JP2001179355A - 打ち抜き加工装置 - Google Patents

打ち抜き加工装置

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JP2001179355A
JP2001179355A JP36289099A JP36289099A JP2001179355A JP 2001179355 A JP2001179355 A JP 2001179355A JP 36289099 A JP36289099 A JP 36289099A JP 36289099 A JP36289099 A JP 36289099A JP 2001179355 A JP2001179355 A JP 2001179355A
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JP
Japan
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workpiece
heating furnace
heating
contact
punching
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JP36289099A
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English (en)
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Hiroyuki Yamamoto
博之 山本
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工材が加熱装置に接触することを防止す
る。 【解決手段】 連続する板状の被加工材11を加熱する
加熱炉17を備えた加熱装置14と、前記被加工材11
を打ち抜き加工するプレス装置18が設けられ、前記被
加工材11の上下運動に連動して前記加熱炉17を上下
させる加熱炉昇降手段7が設けられていることを特徴と
する打ち抜き加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は打ち抜き加工装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】板状材料を所要形状に打ち抜いて製品あ
るいは半製品を製造する打ち抜き加工は、連続して製品
を製造することができる製造方法である。
【0003】従来技術1として、特開平9−27492
6号公報には、鍛造により円板状の薄板素材を成形し、
この薄板素材をファインブランキング法で打ち抜き加工
することによって、歯車を製造する方法が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ファインブランキング
法は、打ち抜き加工前に被加工材を加熱して行うことが
望ましい。従来技術1では、素材の材質によっては熱間
又は温間により加工する場合がある、と記述されてい
る。
【0005】しかしながら、従来技術1は、具体的にど
のように熱間又は温間により加工するかは開示していな
い。本発明者は、特願平10−204142号公報で、
被加工材を加熱後、連続的に打ち抜き加工する打ち抜き
加工方法を発明した。しかし、打ち抜き加工時に被加工
材が上下動するため、被加工材が加熱炉に接触する問題
点がある。
【0006】本発明は上記課題を解決したもので、被加
工材が加熱炉に接触することを防止できる打ち抜き加工
装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
(以下、第1の技術的手段と称する。)は、連続する板
状の被加工材を加熱する加熱炉を備えた加熱装置と、前
記被加工材を打ち抜き加工するプレス装置が設けられ、
前記被加工材の上下運動に連動して前記加熱炉を上下さ
せる加熱炉昇降手段が設けられていることを特徴とする
打ち抜き加工装置である。
【0008】上記第1の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0009】すなわち、加熱炉昇降手段により被加工材
の上下運動に連動して加熱炉を上下させることができる
ので、被加工材が加熱炉に接触することを防止でき、加
熱炉が変形したり、ショートするのを防止できる。
【0010】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技
術的手段と称する。)は、前記加熱炉昇降手段が、前記
プレス装置の下型が前記被加工材に当接したのち、前記
プレス装置の下ラムに連動して前記加熱炉を上下させる
よう構成されていることを特徴とする請求項1記載の打
ち抜き加工装置である。
【0011】上記第2の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0012】すなわち、加熱炉昇降手段がプレス装置の
下ラムに連動して昇降すると同時に、被加工材の上下運
動に連動して加熱炉を昇降できるので、プレス装置の1
サイクル内動作が等速でなくても、プレス装置と被加工
材の動作タイミングがずれていても、加熱炉と被加工材
を同調して昇降できる。また、プレス装置の1サイクル
動作の速度が変わっても、調整なしに加熱炉と被加工材
を同調して昇降できる。
【0013】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段(以下、第3の技
術的手段と称する。)は、前記加熱炉昇降手段が前記プ
レス装置の下ラムに立設された昇降部材であり、該昇降
部材は、前記加熱炉、該加熱炉に連結された部材のいず
れかに設けられた当接部と当接可能であり、前記昇降部
材が前記当接部に当接していないときの、前記昇降部材
と前記当接部の間隔が、前記プレス装置の下型上面と前
記被加工材の間隔に等しいことを特徴とする請求項2記
載の打ち抜き加工装置である。
【0014】上記第3の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0015】すなわち、昇降部材が当接部に当接してい
ないときの、昇降部材と当接部の間隔が、プレス装置の
下型上面と被加工材の間隔に等しいので、簡単な構造で
加熱炉を被加工材に連動して確実に昇降でき、小型で低
コストの加熱炉昇降手段を提供できる。
【0016】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項4において講じた技術的手段(以下、第4の技
術的手段と称する。)は、前記加熱炉より被加工材供給
側に、前記加熱炉に前記被加工材が接触することを防止
する加熱炉接触防止手段が設けられていることを特徴と
する請求項1記載の打ち抜き加工装置である。
【0017】上記第4の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0018】すなわち、加熱炉接触防止手段により、加
熱炉より被加工材供給側の被加工材が加熱炉に接触する
ことを防止できるので、加熱炉が変形したり、ショート
するのを防止できる。また、加熱炉昇降手段と加熱炉接
触防止手段が協動して加熱炉中の被加工材を水平に保つ
ことができるので、加熱コイル部17中の被加工材11
が通過する空間を小さくできるため、効率的に加熱で
き、加熱コイル部17の小型化もできる。
【0019】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項5において講じた技術的手段(以下、第5の技
術的手段と称する。)は、前記加熱炉接触防止手段が前
記プレス装置の下ラムに立設された接触防止部材であ
り、該接触防止部材が前記被加工材と当接していないと
きの、前記接触防止部材と前記被加工材の間隔が、前記
プレス装置の下型上面と前記被加工材の間隔に等しいこ
とを特徴とする請求項4記載の打ち抜き加工装置であ
る。
【0020】上記第5の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0021】すなわち、接触防止部材が被加工材と当接
していないときの、接触防止部材と被加工材の間隔が、
プレス装置の下型上面と被加工材の間隔に等しいので、
簡単な構造で被加工材が加熱炉に接触することを防止で
き、小型で低コストの加熱炉接触防止手段を提供でき
る。
【0022】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項6において講じた技術的手段(以下、第6の技
術的手段と称する。)は、前記被加工材の打ち抜き加工
時に、該被加工材が跳ね上がることを防止する跳ね上が
り防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1
記載の打ち抜き加工装置である。
【0023】上記第6の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0024】すなわち、跳ね上がり防止手段により被加
工材が跳ね上がるのを防止できるので、被加工材が加熱
炉に接触することを防止でき、加熱炉が変形したり、シ
ョートするのを防止できる。
【0025】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項7において講じた技術的手段(以下、第7の技
術的手段と称する。)は、前記跳ね上がり防止手段が、
昇降自在の被加工材当接部を備え、前記プレス装置の上
ラムに垂設された跳ね上がり防止部材であり、前記接触
防止部材とで前記被加工材を挟持可能であることを特徴
とする請求項6記載の打ち抜き加工装置である。
【0026】上記第7の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0027】すなわち、打ち抜き加工時に跳ね上がり防
止部材と前記接触防止部材で被加工材を挟持できるの
で、簡単な構造で被加工材の跳ね上がりを防止できる。
【0028】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項8において講じた技術的手段(以下、第8の技
術的手段と称する。)は、前記加熱装置が、高周波加熱
装置であることを特徴とする請求項1記載の打ち抜き加
工装置である。
【0029】上記第8の技術的手段による効果は、以下
のようである。
【0030】すなわち、。高周波加熱装置は急速に加熱
できるので、連続する被加工材の送り速度を早くでき、
生産性が向上する。また、高周波加熱装置は、加熱炉が
コイル形状で形成されているので、被加工材の断面形状
に合わせて自在に設計でき、かつ小型化できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面に基づいて説明する。図1は、実施例のファインブ
ランキングプレス工程の動作を説明する説明図である。
ファインブランキングプレスは精密打ち抜き加工する加
工方法で、本工程は連続する被加工材を順送プレス加工
する工程である。本実施例は、自動車用のオートマチッ
クトランスミッションのポールパーキングロックを製造
する工程であるが、特に、この製品の製造に限定され
ず、シートリクライニングギア、フランジブレーキなど
様々な製品を製造できる。
【0032】被加工材11は連続する板状の金属鋼板
で、アンコイラ12に巻かれた状態でセットされてい
る。アンコイラ12にセットされた被加工材11をレベ
ルフィーダ13に通すことによって、アンコイラ12に
セットされたさいの被加工材11の巻きぐせがとられ
る。レベルフィーダ13を通過した被加工材11は、打
ち抜き加工するプレス装置18に供給される。
【0033】プレス装置18にはファインブランキング
加工のプレス型19がセットされている。プレス装置1
8には高周波加熱装置14が付属している。高周波加熱
装置14は、電源部15、電源部15からの電流を発振
する発振部16、発振部16より出力される高周波電流
により、被加工材を加熱する加熱炉である加熱コイル部
17から構成されている。加熱コイル部17は、プレス
型19が設置されているプレス装置18のフレーム18
a内の、プレス型19より被加工材11供給側に設けら
れている。電源部15と発振部16はフレーム18aの
外部に設けられ、発振部16と加熱コイル部17は高圧
出力リード線21で連結されている。
【0034】プレス装置18に供給された被加工材11
は、加熱コイル部17の中を通過する。このとき加熱コ
イル部17に高周波電流を流すと、電磁誘導作用により
被加工材11が急速に加熱され、被加工材11は約5秒
ほどで常温から温間加工温度(約600〜700℃)に
達する。加熱された被加工材11は、ただちにプレス型
19内に送られる。
【0035】なお、被加工材11は定尺に切断されたシ
ート材の金属鋼板でもかまわない。また本実施例では加
熱装置として高周波加熱装置を使用したが、特に限定さ
れず、連続する被加工材を加熱できる加熱装置であれば
何でもよい。高周波加熱装置は急速に加熱できるので、
連続する被加工材の送り速度を早くでき、生産性が向上
する。しかも、高周波加熱装置は、加熱炉がコイルで形
成されているので、被加工材の断面形状に合わせて自在
に設計でき、かつ小型化できる。
【0036】図2は、本実施例のプレス装置の動作を説
明する説明図であり、部分断面図で示している。プレス
装置18には、上ラム1bと下ラム1cが設けられてい
る。プレス型19は、プレス上型2とプレス下型3で構
成され、プレス上型2は上ラム1bに固定され、プレス
下型3は下ラム1cに固定されている。
【0037】プレス上型2には、パンチ2bと、パンチ
のガイドとなるストリッパ2cと、被加工材11をガイ
ドする被加工材ガイド2aおよびプレス上型2を上ラム
1bに固定するためのアッパーホルダー2dが設けられ
ている。パンチ2bはアッパーホルダー2dに固定され
ている。ストリッパ2cは、パンチ2bと摺動可能に、
図示しないストリッパーボルトでアッパーホルダー2d
と連結されている。被加工材ガイド2aはストリッパ2
cの端部に固定され、被加工材11を保持している。
【0038】プレス下型3には、ダイス3bと、打ち抜
き終了後に打ち抜かれた製品をダイス3bから押し出す
ノックアウト3aおよびプレス下型3を下ラム1cに固
定するためのロアーホルダー3cが設けられている。ダ
イス3bはロアーホルダー3cに固定されている。ノッ
クアウト3aは、ダイス3bと摺動可能に、図示しない
ノックアウト部材に連結されている。
【0039】プレス型19の被加工材11供給側に加熱
コイル部17が設けられている。加熱コイル部17は、
筒状の銅コイルで形成されており、被加工材11に比べ
て強度がなく変形しやすい。また、被加工材との間隔を
小さくするほど加熱効率が良いので、加熱効率を良くす
るため銅コイルは被覆されていない。このため被加工材
11が接触するとショートする。
【0040】加熱コイル部17は、フレーム18aの外
部に設けられている出力トランス部8と銅製のコイルリ
ード4で連結されている。このコイルリード4は、高周
波電流を加熱コイル部17に導くとともに、加熱コイル
部17を保持するもので、剛性を有している。出力トラ
ンス部8は、フレーム18aに固定されているL字型の
出力トランス部保持アングル9に摺動可能に保持されて
いる。
【0041】加熱炉接触防止手段である加熱コイル下部
接触防止スタンド(接触防止部材)5が下ラム1cに立
設されている。この加熱コイル下部接触防止スタンド5
は加熱コイル部17より被加工材11供給側でかつ被加
工材11の下方に設けられている。加熱コイル下部接触
防止スタンド5が被加工材11と当接していないとき
の、加熱コイル下部接触防止スタンド5と被加工材11
の間隔は、下型3の上面と被加工材11の間隔に等しい
ように構成されている。ここで、二つの間隔が等しいと
いうのは、完全に一致する以外に、加熱コイル部17の
内部における被加工材とのコイルの距離に応じて一定程
度の違いは許容される。
【0042】なお、加熱コイル下部接触防止スタンド5
と被加工材11の間隔とは、下部接触防止スタンド5の
上面と被加工材11の下面の間の距離である。一方、下
型3の上面と被加工材11の間隔とは、下型3のダイス
3bの上面と被加工材11の下面の間の距離である。
【0043】跳ね上がり防止手段である加熱コイル上部
接触防止スタンド(跳ね上がり防止部材)6が上ラム1
bに垂設されている。この加熱コイル上部接触防止スタ
ンド6は加熱コイル部17より被加工材11供給側でか
つ被加工材11の上方に、被加工材11を挟んで加熱コ
イル下部接触防止スタンド5と対面するように設けられ
ている。すなわち加熱コイル上部接触防止スタンド6
は、加熱コイル下部接触防止スタンド5とで被加工材1
1を挟持可能に設けられている。
【0044】図3は加熱コイル上部接触防止スタンド6
の断面図である。加熱コイル上部接触防止スタンド6は
基部6aと、その下方に設けられ、被加工材11と当接
可能な被加工材当接部6bから構成されている。この被
加工材当接部6bは昇降自在であり、基部6aの内部に
設けられたスプリング6cで被加工材11方向に付勢さ
れている。スプリング6cはスクリュープラグ6dで押
さえられている。基部6aはボルト6eにより上ラム1
bと連結されている。
【0045】加熱コイル下部接触防止スタンド5より被
加工材11供給側の下ラム1cに出力トランス部8を昇
降させることができる加熱炉昇降手段である昇降Lアン
グル(昇降部材)7が立設されている。昇降Lアングル
7の腕部7aは、フレーム18aの外部まで伸びてお
り、出力トランス部8の下部に設けられた当接部8aと
当接可能になっている。この当接部8aには誘導加熱を
受けないベーク材が使用されている。
【0046】昇降Lアングル7は、出力トランス部8、
コイルリード4を介して加熱コイル部17を上下させる
加熱炉昇降手段である。昇降Lアングル7が当接部8a
に当接していないときの、昇降Lアングル7と当接部8
aの間隔は、下型3の上面と被加工材11の間隔に等し
いように構成されている。ここで、二つの間隔が等しい
というのは、完全に一致する以外に、加熱コイル部17
の内部における被加工材とのコイルの距離に応じて一定
程度の違いは許容される。
【0047】なお、昇降Lアングル7と当接部8aの間
隔とは、昇降Lアングル7の腕部7aの上面と当接部8
aの下面の間の距離である。一方、下型3の上面と被加
工材11の間隔とは、下型3のダイス3bの上面と被加
工材11の下面の間の距離である。また本実施例では昇
降Lアングル7は、加熱コイル部17に連結された部材
である出力トランス部8の当接部と当接可能に構成され
ているが、加熱コイル部17自身に設けられた当接部と
当接可能に構成してもよい。
【0048】図2(a)は、下ラムが下死点にいるプレ
ス動作前の原位置の状態を示す説明図である。図2
(b)は、ダイスが被加工材に接触した瞬間の状態を示
す説明図である。図2(c)は、下ラムが上昇を完了し
た上死点位置にいる状態を示す説明図である。図2
(d)は、下ラムが下降して、加熱コイル上部接触防止
スタンドが被加工材から離れる瞬間の状態を示す説明図
である。
【0049】打ち抜き加工の動作状態を説明する。図2
(a)の状態から、下ラム1cが上昇を開始し、ダイス
3bが被加工材11に接触し、図2(b)の状態にな
る。加熱コイル下部接触防止スタンド5が被加工材11
と当接していないときの、加熱コイル下部接触防止スタ
ンド5と被加工材11の間隔は、下型3の上面と被加工
材11の間隔に等しいので、ダイス3bが被加工材11
に接触した瞬間に、加熱コイル下部接触防止スタンド5
が被加工材11に接触する。同時に、昇降Lアングル7
が当接部8aに当接していないときの、昇降Lアングル
7と当接部8aの間隔は、下型3の上面と被加工材11
の間隔に等しいので、ダイス3bが被加工材11に接触
した瞬間に、昇降Lアングル7の腕部7aが出力トラン
ス部8の当接部8aに接触する。
【0050】さらに下ラム1cが上昇し、被加工材11
がダイス3bで持ち上げられる形で、上方に動く。この
持ち上げる距離と同じ距離だけ、下ラム1cに立設され
ている加熱コイル下部接触防止スタンド5が被加工材1
1を持ち上げ、かつ下ラム1cに立設されている昇降L
アングル7の腕部7aが出力トランス部8を持ち上げる
ことにより、コイルリード4を介して加熱コイル部17
を持ち上げる。コイルリード4は、出力トランス部8と
加熱コイル部17の位置関係が変化しない程度の剛性を
有している。これにより、被加工材11が加熱コイル部
17の加熱コイルに接触することを防止でき、加熱コイ
ルが変形したり、ショートすることを防止できる。
【0051】被加工材11の加熱コイル部17との接触
防止は、昇降Lアングル7によって加熱コイル部17が
被加工材11の上下動と連動して上下動することによっ
て実現できる。しかし、加熱コイル下部接触防止スタン
ド5により加熱コイル部17の被加工材供給側の加工材
を、ダイス3bが被加工材11を持ち上げると同じだけ
持ち上げるので、被加工材11は加熱コイル部17中で
水平に保たれ、被加工材の加熱コイル部17との接触を
確実に防止できる。このため加熱コイル部17中の被加
工材11が通過する空間を小さくでき、加熱コイル部1
7を小型化できる。
【0052】さらに下ラム1cが上昇すると、被加工材
11が加熱コイル上部接触防止スタンド6の被加工材当
接部6bに当接し、加熱コイル下部接触防止スタンド5
と被加工材当接部6bで被加工材11を挟持した状態に
なる。さらに下ラム1cが上昇すると、加熱コイル下部
接触防止スタンド5と被加工材当接部6bで被加工材1
1を挟持しながら、被加工材当接部6bがスプリング6
cに抗しながら上昇する。
【0053】この状態のまま、下ラム1cは上昇完了
し、図2(c)の上死点の状態に達する。この過程で、
被加工材11はパンチ2aとダイス3bで打ち抜かれ、
製品20が形成される。この打ち抜き加工時に被加工材
11が跳ね上がる力が働くが、加熱コイル部17の被加
工材11供給側で被加工材11が、加熱コイル下部接触
防止スタンド5と被加工材当接部6bで挟持されている
ので、被加工材11の跳ね上がりを防止できる。これに
より、被加工材11が加熱コイル部17の加熱コイルに
接触することを防止でき、加熱コイルが変形したり、シ
ョートすることを防止できる。
【0054】この後、下ラム1cが下降し、図3(d)
まで加熱コイル上部接触防止スタンド6が被加工材11
と当接している。これにより、打ち抜き加工時に被加工
材11に与えられた被加工材11の振動を抑えることが
できる。さらに下ラム1cが下降すると、加熱コイル上
部接触防止スタンド6が被加工材11から離れ、被加工
材11は被加工材ガイド2aに保持されて下降を停止す
るが、下ラム1cに立設された加熱コイル下部接触防止
スタンド5と昇降Lアングル7の腕部7aが、それぞれ
被加工材11と当接部8aから離れる。
【0055】その後、下ラム1cは図2(a)の位置に
戻り、ノックアウト3aにより製品20がダイス3bか
ら押し出され、プレス型19の外部に搬送される。続い
て被加工材11が、打ち抜き加工時に加熱コイル部17
で加熱されていた部分が、パンチ2bの下に来るまで送
られ、図2(a)の状態に戻る。被加工材11を効率的
に利用するためと、被加工材11の加工部が冷却しない
ようにするため、プレス型19と加熱コイル部17の距
離は短い方がよく、本実施例では加熱コイル部17をプ
レス装置18のフレーム18a内に設けている。
【0056】なお、本実施例では、下ラムに立設された
昇降部材で加熱炉を上下できるように構成されている
が、リミットスイッチシリンダなどの駆動装置を用いて
加熱炉を上下させてもよい。この場合は、プレス装置の
動きに連動した信号を、駆動装置に送り、加熱炉を昇降
制御する。しかし、打ち抜き動作が等速でないため、ま
たプレス装置と被加工材の動作タイミングが異なってい
るため、制御が複雑になり、調整が難しい。
【0057】本実施例の構成によれば、プレス装置の1
サイクル内動作が等速でなくても、プレス装置と被加工
材の動作タイミングがずれていても、簡単に加熱炉と被
加工材を同調して昇降できる。また、プレス装置の1サ
イクル動作の速度が変わっても、調整なしに加熱炉と被
加工材を同調して昇降できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明は、連続する板状
の被加工材を加熱する加熱炉を備えた加熱装置と、前記
被加工材を打ち抜き加工するプレス装置が設けられ、前
記被加工材の上下運動に連動して前記加熱炉を上下させ
る加熱炉昇降手段が設けられていることを特徴とする打
ち抜き加工装置であるので、被加工材が加熱装置に接触
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のファインブランキングプレス工程の動
作を説明する説明図
【図2】本実施例のプレス装置の動作を説明する説明図
で、図2(a)は下ラムが下死点にいるプレス動作前の
原位置の状態を示す説明図、図2(b)はダイスが被加
工材に接触した瞬間の状態を示す説明図、図2(c)は
下ラムが上昇を完了した上死点位置にいる状態を示す説
明図、図2(d)は下ラムが下降して、加熱コイル上部
接触防止スタンドが被加工材から離れる瞬間の状態を示
す説明図である。
【図3】加熱コイル上部接触防止スタンドの断面図
【符号の説明】
1b…上ラム 1c…下ラム 3…下型 5…加熱コイル下部接触防止スタンド(接触防止部材、
接触防止手段) 6…加熱コイル上部接触防止スタンド(跳ね上がり防止
部材、跳ね上がり防止手段) 6b…被加工材当接部 7…昇降Lアングル(昇降部材、加熱炉昇降手段) 8…出力トランス部(部材) 8a…当接部 11…被加工材 14…高周波加熱装置(加熱装置) 17…加熱コイル部(加熱炉) 18…プレス装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する板状の被加工材を加熱する加熱
    炉を備えた加熱装置と、前記被加工材を打ち抜き加工す
    るプレス装置が設けられ、前記被加工材の上下運動に連
    動して前記加熱炉を上下させる加熱炉昇降手段が設けら
    れていることを特徴とする打ち抜き加工装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱炉昇降手段が、前記プレス装置
    の下型が前記被加工材に当接したのち、前記プレス装置
    の下ラムに連動して前記加熱炉を上下させるよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の打ち抜き加工
    装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱炉昇降手段が前記プレス装置の
    下ラムに立設された昇降部材であり、該昇降部材は、前
    記加熱炉、該加熱炉に連結された部材のいずれかに設け
    られた当接部と当接可能であり、前記昇降部材が前記当
    接部に当接していないときの、前記昇降部材と前記当接
    部の間隔が、前記プレス装置の下型上面と前記被加工材
    の間隔に等しいことを特徴とする請求項2記載の打ち抜
    き加工装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱炉より被加工材供給側に、前記
    加熱炉に前記被加工材が接触することを防止する加熱炉
    接触防止手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の打ち抜き加工装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱炉接触防止手段が前記プレス装
    置の下ラムに立設された接触防止部材であり、該接触防
    止部材が前記被加工材と当接していないときの、前記接
    触防止部材と前記被加工材の間隔が、前記プレス装置の
    下型上面と前記被加工材の間隔に等しいことを特徴とす
    る請求項4記載の打ち抜き加工装置。
  6. 【請求項6】 前記被加工材の打ち抜き加工時に、該被
    加工材が跳ね上がることを防止する跳ね上がり防止手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の打ち
    抜き加工装置。
  7. 【請求項7】 前記跳ね上がり防止手段が、昇降自在の
    被加工材当接部を備え、前記プレス装置の上ラムに垂設
    された跳ね上がり防止部材であり、前記接触防止部材と
    で前記被加工材を挟持可能であることを特徴とする請求
    項6記載の打ち抜き加工装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱装置が、高周波加熱装置である
    ことを特徴とする請求項1記載の打ち抜き加工装置。
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