場合、例えばテ
ンプレートマッチングの対象となる相手の画像中に、そ
の一様な濃度分布の画像部分がテンプレートと同一形状
の領域にしか存在しない場合には、マッチング位置を1
つに特定することができるため当該テンプレートの適格
性は高く、信頼性ランクは高いランクとなる。
【0017】一方、濃度が急激に変化するようなエッジ
部等特徴部分を有するテンプレートは、一般的にはテン
プレートとしての適格性は高く、信頼性ランクは高いラ
ンクとなる。
【0018】したがって、テンプレートの信頼性ランク
の設定は、簡便にはテンプレート単独で行うことがで
き、例えばテンプレート内の画像の分散値等に基づいて
設定すればよい。すなわちエッジ部等特徴部分を有する
テンプレートは、分散値が大きく、このテンプレートに
ついては高い信頼性ランクを設定し、一様な濃度分布の
画像部分のみを有し特徴部分を有しないテンプレート
は、分散値が小さく、このテンプレートについては低い
信頼性ランクを設定すればよい。また、テンプレート内
の画像を構成する画素のうちに1つでも飽和画素(例え
ば8ビットのデジタルデータである場合に、その値が最
大値255である画素)が存在するテンプレートは信頼
性ランクを低いものとするのが好ましい。
【0019】一方、テンプレートの信頼性ランクの設定
は、テンプレート単独で行わずにテンプレートマッチン
グの結果に基づいて設定してもよい。すなわち、テンプ
レートマッチングにおいては、テンプレートを相手の画
像中で移動させつつ、各移動位置ごとに類似度を表す相
関値(マッチング度合い)を求めるが、テンプレートの
探索範囲(移動範囲)内において、特定の移動位置にお
いて示すマッチング度合いの最大値が所定の閾値を超え
るか否かに応じて信頼性ランクを設定してもよいし、ま
たはそのマッチング度合いが最大値となる移動位置が特
定の位置のみか否か(マッチング度合いの最大値のピー
ク度)に応じて信頼性ランクを設定してもよい。
【0020】信頼性ランクに応じてマッチング位置を決
定する、とは、信頼性ランクの高いテンプレートによる
求められたマッチング位置は信頼性の高いマッチング位
置であり、信頼性の低いテンプレートにより求められた
マッチング位置は信頼性の低いマッチング位置であるた
め、信頼性ランクの高いテンプレートによりマッチング
位置を決定することを意味するものであり、例えば、信
頼性ランクの高いテンプレートだけを予め選択し、この
選択されたテンプレートのみを用いてマッチング位置を
決定し、又は、全てのテンプレートを用いてテンプレー
トマッチングを行った上で、信頼性ランクの高いテンプ
レートにより求められたテンプレートマッチングの結果
に、より重み付けを行ってマッチング位置を決定し、又
は、全てのテンプレートを用いてテンプレートマッチン
グを行った上で、このテンプレートマッチングの結果に
応じて信頼性ランクの高いテンプレートを選択し、選択
された信頼性ランクの高いテンプレートのみのテンプレ
ートマッチングの結果に基づいてマッチング位置を決定
する等を採用することができる。
【0021】すなわち、信頼性ランクの高いテンプレー
トだけを予め選択する方法においては、マッチング位置
の決定に先だって、前記2つ以上のテンプレートのう
ち、前記信頼性ランクの高いテンプレートを1つ以上選
択し、この選択された1つ以上のテンプレートに基づい
て、マッチング位置を決定すればよく、より具体的に
は、例えば、前記他方の画像の、前記一方の画像との重
複領域内に、前記選択された各テンプレートの探索範囲
を、該選択された各テンプレートごとに対応してそれぞ
れ予め設定し、前記設定された各探索範囲内で前記対応
する各テンプレートを独立に移動させて、各移動位置ご
との、位置合わせのマッチング度合いを求め、前記各テ
ンプレートごとに、前記マッチング度合いが最も高い移
動位置を選択し、前記各テンプレートごとに選択された
移動位置のうち、選択頻度が高い移動位置を、前記マッ
チング位置として決定すればよい。
【0022】また、全てのテンプレートを用いてテンプ
レートマッチングを行った上で、信頼性ランクの高いテ
ンプレートにより求められたテンプレートマッチングの
結果に、より重み付けを行ってマッチング位置を決定す
る方法においては、前記他方の画像の、前記一方の画像
の重複部分に対応する重複領域内に、前記各テンプレー
トの探索範囲を、該各テンプレートごとに対応してそれ
ぞれ予め設定し、前記設定された各探索範囲内で前記対
応する各テンプレートを独立に移動させて、各移動位置
ごとの、位置合わせのマッチング度合いを求め、前記テ
ンプレートごとに、前記マッチング度合いが高い移動位
置を選択し、前記各テンプレートごとに選択された移動
位置のうち、前記信頼性ランクの高いテンプレートにつ
いての前記移動位置の選択に重みをつけたうえで、該選
択の頻度が高い移動位置を前記マッチング位置として決
定すればよい。
【0023】さらにまた、テンプレートマッチングの結
果に応じて信頼性ランクの高いテンプレートを選択する
方法おいては、前記他方の画像の、前記一方の画像との
重複領域内に、前記各テンプレートの探索範囲を、該各
テンプレートごとに対応してそれぞれ予め設定し、前記
設定された各探索範囲内で前記対応する各テンプレート
を独立に移動させて、各移動位置ごとの、位置合わせの
マッチング度合いを求め、前記各テンプレートごとの、
前記マッチング度合いの最大値または該最大値のピーク
度に応じて、前記テンプレートの信頼性ランクを設定
し、前記テンプレートごとに、前記マッチング度合いが
高い移動位置を選択し、前記各テンプレートごとに選択
された移動位置のうち、前記信頼性ランクの高いテンプ
レートについての前記移動位置の選択に重みをつけたう
えで、該選択の頻度が高い移動位置を前記マッチング位
置として決定すればよい。
【0024】なお、テンプレート単独で信頼性ランクを
設定する場合は、前記テンプレート内の前記画像の分散
値に基づいて信頼性ランクを設定するのが好ましい。一
方、全てのテンプレートを用いてテンプレートマッチン
グを行った上で、テンプレートマッチングの結果に応じ
て信頼性ランクを設定する方法おいては、さらに各テン
プレート単独での指標値(例えば上記画像の分散値な
ど)にも依存させて信頼性ランクを設定してもよい。
【0025】また、位置合わせ用テンプレートの設定に
先だって、上記重複領域に基づいて、2つの画像間の相
対的な傾きを補正するように、少なくとも一方の画像を
回転させる処理を施してもよく、この場合、テンプレー
トマッチングの処理の負荷を軽減することができる。
【0026】上記2つの画像として、少なくとも一部分
同士が互いに重複するように連ねられた2枚の蓄積性蛍
光体シートに亘って被写体の1つの放射線画像が記録さ
れ、これら2枚の各蓄積性蛍光体シートから各別に読み
取って得られた2つの放射線画像を適用することもで
き、この場合は、さらに、2枚の蓄積性蛍光体シートの
うち前記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シート
から読み取って得られた第1の放射線画像における、前
記被写体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートとの重複
部分の境界線像を検出し、該検出された境界線像に基づ
いて、前記重複領域を検出するようにしてもよく、重複
領域の自動検出を容易に行うことができる。
【0027】本発明の画像の位置合わせ処理装置は、本
発明の画像の位置合わせ処理方法を実施するための装置
であって、少なくとも一部分同士が互いに重複してなる
2つ以上の画像を、1つの画像を再構成するように位置
合わせする画像の位置合わせ処理装置において、位置合
わせを行う2つの画像のうちいずれか一方の画像の、他
方の画像との重複領域内に、少なくとも2つ以上の位置
合わせ用テンプレートを設定するテンプレート設定手段
と、前記各テンプレートについて、テンプレートとして
の適格度を表す信頼性ランクを設定するランク設定手段
と、前記各テンプレート内の画像と、前記他方の画像
の、前記一方の画像との重複領域内の画像とが略一致す
るマッチング位置を、前記信頼性ランクに応じて決定す
るマッチング位置決定手段と、前記決定されたマッチン
グ位置に基づいて、前記2つの画像の位置合わせを行う
位置合わせ処理手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0028】ここで、上記2つ以上のテンプレートのう
ち、前記信頼性ランクの高いテンプレートを1つ以上選
択するテンプレート選択手段をさらに備えるとともに、
前記マッチング位置決定手段が、前記選択された1つ以
上のテンプレートに基づいて前記マッチング位置を決定
するものを適用することができる。この場合、マッチン
グ位置決定手段は具体的には例えば、前記他方の画像
の、前記一方の画像との重複領域内に、前記テンプレー
ト選択手段により選択された各テンプレートの探索範囲
を、該選択された各テンプレートごとに対応してそれぞ
れ予め設定し、前記設定された各探索範囲内で前記対応
する各テンプレートを独立に移動させて、各移動位置ご
との、位置合わせのマッチング度合いを求め、前記各テ
ンプレートごとに、前記マッチング度合いが最も高い移
動位置を選択し、前記各テンプレートごとに選択された
移動位置のうち、選択頻度が高い移動位置を、前記マッ
チング位置として決定するものを適用することができ
る。
【0029】また、マッチング位置決定手段としては、
前記他方の画像の、前記一方の画像の重複部分に対応す
る重複領域内に、前記各テンプレートの探索範囲を、該
各テンプレートごとに対応してそれぞれ予め設定し、前
記設定された各探索範囲内で前記対応する各テンプレー
トを独立に移動させて、各移動位置ごとの、位置合わせ
のマッチング度合いを求め、前記テンプレートごとに、
前記マッチング度合いが高い移動位置を選択し、前記各
テンプレートごとに選択された移動位置のうち、前記信
頼性ランクの高いテンプレートについての前記移動位置
の選択に重みをつけたうえで、該選択の頻度が高い移動
位置を前記マッチング位置として決定するものを適用す
ることもできる。
【0030】これらの場合には、ランク設定手段とし
て、信頼性ランクを、前記テンプレート内の前記画像の
分散値に基づいて設定するものを適用するのが好まし
い。
【0031】さらにまた、マッチング位置決定手段とし
て、前記他方の画像の、前記一方の画像との重複領域内
に、前記各テンプレートの探索範囲を、該各テンプレー
トごとに対応してそれぞれ予め設定し、前記設定された
各探索範囲内で前記対応する各テンプレートを独立に移
動させて、各移動位置ごとの、位置合わせのマッチング
度合いを求め、前記テンプレートごとに、前記マッチン
グ度合いが高い移動位置を選択し、前記各テンプレート
ごとに選択された移動位置のうち、前記信頼性ランクの
高いテンプレートについての前記移動位置の選択に重み
をつけたうえで、該選択の頻度が高い移動位置を前記マ
ッチング位置として決定するものを適用し、ランク設定
手段として、前記マッチング位置決定手段により求めら
れた、前記各テンプレートごとの、前記マッチング度合
いの最大値または該最大値のピーク度に応じて、前記テ
ンプレートの信頼性ランクを設定するものを適用するこ
ともできる。この場合、ランク設定手段はさらに、前記
テンプレート内の分散値にも依存して信頼性ランクを設
定するものとすることが好ましい。
【0032】なお、位置合わせ用テンプレートの設定に
先だって、前記重複領域に基づいて、前記2つの画像間
の相対的な傾きを補正するように、少なくとも一方の前
記画像を予め回転させる回転補正手段をさらに備えたも
のとするのが好ましい。
【0033】上記2つの画像としては、少なくとも一部
分同士が互いに重複するように連ねられた2枚の蓄積性
蛍光体シートに亘って被写体の1つの放射線画像が記録
され、これら2枚の各蓄積性蛍光体シートから各別に読
み取って得られた2つの放射線画像を適用することもで
きる。この場合、2枚の蓄積性蛍光体シートのうち前記
被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シートから読み
取って得られた第1の放射線画像における、前記被写体
に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートとの重複部分の境
界線像を検出し、該検出された境界線像に基づいて、前
記重複領域を検出する重複領域検出手段をさらに備えた
ものとするのがより好ましい。
【0034】
【発明の効果】本発明の画像の位置合わせ処理方法およ
び位置合わせ処理装置によれば、2つの画像の重複部分
について複数のテンプレートを設定し、これらのテンプ
レートにそれぞれ信頼性のランク付けをし、ランク付け
されたテンプレートに基づいて、2つの画像の位置合わ
せを行うため、単なるテンプレートマッチングの場合よ
りも、精度よく両画像の位置合わせを行うことができ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像の位置合わせ
処理方法を実施する位置合わせ処理装置の具体的な実施
の形態について、図面を用いて説明する。
【0036】図1は本発明の画像の位置合わせ処理装置
の一実施形態の構成を示す図、図2は一部同士が互いに
重複した2枚の蓄積性蛍光体シートに被写体の1つの放
射線画像が記録される様子を示す図であり、図3は図2
に示された2枚の蓄積性蛍光体シートからそれぞれ読み
取られた、図1に示す位置合わせ処理装置により位置合
わせ処理される2つの放射線画像を示す図である。
【0037】図示の位置合わせ処理装置は、図2に示す
ように隣接する2枚の蓄積性蛍光体シート31,32の
一部分同士が互いに重複するように連ねられて、両シー
ト31,32に亘って被写体の放射線画像Pが記録さ
れ、これら2枚の各蓄積性蛍光体シート31,32から
各別に読み取って得られた2つの放射線画像P1,P2
(図3(2))を、被写体の1つの放射線画像P(図3
(1))を再構成するように連結処理するための位置合
わせ処理装置であって、2枚のシート31,32の重複
部分に対応する両放射線画像P1,P2の重複領域Sを
それぞれ検出する重複領域検出手段11と、検出された
重複領域Sに基づいて、両放射線画像P1,P2のうち
上下方向上側の放射線画像P1を基準として下側の放射
線画像P2を、両画像P1,P2間の相対的な傾きを補
正するように回転させる回転補正手段12と、下側の放
射線画像P2における重複領域S2内に、多数の位置合
わせ用テンプレートTを設定するテンプレート設定手段
13と、各テンプレートTについて、テンプレートとし
ての適格度を表す信頼性ランクを設定するランク設定手
段14と、各テンプレートT内の画像と、他方の画像で
ある上側画像P1の重複領域S1内の画像とが略一致す
るマッチング位置を、テンプレートTの信頼性ランクに
応じて決定するマッチング位置決定手段15と、決定さ
れたマッチング位置に基づいて、両画像P1,P2の位
置合わせを行う位置合わせ処理手段16とを備えた構成
である。
【0038】ここで、両画像P1,P2の重複領域Sを
検出する重複領域検出手段11の作用について、図3に
より説明する。
【0039】図3(1)は、図2に示した方法により被
写体の放射線画像Pが蓄積記録された2つの蓄積性蛍光
体シート31,32を示す図である。ここでは、2枚の
蓄積性蛍光体シート31,32が相対的に傾いた状態で
一部分が重複して画像Pを記録していることを示してい
る。すなわち両シート31,32の重複部分について、
図示下側のシート32は、上側のシート31よりも被写
体に近くなるように重複しており、下側のシート32の
上辺縁32aが、上側シート31の下辺縁31bに対し
てわずかに傾いた状態である。
【0040】なお図示のように両シート31,32が必
ずしも傾いて重複しているものに限って位置合わせ処理
の対象とするものでないことはいうまでもない。
【0041】このようにして被写体の放射線画像Pが撮
影記録された上側シート31からは同図(2)に示す放
射線画像P1が読み取られ、一方、下側シート32から
は同図(2)に示す放射線画像P2が読み取られる。そ
してこれらの画像P1,P2のいずれか一方(本実施形
態においては、被写体から遠い側に配された上側のシー
ト31から読み取って得られた第1の放射線画像P1)
には、他方(本実施形態においては第2の放射線画像P
2)が記録されたシート(下側シート32)の重複によ
る境界線像1aが記録される。この境界線像1aは、重
複領域においては、照射された放射線が、重複している
他方のシート32により吸収、散乱されるために、非重
複領域よりも、照射される放射線量が少なくなるために
生じるものである。すなわち、本実施形態においては、
第1の放射線画像P1において、下側シート32により
照射放射線が吸収等されて、下側シート32の上辺縁3
2aに対応した位置に境界線像1aが表れる(図3
(2))。
【0042】重複領域検出手段11は、入力された2つ
の放射線画像P1,P2について、この境界線像1aを
検出する処理を行う。具体的には、各放射線画像P1,
P2について下記の処理により境界線像1aを検出す
る。
【0043】まず、図4(2)に示す縦8画素×横1画
素のフィルタfを、同図(1)に示す第1の放射線画像
P1の矢印X方向(矢印Y方向)に沿って1画素ずつ移
動させ、各移動ごとに、フィルタfの第1画素k1,第
4画素k2,第5画素k3,第8画素k4にそれぞれ対
応する放射線画像P1の値(以下、k1に対応する画像
P1の値をK1,k2に対応する画像P1の値をK2,
k3に対応する画像P1の値をK3,k4に対応する画
像P1の値をK4という)について、下記論理式(1)
にしたがった評価値Mを算出する。
【0044】 if ((K1>K4)and(K2>K)) then M=M+1 else if ((K1<K4)and(K2<K3)) then M=M-1 else M=M±0 (1) この論理式は、第1画素k1の値K1が第8画素k4の
値K4よりも大きく(すなわち濃度が濃く)かつ、第4
画素k2の値K2が第5画素k3の値K3よりも大きい
(濃度が濃い)場合は、第4画素k2と第5画素k3と
の間に濃度変動の大きい境界線像1aが存在する可能性
が高いため、評価値Mを「+1」ずつ加算し、一方、第
1画素k1のデータ値K1が第8画素k4のデータ値K
4よりも小さくかつ、第4画素k2のデータ値K2が第
5画素k3のデータ値K3よりも小さいときは、境界線
像1aとは濃度の高低が逆転しているため、評価値Mを
「−1」ずつ加算し、その他の場合は、評価値Mを変動
させない(M=±0)。
【0045】そして、X方向に沿って一方の側端縁から
他方の側端縁までフィルタfを移動したときの評価値M
の値を、そのライン(X方向に延びるライン)の評価値
Mとする。
【0046】次にフィルタfを矢印Y方向に1画素だけ
移動させて上述の作用を繰り返し、1画素移動したライ
ンについての評価値Mを求める。以下、同様にY方向に
フィルタを1画素ずつ移動させて各ラインの評価値Mを
求め、評価値の値が正かつ最大値となるラインにおい
て、フィルタfの第4画素k2と第5画素k3との間に
境界線像1aが存在するということができる。
【0047】ただしこのアルゴリズムによる境界線像1
aの検出は、境界線像1aが放射線画像P1の上端縁ま
たは下端縁1bに略平行なものとして現れている場合に
は非常に有効であるが、本実施形態のように境界線像1
aが上端縁や下端縁1bに対して傾きを有する場合に
は、評価値Mが数ラインに亘って同程度の値となり、境
界線像1aを特定することができない。
【0048】このように境界線像1aが傾きを有する場
合には、評価値Mが同様の値を示した数ライン分の範囲
でさらに、放射線画像P1の左右各側端縁近傍各1ヶ所
で境界線像1aを探索し、左右各側端縁近傍でそれぞれ
検出された境界線像1aを直線で結ぶことにより、境界
線像1aを検出すればよい。
【0049】なお、上述したフィルタfにおいて、単に
第4画素k2と第5画素k3との隣接2画素間の値K
2,K3の差(K2−K3)のみで評価する微分処理で
エッジ検出を行うことも可能であるが、ノイズの影響や
記録されている画像自体の影響を受けやすいため、上述
したような縦長のフィルタfを用いた評価を行うこと
で、精度よく境界線像1aを検出することができる。
【0050】ただし、そのようなエッジ検出方法を排除
するものではなく、第1の放射線画像P1の隣接2画素
間の濃度(放射線画像の値の)勾配を、画素を当該矢印
Y方向に1つずつ移動させて求め、図示上側の画素の濃
度が下側の画素の濃度よりも高い隣接2画素を境界線像
の存在位置候補として求め、この矢印方向の探索を、探
索位置を矢印に直交する方向に1画素ずつ移動させたう
えで同様に行い、この矢印に略直交するX方向に、境界
線像1aの存在位置候補が最も多く分布した線を、境界
線像1aとして検出する手法や、ハフ変換を利用して境
界線像1aを検出するようにしてもよい。
【0051】重複領域検出手段11は、さらに、第1の
放射線画像P1から検出された境界線像1aに基づい
て、両画像P1,P2の重複領域S(画像P1における
重複領域S1および画像P2における重複領域S2)を
それぞれ検出する。この検出は、まず、境界線像1aが
検出された側の画像である第1の放射線画像P1につい
て、境界線像1aと下辺縁1bとにより挟まれる領域
を、第1の放射線画像P1における重複領域S1として
検出し、次いで、境界線像1aが検出されなかった側の
画像である第2の放射線画像P2について、その上辺縁
2aを第1の放射線画像P1の境界線像1aに一致させ
たときに、第1の放射線画像P1の下辺縁1bに対応す
る線(図3(2)において破線で示す)2bと上辺縁2
aとにより挟まれる領域を、第2の放射線画像P2にお
ける重複領域S2として検出する。このようにして、重
複領域検出手段11は、両画像P1,P2の各重複領域
S1,S2を検出するものである。
【0052】回転補正手段12は、重複領域検出手段1
1によって検出された上記2つの重複領域S1,S2が
完全に重複するように、すなわち第1の放射線画像P1
の境界線像1aに第2の放射線画像P2の上辺縁2aが
一致するように、図5に示すように第1の放射線画像P
1を基準として第2の放射線画像P2を、水平線に対す
る境界線像1aの傾き角度θだけ回転させる作用をな
す。なお、第1の放射線画像P1の境界線像1aに第2
の放射線画像P2の上辺縁2aを一致させる際、境界線
像1aの左端1cに、上辺縁2aの左端2cを一致させ
るものとする。
【0053】テンプレート設定手段13は、第2の放射
線画像P2における重複領域S2内に、多数の位置合わ
せ用テンプレートT(T1,T2,…,Tn)を設定す
るが、これらのテンプレートTはそれぞれ例えば図6に
示すように、(x方向50画素)×(y方向50画素)
であって、x方向に25画素ずつ重複して設定される。
【0054】ランク設定手段14は、各テンプレートT
1,T2,…,Tnのそれぞれについて、図7に示すよ
うに、一部分同士が重複した25個の15画素×15画
素の小領域mのそれぞれについて、その領域m内の画像
値の分散値を求め、求められた25個の分散値を総和し
て、それぞれのテンプレートT1,T2,…,Tnの指
標値とする作用をなす。この指標値が大きいテンプレー
トは、その領域内部に、画像のエッジ部(骨のエッジや
位置合わせ用のマーカーを用いて撮影された画像におい
てはそのマーカーのエッジなど)等、テンプレートマッ
チングに適した画像特徴部分を含むものであり、テンプ
レートとしての適格度が高く、一方、指標値が小さいテ
ンプレートは、その領域内部に画像特徴部分を含まない
ものであり、テンプレートとしての適格度は低い。した
がって、ランク設定手段14は、各テンプレートT1,
T2,…,Tnに対して、その指標値に応じた信頼性ラ
ンクを設定する。この信頼性ランクとしては例えば、最
もテンプレートとしての適格度が非常に高い信頼性ラン
クA(指標値が例えば1000を超えるもの)、次に適
格度が高い信頼性ランクB(指標値が例えば100を超
え1000以下のもの)、適格度が低い信頼性ランクC
(指標値が例えば100以下のもの)の3段階とする。
なお、この信頼性ランクのランク付けは、3段階に限る
ものではなく、4段階以上であってもよいし、2段階で
あってもよい。また信頼性ランクは、連続的な値であっ
てもよい。
【0055】なお複数の小領域mごとに分散値を求め、
この分散値の総和を指標値とするのは、単にテンプレー
トT内の全体の分散値を求めた場合、テンプレートT内
の画像の濃度が徐々に変化するようなものであって、画
像特徴部分を含まない場合にも、分散値が比較的大きく
なり、適格度は低いにも拘わらず信頼性ランクが高く設
定されるのを防止することができるからである。またテ
ンプレートTの大きさを変えた場合にも、15画素×1
5画素の領域mの大きさを変えずに、各領域mの重複領
域の大きさを変えるだけで対応することができ、指標値
算出のアルゴリズムを有効に利用することができるとい
う利点もある。
【0056】マッチング位置決定手段15は、図8に示
すように、テンプレートTを設定した画像P2ではない
方の画像P1における重複領域S1に、各テンプレート
Tに対応する位置(基準位置;図8において破線で示
す)よりも広い範囲(例えばx方向およびその反対方向
にそれぞれ20画素ずつ広く、y方向の反対方向に22
画素広い範囲)を、各探索範囲t(各テンプレートT
1,T2,…,Tnにそれぞれ対応してt1,t2,
…,tnとする)を設定し、テンプレートT1を探索範
囲t1内でx方向およびy方向に平行移動させて、テン
プレートT2を探索範囲t2内でx方向およびy方向に
平行移動させて、というように各探索範囲tでテンプレ
ートTをそれぞれ独立にx方向およびy方向に平行移動
させて、各基準位置からの移動位置ごとの、テンプレー
トTの画像と探索領域内の画像との間のマッチング度合
い(例えば正規化相互相関値)を求め、各テンプレート
Tごとに最もマッチング度合いの大きい移動位置を求め
るテンプレートマッチングを行う。次いで、各テンプレ
ートについて求められた、最もマッチング度合いの大き
い移動位置を、信頼性ランクの高低に応じて重み付けし
て、位置合わせすべき位置であるマッチング位置として
決定する作用をなす。すなわち信頼性ランクの高いラン
クAのテンプレートについての移動位置については、信
頼性ランクの低いランクB以下のテンプレートについて
の移動位置よりも重みを付けることによって、より適格
性のあるテンプレートによるテンプレートマッチングの
結果を重視してマッチング位置を決定するものである。
【0057】具体的には、各テンプレートの中心の現在
位置をそれぞれ(Xn0,Yn0)としたときの移動位置
を、現在位置に対する相対的な位置(+Xn ,+Yn )
で表し、各移動位置(+Xn ,+Yn )ごとの頻度を求
める。このとき信頼性ランクAのテンプレートについて
の移動位置に関しては、信頼性ランクB以下のテンプレ
ートについての移動位置よりも、度数を例えば相対的に
2倍に重み付けすることにより、信頼性ランクAのテン
プレートについての移動位置の頻度を相対的に高めるよ
うにする。そして最も頻度の高い移動位置を、マッチン
グ位置として決定するのである。なお、信頼性ランクA
のテンプレートについての移動位置の度数を1または2
以上として集積し、信頼性ランクB以下のテンプレート
についての移動位置の度数を0(ゼロ)として、実質的
に信頼性ランクAのテンプレートのみの移動位置による
頻度に基づいてマッチング位置を決定するようにしても
よい。
【0058】また、各テンプレートごとの移動位置は、
例え信頼性ランクAのテンプレートであっても多少の誤
差を有することが考えられ、移動位置はある狭い範囲内
に集まるものの、その誤差のために特定の移動位置に度
数が集中せず、1つのマッチング位置を決定できない可
能性もある。
【0059】そこで、図9に示すように、各テンプレー
トごとに、マッチング度合いが最大である移動位置(+
Xn ,+Yn )を中心位置として、その周囲の8つの位
置(+Xn +1,+Yn +1),(+Xn +1,+Yn
),(+Xn +1,+Yn −1),(+Xn ,+Yn
+1),(+Xn ,+Yn −1),(+Xn −1,+Y
n +1),(+Xn −1,+Yn ),(+Xn −1,+
Yn −1)を設定し、中心位置(+Xn ,+Yn )の度
数を2,その周囲の8つの位置の度数をそれぞれ1とし
て、すべてのテンプレートについてこの操作を行なうこ
とにより、特定の移動位置に度数を集中させることがで
き、1つのマッチング位置を決定しやすくなり、好まし
い。なお上述したように、実質的に信頼性ランクAのテ
ンプレートのみの移動位置に基づいてマッチング位置を
決定する場合は、この方法をそのまま適用できるが、信
頼性ランクAのテンプレートとともに、信頼性ランクB
以下のテンプレートも同時に使用する場合には、信頼性
ランクAのテンプレートの移動位置中心の度数および周
囲8つの位置の度数をそれぞれ、信頼性B以下のテンプ
レートの移動位置中心の度数および周囲8つの位置の度
数よりも、相対的に大きく設定することにより、すなわ
ち例えば、信頼性ランクAのテンプレートの移動位置中
心の度数を4、周囲8つの位置の度数をそれぞれ2と
し、信頼性ランクB以下のテンプレートの移動位置中心
の度数を1、周囲8つの位置の度数をそれぞれ0に設定
することにより、信頼性ランクに応じた重み付けと、誤
差による度数の拡散の防止とを同時に実現することがで
きる。
【0060】なおマッチング位置決定手段15は、移動
位置の頻度に応じてマッチング位置を決定するものに限
らず、信頼性ランクの低いテンプレートよりも信頼性ラ
ンクの高いテンプレートに重みを付けた、移動位置の加
重平均を求め、その求められた移動位置を、位置合わせ
すべき位置であるマッチング位置として決定する作用を
なすものとしてもよい。この場合も、実質的に信頼性ラ
ンクの高いテンプレートのみについての移動位置の平均
値によって、マッチング位置を決定してもよい。信頼性
ランクAのテンプレートが存在しない場合には、信頼性
ランクBのテンプレートについて求められた移動位置の
平均値をマッチング位置とすればよい。
【0061】位置合わせ手段16は、マッチング位置決
定手段15により決定されたマッチング位置に基づい
て、両画像P1,P2の位置合わせを行う作用をなす。
【0062】次に本実施形態の位置合わせ処理装置の作
用について説明する。
【0063】まず、重複領域検出手段11が、入力され
た2つの放射線画像P1,P2について、いずれか一方
の画像に表れた境界線像1aを検出し、この検出された
境界線像1aに基づいて各画像P1,P2における重複
領域S1,S2を検出する。
【0064】次いで、回転補正手段12が、重複領域検
出手段11によって検出された上記2つの重複領域S
1,S2が完全に重複するように、第1の放射線画像P
1を基準として第2の放射線画像P2を回転させる。こ
のとき第1の放射線画像P1の境界線像1aの左端1c
に、第2の放射線画像P2の上辺縁2aの左端2cを一
致させる。
【0065】このようにして回転された第2の放射線画
像における重複領域S2が検出されると、テンプレート
設定手段13が、この重複領域S2内に、多数の位置合
わせ用テンプレートTを設定する。テンプレート設定手
段13により設定された各テンプレートTについてそれ
ぞれ、ランク設定手段14が、上述した指標値を算出
し、指標値に対応した信頼性ランクを各テンプレートT
に設定する。
【0066】続いて、マッチング位置決定手段15が、
他方の放射線画像P1における重複領域S1内に、各テ
ンプレートTに対応する探索範囲t(t1,t2,…,
tn)を設定し、各テンプレートTをそれぞれ対応する
探索範囲t内で独立して移動させてテンプレートマッチ
ングを行い、各テンプレートTごとに最もマッチング度
合いの大きい移動位置を求める。さらにマッチング位置
決定手段15は、上述したように、各テンプレートごと
の、マッチング度合いの大きい移動位置について、それ
ら各テンプレートTの信頼性ランクに応じた重み付けを
行うことによって、画像全体の移動方向であるマッチン
グ位置を決定する。このように、適格性が高いテンプレ
ート、すなわち位置合わせの信頼性が高いテンプレート
によるテンプレートマッチングの結果を、信頼性が低い
テンプレートによるテンプレートマッチングの結果より
も重視して得られたマッチング位置は、従来の、重み付
けを行わずに得られたマッチング位置よりも、位置合わ
せ精度の高い位置となる。
【0067】そしてこのマッチング位置決定手段15に
より決定されたマッチング位置に基づいて、位置合わせ
手段16が、両画像P1,P2の位置合わせを行う。
【0068】このように本実施形態の位置合わせ処理装
置によれば、2つの画像の重複部分について複数のテン
プレートを設定し、これらのテンプレートにそれぞれ信
頼性のランク付けをし、ランク付けされたテンプレート
に基づいて、ランクの高いテンプレートを重視したマッ
チング位置を求めて2つの画像の位置合わせを行うた
め、単に全てのテンプレートを一律に扱ったテンプレー
トマッチングにより求められたマッチング位置による位
置合わせの場合よりも、精度よく両画像の位置合わせを
行うことができる。
【0069】なお本実施形態の位置合わせ処理装置は、
2つの画像についての位置合わせ処理のみについて説明
したが、3つ以上の画像により1つの画像が再構成され
るようなものであっても、そのうち隣接する2つの画像
について適用することができる。また本発明の位置合わ
せ処理方法・装置の対象となる2つの画像は、上記実施
形態のように、それらの画像の一部分同士のみが互いに
重複したものに限るものではなく、2つの画像の略全面
が重複するものを適用することもできる。この場合例え
ば上記実施形態の位置合わせ処理装置においては、境界
線像の検出処理およびこの境界線像に基づいた重複領域
の検出処理を行う重複領域検出手段11を具備する必要
はない。
【0070】また本実施形態の位置合わせ処理装置にお
いては、第2の放射線画像P2が第1の放射線画像P1
を覆うように重複したものを位置合わせ処理の対象とし
たが、これとは逆に、第1の放射線画像P1が第2の放
射線画像P2を覆うように重複したものを対象としても
よい。
【0071】さらに本実施形態においては、回転補正手
段12は、上側の画像P1を基準として下側の画像P2
を回転するものであるが、これとは逆に下側の画像P2
を基準として上側の画像P1を回転するものであっても
よいし、所定の仮想基準角度に合うように両画像P1,
P2を共に回転するようにしてもよい。なお、一方の画
像に表れる境界線像が傾きを有さず、常に画像の上下辺
に平行である場合には、回転補正手段12自体を備える
必要はない。
【0072】またテンプレート設定手段13が設定する
複数のテンプレートTは、本実施形態に示したように5
0画素×50画素のものに限定されるものではなく、重
複領域Sの大きさなどに応じて、適宜変更可能である。
さらに必ずしも境界線像が検出されなかった側の画像
(本実施形態においては画像P2)にテンプレートを設
定する必要はなく、境界線像が検出された側の画像(本
実施形態においては画像P1)にテンプレートを設定し
てもよい。
【0073】マッチング位置決定手段15が設定する各
探索範囲tの大きさについても、テンプレートTの大き
さ同様、必ずしも本実施形態に示した大きさのものに限
るものではない。なお本実施形態のマッチング位置決定
手段15が設定する各探索範囲tに関し、テンプレート
Tの基準位置(図8において破線で示す)よりもy方向
については図示下側にのみ探索範囲を拡大しているの
は、第2の放射線画像P2の上辺縁2aが境界線像1a
よりも上側に突出して位置合わせされる可能性は無い
が、上辺縁2aが境界線像1aよりも下側に位置合わせ
される可能性は有るからである。すなわち、蓄積性蛍光
体シート31,32から、蓄積記録されている放射線画
像P1,P2を読み取るに際しては、シート31,32
の読取先端部において画像の読み飛ばしが生じる場合が
あり、この場合には、例えば第2の蓄積性蛍光体シート
32の上端縁32a近傍に記録されている画像が、読取
りの際に失われ、読み取って得られた第2の放射線画像
P2の上辺縁2a近傍の画像は、シート32の上端縁3
2a近傍よりも下方の領域に記録されていた画像となる
からである。
【0074】ランク設定手段14は、上述した実施形態
のように、テンプレートマッチングの結果に依存せずに
各テンプレート単独で信頼性ランクを設定するものに限
るものではなく、設定する信頼性ランクの精度を高める
ために、マッチング位置決定手段15によるテンプレー
トマッチングの結果に依存してランクを設定するように
してもよい。
【0075】すなわち、図10に示すように、マッチン
グ位置決定手段15が各テンプレートTごとにテンプレ
ートマッチングを行った結果、各テンプレートごとの最
も高いマッチング度合いが所定の閾値を超えているか否
か等に応じて、ランク設定手段14がランクを設定して
もよい。例えば、各テンプレートごとの最も高いマッチ
ング度合い(例えば相関値)が0.7を超えているテン
プレートは非常に信頼性が高いため、信頼性ランクAと
し、最高のマッチング度合いが0.5を超え0.7以下
のテンプレートは有る程度の信頼性を有するため、信頼
性ランクBとし、他のテンプレートは信頼性ランクCと
する、などを適用することができる。
【0076】もちろんテンプレート単独で求められる上
述した指標値と、テンプレートマッチングの結果との双
方を組み合わせて信頼性ランクを設定してもよい。例え
ば指標値が1000を超えかつ最高のマッチング度合い
が0.7を超えるテンプレートを信頼性ランクAとし、
指標値が100を超え1000以下で、かつ最高のマッ
チング度合いが0.7を超えるテンプレートを信頼性ラ
ンクBとし、指標値が100以下または最高のマッチン
グ度合いが0.7以下のテンプレートを信頼性ランクC
とするなどである。
【0077】なお、このような態様のランク設定手段1
4を採用した場合においても、マッチング位置決定手段
15として、上述したように、信頼性ランクに応じた重
み付けした移動位置の頻度に基づいて、または信頼性ラ
ンクに応じて重み付けした移動位置の平均値(加重平均
値)に基づいて、マッチング位置を決定するものを適用
することができ、さらに、実質的に信頼性ランクAのテ
ンプレートのみの移動位置による頻度に基づいて、また
は実質的に信頼性ランクの高いテンプレートのみについ
ての移動位置の平均値に基づいて、マッチング位置を決
定するものを適用することができる。
【0078】なお、ランク設定手段14は、上述した最
高のマッチング度合いのピーク度に基づいて信頼性ラン
クを設定するものであってもよい。この最高のマッチン
グ度合いのピーク度とは、最高のマッチング度合いRma
x から、最高のマッチング度合いRmax を示す移動位置
(「仮のマッチング位置」ということとする)から有る
程度離れた(例えば仮のマッチング位置から縦横3画素
以上離れた)移動位置においての最も高いマッチング度
合いRを減算した値(Rmax −R)を意味する。すなわ
ち、このピーク度が大きいときは、仮のマッチング位置
以外の移動位置においては相関値が小さいため、仮のマ
ッチング位置が真のマッチング位置である可能性が高
く、一方、ピーク度が小さいときは、仮のマッチング位
置とその他の移動位置における相関値に差がないため、
仮のマッチング位置が真のマッチング位置であることが
疑わしいということができる。したがって、信頼性ラン
クを設定において、この最高のマッチング度合いのピー
ク度に基づくのも有効である。
【0079】もちろんこの最高のマッチング度合いのピ
ーク度についても、テンプレート単独で求められる上述
した指標値や、最高のマッチング度合い自体と組み合わ
せて信頼性ランクを設定してもよい。例えば指標値が1
000を超えかつ最高のマッチング度合いが0.7を超
え、しかも最高のマッチング度合いのピーク度が0.0
7を超えるテンプレートを信頼性ランクAとし、指標値
が100を超え1000以下で、かつ最高のマッチング
度合いが0.7を超え、しかも最高のマッチング度合い
のピーク度が0.01を超え0.07以下であるテンプ
レートを信頼性ランクBとし、これら以外のテンプレー
トを信頼性ランクCとするなどである。
【0080】また図11に示すように、ランク設定手段
14により信頼性ランクが設定されたテンプレートのう
ち、所定の信頼性ランク以上のテンプレートのみを選択
するテンプレート選択手段17をさらに設け、マッチン
グ位置決定手段15は、この選択手段により選択された
テンプレートにのみ対応して探索範囲tを設定するとと
もに、その選択されたテンプレートおよび対応して設定
された探索範囲に基づいてテンプレートマッチングを行
ない、このテンプレートマッチングにより得られた、マ
ッチング度合いの大きい移動位置によりマッチング位置
を求めるものとしてもよい。このように予め信頼性の高
いテンプレートを選択し、その選択されたテンプレート
のみを用いてテンプレートマッチングを行うことで、信
頼性の高いマッチング位置を得ることができるととも
に、テンプレートマッチングの処理時間およびマッチン
グ位置の決定に要する処理時間を、上述した実施形態の
位置合わせ装置よりも短縮することができ、処理の高速
化の面で有利である。なお、この態様の場合は、ランク
設定手段14が、テンプレート単独でテンプレートの信
頼性ランクを決定する(上述した分散値を指標値とする
などの方法により)ものとするのが、処理時間短縮のう
えで好ましい。
【0081】ただし、図9に示した実施形態の場合と同
様に、マッチング位置決定手段15が、全てのテンプレ
ートについてテンプレートマッチングを行ない、その結
果に依存してランク設定手段14が各テンプレートの信
頼性ランクを設定し、テンプレート選択手段17が、信
頼性ランクの設定されたテンプレートのうち、信頼性ラ
ンクの高いテンプレートのみを選択し、マッチング位置
決定手段15が、その選択されたテンプレートのみにつ
いての移動位置に基づいて、マッチング位置を決定する
ものとした態様(図12参照)であってもよい。この場
合、テンプレートマッチングの処理時間を短縮すること
はできないが、マッチング位置の決定に要する処理時間
の短縮を図ることはできるため、この点において、図1
または図10に示した実施形態の位置合わせ装置よりも
有利である。なお、この態様は、図10に示した実施形
態の位置合わせ装置において、マッチング位置決定手段
15が、信頼性ランクの高いテンプレートのみの移動位
置に基づいてマッチング位置を決定するようにした態様
(既述)の位置合わせ装置と、実質的に同一である。
【0082】また、上述した各実施形態の位置合わせ処
理装置においては、重複領域S1,S2を一致させるよ
うに回転補正手段12により少なくとも一方の画像P1
および/またはP2を回転させるが、この回転処理は、
一方の画像P1の境界線像1aと他方の画像P2の上辺
縁2aとが一致することを前提としているが、前述した
蓄積性蛍光体シートから放射線画像を読み取る際のシー
ト先端部の読み飛ばし以外に、一方の画像について傾い
て読取りが行われた場合等については、マッチング位置
を決定することができない場合がある。
【0083】そこで、マッチング位置決定手段によるテ
ンプレートマッチングにおいて、全てのテンプレートを
用いてマッチング位置を求めるのに先だって、全てのテ
ンプレートのうち、左端から6個のテンプレートT1,
…,T6のみに基づいて、第1のマッチング位置を求
め、一方、右端から6個のテンプレートTn−5,Tn
−4,…,Tnのみに基づいて、第2のマッチング位置
を求め、左端から6個のテンプレートT1,…,T6の
中心画素を第1のマッチング位置に合わせ、および右端
から6個のテンプレートTn−5,Tn−4,…,Tn
の中心画素を第2のマッチング位置に合わせることで、
下側画像P2をさらに回転補正し、このさらなる回転補
正後に、前述した実施形態におけるマッチング位置の決
定を行うようにすればよい。
【0084】なお、上記さらなる回転補正処理を加えた
マッチング位置決定処理を処理Aとし、さらなる回転補
正処理を加えない上記実施形態によるマッチング位置決
定処理を処理Bとし、処理Bにおける図8に示した探索
範囲tをテンプレートTの高さ範囲に限定した範囲
((y方向50画素)×(x方向90画素(50画素+
20画素+20画素)))とした処理を処理Cとし、図
13に示すように、第1段階では処理Aにしたがって、
上述した左端から6個のテンプレートT1,…,T6の
みに基づく第1のマッチング位置および右端から6個の
テンプレートTn−5,Tn−4,…,Tnのみに基づ
く第2のマッチング位置の双方を決定することができた
ときは処理Aによりマッチング位置を決定し、第1のマ
ッチング位置または第2のマッチング位置のいずれか少
なくとも一方が決定できない場合には、第2段階として
処理Bにしたがってマッチング位置の決定を行い、処理
Bによりマッチング位置の決定ができないとき(信頼性
ランクAのテンプレートが存在しない等)は、第3段階
として処理Cにしたがってマッチング位置の決定を行
い、処理Cにしたがってもマッチング位置の決定ができ
ないときは、第4段階として手動で両画像P1,P2を
表示画面上で位置合わせ処理するなどの手法を採用する
こともできる。
【0085】また上述した各実施形態における位置合わ
せ処理のための各パラメータ(例えば、テンプレートの
大きさ(画素数)・設定位置・個数、テンプレートマッ
チングの探索範囲の大きさ、信頼性ランクを設定するた
めの閾値等)は、予め一律に定められているものであっ
てもよいし、画像の画素密度および/または被写体の部
位に応じて異なる値に設定されていてもよい。例えば画
素密度が高い場合にテンプレートの大きさが大きくなる
ため探索範囲も大きくするなどであり、画素密度および
/または部位に応じてパラメータを異なるものとするこ
とにより、より適切な位置合わせ処理を行うことができ
る。またこれらのパラメータは、画素密度や部位に応じ
てオペレータの判断により適宜変更可能としてもよい。
なお特定の画素密度(例えば、5画素/mm)においての
み上記位置合わせ処理のパラメータが設定されており、
この画素密度(5画素/mm)とは異なる画素密度の画像
について位置合わせ処理を行う場合には、当該画像を、
パラメータが設定されている画素密度(5画素/mm)の
画像に画素密度変換処理した後に、位置合わせ処理を行
うようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置合わせ処理方法を実施する位置合
わせ処理装置の一実施形態を示す図
【図2】一部同士が互いに重複した2枚の蓄積性蛍光体
シートに被写体の1つの放射線画像が記録される様子を
示す図
【図3】図2に示された2枚の蓄積性蛍光体シートから
それぞれ読み取られた2つの放射線画像を示す図
【図4】境界線像検出の作用を説明する図
【図5】回転補正処理を説明する図
【図6】テンプレートの設定を説明する図
【図7】指標値の算出を説明する図
【図8】探索範囲を説明する図
【図9】各テンプレート間の移動位置の誤差による、度
数の拡散を抑制する処理を説明する図
【図10】本発明の位置合わせ装置の他の実施形態を示
す図
【図11】テンプレート選択手段を備えた構成の、本発
明の位置合わせ装置の一実施形態を示す図
【図12】テンプレート選択手段を備えた構成の、本発
明の位置合わせ装置の他の実施形態を示す図
【図13】複数段階の処理によりマッチング位置を決定
する処理を説明する図
【符号の説明】
11 重複領域検出手段 12 回転補正手段 13 テンプレート設定手段 14 ランク設定手段 15 マッチング位置決定手段 16 位置合わせ処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/60 150 H04N 1/387 H04N 1/387 A61B 6/00 350Z Fターム(参考) 4C093 AA27 CA10 CA21 EB01 FF12 FF35 FF37 5B057 AA08 BA02 BA03 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC01 CD02 CE10 5C076 AA12 AA19 AA24 AA40 BA02 BA06 5L096 BA06 DA01 EA17 FA33 FA69 GA08 JA09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部分同士が互いに重複して
    なる2つ以上の画像を、1つの画像を再構成するように
    位置合わせする画像の位置合わせ処理方法において、 位置合わせを行う2つの画像のうちいずれか一方の画像
    の、他方の画像との重複領域内に、少なくとも2つ以上
    の位置合わせ用テンプレートを設定し、 前記各テンプレートについて、テンプレートとしての適
    格度を表す信頼性ランクを設定し、 前記テンプレート内の画像と、前記他方の画像の、前記
    一方の画像との重複領域内の画像とが略一致するマッチ
    ング位置を、前記信頼性ランクに応じて決定し、 前記決定されたマッチング位置に基づいて、前記2つの
    画像の位置合わせを行うことを特徴とする画像の位置合
    わせ処理方法。
  2. 【請求項2】 前記マッチング位置の決定に先だって、
    前記2つ以上のテンプレートのうち、前記信頼性ランク
    の高いテンプレートを1つ以上選択し、 前記選択された1つ以上のテンプレートに基づいて、前
    記マッチング位置を決定することを特徴とする請求項1
    記載の画像の位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 前記他方の画像の、前記一方の画像との
    重複領域内に、前記選択された各テンプレートの探索範
    囲を、該選択された各テンプレートごとに対応してそれ
    ぞれ予め設定し、 前記設定された各探索範囲内で前記対応する各テンプレ
    ートを独立に移動させて、各移動位置ごとの、位置合わ
    せのマッチング度合いを求め、 前記各テンプレートごとに、前記マッチング度合いが最
    も高い移動位置を選択し、 前記各テンプレートごとに選択された移動位置のうち、
    選択頻度が高い移動位置を、前記マッチング位置として
    決定することを特徴とする請求項2記載の画像の位置合
    わせ処理方法。
  4. 【請求項4】 前記他方の画像の、前記一方の画像の重
    複部分に対応する重複領域内に、前記各テンプレートの
    探索範囲を、該各テンプレートごとに対応してそれぞれ
    予め設定し、 前記設定された各探索範囲内で前記対応する各テンプレ
    ートを独立に移動させて、各移動位置ごとの、位置合わ
    せのマッチング度合いを求め、 前記テンプレートごとに、前記マッチング度合いが高い
    移動位置を選択し、 前記各テンプレートごとに選択された移動位置のうち、
    前記信頼性ランクの高いテンプレートについての前記移
    動位置の選択に重みをつけたうえで、該選択の頻度が高
    い移動位置を前記マッチング位置として決定することを
    特徴とする請求項1記載の画像の位置合わせ処理方法。
  5. 【請求項5】 前記信頼性ランクを、前記テンプレート
    内の前記画像の分散値に基づいて設定することを特徴と
    する請求項1から4のうちいずれか1項に記載の画像の
    位置合わせ処理方法。
  6. 【請求項6】 前記他方の画像の、前記一方の画像との
    重複領域内に、前記各テンプレートの探索範囲を、該各
    テンプレートごとに対応してそれぞれ予め設定し、 前記設定された各探索範囲内で前記対応する各テンプレ
    ートを独立に移動させて、各移動位置ごとの、位置合わ
    せのマッチング度合いを求め、 前記各テンプレートごとの、前記マッチング度合いの最
    大値または該最大値のピーク度に応じて、前記テンプレ
    ートの信頼性ランクを設定し、 前記テンプレートごとに、前記マッチング度合いが高い
    移動位置を選択し、 前記各テンプレートごとに選択された移動位置のうち、
    前記信頼性ランクの高いテンプレートについての前記移
    動位置の選択に重みをつけたうえで、該選択の頻度が高
    い移動位置を前記マッチング位置として決定することを
    特徴とする請求項1記載の画像の位置合わせ処理方法。
  7. 【請求項7】 前記位置合わせ用テンプレートの設定に
    先だって、前記重複領域に基づいて、前記2つの画像間
    の相対的な傾きを補正するように、少なくとも一方の前
    記画像を予め回転させることを特徴とする請求項1から
    6のうちいずれか1項に記載の画像の位置合わせ処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記2つの画像が、 少なくとも一部分同士が互いに重複するように連ねられ
    た2枚の蓄積性蛍光体シートに亘って被写体の1つの放
    射線画像が記録され、これら2枚の各蓄積性蛍光体シー
    トから各別に読み取って得られた2つの放射線画像であ
    ることを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項
    に記載の画像の位置合わせ処理方法。
  9. 【請求項9】 前記2枚の蓄積性蛍光体シートのうち前
    記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シートから読
    み取って得られた第1の放射線画像における、前記被写
    体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートとの重複部分の
    境界線像を検出し、該検出された境界線像に基づいて、
    前記重複領域を検出することを特徴とする請求項8記載
    の画像の位置合わせ処理方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも一部分同士が互いに重複し
    てなる2つ以上の画像を、1つの画像を再構成するよう
    に位置合わせする画像の位置合わせ処理装置において、 位置合わせを行う2つの画像のうちいずれか一方の画像
    の、他方の画像との重複領域内に、少なくとも2つ以上
    の位置合わせ用テンプレートを設定するテンプレート設
    定手段と、 前記各テンプレートについて、テンプレートとしての適
    格度を表す信頼性ランクを設定するランク設定手段と、 前記各テンプレート内の画像と、前記他方の画像の、前
    記一方の画像との重複領域内の画像とが略一致するマッ
    チング位置を、前記信頼性ランクに応じて決定するマッ
    チング位置決定手段と、 前記決定されたマッチング位置に基づいて、前記2つの
    画像の位置合わせを行う位置合わせ処理手段とを備えた
    ことを特徴とする画像の位置合わせ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記2つ以上のテンプレートのうち、
    前記信頼性ランクの高いテンプレートを1つ以上選択す
    るテンプレート選択手段をさらに備え、 前記マッチング位置決定手段が、前記選択された1つ以
    上のテンプレートに基づいて、前記マッチング位置を決
    定するものであることを特徴とする請求項10記載の画
    像の位置合わせ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記マッチング位置決定手段が、前記
    他方の画像の、前記一方の画像との重複領域内に、前記
    テンプレート選択手段により選択された各テンプレート
    の探索範囲を、該選択された各テンプレートごとに対応
    してそれぞれ予め設定し、前記設定された各探索範囲内
    で前記対応する各テンプレートを独立に移動させて、各
    移動位置ごとの、位置合わせのマッチング度合いを求
    め、前記各テンプレートごとに、前記マッチング度合い
    が最も高い移動位置を選択し、前記各テンプレートごと
    に選択された移動位置のうち、選択頻度が高い移動位置
    を、前記マッチング位置として決定するものであること
    を特徴とする請求項11記載の画像の位置合わせ処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記マッチング位置決定手段が、前記
    他方の画像の、前記一方の画像の重複部分に対応する重
    複領域内に、前記各テンプレートの探索範囲を、該各テ
    ンプレートごとに対応してそれぞれ予め設定し、前記設
    定された各探索範囲内で前記対応する各テンプレートを
    独立に移動させて、各移動位置ごとの、位置合わせのマ
    ッチング度合いを求め、前記テンプレートごとに、前記
    マッチング度合いが高い移動位置を選択し、前記各テン
    プレートごとに選択された移動位置のうち、前記信頼性
    ランクの高いテンプレートについての前記移動位置の選
    択に重みをつけたうえで、該選択の頻度が高い移動位置
    を前記マッチング位置として決定するものであることを
    特徴とする請求項10記載の画像の位置合わせ処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ランク設定手段が、前記信頼性ラ
    ンクを、前記テンプレート内の前記画像の分散値に基づ
    いて設定するものであることを特徴とする請求項10か
    ら13のうちいずれか1項に記載の画像の位置合わせ処
    理装置。
  15. 【請求項15】 前記マッチング位置決定手段が、前記
    他方の画像の、前記一方の画像との重複領域内に、前記
    各テンプレートの探索範囲を、該各テンプレートごとに
    対応してそれぞれ予め設定し、前記設定された各探索範
    囲内で前記対応する各テンプレートを独立に移動させ
    て、各移動位置ごとの、位置合わせのマッチング度合い
    を求め、前記テンプレートごとに、前記マッチング度合
    いが高い移動位置を選択し、前記各テンプレートごとに
    選択された移動位置のうち、前記信頼性ランクの高いテ
    ンプレートについての前記移動位置の選択に重みをつけ
    たうえで、該選択の頻度が高い移動位置を前記マッチン
    グ位置として決定するものであり、 前記ランク設定手段が、前記マッチング位置決定手段に
    より求められた、前記各テンプレートごとの、前記マッ
    チング度合いの最大値または該最大値のピーク度に応じ
    て、前記テンプレートの信頼性ランクを設定するもので
    あることを特徴とする請求項10記載の画像の位置合わ
    せ処理装置。
  16. 【請求項16】 前記位置合わせ用テンプレートの設定
    に先だって、前記重複領域に基づいて、前記2つの画像
    間の相対的な傾きを補正するように、少なくとも一方の
    前記画像を予め回転させる回転補正手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項10から15のうちいずれか1
    項に記載の画像の位置合わせ処理装置。
  17. 【請求項17】 前記2つの画像が、 少なくとも一部分同士が互いに重複するように連ねられ
    た2枚の蓄積性蛍光体シートに亘って被写体の1つの放
    射線画像が記録され、これら2枚の各蓄積性蛍光体シー
    トから各別に読み取って得られた2つの放射線画像であ
    ることを特徴とする請求項10から16のうちいずれか
    1項に記載の画像の位置合わせ処理装置。
  18. 【請求項18】 前記2枚の蓄積性蛍光体シートのうち
    前記被写体から遠い側の第1の蓄積性蛍光体シートから
    読み取って得られた第1の放射線画像における、前記被
    写体に近い側の第2の蓄積性蛍光体シートとの重複部分
    の境界線像を検出し、該検出された境界線像に基づい
    て、前記重複領域を検出する重複領域検出手段をさらに
    備えたことを特徴とする請求項17記載の画像の位置合
    わせ処理装置。
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