JP2001159573A - 圧力検出装置 - Google Patents

圧力検出装置

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JP2001159573A
JP2001159573A JP34457099A JP34457099A JP2001159573A JP 2001159573 A JP2001159573 A JP 2001159573A JP 34457099 A JP34457099 A JP 34457099A JP 34457099 A JP34457099 A JP 34457099A JP 2001159573 A JP2001159573 A JP 2001159573A
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diaphragm
pressure
silicon
pressure chamber
semiconductor
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Shunji Ichida
俊司 市田
Takashi Yanada
貴 簗田
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイアフラムどうしが相対的に位置ずれして
いたとしても所望の検出感度が得られ、また過大な圧力
によるセンサの破損を防止する。 【解決手段】 第1のダイアフラム14の上面中央に圧
力伝達部15を設け、その上面を平坦面15aとする。
シリコンダイアフラム34の下面中央に突設部37を設
け、この突設部37の下面に前記圧力伝達部15の平坦
面15aを接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定流体の圧
力、特に微小な圧力の検出に用いて好適な圧力検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】被測定流体の圧力検出に用いられるこの
種の圧力検出装置としては、高い検出感度が得られる半
導体圧力センサを用いたものが主流をなしている(例:
実開昭59−135654号公報等)。半導体圧力セン
サは、半導体基板(シリコン)の表面側にピエゾ抵抗領
域として作用する拡散ゲージを形成し、裏面の一部をエ
ッチングによって除去することにより厚さ20μm〜5
0μm程度の起歪部、すなわちダイアフラム(シリコン
ダイアフラム)を形成したもので、測定時に前記シリコ
ンダイアフラムの片面または両面に被測定流体の圧力を
加えると、その差圧によってシリコンダイアフラムが変
形して拡散ゲージの比抵抗が変化し、このときの抵抗変
化に伴う出力電圧を検出することにより、圧力または差
圧を検出するものである。
【0003】半導体圧力センサの検出感度を高めるため
には、シリコンダイアフラムの有効受圧面積が同じ場合
は膜厚を薄くし、膜厚が同じ場合は有効受圧面積を大き
くして撓み量を大きくする必要がある。一般に検出感度
は膜厚の三乗に反比例するため、面積よりも膜厚を薄く
する方が効率的である。しかしながら、エッチングによ
る膜厚は20μm程度が限度とされるため、それ以下に
薄く形成することは製造上困難であった。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば特開昭64−28528号公報や特開平2−
216024号公報に開示された圧力センサが知られて
いる。特開昭64−28528号公報に開示された圧力
センサは、シリコンダイアフラムに対向してこれより大
きな受圧面積のダイアフラムを配置し、このダイアフラ
ムの中央に突設した突起部によってダイアフラムの変位
を一点集中荷重としてシリコンダイアフラムに直接伝達
するように構成したものである。このような圧力センサ
によれば、大面積のダイアフラムの有効受圧面積をS1
、シリコンダイアフラムの有効受圧面積をS2 とする
と、検出感度はシリコンダイアフラムのみを用いた場合
と比べて単純計算でS1/S2倍となる。したがって、有
効受圧面積S1 が大きいダイアフラムを用いると、検出
感度が増大し微小な圧力を検出することができるという
利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の圧力セ
ンサにおいては、大面積のダイアフラムの受けた圧力を
シリコンダイアフラムに伝えるために突起部の先端をシ
リコンダイアフラムの表面中央に直接接触させている。
しかしながら、表面中央に正確に接触させることはきわ
めて難しく、所望の検出感度が得られないという問題が
あった。すなわち、大面積のダイアフラムや圧力センサ
の構成要素には組付誤差、加工誤差等があり、突起部と
シリコンダイアフラムとの間に相対的な位置ずれが常に
存在する。その場合、図6に示すようにシリコンダイア
フラム1に加えられる力P1 が同じであっても、シリコ
ンダイアフラム1上での突起部2の接触位置が中心Oか
らずれるにしたがってシリコンダイアフラム1の撓み量
は減少し(δ→δ’)、外周部の曲がりが小さくなる。
したがって、例えばシリコンダイアフラム1の外周部に
90°の間隔をおいて4つの拡散ゲージ3を配置した場
合、突起部2が中心Oからずれるにしたがって拡散ゲー
ジ3の出力電圧も小さくなり、その結果として検出感度
が低下する。また、過大な圧力が加わるとシリコンダイ
アフラム1が破損するという問題もあった。
【0006】上記の特開平2−216024号公報に開
示された圧力センサは、大面積のダイアフラムに設けら
れる突起部(ロッド部)の先端を平坦な面に形成してい
るが、突起部をシリコンダイアフラムに接触させたと
き、両ダイアフラムが相対的に位置ずれしている場合、
シリコンダイアフラムの突起部が接触する接触部位が一
定せず、リコンダイアフラムの撓み量がまちまちで所望
の感度が得られないという問題があった。
【0007】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、組付作
業が容易で2つのダイアフラムが相対的に位置ずれした
場合でも所望の検出感度が得られ、また過大な圧力によ
るセンサの破損を確実に防止することができるようにし
た圧力検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、第1のダイアフラムが受ける圧力をそ
の中央に設けた圧力伝達部により第2のダイアフラムに
集中的な荷重として伝達し、この第2のダイアフラムの
撓みを電気信号に変換する圧力検出装置において、前記
第2のダイアフラムは、前記圧力伝達部が接触する突設
部を備えているものである。
【0009】第2の発明は上記第1の発明において、前
記圧力伝達部が前記突設部と接触可能な平坦面を備え、
この平坦面を前記突設部の接触部より大きくしたもので
ある。
【0010】第3の発明は上記第1または第2の発明に
おいて、ハウジングの内部を第1のダイアフラムによっ
て低圧室と高圧室に仕切り、ハウジング内の高圧室側に
第2のダイアフラムを有する半導体圧力センサを配置
し、前記第1のダイアフラムを前記第2のダイアフラム
方向に付勢し前記第2のダイアフラムを変形させる付勢
手段を設けたものである。
【0011】第1、第2の発明において、第1のダイア
フラムは表裏面に被測定流体が導かれると、その差圧に
よって変位する。第1のダイアフラムが変位すると圧力
伝達部材はこの差圧を集中的な荷重として第2のダイア
フラムに伝達する。第2のダイアフラムは第1のダイア
フラムの圧力伝達部が接触する突設部を有しているの
で、第1のダイアフラムが相対的に位置ずれしていても
常に突設部に荷重が伝達され、位置ずれを吸収する。圧
力伝達部としては先端が平坦面に限らず尖った突起であ
ってもよい。突設部の接触部としては、点と面のいずれ
であってもよい。圧力伝達部と突設部を点状に接触させ
る場合は、いずれか一方を尖った突起とし、他方を平坦
面に形成して凹部を設け、この凹部の底面に尖った突起
を接触させればよい。好ましい形態は、平坦面どうしの
接触で、その場合位置ずれ吸収効果を高めるために圧力
伝達部の平坦面を突設部の平坦面より大きく形成するこ
とが望ましい。第3の発明において、圧力伝達部は付勢
手段によって付勢されることにより第2のダイアフラム
を撓ませている。この状態における第2のダイアフラム
の撓み量は最も大きく、これ以上に撓むことはない。高
圧室の圧力が低圧室の圧力より高くなると、その差圧に
より付勢手段の付勢力が弱められ、第1のダイアフラム
を低圧室側に変位させる。第1のダイアフラムが低圧室
側に変位すると、第2のダイアフラムの撓みは減少す
る。したがって、第1のダイアフラムに過大な圧力が加
えられても第2のダイアフラムは破損することがない。
付勢手段としては、圧縮コイルばね、ゴム等の弾性部
材、磁石などが用いられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る圧
力検出装置の一実施の形態を示す断面図、図2は圧力伝
達部と半導体圧力センサの拡大断面図、図3は半導体基
板の平面図である。本実施の形態においては、圧力検出
素子としてピエゾ抵抗式の半導体圧力センサを用いた例
を示す。圧力検出装置10は、ベースプレート11とカ
バー12とで構成されたハウジング13を備え、このハ
ウジング13の内部に第1のダイアフラム14が配設さ
れている。
【0013】前記第1のダイアフラム14は、通常燐青
銅、ベリリウム銅、ステンレス鋼などの薄膜状金属板ま
たはゴムによってカップ状に製作され、加工時に半径方
向に波形の襞を同心円状に付けることによりコンプライ
アンスを大きくし、言い換えればダイアフラムを柔らか
くし、荷重−変位の式を満足する線形域を広くしてい
る。また、第1のダイアフラム14は、上面中央に一体
に突設された圧力伝達部15を有し、開口端側にはフラ
ンジ14aが一体に設けられて支持脚を構成し、前記ベ
ースプレート11とカバー12とによって挟持されるこ
とによりハウジング13の内部を高圧室16と低圧室1
7に仕切っている。前記圧力伝達部15は円柱状に形成
されており、その上面は平坦面15aを形成している。
前記高圧室16と前記低圧室17には、圧力がそれぞれ
PH ,PL の被測定流体18a,18bが前記ベースプ
レート11とカバー12に設けた圧力導入口19,20
より導かれる。
【0014】また、前記ハウジング13の内部で前記低
圧室17側には、半導体圧力センサ23がプリント配線
板22に搭載されることによって配設されている。プリ
ント配線板22は、前記第1のダイアフラム14の上方
にこれと近接して対向するように配設され、中央には前
記圧力伝達部15が貫通する穴24が形成されており、
この穴24を覆うように前記半導体圧力センサ23がプ
リント配線板22の表面側に配設されている。また、プ
リント配線板22の適宜箇所には、表面側と裏面側を連
通させる連通孔26が形成されるとともに、電線27の
一端が接続されている。
【0015】前記半導体圧力センサ23は、前記プリン
ト配線板22の表面に固定された基台31と、この基台
31の上面に静電接合された半導体基板32を備えてい
る。基台31は、プレート29と、このプレート29の
上面に接合された筒体30とで構成され、プレート29
が前記プリント配線板22の上面で前記穴24の周縁部
に固定され、筒体30の上面に前記半導体基板32が接
合されている。プレート29は半導体基板32と略同一
の大きさを有する正方形に形成され、中央に前記穴24
と略同一の大きさの穴29aを有している。筒体30
は、プレート29と略同じ大きさの角筒体で、中心に前
記穴29aより大きい貫通穴30aを有している。この
ようなプレート29と筒体30は、半導体基板32と線
膨張係数が近似した絶縁材料、例えばパイレックスガラ
ス(商品名)、セラミックス等によって形成されてい
る。
【0016】前記半導体基板32はn型単結晶Si(シ
リコン)等からなり、裏面中央部がエッチングによって
除去されることにより形成された厚さ20μm〜50μ
m程度の起歪部、すなわちシリコンダイアフラム(第2
のダイアフラム)34と、このシリコンダイアフラム3
4の外周を取り囲む厚肉の固定部32aと、シリコンダ
イアフラム34の裏面中央に突設され後述する突設部3
7の一部を構成する突起38とからなり、固定部32a
が前記筒体30の上面に静電接合されている。シリコン
ダイアフラム34は、第1のダイアフラム14に比べて
十分に小さく形成され、その表面外周部寄りにはピエゾ
抵抗領域として作用する4つのゲージ35が不純物の拡
散またはイオン打ち込み技術により形成されている。そ
して、これらのケージ35はホイートストーンブリッジ
を構成し、リード線36によって前記プリント配線板2
2の電気回路に接続されている。
【0017】前記半導体基板32の裏面中央には、前記
突設部37が前記第1のダイアフラム14の圧力伝達部
15に対応して設けられている。この突設部37は、前
記シリコンダイアフラム34の裏面中央に突設された前
記突起38と、この突起38の下面に接合されたカップ
状の部材39と、この部材39の下面中央に同じく接合
された円柱状の部材40の3部材によって構成されてい
る。突起38、部材39,40の軸線は略一致してい
る。部材39,40は半導体基板32と線膨張係数が近
似したパイレックスガラスまたはシリコン等の材料によ
って形成されている。部材39と前記プレート29、半
導体基板32との間には、シリコンダイアフラム34の
最大撓み量以下の隙間G(1〜2μm程度)がそれぞれ
設定されており、プレート29が部材39の下方への移
動を制限する下限ストッパとして機能し、半導体基板3
2の固定部32aが上方への移動を制限する上限ストッ
パとして機能し、これらによってシリコンダイアフラム
34の過大圧力保護機構を構成している。部材40は前
記圧力伝達部15の平坦面15aと接触する接触面(接
触部)40aを備えている。この接触面40aの面積
は、前記平坦面15aより小さい。
【0018】このような構造からなる圧力検出装置10
において、被測定流体18a,18bの圧力PH ,PL
をハウジング13の高圧室16と低圧室17にそれぞれ
導くと、その差圧ΔP(=PH −PL )に応じて第1の
ダイアフラム14が上方へ変位する。この変位は圧力伝
達部15を介して突設部37に集中的な荷重として伝達
され、シリコンダイアフラム34を図2に二点鎖線で示
すように上方へ撓ませる。シリコンダイアフラム34が
撓むとそれに応じて各拡散ゲージ35の比抵抗が変化す
るため、このときの抵抗変化に伴う出力電圧を検出する
ことにより差圧ΔPを測定することができる。
【0019】ここで、圧力PH とPL の差圧ΔPが半導
体圧力センサ23のみでは検出できないほど微小な圧力
であっても、第1のダイアフラム14によって圧力が増
幅されて半導体圧力センサ23に伝達されるので、結果
として圧力検出装置10の検出感度が増大し、微小な圧
力を検出することができる。
【0020】また、加工誤差、組付誤差等によって第1
のダイアフラム14と半導体圧力センサ23が相対的に
位置ずれして組み付けられ、両ダイアフラム14,34
の中心が距離d(図2)だけずれている場合でも、シリ
コンダイアフラム34における荷重伝達面38(a)の
位置(突設部37の根元)は変化しない。また、圧力伝
達部15が接触する接触面40aの位置も変化しない。
そのため、シリコンダイアフラム34は常に同じ位置で
荷重の伝達を受けるので、圧力が同じであればシリコン
ダイアフラム34の撓み量は常に同じになる。したがっ
て、製品毎に検出感度がばらついたりせず、所望の検出
感度が得られる。また、加工誤差、組付誤差等による相
対的な位置ずれに影響されないので、加工および組付作
業が容易である。
【0021】また、突設部37の上下動は、プレート2
9、半導体基板32および部材39からなる過大圧力保
護機構によってシリコンダイアフラム34の最大撓み量
以下に制限されているので、第1のダイアフラム14に
過大な圧力が加わっても半導体圧力センサ23の破損を
防止することができる。
【0022】図4は本発明の他の実施の形態を示す断面
図、図5は圧力伝達部と半導体圧力センサの拡大断面図
である。なお、上記した実施の形態と同一構成部材のも
のについては同一符号をもって示し、その説明を適宜省
略する。本実施の形態においては圧力検出素子として静
電容量式半導体圧力センサを用いた例を示す。
【0023】圧力検出装置50は、第1のダイアフラム
14と仕切壁51によって内部が下から低圧室17、高
圧室16およびセンサ室52に仕切られたハウジング5
3を備え、低圧室17に第1のダイアフラム14を高圧
室16側に付勢する付勢手段54を配設し、センサ室5
2に静電容量式の半導体圧力センサ55をプリント配線
板22とともに配設している。仕切壁51の中央には、
穴56が形成されており、この穴56を第1のダイアフ
ラム14が受ける力を半導体圧力センサ55に伝達する
圧力伝達部15が貫通している。
【0024】前記圧力伝達部15は、前記第1のダイア
フラム14の中央に固定された下方に開放する筒状の第
1の圧力伝達部材57と、この第1の圧力伝達部材57
の上方に位置し前記仕切壁51に固定された第2の圧力
伝達部材58とで構成されている。第1の圧力伝達部材
57は、前記付勢手段54によって前記第2の圧力伝達
部材58に圧接されている。第2の圧力伝達部材58
は、柱状部58aと、この柱状部58aの下端に設けら
れた弾性変形自在な隔壁部58bとからなり、この隔壁
部部58bの外周縁部が前記仕切壁51の下面に固定さ
れ、穴56を閉塞している。柱状部58aはプリント配
線板22の穴24を貫通している。そして、第1、第2
の圧力伝達部材57,58の上面は、ともに平坦面57
a,58cに形成されている。
【0025】前記付勢手段54としては圧縮コイルばね
60が用いられ、前記第1の圧力伝達部材57と、ハウ
ジング53の下面側に螺合された調整ねじ61との間に
弾装されている。調整ねじ61を回転させて上下動させ
ると圧縮コイルばね60のばね力を可変設定することが
できる。なお、付勢手段54としては圧縮コイルばね以
外にもゴム等の弾性部材や磁石を用いることが可能であ
る。
【0026】前記半導体圧力センサ55は、プリント配
線板22の上に固定された基台63と、この基台63上
に設置された半導体基板64とで構成されている。プリ
ント配線板22は、前記第2の圧力伝達部材58が貫通
する穴24と、連通孔26を有している。前記基台63
はパイレックスガラスやシリコン等の材料によってリン
グ状に形成され、前記プリント配線板22の上面で穴2
4の周囲に固定されている。
【0027】前記半導体基板64はn型単結晶Si(シ
リコン)等からなり、裏面中央部がエッチングによって
除去されることにより形成された厚さ20μm〜50μ
m程度のシリコンダイアフラム(第2のダイアフラム)
65と、シリコンダイアフラム65を取り囲む厚肉の固
定部64aと、シリコンダイアフラム65の裏面中央に
突設された突設部68とで構成され、固定部64aが前
記基台63の上面に静電接合されている。基台63の上
面とシリコンダイアフラム65の裏面外周部寄りには、
リング状に形成された固定電極69と可動電極70が互
いに対向するように設けられている。これらの電極6
9,70は、リード線36によってプリント配線板22
の電気回路に接続されている。前記突設部68の下面に
は、前記第2の圧力伝達部材58が付勢手段54によっ
て圧接されており、これによって前記シリコンダイアフ
ラム65を上方に向かって凸曲面状に変形させている。
突設部68の下面は、前記第2の圧力伝達部材58の平
坦面58cとの接触点(接触部)68aを形成してお
り、その面積は前記平坦面58cの面積より十分に小さ
く設定されている。
【0028】このような構造において、被測定流体18
a,18bの圧力PL ,PH を低圧室17と高圧室16
に導くと、第1のダイアフラム14はその差圧ΔP(P
H −PL )により圧縮コイルばね60に抗して下方へ変
位し、圧力伝達部15を引き下げる。このため、シリコ
ンダイアフラム65は下方へ変位して固定電極69と可
動電極70の間隔を狭める。したがって、両電極間の静
電容量が変化し、その容量変化を検出することにより差
圧ΔPを測定することができる。
【0029】また、第1のダイアフラム14と半導体圧
力センサ55が相対的に位置ずれしていても、シリコン
ダイアフラム65における荷重伝達面68bの位置は変
化しない。また、圧力伝達部15が接触する接触点68
aの位置も変化しない。そのため、シリコンダイアフラ
ム65は常に同じ位置で荷重の伝達を受けるので、上記
した実施の形態と同様に所望の検出感度が得られる。ま
た、製造、組付作業が容易である。
【0030】また、シリコンダイアフラム65は、圧力
PH と圧力PL の差圧ΔPが零のとき最大に変形してお
り、差圧ΔPが生じると、撓みが減少する方向に変形す
るので、第1のダイアフラム14に過大な圧力が加わっ
ても破損することはない。
【0031】なお、他の実施の形態として、突設部がシ
リコンダイアフラムの表面側に形成されたものであって
もよいし、第1のダイアフラムの圧力伝達部は突設した
ものでなく、ダイアフラムそのものであってもよい。ま
た、図4に示した実施の形態においては、第1のダイア
フラム14と仕切壁51によって低圧室17,高圧室1
6およびセンサ室52に仕切った例を示したが、これに
限らず第1のダイアフラム14によって低圧室16と高
圧室17に仕切、高圧室17側に第2のダイアフラムを
有する半導体圧力センサ55を配置し、第1のダイアフ
ラム14を付勢手段54によって高圧室17側に付勢す
る構成としてもよく、その場合は上記した第2の圧力伝
達部材58が不要で、第1の圧力伝達部材57をシリコ
ンダイアフラムの突設部に直接接触させればよく、構造
を簡素化することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る圧
力検出装置においては、第1のダイアフラムに圧力伝達
部を設け、第2のダイアフラムに圧力伝達部が接触する
突設部を設けたので、組付誤差、部品の加工誤差等によ
り両ダイアフラムが相対的に位置ずれしていても常に第
2のダイアフラムの同じ位置に荷重を伝達することがで
きる。したがって、所望の検出感度が得られ、また製
造、組付作業が容易である。
【0033】また、第2の発明に係る圧力検出装置にお
いては、圧力伝達部に突設部と接触する平坦面を形成
し、この平坦面を突設部の接触部より大きくしたので、
突設部における接触点が位置ずれせず、大きな位置ずれ
吸収効果が得られる。
【0034】また、第3の発明に係る圧力検出装置にお
いては、第1の発明と同様な効果を有するとともに、第
1のダイアフラムを付勢手段によって高圧室側に付勢す
ることにより差圧が零のとき第2のダイアフラムを変形
させておき、差圧が生じると第1のダイアフラムを付勢
手段に抗して低圧室側に変形させ、第2のダイアフラム
を撓みが減少する方向に変形させるように構成したの
で、第1のダイアフラムに過大な圧力が加わっても第2
のダイアフラムが破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧力検出装置の一実施の形態を
示す断面図である。
【図2】 圧力伝達部と半導体圧力センサの拡大断面図
である。
【図3】 半導体基板の平面図である。
【図4】 本発明を静電容量式の圧力検出装置型に適用
した実施の形態を示す断面図である。
【図5】 圧力伝達部と半導体圧力センサの拡大断面図
である。
【図6】 相対的位置ずれがある場合とない場合のダイ
アフラムの撓み方の違いを示す図である。
【符号の説明】
10…圧力検出装置、13…ハウジング、14…第1の
ダイアフラム、15…圧力伝達部、15a…平坦面、1
6…高圧室、17…低圧室、18…被測定流体、22…
基板、23…半導体圧力センサ、34…シリコンダイア
フラム(第2のダイアフラム)、35…拡散ゲージ、3
7…突設部、40a…接触部、51…仕切壁、52…セ
ンサ室、53…ハウジング、54…付勢手段、55…半
導体圧力センサ、56…穴、58b…隔壁部、60…圧
縮コイルばね、68…突設部、68a…接触点、69…
固定電極、70…可動電極。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のダイアフラムが受ける圧力をその
    中央に設けた圧力伝達部により第2のダイアフラムに集
    中的な荷重として伝達し、この第2のダイアフラムの撓
    みを電気信号に変換する圧力検出装置において、 前記第2のダイアフラムは、前記圧力伝達部が接触する
    突設部を備えていることを特徴とする圧力検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧力検出装置において、 前記圧力伝達部は、前記突設部と接触可能な平坦面を備
    え、この平坦面は前記突設部の接触部より大きいことを
    特徴とする圧力検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の圧力検出装置に
    おいて、 ハウジングの内部を第1のダイアフラムによって低圧室
    と高圧室に仕切り、ハウジング内の高圧室側に第2のダ
    イアフラムを有する半導体圧力センサを配置し、前記第
    1のダイアフラムを前記第2のダイアフラム方向に付勢
    し前記第2のダイアフラムを変形させる付勢手段を設け
    たことを特徴とする圧力検出装置。
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