JP2001197040A - バースト光通信装置 - Google Patents

バースト光通信装置

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JP2001197040A
JP2001197040A JP2000325961A JP2000325961A JP2001197040A JP 2001197040 A JP2001197040 A JP 2001197040A JP 2000325961 A JP2000325961 A JP 2000325961A JP 2000325961 A JP2000325961 A JP 2000325961A JP 2001197040 A JP2001197040 A JP 2001197040A
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burst
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Masaru Fuse
優 布施
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光送信回路の波長管理を不要とし、同一波長
を同時に使用できる、大容量化に対応した経済的な光通
信装置を提供する。 【解決手段】 第1および第2のキャリア変調部102
1および1022は、互いに異なる周波数の搬送波で、
ベースバンドの入力信号を変調し、第1および第2の可
変波長光変調部1031および1032は、変調信号
を、第1の波長または第2の波長の光信号に変換し、光
合波部104が、これらを合波し、光伝送路105へ送
出する。波長分離部106は、合波光信号の各波長成分
を、それぞれ出力し、第1および第2の光受信部107
1および1072は、これらの波長成分を電気信号に再
変換し、第1および第2の透過部1081および108
2は、それぞれの周波数の信号成分のみを透過し、第1
および第2のバースト復調部1091および1092
は、透過部からの変調信号を復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バースト信号を伝
送する光通信装置に関し、より特定的には、光信号の波
長をアドレス情報として当該伝達経路を切替、選択し、
バースト信号を伝送する光通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来においては、光送信回路の光源とし
て可変波長光源を使用し、当該波長をアドレス情報とし
てバースト的な光信号を送出し、かつ光伝送経路上に、
当該波長に応じて出力端子が異なるような波長分離部を
設置するような光通信装置が用いられる。このような装
置により、光領域における信号伝達経路の自発的かつ高
速な切替を可能として、高速・大容量のバースト光通信
装置を実現することができる。このような構成の光通信
装置は、例えば、文献「F.Farjady,M.C.
Parker, S.D.Walker : Hype
rspaceAddressed Optical A
ccess Architecture using
Active Arrayed Waveguide
Gratings, OECC98,15A2−2,1
998)」に、詳しく説明されている。
【0003】図8は、上記のような従来例における光通
信装置の構成を示したブロック図である。図8におい
て、本光通信装置は、光送信回路510と、第1および
第2の光受信回路5111および5112の2つの受信
回路を備え、これらの送信回路と受信回路との間で、相
互のバースト(間欠的)通信を実現する構成を示してい
る。
【0004】また、本光通信装置は、光信号を伝送する
光伝送路505と、入力された光信号を各波長ごとに分
離して第1および第2の光受信回路5111および51
12へ出力する波長分離部506とを、さらに備える。
【0005】光送信回路510は、送信すべきデータを
含む信号を出力するベースバンド信号源501と、入力
信号を光信号に変換する可変波長光変調部502とを含
む。
【0006】第1の光受信回路5111は、入力された
光信号を電気信号に変換する第1の光受信部5071を
含む。同様に、第2の光受信回路5112は、入力され
た光信号を電気信号に変換する第2の光受信部5072
を含む。
【0007】上記のように構成された光通信装置におい
て、ベースバンド信号源501は、例えばベースバンド
ディジタル信号を間欠的に出力する。可変波長光変調部
502は、光信号の波長を変更することが可能な可変波
長光源を含む。そして、可変波長光変調部502は、ベ
ースバンド信号源からベースバンドディジタル信号が出
力された場合にのみ、当該信号により上記光源から出力
される光を変調して、バースト光信号を間欠的に出力す
る。
【0008】ここで、可変波長光変調部502に含まれ
る上述の可変波長光源における出力光波長は、当該バー
スト光信号を第1の光受信部5071に伝送する期間内
では、第1の波長λ1に設定され、当該バースト光信号
を第2の光受信部5072に伝送する期間内では、第2
の波長λ2に設定される。
【0009】波長分離部506は、一般的には、AWG
(Arrayed Wave Guide)等によって
構成され、2つの出力ポートを有する。波長分離部50
6は、光伝送路505を介して伝送されてきた光信号が
入力されて、第1の波長成分を第1の出力ポートから出
力し、第2の波長成分を第2の出力ポートから出力す
る。
【0010】第1の光受信部5071は、波長分離部5
06の第1の出力ポートに接続され、第2の光受信部5
072は、波長分離部506の第2の出力ポートに接続
される。第1の光受信部5071は、波長分離部506
の第1の出力ポートから間欠的に出力される第1の波長
λ1を有する光信号が入力されて、これを電気信号に変
換し、間欠的に出力する。第2の光受信部5072は、
波長分離部506の第2の出力ポートから間欠的に出力
される第2の波長λ2を有する光信号が入力されて、こ
れを電気信号に変換し、間欠的に出力する。
【0011】以上のように、従来の光通信装置では、光
送信回路の光源として可変波長光源を使用し、当該波長
をアドレス情報としてバースト的な光信号を送出し、か
つ光伝送経路上に、当該波長に応じて出力端子が異なる
ような波長分離部を設置する。このことによって、光領
域における信号伝達経路の自発的かつ高速な切替を可能
として、高速・大容量のバースト光通信装置を実現する
ことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光通信装置には、光送信回路が1つしか設け
られていない。したがって、複数の光送信回路をそのま
ま設ける場合には、伝送信号としてベースバンドディジ
タル信号を使用するため、もし、複数の光送信回路から
の光信号が同時に1つの光受信回路へ入力されると、互
いの伝送信号のスペクトルが重なり合って、各々を再生
することが不可能となる。その結果、信号を伝達するこ
とができない場合が生じることになる。
【0013】それ故に、本発明の目的は、複数の光送信
回路を設ける場合であっても、複数の光送信回路からの
出力光の波長が衝突せず、さらに大容量化に対応したバ
ースト光通信装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、光信号の波長情報をアドレスとして、送信側か
ら受信側に間欠的な光信号を伝送するための光通信装置
であって、間欠的な光信号を送出するm個(ただし、m
は2以上の自然数である)の光送信回路と、各光送信回
路からの光信号を受信するn個(ただし、nは2以上の
自然数である)の光受信回路と、各光送信回路と各光受
信回路とを相互に接続する光伝送回路とを備え、各光送
信回路は、入力された間欠的な信号を元信号として出力
されるバースト光信号が互いに衝突しないように間欠的
に送出し、光伝送回路は、各光送信回路から出力される
バースト光信号を合波し、n個の光受信回路に対応して
予め定められた或る波長毎の光信号に分離して、分離し
た光信号をn個の出力ポートから個別的に出力し、各光
受信回路は、対応する出力ポートから出力された光信号
を電気信号に変換して間欠的に出力することを特徴とす
る。
【0015】上記第1の発明では、複数の光送信回路を
設ける場合であっても、複数の光送信回路からの出力光
の波長が衝突することのないバースト光通信装置を実現
することができる。
【0016】第2の発明は、第1の発明における光通信
装置であって、波長トラヒック管理部をさらに備え、各
光送信回路は、入力された間欠的な信号をバースト光信
号に変換し、出力光波長をn個の光受信回路に対応して
予め定められたそれぞれ異なるn個の波長のいずれかに
設定して、当該バースト光信号を間欠的に送出する可変
波長光変調部を含み、波長トラヒック管理部は、各可変
波長光変調部が送出するバースト光信号の波長が同時に
互いに一致しないように制御し、光伝送回路は、各光送
信回路から出力されるバースト光信号を合波して、合波
光信号を出力する光合波部と、光合波部から入力された
合波光信号を、n個の光受信回路に対応して予め定めら
れた或る波長毎の光信号に分離し、分離した光信号をn
個の出力ポートから個別的に出力する波長分離部とを含
み、各光受信回路は、波長分離部における対応する出力
ポートから出力された光信号を電気信号に変換し、間欠
的に出力する光受信部を含む。
【0017】上記第2の発明では、複数設けられた光送
信回路の光源として可変波長光源を使用し、当該波長を
アドレス情報としてバースト的な光信号を送出し、かつ
光伝送経路上に、当該波長に応じて出力端子が異なるよ
うな波長分離部を設置する。このことによって、光領域
における信号伝達経路の自発的かつ高速な切替を可能と
するバースト光通信装置を実現することができる。さら
に、複数の光送信回路からの出力光の波長が一致しない
ように各波長を制御する。
【0018】第3の発明は、第1の発明における光通信
装置であって、各光送信回路は、入力された間欠的な信
号を元信号として、他の光送信回路とは異なる固有の周
波数を有する搬送波を用いてバースト変調信号を作成
し、間欠的に出力するキャリア変調部と、キャリア変調
部からのバースト変調信号をバースト光信号に変換し、
出力光波長をn個の光受信回路に対応して予め定められ
たそれぞれ異なるn個の波長のいずれかに設定して、当
該バースト光信号を間欠的に送出する可変波長光変調部
とを含み、光伝送回路は、各光送信回路から出力される
バースト光信号を合波して、合波光信号を出力する光合
波部と、光合波部から入力された合波光信号を、n個の
光受信回路に対応して予め定められた或る波長毎の光信
号に分離し、分離した光信号をn個の出力ポートから個
別的に出力する波長分離部とを含み、各光受信回路は、
波長分離部における対応する出力ポートから出力された
光信号を電気信号に変換し、間欠的に出力する光受信部
と、光受信部から間欠的に出力された電気信号を受け、
m個の光送信回路からのバースト変調信号のいずれか1
つを選択的に透過して間欠的に出力する透過部と、透過
部から間欠的に出力されたバースト変調信号を復調する
バースト復調部とを含む。
【0019】上記第3の発明では、複数の光送信回路に
対して、互いに異なる搬送波周波数を割り当て、各光受
信回路では、所望の周波数を選択する構成をとる。この
ことによって、1つの光受信回路に対して、複数の光送
信回路からの光信号が同時に入力された場合において
も、各伝送信号の分離、抽出を容易にすることができ
る。また、光送信回路間における複雑な波長管理を不要
として、より簡便な構成によりバースト通信を実現する
ことができる。
【0020】第4の発明は、第3の発明における光通信
装置であって、副光送信回路をさらに備え、副光送信回
路は、各光送信回路に固有の周波数を有する搬送波と同
一の周波数であって、かつ一定の位相関係を有する基準
搬送波信号をすべて多重して出力するキャリア発生部
と、キャリア発生部から出力された信号を、n個の光受
信回路に対応して予め定められたそれぞれ異なるn個の
波長とは異なる所定の波長を有する光信号に変換して送
出する副光変調部とを含み、光合波部は、各光送信回路
から出力されるバースト光信号と、さらに副光送信回路
から出力される光信号とを合波して、合波光信号を出力
し、波長分離部は、光合波部から入力された合波光信号
を、n個の光受信回路に対応して予め定められた或る波
長毎の光信号および副光変調部が送出する光信号の波長
に対応する波長の光信号に分離して、分離した光信号を
n個の出力ポートおよびキャリア出力ポートから個別的
に出力し、各光受信回路は、波長分離部におけるキャリ
ア出力ポートから出力された光信号を電気信号に変換し
て出力する副光受信部と、副光受信部から出力された電
気信号を受け、m個の基準搬送波信号のうちのいずれか
1つを選択的に透過して、出力する副透過部とをさらに
含み、バースト復調部は、副透過部から出力された信号
を基準として、透過部から間欠的に出力されたバースト
変調信号を復調することを特徴とする。
【0021】上記第4の発明では、各光送信回路におい
て使用される搬送波信号(無変調信号)を、新たに設け
た光送信回路を用いて、専用波長の光信号として各光受
信回路に配信し、この信号を基準として各光送信回路か
ら伝送されてきた信号を復調する。このことにより、間
欠的に伝送されてきた変調信号に対する復調回路の構成
を簡単にし、より簡便な構成によって大容量バースト伝
送を実現することができる。
【0022】第5の発明は、第4の発明における光通信
装置であって、バースト変調信号は、周波数変調または
位相変調のいずれかの変調方式によって変調された信号
であることを特徴とする。
【0023】上記第5の発明では、各光送信回路が伝送
する変調信号の形式として、周波数変調信号または位相
変調信号を用いる。このことによって、伝送路のCNR
(キャリア対雑音電力比)を改善し、より高品質な信号
伝送を実現することができる。
【0024】第6の発明は、第5の発明における光通信
装置であって、バースト復調部は、副透過部から出力さ
れる基準搬送波信号を基準として、透過部から間欠的に
出力されるバースト変調信号を同期検波することを特徴
とする。
【0025】上記第6の発明では、各光送信回路が伝送
する変調信号の形式として、周波数変調信号または位相
変調信号を用い、さらに当該変調信号と別に伝送される
搬送波信号を用いて同期検波を行うことにより復調す
る。このことによって、より高品質な信号伝送を簡便な
構成によって実現することができる。
【0026】第7の発明は、第3の発明における光通信
装置であって、キャリア変調部は、他の光送信回路とは
異なる固有の周波数を有する搬送波を用いてバースト変
調信号を作成し、間欠的に出力するとともに、当該搬送
波信号を出力し、各光送信回路は、キャリア変調部から
出力された搬送波信号を、n個の光受信回路に対応して
予め定められたそれぞれ異なるn個の波長とは異なる所
定の波長を有する光信号に変換して送出する副光変調部
をさらに含み、光合波部は、各光送信回路に含まれる可
変波長光変調部からのバースト光信号と、副光変調部か
らの光信号とを合波して、合波光信号を出力し、波長分
離部は、光合波部から入力された合波光信号を、n個の
光受信回路に対応して予め定められた或る波長毎の光信
号および副光変調部が送出する光信号の波長に対応する
波長の光信号に分離して、分離した光信号をn個の出力
ポートおよびキャリア出力ポートから個別的に出力し、
各光受信回路は、波長分離部におけるキャリア出力ポー
トから出力された光信号を電気信号に変換して出力する
副光受信部と、副光受信部から出力された電気信号を受
け、m個の基準搬送波信号のうちのいずれか1つを選択
的に透過して、出力する副透過部とをさらに含み、バー
スト復調部は、副透過部から出力された信号を基準とし
て、透過部から間欠的に出力されたバースト変調信号を
復調することを特徴とする。
【0027】上記第7の発明では、各光送信回路に、搬
送波信号(無変調信号)伝送用の光変調回路をそれぞれ
新たに設け、専用波長の光信号として各光受信回路に配
信し、この信号を基準として各光送信回路から伝送され
てきた信号を復調する。このことにより、間欠的に伝送
されてきた変調信号に対する復調回路の構成を簡単にし
て、より簡便な構成によってバースト伝送を実現するこ
とができる。
【0028】第8の発明は、第7の発明における光通信
装置であって、バースト変調信号は、周波数変調または
位相変調のいずれかの変調方式によって変調された信号
であることを特徴とする。
【0029】上記第8の発明では、各光送信回路が伝送
する変調信号の形式として、周波数変調信号または位相
変調信号を用いる。このことによって、伝送路のCNR
(キャリア対雑音電力比)を改善して、より高品質な信
号伝送を実現することができる。
【0030】第9の発明は、第8の発明における光通信
装置であって、バースト復調部は、副透過部から出力さ
れる基準搬送波信号を基準として、透過部から間欠的に
出力されるバースト変調信号を同期検波することを特徴
とする。
【0031】上記第9の発明では、各光送信回路が伝送
する変調信号の形式として、周波数変調信号または位相
変調信号を用い、さらに当該変調信号と別に伝送される
搬送波信号を用いて同期検波を行うことにより復調す
る。このことによって、より高品質な信号伝送を簡便な
構成によって実現することができる。
【0032】第10の発明は、第3の発明における光通
信装置であって、。各光受信回路は、光受信部から出力
される電気信号を監視して、各光送信回路からのバース
ト変調信号の有無を判別し、バースト変調信号が存在す
るときには、所定のバースト変調信号を選択的に透過し
て出力するように、透過部を制御する監視部をさらに含
む。
【0033】上記第10の発明では、各光受信回路にお
いて、各光送信回路からバースト変調信号が送信されて
いるか否かを常に監視する。そして、これに適応して透
過部が透過出力する周波数帯域を制御する。このことに
よって、より効率的なバースト伝送を実現することがで
きる。
【0034】第11の発明は、第3の発明における光通
信装置であって、透過部およびバースト復調部は、各光
送信回路に対応して、各光受信回路それぞれにm個が設
けられ、各透過部は、m個の光送信回路からのバースト
変調信号のうち、他の透過部とは異なるいずれか1つの
バースト変調信号を選択的に透過して間欠的に出力する
ことを特徴とする。
【0035】上記第11の発明では、各光受信回路に、
各光送信回路のそれぞれに対応したm個の透過部および
バースト復調部をそれぞれ備える。このことによって、
より大容量なバースト伝送を実現することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係る光通信装置の構成を示したブ
ロック図である。図1において、本光通信装置は、第1
および第2の光送信回路5101および5102の2つ
の送信回路と、第1および第2の光受信回路5111お
よび5112の2つの受信回路を備える。このような構
成によって、本光通信装置は、これらの送信回路と受信
回路との間で、相互のバースト(間欠的)通信を実現す
ることができる。
【0037】また、本光通信装置は、第1および第2の
可変波長光変調部5021および5022の波長を管理
する波長トラヒック管理部503と、第1および第2の
可変波長光変調部5021および5022からの光信号
を合波する光合波部504と、光信号を伝送する光伝送
路505と、入力された光信号を各波長ごとに分離して
第1および第2の光受信回路5111および5112へ
出力する波長分離部506とを、さらに備える。
【0038】第1の光送信回路5101は、送信すべき
データを含む信号を出力する第1のベースバンド信号源
5011と、入力信号を光信号に変換する第1の可変波
長光変調部5021とを含む。同様に、第2の光送信回
路5102は、送信すべきデータを含む信号を出力する
第2のベースバンド信号源5012と、入力信号を光信
号に変換する第2の可変波長光変調部5022とを含
む。第1および第2の光受信回路5111および511
2は、図8における従来の光通信装置と同じ構成である
ので、説明を省略する。
【0039】上記のように構成された光通信装置におい
て、第1および第2のベースバンド信号源5011およ
び5012は、例えばベースバンドディジタル信号をそ
れぞれ間欠的に出力する。なお、第1および第2のベー
スバンド信号源5011および5012は、ベースバン
ド信号の発生源を例示したにすぎないので、例えば、本
光通信装置の外部からベースバンドディジタル信号が間
欠的に入力される場合には、当然にこれらの構成部は省
略される。
【0040】第1および第2の可変波長光変調部502
1および5022は、第1および第2のベースバンド信
号源5011および5012に対応して設けられ、それ
ぞれ出力する光信号の波長を変更することが可能な可変
波長光源を含む。そして、第1および第2の可変波長光
変調部5021および5022は、対応するベースバン
ド信号源からベースバンドディジタル信号が出力された
場合にのみ、当該信号により上記光源から出力される光
を変調して、それぞれ第1および第2のバースト光信号
を間欠的に出力する。
【0041】ここで、第1および第2の可変波長光変調
部5021および5022に含まれる上述の可変波長光
源における出力光波長は、当該バースト光信号を第1の
光受信部5071に伝送する所定の期間内では、第1の
波長λ1に設定され、当該バースト光信号を第2の光受
信部5072に伝送する所定の期間内では、第2の波長
λ2に設定される。
【0042】光合波部504は、第1の可変波長光変調
部5021から出力される第1のバースト光信号および
第2の可変波長光変調部5022から出力される第2の
バースト光信号を合波し、当該合波光信号を、光伝送路
505へと送出する。なお、波長分離部506と、第1
および第2の光受信部5071および5072とは、図
8における従来の光通信装置と同じ構成および動作であ
るので、説明を省略する。
【0043】波長トラヒック管理部503は、第1の可
変波長光変調部5021から出力された第1のバースト
光信号および第2の可変波長光変調部5022から出力
された第2のバースト光信号のそれぞれの波長が、互い
に常に異なる波長となるように制御する。このような制
御は、第1の光受信部5071に対して、第1および第
2のバースト光信号が同時に入力されないように、ある
いは、第2の光受信部5072に対して、第1および第
2のバースト光信号が同時に入力されないようにするた
めに行われる。
【0044】以上のように、本光通信装置では、複数設
けられた光送信回路の光源として可変波長光源を使用
し、当該波長をアドレス情報としてバースト的な光信号
を送出し、かつ光伝送経路上に、当該波長に応じて出力
端子が異なるような波長分離部を設置する。このことに
よって、光領域における信号伝達経路の自発的かつ高速
な切替を可能とするバースト光通信装置を実現すること
ができる。
【0045】(第2の実施形態)第2の実施形態に係る
光通信装置は、第1の実施形態に係る光通信装置の問題
点をさらに改良したものである。そこで、第1の実施形
態に係る光通信装置の問題点について先に説明する。
【0046】第1の実施形態に係る光通信装置は、伝送
信号としてベースバンドディジタル信号を使用するた
め、もし、複数の光送信回路からの光信号が同時に1つ
の光受信回路へ入力されると、互いの伝送信号のスペク
トルが重なり合って、各々を再生することが不可能とな
る。このため、前述したように各光送信回路からのバー
スト光信号の波長について、同一時期に同一波長となる
ことがないように、即ち、常に互いに異なる波長になる
ように管理しなければならず、システム構成が複雑化す
る。また、光送信回路が互いに離れた場所に配置される
場合は、光送信回路相互間で当該波長を制御するための
情報をやりとりするための伝送路が新たに必要となり、
システム構成がさらに複雑化する。
【0047】また、第1の実施形態に係る光通信装置に
おいて、1つの光送信回路が使用中の波長については、
その他の光送信回路がその波長を使用できないために、
光通信装置全体で取り扱うことのできる総トラヒック容
量が制限されるという問題点がある。
【0048】それ故に、光送信回路における波長管理を
不要とし、かつ複数の光送信回路において同一波長を同
時に使用することを可能として、大容量化に対応したバ
ースト光通信装置が望まれる。そこで、図2を参照しつ
つ、そのような本発明の第2の実施形態に係る光通信装
置光通信装置の構成および動作について説明する。
【0049】図2において、本実施形態の光通信装置
は、第1および第2の光送信回路1101および110
2の2つの送信回路と、第1および第2の光受信回路1
111および1112の2つの受信回路とを備える。
【0050】また、本実施形態の光通信装置は、第1お
よび第2の光送信回路1101および1102から入力
される光を合波する光合波部104と、合波された光を
伝送する光伝送路105と、光伝送路105から入力さ
れた光を分離する波長分離部106とを、さらに備え
る。
【0051】第1の光送信回路1101は、送りたいデ
ータを含むベースバンド信号を出力する第1のベースバ
ンド信号源1011と、ベースバンド信号を変調する第
1のキャリア変調部1021と、第1のキャリア変調部
1021から入力された電気信号を光信号に変換する第
1の可変波長光変調部1031とを含む。
【0052】同様に、第2の光送信回路1102は、送
りたいデータを含むベースバンド信号を出力する第2の
ベースバンド信号源1012と、ベースバンド信号を変
調する第2のキャリア変調部1022と、第2のキャリ
ア変調部1022から入力された電気信号を光信号に変
換する第2の可変波長光変調部1032とを含む。な
お、第1および第2のベースバンド信号源1011およ
び1012は、本光通信装置の外部からベースバンドデ
ィジタル信号が間欠的に入力される場合には省略される
ことは前述したとおりである。
【0053】第1の光受信回路1111は、入力された
光信号を電気信号に変換する第1の光受信部1071
と、所定の周波数の信号成分のみを透過させる第1の透
過部1081と、透過された入力信号を復調する第1の
バースト復調部1091とを含む。
【0054】同様に、第2の光受信回路1112は、入
力された光信号を電気信号に変換する第2の光受信部1
072と、所定の周波数の信号成分のみを透過させる第
2の透過部1082と、透過された入力信号を復調する
第2のバースト復調部1092とを含む。
【0055】次に、図2に示す光通信装置の動作を説明
する。第1および第2のベースバンド信号源1011お
よび1012は、それぞれ、典型的にはベースバンドデ
ィジタル信号(パルス信号)を間欠的に出力する。
【0056】第1および第2のキャリア変調部1021
および1022は、第1および第2のベースバンド信号
源1011および1012に対応して設けられ、対応す
るベースバンド信号源からベースバンドディジタル信号
が出力された場合にのみ、ディジタル変調信号(例え
ば、64QAM信号等)に変換し、間欠的に出力する。
【0057】第1および第2のキャリア変調部1021
および1022は、それぞれ予め定められた互いに異な
る周波数である第1の周波数f1および第2の周波数f
2の搬送波をそれぞれ用いる。
【0058】第1および第2の可変波長光変調部103
1および1032は、第1および第2のキャリア変調部
1021および1022に対応して設けられ、それぞれ
出力光の波長を変更することができる光源を含む。
【0059】第1および第2の可変波長光変調部103
1および1032は、対応するキャリア変調部からディ
ジタル変調信号が出力された場合にのみ、対応するディ
ジタル変調信号により、対応する光源から出力される光
を変調して、それぞれ第1および第2のバースト光信号
を出力する。
【0060】図3(a)および図3(b)は、第1の可
変波長光変調部1031から出力される第1のバースト
光信号および第2の可変波長光変調部1032から出力
される第2のバースト光信号の構成を模式的に示してい
る。図中のλ1およびλ2は、出力される光の波長を示
し、括弧が付された(f1)および(f2)は、ディジ
タル変調信号の搬送波周波数を示している。
【0061】光合波部104は、第1の可変波長光変調
部1031からの第1のバースト光信号および第2の可
変波長光変調部1032からの第2のバースト光信号を
合波し、合波された光信号を光伝送路105へと送出す
る。
【0062】波長分離部106は、前述のAWG等で構
成され、2つの出力ポートを有する。光伝送路105を
伝送されてきた光信号に含まれる所定の第1の波長(λ
1)成分は、第1の出力ポートから出力され、所定の第
2の波長(λ2)成分は、第2の出力ポートから出力さ
れる。もちろん、第1および第2のバースト光信号は、
共に間欠的に出力されるものであるため、伝送されてき
た光信号には、第1の波長(λ1)成分と第2の波長
(λ2)成分とが必ず含まれるわけではない。
【0063】図3(c)および図3(d)は、波長分離
部106の第1の出力ポートからの光信号および第2の
出力ポートからの光信号の構成を、当該波長および当該
搬送波周波数と共に、模式的に示している。
【0064】第1の光受信部1071は、波長分離部1
06における第1の出力ポートと接続され、第2の光受
信部1072は、第2の出力ポートと接続される。第1
の光受信部1071は、波長分離部106における第1
の出力ポートから間欠的に出力された第1の波長(λ
1)を有する光信号が入力されて、これを電気信号に変
換し、間欠的に出力する。第2の光受信部1072は、
波長分離部106における第2の出力ポートから間欠的
に出力された第2の波長(λ2)を有する光信号が入力
されて、これを電気信号に変換し、間欠的に出力する。
【0065】第1および第2の透過部1081および1
082は、第1および第2の光受信部1071および1
072に対応して設けられ、それぞれ対応する光受信部
から出力された電気信号に含まれる所定の周波数を有す
る信号成分のみを透過し、出力する。
【0066】第1および第2のバースト復調部1091
および1092は、第1および第2の透過部1081お
よび1082に対応して設けられ、対応する透過部から
間欠的に出力されたディジタル変調信号が入力されて、
これをベースバンドディジタル信号に復調して出力す
る。
【0067】ここで、第1および第2の可変波長光変調
部1031および1032の動作について、さらに詳し
く説明する。第1および第2の可変波長光変調部103
1および1032は、信号を伝送すべき対象である第1
または第2の光受信回路1111または1112に応じ
て、出力光信号の波長を制御する。
【0068】すなわち、第1および第2の可変波長光変
調部1031および1032は、第1の光受信回路11
11へ光信号を伝送しようとする場合には、出力光信号
の波長をλ1に設定する。また、第2の光受信回路11
12へ光信号を伝送する場合には、出力光信号の波長を
λ2に設定する。
【0069】このような第1および第2の可変波長光変
調部1031および1032の動作により、波長分離部
106において、上述のように、自発的な光信号の経路
選択が行われる。したがって、波長がλ1である光信号
のみが第1の光受信部1071へ、波長がλ2である光
信号のみが第2の光受信部1072へ、それぞれ配信さ
れることになる。
【0070】次に、第1および第2の透過部1081お
よび1082の動作について、さらに詳しく説明する。
第1および第2の透過部1081および1082は、そ
れぞれ信号を受信しようとする第1または第2の光送信
回路1101または1102に応じて、透過周波数を制
御する。
【0071】すなわち、第1および第2の透過部108
1および1082は、第1の光送信回路1101からの
信号を受信しようとする場合には、透過周波数をf1に
設定する。また、第2の光送信回路1102からの信号
を受信しようとする場合には、透過周波数をf2に設定
する。典型的には、第1および第2の透過部1081お
よび1082は、所定の期間毎に、第1の光送信回路1
101からの信号を受信しようとする場合と、第2の光
送信回路1102からの信号を受信しようとする場合と
を切り替える。
【0072】このような第1および第2の透過部108
1および1082の動作により、1つの光受信回路に対
して、第1および第2の光送信回路1101および11
02の双方から、同時に信号が入力された場合において
も、これらの分離および選択が可能となる。
【0073】また、第1および第2の光送信回路110
1および1102から同時に、1つの光受信回路、例え
ば、第1の光受信回路1111へ向けてバースト光信号
が伝送される場合を考える。このような場合には、第1
の光受信回路1111に含まれる第1の透過部1081
は、いずれかのディジタル変調信号、例えば、第1の光
送信回路1101から出力されたディジタル変調信号を
選択し、これを第1のバースト復調部1091が復調す
る。このことにより、第1の光送信回路1101と第1
の光受信回路1111との間の通信が確立される。
【0074】このため、第1の透過部1081によって
選択されずに廃棄された他方のディジタル変調信号、す
なわち、第2の光送信回路1102から出力されたディ
ジタル変調信号は伝送されない。したがって、第2の光
送信回路1102と第1の光受信回路1111との間の
通信は確立されない。
【0075】このような場合には、第2の光送信回路1
102は、図示されていない伝送路を経由して送られて
きた第1の光受信回路1111からの知らせを受け、あ
るいは自発的に、廃棄されたディジタル変調信号の再送
信を行う。このような動作によって、第2の光送信回路
1102と第1の光受信回路1111との間の通信を確
立することができる。
【0076】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、複数の光送信回路のそれぞれに対して個別の搬送波
周波数を割り当て、情報を受信すべき光送信回路に応じ
て、光受信回路における透過周波数を可変制御する。こ
のことによって、1つの受信回路に対して複数の光送信
回路からの光信号が同時に入力された場合においても、
情報の容易な分離および抽出を可能とする。また、本実
施形態によれば、光送信回路間における複雑な波長管理
が不要となる。このことによって、光信号処理に基づく
高速・大容量の光情報伝送および交換を行うバースト光
通信装置を簡便に実現することができる。
【0077】(第3の実施形態)次に、図4を参照しつ
つ、本発明の第3の実施形態に係る光通信装置の構成を
説明する。図4において、本実施形態の光通信装置は、
第1および第2の光送信回路1101および1102の
2つの送信回路と、副光送信回路3103と、第1およ
び第2の光受信回路3111および3112の2つの受
信回路とを備える。
【0078】さらに、本実施形態の光通信装置は、第1
および第2の光送信回路1101および1102と副光
送信回路3103とから入力される光を合波する光合波
部304と、合波された光を伝送する光伝送路105
と、光伝送路105から入力された光を分離する波長分
離部306とを備える。
【0079】本実施形態の光通信装置における、第1お
よび第2の光送信回路1101および1102の2つの
送信回路は、前述の第2の実施形態の光通信装置におけ
る2つの送信回路と同じ構成であるので、説明を省略す
る。
【0080】副光送信回路3103は、第1および第2
のキャリア変調部1021および1022から出力され
るそれぞれの変調信号の生成に用いられた搬送波と同じ
周波数の信号を同時に出力するキャリア発生部3010
と、キャリア発生部3010から入力された電気信号を
光信号に変換する副光変調部3011とを含む。
【0081】第1の光受信回路3111は、入力された
光信号を電気信号に変換する第1の光受信部1071お
よび第1の副光受信部30121と、所定の周波数の信
号成分のみを透過させる第1の透過部1081および第
1の副透過部30131と、第1の透過部1081から
の入力信号を第1の副透過部30131からの入力信号
を利用して復調する第1のバースト復調部3091とを
含む。
【0082】同様に、第2の光受信回路3112は、入
力された光信号を電気信号に変換する第2の光受信部1
072および第2の副光受信部30122と、所定の周
波数の信号成分のみを透過させる第2の透過部1082
および第2の副透過部30132と、第2の透過部10
82からの入力信号を第2の副透過部30132からの
入力信号を利用して復調する第2のバースト復調部30
92とを含む。
【0083】次に、図4に示される本実施形態の光通信
装置における動作を説明する。本実施形態の装置構成
は、上述した第2の実施形態の装置構成に準ずるため、
動作における共通点の説明を省略し、相違点を中心に以
下に説明する。
【0084】キャリア発生部3010は、第1および第
2のキャリア変調部1021および1022において、
ディジタル変調信号を生成するために用いられた全ての
搬送波信号と同一の周波数であって、かつ一定の位相関
係を有する信号、すなわち周波数f1およびf2の搬送
波信号を多重して出力する。
【0085】副光変調部3011は、所定の第3の波長
(λc)の光を出力する光源を有し、キャリア発生部3
010から出力された周波数f1およびf2の搬送波信
号を光信号に変換して出力する。出力された信号は間欠
的なバースト光信号ではなく、連続した光信号である。
【0086】光合波部304は、第1の可変波長光変調
部1031から出力された第1のバースト光信号と、第
2の可変波長光変調部1032から出力された第2のバ
ースト光信号と、副光変調部3011から出力された光
信号とをすべて合波し、合波された光信号を光伝送路1
05へと送出する。
【0087】波長分離部306は、AWG等で構成さ
れ、3つの出力ポートを有し、光伝送路105を介して
伝送されてきた光信号に含まれる所定の第1の波長(λ
1)成分を第1の出力ポートから、所定の第2の波長
(λ2)成分を第2の出力ポートからそれぞれ出力す
る。もちろん、第1および第2のバースト光信号は、共
に間欠的に出力されるものであるため、伝送されてきた
光信号には、所定の第1の波長(λ1)成分と第2の波
長(λ2)成分とが必ず含まれているわけではない。さ
らに、波長分離部306は、伝送されてきた光信号に必
ず含まれている所定の第3の波長(λc)成分を第3の
出力ポートから出力する。
【0088】第1および第2の副光受信部30121お
よび30122は、それぞれ波長分離部306における
第3の出力ポートに接続され、第3の波長(λc)を有
する光信号が入力されて、これを電気信号に変換して出
力する。
【0089】第1および第2の副透過部30131およ
び30132は、第1および第2の副光受信部3012
1および30122に対応して設けられ、対応する副光
受信部から出力された電気信号のうち、所定の周波数f
1またはf2のいずれかの搬送波信号のみを透過して出
力する。
【0090】第1および第2のバースト復調部3091
および3092は、対応する副透過部から出力された搬
送波信号を基準として、対応する透過部から間欠的に出
力されたディジタル変調信号をベースバンドディジタル
信号に復調して出力する。
【0091】ここで、第1および第2の副透過部301
31および30132の動作について、さらに詳しく説
明する。第1および第2の副透過部30131および3
0132は、第1および第2の透過部1081および1
082と同様に、それぞれ受信すべき光送信回路に応じ
て、透過周波数を制御する。
【0092】すなわち、第1および第2の副透過部30
131および30132は、第1の光送信回路1101
からの信号を受信しようとする場合には、対応する透過
部と共に、透過周波数をf1に設定する。また、第2の
光送信回路1102からの信号を受信しようとする場合
には、対応する透過部と共に、透過周波数をf2に設定
する。このような動作によって、第1および第2の副透
過部30131および30132は、対応するバースト
復調部に対して、間欠的に入力されるディジタル変調信
号と共に、連続的に入力される搬送波信号を供給するこ
とにより、その復調をより簡便かつ迅速に行うことがで
きる。
【0093】この復調動作について、さらに詳しく説明
する。本実施形態のような装置構成を用いない場合にお
いて、ディジタル変調信号を復調するために必要な搬送
波信号は、通常、バースト復調部に内蔵される発振回
路、例えばPLL回路などによって供給される。ところ
が、復調すべきディジタル変調信号は間欠的にしか入力
されないので、PLL回路が生成する搬送波信号の周波
数および位相は、変調信号が入力されない間にずれが生
じる。したがって、変調信号が入力されたときに、PL
L回路が生成する搬送波信号の周波数および位相は、正
確に調整し直される必要がある。
【0094】しかし、間欠的に入力されるディジタル変
調信号は、非常に短い信号である場合が多いので、周波
数および位相を再調整するために必要な時間を充分にと
ることができない場合が多い。また、このような場合で
あっても再調整を可能にするような装置構成は、非常に
複雑なものとなってしまう。
【0095】そこで、バースト復調部に対して、連続的
に搬送波信号と同様の信号を供給するような本実施形態
の構成によれば、間欠的にしか入力されないディジタル
変調信号の復調を、より簡便な構成で、かつ瞬時に行う
ことができる。
【0096】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、各光送信回路においてディジタル変調信号の生成に
使用される搬送波信号と同様の信号を、各光受信回路に
対して連続的に配信する。このことにより、間欠的に伝
送されるディジタル変調信号の復調をより簡単かつ迅速
に行うバースト光通信装置を実現することができる。
【0097】(第4の実施形態)次に、図5を参照しつ
つ、本発明の第4の実施形態に係る光通信装置の構成を
説明する。図5において、本実施形態の光通信装置は、
第1および第2の光送信回路4101および4102の
2つの送信回路と、第1および第2の光受信回路311
1および3112の2つの受信回路とを備える。
【0098】さらに、本実施形態の光通信装置は、第1
および第2の光送信回路4101および4102からそ
れぞれ2つずつ出力される光信号を合波する光合波部4
04と、合波された光信号を伝送する光伝送路105
と、光伝送路105から入力された光を分離する波長分
離部306とを備える。
【0099】第1の光送信回路4101は、送りたいデ
ータを含むベースバンド信号を出力する第1のベースバ
ンド信号源1011と、ベースバンド信号を変調する第
1のキャリア変調部4021と、第1のキャリア変調部
4021から入力された電気信号を光信号に変換する第
1の可変波長光変調部1031および第1の副光変調部
40111とを含む。
【0100】同様に、第2の光送信回路4102は、送
りたいデータを含むベースバンド信号を出力する第2の
ベースバンド信号源1012と、ベースバンド信号を変
調する第2のキャリア変調部4022と、第2のキャリ
ア変調部4022から入力された電気信号を光信号に変
換する第2の可変波長光変調部1032および第2の副
光変調部40112とを含む。
【0101】なお、本実施形態の光通信装置における、
第1および第2の光受信回路3111および3112の
2つの受信回路は、前述の第3の実施形態の光通信装置
における2つの受信回路と同じ構成であるので、説明を
省略する。また、第1および第2のベースバンド信号源
1011および1012を省略できることは前述したと
おりである。
【0102】次に、図5に示す第4の実施形態の動作を
説明する。本実施形態の構成は、前述の第3の実施形態
に準ずるため、動作における共通点の説明を省略し、相
違点を中心に以下に説明する。
【0103】第1および第2のキャリア変調部4021
および4022は、第1および第2のベースバンド信号
源1011および1012に対応して設けられ、それぞ
れ互いに異なる所定の第1の周波数f1および第2の周
波数f2の搬送波を用いて、ディジタル変調信号を間欠
的に出力すると共に、無変調の搬送波信号を出力する。
【0104】第1および第2の副光変調部40111お
よび40112は、第1および第2のキャリア変調部4
021および4022に対応して設けられ、共に所定の
第3の波長(λc)の光を出力する光源を有する。第1
および第2の副光変調部40111および40112
は、それぞれ対応する第1および第2のキャリア変調部
4021および4022から出力された搬送波信号を光
信号に変換し、出力する。
【0105】光合波部404は、第1および第2の可変
波長光変調部1031および1032から出力された2
つのバースト光信号と、第1および第2の副光変調部4
0111および40112から出力された2つの光信号
とをすべて合波し、合波された光信号を光伝送路105
へと送出する。
【0106】本実施形態における受信側の動作は、第3
の実施形態と同様である。しかし、第1および第2の副
透過部30131および30132から、第1および第
2のバースト復調部3091および3092に入力され
る搬送波信号は、第3の実施形態における光通信装置の
場合よりも、正確な周波数および位相を有している。
【0107】すなわち、第3の実施形態の光通信装置に
おいて、副光送信回路3103に含まれるキャリア発生
部3010が出力する信号と、第1および第2のキャリ
ア変調部1021および1022が出力する信号とは、
それぞれの発生源が異なるので、互いの信号間には微妙
な周波数および位相のずれが生じている可能性が高い。
これに対して、本実施形態の光通信装置においては、第
1および第2のバースト復調部3091および3092
に入力される信号は、発生源がともに第1および第2の
キャリア変調部4021および4022であり、全く正
確に同じ周波数および位相を有している。
【0108】したがって、本実施形態における光通信装
置は、第3の実施形態における光通信装置の場合より
も、構成がやや複雑になるものの、より正確な復調をす
ることができる。
【0109】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、各光送信回路においてディジタル変調信号の生成に
使用する搬送波信号を取り出し、各光受信回路に対して
配信する。このことにより、間欠的に伝送されるディジ
タル変調信号の復調をより簡単かつ正確に行うバースト
光通信装置を実現することができる。
【0110】なお、本実施形態における光通信装置は、
第1および第2のキャリア変調部4021および402
2からの搬送波信号をそれぞれ入力される第1および第
2の副光変調部40111および40112を備える。
しかし、本実施形態における光通信装置は、第1および
第2のキャリア変調部4021および4022からの搬
送波信号をそれぞれ入力されてこれらの信号を合成する
キャリア合成部と、当該キャリア合成部からの信号を入
力される1つの副光変調部を備える構成であってもよ
い。このような構成によれば、第3の実施形態における
光通信装置のように副光変調部を1つにすることができ
るので、簡単な構成でありながら、より正確な復調をす
ることができる。
【0111】(第5の実施形態)次に、図6を参照しつ
つ、本発明の第5の実施形態に係る光通信装置について
説明する。図6において、本実施形態の光通信装置は、
第1および第2の光送信回路1101および1102
と、第1および第2の光受信回路1111および111
2とを備える。
【0112】さらに、本実施形態の光通信装置は、第1
および第2の光送信回路1101および1102から入
力される光信号を合波する光合波部104と、合波され
た光信号を伝送する光伝送路105と、光伝送路105
から入力された光信号を分離する波長分離部106とを
備える。
【0113】第1および第2の光送信回路1101およ
び1102の2つの送信回路は、前述の第2の実施形態
の光通信装置における2つの送信回路と同じ構成である
ので、説明を省略する。
【0114】第1の光受信回路1111は、入力された
光信号を電気信号に変換する第1の光受信部1071
と、所定の周波数を有する信号成分のみを透過させる第
1の透過部1081と、第1の光受信部1071から入
力された信号を監視して第1の透過部1081を制御す
る第1の監視部11001と、透過された入力信号を復
調する第1のバースト復調部1091とを含む。
【0115】同様に、第2の光受信回路1112は、入
力された光信号を電気信号に変換する第2の光受信部1
072と、所定の周波数を有する信号成分のみを透過さ
せる第2の透過部1082と、第2の光受信部1072
から入力された信号を監視して第2の透過部1082を
制御する第2の監視部11002と、透過された入力信
号を復調する第2のバースト復調部1092とを含む。
【0116】次に、図6に示す光通信装置の動作を説明
する。本実施形態の光通信装置の構成は、前述の第2の
実施形態における光通信装置の構成に準ずるため、動作
における共通点の説明を省略し、相違点を中心に以下に
説明する。
【0117】第1および第2の監視部11001および
11002は、第1の光受信部1071および第1の透
過部1081と、第2の光受信部1072および第2の
透過部1082とのそれぞれに対応して設けられ、対応
する光受信部から出力される電気信号を常に監視してい
る。第1および第2の監視部11001および1100
2は、監視している電気信号において、周波数f1の搬
送波を有する第1のディジタル変調信号または周波数f
2の搬送波を有する第2のディジタル変調信号を検出し
た場合には、いずれかのディジタル変調信号を透過出力
するように当該透過部を制御する。
【0118】たとえば、第1および第2の監視部110
01および11002は、対応する光受信部から出力さ
れる電気信号を常に監視して、第1の光送信回路110
1からの光信号の受信を検出した場合には、周波数f1
の搬送波を有する第1のディジタル変調信号を透過出力
するように対応する透過部を制御する。また、第2の光
送信回路1102からの光信号の受信を検出した場合に
は、第1および第2の監視部11001および1100
2は、周波数f2の搬送波を有する第2のディジタル変
調信号を透過出力するように対応する透過部を制御す
る。このように、第1および第2の監視部11001お
よび11002の動作によって、それぞれ光受信部に入
力される光信号に対応して、臨機応変な光信号の受信を
行うことができる。
【0119】また、第1および第2の透過部1081お
よび1082の動作により、1つの光受信回路に対し
て、第1および第2の光送信回路1101および110
2の双方から同時に信号が入力された場合においても、
これらの分離および選択が可能となることは、第2の実
施形態に係る光通信装置の場合と同じである。
【0120】なお、前述のように、本実施形態の光通信
装置における上記の構成および動作は、第2の実施形態
に係る光通信装置の構成および動作に関して、一定の変
更を加えたものである。このような本光通信装置におけ
る変更は、前述した第3および第4の実施形態に係る光
通信装置に対しても同様に行うことが可能である。
【0121】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、光受信回路において、各光送信回路から間欠的に出
力されるディジタル変調信号を監視し、これに対応して
透過部を制御することによって、より効率的なバースト
光通信装置を実現することができる。
【0122】(第6の実施形態)次に、図7を参照しつ
つ、本発明の第6の実施形態に係る光通信装置につい
て、以下に説明する。図7において、本実施形態の光通
信装置は、第1および第2の光送信回路1101および
1102と、第1および第2の光受信回路1111およ
び1112とを備える。
【0123】さらに、本実施形態の光通信装置は、第1
および第2の光送信回路1101および1102から入
力される光信号を合波する光合波部104と、合波され
た光信号を伝送する光伝送路105と、光伝送路105
から入力された光信号を分離する波長分離部106とを
備える。
【0124】第1および第2の光送信回路1101およ
び1102の2つの送信回路は、前述の第2の実施形態
の光通信装置における2つの送信回路と同じ構成である
ので、説明を省略する。
【0125】第1の光受信回路1111は、入力された
光信号を電気信号に変換する第1の光受信部1071
と、互いに異なる所定の周波数の信号成分のみを透過さ
せる2つの第1の透過部10811および10812
と、透過された入力信号をそれぞれ復調する2つの第1
のバースト復調部10911および10912とを含
む。
【0126】同様に、第2の光受信回路1112は、入
力された光信号を電気信号に変換する第2の光受信部1
072と、互いに異なる所定の周波数の信号成分のみを
透過させる2つの第2の透過部10821および108
22と、透過された入力信号を復調する2つの第2のバ
ースト復調部10921および10922とを含む。
【0127】次に、図7を参照しつつ、本光通信装置の
動作を説明する。本実施形態の光通信装置の構成は、前
述の第2の実施形態における光通信装置の構成に準ずる
ため、動作における共通点の説明を省略し、相違点を中
心に以下に説明する。
【0128】第1の光受信回路1111において、2つ
の透過部のうち、一方の第1の透過部10811は、周
波数f1の搬送波を有する第1のディジタル変調信号を
透過する。透過された信号は、第1のバースト復調部1
0911によって復調される。また、他方の第1の透過
部10812は、周波数f2の搬送波を有する第2のデ
ィジタル変調信号を透過する。透過された信号は、第1
のバースト復調部10912によって復調される。
【0129】同様に、第2の光受信回路1112におい
ても、2つの透過部のうち、一方の第2の透過部108
21は、周波数f1の搬送波を有する第1のディジタル
変調信号を透過する。透過された信号は、第2のバース
ト復調部10921によって復調される。また、他方の
第2の透過部10822は、周波数f2の搬送波を有す
る第2のディジタル変調信号を透過する。透過された信
号は、第2のバースト復調部10922によって復調さ
れる。
【0130】したがって、第1および第2の光受信回路
1111および1112においては、それぞれ2つの復
調部から、第1および第2の光送信回路1101および
1102からの信号に対応する復調信号がそれぞれ出力
される。このような構成によって、1つの光受信回路に
対して、第1および第2の光送信回路1101および1
102の双方から、同時に信号が入力された場合におい
ても、これらの選択をすることなく、これらの信号をと
もに復調することができる。
【0131】なお、前述のように、本実施形態の光通信
装置における上記の構成および動作は、第2の実施形態
の光通信装置における構成および動作に対して、一定の
変更を加えている。このような本実施形態における変更
は、前述した第3および第4の実施形態に係る光通信装
置に対しても同様に行うことが可能である。
【0132】以上説明したように、本発明によれば、光
受信回路において、光送信回路の数に対応した透過部お
よびディジタル復調部を用意することによって、さらに
大容量のバースト光通信装置を実現することができる。
【0133】以上の実施形態においては、2つの光送信
回路と2つの光受信回路との間で通信を行う構成に基づ
いて、その動作を説明した。しかし、光送信回路および
光受信回路の数は、2つに限られるものではなく、さら
に多数であっても良い。また、光送信回路と光受信回路
の数は、必ずしも互いに等しくなる必要はない。
【0134】また、以上のような場合には、各光送信回
路内においてディジタル変調信号を生成するために用い
られる所定の搬送波周波数はそれぞれ異なり、かつ、当
該搬送波周波数は、各光送信回路と一意に対応する。
【0135】さらに、各光送信回路が送信する光信号の
波長は、各光受信回路に応じてそれぞれ異なり、かつ当
該波長は、各光受信回路と一意に対応する。そのことに
よって、送信側は受信側を波長によって選択し、受信側
は送信側を搬送波周波数によって選択することができ
る。
【0136】また、以上全ての実施形態に関して、第1
および第2のキャリア変調部において用いられるディジ
タル変調信号は、どのような形式の信号であってもよ
い。ここで、周波数変調または位相変調は、伝送路のC
NR(キャリア対雑音電力比)を改善する変調形式とし
て非常に有利なものであることが知られているが、変調
信号を復調するためには、複雑な信号処理を行わなけれ
ばならない。
【0137】しかし、上述した第3および第4の実施形
態においては、変調信号を生成する際に使用した搬送波
信号と同一または同種の信号を光受信回路のバースト復
調部に対して供給することができる。このため、供給さ
れた信号を基準として変調信号を同期検波する等の手法
によれば、復調処理を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る光通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る光通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る光通信装置にお
ける伝送信号の搬送波周波数および光波長の関係を説明
するための模式図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る光通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る光通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る光通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る光通信装置の構
成を示すブロック図である。
【図8】従来の光通信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1011 第1のベースバンド信号源 1012 第2のベースバンド信号源 1021 第1のキャリア変調部 1022 第2のキャリア変調部 1031 第1の可変波長光変調部 1032 第2の可変波長光変調部 104 光合波部 105 光伝送路 106 波長分離部 1071 第1の光受信部 1072 第2の光受信部 1081 第1の透過部 10811 第1の透過部 10812 第1の透過部 1082 第2の透過部 10821 第2の透過部 10822 第2の透過部 1091 第1のバースト復調部 10911 第1のバースト復調部 10912 第1のバースト復調部 1092 第2のバースト復調部 10921 第2のバースト復調部 10922 第2のバースト復調部 11001 第1の監視部 11002 第2の監視部 1101 第1の光送信回路 1102 第2の光送信回路 1111 第1の光受信回路 1112 第2の光受信回路 3091 第1のバースト復調部 3092 第2のバースト復調部 304 光合波部 306 波長分離部 3091 第1のバースト復調部 3092 第2のバースト復調部 3010 キャリア発生部 3011 副光変調部 30121 第1の副光受信部 30122 第2の副光受信部 30131 第1の副透過部 30132 第2の副透過部 3103 副光送信回路 3111 第1の光受信回路 3112 第2の光受信回路 4021 第1のキャリア変調部 4022 第2のキャリア変調部 404 光合波部 40111 第1の副光変調部 40112 第2の副光変調部 4101 第1の光送信回路 4102 第2の光送信回路 5011 第1のベースバンド信号源 5012 第2のベースバンド信号源 5021 第1の可変波長光変調部 5022 第2の可変波長光変調部 503 波長トラヒック管理部 504 光合波部 505 光伝送路 506 波長分離部 5071 第1の光受信部 5072 第2の光受信部 5101 第1の光送信回路 5102 第2の光送信回路 5111 第1の光受信回路 5112 第2の光受信回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号の波長情報をアドレスとして、送
    信側から受信側に間欠的な光信号を伝送するための光通
    信装置であって、 間欠的な光信号を送出するm個(ただし、mは2以上の
    自然数である)の光送信回路と、 各前記光送信回路からの光信号を受信するn個(ただ
    し、nは2以上の自然数である)の光受信回路と、 各前記光送信回路と各前記光受信回路とを相互に接続す
    る光伝送回路とを備え、 各前記光送信回路は、入力された間欠的な信号を元信号
    として出力されるバースト光信号が互いに衝突しないよ
    うに間欠的に送出し、 前記光伝送回路は、各前記光送信回路から出力されるバ
    ースト光信号を合波し、n個の前記光受信回路に対応し
    て予め定められた或る波長毎の光信号に分離して、分離
    した光信号をn個の出力ポートから個別的に出力し、 各前記光受信回路は、対応する前記出力ポートから出力
    された光信号を電気信号に変換して間欠的に出力するこ
    とを特徴とする、光通信装置。
  2. 【請求項2】 波長トラヒック管理部をさらに備え、 各前記光送信回路は、入力された間欠的な信号をバース
    ト光信号に変換し、出力光波長をn個の前記光受信回路
    に対応して予め定められたそれぞれ異なるn個の波長の
    いずれかに設定して、当該バースト光信号を間欠的に送
    出する可変波長光変調部を含み、 前記波長トラヒック管理部は、各前記可変波長光変調部
    が送出するバースト光信号の波長が同時に互いに一致し
    ないように制御し、 前記光伝送回路は、 各前記光送信回路から出力されるバースト光信号を合波
    して、合波光信号を出力する光合波部と、 前記光合波部から入力された合波光信号を、n個の前記
    光受信回路に対応して予め定められた或る波長毎の光信
    号に分離し、分離した光信号をn個の出力ポートから個
    別的に出力する波長分離部とを含み、 各前記光受信回路は、前記波長分離部における対応する
    出力ポートから出力された光信号を電気信号に変換し、
    間欠的に出力する光受信部を含む、請求項1に記載の光
    通信装置。
  3. 【請求項3】 各前記光送信回路は、 入力された間欠的な信号を元信号として、他の光送信回
    路とは異なる固有の周波数を有する搬送波を用いてバー
    スト変調信号を作成し、間欠的に出力するキャリア変調
    部と、 前記キャリア変調部からのバースト変調信号をバースト
    光信号に変換し、出力光波長をn個の前記光受信回路に
    対応して予め定められたそれぞれ異なるn個の波長のい
    ずれかに設定して、当該バースト光信号を間欠的に送出
    する可変波長光変調部とを含み、 前記光伝送回路は、 各前記光送信回路から出力されるバースト光信号を合波
    して、合波光信号を出力する光合波部と、 前記光合波部から入力された合波光信号を、n個の前記
    光受信回路に対応して予め定められた或る波長毎の光信
    号に分離し、分離した光信号をn個の出力ポートから個
    別的に出力する波長分離部とを含み、 各前記光受信回路は、 前記波長分離部における対応する出力ポートから出力さ
    れた光信号を電気信号に変換し、間欠的に出力する光受
    信部と、 前記光受信部から間欠的に出力された電気信号を受け、
    m個の光送信回路からの前記バースト変調信号のいずれ
    か1つを選択的に透過して間欠的に出力する透過部と、 前記透過部から間欠的に出力されたバースト変調信号を
    復調するバースト復調部とを含む、請求項1に記載の光
    通信装置。
  4. 【請求項4】 副光送信回路をさらに備え、 前記副光送信回路は、 各前記光送信回路に固有の周波数を有する搬送波と同一
    の周波数であって、かつ一定の位相関係を有する基準搬
    送波信号をすべて多重して出力するキャリア発生部と、 前記キャリア発生部から出力された信号を、n個の前記
    光受信回路に対応して予め定められたそれぞれ異なるn
    個の前記波長とは異なる所定の波長を有する光信号に変
    換して送出する副光変調部とを含み、 前記光合波部は、各前記光送信回路から出力されるバー
    スト光信号と、さらに前記副光送信回路から出力される
    光信号とを合波して、合波光信号を出力し、 前記波長分離部は、前記光合波部から入力された合波光
    信号を、n個の前記光受信回路に対応して予め定められ
    た或る波長毎の光信号および前記副光変調部が送出する
    光信号の波長に対応する波長の光信号に分離して、分離
    した光信号をn個の出力ポートおよびキャリア出力ポー
    トから個別的に出力し、 各前記光受信回路は、 前記波長分離部におけるキャリア出力ポートから出力さ
    れた光信号を電気信号に変換して出力する副光受信部
    と、 前記副光受信部から出力された電気信号を受け、m個の
    前記基準搬送波信号のうちのいずれか1つを選択的に透
    過して、出力する副透過部とをさらに含み、 前記バースト復調部は、前記副透過部から出力された信
    号を基準として、前記透過部から間欠的に出力されたバ
    ースト変調信号を復調することを特徴とする、請求項3
    に記載の光通信装置。
  5. 【請求項5】 前記バースト変調信号は、周波数変調ま
    たは位相変調のいずれかの変調方式によって変調された
    信号であることを特徴とする、請求項4に記載の光通信
    装置。
  6. 【請求項6】 前記バースト復調部は、前記副透過部か
    ら出力される基準搬送波信号を基準として、前記透過部
    から間欠的に出力されるバースト変調信号を同期検波す
    ることを特徴とする、請求項5に記載の光通信装置。
  7. 【請求項7】 前記キャリア変調部は、他の光送信回路
    とは異なる固有の周波数を有する搬送波を用いてバース
    ト変調信号を作成し、間欠的に出力するとともに、当該
    搬送波信号を出力し、 各前記光送信回路は、前記キャリア変調部から出力され
    た搬送波信号を、n個の前記光受信回路に対応して予め
    定められたそれぞれ異なるn個の前記波長とは異なる所
    定の波長を有する光信号に変換して送出する副光変調部
    をさらに含み、 前記光合波部は、各前記光送信回路に含まれる可変波長
    光変調部からのバースト光信号と、前記副光変調部から
    の光信号とを合波して、合波光信号を出力し、 前記波長分離部は、前記光合波部から入力された合波光
    信号を、n個の前記光受信回路に対応して予め定められ
    た或る波長毎の光信号および前記副光変調部が送出する
    光信号の波長に対応する波長の光信号に分離して、分離
    した光信号をn個の出力ポートおよびキャリア出力ポー
    トから個別的に出力し、 各前記光受信回路は、 前記波長分離部におけるキャリア出力ポートから出力さ
    れた光信号を電気信号に変換して出力する副光受信部
    と、 前記副光受信部から出力された電気信号を受け、m個の
    前記基準搬送波信号のうちのいずれか1つを選択的に透
    過して、出力する副透過部とをさらに含み、 前記バースト復調部は、前記副透過部から出力された信
    号を基準として、前記透過部から間欠的に出力されたバ
    ースト変調信号を復調することを特徴とする、請求項3
    に記載の光通信装置。
  8. 【請求項8】 前記バースト変調信号は、周波数変調ま
    たは位相変調のいずれかの変調方式によって変調された
    信号であることを特徴とする、請求項7に記載の光通信
    装置。
  9. 【請求項9】 前記バースト復調部は、前記副透過部か
    ら出力される基準搬送波信号を基準として、前記透過部
    から間欠的に出力されるバースト変調信号を同期検波す
    ることを特徴とする、請求項8に記載の光通信装置。
  10. 【請求項10】 各前記光受信回路は、前記光受信部か
    ら出力される電気信号を監視して、各前記光送信回路か
    らのバースト変調信号の有無を判別し、バースト変調信
    号が存在するときには、所定のバースト変調信号を選択
    的に透過して出力するように、前記透過部を制御する監
    視部をさらに含む、請求項3に記載の光通信装置。
  11. 【請求項11】 前記透過部および前記バースト復調部
    は、各前記光送信回路に対応して、各前記光受信回路そ
    れぞれにm個が設けられ、 各前記透過部は、m個の光送信回路からのバースト変調
    信号のうち、他の透過部とは異なるいずれか1つのバー
    スト変調信号を選択的に透過して間欠的に出力すること
    を特徴とする、請求項3に記載の光通信装置。
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