JP2001170043A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2001170043A
JP2001170043A JP36234499A JP36234499A JP2001170043A JP 2001170043 A JP2001170043 A JP 2001170043A JP 36234499 A JP36234499 A JP 36234499A JP 36234499 A JP36234499 A JP 36234499A JP 2001170043 A JP2001170043 A JP 2001170043A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影条件を設定してから、X線を曝射するまで
の待ち時間を低減させる。 【解決手段】本発明では、入力設定されたCT撮影の撮
影条件と、X線管1の熱蓄積情報とにより、次にCT撮
影を行うまでに、冷却待ち時間が必要か否かの判定を行
う。また、冷却待ち時間が必要である場合、冷却待ち時
間が短くなるような複数の候補撮影条件と、各条件に対
応する待ち時間とを表示してオペレータに適当な撮影条
件を選択させる。さらに、上記の候補撮影条件に対応し
た参照断層画像を表示して撮影結果の予測がつくように
している。これにより待ち時間を短くするとともに、不
適当な条件設定による撮り直しを未然に防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線CT装置に
係り、特に、撮影条件を設定してから、X線を曝射する
までの待ち時間を低減させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にX線CT装置は、X線を発生させ
るX線管と、被検体を移動させる天板と、X線を検知す
るX線検知器を備えている。また、装置周辺部にはX線
管にX線を発生させるための電圧電源と、管電圧及び管
電流を設定するX線制御部がある。さらに、天板上の被
検体を移動させるための天板移動制御部と、X線管とX
線検知器を被検体を挟んで、移動(回転も含む)させる
ための撮像系移動制御部がある。
【0003】従来、X線CT装置で被検体を撮影するに
は、X線を発生させるための撮影条件(管電圧、管電
流、天板の移動速度、X線管とX線検知器の移動速度
等)を設定してから、撮影を行っている。詳述すると、
オペレータが撮影条件をマウス、キーボード、タッチパ
ネル等の操作部から入力して、撮影条件が設定される。
そして、その操作部から制御部(X線制御部、天板移動
制御部、撮像系移動制御部)を介して、X線CT装置が
撮影を開始する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
X線CT装置の場合には、次のような問題がある。即
ち、設定されるX線の撮影条件によっては、X線を曝射
するまでの待ち時間が長くなることがある、という欠点
がある。その原因として、一つには、X線管内の陽極
(ターゲット)部(以下、適宜「ターゲット部」と略
記)に、X線の撮影条件によっては、過大な温度上昇を
招くことである。もう一つには、X線の撮影条件によっ
ては、画質の低下を招き、期待していた画像が得られな
いことである。
【0005】先ず、ターゲット部に、X線の撮影条件に
よっては、過大な温度上昇を招くこと、について説明す
る。被検体を走査するときにおいて、特に、X線管とX
線検知器が被検体の体軸周りに回転しながら、天板上の
被検体が体軸方向に移動して走査(ヘリキャルスキャン
又はらせん走査)するときにおいて、X線の曝射時間が
長くなるので、ターゲット部は熱くなりやすい。従っ
て、X線の撮影条件によっては、ターゲット部に過大な
温度上昇を招くことになる。その結果、ターゲット部の
ダメージを緩和するために、撮影前にターゲット部を冷
却する必要が出てきて、冷却待ち時間が生じてくる。
【0006】これまで、冷却待ち時間を低減させるため
に、ターゲット部を回転させたり、X線管の周辺に絶縁
油を循環させてターゲット部を冷却するといった工夫も
されてきた。しかし、ターゲット部に供給されるエネル
ギーの99%以上が熱に変換されることから、冷却待ち
時間を大幅に低減させるまでに至っていない。
【0007】また、冷却待ち時間を低減させる別の簡易
な方法として、X線の撮影条件を緩和する方法がある。
例えば、管電圧や管電流を下げたり、天板の移動速度や
X線管とX線検知器の移動速度を速めたり、被検体の走
査領域を狭めたりすることによって、ターゲット部の温
度上昇を抑えて、冷却待ち時間を低減することができ
る。しかし、X線の撮影条件を緩和したとしても、冷却
待ち時間が生じてくる可能性もある。
【0008】続いて、X線の撮影条件によっては、期待
していた画像が得られないこと、について説明する。冷
却待ち時間を低減させるために、X線の撮影条件を緩和
すると、緩和することによって、画質の低下を招き、期
待していた画像が得られないことがでてくる。画像の結
果次第では、撮り直しの可能性もある。またX線の撮影
条件を緩和しない場合でも、X線を曝射してデータを撮
り終わるまで、画像の結果は判らないので、画像の良否
の判断は即座に決められない。X線の撮影条件を緩和す
る場合と同様に、撮り直しの可能性もある。
【0009】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
であって、撮影条件を設定してから、X線を曝射するま
での待ち時間を低減させるX線CT装置を提供すること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るX
線CT装置は、上記課題を解決するために、被検体の体
軸周りから被検体に向けてX線を照射するX線管と、被
検体を透過したX線を検出するX線検出器と、このエッ
クス線検出器からの検出信号に基づき被検体の断層像を
再構成する画像再構成手段とを備えたX線CT装置にお
いて、(a)CT撮影の撮影条件を入力設定する撮影条
件設定手段と、(b)CT撮影前のX線管の熱蓄積情報
を過去のCT撮影の履歴に基づき求めて記憶している熱
蓄積情報記憶手段と、(c)熱蓄積情報記憶手段に記憶
された熱蓄積情報と、撮影条件設定手段によって入力設
定された撮影条件とに基づき、次にCT撮影を行うまで
の待ち時間を求めて、待ち時間が必要であるか否かを判
定する待ち時間判定手段と、(d)待ち時間が必要であ
ると判定された場合に、待ち時間が短くなる複数種類の
候補撮影条件を定め、これらの候補撮影条件の待ち時間
をそれぞれ求める待ち時間導出手段と、(e)前記入力
設定された撮影条件とそのときの待ち時間、および複数
種類の候補撮影条件とそれぞれの待ち時間を表示する表
示手段とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のX線CT装置において、(f)様々の撮影条件に対応
する参照断層画像を記憶する参照断層画像記憶手段を備
え、前記複数種類の候補撮影条件に対応する参照断層画
像を前記参照断層画像記憶手段から読み出し、これらの
参照断層画像を各候補撮影条件と対応付けて前記表示手
段に表示することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明の作用について説明す
る。CT撮影を行うにあたり、オペレータは撮影条件設
定手段によってCT撮影の撮影条件を入力設定する。撮
影条件としては、例えばX線菅の管電圧や管電流、X線
の曝射時間などがある。これらの撮影条件は待ち時間判
定手段に与えられる。一方、熱蓄積情報記憶手段には、
CT撮影前のX線管の熱蓄積情報が記憶されている。X
線管の熱蓄積情報は、X線管に蓄積されている熱量に関
連している。待ち時間判定手段は、X線管の熱蓄積情報
と、入力設定された撮影条件とに基づいて、次にCT撮
影を行うまでの待ち時間を求め、待ち時間が必要である
か否かの判定を行う。即ち、これから行うとするCT撮
影の撮影条件から、X線曝射によってX線管に発生する
熱量を予測する。予測した熱量と、CT撮影前に蓄積さ
れているX線管の熱蓄積情報とから、入力設定された撮
影条件でX線曝射を行った場合に、X線管に蓄積される
熱量を予測する。その熱量がX線管の熱蓄積許容量を超
えていれば、X線管を冷却するための待ち時間が必要で
あると判断する。待ち時間の具体的な長さは、予め知ら
れているX線管の冷却特性から求める。待ち時間が必要
であると判定された場合、待ち時間導出手段は、待ち時
間が短くなる複数種類の候補撮影条件を定め、これらの
候補撮影条件の待ち時間をそれぞれ求める。表示手段
は、入力設定された撮影条件と、そのときの待ち時間、
および待ち時間導出手段で得られた複数種類の候補撮影
条件と、各々の待ち時間を表示する。オペレータは、表
示された複数種類の撮影条件の中から、各々の待ち時間
を勘案することによって適当な撮影条件を選択し、次の
CT撮影の撮影条件として確定する。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、複数種類
の候補撮影条件が定められると、各撮影条件に対応する
参照断層画像が参照断層画像記憶手段から読み出され
て、各候補撮影条件に対応付けて表示手段に表示され
る。オペレータは、表示された各参照断層画像を見るこ
とにより、各候補撮影条件でCT撮影を行った場合の画
質の程度も予測して、適当な候補撮影条件を選択する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るX線CT装置
の実施例を図面を参照しながら詳しく説明する。図1
は、実施例に係るX線CT装置の要部構成をあらわすブ
ロック図である。図2は、撮影条件が確定するまでの流
れを示す、フローチャートである。図3は、冷却曲線F
(t)を使って冷却待ち時間を求める方法を示した図で
ある。また、図4は、実施例での熱情報一覧表示部13
の表示例である。
【0015】実施例のX線CT装置は、図1に示すよう
に、X線ビームBを照射するX線管1と、被検体Pを移
動させる天板2と、被検体Pを透過したX線ビームBを
検知するX線検知器3とを備えている。X線検知器3
は、天板2上の被検体Pを挟んで、X線管1と対向させ
た形で備わっている。また、X線管1とX線検知器3を
被検体Pの体軸Z(図1の紙面に対して垂直に延びる方
向)の周りに回転させるための撮像系移動制御部4が備
わっている。そして、X線管1とX線検知器3は対向し
たまま、一体となって回転するように構成されている。
【0016】天板2は天板移動制御部5によって、体軸
Z方向、上下方向、及び左右方向に移動する。また、X
線管1にX線ビームBを発生させるためのX線発生用電
圧電源6と、このX線発生用電圧電源6に、管電圧V及
び管電流Iを設定するX線制御部7が備わっている。
【0017】また、撮像系移動制御部4、天板移動制御
部5、及びX線制御部7を統括する、演算部8(CP
U:中央演算処理部も含む)を含めた制御部9と、この
制御部9を操作するためのマウス、キーボード、タッチ
パネル等の操作部10が備わっている。この操作部10
の入力操作で、撮影条件の入力設定や、熱蓄積情報の表
示、画像データの読み出し及び書き込み、組み合わせ条
件の選択等、本発明に係るCT撮影をオペレータが行
う。操作部10は本発明における撮影条件設定手段に相
当する。
【0018】撮影条件用メモリ11は、入力設定された
X線管1の撮影条件、及び過去に撮影した撮影条件を格
納して、制御部9により書き込み及び読み出しが行われ
る。演算部8は、その撮影条件用メモリ11から読み出
した撮影条件に基づいて、X線管1の熱蓄積情報を求め
て、熱蓄積情報用メモリ12に書き込んで、記憶させ
る。そしてX線管1の撮影条件と熱蓄積情報より算出さ
れた冷却待ち時間も、X線管1の熱蓄積情報の一部とし
て、熱蓄積情報用メモリ12に書き込まれる。熱蓄積情
報用メモリ12は、本発明における熱蓄積情報記憶手段
に相当する。前記冷却待ち時間と、撮影条件が、熱情報
一覧表示部(メニュー)13に一覧表示される。本実施
例では熱蓄積情報として、X線を照射するときに発生す
る消費電力、熱蓄積量、熱蓄積許容量、冷却曲線上の時
刻及び冷却待ち時間等を算出している。また本明細書で
は、X線管1が蓄積している熱量を熱蓄積量、X線管1
が蓄積できる最大の熱量を熱蓄積許容量と定義付ける。
なお、冷却待ち時間等の算出方法及び熱情報一覧表示部
13については、後で詳述する。
【0019】データ収集手段(DAS)14は、被検体
Pの周りからX線ビームBが照射されるのに伴って、X
線検知器3で検出される透過X線検出データを収集する
機能を備えている。データ収集手段(DAS)14によ
って収集された透過X線検出データは画像再構成部15
に与えられる。画像再構成部15は、これらの検出デー
タに基づき断層画像を再構成する。再構成された断層画
像データは制御部9によって、画像用メモリ16に書き
込まれる。また、画像用メモリ16に収納された画像デ
ータは、操作部10の入力操作により、読み出されて、
画像表示部(モニタ)17に表示される。
【0020】続いて、以上に説明した構成を有するX線
CT装置において、実際に撮影を行うまでの一連の動作
を、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0021】〔ステップS1〕マウス、キーボード、タ
ッチパネル等の操作部10による入力操作で、オペレー
タがX線の撮影条件の入力設定を行う。撮影条件として
は、X線管1の管電圧及び管電流などがある。なお、撮
影条件の詳細は後述する。
【0022】〔ステップS2〕過去にCT撮影を行った
履歴に基づき、CT撮影前のX線管1の熱蓄積量を求め
て、熱蓄積情報用メモリ12に書き込む。熱蓄積情報用
メモリ12に格納されたX線管1の熱蓄積量と、設定さ
れた撮影条件に基づき、次に撮影を行うまでの冷却待ち
時間を算出する。冷却待ち時間の算出及び判定は、本発
明における待ち時間判定手段の機能に相当する。なお、
冷却待ち判定が必要でないと判定すれば、そのままの撮
影条件で、ステップS8に跳ぶ。次に冷却待ち時間等の
算出方法について述べる。
【0023】本明細書では時間の変化に伴って、熱蓄積
許容量に対する熱蓄積量の比(以下、適宜「熱蓄積量の
比」と略記)、または熱蓄積量が変化する関数の曲線
を、冷却曲線と定義付ける。図3の冷却曲線F(t)
は、熱蓄積量の比を時間の関数として表したものであ
る。また、熱蓄積量が熱蓄積許容量を超えるとき、即ち
熱蓄積量の比がF(t)>1となるとき、ターゲット部
のダメージを防止するために、冷却待ち時間が生じるこ
とになる。なお、図3の横軸の時間は冷却曲線上の時刻
であって、実際の時刻ではないことを前提として、説明
を行う。
【0024】図3に示すように、X線を曝射する直前の
時刻、即ち冷却曲線上の現在時刻をt1とすると、そのと
きの熱蓄積量の比はF(t1)となる(図3中の)。入
力設定された曝射条件が管電圧V1、管電流I1、曝射時間
T1のとき、消費電力はV1×I1×T1となる。その消費電力
V1×I1×T1の例えば99%が、曝射によってX線管1に
発生する熱量として変換される。その時の熱量の比をQ1
とすると、曝射直後の熱蓄積量の比はF(t1)+Q1とな
る(図3中の)。もしF(t1)+Q1≦1なら、X線を
上記の条件の下で曝射しても、冷却待ち時間は発生しな
い。また撮影条件が管電圧V2、管電流I2、曝射時間T2
とき、その時の熱量の比をQ2とすると、曝射直後の熱蓄
積量の比はF(t1)+Q2となる(図3中の)。もしF
(t1)+Q2>1なら、X線を上記の条件の下で曝射しよ
うとすると、冷却待ち時間が発生する。もしX線を上記
の条件の下で曝射した場合、曝射によってX線管1に発
生した熱量の比と熱蓄積量の比はF(t1)+Q2からF
(t2)+Q2=1になるまで冷却しなければならない。即
ち冷却曲線上ではF(t1)からF(t2)まで、つまり1
−Q2まで冷却しなければならない。またそのときの冷却
曲線上の時刻はt2である。またその冷却曲線上の時刻t1
の状態から冷却をすると、熱蓄積量の比は冷却曲線に沿
って下がる。F(t)=F(t2)の場合、冷却待ち時間
はt2−t1の絶対値となる(図3中の)。なお、X線曝
射を行わずに放置している間も冷却され続ける。次に、
再び図2のフローチャートに戻り、図4を交えながら説
明をする。
【0025】〔ステップS3〕冷却待ち判定が必要であ
ると判定すれば、入力設定した撮影条件より算出された
冷却待ち時間が短くなるような、複数種類の候補撮影条
件を演算部8から定める。候補撮影条件としては、入力
設定された例えば、管電圧や管電流を少し下げたり、曝
射時間を少し短くした撮影条件が設定される。そしてこ
れらの候補撮影条件の冷却待ち時間をそれぞれ求めて、
熱蓄積情報用メモリ12に書き込む。前記の候補撮影条
件の設定及びこれらの冷却待ち時間の算出は、本発明に
おける待ち時間導出手段の機能に相当する。
【0026】〔ステップS4〕そして入力設定された撮
影条件と、そのときの冷却待ち時間、および複数種類の
候補撮影条件とそれぞれの冷却待ち時間が、熱情報一覧
表示部(メニュー)13に一覧表示される。この一覧表
示は、本発明における表示手段の機能に相当する。
【0027】図4は、実施例での熱情報一覧表示部13
の表示例である。図4の設定撮影条件一覧13aは、入
力設定された撮影条件を一覧表示したものである。設定
撮影条件一覧13aに表示されている『管電圧』と『管
電流』は、X線発生用電圧電源6の管電圧V及び管電流
Iを示す。『速度』はX線管1とX線検知器3の回転速
度、実施例では一回転当たりの時間(秒)を示す。な
お、本明細書では一回転当たりの時間を回転速度と定義
付ける。『撮像領域』は被検体Pを撮影する領域を示
す。『厚さ』はX線ビーム幅を示し、『送り比』は『厚
さ』に対する、X線管1とX線検知器3の1回転当たり
の天板2の移動距離の比である。従って『送り比』と
『厚さ』の積は、X線管1とX線検知器3が1周したと
きの天板2の移動距離である。図4の設定撮影条件一覧
13aに示している設定条件では、『送り比』が1.0
〔/回転〕、『厚さ』が5〔mm〕より、1回転当たり
の天板2の移動距離は1.0×5〔mm/回転〕であ
る。『速度』が1.5〔sec/回転〕より、1秒当た
りの天板2の移動距離は、即ち天板2の移動速度は1.
0×5÷1.5〔mm/sec〕である。『撮像領域』
が300〔mm〕より、曝射時間は300÷(1.0÷
5×1.5)〔sec〕、即ち90〔sec〕となる。
従って設定撮影条件一覧13aに示している設定条件で
は、『管電圧』120〔kV〕、『管電流』250〔m
A〕、曝射時間90〔sec〕となる。
【0028】また図4の候補撮影条件一覧13bは、入
力設定された撮影条件とそのときの冷却待ち時間、およ
び複数種類の候補撮影条件とそれぞれの冷却待ち時間を
表示したものである。候補撮影条件一覧13bに示すよ
うに、『送り比』と『管電流』を組み合わせとして選択
して、冷却待ち時間が短くなる複数の候補条件を、それ
ぞれ縦と横に並べて、冷却待ち時間を表示させている。
この場合、『送り比』は高いほうに、『管電流』は低い
ほうに、順に候補条件を並べている。なお、このとき他
のパラメータ、即ち『管電圧』、『速度』、『撮像領
域』及び『厚さ』は入力設定の条件と同じ値である。ま
た図4の候補撮影条件一覧13bでは『送り比』と『管
電流』を組み合わせ条件として選択しているが、他のパ
ラメータを組み合わせ条件として、任意に選択すること
もできる。なお、2つの任意の組み合わせ以外にも、1
つまたは3つ以上のパラメータの組み合わせに対応付け
て待ち時間を表示するようにしてもよい。
【0029】また図4の候補撮影条件一覧13bに、冷
却待ち時間欄13cと撮影開始可能欄13dが表示され
る。冷却待ち時間欄13cは、冷却待ち時間が発生する
条件のときに表示される。例えば図4の冷却待ち時間欄
13cが示すように、『冷却待ち時間』が表示される。
撮影開始可能欄13dは、冷却待ち時間が発生しない条
件のとき、例えば図4の撮影開始可能欄13dが示すよ
うに、『可能条件』と表示される。
【0030】〔ステップS5〕操作部10により、一覧
表示された撮影条件、即ち入力設定された撮影条件を含
む候補撮影条件の中から適当な撮影条件を選択する。例
えば図4の候補撮影条件一覧13bに示すように、入力
設定の撮影条件が、『送り比』が1.0〔/回転〕、
『管電流』が250〔mA〕では、冷却待ち時間は9分
20秒である。上記の条件より、例えば、『送り比』が
1.1〔/回転〕で、『管電流』が240〔mA〕に変
更すると、5分00秒にまで短縮できる。また、『送り
比』が1.2〔/回転〕で、『管電流』が230〔m
A〕に変更すると、撮影開始可能欄13dに示すよう
に、冷却待ち時間が生じることなく撮影できる。以上の
ステップS1からステップS5より、CT撮影前のX線
管の熱蓄積情報と入力設定された撮影条件により、冷却
待ち時間が必要か否かの判定が、予め撮影する前に判る
ことになる。従って、冷却待ち時間が生じる場合は、撮
影条件を変更することで、冷却待ち時間を短縮或いは無
くすことができる。
【0031】〔ステップS6〕画像用メモリ16には、
様々な撮影条件に対応した参照断層画像の画像データが
予め画像データが収納されている。例えば、予め様々な
撮影条件でファントム(Phantom) を撮影して送られた画
像データを画像用メモリ16に書き込んで格納する。ま
たは、普段から頻繁に撮影されるであろう標準的な被検
体Pの要所を、画像用メモリ16に書き込んで格納す
る。例えば、被検体Pが人の場合、頭や腰部等の画像デ
ータを、予め様々な撮影条件に応じて格納する。
【0032】図2のフローチャートでは、入力設定され
た撮影条件を含む候補撮影条件に対応する参照断層画像
の画像データを、操作部10の入力操作によって読み出
す。これらの読み出された参照断層画像を各候補撮影条
件と対応付けて、画像表示部(モニタ)17に表示す
る。この画像用メモリ16は本発明における参照断層画
像記憶手段に相当する。
【0033】上記のように各候補撮影条件に対応付けて
参照断層画像を表示することにより、X線を曝射する前
に、各撮影条件で得られる画質の程度を考慮して、適当
な撮影条件を容易に決めることができる。なお、本実施
例では、撮影条件と冷却待ち時間を一覧表示させた熱情
報一覧表示部13と、撮影条件とそれらに対応する参照
断層画像を一覧表示させた画像表示部17を、別々に備
えたが、これら2つの機能を兼ね備えた1つの表示手段
としてまとめることも可能である。
【0034】〔ステップS7〕画像表示部17に表示さ
れた参照断層画像が、期待していた画質になっているか
否かを、オペレータが判断する。期待している画質にな
っていると判断した場合は、選択した撮影条件で確定し
て撮影開始をする。期待している画質になっていない、
または撮り直しを要するような画質になっていると判断
した場合は、別の撮影条件に変更できるように、ステッ
プS5に戻る。
【0035】〔ステップS8〕一方、ステップS2で、
冷却待ち判定が必要でないと判定すれば、オペレータは
入力設定された撮影条件に対応した参照断層画像を、画
像表示部17に表示させるか否かを選択する。もしその
撮影条件に対応した参照断層画像を画像表示部17に表
示させる場合は、ステップS6に跳ぶ。もしその参照断
層画像を画像表示部17に表示させない場合は、その入
力設定された撮影条件で確定して撮影を開始する。
【0036】以上のステップにより、上述の実施例装置
では、入力設定された撮影条件で撮影しようとすると冷
却待ち時間が必要である場合、待ち時間が短くなる複数
種類の候補撮影条件と、各々の待ち時間が表示され、入
力設定された撮影条件から適当な候補撮影条件に変更す
ることにより、冷却待ち時間を短縮或いは無くすことが
できる。一方でX線を曝射して撮影を開始する前に、予
め入力設定された撮影条件を含む候補撮影条件に対応し
た、参照断層画像を参照することによって、撮影条件を
決めることができる。従って、画質の低下を招き、期待
していた画像が得られないことと、画像の結果次第で、
撮り直しを行なうことを、予め防ぐことができる。これ
により、X線を曝射するまでの無駄な待ち時間を無くす
ことができる。以上より、X線曝射前に予め待ち時間が
短縮或いは待ち時間が発生しないX線の撮影条件を求め
ることができる。従って撮影条件を設定してから、X線
を曝射するまでの待ち時間を低減させることができる。
また経験の浅いオペレータの場合でも、撮影条件を容易
に設定することができる。
【0037】なお、経験の深いオペレータの場合、候補
撮影条件に対応した参照断層画像を表示させなくても、
経験則から、候補撮影条件に対応した冷却待ち時間のみ
で、適当な撮影条件を決めることができる。従って、こ
の発明において、必ずしも参照断層画像を表示させなく
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
に係るX線CT装置によれば、X線を曝射して撮影を開
始する前に、待ち時間が必要か否かの判定をして、待ち
時間が必要である場合は、待ち時間が短くなる複数種類
の候補撮影条件と、各々の待ち時間を表示して、オペレ
ータに選択させるようにしているので、X線を曝射する
までの待ち時間を低減させることができる。
【0039】請求項2の発明に係るX線CT装置によれ
ば、複数種類の候補撮影条件に対応付けて参照断層画像
をも表示しているので、参照断層画像を見ることにより
選択した撮影条件で撮影した場合の画質を予測できる。
従って、待ち時間を短縮させる撮影条件の設定を容易に
行うことができるとともに、不適切な撮影条件を設定し
たことによる撮り直しも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るX線CT装置の要部構成をあらわ
すブロック図である。
【図2】撮影条件条件を確定するまでの流れを示すフロ
ーチャートである。
【図3】冷却曲線F(t)を使って冷却待ち時間を算出
する手法の説明に供する図である。
【図4】実施例での熱情報一覧表示部の表示例を示す図
である。
【符号の説明】
1 …X線管 2 …天板 3 …X線検知器 4 …撮像系移動制御部 5 …天板移動制御部 6 …X線発生用電圧電源 7 …X線制御部 8 …演算部 9 …制御部 10 …操作部 11 …撮影条件用メモリ 12 …熱蓄積情報用メモリ 13 …熱情報一覧表示部 13a …設定撮影条件一覧 13b …候補撮影条件一覧 13c …冷却待ち時間欄 13d …撮影開始可能欄 14 …データ収集手段 15 …画像再構成部 16 …画像用メモリ 17 …画像表示部 B …X線ビーム P …被検体 Z …体軸 F(t) …冷却曲線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の体軸周りから被検体に向けてX
    線を照射するX線管と、被検体を透過したX線を検出す
    るX線検出器と、このX線検出器からの検出信号に基づ
    き被検体の断層像を再構成する画像再構成手段とを備え
    たX線CT装置において、(a)CT撮影の撮影条件を
    入力設定する撮影条件設定手段と、(b)CT撮影前の
    X線管の熱蓄積情報を過去のCT撮影の履歴に基づき求
    めて記憶している熱蓄積情報記憶手段と、(c)熱蓄積
    情報記憶手段に記憶された熱蓄積情報と、撮影条件設定
    手段によって入力設定された撮影条件とに基づき、次に
    CT撮影を行うまでの待ち時間を求めて、待ち時間が必
    要であるか否かを判定する待ち時間判定手段と、(d)
    待ち時間が必要であると判定された場合に、待ち時間が
    短くなる複数種類の候補撮影条件を定め、これらの候補
    撮影条件の待ち時間をそれぞれ求める待ち時間導出手段
    と、(e)前記入力設定された撮影条件とそのときの待
    ち時間、および複数種類の候補撮影条件とそれぞれの待
    ち時間を表示する表示手段とを備えることを特徴とする
    X線CT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線CT装置におい
    て、(f)様々の撮影条件に対応する参照断層画像を記
    憶する参照断層画像記憶手段を備え、前記複数種類の候
    補撮影条件に対応する参照断層画像を前記参照断層画像
    記憶手段から読み出し、これらの参照断層画像を各候補
    撮影条件と対応付けて前記表示手段に表示するX線CT
    装置。
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