JP2001194689A - 改良された切り替え挙動を有するエレクトロクロミックデバイス - Google Patents

改良された切り替え挙動を有するエレクトロクロミックデバイス

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JP2001194689A
JP2001194689A JP2000354555A JP2000354555A JP2001194689A JP 2001194689 A JP2001194689 A JP 2001194689A JP 2000354555 A JP2000354555 A JP 2000354555A JP 2000354555 A JP2000354555 A JP 2000354555A JP 2001194689 A JP2001194689 A JP 2001194689A
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electrochromic
red
cell
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JP2000354555A
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Igor Shelepin
イゴル・シエレピン
Vladimir Gavrilov
ウラデイミル・ガブリロフ
Horst Berneth
ホルスト・ベルネト
Wolfgang Jacobsen
ボルフガング・ヤコブゼン
Ralf Neigl
ラルフ・ナイクル
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    • C09K9/00Tenebrescent materials, i.e. materials for which the range of wavelengths for energy absorption is changed as a result of excitation by some form of energy
    • C09K9/02Organic tenebrescent materials
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/15Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on an electrochromic effect
    • G02F1/1503Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on an electrochromic effect caused by oxidation-reduction reactions in organic liquid solutions, e.g. viologen solutions

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己消去性及び縁の鮮鋭度が改良されたエレ
クトロクロミックデバイスを提供する。 【解決手段】 エレクトロクロミック媒体が、少なくと
も1種の還元可能なエレクトロクロミック化合物OX2
及び少なくとも1種の酸化可能なエレクトロクロミック
化合物RED1の外に、更なる還元可能な又は酸化可能
なエレクトロクロミック化合物OX3又はRED3を含ん
で成り、それぞれその還元電位又は酸化電位はそれぞれ
OX2の還元電位又はRED1の酸化電位より大きくない
値を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改良された切り替え
挙動(switching behaviour)を有
するエレクトロクロミックデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エレク
トロクロミックデバイスは、例えば、D.Theis
in Ulmann′s Encyclopaedia
of Industrial Chemistry,
Vol.A8,p.622,Verlag Chemi
e 1987及びWO−A94/23333から既に知
られている。2つの基本的なタイプが区別される。
【0003】タイプ1: 全面積(full−are
a)エレクトロクロミックデバイス タイプ2: 構造電極(structured ele
ctrodes)を有するエレクトロクロミックディス
プレイデバイス タイプ1は、例えば、電気的に暗くすることができる窓
ガラス又は電気的に減光可能な(dimmable)自
動車ミラーに使用される。このようなデバイスは例えば
米国特許第4,902,108号に記載されている。
【0004】タイプ2はセグメントディスプレイ及びマ
トリックスディスプレイに使用される。そのようなディ
スプレイデバイスは、例えば、DE−A196 31 7
28において提案されている。このタイプのデバイスは
透過的に又は反射の場合には反射的に観察されうる。
WO−A94/23333は異なる構成を有するエレク
トロクロミック材料を比較しているが、これらはディス
プレイデバイスとしては使用されない。
【0005】構成a: エレクトロクロミック物質は電
極上の固定されたフイルム又は層の形態にある(Ull
mann参照、上記参照)構成b : エレクトロクロミック物質をレドックスプロ
セスにより層として電極上に付着させる(Ullman
n参照、上記参照)。
【0006】構成c: エレクトロクロミック物質は恒
久的に溶液中に残っている。
【0007】構成a)では、最もよく知られたエレクト
ロクロミック材料は酸化タングステン/水素化パラジウ
ム対である。
【0008】構成b)では、エレクトロクロミック物質
としてビオロゲンが記載されている。これらのデバイス
は自己消去性(self−erasing)ではない、
即ち、生成した画像は電流のスイッチが切られた後も残
存しており、電圧を逆転させることによってのみ消去す
ることができる。このようなデバイスは特に安定ではな
くそして多数個の切り替えサイクルを許容しない。
【0009】更に、特に酸化タングステン/水素化パラ
ジウムを使用して構成されたセルは、これらのエレクト
ロクロミック層での光散乱により、透過光において操作
することができず、反射によってのみ操作することがで
きる。
【0010】Elektrokhimiya 13,3
2−37(1977),米国特許第4,902,108号
及び米国特許第5,140,455号は、後者の構成c)
のエレクトロクロミックシステムを開示している。伝導
性コーティングを有するガラスプレートから構成された
エレクトロクロミックセルは不活性溶媒中のエレクトロ
クロミック物質の対の溶液を含む。
【0011】使用されるエレクトロクロミック物質の対
は、1つの電気化学的に可逆的に還元可能な物質と1つ
の可逆的に酸化可能な物質である。両物質は基底状態で
無色であるか又は弱く着色しているだけである。電圧の
作用下に、1つの物質は還元されそして他方は酸化さ
れ、両者は着色する。電圧のスイッチが切られると両物
質の場合に基底状態が再形成され、脱色又は淡色化(c
olour lightening)が起こる。
【0012】
【化1】
【0013】米国特許第4,902,108号は、適当な
レドックス物質の対は、還元可能な物質がサイクリック
ボルタモグラムにおいて少なくとも2つの化学的可逆性
還元波を有しそして酸化可能な物質は対応して少なくと
も2つの化学的可逆性酸化波を有するレドックス物質の
対であることを開示している。
【0014】構成cのこのようなエレクトロクロミック
セルのための種々の用途が記載されている。例えば、そ
れらは電圧の印加により夜間運転中暗くすることがで
き、従って後続の車両のヘッドライトにより目が眩むの
を防止することができる自動車のバックミラーとして形
成することができる(例えば、米国特許第3,280,
701号、米国特許第4,902,108号及びEP−
A0435689参照)。更に、このようなセルは、電
圧の印加により日光を暗くする窓ガラス又は自動車のサ
ンルーフに使用することもできる。同様に、例えば、構
造電極を有するセグメント又はマトリックスディスプレ
イにおいて、エレクトロクロミックディスプレイデバイ
スとしてこのようなデバイスの使用が記載されている
(DE−A19631728)。
【0015】エレクトロクロミックセルは普通はガラス
プレートの対から成り、自動車ミラーの場合には、その
一方はミラー化されている。これらのプレートの一方側
は光透過性電気伝導性層、例えば酸化インジウム錫(I
TO)で全面積にわたりコーティングされ、その場合
に、ディスプレイデバイスの場合には、この伝導性コー
ティングは、個々の接点を備えた電気的に分離されてい
るセグメントに分割されている。これらのプレートはそ
れらの電気伝導性にコーティングされた側がお互いに向
き合っている状態でシーリングリングによりプレートを
接合してセルを形成することによりセルを構成するのに
使用される。このセルは開口を経由してエレクトロクロ
ミック液が充填されそしてセルは堅くシールされる。2
つのプレートはITO層を介して電源に接続される。
【0016】上記により詳細に記載の如き構成cのエレ
クトロクロミックデバイスは自己消去性である(sel
f−extinguishing)、即ち、デバイスの
着色は電圧のスイッチが切られると自然に消失する。こ
れは、例えば、デバイスの極を短絡させることにより又
は反対の極性の電圧の短い印加により促進させることが
できる。その場合に上記した式に従えば、着色していな
い分子RED1及びOX2は着色した分子OX1及びRE
2から電子移動により再形成される。
【0017】しかしながら、特に2枚のプレート又はフ
イルムの少なくとも1つにおける電気伝導性コーティン
グが個々に接触したセグメントに分割されているディス
プレイデバイスの場合には、特に電圧が長期間個々のセ
グメントに印加されるならば、この自己消去は相当遅く
なることがある。
【0018】驚くべきことに、エレクトロクロミックデ
バイス、特にエレクトロクロミックディスプレイデバイ
スの自己消去は、エレクトロクロミック媒体がエレクト
ロクロミック物質OX2及びRED1の外に、更なる還元
可能な又は酸化可能なエレクトロクロミック化合物OX
3又はRED3であって、それらのそれぞれの還元又は酸
化電位がそれぞれOX2の還元電位又はRED1の酸化電
位より大きくない値を有するエレクトロクロミック化合
物OX3又はRED3も含有する場合に、相当促進されう
ることが見いだされた。
【0019】OX2及びRED1の外にOX3又はRED3
を含有するこのタイプのエレクトロクロミックデバイス
の更なる利点は、エレクトロクロミックディスプレイデ
バイスの切り替えられたセグメント(switched
segments)の縁の鮮鋭度(sharpnes
s)が有意に増加するということである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラスもしく
はプラスチックプレート又はプラスチックフイルムの対
を具備し、その少なくとも1つのプレート又はフイル
ム、好ましくは両プレート又はフイルムは各場合に一側
に電気的伝導性コーティングを備えており、その少なく
とも1つのプレート又はフイルム及びその伝導性コーテ
ィングは透明であり、その他方はミラー化されているこ
とができ、そしてその2つのプレート又はフイルムの少
なくとも1つにおいてその電気的伝導性層は別々の個々
に接触した区域セグメント(separate,ind
ividually contacted area
segments)に分割されていることができ、そし
て伝導性コーティングは少なくとも1つの点で電気的伝
導体に接続されていることができ、その際該プレート又
はフイルムはそれらの伝導性コーティングの側でシーリ
ングリングを介して相互に接合されており(joine
d together)、そして該2つのプレート又は
フイルム及びシーリングリングにより形成された容積
は、少なくとも1種の還元可能なエレクトロクロミック
化合物OX2及び少なくとも1種の酸化可能なエレクト
ロクロミック化合物RED1を含んで成るエレクトロク
ロミック媒体で充填されているエレクトロクロミックデ
バイスであって、該エレクトロクロミック媒体はまた更
なる還元可能な又は酸化可能なエレクトロクロミック化
合物OX3又はRED3を含んで成り、それらのそれぞれ
の還元電位又は酸化電位はそれぞれOX2の還元電位又
はRED1の酸化電位より大きくない値を有することを
特徴とするエレクトロクロミックデバイスに関する。
【0021】本発明はまた、少なくとも1種の還元可能
なエレクトロクロミック化合物OX 2及び少なくとも1
種の酸化可能なエレクトロクロミック化合物RED1
含んで成り、そしてまた更に更なる還元可能な又は酸化
可能なエレクトロクロミック化合物OX3又はRED3
含んで成り、その還元電位又は酸化電位はOX2の還元
電位又はRED1の酸化電位より大きくない値を有する
ことを特徴とするエレクトロクロミック媒体に関する。
【0022】OX3又はRED3の選択は、エレクトロク
ロミック転化
【0023】
【化2】
【0024】が可逆的に起こり、そしてその後の化学的
又は電気化学的段階、特に不可逆的な性質のそれらを伴
わないということの外は一般に制限されない。特に、O
3とRED1又はRED2の間のレドックス反応あるい
はRED3とOX2又はOX1との間のレドックス反応は
いかなる不可逆性成分も有してはならない。
【0025】本発明に従うエレクトロクロミックデバイ
スの好ましい形態では、使用されるOX3はRED1に対
応するOX1である。
【0026】本発明に従うエレクトロクロミックデバイ
スの他の好ましい形態においては、使用されるRED3
はOX2に対応するRED2である。
【0027】同様に、OX3及びRED3が電磁スペクト
ルの可視部において弱く吸収するだけであるか又は可能
ならば全く吸収しない本発明に従うエレクトロクロミッ
クデバイスが好ましい。
【0028】本発明の目的には、 a)還元可能な物質はサイクリックボルタモグラム(c
yclic voltammogram)において少な
くとも1つの、好ましくは少なくとも2つの化学的可逆
性還元波を有し、そして酸化可能な物質は対応して少な
くとも1つの、好ましくは少なくとも2つの化学的可逆
性酸化波を有するか、あるいは b)還元可能な物質及び酸化可能な物質は橋Bを介して
互いに共有結合しているか、あるいは c)選ばれた還元可能な及び/又は酸化可能な物質は、
酸化可能な形態と還元可能な形態との間の可逆性移行
(reversible transition)又はそ
の逆がσ結合の破壊(breaking)又は形成と関
連している還元可能な及び/又は酸化可能な物質である
か、あるいは d)還元可能な物質及び/又は酸化可能な物質が少なく
とも2つの酸化状態でで存在する金属の金属塩又は金属
錯体であるか、あるいは e)還元可能な及び/又は酸化可能な物質は該レドック
ス系の少なくとも1つを含有するオリゴマー及びポリマ
ー、しかしまたa)〜d)に定義されたようなレドック
ス系の対であるか、あるいは f)使用される還元可能な及び/又は酸化可能な物質が
a)〜e)に記載の物質の混合物であり、但しこれらの
混合物は少なくとも1種の還元可能なレドックス系及び
少なくとも1種の酸化可能なレドックス系を含有するも
のとする、改良された切り替え挙動を有するエレクトロ
クロミックデバイスが好ましい。
【0029】還元可能な物質という用語はOX2及びO
3を意味するものと考えられ、酸化可能な物質という
用語はRED1及びRED3を意味するものと考えられ
る。
【0030】本発明に従うエレクトロクロミックデバイ
スは同様な又は同じ濃度におけるエレクトロクロミック
媒体中のOX2及びRED1を含有する。即ち、濃度は一
般に3のファクター以下、特に2のファクター以下、極
めて特定的には1.1のファクター以下だけ異なる。エ
レクトロクロミック媒体中のOX3又はRED3の濃度
は、対照的にOX2又はRED1の濃度の<30%、好ま
しくは<20%、極めて好ましくは<10%である。O
2又はRED1の濃度が同じではない場合には、基準点
は最も低い濃度である。
【0031】エレクトロクロミック化合物RED1、O
2及びOX3又はRED3及び/又はその混合物の選択
によって、いかなる所望の単色色相(monochro
michues)も確立することができる。多色カラー
ディスプレイのためには、2つ以上のこのようなエレク
トロクロミックデバイスが一方を他方の上にして配置さ
れることができ、これらのデバイスの各々は異なる色相
(hue)を生成することができる。このような積み重
ねは、好ましくは、互いに接触しているデバイスが共通
の光透過性プレートを有し、該プレートはその場合には
両側に伝導性コーティングを備えそしてデザインに依存
してセグメントに分割されるような方法で構成される。
その場合に積み重ねは、例えば少なくとも4つのプレー
トから成る3つのエレクトロクロミックデバイスから成
る。種々のこれらの積み重ねられたデバイスにおいてセ
グメントをスイッチオンすることによって、多色ディス
プレイを達成することができる。この種の異なるデバイ
スにおける引き続くセグメントがスイッチオンされるな
らば、減色カラー混合物が得られる。かくして、所望の
色を三色性に関してディスプレイすることができる。即
ち、例えば着色した画像をディスプレイすることができ
る。
【0032】本発明の目的に適当なOX2及びRED
1は、挙げられた溶媒中のカソード又はアノードにおけ
る還元又は酸化に際して、その後の化学反応を受けない
でその代わりにOX2及びRED1に完全に酸化又は還元
されることができる生成物RED 2及びOX1を与える物
質である。
【0033】エレクトロクロミック化合物RED1及び
OX2及び/又はその混合物の選択により、いかなる所
望の単色色相も調節する(set)ことができる。好ま
しいグレー色合い(grey shades)は三色の
適当な混合により既知の方式で調節することができる
(Colour Physics for Indus
try,Roderick McDonald,e
d.,Society ofDyers and Co
lourists,1987,Chapters 3a
nd 5)。WO−A98/44384も参照された
い。
【0034】適当な還元可能な物質OX2は、例えば、
【0035】
【化3】
【0036】
【化4】
【0037】
【化5】
【0038】式中、R2〜R5、R8、R9、R16〜R
19は、互いに独立に、C1〜C18−アルキル、C2〜C12
−アルケニル、C4〜C7−シクロアルキル、C7〜C15
−アラルキル、又はC6〜C10−アリールであるか、あ
るいはR4;R5又はR8;R9は、一緒になって−(CH
22−又は−(CH23−橋を形成することができ、R
6、R7及びR22〜R25は、互いに独立に、水素、C1
4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲン、シ
アノ、ニトロ、又はC1〜C4−アルコキシカルボニルで
あり、あるいはR22;R23及び/又はR24;R25は−C
H=CH−CH=CH−橋を形成することができ、
10;R11、R10;R13、R12;R13及びR14;R
15は、互いに独立に、水素であるか又は対において−
(CH22−、−(CH23−もしくは−CH=CH−
橋であり、R20及びR21は、互いに独立に、O、N−C
N、C(CN)2、又はN−C6〜C10−アリールであ
り、R26及びR27は、水素、C1〜C4−アルキル、C1
〜C4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1
4−アルコキシカルボニル又はC6〜C10−アリールで
あり、R69〜R74、R80及びR81は、互いに独立に、水
素又はC1〜C6−アルキルであり、そしてR69〜R
74は、互いに独立に、更にアリールであり、あるいはR
69;R12、R70;R13、R73;R80及び/又はR74;R
81は、一緒になって−CH=CH−CH=CH−橋を形
成し、E1及びE2は、互いに独立に、O、S、NR1
はC(CH32であり、あるいはE1及びE2は一緒にな
って−N−(CH22−橋を形成し、R1はC1〜C18
アルキル、C2〜C12−アルケニル、C4〜C7−シクロ
アルキル、C7〜C15−アラルキル、C6〜C10−アリー
ルであり、Z1は、直接結合、−CH=CH−、−C
(CH3)=CH−、−C(CN)=CH−、−CCl
=CCl−、−C(OH)=CH−、CCl=CH−、
−C≡C−、−CH=N−N=CH−、−C(CH3
=N−N=C(CH3)−、−CCl=N−N=CCl
−又は−C64−であり、Z2は−(CH2r−又は−
CH2−C64−CH2−であり、rは1〜10の整数で
あり、R94及びR95は、互いに独立に、水素又はシアノ
であり、R101〜R105は、互いに独立に、C6〜C10
アリール又は随時ベンゾ縮合され(benzo−fus
ed)ていてもよい芳香族もしくは準芳香族(quas
i−aromatic)の5員もしくは6員複素環式環
であり、R107、R109、R113及びR114は、互いに独立
に、式(CV)〜(CVII)の基であり、
【0039】
【化6】
【0040】R108、R115及びR116は、互いに独立
に、C6〜C10−アリール又は式(CV)の基であり、
110〜R112、R117及びR118は、互いに独立に、水
素、C1〜C4−アルキル、ハロゲン又はシアノであり、
101及びE102は、互いに独立に、O、S、又はN−R
119であり、R119及びR122は、互いに独立に、C1〜C
18−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C4〜C7−シク
ロアルキル、C7〜C15−アラルキル又はC6〜C10−ア
リールであり、R106、R120、R121、R123及びR124
は、互いに独立に、水素、C1〜C4−アルキル、C1
4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ又はC1
4−アルコキシカルボニルであり、あるいはR120、R
121又はR123、R124は一緒になって−CH=CH−C
H=CH−橋を形成し、A1、A2及びA3は、互いに独
立に、O又はC(CN)2であり、R96は水素、フェニ
ル又はtert−ブチルであり、そしてX- は条件下
にレドックス不活性であるアニオンである、である。
【0041】適当な酸化可能な物質RED1の例は下記
のものである。
【0042】
【化7】
【0043】
【化8】
【0044】式中、R28〜R31、R34、R35、R38、R
39、R46、R53及びR54は、互いに独立に、C1〜C18
−アルキル、C2〜C12−アルケニル、C4〜C7−シク
ロアルキル、C7〜C15−アラルキル又はC6〜C10−ア
リールであり、R32、R33、R36、R37、R40、R41
42〜R45、R47、R48、R49〜R52、R55〜R58及び
97〜R100は、互いに独立に、水素、C1〜C4−アル
キル、C1〜C4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニト
ロ、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C6〜C10−ア
リール又はC6〜C10−アリールオキシであり、そして
57及びR58は、更に随時ベンゾ縮合されていてもよい
芳香族もしくは準芳香族の5員もしくは6員複素環式環
であり、そしてR48は更にNR7576であり、あるいは
49;R50;R51;R52及び/又はR48;R99;R97
98又はR98;R100は、互いに独立に、−(CH23
−、−(CH24−、−(CH25−又は−CH=CH
−CH=CH−橋を形成し、Z3は、直接結合、−CH
=CH−又は−N=N−橋であり、=Z4=は、直接結
合、=CH−CH=又は=N−N=橋であり、E3
5、E10及びE11は互いに独立にO、S、NR59又は
C(CH32であり、そしてE5は更にC=O又はSO2
であり、E3及びE4は互いに独立に更に−CH=CH−
であることができ、E6〜E9は互いに独立にS、Se又
はNR59であり、R59、R75及びR76は互いに独立にC
1〜C12−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C4〜C7
−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキル、C6〜C10
−アリールであり、そしてR75は更に水素であるか、あ
るいは、NR7576の定義におけるR75及びR76はそれ
らが結合しているN原子と一緒になって随時更なるヘテ
ロ原子を含有していてもよい5員又は6員環であり、R
61〜R68は互いに独立に水素、C1〜C6−アルキル、C
1〜C4−アルコキシ、シアノ、C1〜C4−アルコキシカ
ルボニル又はC6〜C10−アリールであり、そして
61;R62及びR67;R68は、互いに独立に、更に−
(CH23−、−(CH 24−又は−CH=CH−CH
=CH−橋を形成し、あるいはR62;R63、R64;R65
及びR66;R67は−O−CH2CH2−O−、又は−O−
CH2CH2CH2−O−橋を形成し、vは0〜100の
整数であり、R82、R83、R88及びR89は、互いに独立
に、C1〜C18−アルキル、C2〜C 12−アルケニル、C
4〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラルキル又は
6〜C10−アリールであり、R84〜R87及びR90〜R
93は、互いに独立に、水素又はC1〜C6−アルキルであ
り、あるいはR84;R86、R85;R87、R90;R92及び
/又はR91;R93は一緒になって−CH=CH−CH=
CH−橋を形成する。
【0045】同様に、RED1として適当なものは、例
えばI-、I3 -、Br-及びSCN-の如きアニオンであ
る。
【0046】橋Bを介して連結された場合によりオリゴ
マー又はポリマーレドックス系の例は、式Y-[-(-B-Z
-)a-(-B-Y-)b-]c-B-Z (L)式中、Y及び
Zは互いに独立に基OX2又はRED1であり、ここでO
2は可逆的に電気化学的に還元可能なレドックス系の
基であり、そしてRED1は可逆的に電気化学的に酸化
可能なレドックス系の基であり、Bは橋かけ単位であ
り、cは0〜1000の整数であり、そしてa及びbは
互いに独立に0〜100の整数であり、(a+b)・c
は好ましくは≦10,000である、のレドックス系で
ある。
【0047】可逆的に電気化学的に還元可能な又は酸化
可能なという用語はここでは、本発明に従うOX2及び
RED1の全く上記定義の意味内でσ構造の変化を伴っ
て又は伴わないで電子移動が起こり得ることを意味する
ものと考えられる。
【0048】式(L)のエレクトロクロミック化合物
は、特に、式
【0049】
【化9】
【0050】式中OX2、RED1及びBは上記に定義し
たとおりであり、dは1〜5の整数であり、そしてeは
0〜5の整数であり、ここで、OX2、RED1及び/又
はBは、特にd及び/又はeが>1である場合には、各
反復単位において異なる意味を有することができる、の
オリゴマー化合物を意味するものと考えられる。
【0051】式(L)のエレクトロクロミック化合物
は、特に、式
【0052】
【化10】
【0053】式中、OX2、RED1及びBは上記したと
おりであり、dは5〜100,000、好ましくは10
〜10,000の整数であり、eは5〜100,00
0、好ましくは10〜10,000の整数であり、ここ
で、OX2、RED1及び/又はBは、d及び/又はeが
>1である場合には、各反復単位において異なる意味を
有することができる、のポリマー化合物を意味するもの
と考えられる。
【0054】式(L)に合致しないオリゴマー又はポリ
マーエレクトロクロミック化合物は、特に、式
【0055】
【化11】
【0056】式中、D、E及びFは、単位D、E及びF
がランダム分布又はブロックにおいて配列されているこ
とができるオリゴマー又はポリマー鎖の単位であり、B
1及びB2は橋かけ単位であり、Y及びZは互いに独立に
OX2又はRED1基であり、ここで、OX2は可逆的に
電気化学的に還元可能なレドックス系の基であり、そし
てRED1は可逆的に電気化学的に酸化可能なレドック
ス系の基であり、f、g及びhは互いに独立に1〜10
0,000の整数、特に1〜10,000の整数であ
り、ここでf+g+h>2であり、f及びhは互いに独
立に0であることもでき、そしてi及びjは互いに独立
に1〜100の整数、特に1〜10の整数、極めて好ま
しくは1又は2である、の側鎖ポリマーである。
【0057】式(CL)のオリゴマー又はポリマーは、
特に、式
【0058】
【化12】
【0059】式中、fは0〜10,000の整数であ
り、g及びhは互いに独立に1〜10,000、好まし
くは1〜1000、特に好ましくは1〜100の整数で
あり、そして他の基は上記したとおりであり、ここで、
OX2及び/又はRED1は、特にg及び/又はhが>1
である場合には、各反復単位において異なる意味を有す
ることができ、fは好ましくは>10・(g+h)、特
に好ましくは>100・(g+h)である、のオリゴマ
ー又はポリマーを意味するものと考えられるる式(L)
及び(La)〜(Lf)及び(CL)及び(CLa)〜
(CLc)及び(CLX)及び(CLXa)〜(CLX
b)におけるOX2及びRED1は、特に、橋かけ単位
(B、B1又はB2)への結合が基R2〜R19、R22〜R
27、R28〜R58、R61、R62、R67、R68、R83
88、R122の1つを介して行われるか、あるいは基E1
又はE2の1つがNR1であるか又は基E3〜E11の1つ
がNR 59であるか又は基E101〜E102の1つがNR119
である場合には、R1、R59又はR119を介して行われ、
そして該基はその場合には直接結合であり、そしてB、
1又はB2は、互いに独立に、式−(CH2n−又は−
1 s−[(CH2m−Y2o−(CH2p−Y3 q−の橋
であり、これらはC1〜C4−アルキル、C1〜C4−アル
コキシ、ハロゲン又はフェニルにより置換されていても
よく、Y1〜Y3は、互いに独立に、O、S,NR60、C
OO、CONH、NHCONH、シクロペンタンジイ
ル、シクロヘキサンジイル、フェニレン又はナフチレン
であり、R60はC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケ
ニル、C4〜C7−シクロアルキル、C7〜C15−アラル
キル又はC6〜C10−アリールであり、nは1〜12の
整数であり、m及びpは互いに独立に0〜8の整数であ
り、oは0〜6の整数であり、そしてq及びsは互いに
独立に0又は1であり、ここで、oが>1である場合に
は、Y2及びmは各反復単位において異なっていてもよ
い、の式(I)〜(X)、(CI)〜(CIV)及び
(XX)〜(XXXIII)の上記したレドックス系の
基を意味するものと考えられる。
【0060】該式(L)及び(La)〜(Lf)及び
(CL)及び(CLa)〜(CLc)及び(CLX)及
び(CLXa)〜(CLXb)におけるOX2又はRE
1は、同様に、それらが共有結合を介して橋かけ単位
B、B1又はB2に結合することができるならば、金属錯
体を意味するものと考えられる。挙げることができる例
はフェロセンである。
【0061】該式(L)及び(La)〜(Lf)及び
(CL)及び(CLa)〜(CLc)及び(CLX)及
び(CLXa)〜(CLXb)におけるOX2又はRE
1は、極めて特定的には、式(I)、(V)、(X
X)、(XXII)、(XXIII)、(XXV)、
(XXVI)及び(XXXIII)の上記したレドック
ス系の基を意味するものと考えられ、RED1について
フェロセンを意味するものと考えられる。
【0062】式(CL)及び(CLa)〜(CLc)及
び(CLX)及び(CLXa)〜(CLXb)における
D、E及びFは、オリゴ−又はポリアクリレート類、−
メタクリレート類、−スチレン類、−シロキサン類、−
カーボネート類、−アミド類、−エステル類、−尿素
類、−ウレタン類、又は−糖類、特にオリゴ−及びポリ
アクリレート類、−メタクリレート類及び−スチレン類
及びそれらの混合オリゴマー又はポリマーの構成をもた
らす単位を意味するものと考えられる。
【0063】Dは、好ましくは、式 −CHY10−CHY11− (CLXXI) に合致し、そしてE及びFは好ましくは互いに独立に、
式 −CHY12−CHY13− (CLXXII) 式中、Y10及びY12は、互いに独立に水素又はC1〜C4
−アルキルであり、Y11は水素、ハロゲン、C1〜C4
アルキル、アリール又は−COO−C1〜C8−アルキル
であり、そしてY13は、B1もしくB2への直接結合又は
式−O−、−CO−O−、−CO−NH−もしくは−C
64−の橋の1つである、に合致する。
【0064】式(La)の例は、
【0065】
【化13】
【0066】であり、式(Lb)の例は、
【0067】
【化14】
【0068】であり、式(Lc)の例は、
【0069】
【化15】
【0070】であり、式(Ld)の例は、
【0071】
【化16】
【0072】
【化17】
【0073】であり、式(Le)の例は、
【0074】
【化18】
【0075】であり、式(Lf)の例は、
【0076】
【化19】
【0077】であり、上記式中、m1〜m4は互いに独
立に1〜5の整数であり、uは0又は1であり、そして
他の基は上記したとおりである。
【0078】式(CLa)の例は、
【0079】
【化20】
【0080】であり、式(CLb)の例は、
【0081】
【化21】
【0082】であり、式(CLc)の例は、
【0083】
【化22】
【0084】であり、式(CLXa)の例は、
【0085】
【化23】
【0086】である。
【0087】OX2又はRED1として使用することがで
きる金属塩又は金属錯体の例はFe 3+/2+、Ni3+/2+
Co3+/2+、Cu2+/+、[Fe(CN)63-/4-、Fe4
[Fe(CN)63 0/4-、[Co(CN)63-/4-
[Fe(シクロペンタジエニル)20/+、Lu(Pc)
2+〜2-(Pc=フタロシアニン)、Fe[Fe(CN)
60/1-である。
【0088】金属イオン及びカチオン錯体のための適当
な対イオンは、後により正確に記載されるとおりすべて
のレドックス不活性アニオンX-であり、そしてアニオ
ン錯体の適当な対イオンはすべてのレドックス不活性カ
チオンM+、例えば、アルカリ金属又は第四級アンモニ
ウム塩、例えばNa+、K+、N(CH34 +、N(C4
94 +、C65CH2N(CH33 +及びその他である。
【0089】一般的に上記した及び好ましいものとして
挙げたエレクトロクロミック物質の混合物を含有する本
発明に従うエレクトロクロミックデバイスは同様に好ま
しい。このような混合物の例は(I)+(CI)+(X
XVI)、(I)+(IV)+(XXII)、(La)
+(I)+(XXVI)、(La)+(CI)、(L
X)+(LXI)、(LXV)+XXVI)、(CLI
I)+(XXVI)であるが、これはいかなる制限も表
すことを意図しない。
【0090】混合比は広い範囲内で変えることができ
る。それらは所望の色相(hue)又はグレー色合い
(grey shade)を最適にさせ及び/又はデバ
イスの所望のダイナミックスを最適にさせる。
【0091】上記の置換基の定義において、誘導体、例
えばアルコキシ又はアラルキルを包含するアルキル基
は、特記しないかぎり、好ましくは1〜12個のC原
子、特に1〜8個のC原子を有するアルキル基である。
それらは直鎖状又は分岐状であることができ、そして場
合により更なる置換基、例えばC1−C4−アルコキシ、
フッ素、塩素、ヒドロキシル、シアノ、C1〜C4−アル
コキシカルボニル又はCOOHを有することができる。
【0092】シクロアルキル基という用語は3〜7個の
炭素原子、特に5個又は6個の炭素原子を有するシクロ
アルキル基を意味するものと考えられる。
【0093】アルケニル基は好ましくは、2〜8個の炭
素原子、特に2〜4個の炭素原子を有するアルケニル基
である。
【0094】アラルキル基におけるアリール基を包含す
るアリール基はフェニル、又はナフチル基、特にフェニ
ル基である。それらは下記の基:C1〜C6−アルキル、
1〜C6−アルコキシ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、
ヒドロキシル、C1〜C6−アルコキシカルボニル又はニ
トロの1〜3個により置換されていてもよい。2つの隣
接した基は環を形成することもできる。
【0095】随時ベンゾ縮合され(benzo−fus
ed)ていてもよい芳香族又は準芳香族の5員もしくは
6員複素環式環という用語は、特に、イミダゾール、ベ
ンゾイミダゾール、オキサゾール、ベンゾキサゾール、
チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ピラゾー
ル、トリアゾール、チオフェン、イソチアゾール、ベン
ゾイソチアゾール、1,3,4−もしくは1,2,4−
チアジアゾール、ピリジン、キノリン、ピリミジン及び
ピラジンを意味するものと考えられる。それらは、下記
の基:C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、フ
ッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、モ
ノ−もしくはジ−C1〜C6−アルキルアミノ、C1〜C6
−アルコキシカルボニル、C1〜C6−アルキルスルホニ
ル、C1〜C6−アルカノイルアミノ、フェニル又はナフ
チルの1〜3個により置換されていてもよい。2つの隣
接した基は環を形成することもできる。
【0096】エレクトロクロミック物質は知られている
(Tpics in Current Chemist
ry,Vol.92,pp.1−44,(1980),
Angew.Chem.90,927(1978)か又
は同様にして製造することができる。式(L)の化合物
は同様に知られている(WO−A97/30134)か
又は例えば下記式に従ってそれ自体既知の成分から合成
することができる。
【0097】
【化24】
【0098】式(CL)及び(CLX)の化合物は例え
ば下記のそれ自体既知の単位から重合により製造するこ
とができる。
【0099】
【化25】
【0100】合成的に必要とされるイオン、例えば臭化
物イオンは例えばレドックス不活性イオンによりその後
置き換えられる。
【0101】式(I)、(II)、(III)、(I
V)、(V)、(XX)、(XXII)、(XXII
I)、(XXVI)、(XXVII)及びフェロセンの
エレクトロクロミック化合物、及びOX2又はRED1
してこれらの式の少なくとも1つを含有する式(L)の
橋かけされた化合物又は式(CL)もしくは式(CL)
もしくは(CLX)の側鎖ポリマーが特に好ましい。
【0102】この選択において及び同様にエレクトロク
ロミック化合物の下記の特定の且つ例外的な選択におい
て、エレクトロクロミック媒体は少なくとも1種のOX
2及び少なくとも1種のRED1を含むことが常に保証さ
れなければならない。例えば、OX2=式(I)である
場合、エレクトロクロミック媒体はまた、好ましくは、
式(XX)、(XXII)、(XXIII)、(XXV
I)及び(XXVII)の好ましいRED1の選択か
ら、また式(XX)〜(XXXIII)のRED1の上
記一般的用語で与えられた選択から、並びにRED1
して適当な上記した金属塩、錯体又はアニオンX-の選
択からの、RED1 を含有しなければならない。これは
好ましいRED1 及び特に好ましいRED1 にも同様に
当てはまる。
【0103】式(I)、(II)、(IV)、(V)、
(XXII)、(XXIII)、(XXVI)及び(X
XVIII)において、R2、R3、R8及びR9が互いに
独立にメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、ベンジル、フェネチル、フェニル
プロピル、フェニル、2−メチルフェニル、又は2,6
−ジメチルフェニルであるか、あるいはR8とR9は一緒
になって−(CH22−又は−(CH23−橋を形成
し、R10〜R15が水素であり、R69〜R73、R80及びR
81は互いに独立に、水素又はメチルであり、あるいはR
12;R69、R13;R70、R73;R80及び/又はR74;R
81は−CH=CH−CH=CH−橋を形成し、Z1は直
接結合又は−CH=CH−であり、Z2は−(CH2r
−であり、rは2〜6の整数であり、X-は条件下にレ
ドックス不活性なアニオンであり、R34、R35、R38
びR39は互いに独立にメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル又はフェ
ニルであり、R36及びR37は水素であり、Z3は直接結
合又は−CH=CH−橋であり、Z4は直接二重結合で
あり、R40及びR41は同一でありそして水素又はメチル
であり、E3及びE4は同一でありそしてS、N−R59
はC(CH32であり、E5はNR59であり、E6〜E9
は同一でありそしてSであり、R47、R48、R97及びR
98は互いに独立に水素、メチル、メトキシ、シアノ、フ
ェニル又はフェノキシであり、R49〜R52は互いに独立
に水素、メチル、シアノ又はメトキシカルボニルであ
り、あるいはR49;R50及び/又はR51;R52は−(C
23−又は−CH=CH−CH=CH−橋を形成し、
90〜R100は水素である、式(I)、(II)、(I
V)、(V)、(XXII)、(XXIII)、(XX
VI)及び(XXVIII)のエレクトロクロミック化
合物、及びOX2又はRED1としてこれらの式の少なく
とも1つを含む式(L)、特に式(La)式中、Bは−
(CH2n−でありそしてnは3〜6の整数である、の
橋かけされた化合物、及びOX2又はRED1としてこれ
らの式の少なくとも1つを含む式(CL)又は(CL
X)、特に式(CLXa)式中、Dは式(CLXXI)
を表し、E及びFは式(CLXXII)を表し、Y10
びY12は互いに独立に水素又はメチルであり、Y11は−
COOCH3又は−COOCH2CH2OCH2CH3であ
り、Y13はB1又はB2への式−CO−O−又は−C64
−の橋であり、B1及びB2は互いに独立に式−(C
2n−の橋であり、そしてnは1〜6の整数である、
の側鎖ポリマーが極めて特に好ましい。
【0104】式(I)及び(II)式中、R2及びR3
同一でありそしてメチル、エチル、ブチル、ヘプチル又
はフェニルプロピルであり、R12〜R15及びR69〜R72
は水素であり、Z1は直接結合であり、Z2は−(C
23−又は−(CH24−であり、そしてX-はレド
ックス不活性アニオン又はI-である、のエレクトロク
ロミック化合物は本発明の目的に極めて顕著に適当であ
る。
【0105】式(XXVI)式中、E5はNR59であ
り、R46及びR59は互いに独立にメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、フェニルプロピル又はフェニルであり、
47、R48、R97及びR98は互いに独立に水素、フェニ
ル又はフェノキシであり、そしてR99及びR100は水素
である、のエレクトロクロミック化合物は本発明の目的
には極めて顕著に適当である。
【0106】式(La)式中、OX2は式(I)の基で
あり、RED1は式(XXVI)の基であり、そしてB
は−(CH2n−であり、ここで、 nは3〜6の整数
であり、R2及びR46はBへの直接結合であり、R3、R
12〜R15、R69〜R72、Z1及びX-は上記した顕著な
(outstanding)意味を有し、R47、R48
97〜R100は水素であるか、あるいは基R47、R48
97及びR98の最大2つはフェノキシであり、E5はN
59であり、そしてR59はメチル、エチル、ブチル、ヘ
プチル、フェニルプロピル又はフェニルである、のエレ
クトロクロミック化合物は本発明の目的には極めて顕著
に適している。
【0107】式(CLXa)式中、OX2は式(I)の
基であり、RED1は式(XXVI)の基であり、Dは
式(CLXXI)を表し、Eは式(CLXXII)を表
し、Y10及びY12は互いに独立に水素又はメチルであ
り、Y11は−COOCH2CH2OCH2CH3であり、Y
13はB1又はB2への式−CO−O−又は−C64−の橋
であり、B1及びB2は互いに独立に式−(CH2n−の
橋であり、ここでnは1〜6の整数であり、R2はB1
の直接結合であり、R3及びR46はB2への直接結合であ
り、R12〜R15、R69〜R72、Z1及びX-は上記した顕
著な(outstanding)意味を有し、R47、R
48、R97〜R100は水素であるか或いは基R47、R48
97及びR98の最大2つはフェノキシであり、E5はN
59であり、そしてR59はメチル、エチル、ブチル、ヘ
プチル、フェニルプロピル又はフェニルである、のエレ
クトロクロミック化合物は同様に本発明の目的に極めて
顕著に適している。
【0108】所望により、本発明に従うエレクトロクロ
ミックデバイスは、エレクトロクロミック物質、もし使
用されるならば伝導性塩及びもし使用されるならば更な
る添加剤が溶解されている少なくとも1種の溶媒をその
エレクトロクロミック媒体中に含んで成る。溶媒は、例
えば高分子電解質、多孔性固体又は大きな活性表面積を
有するナノ粒子によりゲルの形態で粘稠化することもで
きる。
【0109】特に式(L)及び(Ld)〜(Lf)及び
(CL)及び(CLa)〜(CLc)及び(CLX)及
び(CLXa)〜(CLXb)のポリマーエレクトロク
ロミック化合物の使用に関して、溶媒を省くことができ
る。このようなポリマー、例えば式(LXV)及び(L
XVII)を混合することも可能である。所望により、
更なるOX2又はRED1が、ポリマーと混合され、例え
ば式(LXV)のポリマー中に式(XXVI)が混合さ
れる。
【0110】適当な溶媒は、選ばれた電圧下にレドック
ス不活性でありそして求電子試薬又は求核試薬を放出す
る(eliminate)ことはできないか又は十分に
強い求電子試薬又は求核試薬として反応することがで
き、かくして着色した遊離基イオンと反応することがで
きるすべての溶媒である。例は、プロピレンカーボネー
ト、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、プロピオニ
トリル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグ
ルタロニトリル、3,3′−オキシジプロピオニトリ
ル、ヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、スルホラン、3−メチルス
ルホラン又はその混合物である。プロピレンカーボネー
ト、ベンゾニトリル及びお互いの混合物又はグルタロニ
トリルもしくは3−メチルスルホランとの混合物が好ま
しい。プロピレンカーボネートは特に好ましい。同様に
ベンゾニトリルは特に好ましい。
【0111】エレクトロクロミック媒体は、少なくとも
1種の不活性伝導性塩を含有することができる。特にレ
ドックス対RED1/OX2の物質の少なくとも1種がイ
オン性であるならば伝導性塩の添加は省くことができ
る。
【0112】適当な不活性伝導性塩はリチウム、ナトリ
ウム及びテトラアルキルアンモニウム塩、特に後者であ
る。アルキル基は1〜18個の炭素原子を含有すること
ができ、そして同一であるか又は相異なっていてもよ
い。テトラブチルアンモニウムが好ましい。これらの塩
のための適当なアニオン、特に式(I)〜(VI)、
(CI)、(CII)及び(CV)〜(CVII)にお
ける及び金属塩におけるアニオンX-として適当なアニ
オンは、すべてのレドックス不活性無色アニオンであ
る。
【0113】例は、テトラフルオロボレート、テトラフ
ェニルボレート、シアノ−トリフェニルボレート、テト
ラメトキシボレート、テトラプロポキシボレート、テト
ラフェノキシボレート、パークロレート、塩化物、硝酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホネート、エタンス
ルホネート、テトラデカンスルホネート、ペンタデカン
スルホネート、トリフルオロメタンスルホネート、パー
フルオロブタンスルホネート、パーフルオロオクタンス
ルホネート、ベンゼンスルホネート、クロロベンゼンス
ルホネート、トルエンスルホネート、ブチルベンゼンス
ルホネート、tert−ブチルベンゼンスルホネート、
ドデシルベンゼンスルホネート、トリフルオロメチルベ
ンゼンスルホネート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘ
キサフルオロアルセネート、ヘキサフルオロシリケー
ト、7,8−もしくは7,9−ジカルバニドウンデカボ
レート(−1)もしくは(−2)、(これらはB及び/
又はC原子において1個又は2個のメチル−、エチル
−、ブチル−又はフェニル基により随時置換されていて
もよい)、ドデカヒドロジカルバドデカボレート(−
2)又はB−メチル−C−フェニルドデカヒドロジカル
バドデカボレート(−1)である。
【0114】式(I)〜(VI)、(CI)、(CI
I)及び(CV)〜(CVII)における及び金属塩に
おけるアニオンX-として包含する同様に適当なもの
は、RED1の役割を演ずることもできる上記したアニ
オン、例えばI-及びI3 -である。
【0115】例えば、K.Deuchert and
S.Huenig,Angew.Chem.90,92
7−938(1978) and S.Huenig
and H.Berneth,Topics in C
urrent Chemistry,Vol.92,p
p.1−44(1980)から知られているとおり、多
くのレドックス系、例えば、式(I)〜(XII)及び
(XX)〜(XXXIII)のレドックス系は3つの酸
化状態において互いに平衡状態で存在する。
【0116】
【化26】
【0117】Semは遊離基種であり、そして一般に深
く着色しているが、Ox及びRedは無色であるか又は
あまり深くなく着色している(Semに対して浅色性
(hypsochromic))。
【0118】好ましいOX3は、一電子酸化によりこの
式に従って、特に式(XII)〜(XX)の対応するR
ED3から形成された酸化状態Sem、及び二電子酸化
により形成されたOx酸化状態である。
【0119】好ましいRED3は、一電子還元によりこ
の式に従って、特に式(I)〜(XII)の対応するO
3から形成された酸化状態Sem、及び二電子還元に
より形成された酸化状態Redである。
【0120】これらのOX3及びRED3は、少なくとも
1つのY又はZがOX3又はRED3でありそして他方が
OX2及び/又はRED1である式(L)、(CL)又は
(CLX)のオリゴマー又はポリマーに編入することも
できる。
【0121】OX3又はRED3は不均化(dispro
portionation)又はコムプロポーショネイ
ション(comproportionation)によ
りエレクトロクロミック媒体の他方のエレクトロクロミ
ック物質OX2及びRED1と反応することができる。一
般に、OX3又はRED3は無電解(electrole
ss)エレクトロクロミック媒体における酸化状態Se
mにおいて存在し、但しこれは式3に従う上記レドック
ス系の1つであるものとする。
【0122】同様な状況は金属塩及び錯体に当てはま
る。対照的にこのような塩又は錯体の酸化状態が例えば
[Fe(シクロペンタジエニル)20/+における如く1
だけ異なるならば、酸化状態Semはその場合には式3
に従って生じない。
【0123】従って好ましいOX3は[Fe(シクロペ
ンタジエニル)2+、式(XXII)、(XXII
I)、(XXIV)、(XXV)、(XXVI)の化合
物の酸化状態Sem、特に好ましくは[Fe(シクロペ
ンタジエニル)2+及び式(XXII)及び(XXV
I)の化合物の酸化状態Semである。
【0124】従って好ましいRED3は式(I)、(I
I)、(III)、(IV)及び(V)の化合物の酸化
状態Sem、特に好ましくは式(IV)の酸化状態Se
mである。
【0125】OX3及びRED3は、そのままエレクトロ
クロミック媒体に加えることができ、あるいは別法とし
て例えばコムプロポーショネイションもしくは不均化反
応又は他のレドックス反応により媒体中に発生させるこ
とができる。
【0126】直接加えられるOX3及びRED3の例は
[Fe(シクロペンタジエニル)2+並びに式(XXI
I)、(XXVI)及び(XXIV)の化合物の酸化状
態Semである。
【0127】コムプロポーショネイション反応の例は、
【0128】
【化27】
【0129】に対応する式(XXII)の化合物の酸化
状態Red及びOxの反応である。
【0130】「他のレドックス反応」という用語は、例
えば、そのレドックス電位がOX2又はRED1のそれよ
り大きい値を有する還元剤又は酸化剤による、エレクト
ロクロミック媒体のエレクトロクロミック化合物、好ま
しくはOX2又はRED1の一部(エレクトロクロミック
媒体中に存在する量の<30%、好ましくは<10%)
の、好ましくはRED3又はOX3の役割を引き受けるそ
れらの酸化状態Semを与えるための、還元又は酸化を
意味するものと考えられる。式(XXVI)の化合物及
び金属錯体の参加を伴うこのタイプの他のレドックス反
応の例は下記式に示される。
【0131】
【化28】
【0132】レドックス反応において酸化剤又は還元剤
から形成される生成物(ここではFe[Cp]2)は、
最終的にエレクトロクロミック媒体におけるRED
1(前記式の例の場合における如く)又はOX2の役割を
引き受けることができる。
【0133】OX2、RED1及びOX3/RED3の組み
合わせの例を下表に示す。
【0134】
【表1】
【0135】
【表2】
【0136】
【表3】
【0137】促進された自己消去性及び増加した縁鮮鋭
度の上記した利点は、本発明に従うエレクトロクロミッ
ク媒体を特に本発明に従うエレクトロクロミックデバイ
スに使用するのに適当なものとする。
【0138】これらのデバイスは、特にディスプレイデ
バイスである。このようなディスプレイデバイスにおい
ては、2つの伝導性層の少なくとも1つはセグメントに
分けられ、該セグメントは互いに電気的に絶縁されてお
りそして電源配線(supply lines)を介し
て電気的接点を備えている。これらの電源配線はエレク
トロクロミック媒体から電気的に絶縁されているのが有
利である。セグメントへの分割の構造に依存して、ディ
スプレイデバイスは、簡単な記号、文字又は数、あるい
は、文字又は数、更に画像(pictures)のよう
な複雑なパターンのディスプレイのため役立つことがで
きるバー又はドットを指示することができる。このよう
なディスプレイデバイスは接触センサの一部であること
もでき、即ち、それらはセンサに一体化されておりそし
てその切り替え状態を示す。接触センサは、例えば、圧
力、あるいは電気伝導容量又は光透過容量の変化又はイ
ンダクタンスの変化に反応する。一般にそれはプレー
ト、センサをトリガする接点から成る。本発明に従うデ
ィスプレイデバイスはこのプレートに今一体化させるこ
とができ、それをプレートの接触感受性部分内に又はそ
の外側に位置づけることが可能である。
【0139】特に、本発明に従うエレクトロクロミック
デバイスはアナログディスプレイである。アナログディ
スプレイにおいては、2つの伝導性コーティングは一般
にセグメントに分割されない。しかしながら、それらは
異なる伝導度を有することができる。例えば、このタイ
プのデバイスは2つの対向端部で電圧が供給される2つ
のストリップ形状の又はアーク形状のプレート又はフイ
ルムから構成される。更に、2つの伝導性層が、例えば
抵抗を介して又は制御ユニットを介してデバイスの一端
で互いに電気的に接続されることができる。しかしなが
ら、デバイスは円形、楕円形、長方形又は四角形に又は
同様な形状において構成することもできる。任意の所望
の点における2つのプレート又はフイルムの伝導性層の
間の少なくとも1つの電気的接続により、ディスプレイ
の目的に使用することができる任意の所望の色深さ勾配
が電圧を印加すると形成される。その中心に電気的接続
を有する円形又は四角形配列は光のための調節可能なダ
イアフラムとして働くことができる。
【0140】特に、本発明に従うエレクトロクロミック
デバイスは迅速な自己消去性が重要なすべてのタイプの
デバイスである。これらは、例えば、迅速に変化する切
り替え状態のディスプレイのために使用されるシングル
セグメントデバイスであることもできる。スペタクルレ
ンズ、視覚保護スクリーン(sight protec
tion screen)又は自動車バックミラーはこ
のような用途であることもできる。
【0141】ディスプレイデバイスにおいて、切り替え
られたセグメントの迅速な自己消去はそれらが切り替え
られた状態から切り替えられていない(unswitc
hed)状態、例えば短絡状態に変わるとき、本発明に
従うエレクトロクロミック媒体の使用により起こる。デ
ィスプレイされた画像の迅速な変化はかくして可能であ
る。これは、セグメントが長い時間スイッチオンされて
いる場合もそうである。更に、セグメントは増加した縁
鮮鋭度及び、着色したエレクトロクロミック物質の横方
向拡散により形成することがあるセグメントのまわりの
着色したゾーンの減少を示す。
【0142】アナログディスプレイ又はダイアフラムに
おいて、本発明に従うエレクトロクロミック媒体の使用
は着色したゾーンと無色ゾーンとの間の鮮鋭な境界を生
成しそして印加された電圧の変化に対するこのゾーンの
迅速な運動、即ち早く変化する信号に対する迅速な反応
の可能性を生じる。これは写真装置又はフイルムカメラ
におけるダイアフラムにおいて特に重要である。
【0143】
【実施例】実施例1(ディスプレイデバイス、試験構
造) ITOコーティングしたガラスプレート(50×45m
2)は、ITOコーティングされた側に、ガラスプレ
ートの短い方の側の縁から内方に、幅約7mm、長さ約
20mmの接着テープ(ハンブルグ、バイアスドルフ社
のTesapack 124)のストリップを備えてい
た。このようにして製造されたガラスプレートを、約4
0℃に加熱されている47.5%濃度の濃塩酸及び5%
塩化鉄(III)を含有する水性浴に導入した。10分
の後、ガラスプレートを除去しそして蒸留水で洗浄し
た。このようにして、20×7mm2ITOストリップ
(2)のみを担持したガラスプレート(1)を得た。
【0144】ランドスベルグのDELO Indust
rieklebstoffeの光硬化性エポキシ接着剤
DELO−KatiobondR4594、97% と
100μmの直径を有するガラスビーズ3%の混合物
を、第2ガラスプレート(4)(50×45mm2)の
ITOコーティングされた側にリング(3)の形態で塗
布し、その際開口(5)は開いたままである。次いで第
1ガラスプレート(1)を2つのプレート(1)及び
(4)のITO層が互いに向き合っているような方法で
接着剤ビーズ上に置いた。接着剤を窓の付近で10分間
日光に暴露させることにより硬化させ、次いで暴露なし
で105℃で20分間硬化させた。このようにして、図
1に示されたセルを得た。
【0145】次いでセルを、無水の酸素不含有プロピレ
ンカーボネート中の、式
【0146】
【化29】
【0147】のエレクトロクロミック化合物に関して
0.05モルであり、そして式
【0148】
【化30】
【0149】のフェロセンに関して0.05モルであ
り、そして式
【0150】
【化31】
【0151】のフェロセニウムテトラフルオロボレート
に関して0.001モルであり、そして最後に式
【0152】
【化32】
【0153】の紫外線吸収剤に関して0.2モルである
溶液を含む皿に開口(5)を下向きにして窒素雰囲気下
に鉛直に配置した。セルの開口(5)は皿における液体
レベルより下に位置していた。セルを有する皿をデシケ
ータ内に入れた。これを0.05ミリバールに排気し、
次いで注意深く窒素で通気した。通気期間中、エレクト
ロクロミック溶液はセル内に上昇しそして小さなバブル
は別として全体の容積を満たした。セルを溶液から取り
出し、紙布で拭くことにより窒素雰囲気下に開口(5)
を清浄化し、次いでシリカゲルエーロジル2%で粘稠化
したランドスベルグのDELO Industriek
lebstoffeの光硬化性エポキシ接着剤DELO
−KatiobondR4594でシールした。最後
に、セルを窓の付近で10分間日光に暴露しそして室温
で一夜硬化させた。
【0154】このようにして製造したセルを以下におい
てセル1と称する。
【0155】更に、第2セル(=セル2)を、エレクト
ロクロミック液体が今回はフェロセニウムテトラフルオ
ロボレートに関して0.001モルの代わりに0.01
モルであるという点でのみ異なって、前記の如くして製
造した。
【0156】これらの2つのセルの定常状態電気光学的
特性線、即ち、定常状態条件下に確立されるセル電圧と
光学的透過率との相関関係を、カールスルーエのaut
ronic−MELCHERS GmbHからのタイプ
DMS301のディスプレイ測定システムを使用して測
定した。この測定の結果は図2に示される。フェロセニ
ウムの増加する含有率に伴う電気光学的特性線の急勾配
化(steepening)特に低いセル電圧の領域に
おいて明白である。例えば、セル1の透過率は0.65
ボルトのセル電圧において9.2%既に降下したがセル
2の場合には0.3%しか降下しなかった。電気光学的
特性線のこの急勾配化は多くの工業的用途に対する大き
な利点である。
【0157】光学的切り替え特性、即ち、0ボルトから
1.05ボルトへの(スイッチオン特性)又は1.05
ボルトから0ボルトへの(スイッチオフ特性)のセル電
圧の突然の変化の後時間に対する光学的透過率の変化
を、DM301ディスプレイ測定システムを使用して同
様に測定した。スイッチオン特性の測定が完了した後、
スイッチオフ特性の測定を1つの場合に直ちに開始し
た。第2の場合に、1.05ボルトの電圧がまだセルに
印加された状態で60秒間の後スイッチオフ特性を測定
した。
【0158】図3及び4に示された測定結果は、フェロ
セニウムテトラフルオロボレートのより高い濃度により
エレクトロクロミックセル2の改良された切り替え挙動
を証明する。スイッチオン特性は僅かしか変化せず、実
際にセルは増加するフェロセニウム含有率とともに僅か
に遅くなる。しかしながら、それはスイッチオフ挙動で
は有意により速くなる。元の透過率増加(origin
al transmission increase)
の50%の透過率の再上昇(re−rise)はセル1
の場合に1.6秒で起こるが、セル2の場合には0.8
秒で起こる。
【0159】フェロセニウムの効果はいわゆるメモリー
効果に関してより明らかである。これはこの測定の前に
セルがスイッチオンされる時間に伴うスイッオフ特性の
変化を意味するものと考えられる。低いフェロセニウム
含有率(セル1)では、セルは最初に1.05Vで60
秒の待ち時間の後最初の値より少なくとも20%低い透
過率値に降下した。この残留着色は次いで約90秒まで
完全には降下しない。対照的に、セル2は60秒の待ち
時間で実質的にメモリー効果を示さない。
【0160】セル1と同様に製造されたがフェロセニウ
ムテトラフルオロボレートを含まないセルはここに述べ
たすべての性質においてセル1と実質的に同じように挙
動した。
【0161】実施例2(アナログディスプレイ) 実施例1に記載のとおりの第2ガラスプレート(12)
を、110μmのプレート分離が生じそして充填開口
(14)が残っているような方法で接着剤ビーズ(1
3)を使用して15Ω/□(図5参照)の表面抵抗を有
するITOコーティングしたガラスプレート(11)上
に粘着させた。
【0162】実施例1に記載の如く、セルに式
【0163】
【化33】
【0164】のエレクトロクロミック化合物に関して
0.05モルであり、そして式
【0165】
【化34】
【0166】のフェロセンに関して0.05モルであ
り、そして式
【0167】
【化35】
【0168】のフェロセニウムテトラフルオロボレート
に関して0.0175モルである溶液を充填しそしてシ
ールした。
【0169】ケーブル(15)及び(18)をプレート
(12)の短い縁に伝導性銀によってはんだ付けした。
プレート(11)において、長い縁を伝導性銀(16)
で完全にコーティングしそしてケーブル(17)を同様
にはんだ付けした。
【0170】このようにして製造したセルを以下におい
てセル3と呼ぶ。
【0171】更に、第2セル(=セル4)をエレクトロ
クロミック液体がフェロセニウムテトラフルオロボレー
トを含まないという点でのみ異なって前記と同じ方法で
製造した。
【0172】セル3を2つのケーブル(15)及び(1
7)によって制御された電圧に接続し、ケーブル(1
8)をケーブル(17)に直接接続した。ケーブル(1
5)に面しているセルの部分は色を青に変え、他の部分
は無色のままであった。0.7〜3Vの範囲で電圧を変
えることにより、青〜無色移行ゾーンはセルに沿って移
動し、かくして印加された電圧のディスプレイとして働
いた。
【0173】セル4を全く同様に操作することが可能で
あった。
【0174】しかしながら、2つのセルは青〜無色移行
ゾーンの幅において特徴的に異なっていた。これはセル
の全長にわたって605nmで透過率を測定することに
より決定された。最大透過率変化の10〜90%の領域
は移行ゾーンとして定義された。セル3の場合に11m
mの幅が得られそしてセル4の場合に19mmの幅が得
られた。かくして本発明に従うエレクトロクロミック溶
液を含有するセル3はすぐれている。何故ならば、より
狭い移行ゾーンはより大きいディスプレイ及び印加され
た電圧の読み取り正確さを可能とするからである。
【0175】ケーブル(17)及び(18)が互いに直
接接続されていないで、その代わりに調節可能な抵抗
(0〜500Ω)を介しているならば、印加された電圧
を変えることにより移行ゾーンが移動することができる
セルの領域を拡大することが可能であった。
【0176】実施例3(ダイアフラム) 2つの六角形ITOコーティングしたガラスプレート
(21)及び(22)(表面抵抗6.8オーム/□)は
コーティングしていない側にそれぞれ伝導性銀のリング
(23)及び(24)を備えていた。このリングは伝導
性銀によってITO層に電気的伝導性方式で接続され
た。接着剤及びスペーサーを、円形区域(25)及び充
填開口(26)が中心において自由(free)に残っ
ているような方法で実施例1に記載の如くしてプレート
(21)のITOコーティングした側に適用した。13
0μmの直径を有する金のビーズ(27)を円形区域
(25)の中心に配置した。プレート(22)をそのI
TPコーティングした側によって頂部に配置しそして押
圧し、そして接着剤を実施例1に記載の如くして硬化さ
せた。このようにして、110μmの層分離を有するセ
ルが図6に示されたように得られた。
【0177】このセルに実施例2に記載の実施例2から
の溶液を充填しそしてシールした。最後に、ケーブルを
伝導性銀によって2つのリング(23)及び(24)に
はんだ付けした。
【0178】この方法で製造したセルを以下においてセ
ル5と称する。
【0179】更に、第2のセル(セル=6)をエレクト
ロクロミック液体がフェロセニウムテトラフルオロボレ
ートを含まないという点でのみ異なって前記したのと同
じ方法で製造した。
【0180】0.5〜1.4Vの調節可能な電圧を2つ
のケーブルに印加することにより、セル5及び6はリン
グ形状において色を青に変え、中心は無色のままであっ
た。電圧が増加すると、無色の中心の寸法を減少させる
ことが可能であった。
【0181】しかしながら、2つのセルは青〜無色移行
ゾーンの幅において特徴的に異なっていた。これはセル
の円形区域(25)の半径にわたって605nmにおけ
る透過率を測定することにより決定された。最大透過率
変化の10〜90%の領域は移行ゾーンとして定義され
た。セル5の場合には0.7mmの幅が得られ、そして
セル6の場合には1.3mmの幅が得られた。かくし
て、本発明に従うエレクトロクロミック溶液を含有する
セル5は優れている。何故ならばより狭い透過率ゾーン
はカメラの画像における視界のより大きい深さを可能と
するからである。
【0182】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0183】1.ガラスもしくはプラスチックプレート
又はプラスチックフイルムの対を具備し、その少なくと
も1つのプレート又はフイルム、好ましくは両プレート
又はフイルムは各場合に一側に電気的伝導性コーティン
グを備えており、その少なくとも1つのプレート又はフ
イルム及びその伝導性コーティングは透明であり、その
他方はミラー化されていることができ、そしてその2つ
のプレート又はフイルムの少なくとも1つにおいてその
電気的伝導性層は別々の個々に接触した区域セグメント
に分割されていることができ、そして伝導性コーティン
グは少なくとも1つの点で電気的伝導体に接続されてい
ることができ、その際該プレート又はフイルムはそれら
の伝導性コーティングの側でシーリングリングを介して
相互に接合されており、そして該2つのプレート又はフ
イルム及びシーリングリングにより形成された容積は、
少なくとも1種の還元可能なエレクトロクロミック化合
物OX2及び少なくとも1種の酸化可能なエレクトロク
ロミック化合物RED1を含んで成るエレクトロクロミ
ック媒体で充填されているエレクトロクロミックデバイ
スであって、該エレクトロクロミック媒体はまた更なる
還元可能な又は酸化可能なエレクトロクロミック化合物
OX3又はRED3を含んで成り、それらのそれぞれの還
元電位又は酸化電位はそれぞれOX2の還元電位又はR
ED1の酸化電位より大きくない値を有することを特徴
とするエレクトロクロミックデバイス。
【0184】2.使用されるOX3がRED1に対応する
OX1であることを特徴とする上記1に記載のエレクト
ロクロミックデバイス。
【0185】3.使用されるRED3がOX2に対応する
RED2であることを特徴とする上記1に記載のエレク
トロクロミックデバイス。
【0186】4.OX3及びRED3が電磁スペクトルの
可視部において弱くしか吸収しないか又は可能ならば全
く吸収しないことを特徴とする上記1〜3のいずれかに
記載のエレクトロクロミックデバイス。
【0187】5.エレクトロクロミック媒体中のOX3
又はRED3の濃度がOX2又はRED1の濃度の<30
%、好ましくは<20%、特に好ましくは<10%であ
ることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のエレ
クトロクロミックデバイス。
【0188】6.デバイスがディスプレイデバイスであ
ることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載のエレ
クトロクロミックデバイス。
【0189】7.デバイスがアナログディスプレイデバ
イスであることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記
載のエレクトロクロミックデバイス。
【0190】8.デバイスが調節可能なダイアフラムで
あることを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載のエ
レクトロクロミックデバイス。
【0191】9.デバイスが接触センサであることを特
徴とする上記1〜5のいずれかに記載のエレクトロクロ
ミックデバイス。
【0192】10.少なくとも1種の還元可能なエレク
トロクロミック化合物OX2及び少なくとも1種の酸化
可能なエレクトロクロミック化合物RED1を含んで成
り、そしてまた更なる還元可能な又は酸化可能なエレク
トロクロミック化合物OX3又はRED3を含んで成り、
それらのそれぞれの還元電位又は酸化電位はそれぞれO
2の還元電位又はRED1の酸化電位より大きくない値
を有することを特徴とするエレクトロクロミック媒体。
【図面の簡単な説明】
【図1】構成されたエレクトロクロミックセルの略図を
示す。
【図2】2つの例示的セルの電気光学的特性線:セル電
圧の関数としての相対的透過率(セル電圧0における透
過率に対するセル電圧Uにおける透過率の比)を示すグ
ラフ。
【図3】これらの例示的セルのスイッチオン特性:0ボ
ルトから1ボルトへのセル電圧の切り換え後の時間に対
する相対的透過率の変化を示すグラフ。
【図4】これらの例示的セルのスイッチオフ特性:1ボ
ルトから0ボルトへのセル電圧の切り換え後の時間に対
する相対的透過率の変化を示すグラフ。
【図5】エレクトロクロミックアナログディスプレイの
略図を示す。
【図6】エレクトロクロミックダイアフラムの略図を示
す。
【符号の説明】
1 ガラスプレート 2 ITOストリップ 3 リング 4 ガラスプレート 5 開口 11 ガラスプレート 12 ガラスプレート 13 接着剤ビーズ 14 充填開口 15 ケーブル 17 ケーブル 18 ケーブル 21 ガラスプレート 22 ガラスプレート 23 リング 24 リング 25 円形区域 26 充填開口 27 ビーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウラデイミル・ガブリロフ ロシア141700ドルゴプルドニ・リクハシエ フスコエシヨセエ20/3 (72)発明者 ホルスト・ベルネト ドイツ51373レーフエルクーゼン・エアフ ルターシユトラーセ1 (72)発明者 ボルフガング・ヤコブゼン ドイツ51069ケルン・ベルギツシユグラー トバツハーシユトラーセ1246 (72)発明者 ラルフ・ナイクル アメリカ合衆国ニユーヨーク州10598ヨー クタウンハイツ・ハンターブルツクロード 2294

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスもしくはプラスチックプレート又
    はプラスチックフイルムの対を具備し、その少なくとも
    1つのプレート又はフイルム、好ましくは両プレート又
    はフイルムは各場合に一側に電気的伝導性コーティング
    を備えており、その少なくとも1つのプレート又はフイ
    ルム及びその伝導性コーティングは透明であり、その他
    方はミラー化されていることができ、そしてその2つの
    プレート又はフイルムの少なくとも1つにおいてその電
    気的伝導性層は別々の個々に接触した区域セグメントに
    分割されていることができ、そして伝導性コーティング
    は少なくとも1つの点で電気的伝導体に接続されている
    ことができ、その際該プレート又はフイルムはそれらの
    伝導性コーティングの側でシーリングリングを介して相
    互に接合されており、そして該2つのプレート又はフイ
    ルム及びシーリングリングにより形成される容積は、少
    なくとも1種の還元可能なエレクトロクロミック化合物
    OX2及び少なくとも1種の酸化可能なエレクトロクロ
    ミック化合物RED1を含んで成るエレクトロクロミッ
    ク媒体で充填されているエレクトロクロミックデバイス
    であって、該エレクトロクロミック媒体はまた更なる還
    元可能な又は酸化可能なエレクトロクロミック化合物O
    3又はRED3を含んで成り、それらのそれぞれの還元
    電位又は酸化電位はそれぞれOX2の還元電位又はRE
    1の酸化電位より大きくない値を有することを特徴と
    するエレクトロクロミックデバイス。
  2. 【請求項2】 少なくとも1種の還元可能なエレクトロ
    クロミック化合物OX2及び少なくとも1種の酸化可能
    なエレクトロクロミック化合物RED1を含んで成り、
    そしてまた更なる還元可能な又は酸化可能なエレクトロ
    クロミック化合物OX3又はRED3を含んで成り、それ
    らのそれぞれの還元電位又は酸化電位はそれぞれOX2
    の還元電位又はRED1の酸化電位より大きくない値を
    有することを特徴とするエレクトロクロミック媒体。
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