JP2001196461A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001196461A
JP2001196461A JP2000002531A JP2000002531A JP2001196461A JP 2001196461 A JP2001196461 A JP 2001196461A JP 2000002531 A JP2000002531 A JP 2000002531A JP 2000002531 A JP2000002531 A JP 2000002531A JP 2001196461 A JP2001196461 A JP 2001196461A
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Takashi Nagano
隆史 永野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大容量のDRAMと論理回路を1チップに混載
するために、論理回路を構成するCMOSトランジスタ
の寄生抵抗を低減し得る集積回路を提供する。 【解決手段】本発明の半導体装置は、半導体層10の第
1の領域(例えば、論理回路の領域)に形成された複数
の第1のトランジスタ、及び、該半導体層10の第2の
領域(例えば、DRAMの領域)に形成された複数の第
2のトランジスタから構成された半導体装置であって、
第1及び第2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電極
20A,20B、チャネル形成領域23A,23B、及
び、ソース/ドレイン領域22A,22Bから成り、第
1のトランジスタにおけるゲート電極20Aの高さは、
第2のトランジスタにおけるゲート電極20Bの高さよ
りも低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】グラフィック用LSIにおいて、高解像
度の画像をリアルタイムで生成するためには、ビデオ・
メモリと、最終的に表示するデータを生成するピクセル
・エンジン(論理回路によって構成される)とのバンド
幅(バス幅)を大きくすることが必要であるが、これは
大容量のメモリを混載したロジックLSIによって実現
される(例えば、日経マイクロデバイス,1999年4
月号第138頁参照)。特に、混載するメモリとしてダ
イナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)
を用いることは、メモリの大容量化に有利である。
【0003】また、トランジスタの低消費電力化、高速
化を達成するために、サリサイド(Self-Aligned Silic
ide)技術、及び、デュアルゲート(Dual Gate、Dual W
orkFunction Gate あるいは、表面チャネル型CMOS
FETとも呼ばれる)技術が、屡々、採用されている。
【0004】ここでサリサイド技術とは、ソース/ドレ
イン領域及びゲート電極の頂面に自己整合的にシリサイ
ド層を形成する技術を指す。具体的には、半導体基板上
にポリシリコンから成るゲート電極を形成し、次いで、
シリコン半導体基板にソース/ドレイン領域を形成した
後、全面に高融点金属層を形成し、熱処理を施すことに
よって、高融点金属層を構成する金属原子と半導体基板
及びゲート電極を構成する原子(具体的には、Si)と
を反応させてシリサイド層を形成し、その後、未反応の
高融点金属層を除去する技術である。
【0005】また、デュアルゲート技術とは、nチャネ
ル型MOSトランジスタのゲート電極をn型不純物を含
有するポリシリコン層から構成し、pチャネル型MOS
トランジスタのゲート電極をp型不純物を含有するポリ
シリコン層から構成することによって、どちらのMOS
トランジスタにおいても表面型チャネルを形成する技術
である。
【0006】DRAMを構成するMOSトランジスタ
(以下、DRAMメモリトランジスタと呼ぶ場合があ
る)のゲート電極間のスペースは、デザインルール上、
最小に近い値で設計される。そして、ソース/ドレイン
領域にコンタクトプラグを形成する場合、一般に、コン
タクトプラグを自己整合的に形成する技術が用いられて
いる。このような技術は、セルフ・アライン・コンタク
ト(SAC)技術と呼ばれている。ところで、SAC技
術を適用するためには、ゲート電極を、例えば、導電材
料層と、窒化シリコン(SiN)から成るオフセット膜
とも呼ばれる絶縁材料層との多層構造にする必要があ
る。また、ゲート電極とコンタクトプラグとの間の距離
を確保するために、ゲート電極の側壁に窒化シリコン
(SiN)から成るサイドウオールを設ける必要があ
る。コンタクトプラグは、具体的には、DRAMメモリ
トランジスタを作製した後、全面に酸化シリコン(Si
2)から成る層間絶縁層を形成し、次いで、ソース/
ドレイン領域の上方に位置する層間絶縁層の部分に開口
部を形成し、かかる開口部内に導電材料を埋め込むこと
によって形成することができる。リソグラフィ法におけ
る所謂合わせずれに起因して、たとえ開口部がゲート電
極の上方にも形成されてしまったとしても、ゲート電極
の頂面に酸化シリコン(SiO2)とエッチング選択比
のある窒化シリコン(SiN)から成る絶縁材料層が堆
積され、しかも、サイドウオールが形成されているの
で、コンタクトホールとゲート電極との間に短絡が発生
するといった現象の発生を防止することができる。
【0007】ところで、大容量のDRAMと論理回路を
混載するには、技術的に困難な問題が生じている。即
ち、素子を微細化して大容量のDRAMを形成するため
には、配線遅延を増大させてはならず、そのためには、
低抵抗のワード線材料が必要とされる。また、ワード線
は、DRAMメモリトランジスタのゲート電極も兼ねて
いるので、1000゜C程度の耐熱性を有することが要
求される。更には、DRAMメモリトランジスタの特性
を低下させないゲート電極であることも要求される。こ
れらの要求から、0.13μm世代のDRAMメモリト
ランジスタにおけるワード線及びゲート電極の材料とし
て、ポリシリコン層上にタングステン(W)から成る高
融点金属材料層を積層したポリメタル構造が有望視され
ている。しかしながら、このようなポリメタル構造をC
MOSトランジスタから構成される論理回路に適用した
場合、pチャネル型MOSトランジスタの電流駆動能力
に問題が生じる。
【0008】即ち、pチャネル型MOSトランジスタの
ゲート電極には、p型不純物であるボロンを高濃度に注
入したポリシリコン層上に、タングステンから成る高融
点金属材料層を積層したポリメタル構造が用いられる。
しかしながら、このようなポリメタル構造に対して、M
OSトランジスタ作製に不可欠な熱処理を行うと、ポリ
シリコン層中のボロンがシリコン半導体基板中あるいは
高融点金属材料層中に拡散してしまい、ポリシリコン層
中のボロン濃度が低下する。このようなボロン濃度の低
下は、ゲート電極へのゲート電圧印加時の寄生ゲート容
量の増大を招き、実効的なゲート絶縁膜容量を低減させ
る。その結果、ゲート電圧印加時に誘起されるチャネル
キャリア密度を低下させ、pチャネル型MOSトランジ
スタの電流駆動能力を低下させてしまう。
【0009】また、n型不純物を含有したポリシリコン
層とp型不純物を含有したポリシリコン層のエッチング
レートが異なるので、所望の形状を有するnチャネル型
MOSトランジスタのためのゲート電極と、所望の形状
を有するpチャネル型MOSトランジスタのためのゲー
ト電極を同時に形成することは困難であるし、ゲート絶
縁膜は薄くなる一方であり、ゲート電極の形成のための
エッチング時、半導体基板に損傷が発生する虞がある。
【0010】以下、従来の半導体装置の製造工程の概要
を、シリコン半導体基板等の模式的な一部断面図である
図26〜図33を参照して説明する。尚、以下の説明に
おいては、第1のトランジスタから論理回路が構成さ
れ、第2のトランジスタからDRAM(より具体的に
は、DRAMメモリトランジスタ)が構成されるとす
る。また、第1のトランジスタは、nチャネル型トラン
ジスタ及びpチャネル型トランジスタであり、第2のト
ランジスタは、nチャネル型トランジスタであるとす
る。各図の(A)は、pチャネル型の第1のトランジス
タの製造工程を示し、各図の(B)は、nチャネル型の
第2のトランジスタの製造工程を示す。
【0011】[工程−10]先ず、素子分離領域11を
形成したシリコン半導体基板から成る半導体基板10上
に、ゲート絶縁膜12A,12Bを形成し、ゲート絶縁
膜12A,12B上にゲート電極形成のためのポリシリ
コン層13を堆積する。次いで、ポリシリコン層13中
に、ゲート電極の仕事関数を制御するための不純物を導
入する(図26参照)。具体的には、nチャネル型の第
1のトランジスタ及びnチャネル型の第2のトランジス
タを形成すべき領域のポリシリコン層には、n型不純物
であるリンをイオン注入する。一方、pチャネル型の第
1のトランジスタを形成すべき領域のポリシリコン層に
は、p型不純物であるボロンをイオン注入する。その
後、ゲート電極の低抵抗化のためにタングステンから成
る高融点金属材料層14を全面に形成し、更に、ソース
/ドレイン領域ヘのコンタクトプラグ形成時にゲート電
極を保護するために、窒化シリコン(SiN)から成る
絶縁材料層(オフセット膜)15を高融点金属材料層1
4上に形成する(図27参照)。
【0012】高融点金属材料層14及び絶縁材料層15
を堆積させるので、ポリシリコン層13中への不純物の
導入を、図26に示すように、高融点金属材料層14の
形成前に行っておく必要がある。即ち、高融点金属材料
層14及び絶縁材料層15を通してポリシリコン層13
中に不純物の導入を行うことは困難であり、たとえ不純
物を導入できたとしても、同時に、ポリシリコン層13
の下方に位置する半導体基板10にまで不純物が導入さ
れてしまう。しかも、このときの半導体基板10への不
純物の導入量は不均一である。半導体基板10中に不純
物が導入されてしまうと、トランジスタの閾値電圧Vth
が設計値からシフトしてしまい、しかも、このシフト量
は不均一になる。その結果、トランジスタの特性が低下
してしまう。以上の理由から、不純物、特にボロンを導
入した後、高融点金属材料層14及び絶縁材料層15を
堆積させるが、窒化シリコン(SiN)から成る絶縁材
料層15の堆積は比較的高温で行われるので(700゜
C以上)、このとき、条件によっては、熱拡散し易いボ
ロンが、半導体基板10や高融点金属材料層14中に拡
散してしまうという問題が発生する。
【0013】[工程−20]その後、リソグラフィ法及
びドライエッチング法に基づき、絶縁材料層15、高融
点金属材料層14及びポリシリコン層13をパターニン
グすることによって、第1のトランジスタ及び第2のト
ランジスタを構成するゲート電極20A,20Bを形成
する(図28参照)。尚、n型不純物を含有したポリシ
リコン層13とp型不純物を含有したポリシリコン層1
3のエッチングレートが異なるので、所望の形状を有す
るnチャネル型トランジスタのためのゲート電極と、所
望の形状を有するpチャネル型トランジスタのためのゲ
ート電極を同時に形成することが困難となる。
【0014】[工程−30]次に、ゲート電極20A,
20Bをイオン注入用マスクとして用いて、第2のトラ
ンジスタを構成するソース/ドレイン領域22Bを形成
するための不純物の導入、及び、第1のトランジスタを
構成するLDD構造あるいはエクステンション領域21
Aを形成するための不純物の導入を行う(図29参
照)。具体的には、nチャネル型の第1のトランジスタ
を形成すべき領域の半導体基板10には、n型不純物で
あるヒ素をイオン注入し、nチャネル型の第2のトラン
ジスタを形成すべき領域の半導体基板10には、n型不
純物であるリンをイオン注入し、pチャネル型の第1の
トランジスタを形成すべき領域の半導体基板10には、
p型不純物であるBF2をイオン注入する。尚、参照番
号23Bはチャネル形成領域である。
【0015】[工程−40]その後、CVD法に基づ
き、全面に絶縁層24を形成する。次いで、第2のトラ
ンジスタを形成すべき領域をエッチング用マスクにて保
護した状態で、絶縁層24をドライエッチング(エッチ
バック)することによって、第1のトランジスタを構成
するゲート電極20Aの側壁にサイドウオール224A
を形成した後、エッチング用マスクを除去する(図30
参照)。第2のトランジスタを形成すべき領域はエッチ
ング用マスクで保護された状態にあるので、第2のトラ
ンジスタを形成すべき領域の半導体基板10にダメージ
が発生することはない。また、第2のトランジスタを構
成するゲート電極20Bの頂面には絶縁層24が残さ
れ、更には、ゲート電極20Bの側面にはサイドウオー
ルとして絶縁層24が残される。サイドウオール224
Aを構成する絶縁層24は、ソース/ドレイン領域ヘの
コンタクトプラグ形成時にゲート電極を保護するために
窒化シリコン(SiN)から構成することが望ましい
が、窒化シリコン(SiN)から成る絶縁層24の堆積
は比較的高温で行われるので(700゜C以上)、やは
り、ポリシリコン層13中のボロンが半導体基板10や
タングステンから成る高融点金属材料層14中に拡散し
てしまう虞がある。
【0016】[工程−50]次に、第1のトランジスタ
を構成するゲート電極20A及びサイドウオール224
Aをマスクとして用いて、第1のトランジスタを形成す
べき領域の半導体基板10に、ソース/ドレイン領域2
2Aを形成するための不純物の導入を行う(図31参
照)。具体的には、nチャネル型の第1のトランジスタ
を形成すべき領域の半導体基板10にはn型不純物をイ
オン注入し、pチャネル型の第1のトランジスタを形成
すべき領域の半導体基板10にはp型不純物をイオン注
入する。その後、導入された不純物の活性化熱処理を行
う。このときの熱処理は、1000゜C程度のRTA
(Rapid Thermal Annealing)法にて行う。尚、参照番
号23Aはチャネル形成領域である。
【0017】[工程−60]続いて、全面に高融点金属
層25を堆積させ(図32)、サリサイド技術に基づ
き、第1のトランジスタを構成するソース/ドレイン領
域22A上のみに、シリサイド層26を形成する(図3
3参照)。
【0018】[工程−70]以降、公知の方法に基づ
き、各種の配線やDRAMを構成するキャパシタ部を形
成することによって、半導体装置を完成させる。
【0019】尚、大容量のDRAMと論理回路が混載さ
れた集積回路において、どちらのゲート電極をもサリサ
イド技術を用いてポリシリコン層とシリサイド層の2層
構造とした場合、以下の問題が生じる。即ち、即ち、D
RAMメモリトランジスタのノード側のソース/ドレイ
ン領域とシリサイド層との間に生じる接合に起因したリ
ーク電流によって、データ保持特性が低下する。また、
一般に、0.25μm世代のDRAMにおいては256
個のDRAMメモリトランジスタが、0.18μm世代
のDRAMにおいては512個のDRAMメモリトラン
ジスタが、1本のビット線に接続されるが、ビット線側
のソース/ドレイン領域とシリサイド層との間に生じる
接合に起因したリーク電流の総和としてのビット線への
リーク電流の増加によって、ビット線を流れる信号の振
幅低下による低電圧マージンの低下や減少、データ保持
特性(例えば、リフレッシュ特性)の低下が生じる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】論理回路においては、
寄生抵抗の低減のために、第1のトランジスタを構成す
るソース/ドレイン領域22Aにシリサイド層26を形
成する必要がある。ところで、シリサイド層26のシー
ト抵抗は、堆積させる高融点金属層25の厚さで決ま
り、厚さを厚くした方がシート抵抗は低くなる。一方、
ゲート電極20Aとゲート電極20Aとの間のソース/
ドレイン領域22A上に堆積させ得る高融点金属層25
の厚さは、ゲート電極20Aとゲート電極20Aとの間
の間隔と、ゲート電極20Aの高さとで決まるアスペク
ト比(ゲート電極の高さ/ゲート電極の間隔)によって
決定される。つまり、アスペクト比の大きい領域の高融
点金属層25の堆積厚さは、アスペクト比の小さい領域
に比べて薄くなってしまい(図32の参照番号25’を
参照)、その結果、得られるシリサイド層26の厚さも
薄くなる(図33の参照番号26’を参照)。堆積させ
るべき高融点金属層25の厚さの上限(アスペクト比の
小さい領域に形成される高融点金属層25の厚さ)は、
ソース/ドレイン領域22Aの接合リークを増加させな
い厚さに基づき決定されるので、アスペクト比の大きい
領域のシリサイド層26のシート抵抗は、無視できない
までに増加してしまう。尚、形成されるシリサイド層2
6の厚さは、堆積した高融点金属層25の厚さに比例す
る。そして、ソース/ドレイン領域22Aのシート抵抗
は、形成したシリサイド層26の厚さに反比例する。一
方、高融点金属層25の厚さを厚くすると、形成される
シリサイド層26の厚さも厚くなり、ソース/ドレイン
領域22Aの接合リークが増大する。従って、ソース/
ドレイン領域22Aのシート抵抗と、ソース/ドレイン
領域22Aの接合リークとを考慮した上で、シリサイド
層26の厚さを決定する。
【0021】従来の技術にあっては、[工程−60]に
おいて、第1のトランジスタを構成するゲート電極20
Aも、第2のトランジスタと略同じく、ポリシリコン層
13、高融点金属材料層14及び絶縁材料層15が積層
された構造である。それ故、第1のトランジスタを構成
するゲート電極20Aの高さが高い構造となっている。
それ故、第1のトランジスタが複数形成された論理回路
においては、第1のトランジスタを構成するゲート電極
20Aとゲート電極20Aとの間の間隔の小さい領域
は、[工程−60]において高融点金属層25を堆積さ
せる際、アスペクト比の大きい構造となっている。その
結果、ゲート電極20Aとゲート電極20Aとの間の間
隔の小さい領域に堆積される高融点金属層25の厚さ
は、間隔の大きい領域に比べて薄くなってしまう(図3
2の参照番号25’を参照)。
【0022】従って、本発明の目的は、例えば、大容量
のDRAMと論理回路を1チップに混載するために、D
RAMメモリトランジスタのゲート電極(ワード線)の
低抵抗化を図り、しかも、CMOSトランジスタから構
成された論理回路の特にpチャネル型MOSトランジス
タの電流駆動能力の低下を回避することができ、更に
は、論理回路を構成するCMOSトランジスタの寄生抵
抗を低減し得る集積回路、及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の半導体装置は、半導体層の第1の領域に形
成された複数の第1のトランジスタ、及び、該半導体層
の第2の領域に形成された複数の第2のトランジスタか
ら構成された半導体装置であって、第1及び第2のトラ
ンジスタのそれぞれは、ゲート電極、チャネル形成領
域、及び、ソース/ドレイン領域から成り、第1のトラ
ンジスタにおけるゲート電極の高さは、第2のトランジ
スタにおけるゲート電極の高さよりも低いことを特徴と
する。
【0024】尚、ゲート電極は、1層あるいは2層以上
の導電材料層のみから構成されている場合もあるし、1
層あるいは2層以上の導電材料層と1層あるいは2層以
上の絶縁材料層から構成されている場合もある。ゲート
電極の高さとは、ゲート電極が1層の導電材料層から構
成されている場合には、1層の導電材料層の厚さ、2層
以上の導電材料層から構成されている場合には、2層以
上の導電材料層の合計厚さ、1層あるいは2層以上の導
電材料層と1層あるいは2層以上の絶縁材料層から構成
されている場合には、これらの導電材料層と絶縁材料層
の合計厚さを意味する。
【0025】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る半導体装置の製造方法は、本発明の半導体
装置における第1のトランジスタを製造するための方法
である。即ち、本発明の第1の態様に係る半導体装置の
製造方法は、半導体層の第1の領域に形成された複数の
第1のトランジスタ、及び、該半導体層の第2の領域に
形成された複数の第2のトランジスタから構成され、第
1及び第2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電極、
チャネル形成領域、及び、ソース/ドレイン領域から成
る半導体装置における第1のトランジスタの製造方法で
あって、(A)半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成し
た後、多結晶又は非晶質のシリコン層(ポリシリコン層
又はアモルファスシリコン層)を形成し、次いで、該シ
リコン層上にキャップ層を形成した後、キャップ層及び
シリコン層をパターニングする工程と、(B)パターニ
ングされたシリコン層及びキャップ層から成る積層体の
側壁にサイドウオールを形成する工程と、(C)キャッ
プ層を除去する工程と、(D)シリコン層及び半導体層
に不純物を導入することによって、パターニングされた
シリコン層から成るゲート電極を形成し、併せて、半導
体層にソース/ドレイン領域を形成する工程と、(E)
ソース/ドレイン領域を構成する半導体層の部分、及
び、ゲート電極を構成するシリコン層の表面に、シリサ
イド層を形成する工程、を具備することを特徴とする。
【0026】本発明の第1の態様に係る半導体装置の製
造方法によって製造されるトランジスタのゲート電極
は、下から、不純物が導入されたシリコン層、その上に
形成されたシリサイド層の2層から構成される。
【0027】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体装置の製造方法は、本発明の半導体
装置を製造するための方法である。即ち、半導体層の第
1の領域に形成された複数の第1のトランジスタ、及
び、該半導体層の第2の領域に形成された複数の第2の
トランジスタから構成され、第1及び第2のトランジス
タのそれぞれは、ゲート電極、チャネル形成領域、及
び、ソース/ドレイン領域から成る半導体装置の製造方
法であって、(A)半導体層の表面にゲート絶縁膜を形
成した後、多結晶又は非晶質のシリコン層(ポリシリコ
ン層又はアモルファスシリコン層)を形成し、次いで、
少なくとも、第2のトランジスタを形成すべき領域のシ
リコン層に不純物を導入する工程と、(B)該シリコン
層上に、高融点金属材料層及び絶縁材料層を順次積層し
た後、第1のトランジスタを形成すべき領域の絶縁材料
層及び高融点金属材料層を除去する工程と、(C)全面
にキャップ層を形成した後、第2のトランジスタを形成
すべき領域のキャップ層を除去する工程と、(D)絶縁
材料層、高融点金属材料層及びシリコン層をパターニン
グすることによって第2のトランジスタを構成するゲー
ト電極を形成し、併せて、キャップ層及びシリコン層を
パターニングする工程と、(E)第2のトランジスタを
形成すべき領域の半導体層に不純物を導入することによ
って、第2のトランジスタを構成するソース/ドレイン
領域を形成する工程と、(F)第2のトランジスタを形
成すべき領域を絶縁層で被覆し、併せて、パターニング
されたシリコン層及びキャップ層から成る積層体の側壁
にサイドウオールを形成する工程と、(G)キャップ層
を除去する工程と、(H)第1のトランジスタを形成す
べき領域の半導体層及びシリコン層に不純物を導入する
ことによって、第1のトランジスタを構成するソース/
ドレイン領域及びゲート電極を形成する工程と、(I)
第1のトランジスタのソース/ドレイン領域を構成する
半導体層の部分、及び、第1のトランジスタのゲート電
極を構成するシリコン層の表面に、シリサイド層を形成
する工程、から成ることを特徴とする。
【0028】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る半導体装置の製造方法も、本発明の半導体
装置を製造するための方法である。第3の態様に係る半
導体装置の製造方法は、キャップ層を形成しない点が、
第2の態様に係る半導体装置の製造方法と異なる。即
ち、半導体層の第1の領域に形成された複数の第1のト
ランジスタ、及び、該半導体層の第2の領域に形成され
た複数の第2のトランジスタから構成され、第1及び第
2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電極、チャネル
形成領域、及び、ソース/ドレイン領域から成る半導体
装置の製造方法であって、(A)半導体層の表面にゲー
ト絶縁膜を形成した後、多結晶又は非晶質のシリコン層
(ポリシリコン層又はアモルファスシリコン層)を形成
し、次いで、少なくとも、第2のトランジスタを形成す
べき領域のシリコン層に不純物を導入する工程と、
(B)該シリコン層上に、高融点金属材料層及び絶縁材
料層を順次積層した後、第1のトランジスタを形成すべ
き領域の絶縁材料層及び高融点金属材料層を除去する工
程と、(C)絶縁材料層、高融点金属材料層及びシリコ
ン層をパターニングすることによって第2のトランジス
タを構成するゲート電極を形成し、併せて、シリコン層
をパターニングする工程と、(D)第2のトランジスタ
を形成すべき領域の半導体層に不純物を導入することに
よって、第2のトランジスタを構成するソース/ドレイ
ン領域を形成する工程と、(E)第2のトランジスタを
形成すべき領域を絶縁層で被覆し、併せて、パターニン
グされたシリコン層の側壁にサイドウオールを形成する
工程と、(F)第1のトランジスタを形成すべき領域の
半導体層及びシリコン層に不純物を導入することによっ
て、第1のトランジスタを構成するソース/ドレイン領
域及びゲート電極を形成する工程と、(G)第1のトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域を構成する半導体層の
部分、及び、第1のトランジスタのゲート電極を構成す
るシリコン層の表面に、シリサイド層を形成する工程、
から成ることを特徴とする。
【0029】尚、本発明の第2の態様若しくは第3の態
様に係る半導体装置の製造方法において、工程(A)
で、「少なくとも」第2のトランジスタを形成すべき領
域のシリコン層に不純物を導入するとは、導入する不純
物の型に依っては(より具体的には、n型不純物を導入
する場合には)、第2のトランジスタを形成すべき領域
のシリコン層だけでなく、第1のトランジスタを形成す
べき領域のシリコン層にも不純物を導入してもよいこと
を意味する。
【0030】本発明の第2の態様若しくは第3の態様に
係る半導体装置の製造方法によって製造される第1のト
ランジスタのゲート電極は、下から、不純物が導入され
たシリコン層、その上に形成されたシリサイド層の2層
から構成される。また、第2のトランジスタのゲート電
極は、下から、不純物が導入されたシリコン層、その上
に形成された高融点金属材料層、絶縁材料層、絶縁層の
4層から構成される。本発明においては、第1のトラン
ジスタのゲート電極の高さは、第2のトランジスタのゲ
ート電極の高さよりも低いが、具体的には、第1のトラ
ンジスタにおけるゲート電極と第2のトランジスタにお
けるゲート電極とは、その断面構造が異なっている。
【0031】本発明の半導体装置、あるいは又、本発明
の第1の態様〜第3の態様に係る半導体装置の製造方法
(以下、これらを総称して、単に本発明と呼ぶ場合があ
る)においては、第1のトランジスタから論理回路が構
成され、第2のトランジスタからダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ(DRAM)が構成されている構
造とすることができる。
【0032】本発明の半導体装置においては、第1のト
ランジスタのソース/ドレイン領域にシリサイド層が形
成されている構成とすることができる。また、第1のト
ランジスタにおけるゲート電極は、多結晶又は非晶質の
シリコン層(ポリシリコン層又はアモルファスシリコン
層)、及び、該シリコン層上に形成されたシリサイド層
の2層構造(ゲート電極の高さは、シリコン層とシリサ
イド層の合計厚さ)であり、第2のトランジスタにおけ
るゲート電極は、少なくとも、多結晶又は非晶質のシリ
コン層(ポリシリコン層又はアモルファスシリコン
層)、該シリコン層上に形成された高融点金属材料層、
及び、該高融点金属材料層上に形成された絶縁材料層の
3層構造(ゲート電極の高さは、シリコン層と高融点金
属材料層と絶縁材料層の合計厚さ)であることが望まし
い。尚、第2のトランジスタにおけるゲート電極は、シ
リコン層、該シリコン層上に形成された高融点金属材料
層、該高融点金属材料層上に形成された絶縁材料層、該
絶縁材料層上及びゲート電極の側壁に形成され絶縁層の
4層構造(ゲート電極の高さは、シリコン層と高融点金
属材料層と絶縁材料層と絶縁層の合計厚さ)とすること
もできる。
【0033】本発明において、ゲート電極を構成する高
融点金属材料層として、タングステン(W)層やタング
ステンシリサイド層を例示することができる。また、シ
リコン層と高融点金属材料層との間に、シリコン層を構
成するシリコン原子と高融点金属材料層を構成する金属
原子との反応を防止するために、例えば、WN、Ti
N、ZrN、HfNといった各種金属窒化物から成る反
応防止層を形成することが好ましい。
【0034】絶縁材料層を構成する絶縁材料は、第1の
トランジスタ及び第2のトランジスタを形成した後、全
面に形成される層間絶縁層を構成する絶縁材料との間に
エッチング選択比のある絶縁材料であることが好まし
く、層間絶縁層を例えば酸化シリコン系材料から構成す
る場合、絶縁材料層を窒化シリコン(SiN)層から構
成することが好ましい。
【0035】サイドウオールあるいは絶縁層を構成する
材料は、層間絶縁層を構成する絶縁材料及び半導体層と
の間にエッチング選択比のある絶縁材料であることが好
ましく、窒化シリコン(SiN)や、窒化シリコン(S
iN)層と酸化シリコン(SiO2)層の2層構造を例
示することができる。
【0036】ゲート絶縁膜は、例えば、半導体層の表面
を湿式あるいは乾式の熱酸化法にて酸化することによっ
て形成することができる。半導体層の表面を熱酸化した
後、その表面に窒化処理を施し、酸窒化シリコン(Si
ON)と酸化シリコン(SiO2)の2層、あるいは窒
化シリコン(SiN)と酸化シリコン(SiO2)の2
層から構成されたゲート絶縁膜としてもよい。
【0037】キャップ層を構成する材料は、サイドウオ
ールを構成する材料及び半導体層との間にエッチング選
択比のある材料から構成することが好ましく、導電材料
から構成しても絶縁材料から構成してもよく、例えば、
TiN、BPSG、PSG、SOG、BSG、AsS
G、PbSG、SbSGを挙げることができる。
【0038】シリサイド層は、全面に高融点金属層を形
成した後、熱処理を施すことによって、高融点金属層を
構成する金属原子と半導体層あるいはゲート電極を構成
する原子(具体的には、Si)とを反応させてシリサイ
ド層を形成し、その後、未反応の高融点金属層を除去す
る、サリサイド技術に基づき形成することができる。こ
こで、高融点金属層は、例えば、コバルト(Co)、ニ
ッケル(Ni)、白金(Pt)、チタン(Ti)、Ta
(タンタル)、Mo(モリブデン)、タングステン
(W)、パラジウム(Pd)から構成することができ
る。
【0039】本発明において、半導体層として、シリコ
ン半導体基板、スピネル上にシリコンやSi−Ge混晶
系をエピタキシャル成長させた基板、サファイヤ上にシ
リコンやSi−Ge混晶系をエピタキシャル成長させた
基板、絶縁膜上に多結晶シリコンを溶融、再結晶させた
基板を例示することができる。シリコン半導体基板とし
ては、n型の不純物がドープされたn型シリコン半導体
基板やp型の不純物がドープされたp型シリコン半導体
基板を用いることができる。
【0040】更には、半導体層として、SOI(Semico
nductor On Insulator)基板を用いることもできる。S
OI基板の製造方法として、 (1)半導体基板と支持基板とを絶縁層を介して張り合
わせた後、半導体基板を裏面から研削、研磨することに
よって、支持基板から成る支持体と、絶縁層と、研削、
研磨後の半導体基板から成る半導体層を得る、基板張り
合わせ法 (2)半導体基板上に絶縁層を形成した後、半導体基板
に水素イオンをイオン注入し、剥離層を半導体基板内部
に形成した後、半導体基板と支持基板とを絶縁層を介し
て張り合わせ、次いで、熱処理を行うことによって剥離
層から半導体基板を剥離(劈開)し、残された半導体基
板を裏面から研削、研磨することによって、支持基板か
ら成る支持体と、絶縁層と、研削、研磨後の半導体基板
から成る半導体層を得る、スマート・カット法 (3)半導体基板の内部に酸素イオンをイオン注入した
後、熱処理を行うことによって、半導体基板の内部に絶
縁層を形成し、絶縁層の下に半導体基板の一部から成る
支持体を、また、絶縁層の上に半導体基板の一部から成
る半導体層を、それぞれ得るSIMOX(Separation b
y IMplanted OXygen)法 (4)支持体に相当する半導体基板上に形成された絶縁
層上に気相又は固相で単結晶半導体層を形成することに
よって、半導体基板から成る支持体と、絶縁層と、単結
晶半導体層から成る半導体層を得る方法 (5)陽極酸化によって半導体基板の表面を部分的に多
孔質化して絶縁層を形成することによって、絶縁層の下
に半導体基板の一部から成る支持体を、また、絶縁層の
上に半導体基板の一部から成る半導体層を、それぞれ得
る方法を挙げることができる。ここで、半導体層の半導
体装置を形成する。尚、SOI基板の説明における絶縁
層は、本発明の半導体装置の製造方法における絶縁層と
は異なるものである。
【0041】SOI基板を用いた場合、素子分離領域は
以下の方法で形成することができる。 (a)半導体層上にパッド酸化膜及び窒化シリコン膜を
形成し、窒化シリコン膜及びパッド酸化膜をパターニン
グすることによって、素子分離領域形成用のマスクを形
成し、かかる素子分離領域形成用のマスクを用いて半導
体層を熱酸化することで素子分離領域を形成する、所謂
LOCOS法 (b)半導体層をパターニングすることによってトレン
チを半導体層に形成した後、トレンチ内を絶縁材料で埋
め込む、所謂STI(Shallow Trench Isolation)法 (c)上記の(1)あるいは(2)の方法に基づき基板
を準備する場合、予め、半導体基板にトレンチを形成
し、かかるトレンチ内を絶縁層で埋め込み、次いで、全
面に層間膜(例えば、SiO2膜、SiO2膜とポリシリ
コン膜の積層構造を有する膜)を形成した後、かかる半
導体基板と支持基板とをこの層間膜を介して張り合わ
せ、半導体基板を裏面から研削、研磨することによっ
て、支持基板から成る支持体と、絶縁層と、半導体基板
から成る半導体層を得る、基板張り合わせ法とSTI法
とを組合せた方法 (d)絶縁層上の半導体層を除去することによって絶縁
層を露出させることで、素子分離領域を形成するメサ
(Mesa)型素子分離領域形成法
【0042】本発明の半導体装置あるいは本発明の第2
の態様及び第3の態様に係る半導体装置の製造方法にお
いては、第1のトランジスタにおけるゲート電極の高さ
は、第2のトランジスタにおけるゲート電極の高さより
も低い。それ故、隣接する第1のトランジスタにおける
ゲート電極間の距離(間隔)とゲート電極の高さとで決
まるアスペクト比の値の最大値と最小値の差を小さくで
きるので、第1のトランジスタを構成するソース/ドレ
イン領域に最終的に形成されるシリサイド層の厚さの最
大値と最小値の差を小さくすることができる。
【0043】また、本発明の第1の態様〜第3の態様に
係る半導体装置の製造方法においては、パターニングさ
れ、露出したシリコン層に不純物を導入することによっ
てゲート電極を形成するので、シリコン層に導入された
不純物の型(n型、p型)に依存したエッチングレート
の差異によってシリコン層のパターニングが困難になる
といった問題、シリコン層に含まれた不純物が拡散して
しまうといった問題の発生を回避することが可能とな
る。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。尚、各図の(A)は、pチャネル型の第
1のトランジスタの製造工程を示し、各図の(B)は、
nチャネル型の第2のトランジスタの製造工程を示す。
【0045】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の半導体装置、本発明の第1の態様及び第2の態様に係
る半導体装置の製造方法に関する。
【0046】図12に模式的な一部断面図を示す実施の
形態1の半導体装置は、半導体層である半導体基板10
の第1の領域に形成された複数の第1のトランジスタ、
及び、半導体基板10の第2の領域に形成された複数の
第2のトランジスタから構成された半導体装置である。
尚、第1のトランジスタから論理回路が構成され、第2
のトランジスタからダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(より具体的には、DRAMメモリトランジス
タ)が構成されている。ここで、第1のトランジスタ
は、nチャネル型トランジスタ及びpチャネル型トラン
ジスタであり、第2のトランジスタは、nチャネル型ト
ランジスタであるとする。即ち、第1の領域には、論理
回路を構成する複数のnチャネル型の第1のトランジス
タ及び複数のpチャネル型の第2のトランジスタが設け
られ、第2の領域には、DRAMを構成する複数のnチ
ャネル型の第2のトランジスタが設けられている。
【0047】第1及び第2のトランジスタのそれぞれ
は、ゲート電極20A,20B、チャネル形成領域23
A,23B、及び、ソース/ドレイン領域22A,22
Bから成る。そして、第1のトランジスタにおけるゲー
ト電極20Aの高さは、第2のトランジスタにおけるゲ
ート電極20Bの高さよりも低い。第1のトランジスタ
におけるゲート電極20Aは、不純物が導入された多結
晶のシリコン層(ポリシリコン層13)、及び、ポリシ
リコン層13上に形成されたシリサイド層26の2層構
造である。一方、第2のトランジスタにおけるゲート電
極20Bは、実施の形態1においては、不純物が導入さ
れた多結晶のシリコン層(ポリシリコン層13)、ポリ
シリコン層13上に形成されたタングステン(W)から
成る高融点金属材料層14、高融点金属材料層14上に
形成された絶縁材料層15、及び、絶縁材料層15上に
形成された絶縁層24の4層構造である。尚、絶縁層2
4はゲート電極20Bの側壁を被覆している。第1のト
ランジスタにおけるゲート電極20Aの高さは、ポリシ
リコン層13とシリサイド層26の合計厚さである。ま
た、第2のトランジスタにおけるゲート電極20Bの高
さは、ポリシリコン層13と高融点金属材料層14と絶
縁材料層15と絶縁層24の合計厚さである。また、第
1のトランジスタのソース/ドレイン領域22Aには、
シリサイド層26が形成されており、ゲート電極20A
の側壁にはサイドウオール24Aが形成されている。図
において、参照番号11は素子分離領域、参照番号12
A,12Bはゲート絶縁膜である。
【0048】以下、半導体基板等の模式的な一部断面図
である図1〜図20を参照して、実施の形態1における
半導体装置の製造方法を説明する。
【0049】[工程−100]先ず、半導体層であるシ
リコン半導体基板から成る半導体基板10の表面にゲー
ト絶縁膜12A,12Bを形成した後、ポリシリコン層
13を形成し、次いで、少なくとも、第2のトランジス
タを形成すべき領域のポリシリコン層13に不純物を導
入する。
【0050】具体的には、先ず、p型シリコン半導体基
板から成る半導体基板10の所定の領域に素子分離領域
11を形成する。素子分離領域11の構造は、図に示す
ようにシャロウ・トレンチ構造を有していてもよいし、
LOCOS構造を有していてもよいし、シャロウ・トレ
ンチ構造とLOCOS構造の組合せであってもよい。そ
の後、論理回路を構成するnチャネル型の第1のトラン
ジスタを形成すべき領域の半導体基板10にp型ウエル
を、pチャネル型の第1のトランジスタを形成すべき領
域の半導体基板10にn型ウエルを形成する。また、D
RAMを構成するnチャネル型の第2のトランジスタを
形成すべき領域の半導体基板10にn型ウエルを形成
し、このn型ウエル内にp型ウエルを形成する(即ち、
ツインウエル構造を形成する)。論理回路を構成する第
1のトランジスタを形成すべき領域の半導体基板10
と、DRAMを構成する第2のトランジスタを形成すべ
き領域の半導体基板10とにおける不純物プロファイル
は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。ウエ
ルの形成は、例えば、イオン注入法によって行うことが
できる。n型ウエルを形成するためには、リン(P)を
500keV程度の加速エネルギーでイオン注入すれば
よい。一方、p型ウエルを形成するためには、ボロン
(B)を250keV程度の加速エネルギーでイオン注
入すればよい。各ウエルの図示は省略した。また、n型
ウエルにおいてパンチスルーストップイオン注入にあっ
ては、リン(P)を300keV程度の加速エネルギー
でイオン注入すればよい。一方、p型ウエルにおいてパ
ンチスルーストップイオン注入にあっては、ボロン
(B)を100keV程度の加速エネルギーでイオン注
入すればよい。更には、nチャネル型トランジスタの閾
値電圧Vth調整のためのイオン注入にあっては、ボロン
(B)を10keV程度の加速エネルギーで注入すれば
よい。一方、pチャネル型トランジスタの閾値電圧Vth
調整のためのイオン注入にあっては、ヒ素(As)を7
0keV程度の加速エネルギーでイオン注入すればよ
い。注入量は、それぞれ、1×1012/cm2のオーダ
ーとすればよい。
【0051】その後、半導体基板10の表面に、例え
ば、厚さ2.5nmのゲート絶縁膜12A,12Bを熱
酸化法にて形成する。第1のトランジスタを形成すべき
領域の半導体基板10におけるゲート絶縁膜12Aの厚
さと、第2のトランジスタを形成すべき領域の半導体基
板10におけるゲート絶縁膜12Bの厚さは、同じであ
ってもよいし、前者の厚さを後者の厚さよりも薄くして
もよい。半導体基板10へのボロンの突き抜けを防止す
るために、所望に応じて、酸化シリコン(SiO 2)か
ら成るゲート絶縁膜の表面に窒化処理を施してもよい。
次いで、全面に、CVD法にて、不純物を含有していな
い厚さ約0.1μmのポリシリコン層13を形成する。
【0052】次に、第2のトランジスタを形成すべき領
域のポリシリコン層13及びnチャネル型の第1のトラ
ンジスタを形成すべき領域のポリシリコン層13にn型
不純物をイオン注入法にて導入する。例えば、リン
(P)を10keVの加速エネルギーでイオン注入すれ
ばよく、注入量は1×1015/cm2のオーダーとすれ
ばよい(図1参照)。尚、pチャネル型の第1のトラン
ジスタを形成すべき領域のポリシリコン層13には、こ
の段階では不純物を導入しない。
【0053】[工程−110]その後、ポリシリコン層
13上に、高融点金属材料層14及び絶縁材料層15を
順次積層した後、第1のトランジスタを形成すべき領域
の絶縁材料層15及び高融点金属材料層14を除去す
る。具体的には、ポリシリコン層13上に窒化タングス
テン膜から成る反応防止層(図示せず)を形成し、更
に、タングステンから成る高融点金属材料層14、窒化
シリコン(SiN)から成る絶縁材料層15を形成する
(図2参照)。反応防止層の厚さを5nm、タングステ
ンから成る高融点金属材料層14の厚さを50nm、窒
化シリコン(SiN)から成る絶縁材料層15の厚さを
0.15μmとする。尚、ポリシリコン層13にはp型
不純物であるボロンが含有されていないので、ポリシリ
コン層13からのボロンの拡散が生じることはない。
【0054】次いで、リソグラフィ法に基づき、第2の
トランジスタを形成すべき領域の絶縁材料層15上にレ
ジスト層(図示せず)を形成し、かかるレジスト層をエ
ッチング用マスクとして、第1のトランジスタを形成す
べき領域の絶縁材料層15及び高融点金属材料層14
(実施の形態1においては、更に反応防止層)をドライ
エッチング法あるいはウェットエッチング法にて除去し
た後、レジスト層を除去する(図3参照)。
【0055】[工程−120]その後、全面に、窒化チ
タン(TiN)から成るキャップ層16をスパッタ法に
て形成する(図4参照)。キャップ層16の厚さを、例
えば0.1μmとする。次いで、第2のトランジスタを
形成すべき領域のキャップ層16を除去する(図5参
照)。具体的には、第1のトランジスタを形成すべき領
域のキャップ層16上にリソグラフィ法に基づきレジス
ト層(図示せず)を形成し、かかるレジスト層をエッチ
ング用マスクとして、第2のトランジスタを形成すべき
領域のキャップ層16をドライエッチング法あるいはウ
ェットエッチング法にて除去した後、レジスト層を除去
する。
【0056】[工程−130]次に、絶縁材料層15、
高融点金属材料層14及びシリコン層13をパターニン
グすることによって第2のトランジスタを構成するゲー
ト電極20Bを形成し、併せて、キャップ層16及びシ
リコン層13をパターニングする(図6参照)。パター
ニングは、リソグラフィ法及びエッチング法といった公
知の方法に基づき行うことができる。尚、pチャネル型
の第1のトランジスタを形成すべき領域のポリシリコン
層13にはp型不純物が含有されていないので、n型不
純物を含有したポリシリコン層とp型不純物を含有した
ポリシリコン層のエッチングレートが異なることに起因
した問題の発生を回避することができる。
【0057】以上の工程により、本発明の第1の態様に
係る半導体装置の製造方法における第1の工程、即ち、
半導体層である半導体基板10の表面にゲート絶縁膜1
2Aを形成した後、ポリシリコン層13を形成し、次い
で、ポリシリコン層13上にキャップ層16を形成した
後、キャップ層16及びポリシリコン層13をパターニ
ングする工程が完了する。
【0058】尚、その後、ポリシリコン層13の側面を
酸化し、側面に酸化シリコン(SiO2)膜を形成して
もよい。これによって、ポリシリコン層13の側面下端
部近傍のゲート絶縁膜12A,12Bの膜厚が若干厚く
なる結果、最終的に形成されるゲート電極の側壁下端部
における電界の緩和を図ることができ、DRAMのリフ
レッシュ特性の向上を図ることができるし、ゲート絶縁
膜の薄膜化に伴うリーク電流の発生を防止することがで
きる。
【0059】[工程−140]その後、第2のトランジ
スタを形成すべき領域の半導体基板10にn型不純物を
導入することによって、第2のトランジスタを構成する
ソース/ドレイン領域22Bを形成する(図7参照)。
【0060】具体的には、第2のトランジスタを構成す
るゲート電極20Bをイオン注入用マスクとしてイオン
注入を行う。例えば、リン(P)を20keVの加速エ
ネルギーでイオン注入すればよい。また、注入量を1×
1013/cm2のオーダーとすればよい。
【0061】併せて、nチャネル型の第1のトランジス
タを形成すべき領域の半導体基板10に対しては、例え
ば、ヒ素(As)を、5keVの加速エネルギーにて、
注入量を1×1014/cm2のオーダーとしてイオン注
入を行い、pチャネル型の第1のトランジスタを形成す
べき領域の半導体基板10に対しては、例えば、BF 2
を、4keVの加速エネルギーにて、注入量を1×10
14/cm2のオーダーとしてイオン注入を行うことによ
って、LDD構造あるいはエクステンション領域21A
を形成することができる。尚、第1のトランジスタにお
いて、短チャネル効果が顕著となる場合には、ポケット
イオン注入を行ってもよい。また、イオン注入により半
導体基板10中に形成される結晶欠陥のために生じる増
速拡散によって半導体基板10中の不純物の再分布が顕
著となる場合には、この工程の後に、結晶欠陥回復のた
めの熱処理(RTA処理)を行ってもよい。
【0062】[工程−150]次に、第2のトランジス
タを形成すべき領域を絶縁層24で被覆し、併せて、パ
ターニングされたポリシリコン層13及びキャップ層1
6から成る積層体の側壁にサイドウオール24Aを形成
する(図8参照)。あるいは又、パターニングされたポ
リシリコン層13及びキャップ層16から成る積層体の
側壁にサイドウオール24Aを形成する。具体的には、
CVD法にて、厚さ約30nmの窒化シリコン(Si
N)膜、厚さ40nmの酸化シリコン(SiO2)膜を
全面に堆積させ、次いで、第2のトランジスタを形成す
べき領域をリソグラフィ法に基づきレジスト層(図示せ
ず)で被覆し、エッチバック法にて第1のトランジスタ
を形成すべき領域の酸化シリコン膜及び窒化シリコン膜
をエッチバックする。酸化シリコン膜のエッチバックに
よる除去量を40nm、窒化シリコン膜のエッチバック
による除去量を30nmとする。第2のトランジスタを
形成すべき領域は、窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜
の2層から成る絶縁層24で被覆されている。一方、パ
ターニングされたポリシリコン層13及びキャップ層1
6から成る積層体の側壁には、窒化シリコン膜及び酸化
シリコン膜の2層の絶縁層24から成るサイドウオール
24Aが形成される。
【0063】[工程−160]その後、キャップ層16
を除去する(図9参照)。具体的には、第1のトランジ
スタを構成するポリシリコン層13上の窒化チタンから
成るキャップ層16を、例えば、アンモニアと過酸化水
素水と純水の混合液を用いたウェットエッチング法に基
づき、選択的に除去する。これによって、第1のトラン
ジスタのゲート電極を構成するポリシリコン層13が露
出する。
【0064】[工程−170]次に、第1のトランジス
タを形成すべき領域の半導体基板10及びポリシリコン
層13に不純物を導入することによって、第1のトラン
ジスタを構成するソース/ドレイン領域22A及びゲー
ト電極20Aを形成する(図10参照)。具体的には、
第1のトランジスタを形成すべき領域におけるパターニ
ングされたポリシリコン層13及びサイドウオール24
Aをイオン注入用マスクとして、イオン注入を行う。n
チャネル型の第1のトランジスタに関しては、ヒ素(A
s)を40keVの加速エネルギーでイオン注入し、注
入量を1×1015/cm2のオーダーとすればよい。一
方、pチャネル型の第1のトランジスタに関しては、B
2を20keVの加速エネルギーでイオン注入し、注
入量を1×1015/cm2のオーダーとすればよい。更
に、これらのイオン注入された不純物の活性化アニール
を行う。活性化アニールは、例えば、RTAにより、窒
素雰囲気中、1000゜C、10秒とすることができ
る。
【0065】[工程−180]その後、第1のトランジ
スタのソース/ドレイン領域22Aを構成する半導体基
板10の部分、及び、第1のトランジスタのゲート電極
20Aを構成するポリシリコン層13の表面に、サリサ
イド技術に基づきシリサイド層26を形成する。あるい
は又、ソース/ドレイン領域22Aを構成する半導体基
板10の部分、及び、ゲート電極20Aを構成するポリ
シリコン層13の表面に、シリサイド層26を形成す
る。具体的には、例えば、コバルト(Co)から成り、
厚さ約10nmの高融点金属層25をスパッタ法にて全
面に製膜した後(図11参照)、N 2100%雰囲気又
はN2/Ar雰囲気(大気圧)中で、550゜C、30
秒の条件のRTA法に基づき熱処理を施す。これによっ
て、Co原子と、半導体基板10やポリシリコン層13
を構成するSi原子とが反応してコバルトシリサイド
(CoSi2)層26が形成される。サイドウオール2
4Aや素子分離領域11上、絶縁層24上の高融点金属
層25は未反応であり、そのまま残る。次いで、硫酸と
過酸化水素水と純水の混合溶液中で未反応の高融点金属
層25を除去し、再度、N2100%雰囲気又はN2/A
r雰囲気(大気圧)中で、800゜C、30秒の条件の
RTA法に基づき熱処理を施す(図12参照)。これに
よって、コバルトシリサイド層26の低抵抗化を図るこ
とができる。尚、第2のトランジスタを構成するソース
/ドレイン領域22Bは絶縁層24で覆われているの
で、かかるソース/ドレイン領域22Bにシリサイド層
が形成されることはない。
【0066】第1のトランジスタを構成するゲート電極
20Aは、下から、不純物が導入されたポリシリコン層
13、その上に形成されたシリサイド層26の2層から
構成されている。第1のトランジスタを構成するゲート
電極20Aの高さは約0.1μmである。一方、第2の
トランジスタのゲート電極20Bは、下から、不純物が
導入された厚さ約0.1μmのポリシリコン層13、そ
の上に形成された厚さ約0.05μmの高融点金属材料
層14、厚さ約0.15μmの絶縁材料層15、厚さ約
0.07μmの絶縁層24の4層から構成される。従っ
て、第2のトランジスタを構成するゲート電極20Bの
高さは、約0.37μmである。このように、第1のト
ランジスタにおけるゲート電極20Aの高さが、第2の
トランジスタにおけるゲート電極20Bの高さよりも低
いので、第1のトランジスタにおけるアスペクト比
((ゲート電極の高さ/ゲート電極の間隔)の最大値と
最小値と差を小さくすることができ、第1のトランジス
タを構成するソース/ドレイン領域に形成されたシリサ
イド層26の厚さの最大値と最小値の差を小さくするこ
とができる。
【0067】[工程−190]以降、層間絶縁層、コン
タクトプラグ、DRAMキヤバシタ、配線等を形成し、
DRAM混載ロジックLSIを完成させる。具体的に
は、例えば、酸化シリコン(SiO2)から成る第1の
層間絶縁層31をCVD法にて全面に形成し、化学的機
械的研磨法(CMP法)等によって第1の層間絶縁層3
1の平坦化処理を行う。次いで、全面に、ポリシリコン
から成るハードマスク層32をCVD法にて形成する。
その後、リソグラフィ法及びドライエッチング法に基づ
き、ハードマスク層32に開口部を形成する。次いで、
開口部内を含むハードマスク層32上にポリシリコン層
を形成し、かかるポリシリコン層をエッチバックするこ
とによって、開口部内に開口部径縮小用マスク33を形
成する。この状態におけるDRAMの領域を模式的に図
13に示す。尚、論理回路の領域においても、層間絶縁
層31及びハードマスク層32は形成されているが、開
口部及び開口部径縮小用マスク33は形成されていな
い。開口部径縮小用マスク33によって縮径された開口
部の直径を約80nmとする。即ち、開口部の底部の直
径は約80nmである。場合によっては、ハードマスク
層32を形成すること無く、レジスト材料から成るマス
ク層を形成し、かかるマスク層をエッチング用マスクと
して用いて第1の層間絶縁層31に開口部を形成しても
よい。
【0068】そして、ハードマスク層32及び開口部径
縮小用マスク33をエッチング用マスクとして用いて、
ドライエッチング法に基づき、第2のトランジスタを構
成するソース/ドレイン領域22Bに達する開口部34
を、第1の絶縁材料層31に形成する。絶縁層24が形
成されているので、開口部34内にゲート電極20Bが
露出することを防止でき、次に形成するコンタクトプラ
グとゲート電極20Bとの間の短絡発生を確実に防止す
ることができる。その後、開口部34の底部に露出した
第2のトランジスタを構成するソース/ドレイン領域2
2Bにn型不純物をイオン注入して不純物含有領域を形
成し(即ち、コンタクト補償イオン注入を実施し)、開
口部34内に形成されるコンタクトプラグとソース/ド
レイン領域22Bとの間の接触抵抗の低減を図ることが
好ましい。
【0069】その後、開口部34内を含む全面に、ポリ
シリコンあるいはアモルファスシリコンから成り、不純
物を含有するシリコン層を堆積させ、エッチバック法あ
るいはCMP法によって、かかるシリコン層、ハードマ
スク層32及び開口部径縮小用マスク33を除去し、導
電材料である不純物を含有するシリコン層によって開口
部34内を埋め込み、コンタクトプラグ35(ビット線
用のコンタクトプラグ及びノード用のコンタクトプラ
グ)を完成させる。
【0070】その後、不純物含有領域中の不純物の活性
化及びコンタクトプラグ35中の不純物の活性化のため
に、RTA法にて800〜850゜Cの熱処理を行う。
この熱処理は、論理回路を構成する第1のトランジスタ
の製造プロセスに不要なプロセスであるが、トランジス
タの特性への影響が無視できる程度の短時間の熱処理で
ある。
【0071】次いで、コンタクトプラグ35の頂面上を
含む第1の層間絶縁層31上にコンタクトプラグ35と
ビット線を電気的に分離するため、厚さ約20nmの酸
化シリコン(SiO2)から成る第1の絶縁膜36を形
成する。この状態を図15に示す。尚、論理回路の領域
においても、層間絶縁層31上に第1の絶縁膜36を形
成する。
【0072】次に、ビット線用のコンタクトプラグ35
上を含む第1の絶縁膜36上に、ビット線37を形成す
る(図16参照)。具体的には、ビット線用のコンタク
トプラグ35上の第1の絶縁膜36に開口部を形成し、
次いで、厚さ10〜20nmのチタン(Ti)層、厚さ
約20nmのTiN層、厚さ約100nmのタングステ
ン層を順次、スパッタ法にて形成し、タングステン層、
TiN層、チタン層をパターニングすればよい。尚、図
においては、ビット線37を1層で表した。このような
ビット線構成により、ビット線37の低抵抗化を実現で
き、ビット線イコライズ速度の向上を図ることができ、
高速アクセスが実現できる。尚、このビット線37の形
成時、同時に、論理回路を構成する第1のトランジスタ
における局所配線も形成することができる。ビット線の
構成として、その他、タングステン層/TiN層の積層
構成、タングステン層/WN層/ポリシリコン層の積層
構成を例示することができる。
【0073】その後、全面に第2の層間絶縁層40を形
成し、ノード用のコンタクトプラグ35の上方の第2の
層間絶縁層40に開口部を形成し、かかる開口部内をタ
ングステンで埋め込み、ノードコンタクトプラグ41を
形成する。具体的には、超解像法や、先に説明したハー
ドマスク層と開口部径縮小用マスクとの組合せによっ
て、第2の層間絶縁層40に直径100nm程度の開口
部を形成し、開口部内を含む第2の層間絶縁層上にチタ
ン層、TiN層をスパッタ法にて形成した後、開口部内
を含む全面にCVD法にてタングステン層を形成する。
そして、第2の層間絶縁層40上のタングステン層、T
iN層、チタン層をエッチバック法やCMP法に基づき
選択的に除去することによって、ノードコンタクトプラ
グ41を得ることができる。尚、図においては、ノード
コンタクトプラグ41を1層で表した。
【0074】次に、ノードコンタクトプラグ41の頂面
上を含む第2の層間絶縁層40上に厚さ約100nmの
第2の絶縁膜42を形成した後(DRAMの領域に関し
ては、図17参照)、第2の絶縁膜42、第2の層間絶
縁層40、第1の絶縁膜36、第1の層間絶縁層31を
貫通し、論理回路を構成する第1のトランジスタのソー
ス/ドレイン領域22A及びゲート電極20Aに達する
開口部43を設ける(図18参照)。尚、ゲート電極2
0Aに達する開口部の図示は省略した。サイドウオール
24Aが形成されているので、次に形成するコンタクト
プラグとゲート電極20Aとの間の短絡発生を確実に防
止することができる。
【0075】その後、第1のトランジスタを構成するソ
ース/ドレイン領域22Aに水素を導入するシンタリン
グ処理を行う。シンタリング処理は、約400゜Cの水
素ガス雰囲気での熱処理とすることができる。
【0076】DRAMを構成するキャパシタを形成する
とき、一般に使用されている窒化膜系の誘電体材料に
は、700〜800゜C程度の高温プロセスが必要とさ
れる。キャパシタとして、600゜C以下の低温プロセ
スで形成が可能なMIM(Metal-Insulator-Metal)構
造を適用することもできるが、その後、論理回路を構成
する第1のトランジスタのソース/ドレイン領域にコン
タクトプラグを形成するとき、バリアメタルやグルーレ
イヤーの特性向上のため、650゜C程度の熱処理が必
要とされる。然るに、このような650゜C程度の熱処
理を行うと、MIM構造を有するキャパシタの特性が低
下する虞がある。また、MIM構造のキャパシタを構成
する誘電体薄膜には、一般に、金属酸化物が使用される
が、かかる誘電体薄膜は、酸素欠陥によってリークが発
生し、特性が低下するので、高温の還元性雰囲気に誘電
体薄膜を曝すことは好ましくない。即ち、MIM構造の
キャパシタを形成した後に、論理回路を構成する第1の
トランジスタのソース/ドレイン領域に水素を導入する
シンタリング処理は、出来る限り避けたい処理である。
【0077】実施の形態1においては、キャパシタの形
成前に、シンタリング処理や論理回路を構成する第1の
トランジスタのソース/ドレイン領域にコンタクトプラ
グを形成するので、上述の問題が発生することがない。
【0078】その後、開口部43内を含む第2の絶縁膜
42上にTiNから成る密着層(図示せず)をスパッタ
法にて形成し、密着層の緻密化のために650゜C前後
のRTA処理を行う。このとき、タングステンから成る
ノードコンタクトプラグ41と、シリコンから成るノー
ド用のコンタクトプラグ35との接続境界領域におい
て、シリサイド化が生じる結果、ノードコンタクトプラ
グ41とノード用のコンタクトプラグ35との良好なる
接続を確保することができる。そして、開口部43内を
含む全面にCVD法にてタングステン層を形成した後、
第2の絶縁膜42上のタングステン層、TiN層をエッ
チバック法やCMP法に基づき選択的に除去することに
よって、コンタクトプラグ44を得ることができる。
尚、図においては、コンタクトプラグ44を1層で表し
た。
【0079】次に、TiN/Al−Cu/TiN/Ti
(=50/400/20/20nm)の積層構成を有す
る配線45を、スパッタ法、リソグラフィ法及びドライ
エッチング法に基づき形成する。DRAMを構成するキ
ャパシタの形成によって大きな段差が生じる前に配線4
5を形成するので、容易に、且つ、高い信頼性を有する
配線45、コンタクトプラグ44を得ることができる。
尚、配線45を1層で表した。その後、全面に第3の層
間絶縁層46を形成する(図19参照)。尚、キャパシ
タを形成する前に、配線45を形成するので、コンタク
トプラグ44の深さが左程深くなることがない。
【0080】次いで、第3の層間絶縁層46に記憶ノー
ド形状を有する凹部を、その底部にノードコンタクトプ
ラグ41が露出するように形成する。その後、WNやT
iN等の耐酸化性に優れた金属、あるいは、RuやIr
等の酸化物が導電性を有する金属あるいは金属酸化物か
ら成る薄膜を、凹部内を含む第3の層間絶縁層46上に
50nm程度、堆積させる。次いで、レジスト材料やB
PSG、SOGといった第3の層間絶縁層46に対して
選択的に除去できる材料で凹部内を埋め込み、エッチバ
ック法やCMP法に基づき、第3の層間絶縁層46上の
薄膜を除去した後、凹部内を埋め込んだ材料を除去する
ことによって、凹部内に記憶ノード電極47を形成する
ことができる。その後、凹部内の記憶ノード電極47上
を含む第3の層間絶縁層46上に、厚さ10nm程度の
Ta25から成る誘電体薄膜48を形成し、400〜4
50゜Cに加熱した状態で紫外線を誘電体薄膜48に照
射し、次いで、オゾンガス雰囲気中で10分程度のアニ
ール処理を施す。これによって、誘電体薄膜48は非晶
質状態のままであるが、膜中の酸素欠陥が十分に消失
し、残留カーボンも除去されて、良好なる膜質のキャパ
シタ誘電体薄膜となる。その後、全面に厚さ約100n
mのTiN層あるいはタングステン層をスパッタ法にて
形成し、リソグラフィ法及びエッチング法に基づき、T
iN層あるいはタングステン層及び誘電体薄膜48をパ
ターニングする。こうして、TiN層あるいはタングス
テン層から成るセルプレート49を得ることができる
(図20参照)。以上のキャパシタ形成工程において大
きな段差が生じることはない。尚、記憶ノード電極47
は各第2のトランジスタ毎に設けられており、誘電体薄
膜48及びセルプレート49は複数(若しくは全て)の
第2のトランジスタに共通である。
【0081】その後、全面に第4の層間絶縁層を形成
し、セルプレート49及び配線45の上方の第4の層間
絶縁層に開口部を形成し、かかる開口部内を導電材料で
埋め込み、接続孔を形成する。その後、接続孔上を含む
第4の層間絶縁層上に配線材料層を形成し、かかる配線
材料層をパターニングすることによって、第2の配線を
形成することができる。尚、配線45と第2の配線を形
成する間の工程においてキャパシタ構造を形成するの
で、第2の配線のためのコンタクトプラグの深さは、従
来の論理回路とDRAMとが混載された半導体装置にお
けるコンタクトプラグの深さよりも浅くすることができ
る。
【0082】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の半導体装置及び本発明の第3の態様に係る半導体装置
の製造方法に関する。
【0083】図25に模式的な一部断面図を示す実施の
形態2の半導体装置も、第1のトランジスタにおけるサ
イドウオール124Aの構造が、実施の形態1にて説明
した半導体装置の第1のトランジスタにおけるサイドウ
オール24Aの構造と若干相違している点を除き、実質
的に同じ構造を有するので、実施の形態2における半導
体装置の詳細な説明は省略する。
【0084】以下、半導体基板等の模式的な一部断面図
である図21〜図25を参照して、実施の形態2の半導
体装置の製造方法を説明するが、実施の形態2の半導体
装置の製造方法は、キャップ層を形成しない点が、実施
の形態1の半導体装置の製造方法と異なる。
【0085】[工程−200]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、半導体層であるシリコ
ン半導体基板から成る半導体基板10の表面にゲート絶
縁膜12A,12Bを形成した後、ポリシリコン層13
を形成し、次いで、少なくとも、第2のトランジスタを
形成すべき領域のポリシリコン層13に不純物を導入す
る。
【0086】[工程−210]その後、実施の形態1の
[工程−110]と同様にして、ポリシリコン層13上
に、高融点金属材料層14及び絶縁材料層15を順次積
層した後、第1のトランジスタを形成すべき領域の絶縁
材料層15及び高融点金属材料層14を除去する。
【0087】[工程−220]その後、実施の形態1の
[工程−130]と略同様にして、絶縁材料層15、高
融点金属材料層14及びシリコン層13をパターニング
することによって第2のトランジスタを構成するゲート
電極20Bを形成する。併せて、ポリシリコン層13を
パターニングする(図21参照)。パターニングは、リ
ソグラフィ法及びエッチング法といった公知の方法に基
づき行うことができる。尚、pチャネル型の第1のトラ
ンジスタを形成すべき領域のポリシリコン層13にはp
型不純物が含有されていないので、n型不純物を含有し
たポリシリコン層とp型不純物を含有したポリシリコン
層のエッチングレートが異なることに起因した問題の発
生を回避することができる。その後、ポリシリコン層1
3の側面を酸化し、側面に酸化シリコン(SiO2)膜
を形成してもよい。
【0088】[工程−230]その後、実施の形態1の
[工程−140]と同様にして、第2のトランジスタを
形成すべき領域の半導体基板10にn型不純物を導入す
ることによって、第2のトランジスタを構成するソース
/ドレイン領域22Bを形成する(図22参照)。尚、
併せて、第1のトランジスタを形成すべき領域の半導体
基板10に、LDD構造あるいはエクステンション領域
21Aを形成する。
【0089】[工程−240]次に、実施の形態1の
[工程−150]と略同様にして、第2のトランジスタ
を形成すべき領域を絶縁層24で被覆し、併せて、パタ
ーニングされたポリシリコン層13の側壁にサイドウオ
ール124Aを形成する(図23参照)。
【0090】[工程−250]次に、実施の形態1の
[工程−170]と同様にして、第1のトランジスタを
形成すべき領域の半導体基板10及びポリシリコン層1
3に不純物を導入することによって、第1のトランジス
タを構成するソース/ドレイン領域22A及びゲート電
極20Aを形成する(図24参照)。
【0091】[工程−260]その後、実施の形態1の
[工程−180]と同様にして、第1のトランジスタの
ソース/ドレイン領域22Aを構成する半導体基板10
の部分、及び、第1のトランジスタのゲート電極20A
を構成するポリシリコン層13の表面に、サリサイド技
術に基づきシリサイド層26を形成する(図25参
照)。
【0092】第1のトランジスタを構成するゲート電極
20A及び第2のトランジスタのゲート電極20Bの構
造、高さは、実施の形態1における第1のトランジスタ
を構成するゲート電極20A及び第2のトランジスタの
ゲート電極20Bの構造、高さと同じである。
【0093】[工程−270]以降、実施の形態1の
[工程−190]と同様の方法で、層間絶縁層、コンタ
クトプラグ、DRAMキヤバシタ、配線等を形成し、D
RAM混載ロジックLSIを完成させる。
【0094】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明した半導体装置の構造、
半導体装置の製造において使用した材料、加工条件、イ
オン注入条件等は例示であり、適宜変更することができ
る。第2のトランジスタはDRAMに限定するものでは
ない。場合によっては、絶縁材料層15の形成を省略し
て、絶縁層24のみを形成してもよい。また、サイドウ
オール24Aを形成するとき、第2のトランジスタを形
成すべき領域の絶縁層24を除去してもよい。
【0095】
【発明の効果】本発明の半導体装置あるいは本発明の第
2の態様及び第3の態様に係る半導体装置の製造方法に
おいては、第1のトランジスタにおけるゲート電極の高
さが、第2のトランジスタにおけるゲート電極の高さよ
りも低いので、隣接する第1のトランジスタにおけるゲ
ート電極間の距離(間隔)とゲート電極の高さとで決ま
るアスペクト比の値の最大値と最小値の差を小さくでき
る。その結果、第1のトランジスタを構成するソース/
ドレイン領域に最終的に形成されるシリサイド層の厚さ
の最大値と最小値の差を小さくすることができ、論理回
路を構成するCMOSトランジスタの寄生抵抗を低減す
ることが可能となる。
【0096】また、本発明の第1の態様〜第3の態様に
係る半導体装置の製造方法においては、パターニングさ
れ、露出したシリコン層に不純物を導入することによっ
てゲート電極を形成するので、シリコン層に導入された
不純物の型(n型、p型)に依存したエッチングレート
の差異によってシリコン層のパターニングが困難になる
といった問題を回避することができる。
【0097】しかも、シリコン層中に含まれたボロンに
対して熱処理が加えられるのは、基本的には、シリコン
層中に導入されたボロンを活性化するための1回の熱処
理のみである。従って、シリコン層に含まれた不純物が
高融点金属材料層や半導体層に拡散してしまい、シリコ
ン層中のボロン濃度が低下するといった問題の発生を回
避することができる。これによって、CMOS論理回路
における特にpチャネル型の第1のトランジスタの電流
駆動能力の低下を回避することができる。
【0098】また、DRAMを構成する第2のトランジ
スタのゲート電極(ワード線)には高融点金属材料層が
形成され、論理回路を構成する第1のトランジスタのゲ
ート電極にはシリサイド層が形成されているので、どち
らのトランジスタにおいてもゲート電極の低抵抗化が達
成できる。それ故、大容量のDRAMと論理回路を1チ
ップに混載することが可能となる。
【0099】しかも、第2のトランジスタを構成するソ
ース/ドレイン領域にシリサイド層が形成されることが
ないので、DRAMメモリセル特性の低下といった問題
の発生を回避することができる。
【0100】更には、第1のトランジスタにあっては、
ゲート電極の側壁にサイドウオールが形成されているの
で、ソース/ドレイン領域ヘのコンタクトプラグ形成に
おいて、層間絶縁層に開口部を形成する際、合わせずれ
により開口部がゲート電極側にシフトしたとしても、ゲ
ート電極とコンタクトプラグとの距離が確保され、ゲー
ト電極とコンタクトプラグとの間の耐圧が劣化すること
はない。また、第2のトランジスタにおいても、ゲート
電極に絶縁層を形成すれば、ソース/ドレイン領域への
コンタクトプラグ形成において、層間絶縁層に開口部を
形成する際、合わせずれにより開口部がゲート電極側に
シフトしたとしても、ゲート電極とコンタクトプラグと
の距離が確保されるので、ゲート電極とコンタクトプラ
グとの間の耐圧が低下することはない。
【0101】また、本発明の第2の態様若しくは第3の
態様に係る半導体装置の製造方法においては、第2のト
ランジスタを構成するソース/ドレイン領域が絶縁層で
被覆された状態で第1のトランジスタを形成すべき領域
の半導体層を露出させるので、このとき、第2のトラン
ジスタを形成すべき領域の半導体層がエッチングによっ
て掘られたり、エッチングダメージ(所謂、半導体基板
におけるサブオキサイドの生成やカーボンの叩き込み)
が生じることがなく、第2のトランジスタの特性が低下
することを防止し得る。
【0102】以上の結果として、サリサイド技術及びデ
ュアルゲート技術を含む高速論理回路製造プロセスと汎
用のDRAM製造プロセスとの間の良好なる整合性を達
成することができる。即ち、標準的な論理回路プロセス
に付加的なDRAMプロセスを加えることによって、論
理回路とDRAMとが混載された半導体装置を容易に得
ることができる。また、今後の流通が期待されるIPの
ライブラリとして、DRAMメモリセルを準備すること
が可能となる。更には、シリサイド層を形成すべきでな
い領域の半導体層を容易に得ることができるので、静電
破壊強度の高い入出力回路の保護素子や高抵抗素子を同
時に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の半導体装置の製造方法を
説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図であ
る。
【図2】図1に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図3】図2に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図4】図3に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図5】図4に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図6】図5に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図7】図6に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図8】図7に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図9】図8に引き続き、発明の実施の形態1の半導体
装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式的
な一部断面図である。
【図10】図9に引き続き、発明の実施の形態1の半導
体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模式
的な一部断面図である。
【図11】図10に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図12】図11に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図13】図12に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図14】図13に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図15】図14に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図16】図15に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図17】図16に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図18】図17に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図19】図18に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図20】図19に引き続き、発明の実施の形態1の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図21】発明の実施の形態2の半導体装置の製造方法
を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面図で
ある。
【図22】図21に引き続き、発明の実施の形態2の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図23】図22に引き続き、発明の実施の形態2の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図24】図23に引き続き、発明の実施の形態2の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図25】図24に引き続き、発明の実施の形態2の半
導体装置の製造方法を説明するための半導体基板等の模
式的な一部断面図である。
【図26】従来の半導体装置の製造方法を説明するため
の半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図27】図26に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図28】図27に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図29】図28に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図30】図29に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図31】図30に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図32】図31に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【図33】図32に引き続き、従来の半導体装置の製造
方法を説明するための半導体基板等の模式的な一部断面
図である。
【符号の説明】
10・・・半導体基板、11・・・素子分離領域、12
A.12B・・・ゲート絶縁膜、13・・・ポリシリコ
ン層、14・・・高融点金属材料層、15・・・絶縁材
料層、16・・・キャップ層、20A,20B・・・ゲ
ート電極、21A・・・エクステンション領域、22
A,22B・・・ソース/ドレイン領域、23A,23
B・・・チャネル形成領域、24・・・絶縁層、24
A,124A・・・サイドウオール、25・・・高融点
金属層、26,26’・・・シリサイド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/108 H01L 29/78 301G 21/8242 29/43 29/78 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB02 BB14 BB18 BB20 BB30 BB33 CC01 CC05 DD09 DD37 DD63 EE03 EE12 EE17 FF13 FF14 GG09 GG14 GG16 HH14 5F038 AC05 AC15 CD05 CD19 DF05 EZ01 EZ06 EZ20 5F040 DB03 DB09 DC01 EB03 EC02 EC07 EC12 EC13 ED01 ED05 ED09 EE05 EL06 FA05 FA07 FA10 FA12 5F048 AA07 AB01 AB03 AC03 AC10 BA16 BB00 BB06 BB07 BB08 BB09 BB10 BB11 BB13 BC18 BD04 BE03 BF06 BF11 BG12 BG13 DA25 DA27 DA30 5F083 AD63 AD70 GA02 GA06 HA02 HA07 JA06 JA32 JA35 JA39 JA53 KA05 MA06 MA19 ZA05 ZA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体層の第1の領域に形成された複数の
    第1のトランジスタ、及び、該半導体層の第2の領域に
    形成された複数の第2のトランジスタから構成された半
    導体装置であって、 第1及び第2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電
    極、チャネル形成領域、及び、ソース/ドレイン領域か
    ら成り、 第1のトランジスタにおけるゲート電極の高さは、第2
    のトランジスタにおけるゲート電極の高さよりも低いこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】第1のトランジスタから論理回路が構成さ
    れ、第2のトランジスタからダイナミック・ランダム・
    アクセス・メモリが構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】第1のトランジスタのソース/ドレイン領
    域には、シリサイド層が形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】第1のトランジスタにおけるゲート電極
    は、多結晶又は非晶質のシリコン層、及び、該シリコン
    層上に形成されたシリサイド層の2層構造であり、 第2のトランジスタにおけるゲート電極は、少なくと
    も、多結晶又は非晶質のシリコン層、該シリコン層上に
    形成された高融点金属材料層、及び、該高融点金属材料
    層上に形成された絶縁材料層の3層構造であることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】半導体層の第1の領域に形成された複数の
    第1のトランジスタ、及び、該半導体層の第2の領域に
    形成された複数の第2のトランジスタから構成され、 第1及び第2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電
    極、チャネル形成領域、及び、ソース/ドレイン領域か
    ら成る半導体装置における第1のトランジスタの製造方
    法であって、 (A)半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成した後、多
    結晶又は非晶質のシリコン層を形成し、次いで、該シリ
    コン層上にキャップ層を形成した後、キャップ層及びシ
    リコン層をパターニングする工程と、 (B)パターニングされたシリコン層及びキャップ層か
    ら成る積層体の側壁にサイドウオールを形成する工程
    と、 (C)キャップ層を除去する工程と、 (D)シリコン層及び半導体層に不純物を導入すること
    によって、パターニングされたシリコン層から成るゲー
    ト電極を形成し、併せて、半導体層にソース/ドレイン
    領域を形成する工程と、 (E)ソース/ドレイン領域を構成する半導体層の部
    分、及び、ゲート電極を構成するシリコン層の表面に、
    シリサイド層を形成する工程、を具備することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体層の第1の領域に形成された複数の
    第1のトランジスタ、及び、該半導体層の第2の領域に
    形成された複数の第2のトランジスタから構成され、 第1及び第2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電
    極、チャネル形成領域、及び、ソース/ドレイン領域か
    ら成る半導体装置の製造方法であって、 (A)半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成した後、多
    結晶又は非晶質のシリコン層を形成し、次いで、少なく
    とも、第2のトランジスタを形成すべき領域のシリコン
    層に不純物を導入する工程と、 (B)該シリコン層上に、高融点金属材料層及び絶縁材
    料層を順次積層した後、第1のトランジスタを形成すべ
    き領域の絶縁材料層及び高融点金属材料層を除去する工
    程と、 (C)全面にキャップ層を形成した後、第2のトランジ
    スタを形成すべき領域のキャップ層を除去する工程と、 (D)絶縁材料層、高融点金属材料層及びシリコン層を
    パターニングすることによって第2のトランジスタを構
    成するゲート電極を形成し、併せて、キャップ層及びシ
    リコン層をパターニングする工程と、 (E)第2のトランジスタを形成すべき領域の半導体層
    に不純物を導入することによって、第2のトランジスタ
    を構成するソース/ドレイン領域を形成する工程と、 (F)第2のトランジスタを形成すべき領域を絶縁層で
    被覆し、併せて、パターニングされたシリコン層及びキ
    ャップ層から成る積層体の側壁にサイドウオールを形成
    する工程と、 (G)キャップ層を除去する工程と、 (H)第1のトランジスタを形成すべき領域の半導体層
    及びシリコン層に不純物を導入することによって、第1
    のトランジスタを構成するソース/ドレイン領域及びゲ
    ート電極を形成する工程と、 (I)第1のトランジスタのソース/ドレイン領域を構
    成する半導体層の部分、及び、第1のトランジスタのゲ
    ート電極を構成するシリコン層の表面に、シリサイド層
    を形成する工程、から成ることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体層の第1の領域に形成された複数の
    第1のトランジスタ、及び、該半導体層の第2の領域に
    形成された複数の第2のトランジスタから構成され、 第1及び第2のトランジスタのそれぞれは、ゲート電
    極、チャネル形成領域、及び、ソース/ドレイン領域か
    ら成る半導体装置の製造方法であって、 (A)半導体層の表面にゲート絶縁膜を形成した後、多
    結晶又は非晶質のシリコン層を形成し、次いで、少なく
    とも、第2のトランジスタを形成すべき領域のシリコン
    層に不純物を導入する工程と、 (B)該シリコン層上に、高融点金属材料層及び絶縁材
    料層を順次積層した後、第1のトランジスタを形成すべ
    き領域の絶縁材料層及び高融点金属材料層を除去する工
    程と、 (C)絶縁材料層、高融点金属材料層及びシリコン層を
    パターニングすることによって第2のトランジスタを構
    成するゲート電極を形成し、併せて、シリコン層をパタ
    ーニングする工程と、 (D)第2のトランジスタを形成すべき領域の半導体層
    に不純物を導入することによって、第2のトランジスタ
    を構成するソース/ドレイン領域を形成する工程と、 (E)第2のトランジスタを形成すべき領域を絶縁層で
    被覆し、併せて、パターニングされたシリコン層の側壁
    にサイドウオールを形成する工程と、 (F)第1のトランジスタを形成すべき領域の半導体層
    及びシリコン層に不純物を導入することによって、第1
    のトランジスタを構成するソース/ドレイン領域及びゲ
    ート電極を形成する工程と、 (G)第1のトランジスタのソース/ドレイン領域を構
    成する半導体層の部分、及び、第1のトランジスタのゲ
    ート電極を構成するシリコン層の表面に、シリサイド層
    を形成する工程、から成ることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】第1のトランジスタから論理回路が構成さ
    れ、第2のトランジスタからダイナミック・ランダム・
    アクセス・メモリが構成されていることを特徴とする請
    求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の半導体装置
    の製造方法。
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