JP2001183817A - 平版印刷版用原版 - Google Patents

平版印刷版用原版

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JP2001183817A
JP2001183817A JP2000119587A JP2000119587A JP2001183817A JP 2001183817 A JP2001183817 A JP 2001183817A JP 2000119587 A JP2000119587 A JP 2000119587A JP 2000119587 A JP2000119587 A JP 2000119587A JP 2001183817 A JP2001183817 A JP 2001183817A
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hydrophilic
polymer compound
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polymer
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JP2000119587A
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English (en)
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Koichi Kawamura
浩一 川村
Sumiaki Yamazaki
純明 山崎
Norio Aoshima
徳生 青島
Akihisa Oda
晃央 小田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親水性層の親水性が高くかつ支持体との結合
力が優れ、特に印刷汚れ性が改善され、厳しい印刷条件
においても、汚れが生じない印刷物が得られ、更に短時
間でのレーザー光等による画像の走査露光が可能であ
り、簡易な水現像処理操作による製版、あるいは、現像
処理を必要としない、直接に印刷機に装着して製版する
ことができるボジ型またはネガ型の平版印刷版用原版を
提供する。 【解決手段】 支持体上に、支持体表面と直接化学的に
結合しかつ親水性官能基を有する高分子化合物からなる
親水性層と、熱、酸または輻射線により親疎水性が変化
する官能基を有する高分子化合物を含有する感応層とを
順に有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な親水性層を有
する平版印刷版用原版に関し、特に、現像処理等が不要
で、感度及び汚れ性に優れた、ボジ型およびネガ型の両
方の形態を採ることができる平版印刷版用原版に関し、
さらには、ディジタル信号に基づいてレーザ光による画
像の走査露光が可能であり、直接製版可能な平版印刷版
用原版に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平版印刷版に用いる親水性基板又
は親水性層としては、陽極酸化されたアルミ基板、若し
くはさらに親水性を上げるためにこの陽極酸化されたア
ルミ基板をシリケート、ポリビニルホスホン酸(特開平
7−1853号)、ポリビニル安息香酸などの下塗り剤
で処理された基板又は親水性層が用いられてきた。これ
らアルミ支持体を用いた親水化基板若しくは親水性層に
関する研究が盛んに行われている。また、特開昭59−
101651号には、感光層の下塗り層としてスルホン
酸基を有するポリマーを使用する技術が記載されてい
る。
【0003】一方、アルミニウムの様な金属支持体を用
いずPET(ポリエチレンフタレート)、セルロースア
セテートなどのフレキシブルな支持体を用いたときの親
水性層に関しては、特開平8−292558号に記載の
親水性ポリマーと疎水性ポリマーとからなる膨潤親水
層、EP0709228号に記載のマイクロポーラスな
親水性架橋シリケート表面を有するPET支持体、特開
平8−272087号、及び特開平8−507727号
に記載の親水性ポリマーを含有し加水分解されたテトラ
アルキルオルソシリケートで硬化された親水性層、等の
様な技術が知られている。
【0004】これらの親水性層は、印刷開始時に汚れの
生じない印刷物が得られる平版印刷版を与えたが、実用
的な観点からさらなる親水性層の親水性がより高く、よ
り厳しい印刷条件においても、親水性層が支持体から剥
離しなく、汚れの生じない印刷物が得られる平版印刷版
用原版が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前記従来における諸問題を解決することであり、す
なわち、親水性層の親水性が高くかつ支持体との結合力
が優れ、特に印刷汚れ性が改善され、厳しい印刷条件に
おいても、汚れが生じない印刷物が得られる、ボジ型ま
たはネガ型の平版印刷版用原版を提供することである。
本発明の更なる目的は、短時間でのレーザー光等による
画像の走査露光が可能であり、簡易な水現像処理操作に
よる製版、あるいは、現像処理を必要としない、直接に
印刷機に装着して製版することができる平版印刷版用原
版を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成すべく、高い親水性を保持しかつ支持体基板か
ら剥離しない親水性層について鋭意検討した結果、例え
ば、PETフィルム表面をグロー処理(酸素のプラズマを
真空中で照射)を施し、PETフィルム表面にラジカル等
の活性種を誘起させ、これによって反応を開始する親水
性基を有するモノマーを加え重合させる表面グラフト重
合により得た高分子化合物の層、すなわち、高分子鎖の
末端が支持体基板に化学結合させた親水性層を用い、更
にこの親水性層上に、熱、酸または輻射線により親疎水
性が変化する官能基を有する高分子化合物を含有する感
応層を設けることにより、現像処理等が不要であり、厳
しい印刷条件においても、汚れが生じない印刷物が得ら
れることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は以下の通りである。 (1)支持体上に、支持体表面と直接化学的に結合しか
つ親水性官能基を有する高分子化合物からなる親水性層
と、熱、酸または輻射線により親疎水性が変化する官能
基を有する高分子化合物を含有する感応層とを順に有す
ることを特徴とする平版印刷版用原版。 (2)前記親水性層が、親水性官能基を有する高分子化
合物からなり、かつ該高分子化合物が高分子鎖の末端で
直接化学的に結合されている親水性官能基を有する直鎖
状高分子化合物であるか、又は支持体表面に化学的に結
合されている幹高分子化合物と該幹高分子化合物に高分
子鎖の末端で結合されている親水性官能基を有する直鎖
状高分子化合物とからなる高分子化合物であることを特
徴とする前記(1)に記載の平版印刷版用原版。
【0008】本発明者らは上記のように非常に高い親水
性を発現する技術として支持体基板の表面にグラフトし
た親水性ポリマーを使用することを特徴とした親水性層
を使用することで問題を解決した。すなわち、該親水性
層は親水性官能基を有する高分子化合物からなり、かつ
それが支持体表面に化学結合している親水性層であり、
該高分子化合物が支持体表面と該高分子鎖の末端で直接
もしくは支持体表面に化学的に結合されている幹高分子
化合物に化学結合により支持体表面に結合されているこ
とを特徴とした親水性層を使用した平版印刷版用原版を
作製することにより問題を解決することが可能となっ
た。
【0009】また、従来から親水性層の親水性を上げる
ためには親水層中の保水量を高めれば良いことが分かっ
ている。しかし、従来の親水性層では保水量を高めよう
とすると、膜の膨潤性が大きくなり膜の構造が弱くなり
膜強度が低下する、もしくは支持体と親水性層との密着
性が悪くなることが問題であった。親水性官能基を有す
る高分子化合物が支持体表面に直接化学的に結合した親
水性層として、本発明の特徴である表面親水性グラフト
ポリマーの形態を採用した場合、該ポリマー鎖は支持体
表画に結合した以外は束縛のない構造をしており、水が
入り込みやすく保水量が大きい特徴を有する。実際、文
献などでは表面親水性グラフトポリマーは水を多く吸収
し大きく膨潤することが報告されている。また一方、表
面親水性グラフトポリマーはポリマー鎖が支持体表画に
直接化学結合にて結合しているため膨潤しても支持体と
の密着性が悪くなることは無い。このようにして、従来
の技術ではトレードオフの関係にあった保水性と密着性
の関係を解決することにより本発明の効果が発揮された
ものと考えられる。
【0010】更にこの親水性層上に、熱、酸または輻射
線により親疎水性が変化する官能基(極性変換基)を有
する高分子化合物を含有する感応層を設けることによ
り、短時間でのレーザー光等による画像の走査露光が可
能となり、簡易な水現像処理操作による製版、あるい
は、現像処理を必要としない、直接に印刷機に装着して
製版することができる。また、極性変換基としては、疎
水性から親水性に変化する官能基と、親水性から疎水性
に変化する官能基の2種類があり、これらの極性変換基
を有する高分子化合物の選択によってボジ型またはネガ
型の平版印刷版用原版を提供することできる。さらに本
発明の平版印刷版用原版は高分子化合物が直接化学結合
している支持体表面(固体表面)が粗面化されているこ
とが好ましい。後述のように固体表面に凹凸を付与する
ことにより、非画像部領域の親水性が高く、疎水性/親
水性のディスクリミネーションの程度が増強され、印刷
時の汚れ性に優れるという特長を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の平版印刷版用原版
について詳細に説明する。本発明の平版印刷版用原版の
特徴である、支持体表面と直接化学的に結合しかつ親水
性官能基を有する親水性層の構成としては、特に限定さ
れないが、具体的には、親水性官能基を有する高分子鎖
の末端が直接化学的に支持体表面に結合された親水性
層、又は支持体表面に化学的に結合されている幹高分子
化合物と該幹高分子化合物に高分子鎖の末端で結合され
ている直鎖状高分子化合物とからなる親水性層の構成が
挙げられる。上記の具体的な親水性層は、例えば、表面
グラフト重合と呼ばれる手段を用いて作成される。 〔表面グラフト重合についての説明〕グラフト重合とは
高分子化合物鎖上に活性種を与え、これによって開始す
る別の単量体を重合し、グラフト(接ぎ木)重合体を合
成する方法で、特に活性種を与える高分子化合物が固体
表面を形成する時には表面グラフト重合と呼ばれる。
【0012】本発明を実現するための表面グラフト重合
法としては文献記載の公知の方法をいずれも使用するこ
とができる。たとえば、新高分子実験学10、高分子学
会編、1994年、共立出版(株)発行、P135には
表面グラフト重合法として光グラフト重合法、プラズマ
照射グラフト重合法、が記載されている。また、吸着技
術便覧、NTS(株)、竹内監修、1999.2発行、
p203,p695には、γ線、電子線などの放射線照
射グラフト重合法が記載されている。光グラフト重合法
の具体的方法としては特開昭63−92658号公報、
特開平10−296895号公報および特開平11−1
19413号公報に記載の方法を使用することができ
る。
【0013】本発明の平版印刷版用原版の特徴である高
分子化合物鎖の末端が直接に化学的に結合された親水性
層を作成するための手段としてはこれらの他、高分子化
合物鎖の末端にトリアルコキシシリル基、イソシアネー
ト基、アミノ基、水酸基、カルボキシル基などの反応性
官能基を付与し、これと平版印刷版用原版の支持体表面
官能基とのカップリング反応により形成することもでき
る。なお、平版印刷版用原版の支持体表面とは、その表
面に親水性官能基を有する高分子化合物の末端が直接ま
たは幹高分子化合物を介して化学的に結合する層を示す
ものであり、本発明の平版印刷版用原版の支持体自体で
あってもよく、また該支持体上に別途に設けた層であっ
てもよい。
【0014】また、支持体表面に化学的に結合されてい
る幹高分子化合物と該幹高分子化合物に高分子鎖の末端
で結合されている直鎖状高分子化合物とからなる親水性
層を作成するための手段としては、支持体表面官能基と
カップリング反応しうる官能基を幹高分子高分子の側鎖
に付与し、グラフト鎖として親水性官能基を有する高分
子化合物鎖を組み込んだグラフト高分子化合物を合成
し、この高分子と支持体表面官能基とのカップリング反
応により形成することもできる。
【0015】〔親水性官能基の説明〕次に、本発明の平
版印刷版用原版の親水性層を形成する表面グラフト親水
性高分子化合物が有する親水性官能基および親水性層の
具体的作成方について説明する。親水性官能基として
は、カルボン酸基、スルホン酸基、スルフィン酸基、ホ
スホン酸基、アミノ基およびその塩、アミド基、水酸
基、エーテル基、ポリオキシエチレン基などを挙げるこ
とができる。
【0016】(表面グラフト親水性高分子を有する親水
性層の具体的作成方法)プラズマ照射グラフト重合法、
放射線照射グラフト重合法においては上記記載の文献、
およびY.Ikada et al, Macromolecules vol. 19, page
1804(1986)などの記載の方法にて作成することができ
る。具体的にはPETなどの高分子表面をプラズマ、も
しくは電子線にて処理し、表面にラジカルを発生させ、
その後、その活性表面と親水性官能基を有するモノマー
とを反応させることにより親水性層を得ることができ
る。本発明においてとくに有用な親水性官能基を有する
親水性モノマーの具体例としては、次のモノマーを挙げ
ることが出来る。例えば、(メタ)アクリル酸もしくは
そのアルカリ金属塩およびアミン塩、イタコン酸もしく
はそのアルカリ金属塩およびアミン酸塩、2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミ
ド、N−モノメチロール(メタ)アクリルアミド、N−
ジメチロール(メタ)アクリルアミド、アリルアミンも
しくはそのハロゲン化水素酸塩、3−ビニルプロピオン
酸もしくはそのアルカリ金属塩およびアミン塩、ビニル
スルホン酸もしくはそのアルカリ金属塩およびアミン
塩、ビニルスチレンスルホン酸もしくはそのアルカリ金
属塩およびアミン塩、2−スルホエチレン(メタ)アク
リレート、3−スルホプロピレン(メタ)アクリレート
もしくはそのアルカリ金属塩およびアミン塩、ポリオキ
シエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸もしく
はそのアルカリ金属塩およびアミン塩、アシッドホスホ
オキシポリオキシエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、アリルアミンもしくはそのハロゲン化水素酸
塩等の、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸、アミ
ノ基もしくはそれらの塩、2−トリメチルアミノエチル
(メタ)アクリレートもしくはそのハロゲン化水素酸塩
等の、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸、アミノ
基もしくはそれらの塩、などを使用することができる。
【0017】〔平版印刷版用原版の構成の説明〕本発明
による平版印刷版用原版の構成は支持体上に、支持体表
面と直接化学的に結合しかつ親水性官能基を有する高分
子化合物からなる親水性層と画像形成層(感光層、もし
くは感熱層)とを順に有する。なお、平版印刷版用原版
の支持体表面とは、その表面に親水性官能基を有する高
分子化合物の末端が直接または幹高分子化合物を介して
化学的に結合しうる官能基を有する表面を示すものであ
り、本発明の平版印刷版用原版の支持体自体であっても
よく、また該支持体上に別途に設けた層であってもよ
い。
【0018】(支持体表面の説明)該支持体表面とは、
本発明の親水性官能基を有する高分子化合物(親水性ポ
リマー)を表面グラフト化するのに適した表面を意味
し、この機能を発現する限りどのような形態でも可能で
ある。例えば、支持体表面は無機、有機のどれでも良
い。また支持体表面の極性は親水性であってもまた疎水
性であっても良い。また支持体表面が支持体の一部とな
っていても良く、この場合には支持体表面と支持体とを
一つにすることができる。また支持体表面としては支持
体の表面処理をすることでも本発明の支持体表面の機能
を発揮することができ、この場合には表面処理した支持
体を支持体表面を含む支持体として使用することができ
る。なお、前記のように本発明の平版印刷版用原版の親
水性層の高分子化合物が直接化学結合している支持体表
面が粗面化されていることが好ましい。
【0019】無機表面、有機表面の内、特に、光グラフ
ト重合法、プラズマ照射グラフト重合法、放射線照射グ
ラフト重合法により本発明の親水性ポリマーを合成する
場合には、有機表面であることが好ましく、特に有機ポ
リマーの表面であることが好ましい。また有機ポリマー
としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
フェノール樹脂、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリアミド系樹脂、メラミン系樹脂、フ
ォルマリン樹脂などの合成樹脂、ゼラチン、カゼイン、
セルロース、デンプンなどの天然樹脂のいずれも使用す
ることができるが、光グラフト重合法、プラズマ照射グ
ラフト重合法、放射線照射グラフト重合法などではグラ
フト重合の開始が有機ポリマーの水素の引き抜きから進
行するため、水素が引き抜かれやすいポリマー、特にア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン系樹脂、ビニル系
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ
樹脂などを使用することが、特に製造適性の点で好まし
い。またこれらの内、支持体を兼ねるという観点から、
特にアクリル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン系樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ樹脂など
が特に好ましい。
【0020】次に、本発明の平版印刷版用原版の他の特
徴は前記親水性層の高分子化合物が直接化学結合してい
る支持体表面が粗面化されていることが好ましいことで
ある。本発明で用いられる支持体表面(固体表面)の凹
凸について説明する。 〔表面凹凸の規定〕2次元粗さパラメータの中心線平均
粗さRaが0.1〜1μm、最大高さRyが1〜10μ
m、十点平均粗さRzが1〜10μm、凹凸の平均間隔
mが5〜80μm、局部山頂の平均間隔Sが5〜80
μm、最大高さRtが1〜10μm、中心線山高さRp
が1〜10μm、中心線谷深さRvが1〜10μmであ
る。上記2次元粗さパラメータは以下の定義に基づくも
のである。 中心線平均粗さRa:粗さ曲線から中心線の方向に測定
長さLの部分を抜き取り、この抜き取りの中心線と粗さ
曲線との偏差の絶対値を算術平均した値。 最大高さRY:粗さ曲線からその平均線の方向に基準長
さだけ抜き取り、この抜き取り部分の山頂線と谷底線の
間隔を、粗さ曲線の縦倍率の方向に測定した値。 十点平均粗さ:粗さ曲線からその平均値の方向に基準長
さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から縦倍率
の方向に測定した、最も高い山頂から5番目までの山頂
の標高(YP)の絶対値の平均値と、最も低い谷底から
5番目までの谷底の標高(Yv)の絶対値の平均値との
和をマイクロメートル(μm)で表した値。 凹凸の平均間隔Sm:粗さ曲線からその平均線の方向に
基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分において一つ
の山及びそれに隣り合う一つの谷に対応する平均線の和
を求め、この多数の凹凸の間隔の算術平均値をミリメー
トル(mm)で表した値。 局部山頂の平均間隔S:粗さ曲線からその平均線の方向
に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分において隣
り合う局部山頂間に対応する平均線の長さを求め、この
多数の局部山頂の間隔の算術平均値をミリメートル(m
m)で表した値。 最大高さRt:粗さ曲線から基準長さだけ抜き取った部
分の中心線に平行な2直線で抜き取り部分を挟んだとき
の2直線の間隔の値。 中心線高さRP:粗さ曲線からその中心線方向に測定長
さLを抜き取り、この抜き取り部分の中心線に平行で最
高の山頂を通る直線との間隔の値。 中心線谷深さRV:粗さ曲線からその中心線方向に測定
長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線に
平行で最深の谷底を通る直線との間隔の値。
【0021】〔凹凸表面の作成方法〕 (作成法の種類)固体表面に粗面を設けるためには、様
々な手段を採用することができる。例えば、固体表面の
表面をサンドブラスト加工やブラシ加工などで機械的に
こすり、表面を削って凹部を形成し、粗面を設けること
ができる。また、機械的エンボス加工でも凹凸を設ける
ことができる。さらに、グラビア印刷などで表面に凸部
を形成して粗面を設けてもよい。固体微粒子(マット
剤)を含有する層を、塗布あるいは印刷のような手段で
固体表面の表面に形成して粗面を設けてもよい。固体微
粒子は、高分子フィルムを作成する段階で高分子フィル
ム中に含有させ(内添し)、高分子フィルム表面に凹凸
を形成することもできる。さらに、溶剤処理、コロナ放
電処理、プラズマ処理、電子線照射処理、X線照射処理
等を用いて粗面を形成することもできる。以上の手段を
組み合わせて実施してもよい。サンドブラスト加工もし
くは樹脂の印刷により粗面を形成する手段もしくは固体
微粒子を添加して凹凸を形成する手段が、特に好ましく
実施できる。
【0022】(固体微粒子法)上記固体微粒子として
は、金属微粒子、金属酸化物微粒子、有機または無機の
高分子または低分子微粒子などの様々な種類の物質を利
用できる。微粒子の具体例としては、銅粉、スズ粉、鉄
粉、酸化亜鉛粉、酸化珪素粉、酸化チタン粉、酸化アル
ミニウム粉、二硫化モリブデン粉、炭酸カルシウム粉、
クレー、マイカ、コーンスターチ、窒化ホウ素、シリコ
ーン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒
子、アクリル樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、アクリ
ロニトリル共重合体樹脂粒子、ステアリン酸亜鉛および
ベヘン酸カルシウムを挙げることができる。微粒子の平
均粒子径は、0.05μm以上であることが好ましく、0.1
μm以上であることがさらに好ましい。微粒子をシート
表面に付着させる、あるいは微粒子含有層をシート表面
に設ける場合、微粒子の平均粒子径は粗面の凹凸の大き
さとほぼ対応する。微粒子をシート中に内添する場合、
粗面の凹凸の大きさは微粒子の平均粒子径とシートの厚
さにより決定される。従って、後者の場合は最適な凹凸
の大きさを得るため、シートと微粒子の組み合わせによ
り実験的に最適な粒子径を決定する必要がある。
【0023】支持体表面に固体微粒子を固定して凹凸を
形成する方法の具体例としては、フィルム形成の前に固
体微粒子を添加しフィルムを形成する方法、固体微粒子
をバインダーに分散させた液を塗布乾燥させる方法、フ
ィルム形成後に微小粒子を機械的圧力でフィルム中に押
し込む方法、フィルム形成後に固体微粒子を電着する方
法等が挙げられる。フィルム形成の前に固体微粒子を添
加しフィルムを形成する方法の具体的な方法としては次
のような例を挙げることができる。固体微粒子として顔
料を配合したPETマスターバッチを溶融押出し後、冷
却ドラム上に成膜し、次いで縦方向・横方向の順に延伸
し、最後に熱処理することにより、凹凸のあるPETフ
ィルムが得られる。顔料には酸化チタン、アルミナ、シ
リカのうち、1種または2種以上を配合したものを用い
ることができる。フィルムの中心線平均表面粗さは配合
する顔料の粒径と配合量で調整できる。例えば、顔料の
粒径が1〜10μm程度のものを0.5〜5重量%程度
配合することにより調整でき、顔料の粒径が大きい程、
配合量が多い程中心線平均表面粗さは増大する。目的の
凹凸表面を得るためには、顔料の粒径を決定し、配合量
を調整する必要がある。
【0024】(サンドブラスト法)サンドブラストとは
細かい粒度の研削材を高分子フィルム表面に高速投射す
ることによりフィルム表面に凹凸をつける方法である。
サンドブラスト処理は公知の方法でよく、例えばカーボ
ランダム(炭化珪素粉)、金属粒子等を圧搾空気と共に
フィルム表面に強力に吹き付け、その後水洗乾燥を経て
目的を達成することができる。サンドブラスト処理によ
るフィルムの中心線平均表面粗さの制御は、吹き付ける
粒子の粒径、処理量(面積当たりの処理頻度)により行
うことができ、粒子の粒径が大きくなる程、処理量が多
くなる程、フィルム表面の中心線平均表面粗さは大きく
なる。さらに詳しくは、サンドブラスト処理は、研削材
を圧縮空気でフィルム表面に吹き付けることにより表面
処理を行うものであり、それによって形成される凹凸
は、サンドブラスト処理の条件により調整される。処理
条件としてはサンドブラスト吹き出しノズルから研削材
を吹き出してフィルムに吹き付けるのであるが、研削材
の吹き出し量(ブラスト量)、サンドブラスト吹き出し
ノズルとフィルムとの角度及び間隔(ブラスト角度、ブ
ラスト距離)を調整する必要がある。そして、エアチャ
ンバーから送り出す圧縮空気によってホッパー内の研削
材をサンドブラスト吹き出しノズルから吹き出させてフ
ィルム表面に吹き付けることにより、適正化した処理条
件でサンドブラスト処理をするのである。これらの方法
は具体的にはたとえば、特開平8-34866号公報、特開平1
1-90827号公報、特開平11-254590号公報どに公知の方法
として記載されている。ここで、かかるサンドブラスト
処理における処理条件は、処理後に研削材や被研削物が
フィルム表面に残らず、また、フィルムの強度が低下し
ないような条件にする必要があるが、かかる処理条件は
経験的に適宜設定することができる。具体的には、研削
材としてはけい砂その他の研削材が用いられるが、特に
は粒径が0.05〜10mm、更には0.1〜1mmのけい
砂を用いることが好ましい。また、ブラスト距離は10
0〜300mmとするのが好ましく、ブラスト角度は45
〜90度、更には45〜60度とするのが好ましい。ま
た、ブラスト量は1〜10kg/min とすることが好まし
い。サンドブラスト処理により、ポリイミドフィルム表
面に該研削材や被研削物が残らないようにし、更に研削
深さを制御するためである。なお、研削深さは0.01
〜0.1μmにとどめることが好ましく、それによりフ
ィルムの強度が低下しないようにすることができる。
【0025】(親水性層の膜厚) 親水性層:0.001g/m2〜10g/m2、好ましくは0.
01g/m2〜5g/ m2、少なすぎると親水性の効果が発現
しない、多すぎると感応層との密着が悪くなり、耐刷性
が低下する。
【0026】〔感応層の説明〕次に、本発明の平版印刷
版用原版である、熱、酸または輻射線により親疎水性が
変化する官能基(極性変換基)、を有する高分子化合物
を含有する感応層について説明する。極性変換基として
は、疎水性から親水性に変化する官能基と、親水性から
疎水性に変化する官能基の2種類がある。
【0027】(疎水性から親水性に変化する官能基を側
鎖に有するポリマー)親疎水性が変化する側鎖を有する
ポリマーのうち疎水性から親水性に変化する官能基を側
鎖に有するポリマーの具体例としては、特開平10−2
82672号公報記載のスルホン酸エステルポリマー、
スルホンアミド、およびEP0652483、特開平6
−502260、特開平7−186562記載のカルボ
ン酸エステルポリマーを挙げることができる。これらの
疎水性から親水性に変化する側鎖を有するポリマーのう
ち、特に有用な化合物は2級のスルホン酸エステルポリ
マー、3級のカルボン酸エステルポリマーおよびカルボ
ン酸アルコキシアルキルエステルポリマーである。
【0028】以下、スルホン酸エステルポリマー、及び
カルボン酸エステルポリマーの具体例を以下(スルホン
酸エステルポリマー(1p−1〜1p−8)、カルボン
酸エステルポリマー(a1〜a10))を示すが、本発
明は、これらに限定されるものではない。
【0029】
【化1】
【0030】
【化2】
【0031】本発明において、これらのスルホン酸エス
テルポリマー、及び又はカルボン酸エステルポリマーを
用いる場合には、感応層(感光性層若しくは感熱性層)
の全固形分中、5〜99重量%程度であり、10〜98
重量%が好ましく、30〜90重量%がさらに好まし
い。
【0032】親水性から疎水性親水性に変化する官能基
を側鎖に有するポリマーの具体例としては、特開平6−
317899号公報記載のアンモニウム塩基を有するポ
リマー、および特願平11−118295号記載のスル
ホニル酢酸などの下記一般式(1)で示されるような脱
炭酸型極性変換基を有するポリマーである。
【0033】
【化3】
【0034】(式中、Xは−O−、−S−、−Se−、
−NR3−、−CO−、−SO−、−SO2−、−PO
−、−SiR34−、−CS−を表し、R1、R2
3、R4は各々独立して1価の基を表し、Mは陽電荷を
有するイオンを表す。) R1、R2、R3、R4の具体例としては、−F、−Cl、
−Br、−I、−CN、−R5、−OR5、−OCO
5、−OCOOR5、−OCONR56、−OSO
25、−COR5、−COOR5、−CONR56、−N
56、−NR5−COR6、−NR5−COOR6、−N
5−CONR67、−SR5、−SOR5、−SO
25、−SO35等が挙げられる。R5、R6、R7の具
体例としては、水素、アルキル基、アリール基、アルケ
ニル基、アルキニル基が挙げられ、これら官能基の具体
例としては、前述のような官能基が挙げられる。
【0035】これらのうちR1、R2、R3、R4として好
ましいのは、水素、アルキル基、アリール基、アルキニ
ル基、アルケニル基である。Mの具体例としては、前述
のような陽電荷を有するイオンが挙げられる。本発明に
おける極性変換高分子化合物は、上記のような親水性官
能基を有するモノマー1種の単独重合体であっても、2
種以上の共重合体であっても良い。また、本発明の効果
を損なわない限り、他のモノマーとの共重合体であって
も良い。
【0036】極性変換高分子化合物の合成に用いられる
他のモノマーの具体例としては、前述のようなエチレン
性不飽和二重結合を有する化合物が挙げられる。共重合
体の合成に使用されるこれらの他のモノマーの割合は、
高分子化合物が熱によって親水性から疎水性に変化する
限り、何れの割合でも良いが、80重量%以下が好まし
く、50重量%以下がより好ましい。本発明に用いられ
る極性変換高分子化合物は、公知の方法を用いて製造す
ることができる。例えば高分子化学、7巻、142頁
(1950)。すなわち、極性変換高分子化合物は、ラ
ンダムポリマー、ブロックポリマー、グラフトポリマー
等何れでもよいが、ランダムポリマーであることが好ま
しく、重合方式によって適宜選択されるが、例えばジ−
t−ブチルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド等の
パーオキシド類、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩類、
アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等の重合開
始剤を用いたラジカル重合により合成される。重合方式
としては、溶液重合、乳化重合、懸濁重合等が摘要され
る。なお、極性変換高分子化合物の重合度は特に限定さ
れるものではない。
【0037】本発明で使用される極性変換高分子化合物
を合成する際に使用される溶媒としては、テトラヒドロ
フラン、エチレンジクロリド、シクロヘキサノン、メチ
ルエチルケトン、アセトン、メタノール、エタノール、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、2-メトキシエチルアセテー
ト、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1-メトキ
シ-2-プロパノール、1-メトキシ-2-プロピルアセテー
ト、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトア
ミド、トルエン、酢酸エチル、乳酸エチル、乳酸メチ
ル、ジメチルスルホキシド、水等が挙げられる。これら
の溶媒は、単独で或いは2種以上混合して用いることが
できる。本発明における極性変換高分子化合物の具体例
を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】これら極性変換高分子化合物の、本発明の
平版印刷版用原版の感応層の全固形物中に占める割合
は、0〜94重量%が好ましく、より好ましくは0.0
5〜90重量%である。
【0041】〔その他の成分〕本発明の平版印刷原版の
感応層には、種々の平版印刷版の特性を得るため、必要
に応じて上記以外に種々の化合物を添加してもよい。
【0042】本発明の平版印刷原版の感応層には、可視
光域に大きな吸収を持つ染料を画像の着色剤として使用
することができる。具体的にはオイルイエロー#10
1、オイルイエロー#103、オイルピンク#312、
オイルグリーンBG、オイルブルーBOS、オイルブル
ー#603、オイルブラックBY、オイルブラックB
S、オイルブラックT−505(以上オリエント化学工
業(株)製)、ビクトリアピュアブルー、クリスタルバ
イオレット(CI42555)、メチルバイオレット
(CI42535)、エチルバイオレット、ローダミン
B(CI145170B)、マラカイトグリーン(CI
42000)、メチレンブルー(CI52015)な
ど、あるいは特開昭62−293247号公報に記載さ
れている染料を挙げることができる。これらの染料は、
画像形成後、画像部と非画像部の区別がつきやすいの
で、添加する方が好ましい。尚、添加量は、感応層の全
固形分に対し、0.01〜10重量%の割合である。
【0043】また、本発明の平版印刷原版の感応層に
は、現像条件に対する処理の安定性を広げるため、特開
昭62−251740号公報や特開平3−208514
号公報に記載されているような非イオン界面活性剤、特
開昭59−121044号公報、特開平4−13149
号公報に記載されているような両性界面活性剤を添加す
ることができる。非イオン界面活性剤の具体例として
は、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノパル
ミテート、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノ
グリセリド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル等が挙げられる。両面活性剤の具体例としては、アル
キルジ(アミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノ
エチルグリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カルボキシ
エチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ンやN−テトラデシル−N,N−ベタイン型(例えば、
商品名アモーゲンK、第一工業(株)製)等が挙げられ
る。上記非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の平版
印刷原版の感光性層若しくは感熱性層に占める割合は、
0.05〜15重量%が好ましく、より好ましくは0.
1〜5重量%である。
【0044】更に本発明の平版印刷版用原版の感応層に
は必要に応じ、塗膜の柔軟性等を付与するために可塑剤
が加えられる。例えば、ブチルフタリル、ポリエチレン
グリコール、クエン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジへキシル、フタル酸ジオ
クチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリブチル、リン
酸トリオクチル、オレイン酸テトラヒドロフルフリル、
アクリル酸又はメタアクリル酸のオリゴマー及びポリマ
ー等が用いられる。
【0045】これら以外にも、前述のオニウム塩やハロ
アルキル置換されたs−トリアジン、及びエポキシ化合
物、ビニルエーテル類、さらには特願平7−18120
号に記載のヒドロキシメチル基を持つフェノール化合
物、アルコキシメチル基を有するフェノール化合物等を
添加してもよい。
【0046】本発明において、感応層は、通常前記各成
分を溶媒に溶かして、親水性層上に塗布することにより
形成される。ここで使用する溶媒としては、エチレンジ
クロライド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、
メタノール、エタノール、プロパノール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパ
ノール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ
−2−プロピルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メ
チル、乳酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、テトラメチルウレア、
N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホ
ラン、γ−ブチルラクトン、トルエン、水等を挙げるこ
とができるがこれに限定されるものではない。これらの
溶媒は単独あるいは混合して使用される。溶媒中の上記
成分(添加剤を含む全固形分)の濃度は、好ましくは1
〜50重量%である。また塗布、乾燥後に得られる親水
性層上の塗布量(固形分)は、用途によって異なるが、
0.1g/m2〜10g/m2の範囲であり、好ましくは0.5
g/m2〜5g/m2の範囲である。少なすぎると耐刷性が低
下、多すぎると印刷物の細線再現性が悪くなる。塗布す
る方法としては、種々の方法を用いることができるが、
例えば、バーコーター塗布、回転塗布、スプレー塗布、
カーテン塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗布、ブレ
ード塗布、ロール塗布等を挙げることができる。塗布量
が少なくなるにつれて、見かけの感度は大になるが、画
像記録膜の皮膜特性は低下する。
【0047】本発明における平版印刷版用原版の感応層
には、塗布性を良化するための界面活性剤、例えば特開
昭62−170950号公報に記載されているようなフ
ッ素系界面活性剤を添加することができる。好ましい添
加量は、感応層の全固形分中、0.01〜1重量%さら
に好ましくは0.05〜0.5重量%である。
【0048】本発明に使用される支持体としては、特に
制限はないが、寸度的に安定な板状物であり、例えば、
紙、プラスチック(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等)
がラミネートされた紙、金属板(例えば、アルミニウ
ム、亜鉛、銅等)、プラスチックフィルム(例えば、二
酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セル
ロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、硝酸セ
ルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリビニルアセタール等)、上記のごとき金属がラ
ミネート若しくは蒸着された、紙若しくはプラスチック
フィルム等が挙げられる。本発明の支持体としては、ポ
リエステルフィルム又はアルミニウム板が好ましく、そ
の中でも、前記支持体表面を兼ねることができるポリエ
ステルフィルムが特に好ましい。なお、本発明の平版印
刷版用原版に使用される支持体が、前記支持体表面と兼
ねている場合は、前記支持体表面について詳述したもの
を用いることができ、前記のように本発明の平版印刷版
用原版の親水性層の高分子化合物が直接化学結合してい
る支持体表面が粗面化されていることが好ましい。
【0049】本発明に使用される好適なアルミニウム板
は、純アルミニウム板及びアルミニウムを主成分とし、
微量の異元素を含む合金板であり、更にアルミニウムが
ラミネート若しくは蒸着されたプラスチックフィルムで
もよい。アルミニウム合金に含まれる異元素には、ケイ
素、鉄、マンガン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、
ビスマス、ニッケル、チタンなどがある。合金中の異元
素の含有量は高々10重量%以下である。本発明におい
て特に好適なアルミニウムは、純アルミニウムである
が、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が困難
であるので、僅かに異元素を含有するものでもよい。こ
のように本発明に適用されるアルミニウム板は、その組
成が特定されるものではなく、従来より公知公用の素材
のアルミニウム板を適宜に利用することができる。本発
明で用いられるアルミニウム板の厚みはおよそ0.1m
m〜0.6mm程度、好ましくは0.15mm〜0.4
mm、特に好ましくは0.2mm〜0.8mmである。
【0050】(光熱変換物質)なお、本発明の平版印刷
版用原版をIRレーザーなどで画像記録する場合には、
該光エネルギーを熱エネルギーに変換するための光熱変
換物質を該平版印刷版用原版のどこかに含有させておく
ことが好ましい。該光熱変換物質を含有させておく部分
としては、例えば、感応層、親水性層、支持体表面層、
支持体のいずれかまたは感応層と親水性層との間、もし
くは支持体表面層と支持体との間に添加してもよい。
【0051】本発明の平版印刷版用原版において、含有
させてもよい光熱変換物質としては、紫外線、可視光
線、赤外線、白色光線等の光を吸収して熱に変換し得る
物質ならば全て使用でき、例えば、カーボンブラック、
カーボングラファイト、顔料、フタロシアニン系顔料、
鉄粉、黒鉛粉末、酸化鉄粉、酸化鉛、酸化銀、酸化クロ
ム、硫化鉄、硫化クロム等が挙げられる。特に、好まし
いのは、波長760nmから1200nmの赤外線を有
効に吸収する染料、顔料または金属である。
【0052】染料としては、市販の染料及び文献(例え
ば、「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭和45年
刊)に記載されている公知のものが利用できる。具体的
には、アゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロンアゾ染
料、アントラキノン染料、フタロシアニン染料、カルボ
ニウム染料、キノンイミン染料、メチン染料、シアニン
染料、金属チオレート錯体等の染料が挙げられる。好ま
しい染料としては、例えば、特開昭58−125246
号、特開昭59−84356号、特開昭59−2028
29号、特開昭60−78787号等に記載されている
シアニン染料、特開昭58−173696号、特開昭5
8−181690号、特開昭58−194595号等に
記載されているメチン染料、特開昭58−112793
号、特開昭58−224793号、特開昭59−481
87号、特開昭59−73996号、特開昭60−52
940号、特開昭60−63744号等に記載されてい
るナフトキノン染料、特開昭58−112792号等に
記載されているスクワリリウム色素、英国特許434,
875号記載のシアニン染料等を挙げることができる。
【0053】また、米国特許第5,156,938号記
載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、また、米国特
許第3,881,924号記載の置換アリールベンゾ
(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645号
(米国特許第4,327,169号)記載のトリメチン
チアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同5
8−220143号、同59−41363号、同59−
84248号、同59−84249号、同59−146
063号、同59−146061号に記載されているピ
リリウム系化合物、特開昭59−216146号記載の
シアニン色素、米国特許第4,283,475号に記載
のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公平5−135
14号、同5−19702号公報に開示されているピリ
リウム化合物も好ましく用いられる。また、好ましい別
の染料の例として、米国特許第4,756,993号明
細書中に式(I)、(II)として記載されている近赤外
吸収染料を挙げることができる。これらの染料のうち特
に好ましいものとしては、シアニン色素、スクワリリウ
ム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体が挙げ
られる。
【0054】本発明において使用される顔料としては、
市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、
「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年
刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年
刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)
に記載されている顔料が利用できる。顔料の種類として
は、黒色顔料、黄色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、
赤色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、
金属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙げられる。
具体的には、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合ア
ゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、ア
ントラキノン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チ
オインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン
系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔
料、染付けレーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニ
トロ顔料、天然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブ
ラック等が使用できる。これらの顔料のうち好ましいも
のはカーボンブラックである。
【0055】これらの染料又は顔料は、光熱変換物質含
有層全固形分の0.01〜50重量%、好ましくは0.
1〜10重量%、染料の場合特に好ましくは0.5〜1
0重量%、顔料の場合特に好ましくは3.1〜10重量
%の割合で使用することができる。顔料又は染料の添加
量が0.01重量%未満であると感度が低くなり、また
50重量%を越えると光熱変換物質含有層の膜強度が弱
くなる。
【0056】
〔実施例1〕
ポジ型感光性平版印刷版用原版 (親水性層の作成)支持体表面(支持体兼用)として膜
厚188μの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(A4100、東洋紡(株)社製)を用い、グロー
処理として平版マグネトロンスパッタリング装置(芝浦
エレテック製CFS−10−EP70)使用を使用し、
下記の条件で酸素グロー処理を行った。
【0057】(酸素グロー処理条件) 初期真空 :1.2×10-3Pa 酸素圧力 :0.9Pa RFグロー:1.5KW 処理時間 :60sec
【0058】次に、グロー処理したフィルムを窒素バブ
ルしたアクリル酸水溶液(10Wt%〕に70℃にて7
時間浸漬した。浸浸した膜を水にて8時間洗浄すること
によるアクリル酸が表面にグラフトポリマー化された親
水性層を得た。得られた親水性層の接触角(空中水滴、
協和界面科学(株)製、CA−Z)を測定したところ、
12°であった。このようにして作製した親水性層上に
ポジの感応層として以下の画像形成層を塗布し、ポジ型
感光性平版印刷版用原版を作製し、走査露光および印刷
性評価を行った。
【0059】(感応層処方、スルホン酸エステル系)前
記スルホン酸エステルポリマーの具体例(1p−2)
0.4g、IRG22(IR染料、日本化薬製)40m
g、及びメチルエチルケトン4.0gから成る組成物。
【0060】得られた実施例1のポジ型平版印刷版をP
earl setter (Presstek社製、90
8nmIRレーザ、出力1.2w、主走査速度2M/s
ecを用いて露光し、なんら後処理することなく印刷機
にかけ印刷を行った。印刷機としてはRyoubi32
00を、また湿し水としてはEU−3の1:100希釈
液をインキとしてはインキFグロス墨を用いた。いずれ
も1、000枚印刷しても汚れのない鮮明な印刷物が得
られた。
【0061】〔実施例2〕 ポジ型感光性平版印刷版用原版 〔支持体1−5+親水性層の作製〕下記の表面凹凸支持
体1−5を使用し、その上に次の光グラフト方法を用い
てアクリル酸が表面にグラフトポリマー化された親水性
層を得た。得られた親水性層の接触角(空中水滴、協和
界面科学(株)製、CA−Z)を測定したところ、10
°であった。
【0062】(光グラフト方法)アクリル酸50g,過
ヨウ素酸ナトリウム0.03g、水200gからなる光
グラフト重合溶液をパイレックス(登録商標)製のガラ
ス容器に入れ、その中に下記PETフィルムを浸漬し
た。次に容器をArガスで置換し、その後400Wの高圧水銀
灯(理工科学産業(株)製UVL-400P)を使用し、ガラス
容器を水銀灯から10cmの距離を離して30分間光照射し
た。反応した膜を40℃の温水にて8時間洗浄した。
【0063】〔表面凹凸支持体1−5〕 (支持体例1)表面粗さRa(中心線平均粗さ)0.7μ,R
y(最大高さ粗さ)7μである膜厚188μのサンドブラス
トしたPETフィルム(パナック工業(株)社製) (支持体例2)平均粒径1.2μmのシリカを3.5重
量%配合して作成した中心線平均表面粗さが0.18μ
mである膜厚188μmPETフィルム (支持体例3)平均粒径3.5μmのアルミナを1.0
重量%配合した中心線平均粗さが0.28μmでフィル
ム厚さ188μmのPETフィルム (支持体例4,5)下記表1に示す2次元の表面粗さを
有する188μ厚みのサンドブラスト処理されたPETフィル
【0064】
【表1】
【0065】上記のようにして作製した親水性層上にポ
ジの感応層として以下の画像形成層を塗布し、ポジ型感
光性平版印刷版用原版を作製し、走査露光および印刷性
評価を行った。
【0066】(感応層処方、スルホン酸エステル系)前
記スルホン酸エステルポリマーの具体例(1p−2)
0.4g、IRG22(IR染料、日本化薬製)40m
g、及びメチルエチルケトン4.0gから成る組成物。
【0067】得られた実施例2のポジ型平版印刷版をP
earl setter (Presstek社製、90
8nmIRレーザ、出力1.2w、主走査速度2M/s
ecを用いて露光し、なんら後処理することなく印刷機
にかけ印刷を行った。印刷機としてはRyoubi32
00を、また湿し水としてはEU−3の1:100希釈
液をインキとしてはインキFグロス墨を用いた。いずれ
も5,000枚印刷しても汚れのない鮮明な印刷物が得
られた。
【0068】〔実施例3〜6〕支持体として下記の表2
に示す支持体を使用した以外は、実施例2と同様の操作
を行い、平版印刷版用原版を作製し、走査露光および印
刷性を評価した。評価結果を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】〔実施例7〕 ネガ型感熱性平版印刷版用原版 支持体および親水性層は実施例2と同様のものを使用し
た。但し、感応層である感熱層処方の組成物は実施例2
の1p−2の代りに前記p−1を用い、また溶剤として
メチルエチルケトンの代りにメタノールを用いた以外
は、実施例2と同様の操作を行い、ネガ型感光性平版印
刷版用原版を作製し、走査露光および印刷性を評価し
た。
【0071】本発明にかかわる各実施例の平版印刷版用
原版はいずれも、非画像部に汚れのない良好な印刷物が
5,000枚以上得られ、満足すべき結果を得た。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の平版印刷
版用原版は、支持体上に、支持体表面と直接化学的に結
合し、かつ親水性官能基を有する高分子化合物からなる
親水性層と、熱、酸または輻射線により親疎水性が変化
する官能基を有する高分子化合物を含有する感応層を順
に設け、更に好ましくは前記支持体表面が粗面化されて
いることにより、親水性層の親水性が高くかつ支持体と
の結合力が優れ、特に印刷汚れ性が著しく改善され、厳
しい印刷条件においても、汚れが生じない印刷物が得ら
れ、更に、短時間でのレーザー光等による画像の走査露
光が可能であり、簡易な水現像処理操作による製版、あ
るいは、現像処理を必要としない、直接に印刷機に装着
して製版することができる、ボジ型またはネガ型の平版
印刷版用原版を提供することができるという効果を奏す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青島 徳生 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 小田 晃央 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA00 AA01 AB03 AC08 AD01 AD03 AD05 BH03 DA36 FA10 FA17 2H096 AA07 AA08 BA20 CA05 EA04 GA08 2H114 AA04 AA22 AA23 AA24 AA30 BA01 BA10 DA03 DA04 DA08 DA11 DA34 DA41 DA42 DA43 DA44 DA53 DA55 DA56 DA59 DA60 DA61 EA01 EA02 EA05 EA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、支持体表面と直接化学的に
    結合しかつ親水性官能基を有する高分子化合物からなる
    親水性層と、熱、酸または輻射線により親疎水性が変化
    する官能基を有する高分子化合物を含有する感応層とを
    順に有することを特徴とする平版印刷版用原版。
  2. 【請求項2】 前記親水性層が、親水性官能基を有する
    高分子化合物からなり、かつ該高分子化合物が高分子鎖
    の末端で直接化学的に結合されている親水性官能基を有
    する直鎖状高分子化合物であるか、又は支持体表面に化
    学的に結合されている幹高分子化合物と該幹高分子化合
    物に高分子鎖の末端で結合されている親水性官能基を有
    する直鎖状高分子化合物とからなる高分子化合物である
    ことを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版用原版。
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