JP2001161709A - レーザ治療装置及びレーザハンドピース - Google Patents

レーザ治療装置及びレーザハンドピース

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JP2001161709A
JP2001161709A JP34753299A JP34753299A JP2001161709A JP 2001161709 A JP2001161709 A JP 2001161709A JP 34753299 A JP34753299 A JP 34753299A JP 34753299 A JP34753299 A JP 34753299A JP 2001161709 A JP2001161709 A JP 2001161709A
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laser
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wavelength
light guide
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Masaki Odaka
正樹 小高
Yoshihide Okanoe
吉秀 岡上
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J Morita Manufaturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治療の目的に応じて、治療部位に照射するレ
ーザ光の種類や、レーザ光の混合率を切り換えることが
できるレーザ治療装置及びレーザハンドピースを提供す
る。 【解決手段】 オペレータが手に持って、光を目的の部
位に照射するための導光用ハンドピース(6)は、光の
通過する導光路(22、25、29、30、34、3
5)を有する本体(7)と、フィルタ支持部材(27)
を有する。フィルタ支持部材(27)は、特定の波長の
光を遮断するフィルタ(36、37)を保持している。
フィルタは、オペレータの操作に基づいて、導光路を横
切る第1の位置と導光路から退避している第2の位置と
の間を移動できるように本体に支持されている。このレ
ーザハンドピースによれば、照射する光の波長を切り替
える際にレーザ発生装置を操作する必要がない。そのた
めに、目的の場所に照射する光の波長を素早く切り替え
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を目的の
場所に照射するためのレーザハンドピース、及びこのよ
うなレーザハンドピースを備えたレーザ治療装置に関す
る。特に、本発明は、特定の波長の光を選択的に目的の
位置に照射するためのレーザハンドピース及びこのよう
なレーザハンドピースを備えたレーザ治療装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光、レーザ光を目的の場所に照射するた
めのレーザ照射システムとして、波長の異なる2種類の
レーザ光の中から目的に応じたレーザ光だけを選択して
出射できるようにしたものがある。このようなレーザ照
射システムとして、例えば、特開昭58−103444
号公報で提案されているものがある。
【0003】このシステムは、図14に示すように、レ
ーザ発生装置101を有し、このレーザ発生装置101
に、第1の波長λ1の第1のレーザ光を発生する第1の
レーザ発振器102と、第2の波長λ2の第2のレーザ
光を発生する第2のレーザ発振器103が内蔵されてい
る。レーザ発生装置101には、このレーザ発生装置1
01から出射されたレーザ光を案内するための導光用光
ファイバ104の入射端部105が接続されている。ま
た、導光用光ファイバ104の出射端部106には、オ
ペレータが手に持ってレーザ光を目的の場所に照射する
ためのハンドピース107が接続されている。レーザ発
生装置101はまた、第1のレーザ発振器102から出
射された第1のレーザ光を光ファイバ104に導くため
に、第1のレーザ発振器102と光ファイバ104の入
射端部105とを結ぶ第1の光軸108上に、第1のレ
ーザ発振器102から入射端部105に向かって、第1
のシャッタ109と、集光レンズ系110とを備えてい
る。また、第2のレーザ発振器103から出射された第
2のレーザ光を第1の光軸108に沿って光ファイバ1
04の入射端部105に導くために、第2のレーザ発振
器103から出射される第2のレーザ光の第2の光軸1
11上には第2のシャッタ112と反射ミラー113と
が配置され、また第1の光軸108上にはハーフミラー
114が配置されており、第2のレーザ発振器103か
ら出射された第2のレーザ光が第2の光軸111に沿っ
て反射ミラー113、ハーフミラー114に入射し、こ
のハーフミラー114で反射した第2のレーザ光が第1
の光軸108に沿って光ファイバ104の入射端部10
5に導かれるようにしてある。
【0004】第1のシャッタ109と第2のシャッタ1
12は、それぞれ実線で示す遮光位置と点線で示す非遮
光位置との間を移動できるようにしてあり、例えば、第
1のシャッタ109を非遮光位置(点線位置)に設定
し、第2のシャッタ112を遮光位置(実線位置)に設
定した状態では、第1のレーザ発振器102から出射さ
れた第1のレーザ光だけが光ファイバ104に入射さ
れ、第2のレーザ発振器103から出射された第2のレ
ーザ光は第2のシャッタ112で遮断され、他方、第1
のシャッタ109を遮光位置(実線位置)に設定し、第
2のシャッタ112を非遮光位置(点線位置)に設定し
た状態では、第1のレーザ発振器102から出射された
第1のレーザ光は第1のシャッタ109で遮断され、第
2のレーザ発振器103から出射された第1のレーザ光
だけが光ファイバ104に入射される。
【0005】このシステム(第1のシステム)の変形例
(第2のシステム)として、シャッタを設けず、レーザ
発振器102、103にそれぞれ手動式のオン・オフス
イッチを設け、これらのオン・オフスイッチを操作する
ことで、第1の波長のレーザ光と第2の波長のレーザ光
のいずれか一方だけを光ファイバ104に送るシステム
も考えられる。
【0006】さらに、上述したシステムの変形例(第3
のシステム)として、図15に示すように、第1および
第2のシャッタを用いる代わりに、集光レンズ系110
の直前に、例えば第1と第2の波長λ1、λ2の光をそ
れぞれ選択的に遮断(反射又は吸収)する第1と第2の
波長選択フィルタ115、116を設け、第1のレーザ
発振器102から出射された第1のレーザ光(波長λ
1)だけを光ファイバ104に送る場合は、第1の波長
選択フィルタ115を光軸108から退避させて第2の
波長選択フィルタ116を光軸108中に位置させ、逆
に、第2のレーザ発振器103から出射された第2のレ
ーザ光(波長λ2)だけを光ファイバ104に送る場合
は、第1の波長選択フィルタ115を光軸108上に位
置させて第2の波長選択フィルタ116を光軸108か
ら退避させるシステムが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した第1
および第2のシステムでは、レーザ発生装置101に第
1および第2のシャッタ109、112またはレーザ発
振器102、103のオン・オフスイッチを設けている
ので、レーザハンドピース107を手に持ってレーザ照
射部分に向かい合った状態ではシャッタの切り替えを行
なうことができない。換言すると、照射するレーザ光の
波長を変える度に、レーザ光の照射作業を中断しなけれ
ばならない。
【0008】また、第3のシステムでは、図16に示す
ように、波長選択フィルタ115、116で反射したレ
ーザ光がレーザ発振器102、103に戻るのを防止す
るために、波長選択フィルタ115、116を光軸10
8に対して斜めに配置しなければならない。しかし、波
長選択フィルタ115、116を光軸108に斜めに配
置すると、図12に示ように、実際の光の経路が同図に
おいて実線で示ように本来の光軸108の位置から平行
にシフトする。そして、シフトした光路を正しい光軸1
08に戻すために、同一の屈折率・厚みを有する補正フ
ィルタ117を光軸108上に斜めに配置しなければな
らない。そのため、フィルタを1枚だけ光軸108上に
配置する場合に比べて、光の伝送効率が低下し、また、
フィルタを2枚使う分だけ装置のサイズが大きくなり、
コストが高くなるという問題があった。また、レーザ発
振器102、103から出射された直後のレーザ光は高
エネルギを有するため、このレーザに晒されるシャッ
タ、フィルタは耐久性の高い、高価な材料で構成する必
要があった。
【0009】そこで、本願発明は、レーザハンドピース
を持った状態でも特定の波長の光だけを選択的に出射で
きるレーザハンドピースとレーザ治療装置を提供するこ
とを目的とする。本発明はまた、オペレータがレーザ照
射部分を観察しながら照射するレーザ光を切り替えるこ
とができるレーザハンドピースとレーザ治療装置を提供
することを目的とする。本発明はさらに、耐久性のある
高価なシャッタ、フィルタを必要としないハンドピース
とコンパクトで小型化できるレーザ治療装置を提供する
ことを目的とする。本発明はさらにまた、光軸に対して
斜めにフィルタを配置することにより発生する光軸のず
れが問題にならないレーザハンドピースとレーザ治療装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、本発明のレーザ治療装置は、(a)複数の波長
のレーザ光を発生するレーザ光発生手段を有するレーザ
光発生装置と、(b)このレーザ光発生装置に一端を接
続し、他端をレーザハンドピースに接続するレーザ光導
光手段と、(c)上記複数の波長のレーザ光の内、照射
するレーザ光の種類又は混合比を選択するフィルタ切替
手段と、(d)上記レーザ光導光手段の他端に接続され
るレーザハンドピースと、からなる。
【0011】上記レーザ治療装置では、フィルタ切換手
段が、レーザハンドピース内部に設けてもよい。
【0012】また、上記レーザ治療装置では、フィルタ
切換手段が、レーザ光発生装置内部に設けてもよい。
【0013】さらに、上記レーザ治療装置では、フィル
タ切換手段が、フィルタの位置を、オペレータの操作に
より、レーザ光の導光路を横切る第1の位置と、導光路
から退避している第2の位置の間を移動できるようにす
ることができる。
【0014】さらにまた、上記レーザ治療装置では、レ
ーザ発生装置が、2つ以上のレーザ光を同じに発振でき
る多波長同時発振光ファイバ型レーザにより構成するこ
とができる。
【0015】そして、上記レーザ治療装置では、レーザ
光発生装置が、波長3μm帯の第1のレーザ光と、波長
2μm帯の第2のレーザ光とを同時にレーザ発振するよ
うにしてもよい。
【0016】また、レーザ治療装置では、レーザ光発生
装置で発生するレーザ光は連続発振又はパルス発振され
る。
【0017】さらに、上記レーザ治療装置では、レーザ
光発生装置で発生するレーザ光が緑色の可視光成分を含
み、更に上記フィルタが緑色の可視光成分を透過するフ
ィルタであり、この可視光成分の光をガイド光として利
用することができる。
【0018】さらにまた、上記レーザ治療装置では、レ
ーザ光発生装置にはレーザ光照射条件設定装置が備えら
れ、上記フィルタ切換手段は上記レーザ光照射条件設定
装置に予め記憶されたレーザ光照射条件に合わせて上記
フィルタを自動的に切り換えできる。
【0019】次に、本発明のレーザハンドピースは、複
数の波長のレーザ光の中から選択された一つ又は複数の
レーザ光をフィルタを内部に設けた導光路を備え、この
フィルタが導光路に対して移動して患部に照射するレー
ザ光の波長の種類又は混合比を切り換える切換手段を有
することを特徴とする。
【0020】続いて、本発明のレーザハンドピースは、
オペレータが手に持って、光を目的の部位に照射するた
めの本発明の第1の形態のレーザハンドピースは、
(a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)フィ
ルタ支持部材を備えている。フィルタ支持部材は、特定
の波長の光を遮断するフィルタを保持しており、オペレ
ータの操作に基づいて、上記フィルタが上記導光路を横
切る第1の位置と上記フィルタが上記導光路から退避し
ている第2の位置との間を移動できるように上記本体に
支持されている。このレーザハンドピースによれば、オ
ペレータの操作に基づいてフィルタ支持部材を第1の位
置と第2の位置との間で移動することで、特定の波長の
光を遮断し、その光の照射を禁止できる。
【0021】また、上記レーザハンドピースは、フィル
タ支持部材が、第1の波長の光を遮断する第1の波長選
択フィルタと第2の波長の光を遮断する第2の波長選択
フィルタを保持しており、オペレータの操作に基づい
て、第1の波長選択フィルタが上記導光路を横切り且つ
第2の波長選択フィルタが上記導光路から退避した第1
の位置と第2の波長選択フィルタが上記導光路を横切り
且つ第1の波長選択フィルタが上記導光路から退避した
第2の位置との間で移動できるように上記本体に支持さ
れているのが好ましい。このレーザハンドピースによれ
ば、第1の波長を遮断する第1の波長選択フィルタと第
2の波長を遮断する第2の波長選択フィルタを選択的に
導光路に位置させ、第1の波長または第2の波長を選択
的に遮断できる。
【0022】さらに、上記レーザハンドピースでは、フ
ィルタ支持部材は導光路に平行な軸を中心として本体に
回転自在に支持された回転部材で構成し、この回転部材
は該回転部材の一部にオペレータが接触できる状態で本
体に設けてもよい。
【0023】さらにまた、フィルタ支持部材は、上記導
光路に垂直な方向に往復移動可能に上記本体に支持され
る直線移動部材からなり、この直線移動部材は第1の位
置および第2の位置においてオペレータが接触できる状
態で設けてもよい。
【0024】そして、レーザハンドピースには、フィル
タ支持部材を第1の位置と第2の位置にそれぞれ位置決
めする位置決め機構を設けるのが好ましい。
【0025】次に、本発明の他のレーザハンドピース
は、(a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)
光の通過できる第1と第2の通路を有し、オペレータが
上記第1の通路または第2の通路のいずれか一つを選択
的に上記導光路に位置させることができるように上記本
体に設けた移動部材と、(c)第1の波長の光を遮断す
るフィルタであって、上記第1の通路に配置されてお
り、上記第1の通路が上記導光路に位置した状態で上記
導光路を通過する光に含まれる上記第1の波長の光を遮
断する第1のフィルタとを有することが好ましい。この
レーザハンドピースによれば、レーザハンドピースに供
給される光の中から第1の波長の光を選択的に遮断でき
る。
【0026】また、本発明の他のレーザハンドピース
は、(a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)
光の通過できる第1と第2の通路を有し、オペレータが
上記第1の通路または第2の通路のいずれか一つを選択
的に上記導光路に位置させることができるように上記本
体に設けた移動部材と、(c)第1の波長の光を遮断す
るフィルタであって、上記第1の通路に配置されてお
り、上記第1の通路が上記導光路に位置した状態で上記
導光路を通過する光に含まれる上記第1の波長の光を遮
断する第1のフィルタと、(d)第2の波長の光を遮断
するフィルタであって、上記第2の通路に配置されてお
り、上記第2の通路が上記導光路に位置した状態で上記
導光路を通過する光に含まれる上記第2の波長の光を遮
断する第1のフィルタとを有する。このレーザハンドピ
ースによれば、レーザハンドピースに供給される光の中
から第1の波長の光と第2の波長の光を選択的に遮断で
きる。
【0027】さらに、本発明の他のレーザハンドピース
は、(a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)
光の通過できる第1、2、3の通路を有し、オペレータ
が上記第1、2,3の通路のいずれか一つを選択的に上
記導光路に位置させることができるように上記本体に設
けた移動部材と、(c)第1の波長の光を遮断するフィ
ルタであって、上記第1の通路に配置されており、上記
第1の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路を
通過する光に含まれる上記第1の波長の光を遮断する第
1のフィルタと、(d)第2の波長の光を遮断するフィ
ルタであって、上記第2の通路に配置されており、上記
第2の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路を
通過する光に含まれる上記第2の波長の光を遮断する第
2のフィルタとを有する。このレーザハンドピースによ
れば、レーザハンドピースに供給される光の中から第1
の波長の光と第2の波長の光を選択的に遮断できるだけ
でなく、第1の波長と第2の波長の光を含む光を出射で
きる。
【0028】そして、本発明の他のレーザハンドピース
は、(a)光の通過する導光路と、この導光路を横切る
通路とを有する本体と、(b)上記通路に着脱自在な支
持部材と、(c)特定の波長の光を遮断するフィルタで
あって、上記支持部材に支持されており、支持部材を本
体に装着した状態で上記導光路を横切る位置に配置され
るフィルタとを有する。このレーザハンドピースによれ
ば、支持部材を交換することにより、この支持部材に支
持されているフィルタで特定の光を遮断できる。
【0029】また、本発明の他のレーザハンドピース
は、(a)光の通過する導光路と、この導光路を横切る
通路とを有する本体と、(b)上記通路に着脱自在な支
持部材と、(c)上記支持部材に支持されており、支持
部材を本体に装着した状態で上記導光路を横切る位置に
配置されるレンズと、(d)上記レンズの片面に設けら
れ、特定の波長の光を遮断するフィルタとを有する。こ
のレーザハンドピースによれば、異なる波長を遮断する
フィルタを備えたレンズおよびその支持部材を用意し交
換することにより、このレンズに設けたフィルタで特定
の光を遮断できる。
【0030】
【発明の効果】このように構成されたレーザ治療装置に
よれば、治療の目的(治療の種類、治療する対象)に応
じて、治療部位に照射するレーザ光の種類を、例えば、
波長3μm帯のレーザ光又は波長2μm帯のレーザ光若
しくはそれらの両方に切り換えたり、発振する複数のレ
ーザ光の混合率を、例えば、止血効果の高い2μm波長
帯のレーザ光を30%、切削効果の高い3μm帯の波長
のレーザ光を70%と設定することができる。また、フ
ィルタ切換手段をレーザハンドピース内部に設けたレー
ザ治療装置によれば、オペレータは、治療を行ないなが
ら、レーザハンドピースから出射されるレーザ光の種類
や混合率を手元で切り換え、治療に最も相応しいレーザ
光を治療部位に照射できる。さらに、可視光成分を含む
レーザ光を用いた形態によれば、この可視光をガイド光
としても利用できるという利点がある。そして、レーザ
光照射条件設定装置に記憶されているレーザ光照射条件
に応じてフィルタを自動的に切り換えるレーザ治療装置
によれば、フィルタの切り換えが極めて容易に行なえ
る。
【0031】次に、本発明のレーザハンドピースによれ
ば、フィルタ支持部材がレーザハンドピースに設けてあ
るので、照射する光の波長を切り替える際にレーザ発生
装置を操作する必要がなく、そのために素早く波長を切
り替えることができる。また、フィルタ支持部材の配置
によっては、オペレータは指先だけでフィルタ支持部材
を移動できるので、照射部分に視線を保った状態で、照
射する光の波長を切り替えることができる。さらに、レ
ーザハンドピースに到達する光は、このレーザハンドピ
ースに到達するまでにある程度エネルギを消費している
ので、従来のシステムのようにレーザ発生装置にフィル
タを設ける場合に比べて、フィルタへの負荷を軽減でき
る。そのために、高価な高耐久性のフィルタを使用する
必要がない。
【0032】また、本発明のレーザハンドピースによれ
ば、第1の波長を遮断する第1の波長選択フィルタと第
2の波長を遮断する第2の波長選択フィルタを選択的に
導光路に位置させ、第1の波長または第2の波長を選択
的に遮断できる。そして、波長選択フィルタを光軸に対
して斜めに配置しても、この斜めに配置された波長選択
フィルタによって生じる光軸のオフセットは、該波長選
択フィルタよりも先の導光部材をオフセットしておくこ
とで、補正フィルタを用いることなくオフセットを相殺
できるので、レーザハンドピースの構造が殊更複雑にな
ることもない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。なお、複数の実施形態を表す
図面において、同一の符号は同一の部材・部分を示す。
【0034】I.第1実施形態 (1)歯科治療用レーザシステム 図1は、歯科治療用レーザ照射システム1の全体を示
す。このレーザ照射システム1はレーザ発生装置2を有
する。レーザ発生装置2は、第1の波長のレーザ光と、
第1の波長と異なる第2の波長のレーザ光とを生成する
レーザ発振器3を有する。
【0035】また、2μm帯(2.0μmから2.1μ
m)の波長のレーザ光は、血液を効果的に凝固させる凝
固能が高く、止血に効果的に用いることができるという
利点がある。一方、3μm帯(2.8μmから3.0μ
m)の波長のレーザ光は、切削能が高く、歯牙や骨など
の硬組織の穴あけや切開、および皮膚等の軟組織の切開
を効率的に行なえるという利点がある。したがって、こ
れら2μm帯と3μm帯の両方を同時に組織に照射する
と、高い止血効果を伴って、該組織を効率良く切開でき
るので、これら2μm帯と3μm帯の波長を第1及び第
2の波長として利用してもよい。
【0036】第1の波長と第2の波長は特定の波長に限
定されるものでないが、歯科治療の分野では、硬組織
(例えば、エナメル質)の蒸散に波長2.94μmのエ
ルビウム・ヤグレーザが優れた効果を発揮し、軟組織
(例えば、歯肉)の止血に波長10.6μmのCO2
ーザが優れた効果を発揮することが知られているので、
これらの波長のレーザ光を発生する装置をそれぞれレー
ザ発振器として用いるのが好ましい。
【0037】さらに、レーザ発振器は、レーザを連続的
に発振する発振器であってもよいし、断続的にパルス発
振する発振器であってもよい。
【0038】さらにまた、第1の波長のレーザ光または
第2の波長のレーザ光の少なくともいずれか一方は可視
光成分(例えば、緑色、赤色)を含むレーザ光を利用し
てもよい。この場合、可視光成分を含むレーザ光を、レ
ーザ光の照射先を指示するガイド光として利用できる。
【0039】レーザ発振器3は、同時に複数の波長のレ
ーザ光を発振できるものであればいかなる形態のものも
利用できるが、図2に示すファイバレーザ発振器が好適
に利用できる。このファイバレーザ発振器3は、所定の
長さの単一クラッド光ファイバ91を有する。この光フ
ァイバ91は、第1の波長と第2の波長のレーザ光を発
生するのに適したレーザイオンを添加したコア92と、
コア92の周囲を被覆するクラッド93とからなる。ま
た、光ファイバ91の一端には、レーザダイオード94
から出射された励起光を透過するが、上述した第1の波
長と第2の波長の光を反射するミラー95が取り付けて
ある。他方、光ファイバ91の他端には、第1の波長と
第2の波長の光を部分的に反射する部分反射ミラー96
が取り付けてある。そして、これら2つのミラー95と
96によって、ファイバレーザ共振器が構成されてい
る。
【0040】このように構成されたレーザ発振器3によ
れば、レーザダイオード94からミラー95を介してコ
ア92に入射した光のうち、特に第1の波長と第2の波
長を有する光は、それらの一部がミラー95と部分反射
ミラー96との間で反射を繰り返し、所定のエネルギを
もったレーザ光(第1のレーザ光と第2のレーザ光)の
状態で、部分反射ミラー96を介して出射する。
【0041】なお、ファイバレーザ発振器は上述した形
態に限るものでなく、特開平10−335734号に紹
介されている種々の形態のものが利用できる。
【0042】レーザ照射システム1はまた、レーザ発生
装置2から出射される第1および第2の波長のレーザ光
を案内するレーザ伝送チューブを含む伝送路5と、後に
詳述するレーザハンドピース6とを有し、伝送路5の一
端(入射端)がレーザ発生装置2のレーザ出射口に接続
され、伝送路5の他端(出射端)がハンドピース6の後
端部に接続されている。なお、実際の歯科治療では、レ
ーザハンドピース6から水、空気を噴射する必要があ
り、そのために、レーザ発生装置2には給水装置・給気
装置が内蔵され、伝送路5にはレーザ伝送チューブの他
に、給水チューブ・給気チューブが含まれる。ただし、
給水・給気に関係する構成は本発明の範囲外であるの
で、説明は省略する。また、レーザ伝送チューブ16
は、一般に光ファイバで構成されるが、フレキシブルな
中空導波管を用いてもよい。
【0043】(2)レーザハンドピース 図3は、レーザハンドピース6の拡大断面を示す。この
図に示すように、レーザハンドピース6の本体7は、伝
送路5との接続側(図面上左側)からレーザ出射端(図
面上右側)に向かって順に配置された、接続部8、把持
部9、フィルタ部10、チップ部11で構成されてい
る。
【0044】接続部 接続部8は、伝送路5とレーザハンドピース6を接続す
る部分で、伝送路5の端部に外装されたカバーナット1
2と、カバーナット12の内側に固定された継手13か
らなり、継手13に伝送路5の端部が外装されて保持さ
れている。
【0045】把持部 把持部9は、オペレータがレーザハンドピース6を握っ
て操作する部分で、カバーナット12の前部(図面上右
端)に連結された後部筒部14と、この後部筒部14の
前部に連結された前部筒部15を有する。なお、これら
後部筒部14と前部筒部15は、オペレータが握り易い
大きさと形を有する。前部筒部15の内側後部には、伝
送路5の端部から突出したレーザ伝送チューブ16の出
射端部17を固定するために、前部筒部15に隣接する
筒状の外側保持部18と、この外側保持部18の内側に
隣接して配置された内側保持部19が配置されており、
固定ねじ20等の適当な手段を用いて、レーザ伝送チュ
ーブ16がレーザハンドピース6の中心軸上に固定され
ている。一方、前部筒部15の内側前部には筒状のレン
ズホルダ21が配置され、このレンズホルダ21の内側
空間(第1の導光路22)にレンズ23が配置されて保
持されている。なお、当然のことであるが、レーザ伝送
チューブ16の中心軸はレンズ23の光軸24に一致さ
せてある。また、レンズホルダ21の前部には、このレ
ンズホルダ21に隣接して空間(第2の導光路25)が
形成されている。
【0046】フィルタ部 フィルタ部10は、前部筒部15に連結されたホルダ後
部26と、このホルダ後部26の前方に配置されたホル
ダ前部27と、これらホルダ後部26とホルダ前部27
との間に保持されたフィルタホルダ(移動部材又はフィ
ルタ支持部材)28とからなる。そして、ホルダ後部2
6の中心には所定の大きさの空間(第3の導光路29)
が形成されている。また、ホルダ前部27にも、第3の
導光路28の延長上に空間(第5の導光路30)が形成
されている。
【0047】フィルタホルダ28は、図4に詳細に示す
ように、円盤部材からなり、中心に設けた軸31が円盤
部材の両端面から所定長さ突出している。このフィルタ
ホルダ28は、図3に示すように、光軸24に平行に、
フィルタホルダ28の両端面と隣接するホルダ後部26
とホルダ前部27の端面に形成した軸受孔32、33に
軸31の両端をそれぞれ嵌め込み、回転自在に支持され
ている。
【0048】円盤部材の大きさは、特に図5に示すよう
に、レーザハンドピース6に装着された状態で、その外
周部の一部がレーザハンドピース6の外周表面から突出
しており、このレーザハンドピース6を握った状態で例
えば人指し指又は親指によりフィルタホルダ28を回転
できるようにしてある。
【0049】フィルタホルダ28は、軸31を中心とす
る所定の大きさの径を有する円上に、所定の角度(本実
施形態では90°)をあけて、第1と第2の貫通孔(第
4の導光路)34、35が形成されており、第1の貫通
孔34には第1の波長のレーザ光を遮断(反射または吸
収)する第1の波長選択フィルタ36が配置され、第2
の貫通孔35には第2の波長のレーザ光を遮断(反射ま
たは吸収)する第2の波長選択フィルタ37が配置され
ている。なお、軸31の中心から貫通孔34、35の中
心までの距離は軸受孔32、33からそれぞれ第3およ
び第5の導光路28、29の中心までの距離に等しく、
貫通孔34、35の内径が第3および第5の導光路2
8、29の内径とほぼ等しくしてある。したがって、第
1の貫通孔34が光軸24に一致した状態(第1の位
置)では、レーザ伝送チューブ16から出射されたレー
ザ光は第1の波長選択フィルタ36により第1の波長が
遮断され、第2の波長のレーザ光だけが第1の波長選択
フィルタ36を透過する。他方、第2の貫通孔35が光
軸24に一致した状態(第2の位置)では、レーザ伝送
チューブ16から出射されたレーザ光は第2の波長選択
フィルタ37により第2の波長が遮断され、第1の波長
のレーザ光だけが第2の波長選択フィルタ37を透過す
る。
【0050】なお、第1と第2の貫通孔34、35に配
置された第1と第2の波長選択フィルタ36、37を固
定するために、図4に示すように、第1と第2の貫通孔
34、35には段差38を設けるのが好ましい(図面が
複雑になるのを避けるために一方の段差は省略してい
る。)。
【0051】また、第1と第2の貫通孔34、35に第
1と第2の波長選択フィルタ36、37をさらに安定し
て固定するためには、図示するように、波長選択フィル
タ36、37を挟んで段差38の反対に固定リング39
を嵌め込むのが好ましい。
【0052】さらに、波長選択フィルタ36、37とし
て反射フィルタを利用する場合、この波長選択フィルタ
に入射されるレーザ光が進行方向と反対の方向に戻るの
を防止するために、波長選択フィルタ36、37は光軸
24を斜めに横切るように配置するのが好ましい。しか
し、たとえ反射フィルタを利用する場合に波長選択フィ
ルタ36、37を光軸24に垂直に配置しても、この波
長選択フィルタ36、37からレーザ発振器3、4まで
の距離は約2〜3メートルあるので、反射したレーザ光
はレーザ発振器3、4に到達するまでに相当減衰し、レ
ーザ発振器3、4に悪影響を与えることは殆どないと考
えられる。
【0053】さらにまた、フィルタホルダ28を第1お
よび第2の位置に位置決めするために、図3に示す位置
決め機構40を設けるのが好ましい。位置決め機構40
は、フィルタホルダ28の後面に対向する場所に前後方
向に伸びる孔41を形成すると共に、この孔41に、フ
ィルタホルダ28の後面に接するボール42と、該ボー
ル42をフィルタホルダ28に付勢するばね43と、ボ
ール42の反対側でばね43を支持するねじ44を設け
る一方、図4に示すように、フィルタホルダ28の後面
に、軸31に関して貫通孔34、35と対称の位置に窪
み44、45を形成し、貫通孔34、35がそれぞれ光
軸24に一致している状態でボール42が窪み44、4
5にそれぞれ入り込み、これによりフィルタホルダ28
が位置決めされるようにしてある。
【0054】そして、第1と第2のレーザ光の少なくと
もいずれか一方をガイド光として利用する場合、対応す
る波長選択フィルタ36及び(又は)37は、ガイド光
となる可視光成分を透過するフィルタを選択する。
【0055】チップ部 図3に戻り、チップ部11は、最外周部のフロントカバ
ー46と、このフロントカバー46の前部に固定された
前部チップホルダ47と、この前部チップホルダ47の
後部に固定された後部チップホルダ48とからなる。前
部と後部のチップホルダ47、48の中心には、光軸2
4の延長上にチップ保持孔49、50が形成されてお
り、これらチップ保持孔49、50にレーザ導光用チッ
プ51が挿入されて保持されている。レーザ導光用チッ
プ51は、光ファイバであってもよいし、中空導波路の
いずれであってもよい。
【0056】なお、本実施形態では、チップ部11から
突出した部分を曲線状に曲げたチップ51を用いている
が、チップ51の形状はこれに限るものでなく、真っ直
ぐなチップに代えてもよい。
【0057】(3)操作 以上の構成を供えたレーザハンドピース6の操作を説明
する。レーザ発生装置2のレーザ発振器3、4で発生し
た第1と第2のレーザ光は、レーザ伝送チューブ16を
介して伝送され、レーザハンドピース6の内部に保持さ
れている該レーザ伝送チューブ16の出射端17から出
射される。出射したレーザ光は、第1の導光路22から
第5の導光路30を経て、チップ51の後端(入射端)
52に入射され、チップ51の先端(出射端)から出射
されて目的の場所に照射される。
【0058】このようにしてレーザ光が伝送される際
に、レンズ23に入射されたレーザ光は該レンズ23に
よってチップ51の入射端52に正確に集束される。ま
た、図2に示すように、第1の貫通孔34および該第1
の貫通孔34に配置された第1の波長選択フィルタ36
が光軸24に一致する位置(第1の位置)にフィルタホ
ルダ28を設定するか、第2の貫通孔35および該第2
の貫通孔35に配置された第2の波長選択フィルタ37
が光軸24に一致する位置(第2位置)にフィルタホルダ
28を設定する。このフィルタホルダ28の設定は、レ
ーザハンドピース6を握った状態で、図5に示すよう
に、ハンドピース本体7から突出したフィルタホルダ2
8の一部を親指又は人指し指で触れることにより該フィ
ルタホルダ28を回転して行なえる。そして、フィルタ
ホルダ28が第1の位置に設定されている場合、レーザ
光に含まれる第1の波長のレーザ光が第1の波長選択フ
ィルタ36により遮断され、第2の波長のレーザ光だけ
が第1の波長選択フィルタ36を透過してチップ51に
入射し、その後目的の場所に照射される。次に、この状
態からフィルタホルダ28を回転して、第2の貫通孔3
5および該第2の貫通孔35に配置された第2の波長選
択フィルタ37が光軸24に一致する場所(第2の位
置)にフィルタホルダ28を設定すると、レーザ光に含
まれる第2の波長のレーザ光が第2の波長選択フィルタ
37により遮断され、第1の波長のレーザ光だけが第2
の波長選択フィルタ37を透過してチップ51に入射
し、その後目的の場所に照射される。
【0059】また、波長選択フィルタ36、37は光軸
24に斜めに配置されているので、波長選択フィルタ3
6、37を透過した光の光軸は本来の光軸24から僅か
にオフセットするが、予めチップ51の入射端部を本来
の光軸24からオフセットさせておくことで、補正フィ
ルタを設ける必要はなくなる。そのため、レーザハンド
ピース6の構造が殊更複雑になることがない。
【0060】なお、レーザ光が入射されるレンズ23
は、レーザ光の有する熱エネルギにより加熱される。し
たがって、レンズ23を冷却するために、例えば、図3
に示すように、伝送路5の内部53を空気供給路として
利用し、この空気供給路から供給された空気を、把持部
9における後部筒部14の内部空間(空気路54)、前
部筒部15の外側保持部18に形成した空気路55を介
して第1の導光路22に吹き込んでレンズ23の入射面
を冷却し、この空気をさらにレンズホルダ21に形成し
た空気路56を介して第2の導光路25に吹き込んでレ
ンズ23の出射面を冷却し、そして冷却後の空気を第3
の導光路29を介し、フィルタホルダ28の後面とこれ
に隣接するフィルタ後部26の前面との間の隙間から外
部に放出するようにしている。
【0061】(4)変形例 上記実施形態では、フィルタホルダ28には、第1と第
2の貫通孔34、35を形成し、それぞれに異なる波長
を遮断する第1と第2の波長選択フィルタ36、37を
配置したが、図6に示すように、フィルタホルダ28に
は3つの貫通孔51、52、53を形成し、第3の貫通
孔53を除いて、第1と第2の貫通孔51、52にはそ
れぞれ第1と第2の波長選択フィルタ54、55を配置
してもよい。この場合、3つのモード(第1モード:第
1の波長のレーザ光を遮断し、第2の波長のレーザ光を
チップに伝送するモード、第2モード:第2の波長のレ
ーザ光を遮断し、第1の波長のレーザ光をチップに伝送
するモード、第3モード:第1の波長のレーザ光と第2
の波長のレーザ光を共にチップに伝送するモード)を任
意に選択できる。
【0062】また、図示しないが、フィルタホルダ28
には、第1と第2の貫通孔を設け、一方の貫通孔(例え
ば、第2の貫通孔)には波長選択フィルタを設けず、第
1の貫通孔にのみ波長選択フィルタを設けてもよい。こ
の場合、2つのモード(第1のモード:第1の波長のレ
ーザ光を遮断し、第2の波長のレーザ光だけをチップに
伝送するモード、第2のモード:第1の波長のレーザ光
と第2の波長のレーザ光を共にチップに伝送するモー
ド)を選択できる。
【0063】さらに、波長選択フィルタは、第1の波長
のレーザ光と第2の波長のレーザ光をそれぞれ部分的に
遮断又は透過する部分透過フィルタであってもよい。具
体的に、第1の波長のレーザ光として2μm帯のレーザ
光を用い、第2の波長のレーザ光として3μm帯のレー
ザ光を用いる場合、2μm帯のレーザ光を30%透過
(70%遮断)し、3μmのレーザ光を70%透過(3
0%遮断)する波長選択フィルタを利用すると、2μm
帯と3μm帯の両方を同時に組織に照射し、高い止血効
果を伴って、該組織を効率良く切開できるという利点が
ある。
【0064】II.第2の実施形態 第2実施形態のレーザハンドピース6Aを図7、8に示
す。このレーザハンドピース6Aにおいて、フィルタ部
10のホルダ61には中心軸上に第3の導光路62と第
5の導光路63が形成されている。また、第3の導光路
62と第5の導光路63の間には、光軸24に直交する
フィルタホルダ挿入孔64が形成されており、このフィ
ルタホルダ挿入孔64を介してこれら第3の導光路62
と第5の導光路63が連通している。
【0065】フィルタホルダ65は、フィルタホルダ挿
入孔64の断面形状とほぼ同一の断面形状を有する棒状
部材で形成されている。また、フィルタホルダ65に
は、光軸24と直交方向に伸びる第1と第2の貫通孔
(第4の導光路)66、67が形成され、これら第1と第
2の貫通孔66、67にそれぞれ第1と第2の波長選択
フィルタ68、69が配置されている。そして、フィル
タホルダ65は、第1の貫通孔66および第1の波長選
択フィルタ68が光軸24および第3と第5の導光路6
2、63に一致した図示する第1の位置と、第2の貫通
孔67および第2の波長選択フィルタ69が光軸24お
よび第3と第5の導光路62、63に一致した図示しな
い第2の位置との間を直線的に往復移動できるようにし
てある。また、ホルダ61には第1の実施形態の位置決
め機構と同様の位置決め機構70が設けてあり、第1の
位置と第2の位置においてフィルタホルダ28が位置決
めできるようにしてある。なお、図面中、符号71、7
2で示す部分は、位置決め機構70のボールが第1と第
2の位置でそれぞれ係合する窪みである。
【0066】このように構成された第2の実施形態のレ
ーザハンドピース6Aによれば、レーザハンドピース本
体7から上方又は下方(又は左側又は右側)に突出した
フィルタホルダ65の突出部を指で押さえることによ
り、このフィルタホルダ65を第1の位置と第2の位置
との間で移動し、第1の波長のレーザ光又は第2の波長
のレーザ光を選択的に遮断できる。
【0067】なお、本実施形態でもフィルタホルダ65
に形成した2つの貫通孔66、67にはそれぞれ波長選
択フィルタ68、69を配置したが、一方の貫通孔にの
み波長選択フィルタを設け、この波長選択フィルタで特
定の波長のレーザ光だけを遮断するモードと、2つの波
長のレーザ光を共にチップ51に伝送するモードに切り
替えるようにしてもよい。
【0068】III.第3の実施形態 図9は第3の実施形態のレーザハンドピース6Bを示
す。このレーザハンドピース6Bにおいて、フィルタ部
10のホルダ75には光軸24に直交するカートリッジ
挿入穴76が形成されており、このカートリッジ挿入穴
76にフィルタホルダ77が着脱自在に挿入できるよう
にしてある。フィルタホルダ77には、このフィルタホ
ルダ77をカートリッジ挿入穴76に挿入した状態で光
軸24上に位置する貫通孔(第3の導光路)78が形成
され、この貫通孔78に特定の波長のレーザ光を遮断す
る波長選択フィルタ79が配置されている。
【0069】この形態のレーザハンドピース6Bでは、
例えば、2種類の波長のレーザ光を選択的に遮断するた
めには、異なる波長選択フィルタを有する2つのフィル
タホルダ77を用意し、遮断する波長に対応した波長選
択フィルタ79を有するフィルタホルダ77をカートリ
ッジ挿入穴76に挿入する。
【0070】IV.第4の実施形態 図10は第4の実施形態のレーザハンドピース6Cを示
す。このレーザハンドピース6Cでは、レンズ80がレ
ーザハンドピース6Cに着脱自在としてある。具体的
に、レーザハンドピース6Cのホルダ部81には光軸2
4に直交するカートリッジ挿入穴82が形成されてい
る。また、レンズ80を保持するレンズカートリッジ8
3はカートリッジ挿入穴82に挿入可能な大きさと形に
形成されており、このレンズカートリッジ83をカート
リッジ挿入穴82に挿入した状態で光軸24上に位置す
る部分に貫通孔(導光路)84が形成され、この貫通孔
84にレンズ80が固定されている。レンズ80は、そ
の入射面に、特定の波長の光(レーザ光)を遮断(反射
又は吸収)するフィルタ85が形成されている。
【0071】このように構成されたレーザハンドピース
6Cを用いて、例えば、2種類の波長のレーザ光を選択
的に遮断するためには、異なる波長選択フィルタを有す
る2つのレンズカートリッジ83を用意し、遮断する波
長に対応した波長選択フィルタを有するレンズカートリ
ッジ83をカートリッジ挿入穴82に挿入する。
【0072】V.第5の実施形態 上述した第1から第4の実施形態では、レーザハンドピ
ース6に設けたフィルタホルダ28を指で操作して目的
の波長選択フィルタをレーザ光路に位置させる構成を採
用しているが、図11に示すように、レーザハンドピー
ス6に、小型モータ120と、このモータ120をフィ
ルタホルダ28の軸31又は32に駆動連結する減速機
構86と、モータ120の駆動を制御するスイッチ87
とを設け、このスイッチを操作することにより目的の波
長選択フィルタを切り換えるようにしてもよい。この場
合、波長選択フィルタおよびフィルタホルダ28に設け
た貫通孔(レーザ透過孔)は、フィルタホルダ28の軸
31を中心とする円周に沿って所定角度ごとに等間隔に
配置し、スイッチをオンするとその所定角度だけフィル
タホルダ28が回転するように制御するのが好ましい。
このように設計すれば、波長選択フィルタと貫通孔を確
実にレーザ導光路に一致させることができるという利点
がある。
【0073】VI.第6の実施形態 第1から第4の実施形態では、一つのレーザ発振器3で
同時に2つの異なる波長のレーザ光を生成したが、図1
2に示すように、第1の波長のレーザ光を発振する第1
のレーザ発振器3Aと、第1の波長と異なる第2の波長
のレーザ光を発振する第2のレーザ発振器3Bとを設
け、それぞれのレーザ発振器3Aと3Bから2種類の波
長のレーザ光を同時に発振してもよい。
【0074】VII.第7の実施形態 第1から第4の実施形態では、レーザハンドピースから
出射するレーザ光を切り換える機構をレーザハンドピー
スに設けたが、このレーザ光切換機構は、レーザハンド
ピースに代えて、レーザ発生装置に設けてもよい。この
ようなレーザ照射システムの一例が図13に示してあ
る。
【0075】このレーザ照射システム1’は、レーザ発
生装置2の内部に、2つの異なる波長を有するレーザ発
振器3’を有する。このレーザ発振器3’は、同時に2
種類のレーザ光を生成するファイバレーザ発振器であっ
てもよいし、異なる2種類のレーザ光を別々に生成する
2つのレーザ発振器を組み合わせたものであってもよ
い。レーザ発生装置2はまた、レーザ発振器3’から発
振された2種類の第1と第2のレーザ光の一方を遮断す
るモード、他方を遮断するモード、両方を遮断するモー
ド、両方を出射するモード、一方を部分的に遮断するモ
ード、他方を部分的に遮断するモード、および両方を部
分的に遮断(例えば、一方を30%遮断し、他方を70
%遮断)するモードが選択できるようにしてある。その
ために、レーザ発生装置2は、モード切換器(波長選択
器)4を備えている。
【0076】モード切換器4は、例えば、上記実施形態
で説明したように、一つ又は複数の波長選択フィルタと
これら複数の波長選択フィルタを保持する部材を備えて
おり、モータの駆動に基づいて選択されたモードに応じ
たフィルタがレーザ発振器3’から出射されたレーザ光
の導光路に配置されるようにしてある。モードを選択す
る手段としては、例えば、レーザ発生装置2の操作パネ
ルに設けられたスイッチ98が好適に利用できる。ま
た、スイッチ98で選択されたモードに応じてモータを
駆動して対応する波長選択フィルタを設定するために、
制御装置99が設けてある。
【0077】このレーザ照射システム1’によれば、ス
イッチ98でモードが選択されると、制御装置99は予
め記憶されているプログラムにしたがってモータを駆動
し、対応する波長選択フィルタをレーザ光の導光路に位
置させて、目的のレーザ光がレーザハンドピース6に供
給される。ただし、2つのレーザ光を部分的にも遮断す
ることなく出射するモードが選択された場合には、すべ
ての波長選択フィルタは導光路から退避する。
【0078】このように、本実施形態では、レーザハン
ドピース6に代えて、レーザ発生装置2の内部に波長選
択フィルタおよびその駆動装置が収容されているので、
ハンドピース6が大型化することはない。また、選択さ
れたモードに応じて自動的に目的の波長選択フィルタが
設定されて目的のレーザ光が出射される。
【0079】以上、本発明の具体的実施形態を説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでな
い。例えば、以上の説明では、本発明を歯科用レーザシ
ステムのレーザハンドピースに適用した場合を説明した
が、歯科用に限るものでなく、一般医療、その他の加工
技術においても本発明は適用可能である。また、レーザ
ハンドピースには、チップの先端を目的の照射部位に接
触して使用する接触型のものと、チップの先端を目的の
照射部位から離して使用する非接触型のものがあるが、
本発明はいずれの型式のレーザハンドピースにも適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレーザハンドピースを備えた歯
科治療用レーザ照射システムの全体を示す斜視図。
【図2】 図1のレーザ照射システムに利用されるファ
イバレーザ発振器の構成を示す平面図。
【図3】 本発明に係るレーザハンドピースの拡大断面
図。
【図4】 図3のレーザハンドピースに設けたフィルタ
ホルダの斜視図。
【図5】 図3のレーザハンドピースの拡大斜視図。
【図6】 フィルタホルダの他の形態の斜視図。
【図7】 本発明に係るレーザハンドピースの他の形態
の拡大斜視図。
【図8】 図7に示すレーザハンドピースの部分拡大断
面図。
【図9】 本発明に係るレーザハンドピースの他の形態
の部分拡大断面図。
【図10】 本発明に係るレーザハンドピースの他の形
態の部分拡大断面図。
【図11】 本発明に係るレーザハンドピースの他の形
態の部分拡大断面図。
【図12】 本発明に係るレーザ照射システムの他の形
態を示す斜視図。
【図13】 本発明に係るレーザ照射システムの他の形
態を示す斜視図。
【図14】 従来のレーザ照射システムの全体構成を示
す図。
【図15】 従来の他のレーザ照射システムの全体構成
を示す図。
【図16】 光軸のオフセットを説明する図。
【符号の説明】
1…レーザ照射システム、2…レーザ発生装置、3,4
…レーザ発振器、6…レーザハンドピース、22、2
5、29、30、34、35…導光路、23…レンズ、
36,37…波長選択フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C026 AA01 BB02 FF17 FF43 HH01 HH12 HH30 4C082 RA07 RC04 RE17 RE22 RE43 RL01 RL12 RL30

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数の波長のレーザ光を発生する
    レーザ光発生手段を有するレーザ光発生装置と、(b)
    このレーザ光発生装置に一端を接続し、他端をレーザハ
    ンドピースに接続するレーザ光導光手段と、(c)上記
    複数の波長のレーザ光の内、照射するレーザ光の種類又
    は混合比を選択するフィルタ切替手段と、(d)上記レ
    ーザ光導光手段の他端に接続されるレーザハンドピース
    と、からなることを特徴とするレーザ治療装置。
  2. 【請求項2】 上記フィルタ切換手段が、上記レーザハ
    ンドピース内部に設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載のレーザ治療装置。
  3. 【請求項3】 上記フィルタ切換手段が、上記レーザ光
    発生装置内部に設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のレーザ治療装置。
  4. 【請求項4】 上記フィルタ切換手段が、上記フィルタ
    の位置を、オペレータの操作により、上記レーザ光の導
    光路を横切る第1の位置と、導光路から退避している第
    2の位置の間を移動できるようにしたことを特徴とする
    請求項2又は3のいずれか一に記載のレーザ治療装置。
  5. 【請求項5】 上記レーザ発生装置が、2つ以上のレー
    ザ光を同時に発振できる多波長同時発振光ファイバ型レ
    ーザにより構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のレーザ治療装置。
  6. 【請求項6】 上記レーザ光発生装置が、波長3μm帯
    の第1のレーザ光と、波長2μm帯の第2のレーザ光と
    を同時にレーザ発振するようにしたことを特徴とする請
    求項5に記載のレーザ治療装置。
  7. 【請求項7】 上記レーザ光発生装置で発生するレーザ
    光が連続発振又はパルス発振されることを特徴とする請
    求項1又は5のいずれか一に記載のレーザ治療装置。
  8. 【請求項8】 上記レーザ光発生装置で発生するレーザ
    光が、緑色の可視光成分を含み、更に上記フィルタが緑
    色の可視光成分を透過するフィルタであり、この可視光
    成分の光をガイド光として利用することを特徴とする請
    求項5又は6のいずれか一に記載のレーザ治療装置。
  9. 【請求項9】 上記レーザ光発生装置にはレーザ光照射
    条件設定装置が備えられ、上記フィルタ切換手段は上記
    レーザ光照射条件設定装置に予め記憶されたレーザ光照
    射条件に合わせて上記フィルタを自動的に切り換えでき
    ることを特徴とする請求項1から8のいずれか一に記載
    のレーザ治療装置。
  10. 【請求項10】 複数の波長のレーザ光の中から選択さ
    れた一つ又は複数のレーザ光をフィルタを内部に設けた
    導光路を備え、このフィルタが導光路に対して移動して
    患部に照射するレーザ光の波長の種類又は混合比を切り
    換える切換手段を有することを特徴とするレーザハンド
    ピース。
  11. 【請求項11】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するためのレーザハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)特定
    の波長の光を遮断するフィルタを保持しており、オペレ
    ータの操作に基づいて、上記フィルタが上記導光路を横
    切る第1の位置と上記フィルタが上記導光路から退避し
    ている第2の位置との間を移動できるように上記本体に
    支持されているフィルタ支持部材とを備えたことを特徴
    とするレーザハンドピース。
  12. 【請求項12】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するための導光用ハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)第1
    の波長の光を遮断する第1の波長選択フィルタと第2の
    波長の光を遮断する第2の波長選択フィルタを保持して
    おり、オペレータの操作に基づいて、第1の波長選択フ
    ィルタが上記導光路を横切り且つ第2の波長選択フィル
    タが上記導光路から退避した第1の位置と第2の波長選
    択フィルタが上記導光路を横切り且つ第1の波長選択フ
    ィルタが上記導光路から退避した第2の位置との間で移
    動できるように上記本体に支持されているフィルタ支持
    部材と、を備えた波長選択フィルタ内蔵型レーザハンド
    ピース。
  13. 【請求項13】 上記フィルタ支持部材は上記導光路に
    平行な軸を中心として上記本体に回転自在に支持された
    回転部材からなり、この回転部材は該回転部材の一部に
    オペレータが接触できる状態で上記本体に設けてあるこ
    とを特徴とする請求項11または12のいずれか一に記
    載のレーザハンドピース。
  14. 【請求項14】 上記フィルタ支持部材は上記導光路に
    垂直な方向に往復移動可能に上記本体に支持される直線
    移動部材からなり、この直線移動部材は第1の位置およ
    び第2の位置においてオペレータが接触できる状態で設
    けてあることを特徴とする請求項11に記載のレーザハ
    ンドピース。
  15. 【請求項15】 上記フィルタ支持部材を第1の位置と
    第2の位置にそれぞれ位置決めする位置決め機構を有す
    ることを特徴とする請求項11から13のいずれか一に
    記載のレーザハンドピース。
  16. 【請求項16】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するためのレーザハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)光の
    通過できる第1と第2の通路を有し、オペレータが上記
    第1の通路または第2の通路のいずれか一つを選択的に
    上記導光路に位置させることができるように上記本体に
    設けた移動部材と、(c)第1の波長の光を遮断するフ
    ィルタであって、上記第1の通路に配置されており、上
    記第1の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路
    を通過する光に含まれる上記第1の波長の光を遮断する
    第1のフィルタと、を有することを特徴とするレーザハ
    ンドピース。
  17. 【請求項17】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するためのレーザハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)光の
    通過できる第1と第2の通路を有し、オペレータが上記
    第1の通路または第2の通路のいずれか一つを選択的に
    上記導光路に位置させることができるように上記本体に
    設けた移動部材と、(c)第1の波長の光を遮断するフ
    ィルタであって、上記第1の通路に配置されており、上
    記第1の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路
    を通過する光に含まれる上記第1の波長の光を遮断する
    第1のフィルタと、(d)第2の波長の光を遮断するフ
    ィルタであって、上記第2の通路に配置されており、上
    記第2の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路
    を通過する光に含まれる上記第2の波長の光を遮断する
    第1のフィルタと、を有することを特徴とするレーザハ
    ンドピース。
  18. 【請求項18】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するためのレーザハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路を有する本体と、(b)光の
    通過できる第1、2、3の通路を有し、オペレータが上
    記第1、2,3の通路のいずれか一つを選択的に上記導
    光路に位置させることができるように上記本体に設けた
    移動部材と、(c)第1の波長の光を遮断するフィルタ
    であって、上記第1の通路に配置されており、上記第1
    の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路を通過
    する光に含まれる上記第1の波長の光を遮断する第1の
    フィルタと、(d)第2の波長の光を遮断するフィルタ
    であって、上記第2の通路に配置されており、上記第2
    の通路が上記導光路に位置した状態で上記導光路を通過
    する光に含まれる上記第2の波長の光を遮断する第2の
    フィルタと、を有することを特徴とするレーザハンドピ
    ース。
  19. 【請求項19】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するためのレーザハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路と、この導光路を横切る通路
    とを有する本体と、(b)上記通路に着脱自在な支持部
    材と、(c)特定の波長の光を遮断するフィルタであっ
    て、上記支持部材に支持されており、支持部材を本体に
    装着した状態で上記導光路を横切る位置に配置されるフ
    ィルタとを有することを特徴とするレーザハンドピー
    ス。
  20. 【請求項20】 オペレータが手に持って、光を目的の
    部位に照射するためのレーザハンドピースであって、
    (a)光の通過する導光路と、この導光路を横切る通路
    とを有する本体と、(b)上記通路に着脱自在な支持部
    材と、(c)上記支持部材に支持されており、支持部材
    を本体に装着した状態で上記導光路を横切る位置に配置
    されるレンズと、(d)上記レンズの片面に設けられ、
    特定の波長の光を遮断するフィルタと、を有することを
    特徴とするレーザハンドピース。
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