JP2001194761A - 写真要素及び画像形成方法 - Google Patents

写真要素及び画像形成方法

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JP2001194761A
JP2001194761A JP2000398456A JP2000398456A JP2001194761A JP 2001194761 A JP2001194761 A JP 2001194761A JP 2000398456 A JP2000398456 A JP 2000398456A JP 2000398456 A JP2000398456 A JP 2000398456A JP 2001194761 A JP2001194761 A JP 2001194761A
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JP2000398456A
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John W Harder
ダブリュ.ハーダー ジョン
James S Honan
エス.ホナン ジェームズ
Albert J Mura
ジェイ.ミュラ アルバート
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Eastman Kodak Co
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/34Couplers containing phenols
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶形成量が少ないと同時に所望の色相及び
光安定性を提供するフェノール系シアンカプラーを含有
する分散体を使用する写真要素及び方法を提供するこ
と。 【解決手段】 下式(I)で表されるシアンカプラーが
組み合わされている感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んで
成る写真要素。 【化1】 (ここで、R1、R3、R2、n、X及びZの定義は明細
書に記載のとおり。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェノール系シア
ン色素生成カプラーであって5位に特定のスルホン含有
置換基を有するものの分散体を含むハロゲン化銀系写真
要素に関する。本発明はまた、当該化合物自体にも関
し、さらに当該要素を使用する画像形成方法にも関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀系カラー写真における典型
的な写真要素は、支持体上に塗布された複数の感光性ハ
ロゲン化銀写真乳剤層であって、その一又は複数の層が
青光,緑光及び赤光のそれぞれに対して分光増感されて
いるものを含有する。一般に、青,緑及び赤の各感光層
はそれぞれイエロー、マゼンタ及びシアンの色素生成カ
プラーを含有する。露光後、露光済材料を、芳香族第一
アミン系発色現像主薬を含有するアルカリ水溶液に浸漬
することにより発色現像を行う。色素生成カプラーは、
いわゆる減色法で原画の青、緑及び赤を再現するため、
発色現像主薬酸化体と反応してそれらの補色であるイエ
ロー、マゼンタ及びシアンの各色素が得られるように選
ばれる。
【0003】色素生成カプラーの選定において重要な特
徴には、発色現像主薬との反応効率が高く、写真要素に
含まれるカプラー及びハロゲン化銀の必要量を最小限に
できること;特定の写真用途に適した色相を有する色素
が生成すること(カラー印画紙の場合、写真プリントの
色再現が良好となるよう不正副吸収の少ないことが色素
に要求される);周囲の照明条件下でも従来の保存条件
下でも画像の堅牢性向上に寄与するように、画像色素の
損失が最小限であること;そしてさらに、結晶化する傾
向が小さく、このためカプラー溶剤に十分に溶解し、ゼ
ラチン中によく分散し、そして製造工程の効率最大化の
ために取り扱い時及び操作時に安定なままでいる必要の
あること、が含まれる。
【0004】最近では、ハロゲン化銀系感光材料用色素
生成カプラーを色再現性や画像色素安定性を向上させる
べく改良するための検討が多く行われている。しかしな
がら、特にシアン系カプラーの分野でさらに改良する必
要がある。一般に、シアン色素はナフトール類やフェノ
ール類から得られ、例えば、米国特許第2,367,3
51号、同第2,423,730号、同第2,474,
293号、同第2,772,161号、同第2,77
2,162号、同第2,895,826号、同第2,9
20,961号、同第3,002,836号、同第3,
466,622号、同第3,476,563号、同第
3,552,962号、同第3,758,308号、同
第3,779,763号、同第3,839,044号、
同第3,880,661号、同第3,998,642
号、同第4,333,999号、同第4,990,43
6号、同第4,960,685号及び同第5,476,
757号、フランス国特許第1,478,188号及び
同第1,479,043号並びに英国特許第2,07
0,000号明細書に記載されている。これらのタイプ
のカプラーは、ハロゲン化銀写真乳剤層に内蔵させて使
用することも、また外的に処理浴に入れて使用すること
もできる。前者の場合、カプラーがある層から別の層へ
移行しないようにカプラー分子にバラスト置換基を付け
る必要がある。これらのカプラーはカラー写真フィルム
やカラー印画紙の製品に広く用いられているが、これら
のカプラーから得られる色素は、いまなお、耐熱性、耐
湿性又は光安定性が不十分であり、またカップリング効
率や光学濃度も低く、とりわけ望ましくない青吸収及び
緑吸収が色再現や色彩度を相当に低下させる、といった
問題を抱えている。
【0005】これらの問題の一部を克服するものとして
最近提案されているシアンカプラーが、5位のバラスト
にスルホン、スルホンアミド又はスルフェートの部分を
含む2,5−ジアシルアミノフェノール類であり、米国
特許第4,609,619号、同第4,775,616
号、同第4,849,328号、同第5,008,18
0号、同第5,045,442号及び同第5,183,
729号並びに特開平2−35450号、特開平1−2
53742号、特開平4−163448号、特開平4−
212152号及び特開平5−204110号に記載さ
れている。これらのカプラーから生成したシアン画像色
素は、耐熱性及び耐湿性が向上し、光学濃度が増加し、
また漂白浴中の第一鉄イオンによる還元に対する抵抗性
も高くなることが示されているが、色素の吸収極大(λ
max)は浅色側にシフトし過ぎ(すなわち、可視スペク
トルの青側又は短波長側にシフトし)、またその吸収ス
ペクトルも広がり過ぎて望ましくない青吸収や緑吸収を
相当量伴ない、さらに光退色に対する十分な安定性にも
欠ける場合が多い。このため、これらのカプラーはカラ
ーペーパーに使用するのに望ましいものとはいえない。
【0006】色素の色相は、その分光吸収帯域の形状と
位置との両方の関数となる。従来より、カラー印画紙に
用いられているシアン色素は、620〜680nm(典
型的には630〜660nm、さらに多くは635〜6
55nm)の領域に中心をもつほぼ対称な吸収帯域を有
するものである。このような色素はむしろ、スペクトル
の緑領域と青領域とに多量の不正吸収を有する。
【0007】色素の吸収帯域が非対称性で緑領域の方へ
偏っていること、すなわち短波長側の傾斜が急であるこ
とが望まれる。このような色素は、吸収帯域が対称形で
ある色素よりも短波長側にピークを有することが適切で
あるが、望まれるピークの正確な位置は、非対称性の程
度や、組み合わされるマゼンタ色素及びイエロー色素の
吸収帯域の形状及び位置をはじめとするいくつかの要因
によって変動する。
【0008】最近、Lauらの米国特許第5,686,2
35号に、耐熱性及び色相の向上を、特に側方帯域での
吸収を減らしながら、しかも非対称性の吸収帯域により
実現した特殊なシアン色素生成カプラーが掲載された。
しかしながら、これらのカプラーの分散体を結晶性物質
が含まれないように調製することが難しく、低温保存時
の相の経時安定性にも欠けることがわかった。他の関連
特許は米国特許第5,047,314号、同第5,04
7,315号、同第5,057,408号及び同第5,
162,197号である。
【0009】写真材料の大規模製造は、分散体やそのよ
うな分散体の塗布溶融体に結晶性物質が存在するとひど
く妨害され得る。これは、フィルターを目詰まりさせた
り、写真材料の塗膜に欠陥を生ぜしめたりして、製造を
困難にさせ得る。それゆえ、結晶が存在したとしてもわ
ずかであり、また調製時から使用時までの低温保存の際
に安定である分散体を使用することが望まれる。
【0010】本発明は、後述する狭帯域型カプラー又は
「NBカプラー」であるシアンカプラーの選択に関す
る。これらの「NBカプラー」の結晶を実質的に含まな
い分散体を調製することに困難が伴ない得ることがわか
った。これらのカプラーのそれらに由来する色素をシフ
トさせ得る特性が、同時に望ましくない結晶の形成にお
ける困難性の原因となり得るようである。結晶量を減少
させるためにカプラー溶剤を適当に選定することができ
る。しかしながら、「NBカプラー」、特に融点が高い
ものの中には、これら好適な溶剤においても、低融点カ
プラーのようにきれいに分散し得ないものがあることが
わかった。
【0011】各種高沸点カプラー溶剤の使用が、米国特
許第5,726,003号、同第5,047,315
号、同第5,057,408号、同第5,356,76
8号、同第4,882,267号、同第4,767,6
97号、同第4,217,410号及び同第4,84
0,878号に記載されている。本明細書中の実施例に
は、これら公知の溶剤を使用することにより結晶形成量
を減少させ得ることを示したが、これらの溶剤は、カプ
ラーの反応性を低下させ、さらに不正緑吸光量を増大さ
せることにもなる。
【0012】固体混合物は単一物質よりも融点が低くな
る場合が多いので、構造の似た複数のカプラーを併用す
ることによりこれらのカプラーの結晶形成傾向を抑制し
ている。しかしながら、大規模合成の場合には、所望の
性能特性のすべてを備えた単一カプラーを調製すること
が望ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】解決すべき課題は、結
晶形成量が少ないと同時に所望の色相及び光安定性を提
供するフェノール系シアンカプラーを含有する分散体を
使用する写真要素及び方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、下式(I)で
表されるシアンカプラーが組み合わされている感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層を含んで成る写真要素を提供する。
【0015】
【化2】
【0016】上式中、R1及びR3は各々独立に水素又は
アルキル基を表し、R2は炭素環式又は複素環式の芳香
族基を表し、nは1、2又は3を表し、各Xは、独立に
選ばれた置換基であるが、当該フェニル環の当該スルホ
ニル基に対してメタ位又はパラ位に位置するXの少なく
とも一つは、アリールオキシ基又は分枝炭素を有するア
ルコキシ基であり、そしてZは、水素又は、当該カプラ
ーと発色現像性化合物酸化体との反応により脱離し得る
基を表すが、但し式(I)の化合物の置換基は、当該化
合物の融点が160℃以下となるように選ばれる。
【0017】本発明はまた、カプラー化合物及び本発明
の写真要素において画像を形成するための方法をも提供
する。本発明による写真要素は、結晶形成量が少ないと
同時に所望の色相及び光安定性を示す。
【0018】
【発明の実施の形態】課題を解決するための手段に記載
したように、本発明は、下式(I)で表されるシアンカ
プラーが組み合わされている感光性ハロゲン化銀乳剤層
を含んで成る写真要素を提供する。
【0019】
【化3】
【0020】上式中、R1及びR3は各々独立に水素又は
アルキル基を表し、R2は炭素環式又は複素環式の芳香
族基を表し、nは1、2又は3を表し、各Xは、独立に
選ばれた置換基であるが、当該フェニル環の当該スルホ
ニル基に対してメタ位又はパラ位に位置するXの少なく
とも一つは、アリールオキシ基又は分枝炭素を有するア
ルコキシ基であり、そしてZは、水素又は、当該カプラ
ーと発色現像性化合物酸化体との反応により脱離し得る
基を表すが、但し式(I)の化合物の置換基は、当該化
合物の融点が160℃以下となるように選ばれる。
【0021】R1とR3は互いに独立して選ばれ、双方が
水素であっても、双方がアルキル基であっても、また組
合せであってもよい。アルキル基は後述するように置換
されていてもよい。通常、これらの置換基の一つはC1
〜C4アルキル基であり、また置換されていない。R2
は、フェニル基、ナフチル基又は複素環式芳香環基であ
ることが好適である。複素環の例として、ピリジン系及
びピラゾール系のものが挙げられる。フェニル基の場合
には、当該アミド基に対してメタ位又はパラ位に電子吸
引性置換基を有することが望ましい。このような基は、
当該置換基の当該アミド基に関する場所に対応する正の
ハメットシグマ値を有する。ハメットシグマ値は、例え
ば、Hansch and Leo,「Substituent Constants for Cor
relation Analysis in Chemistry and Biology」(Wile
y, New York, 1979)に記載されている。好適な例は、ク
ロロ基、シアノ基、フルオロ基、スルホニル基及びスル
ホンアミド基である。
【0022】nは1〜3の整数である。各Xは、独立に
選ばれた置換基であるが、当該フェニル環の当該スルホ
ニル基に対してメタ位又はパラ位に位置するXの少なく
とも一つは、アリールオキシ基又は分枝炭素を有するア
ルコキシ基である。好適なアリールオキシ基はフェノキ
シ基及び、アルキル又はアミノの置換基を有するものの
ような置換フェノキシ基である。好適なアルコキシ基
は、任意の分枝炭素を、特にβ位に含有するものであ
る。Zは、水素であるか又は、ハロゲン基、アリールオ
キシ基、アルコキシ基、アリールチオ基、アルキルチオ
基もしくは複素環式基のようなカップリング離脱基であ
ることが好適である。これらについては後述する。当該
カプラーの融点は160℃以下、より好ましくは150
℃以下である。このことにより相安定性が良好となる。
以下、本発明において有用なカプラーの具体例を挙げ
る。
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】特に断らない限り、用語「置換された」又
は「置換基」は、水素以外のすべての基又は原子を意味
する。さらに、用語「基」を使用する場合、その用語に
は、ある置換基が置換可能な水素を含む時には、当該置
換基の無置換形のみならず、本明細書に記載した何らか
の置換基(1個又は複数個)でさらに置換されている形
のものも、当該置換基が写真用途に必要な特性を損なわ
ない限り、包含されることが意図されている。好適に
は、置換基は、ハロゲンであること、或いは当該分子の
残部に対して炭素、ケイ素、酸素、窒素、リン又は硫黄
の原子によって結合されていることが可能である。置換
基は、例えば、ハロゲン(例、塩素、臭素又はフッ
素)、ニトロ、ヒドロキシル、シアノ、カルボキシル、
又はさらに置換されていてもよい基、例えば、直鎖もし
くは分岐鎖の又は環状のアルキルをはじめとするアルキ
ル〔例、メチル、トリフルオロメチル、エチル、t−ブ
チル、3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プロ
ピル及びテトラデシル〕、アルケニル(例、エチレン、
2−ブテン)、アルコキシ〔例、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、2−メトキシエトキシ、sec
−ブトキシ、ヘキシルオキシ、2−エチルヘキシルオキ
シ、テトラデシルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペン
チルフェノキシ)エトキシ及び2−ドデシルオキシエト
キシ〕、アリール(例、フェニル、4−t−ブチルフェ
ニル、2,4,6−トリメチルフェニル、ナフチル)、
アリールオキシ(例、フェノキシ、2−メチルフェノキ
シ、α−又はβ−ナフチルオキシ及び4−トリルオキ
シ)、カルボンアミド〔例、アセトアミド、ベンズアミ
ド、ブチルアミド、テトラデカンアミド、α−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)アセトアミド、α−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミ
ド、α−(3−ペンタデシルフェノキシ)ヘキサンアミ
ド、α−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキ
シ)テトラデカンアミド、2−オキソ−ピロリジン−1
−イル、2−オキソ−5−テトラデシルピロリン−1−
イル、N−メチルテトラデカンアミド、N−スクシンイ
ミド、N−フタルイミド、2,5−ジオキソ−1−オキ
サゾリジニル、3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−
イミダゾリル、N−アセチル−N−ドデシルアミノ、エ
トキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミ
ノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、ヘキサデシルオ
キシカルボニルアミノ、2,4−ジ−t−ブチルフェノ
キシカルボニルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、
2,5−(ジ−t−ペンチルフェニル)カルボニルアミ
ノ、p−ドデシルフェニルカルボニルアミノ、p−トリ
ルカルボニルアミノ、N−メチルウレイド、N,N−ジ
メチルウレイド、N−メチル−N−ドデシルウレイド、
N−ヘキサデシルウレイド、N,N−ジオクタデシルウ
レイド、N,N−ジオクチル−N’−エチルウレイド、
N−フェニルウレイド、N,N−ジフェニルウレイド、
N−フェニル−N−p−トリルウレイド、N−(m−ヘ
キサデシルフェニル)ウレイド、N,N−(2,5−ジ
−t−ペンチルフェニル)−N’−エチルウレイド及び
t−ブチルカルボンアミド〕、スルホンアミド(例、メ
チルスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−ト
リルスルホンアミド、p−ドデシルベンゼンスルホンア
ミド、N−メチルテトラデシルスルホンアミド、N,N
−ジプロピル−スルファモイルアミノ及びヘキサデシル
スルホンアミド)、スルファモイル{例、N−メチルス
ルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジ
プロピルスルファモイル、N−ヘキサデシルスルファモ
イル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−〔3−
(ドデシルオキシ)プロピル〕スルファモイル、N−
〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチ
ル〕スルファモイル、N−メチル−N−テトラデシルス
ルファモイル及びN−ドデシルスルファモイル}、カル
バモイル{例、N−メチルカルバモイル、N,N−ジブ
チルカルバモイル、N−オクタデシルカルバモイル、N
−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチ
ル〕カルバモイル、N−メチル−N−テトラデシルカル
バモイル及びN,N−ジオクチルカルバモイル}、アシ
ル〔例、アセチル、(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)アセチル、フェノキシカルボニル、p−ドデシルオ
キシフェノキシカルボニル、メトキシカルボニル、ブト
キシカルボニル、テトラデシルオキシカルボニル、エト
キシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、3−ペン
タデシルオキシカルボニル及びドデシルオキシカルボニ
ル〕、スルホニル(例、メトキシスルホニル、オクチル
オキシスルホニル、テトラデシルオキシスルホニル、2
−エチルヘキシルオキシスルホニル、フェノキシスルホ
ニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシスルホニ
ル、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、2−エチ
ルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘキサデ
シルスルホニル、フェニルスルホニル、4−ノニルフェ
ニルスルホニル及びp−トリルスルホニル)、スルホニ
ルオキシ(例、ドデシルスルホニルオキシ及びヘキサデ
シルスルホニルオキシ)、スルフィニル(例、メチルス
ルフィニル、オクチルスルフィニル、2−エチルヘキシ
ルスルフィニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサデシル
スルフィニル、フェニルスルフィニル、4−ノニルフェ
ニルスルフィニル及びp−トリルスルフィニル)、チオ
〔例、エチルチオ、オクチルチオ、ベンジルチオ、テト
ラデシルチオ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノ
キシ)エチルチオ、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−
t−オクチルフェニルチオ及びp−トリルチオ〕、アシ
ルオキシ(例、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、オ
クタデカノイルオキシ、p−ドデシルアミドベンゾイル
オキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ、N−エチル
カルバモイルオキシ及びシクロヘキシルカルボニルオキ
シ)、アミン(例、フェニルアニリノ、2−クロロアニ
リノ、ジエチルアミン、ドデシルアミン)、イミノ
〔例、1−(N−フェニルイミド)エチル、N−スクシ
ンイミド又は3−ベンジルヒダントイニル〕、ホスフェ
ート(例、ジメチルホスフェート及びエチルブチルホス
フェート)、ホスフィット(例、ジエチルホスフィット
及びジヘキシルホスフィット)、酸素、窒素及び硫黄か
ら成る群より選択された少なくとも1種の異種原子と炭
素原子とを含む3〜7員複素環を含有し、また置換され
ていてもよいそれぞれ複素環式基、複素環式オキシ基又
は複素環式チオ基(例、2−フリル、2−チエニル、2
−ベンズイミダゾリルオキシ又は2−ベンゾチアゾリ
ル)、第四アンモニウム(例、トリエチルアンモニウ
ム)、並びにシリルオキシ(例、トリメチルシリルオキ
シ)、であることができる。
【0035】所望であれば、これらの置換基自体が上記
の置換基でさらに1回以上置換されていてもよい。用い
られる特定の置換基は、特定の用途に望まれる写真特性
が得られるよう当業者であれば選ぶことができ、例え
ば、疎水性基、可溶化基、ブロッキング基、放出性又は
放出可能基、等を含むことができる。分子が2以上の置
換基を有することができる場合、特に断らない限り、こ
れら複数の置換基が結合し合って縮合環などの環を形成
することも可能である。一般に、上記の基とその置換基
は、炭素原子を最大48個まで、典型的には1〜36
個、通常は24個未満で有するものを含むことができる
が、選ばれた特定の置換基によっては、炭素原子数がさ
らに増加する場合もある。
【0036】本発明の材料は、当該技術分野で知られて
いるいずれの方法でも、またいずれの組合せでも、使用
することができる。典型的には、本発明の材料を溶融体
中に含めて、これを支持体上に本明細書に記載の層とし
て塗布することにより写真要素の一部を形成する。用語
「組み合わされている」は、反応性化合物が、特定の層
又はその隣接場所に存在し、そこで処理の際に他の成分
と反応し得ることを意味する。
【0037】各種成分の移動を制御するため、カプラー
分子には高分子量疎水性基又は「バラスト」基を含める
ことが望ましい場合がある。代表的なバラスト基として
炭素原子数8〜40の置換された又は無置換のアルキル
基又はアリール基が挙げられる。このような基に対する
代表的な置換基として、アルキル、アリール、アルコキ
シ、アリールオキシ、アルキルチオ、ヒドロキシ、ハロ
ゲン、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニ
ル、カルボキシ、アシル、アシルオキシ、アミノ、アニ
リノ、カルボンアミド、カルバモイル、アルキルスルホ
ニル、アリールスルホニル、スルホンアミド及びスルフ
ァモイルの各基が挙げられる。これらの置換基は1〜4
0個の炭素原子を含むことが典型的である。このような
置換基がさらに置換されていてもよい。
【0038】写真要素は、単色要素であっても多色要素
であってもよい。多色要素は、スペクトルの三つの主領
域の各々に対して感光する画像色素生成ユニットを含有
する。各ユニットは、スペクトルの特定領域に感光する
単一乳剤層または多重乳剤層を含むことができる。画像
形成ユニットの層をはじめとする写真要素の層は、当該
技術分野で知られている様々な順序で配置することがで
きる。別のフォーマットでは、スペクトルの三つの主領
域の各々に対して感光する乳剤を、セグメント化された
単一層として配置することもできる。
【0039】典型的な多色写真要素は、少なくとも1種
のシアン色素生成カプラーが組み合わされている1層以
上の赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含むシアン色素画像形
成ユニットと、少なくとも1種のマゼンタ色素生成カプ
ラーが組み合わされている1層以上の緑感性ハロゲン化
銀乳剤層を含むマゼンタ色素画像形成ユニットと、少な
くとも1種のイエロー色素生成カプラーが組み合わされ
ている1層以上の青感性ハロゲン化銀乳剤層を含むイエ
ロー色素画像形成ユニットとを担持する支持体を含む。
該要素は、フィルター層、中間層、オーバーコート層、
下塗層、等のような別の層をさらに含有してもよい。
【0040】所望であれば、該写真要素に磁性層を適用
して使用することもできる。磁性層の適用については、
リサーチ・ディスクロージャー(1992年11月、It
em 34390、英国のKenneth Mason Publications社(Dudle
y Annex, 12a North Street,Emsworth, Hampshire, P01
0 7DQ) の刊行物)や、日本国特許庁から入手可能な発
明協会公開技報第94−6023号(1994年3月1
5日発行)に記載されており、本明細書ではこれを参照
することにより援用する。
【0041】本発明の乳剤及び要素において使用するの
に好適な材料に関する以下の記述では、上記のように入
手できるリサーチ・ディスクロージャー(1996年9
月、Item 38957)を参照することとする。本明細書では
この文献を以降「リサーチ・ディスクロージャー」と称
することとする。このリサーチ・ディスクロージャーの
内容は、その中で引用されている特許明細書及び刊行物
を含め、本明細書では参照することにより援用する。ま
た、以降でいうセクションとは、このリサーチ・ディス
クロージャーのセクションをさすものとする。
【0042】本発明の要素で用いられるハロゲン化銀乳
剤はネガ型であってもポジ型であってもよい。好適な乳
剤及びその調製、並びに化学増感及び分光増感方法は、
セクションI〜Vに記載されている。UV色素、蛍光増
白剤、カブリ防止剤、安定化剤、光吸収及び散乱物質等
の種々の添加剤、並びに硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、滑
剤及び艶消し剤等の物性改良添加物は、例えば、セクシ
ョンII及びVI〜VIIIに記載されている。カラー材料は、
セクションX〜XIIIに記載されている。カプラー及び色
素(有機溶剤中の分散体を含む)の好適な導入方法は、
セクションX(E)に記載されている。スキャン容易化に
ついては、セクションXIVに記載されている。支持体、
露光、現像システム並びに処理方法及び処理剤は、セク
ションXV〜XXに記載されている。ある種の好ましい写真
要素及び処理工程が、リサーチディスクロージャー、ア
イテム37038 、1995年2 月に記載されている。
【0043】カップリング離脱基は当該技術分野では周
知である。該基は、カプラーの化学的当量、すなわち2
当量カプラーであるか4当量カプラーであるかを決め
る、或いはカプラーの反応性を調節することができる。
該基は、該カプラーが塗布される層又は写真記録材料中
の別の層に、カプラーから放出された後に色素生成、色
素色相調節、現像促進、現像抑制、漂白促進、漂白抑
制、電子移動促進、色補正、等のような機能を発揮する
ことにより、有利な影響を及ぼすことができる。
【0044】カップリング部位に水素が存在する場合に
は4当量カプラーが得られ、別のカップリング離脱基が
存在する場合には通常は2当量カプラーが得られる。こ
のようなカップリング離脱基の代表例として、クロロ、
アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロオキシ、スルホニ
ルオキシ、アシルオキシ、アシル、ヘテロ環(例えば、
オキサゾリジニル又はヒダントイニル)、スルホンアミ
ド、メルカプトテトラゾール、ベンゾチアゾール、メル
カプトプロピオン酸、ホスホニルオキシ、アリールチオ
及びアリールアゾが挙げられる。これらのカップリング
離脱基については、例えば、米国特許第2,455,1
69号、同第3,227,551号、同第3,432,
521号、同第3,476,563号、同第3,61
7,291号、同第3,880,661号、同第4,0
52,212号及び同第4,134,766号並びに英
国特許第1,466,728号、同第1,531,92
7号、同第1,533,039号、英国特許出願公開第
2,006,755A号及び同第2,017,704A
号明細書に記載されており、本発明ではこれらを参照す
ることにより援用する。
【0045】「Farbkuppler-eineLiteratureUbersicht
」、AgfaMitteilungen発行、第III巻、156-175 頁(19
61)並びに米国特許第2,367,531号、同2,4
23,730号、同2,474,293号、同2,77
2,162号、同2,895,826号、同3,00
2,836号、同3,034,892号、同3,04
1,236号、同4,333,999号、同4,74
6,602号、同4,753,871号、同4,77
0,988号、同4,775,616号、同4,81
8,667号、同4,818,672号、同4,82
2,729号、同4,839,267号、同4,84
0,883号、同4,849,328号、同4,86
5,961号、同4,873,183号、同4,88
3,746号、同4,900,656号、同4,90
4,575号、同4,916,051号、同4,92
1,783号、同4,923,791号、同4,95
0,585号、同4,971,898号、同4,99
0,436号、同4,996,139号、同5,00
8,180号、同5,015,565号、同5,01
1,765号、同5,011,766号、同5,01
7,467号、同5,045,442号、同5,05
1,347号、同5,061,613号、同5,07
1,737号、同5,075,207号、同5,09
1,297号、同5,094,938号、同5,10
4,783号、同5,178,993号、同5,81
3,729号、同5,187,057号、同5,19
2,651号、同5,200,305号、同5,20
2,224号、同5,206,130号、同5,20
8,141号、同5,210,011号、同5,21
5,871号、同5,223,386号、同5,22
7,287号、同5,256,526号、同5,25
8,270号、同5,272,051号、同5,30
6,610号、同5,326,682号、同5,36
6,856号、同5,378,596号、同5,38
0,638号、同5,382,502号、同5,38
4,236号、同5,397,691号、同5,41
5,990号、同5,434,034号、同5,44
1,863号各明細書、欧州特許第0246616号、
同0250201号、同0271323号、同0295
632号、同0307927号、同0333185号、
同0378898号、同0389817号、同0487
111号、同0488248号、同0539034号、
同0545300号、同0556700号、同0556
777号、同0556858号、同0569979号、
同0608133号、同0636936号、同0651
286号、同0690344号、ドイツ国特許公開4,
026,903号、同3,624,777号及び同3,
823,049号各公報等の代表的な特許明細書及び刊
行物に記載されている、発色現像主薬酸化体との反応時
にシアン色素を形成するカプラー等の画像色素生成性カ
プラーを当該要素に含めることもできる。このようなカ
プラーの典型例は、フェノール類、ナフトール類及びピ
ラゾロアゾール類である。
【0046】発色現像主薬酸化体との反応時にマゼンタ
色素を生成するカプラーは、「Farbkuppler-eineLitera
tureUbersicht 」、AgfaMitteilungen発行、第III 巻、
126-156 頁(1961)、並びに米国特許第2,311,0
82号、同2,369,489号、同2,343,70
3号、同2,600,788号、同2,908,573
号、同3,062,653号、同3,152,896
号、同3,519,429号、同3,758,309
号、同3,935,015号、同4,540,654
号、同4,745,052号、同4,762,775
号、同4,791,052号、同4,812,576
号、同4,835,094号、同4,840,877
号、同4,845,022号、同4,853,319
号、同4,868,099号、同4,865,960
号、同4,871,652号、同4,876,182
号、同4,892,805号、同4,900,657
号、同4,910,124号、同4,914,013
号、同4,921,968号、同4,929,540
号、同4,933,465号、同4,942,116
号、同4,942,117号、同4,942,118
号、同4,959,480号、同4,968,594
号、同4,988,614号、同4,992,361
号、同5,002,864号、同5,021,325
号、同5,066,575号、同5,068,171
号、同5,071,739号、同5,100,772
号、同5,110,942号、同5,116,990
号、同5,118,812号、同5,134,059
号、同5,155,016号、同5,183,728
号、同5,234,805号、同5,235,058
号、同5,250,400号、同5,254,446
号、同5,262,292号、同5,300,407
号、同5,302,496号、同5,336,593
号、同5,350,667号、同5,395,968
号、同5,354,826号、同5,358,829
号、同5,368,998号、同5,378,587
号、同5,409,808号、同5,411,841
号、同5,418,123号、同5,424,179
号、欧州特許第0257854号、同0284240
号、同0341204号、同347,235号、同36
5,252号、同0422595号、同0428899
号、同0428902号、同0459331号、同04
67327号、同0476949号、同0487081
号、同0489333号、同0512304号、同05
15128号、同0534703号、同0554778
号、同0558145号、同0571959号、同05
83832号、同0583834号、同0584793
号、同0602748号、同0602749号、同06
05918号、同0622672号、同0622673
号、同0629912号、同0646841,同065
6561号、同0660177号、同0686872
号、WO90/ 10253号、WO92/ 09010
号、WO92/ 10788号、WO92/ 12464
号、WO93/ 01523号、WO93/ 02392
号、WO93/ 02393号、WO93/ 07534
号、英国特許出願第2,244,053号、日本国特許
出願第03192- 350号、ドイツ国特許公開3,6
24,103号、同3,912,265号及びドイツ国
特許公開4008067号明細書等の代表的な特許明細
書及び刊行物に記載されている。このようなカプラーの
典型例は、発色現像主薬酸化体との反応時にマゼンタ色
素を生成するピラゾロン類、ピラゾロアゾール類、もし
くはピラゾロベンズイミダゾール類である。
【0047】発色現像主薬酸化体との反応時にイエロー
色素を生成するカプラーは、「Farbkuppler-eineLitera
tureUbersicht 」、AgfaMitteilungen発行、第III 巻、
112-126 頁(1961)、並びに米国特許第2,298,4
43号、同2,407,210号、同2,875,05
7号、同3,048,194号、同3,265,506
号、同3,447,928号、同4,022,620
号、同4,443,536号、同4,758,501
号、同4,791,050号、同4,824,771
号、同4,824,773号、同4,855,222
号、同4,978,605号、同4,992,360
号、同4,994,361号、同5,021,333
号、同5,053,325号、同5,066,574
号、同5,066,576号、同5,100,773
号、同5,118,599号、同5,143,823
号、同5,187,055号、同5,190,848
号、同5,213,958号、同5,215,877
号、同5,215,878号、同5,217,857
号、同5,219,716号、同5,238,803
号、同5,283,166号、同5,294,531
号、同5,306,609号、同5,328,818
号、同5,336,591号、同5,338,654
号、同5,358,835号、同5,358,838
号、同5,360,713号、同5,362,617
号、同5,382,506号、同5,389,504
号、同5,399,474号、同5,405,737
号、同5,411,848号、同5,427,898
号、欧州特許第0327976号、同0296793
号、同0365282号、同0379309号、同04
15375号、同0437818号、同0447969
号、同0542463号、同0568037号、同05
68196号、同0568777号、同0570006
号、同0573761号、同0608956号、同06
08957号、及び同0628865等の代表的な特許
明細書及び刊行物に記載されている。このようなカプラ
ーの典型例は、開鎖ケトメチレン化合物である。
【0048】発色現像主薬酸化体との反応時に無色生成
物を形成するカプラーは、英国特許第861,138
号;米国特許第3,632,345号、同3,928,
041号、同3,958,993号及び同3,961,
959号明細書等の代表的な特許明細書に記載されてい
る。このようなカプラーの典型例は、発色現像主薬酸化
体との反応時に無色生成物を生成する環状カルボニル含
有化合物である。発色現像主薬酸化体との反応時に黒色
色素を生成するカプラーは、米国特許第1,939,2
31号、同2,181,944号、同2,333,10
6号及び4,126,461号明細書、ドイツ国特許公
開第2,644,194号及び同2,650,764号
等の代表的な特許明細書に記載されている。このような
カプラーの典型例は、発色現像主薬酸化体との反応時に
黒色もしくは中性生成物を生成するレゾルシノール類も
しくはm−アミノフェノール類である。
【0049】米国特許第4,301,235号、同4,
853,319号及び同4,351,897号明細書に
記載されているようないずれの公知のバラストもしくは
カップリング離脱基も含むことができるカプラーの組み
合わせを用いることも有用である。当該カプラーは米国
特許第4,482,629号明細書に記載されているよ
うな可溶化基を有することができる。ハロゲン化銀乳剤
層に含まれるカプラーの量は、銀に対するモル比で0.
1〜1.0の範囲にあることが典型的であり、一般的に
は0.1〜0.5の範囲である。通常、カプラーは高沸
点有機溶剤中に、カプラーに対する溶剤の質量比で0.
1〜10.0、典型的には0.1〜2.0、さらに一般
には0.1〜0.6の範囲で分散させるが、直接分散体
を使用することもある。
【0050】本発明の材料は、漂白もしくは定着等の処
理段階を促進もしくは改良して画質を改善する物質を組
み合わせて用いることもできる。欧州特許第19338
9号、同301477号、米国特許第4,163,66
9号、同4,865,956号及び同4,923,78
4号の各明細書に記載されるような漂白促進剤放出型カ
プラーが有用となることができる。また、核形成剤と関
連する組成物、現像促進剤もしくはその前駆体(英国特
許第2,097,140号、同2,131,188号各
明細書);電子移動剤(米国特許第4,859,578
号、同4,912,025号各明細書);ヒドロキノ
ン、アミノフェノール、アミン、没食子酸の誘導体等の
ようなカブリ防止剤及び混色防止剤;カテコール;アス
コルビン酸;ヒドラジド;スルホンアミドフェノール;
及び非発色性カプラーを用いることも考えられる。
【0051】本発明の概念は、リサーチ・ディスクロー
ジャー(1979年11月、Item 18716、英国のKennet
h Mason Publications社(Dudley Annex, 12a North Str
eet,Emsworth, Hampshire, P010 7DQ) の刊行物であっ
て、本明細書ではこれを参照することにより取り入れる
こととする)に記載されているように、反射カラープリ
ントを得るために使用することもできる。本発明の材料
は、米国特許第4,917,994号明細書に記載され
ているようなpH調整済支持体上に、欧州特許第55
3,339号明細書に記載されているような酸素透過性
の低い支持体上に、欧州特許第164,961号明細書
に記載されているようなエポキシ溶剤と共に、例えば米
国特許第4,346,165号、同第4,540,65
3号及び同第4,906,559号明細書に記載されて
いるようなニッケル錯体安定剤と共に、カルシウムなど
の多価カチオンに対する感度を低下させるための米国特
許第4,994,359号明細書に記載されているよう
なバラスト化キレート化剤と共に、そして米国特許第
5,068,171号明細書に記載されているようなス
テイン低減性化合物と共に、塗布することができる。本
発明との併用に有用なその他の化合物については、以下
の受入番号を有するイングランドのアブストラクトに記
載された日本特許出願公開公報に開示されている:90
−72629、90−72630、90−72631、
90−72632、90−72633、90−7782
2、90−78229、90−78230、90−79
336、90−79337、90−79338、90−
79690、90−79691、90−80487、9
0−80488、90−80489、90−8049
0、90−80491、90−80492、90−80
494、90−85928、90−86669、90−
86670、90−87360、90−87361、9
0−87362、90−87363、90−8736
4、90−88097、90−93662、90−93
663、90−93664、90−93665、90−
93666、90−93668、90−94055、9
0−94056、90−103409、83−6258
6及び83−9959。
【0052】本発明を実施する際には常用の感輻射線性
ハロゲン化銀乳剤を使用することができる。このような
乳剤は、リサーチ・ディスクロージャー(Research Disc
losure, Item 38755, September 1996, I. Emulsion gr
ains and their preparation) に記載されている。
【0053】本発明でとりわけ有用なものは平板状粒子
ハロゲン化銀乳剤である。平板状粒子乳剤は二つの平行
主結晶面及び2以上のアスペクト比を有するものであ
る。用語「アスペクト比」は、粒子の主面の等価円直径
(ECD)をその厚み(t)で割った比である。平板状
粒子乳剤は、そのような平板状粒子が全粒子投影面積の
少なくとも50%(好ましくは、少なくとも70%、最
適には、少なくとも90%)を占めている乳剤である。
好ましい平板状粒子乳剤は、平板状粒子の平均厚が0.
3μm未満、好ましくは薄型(0.2μm未満)、最も
好ましくは超薄型(0.07μm未満)である乳剤であ
る。平板状粒子の主面は、{111}もしくは{10
0}結晶面に存在することができる。平板状粒子乳剤の
平均ECDは、10μmを超えることは稀で、一般には
5μm未満である。
【0054】最も広範囲に用いられる形態では、平板状
粒子乳剤は高臭化物{111}平板状粒子乳剤である。
そのような乳剤は、Kofron等の米国特許第4,439,
520号、Wilgus等の米国特許第4,434,226
号、Solberg 等の米国特許第4,433,048号、Ma
skaskyの米国特許第4,435,501号、同4,46
3,087号、及び同4,173,320号、Daubendi
ek等の米国特許第4,414,310号及び同4,91
4,014号、Sowinski等の米国特許第4,656,1
22号、Piggin等の米国特許第5,061,609号及
び同5,061,616号、Tsaur 等の米国特許第5,
147,771号、同5,147,772号、同5,1
47,773号、同5,171,659号、及び同5,
252,453号、Black 等の米国特許第5,219,
720号及び同5,334,495号、Deltonの米国特
許第5,310,644号、同5,372,927号、
及び同5,460,934号、Wen の米国特許第5,4
70,698号、Fenton等の米国特許第5,476,7
60号、Eshelman等の米国特許第5,612,175号
及び同5,614,359号、並びにIrving等の米国特
許第5,667,954号に具体的に示されている。
【0055】超薄高臭化物{111}平板状粒子乳剤
は、Daubendiek等の米国特許第4,672,027号、
同4,693,964号、同5,494,789号、同
5,503,971号及び同5,576,168号、An
toniades等の米国特許第5,250,403号、Olm 等
の米国特許第5,503,970号、Deaton等の米国特
許第5,582,965号、及びMaskaskyの米国特許第
5,667,955号明細書に具体的に示されている。
【0056】高臭化物{100}平板状粒子乳剤は、Mi
gnotの米国特許第4,386,156号及び同5,38
6,156号明細書に具体的に記載されている。高塩化
物{111}平板状粒子乳剤は、Wey の米国特許第4,
399,215号明細書、Wey 等の米国特許第4,41
4,306号明細書、Maskaskyの米国特許第4,40
0,463号、同4,713,323号、同5,06
1,617号、同5,178,997号、同5,18
3,732号、同5,185,239号、同5,39
9,478号及び同5,411,852号明細書、並び
にMaskasky等の米国特許第5,176,992号及び同
5,178,998号明細書に具体的に記載されてい
る。超薄高塩化物{111}平板状粒子乳剤は、Maskas
kyの米国特許第5,271,858号及び同5,38
9,509号明細書に具体的に記載されている。
【0057】高塩化物{100}平板状粒子乳剤は、Ma
skaskyの米国特許第5,264,337号、同5,29
2,632号、同5,275,930号及び同5,39
9,477号明細書、House 等の米国特許第5,32
0,938号明細書、Brust 等の米国特許第5,31
4,798号明細書、Szajewski 等の米国特許第5,3
56,764号明細書、Chang 等の米国特許第5,41
3,904号及び同5,663,041号明細書、Oyam
ada の米国特許第5,593,821号明細書、Yamash
ita 等の米国特許第5,641,620及び同5,65
2,088号明細書、Saitou等の米国特許第5,65
2,089号明細書並びにOyamada 等の米国特許第5,
665,530号明細書に具体的に記載されている。超
薄高塩化物{100}平板状粒子乳剤を、House 等及び
Chang 等の上記引用の明細書の教示に従って、ヨウ化物
の存在下での核生成によって調製することができる。
【0058】この乳剤は、表面感性乳剤、即ち、主にハ
ロゲン化銀粒子の表面上に潜像を形成する乳剤となるこ
とができ、あるいは乳剤は、主にハロゲン化銀粒子の内
部に内部潜像を形成できるものとすることができる。こ
の乳剤は、ネガ型乳剤、例えば、表面感性乳剤もしくは
未カブリ内部潜像形成乳剤となるか、又は現像を均一露
光を用いて行うか、核生成剤の存在下で行う場合に、ポ
ジ型である未カブリの直接陽画乳剤(内部潜像形成型)
となることができる。後者のタイプの平板状粒子乳剤
は、Evans 等の米国特許第4,504,570号明細書
に具体的に説明されている。
【0059】写真要素を化学線(典型的にはスペクトル
の可視領域)に露光して潜像を形成し、その後、処理し
て可視色素像を形成できる。可視色素像を形成する処理
は、この要素を発色現像主薬と接触させて現像可能ハロ
ゲン化銀を還元し且つ発色現像主薬を酸化する工程を含
む。酸化された発色現像主薬は、次にカプラーと反応し
て色素を生じる。所望であれば、リサーチ・ディスクロ
ージャー(Research Disclosure, XVIIIB(5))に記載され
ている「レドックス増幅法」を使用することもできる。
【0060】ネガ型ハロゲン化銀の場合、上記した処理
工程により、ネガ像を生じる。このような要素(カラー
ネガフィルムという)の一つの種類には像捕捉用に設計
されるものがある。このような要素で充分な像を得るに
はスピード(低光条件に対する要素の感度)が通常重要
となる。そのような要素は一般的に臭ヨウ化銀乳剤であ
り、例えば、British Journal of Photography Annual
of 1988,191-198 頁に記載されているようなKodak C-41
処理等の公知のカラーネガ処理で処理することができ
る。カラーネガフィルム要素が、その後映画用の観察可
能な映写プリントを作成するのに用いるものである場
合、Eastman Kodak 社製のH−24マニュアルに記載さ
れているKodak ECN-2 処理等の処理を用いて、透明支持
体上にカラーネガ像を提供することができる。カラーネ
ガ現像時間は、一般的に3分15秒以下であり、好まし
くは90秒以下もしくはさらには60秒以下である。
【0061】別のタイプのカラーネガ要素はカラープリ
ントである。このような要素は、画像捕捉したカラーネ
ガ要素から光学焼付けされる画像を受容するように設計
される。カラープリント要素は、反射観察用に反射性支
持体上に設けること(例、スナップショット)、また映
画のように投影観察用に透明支持体上に設けることがで
きる。カラー反射プリント向けに設計される要素は、反
射性支持体(典型的には紙)の上に設けられ、塩化銀乳
剤を採用し、そして上記のように処理したカラーネガフ
ィルムを介して露光を施すいわゆるネガ−ポジプロセス
を用いて光学焼付けすることができる。その後、そのプ
リントを、例えば、国際公開第WO87/04534号
又は米国特許第4,975,357号に一般的に記載さ
れているKodak RA-4処理を用いて処理することによりポ
ジ反射像を形成させることができる。カラー投影用プリ
ントは、例えば、H-24マニュアルに記載されているKoda
kECP-2 処理に従い処理することができる。同様に、表
示用に、背面照明型画像トランスパレンシーを製作する
こともできる。カラープリントの現像時間は典型的には
90秒以下であるが、これが45秒以下、さらには30
秒以下となることが望ましい。
【0062】上記乳剤は、一般に、適当な方法、例え
ば、上述のカラーネガ(Kodak C-41)、カラープリント
(Kodak RA-4)もしくはリバーサル(Kodak E-6 )処理
を用いて処理する説明書と共に市販されている。好まし
い発色現像主薬は、p−フェニレンジアミン類、例え
ば:4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4
−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸
塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(2−
メタンスルホンアミドエチル)アニリンセスキスルフェ
ート水和物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(2−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩、4−アミ
ノ−3−(2−メタンスルホンアミドエチル)−N,N
−ジエチルアニリン塩酸塩、及び4−アミノ−N−エチ
ル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ
−p−トルエンスルホン酸である。現像後、漂白、定
着、もしくは漂白−定着(銀もしくはハロゲン化銀を除
去する)、洗浄、及び乾燥の通常の工程が続く。
【0063】
【実施例】合成経路
【化15】
【化16】
【0064】合成例 バラスト酸塩化物の合成 4−メルカプトフェノール(12.6g、0.1モル)
と2−ブロモ酪酸メチル(18.2g、0.1モル)を
メタノール(100mL)中で混合し、さらに水酸化ナ
トリウムのペレット(4.0g、0.1モル)を添加し
た。反応混合物を窒素下で室温において一晩攪拌し、そ
して濃縮した。残留物を酢酸エチルと10%塩酸との間
で分配させた。有機層を乾燥し(MgSO4)、そして
濃縮したところ、所望のフェノール化合物が収率94%
で得られた。
【0065】(2−(4−ヒドロキシフェニルチオ))
酪酸メチル(22.6g、0.1モル)を水(100m
L)と混合して加熱還流させた。加熱を止め、30%水
酸化ナトリウム溶液(34g、0.4モル)を滴下し
た。滴下後、混合物を一晩加熱還流させた。溶液を酢酸
エチルと水との間で分配させた。酢酸エチル層を乾燥し
(MgSO4)、そして濃縮した。生成物をジエチルエ
ーテルとヘプタンの1:1混合物により再結晶化させた
ところ、所望の生成物が収率92%で得られた。
【0066】(2−(4−ヒドロキシフェニルスルホニ
ル))酪酸メチル(25.8g、0.1モル)と、メタ
ノールに含めたナトリウムメトキシド(21.6g、
0.1モル)と、2−ヘキシルデカノールのメシレート
(32g、0.1モル)とをジメチルホルムアミド(1
00mL)中で一晩加熱還流させた。残留物を酢酸エチ
ルと10%塩酸との間で分配させた。有機層を水で洗浄
し、乾燥し(MgSO4)、そして濃縮したところ、所
望のバラストエステルが収率94%で得られた。
【0067】当該バラストエステル(48.3g、0.
1ミリモル)にメタノール(100mL)と水(30m
L)を混合し、50%水酸化ナトリウム水溶液(16
g、0.2モル)で処理し、そして室温で1時間攪拌し
た。その溶液を濃HClで酸性にし、得られた混合物を
酢酸エチルと水との間で分配させた。有機層を乾燥して
濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶かし、塩化オキ
サリル(14g、0.11モル)と数滴のジメチルホル
ムアミドで処理し、そして反応混合物を室温で3時間攪
拌して濃縮したところ、バラスト塩化物が収率70%で
得られた。
【0068】カプラーの合成 2−アミノ−4−クロロ−5−ニトロフェノール(1
8.9g、0.1モル)と3,4−ジクロロベンゾイル
クロリド(20.9g、0.1モル)とを酢酸エチル
(300mL)中で混合して5時間加熱還流させた。溶
液を濾過し、固形分を集めて酢酸エチルで洗浄したとこ
ろ、所望の生成物が収率94%で得られた。2−(3,
4−ジクロロベンゾイルアミド)−4−クロロ−5−ニ
トロフェノール(36g、0.1モル)をテトラヒドロ
フラン(75mL)及び10%パラジウム/炭素(0.
1g)と混合し、Parr Shakerで水素ガスと共に一晩振
とうした。反応混合物を濾過して濃縮し、固形分とし
た。2−(3,4−ジクロロベンゾイルアミド)−4−
クロロ−5−アミノフェノール(33.1g、0.1モ
ル)とN,N−ジメチルアニリン(12.1g、0.1
モル)とをテトラヒドロフラン(100mL)に溶か
し、バラスト酸塩化物(48.7g、0.1モル)の溶
液を滴下して処理し、そして反応混合物を2時間攪拌し
た。反応混合物を酢酸エチルと10%塩酸との間で分配
させ、そして有機層を乾燥し(MgSO4)、濃縮し
た。残留物をメタノールから再結晶化したところ、所望
の生成物が収率62%で得られた。
【0069】写真例 写真要素の調製 カプラーIC−1と、安定剤ST−1と、カプラー溶剤
ジブチルセバケートとを以下のようにしてゼラチン水溶
液に分散させた。カプラーIC−1(0.658g、
8.4×10-4モル)と安定剤ST−1(0.444
g、1.26×10 -3モル)とをジブチルセバケート
(0.658g)及び酢酸エチル(1.975g)に溶
かした。混合物を加熱して溶液にした。ゼラチン水溶液
(22.58g、11.6%溶液)と、ジイソプロピル
ナフタレンスルホン酸(ナトリウム塩)(2.60g、
10%溶液)と、全量を39.31gとする量の水とを
含む溶液を添加した後、混合物をGaulinホモジナイザー
に3回かけて分散化した。この分散液を用いて写真要素
101を調製した。同様に、表1の要素について示した
カプラーを含有する分散体を調製したが、但し、IC−
1を省略し、その代りに表示のカプラーを使用した。
【0070】写真要素は以下のように調製した。ゲルを
下塗りしたポリエチレン被覆紙支持体の上に下記の層を
塗被した。第一層 3.23g/m2のゼラチンを含む下層。第二層 (1m2当たり)2.15グラムの全ゼラチンと、銀量
で0.194gの緑増感塩化銀乳剤と、表1に示したカ
プラー5.38×10-4モルを含む分散体と、0.04
3グラムの界面活性剤Alkanol XC(E.I.Dupont社の商
標)(カプラー分散体の調製に使用したAlkanol XCの他
に)とを含有する感光層。第三層 (1m2当たり)1.40グラムのゼラチンと、0.1
5グラムのビス(ビニルスルホニル)メチルエーテル
と、0.043グラムのAlkanol XCと、4.40×10
-6グラムのテトラエチルアンモニウムペルフルオロオク
タンスルホネートとを含有する保護層。
【0071】処理済写真例の調製 コーティングをステップウェッジを介して露光して下記
の処理を施すことにより処理済試料を調製した。処理工程 時間(分) 温度(℃) 現像 0.75 35.0 漂白定着 0.75 35.0 水洗 1.50 35.0 上記処理に使用した処理液の組成は以下のとおり(溶液
1リットル当たりの量)。現像液 トリエタノールアミン 12.41g Blankophor REU(Mobay社の商標) 2.30g ポリスチレンスルホン酸リチウム 0.09g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 4.59g 硫酸リチウム 2.70g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(2−メタンスルホンアミドエチル )アニリンセスキスルフェート水和物 5.00g 1-ヒドロキシエチル-1,1-ジホスホン酸 0.49g 炭酸カリウム無水物 21.16g 塩化カリウム 1.60g 臭化カリウム 7.00mg pHを26.7℃で10.4に調整漂白定着液 チオ硫酸アンモニウム溶液 71.85g 亜硫酸アンモニウム 5.10g 重亜硫酸ナトリウム 10.00g 酢酸 10.20g エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム 48.58g エチレンジアミン四酢酸 3.86g pHを26.7℃で6.7に調整
【0072】表1
【表1】
【0073】比較例1、2及び6の融点は、所望の結晶
/溶液安定性にとって高すぎる。比較例3〜6は、望ま
しくない帯域幅、色相及び/又は色素光安定性を示す。 比較用カプラー
【0074】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0075】結晶例 4.6gのカプラーIC−1と、9.3gのST−1
と、9.3gのジブチルセバケートとを含む溶液を15
0℃で、9.0gの石灰質除去ゼラチンと、109.5
gの脱イオン水と、9.0gの10%界面活性剤Alkano
l XC(E.I.Dupont社の商標)とからなる80℃の溶液と
混合して分散体III-1を調製した。この混合溶液をBrink
mannローター・ステイター混合機で8000 rpmで1分間混
合し、次いでMicrofluidics Microfluidizerに562.5 kg
/cm2、80℃で2回通して均質化して分散体III-1を得
た。その後、この分散液を、写真要素の感光性写真乳剤
と混合するまで低温保存器に入れておいた。
【0076】カプラーCC−1をカプラーCC−7に置
き換えたことを除き、分散体III-1と同様に分散体III-2
を調製した。4.1gのカプラーCC−1と0.5gの
カプラーCC−7を使用したことを除き、分散体III-1
と同様に分散体III-3を調製した。33.4gのカプラ
ーCC−1と、3.7gのカプラーCC−7と、75.
2gのST−1と、75.2gのジブチルセバケートと
を含む溶液を130℃で、75.0gの石灰質除去ゼラ
チンと、912.5gの脱イオン水と、75.0gの1
0%界面活性剤Alkanol XC(E.I.Dupont社の商標)とか
らなる80℃の溶液と10分間混合することにより、分
散体4-3と同様に分散体III-4を調製した。この混合溶液
をBrinkmannローター・ステイター混合機で8000 rpmで
1分間混合し、次いでMicrofluidics Microfluidizerに
562.5 kg/cm2(8000 psi)、75℃で2回通して均質化し
て分散体III-4を得た。
【0077】41.6gのカプラーIC−1と、84.
2gのST−1と、84.2gのジブチルセバケートと
を含む溶液を145℃で、84.0gの石灰質除去ゼラ
チンと、1019.0gの脱イオン水と、3.0gの
0.7% Kathon LX(商標)溶液と、84.0gの10
%界面活性剤Alkanol XC(E.I.Dupont社の商標)とから
なる80℃の溶液と10分間混合することにより、分散
体4-4と同様に分散体4-5を調製した。この混合溶液をBr
inkmannローター・ステイター混合機で8000 rpmで1分
間混合し、次いでMicrofluidics Microfluidizerに562.
5 kg/cm2(8000 psi)、75℃で2回通して均質化して分
散体III-5を得た。各分散体に含まれる結晶性物質の量
を評価するため、分散体を5℃で24時間保存した後に
倍率98×の干渉偏波(cross-polar)顕微鏡で検査し
た。Kodak 450GLデジタルカラープリンターを用いて感
熱印刷を行い、写真の約86mm×117mmの領域におい
て観察された結晶の数を計測し、表2に報告した。
【0078】
【表2】
【0079】分散体III-1及びIII-2の結晶数が多いこと
からわかるように、高融点カプラーCC−1及びCC−
7は分散しにくい。しかしながら、これらのCC−1と
CC−7を9:1の比率で均質に組み合わせたカプラー
は、分散体III-3及びIII-4が示すように、結晶数が大幅
に減少した。本発明のカプラーIC−1は、分散体III-
5が示すように容易に分散され、結晶をほとんど含まな
い分散体を提供した。分散体III-5を多層型写真要素に
塗布したところ、反応性、色素の光安定性及び耐熱性は
良好で、色相も望ましいものであった。これは、一種類
のカプラーしか必要とされない点で、III-3やIII-4のよ
うな分散体よりも有利である。本明細書で参照した特許
文献その他の刊行物の内容のすべてを本明細書の一部と
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルバート ジェイ.ミュラ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,バラード アベニュ 334

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式(I)で表されるシアンカプラーが
    組み合わされている感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んで
    成る写真要素: 【化1】 上式中、R1及びR3は各々独立に水素又はアルキル基を
    表し、 R2は炭素環式又は複素環式の芳香族基を表し、 nは1、2又は3を表し、 各Xは、独立に選ばれた置換基であるが、当該フェニル
    環の当該スルホニル基に対してメタ位又はパラ位に位置
    するXの少なくとも一つは、アリールオキシ基又は分枝
    炭素を有するアルコキシ基であり、そしてZは、水素又
    は、当該カプラーと発色現像性化合物酸化体との反応に
    より脱離し得る基を表すが、但し式(I)の化合物の置
    換基は、当該化合物の融点が160℃以下となるように
    選ばれる。
  2. 【請求項2】 R3が水素を表す、請求項1に記載の写
    真要素。
  3. 【請求項3】 R1がC1〜C4アルキル基を表す、請
    求項1又は2に記載の写真要素。
  4. 【請求項4】 R2がフェニル基又はナフチル基を表
    す、請求項1又は2に記載の写真要素。
  5. 【請求項5】 R2が、当該アミド基に対してメタ位又
    はパラ位に位置する置換基であって当該アミド基の位置
    との関係で正のハメットシグマ値を示す置換基を有する
    フェニル基を表す、請求項1又は2に記載の写真要素。
  6. 【請求項6】 R2が、クロロ基、シアノ基、フルオロ
    基、スルホニル基及びスルホンアミド基の中から選ばれ
    た置換基を少なくとも一つ含有する、請求項5に記載の
    写真要素。
  7. 【請求項7】 R1が、メチル、エチル、n−プロピル
    及びイソプロピルからなる群より選ばれた、請求項1に
    記載の写真要素。
  8. 【請求項8】 式(I)の化合物が有機溶剤に分散され
    た分散体として存在している、請求項1〜7のいずれか
    一項に記載の写真要素。
  9. 【請求項9】 式(I)の化合物の置換基が、当該化合
    物の融点が150℃以下となるように選ばれた、請求項
    1に記載の写真要素。
  10. 【請求項10】 前記溶剤がジブチルセバケートであ
    る、請求項8に記載の写真要素。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の写真要素を像様露光した後、その要素に発色現像性化
    合物を接触せしめることを特徴とする、画像形成方法。
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