JP6107581B2 - 耳掛け式ヘッドホン - Google Patents

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Description

本発明は、耳介に掛ける耳掛けハンガを備えた耳掛け式ヘッドホンに関する。
耳介に掛ける耳掛けハンガを備えた耳掛け式ヘッドホンが知られており、一例が特許文献1に記載されている。
耳掛け式ヘッドホンは、耳掛けハンガを耳介に掛けると本体部が外耳道を覆うように耳介に当接して、装着姿勢が安定するようになっている。
特開2003−333678号公報
耳掛け式ヘッドホンは、耳介Eへの装着姿勢が比較的安定することから、音楽鑑賞用に限らず、多くの用途に用いられる。例えば、業務用無線通信用途である。
業務用無線通信用途では、トランシーバなどの無線機に接続して使用される。この用途における耳掛け式ヘッドホンの装着時間は、音楽鑑賞用途に比べて極めて長く、しかも連続で装着されるのが一般的である。
ところで、耳介Eには、外耳道E7における出口縁部の頭部側、及び出口縁部の下方側に、それぞれ外方に向け突出する突出部位として耳珠E8及び対耳珠E9がある(図8参照)。
耳珠E8及び対耳珠E9は、耳介Eの耳垂E2などと比較して硬い、いわゆる腰のある突出部位である。
ヘッドホンの耳介Eに当接する面が、イヤーパッドの有無に拘わらず、特許文献1に記載されたような平面状である場合、或いは耳介E側に突出したドーム状である場合、耳介Eへの装着状態で、ヘッドホンの本体部が突出部位(耳珠E8及び対耳珠E9)に当接して、その突出部位が押し込まれた状態になることがあった。
ヘッドホンが長時間装着されていると、突出部位がその間押され続けることから、不快感が生じて良好な装着感が維持できない虞があり、改善が望まれていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、長時間装着しても良好な装着感が維持される耳掛け式ヘッドホンを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) スピーカユニットと、
前記スピーカユニットを収容し、前記スピーカユニットからの音声を外部に放出する放音孔が形成されたグリル部を有する本体部と、
前記本体部の一周縁部に連結された耳掛け部と、
前記グリル部に対する延在方向外側において、前記グリル部よりも放音方向に突出した耳当て部と、
を備え、
前記耳掛け部を耳介に掛けることで、前記耳当て部の外側面の一部が、前記グリル部を前記耳介側として前記耳介の対耳輪の内側に当接し、前記耳介の耳珠が、前記グリル部に対応する位置にある装着状態となるよう構成され
前記耳当て部は、その根本における前記グリル部からの突出高さが、前記耳掛け部が連結された前記一周縁部から前記一周縁部の遠い側に向かって低く形成されていることを特徴とする耳掛け式ヘッドホンである。
本発明によれば、長時間装着しても良好な装着感が維持される、という効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る耳掛け式ヘッドホンの実施例であるヘッドホン51を説明するための斜視図である。 ヘッドホン51を説明するための前面図である。 ヘッドホン51を説明するための後面図である。 ヘッドホン51を説明するための右側面図である。 ヘッドホン51を説明するための図4に対応した断面図である。 ヘッドホン51における耳掛けハンガ3の回動を説明するための模式的上面図である。 ヘッドホン51の耳介Eへの装着状態を説明するための斜視図である。 耳介Eを説明するための斜視図である。 ヘッドホン51の本体部1が覆う耳介Eの範囲を説明するための模式図である。 図9におけるS1−S1位置での断面図である。 大きさの異なる耳介E,Ea,Ebへの装着状態を説明するための、図9におけるS2−S2位置での模式的断面図である。 ヘッドホン51において、耳当て部1a4における突出高さHtを一定した例を説明するための図5に相当する断面図である。 耳当て部1a4を別部材で構成したヘッドホン51Aを説明するための模式的斜視図である。 耳当て部1a4を別形態とした変形例を説明するための模式的前面図である。
本発明の実施の形態に係る耳掛け式ヘッドホンを、好ましい実施例及び変形例により図1〜図14を参照して説明する。
以下の説明において、上下前後左右の各方向を各図の矢印の方向に規定している。この方向は、使用状態の姿勢における方向等とは関係がなく、理解容易のため便宜的に規定したものである。
(実施例)
耳掛式ヘッドホンの実施例はヘッドホン51であり、まず、その構成を図1〜図6を参照して説明する。図1はヘッドホン51の斜視図であり、図2は前面図であり、図3は後面図であり、図4は右側面図であり、図5は、図4に対応する部分断面図であり、図6は、左耳使用時と右耳使用時とを説明するための模式的上面図である。
ヘッドホン51は、振動板SPaを有するスピーカユニットSPと、スピーカユニットSPが内面側に固定された扁平椀状の前ハウジング1aと、前ハウジング1aの後方側を塞ぐ扁平椀状の後ハウジング1bと、スピーカユニットSPの後面に設けられた端子部SPbに一端側が接続され、他端側が後ハウジング1bの下方側の周縁部に設けられたコード孔1cから外部に引き出されたコードCと、コード孔1cにコードCを覆うよう挿通されたブッシング2と、前ハウジング1aにおける上方側の一周縁部に設けられ、上方に突出する柱状の連結部1dと、連結部1dに連結された耳掛け部3(耳掛けハンガ3)と、を有して構成されている。
コードCには、抜け防止の結び玉Caが結わかれて形成されている。
前ハウジング1aと後ハウジング1bとは、接着や溶着などにより一体化され本体部1を形成する。
スピーカユニットSPは、振動板SPaが前ハウジング1a側となる姿勢で、本体部1の内部に収容されている。
本体部1は、この例において、後面視で概ね真円形を呈して形成されている。この後面視の形状は真円形に限定されるものではなく、長円、楕円、三角、矩形、等であってもよい。この後面視形状は、商品の外観として視認され得るため、機能に配慮しつつデザイン優先で決定されるのが一般的である。
前ハウジング1a及び後ハウジング1bは樹脂で形成されている。材料例は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)である。
耳掛けハンガ3は、耳介E(図7及び図8参照)の頭部との間の根本形状に概ね沿う弧状に形成されている。弧状に形成される角度範囲は、耳掛けハンガ3が本体部1に連結された上方端の部位から少なくとも本体部1の下方端の部位に至る180°以上の範囲であるとよい。
この180°以上の範囲に形成されていると、耳掛けハンガ3による耳介Eの抱え込みがより確実となり、装着姿勢がより安定するので好ましい。
ヘッドホン51では、図3などから明らかなように、弧の範囲は180°以上の約230°で形成されている。
耳掛けハンガ3は、スピーカユニットSPの軸線CL1を中心としたときの、連結部1d側の概ね100°の範囲が、POM(ポリアセタール)製の芯材をTPE(熱可塑性エラストマ)で覆った根本部3aとされ、残る先端側がTPEのみで形成された先端部3bとされている。
根本部3aは、TPEより剛性の高いPOM製の芯材があることから、ある程度の弾性反発力を生じつつ変形する。感覚的表現では、いわゆる腰のある変形をする。
この弾性反発力によって、本体部1を耳介Eに対し適度な付勢力で付勢する装着が可能となる。
先端部3bは、根本部3aよりも柔軟であり、容易に変形する。
これにより、耳掛けハンガ3を変形させながら行う、ヘッドホン51の耳介Eへの装着が、よりスムースになる。また、装着する耳を他方の耳に替える際に行う耳掛けハンガ3の回動時に(この回動については後述する)、干渉するブッシング2の乗り越えが容易になる。
ヘッドホン51は、左右両方の耳に装着可能とされていてよい。図1〜図4に示されるヘッドホン51は、その左右両方の耳に装着可能とした例である。そのために、耳掛けハンガ3は、厚さ方向に曲がりのない二次元的な弧状形状で形成されている。
振動板SPaの中央部が前方側に突出するドーム状であることに対応し、前ハウジング1aの振動板SPaに対向する部位も、前方に突出するドーム状のグリル部1a1とされている。
グリル部1a1には、振動板SPaからの音声を外部に放出する放音孔1a2が、複数形成されている。
グリル部1a1における複数の放音孔1a2が形成された領域を、放音部1a3と称する。
前ハウジング1aにおいて、グリル部1a1の延在方向外側の部位には、グリル部1a1よりも放音方向である前方向に向け突出した耳当て部1a4が形成されている。
耳当て部1a4の、その根本となるグリル部1a1との境界位置からの突出高さを突出高さHt(図5参照)とすると、耳当て部1a4は、例えば突出高さHtが一定となるように形成される(図12参照)。
また、図1及び図5などに示されるように、耳当て部1a4を周方向に延在するように形成し、耳当て部1a4の周方向の所定の位置P1の突出高さHt1を最も高く、かつ所定の位置P1から離れるほど(遠いほど)、突出高さHtが低くなるように傾斜させて形成してもよい。
ヘッドホン51では、例えば、この傾斜の角度が概ね一定とされる。
すなわち、耳当て部1a4の先端稜線が仮想平面SF1に含まれるようになっている。また、仮想平面SF1は、例えば、スピーカユニットSPの軸線CL1に斜交する平面とされている。
図4などにおいて、耳当て部1a4の先端稜線が、前方に僅かに凸となる曲線状で記載されているが、機能上及び得られる効果上、実質的に傾斜角度が一定なものと同じとみてよい。
ヘッドホン51では、所定の位置P1は、本体部1の周縁部における上方端とされている。従って、仮想平面SF1は、図5の紙面直交方向に延在する面となる。
より詳しくは、図5において、回動軸線CL2を含み紙面に直交する仮想平面SF2を規定したときに、仮想平面SF1の仮想平面SF2に対する角度(劣角)は、角度θaだけ傾いている。
この角度θaの傾斜方向は、ヘッドホン51の装着状態で、上方側から下方側に向かうに従って、耳当て部1a4が頭部HDから離れる方向である。
角度θaは限定されるものではない。例えば8〜10°である。
上述のように、ヘッドホン51では、所定の位置P1が、連結部1dを設けた位置と合致している。この合致は、正確に一致している必要はなく、概ね合致していればよい。
ヘッドホン51のコードCの引き出し方向は、下方とされている。
具体的には、連結部1dの突出方向である上方とは逆の方向に引き出されている。これは、ヘッドホン51が、左右両耳に装着可能であることによる。
左耳と右耳との専用のヘッドホンとする場合、このコードCの引き出し方向は限定されるものではない。
ただし、コードCが、装着状態で耳介Eの下方側に引き出されていると、その引き回しが自然になるのでより好ましい。
ヘッドホン51を左右の両方の耳に装着可能なものとするために、耳掛けハンガ3は、上述の厚さ方向に曲がりのない二次元的な弧状の形状で形成されることに加え、連結部1dにおいて回動するようになっている。 具体的には、上面図である図6(a)及び図6(b)に示されるように、耳掛けハンガ3は、連結部1dにおいて、その軸線である回動軸線CL2まわりに少なくとも180°回動するように連結されている。
連結部1dにおける耳掛けハンガ3の回動方向は限定されず、図6(a)における時計回り方向(矢印DR2)、反時計回り方向(矢印DR3)のいずれでもよい。
図6(a)は、左耳装着を可能とする左耳用回動位置であり、図6(b)は、右耳装着を可能とする右回動位置である。
左回動位置と右回動位置との間の回動において、耳掛けハンガ3の先端部3bの回動経路上にブッシング2が存在する。すなわち、耳掛けハンガ3の回動でブッシング2が干渉する。
これに対し、耳掛けハンガ3は、特に先端部3bが極めて柔軟に形成されているので、変形させることによりブッシング2を容易に乗り越えることができる。
ヘッドホン51を、左右の両方の耳に装着可能とする場合、回動軸線CL2をスピーカユニットSPの軸線CL1と交わるように設定すると、左耳と右耳とでスピーカユニットSPの位置が同等位置になるのでよい。
次に、ヘッドホン51を耳介Eに装着した状態について、図7〜図11も参照して説明する。以下の説明では、耳掛けハンガ3を左耳に装着した場合を説明する。右耳に装着した場合は、左右反対となるのみで、他は同様である。
図7は、ヘッドホン51を左の耳介Eに装着した状態を示す斜視図である。また、図8は、図7に対しヘッドホン51を装着していない状態の耳介Eを示している。
図7に示される装着状態で、耳掛けハンガ3は、耳介Eにおける耳輪E1と頭部HDとの間の谷間に収められ、耳介Eの外側の根本に沿って掛けられる。
ここで耳掛けハンガ3は、上述のように、弧状に形成される範囲を約230°としているので、先端部3bの先端近傍は、耳垂E2と頭部HDの間にまで達する。
耳介Eは、頭部HDに対して後頭部側に向かうに従って離れるように起き上がって突出している。従って、耳介Eに掛けられた耳掛けハンガ3は、本体部1に対し、厚み方向(図4の矢印DR1参照)に三次元的に変形している。
そのため、耳掛けハンガ3には、この変形を元に戻そうとする弾性反発力が発生し、この弾性反発力により、耳輪E1を耳掛けハンガ3との間で挟むように本体部1が耳介E側に付勢される。この付勢力も、ヘッドホン51の耳介Eに対する安定装着に寄与している。
装着状態で、連結部1dは、耳輪脚E3の顔側端部近傍に位置する。コードCは、耳垂E2に沿って下方へ引き出される。従って、ヘッドホン51は、装着状態で、回動軸線CL2の上方側が顔側に近づくように傾いた姿勢とされる。
本体部1は、装着状態で、上方側が対耳輪E4の顔側の凹部である耳甲介艇E5と耳甲介腔E6とに概ね収まるように、つまり耳当て部1a4の外側面の一部が対耳輪E4の内側に接するように、かつ、外耳道E7と、外耳道E7の顔側において頭部HDから離れる方向に突出する耳珠E8と、外耳道E7の下方側において頭部HDから離れる方向に突出する対耳珠E9と、を覆うように、外形形状及び寸法が設定されている。
図9は、図7における矢視Y1図であり、本体部1が覆う耳介Eの範囲を模式的に示した図である。図9における耳介Eは、ヘッドホン51の設計の基準とする最も一般的と考えられる大きさで記載してある。
本体部1における実線は外形ラインに相当し、その内側の一点鎖線で示された線LN1は、耳当て部1a4が根本のグリル部1a1と接続するラインを示している。すなわち、線LN1で囲まれた範囲がグリル部1a1に対応する範囲に相当する。
図9に示されるように、ヘッドホン51の装着状態で、耳珠E8は耳当て部1a4に囲まれたグリル部1a1に対応する範囲内に位置している。
装着状態において、耳当て部1a4に対し、グリル部1a1は頭部HDから離れるように凹んだ位置にある。
そのため、耳珠E8は、グリル部1a1に当接しない状態、又は従来より少ない変形量で当接した状態、となる。
この耳珠E8とグリル部1a1との高さ位置の関係は、図10に示されている。図10は、図9におけるS1−S1位置での模式的断面図である。
図10に示されるように、耳当て部1a4の先端部位に対してグリル部1a1が頭部HDから離れるように凹んで形成されており、装着状態において、その凹みに耳珠E8が進入している。
これにより、ヘッドホン51は、従来のヘッドホンの、耳当て部1a4が無くグリル部1a1が平面又は耳介E側にドーム状に凸となっていた当接面位置(平面の場合を線LN2として例示)と比べて、突出部位である耳珠E8の変形が生じない、或いは変形が生じてもわずかな変形で済むようになっている。
上述のように、ヘッドホン51は、本体部1が、放音部1a3を有するグリル部1a1よりも径方向の外側において、グリル部1a1よりも放音方向に突出した耳当て部1a4を有して形成されている。
また、本体部1は、ヘッドホン51の装着状態で、突出部位である耳珠E8が、耳当て部1a4に対して頭部HDよりも離れる方向に凹むグリル部1a1に対応した位置にあるように形成されている。
これにより、ヘッドホン51は、長時間使用しても、不快感が生じ難く、良好な装着感が維持される。
耳当て部1a4の突出高さHtが大きい(高い)ほど、グリル部1a1に耳珠E8が当接する可能性は低くなり、仮に当接したとしても変形量は少なくなる。
ところで、耳介Eの大きさには、個人差がある。特に、ヘッドホン51を耳介Eに装着した装着状態で、耳当て部1a4の下方端部に対応する耳介Eの部位の違いは比較的大きい。
ヘッドホン51では、図9に示されるように、基準とした大きさの耳介Eにおいて、本体部1の下方端部は対耳珠E9の位置に対応させている。これは、本体部1の後方視を、デザインの観点から概ね円形として、本体部1の上方側を、対耳輪E4の顔側の凹部である耳甲介艇E5と耳甲介腔E6とに概ね収まるようにしたことにもよる。
対耳珠E9は、突出部位であるため、耳介Eの大きさの違いによって装着感に大きな差が生じる虞があり、この違いに起因する装着感の差を小さくし、個人差なくできるだけ良好な装着感が得られることが望まれる。
そこで、ヘッドホン51の耳当て部1aを、グリル部1a1を概ね全周で囲む弧状、又は完全に全周で囲む環状に形成すると共に、グリル部1a1に対する突出高さHtを、連結部1dを設けた周方向位置で最大にし、連結部1dから離れるほど低くなるように形成するとよい。
これにより、耳介Eの大きさの違いによる装着感の違いを良好に小さくすることができる。これについて、図11を参照して説明する。
図11(a)〜(c)は、ヘッドホン51を耳介Eに装着した装着状態における図9のS2−S2位置での模式的断面図である。
図11(a)は、設計基準とした大きさの耳介Eにおける装着状態、図11(b)は、耳介Eよりも小さい耳介Eaにおける装着状態、図11(c)は、耳介Eよりも大きい耳介Ebにおける装着状態、が示されている。
一般に、耳掛式ヘッドホンにおいて、装着状態での姿勢は、耳掛けハンガ3の形状と、本体部1において耳掛けハンガ3が連結した連結部1dの近傍の形状と、で概ね決まる。これはヘッドホン51でも同様である。
そこで、図11(a)〜(c)では、理解容易のため、それぞれの仮想平面SF2の位置と向きが同じになるものとして説明する。
図11(a)〜(c)において、耳当て部1a4における先端稜線の上方端が耳介Eに当接する位置を位置P2とし、仮想平面SF2に平行で位置P2を通る仮想平面SF2Aを設定する。
このとき、耳当て部1a4の先端稜線を含む仮想平面SF1が仮想平面SF2に対して角度θaだけ傾斜していることから、耳当て部1a4の下端の位置P3は、仮想平面SF2Aよりも後方側にある。
例えば、図11(a)に示される基準サイズとした耳介Eの場合、位置P3は、対耳珠E9の下方側の部位に位置し、当接せずに僅かに隙間が生じるようになっている。
すなわち、ヘッドホン51を長時間装着しても、本体部1の下方側は、突出部位である対耳珠E9に当接せず、それを付勢することもない。
そのため、ヘッドホン51を長時間装着しても良好な装着感が維持される。
図11(b)に示される小さい耳介Eaの場合、位置P3は、対耳珠E9よりも下方の耳垂E2の部分に位置し、耳当て部1a4は耳垂E2に当接する。
ここで耳垂E2は、極めて柔らかく容易に変形する部位であるため、ヘッドホン51を長時間装着しても、不快感が生じ難く、比較的良好な装着が維持される。
図11(c)に示される大きい耳介Ebの場合、位置P3は、耳甲介腔E6に対応した位置にある。耳甲介腔E6は、凹んだ部位であるため、角度θaをもって耳介Eから離れるように傾斜した本体部1の下方部位は耳介Eと当接しない。
これにより、ヘッドホン51を長時間装着しても、本体部1の下方側は突出部位に当接せず、それを付勢することもない。
そのため、長時間装着しても良好な装着感が維持される。
このように、ヘッドホン51は、グリル部1a1を概ね全周で囲む弧状、又は完全に全周で囲む環状に形成すると共に、グリル部1a1に対する突出高さHtを、連結部1dを設けた周方向位置で最大にし、連結部1dから耳当て部1aの延在方向に沿って離れるほど小さくなるように形成することで、耳介Eの大きさの大小によらず、長時間装着しても良好な装着感が維持される。
また、ヘッドホン51を耳介Eへ装着するときには、耳掛けハンガ3を図4の矢印DR1方向へ撓ませながら、耳掛けハンガ3と耳当て部1a4の下端位置である位置P3との間に、耳輪E1を、その上方側から通すように差し込む。
ここで、耳当て部1a4の突出高さHtが、連結部1dから耳当て部1aの延在方向に沿って離れるほど低くなるように形成されていると、耳掛けハンガ3を撓ませない状態でも、耳当て部1a4の下端部位と耳掛けハンガ3との間に、ある程度の隙間が生じているため、耳輪E1の差し込みが容易となる。また、差し込む際の耳掛けハンガ3の変形量も少なくて済む。すなわち、ヘッドホン51の耳介Eへの装着がより容易となる。
また、ヘッドホン51は、図4に示されるように、連結部1dの前方側の稜線が、領域AR1において仮想平面SF2と概ね平行になっている。
領域AR1は、その下方端が、耳当て部1a4の上端に相当する位置P2であり、上方端が連結部1dの上端の位置P4である。
装着状態で、この上下方向に延びる領域AR1が頭部HDに密着するように当接するので、ヘッドホン51は、本体部1の位置P2を中心とした回動(矢印DR4)が生じ難くなっており、装着姿勢がより安定する。
ヘッドホン51は、グリル部1a1よりも径方向外側に、グリル部1a1よりも放音方向に突出した耳当て部1a4を有している。グリル部1a1がドーム状の場合は、軸線CL1方向で最も突出した部位が仮想平面SF1を超えないようになっている。
これにより、床などに落としたヘッドホン51を、上から誤って靴で踏みつけてしまった場合でも、床又は靴底にはグリル部1a1ではなく耳当て部1a4が当たるようになっている。すなわち、複数の放音孔1a2が穿設されているために非穿設の場合よりも強度が低下しているグリル部1a1には過大な力が付与されず、比較的強度の高い耳当て部1a4で力を受けるようになっている。
これにより、ヘッドホン51は、グリル部1a1が破損する可能性が低い。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、以下に示されるような変形例としてもよい。
実施例では、耳当て部1a4を前ハウジング1aに一体的に形成した例を説明したが、耳当て部1a4と、本体部1の耳当て部1a4を除く部分と、を別体としたヘッドホン51Aであってもよい。
図13に示されるように、ヘッドホン51Aは、本体部1に対し、耳当て部1a4に対応する部分を除いた形状の本体部1Aと、耳当て部1a4に対応する形状の耳当て体1a4Aと、が組み合わされて構成される。この組み合わせの構造は、接着、溶着、嵌合装着、等の周知の方法が適用できる。
耳当て体1a4Aには、連結部1dが干渉しないように逃げ部Nが形成される。
図13には、耳当て体1a4Aとしては、突出高さHtが周方向で概ね一定となるよう形成された耳当て体1a4A1と、突出高さHtが、連結部1d側から離れるほど低くなる耳当て体1a4A2と、が例示されている。
耳当て体1a4Aは、ヘッドホン51Aと同様に、ABSやエラストマなどの樹脂材で形成してよい。また、シリコーンゴムなどのゴム材で形成してもよい。
耳当て体1a4Aは、本体部1Aに対し、着脱自在とされていてもよい。
着脱自在とする場合は、ウレタンフォームなどのフォーム材で形成し、イヤーパッドとして機能させてもよい。
業務用無線通信用途では、降雨中の使用も想定した防水性能或いは防滴性能が要求されるため、これらの性能を十分に考慮して材料選択することが必要である。この観点では、実施例で説明したように、耳当て部1a4が樹脂製の前ハウジング1aに一体的に形成されていると好ましい。
図14(a)には、耳当て部1a4が、グリル部1a1を概ね全周で囲む弧状、又は完全に全周で囲む環状に形成されたものに限定されない。
弧状の例としては、図14(a)に示されるような部分的に形成された弧状であってもよい。
また、図14(b)に示されるように、周方向に離隔した複数の柱状耳当て部1eであってもよい。
ヘッドホン51は、左右両耳に装着可能とされる場合、本体部1の後面視となる周縁部形状が、回動軸線CL2に対して線対称とされているとよい。これにより、右耳と左耳とでの装着感が同等になる。
上述の実施例及び各変形例は、可能な範囲で互いに自由に組み合わせることができる。
1 本体部
1a 前ハウジング、 1a1 グリル部、 1a2 放音孔
1a3 放音部、 1a4 耳当て部
1a4A,1a4A1,1a4A2 耳当て体
1b 後ハウジング、 1c コード孔、 1d 連結部
1e 柱状耳当て部
2 ブッシング
3 耳掛けハンガ、 3a 根本部、 3b 先端部
51,51A ヘッドホン
AR1 領域
C コード、 Ca 結び玉、 CL1 軸線、 CL2 回動軸線
DR1 ハンガ変形方向、 DR2,3 ハンガ回転方向、 DR4 装着時のガタ方向
E,Ea,Eb 耳介
E1 耳輪、 E2 耳垂、 E3 耳輪脚、 E4 対耳輪
E5 耳甲介艇、 E6 耳甲介腔、 E7 外耳道
E8 耳珠、 E9 対耳珠
HD 頭部、 Ht,Ht1 突出高さ
LN1,LN2 線
N 逃げ部
P1 所定の位置、 P2〜P4 位置
SF1,SF2,SF2A 仮想平面
SP スピーカユニット、 SPa 振動板、 SPb 端子部
Y1 矢視方向
θa 角度

Claims (5)

  1. スピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収容し、前記スピーカユニットからの音声を外部に放出する放音孔が形成されたグリル部を有する本体部と、
    前記本体部の一周縁部に連結された耳掛け部と、
    前記グリル部に対する延在方向外側において、前記グリル部よりも放音方向に突出した耳当て部と、
    を備え、
    前記耳掛け部を耳介に掛けることで、前記耳当て部の外側面の一部が、前記グリル部を前記耳介側として前記耳介の対耳輪の内側に当接し、前記耳介の耳珠が、前記グリル部に対応する位置にある装着状態となるよう構成され
    前記耳当て部は、その根本における前記グリル部からの突出高さが、前記耳掛け部が連結された前記一周縁部から前記一周縁部の遠い側に向かって低く形成されていることを特徴とする耳掛け式ヘッドホン。
  2. 前記耳当て部は、前記グリル部を囲む弧状又は環状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の耳掛け式ヘッドホン。
  3. 前記耳掛け部は、回動軸線まわりに180°以上回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の耳掛け式ヘッドホン。
  4. 前記本体部の周縁部形状は、前記回動軸線に対して線対称とされていることを特徴とする請求項記載の耳掛け式ヘッドホン。
  5. 前記本体部は、前記耳当て部と前記耳当て部を除く部分とが、別体で形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耳掛け式ヘッドホン。
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