JP2001191399A - ブロー成形方法および成形金型装置 - Google Patents

ブロー成形方法および成形金型装置

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blow
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mold
molding die
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Masami Takimoto
正己 瀧本
Tomoyuki Obara
智之 小原
Katsuhiko Tada
勝彦 多田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一成形機を用い高延伸倍率の成形が可能
で、偏平成形品や複雑な成形品でも、パリソンのパンク
がなく、光沢度などの表面外観にすぐれたブロー成形品
を安定製造できるブロー成形方法およびブロー成形金型
装置の提供。 【解決手段】 一対のブロー成形金型2間に溶融パリソ
ン6を押出し、成形金型と別部材4で閉鎖空間12を形
成後、気体を吹き込み閉鎖空間壁面へパリソンをブロー
アップして密着させ、内部加圧状態で成形金型を完全型
締して最終賦形、冷却するブロー成形方法。ブロー成形
金型と該金型の外周面と摺動可能に設けられた閉鎖用部
材からなり、一対の成形金型が型締された際に閉鎖用部
材と金型本体との間に樹脂溜まり用空間10を有するブ
ロー成形金型装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブロー成形方法お
よびブロー成形金型装置に関し、特に、ブローアップ比
の制御範囲が広く、高延伸が可能で成形機の大きさに比
べて大型の成形品、特に偏平に近い形状の大型成形品、
複雑成形品の成形が可能で、しかも、外観、光沢にすぐ
れた軽量成形品を得るブロー成形方法およびブロー成形
金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂のブロー成形方法は、従来
成形圧力が低く、金型が安価にできること、軽量化、ブ
ローアップによる樹脂の延伸による高強度などにより、
各種飲料、洗剤、燃料タンクなど主として容器製造用の
成形として多用されてきている。
【0003】近時、ブロー成形方法は、成形機、成形金
型、成形技術、樹脂の改良、制御技術などの技術進歩と
もに、成形品の軽量化、省資源、製品形状、デザインの
多様化などの社会的要請から注目されてきており、その
製品分野は大幅に拡大してきている。特に、水タンク、
燃料タンク、自動車用バンパー、バンパービームなどの
比較的等方形のものから長方形の大型ブロー成形品の成
形などに実用化されてきている。
【0004】また、大型ブロー成形品としては、机の天
板、ベツド用パネル、天井板、間仕切り材などの各種パ
ネル類、自動車用のインストルメントパネル、ドアなど
にも採用されてきている。これらの新しい分野での成形
品は、成形品が偏平体に近く、したがって金型構造も幅
広構造となっている。これらの偏平状成形品をブロー成
形するためには、折り込み製品幅に相当するパリソン径
が必要となる。製品容積、製品長さに関係なく、大口径
のダイコアが装備できる大型のブロー成形機が必要とな
る。ブロー成形方法では、成形コストを成形機械のサイ
ズが大きく支配し、かかる広幅成形品にあってはブロー
成形の低コスト成形の特徴が生かされなくなると言う問
題がある。
【0005】また、ブロー成形方法で得られた成形品
は、高圧成形である射出成形方法などで得られた成形品
と比較して、面荒れが大きく光沢などの外観に劣る場合
が一般的である。しかし、ブロー成形にあっても、パリ
ソン面のダイライン傷がなく、成形時の型内のガス抜け
がよく、ブローアップ時の延伸が十分で、均一であれ
ば、若干の金型温度の調整により、射出成形品並の光沢
は確保できる。この表面光沢は成形金型の温度を高くし
て、成形金型の鏡面を忠実に転写することにより得られ
る光沢ではなく、成形品表面が平滑であれは得られる樹
脂特性による光沢である。この光沢程度であっても、通
常の成形品としては十分採用に値するものである。
【0006】ところが、非等方形である偏平形や複雑な
ブロー成形品では、延伸不足による表面荒れ、ヘジテー
ション(延伸滞留)、先当たりに伴う冷却皺、停滞跡な
どに起因して光沢が安定していないのが実状である。し
たがって、表面光沢の改良のためには、成形金型温度
を、例えば樹脂の結晶化温度近辺まで高くし、成形金型
の鏡面を忠実に転写し、金型接触面を高光沢化する方法
が採用されている。しかし、この方法では、熱容量の大
きい成形金型を、高温化した後、再冷却する必要があ
り、成形サイクルが長くなったり、冷却不足、冷却むら
によるヒケや反りが発生する問題点が指摘されている。
【0007】さらに、金型が特殊、高価となり、加熱・
冷却のための設備、制御、用役など総合的にコスト上昇
につながる。また、この成形条件でブロー成形した場
合、スキン層の形成が遅れるため、近時使用樹脂の統一
化の要請から多用されてきている樹脂であるブロックポ
リプロピレン樹脂の場合、ホモ重合体成分が表面に出
て、ゴム成分がスキン層の下層に押し込まれる。その結
果、表面部分において、組成分布の傾斜、不均一性が生
じ、必要以上に高い光沢、光沢むらが強調されたり、後
加工として、塗装を行う場合の密着不良の原因となる場
合もある。
【0008】ところ、従来の一般的なブロー成形方法
は、図8、図9に示されるような装置、成形金型、工程
によりブロー成形品が製造されている。図8は、従来の
ブロー成形金型部分の正面断面説明図であり、図9は、
図8のX−X線断面説明図および成形金型の作動説明図
である。図示のブロー成形方法は、成形金型の外周総バ
リ成形方法の例を示すものである。
【0009】以下、成形工程を説明する。 (a)パリソン押出工程では、ブロー成形機のダイ31
より押し出されたパリソン36が一組の成形金型32
A、32Bの間に供給される〔図8、図9(A)〕。 (b)パリソン閉鎖工程では、閉塞具37、38でパリ
ソンの上下を閉じることにより、パリソンが閉塞し、気
体吹き込み管33から気体を吹き込みプリブローし、パ
リソンの径を拡大する。 (c)成形金型の型締工程〔図9(B)〕では、成形金
型32A、32Bを接近させる。この場合に、成形金型
の型締完了時には、型締面はパリソン36Aの端部を挟
持することにより、パリソンが金型の成形凹部全体をカ
バーすることになる。 (d)ブローアップ工程〔図9(C)〕では、気体吹き
込み管33からの気体の吹き込みも可能であるが、一般
的には、金型の型締により、パリソン壁が成形金型面に
接した時点で、気体吹き込みピン35から気体を吹き込
み、成形品38を賦形する。この際、金型の外部には、
バリ39が発生する。 (e)この後、成形品は内部圧力下で冷却硬化し、金型
を開放することによりブロー成形品が取り出される。
【0010】円筒容器などの基本的な、ブロー成形方法
では、パリソンと成形品の断面形状に大きな差はなく、
プリブローの必要もなく、金型が完全閉鎖された閉鎖空
間内でパリソンのブローアップが行われるため、ブロー
アップ時にバリソンがパンクするようなことはない。し
かしながら、前記したような偏平形の成形品の場合に
は、プリブローアップ時にパリソンの外部は、大気に開
放されており、パリソンの内圧でパンクしたり、また複
雑な成形品の場合には、成形金型の成形面の凹凸なども
あり、パリソンと金型成形面が部分的に接触することと
なり、パリソンのパンクの要因が大きくなる問題点があ
る。
【0011】このブロー成形方法の問題点である、パリ
ソンのパンクとバリの発生を改善するブロー成形方法と
して、成形金型の外周部を摺動する枠材を用いたブロー
成形金型が提案されている(実用新案登録第25196
11号公報)。枠成形によるブロー成形方法の一例につ
いて、図10、図11をもとに説明する。図10は、枠
成形ブロー成形金型部分の正面断面説明図であり、図1
1は、図10のX−X線断面説明図および成形金型の作
動説明図である。
【0012】この枠成形方法に用いられる成形金型は、
図より明らかなように、図8の成形金型に金型の成形面
を囲む枠部材44が一組設けられている成形金型装置を
用いることに特長がある。図10、図11(A)に示す
ように、成形金型42A、42Bの外側に枠部材44
A、44Bが成形金型の外周面に摺動可能に設けられて
いる。この成形金型間にパリソン46が押し出される。
次いで、成形金型42は、枠部材44と共に、あるいは
独立的に型締が開始される。この型締により、枠部材4
4は、成形金型42の型締に先立って、先端部同士が接
触し成形金型42と枠部材44により、閉鎖空間が形成
される。
【0013】この閉鎖空間内において、パリソン内に気
体が吹き込まれパリソン46がブローアップし、径の拡
大したパリソン46Aが形成されることになる〔図11
(B)〕。このブローアップ時には、パリソンの外部空
間は、大気に遮断された閉鎖空間内でブローアップされ
るため、パリソンの内外圧力により、パリソンがパンク
することはない。次いで、成形金型42が更に型締され
完全型締時において、成形金型空間にパリソン6Aが満
遍なく広がり、成形品48が賦形される〔図11
(C)〕。これによりパリソンのパンクのない、しかも
バリのないブロー成形品の製造が可能となる成形方法で
ある。
【0014】この改良枠成形方法は、パリソンのパンク
防止の点から非常にすぐれた方法ではあるが、ブローア
ップ時のブローの程度の制御が困難なこと、一度ブロー
アップしたパリソンを二次的に最終成形品に賦形するも
のであり、複雑な成形品にあっては、金型面への賦形性
が実質的に不可能となる場合も考えられる。また、ブロ
ーアップ時のパリソン容積と最終成形品の容積比、成形
品の形状によっては、賦形不良や最終金型締めの段階
で、ブローアップパリソンが成形金型圧着面に入りこ
み、この部分の樹脂の逃げ場がなく、成形が困難になる
場合がある。
【0015】また、これらの改良においても、パリソン
と最終成形品の関係においては、ブローアップによる延
伸倍率の関係は何ら変わるところはなく、高い延伸倍率
を目的とする場合には、径の小さい押出パリソンを用い
たり、大型の成形金型を用いることが必要となり、結果
として広幅の成形品の成形はますます困難となる。すな
わち、成形品と延伸倍率の選択範囲が制限されることに
変わりはない。
【0016】また、偏平形の成形品を成形する方法とし
ては、金型間に垂下する前の円筒パリソンを中空偏平形
状に変形するためのガイドローラを設ける方法が提案さ
れている(特開平2−251414号公報、特開平9−
262897号公報)。さらに、パリソンの内外に設け
た案内部材で偏平化する方法も提案されている(特開平
2−128825号公報、特開平7−314538号公
報)。
【0017】しかしながら、これらの方法では、パリソ
ンのブロー成形品の意匠面となる偏平面に何らかの案内
部材が接するものであり、外観を重視する成形品には実
質採用することができないなどの問題を残している。さ
らに、これらのパリソンの偏平化によるブロー成形方法
にあっても、パリソン径とブローアップによる成形品の
延伸倍率の関係は、従来の成形方法と何ら異なることは
ない。
【0018】ブロー成形方法においては、ボトルなどの
等方的な大型中空成形品は、パリソンの上下をピンチす
るのみで、4〜10倍程度の高倍率延伸で成形するのが
一般的である。これに対して、パネル、バンパーなどの
大型の工業材料製品の場合には、成形金型の全ての外周
でパリソンをピンチして成形する総バリでの成形が一般
的である。これは、ボトルなどではパリソンが等方的に
ブローアップしても、障害はなく一様に延伸されるのに
対して、偏平成形品、異型複雑成形品の場合は、パリソ
ン先当たり部でパンクしたり、先当たり部が原因で片延
伸などが発生するため、成形金型外周でパリソンを強制
的に固定することが必要なためである。
【0019】このため、パリソンの折り幅が製品幅と同
等以上であることが必須であるとともに、外周の速やか
なピンチが必要となる。しかし、ピンチされるまでのパ
リソンの延伸倍率は、型締途中のパリソンのパンク防止
のため、1倍を超えて大きくすることは困難である。
【0020】これらを総合すると、偏平形製品の場合に
は、ダイコア径の大きな成形機が必要となる。また、こ
のように、大きな成形機を選択したとしても、パリソン
に空気を密閉して金型型締を行うため、パリソン内圧が
急上昇して、型締前にパリソンがパンクすることが多
い。このパンク現象が起きると、高圧のパリソン内圧が
急激に低下し、大きく延伸されたパリソンが逆に収縮し
て皺になったり、無延伸化して冷却による面荒れにつな
がったりすることになる。したがって、従来のブロー成
形方法では、これら個々の問題点を総合的に解決するこ
とには限界がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、ブロー成形において、従来のブロー成形方法
では解決できなかった、パリソンと成形品の延伸比の制
御範囲を幅広く変更できる、すなわち、同一ブロー成形
機を用いて高延伸倍率の成形が可能で、しかも、偏平成
形品や複雑な成形品においても、パリソンのパンクの発
生がなく、しかも光沢度などの表面外観にすぐれたブロ
ー成形品を、生産性よく安定製造できるブロー成形方法
およびこのブロー成形方法を可能にするブロー成形金型
装置の提供を目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ブロー成
形方法の基本に立ち返って、パリソンのブローアップと
パンクとの関係、パリソンの内圧・外圧、成形金型、成
形金型の作動工程、パリソンの形状制御などと得られる
成形品の関係について鋭意検討した結果、従来公知のブ
ロー成形方法とは、その思想を異にするまったく新規な
成形方法、成形金型装置によりこれらの問題点が総合的
に解消されることを見いだした。本発明はかかる知見に
基づいて完成したものである。
【0023】すなわち、本発明は、 (1) 一対のブロー成形金型間に溶融パリソンを押出
し、成形金型と別部材で閉鎖空間を形成後、気体を吹き
込み閉鎖空間壁面へパリソンをブローアップして密着さ
せ、内部圧力下で成形金型を完全型締して最終賦形、冷
却することを特徴とするブロー成形方法。 (2) 一対のブロー成形金型間に溶融パリソンを押出
後、パリソンの上または下側からの気体吹き込み管をパ
リソン内に挿入した後、成形金型と別部材である閉鎖部
材により閉鎖空間を形成した後、パリソン内に該気体吹
き込み管より十分なブローアップ気体を供給して、完全
型締前の成形金型と閉鎖部材で形成される閉鎖空間の閉
鎖空間壁面に、パリソンをブローアップして密着させ、
金型面に設けられた気体吹き込みピンを、樹脂壁に突き
刺し気体供給を開始し、内部圧力下に成形金型の型締め
を開始し、型締完了後、気体吹き込み管からの気体吹き
込みを停止し、吹き込みピンからの気体の供給による内
部圧力下、冷却することを特徴とするブロー成形方法。 (3) ブローアップする工程において、パリソン外部
の密閉空間内の空気を排気しながら行う前記(1)また
は(2)記載のブロー成形方法。 (4) 成形金型の完全型締時に成形品外周の溶着部の
外側に樹脂溜まり用空間を設ける前記(1)〜(3)の
いずれかに記載のブロー成形方法。 (5) ブローアップ中のパリソンが成形金型面に接触
する前に閉鎖部材に接するように、成形金型開閉方向に
直交する方向に可動な一組の可動部材をパリソンに接
触、離間させパリソンを偏平化する前記(1)〜(4)
のいずれかに記載のブロー成形方法。 (6) 押出垂下中のパリソンの成形金型開閉方向に直
交する方向に設けた一組のパリソン接触案内部材により
パリソンのドローダウンを抑制しながらパリソンを供給
し、規定長さに達した後、閉鎖空間を形成しブローアッ
プする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のブロー成
形方法。 (7) 一対のブロー成形金型間に溶融パリソンを押出
し、成形金型と別部材で閉鎖空間を形成後、気体を吹き
込み閉鎖空間壁へパリソンをブローアップするに際し、
少なくとも一方の成形金型前面にフィルムを装着し一体
的にブローアップして密着させ、内部圧力下で成形金型
を型締して最終賦形、冷却することを特徴とするブロー
成形方法。 (8) フィルム支持具で固定させることによりフィル
ムを装着して、ブローアップを開始し、フィルムにパリ
ソンが接触開始したら、パリソンブローアップ圧力に同
調するように、フィルム面と金型面との閉鎖空間内に加
圧気体を送りながら、フィルムの変形を防止し、パリソ
ンとフィルムが略溶着完了後に、該閉鎖空間内の圧力を
調整しながら脱圧し、フィルムと一体化したパリソンを
ブローアップして、閉鎖空間壁面に密着後、内部圧力下
で成形金型を完全型締して最終賦形、冷却する上記
(7)記載のブロー成形方法。 (9) 製品成形面を有する一対のブロー成形金型と該
金型の外周面と摺動可能に設けられた閉鎖用部材からな
り、一対の成形金型が型締された際に閉鎖用部材と金型
本体との間に樹脂溜まり用空間が形成されることを特徴
とするブロー成形金型装置。 (10) 空間が閉鎖部材の内側に形成された段差また
は傾斜状環状部である上記(11)記載のブロー成形金
型装置。 (11) 閉鎖部材がパリソン通過用の開閉扉を上下に
有する上記(9)または(10)記載のブロー成形金型
装置を提供するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブロー成形方法に
ついて説明する。本発明のブロー成形方法は、従来のブ
ロー成形方法である、特に偏平ブロー成形品の成形で採
用されている、パリソンを成形金型の型締により、成形
金型外周によりピンチした後、ブローアップする総バリ
ブロー成形方法で得られる最終成形品の形状を取るもの
である。また、従来の枠成形金型装置に類似する成形金
型装置を用いる枠成形方法の特長を用いるものである。
【0025】しかしながら、本発明のブロー成形方法
は、これらの成形方法とは、その成形思想を全く異にす
るものであり、この新規なブロー成形方法の採用によ
り、従来成形が困難であった多くの問題点を解決するこ
とを可能にしたものである。すなわち、パリソンのパン
ク、同一成形設備での広幅製品の製造、延伸倍率の制御
範囲の拡大による高延伸倍率化、表面光沢の向上、製品
意匠面への影響なく補助部材を用いたパリソンの偏平化
やパリソンのドローダウンの防止などが可能になるもの
である。
【0026】以下、図面により、成形金型装置ととも
に、ブロー成形方法を具体的に説明する。図1は、本発
明のブロー成形方法の一例でおる成形工程を説明する正
面断面説明図である。また、図2は、図1のX−X線断
面説明図である。各図において、1は押出ダイ、2は成
形金型、3は気体吹き込み管、4は閉鎖部材、5は気体
吹き込みピン、6はパリソン、7は一次賦形成形中間
品、8は最終賦形成形品、9は閉鎖部材の空間形成段差
部、10は金型型締時の空間、11は成形バリをそれぞ
れ示す。
【0027】すなわち、図1(A)、図2(A)に示す
ように、一対の成形金型2A、2Bと成形金型の外周部
に、成形金型2と独立に進退して開閉することが可能な
閉鎖部材4A、4Bから成形金型装置が構成されてい
る。まず、図1、図2の(A)に示すように、押出ダイ
より溶融パリソン6が金型装置の間に押し出される。規
定の長さのパリソンが押し出されると、成形金型装置
(金型本体と閉鎖部材)が型締を開始し、図1、図2の
(B)に示すように、まず、閉鎖部材4A、4Bの先端
同士が接触することにより、成形金型2と、閉鎖部材4
により、閉鎖空間12が形成される。この閉鎖空間12
は、密閉されたパリソン6A(点線で示す。)によっ
て、パリソン内部12Aとパリソン外部12Bからな
る。なお、成形金型装置の型締に先立って、あるいは型
締途中に図示しない、パリソンピンチ部材によりパリソ
ン下部をピンチし、気体吹き込み管3より気体を吹き込
むプリブローにより、パリソンの径を拡大することもで
きる。
【0028】次いで、パリソン6Aの内部12Aに気体
吹き込み管3から気体を吹き込み、ブロー成形での通常
のブローアップを行うことにより、パリソン6Aは成形
金型2と閉鎖部材4で形成された閉鎖空間12の壁面に
圧着され、一次賦形成形中間品7の形状となる〔図1、
図2の(B)〕。このブローアップによりパリソン6A
が成形金型成形面に接触開始以降において、成形金型成
形面に進退可能に設けられた気体吹込ピン5を突き出さ
せ樹脂壁を貫通させる。
【0029】この工程は、パリソン6Aを閉鎖空間12
の内壁にブローアップするものであり、この時点ではパ
リソンを上下部でクランプした後の、一般のブロー成形
におけるブローアップと何ら変わるところはない。しか
し、これはあくまでも最終成形品の賦形の前の中間成形
品である一次賦形である。このブローアップ工程では、
ブローアップは閉鎖空間内で行われること、成形空間が
最終成形品の容積よりも大きいこと、成形金型面へのパ
リソンの先当たりがないことなどからパリソンのパンク
は実質的には起こらない。したがって、安定したプロー
アップが可能となる。
【0030】また、パリソンのブローアップ時にパリソ
ン6Aの内部12Aと外部12Bの圧力差を容易に制御
することができる。すなわち、空間12Bの空気を成形
金型の外部に、必要により、真空脱気手段により排気す
ることにより、パリソンのパンクを防止しながら空気抜
け不良によるパリソンの密着不良を解消することができ
る。
【0031】なお、この成形金型装置の型締にあって
は、本具体例では、閉鎖部材4が成形金型の合わせ面よ
り突出した場合であって、成形金型2と閉鎖部材4が同
時に型締方向に進行して閉鎖空間を形成したが、それぞ
れが独立に進退することもできる。すなわち、閉鎖部材
4が独立的に先行して、先端部分同士が接触して合わさ
り閉鎖空間を形成した後に、たとえば、プリブローを行
い、成形金型の型締が開始されてもよい。さらに、閉鎖
空間の形成後に、成形金型の不完全型締を行い、閉鎖空
間の幅を所望の幅に設定した後にブローアップすること
もできる。
【0032】また、その逆に、パリソンのプリブローを
行った後に、閉鎖部材の閉鎖により閉鎖空間の形成を行
ってもよい。このようにすれば、閉鎖部材の閉鎖時のパ
リソンの径を大きくでき、幅広成形品の成形が可能とな
る。そして、成形金型の型締が完了しない任意の位置で
型締が中止され、閉鎖空間を形成するものである。
【0033】本発明の特長は、この一次の中間成形品の
賦形が終わった後に、気体吹き込み管3を抜き、成形金
型壁からの気体吹き込みピン5より気体を吹き込み、内
部圧力下で、図1、図2の(C)に示すように、成形金
型を完全型締し、成形金型の型締面の樹脂部7A同士を
溶着することにより、最終成形品8の賦形を完了する。
この最終型締により、一次の中間成形品の閉鎖部材4の
内壁の樹脂7Bは、非製品部、即ち製品バリとなる。
【0034】本発明のブロー成形方法では、この最終型
締により、通常のブロー成形と同様な成形方法でブロー
成形された、一次賦形成形中間品の成形金型本体部分の
みにより最終成形品が得られる。この点において、従来
の枠成形によるブロー成形とは、その成形思想を全く異
にするものである。また、型締による圧着部の樹脂や圧
着部の外方の樹脂は、閉鎖部材4の内方に設けられた段
差部分9で形成される空間10の中で処理されバリ11
として逃げるため、ブロー成形品本体に何ら悪影響する
ことはない。
【0035】このような本発明のブロー成形方法の採用
によって、延伸倍率を幅広く変更することができる。す
なわち、最終成形品の容積(表面積)と一次ブローアッ
プ時の容積(表面積)比を、一次型締時の成形金型間隔
を任意に設定することにより変更することができる。こ
のことは、押出ダイから、同一の径、同一の厚みのパリ
ソンを押し出した場合には、延伸倍率の高い成形品が得
られることを意味し、逆に、同一の延伸倍率の成形品を
得るためには、パリソンの厚みを厚くすることができ、
結果としてパリソン径が同一でありながら、成形品の大
型化を可能にするものである。
【0036】本発明のブロー成形方法では、説明を明瞭
にするために、各工程を順追って説明したが、実際の成
形方法では、成形品の形状、大きさ、樹脂の種類などに
よつて各工程は、厳密には区別できず、各工程が連続す
るとともに、前後の工程が同時、平行して進行する場合
もある。たとえば、閉鎖部材でのパリソンの閉鎖と金型
の型締は、閉鎖部材の前進に遅れて型締が同時に進行す
る場合などである。
【0037】また、最終成形品の賦形においては、結果
的に従来技術における、外周総バリ成形でありながら、
一次賦形成形でのブロー成形自体は、従来の一般的なブ
ロー成形であり、二次の最終成形は、実質的にはブロー
成形ではなく、内部圧力下での圧縮成形である。この二
つの成形を有機的に結合したものが本発明であり、成形
自体は単純化されており、枠成形における問題点は一切
なく、この結果前記したところの多くの特長が得られる
ものである。
【0038】次に、本発明ブロー成形方法の他の特長で
あるパリソンの偏平化について図面に基づいて説明す
る。本発明の他の特長は、図1、図2からも明らかなよ
うに、一次成形による中間成形体の外周部分は最終成形
品の製品部分とはならず、バリ部分となることである。
すなわち、従来のバリ成形がバリを形成後にブローアッ
プするものとは全く逆に、ブローアップを完了した後に
バリを形成させるものであり、その発明思想を全く異に
する。また、バリなしの枠成形とも総バリ成形である点
でその発明思想を全く異にするものである。
【0039】したがって、当然ながら金型開閉方向に直
角の方向のパリソンの端面は、最終成形品の成形面とは
ならず、非成形面となる。したがって、従来の補助部材
を用いて行っていた、パリソンの偏平化、パリソンのド
ローダウンの抑制・防止などの方法において、この非成
形面となるパリソン部分を利用することにより、成形品
の意匠面を意識することなく、パリソンの制御を可能に
することが可能となる。
【0040】したがって、本願の前記(5)の発明は、
パリソンの偏平化によるブロー成形方法である。すなわ
ち、より具体的には、ブローアップ中のパリソンが成形
金型面に接触する前に閉鎖部材に接するように、成形金
型開閉方向に直交する方向に可動な一組の可動部材をパ
リソンに接し、パリソンと接着した後に、可動部材を離
間する工程を含むブロー成形方法である。図3は前記
(5)の発明の一例である図4のY−Y線断面正面説明
図、図4は、図3のX−X線断面説明図である。各図に
おいて、6はパリソン、6Cは偏平化パリソン、13は
偏平化のための可動部材である。
【0041】すなわち、成形金型2の開閉方向に直交す
る方向である、開放方向に進退可能な一組の可動部材1
3が設けられている。この可動部材13は、通常棒状部
材14とパリソンとの接触部材15で構成されている。
押出ダイ1から垂下したパリソン6に対して、可動部材
13が前進して、その先端の接触部材15がパリソン6
の表面に接する。接触部材15は、一般に金属材料でで
きており、接触によりパリソン6と接触すると接着す
る。次いで、可動部材を左右に後退、離間すると、パリ
ソン6は左右に引っ張られ、パリソン6C(点線で示
す)となり偏平化する。
【0042】この偏平化した状態のパリソンを閉鎖部材
4でパリソンの上下を閉鎖することにより、ブローアッ
プ前のパリソンを予め偏平化させることができる。この
状態においては、偏平化パリソンは成形金型面に接触し
ないようにすることが好ましい。この偏平化工程を採用
することにより、円筒パリソンの場合に比較して、閉鎖
部材4による閉鎖前に、パリソンが成形金型面に接触す
ることによる、パリソンの破損を防止できることにな
る。前記においては、可動部材の先端は単にパリソンと
の接触による接着の場合を示したが、接触部材15に代
えて、パリソンをクランプするなど他の手段を採用する
こともできる。
【0043】次に、本願の前記(6)の発明は、パリソ
ンのドローダウンを抑制することができる。すなわち、
押出垂下中のパリソンの成形金型開閉方向に直交する方
向に設けた一組のパリソン接触案内部材によりパリソン
のドローダウンを抑制しながらパリソンを供給し、規定
長さに達した後、閉鎖空間を形成してブローアップする
工程を含むブロー成形方法に関するものである。図5
は、前記(6)の発明の一例を示す正面断面説明図であ
る。図5は、前記図3に準じだ図面を示すものである。
図5において、6はパリソン、16はパリソン接触案内
部材である。
【0044】すなわち、成形金型の開閉方向に直交する
方向である、開放方向に進退可能な一組のパリソン接触
案内部材16が設けられている。このパリソン接触案内
部材16は、通常棒状部材17と案内部材18で構成さ
れている。図5においては、案内部材として、ロール1
9がパリソン6と接触して案内する場合の例を示してい
る。押出ダイ1から垂下したパリソン6に対して、パリ
ソン接触案内部材16を前進させ、パリソンがロール1
9に接しながら垂下することにより、パリソンのドロー
ダウンが抑制される。
【0045】この場合、ロール19を一定速度で回転す
ることもできる。また、当然ながら、パリソン接触案内
部材16は、上下の位置を固定することもできるが、パ
リソンの垂下にある範囲で下降させながら制御すること
もできる。さらに、必要によっては、前記のパリソン偏
平化と兼用することも可能である。
【0046】これらのパリソンの偏平化のための可動部
材、パリソンのドロウダウン抑制のためのパリソン接触
部材は、それぞれの部材を閉鎖部材による閉鎖空間を形
成した後においても、一次成形の型内に留めることが可
能である。したがって、これらの部材の作動位置など
は、ブローアップ時においても任意に制御可能であり、
パリソンのブローアップ時のパリソンのさらなる安定化
に利用することもできる大きな特長がある。すなわち、
パリソンの上下だけでなく、パリソンの円周方向の一部
を規制してブローアップすることは、従来のブロー成形
方法では不可能であった。これは、本願発明が成形品の
意匠面とならないパリソン部分を用いて、これらの制御
ができるからに他ならない。
【0047】本願の前記(7)の発明は、フイルムを用
いた多層ブロー成形である。ブロー成形における多層成
形としては、多層ダイを用いる方法が一般的であるが、
多層ダイが必要なことなどにより、近時、パリソンのブ
ローアップ時に成形金型とパリソンの間にフイルムを装
着する貼着多層ブロー成形方法が採用されている。この
フイルムブロー成形は、着色フィルム、模様フィルムな
どを用いることによる表面装飾、他の樹脂フィルムによ
る機能性の向上などが図られる特長がある。
【0048】このフィルムブロー成形としては、成形金
型面に予め、フィルムを装着して行うのが一般的であ
る。すなわち、ブロー成形品の意匠面の一部にフィルム
を貼り合わせるブロー成形方法である。また、成形金型
の全面に、すなわち成形金型と金型キャビテイとの間に
フィルムを介在させて型締し、表面にフィルムを貼り合
わせたブロー成形方法が知られている。
【0049】しかし、全面貼り合わせブロー成形品は、
フィルムがブロー成形中に破損したり、成形品の表面に
皺が発生して外観が悪化したり、フィルムとパリソンと
の間の空気が抜けきれず、気泡や皺の発生など良好な成
形品の成形は困難であった。このため、予め、フィルム
を成形金型面に真空吸引した後、ブロー成形する方法も
提案されているが、吸引工程が煩雑であるばかりか、成
形品の形状によっては、成形金型キャビティにフィット
することができない場合もある。また、空気の巻き込み
による外観不良と言う本質的な問題点の改良は極めて困
難である。
【0050】これらの問題点を改良するブロー成形方法
として、特開平9−578340号公報には、複数の微
細貫通孔シートを成形金型で型締して挟み、高温でかつ
低圧の加圧空気により加熱するとともに、成形金型から
真空吸引し金型キャビティに付着させたままの状態で再
度型開きし、パリソンを突出垂下させ、金型キャビティ
面をフィルムの軟化点温度以上に加熱した後、金型型締
を行いブローアップし、冷却して成形品を取り出すブロ
ー成形方法が提案されている。
【0051】この成形方法は、フィルムを用いる多層ブ
ロー成形方法としては、改良された成形方法ではある。
しかし、成形金型キャビティ面の加熱・冷却工程、成形
金型の開閉が2段であるなど成形サイクルが長くなり生
産性が低下するものと考えられる。また、特殊な微細孔
加工フィルムの使用、複雑な成形金型キャビティ面への
適用においては、必ずしもフィルムとパリソンが均一に
接合することの困難が予想される。
【0052】本願の前記(7)の発明は、このフィルム
を用いたブロー成形方法の改良に関する。すなわち、本
願の前記(7)の発明は、一対のブロー成形金型間に溶
融パリソンを押出し、成形金型と別部材で閉鎖空間を形
成後、気体を吹き込み閉鎖空間へパリソンをブローフッ
プするに際し、少なくとも一方の成形金型前面にフィル
ムを装着し一体的にブローアップして密着させ、内部圧
力下で成形金型本体を型締して最終賦形、冷却するブロ
ー成形方法である。
【0053】好ましくは、フィルム支持具で固定させる
ことによりフィルムを装着して、ブローアップを開始
し、フィルムにパリソンが接触開始したら、パリソンブ
ローアップ圧力に同調するように、フィルム面と金型面
との間の閉鎖空間内に加圧気体を送りながら、フィルム
の変形を防止し、パリソンとフィルムが略溶着完了後
に、該閉鎖空間内の圧力を調整しながら脱圧し、フィル
ムと一体化したパリソンをブローアップして、閉鎖空間
壁面に密着後、内部圧力下で成形金型を完全型締して最
終賦形、冷却するブロー成形方法である。
【0054】以下、好ましいフィルムを用いたブロー成
形方法の一例について、図面に基づいて説明する。図
6、図7は、本願の前記(7)の発明の一例の成形工程
を示す断面説明図である。図6、図7は図1に準じたも
のであり、同一符号については省略する。図6、図7に
おいて、21は気体流通孔、22はフィルム支持具、2
3はフィルムである。
【0055】図6(A)に示すように、成形金型型開き
状態で、ブロー成形品の意匠面側となる成形金型2Aの
型締面を覆うように、フィルム支持具22によりフィル
ム23を閉鎖部材4に支持する。次いで、押出ダイ1よ
りパリソン6を垂下させ、所定のパリソンが垂下したと
き閉鎖部材4が成形金型とともに前進し、閉鎖部材の先
端同士が接触し、閉鎖空間12が形成される。その後、
気体吹き込み管3より気体が吹き込まれ、パリソン6は
6Dとなり、パリソン6Dとフィルム23は接触する。
このとき、気体流通孔21から加圧気体が送りこまれ、
パリソンの内圧との圧力のバランスにより、フィルム2
3の変形は防止され、パリソンはその中心部から外方に
向かってフィルムと溶着一体化するとともに、フィルム
の温度も上昇する〔図6(B)〕。
【0056】次いでフィルムとの一体化パリソンは、空
気吹き込み管3からの気体の吹き込みによりブローアッ
プして閉鎖空間12の壁面に密着される〔図7(C)
は、密着直前を示す〕。このブローアップ時には、気体
流通孔から気体を送りながら行うが、ブローアップの完
了前には、気体送りを中止するか、必要により脱気す
る。
【0057】ついで、気体吹き込み管3を抜くととも
に、金型壁面に設けられた気体吹き込みピン5から気体
を吹き込み、内部圧力下で成形金型2を完全型締して最
終賦形を行い〔図7(D)〕フィルムを片面に一体化し
た成形品88が形成され、冷却される。すなわち、本願
のフィルム一体成形では、工程(B)から(C)におい
て、フィルム23とパリソン6Dが一体化し、あたかも
通常のブロー成形と同様な状態でブローアップが行われ
ることになる。なお、成形金型の外周部分は必ずしも外
観良好とはならない場合があっても、この部分はフィル
ム23の支持部分とともにバリ成分となるので、最終成
形品に対しては何ら問題とならない。 このことによ
り、前記の改良ブロー成形方法と比較して、形式的には
2段成形となるものの、成形金型の開閉は完全2段では
なく、1段であり成形サイクル、操作性の点でもすぐれ
る。また、フィルムの微細孔加工、フィルムの事前加
熱、金型キャビティでの加熱の必要性もない。さらに、
複雑なキャビティにあっても、フィルムはパリソンと一
体化後にキャビティに密着するので接着間への空気の巻
き込みによる不良の発生もない。
【0058】このフィルムを用いるブロー成形方法のフ
ィルムとしては、カラーフィルム、印刷フィルムなどが
あり、また、パリソン樹脂と異なる樹脂フィルムなど任
意である。しかしながら、一体化後にブローアップする
ものであり、パリソンの樹脂よりも軟化点の低い樹脂フ
ィルムが用いられる。
【0059】次に、本願の前記(9)の発明であるブロ
ー成形金型装置は、前記の各ブロー成形方法に好適に用
いられる成形金型装置である。すなわち、製品成形面を
有する一対のブロー成形金型と該金型の外周面と摺動可
能に設けられた閉鎖部材からなり、一対の成形金型が型
締された際に閉鎖部材と金型本体との間に樹脂溜まり用
の空間が形成されることを特徴とするブロー成形金型装
置である。
【0060】この成形金型装置は、前記図1に一例が示
されている。図1の例においては、この空間を形成する
ために、閉鎖部材4の内側に段差部9が設けられてい
る。この段差部9が、図1の(C)に示す完全型締時
に、空間10を形成することになる。この空間10が形
成される金型構造とすることにより、最終型締時に、成
形中間品の7Aが接合融着される際に発生する樹脂の逃
げ場となり、バリ11が容易に生成し、成形品本体に対
して何ら悪影響を無くすることが可能となる。もしこの
段差9がないと、実質的には本発明のブロー成形方法を
実施することが困難となる。
【0061】なお、図1の例としては、閉鎖部材の内周
側に段差部を設けた例を示したが、その形態に何ら制限
はなく、あくまでも溶融圧着により発生する樹脂が逃げ
ることが可能であればよい。たとえば、閉鎖部材の内周
に傾斜部を設けたり、成形金型の外周部に環状段差ある
いは傾斜部とすることもできる。
【0062】また、本願のブロー成形方法、ブロー成形
金型装置は、閉鎖部材の構成としては、図1に示す枠材
のスライド開閉構造に限らず、パリソンの垂下と、閉鎖
空間を形成することが可能であれば、特に制限されるも
のではなく、たとえば、閉鎖部材がパリソン通過用の開
閉扉を上下に有するものを例示できる。すなわち、図1
との相違は、閉鎖部材本体は、常時閉じており、パリソ
ンの通過時のみ開閉する扉を有するものである。このよ
うにすることにより、閉鎖部材全体を成形サイクルに合
わせて開閉することがなくなり、構造、作動を簡素化す
ることができる。開閉扉としては、一組のスライド式扉
が一般的である。他の例としては、円形であるカメラの
シャッター方式などがある。
【0063】本願発明のブロー成形方法およびブロー成
形金型装置の閉鎖部材については、4A、4Bの一対か
らなる閉鎖部材を用いる場合について説明した。しかし
ながら、成形品金型形状などによっては、一方を成形金
型の外周部と一体化とし、一方のみからなる閉鎖部材と
することもできる。いずれにしても、成形中間品のブロ
ーアップ時に閉鎖空間が形成されれば本願発明の効果は
達成される。また、本発明における閉鎖空間とは、ブロ
ーアップによって成形が可能であればよいのであり、閉
鎖空間とは、空気の流通があってもよいことは勿論であ
る。
【0064】本願発明に用いられる熱可塑性樹脂として
は、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、シンジオタクチ
ックポリスチレンなどの結晶性熱可塑性樹脂、ポリスチ
レン、ゴム改質ポリスチレン、スチレン−アクリロニト
リル共重合体、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂など
の非晶性熱可塑性樹脂などを例示できる。
【0065】ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、
エチレン;プロピレン;ブテン−1;3−メチルブテン
−1;3−メチルペンテン−1;4−メチルペンテン−
1などのα−オレフィンの単独重合体やこれらの共重合
体、あるいはこれらと他の共重合可能な不飽和単量体と
の共重合体などが挙げられる。代表例としては、高密
度,中密度,低密度ポリエチレンや、直鎖状低密度ポリ
エチレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレン−
アクリル酸エチル共重合体、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体などのポリエチレン系樹脂、シンジオタクチ
ックポリプロピレン,アイソタクチックポリプロピレン
や、プロピレン−エチレンランダム共重合体又はブロッ
ク共重合体などのポリプロピレン系樹脂、ポリ4−メチ
ルペンテン−1などのを挙げることができる。
【0066】ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−
ナイロンや12−ナイロンなど、環状脂肪族ラクタムを
開環重合したもの、6,6−ナイロン;6,10−ナイ
ロン;6,12−ナイロンなど、脂肪族ジアミンと脂肪
族ジカルボン酸とを縮重合させたもの、m−キシレンジ
アミンとアジピン酸との縮重合物など、芳香族ジアミン
と脂肪族ジカルボン酸とを縮重合させたもの、p−フェ
ニレンジアミンとテレフタル酸との縮重合物やm−フェ
ニレンジアミンとイソフタル酸との縮重合物など、芳香
族ジアミンと芳香族ジカルボン酸とを縮重合させたも
の、11−ナイロンなど、アミノ酸を縮重合させたもの
などを挙げることができる。
【0067】ポリエステル系樹脂としては、芳香族ジカ
ルボン酸とアルキレングリコールとを縮重合させたもの
が挙げられ、具体例としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレートなどがある。ポリアセタール系樹脂としては、
例えば、単独重合体のポリオキシメチレン及びトリオキ
サンとエチレンオキシドから得られるホルムアルデヒド
−エチレンオキシド共重合体などが挙げられる。
【0068】本発明においては、上記結晶性熱可塑性樹
脂は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用い
てもよい。さらには、他の低結晶性樹脂、非晶性樹脂や
エラストマーなどの樹脂類、無機充填剤、各種添加剤類
を必要に応じて配合してもよい。また、上記の熱可塑性
樹脂の中で、ポリプロピレン単独重合体、プロピレンと
他のオレフィンとのブロック共重合体、ランダム共重合
体あるいはこれらの混合物などのポリプロピレン系樹脂
が好ましく、また、不飽和カルボン酸またはその誘導体
で変性された酸変性ポリオレフィン系樹脂を含有するポ
リプロピレン系樹脂であってもよい。
【0069】また、熱可塑性樹脂には、ブロー成形品の
剛性、強度、耐熱性などの向上や冷却特性改良のために
無機充填剤を加えることもできる。ここで無機充填剤と
しては、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、ガラス繊維
ミルドファイバー、炭素繊維、硫酸マグネシウム繊維、
チタン酸カリウム繊維、酸化チタン繊維、マグネシウム
オキシサルフェート繊維、あるいは有機充填剤、有機繊
維などを例示することができ、中でもタルク、マイカ、
ガラス繊維が好ましく用いられる。
【0070】さらに、必要により酸化防止剤、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、難燃助剤、顔
料、分散剤、核剤などを添加することもできる。本発明
のブロー成形方法は、単層に限らず複数の樹脂からなる
多層パリソンによる多層ブロー成形、同一乃至類似の樹
脂において、添加剤や着色剤の異なる樹脂による多層パ
リソンを用いる成形、ホモ重合体、共重合体、分子量の
異なる樹脂パリソンを用いた多層成形などであってもよ
い。
【0071】本願発明では、フィルム一体化ブロー成形
を含めて広範囲の成形品分野の成形が可能となる。従来
のボトル容器のような単純形状の成形品でなく、偏平形
成形品、複雑形状成形品の成形、特に、総バリ成形品の
成形において、従来のブロー成形方法では得られなかっ
た、成形安定性、高ブロー(高延伸)成形、外観良好成
形、ドローダウン抑制による偏肉改良、フィルム一体化
成形を可能にする。
【0072】本発明で得られるブロー成形品としては、
スポイラ、ホイールキャップ、インストルメントパネ
ル、ドアトリム、バンパーなどの自動車部品、壁材、間
仕切材、衝立などの建材、家庭電化機器・事務機・0A
機器のハウジング、ドアなど、椅子、机などの天板、浴
室パネル、キャビネット、洗面化粧パネルなどの家具・
台所・浴室製品など、その他の日用雑貨などを例示する
ことができる。
【0073】
【実施例】以下、成形実験に基づいて本願発明を説明す
るが、これらに何ら制限をされるものではない。 成形実験1 ブロー成形機〔石川島播磨重工業(株)製、IPB−E
PML−90S〕、押出ダイコア径:160mm、成形
金型〔700×1100mmの外周枠付き洗面化粧台試
作用金型(金型磨き:#200)〕、押出パリソン平均
厚み:6mm、1ショット:6Kg、樹脂温度:190
℃、成形金型温度:80℃の成形設備、成形条件によ
り、ブロー成形を行った。
【0074】成形用樹脂として、ゴム改質ポリスチレン
樹脂:出光PS HT54/ディック UX600=7
/3のブレンド品を用いた。明細書記載に準じて、パリ
ソンを垂下後、内周に段差を有する閉鎖部材(枠材)で
パリソンを挟持して閉鎖空間を形成した。次いで、パリ
ソン下部の気体吹込管から空気を吹き込みブローアップ
して、中間成形体を成形し、金型壁の気体吹込ピンから
空気を吹き込みながら成形金型を完全に型締し、洗面化
粧台を賦形し、冷却後形開きし、総バリのブロー成形品
を取り出した。この間、パリソンのパンクもなく、安定
的に成形できた。成形品の平均厚みは、1.2mm、最
小厚みは0.5mmで、意匠面の表面光沢は75〜80
で、面荒れのない外観良好の成形品であった。なお、光
沢は、JIS K7105に準じて測定した。 成形実験2 成形用樹脂として、ゴム改質ポリスチレン樹脂:出光P
S HT52/ディック UX600=7/3のブレン
ド品を用いた以外は、成形実験1に準じて成形を行っ
た。成形品は面荒れもなく実質、成形実験1と同様であ
ったが、表面光沢は、40〜45の範囲で分布してい
た。 比較成形実験 成形実験1において、枠の位置を製品金型面に合わせ
て、枠作動を行わず従来の成形方法でブロー成形を行っ
た。なお、プリブローでパリソン径を約2倍まで拡張し
た。成形結果は、外周まで展延せずにパンク、切り出し
片の偏肉を測定した結果、5〜0.2mmであった。表
面光沢の測定結果は、10〜25と低いものであった。
【0075】
【発明の効果】本願発明のブロー成形方法は、偏平状成
形品、複雑形状成形品において、パリソンのパンクが生
じることなく安定成形が可能となる。また、同レベルの
成形機において延伸倍率の制御範囲が広く、特に高延伸
倍率の成形品の成形が可能となる。成形品の光沢などの
表面特性にすぐれ、成形品の意匠面を避けてパリソンの
偏平化、パリソンのドローダウン抑制が可能となり、高
延伸化、幅広化、光沢などの外観、肉厚分布の改良が図
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロー成形方法の一例である成形工程
を説明する正面断面説明図である。
【図2】図1のX−X線平面断面説明図である。
【図3】前記(5)の発明の一例である図4のY−Y線
断面正面説明図である。
【図4】図3のX−X線断面説明図である。
【図5】前記(6)の発明の一例である正面断面説明図
である。
【図6】前記(7)の発明の一例である正面断面説明図
である。
【図7】前記(7)の発明の一例の成形工程を示す断面
説明図である。
【図8】従来のブロー成形金型部分の正面断面説明図で
ある。
【図9】図8のX−X線断面説明図および成形金型の作
動説明である。
【図10】枠成形ブロー成形金型部分の正面断面説明図
である。
【図11】図10のX−X線断面説明図および成形金型
の作動説明図である。
【符号の説明】
1:押出ダイ 2:成形金型 3:気体吹き込み管 4:閉鎖部材 5:気体吹込ピン 6:パリソン 7:一次賦形成形中間品 8:最終賦形成形品 9:閉鎖部材の空間形成段差部 10:金型型締時の空間 11:成形バリ 13:偏平化のための可動部材 16:パリソン接触案内部材 21:気体流通孔 22:フィルム支持体 23:フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA03 AA24 AA29 AG07 AH24 AH51 AH56 CA15 CB01 CK11 CK52 CL01 CN05 4F208 AA03 AA24 AA29 AG07 AH24 AH51 AH56 LA01 LB01 LG22 LJ09 LN06 LN08 LN10 LN11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のブロー成形金型間に溶融パリソン
    を押出し、成形金型と別部材で閉鎖空間を形成後、気体
    を吹き込み閉鎖空間壁面へパリソンをブローアップして
    密着させ、内部圧力下で成形金型を完全型締して最終賦
    形、冷却することを特徴とするブロー成形方法。
  2. 【請求項2】 一対のブロー成形金型間に溶融パリソン
    を押出後、パリソンの上または下側からの気体吹き込み
    管をパリソン内に挿入した後、成形金型と別部材である
    閉鎖部材により閉鎖空間を形成した後、パリソン内に該
    気体吹き込み管より十分なブローアップ気体を供給し
    て、完全型締前の成形金型と閉鎖部材で形成される閉鎖
    空間の閉鎖空間壁面に、パリソンをブローアップして密
    着させ、金型面に設けられた気体吹き込みピンを、樹脂
    壁に突き刺し気体供給を開始し、内部圧力下に成形金型
    の型締めを開始し、型締完了後、気体吹き込み管からの
    気体吹き込みを停止し、吹き込みピンからの気体の供給
    による内部圧力下、冷却することを特徴とするブロー成
    形方法。
  3. 【請求項3】 ブローアップする工程において、パリソ
    ン外部の密閉空間内の空気を排気しながら行う請求項1
    または2記載のブロー成形方法。
  4. 【請求項4】 成形金型の完全型締時に成形品外周の溶
    着部の外側に樹脂溜まり用空間を設ける請求項1〜3の
    いずれかに記載のブロー成形方法。
  5. 【請求項5】 ブローアップ中のパリソンが成形金型面
    に接触する前に閉鎖部材に接するように、成形金型開閉
    方向に直交する方向に可動な一組の可動部材をパリソン
    に接触、離間させパリソンを偏平化する請求項1〜4の
    いずれかに記載のブロー成形方法。
  6. 【請求項6】 押出垂下中のパリソンの成形金型開閉方
    向に直交する方向に設けた一組のパリソン接触案内部材
    によりパリソンのドローダウンを抑制しながらパリソン
    を供給し、規定長さに達した後、閉鎖空間を形成しブロ
    ーアップする請求項1〜5のいずれかに記載のブロー成
    形方法。
  7. 【請求項7】 一対のブロー成形金型間に溶融パリソン
    を押出し、成形金型と別部材で閉鎖空間を形成後、気体
    を吹き込み閉鎖空間壁へパリソンをブローアップするに
    際し、少なくとも一方の成形金型前面にフィルムを装着
    し一体的にブローアップして密着させ、内部圧力下で成
    形金型を型締して最終賦形、冷却することを特徴とする
    ブロー成形方法。
  8. 【請求項8】 フィルム支持具で固定させることにより
    フィルムを装着して、ブローアップを開始し、フィルム
    にパリソンが接触開始したら、パリソンブローアップ圧
    力に同調するように、フィルム面と金型面との閉鎖空間
    内に加圧気体を送りながら、フィルムの変形を防止し、
    パリソンとフィルムが略溶着完了後に、該閉鎖空間内の
    圧力を調整しながら脱圧し、フィルムと一体化したパリ
    ソンをブローアップして、閉鎖空間壁面に密着後、内部
    圧力下で成形金型を完全型締して最終賦形、冷却する請
    求項8記載のブロー成形方法。
  9. 【請求項9】 製品成形面を有する一対のブロー成形金
    型と外金型の外周面と摺動可能に設けられた閉鎖用部材
    からなり、一対の成形金型が型締された際に閉鎖用部材
    と金型本体との間に樹脂溜まり用空間が形成されること
    を特徴とするブロー成形金型装置。
  10. 【請求項10】 空間が閉鎖部材の内側に形成された段
    差または傾斜状環状部である請求項9記載のブロー成形
    金型装置。
  11. 【請求項11】 閉鎖部材がパリソン通過用の開閉扉を
    上下に有する請求項9または10記載のブロー成形金型
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011115952A (ja) * 2009-11-30 2011-06-16 Kyoraku Co Ltd 発泡成形体の製造方法
KR101756689B1 (ko) 2012-12-20 2017-07-11 나이키 이노베이트 씨.브이. 팽창 채널이 없는 유체 충전 챔버를 가진 신발류 및 신발류를 만드는 방법
CN107498832A (zh) * 2017-07-31 2017-12-22 张家港市普信机械有限公司 自动中空吹塑机的上包封装置

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