JP2001193713A - オリフィス板 - Google Patents

オリフィス板

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JP2001193713A
JP2001193713A JP2000004135A JP2000004135A JP2001193713A JP 2001193713 A JP2001193713 A JP 2001193713A JP 2000004135 A JP2000004135 A JP 2000004135A JP 2000004135 A JP2000004135 A JP 2000004135A JP 2001193713 A JP2001193713 A JP 2001193713A
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JP
Japan
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orifice plate
plate
fluid
holes
cavitation
Prior art date
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Application number
JP2000004135A
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English (en)
Inventor
Takashi Shinozaki
隆司 篠崎
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャビテーションの発生に伴う配管の振動と騒
音を低減することのできるオリフィス板を提供する。 【解決手段】プレート10に複数の貫通孔11が形成さ
れ、流体が流れる管路6の中に設置されて、その流体に
圧力損失を発性させるオリフィス板であって、前記プレ
ート10はその内面の形状が曲面に形成され、前記貫通
孔11はその中心線が一点に集中するように形成された
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体輸送配管内に
配置されて流体に圧力損失を与えるオリフィス板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的なオリフィス板として、図4に示
すように、プレート4の中心に一つの貫通孔を設けたオ
リフィス板や、図5に示すように、プレート5に同径、
同一の貫通孔を複数設けたオリフィス板が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4は、液体のような
非圧縮性流体が管路(内径D)内を充満して流れるとき
のオリフィス板4付近の流れの様子とその流体の圧力変
化を示している。流体はオリフィス板4の上流側Dに相
当した距離あたりではがれ、オリフィス板4の貫通孔4
aを通過した後も慣性のため収縮を続け、オリフィス板
4からD/2ぐらい離れたところでの断面積は最小(縮
流)なる。このはがれはじめの断面を位置1、縮流の断
面を位置2とすると、位置2では流速が最大となり、従
って圧力Pが最低の圧力P2 となる。そのため、流体の
飽和蒸気圧がこの圧力P2 よりも高い場合には流体が気
化してキャビテーション気泡が発生する。この位置2よ
りも下流では流体の圧力が上昇するので、流体の圧力が
飽和蒸気圧を越える位置においてキャビテーション気泡
が一斉に消滅する。このとき気泡が潰れる衝撃によっ
て、振動が発生する。配管の略同位置で振動が発生する
ため、この振動が配管に伝わって騒音や共振の発生を招
く。
【0004】また、図5に示す多孔オリフィス板は、調
節弁や手動弁の管路6の下流側に配置されるもので、弁
単体では差圧が高くキャビテーションが発生する場合に
差圧を分散させたり、また乱れた管内流れを整流するた
めにしばしば用いられている。従来の多孔オリフィス板
は、プレート5の断面形状が平面であり、同一径に形成
された貫通孔5a,5a,・・・は流れの方向と平行な
ので、オリフィスから流出した高速の流れが下流まで到
達し、キャビテーションの発生や、それに随伴して振動
や騒音の原因となっていた。
【0005】本発明は上述した従来の問題点に鑑みなさ
れたもので、キャビテーションの発生に伴う配管の振動
と騒音を低減することのできるオリフィス板を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、プレートに複数の貫通孔が形成され、流体
が流れる管路の中に設置されて、その流体に圧力損失を
発性させるオリフィス板であって、前記プレートはその
内面の形状が曲面に形成され、前記貫通孔はその中心線
が一点に集中するように形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、前記貫通孔から噴出した流体は一点
にて衝突し、互いの流速を打ち消し合い、運動エネルギ
が熱エネルギに変換される。従って下流側の流れが十分
減速され、キャビテーションの発生が抑えられ、それに
随伴する振動や騒音が防止可能ととなる。
【0007】また、前記曲面が放物面に形成されたこと
を特徴とする。上記構成によれば、前記貫通孔から噴出
した流体は一点にて衝突し、互いの流速を打ち消し合
い、運動エネルギが熱エネルギに変換される。従って下
流側の流れが十分減速され、キャビテーションの発生が
抑えられ、それに随伴する振動や騒音が防止可能ととな
る。
【0008】また、前記曲面は楕円面または球面に形成
してもよい。上記構成によれば、前記貫通孔から噴出し
た流体は一点にて衝突し、互いの流速を打ち消し合い、
運動エネルギが熱エネルギに変換される。従って下流側
の流れが十分減速され、キャビテーションの発生が抑え
られ、それに随伴する振動や騒音が防止可能ととなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るオリフィス板の実施
の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
のオリフィス板の実施の形態のを示す側断面図、図2
は、図1のオリフィス板の管路の軸方向から見た平面図
である。なお、従来例と同一部材には同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0010】本発明に係るオリフィス板は、図1、図2
に示すように、プレート10は、流体が流れる管路6の
中に設置されており、図示しない調節弁や手動弁の下流
側に配置され、流体に圧力損失を与えるものである。こ
のオリフィス板のプレート10は、その内面10aの形
状が放物面に形成されており、このプレート10に設け
られた複数の貫通孔11,11,11・・・は、その中
心線が一点(焦点Q)に集中するように形成されてい
る。
【0011】このプレート10の貫通孔11,11,1
1・・・は、入口側より出口側が広いラッパ状に形成さ
れており、中心線が焦点Qに集中するように斜め孔に形
成されている。流体はこの貫通孔11,11,11・・
・を通過する過程においても流速が少し弱められるよう
になっている。
【0012】また、この貫通孔11,11,11・・・
を通過して出口から噴出した流体は、プレート10の放
物面の焦点Qに向かうので、焦点Qでは流体同士が衝突
して、流速を打ち消し合い、流体が持っていた運動エネ
ルギーは熱エネルギーに変換される。従ってこの焦点Q
より下流側では、流速は十分に減速されるので、キャビ
テーションの発生やそれに随伴する振動や騒音は発生し
なくなるものである。さらに、この焦点P付近では、流
体の衝突により十分な流れの混合がなされ、局所的な流
速の増加が抑制でき、騒音を減衰させることも可能とな
る。
【0013】次に、図3に示すオリフィス板は、本発明
の第2の態様を示すもので、プレート20の内面20a
の形状を楕円面に形成したものである。このプレート2
0の貫通孔21,21,21・・・は、入口側より出口
側が広いラッパ状に形成されており、中心線が中心点R
に集中するように斜め孔に形成されている。流体はこの
貫通孔21,21,21・・・を通過する過程において
も流速が少し弱められるようになっている。
【0014】このように構成されたオリフィス板は、プ
レート20の貫通孔21,21,21・・・を通過して
出口から噴出した流体は、プレート20の楕円面の中心
点Rに向かうので、中心点Rでは流体同士が衝突して、
流速を打ち消し合い、流体が持っていた運動エネルギー
は熱エネルギーに変換される。従ってこの中心点Rより
下流側では、流速は十分に減速されるので、キャビテー
ションの発生やそれに随伴する振動や騒音は発生しなく
なるものである。 さらに、この中心点R付近では、流
体の衝突により十分な流れの混合がなされ、局所的な流
速の増加が抑制でき、騒音を減衰させることも可能とな
る。
【0015】次に、図4に示すオリフィス板は、本発明
の第3の態様を示すもので、プレート30の内面30a
の形状を円面に形成したものである。このプレート30
の貫通孔31,31,31・・・は、入口側より出口側
が広いラッパ状に形成されており、中心線が中心点Sに
集中するように斜め孔に形成されている。流体はこの貫
通孔31,31,31・・・を通過する過程においても
流速が少し弱められるようになっている。
【0016】このように構成されたオリフィス板は、プ
レート30の貫通孔31,31,31・・・を通過して
出口から噴出した流体は、プレート30の楕円面の中心
点Rに向かうので、中心点Rでは流体同士が衝突して、
流速を打ち消し合い、流体が持っていた運動エネルギー
は熱エネルギーに変換される。従ってこの中心点Rより
下流側では、流速は十分に減速されるので、キャビテー
ションの発生やそれに随伴する振動や騒音は発生しなく
なるものである。さらに、この中心点S付近では、流体
の衝突により十分な流れの混合がなされ、局所的な流速
の増加が抑制でき、騒音を減衰させることも可能とな
る。
【0017】なお、本発明のオリフィス板は、上述した
実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲
内にて様々な態様が可能であることは勿論である。例え
ば、プレートの曲面の大きさや貫通孔の径や数は、最も
適切なものを選べることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、プレー
トに複数の貫通孔が形成され、流体が流れる管路の中に
設置されて、その流体に圧力損失を発性させるオリフィ
ス板であって、前記プレートはその内面の形状が曲面に
形成され、前記貫通孔はその中心線が一点に集中するよ
うに形成されたことにより、貫通孔を通過した流体は、
一点に集中して流体同士が衝突し、流速を打ち消し合う
ので、流速は十分に減速され、キャビテーションの発生
やそれに随伴する振動や騒音は発生しなくなるという効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオリフィス板の実施の形態を示す側断
面図である。
【図2】図1のオリフィス板のの管路の軸方向から見た
平面図である。
【図3】本発明のオリフィス板の実施の形態の第2の態
様を示す側断面図である。
【図4】本発明のオリフィス板の実施の形態の第3の態
様を示す側断面図である。
【図5】従来の単孔のオリフィス板とその作用を示す側
断面図である。
【図6】従来の多孔のオリフィス板を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
10 プレート 11 貫通孔 20 プレート 21 貫通孔 30 プレート 31 プレート Q 焦点 R 中心点 S 中心点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレートに複数の貫通孔が形成され、流
    体が流れる管路の中に設置されて、その流体に圧力損失
    を発性させるオリフィス板であって、 前記プレートはその内面の形状が曲面に形成され、前記
    貫通孔はその中心線が一点に集中するように形成された
    ことを特徴とするオリフィス板。
  2. 【請求項2】 前記曲面が放物面に形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載のオリフィス板。
  3. 【請求項3】 前記曲面が楕円面に形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載のオリフィス板。
  4. 【請求項4】 前記曲面が球面に形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のオリフィス板。
JP2000004135A 2000-01-13 2000-01-13 オリフィス板 Pending JP2001193713A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057652A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Hara Mitsufumi オリフィス部材
KR101056689B1 (ko) * 2006-09-21 2011-08-12 주식회사 엘지화학 유속 분산 유니트를 포함한 배관 시스템
WO2015111831A1 (ko) * 2014-01-22 2015-07-30 한국전력기술 주식회사 다공 적층 콘형 오리피스
CN109973745A (zh) * 2017-12-27 2019-07-05 核动力运行研究所 一种基于流场优化的管道减振装置
JP7422409B2 (ja) 2021-06-10 2024-01-26 株式会社不二工機 電動弁

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WO2015111831A1 (ko) * 2014-01-22 2015-07-30 한국전력기술 주식회사 다공 적층 콘형 오리피스
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050621