JP2001163727A - 油中水型エマルジョン及び特に化粧品におけるその使用 - Google Patents

油中水型エマルジョン及び特に化粧品におけるその使用

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JP2001163727A JP2000321759A JP2000321759A JP2001163727A JP 2001163727 A JP2001163727 A JP 2001163727A JP 2000321759 A JP2000321759 A JP 2000321759A JP 2000321759 A JP2000321759 A JP 2000321759A JP 2001163727 A JP2001163727 A JP 2001163727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脂性の感触及び照かる外観を持たず、安定性
に優れた油中水型エマルジョンを提供する。 【解決手段】 （i）７未満のＨＬＢを有するアルキル
ポリグリコシド、及び（ii）少なくとも一の揮発性油を
含む油中水型エマルジョンを調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、７未満のＨＬＢを
有するアルキルポリグリコシド及び少なくとも一の揮発
性油を含む油中水型エマルジョン及び、特に化粧品にお
けるその使用に関する。これは特に、皮膚、唇、爪及び
髪の手入れ、皮膚のメイクアップ除去及び／またはクレ
ンジング、及び／または皮膚及び／または唇のメイクア
ップを目的とすることができる。これは特に、乾燥肌及
び／または乾燥した唇及び／または敏感肌の処理のため
に使用可能である。
【０００２】
【従来の技術】化粧品において、油相中に分散されてな
る水相を含む油中水型（W/O）エマルジョンからなるク
リームを使用することは、一般に実施されている。これ
らのエマルジョンは、連続する油相を含み、これによっ
て、皮膚の表面に脂質膜を形成して表皮からの水分喪失
を回避し、外部からの攻撃に対して皮膚を保護すること
が可能である。これらのエマルジョンは、特に、乾燥し
て脱水した皮膚の手入れ及び修復に好適であり、皮膚表
面に形成する脂質のバリアによって、前記皮膚を快適に
保護する。
【０００３】しかしながら、これらの優れた効力にも関
わらず、W/Oエマルジョンは、二つの大きな問題を抱え
るため、化粧品に使用される製薬形態の小部分を構成す
るのみである。第一に、これらのエマルジョンは、一般
的に化粧品としての快適さに欠け、すなわち、これら
は、油性の外部相のために脂っぽく、重く、べたつき、
爽やかな感触に欠けるという短所を有する。これらは、
一般的に皮膚への適用が困難であり、これらは浸透しに
くく、これらは皮膚表面に、てかてかし、しばしば粘つ
く残存フィルムを残す。
【０００４】さらにまた、W/Oエマルジョンは、安定性
の問題を有し、これらを安定化するためには、しばしば
大量の乳化剤の使用及び／またはかなりの量の稠度因
子、例えばワックスの導入が必要である。しかしなが
ら、これらの成分は、W/Oエマルジョンの化粧品として
の欠陥（粘性及び脂性の作用）を増幅させ、しばしば固
形の重い組成物を生成することになる。さらにまた、こ
れらのエマルジョン中の乳化剤の量が、不安定性解消の
ために大幅に増量される場合、得られるエマルジョン
は、特に敏感肌等の所定のタイプの皮膚にとって刺激性
となりうる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】したがって、これまで
知られている欠点を有しない安定な油中水型エマルジョ
ンが依然として望まれている。
【０００６】本発明によるエマルジョンは、上述の問題
を解消することができる。特に、出願人は、驚くべきこ
とに、特定のアルキルポリグリコシドを乳化剤として、
更に揮発性油を使用することによって、優れた化粧品特
性（軽く、爽やか且つ濃厚な感触）及び優れた安定性を
得ることが可能なことを見出した。
【０００７】明らかに、乳化剤としてアルキルポリグリ
コシド（ＡＰＧｓ）を使用することは既知の方策である
が、これらは一般的に８より大なるＨＬＢ（親水性−親
油性バランス）を有し、一般的にO/Wエマルジョンの調
製に使用される。W/Oエマルジョンを調製するために
は、一般的に、これらを他のＡＰＧまたは他の界面活性
剤と組み合わせることが必要である。このように、米国
特許第５６３９７９７号には、デシルグルコシド等の親
水性ＡＰＧ、すなわち８より大なるＨＬＢを有するもの
を含有するＷ／Ｏエマルジョンが記載されているが、所
望のエマルジョンを得るためには、前記ＡＰＧはＷ／Ｏ
界面活性剤と組み合わせられる必要がある。さらにま
た、安定なＷ／Ｏエマルジョンを得るためには、多量の
界面活性剤の使用が必要なこともしばしばである。本発
明は、これらの短所を回避することができる。
【０００８】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】し
たがって、本発明の主題は、（i）７未満のＨＬＢを有
するアルキルポリグリコシド、及び（ii）少なくとも一
の揮発性油を含むことを特徴とする、油相中に分散され
てなる水相を含む油中水型エマルジョンである。
【０００９】本発明によって得られるエマルジョンは、
容易に延びて迅速かつ完全に皮膚に吸収される。濃厚
な、滋養に富む感触と共に、これらは驚くほど爽やかな
感触を供する。該生成物を塗布した後、皮膚は柔らか
く、照からないままである。さらにまた、本発明のエマ
ルジョンは、優れた安定性を有すると同時に、クリーム
のテクスチャーを有しても良く、または流体であっても
良い。流動エマルジョンは、一般的に、約０．２Pa・s
から３Pa・s（２から３０ポワズ）、好ましくは０．６P
a・sから２Pa・s（６から２０ポワズ）の範囲の粘度を
有するが、この粘度は、約２５℃にて、No.２スピンド
ル（７ポワズ未満の粘度用）またはNo.３スピンドル
（７ポワズより大なる粘度用）を取り付けた“Mettler
Rheomat”粘度計を用いて測定される。
【００１０】化粧品に通常使用されるアルキルポリグリ
コシドが、一般的に１０より大なるＨＬＢを有し、洗剤
（ＨＬＢが一般的に１３より大）または水中油型エマル
ジョン用の乳化剤（ＨＬＢが約１０から１７）である一
方で、本発明において使用されるアルキルポリグリコシ
ドは、７未満、好ましくは５以下のＨＬＢを有する。Ｈ
ＬＢは、特に、Davies法またはGriffin法によって算出
可能である。
【００１１】本発明によるアルキルポリグリコシドは、
特に下記の一般式（I）： Ｒ-Ｏ-（Ｇ）x （I） によって表すことができ、式中、Ｒは１４から２４まで
の炭素原子を含む分枝状及び／または不飽和のアルキル
基を表し、Ｇは５または６の炭素原子を含む還元糖を表
し、ｘは１から１０、好ましくは１から４の範囲の値を
示す。Ｇは特にグルコース、フルクトースまたはガラク
トースを示す。
【００１２】該不飽和のアルキル基（アルキレン基）
は、一以上のエチレン性不飽和、特に二つのエチレン性
不飽和を含有可能である。
【００１３】本発明に好ましいアルキルポリグリコシド
は、式（I）において、式中Ｒが特にオレイル基（不飽
和のＣ１８基）またはイソステアリル基（飽和のＣ１８
基）を表し、Ｇがグルコースを示し、さらにｘが１から
２までの範囲の値である化合物である。
【００１４】本発明のエマルジョンに使用されるアルキ
ルポリグリコシドは、好ましくはイソステアリルグルコ
シド及びオレイルグルコシド、及びこれらの混合物を含
む群から選択される。
【００１５】本発明の独自の実施態様によれば、本発明
によるエマルジョンは、上記のアルキルポリグリコシド
の他に、共乳化剤を含有可能である。該共乳化剤は、脂
肪アルコール、特に前記アルキルポリグリコシドと同様
の脂肪鎖を含むもの、すなわち１４から２４までの炭素
原子を含み、分枝状及び／または不飽和の鎖を有するも
の、及び、例えば、アルキルポリグリコシドがイソステ
アリルグルコシドである場合にはイソステアリルアルコ
ール、アルキルポリグリコシドがオレイルグルコシドで
ある場合にはオレイルアルコールから有利に選択可能で
ある。
【００１６】本発明の好ましい実施態様によれば、上記
のアルキルポリグリコシドの、対応する脂肪アルコール
との混合物は、本発明によるエマルジョン中に、例え
ば、国際特許出願９２／０６７７８に記載のように、自
己乳化組成物の形態で使用される。
【００１７】本発明によるエマルジョンは、アルキルポ
リグリコシドを、該組成物全重量に対して、例えば活性
物質の重量として０．１から１０重量％、好ましくは
０．２から５重量％の量で含有可能である。これを対応
する脂肪アルコールと混合する場合には、後者は、アル
キルポリグリコシドと脂肪アルコールとの混合物の重量
に対して、６０から９０重量％、好ましくは７０から８
７重量％の量で存在する。
【００１８】本発明によるエマルジョンの油相は、少な
くとも一の揮発性油を含有する。本明細書においては、
“揮発性油”なる語は、皮膚との接触の際に蒸発可能
な、及び／または低い引火点、すなわち約１００℃未満
の引火点、特に３０から８５℃の引火点を有するあらゆ
る油、すなわち、その引火点が、処方中に使用可能なほ
ど十分に高く、皮膚表面で所望の消失性を得るほど十分
に低い油を意味する。
【００１９】挙げることのできる揮発性油は、例えば、
分枝鎖の炭化水素ベースの油及び、直鎖または環状の揮
発性シリコーン油、例えばシクロテトラジメチルシロキ
サン（引火点５５℃）、シクロペンタジメチルシロキサ
ン（引火点約７７℃）、シクロヘキサジメチルシロキサ
ン（引火点７６℃）またはメチルヘキシルジメチルシロ
キサン（引火点７９℃）である。これらの油は、単独
で、または混合物として使用可能である。
【００２０】本発明のエマルジョン中の揮発性油として
使用可能な、分枝鎖の炭化水素ベースの油は、炭素原子
６から２０を有することが好ましく、炭素原子が６から
１８であればさらに良く、例えば、イソヘキサデカン、
イソドデカン及びイソパラフィン、及びこれらの混合物
からなる群より選択可能である。
【００２１】油相はまた、化粧品に従来使用されてい
る、あらゆる脂肪物質を含有可能である。該脂肪物質
は、特に上述のもの以外の油、脂肪酸、脂肪アルコール
及びワックスから選択可能である。
【００２２】本発明のエマルジョンに使用可能な油の中
では、例えば、植物油、例えばアプリコットカーネルオ
イル及び大豆油；鉱物油、例えば流動ワセリン；合成
油；不揮発性のシリコーン油及びフッ化油を挙げること
ができる。挙げることのできる他の脂肪物質は、例え
ば、ミツロウ及びワセリンである。
【００２３】エマルジョンが、皮膚及び／または目のた
めのメイクアップ除去用製品として使用される場合、こ
れは特にメイクアップ除去オイル、特に少なくとも１２
の炭素原子を含む脂肪酸のエステルから選択されるもの
を含む。これらのエステルは１から１７の炭素原子を含
む直鎖または分枝状鎖のアルコールと、少なくとも１
２、好ましくは１４から２２の炭素原子を含む直鎖また
は分枝状鎖の脂肪酸とから好ましく得られる。これら
は、好ましくはモノ-またはジエステルである。該メイ
クアップ除去オイルは、特にパルミチン酸２-エチルヘ
キシル（またはパルミチン酸オクチル）、ミリスチン酸
２-エチルヘキシル（またはミリスチン酸オクチル）、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピ
ル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチ
ル、ヘキサン酸２-エチルヘキシル、ラウリン酸エチ
ル、ミリスチン酸メチル、オクタン酸オクチルドデシ
ル、ネオペンタン酸イソデシル、ミリスチン酸エチル、
プロピオン酸ミリスチル、２-エチルヘキサン酸２-エチ
ルヘキシル、オクタン酸２-エチルヘキシル、カプリン
酸／カプリル酸２-エチルヘキシル、パルミチン酸メチ
ル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、パ
ルミチン酸エチル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン
酸ヘキシル及びイソステアリン酸イソプロピル、及びこ
れらの混合物を含む群より選択可能である。
【００２４】本発明のエマルジョン中の油相の量は、例
えば、エマルジョン全重量に対して５から５０重量％、
好ましくは１０から４０重量％の範囲をとりうる。揮発
性油は、この油相の全てまたは一部を構成可能であり、
油相全重量に対して３０から９８重量％を占めることが
好ましい。
【００２５】該エマルジョンの水相は、例えば、エマル
ジョン全重量に対して５０から９５重量％、好ましくは
６０から９０重量％を占めることができる。
【００２６】本発明のエマルジョンは、特に、皮膚、髪
及び／または粘膜への適用を企図した化粧品または皮膚
科用組成物を構成可能である。この場合、これは生理学
的に許容される媒体、すなわち皮膚、粘膜（唇）及び／
または髪に適合性の媒体を有利に含有する。
【００２７】既知の方策では、本発明のエマルジョンは
また、化粧品においては通常の補助剤、例えば活性剤、
保存料、抗酸化剤、錯化剤、溶媒、香料、フィラー、ス
クリーニング剤、殺菌剤、臭気吸収剤、染料（可溶性顔
料または染料）及び脂質小胞を含有可能である。これら
多様な補助剤の量は、懸かる分野において従来より使用
されている通りであり、例えば組成物全重量に対して
０．０１から２０％である。その性質により、これらの
補助剤は油相、水相及び／または脂質小胞に導入可能で
ある。
【００２８】本発明の独自の実施態様によれば、当該エ
マルジョンは、その導入によって該エマルジョンの安定
性及びその皮膚表面におけるつや消し効果を更に向上さ
せる少なくとも一のフィラーを含有する。本発明のエマ
ルジョンに使用可能なフィラーとしては、例えば、顔料
に加えてポリアミド粒子、特にAtochem社によりOrgasol
の名で市販のもの；ポリエチレン粉末；アクリル酸コポ
リマー製のミクロスフィア、例えばエチレングリコール
ジメタクリラート／ラウリルメタクリラートコポリマー
製の、Dow Corning社よりPolytrapの名で市販のもの；
中空のミクロスフィアなどの膨潤粉末、特にKemanord P
last社によりExpancelの名で市販の、またはMatsumoto
社によりMicropearl F80 EDの名で市販のミクロスフィ
ア；天然の有機物質、例えば架橋または非架橋のトウモ
ロコシ、小麦または米デンプンの粉末、例えばNational
Starch社によりDry-Floの名で市販の無水オクテニルコ
ハク酸が架橋したデンプン粉末；シリコーン樹脂ミクロ
ビーズ、例えばToshiba Silicone社によりTospearlの名
で市販のものなど；及びこれらの混合物を挙げることが
できる。
【００２９】好ましく使用されるフィラーは、Expancel
ミクロスフィアであり、これは膨張塩化ビニリデン、ア
クリルニトリル及びメタクリラートターポリマーの粒子
であり、特に、約１０μmから１００μmの範囲の粒子径
を有する品番551（551 DE 12、 551 DE 20、551 DE 50
及び551 DE 80）及び品番EL23（約１８μmの粒子径）と
して市販されている。
【００３０】メイクアップ製品、特にファンデーション
の場合では、フィラーが顔料を構成可能である。本発明
のエマルジョンがフィラーを含む場合は、フィラーの量
は、例えばエマルジョン全重量に対して０．０１から１
５重量％、好ましくは０．１から５重量％の範囲をとり
うる。
【００３１】本発明のエマルジョンはまた、一以上の
塩、特にマグネシウム塩、例えば硫酸マグネシウムを含
有可能である。塩の量は、例えば、エマルジョン全重量
に対して０．１から５重量％、好ましくは０．５から１
重量％の範囲をとりうる。
【００３２】本発明によるエマルジョンは、多数の処
理、特に皮膚、唇及び頭皮を含む髪のための美容処理、
特に皮膚、唇及び／または髪の処理、保護、手入れ、メ
イクアップ除去及びクレンジング、及び／または、皮膚
及び／または唇のメイクアップにおいてその応用を見出
す。これはさらに、乾燥肌及び／または乾燥した唇の処
理をも企図する。
【００３３】本発明によるエマルジョンは、例えば、ケ
ア用製品、メイクアップ除去製品及び／または、クリー
ムまたは乳剤の形態の顔用クレンジング製品またはメイ
クアップ製品（顔及び唇用）、例えば、フィラーまたは
染料を導入することによりファンデーションとして使用
可能である。
【００３４】したがって、本発明の別の主題は、皮膚、
唇及び／または髪の処理、保護、手入れ、メイクアップ
除去及び／またはクレンジング、及び／または、皮膚及
び／または唇のメイクアップのための上記エマルジョン
の美容のための使用である。
【００３５】本発明の主題はまた、上述のエマルジョン
を皮膚、髪及び／または唇に適用することを特徴とする
頭皮を含む皮膚、髪及び／または唇の美容処理方法であ
る。本発明の主題はまた、乾燥肌及び／または乾燥する
唇及び／または敏感肌の手入れを企図した組成物の製造
のための、上述のエマルジョンの使用である。
【００３６】本発明によるエマルジョンの下記の例は、
例示のために与えられ、何らの限定的性質をもたない。
ここに記載の量は、特記のない限り重量％として与えら
れる。
【００３７】
【実施例】 （実施例１：全ての皮膚タイプ向けの保湿用流体） 油相： イソステアリルグルコシド／イソステアリルアルコール(15/85) （すなわち、アルキルポリグリコシド活性物質0.75%） 5% イソヘキサデカン 15% シクロヘキサメチコーン 10% フィラー Expancel 551 1% 水相 グリセリン 5% 硫酸マグネシウム 0.5% 保存料 0.4% 脱塩水 全体を100%とする量
【００３８】操作：フィラーを油相中に分散させた後、
得られた混合物中に、激しく攪拌しつつ水相を分散させ
ることによってエマルジョンが生成した。こうして得ら
れた、適用すると非常に滑らかな感触の流体は、濃厚な
感触と爽やかな感触を同時に有しており、脂っぽくな
く、皮膚に迅速に浸透して、これを滑らかに、照かりな
く、しなやかにした。
【００３９】 （実施例２：乾燥肌及び敏感肌のための滋養ケアクリーム） 油相： イソステアリルグルコシド／イソステアリルアルコール(15/85) （すなわち、アルキルポリグリコシド活性物質0.45%） 3% アプリコットカーネルオイル 8% シクロヘキサメチコーン 8% ワセリン 1% ミツロウ 1% 水相 グリセリン 5% 硫酸マグネシウム 0.5% 保存料 0.4% 脱塩水 全体を100%とする量
【００４０】操作：油相及び水相を別々に７５℃に加熱
した後、激しく攪拌しつつ油相中に水相を分散させるこ
とによってエマルジョンが生成した。こうして、適用す
ると非常に滑らかで濃厚な感触の脂性のクリームが得ら
れた。これは容易に浸透し、即時に栄養を与えて滑らか
にする作用を供した。
【００４１】 （実施例３：乾燥肌向けのメイクアップ除去乳剤） 油相： オレイルグルコシド／オレイルアルコール(16.5/83.5) （すなわち、アルキルポリグリコシド活性物質0.495%） 3% 流動ワセリン 10% シクロペンタメチコーン 10% パルミチン酸オクチル 10% フィラー Expancel 551 0.5% 水相 グリセリン 5% 硫酸マグネシウム 0.5% 保存料 0.4% 脱塩水 全体を100%とする量
【００４２】操作：フィラーを油相中に分散させた後、
得られた混合物に、攪拌しつつ水相を分散させることに
よってエマルジョンが生成した。こうして、適用すると
格別に快適な感触の乳剤が得られ、これは非常に優れた
メイクアップ除去特性を有していた。これは、適用時に
は非常に脂性の肌触りであり、皮膚を侵食したり刺激を
与えることなく、穏やかにメイクアップ及び不純物を除
去した。除去後には、これは皮膚を滑らかで、照かりな
く、しなやかにした。
【００４３】 （実施例４：乾燥肌向けのファンデーション） 油相： イソステアリルグルコシド／イソステアリルアルコール(15/85) 3% （すなわち、アルキルポリグリコシド活性物質0.45%） 大豆油 2% シクロヘキサメチコーン 18% フィラー 茶色、赤色及び黄色顔料 5% 水相 グリセリン 5% 硫酸マグネシウム 0.5% 保存料 0.4% 脱塩水 全体を100%とする量
【００４４】操作：フィラーを油相中に分散させた後、
油相中に、激しく攪拌しつつ水相を分散させることによ
ってエマルジョンが生成した。こうして、滑らかなテク
スチャーを有し、皮膚に適用すると非常に滑らかな感触
のファンデーションが得られた。さらに、これは容易に
延び、均一で照からない、自然なメイクアップ効果を供
した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） // Ｂ０１Ｆ 17/52 Ｂ０１Ｆ 17/52 17/56 17/56

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 （i）７未満のＨＬＢを有するアルキル
    ポリグリコシド、及び（ii）少なくとも一の揮発性油を
    含むことを特徴とする、油相中に分散されてなる水相を
    含む油中水型エマルジョン。
  2. 【請求項２】 アルキルポリグリコシドが、下記の式
    （I）： Ｒ-Ｏ-（Ｇ）x （I） [式中、Ｒは１４から２４までの炭素原子を含む分枝状
    及び／または不飽和のアルキル基を表し、Ｇは５または
    ６の炭素原子を含む還元糖を表し、ｘは１から１０の範
    囲の値を示す]によって表されることを特徴とする請求
    項１に記載のエマルジョン。
  3. 【請求項３】 式（I）において、Ｒがオレイルまたは
    イソステアリル基を表し、Ｇがグルコースを示し、ｘが
    １から２までの範囲の値であることを特徴とする請求項
    ２に記載のエマルジョン。
  4. 【請求項４】 アルキルポリグリコシドが、イソステ
    アリルグルコシド及びオレイルグルコシド、及びこれら
    の混合物を含む群より選択されることを特徴とする請求
    項１から３のいずれか一項に記載のエマルジョン。
  5. 【請求項５】 アルキルポリグリコシドの量が、エマ
    ルジョン全重量に対して活性剤０．１から１０重量％ま
    での範囲であることを特徴とする請求項１から４のいず
    れか一項に記載のエマルジョン。
  6. 【請求項６】 アルキルポリグリコシドが、１４から
    ２４までの炭素原子を含み、分枝状及び／または不飽和
    の鎖を有する脂肪アルコールとの混合物として存在する
    ことを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載
    のエマルジョン。
  7. 【請求項７】 脂肪アルコールの量が、アルキルポリ
    グリコシドと脂肪アルコールとの混合物の重量に対して
    ６０から９０重量％までの範囲であることを特徴とする
    請求項６に記載のエマルジョン。
  8. 【請求項８】 揮発性油が、分枝鎖の炭化水素ベース
    の油及び揮発性シリコーン油、及びこれらの混合物から
    選択されることを特徴とする請求項１から７のいずれか
    一項に記載のエマルジョン。
  9. 【請求項９】 揮発性油が、イソヘキサデカン、イソ
    ドデカン、イソパラフィン及びシクロメチコーン、及び
    これらの混合物から選択されることを特徴とする請求項
    １から８のいずれか一項に記載のエマルジョン。
  10. 【請求項１０】 油相の量が、エマルジョン全重量に
    対して５から５０重量％までの範囲であることを特徴と
    する請求項１から９のいずれか一項に記載のエマルジョ
    ン。
  11. 【請求項１１】 少なくとも一のフィラーを含むこと
    を特徴とする請求項１から１０のいずれか一項に記載の
    エマルジョン。
  12. 【請求項１２】 フィラーの量が、エマルジョン全重
    量に対して０．０１から１５重量％までの範囲であるこ
    とを特徴とする請求項１１に記載のエマルジョン。
  13. 【請求項１３】 化粧品組成物を構成することを特徴
    とする請求項１から１２のいずれか一項に記載のエマル
    ジョン。
  14. 【請求項１４】 皮膚、唇及び／または髪の処理、保
    護、手入れ、メイクアップ除去及び／またはクレンジン
    グ、及び／または皮膚及び／または唇のメイクアップの
    ための、請求項１から１３のいずれか一項に記載のエマ
    ルジョンの美容目的の使用。
  15. 【請求項１５】 請求項１から１３のいずれか一項に
    記載のエマルジョンを、皮膚、髪及び／または唇に適用
    することを特徴とする、皮膚、髪及び／または唇のため
    の美容処理方法。
  16. 【請求項１６】 乾燥肌及び／または乾燥した唇及び
    ／または敏感肌の手入れを企図した組成物の製造のため
    の、請求項１から１３のいずれか一項に記載のエマルジ
    ョンの使用。
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