JP2001199173A - 光熱変換型ヒートモード記録材料 - Google Patents

光熱変換型ヒートモード記録材料

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JP2001199173A
JP2001199173A JP2000247527A JP2000247527A JP2001199173A JP 2001199173 A JP2001199173 A JP 2001199173A JP 2000247527 A JP2000247527 A JP 2000247527A JP 2000247527 A JP2000247527 A JP 2000247527A JP 2001199173 A JP2001199173 A JP 2001199173A
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type heat
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JP2000247527A
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Tomohisa Ota
智久 太田
Ai Katsuta
愛 勝田
Katsumi Maejima
勝己 前島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光時の環境(温度・湿度)が変動しても画
像の品質や解像力が劣化せず、又露光時間を短縮しても
画像転写不良を起こさない光熱変換型ヒートモード記録
材料を提供すること。 【解決手段】 支持体上にクッション層、中間層、画像
形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記録
材料において、該中間層がケン化度90mol%以上の
ポリビニルアルコールを含有することを特徴とする光熱
変換型ヒートモード記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光熱変換型ヒートモ
ード記録材料に関し、特に積層される中間層が物性的に
特徴を有する光熱変換型ヒートモード記録材料に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来は光熱変換型ヒートモード記録材料
の露光時の環境が低温低湿〜高温高湿と変化するにつれ
て同じエネルギーで露光してもベタ感度やドットゲイン
等が変動し、このために複数回の画像出力時に画像の品
質や解像力の劣化を引き起こすことが多々発生してい
た。このため、露光する際に温湿度の厳密なコントロー
ルが必要であり、空調設備等を設置する必要性が高く、
使い勝手が悪かった。又、光熱変化型ヒートモード転写
においてカラー画像を形成するには、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのような色素を含む記録材料を単
色毎に画像露光し、これを繰り返して複数色を重ね合わ
せることが一般的であり、迅速なカラー画像形成のため
には露光時間を短縮することが望まれていた。しかし、
露光する光源の強度upには限界があり、単純に露光時
間を短縮すると露光光源の走査ムラが発生し、画像転写
不良を生じてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みて為されたものであり、その目的は光熱変換型ヒート
モード記録材料の露光時の環境(温度・湿度)が変動し
ても画像の品質や解像力が劣化せず、又露光時間を短縮
しても画像転写不良を起こさない光熱変換型ヒートモー
ド記録材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下
の構成により達成された。
【0005】1.支持体上にクッション層、中間層、画
像形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記
録材料において、前記中間層がケン化度90mol%以
上のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする
光熱変換型ヒートモード記録材料。
【0006】2.支持体上にクッション層、中間層、画
像形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記
録材料において、前記中間層の水に対する質量変化率が
5%未満であることを特徴とする光熱変換型ヒートモー
ド記録材料。
【0007】3.支持体上にクッション層、中間層、画
像形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記
録材料において、前記中間層が表面を改質した顔料を含
有することを特徴とする光熱変換型ヒートモード記録材
料。
【0008】4.前記顔料の分散助剤としてポリビニル
アルコールを使用することを特徴とする3記載の光熱変
換型ヒートモード記録材料。
【0009】5.前記中間層がケン化度90mol%以
上のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする
3又は4記載の光熱変換型ヒートモード記録材料。
【0010】6.前記中間層の乾燥条件として温度10
0℃以下であり、かつ湿度30%RH以下であることを
特徴とする1〜5の何れか1項記載の光熱変換型ヒート
モード記録材料。
【0011】7.前記中間層と画像形成層との剥離力が
100g以下であることを特徴とする1〜6の何れか1
項記載の光熱変換型ヒートモード記録材料。
【0012】8.支持体上にクッション層、中間層、画
像形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記
録材料において、19℃、湿度30%RHと27℃、湿
度70%RHにおける該中間層の含水率の差が3%未満
であることを特徴とする光熱変換型ヒートモード記録材
料。
【0013】本発明は上記課題を改善するためになされ
たものであり、積層される中間層に着目し、その物性を
種々変更して検討した結果、該中間層が特定の素材を有
するか、特定の条件のもとで形成された場合には露光時
の環境が変動しても画像の品質や解像力が劣化せず、露
光時間を短縮しても画像転写不良を起こさないとの知見
のもと本発明に至ったものである。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。 (1)中間層の特徴 本発明の光熱変換型ヒートモード記録材料(以下、単に
記録材料ともいう)は、1)中間層がケン化度90mo
l%以上のポリビニルアルコール(PVA)を含有す
る、2)中間層の水に対する質量変化率が5%未満であ
る、3)中間層が表面を改質した顔料を含有する、又は
4)19℃、湿度30%RHと27℃、湿度70%RH
における該中間層の含水率の差が3%未満である、の何
れか1つを満足することを特徴とする。
【0015】以下に各請求項における中間層の特徴を順
に詳述する。 1)ポリビニルアルコールのケン化度 請求項1の発明は中間層がケン化度90mol%以上の
PVAを含有することを特徴とし、好ましくは95mo
l%以上、より好ましくは97mol%以上である。
【0016】ケン化度90mol%以上のPVAとして
具体的には、ゴーセノールAL−06、AH−17、A
H−26、CKS−50、Z−100、NL−05、Z
−200、NM−11、NM−14、N−300、T−
330H、NH−20、NH−26等(日本合成化学工
業(株)製)、又PVA−706、PVA−613、P
VA−624、PVA−617、PVA−HC、PVA
−CST、PVA−CSA、PVA−102、PVA−
103、PVA−105、PVA−110、PVA−1
17、PVA−117H、PVA−120、PVA−1
24、PVA−126H、PVA−135H、RS−1
05、RS−110、RS−113、RS−117等
((株)クラレ製)が挙げられる。
【0017】中間層がケン化度90mol%以上のPV
Aを含有することにより、露光時の温度・湿度が変動し
ても画像の品質や解像力が劣化せず、又露光時間を短縮
しても画像転写不良を起こさないという本発明の効果を
良好に発揮することができる。 2)中間層の水に対する質量変化率 請求項2の発明は、中間層の水に対する質量変化率が5
%未満であることを特徴とする。
【0018】本発明においては、以下のように測定した
ものを質量変化率として定義している。
【0019】先ずPETフィルム上に中間層塗布液を乾
燥質量が0.7g/m2となるよう塗布し、100℃・
3分間乾燥したものについて、ある一定面積にカットし
たものの質量を測定し(M1)、これを25℃のイオン
交換水に1分間浸漬した後引き上げて表面に付着した水
分のみを取り除いてから再び質量を測定する(M2)。
そして以下の式より質量変化率(%)を求める。ただ
し、|M1−M2|はM1とM2の差の絶対値を表す。
【0020】 質量変化率(%)=|M1−M2|/M1×100 中間層の水に対する質量変化率が5%未満であると露光
時の環境が変動しても画像の品質や解像力が劣化せず、
露光時間を短縮しても画像転写不良を起こさないという
本発明の効果を良好に発揮することができる。好ましい
質量変化率は3%未満である。 3)表面を改質した顔料を含有 請求項3の発明は、中間層が表面を改質した顔料を含有
することを特徴とする。
【0021】表面を改質した顔料としては、例えば光熱
変換機能を有する顔料の表面を以下に示す官能基で修飾
することにより改質したものを挙げることができる。
【0022】該官能基としては、例えばスルホン基、ス
ルフィン基、スルフェン基、カルボキシル基、チオカル
ボキシル基、チオスルフィノ基、チオスルホ基、アミド
基、ヒドラジド基、水酸基、チオール基等及びその塩等
が挙げられる。
【0023】光熱変換機能を有する顔料としては、光源
によっても異なるが光を吸収し効率良く熱に変換する物
質、例えば半導体レーザーを光源として使用する場合
は、近赤外に吸収帯を有する物質(近赤外光吸収剤)が
挙げられ、該近赤外光吸収剤としては、例えばカーボン
ブラックやシアニン系、ポリメチン系、アズレニウム
系、スクワリウム系、チオピリリウム系、ナフトキノン
系、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタロシア
ニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体などが好
適に用いられ、具体的には特開昭63−139191
号、同64−33547号、特開平1−160683
号、同1−280750号、同1−293342号、同
2−2074号、同3−26593号、同3−3099
1号、同3−34891号、同3−36093号、同3
−36094号、同3−36095号、同3−4228
1号、同3−97589号、同3−103476号等に
記載の化合物が挙げられる。これらは1種又は2種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0024】表面を改質した顔料を含有することによ
り、露光時の温度・湿度が変動しても画像の品質や解像
力が劣化せず、又露光時間を短縮しても画像転写不良を
起こさないという本発明の効果を良好に発揮する。
【0025】又請求項3の発明においては、前記顔料の
分散助剤としてポリビニルアルコールを使用することが
好ましい。該ポリビニルアルコールとしては1)にて記
載したケン化度90mol%以上のPVAを含有するこ
とが好ましい。
【0026】又請求項3の発明においては、前記中間層
の乾燥条件として温度100℃以下であり、かつ湿度3
0%RH以下であることが好ましい。特に温度が90℃
以下、更に好ましくは70℃以下であり、湿度25%R
H以下、更に好ましくは20%RH以下であることが好
ましい。
【0027】又請求項3の発明においては、中間層と画
像形成層とを剥離する際に要する剥離力が100g以下
であることが好ましい。
【0028】ここで剥離力とは、JIS Z0237の
試験法に準じ、記録材料の画像成層側が表面になるよう
水平に固定し、同表面に粘着テープ(ニチバン製セロハ
ンテープ 25.4mm幅)の一部を貼りつけ、残りの
部分を90度折り返して引っ張り試験器(扇形テンショ
ンゲージ、(株)大場計器制作所製)に固定し、移動速
度を300mm/分として測定したものを言う。
【0029】剥離力が100g以下である場合には、露
光時の環境が変動しても画像の品質や解像力が劣化せ
ず、露光時間を短縮しても画像転写不良を起こさない。 4)環境の違いにおける中間層の含水率の差の規定 請求項8の発明は、支持体上にクッション層、中間層、
画像形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード
記録材料の19℃、湿度30%RHと27℃、湿度70
%RHにおける中間層の含水率の差が3%未満であるこ
とを特徴とする。
【0030】請求項8の発明における含水率の測定とし
ては、カールフィッシャー法を用いる。即ち、以下のよ
うな測定法が採用される。
【0031】含水率を測定する試料(中間層塗布液を1
20℃で2時間乾燥したもの)を19℃、湿度30%R
Hで24時間以上調湿し、同温湿度下で試料の質量を精
秤する。その後、カールフィッシャー水分計にて試料の
水分量(質量)を求め、水分量/試料質量×100をそ
の試料の含水率とする。同様にして27℃、湿度70%
RH下での含水率を求める。
【0032】この方法で得られた双方の含水率の差が3
%未満である場合には、露光時の環境が変動しても画像
の品質や解像力が劣化せず、露光時間を短縮しても画像
転写不良を起こさないという本発明の効果を良好に発揮
する。 (2)光熱変型ヒートモード記録材料 本発明に用いられる光熱変型ヒートモード記録材料は光
熱変換機能及び画像形成層転写機能を有するフィルム状
であり、支持体の一方の表面にクッション層、光熱変換
機能を有する中間層及び画像形成層を順次積層してな
り、必要に応じてこれらと反対の表面にバックコート層
を有することができる。 (支持体)支持体としては剛性を有し、寸法安定性が良
く、平滑性に優れ、画像形成の際の熱に耐えるものなら
ば何でもよく、具体的には紙、コート紙、合成紙(ポリ
プロピレン、ポリスチレン、もしくはそれらを紙と貼り
合せた複合材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シー
ト、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエ
チレンナフタレートフィルム、ポリアクリレートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルケトンフ
ィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホン
フィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミドフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリスチレンフィルム、シンジオタクチックポリス
チレン、延伸ナイロンフィルム、ポリアセテートフィル
ム、ポリメチルメタクリレートフィルム等の単層或いは
それらを2層以上積層した各種プラスチックフィルム乃
至シート、各種の金属で形成されたフィルム乃至シー
ト、各種のセラミックス類で形成されたフィルム乃至シ
ート、更にはアルミニウム、ステンレス、クロム、ニッ
ケル等の金属板、樹脂コーティングした紙に金属の薄膜
をラミネート又は蒸着したものが挙げられる。これらの
支持体には、寸法安定化、帯電防止等の各種加工を施す
こともできる。
【0033】帯電防止剤としては、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高
分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化
学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の
化合物などが広く用いられる。更に、これらの支持体に
は、従来公知の表面改質処理を行ってもよい。これらの
表面改質処理としては、火焔放射処理、硫酸処理、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理などが挙げ
られる。又、後述の各層が良好に支持体上に塗布される
ために前記支持体の上に接着層を設けてもよい。
【0034】接着層としては、従来公知の物が特に制限
なく使用できる。接着層を設ける方法としては、水系樹
脂塗布、溶剤系樹脂塗布、水系ラテックス塗布、ホット
メルト塗布などが挙げられる。一般的には支持体作製時
に接着層を設けることが、コスト・安定性等の面から有
利であり、この点から例えば、アクリル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチ
レン/酢酸ビニル樹脂などのラテックスを塗接する方法
が好ましいが、特にこれに限定されない。この様な接着
層付のベースフィルムが各社から発売されており、本発
明においてはこれらを好適に使用することができる。レ
ーザー光を転写材料側から照射して画像を形成するので
あれば、転写材料の支持体は透明であることが望まし
い。重ね合わせの容易さから、転写材料の支持体の厚み
は中間転写媒体のそれより薄いことが好ましく、一般に
は30〜150μm程度が好ましく、更に好ましくは5
0〜100μmである。 (バックコート層)バックコート層に用いられるバイン
ダーとしては、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチ
ルセルロース、ニトロセルロース、アセチルセルロー
ス、芳香族ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ
樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、
フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル
樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン
(登録商標)樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリビニルアセテート、ポリカーボネー
ト、有機硼素化合物、芳香族エステル類、フッ化ポリウ
レタン、ポリエーテルスルホンなど汎用ポリマーを使用
することができる。バックコート層のバインダーとして
架橋可能な水溶性バインダーを用いて架橋させること
は、マット材の粉落ち防止やバックコートの耐傷性の向
上に効果がある。又、保存時のブロッキングにも効果が
大きい。この架橋手段は、用いる架橋剤の特性に応じ
て、熱、活性光線、圧力の何れか一つ又は組合せなどを
特に限定なく採用することができる。場合によっては、
支持体への接着性を付与するため、支持体のバックコー
ト層を設ける側に任意の接着層を設けてもよい。又バッ
クコート層にはマット材を含有させることが好ましい。
【0035】バックコート層に好ましく添加されるマッ
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子な
どが挙げられる。バックコート層は0.5〜5g/m2
程度の付量で設けられることが好ましい。0.5g/m
2未満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち等の問
題が生じ易い。又、5g/m2を大きく超えて塗布され
ると好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、保存時
にバックコートによる画像形成層面のエンボス化が生
じ、特に薄膜の画像形成層を転写する熱転写では記録画
像の抜けやムラが生じ易くなる。マット材は、その数平
均粒径がバックコート層のバインダーのみの膜厚よりも
1〜20μm大きいものが好ましい。マット材の中で
も、2μm以上の粒径の粒子が1mg/m2以上必要で
あり、好ましくは2〜600mg/m2である。これに
よって特に異物故障が改善される。又、粒径分布の標準
偏差を数平均粒径で割った値σ/rn(=粒径分布の変
動係数)が0.3以下となるような粒径分布の狭いもの
を用いることで、異常に大きい粒径を有する粒子により
発生する欠陥を改善できる上、より少ない添加量で所望
の性能が得られる。この変動係数は0.15以下である
ことが更に好ましい。
【0036】バックコート層にはシート供給時の搬送ロ
ールとの摩擦帯電による異物の付着を防止するため、帯
電防止剤を添加することが好ましい。
【0037】帯電防止剤としては、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高
分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化
学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の
化合物などが広く用いられる。バックコート層に併用で
きる帯電防止剤としては、上記の物質の中でも、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズなどの金
属酸化物、有機半導体などの導電性微粒子が好ましく用
いられる。特に導電性微粒子を用いることは帯電防止剤
のバックコート層からの解離がなく、環境によらず安定
した帯電防止効果が得られるために好ましい。又、バッ
クコート層には塗布性や離型性を付与するために、各種
活性剤、シリコンオイル、フッ素系樹脂等の離型剤など
を添加することも可能である。バックコート層はクッシ
ョン層及び受像層のTMA(Thermomechan
ical Analysis)により測定した軟化点が
70℃以下である場合に特に好ましい。TMA軟化点は
測定対象物を一定の昇温速度で一定の荷重を掛けながら
昇温し、対象物の位相を観測することにより求める。本
発明においては、測定対象物の位相が変化し始める温度
を以てTMA軟化点と定義する。TMAによる軟化点の
測定は、理学電気社製Thermoflexなどの装置
を用いて行うことができる。 (クッション層)本発明では、支持体と中間層の間には
露光時の記録材料と受像材料の密着性を高めるためにク
ッション層を設ける。このクッション層は熱軟化性又は
弾性を有する層であり、加熱により十分に軟化変形しう
るもの、又は低弾性率を有する材料或いはゴム弾性を有
する材料を使用すればよい。クッション層はクッション
性を有する層であり、ここで言うクッション性を表す指
針として、弾性率や針入度を利用することができる。例
えば、25℃における弾性率が1〜250kg/mm2
程度の、或いはJIS K2530−1976に規定さ
れる針入度が15〜500、更に好ましくは30〜30
0程度の層が、色校正用カラープルーフ画像の形成に対
して好適なクッション性を示すことが確認されている
が、要求される程度は目的とする画像の用途に応じて変
わるため、適宜選択することができる。クッション層は
TMA軟化点が70℃以下であることが好ましく、より
好ましくは60℃以下である。
【0038】クッション層の好ましい特性は必ずしも素
材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の
特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテ
ン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂
(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、
アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボ
ルネン等が挙げられる。これらの中でも比較的低分子量
のものが好ましいが、素材との関連で必ずしも限定でき
ない。クッション層は溶剤塗布により設けることができ
るが、ラテックスやエマルジョンのような水系の分散物
の状態で塗布形成することも可能である。この他、水溶
性樹脂も使用できる。これらの樹脂は、必要によって単
独又は混合して用いることができる。又、上記以外の素
材でも、各種添加剤を加えることによりクッション層に
好ましい特性が付与できる。このような添加剤として
は、ワックス等の低融点物質、可塑剤などが挙げられ
る。具体的にはフタル酸エステル、アジピン酸エステ
ル、グリコールエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステ
ル、塩素化パラフィン等が挙げられる。又、例えば「プ
ラスチック及びゴム用添加剤実用便覧」、化学工業社
(昭和45年発行)などに記載の各種添加剤を添加する
ことができる。これら添加剤の添加量等は、ベースとな
るクッション層素材との組合せで好ましい物性を発現さ
せるのに必要な量を選択すればよく、特に限定されない
が一般的にクッション層素材量の10質量%以下、更に
5質量%以下が好ましい。
【0039】クッション層の形成方法としては、前記素
材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレ
ードコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテ
ンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメル
トによる押出しラミネーション法などが適用できる。
又、特殊なクッション層として熱軟化性或いは熱可塑性
の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層を用いることも
可能である。クッション層の膜厚は0.5〜10μmが
好ましく、より好ましくは1〜7μmである。 (中間層)中間層におけるバインダーとしては、請求項
1の欄に記載されているケン化度90mol%以上のポ
リビニルアルコールを用いることができるが、請求項3
の欄に記載されている顔料を光熱変換物質として用いる
場合には、後述のものも利用できる。即ち、Tgが高く
熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリル酸メチル、
ポリカーボネート、ポリスチレン、エチルセルロース、
ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、
ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、アラミド等の一
般的な耐熱性樹脂や、ポリチオフェン類、ポリアニリン
類、ポリアセチレン類、ポリフェニレン類、ポリフェニ
レン・スルフィド類、ポリピロール類、及びこれらの誘
導体又はこれらの混合物からなるポリマー化合物を使用
することができる。又、中間層におけるバインダーとし
ては、水溶性ポリマーも用いることができる。水溶性ポ
リマーは画像形成層との剥離性も良く、又レーザー照射
時の耐熱性が良く、過度な加熱に対しても飛散が少ない
点で好ましい。
【0040】光熱変換物質としては請求項3に記載され
ている顔料を用いることができるが、請求項1の欄に記
載されているポリビニルアルコールをバインダーとして
使用する場合には、後述のものも利用できる。即ち、光
源によっても異なるが光を吸収し効率良く熱に変換する
物質、例えば半導体レーザーを光源として使用する場合
は、近赤外に吸収帯を有する物質が好ましく、近赤外光
吸収剤としては、例えばカーボンブラックやシアニン
系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、
チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系
色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオ
アミド系の有機金属錯体などが好適に用いられ、具体的
には特開昭63−139191号、同64−33547
号、特開平1−160683号、同1−280750
号、同1−293342号、同2−2074号、同3−
26593号、同3−30991号、同3−34891
号、同3−36093号、同3−36094号、同3−
36095号、同3−42281号、同3−97589
号、同3−103476号等に記載の化合物が挙げられ
る。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0041】本発明における中間層の膜厚は0.1〜3
μmが好ましく、より好ましくは0.2〜1.0μmで
ある。中間層における光熱転換物質の含有量は、通常、
画像記録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.
0、更に好ましくは0.7〜2.5になるように決める
ことができる。
【0042】中間層としては、この他にも蒸着層を使用
することも可能であり、カーボンブラック、特開昭52
−20842号に記載の金、銀、アルミニウム、クロ
ム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマス、セレン
等のメタルブラックの蒸着層の他、周期律表のIb、II
b、IIIa、IVb、Va、Vb、VIa、VIb、VIIb及び
VIII族の金属元素、並びにこれらの合金、又はこれらの
元素とIa、IIa及びIIIb族の元素との合金、或いは
これらの混合物の蒸着層が挙げられ、特に望ましい金属
にはAl、Bi、Sn、In又はZn及びこれらの合
金、又はこれらの金属と周期律表のIa、IIa及びIII
b族の元素との合金、又はこれらの混合物が含まれる。
適当な金属酸化物又は硫化物には、Al、Bi、Sn、
In、Zn、Ti、Cr、Mo、W、Co、Ir、N
i、Pb、Pt、Cu、Ag、Au、Zr又はTeの化
合物、又はこれらの混合物がある。又更に、金属フタロ
シアニン類、金属ジチオレン類、アントラキノン類の蒸
着層も挙げられる。蒸着層の膜厚は500オングストロ
ーム以内が好ましい。尚、光熱変換物質は画像形成層の
色材そのものでもよく、又上記のものに限定されず、様
々な物質が使用できる。中間層がクッション層との接着
性に劣る場合は、光照射時或いは熱転写後に中間転写媒
体から転写材料を剥離する際、膜剥がれを起こして色濁
りを起こすことがあるので、クッション層との間に接着
層を設けることも可能である。接着層としては、画像形
成層転写時の同層剥離強度よりも、画像形成層転写時の
中間層及び接着層と支持体下層との接着力が大きい組み
合わせになるように素材を選ぶ必要がある。一般的に
は、ポリエステル、ウレタン、ゼラチンなどの従来公知
の接着剤が使用できる。又、同様な効果を得るために、
接着層を設ける代わりに支持体下層に粘着付与剤、接着
剤を添加することもできる。接着層に熱軟化性や熱可塑
性が乏しい場合、熱軟化性の効果が低減するので、接着
層はできるだけ薄い方が好ましい。好ましい膜厚は0.
5μm以下であるが、接着層が熱軟化層の目的を果たす
ことができればこの限りではない。 (画像形成層)画像形成層は主として着色剤とバインダ
ーから成る。レーザー溶融熱転写法において、画像形成
層は加熱時に溶融又は軟化して着色剤とバインダー等を
含有する層毎転写可能である層であり、完全な溶融状態
で転写しなくてもよい。上記着色剤としては、例えば無
機顔料(二酸化チタン、カーボンブラック、グラファイ
ト、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミウム、酸
化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウムのクロ
ム酸塩等)及び有機顔料(アゾ系、チオインジゴ系、ア
ントラキノン系、アントアンスロン系、トリフェンジオ
キサジン系の顔料、バット染料顔料、フタロシアニン顔
料及びその誘導体、キナクリドン顔料等)などの顔料、
並びに染料(酸性染料、直接染料、分散染料、油溶性染
料、含金属油溶性染料又は昇華性色素等)を挙げること
ができる。
【0043】例えばカラープルーフ材料とする場合、イ
エロー、マゼンタ、シアンがそれぞれ、C.I.210
95、C.I.21090、C.I.15850:1、
C.I.74160の顔料が好ましく用いられる。画像
形成層における着色剤の含有率は所望の塗布膜厚で所望
の濃度が得られるように調整すればよく、特に限定され
ないが、通常5〜70質量%の範囲内にあり、好ましく
は10〜60質量%である。
【0044】画像形成層のバインダーとしては、熱溶融
性物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂等を挙げることが
できる。熱溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型を用
いて測定した融点が40〜150℃の範囲内にある固体
又は半固体の物質である。具体的には、カルナウバ蝋、
木蝋、オウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;蜜
蝋、昆虫蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィン
ワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレン
ワックス、エステルワックス、酸ワックス等の石油蝋;
並びにモンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋
等のワックス類を挙げることができ、更にこれらのワッ
クス類などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マル
ガリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マ
ルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイコサノ
ール等の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミ
チン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミ
リシル等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピ
オン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミ
ド、アミドワックス等のアミド類;並びにステアリルア
ミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高級アミ
ン類などが挙げられる。
【0045】又、熱可塑性樹脂としては、エチレン系共
重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系樹脂、及び特開平
6−312583号に記載の画像形成層バインダー用樹
脂等が挙げられ、特に融点又は軟化点が70〜150℃
の樹脂が好ましく用いられる。又本発明では上記の熱可
塑性樹脂以外に天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イ
ソプレンゴム、クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー
等のエラストマー類;エステルガム、ロジンマレイン酸
樹脂、ロジンフェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘
導体;並びにフェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペ
ンタジエン樹脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合
物などを用いることもできる。上記熱溶融性物質及び熱
可塑性物質を適宜に選択することにより所望の熱軟化点
或いは熱溶融点を有する熱転写性を有する画像形成層を
形成することができる。
【0046】本発明においては、熱分解性の高いバイン
ダーを使用することにより、アブレーション転写により
画像形成も可能である。かかるバインダーとしては、平
衡条件下で測定されたときに望ましくは200℃以下の
温度で急速な酸触媒的部分分解を起こすポリマー物質が
挙げられ、具体的にはニトロセルロース類、ポリカーボ
ネート類及びJ.M.J.フレチェット(Freche
t)、F.ボーチャード(Bouchard)、J.
M.ホーリハン(Houlihan)、B.クリクズク
(Kryczke)及びE.エイクラー(Eichle
r)、J.イメージング・サイエンス(Imaging
Science)、30(2)、pp.59−64
(1986)に報告されているタイプのポリマー類、及
びポリウレタン類、ポリエステル類、ポリオルトエステ
ル類、及びポリアセタール類、並びにこれらの共重合体
が含まれる。又、これらのポリマーは、その分解メカニ
ズムと共に、上述のホーリハン等の報告書により詳細に
示されている。顔料の粒径を揃えることで高濃度が得ら
れることは特開昭62−158092号に開示されてい
るが、顔料の分散性を確保し、良好な色再現を得るため
に、各種分散剤を使用することが有効である。その他の
添加剤としては、画像形成層の可塑化により感度アップ
を図る可塑剤の添加、画像形成層の塗布性を向上させる
界面活性剤の添加、画像形成層のブロッキングを防止す
るサブミクロンからミクロンオーダーの粒子(マット
材)の添加が可能である。好ましい画像形成層の厚さは
0.2〜2μm、更に好ましくは0.3〜1.5μmで
ある。特に、0.8μm以下とすることで高感度が得ら
れることが確認されているが、使用するバインダーや着
色剤の種類、その混合比などにより画像形成層の薄膜転
写性が異なるので、最適な膜厚範囲は感度と解像度のバ
ランス、その他所望の画像再現性能により選択する。 (3)中間転写媒体 本発明に使用される中間転写媒体は支持体の一方の表面
にクッション層と受像層を順次積層した構成からなり、
必要に応じて他方の表面にバックコート層を有してなる
ものが好ましい。又、受像層とクッション層との間に剥
離層を設けることもできる。 (支持体)支持体としては剛性を有し、寸法安定性が良
く、平滑性に優れ、画像形成の際の熱に耐えるものなら
ば何でもよく、具体的には、紙、コート紙、合成紙(ポ
リプロピレン、ポリスチレン、もしくはそれらを紙と貼
り合せた複合材料)等の各種紙類、塩化ビニル系樹脂シ
ート、ABS樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート
フィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリ
エチレンナフタレートフィルム、ポリアクリレートフィ
ルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエーテルケトン
フィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサルホ
ンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリイミド
フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリスチレンフィルム、シンジオタクチックポリ
スチレン、延伸ナイロンフィルム、ポリアセテートフィ
ルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等の単層或い
はそれらを2層以上積層した各種プラスチックフィルム
乃至シート、各種の金属で形成されたフィルム乃至シー
ト、各種のセラミックス類で形成されたフィルム乃至シ
ート、更にはアルミニウム、ステンレス、クロム、ニッ
ケル等の金属板、樹脂コーティングした紙に金属の薄膜
をラミネート又は蒸着したものが挙げられる。これらの
支持体には、寸法安定化、帯電防止等の各種加工を施す
こともできる。
【0047】帯電防止剤としては、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高
分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化
学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の
化合物などが広く用いられる。更に、これらの支持体に
は、従来公知の表面改質処理を行ってもよい。これらの
表面改質処理としては、火焔放射処理、硫酸処理、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理などが挙げ
られる。又、後述の各層が良好に支持体上に塗布される
ために前記支持体の上に接着層を設けてもよい。
【0048】接着層としては、従来公知の物が特に制限
なく使用できる。接着層を設ける方法としては、水系樹
脂塗布、溶剤系樹脂塗布、水系ラテックス塗布、ホット
メルト塗布などが挙げられる。一般的には、支持体作製
時に接着層を設けることが、コスト・安定性等の面から
有利であり、この点から例えば、アクリル樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
チレン/酢酸ビニル樹脂などのラテックスを塗接する方
法が好ましいが、特にこれに限定されない。この様な接
着層付のベースフィルムが各社から発売されており、本
発明においてはこれらを好適に使用することができる。
本発明においては、中間転写媒体の支持体は透明である
必要はなく、必要に応じて透明乃至不透明なものが選択
される。本発明においては、白色顔料などを練り込んだ
白色支持体が好ましい。前記支持体としては、その大き
さ、形状、構造等につき、本発明の目的を害しない限り
特に制限はなく、転写材料の大きさや形状等、最終的に
画像が保持される最終支持体の大きさや形状等、目的に
応じて適宜選択することができる。中間転写媒体の支持
体の厚みは、重ね合わせの容易さから転写材料のそれよ
り厚いことが好ましく、一般には25〜200μm程度
が好ましく、更に好ましくは50〜125μmである。 (バックコート層)前記支持体の裏面(受像層を設けた
表面とは反対側の面)には、走行安定性、耐熱性、帯電
防止等の機能を付与するために、バックコート層を設け
ることができる。バックコート層は、バインダー樹脂を
溶媒中に溶解した、或いはバインダー樹脂と粒径2〜3
0μmのマット材を溶媒中に溶解又は分散したバックコ
ート層塗布液を支持体裏面に塗布することにより形成で
きる。バックコート層に用いられるバインダーとして
は、ゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロー
ス、ニトロセルロース、アセチルセルロース、芳香族ポ
リアミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アルキ
ド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、
ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ウレタ
ン変性シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリエステル樹脂、テフロン樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセ
テート、ポリカーボネート、有機硼素化合物、芳香族エ
ステル類、フッ化ポリウレタン、ポリエーテルスルホン
など汎用ポリマーを使用することができる。バックコー
ト層のバインダーとして架橋可能な水溶性バインダーを
用い、架橋させることは、マット材の粉落ち防止やバッ
クコートの耐傷性の向上に効果がある。又、保存時のブ
ロッキングにも効果が大きい。この架橋手段は、用いる
架橋剤の特性に応じて、熱、活性光線、圧力の何れか一
つ又は組合せなどを特に限定なく採用することができ
る。場合によっては、支持体への接着性を付与するた
め、支持体のバックコート層を設ける側に任意の接着層
を設けてもよい。又バックコート層にはマット材を含有
させることが好ましい。
【0049】バックコート層に好ましく添加されるマッ
ト材としては、有機又は無機の微粒子が使用できる。有
機系マット材としては、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、その他のラジカル重合系ポリマーの微粒子、ポリエ
ステル、ポリカーボネートなど縮合ポリマーの微粒子、
弗素系樹脂、シリコン樹脂の微粒子などが挙げられる。
粒子の強度、耐溶剤性などを増すために、架橋した有機
微粒子が更に好ましい。バックコート層は0.5〜5g
/m2程度の付量で設けられることが好ましい。0.5
g/m2未満では塗布性が不安定で、マット材の粉落ち
等の問題が生じ易い。又、5g/m2を大きく超えて塗
布されると好適なマット材の粒径が非常に大きくなり、
保存時にバックコートによるインク層面のエンボス化が
生じ、特に薄膜の画像形成層を転写する熱転写では記録
画像の抜けやムラが生じ易くなる。マット材は、その数
平均粒径がバックコート層のバインダーのみの膜厚より
も1〜20μm大きいものが好ましい。マット材の中で
も2μm以上の粒径の粒子が5mg/m2以上必要で、
好ましくは6〜600mg/m2である。これによって
特に異物故障が改善される。又、粒径分布の標準偏差を
数平均粒径で割った値σ/rn(=粒径分布の変動係
数)が0.3以下となるような、粒径分布の狭いものを
用いることで、異常に大きい粒径を有する粒子により発
生する欠陥を改善できる上、より少ない添加量で所望の
性能が得られる。この変動係数は0.15以下であるこ
とが更に好ましい。
【0050】バックコート層にはシート供給時の搬送ロ
ールとの摩擦帯電による異物の付着を防止するため、帯
電防止剤を添加することが好ましい。
【0051】帯電防止剤としては、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、高
分子帯電防止剤、導電性微粒子の他、「11290の化
学商品」化学工業日報社、875〜876頁等に記載の
化合物などが広く用いられる。バックコート層に添加さ
れる帯電防止剤としては、上記の物質の中でも、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化錫などの金属
酸化物、有機半導体などの導電性微粒子が好ましく用い
られる。特に、導電性微粒子を用いることは、帯電防止
剤のバックコート層からの解離がなく、環境によらず安
定した帯電防止効果が得られるために好ましい。又、バ
ックコート層には、塗布性や離型性を付与するために、
各種活性剤、シリコンオイル、フッ素系樹脂等の離型剤
などを添加することも可能である。バックコート層は、
クッション層及び受像層のTMA(Thermomec
hanical Analysis)により測定した軟
化点が70℃以下である場合に特に好ましい。TMA軟
化点は、測定対象物を一定の昇温速度で、一定の荷重を
掛けながら昇温し、測定対象物の位相を観測することに
より求める。本発明においては、測定対象物の位相が変
化し始める温度を以てTMA軟化点と定義する。TMA
による軟化点の測定は、Thermoflex(理学電
気社製)などの装置を用いて行うことができる。例え
ば、Thermoflexを用い、測定温度範囲25〜
200℃とし、昇温速度を5℃/minとした際、10
gの荷重を1mmφの石英ガラスピンに掛けた時に位相
が変化し始める温度を以てTMA軟化点とする。 (クッション層)クッション層は熱軟化性又は弾性を有
する層であり、加熱により十分に軟化変形しうるもの、
又は低弾性率を有する材料或いはゴム弾性を有する材料
が使用される。本発明においては、クッション性を表す
指針として、弾性率や針入度を利用することができる。
例えば、25℃における弾性率が1〜250kg/mm
2程度の、或いは、JIS K2530−1976に規
定される針入度が15〜500、更に好ましくは30〜
300程度の層が印刷分野におけるカラープルーフ画像
の形成に対して好適なクッション性を示すことが確認さ
れているが、要求される程度は目的とする画像の用途に
応じて変わるため、適宜選択することができる。クッシ
ョン層に使用される素材としては、常温では流動性はな
く弾性を示し、100℃を超えるような高温領域では、
顕著な流動性を示すものが好ましい。クッション層はT
MA軟化点が70℃以下であることが好ましく、より好
ましくは60℃以下である。
【0052】クッション層の好ましい特性は必ずしも素
材の種類のみで規定できるものではないが、素材自身の
特性が好ましいものとしては、ポリオレフィン樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリ
レート共重合体、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体(SBR)、スチレン−エチレン−ブテ
ン−スチレン共重合体(SEBS)、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体(NBR)、ポリイソプレン樹脂
(IR)、スチレン−イソプレン共重合体(SIS)、
アクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ブチルゴム、ポリノルボ
ルネン等が挙げられる。これらの中でも、比較的低分子
量のものが本発明の要件を満たし易いが、素材との関連
で必ずしも限定できない。クッション層は溶剤塗布によ
り設けることができるが、ラテックスやエマルジョンの
ような水系の分散物の状態で塗布形成することも可能で
ある。この他、水溶性樹脂も使用できる。これらの樹脂
は、必要によって単独又は混合して用いることができ
る。又、上記以外の素材でも、各種添加剤を加えること
によりクッション層に好ましい特性が付与できる。この
ような添加剤としては、ワックス等の低融点物質、可塑
剤、熱溶剤、タッキファイヤーなどが挙げられる。ワッ
クス類としては、具体的には、カルナウバ蝋、木蝋、オ
ウリキュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;蜜蝋、昆虫
蝋、セラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィンワック
ス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレンワック
ス、エステルワックス、酸ワックス等の石油蝋;並びに
モンタン蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋等のワ
ックス類を挙げることができ、更にこれらのワックス類
などの他に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン
酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコール、
ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マルガニ
ルアルコール、ミリシルアルコール、エイコサノール等
の高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミチン酸
ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミリシル
等の高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピオン酸
アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ア
ミドワックス等のアミド類;並びにステアリルアミン、
ベヘニルアミン、パルミチルアミン等の高級アミン類な
どが挙げられる。これらの中で常温固体のものが好まし
く、中でも融点が40〜130℃であるものが特に好ま
しく、更に好ましくは70〜110℃以下のものであ
る。可塑剤、熱溶剤、タッキファイヤーとしては、具体
的にはフタル酸エステル、アジピン酸エステル、グリコ
ールエステル、脂肪酸エステル、燐酸エステル、塩素化
パラフィン等が挙げられる。又、例えば「プラスチック
及びゴム用添加剤実用便覧」、化学工業社(昭和45年
発行)などに記載の各種添加剤を添加することができ
る。これら添加剤の添加量等は、ベースとなるクッショ
ン層素材との組合せで好ましい物性を発現させるのに必
要な量を選択すればよく、特に限定されないが一般的に
クッション層素材量の10質量%以下、更に5質量%以
下が好ましい。
【0053】クッション層の形成方法としては、前記素
材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレ
ードコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテ
ンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメル
トによる押出しラミネーション法などが適用できる。
又、特殊なクッション層として熱軟化性或いは熱可塑性
の樹脂を発泡させたボイド構造の樹脂層を用いることも
可能である。クッション層の好ましい膜厚は5μm以上
であり、更に好ましくは10μm以上である。クッショ
ン層の膜厚が5μm未満になると、最終支持体への再転
写の際、抜けや欠けが発生する場合がある。 (剥離層)剥離層は、中間転写媒体上の画像を最終支持
体に再転写する場合に特に有効である。剥離層のバイン
ダーとしては、具体的には、ポリエステル、ポリビニル
アセタール、ポリビニルホルマール、ポリパラベン酸、
ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、エチルセ
ルロース、ニトロセルロース、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ウレタン
樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル
スチレン等のスチレン類及びこれら樹脂を架橋したも
の、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リスルホン、ポリエーテルスルホン、アラミド等のTg
が65℃以上の熱硬化性樹脂及びそれら樹脂の硬化物が
挙げられる。硬化剤としてはイソシアナート、メラミン
等の一般的硬化剤を使用することができる。上記物性に
合わせて剥離層のバインダーを選ぶとポリカーボネー
ト、アセタール、エチルセルロースが保存性の点で好ま
しく、更に受像層にアクリル系樹脂を用いるとレーザー
熱転写後の画像を再転写する際に剥離性良好となり特に
好ましい。中間層に使用されるバインダーの物性と膜厚
は、該バインダーのTgが140℃以上、又は引っ張り
強度5.0kg/cm2以上の時、膜厚は0.2〜10
μmが好ましく、素材のTgが80〜140℃、又は引
っ張り強度3.5〜5.0kg/cm2の時、膜厚は
0.2〜15μmが好ましい。又、受像層に含まれるマ
ット材の平均粒径や粒径分布、添加量、形状、素材を調
整することで、冷却時に受像層との接着性が極めて低く
なる層を剥離層として利用することができる。具体的に
は、ワックス類、バインダー等の熱溶融性化合物や熱可
塑性樹脂を主成分とする層とすることができる。熱溶融
性化合物としては、特開昭63−193886号に記載
の物質等がある。特にマイクロクリスタリンワックス、
パラフィンワックス、カルナバワックスなどが好ましく
用いられる。熱可塑性樹脂としては、エチレン−酢酸ビ
ニル系樹脂等のエチレン系共重合体、セルロース系樹脂
等が好ましく用いられる。このような剥離層には添加剤
として、高級脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸エス
テル、アミド類、高級アミン等を必要に応じて加えるこ
とができる。剥離層の別の構成は、加熱時に溶融又は軟
化することによって、それ自体が凝集破壊することで剥
離性を持つ層である。このような剥離層には過冷却物質
を含有させることが好ましい。過冷却物質としては、ポ
リ−ε−カプロラクトン、ポリオキシエチレン、ベンゾ
トリアゾール、トリベンジルアミン、バニリン等が挙げ
られる。更に、別の構成の剥離層では、受像層との接着
性を低下させるような化合物を含有させる。このような
化合物としては、シリコーンオイルなどのシリコン系樹
脂;テフロン、弗素含有アクリル樹脂等のフッ素系樹
脂;ポリシロキサン樹脂;ポリビニルブチラール、ポリ
ビニルアセタール、ポリビニルホルマール等のアセター
ル系樹脂;ポリエチレンワックス、アミドワックス等の
固形ワックス類;フッ素系、燐酸エステル系の界面活性
剤等を挙げることができる。
【0054】剥離層の形成方法としては、前記素材を溶
媒に溶解又はラテックス状に分散したものをブレードコ
ーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコー
ター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメルトによ
る押出しラミネーション法などが適用できる。又は、仮
ベース上に、前記素材を溶媒に溶解又はラテックス状に
分散したものを上記の方法で塗布したものと、クッショ
ン層とを貼り合わせた後に仮ベースを剥離して形成する
方法がある。剥離層の膜厚は0.3〜3.0μmが好ま
しい。膜厚が大きすぎるとクッション層の性能が現れ難
くなるため、剥離層の種類により調整することが必要で
ある。 (受像層)受像層は、バインダーと必要に応じて添加さ
れる各種添加剤から成る。受像層は、TMA測定による
軟化点が70℃以下であることが好ましく、より好まし
くは60℃以下である。受像層バインダーの具体例とし
ては、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接着剤、クロロプ
レン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等の接着剤、天然
ゴム、クロロプレンゴム系、ブチルゴム系、ポリアクリ
ル酸エステル系、ニトリルゴム系、ポリサルファイド
系、シリコンゴム系、石油系樹脂などの粘着材、再生ゴ
ム、塩化ビニル系樹脂、SBR、ポリブタジエン樹脂、
ポリイソプレン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニ
ルエーテル、アイオノマー樹脂、SIS、SEBS、ア
クリル樹脂、エチレン共重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−
酢酸ビニル樹脂(EVA)、塩ビグラフトEVA樹脂、
EVAグラフト塩ビ樹脂、塩化ビニル系樹脂、ウレタン
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、各種変
性オレフィン、ポリビニルブチラール等が挙げられる。
本発明において特に好ましいバインダーは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体等の
エチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体等の塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
リデン、塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチ
レン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸エス
テル共重合体等のスチレン共重合体、酢酸ビニル共重合
体である。上記バインダーを単独で使用しても良く、又
2種以上混合して使用しても良い。受像層はマット材を
含有することが好ましい。マット材の素材としては、前
述のバックコート層に使用されるものが挙げられる。マ
ット材の数平均粒径は、受像層のマット材の存在しない
部分の平均膜厚より0.3〜10.0μm大きいことが
好ましく、更に好ましくは0.3〜8.0μm大きいも
のが良い。中でも1〜5.5μm大きいものが有効で特
に好ましい。0.3μm未満のものではカブリ及びガス
除去性に対する効果が小さく、10.0μmを超えるも
のでは感度が劣化する。尚、数平均粒径の2倍以上の粒
子質量が20%以下である分布を有するものが好まし
く、数平均粒径の2倍以上の粒子質量が5%以下である
分布を有するものがより好ましい。数平均粒径の2倍以
上の粒子質量が20%以下である分布を有するものは、
圧力が均一に緩和されるので、ブロッキングなどの保存
性劣化が防止される。数平均粒径の2倍以上の粒子質量
が5%以下である分布を有するものを用いると、保存性
の点で更に好ましい。このようなマット材を選択した場
合、受像層のバインダー膜厚を3.0μm以上にする
と、マット材が多すぎて黄色味を帯びた画像になってし
まうため、受像層のバインダー膜厚は0.8〜3.0μ
mが好ましい。受像層表面のマット材の分布も重要であ
る。受像層上のマット材の個数が200〜2400個/
mm2であることが好ましい。更にマット材が真球状で
あることがマット材添加による性能向上を効果的にす
る。真球状とは、マット材粒子を顕微鏡などで観察した
時の形状がほぼ球状で、長径と短径の差が20%以下程
度のことを指す。受像層の付量は0.6〜4g/m2
あることが好ましく、より好ましくは1〜3g/m2
ある。 (4)画像形成方法 本発明の光熱変型ヒートモード記録材料に画像形成を行
う方法は、中間転写媒体及び該記録材料を順に露光ドラ
ムに巻設して減圧密着により保持し、記録材料の裏面
(バックコート層塗布面側)から画像データーに応じて
レーザービームを照射し、該記録材料にてレーザービー
ムを吸収して熱に変換し、変換した熱により記録材料か
ら中間転写媒体に画像を転写形成するものである。
【0055】画像記録用レーザー光源としては半導体レ
ーザー、YAGレーザー、炭酸ガスレーザー、ヘリウム
ネオンレーザーなどが挙げられる。半導体レーザーの中
では、光学効率を大幅に低下させることなく焦点におい
て1/e2直径が数〜数十μmに絞り込み易いものとし
て、いわゆるシングルモードレーザーダイオードを用い
ることが好ましい。レーザー以外の光源としては、発光
ダイオード(LED)が挙げられる。複数の発光素子を
集積したアレイとして使用し易いものは、LED及び半
導体レーザーである。本発明においては、記録材料の露
光波長における吸収が最も大きくなるように設定した色
を有するレーザー溶融熱転写記録媒体を最初に画像記録
することが好ましい。本発明の属するレーザー熱転写記
録では、熱転写記録媒体と被記録媒体とを密着(例えば
減圧密着)させて像様にレーザー露光を行うが、吸収が
大きいとレーザー露光時のガス(アブレーションの有無
に関わらず発生)の発生量が増大するため、転写性が劣
化しやすい。単色画像を繰り返し記録して複数色を重ね
合わせる場合には、ガスの発生量の多い色から転写する
方が露光時の密着性を向上し、又2色目以降の感度を安
定化させるためにも好ましい。特に赤外域に吸収のある
ブラックを先に転写することが特に好ましい。
【0056】レーザーの走査方法としては、円筒外面走
査、円筒内面走査、平面走査などがある。円筒外面走査
では、記録材料を外面に巻き付けたドラムを回転させな
がらレーザー露光を行い、ドラムの回転を主走査とし、
レーザー光の移動を副走査とする。円筒内面走査では、
ドラムの内面に記録材料を固定し、レーザービームを内
側から照射し、光学系の一部又は全部を回転させること
により円周方向に主走査を行い、光学系の一部又は全部
をドラムの軸に平行に直線移動させることにより軸方向
に副走査を行う。平面走査では、ポリゴンミラーやガル
バノミラーとfθレンズ等を組み合わせてレーザー光の
主走査を行い、記録媒体の移動により副走査を行う。円
筒外面走査及び円筒内面走査の方が光学系の精度を高め
易く、高密度記録には適している。複数の発光素子を同
時に使用する、いわゆるマルチチャンネル露光の場合、
円筒外面走査が最も適している。又、露光出力の大きい
YAGレーザーなどを用いる場合、円筒外面走査ではド
ラムの回転数を大幅にアップすることが難しいので、円
筒内面走査が適している。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の態様はこれに限定されるものではない。尚、特に
断らない限り、実施例中の「部」は有効固体分の「質量
部」を表す。 1.転写フィルム (1)転写フィルム1の作製 厚さ75μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(三菱化学ポリエステル社製、T−100)に、以下の
バックコート層塗布液1を、ワイヤーバーにて1.0g
/m2の乾燥付き量になるように塗布した。次にバック
コート層と反対の面に以下のクッション層塗布液1をリ
バースロールコーターによって塗布、乾燥して、乾燥後
の厚みが3μmのクッション層を形成し、このクッショ
ン層の上に以下の中間層塗布液1をワイヤーバーにより
塗布し、温度70℃、湿度25%RHの条件下で乾燥し
て波長830nmの透過吸収率が0.8の中間層を形成
した。この中間層の乾燥付き量は0.70g/m2であ
った。次いで中間層の上に以下の画像形成層塗布液1を
ワイヤーバーにより塗布、乾燥して、乾燥付き量0.7
2g/m2の画像形成層を形成し、転写フィルム1を作
製した。作製した転写フィルムは外径3インチの紙管に
インク層面が外巻きとなるように巻き取った。 (バックコート層塗布液1) ポリビニルアルコール (ゴーセノールEG−30:日本合成化学工業(株)製) 79部 フッ素系界面活性剤 (メガファックF−142D:大日本インキ化学工業(株)製) 5部 帯電防止剤(エフコール214:松本油脂社製) 10部 PMMA樹脂粒子(体積平均粒径5.6μm) 6部 水 90部 (クッション層塗布液1) スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体 (クレイトンG1657:シェル化学(株)製) 14部 タッキファイヤー(スーパーエステルA100:荒川化学社製) 6部 メチルエチルケトン 10部 トルエン 80部 (中間層塗布液1) ポリビニルアルコール (RS−110:ケン化度98mol%(株)クラレ製) 3.6部 カーボンブラック水分散物(CAB−O−JET300:CABOT社製) 固形分として2.1部 ホウ酸 0.24部 フッ素界面活性剤(FT−251:ネオス社製) 0.06部 水 75.2部 イソプロピルアルコール 18.8部 (画像形成層塗布液1) マゼンタ顔料分散物(MHIレッド#527:御国色素社製、 カーミン6BのMEK分散物、顔料分30%) 7.61部 スチレン樹脂(ハイマーST−95:三洋化成工業(株)製)9.31部 フッ素系界面活性剤 (メガファックF178K、大日本インキ化学工業(株)製) 0.10部 メチルエチルケトン 21.38部 シクロヘキサノノン 61.60部 (2)転写フィルム2の作製 転写フィルム1のクッション層塗布液1を以下のクッシ
ョン層塗布液2に変更した以外は転写フィルム1と同様
にして転写フィルム2を作製した。 (クッション層塗布液2) スチレン−イソプレン共重合体 (クレイトンD−1117:シェルジャパン(株)製) 5.0部 メチルエチルケトン 57.0部 トルエン 38.0部 (3)転写フィルム3の作製 転写フィルム1のクッション層塗布液1をクッション層
塗布液2に、中間層塗布液1を下記の中間層塗布液2
に、画像形成層塗布液1を下記の画像形成層塗布液2に
変更した以外は転写フィルム1と同様にして転写フィル
ム3を作製した。 (中間層塗布液2) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30: ケン化度88mol%日本合成化学工業(株)製) 3.6部 カーボンブラック水分散物(CAB−O−JET300:CABOT社製) 固形分として2.1部 ホウ酸 0.24部 フッ素系界面活性剤(FT−251:ネオス社製) 0.06部 水 75.2部 イソプロピルアルコール 18.8部 (画像形成層塗布液2) マゼンタ顔料分散物(MHIレッド#527:御国色素社製、 カーミン6BのMEK分散物、顔料分30%) 7.61部 スチレン樹脂(ハイマーST−95:三洋化成工業(株)製)9.23部 アクリル樹脂(ダイヤナールBR−102:三菱レーヨン(株)製) 0.60部 フッ素系界面活性剤 (メガファックF178K、大日本インキ化学工業(株)製) 0.10部 メチルエチルケトン 21.38部 シクロヘキサノノン 61.60部 (4)転写フィルム4の作製 転写フィルム1のクッション層塗布液1をクッション層
塗布液2に、中間層塗布液1を下記の中間層塗布液3
に、画像形成層塗布液1を画像形成層塗布液2に変更し
た以外は転写フィルム1と同様にして転写フィルム4を
作製した。 (中間層塗布液3) ポリビニルアルコール (RS−110:ケン化度98mol%(株)クラレ製) 4.0部 カーボンブラック分散物(SD−9020:大日本インキ化学工業(株)製) 固形分として2.0部 ホウ酸 0.24部 フッ素系界面活性剤(FT−251:ネオス社製) 0.06部 水 75.2部 イソプロピルアルコール 18.8部 (5)転写フィルム5の作製 転写フィルム1の画像形成層塗布液1を下記の画像形成
層塗布液3に変更した以外は転写フィルム1と同様にし
て転写フィルム5を作製した。尚、画像形成層の付き量
は0.74g/m2であった。 (画像形成層塗布液3) ブラック顔料分散物(MHIブラック#220:御国色素社製、 ブラック顔料のMEK分散物、顔料分33%) 10.78部 スチレン・MMA・BA共重合樹脂A* 7.70部 フッ素系界面活性剤 (メガファックF178K、大日本インキ化学工業(株)製) 0.10部 メチルエチルケトン 19.82部 シクロヘキサノノン 61.60部 *:Mwは12,000と320,000の二つのピークを持ち、Tg=61. 5℃、軟化点124.3℃ (6)転写フィルム6の作製 転写フィルム1の中間層塗布液1を中間層塗布液2に、
画像形成層塗布液1を下記の画像形成層塗布液4に変更
した以外は転写フィルム1と同様にして転写フィルム6
を作製した。尚、画像形成層の付き量は0.74g/m
2であった。 (画像形成層塗布液4) ブラック顔料分散物(MHIブラック#220:御国色素社製、 ブラック顔料のMEK分散物、顔料分33%) 10.78部 スチレン樹脂(ハイマーST−95:三洋化成工業(株)製)7.70部 フッ素系界面活性剤 (メガファックF178K、大日本インキ化学工業(株)製) 0.10部 メチルエチルケトン 19.82部 シクロヘキサノノン 61.60部 (7)転写フィルム7の作製(比較例) 転写フィルム1の中間層塗布液を下記の中間層塗布液4
に、画像形成層塗布液1を下記の画像形成層塗布液5に
変更した以外は転写フィルム1と同様にして転写フィル
ム7を作製した。尚、画像形成層の付き量は0.69g
/m2であった。 (中間層塗布液4) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:ケン化度88mol% 日本合成化学工業(株)製) 6部 カーボンブラック分散物(SD−9020:大日本インキ化学工業(株)製) 4部 フッ素系界面活性剤(サーフロンS−383、旭硝子(株)製) 0.2部 水 490部 (画像形成層塗布液5) マゼンタ顔料分散物(MHIマゼンタ#785、御国色素社製: ブリリアントカーミンのMEK分散物) 48部 スチレン−アクリル共重合体樹脂 (ハイマーSBM−73F:三洋化成工業(株)製) 8.7部 エチレン−酢酸ビニル樹脂(EV−40Y:三井デュポンポリケミカル社製) 0.9部 フッ素系界面活性剤 (メガファックF−178K:大日本インキ化学工業(株)製) 0.4部 シリコン樹脂粒子(トスパール130、東芝シリコーン社製) 1.0部 メチルエチルケトン 25部 シクロヘキサノン 16部 (8)転写フィルム8の作製(比較例) 転写フィルム1の中間層塗布液を中間層塗布液4に、画
像形成層塗布液1を画像形成層塗布液4に変更した以外
は転写フィルム1と同様にして転写フィルム7を作製し
た。尚、画像形成層の付き量は0.74g/m2であっ
た。 2.画像形成 受像フィルムとしてコニカ(株)製カラーディシジョン
CD−2Rを用い、露光機としてはコニカEV−las
er−prooferを用い、露光条件は露光面パワー
が100mW/ch、回転数を400〜600rpmに
て露光を行った。露光後、三菱特両アート紙へEV−l
aminatorによって転写し評価画像を得た。Gr
etag−D186により、ブラックバッキングをして
濃度測定し、50%網点のドットゲイン測定を行った。
その際、中間層の水に対する質量変化率、中間層と画像
形成層との剥離力、19℃、湿度30%RHと27℃、
湿度70%RHにおける該中間層の含水率及びその差を
以下に示す方法により求め、又下記の評価の結果と共に
表1に示した。 ・質量変化率測定 転写フィルムを100℃・3分間乾燥したものについ
て、ある一定面積にカットしたものの質量を測定し(M
1)、これを25℃のイオン交換水に1分間浸漬した後
引き上げて表面に付着した水分のみを取り除いてから再
び質量を測定する(M2)。そして以下の式より質量変
化率(%)を求める。
【0058】 質量変化率(%)=|M1−M2|/M1×100 ・剥離力測定 JIS Z0237の試験法に準じ、転写フィルムの画
像成層側が表面になるよう水平に固定し、同表面に粘着
テープ(ニチバン製セロハンテープ 25.4mm幅)
の一部を貼りつけ、残りの部分を90度折り返して引っ
張り試験器(push−pullゲージ)に固定し、移
動速度を300mm/分として測定した。 ・含水率及びその差の測定 転写フィルム(中間層塗布液を120℃で2時間乾燥し
たもの)を19℃、湿度30%RHで24時間以上調湿
し、同温湿度下で転写フィルムの質量を精秤する。その
後、カールフィッシャー水分計にて水分量(質量)を求
め、水分量/転写フィルム質量×100をその転写フィ
ルムの含水率とする。同様にして27℃、湿度70%R
H下での含水率を求める。 (評価) ・環境変動による安定性 低温低湿の環境として19℃、湿度30%RH、高温高
湿の環境として27℃、湿度70%RHの環境の2点選
び、露光機及び転写フィルム、受像フィルムとも12時
間以上調温・調湿した後、175線の網点画像を露光・
転写した。得られた評価画像のうち50%網点のドット
ゲインを測定し、低温低湿と高温高湿のドットゲイン差
を求めた。尚、この差は双方の環境で同じ露光エネルギ
ー(回転数)の値をとって評価している。
【0059】 ○・・・ドットゲイン差が3%以内 ×・・・ドットゲイン差が3%より大きい。 ・レーザー走査ムラ 23℃、湿度50%RHの環境下でベタ露光を行い、得
られた画像を目視評価することによりレーザー走査ムラ
が見られる回転数を比較した。尚、回転数が高いほど露
光時間が短いことを示している。
【0060】
【表1】
【0061】表1から明らかなように、1)中間層がケ
ン化度90mol%以上のPVAを含有する、2)中間
層の水に対する質量変化率が5%未満である、3)中間
層が表面を改質した顔料を含有する、又は4)19℃、
湿度30%RHと27℃、湿度70%RHにおける該中
間層の含水率の差が3%未満のいずれかの条件を具備し
ている場合には環境変動による安定性に優れ、露光時間
を短縮しても画像転写不良を起こさないことが分かる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、露光時の環境(温度・
湿度)が変動しても画像の品質や解像力が劣化せず、又
露光時間を短縮しても画像転写不良を起こさない光熱変
換型ヒートモード記録材料を提供することができるとい
う顕著に優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H111 AA01 AA12 AA14 AA26 AA35 BA03 BA07 BA09 BA12 BA53 BA55 BA61 BA63 BA76 DA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にクッション層、中間層、画像
    形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記録
    材料において、前記中間層がケン化度90mol%以上
    のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする光
    熱変換型ヒートモード記録材料。
  2. 【請求項2】 支持体上にクッション層、中間層、画像
    形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記録
    材料において、前記中間層の水に対する質量変化率が5
    %未満であることを特徴とする光熱変換型ヒートモード
    記録材料。
  3. 【請求項3】 支持体上にクッション層、中間層、画像
    形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記録
    材料において、前記中間層が表面を改質した顔料を含有
    することを特徴とする光熱変換型ヒートモード記録材
    料。
  4. 【請求項4】 前記顔料の分散助剤としてポリビニルア
    ルコールを使用することを特徴とする請求項3記載の光
    熱変換型ヒートモード記録材料。
  5. 【請求項5】 前記中間層がケン化度90mol%以上
    のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする請
    求項3又は4記載の光熱変換型ヒートモード記録材料。
  6. 【請求項6】 前記中間層の乾燥条件として温度100
    ℃以下であり、かつ湿度30%RH以下であることを特
    徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の光熱変換型ヒ
    ートモード記録材料。
  7. 【請求項7】 前記中間層と画像形成層との剥離力が1
    00g以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れ
    か1項記載の光熱変換型ヒートモード記録材料。
  8. 【請求項8】 支持体上にクッション層、中間層、画像
    形成層を順次積層してなる光熱変換型ヒートモード記録
    材料において、19℃、湿度30%RHと27℃、湿度
    70%RHにおける該中間層の含水率の差が3%未満で
    あることを特徴とする光熱変換型ヒートモード記録材
    料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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