JP2001164728A - 壁面仕上げ構造 - Google Patents

壁面仕上げ構造

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JP2001164728A
JP2001164728A JP35263399A JP35263399A JP2001164728A JP 2001164728 A JP2001164728 A JP 2001164728A JP 35263399 A JP35263399 A JP 35263399A JP 35263399 A JP35263399 A JP 35263399A JP 2001164728 A JP2001164728 A JP 2001164728A
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putty
coating material
elastic
joint
plate
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JP35263399A
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Takahiro Asakura
孝宏 朝倉
Seiji Suzuki
誠司 鈴木
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Aica Kogyo Co Ltd
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Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、柱に目地部を介して板体を取り付けて
壁下地とし、目地部にシーリング材を充填した後、その
表面に塗材を塗装して仕上げる大壁工法等では目地部に
おいて塗材のクラックや目やせが避けられず解決策が求
められていた。 【解決手段】 壁下地の板体間において、一方の板体の
端部が表面側より厚みの半ば迄段上に切除されるととも
に、他方の板体と突きつけられた半突きつけ形状に接合
され、半溝を形成した目地部に硬質パテを充填した後、
弾性クロス及び弾性パテを該目地部に亘って重層し、塗
材を塗工することにより課題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁面の仕上げ構造、詳し
くは壁面用板体間の目地部の仕上げ構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】壁面用板体に塗装してなる大壁工法は目
地部がなく、美観に優れるため、従来より戸建て建築の
分野において広範囲に採用されている。従来の目地部の
構造ではVカット、相じやくり或いは突きつけ等の形状
の目地部にシーリング材を充填したのち、平滑に仕上げ
塗材を塗布して仕上げる方法、各種のパテを充填し平滑
としたのち、塗材を塗布して仕上げる方法等が採用され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の仕上げ方法では塗膜の亀裂が生じやすい、目地部が凹
んで外観が損なわれる、目地部の充填が難しく作業性に
欠ける等の問題が残されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では種々
検討した結果、一方の板体が端部において表面側より厚
みの半ば迄段状に切除し、他方の板体と突きつけて半突
きつけ構造とした目地部に硬質パテを充填して硬化させ
たのち、弾性クロスを配置し、更に該弾性クロスを覆っ
て弾性パテを塗布した後、塗材を塗布して仕上げた壁面
仕上げ構造とすることで、従前の工法における問題を解
決したものである。
【0005】前記のように従来の構造のような板体間の
目地部にパテを充填し、平滑に仕上げたのち、塗材を塗
布して大壁工法として外壁を仕上げた場合、板体の伸縮
が生じるため塗膜の亀裂や充填したパテの収縮のために
目地部の凹みがさけられなかった。塗膜の亀裂を回避す
るためには寸法変化の小さい板体を使用する、板体の寸
法変化を抑制する、伸縮性に優れる塗材を採用する、等
の手段がある。
【0006】しかし、いずれの素材、工法でも限度があ
り問題を全て解決することはできなかつた。そこで本発
明者はこのような事情に鑑み、壁下地の板体間におい
て、一方の板体の端部を表面側より厚みの半ばまで段状
に切除し、他方の板体と突きつけた半突きつけ形状の半
溝を形成した目地部に接着性能にすぐれ、硬化(固化)
収縮が小さく、引っ張り伸び率の小さな硬質パテ、好ま
しくはエポキシ樹脂系パテを目地部に充填し、板体間に
弾性クロス及び弾性パテを重層させて目地部を覆ったの
ち、塗材を塗布して仕上げる壁面仕上げ構造とすること
により前記の課題を解決した。
【0007】以下、実施例の図により詳細に説明する。
図1は本発明に関わる実施例の図面であり、一方の板体
(2)の端部において表面側より厚みの半ばまで段状に
切除され、他方の板体と突きつけ状に柱(1)に接合さ
れ、目地部に半溝(4)が形成さた後、該半溝(4)内
に硬質パテ(3)が充填され、次いで該板体(2)の接
続部近傍に弾性クロス(5)が接着され、弾性パテ
(6)が該弾性クロス(5)を覆った状態に塗布された
のち、弾性タイプの塗材(7)が塗布されて仕上げられ
ている。
【0008】板体には石綿スレート板、パーライトボー
ド、珪酸カルシユウム板、木毛セメント板等の外壁仕上
げ使用される板体が使用できるが、好ましくは強度があ
り加工性に優れ寸法変化の小さい素材、例えば最近使用
例の多い窯業系サイジングボード等が好ましい。
【0009】目地部に充填される硬質パテには、エポキ
シ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリエ
ステル樹脂系等のパテが使用しうるが、好ましくは板体
との接着力に優れ、凝集力が大きく目やせの少ないエポ
キシ樹脂系のタイプ、中でも硬質で硬化収縮率が2%以
下、引っ張り伸び率が2%以下の成分からなるエポキシ
樹脂系組成物が望ましい。
【0010】板体への塗材の吸い込みを防止し、塗材の
密着と板体の部分的な凹みを充填するために必要な場合
はシーラーが目地部周辺に塗布されてもよい。シーラー
を例示すると塩化ゴム、アクリルエマルジョン等の成分
からなるシーラーがあり塗材、板体等の材質も密着性等
を参酌して決定されればよい。
【0011】弾性クロスとしては綿、麻等の天然繊維、
ビニロン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維あるい
はガラス繊維もしくはこれらの混合繊維等から加工され
た布、不織布等で伸縮性に優れる材質が適合する。
【0012】弾性パテは板体の伸縮を吸収・緩和し塗材
への影響を少なくするために使用されるものであり、好
ましくは−10〜20℃での伸び率が100%以上の材
質からなるものが望ましい。弾性パテの成分としては樹
脂エマルジョンが適合していて、例示すればアクリルゴ
ムエマルジョン、エチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ン、アクリル・スチレン樹脂エマルジョン、酢酸ビニル
樹脂エマルジョン等を使用できる。
【0013】最上層に塗工される塗材としては弾性があ
り、密着性、耐候性に優れその他の塗材としての性能が
良好な樹脂成分からなるタイプ、例示すればアクリル樹
脂、アクリル・スチレン共重合樹脂、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合樹脂等の成分からなる樹脂エマルジョン等が
適合し、好ましくはJISk6301による試験法での
乾燥塗膜の−10〜20℃での伸び率が10%以上の塗
材であることが望ましい。
【0014】板体の取り付け構造として、従来採用され
てきた目地構造としては図2のようなV溝構造、図3の
ような相じゃくり溝構造、図4のような突きつけ目地構
造等の形状があるが、本発明では前記のような半突きつ
け構造を採用している。
【0015】次に本発明の実施例により説明する。 実施例1 図1の接続・仕上げ構造(壁下地:板体とし
て厚み12mmの窯業系サイジンボードを使用しビス止
め)を採用した施工であって、硬質パテに下記特性値の
エポキシ樹脂系硬質パテ (アイカ工業(株)製品 ジ
ョリシールJB−10) を半溝に充填し、硬化・養生
されたのち、ナイロンからなる厚み0.4mmの弾性寒
冷紗を幅50mmに亘り該半溝を覆って接着し、該弾性
寒冷紗を覆う状態に幅50mmに亘り下記特性値のアク
リルゴムエマルジョン系弾性パテ(アイカ工業(株)製
品 ジョリシールJB−70)を塗布・乾燥させたの
ち、アクリル・スチレン共重合樹脂エマルジョン系塗材
(アイカ工業(株)製品 ジョリパットJP−100)
を平均塗布量2.0kg/m2をローラー塗布して実施
例1の目地構造のサンプルを得た。
【0016】比較例1 目地形状を図2に示されるV溝形状とした以外は実施例
1と同一として比較例1の壁面仕上げ構造のサンプルを
得た。
【0017】比較例2 目地形状を図3で示される相じゃくり溝構造とした以外
は実施例1と同一として比較例2の壁面仕上げ構造のサ
ンプルを得た。
【0018】比較例3 目地形状を図4の突きつけ構造とした以外は実施例1と
同一として比較例3の壁面仕上げ構造のサンプルを得
た。
【0019】比較例4 目地形状が図2のV溝形状の目地部に変成シリコーン樹
脂系シーリング材を充填し、弾性寒冷紗、弾性パテを使
用せずに実施例の塗材を塗布して比較例4の壁面仕上げ
構造のサンプルを得た。
【0020】以上、実施例、比較例の各サンプルについ
て目地強度、破断距離並びに施工作業性並びに目地意匠
性を測定した結果は表の通りであつた。但し、目地強
度、破断距離については図の柱を除いた板体のみを使用
して作成したサンプルについて測定した。
【0021】 特性値 1.エポキシ樹脂系硬質パテ( アイカ工業(株)製品 ジョリシール JB−10) 硬化収縮率 1.7%以下 (25℃で7日硬化養生後測定。) 引っ張り伸び率 2%以下 ( JISk6911による。) 引っ張り強度 8.5N/mm ( JISk6911による。) 硬度 80HdD (JISk7215による。) 2.弾性パテ アイカ工業(株)製品( ジョリシールJB−70) 伸び 20℃測定280% (JISA6909による。) −10℃測定150% (同上) 付着強さ 8.5kgf/cm (JISA6909による。) ひび割れ抵抗 異状なし (3m/sec気流中測定。)
【0022】
【0023】 測定法 1. 目地強度 破断までの最大強度を測定する。測定単位 N/mm2 −印は測定出来ず。 2. 破断距離 幅20mmのサンプルを長さ方向に引っ張り、目地部又は ボード部が破断するまでの距離(mm)を測定する。 −印は伸びが過大のため測定できず。 3. 作業性 ヘラにて作業する際のパテの充填性で評価する。 ◎非常に良好、 良好、 ×作業性に難あり 4. 目地部意匠性 目地部に凹み等の外観の不具合、異常がないかどうか で良否を判定する。 外観良好、× 凹みあり
【0024】
【作用】本発明になる壁面仕上げ構造は下地の板体間の
目地を半突きつけ形状とし、この目地部に接着性能に優
れ、硬化収縮率及び引っ張り伸びの小さい硬質パテを充
填しているため、板体の動きをより抑制するとともに、
弾性クロス及び弾性パテの介在により板体の寸法変化、
接続部の動きが緩和・吸収され、併せて伸縮性のある弾
性塗材の可とう性と相まって塗膜の亀裂が回避される。
【0025】
【発明の効果】本発明になる壁面仕上げ構造は壁下地の
板体間の目地部を半突きつけ形状とし、この目地部に硬
化収縮率、引っ張り伸び率が小さく、接着性に優れる硬
質パテが充填されているため、板体の動きが抑制され
る。また該硬質パテの上部に弾性クロス、弾性パテが重
層されているため板体の動きが吸収・緩和される。この
ため最上層の塗材への影響が最小限にくい止められ、塗
膜の亀裂が発生しにくい構造に仕上げられている。
【0026】しかも塗材か弾性塗材であるため塗膜の亀
裂は発生しない。また目地部に硬化収縮のない硬質パテ
が充填されているうえに、上層の弾性クロス、弾性パテ
の重層により被覆・緩衝されるため目やせが全くなく大
壁工法における壁面仕上げ構造として最適なものであ
る。また、作業性に関しても突きつけ形状のようなパテ
の充填に関して難しさがなく容易に作業できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における壁面仕上げ構造の部
分断面図。
【図2】板体の接続がV溝形状の接続構造である部分断
面図。
【図3】板体の接続が相じゃくり溝の接続構造である部
分断面図。
【図4】板体の接続が突きつけ目地の接続構造である部
分断面図。
【符号の説明】
1 、11、12、13 柱 2、21、22、23 板体 3 硬質パテ 4 半溝 5 弾性クロス 6 弾性パテ 7 塗材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁下地となる板体間において、一方の板
    体が端部において表面側より厚みの半ばまで段状に切除
    されるとともに、他方の板体と突きつけた半突きつけ形
    状として半溝を形成した目地部に硬質パテを充填し、弾
    性クロス及び弾性パテを該目地部に亘って覆って重層し
    たのち、塗材を塗工することを特徴とする壁面仕上げ構
    造。
  2. 【請求項2】 硬質パテがエポキシ樹脂系パテであるこ
    とを特徴とする請求項1の壁面仕上げ構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104775575A (zh) * 2015-02-13 2015-07-15 中冶建工集团有限公司 真石漆施工工艺方法
CN109025354A (zh) * 2018-08-27 2018-12-18 珠海市相融科技有限公司 一种墙体抗裂的施工方法

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