JP2001197581A - ヘッドホーン装置 - Google Patents

ヘッドホーン装置

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JP2001197581A
JP2001197581A JP2000005975A JP2000005975A JP2001197581A JP 2001197581 A JP2001197581 A JP 2001197581A JP 2000005975 A JP2000005975 A JP 2000005975A JP 2000005975 A JP2000005975 A JP 2000005975A JP 2001197581 A JP2001197581 A JP 2001197581A
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Naotaka Tsunoda
直隆 角田
Kouji Touno
耕治 投野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イヤーパッドを清潔に保ち衛生面の向上を図
る。 【解決手段】 頭部１４に対して耳介１５の外側から装
着されるイヤーパッド５と、スピーカーユニットが配設
されると共にイヤーパッドが取り付けられる取付部８を
有するハウジング４とを設け、イヤーパッドはクッショ
ン部９と該クッション部を覆う表皮部１０とから成ると
共にハウジングに対して着脱可能とされ、かつ、表皮部
とクッション部とを分離可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッドホーン装置に
ついての技術分野に関する。詳しくは、ハウジングと該
ハウジングに取り付けられたイヤーパッドとを備えたヘ
ッドホーン装置についての技術分野に関する。
【０００２】
【従来の技術】図７及び図８に、従来のヘッドホーン装
置の一例を示す。
【０００３】ヘッドホーン装置ａは、一対のヘッドホー
ン本体ｂ、ｂとヘッドバンドｃとを備えている。
【０００４】ヘッドホーン本体ｂは、内部に図示しない
スピーカーユニットが配設されたハウジングｄと該ハウ
ジングｄの内面側に取り付けられた柔軟性に富むイヤー
パッドｅとを有している。
【０００５】ハウジングｄは、略ドーム状を為す外殻部
ｆと該外殻部ｆの開口縁に設けられた取付部ｇとから成
り、外殻部ｆと取付部ｇとの間に円周方向に延びる取付
溝ｈが形成されている。
【０００６】イヤーパッドｅは、略円環状を為すクッシ
ョン部ｉが表皮部ｊに内包されて成る。表皮部ｊは、ク
ッション部ｉを包み込む筒状のリング形状を為す内包部
ｋと該内包部ｋの外周部から突出された被取付部ｌとか
ら成る。そして、イヤーパッドｅ、ｅは、それぞれ被取
付部ｌ、ｌが取付溝ｈ、ｈに取付部ｇ、ｇを覆うように
して挿入されて、ハウジングｄ、ｄに取り付けられてい
る（図８参照）。
【０００７】ヘッドバンドｃは上方に凸になるように湾
曲され、可撓性及び弾性を有し、両端部が互いに近づく
方向への弾発力を有するバネ部材として設けられてい
る。そして、ヘッドバンドｃの両端部には、それぞれハ
ンガーｍ、ｍがスライド自在に支持され、該ハンガー
ｍ、ｍは、それぞれ一端部において上記ヘッドホーン本
体ｂ、ｂを回動自在に支持している。
【０００８】ハンガーｍ、ｍ間には補助バンドｎ設けら
れている。
【０００９】ヘッドホーン装置ａは、それぞれヘッドホ
ーン本体ｂ、ｂのイヤーパッドｅ、ｅが頭部ｏの耳介
ｐ、ｐを覆うようにして頭部ｏに装着され（図７参
照）、このときヘッドバンドｃの弾発力によって頭部ｏ
にヘッドホーン本体ｂ、ｂを介して一定の側圧が付与さ
れる。また、補助バンドｎは、頭部ｏに上方から接触し
た状態で装着される（図７参照）。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヘッドホー
ン装置は、ヘッドホーン本体のイヤーパッドが直接人体
に接触して装着されるため、衛生面を考慮すると、イヤ
ーパッドを清潔に保つことが望ましく、このような使用
者の衛生への関心は近年一層高いものとなって来てい
る。
【００１１】ところが、上記した従来のヘッドホーン装
置ａにあっては、イヤーパッドｅ、ｅをハウジングｄ、
ｄから取り外すことは可能であるが、クッション部ｉ、
ｉが表皮部ｊ、ｊに内包されているため、表皮部ｊ、ｊ
をクッション部ｉ、ｉから取り外すことはできない。
【００１２】従って、人体に直接接触するイヤーパッド
ｅを清潔に保つために、表皮部ｊをクッション部ｉとと
もに洗濯することが考えられるが、通常、クッション部
ｉが耐水性の悪いウレタン系の材料によって形成される
ことから、表皮部ｊをクッション部ｉとともに洗濯する
と不具合を生じるため、実際には、表皮部ｊを布等で拭
って表面の汚れを除去する程度しか方法がなく、衛生面
を考えると決して満足のいくものではなかった。
【００１３】そこで、本発明ヘッドホーン装置は、上記
した問題点を克服し、イヤーパッドを清潔に保ち衛生面
の向上を図ることを課題とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明ヘッドホーン装置
は、上記した課題を解決するために、頭部に対して耳介
の外側から装着されるイヤーパッドと、スピーカーユニ
ットが配設されると共にイヤーパッドが取り付けられる
取付部を有するハウジングとを設け、イヤーパッドはク
ッション部と該クッション部を覆う表皮部とから成ると
共にハウジングに対して着脱可能とし、かつ、表皮部と
クッション部とを分離可能としたものである。
【００１５】従って、本発明ヘッドホーン装置にあって
は、表皮部をクッション部から取り外すことが可能とな
る。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下に、本発明ヘッドホーン装置
の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【００１７】ヘッドホーン装置１は、一対のヘッドホー
ン本体２、２とヘッドバンド３とを備えている（図１参
照）。そして、ヘッドホーン本体２、２は、それぞれハ
ウジング４と該ハウジング４の内面側に取り付けられた
柔軟性に富むイヤーパッド５とを有している。
【００１８】ヘッドバンド３は上方に凸になるように湾
曲され、可撓性及び弾性を有し、両端部が互いに近づく
方向への弾発力を有するバネ部材として設けられてい
る。ヘッドバンド３の両端部には、それぞれハンガー
６、６がスライド自在に支持され、該ハンガー６、６に
それぞれ図示しない回動機構を介してヘッドホーン本体
２、２が回動自在に支持されている。
【００１９】ハンガー６、６間には補助バンド６ａが設
けられている。
【００２０】ハウジング４は外形が略ドーム状を為す外
殻部７と該外殻部７の一端側に設けられた円板状の取付
部８とから成り、外殻部７と取付部８との間に周方向に
延びる取付溝４ａが形成されている（図２参照）。そし
て、ハウジング４の内部には図示しないスピーカーユニ
ットが配設されている。
【００２１】イヤーパッド５は、例えば、ウレタン系の
柔軟性に富むクッション部９の一部が、例えば、合成皮
革や布材料等によって形成された表皮部１０によって覆
われて成り（図２乃至図４参照）、ハウジング４の取付
部８に取り付けられる。
【００２２】クッション部９は、稍厚みのある円環状を
為す。
【００２３】表皮部１０は、覆い部１１と被取付部１２
とが縫合されて成る。覆い部１１は、外形が円形状の浅
い容器状を為し、開口縁部１１ａが被取付部１２と縫合
されている。被取付部１２はリング状の周面部１２ａと
該周面部１２ａの一端から内方へ突出されたフランジ状
の挿入部１２ｂとから成り、周面部１２ａの他端部１２
ｃが覆い部１１の開口縁部１１ａと縫合されている。そ
して、挿入部１２ｂの内側の開口は、クッション部９を
表皮部１０に対して挿脱するための挿脱用開口１２ｄと
して形成されている。
【００２４】被取付部１２の挿入部１２ｂの内周縁には
円環状のシート１３が貼着され、該シート１３は、例え
ば、適度な硬度を有する皮革等の材料によって形成され
ている。
【００２５】しかして、クッション部９を挿脱用開口１
２ｄから表皮部１０内に挿入した状態において（図３参
照）、表皮部１０の挿入部１２ｂをハウジング４の取付
溝４ａ内に挿入しイヤーパッド５をハウジング４に取り
付ける（図２参照）。挿入部１２ｂは、その内周縁にシ
ート１３が貼着されると共にシート１３によって内周縁
の厚みが増し剛性が高くされているため、挿入部１２ｂ
の取付溝４ａへの挿入が行い易くされている。
【００２６】また、挿入部１２ｂを取付溝４ａから取り
出すことにより、ハウジング４からイヤーパッド５を取
り外すことができる。そして、挿脱用開口１２ｄからク
ッション部９を取り出すことにより該クッション部９と
表皮部１０とが分離される（図４参照）。
【００２７】ヘッドホーン装置１は、それぞれヘッドホ
ーン本体２、２のイヤーパッド５、５が頭部１４の耳介
１５、１５を覆うようにして頭部１４に装着され、この
ときヘッドバンド３の弾発力によって頭部１４にヘッド
ホーン本体２、２を介して一定の側圧が付与される（図
１参照）。また、補助バンド６ａは、頭部１４に上方か
ら接触した状態で装着される（図１参照）。
【００２８】以上に記載した通り、ヘッドホーン装置１
にあっては、イヤーパッド５、５をハウジング４から取
り外すことができると共に表皮部１０、１０がクッショ
ン部９、９に対して分離可能とされている。
【００２９】従って、表皮部１０、１０をクッション部
９、９から取り外して、表皮部１０、１０のみを洗濯す
ることができるため、イヤーパッド５、５を常に清潔に
保ち衛生面の向上を図ることができる。
【００３０】また、ヘッドホーン装置１にあっては、イ
ヤーパッド５、５のクッション部９、９の外形を円形状
に形成しているため、表皮部１０、１０をクッション部
９、９に取り付ける際の方向性がなく両者の位置合せを
行う必要がないため、取付作業における作業性の向上を
図ることができる。
【００３１】尚、上記には、クッション部９、９の外形
を円形状に形成した場合を示したが、クッション部の外
形を、取付作業の際の位置合せが容易に行うことができ
るような形状、例えば、正多角形や楕円形等の形状に形
成してもよい。
【００３２】図５は、中心部に孔が形成されていないク
ッション部９Ａを用いたイヤーパッド５Ａを示すもので
ある。
【００３３】図６は、覆い部１１Ｂの中央部にクッショ
ン部９に対応して孔１１ｂを形成した表皮部１０Ｂを用
いたイヤーパッド５Ｂを示すものである。
【００３４】このように、図５又は図６に示すイヤーパ
ッド５Ａ、５Ｂにあっても、イヤーパッド５と同様に、
イヤーパッド５Ａの表皮部１０とクッション部９Ａとが
分離可能とされ、イヤーパッド５Ｂの表皮部１０Ｂとク
ッション部９とが分離可能とされている。
【００３５】従って、表皮部１０又は表皮部１０Ｂをク
ッション部９Ａ又はクッション部９から取り外して、表
皮部１０又は表皮部１０Ｂのみを洗濯することができる
ため、イヤーパッド５Ａ又はイヤーパッド５Ｂを常に清
潔に保ち衛生面の向上を図ることができる。
【００３６】尚、上記のように、イヤーパッドの表皮部
とクッション部とを分離可能として衛生面の向上を図る
ようにすることは、ヘッドホーン装置に限られることな
く、例えば、防寒用や防音用の耳あてに適用することも
可能である。
【００３７】上記した実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明の実施を行うに
際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ことがあってはならないものである。
【００３８】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ヘッドホーン装置は、頭部に対して耳介の外
側から装着されるイヤーパッドと、スピーカーユニット
が配設されると共にイヤーパッドが取り付けられる取付
部を有するハウジングとを備え、イヤーパッドはクッシ
ョン部と該クッション部を覆う表皮部とから成ると共に
ハウジングに対して着脱可能とされ、かつ、表皮部とク
ッション部とが分離可能とされたことを特徴とする。
【００３９】従って、表皮部をクッション部から取り外
して、表皮部のみを洗濯することができるため、イヤー
パッドを常に清潔に保ち衛生面の向上を図ることができ
る。
【００４０】請求項２に記載した発明にあっては、イヤ
ーパッドのクッション部の外形を円形状に形成したの
で、表皮部をクッション部に取り付ける際の方向性がな
く両者の位置合せを行う必要がないため、取付作業にお
ける作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図２乃至図４と共に本発明ヘッドホーン装置の
実施の形態を示すものであり、本図はヘッドホーン装置
を一部を断面にして頭部に装着した状態で示す概略正面
図である。
【図２】ヘッドホーン本体の概略縦断面図である。
【図３】イヤーパッドの概略縦断面図である。
【図４】クッション部と表皮部とが分離した状態のイヤ
ーパッドを示す概略縦断面図である。
【図５】孔を有しないクッション部が用いられたイヤー
パッドを示す概略縦断面図である。
【図６】孔を有する表皮部が用いられたイヤーパッドを
示す概略縦断面図である。
【図７】図８と共に従来のヘッドホーン装置を示すもの
であり、本図は一部を断面にして頭部に装着した状態で
示す概略正面図である。
【図８】ヘッドホーン本体の概略縦断面図である。
【符号の説明】
１…ヘッドホーン装置、４…ハウジング、５…イヤーパ
ッド、８…取付部、９…クッション部、１０…表皮部、
１４…頭部、１５…耳介、５Ａ…イヤーパッド、９Ａ…
クッション部、５Ｂ…イヤーパッド、１０Ｂ…表皮部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 頭部に対して耳介の外側から装着される
    イヤーパッドと、 スピーカーユニットが配設されると共にイヤーパッドが
    取り付けられる取付部を有するハウジングとを備え、 イヤーパッドはクッション部と該クッション部を覆う表
    皮部とから成ると共にハウジングに対して着脱可能とさ
    れ、かつ、表皮部とクッション部とが分離可能とされた
    ことを特徴とするヘッドホーン装置。
  2. 【請求項２】 イヤーパッドのクッション部の外形を円
    形状に形成したことを特徴とする請求項１に記載のヘッ
    ドホーン装置。
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