JP2001181415A - 易引裂性フィルム - Google Patents

易引裂性フィルム

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JP2001181415A
JP2001181415A JP37066699A JP37066699A JP2001181415A JP 2001181415 A JP2001181415 A JP 2001181415A JP 37066699 A JP37066699 A JP 37066699A JP 37066699 A JP37066699 A JP 37066699A JP 2001181415 A JP2001181415 A JP 2001181415A
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copolymer
ethylene
film
styrene
weight
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Tatsuma Kuroda
竜磨 黒田
Hiroaki Takahata
弘明 高畑
Yasuyuki Takagi
康行 高木
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂を主体とし直線引裂性に優れる新規な易引
裂性フィルムを提供すること。 【解決手段】スチレン系樹脂100重量部および溶解性
パラメータ(SP値)が8.45〜8.70であり分子
中に芳香族ビニル化合物から誘導される繰り返し単位を
含まないオレフィン系樹脂20〜700重量部を含有す
る樹脂組成物の層からなることを特徴とする易引裂性フ
ィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装材として有用
な易引裂性フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一方向に手で容易に引き裂くこと
ができるフィルムとして、一軸あるいは二軸延伸された
ポリオレフィンフィルムが知られている(例えば、特公
昭51−41154号公報参照)。しかし、延伸により
フィルムに易引裂性を付与する場合には延伸工程が必要
となって製造コストが高くなるだけでなく、達成される
易引裂性も十分ではない。更に、延伸された易引裂性フ
ィルムをヒートシールすると、フィルムが収縮して皺が
発生することがある。一方、特開平7−292171号
公報には、延伸を行なわずに得られた易引裂性フィルム
が開示されている。このフィルムは、ポリプロピレンな
どのオレフィン系重合体(A)とスチレン系重合体
(B)とを(A)/(B)=61/39〜98/2(重
量比)の割合で含み、(A)と(B)の総和100重量
部に対して、水素添加されたスチレン系モノマー/共役
ジエン系共重合体などの相溶化剤(C)を0.1〜30
重量部の割合で含む樹脂組成物からなるが、直線引裂性
に関して更なる改良が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明は、直線引裂性に優れる新規な易引裂性フィルムを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、スチレン系樹脂と特定のオレフィン系樹脂とから
なる樹脂組成物の層からなるフィルムが上記課題を解決
し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、スチレン系樹脂10
0重量部および溶解性パラメータ(SP値)が8.45
〜8.70であり分子中に芳香族ビニル化合物から誘導
される繰り返し単位を含まないオレフィン系樹脂20〜
700重量部を含有する樹脂組成物の層からなることを
特徴とする易引裂性フィルムである。かかる構成の易引
裂性フィルムは、直線引裂性に著しく優れる。
【0006】上記構成において、前記オレフィン系樹脂
を不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸エステル、不飽
和カルボン酸無水物及び飽和カルボン酸ビニルからなる
群から選ばれるビニル基含有モノマーから誘導される繰
り返し単位とエチレンから誘導される繰り返し単位とか
らなる(エチレン系)共重合体とすることができる。こ
の構成によれば、これら特定のエチレン系重合体はスチ
レン系樹脂との相溶性に優れるためスチレン系樹脂とエ
チレン系共重合体とを混合した際に良好な分散状態が形
成される。そのため必ずしも相溶化剤を用いなくともフ
ィルムの強度が向上し、加工適性にも優れ、易引裂性フ
ィルムとしての性能(直線引裂性)が著しく改善され
る。
【0007】また、上記構成において前記樹脂組成物
は、0.5〜20重量%の水素添加されたスチレン/共
役ジエン共重合体を含有することができる。この構成に
よれば、易引裂性フィルムは凝集力に特に優れたものと
なる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の易引裂性フィルムは、ス
チレン系樹脂100重量部および溶解性パラメータ(S
P値)が8.45〜8.70であり分子中に芳香族ビニ
ル化合物から誘導される繰り返し単位を含まないオレフ
ィン系樹脂20〜700重量部を含有する樹脂組成物の
層からなることを特徴とする。
【0009】前記スチレン系樹脂は、スチレンから誘導
される繰り返し単位から主に構成された重合体であり、
その具体例としては、スチレン重合体(汎用ポリスチレ
ン:General Purpose Poly St
yrene<GPPS>)、ゴム変性ポリスチレン(耐
衝撃性ポリスチレン:Hi Impact PolyS
tyrene:HIPS)、スチレン/アクリル酸共重
合体、スチレン/メタクリル酸共重合体、スチレン/ア
クリル酸エステル共重合体、スチレン/メタクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン/アクリロ二トリル共重合
体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、ゴム変性スチ
レン/アクリロ二トリル共重合体などが挙げられる。本
発明の易引裂性フィルムにおけるスチレン系樹脂は、上
記から選ばれる一種類であっても二種類以上の組合せで
あっても良い。上記のゴム変性ポリスチレン(HIP
S)とはポリブタジエンなどからなる軟質成分粒子の存
在下でスチレン単量体を重合して得られるものであり、
一般に軟質成分粒子を5〜25重量部含有するものであ
る。本発明においては、易引裂性の観点からスチレン重
合体とゴム変性ポリスチレン、あるいはそれらの混合物
が好ましい。さらに、易引裂性と直線引裂性を考慮する
と、特にスチレン重合体が好ましい。
【0010】本発明の易引裂性フィルムを構成する前記
樹脂組成物は、溶解性パラメータ(SP値)が8.45
〜8.70であり分子中に芳香族ビニル化合物から誘導
される繰り返し単位を含まないオレフィン系樹脂を含有
する。以下、「芳香族ビニル化合物から誘導される繰り
返し単位」を「芳香族ビニル単位」と称する。かかるオ
レフィン系樹脂が前記スチレン系樹脂と共存することに
より、本発明の易引裂性フィルムは、フィルムとして良
好な強度を保ちつつ、易引裂性、及び直線引裂性に優れ
たものとなる。
【0011】本発明における溶解性パラメータ(SP
値)とは、Smallによって提案された下記の式
(1)によって定義される値である。SP値の詳細につ
いては、“ジャーナル・オブ・アプライド・ケミストリ
ー(Journal of Applied Chem
istry)、3巻、71〜80頁(1953年)”に
詳しく記載されている。 SP値=ΣFi/V=ρ・ΣFi/M (1) 式(1)において、Fiは分子を構成する原子又は原子
団、結合型など構成グループのモル吸引力、Vはモル容
積、ρは密度をそれぞれ示す。Mは分子量を示し、高分
子の場合は繰り返し単位(つまりモノマー単位)の分子
量を示す。Fiの値は、上記2つの文献に記載されてい
るSmallの値を用いる。共重合体のρ、ΣFiおよ
びMについては、共重合体を構成するモノマー単位の各
単独重合体のρ、ΣFiまたはMの数値にモノマー単位
のモル分率を乗じたものの和を算出して用いる。
【0012】SP値が8.45〜8.70であり分子中
に芳香族ビニル単位を含まないオレフィン系樹脂の好ま
しい例としては、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸
エステル、不飽和カルボン酸無水物及び飽和カルボン酸
ビニルの中から選ばれるビニル基含有モノマーから誘導
される繰り返し単位とエチレンから誘導される繰り返し
単位とからなるエチレン系共重合体が挙げられる。以
下、「ビニル基含有モノマーから誘導される繰り返し単
位」を「ビニルモノマー単位」と称し、「エチレンから
誘導される繰り返し単位」を「エチレン単位」と称す
る。エチレン系共重合体のSP値が上述の範囲外にある
場合は、スチレン系樹脂との相溶性に劣るため、引裂時
に、引裂方向に対して左右にゆらぎ、曲線的に裂けてし
まうなど不具合を生じる場合があり好ましくない。
【0013】かかるエチレン系共重合体の具体例として
は、エチレン/不飽和カルボン酸共重合体、エチレン/
不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン/不飽和
カルボン酸無水物共重合体、エチレン/飽和カルボン酸
ビニル共重合体、エチレン/不飽和カルボン酸エステル
/飽和カルボン酸ビニル3元共重合体、エチレン単位と
2種類以上の不飽和カルボン酸エステル単位とからなる
共重合体などが挙げられる。
【0014】不飽和カルボン酸としては、アクリル酸や
メタクリル酸などが挙げられる。不飽和カルボン酸エス
テルとしては、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジルなどが
挙げられる。不飽和カルボン酸無水物としては、例えば
無水マレイン酸などが挙げられる。
【0015】上記エチレン系共重合体の好ましい具体例
としては、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/
メタクリル酸共重合体、エチレン/アクリル酸メチル共
重合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレ
ン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/メタクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、
エチレン/アクリル酸メチル/メタクリル酸グリシジル
共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル/メタクリル
酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸ビニル/メタク
リル酸グリシジル共重合体、エチレン/無水マレイン酸
共重合体などが挙げられる。
【0016】上記エチレン系共重合体の上記ビニルモノ
マー単位とエチレン単位との割合は、SP値が8.45
〜8.70となるように設定することができるが、ビニ
ルモノマー単位の含有量は5〜60重量%が好ましい。
また、エチレン系共重合体は、ランダム共重合体、ブロ
ック共重合体、交互共重合体のいずれであってもよい。
【0017】エチレン系共重合体の中でもエチレン/メ
タクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸メチ
ル共重合体およびエチレン/酢酸ビニル共重合体が上記
したフィルムの直線引裂性の観点で好ましい。特に、メ
タクリル酸メチル単位、あるいはアクリル酸メチル単位
の含有量が15〜50重量%のエチレン/メタクリル酸
メチル共重合体あるいはエチレン/アクリル酸メチル共
重合体が好ましく、中でもメタクリル酸メチル単位ある
いはアクリル酸メチル単位の含有量が20〜45重量%
であるエチレン/メタクリル酸メチル共重合体あるいは
エチレン/アクリル酸メチル共重合体が、易引裂性フィ
ルムとしてさらに直線引裂性が優れる点で特に好まし
い。
【0018】上記オレフィン系樹脂の代わりに分子中に
芳香族ビニル化合物から誘導される繰り返し単位を含有
するオレフィン系樹脂を用いると、フィルムの直線引裂
性は不十分となる。芳香族ビニル化合物としては、スチ
レン、α−メチルスチレンなどのα−位がアルキル基で
置換されたスチレン、p−メチルスチレンなどの芳香環
がアルキル基で置換されたスチレンなどが挙げられる。
【0019】直線引裂性の観点から、本発明の易引裂性
フィルムを構成する樹脂組成物中のSP値8.45〜
8.70のオレフィン系樹脂の含有量は、スチレン系樹
脂100重量部に対して20〜700重量部であり、好
ましくは50〜500重量部である。
【0020】本発明の易引裂性フィルムを構成する前記
樹脂組成物は、フィルムの易引裂性、特に直線引裂性が
著しく損なわれない限り、上記スチレン系樹脂およびオ
レフィン系樹脂以外の樹脂を含有することができる。例
えば、前記樹脂組成物中のSP値が8.45〜8.70
である特定のオレフィン系樹脂は一般に柔らかいため、
このオレフィン系樹脂をスチレン系樹脂100重量部に
対して50〜700重量部用いると、本発明の易引裂性
フィルムを包装用フィルムとして用いるときの直線引裂
性は良好であるが、いわゆるフィルムの「腰」が弱くな
り、包装用機械などで用いにくくなる場合を生じること
がある。これを改良するために上記オレフィン系樹脂以
外のオレフィン系樹脂を含有することができる。この場
合、追加配合するオレフィン系樹脂の量は、易引裂性フ
ィルムの直線引裂性の観点からスチレン系樹脂100重
量部あたり20〜700重量部であることが好ましい。
かかる追加的オレフィン系樹脂のがこの範囲内であるこ
とは、直線引裂性と易引裂性の観点で好ましい。 かか
る追加的オレフィン系樹脂としては、エチレン系樹脂や
プロピレン系樹脂が挙げられる。より具体例には、低密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレ
ン、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/ヘキセ
ン−1共重合体等のエチレン/α−オレフィン共重合
体、ポリプロピレン、プロピレン/α−オレフィンブロ
ック共重合体、プロピレン/α−オレフィンランダム共
重合体などのプロピレン系重合体、及びそれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
【0021】上記の中でもエチレン系樹脂としては、温
度190℃、荷重2.16kgの条件にてJIS K7
210に準拠して測定されるメルトフローレート(MF
R)が0.2〜10g/10分の、ポリエチレン、エチ
レン/α−オレフィン共重合体またはそれらの混合物が
好ましい。MFRが上記の範囲内にあるとスチレン系樹
脂とMFRが近く、フィルムにしたときの易引裂性、直
線引裂性の点で良好となる。また、密度は、0.918
以上であると、上記したフィルムの腰の改良効果が高
く、好ましい。エチレン/α−オレフィン共重合体のα
−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン−
1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン
−1、オクテン−1、デセン−1等の炭素数3〜10の
α−オレフィンが挙げられる。また、プロピレン系樹脂
としては、温度230℃、荷重2.16kgの条件にて
JIS K7210に準拠して測定されるMFRが0.
2〜10g/10分の、ポリプロピレン、プロピレン/
α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン/α−オ
レフィンランダム共重合体またはそれらの混合物が好ま
しい。MFRが上記の範囲内にあると、スチレン系樹脂
とMFRが近く、易引裂性フィルムとしたときの易引裂
性および直線引裂性が良好となる。プロピレン/α−オ
レフィンブロック共重合体、プロピレン/α−オレフィ
ンランダム共重合体のα−オレフィンとしては、例えば
エチレン、ブテン−1等が挙げられる。
【0022】本発明の易引裂性フィルムを構成する前記
樹脂組成物は、該フィルムに求められる性能に応じて、
滑剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、酸化防止剤、
熱安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、抗菌剤、防曇剤、可
塑剤などを含有してもよい。
【0023】また、上記樹脂組成物は、水素添加された
スチレン/共役ジエン共重合体を含有することができ、
これによりフィルムの凝集力がさらに向上する。かかる
水素添加されたスチレン/共役ジエン共重合体の含有量
は、樹脂組成物の全重量の0.5〜20重量部が好まし
く、2〜10重量部がより好ましい。その好ましい例と
しては、スチレン単位の含有量が30〜80重量部であ
るスチレン/イソプレンブロック共重合体ゴムの水素添
加物およびスチレン/ブタジエンブロック共重合体ゴム
の水素添加物が挙げられ、特にスチレン/ブタジエンブ
ロック共重合体ゴムの水素添加物が直線引裂性の観点で
好ましい。
【0024】本発明の易引裂性フィルムは、前記樹脂組
成物からなる単層フィルムであってもよいし、フィルム
の易引裂性と特に直線引裂性が著しく阻害されない限
り、従来の包装材において設けられているような前記樹
脂組成物の層以外の層(例えばシーラント層、耐熱保護
層、ガスバリア層、印刷層、接着剤層など)を有するこ
とができる。前記樹脂組成物の層以外の層は、樹脂、
紙、金属箔などからなる層であっても良い。シーラント
層としては、例えばポリエチレン系樹脂からなる層や易
剥離性樹脂層などが適用される。また、耐熱保護層とし
ては、市販のポリアミド系、ポリエステル系、ポリプロ
ピレン系樹脂などの延伸フィルムを適用することができ
る。ガスバリア層としては、コーティング法により形成
した各種材料からなるガスバリア層が適用される。
【0025】本発明の易引裂性フィルムの厚みは特に限
定されないが、通常は20〜200μm程度に設定され
る。
【0026】本発明の易引裂性フィルムは、インフレー
ション成形法やTダイキャスト成形により製造すること
ができる。二層以上の層を有するフィルムの場合には、
共押出インフレーション成形法、共押出Tダイキャスト
成形法などにより製造することがでる。また、別々に公
知の方法により作製したフィルムをドライラミネーショ
ンなど公知のラミネート技術を用いて積層して製造する
こともできる。また、これらの方法を組み合わせて製造
することもできる。印刷層を設ける場合には、グラビア
印刷など公知の方法で形成することができる。ガスバリ
ア層を設ける場合には、上記のようにコーティング法に
より形成することができる。
【0027】本発明の易引裂性フィルムは、種々の包装
材として用いることができる。例えば本発明の引裂性フ
ィルムは、三方シール袋、四方シール袋、スタンディン
グパウチなどの袋状容器に加工することができる。ま
た、本発明の易引裂性フィルムは、プラスチック、紙、
金属、ガラスなどからなるカップ状、箱状などの容器用
の蓋材として使用することができる。かかる蓋材は、本
発明の易引裂性フィルムを所望の形状に裁断することに
より製造することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、直線引裂性に優れる易
引裂性フィルムが提供される。該易引裂性フィルムは包
装材として有用である。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。フィ
ルムの評価方法は次のとおりである。 (1)引裂強度 フィルムの流れ方向(MD)と該MDに対して垂直の方
向(TD)について、ASTM D1922―67(エ
レメンドルフ試験法)に従ってフィルムの引裂強度を求
めた。この値が、MD、TDともに20kg/cm以下
であることが好ましい。 (2)直線引裂性 フィルムの一辺に40mmの間隔をあけて互いに平行な
二つの切り込みを入れた。その切り込みの中央部を手で
持って長さ200mmにわたってフィルムを引き裂い
た。前記辺から引裂方向に200mm隔たった線上での
引き裂かれたフィルムの幅L(mm)を測定し、40−
L(mm)の値を求めた。フィルムの流れ方向(MD)
および該MDに対して垂直の方向(TD)を引裂方向と
して試験を行った。40−Lの値がMD、TDともに−
4以上、4以下であればフィルムは直線引裂性に優れ、
−4よりも小さいか4よりも大きいと直線引裂性に劣
る。
【0030】実施例1 Tダイキャスト成形機を用い、40重量部のスチレン重
合体(商品名:日本ポリスチG590;日本ポリスチレ
ン(株)製;以下、GPPSと略記する)、35重量部
のエチレン/メタクリル酸メチル(商品名:アクリフト
WM403;住友化学工業(株);SP値=8.50;
以下、EMMAと略記する)、および35重量部の低密
度ポリエチレン(商品名: スミカセンL211;住友
化学工業(株);MFR(190℃、荷重:2.16k
g)=2g/10分:SP値=8.78;以下、LDP
Eと略記する)を230℃で混練し、ダイス温度230
℃で押し出して、厚さ100μmのフィルムを作製し
た。結果を表1に示す。
【0031】実施例2 Tダイキャスト成形機を用い、30重量部のGPPS、
35重量部のEMMA、35重量部のLDPE、および
10重量部のスチレン/ブタジエンブロック共重合体ゴ
ムの水素添加物:SEBS(商品名:セプトン800
7;クラレ(株)製)を230℃で混練し、ダイス温度
230℃で押出して、厚さ100μmのフィルムを作製
した。結果を表1に示す。
【0032】比較例1 Tダイキャスト成形機を用い、30重量部のGPPS、
35重量部のLDPE、および10重量部のスチレン/
イソプレンブロック共重合体ゴムの水素添加物:SEP
S(商品名:セプトン2104;クラレ(株))を23
0℃で混練し、ダイス温度230℃で押出して、厚さ1
00μmのフィルムを作製した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 53/02 C08L 53/02 // B32B 27/30 B32B 27/30 B (72)発明者 高木 康行 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 3E086 AC16 AD01 AD23 BA02 BA04 BA15 BB51 BB90 4F071 AA12X AA15X AA22 AA28X AA32X AA33X AA36X AA75 AF05 AF16 AH04 BB06 BC01 4F100 AK03A AK12A AK12J AK28A AK28J AK68A AL01A AL05A BA01 GB15 JB08A JK03 YY00A 4J002 BB06W BB07W BB08W BB09W BC03X BC04X BC06X BC07X BF03X BG01X BG04X BG05X BH01X BN14X BP013 BP03X CD19W GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチレン系樹脂100重量部および溶解性
    パラメータ(SP値)が8.45〜8.70であり分子
    中に芳香族ビニル化合物から誘導される繰り返し単位を
    含まないオレフィン系樹脂20〜700重量部を含有す
    る樹脂組成物の層からなることを特徴とする易引裂性フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】前記オレフィン系樹脂が、不飽和カルボン
    酸、不飽和カルボン酸エステル、不飽和カルボン酸無水
    物及び酢酸ビニルからなる群から選ばれるビニル基含有
    モノマーから誘導される繰り返し単位とエチレンから誘
    導される繰り返し単位とからなるエチレン系共重合体で
    ある請求項1に記載の易引裂性フィルム。
  3. 【請求項3】前記樹脂組成物が0.5〜20重量%の水
    素添加されたスチレン/共役ジエン共重合体を含有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の易引裂性フ
    ィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001179904A (ja) * 1999-12-27 2001-07-03 Sumitomo Chem Co Ltd 易引裂性フィルム
JP2001354814A (ja) * 2000-06-16 2001-12-25 Chisso Corp プロピレン系樹脂シート

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