JP2001161541A - タフテッド製品 - Google Patents

タフテッド製品

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JP2001161541A
JP2001161541A JP35255599A JP35255599A JP2001161541A JP 2001161541 A JP2001161541 A JP 2001161541A JP 35255599 A JP35255599 A JP 35255599A JP 35255599 A JP35255599 A JP 35255599A JP 2001161541 A JP2001161541 A JP 2001161541A
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まゆみ 大澤
Riku Iioka
陸 飯岡
Hiroyasu Tanaka
裕康 田中
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Suminoe Textile Co Ltd
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HIGASHI KAGAKU KK
Suminoe Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な柔らかさを有し、通気性、軽量性に優
れ、十分なパイル抜糸強度を有すると共に、二次基布と
の接着性も良好で、パイル遊び毛の極めて少ないタフテ
ッド製品を提供する。 【解決手段】 プラスチックヤーンの織布からなる一次
基布2にパイル3がタフティングされてなるタフテッド
パイル原反5の裏面に、接着剤6を介して二次基布7が
貼り合わされた構成とし、接着剤6としてはゴム又は合
成樹脂を含有してなる伸び率、引張荷重及び発泡倍率が
それぞれ特定範囲にあるものを用い、かつ接着剤6の塗
布量を特定範囲内に規定すると共に、該接着剤6として
は充填剤を含有しないものとするか、あるいは充填剤を
含有させるとしてもゴム又は合成樹脂成分に対して特定
量以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、電気カ
ーペット、電気毛布、電気座布団等の電熱製品の表面カ
バー、あるいは炬燵カバー、敷物、敷布、座布団、膝掛
け、車両用床敷物、車両用椅子張地等として用いられる
タフテッド製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一次基布にパイルがタフティ
ングされてなるタフテッドパイル原反の裏面に、樹脂又
はゴムラテックスを塗布して形成される接着剤層を介し
て二次基布が貼り合わされた構成のタフテッド製品は、
カーペット、ダストコントロールマット等として用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のタフテッド製品では次のような問題があった。即
ち、タフテッドパイル原反と二次基布との間に樹脂又は
ゴムの接着剤層が存在するために、タフテッド製品とし
て十分な通気性が得られないという問題があった。ま
た、接着剤層が存在すること等に起因して硬さがあり、
タフテッド製品として十分な柔らかさ(折り曲げに対す
る柔らかさ)を得ることができないという問題もあっ
た。また、軽量性を具備させつつ十分なパイル抜糸強度
を得ることができなかった。即ち、接着剤の付着量を多
くしてやれば、それだけパイル抜糸強度を向上させるこ
とができるわけであるが、その反面、接着剤付着量の増
大により軽量性を確保することができなくなり、このよ
うに軽量性と十分なパイル抜糸強度を両立させることが
困難であった。更に、接着剤の二次基布に対する接着性
も不十分であった。加えて、タフテッドパイル原反裏面
のバックステッチ層への接着剤の浸透が十分ではないた
め、パイルの遊び毛が多く、使用時においてパイルの抜
けが発生しやすいという難点もあった。
【0004】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、十分な柔らかさを有し、通気性、
軽量性に優れ、十分なパイル抜糸強度を有すると共に、
二次基布との接着性も良好で、パイル遊び毛の極めて少
ないタフテッド製品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、一次基布としてプラス
チックヤーンの織布を用い、接着剤としてはゴムおよび
合成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成
分を含有してなる特定の機械特性及び発泡倍率がそれぞ
れ特定範囲にあるものを用い、かつ接着剤の塗布量を特
定範囲内に規定すると共に、該接着剤としては充填剤を
含有しないものとするか、あるいは充填剤を含有させる
としても前記高分子成分に対して特定量以下とすること
により、上記所望のタフテッド製品が得られることを見
出すに至り、この発明を完成したものである。
【0006】即ち、この発明に係るタフテッド製品は、
プラスチックヤーンの織布からなる一次基布にパイルが
タフティングされてなるタフテッドパイル原反の裏面
に、接着剤を介して二次基布が貼り合わされてなり、前
記接着剤が、ゴムおよび合成樹脂から選択される1種ま
たは2種以上の高分子成分を含有する一方、充填剤を含
有しないか又は充填剤を前記高分子成分100重量部に
対して50重量部以下含有してなり、該接着剤の発泡倍
率が1.5〜5倍で、該接着剤の乾燥後の塗布量が80
〜200g/m2であり、該接着剤のJIS L102
1で規定される引張強度試験法による破断時の伸び率が
600%以上であり、かつ伸び率100%時の引張荷重
が196N/cm2以下であることを特徴とするもので
ある。
【0007】接着剤が発泡されてなるものであり、この
接着剤層の中に連続気泡が形成され、かつその発泡倍率
が上記特定範囲内にあるので、タフテッド製品として通
気性に優れたものとなる。また、1)ゴムおよび合成樹
脂から選択される1種または2種以上の高分子成分を含
有してなる接着剤の伸び率及び伸び率100%時の引張
荷重が上記特定範囲内にあること、2)一次基布が非多
孔質のプラスチックヤーンで構成されているので、接着
剤がこの一次基布に浸透(吸収)されることがなく、従
って一次基布が接着剤によって硬くなることがないこ
と、3)接着剤の乾燥後の塗布量が80〜200g/m
2と少ない範囲に規定されていること、これらが相乗的
に作用し合って、タフテッド製品として十分な柔らかさ
(折り曲げに対する柔らかさ)が確保される。更に、接
着剤は充填剤を含有しないものとするか、あるいは充填
剤を含有させるとしても前記高分子成分に対して特定量
以下と少ない量に規定されているから、バックステッチ
層への接着剤の浸透が十分に行われ、従って十分なパイ
ル抜糸強度が得られると共に、パイルの遊び毛も極めて
少ないものとなる。また、このように接着剤の浸透が十
分に行われるのであるが、ここで該接着剤が発泡されて
なるものであるから、少ない接着剤量でもって優れたパ
イル抜糸強度が確保されるものとなる。即ち、軽量性を
十分に維持しつつ優れたパイル抜糸強度を確保し得る。
加えて、接着剤は充填剤を含有しないか又は含有しても
特定量以下であるので、塗布重量が少なくても接着剤の
二次基布に対する接着性は良好なものとなる。
【0008】上記二次基布の、JIS L1021で規
定される引張強度試験法による破断時の伸び率は100
%以上であり、かつ伸び率25%時の引張荷重は4.9
N/50mm以下であるのが、タフテッド製品として一
層十分な柔らかさを付与できる点で、好ましい。
【0009】また、二次基布は不織布であるのが好まし
く、このような構成により、タフテッド製品としての通
気性を一層向上させることができると共に、不織布表面
の毛羽によって接着剤との接着性もより向上し、しかも
タフテッド製品としてより一層柔らかさを付与させるこ
とができる。
【0010】接着剤を構成する高分子成分はSBRであ
るのが、パイル抜糸強度を一層向上できる点で、好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明に係るタフテッド製品の
一実施形態を図1に示す。この発明のタフテッド製品
(1)は、プラスチックヤーンの織布からなる一次基布
(2)にパイル(3)がタフティングされてなるタフテ
ッドパイル原反(5)の裏面に、接着剤(6)を介して
二次基布(7)が貼り合わされてなるものであり、接着
剤として以下に詳述する構成のものを採用したものであ
る。
【0012】前記接着剤(6)としては、ゴムおよび合
成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分
を主体成分として含有した接着剤を用いる。前記高分子
成分としては、特に限定されないが、例えばSBR(ス
チレン−ブタジエン共重合体)、NBR(アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体)、MBR(メタクリル酸メ
チル−ブタジエン共重合体)、CR(クロロプレンラバ
ー)、アクリル樹脂、EVA(エチレン−酢酸ビニル共
重合体)、天然ゴムなどが挙げられる。中でも、パイル
抜糸強度をより向上させることができる点で、SBRを
用いるのが好ましい。
【0013】また、前記接着剤(6)としては充填剤を
含有しないものとするか、あるいは充填剤を含有せしめ
るとしても前記高分子成分100重量部に対して50重
量部以下とする。このように充填剤を含有しないか又は
含有しても前記特定量以下となされているので、バック
ステッチ層(パイル糸のバックステッチ部分)(4)へ
の接着剤(6)の浸透が十分に行われる。従って、十分
なパイル抜糸強度を確保できると共に、パイルの遊び毛
も極めて少ないものとなる。中でも、前記接着剤(6)
としては充填剤を含有しないものとするか、あるいは充
填剤を含有せしめるとしても前記高分子成分100重量
部に対して20重量部以下とするのが好ましい。
【0014】前記充填剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば炭酸カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、クレイ、タルク、水酸化アルミニウム、ケッチン型
カーボンブラック、セピオライト、活性炭、あるいは抗
菌性金属イオン(銅イオン、亜鉛イオン、銀イオン等)
を付与したゼオライト等が挙げられる。
【0015】また、前記接着剤(6)としては、JIS
L1021で規定される引張強度試験法(2号ダンベ
ル形状の試験片、試験片厚さ0.5mm、引張速度20
0mm/分)による破断時の伸び率が600%以上であ
り、かつ伸び率100%時の引張荷重が196N/cm
2以下であるものを用いる。伸び率が600%未満では
タフテッド製品(1)として十分な柔らかさを付与する
ことができないし、また伸び率100%時の引張荷重が
196N/cm2を超えても十分な柔らかさを付与する
ことができない。なお、接着剤の伸び率とは、ラテック
スの乾燥後における無発泡形態での伸び率を意味するも
のであり、即ちラテックスのフィルムで測定される値で
あり、充填剤等を含有する構成であってもこれら充填剤
等を含有しない形態で測定される値である。同様に、接
着剤の伸び率100%時の引張荷重とは、ラテックスの
乾燥後における無発泡形態での引張荷重を意味するもの
であり、即ちラテックスのフィルムで測定される値であ
り、充填剤等を含有する構成であってもこれら充填剤等
を含有しない形態で測定される値である。
【0016】また、前記接着剤(6)の発泡倍率は1.
5〜5倍とする。即ち、接着剤(6)を塗布する際には
通常ラテックスコンパウンドの形態にして、これを例え
ばミキサー等によって機械的に泡立てて嵩を大きくして
塗布するのであるが、その際の発泡倍率を1.5〜5倍
に設定する。このような発泡状態で塗布されて形成され
た接着剤層の中には連続気泡が形成されるので、優れた
通気性が確保される。また、接着剤(6)が発泡されて
なるものであるから、少ない接着剤量でもって優れたパ
イル抜糸強度が確保される。発泡倍率が1.5倍未満で
は、タフテッド製品(1)としての通気性が低下する一
方、発泡倍率が5倍を超えると十分なパイル抜糸強度が
得られなくなるので、接着剤(6)の発泡倍率は1.5
〜5倍とする。中でも、接着剤(6)の発泡倍率は2〜
4倍とするのが望ましい。なお、発泡の手段としては前
記機械発泡に特に限定されるものではない。
【0017】更に、前記接着剤(6)の塗布量(乾燥後
における)は80〜200g/m2とする。80g/m2
未満では十分な接着力が得られなくなるし、200g/
2を超えるとタフテッド製品(1)として十分な柔ら
かさを確保することができなくなる。中でも、接着剤
(6)の塗布量(乾燥後における)は100〜160g
/m2とするのが好ましい。接着剤(6)の塗布は、タ
フテッドパイル原反(5)の裏面全面に行うのが望まし
い。部分的に接着を行った場合には外力が該部分的接着
箇所に集中して作用し二次基布(7)に破れや剥離の発
生が懸念されるからである。なお、塗布方法としては特
に限定されるものではないが、例えばロールコーター
法、ダイレクトコート法、ナイフコート法、スプレーコ
ート法等が挙げられる。
【0018】なお、前記接着剤(6)には、必要に応じ
て、抗菌剤、防虫剤、消臭剤、静電防止剤、防炎剤等の
各種添加剤を配合することもできる。
【0019】前記タフテッドパイル原反(5)を構成す
る一次基布(2)としては、プラスチックヤーンを用い
て織成された織布を用いる。一次基布(2)が非多孔質
のプラスチックヤーンで構成されることで、接着剤
(6)がこの一次基布(2)に浸透することがないの
で、一次基布(2)が接着剤(6)によって硬くなるこ
とがない。前記プラスチックヤーンの素材としては、特
に限定されないが、例えばポリプロピレン、ポリエステ
ル、ナイロン等が挙げられる。
【0020】また、前記タフテッドパイル原反(5)を
構成するパイル(3)としては、その形態は特に限定さ
れず、例えばループパイルであっても良いし、カットパ
イルであっても良い。また、パイル(3)素材として
は、特に限定されず、例えばポリプロピレン、ポリエス
テル、ナイロン、アクリル、ウール、綿等が挙げられ
る。なお、パイル糸の形態としては、多数の繊維からな
る多孔質状態に構成されたものを用いるのが好ましい。
このような多孔質状態であれば接着剤がバックステッチ
層により十分に浸透できるので、パイル抜糸強度を一層
向上できるとともに、パイル遊び毛も一層少ないものと
できる。
【0021】前記二次基布(7)としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば不織布、織布、編布等を用
いる。中でも、不織布を用いるのが好ましく、このよう
な構成により、タフテッド製品(1)としての通気性及
び柔らかさを一層向上させることができると共に、不織
布表面の毛羽によって接着剤(6)との接着性もより向
上させることができる。前記不織布としては、厚さは1
〜5mmが好適であり、目付は30〜100g/m2
好適であり、嵩比重は0.01〜0.10g/cm3
範囲が好適である。なお、この二次基布(7)の素材と
しては、特に限定されず、例えばポリエステル、ポリプ
ロピレン、ナイロン等が挙げられる。
【0022】前記二次基布(7)の、JIS L102
1で規定される引張強度試験法による破断時の伸び率は
100%以上であり、かつ伸び率25%時の引張荷重は
4.9N/50mm以下であるのが、タフテッド製品
(1)として一層十分な柔らかさを付与できる点で、望
ましい。中でも、二次基布(7)の、JIS L102
1で規定される引張強度試験法による破断時の伸び率は
200%以上であり、かつ伸び率25%時の引張荷重は
2.94N/50mm以下であるのが、より望ましい。
【0023】なお、前記パイル(3)、一次基布
(2)、二次基布(7)には必要に応じて静電気防止
剤、消臭剤、防炎剤、防虫剤、抗菌剤、芳香剤、ホルマ
リン捕捉剤等の各種添加剤を配合しても良い。パイル
(3)に添加するものとしては、その他に、撥水剤、防
汚剤、紫外線吸収剤等を例示できる。
【0024】この発明のタフテッド製品(1)の用途と
しては、特に限定されるものではないが、例えば、電気
カーペット、電気毛布、電気座布団等の電熱製品の表面
カバー、あるいは炬燵カバー、ベッドカバー、敷物、敷
布、座布団、膝掛け、車両用床敷物、車両用椅子張地等
が挙げられる。
【0025】この発明のタフテッド製品(1)は、通気
性に優れているので、例えば炬燵カバー、ベッドカバ
ー、敷物、敷布、座布団、膝掛け等として用いても蒸れ
を生じることが防止されるし、電気カーペット、電気毛
布、電気座布団等の電熱製品の表面カバーとして用いた
場合には暖気を外部に伝えることができる。また、この
発明のタフテッド製品(1)は、十分な柔らかさを有し
ているので、例えば車両用床敷物、車両用椅子張地等の
車両内装材として用いる場合には車両フレームの形状に
よく馴染ませて構成することができる。
【0026】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
【0027】<実施例1>SBR(スチレン含量43重
量%)ラテックスコンパウンド(固形分30%)を機械
発泡により発泡倍率2倍に発泡させたものを、ポリプロ
ピレンフラットヤーンからなる織布(一次基布:目付9
0g/m2)にアクリル繊維からなるパイル糸がタフテ
ィングされてなるタフテッドパイル原反(パイル長8m
m、パイル目付700g/m2)の裏面に、その乾燥後
の塗布量が120g/m2となるようにロールコーター
法により塗布した後、ポリエステル不織布(二次基布:
目付60g/m2)を圧接して貼り合わせ、次いで14
0℃の条件下で加熱乾燥させて、タフテッド製品を得
た。なお、二次基布の、JIS L1021で規定され
る引張強度試験法による破断時の伸び率は220%であ
り、また伸び率25%時の引張荷重は1.96N/50
mmであった。
【0028】<実施例2>SBRラテックスコンパウン
ドの組成を、SBR(スチレン含量43重量%)100
重量部に対して炭酸カルシウムが15重量部配合された
固形分30%の組成とした以外は、実施例1と同様にし
てタフテッド製品を得た。
【0029】<実施例3>SBRラテックスコンパウン
ドの組成を、SBR(スチレン含量43重量%)100
重量部に対して炭酸カルシウムが40重量部配合された
固形分30%の組成とした以外は、実施例1と同様にし
てタフテッド製品を得た。
【0030】<実施例4>SBRラテックスコンパウン
ドの発泡倍率を3倍とし、乾燥後の塗布量が100g/
2となるように塗布した以外は、実施例1と同様にし
てタフテッド製品を得た。
【0031】<実施例5>SBRラテックスコンパウン
ドの発泡倍率を4倍とし、乾燥後の塗布量が80g/m
2となるように塗布した以外は、実施例1と同様にして
タフテッド製品を得た。
【0032】<実施例6>SBRラテックスコンパウン
ドの発泡倍率を1.8倍とし、乾燥後の塗布量が150
g/m2となるように塗布した以外は、実施例1と同様
にしてタフテッド製品を得た。
【0033】<実施例7>SBRとしてスチレン含量4
0重量%のものを用いた以外は、実施例1と同様にして
タフテッド製品を得た。
【0034】<実施例8>SBRとしてスチレン含量4
6重量%のものを用いた以外は、実施例1と同様にして
タフテッド製品を得た。
【0035】<実施例9>SBRラテックスコンパウン
ドに代えてアクリル樹脂エマルジョン(固形分45%)
を用いた以外は、実施例1と同様にしてタフテッド製品
を得た。
【0036】<実施例10>二次基布として、JIS
L1021で規定される引張強度試験法による破断時の
伸び率が180%であり、かつ伸び率25%時の引張荷
重が2.18N/50mmであるポリプロピレン不織布
(目付60g/m2)を用いた以外は、実施例1と同様
にしてタフテッド製品を得た。
【0037】<比較例1>接着剤の乾燥後の塗布量を3
00g/m2とし、非発泡とした以外は、実施例1と同
様にしてタフテッド製品を得た。
【0038】<比較例2>SBRラテックスコンパウン
ドの組成を、SBR(スチレン含量43重量%)ラテッ
クス100重量部に対して炭酸カルシウムが200重量
部配合された固形分30%の組成とした以外は、実施例
1と同様にしてタフテッド製品を得た。
【0039】<比較例3>SBRラテックスコンパウン
ドの発泡倍率を6倍とし、乾燥後の塗布量を60g/m
2とした以外は、実施例1と同様にしてタフテッド製品
を得た。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】上記のようにして得られた各タフテッド製
品に対して、下記試験法により性能評価を行った。
【0044】<パイル抜糸強度>JIS L1023の
6.3.1に記載の試験法に準拠してパイル抜糸強度
(N)を求めた。
【0045】<剛軟度試験法>JIS L1096(4
5度カンチレバー法)に準拠して剛軟度(たて)(m
m)を測定した。
【0046】<通気性試験法>JIS L1096−19
90の6.27.1のA法に準拠して通気度(cm3/c
2・秒)を測定した。
【0047】<遊び毛試験法>ホース中間部に直径15
0mmの濾紙がセットされた能力200W以上の掃除機
のホース先端のノズルを、縦95cm×横50cmの水
平板上に固定された試験片(タフテッド製品)の上に隙
間のない角度で接するようにセッティングした後、水平
板を縦方向に50cmのストロークで100回往復作動
(作動速度24往復/分)させた後、濾紙に回収された
遊び毛の量を標準状態で計量した。なお、掃除機の吸い
込み圧は66.5KPaとし、ノズルの吸い込み幅は3
0cmとした。
【0048】表から明らかなように、この発明の実施例
1〜10のタフテッド製品は、剛軟度の数値が大きく十
分な柔らかさを有し、通気性に優れると共に、十分なパ
イル抜糸強度を有し、かつパイル遊び毛も極めて少ない
ものであった。
【0049】これに対し、接着剤塗布量がこの発明の規
定範囲を超える比較例1では十分な柔らかさが得られな
い上に通気性も不十分であった。また、充填剤含量がこ
の発明の規定範囲を超える比較例2では十分なパイル抜
糸強度が得られない上に遊び毛も多かった。また、発泡
倍率がこの発明の規定範囲を超える比較例3では、十分
なパイル抜糸強度が得られない上に遊び毛も多かった。
【0050】
【発明の効果】この発明に係るタフテッド製品は、接着
剤が特定範囲の発泡倍率で発泡されてなるものであるか
ら、タフテッド製品として通気性に優れている。また、
1)接着剤の伸び率及び伸び率100%時の引張荷重が
それぞれ特定範囲にあること、2)一次基布が非多孔質
のプラスチックヤーンで構成されて接着剤が一次基布に
浸透せず一次基布が硬くなることがないこと、かつ3)
接着剤の乾燥後の塗布量が少ない範囲に規定されている
こと、これらの相乗効果によってタフテッド製品として
十分な柔らかさを確保することができる。更に、接着剤
は充填剤を含有しないか又は含有しても特定量以下とな
されているので、バックステッチ層への接着剤の浸透が
十分に行われ、従って十分なパイル抜糸強度が得られる
と共に、パイルの遊び毛も極めて少ないものとなる。ま
た、接着剤が発泡されてなるものであり、その分少ない
接着剤量でもって優れたパイル抜糸強度を確保できる、
即ち軽量性を十分に維持しつつ優れたパイル抜糸強度を
確保できる。また接着剤の二次基布に対する接着性も良
好である。
【0051】二次基布の、JIS L1021で規定さ
れる引張強度試験法による破断時の伸び率が100%以
上であり、かつ伸び率25%時の引張荷重が4.9N/
50mm以下である場合には、タフテッド製品として一
層十分な柔らかさを付与できる。
【0052】二次基布が不織布である場合には、タフテ
ッド製品として通気性及び柔らかさを一層向上させるこ
とができると共に、二次基布の接着剤との接着性も一層
向上させることができる。
【0053】接着剤を構成する高分子成分がSBRであ
る場合には、パイル抜糸強度を一層向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るタフテッド製品を
示す断面図である。
【符号の説明】
1…タフテッド製品 2…一次基布 3…パイル 4…バックステッチ層 5…タフテッドパイル原反 6…接着剤 7…二次基布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大澤 まゆみ 大阪府東大阪市大蓮南2−6−13 (72)発明者 飯岡 陸 大阪府八尾市若林町3丁目9番地 株式会 社ヒガシ化学内 (72)発明者 田中 裕康 大阪府八尾市若林町3丁目9番地 株式会 社ヒガシ化学内 Fターム(参考) 3B120 AA14 AA16 AA19 AA24 BA02 BA18 BA21 BA22 BA28 CA03 EA07 EA09 EA18 EB08 EB14 EB22 EB23 EB25 4F100 AK01A AK01G AK07A AK25A AK41B AK73G AN00G BA02 CA23G CB00 DG01A DG11A DG11B DG15B DG16A DJ01G GB33 GB48 GB81 JD02 JK02G JK08G JK13 JK17 JL03 JL11 JM01G YY00G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックヤーンの織布からなる一次
    基布にパイルがタフティングされてなるタフテッドパイ
    ル原反の裏面に、接着剤を介して二次基布が貼り合わさ
    れてなり、 前記接着剤が、ゴムおよび合成樹脂から選択される1種
    または2種以上の高分子成分を含有する一方、充填剤を
    含有しないか又は充填剤を前記高分子成分100重量部
    に対して50重量部以下含有してなり、 該接着剤の発泡倍率が1.5〜5倍で、該接着剤の乾燥
    後の塗布量が80〜200g/m2であり、該接着剤の
    JIS L1021で規定される引張強度試験法による
    破断時の伸び率が600%以上であり、かつ伸び率10
    0%時の引張荷重が196N/cm2以下であることを
    特徴とするタフテッド製品。
  2. 【請求項2】 前記二次基布の、JIS L1021で
    規定される引張強度試験法による破断時の伸び率が10
    0%以上であり、かつ伸び率25%時の引張荷重が4.
    9N/50mm以下である請求項1に記載のタフテッド
    製品。
  3. 【請求項3】 前記二次基布が不織布である請求項1ま
    たは2に記載のタフテッド製品。
  4. 【請求項4】 前記接着剤を構成する高分子成分がSB
    Rである請求項1〜3のいずれか1項に記載のタフテッ
    ド製品。
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