JP2001163862A - テトラヒドロピリダジン誘導体 - Google Patents

テトラヒドロピリダジン誘導体

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JP2001163862A
JP2001163862A JP2000289991A JP2000289991A JP2001163862A JP 2001163862 A JP2001163862 A JP 2001163862A JP 2000289991 A JP2000289991 A JP 2000289991A JP 2000289991 A JP2000289991 A JP 2000289991A JP 2001163862 A JP2001163862 A JP 2001163862A
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ethyl
phenyl
compound
solution
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Application number
JP2000289991A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Shibata
智之 柴田
Kazuhiko Tamaki
和彦 玉木
Kazuhiko Tanzawa
和比古 丹沢
Shinichi Kurakata
慎一 蔵方
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたマトリックスメタプロティナーゼ阻害
活性を有する新規なテトラヒドロピリダジン誘導体を提
供する。 【解決手段】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1は、同一または異なる1〜3個の置換基で置
換されていても良いC1〜C12アルキル基、アリール
基、ビアリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキ
ル基、ビアリールアルキル基、またはヘテロアリールア
ルキル基を示し、R2、R3、R4、R5及びR6は各々独
立に水素原子、C1〜C4アルキル基またはアリール基
を示し、XはOH基またはNHOH基を示す。)で表わ
される化合物またはその薬理上許容される塩並びにそれ
らを含有する医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたマトリック
スメタロプロティナーゼ阻害活性を有し、各種癌細胞の
転移浸潤または増殖、変形性関節炎、リウマチ様関節
炎、歯周疾患、角膜潰瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多
発位硬化症、ミエリン退化の治療、血管新生を伴う疾
患、皮膚及び胃腸管の潰瘍形成、アテローム性動脈硬化
症並びに腎炎等に対する予防及び治療薬として有用なテ
トラヒドロピリダジン誘導体またはその薬理上許容され
る塩、及びそれらを有効成分とする医薬組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マトリックスメタロプロティナーゼは、
結合組織等を構成する蛋白成分を分解する酵素である。
これに属するゼラチナーゼは、基底膜の主要構成成分で
あるIV型コラーゲンを分解する。また、ゼラチナーゼ
は、癌組織中で血管が新生される際や癌が転移する際
に、その酵素の発現量が上昇したり、その活性化が起こ
る。このため、ゼラチナーゼは、癌細胞が正常組織の細
胞の基底膜を破壊するのに重要な役割を果たしていると
言われている(William G. Stetler-Stevenson, Sadie A
znavoorian, and Lance A. Liotta; Annual Review of
Ce11 Biology, vol. 9, 541-573(1993))。
【0003】マトリックスメタロプロティナーゼに属す
るストロメライシンは、変形性関節炎やリウマチ様関節
炎において発現量や活性が上昇し、関節破壊に重要な役
割を果していると言われている(Y. Okada, M. Shinme
i, O. Tanaka, K. Naka, A. Kimura, I. Nakanishi. M.
T. Bayliss, K. Iwata and H. Nagase; Lab. Invest.V
ol. 66, 680-690(1992))。
【0004】また、各種マトリックスメタロプロティナ
ーゼは、また、角膜潰瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多
発性硬化症、ミエリン退化、皮膚及び胃腸管の潰瘍形
成、アテローム性動脈硬化症、腎炎等に関係していると
言われている。従って、上記の知見から、マトリックス
メタロプロティナーゼ阻害剤は、上記疾患の予防及び治
療に有用であると考えられる。
【0005】一方、マトリックスメタロプロティナーゼ
阻害剤に関して、これまで多くの化合物が報告されてお
り、その概略は、R. P. Beckett and M. Whittaker; Ex
p. Opin. Ther. Patents vol. 8, 259-282(1998))に記
載されている.特に、カルボン酸及びヒドロキサム酸誘
導体は数多く特許出願もなされている(WO-9720824,WO-
9633172, WO-9615096, 特表平7-509460, 特開平6-25629
等)。これら阻害剤のうち、WO-9720824に記載されてい
るN-hydroxy-4-(4-((pyrid-4-yl)oxy)benzenesulfonyl)
-2,2-dimethyl-tetrahydro-2H-1,4-thiazine-3(S)-carb
oxamide(下記一般式(a)に示す)、WO-9615096に記載
されている4-(4-(4-chlorophenyl)phenyl)-4-oxo-2(S)-
phenylthiomethylbutanoic acid(下記一般式(b)に示
す)、特表平7-509460に記載されているN-(4-hydroxyam
ino-2(R)-isobutyl-3(S)-(hydroxy)succinyl)-L-t-leuc
ine-N-methylamide(下記一般式(c)に示す)、特開平
6-25629に記載されているN-hydroxy-2(R)-((4-methoxyb
enzenesulfonyl)(3-picolyl)amino)-3-methylbutanamid
e hydrochloride(下記一般式(d)に示す)などは欧米
において制癌剤として臨床試験が行われている。
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】 しかしながら、テトラヒドロピリダジン骨格を持つもの
は知られていなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、強力
で選択的なマトリックスメタプロティナーゼ阻害活性を
有するテトラヒドロピリダジン誘導体を開発することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、優れたマ
トリックスメタロプロティナーゼ阻害活性を有する誘導
体の合成とその薬理活性について鋭意検討を行った結
果、強力で選択的な阻害活性を有する新規なテトラヒド
ロピリダジン誘導体を見出し、本発明を完成した。
【0012】即ち、本発明は、 (1)下記一般式(I)
【0013】
【化6】 (式中、R1は、置換基A群から選択される同一または異
なる1〜3個の置換基で置換されていても良いC1〜C
12アルキル基、アリール基、ビアリール基、ヘテロア
リール基、アリールアルキル基、ビアリールアルキル
基、またはヘテロアリールアルキル基を示し、R2
3、R4、R5及びR6は各々独立に水素原子、C1〜C
6アルキル基またはアリール基を示し、XはOH基また
はNHOH基を示す。
【0014】A群は、置換基B群から選択される同一ま
たは異なる1〜3個の置換基で置換されていても良いC
1〜C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基、ハロゲ
ノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキ
ル基、アリールアルケニル基及びアリールアルキニル基
からなる。
【0015】B群は、C1〜C6アルキル基、C1〜C
6アルコキシ基及びハロゲノ基からなる。)で表わされ
る化合物またはその薬理上許容される塩。
【0016】(2)R1は、アリール基またはビアリー
ル基であり、R2は水素原子、アルキル基またはアリー
ル基、R3、R4、R5及びR6は各々独立に水素原子また
はアルキル基であり、XはOH基またはNHOH基であ
ることを特徴とする、(1)に記載の化合物またはその
薬理上許容される塩。 (3)R1は、ビフェニルエチル基であり、R2は水素原
子、メチル基またはフェニル基、R3及びR4は水素原
子、R5は水素原子またはメチル基、R6は水素原子であ
り、XはNHOH基であることを特徴とする、(1)ま
たは(2)に記載の化合物またはその薬理上許容される
塩。 (4)上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の化合
物またはその薬理学上許容される塩を含有する医薬組成
物。 (5)マトリックスメタプロティナーゼ阻害作用により
治療され得る疾患に用いられる(4)に記載の組成物、
である。
【0017】上記一般式(I)において、R1の「C1〜
C12アルキル基」としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−
ペンチル、n−ヘキシル、n−へプチル、n−オクチ
ル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ド
デシル基等があげられ、好適にはn−オクチル基があげ
られる。
【0018】R1の「アリール基」としては、フェニ
ル、ナフチル基等があげられ、好適にはフェニル基があ
げられる。
【0019】R1の「ビアリール基」としては、ビフェ
ニル、ビナフチル等があげられ、好適にはビフェニル基
があげられる。
【0020】R1の「ヘテロアリール基」としては、ピ
リジル、ピリミジル、チエニル、チアゾリル、オキサゾ
リル基等があげられ、好適にはピリジル基があげられ
る。
【0021】R1の「アリールアルキル基」としては、
ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、ナフチルメ
チル基等があげられ、好適にはフェネチル基があげられ
る。
【0022】R1の「ビアリールアルキル基」として
は、ビフェニルメチル、ビフェニルエチル、ビフェニル
プロピル基等があげられ、好適にはビフェニルエチル基
があげられる。
【0023】R1の「ヘテロアリールアルキル基」とし
ては、ピリジルメチル、ピリジルエチル、ピリミジルメ
チル、チエニルメチル、チアゾリルメチル、オキサゾリ
ルメチル基等があげられ、好適にはピリジルメチル、ピ
リジルエチル基があげられる。
【0024】これらの中で、R1として好適なものは、
アリール基、ビアリールアルキル基、ビアリール基であ
り、さらに好適にはビアリールアルキル基であり、最も
好適にはビフェニルアルキル基である。
【0025】A群及びB群の置換基の「C1〜C6個の
アルキル基」としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチ
ル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、
ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イ
ソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチ
ル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3
−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−
ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジ
メチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブ
チル基があげられ、好適にはメチル基、エチル基があげ
られる。
【0026】A群及びB群の置換基の「C1〜C6個の
アルコキシ基」としては、メトキシ、エトキシ、n−プ
ロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、n−ペント
キシ、イソペントキシ、2−メチルブトキシ、ネオペン
トキシ、n−ヘキシルオキシ、4−メチルペントキシ、
3−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3,3
−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,
1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、
1,3−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ
基があげられ、好適にはメトキシ基があげられる。
【0027】A群及びB群の置換基の「ハロゲノ基」と
しては、クロロ、ブロモ、イオド、フルオロ基があげら
れ、好適にはクロロ基があげられる。
【0028】A群のC1〜C6アルキル基が、B群のC
1〜C6アルキル基で置換される場合の置換基数は、1
〜3個であり、好適には1〜2個であり、特に好適には
1個である。
【0029】A群のC1〜C6アルキル基が、B群のC
1〜C6アルコキシ基で置換される場合の置換基数は、
1〜3個であり、好適には1〜2個である。
【0030】A群のC1〜C6アルキル基が、B群のハ
ロゲノ基で置換される場合の置換基数は、1〜4個であ
り、好適には1〜3個であり、特に好適には1個であ
る。
【0031】A群のC1〜C6アルコキシ基が、B群の
C1〜C6アルキル基で置換される場合の置換基数は、
1〜3個であり、好適には1〜2個であり、特に好適に
は1個である。A群のC1〜C6アルコキシ基が、B群
のC1〜C6アルコキシ基で置換される場合の置換基数
は、1〜3個であり、好適には1〜2個であり、特に好
適には1個である。
【0032】A群のC1〜C6アルコキシ基が、B群の
ハロゲノ基で置換される場合の置換基数は、1〜4個で
あり、好適には1〜3個であり、特に好適には1個であ
る。
【0033】A群の置換基の「アリール基」としては、
フェニル、ナフチル基等があげられ、好適にはフェニル
基があげられる。
【0034】A群のアリール基が、B群のC1〜C6ア
ルキル基で置換される場合の置換基数は、1〜5個であ
り、好適には1〜3個であり、特に好適には1個であ
る。A群のアリール基が、B群のC1〜C6アルコキシ
基で置換される場合の置換基数は、1〜5個であり、好
適には1〜3個であり、特に好適には1個である。A群
のアリール基が、B群のハロゲノ基で置換される場合の
置換基数は、1〜5個であり、好適には1〜3個であ
り、特に好適には1個である。
【0035】また、R1がA群のアリール基で置換され
る場合の置換基数は、1〜3個であり、好ましくは、1
〜2個であり、特に好適には1個である。
【0036】A群の置換基の「アリールオキシ基」とし
ては、フェノキシ、ナフチルオキシ基等があげられ、好
適にはフェノキシ基があげられる。
【0037】A群のアリールオキシ基が、B群のC1〜
C6アルキル基で置換される場合の置換基数は、1〜5
個であり、好適には1〜3個であり、特に好適には1個
である。
【0038】A群のアリールオキシ基が、B群のC1〜
C6アルコキシ基で置換される場合の置換基数は、1〜
5個であり、好適には1〜3個であり、特に好適には1
個である。
【0039】A群のアリールオキシ基が、B群のハロゲ
ノ基で置換される場合の置換基数は、1〜5個であり、
好適には1〜3個であり、特に好適には1個である。
【0040】A群の置換基の「アリールアルキル基」と
しては、ベンジル、フェネチル,フェニルプロピル、ナ
フチルメチル基等があげられ、好適にはベンジル基があ
げられる。
【0041】A群のアリールアルキル基が、B群のC1
〜C6アルキル基で置換される場合の置換基数は、1〜
5個であり、好適には1〜3個であり、特に好適には1
個である。A群のアリールアルキル基が、B群のC1〜
C6アルコキシ基で置換される場合の置換基数は、1〜
5個であり、好適には1〜3個であり、特に好適には1
個である。
【0042】A群のアリールアルキル基が、B群のハロ
ゲノ基で置換される場合の置換基数は、1〜5個であ
り、好適には1〜3個であり、特に好適には1個であ
る。
【0043】A群の置換基の「アリールアルケニル基」
としては、フェニルビニル、ナフチルビニル基等があげ
られ、好適にはフェニルビニル基があげられる。
【0044】A群のアリールアルケニル基が、B群のC
1〜C6アルキル基で置換される場合の置換基数は、1
〜5個であり、好適には1〜3個であり、特に好適には
1個である。
【0045】A群のアリールアルケニル基が、B群のC
1〜C6アルコキシ基で置換される場合の置換基数は、
1〜5個であり、好適には1〜3個であり、特に好適に
は1個である。
【0046】A群のアリールアルケニル基が、B群のハ
ロゲノ基で置換される場合の置換基数は、1〜5個であ
り、好適には1〜3個であり、特に好適には1個であ
る。
【0047】A群の置換基の「アリールアルキニル基」
としては、フェニルエチニル、ナフチルエチニル基等が
あげられ、好適にはフェニルエチニル基があげられる。
【0048】A群のC1〜C6アルコキシ基が、B群の
C1〜C6アルキル基で置換される場合の置換基数は、
1〜3個であり、好適には1〜2個であり、特に好適に
は1個である。
【0049】A群のアリールアルキニル基が、B群のC
1〜C6アルコキシ基で置換される場合の置換基数は、
1〜5個であり、好適には1〜3個であり、特に好適に
は1個である。
【0050】A群のアリールアルキニル基が、B群のハ
ロゲノ基で置換される場合の置換基数は、1〜5個であ
り、好適には1〜3個であり、特に好適には1個であ
る。
【0051】R1がA群の置換基で置換される場合、好
適な置換基としては、C1〜C6アルキル基又はC1〜
C6アルコキシ基であり、特に好適には、C1〜C6ア
ルキル基。R1がA群の置換基で置換される場合の置換
基数は、1〜5個であり、好適には1〜3個であり、特
に好適には1個である。R1がA群の置換基で置換され
る場合の置換位置は、R1がC1〜C12アルキル基の
場合には、ω位乃至ν位であり、好適にはω位乃至Ψ位
であり、特に好適にはω位であり、R1がアリール基又
はヘテロアリール基の場合には、2位乃至10位でであ
り、好適には、4位、6位又は7位である、R1がビア
リール基、アリールアルキル基、ビアリールアルキル基
又はヘテロアリールアルキル基の場合には、2'位乃至
10'位であり、好適には、4'位、6'位又は7'位であ
る、R2、R3、R4、R5及びR6の「C1〜C6個のア
ルキル基」としては、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、
n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオ
ペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘ
キシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2
−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメ
チルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチ
ルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチル
ブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル基
があげられ、好適にはメチル基があげられる。
【0052】R2、R3、R4、R5及びR6の「アリール
基」としては、フェニル、ナフチル基等があげられ、好
適にはフェニル基があげられる。R2の「アラルキル
基」としては、例えば、ベンジル、α−ナフチルメチ
ル、β−ナフチルメチル、インデニルメチル、フェナン
スレニルメチル、アントラセニルメチル、ジフェニルメ
チル、トリフェニルメチル、1−フェネチル、2−フェ
ネチル、1−ナフチルエチル、2−ナフチルエチル、1
−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェ
ニルプロピル、1−ナフチルプロピル、2−ナフチルプ
ロピル、3−ナフチルプロピル、1−フェニルブチル、
2−フェニルブチル、3−フェニルブチル、4−フェニ
ルブチル、1−ナフチルブチル、2−ナフチルブチル、
3−ナフチルブチル、4−ナフチルブチル、1−フェニ
ルペンチル、2−フェニルペンチル、3−フェニルペン
チル、4−フェニルペンチル、5−フェニルペンチル、
1−ナフチルペンチル、2−ナフチルペンチル、3−ナ
フチルペンチル、4−ナフチルペンチル、5−ナフチル
ペンチル、1−フェニルヘキシル、2−フェニルヘキシ
ル、3−フェニルヘキシル、4−フェニルヘキシル、5
−フェニルヘキシル、6−フェニルヘキシル、1−ナフ
チルヘキシル、2−ナフチルヘキシル、3−ナフチルヘ
キシル、4−ナフチルヘキシル、5−ナフチルヘキシ
ル、6−ナフチルヘキシル基を挙げることができ、好適
には、ベンジルである。
【0053】更に詳しくは、好ましいR2として、水素
原子、C1〜C6アルキル基またはアリール基が挙げら
れるが、より好ましくは水素原子、メチル基またはフェ
ニル基である。
【0054】好ましいR3として、水素原子またはC1
〜C6アルキル基が挙げられるが、より好ましくは水素
原子である。
【0055】好ましいR4として、水素原子またはC1
〜C6アルキル基が挙げられるが、より好ましくは水素
原子である。
【0056】好ましいR5として、水素原子またはC1
〜C6アルキル基が挙げられるが、より好ましくは水素
原子またはメチル基である。
【0057】好ましいR6として、水素原子またはC1
〜C6アルキル基が挙げられるが、より好ましくは水素
原子である。
【0058】Xは、OH基またはNHOH基であるが、
より好ましくはNHOH基である。
【0059】「その薬理上許容される塩」とは、本発明
の化合物(1)は、塩にすることができるので、その塩
をいい、そのような塩としては、好適にはナトリウム
塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金
属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル
塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無
機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モ
ルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキ
ルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカ
ミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチル
アミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベ
ンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロ
カイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−フェ
ネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニ
ウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩の
ような有機塩等のアミン塩;弗化水素酸塩、塩酸塩、臭
化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸
塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸
塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン
酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホ
ン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸
塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸
塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸
塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシ
ン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタ
ミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げ
ることができる。
【0060】又、本発明の化合物(1)は、大気中に放
置しておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付いた
り、水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に
包含される。
【0061】更に、本発明の化合物(1)は、他のある
種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があるが、その
ような塩も本発明に包含される。
【0062】本発明の化合物(1)は、分子内に不斉炭
素を有する場合があり、各々がR配位、S配位である立
体異性体が存在するが、その各々、或いはそれらの任意
の割合の混合物のいずれも本発明に包含される。
【0063】本発明の一般式(I)で示される化合物の
うち、好適なものとして、 1)R1がアリール基又はビアリールアルキル基である
化合物、 2)R1がビフェニルエチル基である化合物、 3)R2が水素原子、又はアリール基である化合物、 4)R2が水素原子、メチル基又はフェニル基である化
合物、 5)R3、R4、R5、R6が各々独立に水素原子又はC1
〜C6アルキル基である化合物、 6)R3及びR4が水素原子である化合物、 7)R5が水素原子又はメチル基である化合物、 8)R6が水素原子である化合物、 9)XがNHOH基である化合物 をあげることが出来る。
【0064】さらに、本発明の代表的な化合物(I)と
して、下記一般式(I-I)〜(I-III)及び(I'-I)〜
(I'-III)で示される具体的な化合物を表1〜表6に例
示する。表1乃至6において、Meは、メチル基を、B
nは、ベンジル基を、Phは、フェニル基を、を示す。
しかし、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0065】
【化7】
【0066】
【表1】 番号 R1 R2 R3 R5 1 4-ピリジルメチル H H H 2 2-(4-ピリジル)エチル H H H 3 3-(4-ピリジル)プロピル H H H 4 4-フェノキシベンジル H H H 5 2-(4-フェノキシフェニル)エチル H H H 6 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル H H H 7 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル H H H 8 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H H H 9 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H H H 10 4-trans-スチリルフェネチル H H H 11 4-cis-スチリルフェネチル H H H 12 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル H H H 13 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル H H H 14 フェニル H H H 15 4-メトキシフェニル H H H 16 4-フェノキシフェニル H H H 17 ビフェニル H H H 18 4-ピリジル H H H 19 4-(4-ピリジル)-フェニル H H H 20 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル H H H 21 n-ヘキシル H H H 22 n-デシル H H H 23 ベンジル H H H 24 フェネチル H H H 25 3-フェニルプロピル H H H 26 4-フェニルブチル H H H 27 2-(4-クロロフェニル)エチル H H H 28 4-メトキシフェネチル H H H 29 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル H H H 30 3-(4-メトキシフェニル)-プロピル H H H 31 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル H H H 32 4-ビフェニル-4-イル-メチル H H H 33 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル H H H 34 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル H H H 35 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル H H H 36 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル H H H 37 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル H H H 38 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル H H H 39 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル H H H 40 4-ピリジルメチル Me H H 41 2-(4-ピリジル)エチル Me H H 42 3-(4-ピリジル)プロピル Me H H 43 4-フェノキシベンジル Me H H 44 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Me H H 45 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Me H H 46 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 47 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 48 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 49 4-trans-スチリルフェネチル Me H H 50 4-cis-スチリルフェネチル Me H H 51 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Me H H 52 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル Me H H 53 フェニル Me H H 54 4-メトキシフェニル Me H H 55 4-フェノキシフェニル Me H H 56 ビフェニル Me H H 57 4-ピリジル Me H H 58 4-(4-ピリジル)フェニル Me H H 59 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Me H H 60 n-ヘキシル Me H H 61 n-デシル Me H H 62 ベンジル Me H H 63 フェネチル Me H H 64 3-フェニルプロピル Me H H 65 4-フェニルブチル Me H H 66 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H H 67 4-メトキシフェネチル Me H H 68 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H H 69 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H H 70 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H H 71 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H H 72 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H H 73 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H H 74 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 75 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H H 76 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 77 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H H 78 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H H 79 4-ピリジルメチル Me H Ph 80 2-(4-ピリジル)エチル Me H Ph 81 3-(4-ピリジル)プロピル Me H Ph 82 4-フェノキシベンジル Me H Ph 83 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Me H Ph 84 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Me H Ph 85 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Me H Ph 86 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H Ph 87 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H Ph 88 4-trans-スチリルフェネチル Me H Ph 89 4-cis-スチリルフェネチル Me H Ph 90 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Me H Ph 91 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル Me H Ph 92 フェニル Me H Ph 93 4-メトキシフェニル Me H Ph 94 4-フェノキシフェニル Me H Ph 95 ビフェニル Me H Ph 96 4-ピリジル Me H Ph 97 4-(4-ピリジル)-フェニル Me H Ph 98 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Me H Ph 99 n-ヘキシル Me H Ph 100 n-デシル Me H Ph 101 ベンジル Me H Ph 102 フェネチル Me H Ph 103 3-フェニルプロピル Me H Ph 104 4-フェニルブチル Me H Ph 105 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H Ph 106 4-メトキシフェネチル Me H Ph 107 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H Ph 108 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H Ph 109 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H Ph 110 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H Ph 111 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H Ph 112 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H Ph 113 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H Ph 114 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H Ph 115 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H Ph 116 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H Ph 117 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H Ph 118 4-ピリジルメチル Ph H H 119 2-(4-ピリジル)エチル Ph H H 120 3-(4-ピリジル)プロピル Ph H H 121 4-フェノキシベンジル Ph H H 122 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Ph H H 123 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Ph H H 124 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Ph H H 125 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Ph H H 126 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Ph H H 127 4-trans-スチリルフェネチル Ph H H 128 4-cis-スチリルフェネチル Ph H H 129 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Ph H H 130 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル Ph H H 131 フェニル Ph H H 132 4-メトキシフェニル Ph H H 133 4-フェノキシフェニル Ph H H 134 ビフェニル Ph H H 135 4-ピリジル Ph H H 136 4-(4-ピリジル)フェニル Ph H H 137 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Ph H H 138 n-ヘキシル Ph H H 139 n-デシル Ph H H 140 ベンジル Ph H H 141 フェネチル Ph H H 142 3-フェニルプロピル Ph H H 143 4-フェニルブチル Ph H H 144 2-(4-クロロフェニル)エチル Ph H H 145 4-メトキシフェネチル Ph H H 146 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Ph H H 147 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Ph H H 148 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Ph H H 149 4-ビフェニル-4-イル-メチル Ph H H 150 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Ph H H 151 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Ph H H 152 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Ph H H 153 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Ph H H 154 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Ph H H 155 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Ph H H 156 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Ph H H 157 4-ピリジルメチル Bn H H 158 2-(4-ピリジル)エチル Bn H H 159 3-(4-ピリジル)プロピル Bn H H 160 4-フェノキシベンジル Bn H H 161 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Bn H H 162 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Bn H H 163 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Bn H H 164 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Bn H H 165 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Bn H H 166 4-trans-スチリルフェネチル Bn H H 167 4-cis-スチリルフェネチル Bn H H 168 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Bn H H 169 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル Bn H H 170 フェニル Bn H H 171 4-メトキシフェニル Bn H H 172 4-フェノキシフェニル Bn H H 173 ビフェニル Bn H H 174 4-ピリジル Bn H H 175 4-(4-ピリジル)フェニル Bn H H 176 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Bn H H 177 n-ヘキシル Bn H H 178 n-デシル Bn H H 179 ベンジル Bn H H 180 フェネチル Bn H H 181 3-フェニルプロピル Bn H H 182 4-フェニルブチル Bn H H 183 2-(4-クロロフェニル)エチル Bn H H 184 4-メトキシフェネチル Bn H H 185 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Bn H H 186 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Bn H H 187 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Bn H H 188 4-ビフェニル-4-イル-メチル Bn H H 189 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Bn H H 190 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Bn H H 191 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Bn H H 192 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Bn H H 193 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Bn H H 194 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Bn H H 195 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Bn H H 196 4-ピリジルメチル H Me H 197 2-(4-ピリジル)エチル H Me H 198 3-(4-ピリジル)プロピル H Me H 199 4-フェノキシベンジル H Me H 200 2-(4-フェノキシフェニル)エチル H Me H 201 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル H Me H 202 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル H Me H 203 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H Me H 204 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H Me H 205 4-trans-スチリルフェネチル H Me H 206 4-cis-スチリルフェネチル H Me H 207 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル H Me H 208 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル H Me H 209 フェニル H Me H 210 4-メトキシフェニル H Me H 211 4-フェノキシフェニル H Me H 212 ビフェニル H Me H 213 4-ピリジル H Me H 214 4-(4-ピリジル)フェニル H Me H 215 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル H Me H 216 n-ヘキシル H Me H 217 n-デシル H Me H 218 ベンジル H Me H 219 フェネチル H Me H 220 3-フェニルプロピル H Me H 221 4-フェニルブチル H Me H 222 2-(4-クロロフェニル)エチル H Me H 223 4-メトキシフェネチル H Me H 224 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル H Me H 225 3-(4-メトキシフェニル)プロピル H Me H 226 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル H Me H 227 4-ビフェニル-4-イル-メチル H Me H 228 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル H Me H 229 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル H Me H 230 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル H Me H 231 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル H Me H 232 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル H Me H 233 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル H Me H 234 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル H Me H 235 4-ピリジルメチル H H Me 236 2-(4-ピリジル) エチル H H Me 237 3-(4-ピリジル)プロピル H H Me 238 4-フェノキシベンジル H H Me 239 2-(4-フェノキシフェニル)エチル H H Me 240 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル H H Me 241 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル H H Me 242 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H H Me 243 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H H Me 244 4-trans-スチリルフェネチル H H Me 245 4-cis-スチリルフェネチル H H Me 246 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル H H Me 247 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル H H Me 248 フェニル H H Me 249 4-メトキシフェニル H H Me 250 4-フェノキシフェニル H H Me 251 ビフェニル H H Me 252 4-ピリジル H H Me 253 4-(4-ピリジル)フェニル H H Me 254 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル H H Me 255 n-ヘキシル H H Me 256 n-デシル H H Me 257 ベンジル H H Me 258 フェネチル H H Me 259 3-フェニルプロピル H H Me 260 4-フェニルブチル H H Me 261 2-(4-クロロフェニル)エチル H H Me 262 4-メトキシフェネチル H H Me 263 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル H H Me 264 3-(4-メトキシフェニル)プロピル H H Me 265 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル H H Me 266 4-ビフェニル-4-イル-メチル H H Me 267 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル H H Me 268 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル H H Me 269 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル H H Me 270 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル H H Me 271 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル H H Me 272 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル H H Me 273 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル H H Me 274 4-ピリジルメチル Me Me H 275 2-(4-ピリジル)エチル Me Me H 276 3-(4-ピリジル)プロピル Me Me H 277 4-フェノキシベンジル Me Me H 278 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Me Me H 279 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Me Me H 280 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Me Me H 281 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me Me H 282 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me Me H 283 4-trans-スチリルフェネチル Me Me H 284 4-cis-スチリルフェネチル Me Me H 285 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Me Me H 286 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル Me Me H 287 フェニル Me Me H 288 4-メトキシフェニル Me Me H 289 4-フェノキシフェニル Me Me H 290 ビフェニル Me Me H 291 4-ピリジル Me Me H 292 4-(4-ピリジル)-フェニル Me Me H 293 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Me Me H 294 n-ヘキシル Me Me H 295 n-デシル Me Me H 296 ベンジル Me Me H 297 フェネチル Me Me H 298 3-フェニルプロピル Me Me H 299 4-フェニルブチル Me Me H 300 2-(4-クロロフェニル)エチル Me Me H 301 4-メトキシフェネチル Me Me H 302 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me Me H 303 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me Me H 304 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me Me H 305 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me Me H 306 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me Me H 307 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me Me H 308 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me Me H 309 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me Me H 310 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me Me H 311 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me Me H 312 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me Me H 313 4-ピリジルメチル H Me Me 314 2-(4-ピリジル)-エチル H Me Me 315 3-(4-ピリジル)-プロピル H Me Me 316 4-フェノキシベンジル H Me Me 317 2-(4-フェノキシフェニル)エチル H Me Me 318 3-(4-フェノキシフェニル)-プロピル H Me Me 319 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル H Me Me 320 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H Me Me 321 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル H Me Me 322 4-trans-スチリルフェネチル H Me Me 323 4-cis-スチリルフェネチル H Me Me 324 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル H Me Me 325 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル H Me Me 326 フェニル H Me Me 327 4-メトキシフェニル H Me Me 328 4-フェノキシフェニル H Me Me 329 ビフェニル H Me Me 330 4-ピリジル H Me Me 331 4-(4-ピリジル)フェニル H Me Me 332 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル H Me Me 333 n-ヘキシル H Me Me 334 n-デシル H Me Me 335 ベンジル H Me Me 336 フェネチル H Me Me 337 3-フェニルプロピル H Me Me 338 4-フェニルブチル H Me Me 339 2-(4-クロロフェニル)エチル H Me Me 340 4-メトキシフェネチル H Me Me 341 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル H Me Me 342 3-(4-メトキシフェニル)プロピル H Me Me 343 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル H Me Me 344 4-ビフェニル-4-イル-メチル H Me Me 345 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル H Me Me 346 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル H Me Me 347 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル H Me Me 348 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル H Me Me 349 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル H Me Me 350 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル H Me Me 351 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル H Me Me 352 4-ピリジルメチル Me Me Me 353 2-(4-ピリジル)-エチル Me Me Me 354 3-(4-ピリジル)-プロピル Me Me Me 355 4-フェノキシベンジル Me Me Me 356 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Me Me Me 357 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Me Me Me 358 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Me Me Me 359 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me Me Me 360 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me Me Me 361 4-trans-スチリルフェネチル Me Me Me 362 4-cis-スチリルフェネチル Me Me Me 363 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Me Me Me 364 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチル Me Me Me 365 フェニル Me Me Me 366 4-メトキシフェニル Me Me Me 367 4-フェノキシフェニル Me Me Me 368 ビフェニル Me Me Me 369 4-ピリジル Me Me Me 370 4-(4-ピリジル)フェニル Me Me Me 371 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Me Me Me 372 n-ヘキシル Me Me Me 373 n-デシル Me Me Me 374 ベンジル Me Me Me 375 フェネチル Me Me Me 376 3-フェニルプロピル Me Me Me 377 4-フェニルブチル Me Me Me 378 2-(4-クロロフェニル)エチル Me Me Me 379 4-メトキシフェネチル Me Me Me 380 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me Me Me 381 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me Me Me 382 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me Me Me 383 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me Me Me 384 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me Me Me 385 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me Me Me 386 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me Me Me 387 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me Me Me 388 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me Me Me 389 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me Me Me 390 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me Me Me
【0067】
【化8】
【0068】
【表2】 番号 R1 R2 R3 R5 391 4-ピリジルメチル Me H H 392 2-(4-ピリジル)エチル Me H H 393 3-(4-ピリジル)プロピル Me H H 394 4-フェノキシベンジル Me H H 395 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Me H H 396 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Me H H 397 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 398 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 399 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 400 4-trans-スチリルフェネチル Me H H 401 4-cis-スチリルフェネチル Me H H 402 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Me H H 403 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチルMe H H 404 フェニル Me H H 405 4-メトキシフェニル Me H H 406 4-フェノキシフェニル Me H H 407 ビフェニル Me H H 408 4-ピリジル Me H H 409 4-(4-ピリジル)フェニル Me H H 410 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Me H H 411 n-ヘキシル Me H H 412 n-デシル Me H H 413 ベンジル Me H H 414 フェネチル Me H H 415 3-フェニルプロピル Me H H 416 4-フェニルブチル Me H H 417 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H H 418 4-メトキシフェネチル Me H H 419 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H H 420 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H H 421 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H H 422 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H H 423 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H H 424 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H H 425 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 426 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H H 427 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 428 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H H 429 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H H
【0069】
【化9】
【0070】
【表3】 番号 R1 R2 R3 R5 430 4-ピリジルメチル Me H H 431 2-(4-ピリジル)エチル Me H H 432 3-(4-ピリジル)プロピル Me H H 433 4-フェノキシベンジル Me H H 434 2-(4-フェノキシフェニル)エチル Me H H 435 3-(4-フェノキシフェニル)プロピル Me H H 436 2-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 437 2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 438 2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エチル Me H H 439 4-trans-スチリルフェネチル Me H H 440 4-cis-スチリルフェネチル Me H H 441 2-[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エチル Me H H 442 2-[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エチルMe H H 443 フェニル Me H H 444 4-メトキシフェニル Me H H 445 4-フェノキシフェニル Me H H 446 ビフェニル Me H H 447 4-ピリジル Me H H 448 4-(4-ピリジル)フェニル Me H H 449 4-(4-ピリジルオキシ)フェニル Me H H 450 n-ヘキシル Me H H 451 n-デシル Me H H 452 ベンジル Me H H 453 フェネチル Me H H 454 3-フェニルプロピル Me H H 455 4-フェニルブチル Me H H 456 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H H 457 4-メトキシフェネチル Me H H 458 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H H 459 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H H 460 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H H 461 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H H 462 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H H 463 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H H 464 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 465 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H H 466 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 467 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H H 468 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H H
【0071】
【化10】
【0072】
【表4】 番号 R1 R2 R3 R5 469 n-ヘキシル Me H H 470 n-デシル Me H H 471 ベンジル Me H H 472 フェネチル Me H H 473 3-フェニルプロピル Me H H 474 4-フェニルブチル Me H H 475 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H H 476 4-メトキシフェネチル Me H H 477 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H H 478 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H H 479 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H H 480 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H H 481 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H H 482 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H H 483 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 484 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H H 485 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 486 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H H 487 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H H
【0073】
【化11】
【0074】
【表5】 番号 R1 R2 R3 R5 488 n-ヘキシル Me H H 489 n-デシル Me H H 490 ベンジル Me H H 491 フェネチル Me H H 492 3-フェニルプロピル Me H H 493 4-フェニルブチル Me H H 494 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H H 495 4-メトキシフェネチル Me H H 496 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H H 497 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H H 498 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H H 499 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H H 500 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H H 501 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H H 502 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 503 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H H 504 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 505 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H H 506 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H H
【0075】
【化12】
【0076】
【表6】 番号 R1 R2 R3 R5 507 n-ヘキシル Me H H 508 n-デシル Me H H 509 ベンジル Me H H 510 フェネチル Me H H 511 3-フェニルプロピル Me H H 512 4-フェニルブチル Me H H 513 2-(4-クロロフェニル)エチル Me H H 514 4-メトキシフェネチル Me H H 515 2-(4-ベンジルオキシフェニル)エチル Me H H 516 3-(4-メトキシフェニル)プロピル Me H H 517 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロピル Me H H 518 4-ビフェニル-4-イル-メチル Me H H 519 2-(4-ビフェニル-4-イル)エチル Me H H 520 3-(4-ビフェニル-4-イル)プロピル Me H H 521 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 522 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エチル Me H H 523 2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エチル Me H H 524 2-[4-(2-ピリジル)-フェニル]エチル Me H H 525 2-[4-(4-ピリジル)フェニル]エチル Me H H 上記化合物のうち、好適なものは、化合物番号35、3
6、74、75、113、114及び464の化合物で
あり、更に好適には、化合物番号35及び464の化合
物である。
【0077】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(I)で表される
化合物は、例えば以下に記載する3方法によって製造す
ることができる。
【0078】
【化13】
【0079】
【化14】 なお、化学式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前
述したものと同意義である。 <1>A工程 (第A1工程)マイケル付加 本工程は、化合物(III)から化合物(IV)を製造する
工程である。具体的には、不活性溶剤中、塩基の存在
下、化合物(III)にジアゾカルボン酸−ジ−t−ブチ
ルを反応させ、化合物(IV)を得る方法である。
【0080】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘブタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジ
エチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類;DMPU、DMA
のようなアミド類があげられ、好適にはテトラヒドロフ
ラン、DMPUまたはその混合溶剤である。
【0081】使用される塩基としては、リチウムジイソ
プロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジドのよ
うなリチウムアミド類;水素化ナトリウム、水素化カリ
ウムのようなアルカリ金属の水素化物などがあげられ、
好適にはリチウムジイソプロピルアミドである。
【0082】反応温度は化合物、塩基、溶剤等により変
化するが、通常−78℃〜0℃であり、好適には−78
℃〜−20℃であり、反応時間は化合物、反応温度等に
より変化するが、通常1〜24時間であり、好適には1
〜5時間である。
【0083】反応終了後、たとえば、反応液を水に注
ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶剤を留
去することによって得られる。所望により、各種クロマ
トあるいは再結晶法により、単離精製することもでき
る。 (第A2工程)環化 本工程は、化合物(IV)から化合物(V)を製造する工
程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(IV)を
酸で処理して、化合物(V)を得る方法である。
【0084】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘブタン、リグロイ
ン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジ
クロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類
があげられ、好適にはジクロロメタン、クロロホルム等
のハロゲン化炭化水素類である。
【0085】使用される酸としては、トリフルオロ酢酸
のようなカルボン酸;p−トルエンスルホン酸のような
スルホン酸;塩酸などの無機酸などがあげられ、好適に
はトリフルオロ酢酸である。
【0086】反応温度は化合物、溶剤等により変化する
が、通常0〜40℃であり、好適には10〜30℃であ
り、反応時間は化合物、反応温度等により変化するが、
通常1〜24時間であり、好適には1〜5時間である。
【0087】反応終了後、たとえば、減圧下、溶剤及び
酸を留去することによって得られる。所望により、各種
クロマトあるいは再結晶法により、単離精製することも
できる。 (第A3工程)スルホニル化 本工程は、化合物(V)から化合物(VI)を製造する工
程である。具体的には、不活性溶剤中、塩基の存在下、
化合物(V)にスルホニルクロリドを反応させ、化合物
(VI)を得る方法である。
【0088】スルホニル化の際に、使用される溶剤とし
ては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するも
のであれば特に限定はないが、好適には、ヘキサン、ヘ
ブタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化
水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族
炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲ
ン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエー
テル類;DMPU、DMAのようなアミド類があげられ、好適
にはジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類である。
【0089】スルホニル化の際に、使用される塩基とし
ては、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N-メチルモルホリン、ピリジン、
N,N-ジメチルアミノピリジン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデク−7−エンのような有機塩基類があげら
れ、好適にはトリエチルアミン、N-メチルモルホリンで
ある。
【0090】反応温度は化合物、塩基、溶剤等により変
化するが、通常−20℃〜40℃であり、好適には0℃
〜30℃であり、反応時間は化合物、反応温度等により
変化するが、通常1〜24時間であり、好適には1〜5
時間である。
【0091】反応終了後、たとえば、反応液を水に注
ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶剤を留
去することによって得られる。所望により、各種クロマ
トあるいは再結晶法により、単離精製することもでき
る。
【0092】使用されるスルホニルクロリドとしては、
適当な置換基を有する、一般式 R1SO2Clで表され
るスルホニルクロリドがあげられる。このスルホニルク
ロリドを得る方法としては、下記式に示すように、一般
式(XV)で表されるブロム体からスルホン酸ナトリウム
塩(XVI)を製造し、それをスルホニルクロリド(XVI
I)に変換することにより得ることができる。具体的に
は、不活性溶剤中、化合物(XI)に亜硫酸ナトリウムを
反応させ、化合物(XVI)を得、さらに化合物(XVI)に
不活性化溶剤中、塩基の存在下、オキザリルクロリドを
反応させて、適当な化合物(XVII)を得る方法である。
【0093】
【化15】 スルホン酸ナトリウム塩を製造する際に、使用される溶
剤としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はないが、好適には、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン
などのような水と混ざる有機溶剤と水の混合溶剤または
水である。
【0094】スルホン酸ナトリウム塩を製造する際に、
反応温度は化合物、溶剤等により変化するが、通常0〜
100℃であり、好適には80〜100℃であり、反応
時間は化合物、反応温度等により変化するが、通常1〜
24時間であり、好適には5〜10時間である。反応終
了後、減圧下溶剤を留去し、乾燥することにより得られ
る。このものは、不純物として臭化ナトリウムを含む
が、そのまま次の反応に用いることができる。
【0095】スルホン酸ナトリウムからスルホニルクロ
リドを製造する方法は、一般に良く知られた方法(Orga
nic Synthesis Collective Volume I,1932, 84, Wiley:
NewYork、 Organic Synthesis Collective Volume IV,
1963, 937, Wiley:New York等)に準じて行うことがで
きる。 (第A4工程)加水分解 本工程は、化合物(VI)から化合物(I'a)を製造する
工程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(VI)
を塩基で処理して、3位に遊離のカルボニル基を有する
化合物(I'a)を得る方法である。
【0096】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、メタノール、エタノールのような
アルコール類あるいはテトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類と水との混合溶剤があげられる。
【0097】使用される塩基としては、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカ
リ金属の水酸化物などがあげられる。
【0098】反応温度は化合物、塩基、溶剤等により変
化するが、通常0〜40℃であり、好適には10〜30
℃であり、反応時間は化合物、反応温度等により変化す
るが、通常1〜24時間であり、好適には1〜5時間で
ある。
【0099】反応終了後、たとえば、反応液を水に注
ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶剤を留
去することによって得られる。所望により、各種クロマ
トあるいは再結晶法により、単離精製することもでき
る。 (第A5工程)ヒドロキサム酸化 本工程は、化合物(I'a)から化合物(Ia)を製造する
工程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(I'
a)を活性化した後、50%ヒドロキシルアミン水溶液
で処理して化合物(Ia)を得る方法である。
【0100】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、化合物(I'a)を活性化する段階では、ジク
ロロメタン、テトラヒドロフランなどがあげられ、ヒド
ロキシルアミン水溶液で処理する段階では、テトラヒド
ロフランとt−ブチルアルコールの混合溶剤があげられ
る。
【0101】使用される活性化剤としては、1,1’−
カルボニルジイミダゾール、オキザリルクロリドなどが
あげられる。
【0102】化合物(I'a)を活性化する反応温度は、
化合物、溶剤等により変化するが、通常0〜40℃であ
り、好適には10〜30℃であり、反応時間は化合物、
反応温度等により変化するが、通常1〜24時間であ
り、好適には1〜5時間である。
【0103】化合物(I'a)を活性化する反応の終了
後、反応液を処理することなく次のヒドロキシルアミン
との反応に用いることができる。
【0104】ヒドロキシルアミンとの反応での反応温度
は、化合物、溶剤等により変化するが、通常0〜40℃
であり、好適には10〜30℃であり、反応時間は、化
合物、反応温度等により変化するが、通常1〜24時間
であり、好適には1〜5時間である。
【0105】ヒドロキシルアミンとの反応の終了後、た
とえば、反応液を希塩酸に注ぎ、水と混和しない溶剤、
たとえばベンゼン、エーテル、酢酸エチルなどで抽出
し、抽出液を水続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、溶剤を留去することによって得られ
る。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。
【0106】あるいは、50%ヒドロキシルアミン水溶
液のかわりに保護されたヒドロキシルアミンを用いるこ
ともでき、その場合には、脱保護により化合物(Ia)を
得ることができる。
【0107】保護されたヒドロキシルアミンとしては、
O−テトラヒドロピラニルヒドロキシルアミン、O−ベ
ンジルヒドロキシルアミンなどがあげられる。
【0108】保護されたヒドロキシルアミンとの反応で
の反応温度は、化合物、溶剤等により変化するが、通常
0〜40℃であり、好適には10〜30℃であり、反応
時間は、化合物、反応温度等により変化するが、通常1
〜24時間であり、好適には1〜5時間である。
【0109】反応終了後、たとえば、反応液を水に注
ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶剤を留
去することによって得られる。所望により、各種クロマ
トあるいは再結晶法により、単離精製することもでき
る。
【0110】脱保護は、O−テトラヒドロピラニルヒド
ロキシルアミンの場合には、たとえば、メタノール中、
p−トルエンスルホン酸一水和物で処理することにより
行うことができ、O−ベンジルヒドロキシルアミンの場
合には、たとえば、メタノール中、10%パラジウム−
炭素のような触媒の存在下、水素で処理することにより
行うことができる。
【0111】脱保護の反応温度は、化合物、溶剤等によ
り変化するが、通常0〜40℃であり、好適には10〜
30℃であり、反応時間は化合物、反応温度等により変
化するが、通常1〜24時間であり、好適には1〜5時
間である。
【0112】O−テトラヒドロピラニルヒドロキシルア
ミンの場合には、脱保護の反応終了後、たとえば、反応
液を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼ
ン、エーテル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水続
いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶剤を留去することによって得られる。所望によ
り、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製す
ることもできる。
【0113】O−ベンジルヒドロキシルアミンの場合に
は、脱保護の反応終了後、触媒をろ過して除いた後、溶
剤を留去することによって得られる。所望により、各種
クロマトあるいは再結晶法により、単離精製することも
できる。 <2>B工程 (第B6工程)マイケル付加 本工程は、光学活性な化合物を得る為に、化合物(VI
I)から化合物(VIII)を製造する工程である。具体的
には、不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(VII)に
立体選択的にジアゾカルボン酸−ジ−t−ブチルを反応
させ、化合物(VIII)を得る方法である。
【0114】本発明の一般式(VII)で表される出発化
合物は、例えば、対応するペンタン酸誘導体及び(4
R)−4−ベンジル−2−オキサゾリジノンとを一般に
知られている方法(Journal of American Chemical Soc
iety, 1982, 104, 1737、Tetrahedron, 1989, 45, 150
等)に準じて反応させることにより得ることができる。
【0115】(VII)を、上記第A1工程と同様の方法
で処理することにより、(VIII)を得ることができる。 (第B7工程)環化 本工程は、光学活性な化合物を得る為に、化合物(VII
I)から化合物(IX)を製造する工程である。具体的に
は、不活性溶媒中、化合物(VIII)を酸で処理して、化
合物(IX)を得る方法である。(VIII)を第A2工程と
同様の方法で処理することにより、化合物(IX)を得る
ことができる。 (第B8工程)スルホニル化 本工程は、光学活性な化合物を得る為に、化合物(IX)
から化合物(X)を製造する工程である。具体的には、
不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(IX)に適当なス
ルホニルクロリドを反応させ、化合物(X)を得る方法
である。(IX)を第A3工程と同様の方法で処理するこ
とにより、化合物(X)を得ることができる。 (第B9工程)加水分解 本工程は、光学活性な化合物を得る為に、化合物(X)
から化合物(I'b)を製造する工程である。具体的に
は、不活性溶剤中、化合物(X)を塩基で処理して化合
物(I'b)を得る方法である。
【0116】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、メタノール、エタノールのような
アルコール類あるいはテトラヒドロフラン、ジオキサン
のようなエーテル類と水との混合溶剤があげられる。
【0117】使用される塩基としては、水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカ
リ金属の水酸化物、または水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸化
物と過酸化水素水の混合物などがあげられる。
【0118】反応温度は化合物、塩基、溶剤等により変
化するが、通常0〜40℃であり、好適には10〜30
℃であり、反応時間は化合物、反応温度等により変化す
るが、通常1〜24時間であり、好適には1〜5時間で
ある。反応終了後、たとえば、反応液をチオ硫酸ナトリ
ウム水溶液に注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベン
ゼン、エーテル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水
続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶剤を留去することによって得られる。所望によ
り、各種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製す
ることもできる。 (第B10工程)ヒドロキサム酸化 本工程は、光学活性な化合物を得る為に、化合物(I'
b)から化合物(Ib)を製造する工程である。具体的に
は、不活性溶剤中、化合物(I'b)を活性化した後、5
0%ヒドロキシルアミン水溶液で処理するか、あるいは
保護されたヒドロキシルアミンで処理してその後脱保護
することにより、化合物(Ib)を得る方法である。第A
5工程と同様の方法を用いることができる。
【0119】なお、S体の化合物(VII)から出発し、
第B6工程〜第B10工程と同様方法で処理することに
より、立体配置が逆の化合物(Ib)を得ることもでき
る。 <3>C工程 (第C11工程)ヒドラゾン化 本工程は、化合物(XI)から化合物(XII)を製造する
工程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(XI)
を酸の存在または非存在下、スルホニルヒドラジン誘導
体で処理して化合物(XII)を得る方法である。
【0120】本発明の一般式(IX)で表される出発化合
物は、例えば、対応するペンタンジオール誘導体及びベ
ンジルクロリドとを一般に知られている方法(Protecti
ve Groups in Organic Synthesis, 1981, 29, Wiley:Ne
w York等)に準じて反応させることにより得ることが出
来る。
【0121】スルホニルヒドラジン誘導体は、例えば、
対応するスルホニルクロリド誘導体を一般に知られてい
る方法(Journal of Organic Chemistry, 1963, 28, 27
66等)に準じて反応させることにより得ることが出来
る。
【0122】本工程中で使用される溶剤としては、反応
を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば
特に限定はないが、ヘキサン、ヘブタン、リグロイン、
石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロ
メタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンのようなエーテル類があげられ、好
適には、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエー
テル類があげられる。
【0123】使用される酸としては、p−トルエンスル
ホン酸などがあげられる。
【0124】反応温度は化合物、溶剤等により変化する
が、通常0〜40℃であり、好適には10〜30℃であ
り、反応時間は化合物、反応温度等により変化するが、
通常1〜24時間であり、好適には1〜5時間である。
【0125】反応終了後、たとえば、溶剤を留去するこ
とによって得られる。所望により、各種クロマトあるい
は再結晶法により、単離精製することもできる。 (第C12工程)環化 本工程は、化合物(XII)から化合物(XIII)を製造す
る工程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(XI
I)をトリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン酸ジ
エチルで処理して化合物(XIII)を得る方法である。
【0126】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘブタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類があげられ、好適には、
テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル類が
あげられる。
【0127】反応温度は化合物、溶剤等により変化する
が、通常0〜40℃であり、好適には10〜30℃であ
り、反応時間は化合物、反応温度等により変化するが、
通常1〜24時間であり、好適には1〜10時間であ
る。
【0128】反応終了後、たとえば、反応液を水に注
ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液を水続いて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶剤を留
去することによって得られる。所望により、各種クロマ
トあるいは再結晶法により、単離精製することもでき
る。 (第C13工程)脱保護 本工程は、化合物(XIII)から化合物(XIV)を製造す
る工程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(XI
II)を触媒の存在下、水素で処理して化合物(XIV)を
得る方法である。
【0129】使用される触媒としては、たとえば、10
%パラジウム−炭素、5%パラジウム−炭素、塩化パラ
ジウム、パラジウム黒、酸化白金などがあげられる。
【0130】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、ヘキサン、ヘブタン、リグロイン、石油エー
テルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類;メタノール、エタノー
ルのようなアルコール類;酢酸、ギ酸のような低級カル
ボン酸類があげられ、好適には、メタノール、エタノー
ルのようなアルコール類または酢酸、ギ酸のような低級
カルボン酸類あるいはそれらの混合溶剤があげられる。
【0131】反応温度は化合物、触媒、溶剤等により変
化するが、通常0〜60℃であり、好適には10〜40
℃であり、反応時間は化合物、反応温度等により変化す
るが、通常1〜24時間であり、好適には1〜10時間
である。
【0132】反応終了後、触媒をろ過して除いた後、溶
剤を留去することによって得られる。所望により、各種
クロマトあるいは再結晶法により、単離精製することも
できる。 (第C14工程)酸化 本工程は、化合物(XIV)から化合物(I'c)を製造する
工程である。具体的には、不活性溶剤中、化合物(XI
V)を、たとえば、スワーン酸化によりアルデヒドとし
た後、第2の酸化剤で処理して化合物(I'c)を得る方
法である。
【0133】第2段の酸化剤としては、亜塩素酸ナトリ
ウムなどがあげられ、所望により、リン酸二水素ナトリ
ウム及び2−メチル−2−ブテンを加えることができ
る。
【0134】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、第1段の酸化では、ヘキサン、ヘブタン、リ
グロイン、石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素
類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類があげられ、好適には、ジクロロメタン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素類があげられ、第2段の
酸化では、t−ブチルアルコールなどがあげられる。
【0135】反応温度は化合物、溶剤等により変化する
が、第1段の酸化、第2段の酸化とも、通常0〜40℃
であり、好適には10〜30℃であり、反応時間は化合
物、反応温度等により変化するが、第1段の酸化、第2
段の酸化とも、通常1〜24時間であり、好適には1〜
5時間である。
【0136】反応終了後、第1段の酸化、第2段の酸化
とも、たとえば、反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶
剤、たとえばベンゼン、エーテル、酢酸エチルなどで抽
出し、抽出液を水続いて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、溶剤を留去することによって得ら
れる。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法によ
り、単離精製することもできる。 (第C15工程)ヒドロキサム酸化 本工程は、光学活性な化合物を得る為に、化合物(I'
c)から化合物(Ic)を製造する工程である。具体的に
は、不活性溶剤中、化合物(I'c)を活性化した後、5
0%ヒドロキシルアミン水溶液で処理するか、あるいは
保護されたヒドロキシルアミンで処理してその後脱保護
することにより、化合物(Ic)を得る方法である。(I'
c)を第A5工程と同様の方法で処理することにより、
(Ic)を得ることができる。
【0137】また、本発明の化合物を含有する医薬組成
物は、マトリックスメタロプロティナーゼを阻害するこ
とにより改善されうる疾患に用いることができる。その
ような疾患として、各種癌細胞の転移浸潤または増殖、
変形性関節炎、リウマチ様関節炎、歯周疾患、角膜潰
瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多発位硬化症、ミエリン
退化の治療、血管新生を伴う疾患、皮膚及び胃腸管の潰
瘍形成、アテローム性動脈硬化症並びに腎炎等があげら
れる。
【0138】これらに対する予防及び治療薬として用い
る場合、種々の形態で投与されうる。その投与形態とし
ては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤もしく
はシロップ剤等による経口投与または注射剤もしくは坐
剤等による非経口投与を挙げることができ、これらの製
剤は、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、安定剤、矯味
矯臭剤、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造さ
れる。
【0139】その使用量は症状、年齢、投与方法等によ
り異なるが、たとえば、経口投与の場合、1回当り、下
限として0.5mg、上限として3000mgを、静脈
内投与の場合には、1回当り、下限として0.1mg、
上限として1000mgを、1日当り1〜数回を症状に
応じて投与することが望ましい。
【0140】
【実施例】以下に、本発明を実施例により、さらに具体
的に説明する。
【0141】
【実施例1】2-デカンスルホニル-2,3,4,5-テトラヒド
ロピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示
化合物番号22)の合成 2-デカンスルホニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-
3-カルボン酸 メチルエステル1.92g の25% 含水テトラ
ヒドロフラン(24ml)溶液を氷冷し水酸化リチウム一水和
物 256mgを加え、1.5時間撹拌した。室温へ昇温し、更
に2時間撹拌した後、水酸化リチウム一水和物 20mgを加
え2時間撹拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液
へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2回)した。得られた有機
層を水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウム
により乾燥した。有機溶媒を減圧留去後、得られた残渣
をジクロロメタン(50ml)に溶解し、氷冷、窒素雰囲気
下、1,1'- カルボニルジイミダゾール1.07gを加え3.5時
間撹拌し、酸イミダゾリド溶液を調製した。50% ヒドロ
キシルアミン水溶液4.5mlを含むテトラヒドロフラン(25
ml) - tert-ブチルアルコール(13ml)混合溶液を氷冷
し、先に調製した酸イミダゾリド溶液を滴下し5分後室
温へ昇温した。更に2.5時間撹拌した後、反応液を0.5N
塩酸へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2回)した。得られた
有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリ
ウムにより乾燥した。減圧濃縮後、得られた反応混合物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン : メタノール = 30:1 〜 15:1)にて精製した。得ら
れた白色固体を更にヘキサン-酢酸エチルより再沈殿す
ることにより目的化合物1.26g (収率65%) を白色粉末と
して得た。 mp.98-100℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.88 (3 H, t, J = 6.8 H
z), 1.15-1.50 (14 H, m),1.60-1.90 (3 H, m), 2.15-
2.30 (2 H, m), 2.54 (1H, br.d, J = 12.1 Hz), 3.20-
3.40 (2 H, m), 4.86 (1 H, br.d, J = 3.3 Hz), 7.10
(1 H, br.s)
【0142】
【実施例2】2-(3-フェニルプロパンスルホニル)-2,3,
4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキ
シアミド(例示化合物番号25)の合成 2-(3-フェニルプロパンスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒ
ドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステルを出発原
料に用い、実施例1と同様の方法により合成し、無色非
結晶性固体として目的化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.73 (1 H, m), 1.95-2.28
(4 H, m), 2.50 (1 H, m), 2.76 (2 H, t, J = 7.4 H
z), 3.20-3.38 (2 H, m), 4.83 (1 H, m), 7.07 (1H, b
r.s), 7.10-7.35 (5 H, m), 7.47 (1 H, br.), 9.23 (1
H, br.s)
【0143】
【実施例3】2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリ
ダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物
番号75)の合成 2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸メチルエステル550mgのテトラヒドロフラン(8.0m
l)溶液に0.5N水酸化ナトリウム水溶液4.0mlを加え2時間
撹拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液へ注ぎ酢
酸エチルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、
飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾
燥した。有機溶媒を減圧留去後、得られた残渣をジクロ
ロメタン(20ml)に溶解し、氷冷、窒素雰囲気下、1, 1'-
カルボニルジイミダゾール202mgを加えた。10分後室温
に昇温し、2時間撹拌することにより酸イミダゾリド溶
液を調製した。50% ヒドロキシルアミン水溶液2.0mlを
含むテトラヒドロフラン(10ml) - tert-ブチルアルコー
ル(6.0ml)混合溶液を氷冷し、先に調製した酸イミダゾ
リド溶液を20分かけて滴下し、15分後室温へ昇温した。
更に4.5時間撹拌した後、反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢酸エ
チルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽和
食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥し
た。減圧濃縮後、得られた固体をヘキサン-酢酸エチル
より再沈殿することにより目的化合物270mg (収率50%)
を白色粉末として得た。 mp : 148-150 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.86-2.15 (4 H, m), 1.8
8 (3 H, s), 3.04 (2 H,t, J = 7.8 Hz), 3.45 (1 H, d
dd, J = 7.0, 9.1, 13.6 Hz), 3.62 (1 H, ddd,J = 7.
0, 9.7, 13.6 Hz), 3.79 (3 H, s), 4.54 (1 H, m), 7.
01 (2 H, d, J =8.7 Hz), 7.31 (2 H, d, J = 8.3 Hz),
7.55 (2 H, d, J = 8.3 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8.7 H
z)
【0144】
【実施例4】2-デカンスルホニル-6-フェニル-2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシア
ミド(例示化合物番号139)の合成 2-デカンスルホニル-6-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロ
ピリダジン-3-カルボン酸メチルエステルを出発原料に
用い実施例3と同様の方法により合成した。シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン : メタノー
ル = 25:1)にかけ、次いでヘキサン−酢酸エチルより再
沈殿にて精製して、白色粉末の目的化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.87 (3 H, t, J = 6.9 H
z), 1.15-1.50 (12 H, m),1.36-1.50 (2 H, m), 1.60-
1.95 (3 H, m), 2.51 (1 H, ddd, J = 6.4, 12.8,18.1
Hz), 2.72 (1 H, dd, J = 6.4, 13.4 Hz), 2.79 (1 H,
dd, J = 4.8, 18.1Hz), 3.36 (1 H, ddd, J = 5.4, 10.
4, 14.2 Hz), 3.46 (1 H, ddd, J = 5.5,10.3, 14.2 H
z), 4.91 (1 H, br.d, J = 4.2 Hz), 7.30-7.45 (3 H,
m), 7.73 (2 H, m), 9.30 (1 H, br.)
【0145】
【実施例5】2-(3-フェニルプロパンスルホニル)-6-フ
ェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号142)の合成 2-(3-フェニルプロパンスルホニル)-6-フェニル-2,3,4,
5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステ
ルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法により合成
した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロ
メタン : メタノール = 40:1〜25:1)にて精製して、無
色非結晶性固体である目的化合物を得た。 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.82 (1 H, m), 2.01-2.38
(2 H, m), 2.49 (1 H, m), 2.60-2.80 (2H, m, overlap
ped with δ2.77), 2.77 (2 H, t, J = 7.1 Hz),3.30-
3.50 (2 H, m), 4.88 (1 H, br.d, J = 4.9 Hz), 7.10-
7.30 (6 H, m), 7.32-7.45 (3 H, m), 7.64 (2 H, d, J
= 7.6 Hz), 9.26 (1 H, br.)
【0146】
【実施例6】2-[3-(4-メトキシフェニル)プロパンスル
ホニル]-6-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-
3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号14
7)の合成 2-[3-(4-メトキシフェニル)プロパンスルホニル]-6-フ
ェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方
法により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン : メタノール = 40:1) にて精製し
て、淡黄色非結晶性固体である目的化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.82 (1 H, m), 2.05 (1 H,
m), 2.17 (1 H, m), 2.49 (1H, ddd, J = 6.1, 12.5,
18.0 Hz), 2.62-2.83 (4 H, m), 3.27-3.49 (2 H, m),
3.75 (3 H, s), 4.89 (1 H, br.d, J = 4.2 Hz), 6.80
(2 H, d, J = 8.6Hz), 7.07 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.
32-7.45 (3 H, m), 7.63 (2 H, m), 9.27(1 H, br.)
【0147】
【実施例7】2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-6-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カ
ルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号150)
合成 2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]-6-フェニ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチ
ルエステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法に
より合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ジクロロメタン : メタノール = 40:1〜25:1) にて精
製し、白色固体で目的化合物を得た。 mp : 170-173 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.05 (1 H, m), 2.21 (1
H, m), 2.38 (1 H, m),2.79 (1H, m), 3.05-3.23 (2 H,
m), 3.61 (1 H, ddd, J = 6.8, 9.1, 14.3 Hz), 3.78
(1 H, ddd, J = 7.0, 9.6, 14.3 Hz), 4.70 (1 H, br.
d, J = 3.1 Hz),7.30-7.54 (8 H, m), 7.58 (2 H, d, J
= 8.1 Hz), 7.62 (2 H, d, J = 7.7 Hz), 7.76 (2 H,
d, J = 7.8 Hz), 9.04 (1 H, m), 10.85 (1 H, d, J =
1.2 Hz)
【0148】
【実施例8】2-[[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェ
ニル]エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダ
ジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番
号13)の合成 2-[[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エタン
スルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸メチルエステル112mgの1,4-ジオキサン(2.5ml)溶
液に0.5N水酸化ナトリウム水溶液1.0mlを加え、2時間撹
拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液へ注ぎ酢酸
エチルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽
和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥
した。有機溶媒を減圧留去後、得られた残渣をジクロロ
メタン(2.5ml) - 1,4-ジオキサン(0.5ml)の混合溶媒に
溶解し、窒素雰囲気下、室温にて1, 1'- カルボニルジ
イミダゾール70mgを加え1.5時間撹拌し酸イミダゾリド
溶液を調製した。50% ヒドロキシルアミン水溶液0.5ml
を含むテトラヒドロフラン(1.5ml) - tert-ブチルアル
コール(0.7ml)混合溶液を氷冷し、先に調製した酸イミ
ダゾリド溶液を3分かけて滴下し、5分後室温へ昇温し
た。更に2.5時間撹拌した後、反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢
酸エチルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、
飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾
燥した。減圧濃縮後得られた反応混合物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン : メタノール
= 30:1)にて精製した。得られた固体を更にヘキサン-
酢酸エチルより再沈殿することにより目的化合物 50mg
(収率45%) を淡茶色粉末として得た。 mp : 136-139℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.90 (1 H, s), 1.95-2.1
2 (2 H, m), 2.18 (1 H,m), 2.97-3.13 (2 H, m), 3.48
(1 H, m), 3.62 (1 H, m), 3.79 (3 H, s), 4.61 (1
H, br.d, J = 4.2 Hz), 6.93-7.04 (3 H, m), 7.31 (2
H, d, J = 8.1 Hz), 7.46 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.48
(2 H, d, J = 8.8 Hz), 9.00 (1 H, m),10.76 (1 H,
d, J = 1.0 Hz)
【0149】
【実施例9】2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-
ヒドロキシアミド(例示化合物番号33)の合成 2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]-2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル7
36mgのテトラヒドロフラン(11.5ml)溶液に0.5N水酸化ナ
トリウム水溶液5.7mlを加え3時間撹拌した。反応液を5%
硫酸水素カリウム水溶液へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。有機溶媒を減
圧留去後、得られた残渣をジクロロメタン(12ml) - 1,4
-ジオキサン(12ml)の混合溶媒に溶解し、窒素雰囲気
下、1, 1'- カルボニルジイミダゾール70mgを加え室温
にて2.0時間撹拌し酸イミダゾリド溶液を調製した。50%
ヒドロキシルアミン水溶液3.0mlを含むテトラヒドロフ
ラン(19ml) - tert-ブチルアルコール(4.5ml)混合溶液
を氷冷し、先に調製した酸イミダゾリド溶液を7分かけ
て滴下し10分後室温へ昇温した。更に2.5時間撹拌した
後、反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃縮後得
られた反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン : メタノール = 30:1 〜 20:1)に
て精製した。得られた固体を更にヘキサン−酢酸エチル
より再沈殿することにより目的化合物 254mg (収率34%)
を白色粉末として得た。 mp : 148-149 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.90 (1 H, m), 1.97-2.1
1 (2 H, m), 2.18 (1 H,m), 3.00-3.13 (2H, m), 3.50
(1 H, m), 3.69 (1 H, m), 4.62 (1 H, br.d, J= 3.8 H
z), 6.99 (1 H, d, J = 3.8 Hz), 7.32-7.40 (1 H, m,
overlapped withδ7.36), 7.36 (2 H, d, J = 8.3 Hz),
7.46 (2 H, d, J = 7.6 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8.3 H
z), 7.64 (2 H, d, J = 7.6 Hz), 9.00 (1 H, m), 10.7
6 (1 H,d, J = 1.0 Hz)
【0150】
【実施例10】2-[[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]
エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3
-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号12)
の合成 2-[[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]エタンスルホニ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メ
チルエステルを出発原料に用い実施例9と同様の方法に
より合成し、白色粉末で目的化合物を得た。 mp : 143-144℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.90 (3 H, s), 1.95-2.1
2 (2 H, m), 2.19 (1 H,m), 2.95-3.13 (2 H, m), 3.50
(1 H, m), 3.62 (1 H, m), 4.61 (1 H, br.d,J = 4.2
Hz), 6.99 (1 H, d, J = 3.7 Hz), 7.34 (2 H, d, J =
8.1 Hz), 7.41-7.44 (3 H, m), 7.50 (2 H, d, J = 8.1
Hz), 7.55 (2 H, m), 9.01 (1 H, m),10.77 (1 H, d,
J = 2.2 Hz)
【0151】
【実施例11】2-デカンスルホニル-6-メチル-4-フェニ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-
ヒドロキシアミド(例示化合物番号100)の合成 2-デカンスルホニル-6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テ
トラヒドロピリダジン-3-カルボン酸N-ベンジルオキシ
アミド(参考例10副付加体より誘導)91.0mgのメタノ
ール(4.0ml)溶液に5%パラジウム-アルミナ20mgを加え、
水素雰囲気下、4時間撹拌した。窒素置換後、5%パラジ
ウム-アルミナ15mgを追加し、水素雰囲気下、更に5.5時
間撹拌した。触媒を瀘別後、瀘液を減圧濃縮し得られる
反応混合物を分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン :
酢酸エチル = 5:4 )にて精製することにより目的化合物
63.1mg (収率84%) を橙色油状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.88 (3 H, t, J = 6.7 H
z), 1.15-1.50 (14 H, m),1.65-1.80 (2 H, m), 2.10
(3 H, s), 2.36 (1 H, br.dd, J = 4.3, 17.6 Hz),2.98
-3.23 (2 H, m), 3.26-3.48 (2 H, m), 4.63 (1 H, br.
s), 6.67 (1 H, br.), 7.20-7.48 (5 H, m), 8.30 (1
H, br.)
【0152】
【実施例12】2-デカンスルホニル-6-メチル-4-フェニ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-
ヒドロキシアミド(例示化合物番号100)の合成 6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン
-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩(参
考例10主付加体より誘導)とデカンスルホニリクロリド
を出発原料に用い参考例18、引き続き参考例24と同
様の方法により合成し、スルホンアミド体を得た。この
スルホンアミド体を出発原料に用い実施例11と同様の
方法により合成し、白色固体で目的化合物を得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.89 (3 H, t, J = 6.9 H
z), 1.00-1.48 (15 H, m),1.60 (1 H, br.s), 2.17 (3
H, s), 2.42 (1 H, d, J = 19.2 Hz), 2.51-2.66(2 H,
m), 2.80 (1 H, m), 4.03 (1 H, br.d, J = 7.2 Hz),
4.82 (1 H, t, J =2.1 Hz), 7.14 (2 H, d, J = 7.4 H
z), 7.25-7.38 (3 H, m), 9.44 (1 H, br.)
【0153】
【実施例13】2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラ
ヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド
(例示化合物番号113)の合成 2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]
-6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジ
ン-3-カルボン酸メチルエステル(参考例10副付加体よ
り誘導)958mgのテトラヒドロフラン(11.5ml) - 1,4-ジ
オキサン(10ml)の混合溶液に0.5N水酸化ナトリウム水溶
液5.7mlを加え2.5時間撹拌した。反応液を40℃に昇温し
2時間撹拌の後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液5.0mlを追
加した。更に40℃にて7.5時間撹拌の後、反応液を5%硫
酸水素カリウム水溶液へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。有機溶媒を減
圧留去後、得られた残渣をジクロロメタン(10ml)に溶解
し、窒素雰囲気下、1, 1'- カルボニルジイミダゾール3
97mgを加え室温にて1.5時間撹拌し、酸イミダゾリド溶
液を調製した。50% ヒドロキシルアミン水溶液3.0mlを
含むテトラヒドロフラン(19ml) - tert-ブチルアルコー
ル(4.5ml)混合溶液を氷冷し、先に調製した酸イミダゾ
リド溶液を30分かけて滴下し、10分後室温へ昇温した。
更に一晩撹拌した後、反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢酸エチ
ルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽和食
塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥し
た。減圧濃縮後得られた反応混合物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ジクロロメタン : メタノール = 5
0:1 〜30:1)にて精製した。得られた固体を更にヘキサ
ン−酢酸エチルより再沈殿することにより、目的化合物
139mg (収率15%) を白色粉末として得た。なおこの際2-
[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]-6
-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-
3-カルボン酸501mg(収率53%)を回収した。 mp : 176-178℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.98 (3 H, s), 2.30 (1
H, dd, J = 5.0, 17.7 Hz), 2.90 (1 H, dd, J = 13.0,
17.7 Hz), 2.97-3.15 (2 H, m), 3.20-3.41 (2H, m),
3.55 (1 H, m), 4.45 (1 H, d, J = 4.9 Hz), 7.25-7.3
5 (5 H, m), 7.38 (2 H, d, J = 8.2 Hz), 7.50 (2 H,
d, J = 8.4 Hz), 7.62 (2 H, d, J = 8.2Hz), 7.68 (2
H, d, J = 8.4 Hz), 8.85 (1 H, s), 10.50 (1 H, s)
【0154】
【実施例14】2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラ
ヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド
(例示化合物番号113)の合成 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナト
リウムと6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピ
リダジン-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢
酸塩を出発原料に用い、参考例20と同様の方法により
合成しスルホンアミド体を得た。このスルホンアミド体
を出発原料に用い実施例13と同様の方法により合成
し、淡黄色粉末として目的化合物を得た。 mp : 180-182 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.03 (3 H, s), 2.37 (1
H, d, J = 18.7 Hz), 2.54 (1 H, dd, J = 7.0, 18.7 H
z), 2.72-2.93 (2 H, m), 3.23-3.44 (2 H, m),3.48 (1
H, d, J = 7.0 Hz), 4.55 (1 H, s), 7.15-7.30 (5 H,
m), 7.33 (2 H,t, J = 7.7 Hz), 7.51 (2 H, d, J =
8.0 Hz), 7.59 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.68 (2 H, d,
J = 8.4 Hz), 9.11 (1 H, s), 11.04 (1 H, s)
【0155】
【実施例15】2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)
エタンスルホニル]-6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テト
ラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド
(例示化合物番号114)の合成 2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-6-メチル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダ
ジン-3-カルボン酸メチルエステル(参考例10副付加体
より誘導)860mgのテトラヒドロフラン(13ml) - 1,4-ジ
オキサン(4.0ml)の混合溶液に0.5N水酸化ナトリウム水
溶液6.8mlを加え40℃にて一晩撹拌した。反応液を5%硫
酸水素カリウム水溶液へ注ぎ、酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。有機溶媒を減
圧留去後、得られた残渣をジクロロメタン(15ml)に溶解
し、窒素雰囲気下、オキザリルクロリド160ml、N,N-ジ
メチルホルムアミド40mlを加え室温にて1.5時間撹拌
し、酸クロリド溶液を調製した。50% ヒドロキシルアミ
ン水溶液2.5mlを含むテトラヒドロフラン(8.0ml) - ter
t-ブチルアルコール(5.0ml)混合溶液を氷冷し、先に調
製した酸クロリド溶液を35分かけて滴下し2.5時間撹拌
した。反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃縮後得
られた反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン : メタノール = 20:1)にて精製し
た。得られた固体を更にヘキサン−酢酸エチルより再結
晶することにより目的化合物467mg (収率54%) を無色結
晶として得た。 mp : 130-131℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.98 (3 H, s), 2.30 (1
H, dd, J = 4.9, 17.6 Hz), 2.89 (1 H, dd, J = 13.0,
17.6 Hz), 2.96-3.12 (2 H, m), 3.22-3.38 (2H, m),
3.53 (1 H, m), 3.79 (3 H, s), 4.45 (1 H, d, J = 5.
0 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.23-7.39 (7 H,
m), 7.52-7.60 (4 H, m), 8.85 (1 H, br.), 10.05 (1
H, s)
【0156】
【実施例16】2-[2-(4-フェノキシフェニル)エタンス
ルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボ
ン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号5)の合成 2-[2-(4-フェノキシフェニル)エタンスルホニル]-2,3,
4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエス
テルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法により合
成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロ
ロメタン : メタノール = 20:1)にて精製し、ヘキサン
−酢酸エチルより再沈殿することにより、目的化合物を
白色粉末で得た。 mp : 134-136 ℃1 H-NMR (400 MHz CD3OD) d 1.93 (1 H, m), 2.15 (1 H,
m), 2.20-2.26 (2 H, m), 3.05-3.13 (2H, m), 3.50
(1 H, m), 3.62 (1 H, m), 4.72 (1 H, m), 6.90-6.96
(4 H, m), 7.01 (1 H, br.s), 7.09 (1 H, t, J = 8.0
Hz), 7.25 (2 H, d, J = 8.5 Hz), 7.33 (2 H, t, J =
8.0 Hz)
【0157】
【実施例17】2-[2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニ
ル]エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジ
ン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号
9)の合成 2-[2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エタンスルホ
ニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステルを出発原料に用い実施例3と同様の方法
により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ジクロロメタン : メタノール = 15:1)にて精製し、ヘ
キサン−酢酸エチルより再沈殿して、目的化合物を白色
粉末で得た。 mp : 131-133 ℃1 H-NMR (400 MHz CD3OD) d 1.93 (1 H, m), 2.14 (1 H,
m), 2.20-2.28 (2 H, m), 3.05-3.16 (2H, m), 3.51
(1 H, m), 3.64 (1 H, m), 4.72 (1 H, m), 6.86-7.01
(5 H, m), 7.08 (1 H, m), 7.29-7.31 (3 H, m)
【0158】
【実施例18】2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-
カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号35)
の合成 2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]
-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチル
エステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法によ
り合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン: メタノール = 15:1)にて精製し、ヘキサ
ン:酢酸エチルで再沈殿することにより、目的化合物を
白色粉末で得た。 mp : 152-153 ℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.90 (1 H, m), 2.15 (1 H,
m), 2.21-2.28 (2 H, m), 3.11-3.19 (2H, m), 3.54
(1 H, m), 3.67 (1 H, m), 4.72 (1 H, m), 7.01(1 H,
br.s), 7.35 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.42 (2 H, d, J
= 8.5 Hz), 7.55(2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.58 (2 H, d,
J = 8.5 Hz)
【0159】
【実施例19】2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)
エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3
-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号36)
の合成 2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メ
チルエステル550mgのテトラヒドロフラン(10ml)溶液に
0.5N水酸化ナトリウム水溶液7.9mlを加え一晩撹拌し
た。反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。有機溶媒を減
圧留去後、得られた残渣をジクロロメタン(10ml)に溶解
し、-78℃に冷却した。窒素雰囲気下、オキザリルクロ
リド120ml、N,N-ジメチルホルムアミド20mlを加えた
後、直ちに室温に昇温し1時間撹拌することにより酸ク
ロリド溶液を調製した。50% ヒドロキシルアミン水溶液
810mlを含むテトラヒドロフラン(10ml) - tert-ブチル
アルコール(5.0ml)混合溶液を氷冷し、先に調製した酸
クロリド溶液を10分かけて滴下し5分後室温へ昇温し
た。更に3時間撹拌した後、反応液を1N 塩酸へ注ぎ酢酸
エチルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽
和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥
した。減圧濃縮後得られた固体をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ジクロロメタン : メタノール = 20:1
)にて精製し目的物305mg (収率55%) を白色固体として
得た。さらにこれをヘキサン−酢酸エチルより再沈殿さ
せることにより、目的化合物を白色粉末で得た。 mp : 143-145 ℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.88 (1 H, m), 2.12 (1 H,
m), 2.20-2.25 (2 H, m), 3.10-3.15 (2H, m), 3.51
(1 H, m), 3.67 (1 H, m), 3.82 (3 H, s), 4.71(1 H,
m), 6.98 (2 H, d, J = 8.7 Hz),7.01 (1 H, br.s), 7.
30 (2 H, d, J =8.3 Hz), 7.51 (2 H, d, J = 8.3 Hz),
7.52 (2 H, d, J = 8.7 Hz)
【0160】
【実施例20】2-[2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニ
ル]エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジ
ン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号
8)の合成 2-[2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エタンスルホ
ニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステルを出発原料に用い実施例19と同様の方
法により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ジクロロメタン : メタノール = 15:1)にて精製し、
ヘキサン−酢酸エチルより再沈殿することにより目的化
合物を白色粉末で得た。 mp : 144-145 ℃1 H-NMR (400 MHz CD3OD) d 1.93 (1 H, m), 2.16 (1 H,
m), 2.21-2.28 (2 H, m), 3.07-3.14 (2H, m), 3.50
(1 H, m), 3.63 (1 H, m), 4.72 (1 H, m), 6.94(2 H,
d, J = 9.1 Hz), 6.94 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.01 (1
H, br.s), 7.27(2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.33 (2 H, t,
J = 9.1 Hz)
【0161】
【実施例21】(3R)-2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イ
ル)エタンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ
ピリダジン-3-カルボン酸(例示化合物番号483)の合成 (4R)-4-ベンジル-3-[(3R)-2-[2-(4'-クロロビフェニル-
4-イル)エタンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロピリダジン-3-カルボニル]-2-オキサゾリジノン1.9
2gの25% 含水テトラヒドロフラン(50ml)溶液を氷冷し、
31%過酸化水素水1.64ml、1M水酸化リチウム一水和物水
溶液6.8mlを加え氷冷下2時間撹拌した。更に1M水酸化リ
チウム一水和物水溶液0.68mlを加え40分撹拌した。反応
液に1Mチオ硫酸ナトリウム水溶液18mlを加え反応を終了
し、減圧下テトラヒドロフランを留去した後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液へ注ぎジクロロメタン(2回)で
洗浄した。水層に濃塩酸を加えpH 1-2 とし酢酸エチル
にて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽和食塩
水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。
減圧濃縮後得られた反応混合物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ジクロロメタン : メタノール = 20:1)
にて精製した。得られた固体を更にヘキサン−酢酸エチ
ルより再結晶することにより目的化合物1.02g (収率73
%) を無色結晶として得た。 mp : 173-174 ℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.95-2.20 (3 H, m), 1.97
(3 H, s), 2.41 (1 H, m), 3.15-3.30 (2 H, m), 3.56
(1 H, ddd, J = 6.0, 10.3, 13.9 Hz), 3.79 (1H, ddd,
J = 6.7, 10.4, 13.9 Hz), 5.00 (1 H, m), 7.29 (2
H, d, J = 8.1 Hz), 7.47 (2 H, d, J = 8.5 Hz), 7.48
(2 H, d, J = 8.1 Hz) 比旋光度 [α]25 D = +26.1° (C = 0.56, CHCl3)
【0162】
【実施例22】(3R)-2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イ
ル)エタンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロ
ピリダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化
合物番号464)の合成 (3R)-2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホ
ニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カ
ルボン酸964mgをジクロロメタン(12ml)に溶解し、氷冷
した。窒素雰囲気下、オキザリルクロリド250ml、N,N-
ジメチルホルムアミド50mlを加えた後、氷冷下1.5時間
撹拌し酸クロリド溶液を調製した。50%ヒドロキシルア
ミン水溶液4.0mlを含むテトラヒドロフラン(8.0ml) - t
ert-ブチルアルコール(5.0ml)混合溶液を氷冷し、先に
調製した酸クロリド溶液を20分かけて滴下し、2時間撹
拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液へ注ぎ、酢
酸エチルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、
飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾
燥した。減圧濃縮後得られた反応混合物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン : メタノール
= 20:1〜15:1)にて精製した。得られた固体を更にヘキ
サン−酢酸エチルより再沈殿することにより、目的化合
物887mg (収率89%) を白色粉末として得た。 mp : 133-135 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.82-2.20 (4 H, m), 1.8
8 (3 H, s), 3.00-3.15(2 H, m), 3.46 (1 H, ddd, J =
6.8, 9.3, 13.9 Hz), 3.63 (1 H, ddd, J = 6.9, 9.8,
13.9 Hz), 4.54 (1 H, br.d, J = 4.8 Hz), 7.37 (2
H, d, J = 8.4 Hz), 7.51 (2 H, d, J = 8.4 Hz), 7.61
(2 H, d, J = 8.4 Hz), 7.68 (2 H, d, J= 8.4 Hz),
8.99 (1 H, br.), 10.73 (1 H, s) 比旋光度 [α]25 D = +55.6° (C = 0.68, CHCl3)
【0163】
【実施例23】2-デカンスルホニル-6-メチル-2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸N-ヒドロキシア
ミド(例示化合物番号61)の合成 2-デカンスルホニル-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピ
リダジン-3-カルボン酸メチルエステルを出発原料に用
い、実施例3と同様の方法により合成した。シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン : メタノー
ル = 40:1〜10:1)にて精製し、ヘキサン−酢酸エチルよ
り再沈殿させ、淡橙色粉末の目的化合物を得た。 mp : 119-121 ℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.88 (3 H, t, J = 6.8 H
z), 1.26-1.30 (12 H, m),1.38-1.45 (2 H, m), 1.62-
1.85 (3 H, m), 2.00 (3 H,s), 2.15 -2.16(2 H, m),
2.54 (1 H, m), 3.23-3.36 (2 H, m), 4.80 (1 H, d, J
= 3.2 Hz)
【0164】
【実施例24】2-[3-(4-メトキシフェニル)プロパンス
ルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-
3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号6
9)の合成 2-[3-(4-メトキシフェニル) プロパンスルホニル]-6-メ
チル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メ
チルエステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法
により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ジクロロメタン : メタノール = 40:1)にて精製し、そ
れをヘキサン−酢酸エチルより再沈殿することにより、
白色粉末の目的化合物を得た。 mp : 176-178 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.83-2.14 (6 H, m), 1.8
5 (3 H, s), 2.62 (2 H,t, J = 7.6 Hz), 3.13 (1 H, d
dd, J = 6.1, 9.3, 14.1 Hz), 3.27 (1 H, m),3.72 (3
H, s), 4.50 (1 H, m), 6.86 (2 H, d, J = 8.6 Hz),
7.12 (2 H, d, J= 8.6 Hz),8.93(1H,d,J = 1.0 H
z)
【0165】
【実施例25】2-[3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロ
パンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリ
ダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物
番号70)の合成 2-[3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロパンスルホニル]
-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボ
ン酸メチルエステルを出発原料に用い、実施例3と同様
の方法により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン : メタノール = 40:1)、次いで
ヘキサン−酢酸エチルより再沈殿にて精製し、次いでヘ
キサン−酢酸エチルより再沈殿にて精製して目的化合物
を白色粉末で得た。 mp : 165-168 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.83-2.25 (6 H, m), 1.8
4 (3 H, s), 2.61 (2 H,t, J = 7.5 Hz), 3.10-3.48 (2
H, m), 4.49 (1 H, d, J = 6.2 Hz), 5.07 (2H, s),
6.93 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.12 (2 H, d, J = 8.6 H
z), 7.30-7.45 (5 H, m), 8.93 (1 H, m), 10.7 (1 H,
br.s)
【0166】
【実施例26】2-(ビフェニル-4-イル)メタンスルホニ
ル-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号71)の合
成 2-(ビフェニル-4-イル)メタンスルホニル-6-メチル-2,
3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエ
ステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法により
合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジク
ロロメタン : メタノール = 40:1)にて精製し、ヘキサ
ン−酢酸エチルより再沈殿することにより淡桃色粉末の
目的化合物を得た。 mp : 165-168 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.68-2.23 (4 H, m), 1.9
3 (3 H, s), 4.34 (1 H,d, J = 3.7 Hz), 4.50 (1 H,
d, J = 13.7 Hz), 4.68 (1 H, d, J = 13.7 Hz),7.37
(1 H, m), 7.42 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.48 (2 H, t,
J = 7.7 Hz), 7.67-7.69 (4 H, m)
【0167】
【実施例27】2-[3-(ビフェニル-4-イル)プロパンスル
ホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-
カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号73)
の合成 2-[3-(ビフェニル-4-イル)プロパンスルホニル]-6-メチ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチ
ルエステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法に
より合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン : 酢酸エチル = 6:1〜1:1)にて精製し、ヘキ
サン−酢酸エチルで再沈殿させることにより、淡橙色の
粉末の目的化合物を得た。 mp : 152-155 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.84-2.27 (6 H, m), 1.8
5 (3 H, s), 2.72-2.77(2 H, m), 3.20 (1 H, m), 3.35
(1 H, m), 4.52 (1 H, dd, J = 1.6, 4.5 Hz),7.30-7.
37 (3 H, m), 7.46 (2 H, t, J = 7.6 Hz), 7.60 (2 H,
d, J = 8.0 Hz), 7.65 (2 H, d, J = 8.0 Hz), 8.96
(1 H, s), 10.7 (1 H, s)
【0168】
【実施例28】2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホ
ニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カ
ルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号72)
合成 2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]-6-メチル
-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチル
エステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法によ
り合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン: メタノール = 40:1)にて精製し、ヘキサ
ン−酢酸エチルにより再沈殿することにより、白色粉末
である目的化合物を得た。 mp : 155-157 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.82-2.19 (3 H, m), 1.9
9 (3 H, s), 2.46 (1 H,m), 3.07-3.23 (2 H, m), 3.56
-3.73 (2 H, m), 4.76 (1 H, d, J = 3.5 Hz),7.21-7.2
9 (3 H, m), 7.33-7.37 (2 H, m), 7.42-7.46 (2 H,
m), 7.53-7.57 (2H, m)
【0169】
【実施例29】2-[2-(4-クロロフェニル)エタンスルホ
ニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カ
ルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号66)
合成 2-[2-(4-クロロフェニル)エタンスルホニル]-6-メチル-
2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチル
エステルを出発原料に用い、実施例3と同様の方法によ
り合成した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジ
クロロメタン :メタノール = 20:1)にて精製し、ヘキサ
ン−酢酸エチルにより再沈殿させることにより、目的化
合物を淡桃色粉末で得た。 mp : 140-143 ℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.98-2.17 (4 H, m), 1.99
(3 H, s), 3.01-3.16 (2H, m), 3.49-3.65 (2 H, m),
4.75 (1 H, m), 7.15 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.29 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 7.53 (1 H, br.), 9.26 (1 H, b
r.)
【0170】
【実施例30】2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリ
ダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物
番号74)の合成 2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]
-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボ
ン酸メチルエステルを出発原料に用い、実施例3と同様
の方法により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン : メタノール = 40:1)、次いで
ヘキサン−酢酸エチルより再沈殿にて精製し、白色粉末
で目的化合物を得た。 mp : 162-163 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.84-2.26 (4 H, m), 1.8
8 (3 H, s), 3.05-3.11(2 H, m), 3.46 (1 H, ddd, J =
6.8, 9.4, 14.0 Hz), 3.63 (1 H, ddd, J = 6.9, 9.6,
14.0 Hz), 4.54 (1 H, br.d, J = 4.7 Hz), 7.37 (2
H, d, J = 8.3 Hz), 7.50 (2 H, d, J = 8.4 Hz), 7.61
(2 H, d, J = 8.3 Hz), 7.68 (2 H, d, J= 8.4 Hz),
8.96 (1 H, m), 10.7 (1 H, d, J = 1.1 Hz)
【0171】
【実施例31】2-[2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)
エタンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピ
リダジン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合
物番号76)の合成 2-[2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸メチルエステルを出発原料に用い実施例3と同様
の方法により合成した。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン : メタノール = 40:1)、次いで
ヘキサン−酢酸エチルより再沈殿にて精製し、淡桃色粉
末の目的化合物を得た。 mp : 136-138 ℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.84-2.17 (4 H, m), 1.8
8 (3 H, s), 3.05 (2 H,m), 3.46 (1 H, ddd, J = 6.9,
9.2, 14.7 Hz), 3.57 (1 H, m), 4.54 (1 H, br.d, J
= 4.5 Hz), 7.28 (2 H, t, J = 8.8 Hz), 7.35 (2 H,
d, J = 8.1 Hz),7.58 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.69 (2
H, d, J = 8.8 Hz), 8.98 (1 H, br.d, J= 4.5 Hz), 1
0.74(1 H, s)
【0172】
【実施例32】6-メチル-2-[2-[4-(2-ピリジル)フェニ
ル]エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジ
ン-3-カルボン酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号
77)の合成 6-メチル-2-[2-[4-(2-ピリジル)フェニル]エタンスルホ
ニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステルを出発原料に用い合成した。ヘキサン−
酢酸エチルより再沈殿にて精製し、目的化合物の暗橙色
粉末を得た。 mp : 109-111 ℃ IR (KBr pellet, cm-1) : 3269, 3006, 2942, 1670, 11
56 HRMS : m/z [ M+H ]r ; obs :403.1425, calcd :403.14
40 (C19H23O4N4S)
【0173】
【実施例33】6-メチル-2-(4-フェノキシフェニルスル
ホニル)-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン
酸 N-ヒドロキシアミド(例示化合物番号445)の合成 窒素雰囲気下、オキザリルクロリド940mlのジクロロメ
タン(35ml)溶液を-78℃に冷却した。ジメチルスルホキ
シド1.12mlを滴下し15分撹拌の後、6-ヒドロキシメチル
-1-(4-フェノキシフェニルスルホニル)-3-メチル-1,4,
5,6-テトラヒドロピリダジン1.13gのジクロロメタン(15
ml)溶液を加え-78℃にて75分撹拌した。トリエチルアミ
ン6.50mlを加え室温に昇温し20分撹拌した。反応液を飽
和塩化アンモニウム水溶液へ注ぎジクロロメタンにて抽
出(2回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて
順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃
縮後得られた反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 3:2 〜 3:1)にて精
製することにより、対応するアルデヒド1.12g を無色油
状物質として得た。得られた無色油状物質をtert-ブチ
ルアルコール(30ml)に溶解しリン酸二水素ナトリウム95
7mgの水溶液(8.0ml)、2-メチル-2-ブテン1.0ml、亜塩素
酸ナトリウム957mgを順次加え30分撹拌した。反応液を
氷冷後、1N 塩酸へ注ぎジクロロメタンにて抽出(2
回)した。得られた有機層を5%チオ硫酸ナトリウム水溶
液(分配後1N 塩酸にてpH3とした)、水、飽和食塩水に
て順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。有機
溶媒を減圧留去することにより対応するカルボン酸1.04
gを得た。得られたカルボン酸をジクロロメタン(35ml)
に溶解し氷冷した。窒素雰囲気下、オキザリルクロリド
260ml、N,N-ジメチルホルムアミド30mlを加え5分後室温
に昇温し、2.5時間撹拌することにより酸クロリド溶液
を調製した。50% ヒドロキシルアミン水溶液2.70mlを含
むテトラヒドロフラン(9.0ml) - tert-ブチルアルコー
ル(4.6ml)混合溶液を氷冷し、先に調製した酸クロリド
溶液を50分かけて滴下した。更に2時間撹拌した後、反
応液を5%硫酸水素カリウム水溶液ー酢酸エチルに注ぎ分
配した。有機層に水を加えた後有機溶媒を減圧留去後、
得られる固体を瀘別し、水、エーテル、ヘキサン-酢酸
エチル(3:1)にて順次洗浄した。得られた白色固体を水-
1,4-ジオキサンより再沈殿することにより目的化合物5
82mg (収率48%) を白色粉末として得た。 mp : 184-185℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.61 (1 H, m), 1.81 (3
H, s), 1.87-2.10 (3 H,m), 4.51 (1 H, br.d, J = 3.8
Hz), 7.07 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.16 (2 H,d, J =
7.6 Hz), 7.27 (1 H, t, J = 7.6 Hz), 7.48 (2 H, t,
J = 7.6 Hz), 7.78 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 8.92 (1 H,
s), 10.70 (1 H, s)
【0174】
【実施例34】2-(ビフェニル-4-イル)スルホニル-6-メ
チル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N
-ヒドロキシアミド(例示化合物番号446)の合成 6-ヒドロキシメチル-1-(ビフェニル-4-スルホニル)-3-
メチル-1,4,5,6-テトラヒドロピリダジンを出発原料に
用い実施例32と同様の方法により合成した。 mp : 169-171℃1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.69 (1 H, m), 1.83 (3
H, s), 1.90-2.12 (3 H,m), 4.58 (1 H, br.d, J = 4.0
Hz), 7.45 (1 H, t, J = 7.4 Hz), 7.52 (2 H,t, J =
7.4 Hz), 7.75 (2 H, d, J = 7.4 Hz), 7.87 (4 H, s),
8.96 (1 H, s), 10.74 (1 H, s)
【0175】
【参考例1】粗3-(4-メトキシ)フェニルプロパンスルホ
ン酸ナトリウム 1-ブロモ-3-(4-メトキシ)フェニルプロパン 17.62g と
亜硫酸ナトリウム 11.15g を水(120ml) -アセトニトリ
ル(30ml) の混合溶媒に加え85℃に加温し7時間撹拌し
た。溶媒を減圧下留去し、得られた固体を減圧下乾燥す
ることにより29.00g の白色粉末を得た。本白色粉末
は、不純物として臭化ナトリウムを含むがそのまま次の
反応に用いた。1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.05 (2 H, m), 2.72 (2
H, t, J = 7.5 Hz), 2.89 (2 H, m), 3.83 (3 H, s),
6.98 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.27 (2 H, d, J =8.6 H
z) 以下の化合物は、同様の方法により対応する臭化物より
合成した。粗3-フェニルプロパンスルホン酸ナトリウム FAB Mass m/z [ M+H ]+ ; obs : 223 (C9H11SO3Na)粗2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エタンスルホン
酸ナトリウム 1 H-NMR (400 MHz D2O) d 3.02 (2 H, m), 3.17 (2 H,
m), 6.90 (1 H, dd, J =2.1, 8.7 Hz), 6.97-7.03 (3
H, m), 7.11 (1 H, dd, J = 1.5, 7.9 Hz), 7.27-7.35
(3 H, m)粗2-(4-クロロフェニル)エタンスルホン酸ナトリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.66 (2 H, m), 2.86 (2
H, m), 7.24 (2 H, d, J= 8.5 Hz), 7.31 (2 H, d, J =
8.5 Hz)粗2-[4-(2-ピリジル)フェニル]エタンスルホン酸ナトリ
ウム
【0176】
【参考例2】2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸
ナトリウム 4-(2-ブロモエチル)ビフェニル17.73g と亜硫酸ナトリ
ウム 9.85g を水(120ml)- アセトニトリル(60ml) の混
合溶媒に加えた後、加熱還流下、一晩撹拌した。反応液
を氷冷の後、沈殿を濾取し冷水、ヘキサン−酢酸エチル
(3:1)で順次洗浄した。更に減圧下、乾燥することによ
り17.89g (収率 93%)の無色結晶を得た。1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.70(2 H, m), 2.92 (2
H, m), 7.30 (2 H, d, J= 8.1 Hz), 7.34 (1 H, t, J =
7.4 Hz), 7.45 (2 H, t, J = 7.4 Hz), 7.56 (2H, d,
J = 8.1 Hz), 7.64 (2 H, d, J = 7.4 Hz) 以下の化合物は、参考例2と同様の方法により対応する
臭化物より合成した。 3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロパンスルホン酸ナト
リウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.80 (2 H, m), 2.36 (2
H, m), 2.55 (2 H, t, J= 7.5 Hz), 5.06 (2 H, s), 6.
91 (2 H, d, J = 8.5 Hz), 7.08 (2 H, d, J =8.5 Hz),
8.19 (1 H, t, J = 7.2 Hz), 7.38 (2 H, t, J = 7.2
Hz), 7.43 (2 H, d, J = 7.2 Hz)3-(ビフェニル-4-イル)プロパンスルホン酸ナトリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 1.88 (2 H, m), 2.42 (2
H, m), 2.68 (2 H, t, J= 7.5 Hz), 7.28 (2 H, d, J =
8.1 Hz), 7.34 (1 H, t, J = 7.5 Hz), 7.45 (2 H, t,
J = 7.5 Hz), 7.57 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.64 (2
H, d, J = 7.5 Hz)2-(4-フェノキシフェニル)エタンスルホン酸ナトリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.67(2 H, m), 2.86 (2
H, m), 6.91 (2 H, d, J= 7.4 Hz), 6.98 (2 H, d, J =
8.6 Hz), 7.11 (1 H, t, J = 7.4 Hz), 7.22 (2H, d,
J = 8.6 Hz), 7.37 (2 H, t, J = 7.4 Hz)2-(4-ブロモフェニル)エタンスルホン酸ナトリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.64 (2 H, m), 2.84 (2
H, m), 7.18 (2 H, d, J= 8.4 Hz), 7.43 (2 H, d, J =
8.4 Hz)2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナ
トリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.67-2.71 (2 H, m), 2.8
9-2.93 (2 H, m), 3.34(3 H, s), 7.25-7.38 (4 H, m),
7.54 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.65-7.70 (2 H,m)2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エタンスルホン酸
ナトリウム 1 H-NMR (270 MHz D2O) d 3.01-3.21 (4 H, m), 7.01 (2
H, d, J = 8.9 Hz), 7.02 (2 H, d, J = 8.4 Hz), 7.3
2 (2 H, t, J = 8.4 Hz), 7.38 (2 H, d, J = 8.9 Hz)
【0177】
【参考例3】2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンス
ルホン酸ナトリウム 4-(2-ブロモエチル)-4'-クロロビフェニル14.69g と亜
硫酸ナトリウム 7.22gを水(90ml)−アセトニトリル(45m
l)−1,4-ジオキサン(35ml) の混合溶媒に加えた後、加
熱還流下、20時間撹拌した。反応液を氷冷の後、沈殿を
濾取し冷水、ヘキサンー酢酸エチル(3:1)で順次洗浄し
た。更に減圧下、乾燥することにより目的物13.99g (収
率 88%)を無色結晶として得た。1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.70 (2 H, m), 2.94 (2
H, m), 7.31 (2 H, d, J= 8.2 Hz), 7.48 (2 H, d, J =
8.6 Hz), 7.50 (2 H, d, J = 8.2 Hz), 7.67 (2 H, d,
J = 8.6 Hz) 以下の化合物は、参考例3と同様の方法により、対応す
る臭化物より合成した。2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナ
トリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 2.69 (2 H, m), 2.90 (2
H, m), 3.79 (3 H, s),7.01 (2 H, d, J = 8.7 Hz), 7.
25 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.50 (2 H, d, J =8.1 Hz),
7.57 (2 H, d, J = 8.7 Hz)(ビフェニル-4-イル)メタンスルホン酸ナトリウム 1 H-NMR (400 MHz DMSO-d6) d 3.74 (2 H, s), 7.34 (1
H, dt, J = 1.5, 7.7 Hz), 7.38 (2 H, d, J = 8.1 H
z), 7.46 (2 H, t, J = 7.7 Hz), 7.54 (2 H, d, J= 8.
1 Hz), 7.64 (2 H, dd, J = 1.5, 7.7 Hz)
【0178】
【参考例4】2-[1,2-ビス(tert-ブトキシカルボニル)ヒ
ドラジノ]-5,5-ジメトキシペンタン酸メチルエステル
合成 窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン (6.0ml) にDMPU 1
2.0ml 、リチウムヘキサメチルジシラジド (1.0M テト
ラヒドロフラン溶液) 5.20mlを加え、-78℃に冷却し
た。次いで5,5-ジメトキシペンタン酸メチルエステル
1.00g のテトラヒドロフラン溶液(6.0ml) を滴下し、-7
8℃にて70分間撹拌した。更に、1-1'-ジアゾカルボン酸
−ジ tert- ブチルエステル 1.25gのテトラヒドロフラ
ン(6.0ml)溶液を滴下し、-78℃にて2時間撹拌した。反
応液に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え反応を終了し、
酢酸エチルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水
(2回)、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウ
ムにより乾燥した。減圧濃縮後得られた反応混合物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸
エチル = 5:1 〜 2:1にて精製し目的物 1.174g (収率 5
9%) を淡黄色油状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.46 (18 H, s), 1.65-2.15
(4 H, m), 3.31 (6 H,s) 3.72 (3 H, s) 4.35 (1H, b
r.s), 4.60 and 4.83 (each br. total 1H), 6.19 and
6.43 (each br. total 1H)
【0179】
【参考例5】2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩の合成 参考例4で得られた、2-[1,2-ビス(tert-ブトキシカル
ボニル) ヒドラジノ]-5,5-ジメトキシペンタン酸メチル
エステル 1.035g のジクロロメタン(400ml)溶液にトリ
フルオロ酢酸20.0mlを加え、室温にて3時間撹拌した。
反応液にトルエン(100ml)を加え減圧濃縮した。更にト
ルエン(150ml)共沸を2回行い、得られた反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン:メタノール=35:1 〜 20:1にて精製し目的物 5.66g
(収率 87%) を橙色油状物質として得た。 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 2.10-2.37 (2 H, m), 2.38-
2.57 (2 H, m), 3.80 (3H, s), 4.05 (1 H, m), 7.15
(1H, br.s), 10.01 (br.)
【0180】
【参考例6】5,5-ジメトキシ-5-フェニルペンタン酸メ
チルエステルの合成 5-オキソ-5-フェニルペンタン酸メチルエステル11.67g
のメタノール(50ml)溶液にオルトギ酸メチル 75ml 、p-
トルエンスルホン酸一水和物 333mg を加えた後、加熱
還流下、11時間撹拌した。反応液を室温に戻した後、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液へ注ぎ、酢酸エチルにて抽出
(2回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順
次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃縮
後、得られた反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル= 8:1 〜 6:1にて精製
し目的物 13.08g (収率 92%) を無色油状物質として得
た。1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.31 (2 H,m), 1.92 (2 H,
m), 2.16 (2 H, t, J =7.4 Hz), 3.16 (6 H,s), 3.61
(3 H, s), 7.20-7.50 (5 H, m)
【0181】
【参考例7】2-[1,2-ビス(tert-ブトキシカルボニル)
ヒドラジノ]-5,5-ジメトキシ-5-フェニルペンタン酸メ
チルエステルの合成 5,5-ジメトキシ-5-フェニルペンタン酸メチルエステル
12.08gを出発原料に用い、参考例4と同様の方法により
目的物 15.00g (収率 65%) を淡黄色油状物質として得
た。1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.31-1.75 (2 H, m, overla
pped withδ1.43 ppm),1.43 (18 H, s), 1.97 (1 H,
m), 2.83 (1 H, m), 3.12 (3 H, s), 3.17 (3 H,s), 3.
63 (3 H, s), 4.68 (1 H, m), 6.26 (1 H, m), 7.18-7.
50 (5 H, m)
【0182】
【参考例8】6-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダ
ジン-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩
の合成 参考例7で得られた、2-[1,2-ビス(tert-ブトキシカル
ボニル) ヒドラジノ]-5,5-ジメトキシ-5-フェニルペン
タン酸メチルエステル 15.00g のジクロロメタン(200m
l)溶液に、氷冷下、トリフルオロ酢酸25.0mlを加えた。
5分後氷浴を外し、室温にて4.5時間撹拌した。反応液
にトルエン(100ml)を加え減圧濃縮した。更にトルエン
(150ml)共沸を2回行い、得られた固体をヘキサン−酢
酸エチルより再沈殿し、目的物 8.30g (収率 80%) を淡
桃色粉末として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.30-2.43 (2 H, m), 2.78-
2.92 (2 H, m), 3.80 (3H, s), 4.10 (1 H, t, J = 5.5
Hz), 7.40-7.48 (3 H, m), 7.61 (2 H, m), 7.80 (b
r.)
【0183】
【参考例9】粗6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダ
ジン-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩
の合成 5,5-ジメトキシヘキサン酸メチルエステル13.97gを出発
原料に用い参考例4と同様の方法により白色固体15.11g
を得た。得られた白色固体15.11gを更に、参考例5と同
様の方法により目的物10.48gを茶色油状物質として得
た。本化合物は、少量の不純物を含有していたがそのま
ま次の反応に用いた。
【0184】
【参考例10】2-[1,2-ビス(tert-ブトキシカルボニル)
ヒドラジノ]-5,5-ジメトキシ-3-フェニルヘキサン酸メ
チルエステルの合成(主付加体並びに副付加体) 5,5-ジメトキシ-3-フェニルヘキサン酸メチルエステル1
5.25gを出発原料に用い参考例4と同様の方法により目
的物である2種のジアステレオマーをそれぞれ主付加体
11.75g (収率 41%、変換収率 56%、吸湿性アモルファス
状物質)、副付加体6.02g (収率 21%、変換収率 28%、
吸湿性アモルファス状物質)として得た。なお、この
際、出発原料3.90gを回収した。 主付加体(Rf = 0.40, ヘキサン:酢酸エチル=3:1) IR (melted film) 3321, 1750, 1714, 1604 cm-1 HRMS (FAB)(+ NaI) m/z [ M+Na ]+ ; obs : 519.2672,
calcd : 519.2682 (C25H 40O8N2Na) 副付加体(Rf = 0.35, ヘキサン:酢酸エチル=3:1) IR (melted film) 3388, 3332, 1746, 1720, 1604 cm-1 HRMS (FAB)(+ NaI) m/z [ M+Na ]+ ; obs : 519.2661,
calcd : 519.2683 (C25H 40O8N2Na)
【0185】
【参考例11】4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリ
ダジン-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸
の合成 参考例10の副付加体である、2-[1,2-ビス(tert-ブト
キシカルボニル)ヒドラジノ]-5,5-ジメトキシ-3-フェニ
ルヘキサン酸メチルエステル 6.00gを出発原料に用い、
参考例8と同様の方法により目的物 3.11g (収率 70%)
を白色粉末として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.22 (3 H, s), 2.84 (2 H,
d, J = 6.9 Hz), 3.57(3 H, s), 3.65 (1 H, dt, J =
4.1, 6.9 Hz), 4.15 (1 H, d, J = 4.1 Hz), 7.15(2 H,
d, J = 6.8 Hz), 7.25-7.38 (3 H, m), 8.85-9.55 (b
r)
【0186】
【参考例12】4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリ
ダジン-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸
の合成 参考例10の主付加体である、2-[1,2-ビス(tert-ブト
キシカルボニル)ヒドラジノ]-5,5-ジメトキシ-3-フェニ
ルヘキサン酸メチルエステル 11.72gを出発原料に用い
参考例8と同様の方法により目的物6.68g (収率 82%) を
白色粉末として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.18 (3 H, s), 2.51 (1 H,
dd, J = 4.8, 19.8 Hz), 2.79 (1 H, dd, J = 7.5, 1
9.8 Hz), 3.59 (1 H, dt, J = 7.5, 4.8 Hz), 3.71 (3
H, s), 3.94(1 H, d, J = 4.8 Hz), 7.17 (2 H, d, J =
7.2 Hz), 7.25-7.40 (3 H, m), 8.80-9.50 (br)
【0187】
【参考例13】(4R)-3-(5-ヘキセノイル)-4-ベンジル-2
-オキサゾリジノンの合成 窒素雰囲気下 5-ヘキセン酸 5.26g のジクロロメタン(2
00ml)溶液にオキザリルクロリド4.13mlとN,N-ジメチル
ホルムアミド0.10mlを加え、室温にて1.5時間撹拌し
た。反応液を減圧下(350mmHg)濃縮し、粗5-ヘキセン酸
クロリドを調製した。
【0188】窒素雰囲気下、-78℃に冷却した(4R)-4-ベ
ンジル-2-オキサゾリジノン7.70gのテトラヒドロフラン
溶液(150ml) にn-ブチルリチウム (1.61M テトラヒドロ
フラン溶液) 30.0mlを滴下し、-78℃にて25分撹拌し
た。次いで先に調製した粗5-ヘキセン酸クロリドのテト
ラヒドロフラン (40ml)溶液を15分間かけて滴下し、-
78℃にて2時間撹拌した。 反応液に5%硫酸水素カリウム
水溶液を加え反応を終了し、酢酸エチルにて抽出(2
回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗
浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃縮後得
られた反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン : 酢酸エチル = 4:1 〜 5:2)にて精製し
目的物 10.71g (収率90%) を無色油状物質として得た。1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.70-1.90 (2 H, m), 2.05-
2.25 (2 H, m), 2.77 (1H, dd, J = 9.6, 13.3 Hz), 2.
83-3.08 (2 H, m), 3.30 (1 H, dd, J = 3.3, 13.3 H
z), 4.11-4.27 (2 H, m), 4.68 (1 H, m), 5.01 (1 H,
dd, J = 1.6, 10.3Hz), 5.06 (1 H, dd, J = 1.6, 17.0
Hz), 5.83 (1 H, ddd, J = 6.7, 10.3, 17.0 Hz), 7.1
7-7.42 (5 H, m) 比旋光度 [α]24 D = -58.7° (C = 1.24, CHCl3)
【0189】
【参考例14】(4R)-3-(4-オキソヘキサノイル)-4-ベン
ジル-2-オキサゾリジノンの合成 参考例13で得られた、(4R)-3-(5-ヘキセノイル)-4-ベ
ンジル-2-オキサゾリジノン 15.02g のN,N-ジメチルホ
ルムアミド(30ml) -水(120ml) の混合溶液に塩化パラジ
ウム1.46g、塩化銅(I) 8.17gを加え、酸素雰囲気下室温
にて26時間撹拌した。反応液を1N-塩酸に注ぎ、酢酸エ
チルにて抽出(3回)した。得られた有機層を水(3
回)、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムに
より乾燥した。減圧濃縮後得られた固体をヘキサン−酢
酸エチルより再結晶し、目的物 11.80g (収率 70%)を無
色結晶として得た。 mp:90-92 ℃1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.94-2.01 (2 H, m), 2.16
(2 H, m), 2.56 (2 H, t, J = 7.2 Hz), 2.77 (1 H, d
d, J = 9.7, 13.3 Hz), 2.96 (2 H, dt, J = 2.4,7.3 H
z), 3.30 (1 H, dd, J = 3.3, 13.3 Hz), 4.14-4.25 (2
H, m), 4.66 (1H, m), 7.40-7.18 (5 H, m) 比旋光度 [α]23 D = -53.4° (C = 1.17, CHCl3)
【0190】
【参考例15】(4R)-3-(4,4-ジメトキシヘキサノイル)-
4-ベンジル-2-オキサゾリジノンの合成 参考例14で得られた、(4R)-3-(4-オキソヘキサノイ
ル)-4-ベンジル-2-オキサゾリジノン1.66gを出発原料に
用い、参考例6と同様の方法により目的物1.69g(収率 8
8%) を無色油状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.28 (3 H, s), 1.72-1.90
(4 H, m), 2.24 (1 H, dd, J = 9.6, 13.3 Hz), 2.88
(1 H, dt, J = 17.2, 6.9 Hz), 2.97 (1 H, dd, J= 3.
2, 13.3 Hz), 3.02 (1 H, m), 3.10 (3 H, s), 3.11 (3
H, s), 3.15 (1 H, m), 3.44 (1 H, dd, J = 2.7, 9.0
Hz), 4.10 (1 H, m), 6.85 (2 H, d, J =6.8 Hz), 6.9
6-7.08 (3 H, m) 比旋光度 [α]23 D = -92.0° (C = 1.14, MeOH)
【0191】
【参考例16】(4R)-3-[(2R)-2-[1,2-ビス(tert-ブトキ
シカルボニル)ヒドラジノ]-4,4-ジメトキシヘキサノイ
ル]-4-ベンジル-2-オキサゾリジノンの合成 参考例15で得られた、(4R)-3-(4,4-ジメトキシヘキサ
ノイル)-4-ベンジル-2-オキサゾリジノン10.57gのテト
ラヒドロフラン (250ml) 溶液を-78℃に冷却し窒素雰囲
気下、リチウムヘキサメチルジシラジド (1.0M テトラ
ヒドロフラン溶液) 34.0mlを滴下し、-78℃にて25分撹
拌した。更に1-1'-アゾジカルボン酸ジtert- ブチルエ
ステル1.25gのテトラヒドロフラン(40ml)溶液を滴下
し、-78℃にて70分撹拌した。ゲル化した反応液に飽和
塩化ナトリウム水溶液を加え反応を終了し、酢酸エチル
にて抽出(3回)した。得られた有機層を水(2回)、
飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾
燥した。減圧濃縮後得られた反応混合物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 3:
1 〜 5:2)にて精製し目的物 12.37g (収率 69%) を無色
アモルファス状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.25-1.65 (21 H, m), 2.05
-2.40 (4 H, m), 2.60-2.90 (1 H, br.), 3.00-3.30 (2
H, m), 3.11 (3 H, s), 3.20 (3 H, s), 3.38 (1 H,
m), 3.98 (1 H, m), 6.05-6.45 (1 H, br.), 6.80-7.15
(5 H, m) 比旋光度 [α]24 D = -59.1° (C = 1.06, MeOH)
【0192】
【参考例17】(4R)-4-ベンジル-3-[(3R)-6-メチル-2,
3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボニル]-2-オキ
サゾリジノン トリフルオロ酢酸塩の合成 参考例16で得られた、(4R)-3-[(2R)-2-[1,2-ビス(ter
t-ブトキシカルボニル)ヒドラジノ]-4,4-ジメトキシヘ
キサノイル]-4-ベンジル-2-オキサゾリジノン 3.50gを
出発原料に用い参考例5と同様の方法により、目的物 1.
61g (収率 63%)を無色アモルファス状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.10-2.33 (2 H, m), 2.15
(3 H, s), 2.46 (1 H, ddd, J = 4.5, 6.5, 19.8 Hz),
2.61 (1 H, dt, J = 19.8, 8.2 Hz), 2.76 (1 H,dd, J
= 9.7, 13.4 Hz), 3.27 (1 H, dd, J = 3.7, 13.4 Hz),
4.20-4.32 (2 H, m), 4.66 (1 H, m), 4.99 (1 H, t,
J = 4.5 Hz), 7.19 (2 H, d, J = 6.9 Hz), 7.25-7.40
(3 H, m), 8.75 (br.) 比旋光度 [α]26 D = -205° (C = 1.19, CHCl3)
【0193】
【参考例18】2-デカンスルホニル-2,3,4,5-テトラヒ
ドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステルの合成 参考例5で得られた、2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン
-3-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩3.65g
のジクロロメタン(145ml)溶液を氷冷し窒素雰囲気下ト
リエチルアミン5.00ml及びデカンスルホニリクロリド4.
85gを加え、3時間撹拌した。 反応液に5%硫酸水素カリ
ウム水溶液を加え反応を終了し、酢酸エチルにて抽出
(2回)した。得られた有機層を5%炭酸水素ナトリウム
水溶液、水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリ
ウムにより乾燥した。減圧濃縮後、得られた反応混合物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン :
酢酸エチル = 5:2 〜 5:3)にて精製し目的物 1.94g (収
率39%) を白色固体として得た。1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 0.88 (3 H, t, J = 6.5 H
z), 1.05-1.55 (14 H, m),1.63-2.50 (6 H, m), 3.26
(1 H, ddd, J = 6.4, 9.4, 13.9 Hz ), 3.48 (1H,ddd,
J = 6.7, 9.4, 13.9 Hz), 3.78 (3 H, s), 5.03 (1 H,
br.d, J = 4.2 Hz), 6.97 (1 H, br.d, J = 4.5 Hz) 以下の化合物は、デカンスルホニリクロリドと2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル
誘導体を出発原料に用い、参考例18と同様の方法によ
り合成した。2-デカンスルホニル-6-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロ
ピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.87 (3 H, t, J = 6.9 H
z), 1.17-1.38 (12 H, m),1.38-1.50 (2 H, m), 1.83-
2.02 (2 H, m), 2.15 (1 H, m), 2.34 (1 H, ddd,J =
6.4, 13.0, 18.1 Hz), 2.56 (1 H, m), 2.76 (1 H, dd
d, J = 1.4, 5.1, 18.1 Hz), 3.35 (1 H, ddd, J = 5.
9, 10.1, 13.9 Hz), 3.59(1 H, ddd, J = 5.9,10.0, 1
3.9 Hz), 3.77 (3 H, s), 5.09 (1 H, m), 7.30-7.43
(3 H, m), 7.76-7.77 (2 H, m)2-デカンスルホニル-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピ
リダジン-3-カルボン酸メチルエステル (参考例10副付
加体より誘導)1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 0.88 (3 H, t, J = 6.8 H
z), 1.24-1.46 (15 H, m),1.81-2.16 (4 H, m), 1.97
(3 H, s), 2.36 (1 H,m), 3.25 (1 H, ddd, J = 6.6,
9.3, 13.9 Hz), 3.50 (1 H, ddd, J = 6.5, 9.4, 13.9
Hz), 3.76 (3 H, s),4.96 (1 H, t, J = 2.7 Hz)2-デカンスルホニル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロ
ピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.88 (3 H, t, J = 6.9 H
z), 1.14-1.48 (14 H, m),1.77-1.88 (2 H, m), 2.10
(3 H, s), 2.34 (1 H, ddd, J = 1.1, 4.9, 17.8 Hz),
2.78 (1 H, ddd, J = 0.5, 13.1, 17.8 Hz), 3.08 (1
H, dt, J = 14.1, 8.0 Hz), 3.32-3.48 (2 H, m), 3.40
(3 H, s), 5.00 (1 H, dd, J = 1.1, 5.3 Hz), 7.17
(2 H, d, J = 7.2 Hz), 7.25-7.40 (3 H, m)
【0194】
【参考例19】2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-
カルボン酸メチルエステルの合成 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナト
リウム1.50gとベンゼン(30ml)の懸濁液に窒素雰囲気
下、オキザリルクロリド1.49mlとN,N-ジメチルホルムア
ミド100mlを加え、60℃にて1時間撹拌した。反応液を室
温に戻し、更に沈殿物を瀘別し得られた瀘液を減圧下濃
縮し、更にトルエン(30ml)共沸を2回行うことにより、
粗2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニルク
ロリドを調製した。2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3
-カルボン酸メチルエステルトリフルオロ酢酸塩1.50g
のジクロロメタン(15ml)溶液を氷冷し窒素雰囲気下、ト
リエチルアミン3.30mlを加えた。次いで先に調製した粗
2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニルクロ
リドのジクロロメタン(15ml)溶液を滴下し、3時間撹拌
した。 反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え反応
を終了し、酢酸エチルにて抽出(2回)した。得られた
有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリ
ウムにより乾燥した。減圧濃縮後得られた反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢
酸エチル = 2:1)にて精製し、目的物 1.08g (収率44%)
を白色固体として得た。1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.96-2.29 (3 H, m), 2.38
(1 H, m), 3.16-3.30 (2H, m), 3.57 (1H, m), 3.71-3.
81 (1 H, m, overlapped with δ3.78), 3.78 (3 H,
s), 5.03 (1 H, m), 6.96 (1 H, m), 7.21-7.51 (8 H,
m) 以下の化合物は、各種スルホニリクロリドと2,3,4,5-テ
トラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル誘
導体を出発原料に用い、参考例19と同様の方法により
合成した。2-(3-フェニルプロパンスルホニル)-2,3,4,5-テトラヒ
ドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.95-2.45 (6 H, m), 2.68-
2.82 (2 H, m), 3.28 (1H, m), 3.48 (1H, m), 3.73 (3
H, s), 5.02 (1 H, br.d, J = 4.6 Hz), 6.95(1 H, b
r.d, J = 4.8 Hz), 7.10-7.38 (5 H, m)2-[2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]-2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.92-2.10 (2 H, m), 2.21
(1 H, m), 2.49 (1 H, m), 3.20-3.33 (2H, m), 3.58
(1 H, m), 3.78 (3 H, s), 3.81 (1 H, m), 5.05(1 H,
m), 6.99 (1 H, br.d, J = 4.2 Hz), 7.31 (2 H, d, J
= 8.1 Hz),7.34 (1 H, m), 7.43 (2 H, t, J = 7.6 H
z), 7.54 (2 H, d, J = 8.1 Hz), 7.57 (2 H, d, J =
7.6 Hz)2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メ
チルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.91-2.10 (2 H, m), 2.19
(1 H, m), 2.41 (1 H, m), 3.14-3.30 (2H, m), 3.58
(1 H, m), 3.74-3.92 (1 H, m, overlapped withδ3.78
and δ3.85), 3.78 (3 H, s), 3.85 (3 H, s), 5.04
(1 H, m), 6.93-7.02 (3 H, m),7.24-7.32 (2 H, m),
7.45-7.60 (4 H, m)2-[2-(4-フェノキシフェニル)エタンスルホニル]-2,3,
4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエス
テル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.98-2.01 (2 H, m), 2.21
(1 H, m), 2.40 (1 H, m), 3.16-3.23 (2H, m), 3.55
(1 H, m), 3.70-3.85 (1 H, m, overlapped withδ3.7
8), 3.78 (3 H, s), 5.05 (1 H, m), 6.93-7.02 (5 H,
m), 7.10 (1 H, m), 7.20 (2 H, d, J = 8.5 Hz), 7.30
-7.36 (2 H, m)2-[2-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]エタンスルホ
ニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 2.00-2.10 (2 H, m), 2.15-
2.50 (2 H, m), 3.12-3.27 (2H, m), 3.55 (1 H, m),
3.69-3.84 (1 H, m, overlapped with δ3.78), 3.78
(3 H, s),5.05 (1 H, m), 6.92 (2 H, d, J = 8.8 Hz),
6.94 (2 H, d, J =8.5 Hz), 6.98 (1 H, m), 7.21 (2
H, d, J = 8.5 Hz), 7.28 (2 H, d, J = 8.8 Hz)2-[2-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]エタンスルホ
ニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.98-2.12 (2 H, m), 2.13-
2.50 (2 H, m), 3.12-3.26 (2H, m), 3.56 (1 H, m),
3.67-3.85 (1 H, m, overlapped with δ3.78), 3.78
(3 H, s), 5.06 (1 H, m), 6.84-7.10 (6 H, m), 7.21-
7.31 (3 H,m)2-[2-(4-ブロモフェニル)エタンスルホニル]-2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.92-2.11 (2 H, m), 2.21
(1 H, m), 2.40 (1H, m), 3.08-3.22 (2 H, m), 3.53
(1 H, m), 3.73 (1 H, m), 3.77 (3 H, s), 5.03(1 H,
br.d, J = 4.6 Hz), 6.98 (1 H, br.d, J = 4.8 Hz),
7.12 (2 H, d, J =8.3 Hz), 7.43 (2 H, d, J = 8.3 H
z)2-(3-フェニルプロパンスルホニル)-6-フェニル-2,3,4,
5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステ
1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.13 (1 H, m), 2.20-2.40
(3 H, m), 2.55 (1H, m), 2.76 (1 H, m), 2.81 (2 H,
t, J = 7.6 Hz), 3.37 (1 H, ddd, J = 6.1, 9.3, 14.0
Hz), 3.59 (1 H, ddd, J = 6.1, 9.4, 14.0 Hz), 3.72
(3 H, s), 5.08(1 H, m), 7.15-7.42 (8 H, m), 7.68
(2 H, m)2-[3-(4-メトキシフェニル)プロパンスルホニル]-6-フ
ェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 2.00-2.42 (4 H, m), 2.56
(1 H, m), 2.65-2.73 (1H, m, overlapped with δ2.7
4), 2.62-2.82 (2 H, m), 3.36 (1 H, ddd, J = 6.4,
9.1, 14.0 Hz), 3.57 (1 H, ddd, J = 6.5, 9.1, 14.0
Hz), 3.73 (3 H, s), 3.77 (3 H, s), 5.07 (1 H, m),
6.82 (2 H, d, J = 8.6 Hz), 7.11 (2 H, d,J = 8.6 H
z), 7.28-7.44 (3 H, m), 7.68 (2 H, m)2-(2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニル)-6-フェニ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチ
ルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.11 (1 H, m), 2.34 (1 H,
dq, J = 18.1, 6.5 Hz), 2.56 (1H, m), 2.75 (1 H,
m), 3.21-3.40 (2 H, m), 3.68 (1 H, m), 3.78 (3 H,
s), 3.91 (1 H, m), 5.10 (1 H, m), 7.32 (2 H, d, J
= 7.9 Hz), 7.34-7.42 (4 H, m, overlapped withδ7.3
2 andδ7.43), 7.43 (2H, t, J = 7.5 Hz),7.53 (2 H,
d, J = 8.1 Hz), 7.55 (2 H, d, J = 7.5 Hz), 7.74 (2
H, m)2-[3-(4-メトキシフェニル)プロパンスルホニル]-6-メ
チル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メ
チルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.90-2.49 (6 H, m), 1.95
(3 H, s), 2.72 (2H, t,J = 7.6 Hz), 3.26 (1 H, ddd,
J = 6.4, 9.1, 14 Hz), 3.49 (1 H, ddd, J =6.5, 9.
1, 14 Hz), 3.72 (3 H, s), 3.79 (3 H, s), 4.95 (1
H, br.d, J = 4.6Hz), 6.83 (2 H, d, J = 8.5 Hz), 7.
11 (2H, d, J = 8.5 Hz)2-[3-(4-ベンジルオキシフェニル)プロパンスルホニル]
-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボ
ン酸メチルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.94-2.41 (6 H, m), 1.95
(3 H, s), 2.72 (2 H, t, J = 7.6 Hz), 3.26 (1 H, dd
d, J = 5.9, 9.5, 14 Hz), 3.49 (1 H, ddd, J =5.9,
9.5, 14 Hz), 3.71 (3 H, s), 4.95 (1 H, m), 5.05 (2
H, s), 6.90 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.11 (2 H, d, J
= 8.6 Hz), 7.30-7.44 (5 H, m)2-(ビフェニル-4-イル)メタンスルホニル-6-メチル-2,
3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエ
ステル IR(KBr, pellet, cm-1) : 2953, 1747, 16842-(3-(ビフェニル-4-イル)プロパンスルホニル)-6-メチ
ル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチ
ルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.94-2.42 (6 H, m), 1.96
(3 H, s), 2.77-2.85 (2H, m), 3.31 (1 H, ddd, J =
6.0, 9.4, 14.1 Hz), 3.54 (1 H, ddd, J = 6.3,9.4, 1
4.1 Hz), 3.71 (3 H, s), 4.96 (1 H, m), 7.26-7.39
(5 H, m), 7.41-7.50 (2 H, m), 7.51-7.59 (2 H, m)2-(2-(ビフェニル-4-イル)エタンスルホニル)-6-メチル
-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチル
エステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.88-2.25 (3 H, m), 2.01
(3 H, s), 2.40 (1 H, m), 3.30 (2 H, t, J = 8.3 H
z), 3.61 (1 H, m), 3.81 (3 H, s), 3.84 (1 H, m),
5.02 (1 H, m), 7.26-7.69 (9 H, m)2-[2-(4-クロロフェニル)エタンスルホニル]-6-メチル-
2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチル
エステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.91-2.47 (4 H, m), 1.97
(3 H, s), 3.13-3.27 (2H, m), 3.52 (1 H, m), 3.79
(1 H, m), 3.76 (3 H, s), 4.97 (1 H, m), 7.18(2 H,
d, J = 8.4 Hz), 7.28 (2 H, d, J = 8.4 Hz)2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]
-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボ
ン酸メチルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.97 (3 H, s), 1.98-2.15
(3 H, m), 2.36 (1 H, m), 3.22-3.29 (2 H, m), 3.58
(1 H, m), 3.76 (3 H, s), 3.85 (1 H, m), 4.99(1 H,
m), 7.32 (2 H, d, J = 8.3 Hz), 7.40 (2 H, d, J =
8.6 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.50 (2 H, d, J
= 8.3 Hz)2-[2-(4'-フルオロビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸メチルエステル 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.94-2.15 (2 H, m), 1.97
(3 H, s), 2.33-2.42 (2H, m), 3.21-3.29 (2 H, m),
3.58 (1 H, m), 3.76 (3 H, s), 3.83 (1 H, m),4.98
(1 H, m), 7.07-7.16 (2 H, t, J = 8.7 Hz), 7.29-7.3
4 (2 H, d, J = 8.2 Hz), 7.48-7.54 (4 H, m)2-[2-[4-(2-ピリジル)フェニル]エタンスルホニル]-6-
メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.83-2.15 (3 H, m), 1.97
(3 H, s), 2.36 (1 H, m), 3.27 (2 H, m), 3.58 (1 H,
m), 3.76 (3 H, s), 3.81 (1 H, m), 4.98 (1 H, m),
7.23 (1 H, m), 7.36 (2 H, d, J = 8.3 Hz), 7.68-7.7
8 (2 H, m), 7.95(2 H, d, J = 8.3 Hz), 8.68 (1 H,
m)
【0195】
【参考例20】2-[2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エ
タンスルホニル]-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピ
リダジン-3-カルボン酸メチルエステルの合成 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナト
リウム1.00gとベンゼン(9.0ml)の懸濁液に窒素雰囲気
下、オキザリルクロリド0.54mlとN,N-ジメチルホルムア
ミド30mlを加え、60℃にて1時間撹拌した。反応液を室
温に戻し、更に沈殿物を瀘別し、得られた瀘液を減圧下
濃縮し、更にトルエン(30ml)共沸を2回行うことによ
り、粗2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ルクロリドを調製した。得られた4-フェニル-2,3,4,5-
テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル
トリフルオロ酢酸塩(参考例10副付加体より誘導)700m
g のジクロロメタン(8.0ml)溶液を氷冷し窒素雰囲気
下、トリエチルアミン1.40ml を加えた。次いで先に調
製した粗2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホ
ニルクロリドのジクロロメタン(8.0ml)溶液を滴下し、2
時間撹拌した。 反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液を
加え反応を終了し、酢酸エチルにて抽出(2回)した。
得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫
酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃縮後得られた淡黄
色固体をヘキサン−酢酸エチルより再沈殿し目的物 958
mg (収率89%) を白色固体として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.10 (3 H, s), 2.34 (1 H,
dd, J = 4.6, 17.7 Hz), 2.77 (1 H, dd, J = 13.1,
7.7 Hz), 3.10-3.28 (2 H, m), 3.37-3.47 (2 H,m), 3.
41 (3 H, s), 3.73 (1 H, m), 5.02 (1 H, d, J = 5.1
Hz), 7.17 (2 H,d, J = 7.2 Hz), 7.28-7.42 (7 H, m),
7.46-7.53 (4 H, m) 同様の方法により、以下の化合物を合成した。2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホニ
ル]-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カ
ルボン酸メチルエステル (参考例10副付加体より誘導)1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.10 (3 H, s), 2.33 (1 H,
dd, J = 0.9, 5.1, 17.8 Hz), 2.77 (1 H, dd, J = 1
3.1, 17.8 Hz), 3.10-3.25 (2H, m), 3.33-3.45 (2 H,
m), 3.41 (3 H, s), 3.73 (1 H, m), 3.85 (3 H, s),
5.01 (1 H, br.d, J= 4.9 Hz), 6.97 (2 H, d, J = 8.7
Hz),7.17 (2 H, d, J = 7.0 Hz), 7.25-7.40 (5 H,
m), 7.45-7.55 (4 H, m)
【0196】
【参考例21】2-[2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)
エタンスルホニル]-6-メチル-2,3,4,5-テトラヒドロピ
リダジン-3-カルボン酸メチルエステルの合成 2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナ
トリウム1.60gとベンゼン(10ml)の懸濁液に窒素雰囲気
下、オキザリルクロリド1.20mlとN,N-ジメチルホルムア
ミド50mlを加え60℃にて3.5時間撹拌した。反応液を室
温に戻し、更に沈殿物を瀘別し、得られた瀘液を減圧下
濃縮し、更にトルエン(10ml)共沸を2回行うことにより
粗2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスルホニル
クロリドを調製した。参考例9で得られた、4-メチル-
2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸メチル
エステルトリフルオロ酢酸塩1.00g のジクロロメタン(1
0ml)溶液を氷冷し窒素雰囲気下、トリエチルアミン2.30
ml を加えた。次いで先に調製した粗2-(4'-メトキシビ
フェニル-4-イル)エタンスルホニルクロリドのジクロロ
メタン(10ml)溶液を滴下し、2時間撹拌した。 反応液に
5%硫酸水素カリウム水溶液を加え反応を終了し、酢酸エ
チルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽和
食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥し
た。減圧濃縮後得られた固体をヘキサン−酢酸エチルよ
り再沈殿し目的物 550mg (収率35%) を淡橙色固体とし
て得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.96-2.14 (3 H, m), 1.97
(3 H, s), 2.37 (1 H, m), 3.53-3.59 (2H, m), 3.61-
3.86 (2 H, m), 3.76 (3 H, s), 3.85 (3 H, s),4.98
(1 H, m), 6.97 (2 H, m), 7.28 (2 H, m),7.48-7.51
(4 H, m)
【0197】
【参考例22】(4R)-4-ベンジル-3-[(3R)-2-[2-(4'-ク
ロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニル]-6-メチル-
2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボニル]-2-オ
キサゾリジノンの合成 2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホン酸ナト
リウム1.80gとベンゼン(20ml)の懸濁液に窒素雰囲気
下、オキザリルクロリド730mlとN,N-ジメチルホルムア
ミド100mlを加え60℃に加温し1時間撹拌した。反応液を
室温に戻し、更に沈殿物を瀘別し得られた瀘液を減圧下
濃縮し、更にトルエン(20ml)共沸を2回行うことにより
粗2-(4'-クロロビフェニル-4-イル)エタンスルホニルク
ロリドを調製した。(4R)-4-ベンジル-3-[(3R)-6-メチル
-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-イル-アセチル]-2
-オキサゾリジノン1.57g のジクロロメタン(30ml)溶液
を氷冷し窒素雰囲気下、トリエチルアミン1.35ml 及び4
-ジメチルアミノピリジン465mgを加えた。次いで先に調
製した粗2-(4'-メトキシビフェニル-4-イル)エタンスル
ホニルクロリドの黄色粉末を5分間かけ徐々に加え、更
に1.5時間撹拌した。反応液を室温に戻し、5%硫酸水素
カリウム水溶液を加え反応を終了し、酢酸エチルにて抽
出(2回)した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて
順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃
縮後得られたた反応混合物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 1:1 〜 4:5)に
て精製し、目的物 1.96g (収率89%) を淡黄色アモルフ
ァス状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 2.01 (3 H, s), 2.05-2.30
(4 H, m), 2.84 (1 H, dd, J = 9.2, 13.6 Hz), 3.18-
3.30 (2 H, m), 3.28 (1 H, dd, J = 3.2, 13.6 Hz),
3.51 (1 H, ddd, J = 6.1, 10.9, 13.9 Hz), 3.80 (1
H, ddd, J = 6.9, 9.8, 13.9 Hz), 4.20-4.30 (2 H,
m), 4.64 (1 H, m), 5.96 (1 H, m), 7.15-7.55(13 H,
m)
【0198】
【参考例23】2-[[2-(4-フェニルエチニル)フェニル]
エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3
-カルボン酸メチルエステルの合成 窒素雰囲気下、2-[2-(4-ブロモフェニル)エタンスルホ
ニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸
メチルエステル968mgのN,N-ジメチルホルムアミド(10m
l)溶液にフェニルアセチレン651mg、ヨウ化銅(I)119m
g、トリエチルアミン1.10ml、ジクロロ(ビストリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(II)175mgを加え60℃に加温撹
拌した。6時間後更にフェニルアセチレン651mg、ヨウ化
銅(I)119mg、トリエチルアミン1.10ml 、ジクロロ(ビス
トリフェニルホスフィン)パラジウム(II) 175mgを加え8
0℃にて一晩撹拌した。 反応液を室温に戻した後、1N
塩酸に注ぎ反応を終了し、酢酸エチルにて抽出(2回)
した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水、水
(2回)、飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウ
ムにより乾燥した。減圧濃縮後得られたた反応混合物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢
酸エチル = 7:3)にて精製し目的物 1.01g (収率99%) を
茶色油状物質として得た。1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.90-2.10 (2 H, m), 2.20
(1 H, m), 2.40 (1H, m), 3.12-3.30 (2 H, m), 3.57
(1 H, m), 3.68-3.82 (1 H, m, overlapped withδ3.7
8), 3.78 (3 H, s), 5.04 (1 H, br.d, J = 4.2 Hz),
6.99 (1 H, br.d, J= 8.2 Hz), 7.23 (2 H, d, J = 8.2
Hz), 7.26-7.40 (3 H, m), 7.43-7.58 (4H, m) 以下の化合物は、同様の方法により2-[2-(4-ブロモフェ
ニル)エタンスルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダ
ジン-3-カルボン酸メチルエステルと4-メトキシフェニ
ルアセチレンを出発原料に用い合成した。2-[[2-(4-メトキシフェニルエチニル)フェニル]エタン
スルホニル]-2,3,4,5-テトラヒドロピリダジン-3-カル
ボン酸メチルエステル 1 H-NMR (270 MHz CDCl3) d 1.88-2.10 (2 H, m), 2.18
(1 H, m), 2.38 (1H, m), 3.12-3.28 (2 H, m), 3.53
(1 H, m), 3.65-3.85 (1 H, m, overlapped withδ3.76
andδ3.81), 3.76 (3 H, s), 3.81 (3 H, s), 5.01 (1
H, m), 6.86 (2H, d, J = 8.9 Hz), 6.97 (1 H, br.d,
J = 3.9 Hz), 7.20 (2 H, d, J = 8.0 Hz), 7.38-7.54
(4 H, m)
【0199】
【参考例24】2-デカンスルホニル-4-フェニル-2,3,4,
5-テトラヒドロピリダジン-3-カルボン酸 N-ベンジルオ
キシアミドの合成 2-デカンスルホニル-4-フェニル-2,3,4,5-テトラヒドロ
ピリダジン-3-カルボン酸メチルエステル(参考例10副
付加体より誘導)110mgのテトラヒドロフラン(3.0ml) -
1,4-ジオキサン(1.0ml) の混合溶液に0.5N水酸化ナト
リウム水溶液1.4mlを加え室温にて一晩撹拌した。反応
液を40℃に加温し、さらに11時間撹拌した。反応液室温
へ戻した後、5%硫酸水素カリウム水溶液へ注ぎ酢酸エチ
ルにて抽出(2回)した。得られた有機層を水、飽和食
塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾燥し
た。有機溶媒を減圧留去後、得られた残渣を33%含水テ
トラヒドロフラン(6.0ml)に溶解し、1-[3-(ジメチルア
ミノプロピル)]-3-エチルカルボジイミド塩酸塩121mg、
O-ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩121mgを加え室温
にて2.5時間撹拌した。更に反応液にトリエチルアミン3
5mlを加え、室温にて一晩撹拌した。反応液を5%硫酸水
素カリウム水溶液へ注ぎ、酢酸エチルにて抽出(2回)
した。得られた有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄の
後、硫酸ナトリウムにより乾燥した。減圧濃縮後得られ
た反応混合物を分取薄層クロマトグラフィー(ヘキサン
: 酢酸エチル = 5:2 )にて精製することにより、目的
物 97.4mg (収率60%) を無色油状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 0.87 (3 H, t, J = 6.9 H
z), 1.18-1.50 (14 H, m),1.75-1.90 (2 H, m), 2.10
(3 H, s), 2.33 (1 H, dd, J = 4.3, 17.4 Hz), 3.04
(1 H, ddd, J = 6.9, 9.0, 15.8 Hz), 3.21 (1 H, dd,
J = 13.1, 17.4 Hz),3.30-3.47 (2 H, m), 4.39 (1 H,
d, J = 11.0 Hz), 4.49 (1 H, d, J = 4.7 Hz), 4.64
(1 H, d, J = 11.0 Hz), 7.07 (2 H, dd, J = 1.5, 7.8
Hz), 7.21-7.41 (8 H, m), 8.21 (1 H, s)
【0200】
【参考例25】6-ベンジルオキシ-5-ヒドロキシ-2-ヘキ
サノンの合成 1-ベンジルオキシ-5-ヘキセン-2-オール5.00gの12.5%
含水N,N-ジメチルホルムアミド(80ml)溶液に塩化パラジ
ウム(II)430mg、塩化銅(I)2.65gを加え酸素雰囲気下27
時間撹拌した。反応液を0.5N 塩酸へ注ぎ、酢酸エチル
にて抽出(2回)した。得られた有機層を水(3回)、
飽和食塩水にて順次洗浄の後、硫酸ナトリウムにより乾
燥した。減圧濃縮後得られた反応混合物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 3:2
〜 1:1)にて精製することにより目的物 2.31g (収率43
%) を無色油状物質として得た。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.60-1.85 (2 H, m), 2.16
(3 H, s), 2.47 (1H, d,J = 2.2 Hz), 2.51-2.72 (2 H,
m), 3.34 (1 H, dd, J = 7.4, 9.5 Hz), 3.49(1 H, d
d, J = 3.5, 9.5 Hz), 3.80 (1 H, m), 4.55 (2 H, s),
7.25-7.40 (5 H, m)
【0201】
【参考例26】6-ヒドロキシメチル-1-(4-フェノキシフ
ェニルスルホニル)-3-メチル-1,4,5,6-テトラヒドロピ
リダジンの合成 参考例25で得られた、6-ベンジルオキシ-5-ヒドロキ
シ-2-ヘキサノン2.07gのテトラヒドロフラン(35ml)溶液
にN-(4-フェノキシフェニルスルホニル)ヒドラジン2.58
gを加え室温にて3.5時間撹拌した。N-(4-フェノキシフ
ェニルスルホニル)ヒドラジン135mgを追加し、更に室温
にて2.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮の後、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン : 酢酸エチル = 3:2 〜 1:1)にて粗精製することに
より、主生成物 4.26gを無色油状物質として得た。得ら
れた無色油状物質をテトラヒドロフラン(75ml)に溶解し
氷冷した。窒素雰囲気下トリフェニルホスフィン2.88g
を加えた後、アゾジカルボン酸ジエチルエステル(40%ト
ルエン溶液)5.00mlを滴下し、1.5時間撹拌した。トリフ
ェニルホスフィン443mg、アゾジカルボン酸ジエチルエ
ステル(40%トルエン溶液)800mlを追加し更に、3時間撹
拌した。反応液を減圧濃縮の後、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル
= 7:2 〜 3:1)にて粗精製することにより主生成物 2.4
5gを無色油状物質として得た。得られた無色油状物質を
メタノール(70ml)-酢酸(8ml)の混合溶媒に溶解し触媒量
のパラジウム黒を加え水素雰囲気下、35℃にて30時間撹
拌した。触媒を瀘別した後、瀘液を減圧濃縮し、得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン: 酢酸エチル = 1:1)にて精製することにより目的物
1.12g (収率33%) を無色アモルファス状物質として得
た。なおこの際6-ベンジルオキシメチル-1-(4-フェノキ
シフェニルスルホニル)-3-メチル-1,4,5,6-テトラヒド
ロピリダジン760mgを回収した。1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.48 (1 H, m), 1.90-2.20
(3 H, m), 1.93 (3H, s), 3.61 (1 H, dt, J = 11.4,
6.7 Hz), 3.78 (1 H, dt, J = 11.4, 5.7 Hz), 4.25 (1
H, m), 7.02 (2 H, d, J = 8.8 Hz), 7.08 (2 H, d, J
= 7.7 Hz), 7.22(1 H, t, J = 7.7 Hz), 7.41 (2 H,
t, J = 7.7 Hz), 7.86 (2 H, d, J = 8.8 Hz) 以下の化合物は、参考例26と同様の方法によりN-(ビ
フェニル-4-イル)スルホニルヒドラジンを用い合成し
た。6-ヒドロキシメチル-1-(ビフェニル-4-スルホニル)-3-
メチル-1,4,5,6-テトラヒドロピリダジン 1 H-NMR (400 MHz CDCl3) d 1.50 (1 H, m), 1.90-2.20
(3 H, m), 1.95 (3H, s), 3.64 (1 H, m), 3.78 (1 H,
m), 4.30 (1 H, m), 7.42 (1 H, t, J = 7.4 Hz), 7.48
(2 H, t, J = 7.4 Hz), 7.61 (2 H, d, J = 7.4 Hz),
7.71 (2 H, d, J= 8.6 Hz), 7.98 (2 H, d, J = 8.6 H
z)
【0202】
【製剤例1】(ハ−ドカプセル剤)標準二分式ハ−ドゼ
ラチンカプセルの各々に、100 mgの粉末状の実施例1の
化合物、150 mgのラクト−ス、50 mg のセルロ−ス及び
6 mgのステアリン酸マグネシウムを充填することによ
り、単位カプセルを製造し、洗浄後、乾燥する。
【0203】
【製剤例2】(ソフトカプセル剤)消化性油状物、例え
ば、大豆油、綿実油又はオリ−ブ油中に入れた、実施例
2の化合物の混合物を調製し、正置換ポンプでゼラチン
中に注入して、100 mgの活性成分を含有するソフトカプ
セルを得、洗浄後、乾燥する。
【0204】
【製剤例3】(錠剤)常法に従って、100 mgの実施例3
の化合物、0.2 mgのコロイド性二酸化珪素、5mgのステ
アリン酸マグネシウム、275 mgの微結晶性セルロ−ス、
11 mg のデンプン及び98.8 mg のラクト−スを用いて製
造する。
【0205】尚、所望により、剤皮を塗布する。
【0206】
【製剤例4】(注射剤)1.5 重量% の実施例4の化合物
を、10容量% のプロピレングリコ−ル中で攪拌し、次い
で、注射用水で一定容量にした後、滅菌して製造する。
【0207】
【製剤例5】(懸濁剤)5 ml中に、100 mgの微粉化した
実施例5の化合物、100 mgのナトリウムカルボキシメチ
ルセルロ−ス、5 mgの安息香酸ナトリウム、1.0 g のソ
ルビト−ル溶液(日本薬局方) 及び0.025 mlのバニリン
を含有するように製造する。
【0208】
【製剤例6】(クリ−ム)40% のホワイトペトロラト
ム、3%の微結晶性ワックス、10% のラノリン、5%のスパ
ン20、0.3%のトゥイ−ン20及び41.7% の水からなる5 g
のクリ−ム中に100mgの微粉化した実施例6の化合物を混
入することにより製造する。
【0209】
【製剤例7】(クリ−ム)実施例7の化合物 2 重量
部、1,2-プロパンジオ−ル 5 重量部、グリセロ−ルス
テアレ−ト 5 重量部、鯨ロウ 5 重量部、イソプロピ
ルミリステ−ト 10重量部、ポリソルベ−ト 4 重量部
の混合物を加温し、冷却し、次いで撹拌しながら、水、
69重量部を加え、クリ−ムを製造する。
【0210】
【製剤例8】(塗布用液剤)実施例8の化合物 1 重量
部をポリエチレングリコ−ル300 99重量部に混合して
塗布用液剤を製造する。
【0211】
【製剤例9】(軟膏)実施例9の化合物 2 重量部、ポ
リエチレングリコ−ル400 40重量部、ポリエチレング
リコ−ル1500 58重量部を加温下混合溶解した後、冷却
して軟膏を製造する。
【0212】
【試験例】<マトリックスメタロプロティナーゼ阻害活
性の測定>マトリックスメタロプロティナーゼ阻害活性
は、Tanzawaらの方法(J.Antibiotics, vol45, 1733-173
7)に従い、ゼラチナーゼB阻害活性を指標として測定し
た。すなわち、ゼラチナーゼBはヒトフィブロザルコー
マ細胞のTNFα添加無血清培養液より調整したもの
を、また、基質としてはラット尾より調整したI型コラ
ーゲンを放射性元素で標識した後に熱変性によりゼラチ
ン化したものを用いて、薬剤存在下及び非存在下のゼラ
チナーゼB活性を計測した。薬剤非存在下のゼラチナー
ゼB活性を50%阻害する薬剤濃度をIC50とし、この値
でゼラチナーゼB阻害活性を評価した。
【0213】
【表7】 表7から明らかなように、実施例18の化合物及び実施
例22の化合物は顕著なマトリックスメタロプロティナ
ーゼ阻害活性を示した。
【0214】
【発明の効果】本発明により、優れたマトリックスメタ
ロプロティナーゼ阻害活性を有する化合物を提供するこ
とができる。また、本発明の化合物は、マトリックスメ
タロプロティナーゼ阻害活性により改善されうる疾患、
例えば、各種癌細胞の転移浸潤または増殖、変形性関節
炎、リウマチ様関節炎、歯周疾患、角膜潰瘍、骨粗鬆症
等の骨吸収疾患、多発位硬化症、ミエリン退化の治療、
血管新生を伴う疾患、皮膚及び胃腸管の潰瘍形成、アテ
ローム性動脈硬化症並びに腎炎等に対する予防及び治療
薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹沢 和比古 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 蔵方 慎一 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC28 DD12 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC41 GA08 MA04 NA14 ZA33 ZA45 ZA67 ZA81 ZA89 ZA96 ZA97 ZB15 ZB26 ZC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1は、置換基A群から選択される同一または異
    なる1〜3個の置換基で置換されていても良いC1〜C
    12アルキル基、アリール基、ビアリール基、ヘテロア
    リール基、アリールアルキル基、ビアリールアルキル
    基、またはヘテロアリールアルキル基を示し、R2は水
    素原子、C1〜C6アルキル基、アラルキル基またはア
    リール基を示し、R3、R4、R5及びR6は各々独立に水
    素原子、C1〜C6アルキル基またはアリール基を示
    し、XはOH基またはNHOH基を示す。A群は、置換
    基B群から選択される同一または異なる1〜3個の置換
    基で置換されていても良いC1〜C6アルキル基、C1
    〜C6アルコキシ基、ハロゲノ基、アリール基、アリー
    ルオキシ基、アリールアルキル基、アリールアルケニル
    基及びアリールアルキニル基からなる。B群は、C1〜
    C6アルキル基、C1〜C6アルコキシ基及びハロゲノ
    基からなる。)で表わされる化合物またはその薬理上許
    容される塩。
  2. 【請求項2】 R1が、アリール基またはビアリールア
    ルキル基であり、R2が水素原子、C1〜C6アルキル
    基またはアリール基、R3、R4、R5及びR6が各々独立
    に水素原子またはC1〜C6アルキル基である、請求項
    1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
  3. 【請求項3】 R1が、ビフェニルエチル基であり、R2
    が水素原子、メチル基またはフェニル基であり、R3
    びR4が水素原子であり、R5が水素原子またはメチル基
    であり、R6が水素原子であり、XがNHOH基であ
    る、請求項1乃至2に記載の化合物またはその薬理上許
    容される塩。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項の化合物
    を含有する医薬組成物。
  5. 【請求項5】 マトリックスメタプロティナーゼ阻害作
    用により治療され得る疾患に用いられる請求項4の組成
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005002590A1 (ja) * 2003-07-01 2005-01-13 Astellas Pharma Inc. 骨量増加誘導剤
WO2009096198A1 (ja) * 2008-02-01 2009-08-06 Pharma Ip Limited Liability Intermediary Corporations 新規ビアリール誘導体

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WO2005002590A1 (ja) * 2003-07-01 2005-01-13 Astellas Pharma Inc. 骨量増加誘導剤
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