JP2001179222A - 畜糞処理装置およびその方法 - Google Patents

畜糞処理装置およびその方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】畜産農家から排出される大量の畜糞を効率よく
短期間に処理して、この処理物を有用有機物として農地
等の土壌に安定供給することができる畜糞処理装置およ
びその方法を提供する。 【解決手段】生の状態で採取した畜糞7と泥炭8とを撹
拌および混合を行って混合物9を得て、この混合物9を
発酵槽2内に収容し、該混合物9中に対して、多数の穿
孔28を有する吸気部材4を敷設して混合物9の静置と
発酵とを行い、所定の日時が経過した後、混合物9中に
敷設した吸気部材4を取り出して、この混合物9の切り
返しを行って発酵を促進させて畜糞7を処理させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畜産農家から排出され
る大量の畜糞を効率よく短期間に処理して、有用有機物
として土壌等に供給することができる畜糞処理装置およ
びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、畜産・酪農業界等にあっては、そ
の大規模経営による大量飼育化の傾向もあって、それに
相応して、日々排出される畜糞は膨大な量となり、保管
やたい肥化の発酵処理等のために野積みされるスぺース
にも限りがあるもので、したがって、還元農地の確保や
糞尿処理コスト,糞尿処理の労働力の確保等、その糞尿
処理の解決に困惑している。また、野積み畜糞処理は、
付近への臭いの放散や、用水への流出等の環境問題にも
影響するものであった。
【0003】一方、農産物を収穫する農地は、その農業
生産性を高めるためには、有機物を効率的に施用し、土
壌条件を改善する必要がある。しかし、多くの農地に対
する前記有機物の安定的な確保は困難であり、また、こ
の有機物をローコストに提供することも難しく、これら
農産業界では、適切な糞尿の処理化と、土壌条件を改善
する有機物の安定供給との要望が強く提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した要
望にかんがみなされたもので、生の状態で採取した畜糞
と泥炭とを撹拌および混合を行って混合物を得て、この
混合物を発酵槽内に収容し、該混合物中に対して、多数
の穿孔を有する吸気部材を敷設して混合物の静置(静
止)と発酵とを行い、所定の日時が経過した後、前記混
合物中に敷設した吸気部材を取り出し、この混合物の切
り返しを行って発酵を促進させて畜糞を処理させること
により、畜産農家から排出される大量の畜糞を効率よく
短期間に処理して、この処理物を有用有機物として農地
等の土壌に安定供給することができる畜糞処理装置およ
びその方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、畜糞と泥炭とを撹拌混合して混
合物を得る撹拌混合手段と、前記混合物を収容する発酵
槽と、この発酵槽における混合物内へ敷設する多数の穿
孔を有する吸気部材と、この吸気部材に接続させた吸引
手段とを備えさせた畜糞処理装置の構成にある。
【0006】また、畜糞と泥炭とを撹拌混合して混合物
を得る撹拌混合手段と、前記混合物を収容する発酵槽
と、該発酵槽に設けた軌道に沿って進退自在に移動する
走行体と、この走行体に載置した巻き取り手段に支持さ
せて、挿入手段により前記発酵槽における混合物内へ敷
設する多数の穿孔を有する吸気部材と、この吸気部材に
接続させた吸引手段と、前記発酵槽に設けた軌道に沿っ
て進退自在に移動し前記発酵槽内の混合物を撹拌混合す
る切り返し手段とを備えさせた畜糞処理装置の構成にあ
る。
【0007】更に、吸気部材に接続させた吸引手段に脱
臭槽を接続させる。
【0008】そして、生状態で採取した畜糞と泥炭とを
撹拌および混合を行い混合物を得て、この混合物を発酵
槽内に収容し、該混合物中に対して、多数の穿孔を有す
る吸気部材を敷設して混合物の静置と発酵とを行い、所
定の日時が経過した後、前記混合物中に敷設した吸気部
材を取り出して、この混合物の切り返しを行って発酵を
促進させて畜糞を処理させる畜糞処理方法にある。
【0009】また、混合物中に対して、吸気部材を敷設
する敷設工程と、混合物中から吸気部材を取り出して、
前記混合物の切り返しを行う切り返し工程とを複数回繰
り返して行う。
【0010】
【実施例】次に、本発明に関する畜糞処理装置およびそ
の方法の実施の一例を図面に基づいて説明する。図1に
おいてAは畜糞処理装置であって、撹拌混合手段1と、
発酵槽2と、走行体3と、吸気部材4と、吸引手段5
と、切り返し手段6とにより基本的に構成される。な
お、本発明実施例の畜糞処理装置Aは図示してない、略
密閉状態の室内に設置され、臭気等は外部へ漏れない状
態で処理が行われる。
【0011】そして、前記した撹拌混合手段1は、畜糞
7と泥炭8とを撹拌混合して混合物9を得るもので、槽
10の内部に2条の撹拌軸11,11を横架し、これら
撹拌軸11,11に撹拌部材12,12を間隔的に多数
突設して、これら撹拌部材12,12を、図示しない回
転部材により互いに内方へ、あるいは互いに外方へ回転
することで、畜糞7と泥炭8とが万遍なく撹拌混合され
る。
【0012】前記した槽10内に投入する畜糞7は、畜
産農家の飼育場より排出された生状態の豚糞や、牛糞,
鶏糞等が使用されるものであって、その含水量は70%
〜80%程度を有する。
【0013】また、泥炭8は、水田土壌等から表土を取
り除いた泥炭層を掘削するもので、この状態では高い含
水量を有しているものであって、この泥炭層を所定場所
へ運搬して、野積み放置による所定の水切り等の一次乾
燥と、所定厚の層状に万遍なく広げて、天日乾燥等によ
る二次乾燥を行なう。更に、この二次乾燥において一旦
集積され、雨水等がかからない屋内において再乾燥の
後、粉砕機等により塊を粉砕しつつ乾燥を進行させる
と、粉末状態から20mm程度の粒状に成形された泥炭
原料が得られる。こうしてでき上がった泥炭原料は、そ
の含水量は50%〜60%程度に水分調整されているも
ので、また、内部には、細菌や放線菌,糸状菌等の微生
物が混在する。
【0014】前記した発酵槽2は、畜糞7と泥炭8とに
よる混合物9を堆積状に収容するもので、コンクリート
等による床13上に、所定高さに立設させた左右一対の
壁体14,14により前部あるいは前後におよび上部に
開口部15,16を有する容体状に形成される。
【0015】前記した走行体3は、発酵槽2における壁
体14,14の上部に設けた軌道17,17に沿って、
該発酵槽2の前端部から後端部までの間を進退自在にか
つ任意に移動するもので、金属等により堅牢な枠体3a
に形成して、その下部に走行輪18,18を駆動軸19
および従動軸20により取り付けて、前記軌道17,1
7に係合してあるもので、この駆動軸19を油圧モータ
等の駆動手段21により駆動する。
【0016】更に、この走行体3は、枠体3aに油圧モ
ータ等の回転手段22により正逆に回転されるドラム体
23を取り付けた、このドラム体23へ巻き付けたワイ
ヤー等の連係索24の外端部を建物等の基部25に固着
しておき、回転手段22の作動により牽引して、該走行
体3の走行を補助することができる。
【0017】前記した吸気部材4は、走行体3の枠体3
aに載置した巻き取り手段26へ支持させ、挿入手段2
7により発酵槽2における混合物9内へ敷設して混合物
9内の空気を吸引するもので、多数の穿孔28を有する
可撓性を有する、例えば、合成樹脂製の長尺な連続した
パイプを用いるものであって、その径は、例えば、50
mm〜100mm程度に設けられる。
【0018】なお、巻き取り手段26は、図2に示すよ
うに、枠体3aに立設した支持体30へ支軸31を回転
自在に取り付けて、この支軸31に所定径のリール32
を固着して、このリール32に吸気部材4が巻き取りお
よび繰り出し自在に巻かれてある。また、支軸31は、
油圧モータ等の回転部材33により正逆に回転される。
【0019】また、前記した挿入手段27は、発酵槽2
の混合物9内へ吸気部材4を敷設させるもので、枠体3
aへ回動軸34により押し広げ体35を回動自在に支承
させてあって、使用時は、図2に示すように、該押し広
げ体35を混合物9内へ埋入させる。この押し広げ体3
5は、進行方向前部に混合物9を切り開く刃体35aが
高さ方向に連続した縦向きに設けられ、また、この刃体
35aの下側には、混合物9内に吸気部材4の敷設路を
形成する弾丸体35bが、該押し広げ体35へ着脱自在
に設けられている。
【0020】この押し広げ体35の作動にあっては、枠
体3aに一端部を取り付けた流体シリンダ等の回動部材
36のロッド37を、押し広げ体35に軸支すること
で、該回動部材36の操作により略90°の範囲内を回
動する。
【0021】なお、巻き取り手段26から繰り出された
吸気部材4は、押し広げ体35に敷設した迂回ローラ3
8,39により案内される。
【0022】発酵槽2の混合物9内へ敷設させる吸気部
材4は、該発酵槽2の幅方向に対して、一箇所(一本)
あるいは複数箇所(複数本)に設けられるもので、例え
ば、50cm〜1m間隔に設けられるものであって、適
宜、その敷設間隔は設定される。したがって、複数箇所
(複数本)に設けられる場合は、巻き取り手段26およ
び挿入手段27はその吸気部材4の数に相応して枠体3
aに設けられる。
【0023】前記した吸引手段5は、吸気部材4に接続
させて発酵槽2の混合物9内の空気を、吸気部材4に設
けた多数の穿孔28から吸引するもので、慣用の排風機
を用いる。吸気部材4と吸引手段5とは配管5aにより
接続されている。なお、この吸引手段5により吸引され
た空気は、後記する脱臭槽40に送気して、所定の臭気
を除いた後、大気へ放出される。
【0024】前記した切り返し手段6は、発酵槽2に設
けた軌道17,17に沿って、該発酵槽2の前端部から
後端部までの間を進退自在にかつ任意に移動し、該発酵
槽2の前端部から後端部までの間を進退自在にかつ任意
に移動するもので、発酵槽2内の混合物9を撹拌混合す
る。
【0025】そして、その構成は、金属等により堅牢に
形成した機体41の下部に走行輪42,43を軸44,
45により取り付けて、前記軌道17,17に係合して
あるもので、この軸44,45を油圧モータ等の駆動手
段46により駆動する。更に、機体41に駆動手段46
により回転される回転軸47を支承させて、この回転軸
47へ、放射状にかつ軸方向へ間隔的に多数の撹拌棒4
8を突設してある。なお、この撹拌棒48の先端部に
は、混合物9の撹拌混合(切り返し)が促進される横板
状の掻き上げ部材49が設けられている。
【0026】また、機体41の上部には、撹拌棒48に
より発酵槽2の上方へ掻き上げられた混合物9の飛散を
防止する覆体50を取り付けてある。
【0027】前記した脱臭槽40は、発酵槽2における
混合物9内の空気を、吸気部材4および吸引手段5を介
して送り込むもので、槽体51の下層部を空気層52と
してあって、吸引手段5に接続した配管53の終端部を
この空気層52に臨ませてある。この空気層52は、所
定の容積を有していて、送られてきた混合物9内の空気
を一旦集めて加圧状態としたクッション作用を利用して
上方へ圧送する。
【0028】また、この空気層52の上部には、所定メ
ッシュの多数の穿孔を有する支持部材54に支持させ
て、籾殻の燻炭等の吸着剤を収容した浄化脱臭層55を
設けてある。更に、この浄化脱臭層55の上部には、所
定メッシュの多数の穿孔を有する支持部材56に支持さ
せて、板状チップや木くず等のろ過部材を収容したろ過
層57を設けてある。
【0029】ろ過層57の上部における最上層には、集
気層58が設けられていて、この集気層58に充満した
脱臭および浄化された空気は、適宜、窓孔59から大気
へ放出される。なお、この脱臭槽40にあって、槽体5
1は地中に埋設することで、背丈が高くなる傾向にある
該槽体51の建造が容易となる。
【0030】前記のように構成される本発明実施例の畜
糞処理装置Aおよびその方法は、以下に述べる作用を奏
する。畜産農家から生状態で採取した畜糞7と所定に調
製した泥炭8とを、例えば、30:70〜70:30の
比率により配合して、撹拌混合手段1の槽10内へ投入
して、撹拌部材12,12により両者7,8を撹拌およ
び混合を行って所定に水分調整された混合物9を得る。
【0031】そして、この混合物9を発酵槽2内へその
全長に対して所定深さで万遍なく収容する。例えば、発
酵槽2は、幅6m、長さ40m、深さ1mに形成し、混
合物9を約6m3 投入する。なお、あらかじめ、切り
返し手段6により投入された混合物9を切り返し整地す
ることもある。
【0032】この混合物9中に対して、発酵槽2の始端
側から、巻き取り手段3および挿入手段27を用いて吸
気部材4を、該発酵槽2の全長に対して敷設するもの
で、まず、図2に示すように、押し広げ体35内に設け
た迂回ローラ38,39に掛け渡して、該吸気部材4の
先端部を発酵槽2の始端側に臨ませる。
【0033】この状態で、駆動手段21と回転手段22
とを運転して、走行体3を走行させると、該走行体3
は、発酵槽2の終端側へ向かって移動する。これに伴っ
て、押し広げ体35の刃体35aが混合物9を切り開き
つつ、下側に設けた弾丸体35bにより吸気部材4の敷
設路が形成される。
【0034】そして、走行体3の移動に同期させて操作
される巻き取り手段3の回転部材33がリール32を回
転するため、吸気部材4が所定量ずつ繰り出されて、発
酵槽2における床13上の敷設路に敷設されるもので、
該発酵槽2の終端まで敷設作業が行われる。この吸気部
材4の敷設は、発酵槽2の幅方向に対して、壁体14,
14の両側部を50cm間隔であけて、ここから1m間
隔で6本が設けられるもので、該吸気部材4の径は60
φのものを用いた。
【0035】こうして、吸気部材4の敷設が終われば、
吸引手段5を作動させると、混合物9内の空気は吸気部
材4の穿孔4から吸引されて、配管5aおよび吸引手段
5,配管53を介して脱臭槽40へ送られる。この空気
は、アンモニア臭等の悪臭であって、連続吸引あるいは
間欠吸引により、発酵槽2を設置した室内に充満するこ
とが防止される。更に、混合物9内には、室内の新鮮空
気が吸引手段5の作動により引き込まれるもので、該引
き込まれた空気は、混合物9の表層から次第に深層まで
移動し、該混合物9と接触して好気発酵を促進させる。
【0036】この脱臭槽55において、吸引された空気
は、空気層52,浄化脱臭槽55および、ろ過層57を
経て集気層58に送られる。この間に、異臭の原因とな
るアンモニア臭などが脱臭され、かつ、この空気に混入
した微生物等が除去された清浄空気となって集気槽58
に溜まり、窓孔59から大気に還元される。
【0037】一方、発酵槽2においては混合物9の静置
(静止)と好気発酵、乾燥とが行なわれるもので、所定
の日時が経過した後、例えば、一週間後、混合物9中に
敷設した吸気部材4を、巻き取り手段3および挿入手段
27を用いて取り出す。
【0038】この工程は、図7に示すように、挿入手段
27における押し広げ体35の弾丸体35bを取り外
し、この取り入れ孔35cへ発酵槽2における敷設最後
端部の吸気部材4を通して、押し広げ体35の内部を経
て迂回ローラ38を介してリール32へ巻き付けられる
もので、走行体3の移動に同期して、巻き取り手段3の
回転部材33がリール32を回転すると、順次混合物9
内から引き上げられて巻き取られる。
【0039】吸気部材4が巻き取られた後の混合物9
は、切り返し手段6の作動によりその撹拌棒48によっ
て、撹拌混合および新鮮空気との接触させる切り返しが
行なわれ、更に、発酵槽2においては混合物9の静置
(静止)と好気発酵、乾燥とが行なわれるもので、この
期間は、例えば一週間である。
【0040】この混合物9の静置(静止)と好気発酵、
乾燥の工程と、吸気部材4の敷設工程とは、例えば、一
週間にサイクルで、3〜5回程度繰り返された。これに
より、生状態の畜糞は、十分な発酵と乾燥、および、脱
臭処理がなされた有機物に変化し、この有機物は、土壌
条件を改善する農業資材として利用された。
【0041】
【発明の効果】前述のように構成される本発明は、畜産
農家から排出される大量の畜糞を効率よく短期間に処理
して、この処理物を有用有機物として農地等の土壌に安
定供給することができるため、畜産農家にあっては日々
排出される畜糞を、施設等に野積みや堆積放置させるこ
とがなく、適宜回収して処理させることができて、環境
問題にあっても効果的である。特に、処理された成果物
は、土壌条件改善材として利用できるため、廃棄物の有
効利用がなされる。また、混合物から吸引した空気は脱
臭槽内へ直接送られるため、畜糞処理中には外部へ漏出
することがないため、悪臭等に起因する公害問題を解決
することができる。等の格別な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する畜糞処理方法を採用した畜糞処
理装置の一実施例を示す概略的な説明図である。
【図2】図1における走行体部の要部を示す概略的な縦
断側面図である。
【図3】図2における挿入手段の要部を示す一部の正面
図である。
【図4】図3における吸気部材に吸引状態を示す断面図
である。
【図5】図1における切り返し手段を示す要部の断面図
である。
【図6】図1における装置に接続させる脱臭槽の断面図
である。
【図7】図1における装置において吸気部材を巻き取る
状態を示す概略的な縦断側面図である。
【符号の説明】
1 撹拌混合手段 2 発酵槽 3 走行体 4 吸気部材 5 吸引手段 6 切り返し手段 7 畜糞 8 泥炭 26 巻き取り手段 27 挿入手段 28 穿孔 40 脱臭槽

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畜糞と泥炭とを撹拌混合して混合物を得
    る撹拌混合手段と、前記混合物を収容する発酵槽と、こ
    の発酵槽における混合物内へ敷設する多数の穿孔を有す
    る吸気部材と、この吸気部材に接続させた吸引手段とを
    備えさせたことを特徴とする畜糞処理装置。
  2. 【請求項2】 畜糞と泥炭とを撹拌混合して混合物を得
    る撹拌混合手段と、前記混合物を収容する発酵槽と、該
    発酵槽に設けた軌道に沿って進退自在に移動する走行体
    と、この走行体に載置した巻き取り手段に支持させて挿
    入手段により前記発酵槽における混合物内へ敷設する多
    数の穿孔を有する吸気部材と、この吸気部材に接続させ
    た吸引手段と、前記発酵槽に設けた軌道に沿って進退自
    在に移動し前記発酵槽内の混合物を撹拌混合する切り返
    し手段とを備えさせたことを特徴とする畜糞処理装置。
  3. 【請求項3】 吸気部材に接続させた吸引手段に脱臭槽
    を接続させたことを特徴とする請求項1または2記載の
    畜糞処理装置。
  4. 【請求項4】 生状態で採取した畜糞と泥炭とを撹拌お
    よび混合を行い混合物を得て、この混合物を発酵槽内に
    収容し、該混合物中に対して、多数の穿孔を有する吸気
    部材を敷設して混合物の静置と発酵とを行い、所定の日
    時が経過した後、前記混合物中に敷設した吸気部材を取
    り出して、この混合物の切り返しを行って発酵を促進さ
    せて畜糞を処理させることを特徴とする畜糞処理方法。
  5. 【請求項5】 混合物中に対して、吸気部材を敷設する
    敷設工程と、混合物中から吸気部材を取り出して前記混
    合物の切り返しを行う切り返し工程とを複数回繰り返し
    て行うことを特徴とする請求項4記載の畜糞処理方法。
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