JP2001200847A - 軸受装置、及び、タービン - Google Patents

軸受装置、及び、タービン

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JP2001200847A
JP2001200847A JP2000339260A JP2000339260A JP2001200847A JP 2001200847 A JP2001200847 A JP 2001200847A JP 2000339260 A JP2000339260 A JP 2000339260A JP 2000339260 A JP2000339260 A JP 2000339260A JP 2001200847 A JP2001200847 A JP 2001200847A
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rotor
lubricating oil
oil
pads
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English (en)
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Takaaki Kaikogi
高明 貝漕
Tanehiro Shinohara
種宏 篠原
Zenichi Yoshida
善一 吉田
Kazuhiko Yamashita
一彦 山下
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い負荷能力を有すると共に、作動中の損失
を容易に低下させることが可能であり、かつ、潤滑油の
供給量を低減可能な軸受装置、及び、ロータを大径化し
て容易に大容量化を図ることができるタービンの提供。 【解決手段】 蒸気タービン1に備えられた軸受装置3
0は、軸受面36をもった軸受パッド33を複数備え、
ロータ12,25のジャーナルと各軸受面36との隙間
に潤滑油の油膜LFを形成し、当該油膜によってロータ
12,25を支持するものであり、各軸受パッド33
は、ロータ12,25の回転方向における下流側の端部
に設けられて軸受パッド33同士の隙間Gに対する潤滑
油の流出を規制するスクレーパ44と、スクレーパ44
の上流側近傍に設けられて潤滑油を背面側に導く排油孔
45とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受装置、及び、
軸受装置を備えたタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ケーシング内で作動流体を膨
張させることにより、ロータ(回転軸)を回転させて動
力を発生する蒸気タービンやガスタービンといったター
ビンが様々な分野において幅広く利用されている。この
種のタービンでは、回転するロータを支持するために軸
受装置を設けることが不可欠となるが、タービンの大容
量化に基づくロータの大径化に伴い、軸受装置について
も従来から各種の改良が施されている。このような軸受
装置の一例としては、例えば、特開昭60−15751
2号公報によって開示されたものが挙げられる。
【0003】同公報に記載された軸受装置は、いわゆ
る、ティルティングパッド形の軸受であり、軸受面をも
った軸受パッドを複数備える。また、複数の軸受パッド
のうち、下側に位置する1体の軸受パッドの両脇には、
ロータのジャーナルと軸受パッドの軸受面との隙間に潤
滑油を供給するための給油ノズルが配設されている。こ
れにより、ロータのジャーナルと各軸受パッドの軸受面
との隙間には、潤滑油の油膜が形成され、ロータは、当
該油膜によって支持される。ここで、一般に、ジャーナ
ルと軸受面との隙間に供給された潤滑油は、ロータの回
転に伴い、ロータの回転方向に流動する。従って、ジャ
ーナルと軸受面との間を流通して昇温した潤滑油は、互
いに隣り合う軸受パッド同士の隙間に流れ込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軸受装置には、次のような問題点が存在していた。すな
わち、一の軸受パッドを潤滑させて昇温した潤滑油が軸
受パッド同士の隙間に流れ込むということは、高温の潤
滑油が給油ノズルから供給される低温の潤滑油と混ざり
合うということを意味する。この場合、当該一の軸受パ
ッドと隣り合う軸受パッドには、給油ノズルから直に吹
き出される潤滑油よりも高温の潤滑油が流入することに
なり、軸受の摩擦係数が増大し、軸受装置における損失
が増大してしまう。このような損失は、攪拌損失と呼ば
れ、軸受装置によって支持する回転軸が大径化すればす
るほど増大する傾向にある。
【0005】また、軸受装置における損失が増大した場
合、潤滑油の温度と共に軸受パッドの温度(メタル温
度)も上昇し、軸受装置の負荷能力が低下することか
ら、ジャーナルと軸受面との隙間に供給する潤滑油の量
を増大化させる必要がある。しかしながら、タービンを
含めたプラント全体から見れば、軸受装置に供給する油
量は極力低減すべきである。特に、タービンを大容量化
する場合は、設備コストを低減させる観点から、軸受装
置に供給する油量を必要最小限とするべきである。
【0006】そこで、本発明は、高い負荷能力を有する
と共に、作動中の損失を容易に低下させることが可能で
あり、かつ、潤滑油の供給量を低減可能な軸受装置、及
び、ロータを大径化して容易に大容量化を図ることがで
きるタービンの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による軸受装置は、軸受面をもった軸受パッドを複数備
えており、回転軸のジャーナルと各軸受パッドの軸受面
との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって回
転軸を支持する軸受装置において、各軸受パッドは、回
転軸の回転方向における下流側の端部に設けられてお
り、互いに隣り合う軸受パッド同士の隙間に対する潤滑
油の流出を規制する越流規制部材と、越流規制部材の上
流側近傍に設けられており、潤滑油を背面側に導く排油
孔とを有することを特徴とする。
【0008】この軸受装置では、複数の軸受パッドが支
持環の内部に収容されて、タービンロータ等の回転軸の
周囲に位置する。また、回転軸のジャーナルと各軸受パ
ッドの軸受面との隙間には、所定の給油部、給油ノズル
等から潤滑油が供給される。ここで、回転軸の回転に伴
い、一の軸受パッドに対して供給された潤滑油は、回転
軸の回転方向に沿って、当該一の軸受パッドと隣り合う
軸受パッドに向けて流動する。この際、潤滑油は、当該
一の軸受パッドの下流側端部まで達すると、越流規制部
材によって塞き止められる。そして、当該一の軸受パッ
ドを潤滑させて昇温した潤滑油は、越流規制部材によっ
て、その上流側近傍(手前)に設けられている排油孔に
案内され、当該排油孔を介して軸受パッドの背面側に導
かれることになる。
【0009】これにより、互いに隣り合う軸受パッド同
士の隙間に、高温の潤滑油が流入することに起因する攪
拌損失が低減されると共に、軸受パッドの温度上昇(メ
タル温度の上昇)が抑制される。従って、この軸受装置
では、負荷能力を向上させることが可能となると共に、
作動中の損失を容易に低下でき、かつ、潤滑油の供給量
を低減することができる。
【0010】この場合、各軸受パッドは、回転軸の回転
方向における上流側の端部に設けられたスクープ型給油
部を複数有すると好ましい。
【0011】この軸受装置の軸受パッドに設けられる各
スクープ型給油部は、給油孔と、給油孔の周囲に設けら
れた給油凹部(スクープ溝)とを有し、給油凹部は、回
転軸の回転方向における上流側から下流側に向けて深さ
が漸減するように形成される。そして、各スクープ型給
油部は、例えば、軸受パッドの幅方向に配設される。こ
のような構成を採用すれば、各スクープ型給油部からの
給油量を微調整することが可能となる。従って、軸受パ
ッドの下流側端部に設けられた越流規制部材及び排油孔
による効果と相俟って攪拌損失をより一層低減でき、軸
受パッドの温度上昇(メタル温度の上昇)をより効果的
に抑制可能となる。
【0012】また、軸受パッドのうち、少なくとも2体
の軸受パッド同士の隙間に、回転軸の回転方向に沿うよ
うに潤滑油を供給可能な給油ノズルを配置してもよい。
【0013】かかる構成は、互いに隣り合う軸受パッド
同士の隙間に給油ノズルを配置したものであるが、この
軸受装置では、一の軸受パッドを潤滑させて昇温した潤
滑油は、越流規制部材によって、その上流側近傍(手
前)に設けられている排油孔に案内され、当該排油孔を
介して軸受パッドの背面側に導かれることになる。従っ
て、互いに隣り合う軸受パッド同士の隙間で、給油ノズ
ルから吹き出される潤滑油と高温の潤滑油とが混じり合
うことに起因する攪拌損失が低減されると共に、軸受パ
ッドの温度上昇(メタル温度の上昇)が抑制される。ま
た、給油ノズルは、簡易な手法によって軸受パッド同士
の隙間に配置することができるので、軸受装置を容易か
つ低コストで製造可能となる。
【0014】請求項4に記載の本発明による軸受装置
は、軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、回転
軸のジャーナルと各軸受パッドの軸受面との隙間に潤滑
油の油膜を形成し、当該油膜によって回転軸を支持する
軸受装置において、各軸受パッドには、回転軸の回転方
向における上流側の端部から全長の略50〜75%に相
当する距離を隔てた位置に給油孔が設けられていること
を特徴とする。
【0015】上述したように、軸受装置において攪拌損
失が発生すると、軸受パッドの温度(メタル温度)が上
昇し、軸受装置の負荷能力が低下してしまう。そこで、
本発明者らは、軸受パッドの各部位における温度分布に
ついて鋭意研究、解析を進めた。その結果、軸受パッド
は、回転軸の回転方向における上流側の端部から全長の
略75%に相当する距離を隔てた位置で最も高温となる
ことが見出された。
【0016】この点に鑑みて、この軸受装置の各軸受パ
ッドには、回転軸の回転方向における上流側の端部から
全長の略50〜75%に相当する距離を隔てた位置に給
油孔が設けられている。このような構成を採用すること
により、軸受パッドの各部位のうち、最も高温となる部
位に対して極めて効果的に低温かつ高圧の潤滑油を供給
することできるので、軸受パッドの温度上昇を効果的に
抑制することが可能となる。また、この場合は、摺動面
を通過する油は比較的高温であるため、粘度が小さくな
り、その結果、損失を低減することができる。従って、
かかる構成のもとでも、損失が低減され、かつ、軸受パ
ッドの温度上昇(メタル温度の上昇)が抑制される。こ
の結果、高い負荷能力を有すると共に、作動中の損失を
容易に低下させることが可能であり、かつ、潤滑油の供
給量を低減できる軸受装置の実現が可能となる。
【0017】請求項5に記載の本発明による軸受装置
は、軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、回転
軸のジャーナルと各軸受パッドの軸受面との隙間に潤滑
油の油膜を形成し、当該油膜によって回転軸を支持する
軸受装置において、各軸受パッドのうち、少なくとも何
れか一体の軸受パッドの両脇には、回転軸の回転方向に
沿うように潤滑油を供給可能であり、かつ、先端部が回
転軸と接触するように付勢された給油ノズルが配置され
ていることを特徴とする。
【0018】この軸受装置では、複数の軸受パッドが支
持環の内部に収容されて、タービンロータ等の回転軸の
周囲に位置する。また、少なくとも何れか一体の軸受パ
ッドの両脇(互いに隣り合う軸受パッド同士の隙間)に
は、例えば球面状又は反円柱面状に形成された先端部を
もった給油ノズルが、回転軸に対して付勢された状態で
配置される。更に、給油ノズルは、給油孔が回転軸の回
転方向に向けられた状態で配置される。これにより、給
油ノズルから、回転軸のジャーナルと各軸受パッドの軸
受面との隙間に対して回転軸の回転方向に沿うように潤
滑油を供給することが可能となる。
【0019】この場合、回転軸の回転に伴い、一の軸受
パッドに対して供給された潤滑油は、回転軸の回転方向
に沿って、当該一の軸受パッドと隣り合う軸受パッドに
向けて流動する。この際、給油ノズルは、回転軸に対し
て付勢されており、その先端部が常に、回転軸と接触し
ている。従って、潤滑油は、当該一の軸受パッドの下流
側端部まで達すると、給油ノズル(給油孔が設けられて
いない側の部位)によって塞き止められ、給油ノズルを
超えて隣接する軸受パッド側に流入することが規制され
る。
【0020】従って、この軸受装置では、互いに隣り合
う軸受パッド同士の隙間で、高温の潤滑油と給油ノズル
から供給される低温の潤滑油とが混じり合うことに起因
する攪拌損失が低減されると共に、軸受パッドの温度上
昇(メタル温度の上昇)が抑制される。従って、この軸
受装置では、負荷能力を向上させることが可能となると
共に、作動中の損失を容易に低下でき、かつ、潤滑油の
供給量を低減させることが可能となる。また、給油ノズ
ルは、簡易な手法によって軸受パッド間に配置すること
ができるので、軸受装置を容易かつ低コストで製造可能
となる
【0021】この場合、給油ノズルは、各軸受パッドの
間に配置されていると好ましい。
【0022】このような構成を採用すれば、各軸受パッ
ドに対して低温の潤滑油を供給することが可能となり、
高温の潤滑油と給油ノズルから供給される低温の潤滑油
とが混じり合うことに起因する攪拌損失をより一層効果
的に低減でき、かつ、軸受パッドの温度上昇(メタル温
度の上昇)を極めて効果的に抑制可能となる。
【0023】請求項7に記載の本発明による軸受装置
は、軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、回転
軸のジャーナルと各軸受パッドの軸受面との隙間に潤滑
油の油膜を形成し、当該油膜によって回転軸を支持する
軸受装置において、各軸受パッドの軸受面には、回転軸
の回転方向における上流側から下流側に向かうにつれて
深さが漸増し、かつ、下流端が急激に立ち上がるように
形成された凹部が設けられていることを特徴とする。
【0024】この軸受装置では、複数の軸受パッドが支
持環等によって支持され、タービンロータ等の回転軸の
周囲に配置される。また、回転軸のジャーナルと各軸受
パッドの軸受面との隙間には、所定の給油部、給油ノズ
ル等から潤滑油が供給される。回転軸の回転に伴い、一
の軸受パッドに対して供給された潤滑油は、回転軸の回
転方向に沿って、当該一の軸受パッドと隣り合う軸受パ
ッドに向けて流動する。この際、潤滑油は、各軸受パッ
ドの軸受面に設けられている凹部内をも流通する。
【0025】ここで、軸受パッドの凹部は、軸受面に、
回転軸の回転方向における上流側から下流側に向かうに
つれて深さが漸増し、かつ、その下流端が急激に立ち上
がるように形成されている。従って、凹部の下流端にお
いて潤滑油の流通方向は、回転軸側に向けられることに
なる。これにより、回転軸のジャーナルと各軸受パッド
の軸受面との間を潤滑油が流通すると、軸受パッドに
は、潤滑油(油膜)によって回転軸から遠ざかる方向に
力が加えられることになる。
【0026】この結果、この軸受装置では、負荷能力が
向上することになり、潤滑油及び軸受パッドの温度上昇
(メタル温度の上昇)が抑制される。これにより、高い
負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することが可能な軸受装置の
実現が可能となる。なお、凹部は、軸受面に複数配設す
ると好ましい。更に、凹部の平面形状は、例えば、回転
軸の回転方向における上流側から下流側に向けて幅が漸
減する楔形状、弓形状としたり、V字形状(三日月形
状)としたりすると好ましい。
【0027】請求項8に記載の本発明による軸受装置
は、軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、回転
軸のジャーナルと各軸受パッドの軸受面との隙間に潤滑
油の油膜を形成し、当該油膜によって回転軸を支持する
軸受装置において、各軸受パッドのうち、互いに隣り合
う少なくとも一対の軸受パッド同士の隙間には、ジャー
ナルと軸受面との隙間に潤滑油を供給する給油ノズルが
配置されており、当該給油ノズルには、一対の軸受パッ
ドのうち、回転軸の回転方向上流側の軸受パッドから下
流側の軸受パッドに潤滑油が流れ込むことを防止する越
流規制部材が備えられていることを特徴とする。
【0028】この軸受装置では、複数の軸受パッドが支
持環の内部に収容されており、各軸受パッドは、タービ
ンロータ等の回転軸の周囲に位置する。また、互いに隣
り合う少なくとも一対の軸受パッド同士の隙間には、回
転軸のジャーナルと軸受パッドの軸受面との隙間に潤滑
油を供給する給油ノズルが配置される。互いに隣り合う
一対の軸受パッドのうち、回転軸の回転方向上流側の軸
受パッドに供給された潤滑油は、当該回転方向に沿っ
て、下流側の軸受パッドに向けて流動する。そして、上
流側の軸受パッドの軸受面と回転軸のジャーナルとの隙
間を流通した潤滑油は、給油ノズルの手前まで達する
と、給油ノズルに備えられている越流規制部材によって
塞き止められる。
【0029】これにより、互いに隣り合う軸受パッド同
士の隙間で、給油ノズルから吹き出される潤滑油と上流
側の軸受パッドから流れ込む高温の潤滑油とが混じり合
うことに起因する攪拌損失が低減されると共に、軸受パ
ッドの温度上昇(メタル温度の上昇)が抑制される。従
って、この軸受装置では、負荷能力を向上させると共
に、作動中の損失を容易に低下させることが可能とな
り、かつ、潤滑油の供給量を低減することができる。
【0030】また、給油ノズルは、潤滑油を流出させる
給油孔を有し、越流規制部材は、給油孔よりも回転軸の
回転方向上流側に位置するように給油ノズルに固定され
た板状の弾性体からなり、回転軸の回転方向下流側に撓
められていると好ましい。
【0031】この場合、板状の弾性体からなる越流規制
部材は、その遊端側が給油孔の上方に位置するように回
転軸の回転方向下流側に撓められた(湾曲させられた)
状態で互いに隣り合う軸受パッド間に配置される。これ
により、回転軸が回転する間、互いに隣り合う2体の軸
受パッドのうち、回転軸の回転方向上流側の軸受パッド
から下流側の軸受パッドに流れ込もうとする潤滑油は、
給油ノズルに設けられている越流規制部材によって塞き
止められる。また、給油ノズルの給油孔から吹き出され
た潤滑油は、撓んでいる(湾曲している)越流規制部材
によってガイドされながら、下流側の軸受パッドの軸受
面と回転軸のジャーナルとの隙間の入口に導かれること
になる。
【0032】従って、このような構成を採用すれば、互
いに隣り合う軸受パッド同士の隙間における攪拌損失を
低減させ、軸受パッドの温度上昇(メタル温度の上昇)
を抑制すると共に、下流側の軸受パッドの軸受面と回転
軸のジャーナルとの隙間にスムースかつ効率よく給油す
ることが可能となる。また、板状の弾性体からなる越流
規制部材は、低コストで構成可能であり、容易に給油ノ
ズルに備えることができる。
【0033】請求項10に記載の本発明によるタービン
は、ケーシング内で作動流体を膨張させることにより、
ロータを回転させるタービンにおいて、ケーシングに対
して固定された静翼と、ロータに取り付けられた動翼
と、ロータを支持する軸受装置とを有し、軸受装置は、
軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、各軸受パ
ッドは、ロータの回転方向における下流側の端部に設け
られており、互いに隣り合う軸受パッド同士の隙間に対
する潤滑油の流出を規制する越流規制部材と、越流規制
部材の上流側近傍に設けられており、潤滑油を背面側に
導く排油孔とを有することを特徴とする。
【0034】このタービンに設けられた軸受装置は、高
い負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、このタービンは、ロータを大径化して大容
量化を図ることが極めて容易である。
【0035】請求項11に記載の本発明によるタービン
は、ケーシング内で作動流体を膨張させることにより、
ロータを回転させるタービンにおいて、ケーシングに対
して固定された静翼と、ロータに取り付けられた動翼
と、ロータを支持する軸受装置とを有し、軸受装置は、
軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、各軸受パ
ッドには、ロータの回転方向における上流側の端部から
全長の略50〜75%に相当する距離を隔てた位置に給
油孔が設けられていることを特徴とする。
【0036】このタービンに設けられた軸受装置も、高
い負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、このタービンは、ロータを大径化して大容
量化を図ることが極めて容易である。
【0037】請求項12に記載の本発明によるタービン
は、ケーシング内で作動流体を膨張させることにより、
ロータを回転させるタービンにおいて、ケーシングに対
して固定された静翼と、ロータに取り付けられた動翼
と、ロータを支持する軸受装置とを有し、軸受装置は、
軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、各軸受パ
ッドのうち、少なくとも何れか一体の軸受パッドの両脇
には、ロータの回転方向に沿うように潤滑油を供給可能
であり、かつ、先端部がロータと接触するように付勢さ
れた給油ノズルが配置されていることを特徴とする。
【0038】このタービンに設けられた軸受装置も、高
い負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、このタービンは、ロータを大径化して大容
量化を図ることが極めて容易である。
【0039】請求項13に記載の本発明によるタービン
は、ケーシング内で作動流体を膨張させることにより、
ロータを回転させるタービンにおいて、ケーシングに対
して固定された静翼と、ロータに取り付けられた動翼
と、ロータを支持する軸受装置とを有し、軸受装置は、
軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、各軸受パ
ッドの軸受面には、ロータの回転方向における上流側か
ら下流側に向かうにつれて深さが漸増し、かつ、下流端
が急激に立ち上がるように形成された凹部が設けられて
いることを特徴とする。
【0040】このタービンに設けられた軸受装置も、高
い負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、このタービンは、ロータを大径化して大容
量化を図ることが極めて容易である。
【0041】請求項14に記載の本発明によるタービン
は、ケーシング内で作動流体を膨張させることにより、
ロータを回転させるタービンにおいて、ケーシングに対
して固定された静翼と、ロータに取り付けられた動翼
と、ロータを支持する軸受装置とを有し、軸受装置は、
軸受面をもった軸受パッドを複数備えており、前記各軸
受パッドのうち、互いに隣り合う少なくとも一対の軸受
パッド同士の隙間には、前記ジャーナルと前記軸受面と
の隙間に潤滑油を供給する給油ノズルが配置されてお
り、当該給油ノズルには、前記一対の軸受パッドのう
ち、前記ロータの回転方向上流側の軸受パッドから下流
側の軸受パッドに潤滑油が流れ込むことを防止する越流
規制部材が備えられていることを特徴とする。
【0042】このタービンに設けられた軸受装置も、高
い負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、このタービンは、ロータを大径化して大容
量化を図ることが極めて容易である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による軸受装置及びタービンの好適な実施形態について
詳細に説明する。
【0044】〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実
施形態に係るタービンの一例を示す概略構成図である。
同図に示す蒸気タービン1は、原子力発電に適用される
ものとして構成されており、高圧タービン10、第1低
圧タービン21、第2低圧タービン22、及び、第3低
圧タービン23を備える。高圧タービン10は、主蒸気
入口11aを備えたケーシング11と、ケーシング11
内に配されたロータ(回転軸)12とを備える。ロータ
12には、円胴12aが一体化されており、この円胴1
2aの外周面には、複数の動翼14が配設(固定)され
ている。また、ケーシング11の内部には、複数の静翼
15が配設(固定)されている。ロータ12は、動翼1
4と静翼15とが1組のステージを形成するようにケー
シング11内に配される。そして、ロータ12の両端部
は、ケーシング11に対して位置決めされている軸受装
置(ティルティングパッド型ジャーナル軸受)30によ
って支持される。
【0045】第1低圧タービン21、第2低圧タービン
22、及び、第3低圧タービン23は、高圧タービン1
0と基本的に共通の構造を有する。各低圧タービン2
1,22,23も、蒸気入口24aを備えたケーシング
24と、ケーシング24内に配されたロータ(回転軸)
25とを備える。ロータ25の外周面には、複数の動翼
27が固定されている。また、ケーシング11の内部に
は、複数の静翼28が固定されている。ロータ25は、
動翼27と静翼28とが1組のステージを形成するよう
にケーシング24内に配される。そして、ロータ25の
両端部も、ケーシング24に対して位置決めされている
軸受装置30によって支持される。
【0046】この蒸気タービン1では、高圧タービン1
0のロータ12の一端が、第1低圧タービン21のロー
タ25の一端に図示しないカップリング部材を介して連
結される。更に、第1低圧タービン21のロータ25と
第2低圧タービン22のロータとが、また、第2低圧タ
ービン22のロータ25と第3低圧タービン23のロー
タ25とが、それぞれ連結される。第3低圧タービン2
3のロータ25には、図示しない発電機が接続される。
【0047】このように構成された蒸気タービン1を作
動させる場合、湿分分離加熱器等から高圧タービン10
の主蒸気入口11a、及び、各低圧タービン21〜23
の蒸気入口24aに作動流体としての飽和蒸気を供給す
る。これにより、ケーシング10,24内に供給された
蒸気は、ケーシング10,24に固定されている静翼1
5,28により圧力降下させられ、これにより発生した
運動エネルギは、ロータ12,25に取り付けられた動
翼14,27を介して回転トルクに変換される。そし
て、動翼14,27で発生した回転トルクは、ロータ1
2,25に伝達され、第3低圧タービン23のロータ2
5に接続された図示しない発電機が駆動されることにな
る。
【0048】図2は、上述した蒸気タービン1の高圧タ
ービン10、第1低圧タービン21、第2低圧タービン
22、及び、第3低圧タービン23に備えられている軸
受装置30を示す横断面図であり、図3は、軸受装置3
0の縦断面図である。これらの図面に示すように、軸受
装置30は、軸受ケーシング31(図3参照)の内部に
配された支持環32と、支持環32内に収容されてロー
タ12,25の周囲に位置する複数(この場合、4体)
の軸受パッド33とを備える。各軸受パッド33は、ロ
ータ12,25のジャーナルの傾きに応じて傾斜自在と
なるようにピボット34を介して支持環32に連結され
ている。また、支持環32には、図3に示すように、ロ
ータ12,25の軸方向における両側からサイドシール
部(油止めリング)35が装着されている。
【0049】この軸受装置30に設けられている各軸受
パッド33の背面は、球面状に形成されており、その上
面は、図4に示すように、円柱面状に形成されて軸受面
36として機能する。また、各軸受パッド33は、ロー
タ12,25の回転方向(図2、図4及び図5における
白抜矢印参照)における上流側の端部に設けられたスク
ープ型給油部37を複数(この場合、3個)有する。各
スクープ型給油部37は、軸受パッド33の幅方向に配
設されており、それぞれ、給油孔38と、給油孔38の
周囲に設けられた給油凹部(スクープ溝)39とを有す
る。給油凹部39は、図5に示すように、ロータ12,
25の回転方向における上流側から下流側に向けて深さ
が漸減するように形成されている。
【0050】各スクープ型給油部37の給油孔38は、
図3に示すように、軸受パッド33の内部に形成されて
いる給油ポケット33aと連通しており、給油ポケット
33aは、給油路33b及び給油スリーブ40を介して
支持環32の内部に形成されている給油路32a及び給
油ポケット32bと連通している。また、支持環32の
給油ポケット32bは、軸受ケーシング31に形成され
ている給油ポケット31a及び図示しない配管等を介し
て、軸受ケーシング31の外部に設けられている潤滑供
給装置(潤滑油供給ポンプ)に接続されている。
【0051】これにより、潤滑油供給装置を作動させれ
ば、支持環32及び軸受パッド33の内部を介して各ス
クープ型給油部37の給油孔38に潤滑油が供給され、
ロータ12,25のジャーナルと各軸受パッド33の軸
受面36との隙間に潤滑油が供給される。そして、ジャ
ーナルと軸受面36との隙間には、図3に示すように、
潤滑油の油膜LFが形成され、当該油膜LFによってロ
ータ12,25が支持されることになる。更に、軸受パ
ッド33に、複数のスクープ型給油部37を配設するこ
とにより、各給油孔38からの給油量を微調整すること
も可能となる。
【0052】また、図4及び図5に示すように、軸受パ
ッド33は、各スクープ型給油部37の上流側に形成さ
れた段部41を有する。段部41の上面は、図5に示す
ように、軸受パッド33の軸受面36よりも上方(ロー
タ12,25側)に突出している。また、軸受パッド3
3の上流側端部には、段部41の更に上流側に位置する
ように、上流側排油孔(キャリーオーバ排油孔)42が
形成されている。各上流側排油孔42は、図5に示すよ
うに、軸受パッド33を貫通している。
【0053】更に、軸受パッド33は、ロータ12,2
5の回転方向における下流側の端部に配置されたスクレ
ーパ44を有する。スクレーパ44の上面は、図5に示
すように、軸受パッド33の軸受面36よりも上方(ロ
ータ12,25側)に突出している。このスクレーパ4
4は、互いに隣り合う軸受パッド33同士の隙間G(図
2参照)に対する潤滑油の流出を規制する越流規制部材
として機能する。また、スクレーパ44の上流側近傍に
は、軸受パッド33を貫通しており、潤滑油を背面側に
導く下流側排油孔45が形成されている。下流側排油孔
45の周囲には、軸受パッド33の幅方向に広がる排油
凹部46が形成されている。排油凹部46の上面は、図
5に示すように、軸受面36よりも下方(ロータ12,
25と反対側)に位置する。
【0054】次に、上述した蒸気タービン1に備えられ
ている軸受装置30の動作について説明する。
【0055】この軸受装置30の各軸受パッド33は、
支持環32の内部に収容されて、高圧タービン10のロ
ータ12、各低圧タービン21〜23のロータ25の周
囲に位置している。蒸気タービン1の作動中、回転する
ロータ12,25のジャーナルと、ジャーナルの傾きに
応じて傾斜する各軸受パッド33の軸受面36との隙間
には、各スクープ型給油部37(給油孔38)から潤滑
油が供給される。そして、各ロータ12,25は、ジャ
ーナルと各軸受面36との隙間に形成される潤滑油の油
膜LF(図3参照)によって支持される。
【0056】ここで、ロータ12,25の回転に伴い、
一の軸受パッド33に対して供給された潤滑油は、ロー
タ12,25の回転方向に沿って、給油孔38から当該
一の軸受パッド33と隣り合う軸受パッド33に向けて
流動する(図5参照)。この際、潤滑油(油膜LF)
は、当該一の軸受パッド33の下流側端部まで達する
と、越流規制部材としてのスクレーパ44によって塞き
止められる。そして、当該一の軸受パッド33を潤滑さ
せて昇温した潤滑油は、スクレーパ44及び排油凹部4
6によって、スクレーパ44の上流側近傍(手前)に設
けられている下流側排油孔45に案内される。この際、
潤滑油は、下流側排油孔45の周囲で軸受パッド33の
幅方向に広がる排油凹部46によって効率よく下流側排
油孔45内に導かれ、下流側排油孔45を介して当該軸
受パッド33の背面側に導かれることになる。
【0057】これにより、互いに隣り合う軸受パッド3
3同士の隙間G(図2参照)に、高温の潤滑油が流入す
ることに起因する攪拌損失が低減されると共に、軸受パ
ッド33の温度上昇(メタル温度の上昇)が抑制され
る。従って、この軸受装置30では、負荷能力を向上さ
せることが可能となると共に、作動中の損失を容易に低
下でき、かつ、潤滑油の供給量を低減することができ
る。また、各スクープ型給油部37から供給する潤滑油
の量を適宜設定すれば、軸受パッド33の下流側端部に
設けられたスクレーパ44及び下流側排油孔45による
効果と相俟って攪拌損失をより一層低減でき、軸受パッ
ド33の温度上昇をより効果的に抑制可能となる。
【0058】また、各軸受パッド33の上流側端部に
は、段部41及び上流側排油孔42が設けられている。
従って、一の軸受パッド33を潤滑させて昇温した潤滑
油の一部が、スクレーパ44を超えて、隣り合う軸受パ
ッド33に対して流れ込んでも(いわゆる、キャリーオ
ーバが発生しても)、高温の潤滑油は、段部41によっ
て塞き止められる。そして、高温の潤滑油は、上流側排
油孔42を介して、軸受パッド33の背面に導かれるの
で、スクープ型給油部37から供給される低温の潤滑油
と混じり合うことが抑制される。
【0059】このように、蒸気タービン1に備えられて
いる軸受装置30は、高い負荷能力を有し、作動中の損
失を容易に低下でき、かつ、潤滑油の供給量を低減する
ことができるものである。従って、蒸気タービン1は、
ロータ12,25を大径化して大容量化を図ることが極
めて容易である。なお、上述した軸受装置30は、蒸気
タービンだけではなく、ガスタービンに対しても適用可
能である。
【0060】図6は、上述した軸受装置30の変形例で
ある軸受装置30Aの要部を示す斜視図である。同図に
示す軸受装置30Aに設けられる各軸受パッド33A
は、上述した軸受パッド33から、スクープ型給油部3
7、段部41、及び、上流側排油孔42を省略したもの
に相当する。また、この軸受装置30Aには、スクープ
型給油部37の代わりに、少なくとも2体の軸受パッド
33A同士の間に、ロータの回転方向(図6における白
抜矢印参照)に沿うように潤滑油を供給可能な給油ノズ
ル47が配置されている。
【0061】給油ノズル47は、図示を省略する支持環
及び軸受ケーシング等の内部を介して潤滑油供給装置に
接続されている。給油ノズル47は、略円筒状に形成さ
れており、その先端面(上端面)は、ロータの回転方向
における下流側がロータ(図中上方)に近づくように傾
斜させられている。そして、給油ノズル47の先端面に
は、複数の給油孔48がロータの回転方向における下流
側に位置するように形成されている。
【0062】このように構成された軸受装置30Aは、
互いに隣り合う軸受パッド33A同士の隙間に給油ノズ
ル47を配置したものであるが、この軸受装置30Aに
おいても、一の軸受パッド33Aを潤滑させて昇温した
潤滑油は、越流規制部材としてのスクレーパ44及び排
油凹部46によって、スクレーパ44の上流側近傍(手
前)に設けられている下流側排油孔45に案内され、下
流側排油孔45を介して軸受パッド33Aの背面側に導
かれることになる。
【0063】従って、互いに隣り合う軸受パッド33A
同士の隙間Gで、給油ノズル47から吹き出される潤滑
油と高温の潤滑油とが混じり合うことに起因する攪拌損
失が低減されると共に、軸受パッド33Aの温度上昇
(メタル温度の上昇)が抑制される。また、給油ノズル
47は、簡易な手法によって軸受パッド33A間に配置
可能であり、軸受装置30Aは、低コストかつ容易に製
造することができる。
【0064】このように、この軸受装置30Aも、高い
負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、この軸受装置30Aを上述した蒸気タービ
ン1に備えれば、ロータを大径化して大容量化を極めて
容易に図ることができる。なお、上述した軸受装置30
Aは、蒸気タービンだけではなく、ガスタービンに対し
ても適用可能である。
【0065】〔第2実施形態〕以下、図7及び図8を参
照しながら、本発明による軸受装置の第2実施形態につ
いて説明する。なお、上述した第1実施形態に関して説
明した要素と同一の要素については同一の符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0066】図7に示す軸受装置30Bは、基本的に
は、図2及び図3等に示した軸受装置30と同様の構成
を有しており、図8に示すように、軸受面36をもった
軸受パッド33Bを複数(例えば、4体)備える。そし
て、この軸受装置30Bも、ロータ12,25のジャー
ナルと各軸受パッド33Bの軸受面36との隙間に潤滑
油の油膜LFを形成し、当該油膜LFによってロータ1
2,25を支持するものである。
【0067】ここで、軸受装置において攪拌損失が発生
すると、軸受パッドの温度(メタル温度)が上昇し、軸
受装置の負荷能力が低下してしまう。そこで、本発明者
らは、軸受パッドの各部位における温度分布について鋭
意研究、解析を進めた。その結果、軸受パッドは、ロー
タ12,25の回転方向における上流側の端部から全長
Lの略75%に相当する距離を隔てた位置(図8におい
て一点鎖線で示す位置)で最も高温となることが見出さ
れた。
【0068】この点に鑑みて、この軸受装置30Bの各
軸受パッド33Bには、ロータの回転方向(図8におけ
る白抜矢印参照)における上流側の端部から全長Hの略
50〜75%に相当する距離D(好適には、全長Hの略
60〜70%に相当する距離、本実施形態では、全長の
65%に相当する距離)を隔てた位置に複数の給油孔4
9が配設されている。各給油孔49は、微小な内径を有
し、軸受パッド33Bの幅方向に配設されている。そし
て、各給油孔49は、図7に示すように、軸受パッド3
3の内部に形成されている給油ポケット33a等を介し
て、軸受ケーシング31の外部に設けられている潤滑供
給装置(潤滑油供給ポンプ)に接続されている。
【0069】このように、かかる構成を有する軸受装置
30Bにおいても、損失が低減され、かつ、軸受パッド
33Bの温度上昇(メタル温度の上昇)が抑制される。
すなわち、この軸受装置30Bも、高い負荷能力を有
し、作動中の損失を容易に低下でき、かつ、潤滑油の供
給量を低減することができるものである。従って、この
軸受装置30Bを上述した蒸気タービン1に備えれば、
ロータを大径化して大容量化を極めて容易に図ることが
できる。なお、上述した軸受装置30Bは、蒸気タービ
ンだけではなく、ガスタービンに対しても適用可能であ
る。
【0070】〔第3実施形態〕以下、図9〜図11を参
照しながら、本発明による軸受装置の第3実施形態につ
いて説明する。なお、上述した第1実施形態等に関して
説明した要素と同一の要素については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0071】図9に示す軸受装置30Cも、上述した軸
受装置30等と同様に、軸受面36をもった軸受パッド
33Cを複数(この場合、4体)備えており、ロータ1
2,25のジャーナルと各軸受パッド33Cの軸受面3
6との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって
ロータ12,25を支持するものである。ここで、この
軸受装置30Cに備えられている軸受パッド33Cは、
上述したスクープ型給油部37、スクレーパ44、下流
側排油孔45、排油凹部46、給油孔49等を備えては
いない一般的なものである。
【0072】これに対して、この軸受装置30Cでは、
各軸受パッド33Cのうち、図9において左下側に位置
する1体の軸受パッド33Cの両脇に、給油孔51を有
する給油ノズル50が配置されている。図10に示すよ
うに、各給油ノズル50は、略円筒状に形成されると共
に、球面状又は半円柱面状に形成された先端部50aを
有する。また、給油ノズル50には、伸縮自在な管材5
2が接続されており、この管材52は、支持環32及び
軸受ケーシング等の内部を介して図示しない潤滑油供給
装置に接続されている。
【0073】更に、給油ノズル50の末端部(下端部)
には、付勢手段としてのスプリング53の一端が固定さ
れており、このスプリング53の他端は、支持環32に
対して固定されている。給油ノズル50は、給油孔51
がロータの回転方向(図9における白抜矢印参照)に向
けられ、かつ、その先端部50aがスプリング53によ
ってロータ12,25と常に接触するように付勢された
状態で、隙間Gに配置される。
【0074】この軸受装置30Cでは、図示しない潤滑
油供給装置を作動させれば、給油ノズル50の給油孔5
1から、ロータのジャーナルと各軸受パッド33Cの軸
受面36との隙間に対してロータ12,25の回転方向
に沿うように潤滑油が供給される。そして、ロータ1
2,25の回転に伴い、一の軸受パッド33Cに対して
供給された潤滑油は、ロータ12,25の回転方向に沿
って、当該一の軸受パッド33Cと隣り合う軸受パッド
33Cに向けて流動する。
【0075】この際、給油ノズル50は、ロータ12,
25に対して付勢されており、その先端部50aは常
に、ロータ12,25と接触している。従って、潤滑油
は、当該一の軸受パッド33Cの下流側端部まで達する
と、図10に示すように、給油ノズル50(給油孔51
が設けられていない側の部位)によって塞き止められ、
給油ノズル50を超えて隣接する軸受パッド33C側に
流入することが規制される。
【0076】従って、この軸受装置30Cでは、互いに
隣り合う軸受パッド33C同士の隙間Gで、高温の潤滑
油と給油ノズル50から供給される低温の潤滑油とが混
じり合うことに起因する攪拌損失が低減されると共に、
軸受パッド33Cの温度上昇が抑制される。この結果、
この軸受装置30Cでは、負荷能力を向上させることが
可能となると共に、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減させることが可能となる。ま
た、給油ノズル50は、簡易な手法によって軸受パッド
33C間に配置することができるので、軸受装置30C
は、容易かつ低コストで製造可能である。
【0077】この場合、給油ノズル50は、図11に示
すように、各軸受パッド33C同士の隙間Gに配置して
もよい。このような構成を採用すれば、各軸受パッド3
3Cに対して低温の潤滑油を供給することが可能とな
り、高温の潤滑油と給油ノズル50から供給される低温
の潤滑油とが混じり合うことに起因する攪拌損失をより
一層効果的に低減でき、かつ、軸受パッド33Cの温度
上昇を極めて効果的に抑制可能となる。
【0078】このように、この軸受装置30Cも、高い
負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下でき、か
つ、潤滑油の供給量を低減することができるものであ
る。従って、この軸受装置30Cを上述した蒸気タービ
ン1に備えれば、ロータを大径化して大容量化を極めて
容易に図ることができる。なお、上述した軸受装置30
Cは、蒸気タービンだけではなく、ガスタービンに対し
ても適用可能である。
【0079】〔第4実施形態〕以下、図12〜図16を
参照しながら、本発明による軸受装置の第4実施形態に
ついて説明する。なお、上述した第1実施形態等に関し
て説明した要素と同一の要素については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0080】図12に示す軸受装置30Dも、上述した
軸受装置30等と同様に、軸受面36をもった軸受パッ
ド33Dを複数備える。そして、ロータ12,25のジ
ャーナルと各軸受パッド33Dの軸受面36との隙間に
は、図6に示したような給油ノズル(図示省略)によっ
て潤滑油が供給され、当該隙間に形成される潤滑油の油
膜によってロータ12,25が支持される。ここで、こ
の軸受装置30Dに設けられている各軸受パッド33D
の軸受面36には、図12及び図13に示すように、複
数の凹部60がマトリックス状に配設されている。
【0081】図13に示すように、各凹部60は、ロー
タの回転方向(同図における白抜矢印参照)における上
流側から下流側に向けて幅が漸減する楔状(三角形状)
の平面形状を呈する。また、図14に示すように、各凹
部60の深さは、ロータの回転方向における上流側から
下流側に向かうにつれて漸増する。そして、各凹部60
は、その下流端60aが急激に立ち上がるように形成さ
れている。なお、各凹部60の平面形状は、図15に示
すように、上流側から下流側に向けて幅が漸減する弓形
状としたり、図16に示すようなV字形状(三日月形
状)としたりしてもよい。また、軸受パッド33Dに対
して、図4等に示した軸受パッド33のように、スクー
プ型給油部を設けてもよい。
【0082】この軸受装置30Dにおいても、各軸受パ
ッド33Dは、支持環32の内部に収容されて、ロータ
12,25の周囲に位置している。そして、図示しない
給油ノズル等から、ロータ12,25のジャーナルと各
軸受パッド33Dの軸受面36との隙間に対してロータ
12,25の回転方向に沿うように潤滑油が供給され
る。ロータ12,25の回転に伴い、一の軸受パッド3
3Dに対して供給された潤滑油は、ロータの回転方向に
沿って、当該一の軸受パッド33Dと隣り合う軸受パッ
ド33Dに向けて流動する。この際、潤滑油は、各軸受
パッド33Dの軸受面36に設けられている各凹部60
内をも流通する。
【0083】ここで、軸受パッド33Dの各凹部60
は、軸受面36に対して、ロータ12,25の回転方向
における上流側から下流側に向かうにつれて深さが漸増
し、かつ、その下流端60aが急激に立ち上がるように
形成されている。従って、各凹部60の下流端60aに
おいて潤滑油の流通方向は、ロータ12,25側に向け
られることになる。これにより、ロータ12,25のジ
ャーナルと各軸受パッド33Dの軸受面36との間を潤
滑油が流通すると、軸受パッド33Dには、潤滑油(油
膜)によってロータ12,25から遠ざかる方向に力が
加えられることになる。
【0084】この結果、この軸受装置30Dでは、負荷
能力が向上することになり、潤滑油及び軸受パッド33
Dの温度上昇(メタル温度の上昇)が抑制される。この
ように、この軸受装置30Dも、高い負荷能力を有し、
作動中の損失を容易に低下でき、かつ、潤滑油の供給量
を低減することができるものである。従って、この軸受
装置30Dを上述した蒸気タービン1に備えれば、ロー
タを大径化して大容量化を極めて容易に図ることができ
る。なお、上述した軸受装置30Dは、蒸気タービンだ
けではなく、ガスタービンに対しても適用可能である。
また、凹部60は、第1〜第3実施形態、及び、後述す
る第5実施形態に係る軸受パッド33,33A,33
B,33C,33Eに対して設けることも可能である。
【0085】〔第5実施形態〕以下、図17〜図20を
参照しながら、本発明による軸受装置の第5実施形態に
ついて説明する。なお、上述した第1実施形態等に関し
て説明した要素と同一の要素については同一の符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0086】図17に示す軸受装置30Eも、上述した
軸受装置30等と同様に、軸受面36をもった軸受パッ
ド33Eを複数(この場合、4体)備えており、ロータ
12,25のジャーナルと各軸受パッド33Eの軸受面
36との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によっ
てロータ12,25を支持するものである。ここで、こ
の軸受装置30Eに備えられている軸受パッド33E
は、上述したスクープ型給油部37、スクレーパ44、
下流側排油孔45、排油凹部46、給油孔49等を備え
てはいない一般的なものである。
【0087】一方、この軸受装置30Eでは、各軸受パ
ッド33Eのうち、図17において左下側に位置する1
体の軸受パッド33Eの両脇に、給油ノズル70が配置
されている。すなわち、軸受装置30Eでは、図17に
おいて左側で互いに隣り合う軸受パッド33E同士の隙
間G、及び、図17において下側で互いに隣り合う軸受
パッド33E同士の隙間Gに、各1体ずつ給油ノズル7
0が配置(固定)されている。各給油ノズル70には、
複数の給油孔71が軸受パッド33Eの幅方向に所定間
隔を隔てて配設されている。図17に示す例では、各給
油孔71は、潤滑油をロータ12,25の径方向に(放
射状に)吹き出すことができるように給油ノズル70に
形成されている。
【0088】また、各給油ノズル70には、潤滑油供給
管72が接続されており、潤滑油供給管72は、支持環
32及び軸受ケーシング等の内部を介して図示しない潤
滑油供給装置に接続されている。ロータ12,25の回
転中、各給油ノズル70には、潤滑油供給管72を介し
て図示しない潤滑油供給装置から潤滑油が供給され、各
給油孔71から潤滑油が吹き出される。そして、給油孔
71から吹き出された潤滑油は、回転するロータ12,
25の回転方向(図17における白抜矢印参照)に沿っ
て、回転軸12,25のジャーナルと、各軸受パッド3
3Eとの隙間に供給される。
【0089】更に、各給油ノズル70には、図18及び
図19に示すように、スクレーパ(越流規制部材)75
が取り付けられている。スクレーパ75は、ステンレス
やアルミ等の金属材や樹脂等の弾性体からなり、低コス
トで構成可能であると共に、容易に各給油ノズル70に
備えることが可能である。図17〜図19に示す例で
は、スクレーパ75は、軸受パッド33Eの幅と略同
一、若しくは、軸受パッド33Eよりも多少大きめの幅
をもつ1枚の板状(シート状)に形成される。なお、ス
クレーパ75の材質、幅、枚数等は、任意に定めること
ができる。
【0090】スクレーパ75は、各給油孔71よりもロ
ータ12,25の回転方向上流側に位置するように給油
ノズル70に固定される。図18及び図19に示す例で
は、スクレーパ75は、その基端部がロータ12,25
の径方向と平行をなすように(取付角度αが略90°と
なるように)給油ノズル70に固定されている。また、
スクレーパ75の高さは、図19において点線で示すよ
うに、軸受パッド33E同士の隙間Gに配置(固定)さ
れた給油ノズル70の上面とロータ12,25との間の
距離よりも大きくなるように設定されている。そして、
スクレーパ75は、図19において実線で示すように、
その遊端部が各給油孔71の上方に位置するように、ロ
ータ12,25の回転方向下流側に撓められた(湾曲さ
せられた)状態で互いに隣り合う軸受パッド33E間に
配置される。ロータ12,25が静止している際、スク
レーパ75の遊端部は、弾性により回転軸12,25と
接触する。
【0091】このように構成された軸受装置30Eにお
いて、ロータ12,25が回転し、各軸受パッド33E
の軸受面36とロータ12,25のジャーナルとの間の
隙間に潤滑油が行き渡ると、各給油ノズル70の上流側
に位置する軸受パッド33Eとロータ12,25との間
の隙間を流通する潤滑油は、ロータ12,25の回転方
向に沿って、下流側の軸受パッド33Eに向けて流動す
る。また、ロータ12,25の回転に伴う潤滑油の流動
により、スクレーパ75は、ロータ12,25の回転方
向下流側に向けて更に撓む。このため、スクレーパ75
の遊端部とロータ12,25との間に微小厚さの油膜が
形成される。従って、ロータ12,25の回転中、スク
レーパ75とロータ12,25とが接触することはな
い。
【0092】上流側の軸受パッド33Eの軸受面36と
回転軸12,25のジャーナルとの隙間を流通した潤滑
油は、各給油ノズル70の手前まで達すると、図18に
示すように、各給油ノズル70に備えられているスクレ
ーパ75によって塞き止められる。これにより、互いに
隣り合う軸受パッド33E同士の隙間Gで、給油ノズル
70の給油孔71から吹き出される潤滑油と、上流側の
軸受パッド33Eから流れ込む高温の潤滑油とが混じり
合うことに起因する攪拌損失を低減させることができる
と共に、軸受パッド33Eの温度上昇(メタル温度の上
昇)を抑制することができる。スクレーパ75によって
塞き止められた(掻き落とされた)高温の潤滑油は、支
持環32等に形成されている図示しない排油孔から排出
させられる。
【0093】また、軸受装置30Eでは、板状の弾性体
からなるスクレーパ75は、その遊端側が各給油孔71
の上方に位置するようにロータ12,25の回転方向下
流側に撓められている。従って、各給油ノズル70の各
給油孔71から吹き出された潤滑油は、図18に示すよ
うに、湾曲しているスクレーパ75によってガイドされ
ながら、下流側の軸受パッド33Eの軸受面36とロー
タ12,25のジャーナルとの隙間の入口に導かれる。
従って、軸受装置30Eでは、各給油ノズル70の下流
側に位置する軸受パッドの軸受面36と回転軸12,2
5のジャーナルとの隙間にスムースかつ効率よく給油す
ることが可能である。
【0094】このように、この軸受装置30Eも、高い
負荷能力を有し、作動中の損失を容易に低下させると共
に、潤滑油の供給量を低減させることができるものであ
る。従って、この軸受装置30Eを上述した蒸気タービ
ン1に備えれば、ロータを大径化しても、それに伴って
潤滑油設備を増強等する必要はない。
【0095】なお、上述した軸受装置30Eも、蒸気タ
ービンだけではなく、ガスタービンに対しても適用可能
である。また、攪拌損失を低減させる上では、潤滑油の
流れ(キャリーオーバ)と、スクレーパの弾性(押し付
け力)との関係を適宜定めて、ロータ12,25の回転
中に、スクレーパ75の遊端部とロータ12,25との
間の間に形成される油膜(隙間)の厚さができるだけ薄
くなるようにすることが好ましい。
【0096】更に、軸受装置30Eにおいては、図20
に示すように、スクレーパ75をロータ12,25の径
方向から回転方向下流側に傾斜させた状態で給油ノズル
75に固定してもよい。すなわち、スクレーパ75の取
付角度αも任意に定めることができる。また、図20に
示す例では、給油ノズル70の各給油孔71もロータ1
2,25の径方向から回転方向下流側に傾斜させ、給油
孔71の軸心とスクレーパ75の基端部とが略平行をな
すようにしている。これにより、各給油ノズル70の下
流側に位置する軸受パッドの軸受面36と回転軸のジャ
ーナルとの隙間に対してより一層スムースかつ効率よく
給油することが可能となる。
【0097】
【発明の効果】本発明による軸受装置は、以上説明した
ように構成されているため、次のような効果を得る。
【0098】すなわち、本発明は、次の(1)〜(5)
の特徴を採用した軸受装置、及び、この軸受装置を備え
たタービンに係るものである。 (1)軸受パッドの下流側端部に、潤滑油の流出を規制
する越流規制部材と、潤滑油を背面側に導く排油孔とを
設ける。 (2)軸受パッドに設ける給油孔の位置を、回転軸の回
転方向における上流側の端部から全長の略50〜75%
に相当する距離を隔てた位置とする。 (3)軸受パッドの両脇に、回転軸の回転方向に沿うよ
うに潤滑油を供給可能であり、先端部が回転軸と接触す
るように付勢された給油ノズルを配置する。 (4)軸受パッドの軸受面に、回転軸の回転方向におけ
る上流側から下流側に向かうにつれて深さが漸増し、か
つ、下流端が急激に立ち上がるように形成された凹部を
設ける。 (5)2体の軸受パッド同士の隙間に配置される給油ノ
ズルに、回転軸の回転方向上流側の軸受パッドから下流
側の軸受パッドに潤滑油が流れ込むことを防止する越流
規制部材を設ける。
【0099】これにより、高い負荷能力を有すると共
に、作動中の損失を容易に低下させることが可能であ
り、かつ、潤滑油の供給量を低減可能な軸受装置の実現
が可能となる。そして、このような軸受装置を用いれ
ば、ロータを大径化できるので、タービンの大容量化を
容易に達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタービンを示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明による軸受装置の第1実施形態を示す横
断面図である。
【図3】本発明による軸受装置の第1実施形態を示す縦
断面図である。
【図4】図2及び図3に示す軸受装置に備えられた軸受
パッドの斜視図である。
【図5】図4に示す軸受パッドの断面図である。
【図6】本発明による軸受装置の第1実施形態の変形例
を示す要部拡大斜視図である。
【図7】本発明による軸受装置の第2実施形態を示す縦
断面図である。
【図8】図7に示す軸受装置に備えられた軸受パッドの
斜視図である。
【図9】本発明による軸受装置の第3実施形態を示す横
断面図である。
【図10】図9に示す軸受装置を模式的に示す要部拡大
図である。
【図11】本発明による軸受装置の第3実施形態の変形
例を示す横断面図である。
【図12】本発明による軸受装置の第4実施形態を示す
横断面図である。
【図13】図12に示す軸受装置に備えられた軸受パッ
ドの平面図である。
【図14】図13におけるXIV−XIV線についての断面
図である。
【図15】図12の軸受パッドの変形例を示す平面図で
ある。
【図16】図12の軸受パッドの他の変形例を示す平面
図である。
【図17】本発明による軸受装置の第5実施形態を示す
横断面図である。
【図18】図17に示す軸受装置の要部を示す拡大断面
図である。
【図19】図18に示すスクレーパを説明するための模
式図である。
【図20】本発明による軸受装置の第5実施形態におけ
る変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…蒸気タービン、10…高圧タービン、11,24…
ケーシング、11a…主蒸気入口、12,25…ロー
タ、14,27…動翼、15,28…静翼、21,2
2,23…低圧タービン、24a…蒸気入口、30,3
0A,30B,30C,30D,30E…軸受装置、3
2…支持環、33,33A,33B,33C,33D,
33E、34…ピボット、36…軸受面、37…スクー
プ型給油部、38…給油孔、39…給油凹部、41…段
部、42…上流側排油孔、44,75…スクレーパ(越
流規制部材)、45…下流側排油孔、46…排油凹部、
47,50,70…給油ノズル、48,49,51,7
1…給油孔、50a…先端部、53…スプリング、60
…凹部、60a…下流端、LF…油膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 善一 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 山下 一彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受面をもった軸受パッドを複数備えて
    おり、回転軸のジャーナルと前記各軸受パッドの軸受面
    との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって前
    記回転軸を支持する軸受装置において、 前記各軸受パッドは、 前記回転軸の回転方向における下流側の端部に設けられ
    ており、互いに隣り合う軸受パッド同士の隙間に対する
    前記潤滑油の流出を規制する越流規制部材と、 前記越流規制部材の上流側近傍に設けられており、前記
    潤滑油を背面側に導く排油孔とを有することを特徴とす
    る軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記各軸受パッドは、前記回転軸の回転
    方向における上流側の端部に設けられたスクープ型給油
    部を複数有することを特徴とする請求項1に記載の軸受
    装置。
  3. 【請求項3】 前記軸受パッドのうち、少なくとも2体
    の軸受パッド同士の隙間には、前記回転軸の回転方向に
    沿うように前記潤滑油を供給可能な給油ノズルが配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  4. 【請求項4】 軸受面をもった軸受パッドを複数備えて
    おり、回転軸のジャーナルと前記各軸受パッドの軸受面
    との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって前
    記回転軸を支持する軸受装置において、 前記各軸受パッドには、前記回転軸の回転方向における
    上流側の端部から全長の略50〜75%に相当する距離
    を隔てた位置に給油孔が設けられていることを特徴とす
    る軸受装置。
  5. 【請求項5】 軸受面をもった軸受パッドを複数備えて
    おり、回転軸のジャーナルと前記各軸受パッドの軸受面
    との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって前
    記回転軸を支持する軸受装置において、 前記各軸受パッドのうち、少なくとも何れか一体の軸受
    パッドの両脇には、前記回転軸の回転方向に沿うように
    前記潤滑油を供給可能であり、かつ、先端部が前記回転
    軸と接触するように付勢された給油ノズルが配置されて
    いることを特徴とする軸受装置。
  6. 【請求項6】 前記給油ノズルは、前記各軸受パッドの
    間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の
    軸受装置。
  7. 【請求項7】 軸受面をもった軸受パッドを複数備えて
    おり、回転軸のジャーナルと前記各軸受パッドの軸受面
    との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって前
    記回転軸を支持する軸受装置において、 前記各軸受パッドの前記軸受面には、前記回転軸の回転
    方向における上流側から下流側に向かうにつれて深さが
    漸増し、かつ、下流端が急激に立ち上がるように形成さ
    れた凹部が設けられていることを特徴とする軸受装置。
  8. 【請求項8】 軸受面をもった軸受パッドを複数備えて
    おり、回転軸のジャーナルと前記各軸受パッドの軸受面
    との隙間に潤滑油の油膜を形成し、当該油膜によって前
    記回転軸を支持する軸受装置において、 前記各軸受パッドのうち、互いに隣り合う少なくとも一
    対の軸受パッド同士の隙間には、前記ジャーナルと前記
    軸受面との隙間に潤滑油を供給する給油ノズルが配置さ
    れており、当該給油ノズルには、前記一対の軸受パッド
    のうち、前記回転軸の回転方向上流側の軸受パッドから
    下流側の軸受パッドに潤滑油が流れ込むことを防止する
    越流規制部材が備えられていることを特徴とする軸受装
    置。
  9. 【請求項9】 前記給油ノズルは、前記潤滑油を流出さ
    せる給油孔を有し、前記越流規制部材は、給油孔よりも
    前記回転軸の回転方向上流側に位置するように前記給油
    ノズルに固定された板状の弾性体からなり、前記回転軸
    の回転方向下流側に撓められていることを特徴とする請
    求項8に記載の軸受装置。
  10. 【請求項10】 ケーシング内で作動流体を膨張させる
    ことにより、ロータを回転させるタービンにおいて、 前記ケーシングに対して固定された静翼と、 前記ロータに取り付けられた動翼と、 前記ロータを支持する軸受装置とを有し、 前記軸受装置は、軸受面をもった軸受パッドを複数備え
    ており、前記各軸受パッドは、前記ロータの回転方向に
    おける下流側の端部に設けられており、互いに隣り合う
    軸受パッド同士の隙間に対する前記潤滑油の流出を規制
    する越流規制部材と、前記越流規制部材の上流側近傍に
    設けられており、前記潤滑油を背面側に導く排油孔とを
    有することを特徴とするタービン。
  11. 【請求項11】 ケーシング内で作動流体を膨張させる
    ことにより、ロータを回転させるタービンにおいて、 前記ケーシングに対して固定された静翼と、 前記ロータに取り付けられた動翼と、 前記ロータを支持する軸受装置とを有し、 前記軸受装置は、軸受面をもった軸受パッドを複数備え
    ており、前記各軸受パッドには、前記ロータの回転方向
    における上流側の端部から全長の略50〜75%に相当
    する距離を隔てた位置に給油孔が設けられていることを
    特徴とするタービン。
  12. 【請求項12】 ケーシング内で作動流体を膨張させる
    ことにより、ロータを回転させるタービンにおいて、 前記ケーシングに対して固定された静翼と、 前記ロータに取り付けられた動翼と、 前記ロータを支持する軸受装置とを有し、 前記軸受装置は、軸受面をもった軸受パッドを複数備え
    ており、前記各軸受パッドのうち、少なくとも何れか一
    体の軸受パッドの両脇には、前記ロータの回転方向に沿
    うように前記潤滑油を供給可能であり、かつ、先端部が
    前記ロータと接触するように付勢された給油ノズルが配
    置されていることを特徴とするタービン。
  13. 【請求項13】 ケーシング内で作動流体を膨張させる
    ことにより、ロータを回転させるタービンにおいて、 前記ケーシングに対して固定された静翼と、 前記ロータに取り付けられた動翼と、 前記ロータを支持する軸受装置とを有し、 前記軸受装置は、軸受面をもった軸受パッドを複数備え
    ており、前記各軸受パッドの前記軸受面には、前記ロー
    タの回転方向における上流側から下流側に向かうにつれ
    て深さが漸増し、かつ、下流端が急激に立ち上がるよう
    に形成された凹部が設けられていることを特徴とするタ
    ービン。
  14. 【請求項14】 ケーシング内で作動流体を膨張させる
    ことにより、ロータを回転させるタービンにおいて、 前記ケーシングに対して固定された静翼と、 前記ロータに取り付けられた動翼と、 前記ロータを支持する軸受装置とを有し、 前記軸受装置は、軸受面をもった軸受パッドを複数備え
    ており、前記各軸受パッドのうち、互いに隣り合う少な
    くとも一対の軸受パッド同士の隙間には、前記ジャーナ
    ルと前記軸受面との隙間に潤滑油を供給する給油ノズル
    が配置されており、当該給油ノズルには、前記一対の軸
    受パッドのうち、前記ロータの回転方向上流側の軸受パ
    ッドから下流側の軸受パッドに潤滑油が流れ込むことを
    防止する越流規制部材が備えられていることを特徴とす
    るタービン。
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