JP2001187925A - 緩衝装置 - Google Patents

緩衝装置

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JP2001187925A JP2000045589A JP2000045589A JP2001187925A JP 2001187925 A JP2001187925 A JP 2001187925A JP 2000045589 A JP2000045589 A JP 2000045589A JP 2000045589 A JP2000045589 A JP 2000045589A JP 2001187925 A JP2001187925 A JP 2001187925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリス量の減少を防止して耐久性を高めるこ
とにより、幅広い設定が可能な緩衝装置を提供するこ
と。 【解決手段】 緩衝装置に使用される回転ディスク20
は、センタケースの前端壁部に密着して配され、且つ回
転ディスク20の外周に設けられた複数の爪部20aが
インターナルギヤの外周壁先端部に設けられた切欠き部
に挿入されてインターナルギヤと回転不能に結合されて
いる。また、回転ディスク20には、グリスを溜めるた
めの油溜穴24が板厚方向に貫通して設けられている。
油溜穴24は、回転ディスク20の周方向に略等間隔に
複数個設けられ、且つ周方向に連続する4個が回転ディ
スク20の中心Oに対し螺旋状に配置されて、それぞれ
の径方向の位置が回転ディスク20の円周上で部分的に
重なるように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃力を吸収する
ための緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、過大なトルク伝達を遮断する
ために緩衝装置を備えたスタータがある(特開昭63−
277859号公報参照)。このスタータに使用される
緩衝装置は、回転ディスクを固定ディスクに押圧して両
者間に摩擦力を発生させ、この摩擦力によって回転ディ
スクの回転が規制されることでトルク伝達を行い、回転
ディスクに所定トルク以上の衝撃力が加わると、摩擦力
に抗して回転ディスクが滑る(回転する)ことで衝撃力
を吸収している。
【0003】摩擦板である回転ディスクは、固定ディス
クと対向する表面に多数のディンプル(凹部)を有し、
そのディンプルをプレスにて形成することにより、ディ
ンプルの外周に約数十μの突起が盛り上がって形成され
ている。また、固定ディスクと回転ディスクとの間に
は、回転ディスクの焼付きを防止するために、前記の突
起が固定ディスクの表面に当接した状態で両ディスク間
に形成される空間(ディンプル)にグリスが充填されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の緩衝
装置は、回転ディスクの回転に伴って突起が摩耗してく
ると、グリスが充填されている空間が狭くなる(突起の
先端からディンプルの底部までの深さが浅くなる)た
め、必然的に前記空間に充填されるグリス量が減少して
くる。その結果、回転ディスクが回転した時に、両ディ
スクの摺接面に十分なグリスが供給できなくなり、焼付
きが発生して寿命が短くなるため、設定範囲に限りがあ
る。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、そ
の目的は、グリス量の減少を防止して耐久性を高めるこ
とにより、幅広い設定が可能な緩衝装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)緩衝
装置に使用される回転ディスクは、グリスを溜めるため
の油溜穴または油溜溝を有し、この油溜穴または油溜溝
が回転ディスクの板厚方向に貫通して設けられている。
この構成によれば、回転ディスクの摩擦面が多少摩耗し
ても、油溜穴または油溜溝が消滅することはないため、
グリス量の減少を防止できる。従って、回転ディスクが
回転した時は、油溜穴または油溜溝に充填されているグ
リスが確実に両ディスクの摺接面に供給されるため、回
転ディスクの焼付きを防止できる。
【0006】(請求項2の手段)請求項1に記載した緩
衝装置において、回転ディスクは、周方向の位置及び径
方向の位置がそれぞれ異なる複数の油溜穴を有し、その
複数の油溜穴は、それぞれの径方向の位置が回転ディス
クの円周上で部分的に重なるように設けられている。こ
の構成によれば、回転ディスクが回転した時に、油溜穴
の回転軌跡が回転ディスクの径方向に複数本形成され、
且つその複数本の回転軌跡がそれぞれ部分的に重なって
形成される。このため、回転ディスクの径方向におい
て、複数の油溜穴が形成されている範囲では、グリスが
途切れることがなく、回転ディスクの摩擦面に万遍なく
グリスが供給される。
【0007】(請求項3の手段)請求項2に記載した緩
衝装置において、複数の油溜穴は、回転ディスクの中心
に対し螺旋状に配置され、且つ回転ディスクの全周に渡
って設けられている。この場合、複数の油溜穴が回転デ
ィスクの一部に偏って形成されることがなく、回転ディ
スクの周方向及び径方向に一様に分散して形成されるた
め、固定ディスクに対向する回転ディスク表面の平面度
を確保でき、固定ディスクに対する偏当たりを防止でき
る。
【0008】(請求項4の手段)請求項1に記載した緩
衝装置において、回転ディスクは、径方向の外周縁に開
口する第1の油溜溝と、径方向の内周縁に開口する第2
の油溜溝とを有し、第1の油溜溝と第2の油溜溝は、両
者を周方向に重ね合わせた場合に、両者が径方向で部分
的に重なることができる長さに設けられている。この構
成によれば、回転ディスクが回転した時に、第1の油溜
溝の回転軌跡と第2の油溜溝の回転軌跡とが部分的に重
なるため、回転ディスクの摩擦面に万遍なくグリスが供
給される。
【0009】また、第1の油溜溝は、回転ディスクの外
周縁に開口し、第2の油溜溝は、回転ディスクの内周縁
に開口しているので、油溜溝の代わりに、回転ディスク
の外周縁及び内周縁に開口していない油溜穴を設けた場
合と比較すると、回転ディスクの剛性が小さくなり、回
転ディスクが固定ディスクに沿って変形し易くなる。そ
の結果、回転ディスクの面圧が均一化され、摩耗が一様
に進行するので、回転ディスクの寿命が長くなる。
【0010】(請求項5の手段)請求項4に記載した緩
衝装置において、第1の油溜溝と第2の油溜溝は、径方
向に対し、それぞれ回転ディスクの回転方向に傾斜して
設けられている。この場合、回転ディスクが回転した時
に、回転ディスクの外周側及び内周側に満たされている
グリスが第1の油溜溝及び第2の油溜溝に入り込むこと
ができるので、グリスが途切れることがなく、安定的に
回転ディスクの摩擦面にグリスを供給することができ
る。
【0011】(請求項6の手段)緩衝装置に使用される
固定ディスクは、回転ディスクとの対向面にグリスを溜
めるための油溜部が設けられている。この場合、回転デ
ィスクに油溜穴を設けた時と同様の効果が得られる。ま
た、固定ディスクに油溜部を設けることで、回転ディス
クの油溜穴を無くすか、あるいは油溜穴の数を少なくで
きるため、回転ディスクに油溜穴を設けることによる強
度低下を抑えることができる。なお、固定ディスクの油
溜部は、固定ディスクを貫通する穴ではなく、ディスク
表面に窪む凹部とする。
【0012】(請求項7の手段)請求項6に記載した緩
衝装置において、固定ディスクは、周方向の位置及び径
方向の位置がそれぞれ異なる複数の油溜部を有し、その
複数の油溜部は、それぞれの径方向の位置が固定ディス
クの円周上で部分的に重なるように設けられている。こ
の構成では、回転ディスクが回転した時に、その回転デ
ィスク上に投影される油溜部の軌跡が回転ディスクの径
方向に複数本形成され、且つその複数本の回転軌跡がそ
れぞれ部分的に重なって形成される。このため、固定デ
ィスクの径方向において、油溜部が設けられている範囲
ではグリスが途切れることがなく、回転ディスクの摩擦
面に万遍なくグリスが供給される。
【0013】(請求項8の手段)請求項7に記載した緩
衝装置において、複数の油溜部は、固定ディスクの中心
に対し螺旋状に配置され、且つ固定ディスクの全周に渡
って設けられている。この場合、複数の油溜部が固定デ
ィスクの一部に偏って形成されることがなく、固定ディ
スクの周方向及び径方向に一様に分散して形成されるた
め、回転ディスクに対向する固定ディスク表面の平面度
を確保でき、回転ディスクに対する偏当たりを防止でき
る。
【0014】(請求項9の手段)請求項1〜8に記載し
た緩衝装置は、エンジンを始動するためのスタータに用
いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の緩衝装置をスター
タに適用した実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は緩衝装置に使用される回転ディス
クの断面図(a)と平面図(b)であり、図2はスター
タの半断面図である。本実施例のスタータ1は、図2に
示すように、後述する始動モータの回転速度を減速して
出力軸2に伝達する減速装置と、この減速装置に加わる
過大トルク(衝撃力)を吸収するための緩衝装置とを備
える。
【0016】始動モータは、アーマチャ3、固定磁極
4、ヨーク5、及びブラシ6等から構成される周知の直
流電動機であり、図示しないキースイッチがONされて
マグネットスイッチ7の内部接点(図示しない)が閉じ
ると、ブラシ6を通じてアーマチャ3に給電されてアー
マチャ3が回転する。マグネットスイッチ7は、内蔵す
るプランジャ(図示しない)の移動に伴って前記内部接
点の開閉を行うとともに、レバー8を介してピニオンギ
ヤ9を一方向クラッチ10とともに出力軸2上を前後移
動させる。
【0017】ピニオンギヤ9は、出力軸2の外周に軸受
11を介して摺動自在に嵌合し、上記レバー8を介して
一方向クラッチ10と一体に出力軸2上を前方(図2の
左側)へ押し出され、エンジンのリングギヤ12と噛み
合うことでリングギヤ12に回転力を伝達する。一方向
クラッチ10は、出力軸2の外周にヘリカルスプライン
を介して嵌合し、出力軸2の回転をピニオンギヤ9へ伝
達するとともに、エンジンの始動によってピニオンギヤ
9の回転速度が出力軸2の回転速度を上回ると、出力軸
2とピニオンギヤ9との間で動力伝達を遮断する。
【0018】減速装置は、図3に示すように、アーマチ
ャシャフト3aの外周に外歯を形成するサンギヤ13
と、このサンギヤ13の径方向外周に内歯を形成するリ
ング状のインターナルギヤ14と、サンギヤ13とイン
ターナルギヤ14との間に配されて、両ギヤ13、14
に噛み合う遊星ギヤ15より構成され、後述の緩衝装置
とともにセンタケース16に覆われている。
【0019】インターナルギヤ14は、センタケース1
6の外側円筒部16cの内周面に回転可能に嵌合する円
筒状の外周壁14aを有し、この外周壁14aの軸方向
先端部で緩衝装置の回転ディスク20と結合され、回転
ディスク20が静止した状態で回転規制されている。な
お、外周壁14aの軸方向先端部の内周には、複数の切
欠き部14b(図3参照)が等間隔に形成されている。
【0020】遊星ギヤ15は、出力軸2の後端部に圧入
されたピン17に軸受18を介して回転自在に支持され
ている。この減速装置は、アーマチャ3の回転によって
サンギヤ13が回転すると、遊星ギヤ15がサンギヤ1
3とインターナルギヤ14とに噛み合い、サンギヤ13
の外周を自転しながら公転することにより、その遊星ギ
ヤ15の公転がピン17を介して出力軸2に伝達され、
出力軸2を回転させる。
【0021】センタケース16は、出力軸2に対し直交
する円環形状の前端壁部16aと、この前端壁部16a
の内周縁より軸方向後方へ円筒状に延びる内側円筒部1
6bと、前端壁部16aの外周縁より軸方向後方へ円筒
状に延びる前述の外側円筒部16cとを有し、この外側
円筒部16cの後端部がヨーク5の前端部に連結され、
内側円筒部16bの内周に軸受19を介して出力軸2を
回転可能に支持している。また、内側円筒部16bの外
周面には雄ねじ16dが形成されている。
【0022】緩衝装置は、図3に示すように、回転ディ
スク20、固定ディスク21、皿ばね22、調節螺子2
3等より構成される。なお、本発明の固定ディスクは、
回転ディスク20を挟持するセンタケース16の前端壁
部16aと固定ディスク21とで構成されている。回転
ディスク20は、金属板をプレス加工してリング状に形
成されたもので(図1参照)、センタケース16の前端
壁部16aに密着して配され、且つ回転ディスク20の
外周に設けられた複数の爪部20aがインターナルギヤ
14の外周壁14aの先端部に設けられた切欠き部14
bに挿入されてインターナルギヤ14と回転不能に結合
されている。
【0023】回転ディスク20の両面には、それぞれ摩
擦面を形成するために多数の突起(図示しない)が設け
られている。この突起は、回転ディスク20の表面に多
数のディンプル(窪み/図示しない)をプレスにて形成
することで、そのディンプルの周囲に盛り上がって形成
される。また、回転ディスク20には、グリスを溜める
ための油溜穴24が板厚方向に貫通して設けられてい
る。油溜穴24は、回転ディスク20の周方向に略等間
隔に複数個設けられ、且つ周方向に連続する4個が回転
ディスク20の中心Oに対し螺旋状に配置されて、それ
ぞれの径方向の位置が回転ディスク20の円周上で部分
的に重なるように設けられている。
【0024】具体的には、図1(b)において螺旋状に
配置される4個の油溜穴24を内径側から外径側へ順に
第1油溜穴24a、第2油溜穴24b、第3油溜穴24
c、第4油溜穴24dとした場合、回転ディスク20が
回転した時に、第1油溜穴24aと第2油溜穴24b、
第2油溜穴24bと第3油溜穴24c、第3油溜穴24
cと第4油溜穴24dとがそれぞれ回転ディスク20の
円周上で部分的に重なるように配置されている。
【0025】また、螺旋状に配置される4個の油溜穴2
4を一組の油溜穴群24Aと呼称した場合、その油溜穴
群24Aが回転ディスク20の全周に渡って連続して設
けられ、且つ周方向に隣合う油溜穴群24A同士の第1
油溜穴24aと第4油溜穴24dとが回転ディスク20
の径方向に重なる位置(周方向の略同位置)に設けられ
ている。但し、径方向に重なる第1油溜穴24aと第4
油溜穴24dは、図1(b)に示すように、回転ディス
ク20の周方向において爪部20aが設けられている位
置に形成することが望ましい。この回転ディスク20
は、組付け時に両摩擦面にグリスが塗布され、且つ複数
の油溜穴24にもそれぞれグリスが充填される。
【0026】固定ディスク21は、回転ディスク20と
同様に金属板をプレス加工してリング状に形成され、回
転ディスク20の摩擦面に密着して配される。この固定
ディスク21は、図3に示すように、周方向の複数箇所
に穴21aが開けられ、この穴21aをセンタケース1
6の前端壁部16aに突設された突起部16eに嵌合さ
せることで、センタケース16に対し回転不能に保持さ
れている。皿ばね22は、周知の弾性体で、固定ディス
ク21を回転ディスク20側へ押圧する手段として使用
される。調節螺子23は、センタケース16の内側円筒
部16bに形成された雄ねじ16dに嵌合し、その螺子
込み量に応じて皿ばね22の初期荷重を調節することが
できる。
【0027】次に、スタータ1の作動を説明する。キー
スイッチのON操作により、マグネットスイッチ7に内
蔵されたコイル(図示しない)が通電されると、プラン
ジャが図2の右方向へ吸引されることにより、レバー8
を介してピニオンギヤ9が一方向クラッチ10と一体に
出力軸2上を前方へ押し出される。また、プランジャの
移動によってマグネットスイッチ7の内部接点が閉じる
と、アーマチャ3が通電されて回転し、そのアーマチャ
3の回転が減速装置で減速されて出力軸2に伝達され
る。
【0028】出力軸2の回転は、一方向クラッチ10を
介してピニオンギヤ9に伝達され、ピニオンギヤ9がリ
ングギヤ12と噛み合い可能な位置まで回転してリング
ギヤ12に噛み合うと、ピニオンギヤ9の回転がリング
ギヤ12に伝達されてエンジンを始動させる。エンジン
始動後、キースイッチのOFF操作により、コイルへの
通電が停止すると、それまで吸引されていたプランジャ
が初期位置へ復帰することにより、ピニオンギヤ9がリ
ングギヤ12から離脱して、一方向クラッチ10と一体
に出力軸2上を後退する。また、マグネットスイッチ7
の内部接点が開くことにより、アーマチャ3への通電が
停止して回転を停止する。
【0029】次に、緩衝装置の作用について説明する。
緩衝装置は、回転ディスク20に所定トルク以上の衝撃
力が加わると、それまで静止していた回転ディスク20
が回転することで衝撃力を吸収することができる。即
ち、ピニオンギヤ9がリングギヤ12に噛み合う時に生
じる衝撃力が、出力軸2を介して減速装置のインターナ
ルギヤ14に伝わると、摩擦力により静止していた回転
ディスク20がセンタケース16の前端壁部16a及び
固定ディスク21に対し回転方向に滑ることで、回転デ
ィスク20に回転規制されていたインターナルギヤ14
が回動することができる。これにより、所定トルク以上
の衝撃力がアーマチャ3からピニオンギヤ9までの動力
伝達系に加わることを防止できる。
【0030】(第1実施例の効果)本実施例の緩衝装置
は、回転ディスク20に油溜穴24を形成し、その油溜
穴24にグリスを充填しているので、回転ディスク20
の摩擦面(突起)が摩耗して、表面に塗布されたグリス
が減少しても、油溜穴24が消滅することはないため、
グリス量の大幅な減少を防止できる。従って、回転ディ
スク20が回転した時は、油溜穴24に充填されている
グリスが確実に摩擦面に供給されるため、回転ディスク
20の焼付きを防止できる。その結果、緩衝装置の耐久
性を向上でき、且つ幅広い設定が可能となる。
【0031】また、回転ディスク20に設けられた一組
の油溜穴群24Aは、第1油溜穴24aから第4油溜穴
24dまでの周方向位置及び径方向位置がそれぞれ異な
り、且つそれぞれの径方向位置が回転ディスク20の円
周上で部分的に重なるように設けられている。この場
合、回転ディスク20が滑って回転した時に、油溜穴2
4の回転軌跡が回転ディスク20の径方向に複数本(本
実施例では4本)形成され、且つその複数本の回転軌跡
がそれぞれ部分的に重なるため、回転ディスク20の径
方向において、第1油溜穴24aから第4油溜穴24d
までの範囲でグリスが途切れることがない。この結果、
回転ディスク20の摩擦面に万遍なくグリスが供給され
るため、良好な滑りトルクを得ることができる。特に、
油溜穴群24Aを構成する第1油溜穴24a〜第4油溜
穴24dを回転ディスク20の中心Oに対し螺旋状に配
置したことにより、最小限の穴数で回転ディスク20の
摩擦面全体にグリスの供給を行うことができる。
【0032】更に、本実施例では、図1(b)に示すよ
うに、複数の油溜穴24が回転ディスク20の一部に偏
って形成されることがなく、回転ディスク20の周方向
及び径方向に一様に分散して形成されているため、回転
ディスク20の平面度を確保でき、センタケース16の
前端壁部16a及び固定ディスク21に対する偏当たり
を防止できる。また、径方向に重なる第1油溜穴24a
と第4油溜穴24dを、回転ディスク20の周方向にお
いて、爪部20aを有する位置に設けることにより、回
転ディスク20の強度低下を防止できる。
【0033】(第2実施例)図4は回転ディスク20の
平面図である。第1実施例では、回転ディスク20の内
周縁と外周縁との間に複数の油溜穴24を形成している
が、例えば図4に示すように、回転ディスク20の内周
縁(または外周縁)に油溜穴24(ここでは、第1油溜
穴24a)が切れていても良い。この場合でも、第1実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0034】(第3実施例)図5は緩衝装置の要部断面
図である。本実施例は、図5に示すように、回転ディス
ク20の摩擦面に対向するセンタケース16(前端壁部
16a)の表面及び固定ディスク21の表面に、それぞ
れグリスを溜める油溜部25、26を設けた一例であ
る。但し、前端壁部16aに形成する油溜部25は、前
端壁部16aを板厚方向に貫通する貫通穴にすると、セ
ンタケース16の外側へグリスが洩れ出てしまうため、
貫通穴ではなく、凹部形状であることが望ましい。ま
た、固定ディスク21に形成する油溜部26も凹部形状
である。
【0035】また、油溜部25、26は、回転ディスク
20に形成した油溜穴24と同様の位置(周方向の位置
及び径方向の位置がそれぞれ異なり、且つ径方向の位置
が円周上で部分的に重なる位置)に設けることが望まし
い。これにより、回転ディスク20に油溜穴24を形成
した場合と同様の効果を得ることができる。また、前端
壁部16aと固定ディスク21に油溜部25、26を設
けることにより、回転ディスク20に設ける油溜穴24
の数を少なくできる、または油溜穴24を無くすことが
できるため、油溜穴24を設けることによる回転ディス
ク20の強度低下を抑えることができる。
【0036】(第4実施例)図6は回転ディスク20の
断面図(a)と平面図(b)である。本実施例は、図6
(b)に示すように、回転ディスク20に油溜溝27を
設けた場合の一例である。その油溜溝27は、第1実施
例に示した油溜穴24と同様にグリスを溜めるもので、
回転ディスク20の板厚方向に貫通して設けられ、且つ
回転ディスク20の径方向に沿って細長く溝状に形成さ
れている。油溜溝27は、回転ディスク20の外周縁に
開口する複数の第1の油溜溝27aと、回転ディスク2
0の内周縁に開口する複数の第2の油溜溝27bとを有
し、その第1の油溜溝27aと第2の油溜溝27bとが
周方向に交互に設けられている。但し、第1の油溜溝2
7aと第2の油溜溝27bは、両者を周方向に重ね合わ
せた時に、両者の先端部側(閉じている側)が径方向に
重なることができる長さに設けられている。つまり、第
1の油溜溝27aは、内径方向の先端が、回転ディスク
20の幅方向の中央線(図6の一点鎖線)を超えて内径
側まで形成され、第2の油溜溝27bは、外径方向の先
端が、回転ディスク20の幅方向の中央線を超えて外径
側まで形成されている。
【0037】上記の構成によれば、回転ディスク20が
回転した時に、第1の油溜溝27aの回転軌跡と第2の
油溜溝27bの回転軌跡とが部分的に重なるため、回転
ディスク20の幅方向でグリスが途切れることがなく、
回転ディスク20の摩擦面に万遍なくグリスが供給され
る。また、第1の油溜溝27aは、回転ディスク20の
外周縁に開口し、第2の油溜溝27bは、回転ディスク
20の内周縁に開口しているので、油溜溝27の代わり
に、回転ディスク20の外周縁及び内周縁に開口してい
ない油溜穴を設けた場合と比較すると、回転ディスク2
0の剛性が小さくなり、回転ディスク20が固定ディス
クに沿って変形し易くなる。その結果、回転ディスク2
0の面圧が均一化されて摩耗が一様に進行するので、回
転ディスク20の寿命が長くなる。
【0038】(第5実施例)図7は回転ディスク20の
断面図(a)と平面図(b)である。本実施例は、第3
実施例と同様に、回転ディスク20に油溜溝27(第1
の油溜溝27aと第2の油溜溝27b)を設けた他の例
であり、第1の油溜溝27aと第2の油溜溝27bは、
図7(b)に示すように、回転ディスク20の径方向に
対して、それぞれ回転ディスク20の回転方向に傾斜し
て設けられている。この場合、回転ディスク20が回転
した時に、回転ディスク20の外周側に満たされている
グリスが第1の油溜溝27aの開口部から第1の油溜溝
27aの内部へ入り込んでくる。同様に、回転ディスク
20の内周側に満たされているグリスが第2の油溜溝2
7bの開口部から第2の油溜溝27bの内部へ入り込ん
でくる。つまり、外部のグリスを積極的に第1の油溜溝
27a及び第2の油溜溝27bに取り込むことができ
る。これにより、第1の油溜溝27a及び第2の油溜溝
27bには常にグリスが満たされ、第1の油溜溝27a
及び第2の油溜溝27bから安定して回転ディスク20
の摩擦面にグリスが供給されるため、信頼性の高い緩衝
装置を提供できる。
【0039】(変形例)上記の実施例では、本発明の緩
衝装置をスタータに適用したが、スタータ以外の駆動装
置に適用することもできる。また、本発明の緩衝装置
は、その機能上、ブレーキ装置やクラッチ装置としても
使用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転ディスクの断面図(a)と平面図(b)で
ある(第1実施例)。
【図2】スタータの半断面図である。
【図3】減速装置と緩衝装置の構成を示す断面図であ
る。
【図4】回転ディスクの平面図である(第2実施例)。
【図5】緩衝装置の要部断面図である(第3実施例)。
【図6】回転ディスクの断面図(a)と平面図(b)で
ある(第4実施例)。
【図7】回転ディスクの断面図(a)と平面図(b)で
ある(第5実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ 16a センタケースの前端壁部(本発明の固定ディス
ク) 20 回転ディスク 21 固定ディスク(本発明の固定ディスク) 24 油溜穴 25 油溜部 26 油溜部 27 油溜溝 27a 第1の油溜溝 27b 第2の油溜溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 若原 康行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 春野 貴誉一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定ディスクに回転ディスクを押圧して両
    者間に摩擦力を発生させ、前記回転ディスクに所定トル
    ク以上の衝撃力が加わった時に前記回転ディスクが回転
    することで衝撃力を吸収する緩衝装置であって、 前記回転ディスクは、グリスを溜めるための油溜穴また
    は油溜溝を有し、この油溜穴または油溜溝が前記回転デ
    ィスクの板厚方向に貫通して設けられていることを特徴
    とする緩衝装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した緩衝装置において、 前記回転ディスクは、周方向の位置及び径方向の位置が
    それぞれ異なる複数の前記油溜穴を有し、その複数の油
    溜穴は、それぞれの径方向の位置が前記回転ディスクの
    円周上で部分的に重なるように設けられていることを特
    徴とする緩衝装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載した緩衝装置において、 前記複数の油溜穴は、前記回転ディスクの中心に対し螺
    旋状に配置され、且つ前記回転ディスクの全周に渡って
    設けられていることを特徴とする緩衝装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載した緩衝装置において、 前記回転ディスクは、径方向の外周縁に開口する第1の
    前記油溜溝と、径方向の内周縁に開口する第2の前記油
    溜溝とを有し、 前記第1の油溜溝と前記第2の油溜溝は、両者を周方向
    に重ね合わせた場合に、両者が径方向で部分的に重なる
    ことができる長さに設けられていることを特徴とする緩
    衝装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載した緩衝装置において、 前記第1の油溜溝と前記第2の油溜溝は、径方向に対
    し、それぞれ前記回転ディスクの回転方向に傾斜して設
    けられていることを特徴とする緩衝装置。
  6. 【請求項6】固定ディスクに回転ディスクを押圧して両
    者間に摩擦力を発生させ、前記回転ディスクに所定トル
    ク以上の衝撃力が加わった時に前記回転ディスクが回転
    することで衝撃力を吸収する緩衝装置であって、 前記固定ディスクは、前記回転ディスクとの対向面にグ
    リスを溜めるための油溜部が設けられていることを特徴
    とする緩衝装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載した緩衝装置において、 前記固定ディスクは、周方向の位置及び径方向の位置が
    それぞれ異なる複数の前記油溜部を有し、その複数の油
    溜部は、それぞれの径方向の位置が前記固定ディスクの
    円周上で部分的に重なるように設けられていることを特
    徴とする緩衝装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載した緩衝装置において、 前記複数の油溜部は、前記固定ディスクの中心に対し螺
    旋状に配置され、且つ前記固定ディスクの全周に渡って
    設けられていることを特徴とする緩衝装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8に記載した緩衝装置は、エン
    ジンを始動するためのスタータに用いられることを特徴
    とする緩衝装置。
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