JP2001164909A - バルブスプリングの結合構造 - Google Patents

バルブスプリングの結合構造

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JP2001164909A
JP2001164909A JP34714799A JP34714799A JP2001164909A JP 2001164909 A JP2001164909 A JP 2001164909A JP 34714799 A JP34714799 A JP 34714799A JP 34714799 A JP34714799 A JP 34714799A JP 2001164909 A JP2001164909 A JP 2001164909A
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JP
Japan
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valve
spiral groove
valve spring
diameter portion
small
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JP34714799A
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English (en)
Inventor
Ryohei Kusunoki
亮平 楠
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関のバルブに組付けられているバルブ
スプリングは、出来るだけ簡素化された構造でバルブス
テムに結合されていることが望ましい。同時に、この結
合部は簡単な構造で安定した結合状態が維持されなけれ
ばならない。 【解決手段】 上述の課題を満足させるために、バルブ
ステム7の端部に螺旋溝12を形成し、バルブスプリン
グ8の小径部10を前記螺旋溝12に合致させ、小径部
の外側に円筒部材13をはめ合わせた構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】内燃機関のバルブスプリング
は、その一端をシリンダヘッド側に着座させ、他端をバ
ルブステムの端部に結合したものが知られている。本発
明は、このようなバルブスプリングの結合に関する技術
分野に属している。
【0002】
【従来の技術】バルブスプリングの端部が小径にされて
いて、その部分がバルブステム側に結合されているもの
が、実開昭58−144008号公報に開示されてい
る。このものは、バルブステムの端部に二つ割りのコッ
タを取付け、バルブスプリングの小径部でコッタを巻き
付けるようにしている。したがって、コッタは外周側か
ら保持された状態になっているので、バルブステムから
外れることがなく、バルブスプリングを圧縮している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような構造であ
ると、コッタに巻きついているばね線材が何らかの原因
で破損すると、コッタがバルブステムから外れて、バル
ブが燃焼室内に落下する恐れがある。あるいは、バルブ
クリアランスが狂ったりしてピストンがバルブを突き上
げたりすると、コッタがバルブステムから外れて、同様
な問題が生じる。さらに、コッタ方式であるために、部
品点数が多くなって、組み立て工数や原価などの面にお
いて不利である。
【0004】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、上
述のような問題点を解決するために発案されたもので、
バルブスプリングの端部をバルブステムに直接巻き付け
て、その状態を維持させることが基本的な考え方になっ
ている。
【0005】請求項1の発明は、バルブスプリングの一
端をシリンダヘッド側に着座させ、他端をバルブステム
の端部に結合した形式のものにおいて、バルブスプリン
グの端部に小径部を形成すると共にバルブステムの端部
に螺旋溝を設け、小径部を螺旋溝に合致させ、小径部の
外側に外れ防止用の円筒部材をはめ合わせたことを特徴
としている。
【0006】したがって、小径部が螺旋溝に合致し、こ
の状態が円筒部材で維持されているから、小径部が拡が
って螺旋溝から外れることが確実に防止される。そし
て、バルブスプリングの一部である小径部が、直接バル
ブステムに合致した構造であるから、結合部には円筒部
材だけを追加すればよく、部品点数の削減にとって有効
である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、螺
旋溝の溝底径は、自由状態時における小径部の内径より
も僅かに大きく設定してあることを特徴としている。し
たがって、組付けたときには小径部が螺旋溝の凹面を弾
性的に締めつけた状態になっている。なお、螺旋溝の溝
底径とは、雄ねじの谷径に相当する意味の寸法である。
よって、結合部に隙間が存在しないので、いわゆる「が
たつき」がなく、安定した結合性と騒音の防止にとって
有利である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2において、円筒部材はカップ状の形とされ、その頂面
部にバルブの開弁力が付与されるように構成したことを
特徴としている。よって、前述のような結合機能を果た
しつつ、バルブの駆動力を受けるので、部品点数の減少
にとって有効である。そして、バルブ駆動力は、円筒部
材が小径部から抜けようとするのを阻止する方向に作用
するから、円筒部材の設置が確実になされる。
【0009】
【発明の実施の形態】シリンダヘッド1は吸気あるいは
排気用のポート2を有し、開口部3を経て燃焼室4に連
通している。バルブ5は、通常のものであり弁6とバル
ブステム7から成っている。
【0010】バルブスプリング8は、シリンダヘッド1
側が大径でその反対側に向かって次第に小径となってい
ると共にばね線材の太さも次第に細くなっている。端部
のばね線材9を小さく巻いて小径部10が形成されてい
る。バルブスプリング8は、シリンダヘッド1上に固定
したスプリングシ−ト11に着座している。
【0011】図2について螺旋溝12を説明する。これ
は、バルブステム7の端部に形成してあるもので、中央
の4本は完全な4周した螺旋溝であり、上下の各1本は
徐変部分である。この螺旋溝12に小径部10のばね線
材9が巻き付けられて、小径部10が螺旋溝12の完全
な溝部分に合致している。この実施形態においては、図
1から明らかなように、小径部10はばね線材9が2回
転巻かれたものなので、その部分が2段目と3段目の螺
旋溝12にピッタリと合致している。
【0012】上述の合致を維持するために、円筒部材1
3が図1のようにはめ合わされている。小径部10が螺
旋溝12から外れるのを防止するために、円筒部材13
が設置されているのであり、同部材13は筒部14と平
板状の頂面部15から成るカップ状の部品である。螺旋
溝12の溝は円弧状の断面であり、図中には凹面16と
して示してある。螺旋溝12と小径部10との寸法関係
について説明すると、螺旋溝12の溝底径は、自由状態
時(組付け前の状態)における小径部10の内径よりも
僅かに大きくしてある。したがって、組付けたときには
小径部10が螺旋溝12の凹面16を弾性的に締めつけ
た状態になっている。このような寸法関係になっている
ときには、小径部12が締付け状態になっているので、
筒部14の内面と小径部のばね線材9との間には僅かな
隙間が設置してある。なお、螺旋溝12の溝底径とは、
雄ねじの谷径に相当する意味の寸法である。
【0013】上述のような締付けの寸法関係に代えて、
締付けをしない結合の仕方もある。すなわち、小径部1
0を螺旋溝12に合致させた状態では、ばね線材9と螺
旋溝の凹面16との間には若干の隙間ができるように螺
旋溝12の溝底径と小径部10との寸法関係を設定す
る。この状態のところへ筒部14がはめ合わされると、
小径部10の直径が縮められてばね線材9は凹面16に
密着する。すなわち、このような密着が得られるよう
に、筒部14の内径が選定されている。
【0014】頂面部15にバルブの開弁力が付与される
のであり、図1の場合は、ロッカアーム17の揺動でバ
ルブの開閉がなされるようになっている。
【0015】図3は、他の実施形態を示している。先の
実施形態と同じ機能を果たす部材には、図中に同じ符号
を記載して、詳細な説明は省略してある。ここでの開弁
力はカム18で付与する形式である。したがって、頂面
部15の直径を大きくして、円筒部材13の外側に大径
の筒19が配置されたもので、「バケットタイプ」と称
されている。逆に言うと、バケットタイプにおいては、
その内部の中央部に円筒部材13が一体的に設置してあ
ることになる。
【0016】図4は、頂面部のない形の円筒部材であ
り、筒部14の上部に多数のスリット溝20が切ってあ
る。筒部14の上端部を中心側に屈曲して、嵌合部21
が形成してある。バルブステム7の端部近くに円周方向
の溝22が形成され、ここに嵌合部21がはまり込んで
いる。図示していないが平面的に見ると、スリット溝2
0は中心部から放射状に、たとえば8本切ってある。筒
部14をはめ合わせるときには、嵌合部21がバルブス
テム7の上端角部で押し広げられた後に、嵌合部21が
溝22内に弾性的にはまり込むのである。こうすること
によって、筒部14の位置決めがなされる。この場合の
開弁は、ロッカアーム17がバルブステムの頂面を押さ
えることによって行われる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、バルブスプリングの一
端をシリンダヘッド側に着座させ、他端をバルブステム
の端部に結合した形式のものにおいて、バルブスプリン
グの端部に小径部を形成すると共にバルブステムの端部
に螺旋溝を設け、小径部を螺旋溝に合致させ、小径部の
外側に外れ防止用の円筒部材をはめ合わせたものである
から、小径部が螺旋溝に合致し、この状態が円筒部材で
維持されることとなる。したがって、小径部が拡がって
螺旋溝から外れることが確実に防止される。そして、バ
ルブスプリングの一部である小径部が、直接バルブステ
ムに合致した構造であるから、結合部には円筒部材だけ
を追加すればよく、部品点数の削減にとって有効であ
る。さらに、円筒部材は簡素な構造の部品であるから、
軽量化が行いやすく、したがって動弁機構部の質量を小
さくすることができ、高速運転等において有利である。
【0018】螺旋溝の溝底径は、自由状態時における小
径部の内径よりも僅かに大きく設定してあるから、組付
けたときには小径部が螺旋溝の凹面を弾性的に締めつけ
た状態になっている。これは、小径部が螺旋溝を握り締
めているような状態なので、バルブスプリングとバルブ
ステムとの結合性がしっかりしたものとなり、万一、小
径部の締付けが緩むことがあっても、円筒部材が緩みを
規制するので、バルブスプリングが外れたりすることが
ない。そして、結合部に隙間が存在しないので、いわゆ
る「がたつき」がなく、安定した結合性と騒音の防止に
とって有利である。ばね線材の断面形状は円形であるか
ら、筒部を押し込むときには、筒部の内端部がばね線材
の丸い箇所に接触しながら入ってゆくので、過大な摩擦
抵抗もなく容易に作業をすることができる。
【0019】円筒部材はカップ状の形とされ、その頂面
部にバルブの開弁力が付与されるように構成したので、
前述のような結合機能を果たしつつ、バルブの駆動力を
受けることになる。よって、円筒部材は小径部の拡大防
止と開弁力の伝達との2機能を果たし、部品点数の減少
にとって有効である。そして、バルブ駆動力は、円筒部
材が小径部から抜けようとするのを阻止する方向に作用
するから、円筒部材の設置が確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断正面図である。
【図2】バルブステムの螺旋溝を示す側面図である。
【図3】他の実施形態を示す縦断正面図である。
【図4】他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
8 バルブスプリング 1 シリンダヘッド 7 バルブステム 10 小径部 12 螺旋溝 13 円筒部材 16 凹面 15 頂面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブスプリングの一端をシリンダヘッ
    ド側に着座させ、他端をバルブステムの端部に結合した
    形式のものにおいて、バルブスプリングの端部に小径部
    を形成すると共にバルブステムの端部に螺旋溝を設け、
    小径部を螺旋溝に合致させ、小径部の外側に外れ防止用
    の円筒部材をはめ合わせたことを特徴とするバルブスプ
    リングの結合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、螺旋溝の溝底径は、
    自由状態時における小径部の内径よりも僅かに大きくし
    てあることを特徴とするバルブスプリングの結合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、円筒
    部材はカップ状の形とされ、その頂面部にバルブの開弁
    力が付与されるように構成したことを特徴とするバルブ
    スプリングの結合構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7556011B2 (en) 2006-06-06 2009-07-07 Suncall Corporation Valve structure for internal combustion
JP2009250429A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Advics Co Ltd 電磁弁
CN108691598A (zh) * 2017-04-11 2018-10-23 福特环球技术公司 包括具有气门弹簧的配气机构的内燃发动机和用于安装此类气门弹簧的方法

Cited By (4)

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CN108691598B (zh) * 2017-04-11 2022-01-14 福特环球技术公司 具有气门弹簧的内燃发动机和安装此类气门弹簧的方法

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