JP2001187833A - フルオロポリマー組成物 - Google Patents

フルオロポリマー組成物

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JP2001187833A JP25579298A JP25579298A JP2001187833A JP 2001187833 A JP2001187833 A JP 2001187833A JP 25579298 A JP25579298 A JP 25579298A JP 25579298 A JP25579298 A JP 25579298A JP 2001187833 A JP2001187833 A JP 2001187833A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種材料に対する改善された接着性を有しな
がら、フルオロポリマーの耐熱性および耐薬品性をほぼ
維持するメルトフロー可能なフルオロポリマー組成物を
提供すること。 【解決手段】 少量の官能基のあるフルオロポリマー樹
脂および液晶ポリマー樹脂と、大量の官能基のないフル
オロポリマー樹脂とを含む溶融加工性フルオロポリマー
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融加工性フルオ
ロポリマーの分野であり、さらに詳細には改善された特
性を有する溶融加工性フルオロポリマー組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願は、1997年9月9日に出願さ
れた出願第60/058286号の利益を請求するもの
である。
【0003】フルオロポリマー樹脂、特に過フルオロポ
リマー樹脂は、その低い表面エネルギーおよび固着防止
特性、ならびに耐熱性および耐薬品性で知られている。
これらの共重合体は、いかなる実際的な程度の結合強さ
でもその他の材料、特に異種材料に固着しない。
【0004】ポリアミドイミド、ポリアリーレン硫化
物、ポリエーテルスルホンなどのいくつかの高温耐性サ
ーモプラスチック(HTRP)は、フルオロポリマー被
覆の処方で接着促進剤として使用されている。例として
は米国特許第5230961号(Tannenbaum)および第
5093403号(Rau 等)を参照されたい。液晶ポリ
マー(LCP)は、その他の目的のためにHTRPのグ
ループに含まれるが、接着促進剤としては知られていな
い。LCPはニート(非希釈)状態で金属に対する接着
性をいくらか示すことができるが、このような接着性
は、認められているHTRP接着促進剤が示す接着性に
はるかに及ばない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】異種材料に対する改善
された接着性を有しながら、フルオロポリマーの耐熱性
および耐薬品性をほぼ維持するメルトフロー可能なフル
オロポリマーが必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、少量の官能基
のあるフルオロポリマーおよび液晶ポリマーと、大量の
官能基のないフルオロポリマーとを含む溶融加工性フル
オロポリマー組成物を提供する。この組成物は、金属に
対する相互依存的な改善された接着性を示し、比較的低
い濃度の液晶ポリマーを使用して接着を達成することが
できるので、この組成物は主にフルオロポリマーの特徴
を有している。以前は、液晶ポリマーは接着促進剤とし
ては知られていなかった。
【0007】さらに別の実施形態では、本発明は、金属
およびこれに接着した本発明の溶融加工性組成物の積層
品を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】官能基のあるフルオロポリマーと
液晶ポリマー(LCP)を組み合わせることで、その結
果生じるフルオロポリマーの金属に対する接着性が相互
依存的に増加することが分かっている。両成分がともに
存在する場合には、接着結果は、これらの成分の一方し
か存在しない場合に予見される接着結果より良好であ
り、以下に示すように、ニートLCPの接着性より良好
である。結果として、比較的低い濃度のLCPを使用し
て良好な接着性を達成できるので、この組成物は比較的
高い比率のフルオロポリマーを有し、したがってフルオ
ロポリマーの特徴を優勢に有している。
【0009】本明細書で使用する「官能基のあるフルオ
ロポリマー」は、側鎖官能基または側鎖に結合した官能
基を有するフルオロポリマーを意味する。通常は、この
ような官能基単位はペンダント側鎖の末端にあるが、必
ずしもそのようになる必要はない。本発明の文脈では、
官能基とは、官能基およびLCPがともにフルオロポリ
マー組成物中に存在するときにLCPの接着促進剤とし
ての効果を改善し、フルオロポリマー組成物と金属表面
との間の接着を達成する、例えば積層品を形成すること
ができる基である。このような官能基は、例えばこのよ
うな官能基を有するモノマー単位すなわち官能性モノマ
ーを、重合中にフルオロポリマー中に組み込むことによ
って導入することができる。
【0010】LCPの接着促進剤としての効果を改善す
ることができる官能基には、エステル、アルコール、酸
(炭酸、硫酸、リン酸を含む)、および塩、ならびにそ
れらのハロゲン化物が含まれる。その他の官能基には、
シアネート、カーバメート、ニトリルなどが含まれる。
使用することができる特定の官能基には−SO2 F、−
CN、−COOH、および−CH2 −Zが含まれ、ここ
で−Zは−OH、−OCN、−O−(CO)−NH2
または−OP(O)(OH)2 である。好ましい官能基
には、−SO2 Fおよび−CH2 −Zが含まれ、ここで
−Zは−OH、−O−(CO)−NH2 、または−OP
(O)(OH)2 である。−Zを−OH、−O−(C
O)−NH2 、または−OP(O)(OH)2 とする官
能基−CH2 −Zが特に好ましい。当業者なら分かるで
あろうが、複数のタイプの官能基が存在することができ
る。ただし通常は単一タイプの官能基を使用する。
【0011】本発明の溶融加工性フルオロポリマー組成
物のフルオロポリマー樹脂の成分中、すなわち官能基の
ないフルオロポリマーを加えた官能基のあるフルオロポ
リマー中の官能基の濃度は、LCPの接着促進剤として
の効果を改善し、それにより低いLCP濃度での金属へ
の良好な接着を可能にするのに効果的である。当業者な
ら分かるであろうが、LCPの接着促進剤としての効果
を改善するのに効果的な官能基の濃度は、少なくとも官
能基のタイプおよびLCPのタイプによって変動する可
能性がある。存在する官能基の濃度は、フルオロポリマ
ー樹脂中の主鎖炭素原子の数に対して表すことができ
る。一般に、存在する官能基の濃度は、この組成物のフ
ルオロポリマーの総数に対して、少なくとも主鎖炭素原
子の約25/106 である。官能基の濃度は、存在する
フルオロポリマーの総数に対して、通常は主鎖炭素原子
106 個あたり25〜2500個の範囲であり、好まし
くは主鎖炭素原子106 個あたり50〜2000個の範
囲である。
【0012】当業者なら、官能基のあるフルオロポリマ
ー樹脂中の官能基の所望の濃度は、官能基を有する単一
のフルオロポリマー、あるいは同じまたは異なる官能基
を有するこのようなフルオロポリマーの混合物で達成す
ることができることが分かるであろう。ただし、ただ1
つのタイプの官能基しか有さない単一のフルオロポリマ
ーが通常は使用される。同様に、この組成物の官能基の
ないフルオロポリマー成分は、官能基のないフルオロポ
リマーのブレンドであることができる。
【0013】このように、本発明では、溶融加工性フル
オロポリマー組成物は、少量の官能基のあるフルオロポ
リマーおよび液晶ポリマー樹脂と、大量の官能基のない
フルオロポリマーとを含む。「大量」とは、官能基のな
いフルオロポリマー、官能基のあるフルオロポリマー、
およびLCPの合計重量に対して、官能基のないフルオ
ロポリマーが少なくとも50重量%、好ましくは70重
量%であることを意味する。組成物は、官能基のないフ
ルオロポリマー、官能基のあるフルオロポリマー、およ
びLCPの合計重量に対して、官能基のあるフルオロポ
リマーが1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量
%、最も好ましくは3〜15重量%であり、LCPが
0.5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%で
あることが好ましい。このようなLCPの含有量は一般
に、接着促進用としてその他のHTRPが存在する組成
物におけるこのHTRPの含有量よりも低い。官能基の
あるフルオロポリマーのみにおける官能基の濃度は、ブ
レンド中に存在する官能基のないフルオロポリマーの量
に従って、全てのフルオロポリマーについて上述した濃
度より高くなる。
【0014】使用することができるフルオロポリマー樹
脂は、3〜8個の炭素原子を有する過フルオロオレフィ
ン、および直鎖または分枝アルキル基が1〜5個の炭素
原子を含む過フルオロ(アルキルビニルエーテル)(P
AVE)から選択した1つまたは複数の共重合モノマー
を有するTFEの共重合体を含む。好ましい過フルオロ
ポリマーには、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)お
よびPAVEの少なくとも一方を有するTFEの共重合
体が含まれる。好ましいコモノマーには、アルキル基が
1〜3個の炭素原子、特に2〜3個の炭素原子を含むP
AVE、すなわち過フルオロ(エチルビニルエーテル)
(PEVE)および過フルオロ(プロピルビニルエーテ
ル)(PPVE)が含まれる。使用することができるさ
らに別のフルオロポリマーには、過フルオロブチルエチ
レンなど1つまたは複数の変性コモノマーを任意に少量
含むTFEを有するエチレンの共重合体が含まれる。代
表的なフルオロポリマーは、例えばASTM Standard
Specification D−2116、D−3159、およびD
−3307に記載されている。このようなフルオロポリ
マーは、それらが基本的に官能基を有さない場合には官
能基のないフルオロポリマーであるが、例えばグラフト
化によって官能基が付加された場合には官能基のあるフ
ルオロポリマーである。好ましいフルオロポリマーは、
官能基単位すなわち官能基を除けば過フルオロポリマー
である。別法として、または追加として、好ましいフル
オロポリマーはエラストマーと対称的な非エラストマー
である。
【0015】官能基のあるフルオロポリマーには、前述
の段落に記載したもの、およびさらに官能性モノマーに
由来する共重合単位を含むものなどのフルオロポリマー
が含まれる。ただし、官能性モノマーの濃度がTFE共
重合体中で十分に高い場合には、その他のコモノマーが
必要とされることはない。通常は、このようなモノマー
によって導入された官能基はペンダント側鎖の末端にあ
るが、必ずしもそのようになる必要はない。このような
官能性を有するペンダント側鎖を導入する官能性モノマ
ーは、一般式CY2 =CY−Zを有することができ、こ
こでYはHまたはFであり、Zは官能基を含む。好まし
くは、各YがF、−Zが−Rf −Xであり、ここでRf
はフッ化ジラジカル、XはCH2 基を含むことができる
官能基である。Rf が、2〜20個の炭素原子を有する
直鎖または分枝過フルオロアルコキシであり、したがっ
て官能性コモノマーがフッ化ビニルエーテルであること
が好ましい。このようなフルオロビニルエーテルの例と
しては、米国特許第4982009号に記載のCF2
CF[OCF2 CF(CF3 )]m −O−(CF2n
−CH2 OH、および米国特許第5310838号に記
載のアルコールエステルCF2 =CF[OCF2 CF
(CF3 )]m −O−(CF2n −(CH2p −O
−CORがある。追加のフルオロビニルエーテルには、
米国特許第4138426号に記載のCF2 =CF[O
CF2 CF(CF3 )]m O(CF2n COOH、お
よびそのカルボキシルエステルCF2 =CF[OCF2
CF(CF3 )]m O(CF2n COORが含まれ
る。これらの化学式では、m=0〜3、n=1〜4、p
=1〜2であり、Rはメチルまたはエチルである。好ま
しいこれらのフルオロビニルエーテルとしては、CF2
=CF−O−CF2 CF2 −SO2 F、および−Yを−
SO2 F、−CNまたは−COOHとするCF2 =CF
[OCF2 CF(CF3 )]O(CF22 −Y、なら
びに−Zを−OH、−OCN、−O−(CO)−NH2
または−OP(O)(OH)2 とするCF2 =CF[O
CF2 CF(CF3 )]O(CF22 −CH2 −Zが
含まれる。これらのフルオロビニルエーテルが好ましい
のは、ポリマー中に組み込むことができ、その結果生じ
た共重合体中に官能性を組み込むことができるためであ
る。
【0016】Xを−OCN(シアネート)、−O−(C
O)−NH2 (カーバメート)または−OP(O)(O
H)2 (ホスホネート)とする化学式CF2 =CF−R
f −(CH2n −Xを有する化合物は、以下のように
合成することができる。シアネートは、nを1〜3、R
f を1〜20個の炭素原子を含む過フルオロアルキルま
たは過フルオロアルコキシとする一般式CF2 =CF−
f −(CH2n −OH(I)を有する既知の化合物
を、非求核塩基が存在する中で臭化シアン(CNBr)
またはクロロシアン(CNCl)と反応させる一段プロ
セスによって、高い収量で調製することができる。カー
バメートは、シアネートのカーバメートへの変換を完了
するのに十分な時間だけ高温でシアネートを酸と接触さ
せることによって、シアネートから調製することができ
る。リンを含む化合物は、化合物(I)をニートまたは
非プロトン溶媒中のいずれかのP(O)Cl3 またはP
(O)Br3 と反応させ、例えばCF2 =CF−Rf
(CH2n −OP(O)(Cl2 )などの塩化物また
は臭化物を得、その後加水分解して酸−OP(O)−
(OH)2 を得るプロセスによって、高い収量で調製す
ることができる。これらの化合物の調製に関しては、欧
州特許出願公開第0829471号およびPCT特許出
願公開WO98/11114号を参照のこと。
【0017】官能基のあるフルオロポリマーが共重合に
よって達成されると、官能基のあるフルオロポリマーが
官能基のないフルオロポリマーを含むブレンドであって
も、本発明の官能基のあるフルオロポリマー中の官能性
モノマーの量は所望の官能基の濃度を達成するには少な
い。一般に、官能性モノマーの量は、官能基のあるフル
オロポリマー、すなわち官能性モノマーを含むフルオロ
ポリマーの成分の総重量に基づいて、せいぜい10重量
%、好ましくは5重量%である。ある例では、例えばス
テンレス鋼などの基板金属への良好な結合を達成するた
めに、あるいは官能基のある溶融加工性フルオロポリマ
ー中で非官能性モノマーを使用することが望ましくない
場合には、10重量%に達し、さらにこれを超える、よ
り高い濃度の官能性モノマーが望ましいこともある。官
能基のあるフルオロポリマーは均一にすることができる
が、官能基のあるフルオロポリマー全体にわたって官能
性モノマーの濃度を均一にする必要はない。
【0018】本発明のフルオロポリマー組成物は溶融加
工性である。したがって、この組成物は一般に0.5〜
50×103 Pa・sの範囲の溶融粘性(MV)を有す
るが、この範囲外の粘性を使用することもできる。MV
は、この組成物の優勢なフルオロポリマー成分に適した
温度で、ASTM D−1238に従って測定される。
MVは1〜25×103 Pa・sの範囲であることが好
ましい。通常は各フルオロポリマー成分のMVは前述の
範囲内であるが、当業者には理解されるように、ブレン
ドによって少ない方の成分がより広い範囲のMVを有す
ることになる。
【0019】当技術分野では周知の通り、サーモトロピ
ックLCPとも呼ばれる液晶ポリマー(LCP)は、融
成物中に分子配向秩序の高い領域を形成する独自の能力
を特徴とする。この配向は固体状態に持ち越すことがで
き、この配向は部分加工中にLCP上にせん断または伸
び応力を導入する適当な処理技術によって改善される。
「サーモトロピックLCP」または本明細書では等価な
「LCP」は、米国特許第4075262号に記載のT
OT試験によって試験されるときに、この試験手続きに
記載の交差した偏光子を通して光を透過させ、したがっ
て異方性融成物を形成すると考えられるポリマーを意味
する。本発明の溶融加工性フルオロポリマー組成物では
どのようなサーモトロピックLCPでも使用することが
できる。適当なLCPは、例えば米国特許第39910
13号、3991014号、4011199号、404
8148号、4075262号、4083829号、4
118372号、4122070号、4130545
号、4153779号、4159365号、41614
70号、4169933号、4184996号、418
9549号、4219461号、4232143号、4
232144号、4245082号、4256624
号、4269965号、4272625号、43704
66号、4383105号、4447592号、452
2974号、4617369号、4664972号、4
684712号、4727129号、4727131
号、4728714号、4749769号、47629
07号、4778927号、4816555号、484
9499号、4851496号、4851497号、4
857626号、4864013号、4868278
号、4882410号、4923947号、49994
16号、5015721号、5015722号、502
5082号、5086158号、5102935号、5
110896号、および5143956号、ならびに欧
州特許出願第356226号に記載されている。有効な
LCPには、ポリエステル、ポリ(エステルアミド)、
ポリ(エステルイミド)、ポリアゾメチンが含まれる。
好ましいサーモトロピックLCPは、ポリエステルまた
はポリ(エステルアミド)であり、ポリエステルまたは
ポリ(エステルアミド)が部分的に、または完全に芳香
族であることが特に好ましい。市販されているLCPの
例としては、ZeniteTM(DuPont)、Vectra( 登録商標)
(Hoechst )、およびXydar(登録商標) (Amoco )の商
標で販売されている芳香族ポリエステルまたはポリ(エ
ステルアミド)が含まれる。
【0020】本発明の溶融加工性フルオロポリマー組成
物は、様々な形態を有することができる。これらは例え
ば、良好な混合能力を有するツインロータ・ミキサや押
出機など、溶融温度でフルオロポリマーを処理するよう
に適当に装備された従来の設計の溶融加工機器を使用し
てコンパウンド化した、溶融混合組成物にすることがで
きる。この組成物は、パウダブレンド、あるいは分散ま
たはスラリブレンドにすることもできる。
【0021】組成物の物理的形状に適した当技術分野で
は周知の手段によってフルオロポリマー組成物を処理し
て、積層品を形成する、または積層のフルオロポリマー
成分を調製することができる。したがって、例えば、組
成物が粉末である場合には、回転ライニングや静電吹付
けなどの粉末被覆技術によって組成物を押し出す、また
は射出成形する、あるいは堆積させ、組成物が分散であ
る場合にはロール・コーティングや吹付けなどの湿式被
覆技術によって塗布し、その後に乾燥およびフュージン
グなどを行うことができる。
【0022】LCPが接着促進剤として知られていない
ので、本発明の溶融加工性フルオロポリマー組成物は、
低いLCP濃度で驚くほど良好な金属に対する接着性を
呈する。良好な接着性は、以下に記載するアルミニウム
に対する剥離試験で測定した、少なくとも700g/c
m、好ましくは少なくとも1000g/cmの剥離強さ
によって示される。したがって、この組成物はプライマ
としても唯一のフルオロポリマー成分としても積層品中
で有効である。金属表面は粗くすることも滑らかにする
こともできる。以下の例は、本発明の溶融加工性組成物
が滑らかな金属表面に接着することができることを示す
ものである。当業者には周知の通り、金属に対する被覆
の接着性は、例えばサンドブラストによって金属表面を
粗くすることによって改善することができる。一般に、
金属表面にはちりおよび油脂がないものとする。
【0023】
【実施例】Haake 製Rheocord( 登録商標) 40マイクロ
プロセッサが制御するトルク・レオメータによって制御
および駆動される、ローラ・タイプ・ロータを有する実
験室用ツイン・ロータ・ミキサ(Rheomix(登録商標)300
0 、Haake Buechler)中でフルオロポリマー樹脂と添加
物とを溶融コンパウンド化することによって、積層品中
での試験のために組成物を調製した。組成物の全ての成
分は、まとめて混合チャンバに充填した。温度およびロ
ータ速度は、マイクロプロセッサ内の調整によって制御
した。溶融ブレンド後にミキサから除去した生成物は比
較的量が多く、成形に適した小さな部片に切断する、ま
たは場合によっては成形する前に粉砕して粉末にする。
組成物中の各成分の量は、前述の成分を合成した総重量
に基づく重量%で表される。
【0024】特に記述がない限り、以下の例では官能性
モノマーを含むTFE/PPVE共重合体を使用して本
発明を例示する。こうした官能基のあるフルオロポリマ
ーは、一般にGresham およびVogelpohl (米国特許第3
635926号)に開示の方法による、連鎖移動剤とし
てエタンを使用する水性分散重合によって調製した。た
だし官能性モノマーは反応器への初期装入物に含まれ、
緩衝剤は使用していない。利用した官能性モノマーを表
1に定義する。官能基のあるフルオロポリマー固体は、
水と混合しない溶媒を加えて機械的せん断凝析させるこ
とによって未処理の分散から分離し、その後で濾過し、
乾燥させた。官能基のあるフルオロポリマーの組成は、
フーリエ変換赤外線分光によって決定した。
【0025】
【表1】 官能性モノマーの識別 符号 識別または説明 EVE−OH CF2=CF-[OCF2CF(CF3)]-O-CF2CF2-CH2-OH 9,9−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−過フルオロ(3,6−ジ オキサ−5−メチル−1−ノナン) EVE−P CF2=CF-[OCF2CF(CF3)]-O-CF2CF2-CH2-OP(O)(OH)2 9−ホスホン酸−9,9−ジヒドロ−過フルオロ(3,6−ジ オキサ−5−メチル−1−ノナン) EVE−カーバメート CF2=CF-[OCF2CF(CF3)]-O-CF2CF2-CH2-O-(CO)-NH2 9−カーバメート−9,9−ジヒドロ−過フルオロ(3,6− −ジオキサ−5−メチル−1−ノナン) 特に記述がない限り、以下の例で調製した組成物は、供
給された立方体型で使用される官能基のないTFE−P
PVE共重合体(PFA)を含む(Teflon( 登録商標)
PFA フルオロポリマー樹脂 グレード340、DuPo
nt)。以下に記載する、アルミニウムに対して測定され
たこの樹脂のみについての剥離強さは、185〜345
g/cmの範囲であった。
【0026】特に記述がない限り、この組成物で使用す
るLCPは結晶性ポリエステル、ZeniteTM液晶ポリマー
樹脂グレード7000(DuPont)である。
【0027】特に記述がない限り、以下のように剥離強
さ試験のためにサンプルを調製した。厚さ0.060イ
ンチ(1.5mm)、8インチ(20.3cm)平方の
鋼板を積層加工の基礎として使用した。6インチ(1
5.2cm)平方の開口を有する厚さ0.040インチ
(1.0mm)、8インチ平方のチェースをこの鋼板上
に配置した。製造業者(A. J. Oster Co. )から入手し
た厚さ0.005インチ(0.13mm)、8インチ平
方のアルミニウム・シートでこのチェースを覆い、厚さ
0.002インチ(0.05mm)のポリイミド・フィ
ルム(Kapton( 登録商標) 、DuPont Co.)の2.5イン
チ(6.4cm)幅のストリップを、約0.5インチ
(1.3cm)だけチェースの開口と重なるようにアル
ミニウムの1つの縁部に沿って位置決めする。次いで、
約65gの試験樹脂組成物をアルミニウム箔上のチェー
スの開口の輪郭内に配置する。この樹脂を別のアルミニ
ウム・シートで覆い、次に別の鋼板で覆う。次いでこの
構造を、使用するフルオロポリマーに適した温度および
圧力でプラテン・プレス中で圧縮する。プレスから除去
した後で、冷えるまで室温で積層品を重い鋼板の間に配
置し、次いで1インチ(2.5cm)幅のストリップに
切断する。
【0028】本明細書で報告する剥離強さの値は以下の
ように決定した。積層ストリップの層をポリイミド離型
フィルムで分離し、Instron(登録商標) 引張りテスタの
ジョーで固定する。移動ジョーは1インチ/分(2.5
cm/分)の速度で駆動されて層を剥離し、ジョーのラ
インと180°の角度をなす積層の自由端を保持する。
30秒〜100秒の引張りの時間間隔の間のストリップ
を引き剥がす力の平均を記録し、ストリップの単位幅あ
たりの力として報告する。
【0029】実施例1および対照 表1に要約した組成物は上記のように調製した。利用し
た官能基のあるフルオロポリマー(Fcn −FP−1)
は、3.2重量%のPPVEおよび8.1重量%のEV
E−OHを含み、1.8×103 Pa・sのMVを有す
る。組成物およびアルミニウム・シートの積層も上記の
ように調製し、剥離強さも上記のように測定した。表2
に示す結果は、官能基のあるフルオロポリマーおよびL
CPを両方とも含む組成物では接着性が驚くほど高いこ
とを示している。実施例1で示す剥離強さは、1072
g/cmと決定されたニートLCPの場合より50%以
上高い。
【0030】
【表2】
【0031】実施例2および対照 この例は、PFA以外の官能基のないフルオロポリマー
を含む組成物について本発明を例示するものである。官
能基のないフルオロポリマーは、ASTM D−211
6 Type I(Teflon( 登録商標) FEP フルオロポリマ
ー樹脂 グレード100、DuPont)を満たす、TFE/
HFP共重合体(FEP)である。官能基のあるフルオ
ロポリマー(Fcn−FP−2)は、3.6重量%のP
PVEおよび3.1重量%のEVE−OHを含み、6.
8×103 Pa・sのMVを有する。組成および結果を
表3に示す。このデータが示すとおり、官能基のあるフ
ルオロポリマーおよびLCPを両方とも含む組成物では
接着性が高く、本発明の組成物では様々なフルオロポリ
マーを使用することができること、および官能基のある
フルオロポリマーが官能基のないフルオロポリマーと同
じタイプである必要がないことを示している。
【0032】
【表3】
【0033】実施例3〜4および対照 これらの例は、異なる官能性モノマー(EVE−Pおよ
びEVE−カーバメート)を含む官能基のあるフルオロ
ポリマーについて本発明を例示するものである。官能基
のあるフルオロポリマーFcn−FP−3は、4.3重
量%のPPVEおよび0.66重量%のEVE−Pを含
み、1.5×103 Pa・sのMVを有する。官能基の
あるフルオロポリマーFcn−FP−4は、6.7重量
%のPEVE(PPVEではない)および1.1重量%
のEVE−カーバメートを含み、1.6×103 Pa・
sのMVを有する。組成および結果を表4に示す。この
データが示すとおり、官能基のあるフルオロポリマーお
よびLCPを両方とも含む組成物では接着性が高い。
【0034】
【表4】
【0035】実施例5〜6および対照 これらの例は、異なるLCP樹脂(ZeniteTM液晶ポリマ
ー樹脂グレード1000および6000、DuPont)を含
む組成物について本発明を例示するものである。グレー
ド6000は、グレード7000より結晶性が低く、グ
レード7000より低い熱変形温度20℃を有するが、
グレード1000はアモルファスLCPである。官能基
のないフルオロポリマーは実施例2で使用したFEP樹
脂であり、官能基のあるフルオロポリマーはFcn−F
P−2(実施例2)である。組成および結果を表5に示
す。官能基のあるフルオロポリマーおよびLCP樹脂を
両方とも含む組成物では接着性が高く、本発明の組成物
では様々なLCP樹脂を使用することができることを示
している。
【0036】
【表5】
【0037】実施例7〜8および対照 これらの例は、試験金属として、アルミニウムの代わり
に厚さ0.002インチ(0.051mm)のタイプ3
21ステンレス鋼(SS)箔(PTP−512、Lyon I
ndustries )を使用して本発明を例示するものである。
この箔は製造業者から入手した時点で清浄であったが、
アセトンで洗浄し、乾燥させた。官能基のあるフルオロ
ポリマー(Fcn−FP−5)は、4.3重量%のPP
VEおよび1.6重量%のEVE−OHを含み、0.7
×103 Pa・sのMVを有する。組成および結果を表
6に示す。このデータが示すとおり、官能基のあるフル
オロポリマーおよびLCP(ZeniteTM 7000 )を両方と
も含む組成物ではSSに対する接着性が高い。
【0038】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01B AK17A AL05A AS00A BA02 JB16A JK06 YY00A 4J002 BD151 BD152 BD161 CC153 CF003 CL083 CM043 GF00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少量の官能基のあるフルオロポリマー樹
    脂および液晶ポリマー樹脂と、大量の官能基のないフル
    オロポリマー樹脂とを含むことを特徴とする溶融加工性
    フルオロポリマー組成物。
  2. 【請求項2】 前記の官能基のあるフルオロポリマーの
    官能基が、−Zを−OH、−O−(CO)−NH2 、ま
    たは−OP(O)(OH)2 として、−SO2 Fおよび
    −CH2 −Zの少なくとも一方であることを特徴とする
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記官能基が−CH2 −OHであること
    を特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記官能基が−CH2 −O−(CO)−
    NH2 であることを特徴とする請求項2に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記官能基が−CH2 −OP(O)(O
    H)2 であることを特徴とする請求項2に記載の組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記液晶ポリマー樹脂が、存在する液晶
    ポリマー樹脂、官能基のあるフルオロポリマー樹脂、お
    よび官能基のないフルオロポリマー樹脂の合計重量に対
    して0.5〜15重量%の量で存在することを特徴とす
    る請求項1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 金属およびこれに接着した請求項1に記
    載の溶融加工性フルオロポリマー組成物を含むことを特
    徴とする積層品。
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