JP2001168529A - 多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents
多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法Info
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Abstract
厚みを薄くできる多層プリント配線板及び該多層プリン
ト配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 コア基板30に形成されたスルーホール
36は、第1電解めっき層24と、無電解めっき膜26
と、第2電解めっき層28とからなる。スルーホール3
6をめっき充填により形成するため、コア基板30の強
度が高まり、反りが発生し難くなる。このため、コア基
板を薄く形成でき、多層プリント配線板の放熱性を高め
ることが可能となる。
Description
載置するパッケージ基板に用い得る多層プリント配線板
に関し、特にコア基板に層間樹脂絶縁層をビルドアップ
してなる多層プリント配線板及び多層プリント配線板の
製造方法に関するのもである。
は、例えば、特開平9−130050号に開示される方
法にて製造されている。すなわち、スルーホールを形成
したコア基板の上に層間樹脂絶縁層を積層し、該層間樹
脂絶縁層の上に回路パターンを形成する。これを繰り返
すことにより、ビルドアップ多層プリント配線板が得ら
れる。
ーホールを形成する際に、ドリルにより通孔を穿設して
いる。このため、通孔の径として、300μmが最小限
界であり、スルーホールの密度をドリル径で決定される
値以上高めることができなかった。このため、コア基板
にレーザにより通孔を穿設する方法が検討されている
が、コア基板は1mm程度の厚みがあるため、微細な通孔
を形成することは難しかった。
層プリント配線板では、ICチップに発生する熱を効率
良く発散させれる必要がある。ここで、多層プリント配
線板は、1mm程度の積層樹脂板からなるコア基板に、数
10μmの層間樹脂絶縁層及び配線層を積層してなる。
このため、多層プリント配線板の厚みとしては、コア基
板が大半を占めることになる。即ち、コア基板が、多層
プリント配線板の厚みを厚くし、熱伝導性を下げさせる
原因となっていた。
れたものであり、その目的とするところは、スルーホー
ルの配設密度を高め得ると共に、厚みを薄くできる多層
プリント配線板及び該多層プリント配線板の製造方法を
提供することにある。
ため、請求項1は、スルーホールを設けたコア基板に層
間樹脂絶縁層をビルドアップしてなる多層プリント配線
板において、前記コア基板のスルーホールが、電解めっ
きによる第1金属層と、無電解めっき、スパッタ又は蒸
着による金属膜と、電解めっきによる第2金属層とを充
填してなることを技術的特徴とする。
により形成するため、スルーホールの上に接続用のバイ
アホールが形成でき、バイアホールの配線密度を高める
ことができる。また、スルーホールを、電解めっきと、
無電解めっきと、電解めっきとを充填するため、スルー
ホール内の充填不足がなくなる。
(A)〜(E)の工程を備えることを特徴とする多層プ
リント配線板の製造方法にある: (A)一方の面に金属層の形成された樹脂絶縁層に、レ
ーザで前記金属層へ至る非貫通孔を形成する工程; (B)前記樹脂絶縁層の非貫通孔に、前記金属層を介し
て電流を流し電解めっきにより第1金属層を充填する工
程; (C)前記樹脂絶縁層の金属層の反対面に、金属膜を形
成する工程: (D)前記樹脂絶縁層の非貫通孔に、前記金属膜を介し
て電流を流し電解めっきにより第2金属層を充填する工
程; (E)前記樹脂絶縁層の金属層と金属膜とエッチングし
て、スルーホールのランドを形成する工程。
り形成するため、50〜250μm径スルーホールが施
せるので、配線密度を向上させることができる。スルー
ホールをめっき充填により形成するため、コア基板の強
度が高まり、反りが発生し難くなる。このため、コア基
板を薄く形成でき、多層プリント配線板の放熱性を高め
ることが可能となる。スルーホールを電解めっきにより
充填するので、スルーホール内の充填不足がなくなる。
更に、スルーホールのランドとなる金属膜を形成してか
ら、スルーホール内に第2金属層を形成するため、ラン
ドが剥離することがなくなり、スルーホールの信頼性を
高めることができる。更に、接続信頼性が高いため、当
該ランドを薄く形成でき、上層の層間樹脂絶縁層の平滑
性を高めることが可能となり、層間樹脂絶縁層の剥離や
クラックの発生を防げる。
脂絶縁層に、無電解めっき、スパッタ又は蒸着により金
属層を形成する工程を更に有することを技術的特徴とす
る。
と、廉価に金属層を形成することができる。また、スパ
ッタで形成すると、高い密着性を有する金属層を薄く形
成できる。蒸着で形成すると金属層を薄く形成できる。
前記樹脂絶縁層の金属層の反対面に、金属膜を形成する
工程において、無電解めっき、スパッタ又は蒸着を用い
ることを技術的特徴とする。
と、廉価に金属膜を形成することができる。また、スパ
ッタで形成すると、高い密着性を有する金属膜を薄く形
成できる。蒸着で形成すると金属膜を薄く形成できる。
形態に係る多層プリント配線板の構成について、断面図
を示す図7を参照して説明する。第1実施形態の多層プ
リント配線板は、コア基板30の上面及び下面に導体回
路34が形成され、該導体回路34の上には層間樹脂絶
縁層50、50が配設されている。該下層層間樹脂絶縁
層50には、バイアホール60及び導体回路58が配設
されている。上面側の下層層間樹脂絶縁層50の上に
は、バイアホール160が形成された上層層間樹脂絶縁
層150が配置されている。上面側の上層層間樹脂絶縁
層150の上、及び、下面側の下層層間樹脂絶縁層50
の表面には、ソルダーレジスト層70が配設されてい
る。
ダーレジスト層70の開口71UにICチップへの接続
用の半田バンプ76Uが配設される。一方、パッケージ
基板の底面には、ソルダーレジスト層70の開口71D
に、ドータボードへの接続用の半田バンプ76Dが配設
されている。
50に形成されたバイアホール160及び層間樹脂絶縁
層50に形成されたバイアホール60を介してスルーホ
ール36へ接続されている。一方、該半田バンプ76D
は、層間樹脂絶縁層50に形成されたバイアホール60
を介してスルーホール36へ接続されている。
6は、第1電解めっき層24と、無電解めっき膜26
と、第2電解めっき層28とからなる。スルーホール3
6をめっき充填により形成するため、コア基板30の強
度が高まり、反りが発生し難くなる。このため、コア基
板を薄く形成でき、多層プリント配線板の放熱性を高め
ることが可能となる。また、スルーホール36を第1電
解めっき層24と、無電解めっき膜26と、第2電解め
っき層28とを充填して形成するため、スルーホール内
の充填不足がなくなる。
ト配線板は、スルーホール36をレーザにより形成する
ため、微細径のスルーホール36を狭ピッチで配設する
ことができ、高集積化を達成している。
の製造方法について図を参照して説明する。
ポキシ樹脂、BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂、
ポリイミド樹脂、オレフィン樹脂、ポリフェノールエー
テル樹脂を含浸させてなる基板30を出発材料とする
(図1(A))。基板30の厚さは、20〜800μm
の範囲がよく、特に、100〜500μmが好適であ
る。これは、コア基板としての強度が保て、レーザによ
り容易に非貫通孔を形成できる厚さだからである。ここ
では、心材に樹脂を含浸させて用いるが、この代わり
に、心材を有さない樹脂、或いは、補強樹脂層をラミネ
ートした樹脂を用いることもできる。
厚さ6〜20μmの金属層22を形成する(図1
(B))。金属層22は、銅、ニッケル、クロム、コバ
ルト、アルミニウム等を用いることができ、特に、銅又
は銅を主としてなる合金が、廉価であると共に電気抵抗
が低く好ましい。ここでは、樹脂からなる基板30への
密着性に優れ薄く形成できるスパッタを用いるが、この
代わりに、廉価な無電解めっき、又は、廉価に薄く金属
層を形成できる蒸着を用いることができ、更に、無電解
めっき、スパッタ、蒸着後に電解めっきを行うことも、
更には、上記コア基板として銅箔のラミネートされた銅
張り積層板を用いることができる。ここで、金属層22
の厚さは、6〜20μmの範囲がよく、特に、8〜15
μmの範囲が好適である。この厚みであれば、強度を保
てるので反りもなく、また、後述するように基板30に
非貫通孔を明ける際に、レーザのエネルギーを吸収し得
るからである。
30に炭酸レーザを照射し、金属層22に至る非貫通孔
32を穿設する(図1(C))。ここで、非貫通孔の径
は、50〜250μmが好ましく、特に、75〜150
μmの範囲で400〜600μmのピッチが好適であ
る。非貫通孔32は小径である方が、配線密度を上げる
上では望ましいが、半径に反比例して歩留まりが下がる
からである。ここで、非貫通孔32は、炭酸レーザで1
孔毎に穿設することも可能であり、また、通孔を備える
マスクを基板30に載置し、一括して非貫通孔を形成す
ることもできる。なお、ここでは、廉価で大出力の得ら
れる炭酸レーザを用いているが、この代わりに、エキシ
マ、UV、YAG等を用いることもでき、これらを混合
して使用することもできる。
内のデスミヤ処理を行う。ここで、更に、酸素、4塩化
炭素、窒素などのプラズマ処理、コロナ処理、UV処理
などのドライ処理を施し、非貫通孔32の内壁を平滑に
することも可能である。
着させた後、基板30を電解銅めっき液に浸漬し、金属
層22を介して電流を流し、非貫通孔32内に第1めっ
き層24を形成する(図1(D))。第1電解めっき層
は、電気抵抗の低い銅めっきが望ましいが、ニッケル、
クロム、コバルト、アルミニウム等を用いることも可能
である。
より厚さ0.1〜10μmの金属膜26を形成する(図
2(A))。金属層は、銅、ニッケル、クロム、コバル
ト、アルミニウム等を用いることができ、特に、銅又は
銅を主としてなる合金が、廉価であると共に電気抵抗が
低く好ましい。無電解めっきの代わりに、樹脂からなる
基板30への密着性に優れるスパッタ、蒸着を用いるこ
とができる。ここで、金属膜26の厚さは、0.1〜1
0μmの範囲がよく、この範囲であれば、エッチングし
ても回路が形成できる。特に、0.5〜5μmの範囲が
好適である。
金属膜26を介して電流を流し、非貫通孔32内に第2
めっき層28を充填してスルーホール36とする(図2
(B))。電解めっきは、第1めっき層を構成すると同
じ金属であることが望ましい。また、図7を参照して上
述したように、第1めっき層24の高さH1と、第2め
っき層28の高さH2とはほぼ同様であることが望まし
い。なお、第2めっき層28の表面を平滑化するため、
エッチング、バフ研磨、ベルトサンダー、砥粒を吹き付
けるジェットスクラブ研磨等を行うことも可能である。
ーンのエッチンレジストを施し、パターニングを行い、
コア基板30の表面に導体回路34を形成すると共に、
スルーホール36にランド36aを形成する(図2
(C))。ランドの形状としては、円形、楕円形が望ま
しいが、正方形、長方形でもよい。ランド36aは、ス
ルーホール径の1.00〜1.25倍が望ましい。ラン
ド36a及び導体回路の厚みH3は、上層の層間樹脂絶
縁層の平滑化を達成するため、可能な限り薄い方が望ま
しい。
スルーホール36のランド36aとなる金属膜26を形
成してから、スルーホール内に第2めっき層28を形成
するため、金属膜26からなるランド36aが剥離する
ことがなくなり、スルーホール36の信頼性を高めるこ
とができる。更に、接続信頼性が高いため、当該ランド
を薄く形成でき、後述する工程で形成する上層の層間樹
脂絶縁層の平滑性を高めることが可能となり、当該層間
樹脂絶縁層の剥離やクラックの発生を防げる。
した基板を水洗いし、乾燥した後、エッチング液を基板
の両面にスプレイで吹きつけて、下層導体回路34の表
面とスルーホール36のランド36a表面とをエッチン
グすることにより、導体回路34の全表面に粗化面34
βと、スルーホール36のランド36aに36βを形成
した(図2(D)参照)。エッチング液として、イミダ
ゾール銅(II)錯体10重量部、グリコール酸7重量
部、塩化カリウム5重量部およびイオン交換水78重量
部を混合したものを使用する。
エッチングにより粗化面を形成しているが、この代わり
に、無電解めっきにより粗化層を形成することもでき
る。この場合には、導体回路34を形成した基板30に
アルカリ脱脂してソフトエッチングして、次いで、塩化
パラジウウムと有機酸からなる触媒溶液で処理して、P
d触媒を付与し、この触媒を活性化した後、硫酸銅3.
2×10−2mol/l、硫酸ニッケル3.9×10
−3mol/l、錯化剤5.4×10−2mol/l、
次亜りん酸ナトリウム3.3×10−1mol/l、ホ
ウ酸5.0×10− 1mol/l、界面活性剤(日信化
学工業製、サーフィール465)0.1g/l、PH=
9からなる無電解めっき液に浸積し、浸漬1分後に、4
秒当たり1回に割合で縦、および、横振動させて、導体
回路34及びスルーホール36のランド36a表面にC
u−Ni−Pからなる針状合金の被覆層と粗化層42を
設ける。粗化層の表面に、Sn、Pb、Niなどの金属
層を設けてもよい。
厚さ50μmの熱硬化型シクロオレフィン系樹脂シート
を温度50〜150℃まで昇温しながら圧力5kg/c
m2 で真空圧着ラミネートし、シクロオレフィン系樹脂
からなる層間樹脂絶縁層50を設ける(図3(A)参
照)。なお、真空圧着時の真空度は、10mmHgに調
整する。
スレーザにて、ビーム径5mm、トップハットモード、
パルス幅15μ秒、マスクの穴径0.5mm、3ショッ
トの条件でシクロオレフィン系樹脂からなる層間樹脂絶
縁層50に直径80μmのバイアホール用開口48を設
ける(図3(B)参照)。この後、酸素プラズマを用い
てデスミア処理を行う。
V−4540を用いてプラズマ処理を行い、層間樹脂絶
縁層50の表面を粗化した(図3(C)参照)。この
際、不活性ガスとしてはアルゴンガスを使用し、電力2
00W、ガス圧0.6Pa、温度70℃の条件で、2分
間プラズマ処理を実施した。
ゴンガスを交換した後、Ni−Cu合金をターゲットに
したスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度80℃、
電力200W、時間5分間の条件で行い、Ni−Cu合
金層52をポリオレフィン系層間樹脂絶縁層50の表面
に形成した。このとき、形成されたNi−Cu合金層5
2の厚さは0.2μmであった(図4(A)参照)。
の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマスクフィ
ルムを載置して、100mJ/cm2 で露光した後、
0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmの
めっきレジスト54のパターンを形成した(図4(B)
参照)。
て、厚さ15μmの電気めっき膜56を形成した(図4
(C)参照)。なお、この電気めっき膜56により、後
述する工程で導体回路58となる部分の厚付けおよびバ
イアホール60となる部分のめっき充填等が行われたこ
とになる。なお、電気めっき水溶液中の添加剤は、アト
テックジャパン社製のカパラシドHLである。
aOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト54の下
に存在していたNi−Cu合金層52を硝酸および硫酸
と過酸化水素との混合液を用いるエッチングにて溶解除
去し、電気銅めっき膜56等からなる厚さ16μmの導
体回路58(バイアホール60を含む)を形成した(図
5(A)参照)。
り返すことにより、さらに上面側の層間樹脂絶縁層50
に、上層の層間樹脂絶縁層150、導体回路158及び
バイアホール160を形成した(図5(B)参照)。
エーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるように
溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日
本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光
性付与のオリゴマー(分子量:4000)46.67重
量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビ
スフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商品
名:エピコート1001)15重量部、イミダゾール硬
化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)1.
6重量部、感光性モノマーである多官能アクリルモノマ
ー(日本化薬社製、商品名:R604)3重量部、同じ
く多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:DP
E6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ社
製、商品名:S−65)0.71重量部を容器にとり、
攪拌、混合して混合組成物を調製し、この混合組成物に
対して光重合開始剤としてベンゾフェノン(関東化学社
製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン
(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を25℃
で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物
(有機樹脂絶縁材料)を得た。なお、粘度測定は、B型
粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの
場合はローターNo.4、6rpmの場合はローターN
o.3によった。
ルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70
℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行
った後、ソルダーレジスト開口部のパターンが描画され
た厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層に密
着させて1000mJ/cm2 の紫外線で露光し、DM
TG溶液で現像処理し、上面に200μmの直径の開口
71Uを、下面に直径500μmの開口71Dを形成し
た。そして、さらに、80℃で1時間、100℃で1時
間、120℃で1時間、150℃で3時間の条件でそれ
ぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト層を硬化させ、
はんだパッド部分が開口した、その厚さが20μmのソ
ルダーレジスト層(有機樹脂絶縁層)70を形成した
(図6(A))。スルーホールの半硬化の樹脂フィルム
で圧着して、露光・現像或いはレーザで半田パットを設
けてもよい。
絶縁層)70を形成した基板を、塩化ニッケル(2.3
×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8
×10 -1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×
10-1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケ
ルめっき液に20分間浸漬して、開口71に厚さ5μm
のニッケルめっき層72を形成した(図6(B))。さ
らに、その基板をシアン化金カリウム(7.6×10-3
mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10 -1mo
l/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10-1mol
/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10-1mol
/l)を含む無電解めっき液に80℃の条件で7.5分
間浸漬して、ニッケルめっき層72上に、厚さ0.03
μmの金めっき層74を形成した。
口71U、71Dにはんだペーストを印刷して、200
℃でリフローすることによりはんだバンプ(はんだ体)
76U、76Dを形成し、多層プリント配線板10を完
成する(図7参照)。
施形態に係る多層プリント配線板及びその製造方法につ
いて説明する。図12は、パッケージ基板に適用した第
2実施形態に係る多層プリント配線板の断面を示してい
る。この第2実施形態の多層プリント配線板は、図7を
参照して上述した第1実施形態と同様である。但し、第
1実施形態では、ドータボード側にはんだバンプ76D
が配設されたが、第2実施形態では、導電性接続ピン7
8が配設されている。
方法について説明する。コア基板の形成方法は、図1及
び図2を参照して上述した第1実施形態の工程(1)〜(8)
と同様であるため、説明を省略する。
製について説明する。ビスフェノールA型エポキシ樹脂
(エポキシ当量469、油化シェルエポキシ社製エピコ
ート1001)30重量部、クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂(エポキシ当量215、大日本インキ化学工
業社製 エピクロンN−673)40重量部、トリアジ
ン構造含有フェノールノボラック樹脂(フェノール性水
酸基当量120、大日本インキ化学工業社製 フェノラ
イトKA−7052)30重量部をエチルジグリコール
アセテート20重量部、ソルベントナフサ20重量部に
攪拌しながら加熱溶解させ、そこへ末端エポキシ化ポリ
ブタジエンゴム(ナガセ化成工業社製 デナレックスR
−45EPT)15重量部と2−フェニル−4、5−ビ
ス(ヒドロキシメチル)イミダゾール粉砕品1.5重量
部、微粉砕シリカ2重量部、シリコン系消泡剤0.5重
量部を添加しエポキシ樹脂組成物を調製した。得られた
エポキシ樹脂組成物を厚さ38μmのPETフィルム上
に乾燥後の厚さが50μmとなるようにロールコーター
を用いて塗布した後、80〜120℃で10分間乾燥さ
せることにより、層間樹脂絶縁層用樹脂フィルムを作製
した。
基板より少し大きめの上記作製した層間樹脂絶縁層用樹
脂フィルムを載置し、圧力4kgf/cm2 、温度80
℃、圧着時間10秒の条件で仮圧着して裁断した後、さ
らに、以下の方法により真空ラミネーター装置を用いて
貼り付けることにより層間樹脂絶縁層50を形成した
(図8(A)参照)。すなわち、層間樹脂絶縁層用樹脂
フィルムを基板上に、真空度0.5Torr、圧力4k
gf/cm2 、温度80℃、圧着時間60秒の条件で本
圧着し、その後、170℃で30分間熱硬化させた。
2mmの貫通孔49aが形成されたマスク49を載置す
る。そして、波長10.4μmのCO2 ガスレーザに
て、ビーム径4.0mm、トップハットモード、パルス
幅5.0μ秒、マスクの貫通孔の径1.0mm、1ショ
ットの条件で、層間樹脂絶縁層50に直径80μmのバ
イアホール用開口48を形成した(図8(B)参照)。
基板30を、60g/lの過マンガン酸を含む80℃の
溶液に10分間浸漬し、層間樹脂絶縁層50の表面に存
在するエポキシ樹脂粒子を溶解除去することにより、バ
イアホール用開口48の内壁を含む層間樹脂絶縁層50
の表面を粗面とした(図8(C)参照)。
和溶液(シプレイ社製)に浸漬してから水洗いした。さ
らに、粗面化処理(粗化深さ3μm)した該基板の表面
に、パラジウム触媒を付与することにより、層間樹脂絶
縁層50の表面およびバイアホール用開口48の内壁面
に触媒核を付着させた。
溶液中に基板を浸漬して、粗面全体に厚さ0.6〜3.
0μmの無電解銅めっき膜51を形成した(図9(A)
参照)。 〔無電解めっき水溶液〕 NiSO4 0.003 mol/l 酒石酸 0.200 mol/l 硫酸銅 0.030 mol/l HCHO 0.050 mol/l NaOH 0.100 mol/l α、α′−ビピリジル 40 mg/l ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l 〔無電解めっき条件〕 35℃の液温度で40分
銅めっき膜51に貼り付け、マスクを載置して、100
mJ/cm2 で露光し、0.8%炭酸ナトリウム水溶液
で現像処理することにより、厚さ30μmのめっきレジ
スト54を設けた(図9(B)参照)。
脱脂し、25℃の水で水洗後、さらに硫酸で洗浄してか
ら、以下の条件で電解銅めっきを施し、厚さ20μmの
電解銅めっき膜56を形成した(図9(C)参照)。 〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤 19.5 ml/l (アトテックジャパン社製、カパラシドHL) 〔電解めっき条件〕 電流密度 1 A/dm2 時間 65 分 温度 22±2 ℃
剥離除去した後、そのめっきレジスト54下の無電解め
っき膜51を硫酸と過酸化水素の混合液でエッチング処
理して溶解除去し、無電解銅めっき膜51と電解銅めっ
き膜56からなる厚さ18μmの導体回路(バイアホー
ル60を含む)58を形成した(図10(A)参照)。
(8) と同様の処理を行い、第二銅錯体と有機酸とを含有
するエッチング液によって、粗化面62を形成した(図
10(B)参照)。
により、上面の層間樹脂絶縁層50の上層に層間樹脂絶
縁層160、導体回路158及びバイアホール160を
形成し、多層配線板を得た(図10(C)参照)。
施形態と同様のソルダーレジスト組成物を20μmの厚
さで塗布し、70℃で20分間、70℃で30分間の条
件で乾燥処理を行った後、ソルダーレジスト開口部のパ
ターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをソルダ
ーレジスト層に密着させて1000mJ/cm2 の紫外
線で露光し、DMTG溶液で現像処理し開口71U、7
1Dを形成した。そしてさらに、80℃で1時間、10
0℃で1時間、120℃で1時間、150℃で3時間の
条件でそれぞれ加熱処理を行ってソルダーレジスト層を
硬化させ、開口を有し、その厚さが20μmのソルダー
レジストパターン層70を形成した(図11(A))。
上記ソルダーレジスト組成物としては、市販のソルダー
レジスト組成物を使用することもできる。
U、71Dに厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成
し、さらに、ニッケルめっき層72上に、厚さ0.03
μmの金めっき層74を形成した(図11(B))。
面のソルダーレジスト層70の開口71Uに、スズ−鉛
を含有するはんだペーストを印刷し、さらに他方の面の
ソルダーレジスト層70の開口71Dにスズ−アンチモ
ンを含有するはんだペーストを印刷した後、200℃で
リフローすることにより上面にはんだバンプ76Uを設
けた。そして、下面に導電性接続ピン78を配設し、プ
リント基板を製造した(図12参照)。
ト配線板の断面を図13に示す。この第3実施形態は、
第1実施形態と同様の構成である。但し、この第3実施
形態の多層プリント配線板は、層間樹脂絶縁層50及び
層間樹脂絶縁層150が、以下に示す組成の上層用接着
剤57と下層用接着剤55からなり、液体状態で塗布し
た後、露光・現像処理により開口を設けてある。 A.無電解めっき用接着剤調製用の原料組成物(上層用
接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )3.15
重量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、
NMP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 1.0μmのものを 7.2重量部、平均粒径
0.5μmのものを3.09重量部、を混合した後、さらにN
MP30重量部を添加し、ビーズミルで攪拌混合して得
た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イル
ガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP 1.5重量部を攪拌混合
して得た。
(下層用接着剤) 〔樹脂組成物〕クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬製、分子量2500)の25%アクリル化物を80wt
%の濃度でDMDGに溶解させた樹脂液を35重量部、感
光性モノマー(東亜合成製、アロニックスM315 )4重
量部、消泡剤(サンノプコ製、S−65)0.5 重量部、N
MP 3.6重量部を攪拌混合して得た。 〔樹脂組成物〕ポリエーテルスルフォン(PES)12
重量部、エポキシ樹脂粒子(三洋化成製、ポリマーポー
ル)の平均粒径 0.5μmのものを 14.49重量部、を混合
した後、さらにNMP30重量部を添加し、ビーズミルで
攪拌混合して得た。 〔硬化剤組成物〕イミダゾール硬化剤(四国化成製、
2E4MZ-CN)2重量部、光開始剤(チバガイギー製、イル
ガキュア I−907 )2重量部、光増感剤(日本化薬
製、DETX-S)0.2 重量部、NMP1.5 重量部を攪拌混合
して得た。
は、第1実施形態と同様に構成してある。但し、第1実
施形態では、スルーホール36内にめっきを充填したの
に対して、比較例1では、樹脂充填材を充填してある。
に対してヒートサイクル試験(−65℃/3分+130
℃/3分を1サイクルとし、1000サイクル実施)を
行った結果について、図14の図表中に示す。第1、第
2、第3実施形態では、ヒートサイクル後も反り及び断
線が発生しなかったが、比較例1では反りが発生した。
なお、反り量は、平坦な基台に基板を置いて、その端部
を測定器により高さを測ることにより測定した。
明の第1実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程
図である。
明の第1実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程
図である。
実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程図であ
る。
実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程図であ
る。
に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
板の断面図である。
実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程図であ
る。
実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程図であ
る。
第2実施形態に係る多層プリント配線板の製造工程図で
ある。
形態に係る多層プリント配線板の製造工程図である。
線板の断面図である。
線板の断面図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 スルーホールを設けたコア基板に層間樹
脂絶縁層をビルドアップしてなる多層プリント配線板に
おいて、 前記コア基板のスルーホールが、電解めっきによる第1
金属層と、無電解めっき、スパッタ又は蒸着による金属
膜と、電解めっきによる第2金属層とを充填してなるこ
とを特徴とする多層プリント配線板。 - 【請求項2】 少なくとも以下の(A)〜(E)の工程
を備えることを特徴とする多層プリント配線板の製造方
法: (A)一方の面に金属層の形成された樹脂絶縁層に、レ
ーザで前記金属層へ至る非貫通孔を形成する工程; (B)前記樹脂絶縁層の非貫通孔に、前記金属層を介し
て電流を流し電解めっきにより第1金属層を充填する工
程; (C)前記樹脂絶縁層の金属層の反対面に、金属膜を形
成する工程: (D)前記樹脂絶縁層の非貫通孔に、前記金属膜を介し
て電流を流し電解めっきにより第2金属層を充填する工
程; (E)前記樹脂絶縁層の金属層と金属膜とエッチングし
て、スルーホールのランドを形成する工程。 - 【請求項3】 前記樹脂絶縁層に、無電解めっき、スパ
ッタ又は蒸着により金属層を形成する工程を更に有する
ことを特徴とする請求項2の多層プリント配線板の製造
方法。 - 【請求項4】 前記樹脂絶縁層の金属層の反対面に、金
属膜を形成する工程において、無電解めっき、スパッタ
又は蒸着を用いることを特徴とする請求項2又は3の多
層プリント配線板の製造方法。
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