JP2001183514A - カラーフィルタとその製造方法、該カラーフィルタを用いた液晶素子 - Google Patents

カラーフィルタとその製造方法、該カラーフィルタを用いた液晶素子

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JP2001183514A
JP2001183514A JP36867599A JP36867599A JP2001183514A JP 2001183514 A JP2001183514 A JP 2001183514A JP 36867599 A JP36867599 A JP 36867599A JP 36867599 A JP36867599 A JP 36867599A JP 2001183514 A JP2001183514 A JP 2001183514A
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敦人 山口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のノズルを備えたインクジェットヘッド
を用いたカラーフィルタの製造方法において、ノズル間
の吐出量分布による色ムラを解消する。 【解決手段】 各ノズルの1回の吐出量が、一つの被着
色部に吐出するインク量の10%以下の範囲で、吐出ピ
ッチを調整して一つの被着色部に吐出するインク滴数を
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビ、パ
ーソナルコンピュータ、パチンコ遊技台等に使用される
カラー表示の液晶素子と、該液晶素子の構成部材である
カラーフィルタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータの発達、
特に携帯用パーソナルコンピュータの発達に伴い、液晶
ディスプレイ、とりわけカラー液晶ディスプレイの需要
が増加する傾向にある。しかしながら、さらなる普及の
ためには、液晶ディスプレイのコストダウンが必要であ
り、特にコスト的に比重の高いカラーフィルタのコスト
ダウンに対する要求が高まっている。従来から、カラー
フィルタの要求特性を満足しつつ上記の要求に応えるべ
く種々の方法が試みられているが、未だ全ての要求特性
を満足する方法は確立されていない。以下にそれぞれの
方法を説明する。
【0003】第1の方法は顔料分散法である。この方法
は、透明基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を形成
し、これをパターニングすることにより単色のパターン
を得る。さらにこの工程を3回繰り返すことにより、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色層を形成す
る。
【0004】第2の方法は染色法である。染色法は、透
明基板上に染色用の材料である水溶性高分子材料を塗布
し、これをフォトリソグラフィ工程により所望の形状に
パターニングした後、得られたパターンを染色浴に浸漬
して着色されたパターンを得る。これを3回繰り返すこ
とにより、R、G、Bの3色の着色層を形成する。
【0005】第3の方法としては、電着法がある。この
方法は、透明基板上に透明電極をパターニングし、顔
料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬して第1
の色を電着する。この工程を3回繰り返して最後に焼成
し、R、G、Bの3色の着色層を形成する。
【0006】第4の方法としては印刷法がある。この方
法は、熱硬化型の樹脂に顔料を分散し、印刷を3回繰り
返すことによりR、G、Bを塗り分けた後、樹脂を熱硬
化させることにより着色層を形成する方法である。
【0007】上記いずれの方法においても着色層上に保
護層を形成するのが一般的である。また、これらの方法
に共通している点は、R、G、Bの3色を着色するため
に同一の工程を3回繰り返す必要があり、コスト高にな
ることである。また、工程数が多いほど歩留まりが低下
するという問題を有している。さらに、電着法において
は、形成可能なパターン形状が限定されるため、現状の
技術ではTFT(薄膜トランジスタ)を用いたアクティ
ブマトリクスタイプの液晶素子には適用困難である。ま
た、印刷法は、解像性、平滑性が悪いため、ファインピ
ッチのパターンは形成困難である。
【0008】これらの欠点を補うべく、特開昭59−7
5205号公報、特開昭63−235901号公報或い
は特開平1−217320号公報等には、インクジェッ
ト方式を用いてカラーフィルタを製造する方法が開示さ
れている。この方法は、R、G、Bの3色の着色剤を含
有するインクをインクジェット方式により透明基板上に
吐出し、各インクを乾燥させて着色部を形成する方法で
ある。この方式によれば、R、G、Bの各着色部の形成
を一度に行うことが可能で、大幅な製造工程の簡略化
と、大幅なコストダウン効果を得ることができる。
【0009】図1にインクジェット方式によるカラーフ
ィルタの着色工程を模式的に示す。図中、1は透明基
板、2は被着色部、3R,3G,3BはR、G、Bのイ
ンクを吐出するインクジェットヘッド、4はノズルであ
る。
【0010】図1に示すように、複数のノズル4を備え
たインクジェットヘッド3R〜3Bを用い、ノズル4の
ピッチが被着色部2のピッチに対応するようにインクジ
ェットヘッド3R〜3Bを傾けて配置し、透明基板1上
を走査しながら被着色部2に各色のインクを吐出する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図1に示したように、
複数のノズルを備えたインクジェットヘッドを走査しな
がら被着色部2にインクを吐出して着色部を形成した場
合、ノズル間でインクの吐出量にバラツキがある場合に
は、走査方向と直交する方向に並ぶ着色部間で濃度ムラ
が発生するという問題点がある。
【0012】このようなノズル間での吐出量のバラツキ
を補正する方法として、シェーディング補正という方法
がある。当該方法は、図2に示すように、インクジェッ
トヘッド3のノズル4a〜4cの吐出量(インク滴5の
大きさで表した)が異なる場合に、図3に示したよう
に、各ノズルの吐出量に応じて吐出ピッチを調整するこ
とで、各被着色部2に吐出されるインク量を一定にす
る。即ち、ノズル4cの吐出量を基準とした場合、吐出
量の多いノズル4bは吐出ピッチtbをノズル4cの吐
出ピッチtcよりも広くし、吐出量の少ないノズル4a
は吐出ピッチtaをt cより狭くする。
【0013】しかしながら、上記シェーディング補正を
行った場合でも、図4に示したようなデルタ配列のカラ
ーフィルタを着色する場合には、色ムラが発生し易かっ
た。
【0014】本発明の課題は、上記問題を解決し、簡易
な方法で色ムラの発生を防止して歩留まり良くカラーフ
ィルタを製造し、該カラーフィルタを用いてカラー表示
に優れた液晶素子をより安価に提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーフィルタ
の製造方法は、透明基板上に複数の着色部を有するカラ
ーフィルタの製造方法であって、透明基板上を複数のノ
ズルを備えたインクジェットヘッドで走査しながら、該
透明基板上の複数の被着色部に同時にインク滴を吐出し
て着色部を形成する工程を有し、該工程において、各ノ
ズルの1回の吐出量が、一つの被着色部に吐出するイン
ク量の10%以下の範囲において、一つの被着色部に吐
出するインク滴数をノズル毎に調整することにより各ノ
ズル間の吐出量差を補償することを特徴とする。
【0016】上記本発明においては、各ノズルの1回の
吐出量が、一つの被着色部に吐出するインク量の2%以
下であることが好ましく、特に、透明基板が、対角寸法
200mm以上である場合に好ましく適用される。
【0017】また、上記本発明は、透明基板上に感光性
樹脂組成物からなるインク受容層を形成し、該インク受
容層をパターン露光してインク受容能を有する被着色部
と、該被着色部よりもインク受容能の低い非着色部を形
成し、該被着色部にインクジェットヘッドよりインクを
吐出して着色し、着色部を形成すること、或いは、透明
基板上に開口部を有する樹脂層を形成し、該樹脂層の開
口部を被着色部としてインクジェットヘッドより硬化型
着色樹脂組成物からなるインクを吐出して硬化し、着色
部を形成すること、を好ましい態様として含むものであ
る。
【0018】さらに、本発明は、透明基板上に複数の着
色部を有し、上記本発明のカラーフィルタの製造方法に
よって製造されたことを特徴とするカラーフィルタ、及
び、一対の基板間に液晶を狭持してなり、一方の基板が
上記本発明のカラーフィルタを用いて構成されているこ
とを特徴とする液晶素子を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタの製造方
法は、基本的には、前記したシェーディング補正を行
う。即ち、各ノズルの吐出量に応じ、基準とするノズル
の吐出量(例えば、全ノズルの吐出量の平均値を基準と
する)に対して、吐出量の多いノズルについては、吐出
ピッチを広げることによって該ノズルから一つの被着色
部に吐出するインク滴数を減らし、吐出量の少ないノズ
ルについては、吐出ピッチを狭くすることによって該ノ
ズルから一つの被着色部に吐出するインク液滴数を増や
し、各被着色部に吐出されるインク量が一定になるよう
にする。尚、一つの被着色部とは、インクジェットヘッ
ドからのインクで着色しない非着色部に囲まれた被着色
領域をいう。
【0020】この時、本発明においては、各ノズルの1
回(1滴)の吐出量が、一つの被着色部に吐出するイン
ク量の10%以下となるように設定する。具体的には、
用いるインクジェットヘッドを変更するか、或いはイン
ク濃度を調整してインク量を調整すれば容易に設定する
ことができる。
【0021】これにより、インク滴数1滴当たりの変動
幅が一つの被着色部のインク量の10%以下となり、同
一基板内における濃度分布が最大でも10%以下の範囲
にとどまり、実質的な色ムラの発生が防止される。さら
には、各ノズルの1回の吐出量が、一つの被着色部に吐
出するインク量の2%以下となることが望ましく、基板
サイズが対角200mm以上のカラーフィルタの場合に
は特に効果的である。
【0022】本発明においては、図1に示したように、
長尺の被着色部2が平行にストライプ状に並んだカラー
フィルタ、及び、図4に示したように、二次元状に並ん
で複数の行、列を形成したデルタ配列のカラーフィルタ
のいずれにも好ましく適用され、特に、吐出するインク
滴数の少ない図4のデルタ配列の場合に効果的である。
【0023】以下、本発明を実施形態を挙げて説明する
が、本発明のカラーフィルタの製造方法においてより具
体的には、透明基板上に感光性樹脂組成物からなるイン
ク受容層を形成し、該インク受容層をパターン露光して
インク受容能を有する被着色部と、該被着色部よりもイ
ンク受容能の低い非着色部を形成し、該被着色部にイン
クジェットヘッドよりインクを吐出して着色し、着色部
を形成する方法、或いは、透明基板上に開口部を有する
樹脂層を形成し、該樹脂層の開口部を被着色部としてイ
ンクジェットヘッドより硬化型着色樹脂組成物からなる
インクを吐出して硬化し、着色部を形成する方法が好ま
しく用いられる。
【0024】図5に、本発明のカラーフィルタの製造方
法の一実施形態の工程を模式的に示す。本実施形態は、
上記したインク受容層を着色して着色部を形成する形態
であり、図中の11は透明基板、12はブラックマトリ
クス、13はインク受容層、14はフォトマスク、15
は非着色部、16は被着色部、17はインクジェットヘ
ッド、18はインク、19は着色部、20は保護層であ
る。尚、図5の(a)〜(f)はそれぞれ、下記工程
(a)〜(f)に対応する断面模式図である。
【0025】工程(a) 透明基板11上に、必要に応じてブラックマトリクス1
2を形成する。透明基板11としては、一般にガラスが
用いられるが、カラーフィルタの透明性を損なわず、強
度等必要な特性を備えたものであれば、プラスチック等
も用いることができる。また、ブラックマトリクス12
はブラックストライプでも良く、その膜厚は、通常0.
1〜0.5μm程度であり、透明基板11上にクロム等
金属をスパッタ或いは蒸着等により成膜し、パターニン
グして得られる。
【0026】工程(b) 透明基板11上に全面に感光性樹脂組成物からなるイン
ク受容層13を形成する。インク受容層13は、後述す
る工程において着色して着色部19を形成するための着
色媒体であり、光照射或いは光照射と熱処理によってイ
ンク受容能が変化する感光性樹脂組成物で形成し、次工
程においてパターン露光して混色防止のための非着色部
15を形成する。感光性としては、ネガ型、ポジ型のい
ずれでも良く、具体的には、アクリル系樹脂、エポキシ
系樹脂、シリコーン樹脂、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体或
いはその変性物、アミド系樹脂、フェノール系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂などが必要に応じて光開始剤(架橋
剤)と併せて用いられる。光開始剤としては、重クロム
酸塩、ビスアジド化合物、ラジカル系開始剤、カチオン
系開始剤、アニオン系開始剤等が使用可能であり、さら
には、これらの光開始剤を混合して、或いは他の増感剤
と組み合わせて使用することができる。さらに、オニウ
ム塩などの光酸発生剤を架橋剤として使用することも可
能である。本実施形態は、光照射によりインク受容性を
消失(或いは低減)する、ネガ型の樹脂組成物を用いた
例を示す。
【0027】上記感光性樹脂組成物は、スピンコート、
ロールコート、バーコート、スプレーコート、ディップ
コート等の方法により透明基板11上に塗布し、必要に
応じてプリベークしてインク受容層13とする。インク
受容層13の厚さは、通常0.3〜3.0μm程度であ
る。
【0028】工程(c) フォトマスク14を用いて、インク受容層13をパター
ン露光し、露光部分のインク受容性を消失(或いは低
減)せしめて非着色部15を形成する。非着色部15は
ブラックマトリクス12に重なる位置に形成され、特
に、ブラックマトリクス12の開口部境界における白抜
けを防止する観点から、ブラックマトリクス12の幅よ
りも非着色部15が狭くなるように形成することが好ま
しい。また、混色防止効果を高める上で、非着色部15
が撥インク性を発現するような成分をインク受容層13
に付与しておくことも好ましく適用される。
【0029】当該工程において露光されなかった領域は
被着色部16となる。また、露光によりインク受容性が
発現(或いは増加)するポジ型の樹脂組成物を用いた場
合には、逆のパターンで露光すればよい。
【0030】工程(d) インクジェットヘッド17より、所定の着色パターンに
沿って、所定の色のインク18を被着色部16に吐出
し、着色する。本発明においては、当該工程において、
前記したように、ノズルの1回の吐出量が一つの被着色
部16に吐出するインク量の10%以下の範囲におい
て、一つの被着色部16に吐出するインク液滴数を調整
して各ノズル間の吐出量差を補償する。
【0031】本発明において用いられるインクジェット
方式としては、エネルギー発生素子として電気熱変換体
を用いたバブルジェットタイプ、或いは、圧電素子を用
いたピエゾジェットタイプ等が使用可能であり、着色面
積及び着色パターンは任意に設定することができる。
【0032】また、本発明においてインク受容層13の
着色に用いられるインク18は、染料或いは顔料等着色
剤を含有し、吐出時に液状であるものであれば、いずれ
でも好ましく用いられる。
【0033】工程(e) 熱処理或いは光照射等必要な処理を施してインク受容層
全体を硬化させ、非着色部15と着色部19からなる着
色層を形成する。
【0034】工程(f) 必要に応じて着色層上に保護層20を形成し、本発明の
カラーフィルタを得る。保護層20は光硬化型、熱硬化
型、或いは熱・光併用硬化型の樹脂組成物層、或いは蒸
着、スパッタ等によって形成された無機膜等を用いるこ
とができる。いずれの場合もカラーフィルタとしての透
明性を有し、その後のITO形成工程、配向膜形成工程
等に耐えるものであれば使用することができる。
【0035】次に、図6に本発明のカラーフィルタの製
造方法の他の実施形態の工程を模式的に示す。本実施形
態は、前記したインクとして硬化型着色樹脂組成物を用
いて着色部を形成する形態である。図中、22はブラッ
クマトリクス、28はインク、29は着色部で、図5と
同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。図6の
(a)〜(d)はそれぞれ、下記工程(a)〜(d)に
対応する断面図である。
【0036】工程(a) 透明基板11上に、開口部を有する樹脂層を形成する。
該樹脂層は、インクを収納するための隔壁として作用す
る部材であり、本実施形態では該樹脂層を黒色樹脂で形
成し、隣接する着色部29間を遮光する遮光層を兼ねた
ブラックマトリクス22とした例を示す。このようなブ
ラックマトリクス22は、黒色顔料レジストを用い、一
般的なフォトリソグラフィによりパターニングして形成
することができる。また、ブラックマトリクス22に
は、後述するインクを吐出した際の混色を防止する上で
撥インク性を付与しておくのが好ましい。ブラックマト
リクス22の厚さは隔壁作用及び遮光作用を考慮すると
0.5μm以上が好ましい。
【0037】工程(b) ブラックマトリクス22の開口部を被着色部として、イ
ンクジェットヘッド17より、所定の着色パターンに沿
って、所定の色のインク28を吐出する。本発明におい
ては、当該工程において、前記したように、ノズルの1
回の吐出量が一つの被着色部に吐出するインク量の10
%以下の範囲において、一つの被着色部に吐出するイン
ク液滴数を調整して各ノズル間の吐出量差を補償する。
【0038】本発明において用いられるインク28は、
硬化型着色樹脂組成物であり、少なくとも染料或いは顔
料等着色剤と、熱処理或いは光照射等エネルギー付与に
より硬化する樹脂を含有している。例えば熱硬化型の樹
脂組成物としては、公知の樹脂と架橋剤の組み合わせが
使用でき、具体的には、メラミン樹脂、水酸基或いはカ
ルボキシル基含有ポリマーとメラミン、水酸基或いはカ
ルボキシル基含有ポリマーと多官能エポキシ化合物、水
酸基或いはカルボキシル基含有ポリマーと繊維素反応型
化合物、エポキシ樹脂とレゾール型樹脂、エポキシ樹脂
とアミン類、エポキシ樹脂とカルボン酸または酸無水
物、エポキシ化合物などが挙げられる。また、光硬化型
樹脂組成物としては、市販のネガ型レジストが好適に用
いられる。
【0039】また、上記硬化型インクには、種々の溶媒
を用いることができる。特に、インクジェット方式に用
いる場合の吐出性の面から、水及び水溶性有機溶剤の混
合溶媒が好ましく用いられる。
【0040】さらに、上記成分の他に必要に応じて所望
の特性を持たせるために、界面活性剤、消泡剤、防腐剤
等を用いることができ、さらに、市販の水溶性染料など
を添加することもできる。
【0041】また、上記した光或いは熱硬化型樹脂のう
ち、水或いは水溶性有機溶剤に溶解しないものでも安定
に吐出可能なものであれば、水や水溶性有機溶剤以外の
溶媒を用いてもかまわない。また、特に光により重合す
るタイプの硬化性化合物を用いる場合には、染料をモノ
マーに溶解した無溶剤タイプとすることもできる。
【0042】工程(c) 熱処理或いは光照射等必要な処理を施してインク28を
硬化させ、着色部29を形成する。
【0043】工程(d) 必要に応じて着色部29上に保護層20を形成し、本発
明のカラーフィルタを得る。
【0044】次に、図7に本発明の液晶素子の一実施形
態の断面模式図を示す。本実施形態は、図5の工程によ
り得られた本発明のカラーフィルタを用いて、TFT型
カラー液晶素子を構成した例である。図中、31は対向
基板、32は画素電極、33,35は配向膜、34は共
通電極、36は液晶であり、図5と同じ部材には同じ符
号を付して説明を省略する。
【0045】カラー液晶素子は、一般的にカラーフィル
タ側の基板11と対向基板31とを合わせ込み、液晶3
6を封入することにより形成される。液晶素子の一方の
基板31の内側に、TFT(不図示)と画素電極32が
マトリクス状に形成されている。また、カラーフィルタ
側の基板11の内側には、画素電極32に対向する位置
に、R、G、Bが配列するように、カラーフィルタの着
色部19が形成され、その上に透明な共通電極34が形
成される。ブラックマトリクス12は、通常カラーフィ
ルタ側に形成されるが、BMオンアレイタイプの液晶素
子等対向基板31側に形成される場合もある。さらに、
両基板の面内には配向膜33,35が形成されており、
液晶分子を一定方向に配列させている。これらの基板
は、スペーサー(不図示)を介して対向配置され、シー
ル材(不図示)によって貼り合わされ、その間隙に液晶
36が充填される。
【0046】上記液晶素子は、透過型の場合には、基板
31及び画素電極32を透明素材で形成し、それぞれの
基板の外側に偏光板を接着し、一般的に蛍光灯と散乱板
を組み合わせたバックライトを用い、液晶化合物をバッ
クライトの光の透過率を変化させる光シャッターとして
機能させることにより表示を行う。また、反射型の場合
には、基板31或いは画素電極32を反射機能を備えた
素材で形成するか、或いは、基板31上に反射層を設
け、透明基板11の外側に偏光板を設け、カラーフィル
タ側から入射した光を反射して表示を行う。
【0047】また、本発明の液晶素子においては、本発
明のカラーフィルタを用いて構成されていれば、他の部
材については従来の技術をそのまま用いることができる
ことは言うまでもない。
【0048】
【実施例】図5に示した工程に沿ってカラーフィルタを
作製した。
【0049】ガラス基板上に、厚さ0.5μmのCrを
成膜し、パターニングして88μm×265μmの開口
部を有するブラックマトリクスを形成した。さらにその
上に、アクリルアミド系樹脂とアクリレート系樹脂との
混合物からなるインク受容層を全面に形成し、ブラック
マトリクスより幅の細いフォトマスクを介してパターン
露光して露光領域をインク受容能のない非着色部とし
た。この被着色部にカラーフィルタ用染料を溶解した水
性インクを吐出して着色し、230℃で30分間加熱処
理して着色部を形成した。
【0050】上記着色工程においては、意図的にノズル
からの1回の吐出量を変化させ、一つの被着色部に投入
するインク滴数を調整し、その際にむらが認識されるか
どうかを調べた。
【0051】その結果、対角200mm以上の基板の場
合には、1回の吐出量が10%以下では全く色ムラが認
識されなかった。また、対角200mm以上の基板の場
合には、10%を超えると色ムラが認識され、2%を超
え10%以下では実質的に支障のない範囲となり、2%
以下では全く色ムラが認識されなかった。
【0052】次いで、上記と同様の工程で、12.1イ
ンチSVGAクラスの液晶素子用のカラーフィルタ(画
素サイズ:102.5μm×307.5μm)を、イン
クジェット記録装置に、5〜10plの吐出量のインク
ジェットヘッドを装着して作製した。用いたインクジェ
ットヘッドのノズルのインク吐出量を予め測定したとこ
ろ、平均吐出量が7.0plでノズル間の吐出量むらは
最大20%であった。そこで、一つの被着色部に必要な
インク量が400plとなるようにインク中の染料を約
5質量%に設定し、各ノズルについて、400plを吐
出量で除して四捨五入し、必要なインク滴数を求めた。
一つの被着色部に必要なインク滴数は、基準ノズルで5
7滴であり、一つの被着色部に吐出するインク量に対す
る1回の吐出量の割合は、最大吐出量のノズルで1.9
%であった。当該工程で得られたカラーフィルタは色ム
ラがなく、非常に良好なものであった。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズル毎に細かな吐出量制御を行わなくても、容易に色
ムラのないカラーフィルタを歩留まり良く製造すること
ができ、該カラーフィルタを用いてカラー表示特性に優
れた液晶素子をより安価に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットヘッドを用いたカラーフィルタ
の着色工程を示す平面模式図である。
【図2】インクジェットヘッドのノズルの吐出量分布を
示す平面模式図である。
【図3】インクジェットヘッドのノズルの吐出量分布を
補正する方法を示す平面模式図である。
【図4】デルタ配列のカラーフィルタの平面模式図であ
る。
【図5】本発明のカラーフィルタの製造方法の一実施形
態の工程を模式的示す図である。
【図6】本発明のカラーフィルタの製造方法の他の実施
形態の工程を模式的示す図である。
【図7】本発明の液晶素子の一実施形態の断面模式図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 被着色部 3,3R,3G,3B インクジェットヘッド 4,4a〜4c ノズル 5 インク滴 11 透明基板 12 ブラックマトリクス 13 インク受容層 14 フォトマスク 15 非着色部 16 被着色部 17 インクジェットヘッド 18 インク 19 着色部 20 保護層 22 ブラックマトリクス 28 インク 29 着色部 31 対向基板 32 画素電極 33,35 配向膜 34 共通電極 36 液晶

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に複数の着色部を有するカラ
    ーフィルタの製造方法であって、透明基板上を複数のノ
    ズルを備えたインクジェットヘッドで走査しながら、該
    透明基板上の複数の被着色部に同時にインク滴を吐出し
    て着色部を形成する工程を有し、該工程において、各ノ
    ズルの1回の吐出量が、一つの被着色部に吐出するイン
    ク量の10%以下の範囲において、一つの被着色部に吐
    出するインク滴数をノズル毎に調整することにより各ノ
    ズル間の吐出量差を補償することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 各ノズルの1回の吐出量が、一つの被着
    色部に吐出するインク量の2%以下である請求項1記載
    のカラーフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 透明基板が、対角寸法200mm以上で
    ある請求項2記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 透明基板上に感光性樹脂組成物からなる
    インク受容層を形成し、該インク受容層をパターン露光
    してインク受容能を有する被着色部と、該被着色部より
    もインク受容能の低い非着色部を形成し、該被着色部に
    インクジェットヘッドよりインクを吐出して着色し、着
    色部を形成する請求項1〜3のいずれかに記載のカラー
    フィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 透明基板上に開口部を有する樹脂層を形
    成し、該樹脂層の開口部を被着色部としてインクジェッ
    トヘッドより硬化型着色樹脂組成物からなるインクを吐
    出して硬化し、着色部を形成する請求項1〜3のいずれ
    かに記載のカラーフィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 透明基板上に複数の着色部を有し、請求
    項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタの製造方法
    によって製造されたことを特徴とするカラーフィルタ。
  7. 【請求項7】 一対の基板間に液晶を狭持してなり、一
    方の基板が請求項6に記載のカラーフィルタを用いて構
    成されていることを特徴とする液晶素子。
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