JP2001187142A - 安全注射器 - Google Patents

安全注射器

Info

Publication number
JP2001187142A
JP2001187142A JP2000000501A JP2000000501A JP2001187142A JP 2001187142 A JP2001187142 A JP 2001187142A JP 2000000501 A JP2000000501 A JP 2000000501A JP 2000000501 A JP2000000501 A JP 2000000501A JP 2001187142 A JP2001187142 A JP 2001187142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing member
syringe
female
piston
engagement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000000501A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Yuki
毅彦 幸
Takahiko Kunishige
隆彦 国重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JMS Co Ltd
Original Assignee
JMS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JMS Co Ltd filed Critical JMS Co Ltd
Priority to JP2000000501A priority Critical patent/JP2001187142A/ja
Priority to CNB001369865A priority patent/CN1191102C/zh
Priority to IT2001VI000003A priority patent/ITVI20010003A1/it
Publication of JP2001187142A publication Critical patent/JP2001187142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
    • A61M5/321Means for protection against accidental injuries by used needles
    • A61M5/322Retractable needles, i.e. disconnected from and withdrawn into the syringe barrel by the piston
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
    • A61M5/321Means for protection against accidental injuries by used needles
    • A61M5/322Retractable needles, i.e. disconnected from and withdrawn into the syringe barrel by the piston
    • A61M5/3221Constructional features thereof, e.g. to improve manipulation or functioning
    • A61M2005/3231Proximal end of needle captured or embedded inside piston head, e.g. by friction or hooks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/3205Apparatus for removing or disposing of used needles or syringes, e.g. containers; Means for protection against accidental injuries from used needles
    • A61M5/321Means for protection against accidental injuries by used needles
    • A61M5/3243Means for protection against accidental injuries by used needles being axially-extensible, e.g. protective sleeves coaxially slidable on the syringe barrel
    • A61M5/3245Constructional features thereof, e.g. to improve manipulation or functioning
    • A61M2005/3247Means to impede repositioning of protection sleeve from needle covering to needle uncovering position
    • A61M2005/3249Means to disalign the needle tip and the distal needle passage of a needle protection sleeve

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 注射器の必要機能である液密性を
保持し、尚且つピストン部の摺動性の低下を防止するこ
とを課題とした注射器で、使用後に前記バレル端部に接
続した注射針をシリンダ部材内に収納することが可能な
安全な注射器を提供する。 【解決手段】 本発明は上記課題を解決するた
め、注射針を接続したバレル部の雄型係合手段と係合す
る、ピストン部の雌型係合部材を別部品にて成形し、封
止部材に埋設、好ましくは封止部材に対してインサート
成形を行うことで、注射器内の液密を保持するのに必要
な圧接部をシリンダ内周部と封止部材外周部の隣接部の
みとし、封止部材の摺動性の低下を防止することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注射針を注射器本
体内部に収納することが可能な誤穿刺防止機構つき使い
捨て注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療現場における医療従事者
が血液検査等に注射器を使用する際、その使用後には注
射針に細長い円筒形状等のカバー内に収納するが、この
時誤って注射針を自らに穿刺してしまうことがあった。
これにより、痛みを覚えるばかりではなく、その注射針
に付着していた血液がウイルス等による感染症患者のも
のであった場合、医療従事者にそのウイルス等が血液感
染する恐れがあるということが危惧されていた。そのた
め誤穿刺防止機構を備えた注射器等が数多く開発されて
いる。
【0003】特開平7−51372号公報、特開平11
−89933号公報には、一方の端部に、ニードル接続
用の端部片が設けられると共に、他方の端部が、ピスト
ン部材を受け入れるべく開口された筒状本体で、前記筒
状本体内に格納可能なニードルと、その一端部に、前記
ニードルの針先が接続されるハブと、前記ハブの他端部
から延出する少なくとも一対の突出部に設けられた接当
脚とを備えることを特徴とする前記筒状本体と、前記ニ
ードルに面する側の端部に、前記少なくとも一対の突出
部の端部が進入可能な盲穴と、前記少なくとも一対の突
出部と係合可能なロック用部材を有することを特徴とす
る前記ピストン部材とから構成される使い捨て注射器が
開示されている。
【0004】該公報によれば、注射作業の終了時に、前
記ピストン部材が前記筒状本体のニードルが装備されて
いる側の端部に達すると、筒状部材のニードル接続用の
端部片に設けられた前記少なくとも一対の突出部の端部
が、ピストン部材先端部に設けられたロック用部材と係
合し、ピストン部材の引き操作により、接続されたニー
ドルを筒状部材内に格納することで、ニードル近傍での
危険性の伴う操作を省略し、安全なニードルの取り外し
操作が可能な注射器が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の注射器では、前記少なくとも一対の突出部と係
合可能なロック用部材はピストン部材より一方端に延出
して、同一部品の部分的形状として設置されている。一
方、ピストン部材の先端部には注射器内を液密に保つた
めの封止ガスケット又はゴム封止部材を有しているが、
これらの封止部材はピストン部材先端部に設けられた前
記ロック用部材が係合し得る突出部側に開口する必要が
あるため、中空の形状をしており、この中空部にピスト
ン部材が貫通し、突出部側に開口する状態で設置される
構成となっている。
【0006】以下に添付図面を参照して詳細を説明す
る。図9は従来例における注射器の拡大断面図である。
従来例においては、バレル5(前記公報によるハブ)の
雄型係合手段51、52(前記公報による一対の突出
部)と係合する雌型係合部40(前記公報によるロック
用部材)がピストン部2から延出する先端部に設けられ
ている。ピストン部2先端には封止部材3が装着される
が、封止部材3には雌型係合部40を開口するため、貫
通孔を有しており、これを前記雌型係合部40が貫通し
て、封止部材3と固着される構成となっている。この構
成によれば、シリンダ本体1内壁部と封止部材3外周部
の隣接部及び貫通するピストン部材2と封止部材3の貫
通孔の隣接部の2箇所が開放系となり、注射器の必要機
能である液密性を保持するため、上記2箇所の隣接部に
おいて圧接する必要があり、シリンダ内部を往復動する
封止部材3とシリンダ本体1内壁との間に高い摩擦抵抗
を生み、実際には封止部材のシリンダ内部での摺動性
は、シリンダ内壁部と封止部材外周部の隣接部のみで液
密性を保つ構成となっている極めて一般的な注射器と比
較して低いため、その操作性は劣るという不都合があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解消するた
め、本発明にかかる注射器は、注射針を接続したバレル
部より延出する一対の雄型係合手段と係合する、ピスト
ン部の雌型係合部材を別部品にて成形し、封止部材の貫
通しない凹部に埋設、好ましくは封止部材に対してイン
サート成形を行い、閉鎖領域を形成することで、注射器
内の液密を保持するのに必要な圧接部をシリンダ内周部
と封止部材外周部の隣接部のみとし、封止部材の摺動性
の低下を防止することを特徴とした注射器で、使用後に
前記バレル端部に接続した注射針をシリンダ部材内に収
納することが可能な注射器を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明にかかる注射器は、透明な
樹脂からなり、円筒形で中空なシリンダ本体と、シリン
ダ本体先端部に係止し、先端に注射針が接続され、他端
に雄型係合手段を有するバレルと、前記雄型係合手段と
係合するよう開口した雌型係合部材が埋設された封止部
材を先端部に備え、シリンダ本体内部を往復動するピス
トン部から構成される。以下に、添付図面を参照して、
本発明である注射器の詳細について説明する。
【0009】図1は本発明にかかる注射器の拡大断面図
である。図1が示すように、ピストン部2先端には封止
部材3が装着され、注射器内の液密性を保つために、シ
リンダ本体1内壁と圧接している。また、封止部材3先
端部には別部品として、雌型係合部材4が係合部を開口
して、封止部材3に設けられた貫通しない凹状の埋設部
に埋設されており、注射器外部に対する閉鎖領域を形成
している。さらに雌型係合部材4に備えられたフランジ
42により封止部材3と係止し、不意に外部へ突出する
のを防止する構成となっている。これによれば、注射器
内の液密性を保持するには、図8に示した従来例のよう
に、シリンダ本体1内壁部と封止部材3外周部の隣接部
及び貫通するピストン部材2と封止部材3の貫通孔の隣
接部の2箇所で圧接する必要がなく、雌型係合部材4と
封止部材3が閉鎖系を形成しているため、シリンダ内壁
部と封止部材外周部の隣接部のみで液密性を保持すれば
良いので、圧接箇所が上記1箇所で済み、従来例と比較
して高い摩擦抵抗を生じることがないので、封止部材の
摺動性が向上する。
【0010】図6は本発明にかかる注射器の雌型係合部
材と封止部材と拡大断面図である。図6が示すように、
雌型係合部材4の開口部縁端面が封止部材3の埋設部縁
端面とが面一致せず、封止部材の埋設部縁端面3Aが注
射針側、雌型係合部材の開口部縁端面4Aがピストン部
側といった位置関係となるように、雌型係合部材4が封
止部材3の埋設部に埋設されている。つまり、封止部材
3の凹状の埋設部のより深部に雌型係合部材4が位置す
るよう埋設される構成となっている。これによれば、例
えば、注射器内に充填すべき液体を空気と接触させずに
注射器内に充填させ、排出させる場合、通常ピストン部
を押して、注射器内の空気を予め排出させるが、この際
ピストン部先端の封止部材3に埋設された雌型係合部材
4と注射器先端部に設置されたバレル5の雄型係合手段
51、52(図示せず)とが、注射器内に液体を充填さ
せる前に不意に係合し、使用不可となるのを防ぐ。
【0011】また、本発明にかかる注射器は使用後に注
射針をシリンダ内に収納する機能を有している。以下
に、添付図面を参照して、その詳細について説明する。
【0012】シリンダ先端細径部11の内部には、端部
に注射針7が接続され、他方端には一対の雄型係合手段
51、52を有するバレル5の係止鍔53がシリンダ先
端細径部11の内部に設けられた係止鍔12と係止して
いる。更に注射針7とバレル5が接続されたシリンダ先
端細径部11には、その外周部に針基6が備えられ、シ
リンダ先端細径部11の外周部全体に設けられた隣接す
る2つの凸状外周突起11aにより形成された凹部と針
基部内壁外周部に設けられた凸状外周突起61にて係止
している。バレル部は注射針接続側端部と針基内部当接
部62と当接しており、前述の係止鍔12、53での係
止部との2箇所により係止され、不意に外部へ突出しな
いようになっている。
【0013】バレル5に形成された一対の雄型係合手段
51、52には、第1雄型係合手段51と第2雄型係合
手段52とがあり、雌型係合部材4の係合突起41と係
合する係合突起51a、52aがそれぞれ備えられてお
り、さらに、雌型係合部材4の係合突起41と噛合する
噛合凹部51b、52bがそれぞれ設けられている。第
1雄型係合手段51の噛合凹部51bは第2雄型係合手
段52の噛合凹部52bと比べて、深い凹部を形成して
いる。
【0014】図2から図5は注射器使用時の一連の過程
を示したものである。図2はピストン部2を引っ張り、
注射針側より注射器内に薬液、血液等の内容液を充填し
た際の状態を示したものである。ピストン部2を引っ張
った際、ピストン部材2に設けられたフランジ22とシ
リンダ本体1内壁部に設けられた凸状外周突起13と係
止し、ピストン部2が外部へ突出するのを防いでいる。
【0015】図3はピストン部2をシリンダ本体1内へ
と押し込み、注射器内の内容液を外部へ排出した状態を
示している。ピストン部2をシリンダ本体1内へと押し
込むと、シリンダ先端細径部11内部に固着されたバレ
ル5の一対の雄型係合手段51、52とピストン部材2
に設けられた封止部材3の先端部に埋設された雌型係合
部材4の開口側より受け入れる。このとき、雌型係合部
材4に設けられ、その中心部に向かって凸形状をなす係
合突起41と雄型係合手段51、52に設けられた係合
突起51a、52aが係合し、さらに同じく雄型係合手
段51、52に設けられた係合凹部51b、52bとが
係合突起41と噛合する。係合突起51a、52aが係
合突起41と係合及び噛合すると、雄型係合手段51、
52は雌型係合部材4により挟持される形となり、シリ
ンダ1の係止鍔12と係止していたバレル5の係止鍔5
3が係止部より離合する。
【0016】次に、図4が示すように、注射器内に充填
された内容液を排出した後、ピストン部2を引っ張る。
すると、ピストン部2に設けられた封止部材3の先端部
に埋設された雌型係合部材4と、バレル5より延出する
雄型係合手段51、52が係合しているため、バレル5
に接続された注射針7をシリンダ1内に収納することと
なる。このとき、雌型係合部材4と雄型係合手段51、
52の係合部において、係合凹部52bは係合突起41
と当接するよう噛合するが、係合凹部51bは係合凹部
52bと比べて、その凹形状が深いために、雌型係合部
材は雄型係合手段を注射器の長軸方向に対して平行に挟
持するのではなく、約5°から15°の角度の傾斜をな
した状態で挟持することとなり、結果的にバレル5に接
続された注射針7をシリンダ本体1内で傾斜して格納す
ることとなる。これにより、仮にピストン部2をシリン
ダ本体1内部に再び押し込んでも、シリンダ先端細径部
11を通じて注射針7が再び突出することがない。
【0017】さらに、図5が示すように、ピストン部2
を引っ張り、注射針7をシリンダ本体1内に収納した後
には、ピストン部2に形成されたフランジ22とシリン
ダ本体1内壁に形成された凸状外周突起13により係止
する。ピストン部2には切り欠きとなっているピストン
折れ部21が形成されており、この部分を支点にしてピ
ストン部2の端部を横方向に力を加え、この部分を容易
に折ることが可能となっている。これにより、ピストン
部2をシリンダ本体1内に再び押し込む操作をすること
が不可能となる。
【0018】
【実施例】本発明は注射器使用後に注射針を接続したバ
レルをピストン先端に係合させ、ピストンを引っ張るこ
とで接続された注射針を注射器内に収納することができ
る注射器に関するが、注射針に接続されたバレルより延
出する雄型係合手段と係合する雌型係合部材がピストン
と別部品にて構成され、ピストン先端部に装着された封
止部材に係合部を開口し、封止部材に設けられた貫通し
ない凹状の埋設部に外部に突出することがないよう埋設
されており、注射器外部に対する閉鎖系を形成すること
を特徴とするものである。そこで、本発明にかかる一実
施例について説明する。
【0019】図7および図8は雌型係合部材手段4の拡
大透視図である。雌型係合部材4は係合する前述の雄型
係合手段51、52を受け入れるべく開口しており、ま
た雄型係合手段51、52がいずれの方向を向いていて
も受け入れることができるように円筒形状をしており、
その円周上の2箇所において、スリット43が設けられ
ている。また、一方端には前記封止部材嵌合するようフ
ランジ42を有し、他方端には前記雄型係合手段51、
52と係合するよう、開口しており、端部外周には円筒
中心部に向かって、凸状の係合突起41を形成してい
る。
【0020】雌型係合部材4に前述の雄型係合手段が係
合する際には、係合部円周の外側に向かって応力が発生
し、係合させる力が高まり、操作性が低下するため、こ
れを防ぐために、本発明の好ましい態様としては、雌型
係合部材4の円筒形状の円周上の2箇所において、幅
0.1から0.5mmのスリット43を設けることであ
る。これにより、雄型係合手段51、52が雌型係合手
段4に係合する際に発生する応力により、雌型係合部材
4がたわみ、発生する応力を吸収し、操作性を向上させ
る効果を奏する。
【0021】本発明にかかる別の実施例について、図6
に示したように雌型係合部材4の開口部縁端面4Aを封
止部材3の埋設部の開口部縁端面3Aより約1mmから
2mm程度深部に位置するよう、雌型係合部材4を封止
部材3の埋設部に埋設されている。これにより、注射器
のピストン部を押して、注射器内の空気を排出させて使
用する際においても、雌型係合部材4と注射器先端部に
設置されたバレル5の雄型係合手段51、52(図示せ
ず)とが不意に係合することはなく、使用前に使用不可
とすることを防ぐ。また、使用後に注射針を注射器内に
収納する際にはピストン部に更に力を加えて、変形可能
な弾性体で構成される封止部材3を変形させて雌型係合
部材4とバレル5の雄型係合手段51、52とを係合さ
せることが可能となるので、本発明にかかる注射器の目
的の1つである注射針を注射器内に収納することが達成
できる。
【0022】一方、本発明である注射器の雌型係合部材
と封止部材の固着方法については予め埋設部を有する封
止部材に雌型係合部材のフランジ部を嵌合させるよう、
製造時に人間の手や治具等を用いて、押し込むような形
で固着させても構わないが、製造面における生産効率を
考慮すれば、組立機等の機械により雌型係合部材と封止
部材を固着させても良い。さらに、独立する雌型係合部
材に対して封止部材がインサート成形され、雌型係合部
材が封止部材内に埋設されて、両者の固着と同時に一体
品が成形されることが好ましい態様である。この場合に
おいても、雌型係合部材にはフランジ42が設けられて
いることにより封止部材3と嵌合し、不意に外部に突出
することはない。
【0023】また、封止部材の材質については、シリン
ダ内での摺動性、シリンダ内での圧接部の液密性、前述
のインサート成形の成形性を考慮すれば、オレフィン系
あるいはスチレン系の熱可塑性エラストマー樹脂が最も
望ましい。一方、雌型係合部材の材質については、必要
とされる剛性、成形性、衛生面を考慮すると、ポリプロ
ピレンやポリメチルペンテン等が望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、注射針に接続されたバ
レルと係合する部材がピストン部と別部品にて構成さ
れ、ピストン部先端に装着された封止部材に貫通しない
凹部を形成し、該凹部に雌型係合部を開口して、埋設さ
れることにより、封止部材の液密性を保持するための圧
接する箇所が封止部材とシリンダ内壁のみとなり、封止
部材とシリンダ内壁との間の摩擦抵抗を高まるのを防ぐ
ことができ、注射器操作性の低下を防止する効果を奏す
る。また、注射器使用後、注射針をシリンダ本体内に収
納することで、使用後の注射針近傍での操作を省略し、
さらに使用後の注射器のピストン部を折ることで再使用
を防止することができる安全な注射器を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる注射器先端部の拡大断面図
【図2】本発明にかかる注射器の内容液が充填された際
の断面図
【図3】本発明にかかる注射器の内容液を排出した際の
断面図
【図4】本発明にかかる注射器の注射針をシリンダ内に
収納した際の断面図
【図5】本発明にかかる注射器のピストン部を折った際
の断面図
【図6】本発明の別の実施例にかかる注射器の雌型係合
部材と封止部材と拡大断面図
【図7】雌型係合部材の拡大透視側面図
【図8】雌型係合部材の開口部側より見た拡大透視図
【図9】従来例における注射器先端部の拡大断面図
【符号の説明】
1. シリンダ本体 11.シリンダ先端細径部 11a.凸状外周突起 12.係止鍔 13.凸状外周突起 2. ピストン部 21.ピストン折れ部 22.フランジ 23.嵌合部 3. 封止部材 3A.埋設部縁端面 40.雌型係合部 4. 雌型係合部材 41.係合突起 42.フランジ 43.スリット 4A.開口部縁端面 5. バレル 51.第1雄型係合手段 51a.係合突起 51b.噛合凹部 52.第2雄型係合手段 52a.係合突起 52b.噛合凹部 53. 係止鍔 54.注射針接続部 6. 針基 61.係合突起 62.内部当接部 7. 注射針

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方端に注射針が設置されるよう開口し、
    他方端には一対の雄型係合手段を有するバレル部を端部
    に有し、他方端部がピストン部を挿入可能なように開口
    されている中空で円筒状のシリンダ本体と、雌型係合部
    材と封止部材とピストン部より構成される注射器で、前
    記一対の雄型係合手段と前記雌型係合部材を係合した上
    で、前記バレル端部に接続した注射針をシリンダ本体内
    に収納することが可能な注射器において、封止部材先端
    部には貫通しない凹部が設けられ、この凹部に雌型係合
    部材が係合部を開口して埋設され、注射器外部に対して
    閉鎖領域を形成してなることを特徴とする注射器。
  2. 【請求項2】前記雌型係合部材の開口部縁端面が封止部
    材の埋設部縁端面とが面一致せず、封止部材の埋設部縁
    端面が注射針側、雌型係合部材の開口部縁端面がビスト
    ン部側といった位置関係となるように、雌型係合部材が
    封止部材の埋設部に埋設されてなることを特徴とする前
    記請求項1記載の注射器。
  3. 【請求項3】前記雌型係合部材と封止部材とが、各々別
    に成形され、両者を部品組立機械により固着されること
    よりなる前記請求項1又は2記載の注射器。
  4. 【請求項4】前記雌型係合部材が封止部材に対して、イ
    ンサート成形することよりなる前記請求項1又は2記載
    の注射器。
JP2000000501A 2000-01-05 2000-01-05 安全注射器 Pending JP2001187142A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000000501A JP2001187142A (ja) 2000-01-05 2000-01-05 安全注射器
CNB001369865A CN1191102C (zh) 2000-01-05 2000-12-29 安全注射器
IT2001VI000003A ITVI20010003A1 (it) 2000-01-05 2001-01-02 Siringa di sicurezza

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000000501A JP2001187142A (ja) 2000-01-05 2000-01-05 安全注射器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001187142A true JP2001187142A (ja) 2001-07-10

Family

ID=18529845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000000501A Pending JP2001187142A (ja) 2000-01-05 2000-01-05 安全注射器

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2001187142A (ja)
CN (1) CN1191102C (ja)
IT (1) ITVI20010003A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020998A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Nipro Corporation セーフティプレフィルドシリンジ
JP2007289459A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Nipro Corp 注射器
JP2008104672A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nipro Corp 注射器
JP2008125892A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Nipro Corp 注射器
JP2009028336A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Nipro Corp 注射器
JP2013510596A (ja) * 2009-11-11 2013-03-28 ユニトラクト シリンジ プロプライエタリイ リミテッド 医療用注射器
CN103656795A (zh) * 2012-09-24 2014-03-26 松亿国际企业股份有限公司 安全注射器
CN113522638A (zh) * 2020-04-20 2021-10-22 先进科技新加坡有限公司 流体分配设备

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102716545B (zh) * 2007-06-08 2014-12-10 株式会社Jms 公连接器
CN101780297A (zh) * 2010-02-04 2010-07-21 温岭市千禧光医疗器械有限公司 一种定量自毁注射器
CN111658895A (zh) * 2020-06-16 2020-09-15 徐立 回缩式安全注射器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5496278A (en) * 1994-07-25 1996-03-05 Buff; Danny Safety syringe with self-sealing needle retraction and retracted member lock
WO1998048871A1 (fr) * 1997-04-25 1998-11-05 Yoshikuni Saito Seringue

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5496278A (en) * 1994-07-25 1996-03-05 Buff; Danny Safety syringe with self-sealing needle retraction and retracted member lock
WO1998048871A1 (fr) * 1997-04-25 1998-11-05 Yoshikuni Saito Seringue

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020998A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Nipro Corporation セーフティプレフィルドシリンジ
JP5163123B2 (ja) * 2005-08-19 2013-03-13 ニプロ株式会社 セーフティプレフィルドシリンジ
JP2007289459A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Nipro Corp 注射器
JP4736049B2 (ja) * 2006-04-26 2011-07-27 ニプロ株式会社 注射器
JP2008104672A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nipro Corp 注射器
JP2008125892A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Nipro Corp 注射器
JP2009028336A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Nipro Corp 注射器
JP2013510596A (ja) * 2009-11-11 2013-03-28 ユニトラクト シリンジ プロプライエタリイ リミテッド 医療用注射器
CN103656795A (zh) * 2012-09-24 2014-03-26 松亿国际企业股份有限公司 安全注射器
CN113522638A (zh) * 2020-04-20 2021-10-22 先进科技新加坡有限公司 流体分配设备

Also Published As

Publication number Publication date
ITVI20010003A1 (it) 2002-07-02
CN1191102C (zh) 2005-03-02
CN1302668A (zh) 2001-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI513483B (zh) 安全注射器總成及其形成與使用方法
JP3591636B2 (ja) プレフィルドシリンジ
JP6390910B2 (ja) バイアルシールド
JP2644568B2 (ja) 使い捨て皮下注射器
US8162883B2 (en) Puncture needle assembly and medicinal liquid injector
US10016563B2 (en) Barrel for syringe and pre-filled syringe
US4665959A (en) Plug assembly
CN108883233B (zh) 注射器用筒体及其制造方法以及预灌封注射器
JP4623927B2 (ja) シリンジ
JP2011025066A (ja) 自動密閉式雄コネクタ
JP2001187142A (ja) 安全注射器
US20100312197A1 (en) Saftey Syringe
WO2007115481A1 (fr) Seringue jetable autodestuctible et procédé d'autodestruction de cette dernière
JPWO2018061948A1 (ja) キャップ、シリンジ組立体及びプレフィルドシリンジ
US20050054979A1 (en) Syringe
EP2266646B1 (en) Tight-sealing cap for liquid drug-expelling part
JP5984059B2 (ja) 薬液混注器具
JP6046721B2 (ja) 液体投与具
JP6670437B2 (ja) ニードルレスコネクター
JP2005296136A (ja) 接続具付きシリンジ、およびシリンジに用いる接続具、並びにシリンジ
JPH08150208A (ja) 注射器
JP5163123B2 (ja) セーフティプレフィルドシリンジ
WO2024057692A1 (ja) 連結器具
JP3136621U (ja) フランジ付注射器用補助具
JPWO2018180567A1 (ja) 薬液投与具およびガスケット付勢部材組立体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323