JP2001169507A - ファンモータ装置 - Google Patents

ファンモータ装置

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JP2001169507A
JP2001169507A JP34965499A JP34965499A JP2001169507A JP 2001169507 A JP2001169507 A JP 2001169507A JP 34965499 A JP34965499 A JP 34965499A JP 34965499 A JP34965499 A JP 34965499A JP 2001169507 A JP2001169507 A JP 2001169507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化を図るとともに、冷却効率を向
上させることのできるファンモータ装置を提供する。 【解決手段】 断面円形の空気流路5aを形成する円筒
部5hを有するとともに円筒部5hの両端に吸気口5b
と排気口5fを開口するハウジング5と、空気流路5a
内に配されるファンモータ4とを備えたファンモータ装
置1において、ハウジング5は空気通路5aに略接する
矩形に形成される矩形部5gを有し、吸気口5bまたは
排気口5fの開口縁がテーパ状に拡径する拡径部5dを
矩形部5gより突出した突出拡径部5eに設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ等の電子機器の内部を冷却するファンモータ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファンモータ装置を図11に示
す。ファンモータ装置1は、平面形状が矩形のハウジン
グ5と、ファンモータ4とから構成されている。ハウジ
ング5は吸気口5bから排気口(不図示)に連通する断
面円形の空気流路5aを有している。
【0003】ファンモータ4は空気流路5a内に配さ
れ、モータ2の回転軸2aと一体に回転するファン3を
有している。ハウジング5は樹脂により一体成形され、
一端が吸気口5bで他端が排気口(不図示)となる空気
流路5aと、空気流路5aの外壁を形成する円筒部と、
前記円筒部の両端に夫々設けられた矩形の矩形部5g
1、5g2(5g2は不図示)とを有している。
【0004】矩形部5g1の角に位置する四隅には、フ
ァンモータ装置1を例えば電子機器に取付けるためのネ
ジが挿通される挿通孔5cが夫々形成されている。吸気
口5bの開口縁であって矩形部5g1の四隅側には、テ
ーパ状に拡径された拡径部5dが夫々形成され、空気流
路5aに連通している。
【0005】矩形部5g1の四箇所の側面は、隅から離
れる(つまり側面の中点に近づく)につれて矩形部5g
1の肉厚が小さくなり、この付近では空気流路5aの周
縁と矩形部5g1の外縁とが略接して形成されている。
従って、限られた寸法内でファン3の外形を大きくして
送風特性を最大限に引出せる形状になっている。
【0006】また、他端側の矩形部には、四隅から内方
へ放射状に延びる支持脚(不図示)が設けられ、ファン
モータ4の固定部に連設してファンモータ4が支持され
ている。ファン3が回転すると、吸気口5bから流入す
る空気が回転軸2aに沿って空気流路5aを通り排気口
から排気される(このタイプのファンを軸流ファン型と
いう)。
【0007】ファンモータ装置1は、電子機器内の高温
空気を外部へ排気するために、吸気口5bが機器内に面
し、排気口が機器外に開口するように配置される。同装
置が作動すると同装置を通じて機器内の高温空気が機器
外へ排気されるようにして、電子機器が冷却されるよう
になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のファンモータ装置1では、機器内の空気が充分に
換気されず所望の冷却が行われないことがある。この原
因は、発熱量に対して風量が不足していることと、機器
内の各種部品の配置により発熱量の大きな所望の部品付
近の空気流通が阻害されていることが挙げられる。
【0009】前者の原因については、ファン外形を大き
くすることや、ファンの回転数を上げること等の仕様変
更により改善できる。しかし、通常は機器におけるファ
ンモータ装置の配置寸法や使用電流に制限があり、根本
的な解決には至らない。後者の原因については、発熱量
の大きい部品付近の空気流通が阻害されないように、フ
ァンモータ装置を含む機器内の各種部品の配置を大幅に
変更することになり、実質的に困難である。
【0010】従って、機器内の各種部品の配置等を変更
することなく、且つファンモータ装置のファン外形や回
転数等の仕様を実質的に変更することなく機器内の冷却
効率を向上させなければならない。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、ファンの外形や回転数等の仕様を変更する
ことなく被冷却部における冷却効率を向上させることの
できるファンモータ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、断面円形の空気流路を形成する円筒部を有
するとともに前記円筒部の両端に吸気口と排気口を開口
するハウジングと、前記円筒部内に配されるファンモー
タとを備えたファンモータ装置において、前記ハウジン
グは、前記吸気口または前記排気口の少なくとも一方の
開口縁に連通し、且つ、前記開口縁より半径方向に拡径
する拡径部を有し、前記空気流路に空気が流入する前記
吸気口の上流側空間または前記空気流路から空気が排出
される前記排気口の下流側空間における空気流通が部分
的に異なる送風特性を備える。
【0013】この構成によると、ファンの外形や回転数
等の仕様を変更することなく、拡径部が設けられた吸気
口または排気口の開口面積が、拡径部による拡径分だけ
広くすることができ、それだけ吸気または排気される全
体の風量を増加させることができる。
【0014】また、前記拡径部は、ファンモータの回転
軸を中心とする特定角度範囲内に形成するとよい。特
に、前記拡径部が前記円筒部の外側に設けられる矩形部
から突出する突出拡径部を設け、前記矩形部の一辺にお
いて前記矩形部の外縁と前記円筒部における前記空気流
路の周縁とが最も近接する部位を中心にして突出拡径部
を形成するとよい。
【0015】この構成によると、拡径部を吸気口側に設
けた場合、拡径部を中心に流入する吸気口の上流側空間
とそれ以外の上流側空間とでは、前者の方が単位体積当
りの空気の移動量が多くなり風量を多くできる。これに
より上流側空間での送風特性を拡径部の配置により部分
的に異ならせることができる。
【0016】同様に、拡径部を排気口側に設けた場合、
拡径部を中心に排出される排気口の下流側空間とそれ以
外の下流側空間とでは、前者の方が単位体積当りの空気
の移動量が多くなり風量を多くすることができるので、
下流側空間での送風特性を部分的に異ならせることがで
きる。更に、吸気口及び排気口の両方に設けた場合は、
上述の独立して設けた場合の両方の効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。説明の便宜上、本発明の実施形態の
ファンモータ装置は従来例と同様の電子機器内の冷却に
使用されるものを例にして説明することとし、図11と
同一の部分については同一の符号を付している。図1
(a)は第1実施形態のファンモータ装置を示す平面図
であり、図1(b)は側面断面図、図1(c)は図1
(a)におけるA−A断面図である。また、図2は後述
するハウジングを示す斜視図である。
【0018】ファンモータ装置1は、平面形状が矩形の
ハウジング5と、このハウジング5に支持されるファン
モータ4とから構成されており、ファンモータ4が回転
することにより回転軸2aに沿って送風される軸流ファ
ン型になっている。
【0019】ファンモータ4は空気流路5a内に配さ
れ、モータ2の回転軸2aと一体に回転するファン3を
有している。ハウジング5は樹脂により一体成形され、
一端が吸気口5bで他端が排気口5fとなる空気流路5
aと、空気流路5aの外壁を形成する円筒部5hと、円
筒部5hの両端に夫々設けられた矩形の矩形部5g1、
5g2とを有している。
【0020】矩形部5g1、5g2の角に位置する四隅
には、ファンモータ装置1を例えば電子機器に取付ける
ためのネジが挿通される挿通孔5cが夫々形成されてい
る。吸気口5bの開口縁であって矩形部5g1の四隅側
には、テーパ状に拡径された拡径部5dが夫々形成さ
れ、空気流路5aに連通している。
【0021】矩形部5g1、5g2夫々の四箇所の側面
は、隅から離れる(つまり側面の中点に近づく)につれ
て矩形部5g1の肉厚が小さくなり、この付近では空気
流路5aの周縁と矩形部5g1の外縁とが略接して形成
されている。従って、限られた寸法内でファン3の外形
を大きくして送風特性を最大限に引出せる形状になって
いる。
【0022】また、排気口5f側の矩形部5g2には、
四隅から内方へ放射状に延びる支持脚(不図示)が設け
られ、ファンモータ4の固定部に連設してファンモータ
4が支持されている。ファン3が回転すると、吸気口5
bから流入する空気が回転軸2aに沿って空気流路5a
を通り排気口5fから排気される。
【0023】更に、吸気口5bの開口縁(空気流路5a
の周縁)と矩形部5g1を構成する一側面(図1(a)
では下側の面)との間には、その開口縁から矩形部5g
1の外縁にかけてテーパ面を有し、加えてこの外縁から
突出して成る突出拡径部5eが形成されている。
【0024】突出拡径部5eは、回転軸2aを中心に吸
気口5bの開口縁を所定の角度範囲W(図1(a)では
空気流路5aの周縁と矩形部5g1の外縁とが最も近接
する部位を中心に約60度)にわたって半径方向に突出
している。突出拡径部5eは、隣接する両拡径部5d
(図1(a)の左下側及び右下側の隅)に連通し、且つ
空気流路5aにも連通している。
【0025】このような構成のファンモータ装置1は、
電子機器内の高温空気を外部へ排気するために、吸気口
5bが機器内に面し、排気口5fが機器外に開口するよ
うに配置される。同装置が作動すると同装置を通じて機
器内の高温空気が機器外へ排気されるようにして、電子
機器が冷却されるようになっている。
【0026】吸気口5bを図1(a)にて回転軸2aを
通る直線Lの上側と下側に分けて夫々上側領域と下側領
域とした場合に、吸気口5bから流入する空気の量は、
下側領域の方が突出拡径部5eによる開口面積の分だけ
多くなる。
【0027】これにより、前述の図11に示す従来例の
ように突出拡径部5eを設けていない場合に比して、吸
気口5bの下側領域から流入する空気の量が多くなると
ともに全体の風量が増加する。つまり、一方向から流入
する風量を増加させることができる。
【0028】それゆえに、ファンモータ装置1を電子機
器に取付ける際には、吸気口5bの上流側空間に配され
る発熱量の大きい部品と回転軸2aとを結ぶ線上に突出
拡径部5eが位置するように配置する(例えば、機器内
の下側に発熱量の大きい部品がある場合はファンモータ
装置1の突出拡径部5eを下側に配置する)。この構成
により、発熱量の大きい部品がある上流側空間における
単位体積当りの空気の移動量を他の空間よりも多くする
ことができるので、冷却効率が良好となる。
【0029】また、ハウジング5は、一方の矩形部5g
1の一部のみが突出して外形を大きくするだけで、それ
以外の部位及び他方の矩形部5g2は現行形状を維持し
ており、ファンモータ装置1の電子機器の取り付けに支
障を及すものではない。
【0030】このようにして、機器内の各種部品の配置
等を変更することなく、且つファンモータ装置1のファ
ンの外形や回転数等の仕様を実質的に変更することなく
機器内の冷却効率を向上させることができる。尚、拡径
部5d及び突出拡径部5eは、吸気口5b側に設けてい
るが、排気口5fの開口縁に設けてもよく、吸気口5b
側と排気口5f側の両方に設けても同様の効果を得るこ
とができる。また、後述するように突出拡径部5eを複
数設けてもよい。
【0031】次に、第2〜第4実施形態について図3
(b)〜(d)を参照して説明する。図3(a)は第1
実施形態のファンモータ装置のハウジングの平面視を概
略的に示した概略平面図であり、他の図3(b)〜
(d)についても同じくハウジングの概略平面図であ
る。第2〜第4実施形態はそれぞれハウジング5の突出
拡径部5eの形成位置が異なり、その他の部分は第1実
施形態と同様である。
【0032】図3(b)の第2実施形態は、ハウジング
5における突出拡径部5eが矩形部5g1の隣接する二
箇所(図中、ハウジング5の左側及び下側)に設けられ
ている。このようにすると、吸気口5bにおける両突出
拡径部5eを中心とする領域から流入する風量が他の領
域から流入する風量よりも多くなる。つまり、第2実施
形態のファンモータ装置1は、第1実施形態の場合より
も突出拡径部5eがある二方向から流入する風量が一層
多くなるようにして全体の風量が多くなる。
【0033】図3(c)の第3実施形態は、ハウジング
5における突出拡径部5eが矩形部5g1の回転軸2a
を介して対向する二箇所(図中、ハウジング5の上側及
び下側)に設けられている。このようにすると、吸気口
5bにおける両突出拡径部5eを中心とする領域から流
入する風量が他の領域から流入する風量よりも多くな
る。つまり、第3実施形態のファンモータ装置1は、第
2実施形態の場合と全体の風量がほぼ同じであるが、吸
気口5bに空気が多く流入する方向が異なる。
【0034】図3(d)の第4施形態は、ハウジング5
における突出拡径部5eが矩形部5g1の三箇所(図
中、ハウジング5の左側、右側及び下側)に設けられて
いる。このようにすると、吸気口5bにおける各突出拡
径部5eを中心とする領域から流入する風量が他の領域
から流入する風量よりも多くなる。つまり、第4実施形
態のファンモータ装置1は、第3実施形態の場合よりも
各突出拡径部5eがある三方向から流入する風量が多く
なっており、全体の風量も一層多くなる。
【0035】第2〜第4実施形態のファンモータ装置
は、いずれも電子機器における冷却させたい部位、ある
いは逆に冷却させる必要がない部位に対して突出拡径部
5eの配置を考慮して選択すればよい。尚、第1〜第4
実施形態における各突出拡径部5eは、上記に限られ
ず、ファンモータ4の回転軸2aを中心として周方向に
任意にずらせた配置にしてもよい。このようにすること
で、ファンモータ装置1の設置位置に依存することなく
風量を増加させたい方向に、より詳細な設定が可能にな
る。
【0036】また、第2〜第4実施形態の何れの場合も
第1実施形態と同様に機器内の各種部品の配置等を変更
することなく且つファンモータ装置のファンの外形や回
転数等の仕様を実質的に変更することなく、機器内の冷
却効率を向上させることができる。
【0037】次に、第5実施形態のファンモータ装置に
ついて図4を参照して説明する。尚、本実施形態は、上
記実施形態と概略的には同様であり、異なる部位を中心
に説明する。図5のハウジング5は前述の図1〜図4の
ハウジング5と異って矩形部5g1の四隅に拡径部5d
を有しないファンモータ装置1である。
【0038】このファンモータ装置1は、例えば外形寸
法が比較的小さいタイプに適用される。即ち、ハウジン
グ5及びファンモータ4の小型化に伴い矩形部5g1、
5g2に対する挿通孔5cの占有率が大きくなり拡径部
が省略される場合がある。そのハウジング5の吸気口5
bにおいて、突出拡径部5eを矩形部5g1の一側面の
外縁から半径方向に突出してテーパ面を有して形成され
ている。このようにすると、四隅に拡径部5dを有しな
いファンモータ装置であっても上記実施形態と同様に突
出拡径部5eから流入する風量を増加して全体の風量を
増加させることができる。
【0039】次に、第6〜第8実施形態について図5
(b)〜(d)を参照して説明する。図5(a)は第5
実施形態のファンモータ装置のハウジングの平面視を概
略的に示した概略平面図であり、他の図5(b)〜
(d)についても同じくハウジングの概略平面図であ
る。第6〜第8実施形態はそれぞれハウジング5の突出
拡径部5eの形成位置が異なり、その他の部分は第5実
施形態と同様である。
【0040】図5(b)の第6実施形態は、ハウジング
5における突出拡径部5eが矩形部5g1の隣接する二
箇所(図中、ハウジング5の左側及び下側)に設けられ
ている。図5(c)の第7実施形態は、ハウジング5に
おける突出拡径部5eが矩形部5g1の回転軸2aを介
して対向する二箇所(図中、ハウジング5の上側及び下
側)に設けられている。図5(d)の第8施形態は、ハ
ウジング5における突出拡径部5eが矩形部5g1の三
箇所(図中、ハウジング5の左側、右側及び下側)に設
けられている。
【0041】このようにすると、第5実施形態に対して
所定方向から流入する風量が一層多くなるようにして全
体の風量が多くなる。従って、前述の第2〜第4実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0042】次に、第9実施形態のファンモータ装置に
ついて図6、図7を参照して説明する。図6は第9実施
形態のファンモータ装置を示す平面図であり、図7はこ
のファンモータ装置のハウジングを示す斜視図である。
尚、本実施形態は、上記実施形態と概略的には同様であ
り、異なる部位を中心に説明する。
【0043】ハウジング5は、矩形部5g1の四隅の1
箇所(図中、ハウジング5の左上側)のみに拡径部5d
を有するところが上記実施形態と異なる。これは、ファ
ンモータ装置を取り付ける際に周辺の配置の関係で上記
の突出拡径部を形成できず、且つ従来例(図11参照)
のハウジング5のような拡径部5dを形成しない小型の
ファンモータ装置において特定方向から流入する風量を
増加させて全体の風量を増加させるものである。
【0044】同様に、第10〜第12実施形態について
図8(b)〜(d)を参照して説明する。図8(a)は
第9実施形態のファンモータ装置のハウジングの平面視
を概略的に示した概略平面図であり、他の図8(b)〜
(d)についても同じくハウジングの概略平面図であ
る。第10〜第12実施形態はそれぞれハウジング5の
拡径部5dの形成位置が異なり、その他の部分は第9実
施形態と同様である。
【0045】図8(b)の第10実施形態は、ハウジン
グ5の矩形部5g1における拡径部5dが隣接する二箇
所(図中、ハウジング5の左上側及び右上側)に設けら
れている。このようにすると、吸気口5bにおける両拡
径部5dを中心とする領域から流入する風量が他の領域
から流入する風量よりも多くなる。つまり、第10実施
形態のファンモータ装置1は、第9実施形態の場合より
も拡径部5dがある二方向から流入する風量が一層多く
なっており、全体の風量も多くなる。
【0046】図8(c)の第11実施形態は、ハウジン
グ5の矩形部5g1における拡径部5dが回転軸2aを
介して対向する二箇所(図中、ハウジング5の左上側及
び右下側)に設けられている。このようにすると、吸気
口5bにおける両拡径部5dを中心とする領域から流入
する風量が他の領域から流入する風量よりも多くなる。
つまり、第11実施形態のファンモータ装置1は、第1
0実施形態の場合と全体の風量がほぼ同じであるが、吸
気口5bに多く流入する空気流の方向が異なる。
【0047】図8(d)の第12施形態は、ハウジング
5の矩形部5g1における拡径部5dが三箇所(図中、
ハウジング5の左側、右側及び下側)に設けられてい
る。このようにすると、吸気口5bにおける各拡径部5
dを中心とする領域から流入する風量が他の領域から流
入する風量よりも多くなる。つまり、第12実施形態の
ファンモータ装置1は、第11実施形態の場合よりも各
拡径部5dがある三方向から流入する風量が多くなって
おり、全体の風量も一層多くなる。
【0048】次に、第13実施形態のファンモータ装置
について図9、図10を参照して説明する。図9は平面
図であり、図10はハウジングを示す斜視図である。
尚、本実施形態は、上記実施形態と概略的には同様であ
り、異なる部位を中心に説明する。
【0049】本実施形態のファンモータ装置1のハウジ
ング5は、空気流路5aの外壁を形成する円筒部5h
と、この円筒部5hの外側面で周方向の等間隔に挿通孔
5cを備え鍔状に突出する取付部5jとから成り、上記
実施形態のように円筒部5hに矩形部5g1、5g2
(図1参照)を設けていない点が異なる。
【0050】円筒部5hには、吸気口5b側の開口縁か
ら突出してテーパ面を有する突出拡径部5eが形成され
ている。突出拡径部5eは、回転軸2aを中心に吸気口
5bの開口縁を所定の角度範囲W(隣接する両取付部5
j間の中点を中心に約80度の範囲)にわたって半径方
向に突出している。
【0051】突出拡径部5eは、空気流路5aに連通し
ている。このような構成においても上記と同様の効果が
得られるとともに、上記のように矩形部5g1、5g2
がないので突出拡径部5aを任意の位置に形成すること
ができる。尚、本実施形態における突出拡径部5eは、
図示していないが、上記実施形態と同様にその個数や部
位を変更してもよい。
【0052】以上、本発明のファンモータ装置の実施形
態について説明したが、本発明の範囲はこれらに限定さ
れるものではなく種々変更可能である。例えば、上記で
はハウジング5を樹脂により形成したが、アルミニウム
等の金属を使用してもよい。また、ファンモータ装置の
用途として電子機器内の冷却用以外にパーソナルコンピ
ュータのCPU等の発熱体に取り付けられるヒートシン
クの冷却用に使用してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明によると、ファンモータ装置の外
形寸法や回転数等を変更することなく拡径部が設けられ
た吸気口または排気口の開口面積が拡径部による拡径分
だけ広くでき、それだけ吸気または排気の風量を増加さ
せることができる。
【0054】また、拡径部を吸気口または排気口の開口
縁における特定角度範囲に形成することにより、上流側
空間あるいは下流側空間での送風特性を拡径部の配置に
より部分的に異ならせることができる。即ち、拡径部を
吸気口側に設けた場合、拡径部を中心に流入する吸気口
の上流空間とそれ以外の上流空間とでは前者の方がより
風量を多くできるので、上流側空間での送風特性を拡径
部の配置により部分的に異ならせることができる。
【0055】同様に、拡径部を排気口側に設けた場合、
拡径部を中心に排気される排気口の下流空間とそれ以外
の下流空間とでは前者の方がより風量を多くできるの
で、下流側空間での送風特性を拡径部の配置により部分
的に異ならせることができる。更に、吸気口及び排気口
の両方に設けた場合は上述の独立して設けた場合の両方
の効果が得られる。
【0056】それ故、本発明のファンモータ装置は、拡
径部の配置の仕方により、ファンモータの外形寸法や回
転数等を実質的に変更することなく風量を増加させた
り、空気流路に流入する吸気口の上流側空間または排出
される排気口の下流側空間における冷却させたい被冷却
体の配置に合わせて送風特性を部分的に異ならせること
ができるので、冷却効率が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のファンモータ装置
を示す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態のファンモータ装置
のハウジングを示す斜視図である。
【図3】 本発明の第1〜第4実施形態のファンモー
タ装置のハウジングを示す概略平面図である。
【図4】 本発明の第5実施形態のファンモータ装置
を示す平面図である。
【図5】 本発明の第5〜第8実施形態のファンモー
タ装置のハウジングを示す概略平面図である。
【図6】 本発明の第9実施形態のファンモータ装置
を示す平面図である。
【図7】 本発明の第9実施形態のファンモータ装置
のハウジングを示す斜視図である。
【図8】 本発明の第9〜第12実施形態のファンモ
ータ装置のハウジングを示す概略平面図である。
【図9】 本発明の第13実施形態のファンモータ装
置を示す平面図である。
【図10】 本発明の第13実施形態のファンモータ装
置のハウジングを示す斜視図である。
【図11】 従来のファンモータ装置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ファンモータ装置 2 モータ 3 ファン 4 ファンモータ 5 ハウジング 5a 空気流路 5b 吸気口 5c 挿通孔 5d 拡径部 5e 突出拡径部 5f 排気口 5g 矩形部 5h 円筒面 5j 取付部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面円形の空気流路を形成する円筒部を
    有するとともに前記円筒部の両端に吸気口と排気口を開
    口するハウジングと、前記円筒部内に配されるファンモ
    ータとを備えたファンモータ装置において、 前記ハウジングは、前記吸気口または前記排気口の少な
    くとも一方の開口縁に連通し、且つ、前記開口縁より半
    径方向に拡径する拡径部を有し、前記空気流路に空気が
    流入する前記吸気口の上流側空間または前記空気流路か
    ら空気が排出される前記排気口の下流側空間における空
    気流通が部分的に異なる送風特性を備えることを特徴と
    するファンモータ装置。
  2. 【請求項2】 前記拡径部を前記ファンモータの回転軸
    を中心とする特定角度範囲内に形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のファンモータ装置。
  3. 【請求項3】 前記円筒部の外側に矩形の矩形部を形成
    したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ファンモータ装置。
  4. 【請求項4】 前記矩形部から前記拡径部が突出する突
    出拡径部を有することを特徴とする請求項3に記載のフ
    ァンモータ装置。
  5. 【請求項5】 前記突出拡径部が形成される前記矩形部
    の一辺において、前記突出拡径部を前記空気流路の周縁
    と前記矩形部の外縁とが最も近接する部位を中心に形成
    したことを特徴とする請求項4に記載のファンモータ装
    置。
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