JP2001162469A - ロケート装置 - Google Patents
ロケート装置Info
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Abstract
てもワークを確実に検出可能な検出器を備えたロケート
装置を、安価に提供すること。 【解決手段】 ワークに開口されたロケート穴にロケー
トピン5を差し込むことで位置決めするとともに、この
位置決め状態でワークを支持可能に構成されたロケート
装置において、ロケートピン5の外周部に、ワーク位置
決め状態でワークのロケート穴の周囲に形成された受け
面に当接可能なワーク着座面61を形成し、ワークの受
け面がワーク着座面61に着座したときにワークを検出
する検出器10をワーク着座面61に設けた。
Description
製品となる前のワークを加工する際に、ワークを所定の
位置に位置決めして固定するロケート装置に関するもの
で、詳細には、このロケート装置において、ワークを検
出する検出器の取り付けに関する。
金属部品であるワークどおしを溶接することがある。こ
の場合、ラインを流れてくる第1のワークを、その溶接
作業を行う行程において、位置決めするとともに固定
し、さらに、この固定された第1のワークに対して第2
のワークを所定の位置に重ねて固定し、これらを溶接ロ
ボットなどにより溶接するという作業を行う。
に引込ロケート装置Rを複数設置しておき、これらの引
込ロケート装置Rによりワークを位置決めして固定す
る。この引込ロケート装置は、図7に示すようなロケー
トピン01と、このロケートピン01の基部の周囲にワ
ーク着座面02が形成されており、ワーク0w1,0w
2,0w3に予め形成されているロケート穴に、ロケー
トピン01を挿通させるとともに、ロケート穴の周囲に
形成されている受け面をワーク着座面02に当接させて
位置決めを行い、さらに、引込ロケート装置Rに設けら
れている固定手段によりワークを固定する。
w1,0w2,0w3が正しく設置されたか否かを判定
するためにワークに近接あるいは当接してワークを検出
する検出器03,04,05が設けられており、ワーク
が送られてきて、各検出器03,04,05のいずれか
がワークを検出したらワークが正しく位置決めされたと
判定して、ワークを固定する作動を実行するよう構成さ
れている。
05は、ロケートピン01の外周にブラケットにより取
り付けられている。図において、検出器が3つ示されて
いるが、このように検出器が複数取り付けられているの
は、以下の理由による。
のラインで複数種類の車種を製造することが検討されて
いる。この場合、共通するロケート装置Rを用いて、形
状の異なる複数種類のワーク0w1,0w2,0w3の
位置決めならびに固定を行うことになる。そして、ワー
ク0w1,0w2,0w3の形状が異なる場合、引込ロ
ケート装置Rでそれぞれのワーク0w1,0w2,0w
3を正しく支持したときに、ワーク0w1,0w2,0
w3のロケート穴近傍のロケートピン01に対する相対
位置が図示のように異なることになる。
4,05により、ワークの位置決め部分の周辺を検出し
ていたため、1つの検出器で、全てのワークを検出する
ことができなかった。そこで、図示のように、各ワーク
0w1,0w2,0w3に対応して検出器03,04,
05を設ける必要があった。
たように1つのロケートピン01に対し複数の検出器0
3,04,05を外付けした構成にあっては、位置決め
を行う全ての種類のワークを検出しようとした場合に、
ラインを流すワークの種類が多くなると、必要な検出器
の数も多くなり、コストが高くなるという問題を有して
いた。さらに、複数種類のワークにそれぞれ対応させて
検出器を取り付けようとした場合に、ワークの形状によ
っては、検出器を取り付けるべき位置が重なってしまっ
て取り付けることができなかったり、あるいは、取り付
けることはできても複数種類のワークに対応すべくロケ
ートピン01を移動させたときに、検出器が他のロケー
トピンやワークと干渉することから所望の位置に取り付
けことができなかったりするもので、この場合、所望の
種類のワークを全て検出することができなくなるという
問題があった。
成されたもので、形状が異なる複数種類のワークが送ら
れてきてもワークを確実に検出可能な検出器を備えたロ
ケート装置を、安価に提供することを目的としている。
めに請求項1記載の発明は、ワークに開口されたロケー
ト穴にロケートピンを差し込むことで位置決めするとと
もに、この位置決め状態でワークを支持可能に構成され
たロケート装置において、前記ロケートピンの外周部
に、ワーク位置決め状態で前記ワークのロケート穴の周
囲に形成された受け面に当接可能なワーク着座面が形成
され、前記ワークの受け面がワーク着座面に着座したと
きにワークを検出する検出器が、前記ワーク着座面に設
けられていることを特徴とする。
に記載のロケート装置において、前記ロケートピンが、
受け台に挿通され、この受け台の上端面が、前記ワーク
着座面として用いられ、かつ、ワーク着座面の一部を切
り欠いた凹状の切欠部が設けられ、この切欠部に前記検
出器が設置されていることを特徴とする。
に記載のロケート装置において、前記ロケートピンが、
受け台に挿通され、この受け台の上端面が、前記ワーク
着座面として用いられ、前記検出器が、ワーク着座面か
ら受け台に埋め込まれていることを特徴とする。
ないし3に記載のロケート装置において、前記ロケート
ピンには、このロケートピンに対して収納および突出可
能であるとともに、ワーク着座面との間にワークを挟持
可能なクランプアームが設けられていることを特徴とす
る。
めを行う場合、ワークが正規の位置に送られてくると、
ワークのロケート穴に対してロケートピンが挿通され、
ワークのロケート穴の周囲に形成された受け面が、ロケ
ートピンの外周に設けられているワーク着座面で支持さ
れる。この場合、ワークの種類が異なっても、ワークに
形成された受け面をワーク着座面で支持することは共通
する。
に着座した場合、ワーク着座面に設けられた検出器がワ
ークを検出する。一方、ワークが正規の位置に位置決め
されず、ワーク着座面にワークが着座されない場合に
は、検出器がワークを検出することが無く、また、ロケ
ート穴の位置がずれて、ロケート穴と検出器とが符合し
た場合も、検出器がワークを検出することがない。よっ
て、異常がある場合には、検出器がワークを検出するこ
とが無く、これにより異常判断を行うことができる。
異なっていても、必ず共通してワークの受け面が着座す
るワーク着座面において検出器がワークを検出するた
め、1つの検出器で複数種類のワークを確実に検出する
ことができ、これにより、コストダウンを図ることがで
きる。さらに、検出器が他のロケート装置と干渉するこ
とも無くなるとともに、ラインを流すワークの種類の数
や形状などの制約が無くなり、製造加工の自由度が向上
する。
が小さくて済むため、従来では検出できなかった小部品
の加工を行うラインにおけるロケート装置にも適用可能
となって、汎用性が高くなるという効果が得られる。
ク着座面が上端に形成されている受け台において、ワー
ク着座面を切り欠いて切欠部を形成し、この切欠部に検
出器を設置する。また、請求項3に記載のロケート装置
では、受け台のワーク着座面に検出器を埋め込む。いず
れの場合も、検出器を設置するのが容易である。
クの受け面をワーク着座面に着座させた後、クランプア
ームを用いてワーク着座面との間にワークを挟持して固
定する。したがって、ロケート装置によりワークの固定
を行うことができる。
面に基づいて説明する。
ート装置を有した溶接作業工程を実行する部分の側面か
ら見た概略図であって、この溶接作業工程には、複数の
引込ロケート装置Rが設置され、ワークWの溶接を実行
する。
縮するエアシリンダ1と、このエアシリンダ1により上
下するピストンロッド2の上端部に設けられてピストン
ロッド2に対して本体3を左右方向(図において前後方
向)に水平に移動させる移動装置4と、を備えている。
また、本体3には、ロケートピン5(図において矢印の
頭で示している)が立設されている。したがって、エア
シリンダ1と移動装置4とを作動させることにより、ロ
ケートピン5を、上下左右の任意の位置に移動させるこ
とができる。
断面図に示すように、本体3の上部に、2段の四角柱状
に形成された受け台6が設けられ、この受け台6の上端
面である水平面が、ワーク着座面61とされている。な
お、受け台6の平面形状については、図4〜図6の
(a)を参照のこと。
51が形成されているとともに、側面にこの収容穴51
と外部とを連通させる開口部52が設けられている。前
記収容穴51には、2本のクランプアーム7が設けられ
ている。このクランプアーム7は、それぞれの基端部が
ピストンロッド8に対してピン71を中心に回動可能に
支持され、かつ、先端には、前記開口部52から出入り
する鉤状の押さえ片72が設けられている。
口部52を出入りする構造について説明すると、両クラ
ンプアーム7は、中間部にガイド穴73が形成されてお
り、このガイド穴73は、図3のクランプアーム7の単
品図にも示すとおり、上端部ならびに中間部が軸方向に
延在されている一方で、下端部が押さえ片72の突出方
向と同じ方向に屈曲された形状に形成されている。そし
て、両ガイド穴73に対して、ロケートピン5に固定さ
れた一本のガイドピン9が挿通されている。また、前記
ピストンロッド8は、図示を省略したエアシリンダによ
り上下にスライド自在に支持されている。
動させたときには、ガイドピン9がガイド穴73の下端
の屈曲部分に相対的に位置して、両クランプアーム7
は、両押さえ片72がロケートピン5の内部に収容され
た閉状態となっている。それに対して、ピストンロッド
8を下方に移動させたときには、ガイドピン9とガイド
穴73とが相対的に移動して、クランプアーム7が、図
示のように押さえ片72をロケートピン5の側面に形成
されている開口部52から外側に突出させるように拡開
回動する。さらに、ピストンロッド8を下方に移動させ
ることにより、押さえ片72が、前記ワーク着座面61
に当接あるいは近接する。よって、押さえ片72とワー
ク着座面61との間にワークWを挟持することが可能と
なる。
て説明すると、前記ワーク着座面61には、ワーク着座
面61と同一平面上に検出器10が設けられている。こ
の検出器10を設置するにあたって、図4に示すよう
に、ワーク着座面61の一部に断面四角形状の切欠部6
1aを設け、この切欠部61aに、先端の検出面を上端
に配置させて縦に検出器10を設ける手段や、図5に示
すように、ワーク着座面61の一端縁部を切り取った切
欠部61aを設け、この切欠部61aに、側面の検出面
を上端に配置させて横向きに検出器10を設ける手段
や、図6に示すように、ワーク着座面61に孔を穿設し
てこの孔に円筒形の検出器10を、先端の検出面がワー
ク着座面61と略同一面となるように埋め込む手段など
がある。ちなみに、検出器10としては、例えば、「オ
ムロン株式会社」製の、アンプ中継近接スイッチE2E
C,フラットタイプTL−W,角柱型TL−Q/Gを用
いることができ、これらを、周囲金属から所定寸法以上
離して設置して、この周囲金属よりも近接する金属を検
出する。
Wにおいて、引込ロケート装置Rのワーク着座面61に
対して面で当接するように、例えば、図4〜図6に示す
ようなブラケット状の受け面w1を形成するもので、そ
の受け面w1の中心部に前記ロケートピン5を挿通させ
るロケート穴w2を形成するものである。このロケート
穴w2は、図4に示すように、その径dがロケートピン
5の径φよりも僅かに大径に形成されている。また、検
出器10は、ロケートピン5がロケート穴w2に挿通さ
れた状態では、上記径差の範囲で両者のセンタがずれた
としても、受け面w1を検出可能な範囲に設置されてい
る。また、前記受け面w1は、図4〜図6においてsで
示すように、ワーク着座面61に対して僅かに広い範囲
となるよう構成されている。
る。ラインに沿って送られてくるワークwの種類に応
じ、各引込ロケート装置Rの各エアシリンダ1を作動さ
せてロケートピン5をワークwに応じた高さに配置させ
るとともに、移動装置4を作動させてロケートピン5を
ワークwに応じた水平位置に配置させる。
め設定された位置に運ばれ、ワークwが正しい位置に配
置された場合には、図4〜図6に示すように、ロケート
ピン5がワークwのロケート穴w2に挿通されるととも
に、ワークwの受け面w1がワーク着座面61に当接さ
れ、位置決めが成される。また、このように正しく位置
決めされた場合には、ワークwの受け面w1が、検出器
10に近接あるいは当接し、これに対応して検出器10
が、ワークwを検出する。
面w1に開口されたロケート穴w2の位置が正規位置か
らずれて検出器10にワークwの受け面w1が当接や近
接しなかった場合には、検出器10はワークwを検出し
ない。この場合は、NGが出力されて以後の溶接作業な
どが中止され、作業者は、状況に応じて、ワークwを正
しく設置し直したり、あるいはワークwを不良品として
処理したりする。
終えると、ワークwを次の工程に移動させ、次のワーク
wを迎える。この場合、次に送られてくるワークwの種
類が今回のワークwと同一種類であれば、各引込ロケー
ト装置Rは、そのままの位置に配置させ、異なる種類の
ワークwが送られてくる場合には、上述した手順により
各引込ロケート装置Rのロケートピン5を、次のワーク
wに対応する所定の位置に移動させて、上記手順を繰り
返す。
ート穴w2ならびに受け面w1が形成されていて、か
つ、ワークwが、正しく配置されたときには、ワークw
の受け面w1が必ず着座するワーク着座面61に検出器
10を設けたため、1つの検出器10により複数種類の
ワークwの着座を確実に検出することができる。
な構成でありながら、従来のように、加工するワークw
の種類が限られること無く、どのようなワークwでも確
実に検出することができるものであり、加工自由度が高
くなるという効果が得られる。加えて、検出器10の保
守用のランニングコストも低減できるという効果が得ら
れる。
受け面w1の標準化が可能であるとともに、これらに必
要な面積が小さく、各ワークwにおいて、これらの構成
が与える制約を減らして、設計自由度の向上を図ること
ができる。
ランプに必要な面積が小さくて済むため、従来では検出
ならびにクランプができなかった小部品の加工を行うラ
インにおけるロケート装置にも適用可能となって、汎用
性が高くなるという効果が得られる。
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、実施の形態では、ワーク着座面61に検出器10を
1個しか設けていなかったが、複数設けることも可能で
ある。この場合、ワークwのロケート穴w2のセンタが
ずれていることを検出する精度を高めることができる。
ちなみにロケート穴w2のセンタがずれている場合、ワ
ークwをラインに流して様々な加工を行う場合に、いず
れかの工程で、センタずれを原因とする加工不良が発生
するおそれがあるが、これを高い確率で防止することが
できる。実施の形態では、ロケート装置として引込ロケ
ート装置に適用したものを示したが、これ以外のロケー
ト装置にも適用可能である。
ある。
程の概略図である。
る。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ワークに開口されたロケート穴にロケー
トピンを差し込むことで位置決めするとともに、この位
置決め状態でワークを支持可能に構成されたロケート装
置において、 前記ロケートピンの外周部に、ワーク位置決め状態で前
記ワークのロケート穴の周囲に形成された受け面に当接
可能なワーク着座面が形成され、 前記ワークの受け面がワーク着座面に着座したときにワ
ークを検出する検出器が、前記ワーク着座面に設けられ
ていることを特徴とするロケート装置。 - 【請求項2】 前記ロケートピンが、受け台に挿通さ
れ、 この受け台の上端面が、前記ワーク着座面として用いら
れ、かつ、ワーク着座面の一部を切り欠いた凹状の切欠
部が設けられ、 この切欠部に前記検出器が設置されていることを特徴と
する請求項1に記載のロケート装置。 - 【請求項3】 前記ロケートピンが、受け台に挿通さ
れ、 この受け台の上端面が、前記ワーク着座面として用いら
れ、 前記検出器が、ワーク着座面から受け台に埋め込まれて
いることを特徴とする請求項1に記載のロケート装置。 - 【請求項4】 前記ロケートピンには、このロケートピ
ンに対して収納および突出可能であるとともに、ワーク
着座面との間にワークを挟持可能なクランプアームが設
けられていることを特徴とする請求項1ないし3に記載
のロケート装置。
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1999
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