JP2001159429A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JP2001159429A
JP2001159429A JP34032799A JP34032799A JP2001159429A JP 2001159429 A JP2001159429 A JP 2001159429A JP 34032799 A JP34032799 A JP 34032799A JP 34032799 A JP34032799 A JP 34032799A JP 2001159429 A JP2001159429 A JP 2001159429A
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Japan
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boss
ring member
power steering
electric power
driven shaft
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JP34032799A
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English (en)
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Hideji Yamashita
秀二 山下
Kyohei Yamamoto
京平 山本
Toshinori Tanaka
俊則 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JP2001159429A publication Critical patent/JP2001159429A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/02Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type
    • F16D7/021Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with radially applied torque-limiting friction surfaces

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の電動パワーステアリング装置は、
トルクリミッタの部品点数を削減して、それだけ組立工
数を低減できるとともに、安価に製造することを可能に
する。 【解決手段】 この発明では、トルクリミッタ10は、
電動機の出力軸3に固定されたケース11と、このケー
ス11に対して同心上でかつ相対回転可能に設けられて
いるとともに被駆動軸に固定されるボス12と、このボ
ス12の側面とケース11の側面との間に設けられ径方
向に弾性を有するリング部材13とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被駆動軸から電
動機に加わる過大トルクを吸収するトルクリミッタを有
する電動パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は特開平9ー84300号公報に
記載された従来の電動パワーステアリング装置の要部断
面図、図20は図19のパワーステアリング装置の分解
図であり、この電動パワーステアリング装置は、出力を
被駆動軸に伝達する電動機(図示せず)と、被駆動軸か
ら電動機に加わる過大トルクを吸収するトルクリミッタ
2とを有している。トルクリミッタ2は、電動機の出力
軸3に固定されたケース4と、このケース4を覆ったカ
バー5と、被駆動軸にスプライン係合しているとともに
ケース4に対して相対回転可能なボス6と、ボス6とカ
バー5との間にスプリング部材7を介して設けられ、か
つボス6と相対回転可能な摩擦板8とを備えている。摩
擦板8は、ボス6に対しては回転可能で、かつケース4
に対してはケース4に形成された回転規制部(図示せ
ず)との係合によって一体に回転するようになってい
る。また、この摩擦板8はスプリング部材7の付勢力に
よってボス6に押圧されている。カバー5はスプリング
部材7の押圧を支持するとともに、その内側周縁部を内
側にかしめてケース4に固定されている。
【0003】次に、上記構成の電動パワーステアリング
装置の動作について説明する。通常の動作時では、電動
機から発生する操舵補助トルクは、スプリング部材7の
押圧によって、摩擦板8とボス6との間、及びボス6と
ケース4との間に摩擦力が発生するために、出力軸3の
回転トルクは、ケース4、ケース4と一体のボス6、被
駆動軸に伝達される。そして、上記通常の動作時に、車
輪側から被駆動軸を介して電動機側に過大な衝撃力が作
用したときには、トルクリミッタ2内の摩擦板8とボス
6との間、及びボス6とケース4との間に滑りが発生
し、ボス6はケース4及び出力軸3に対して相対的に回
転し、衝撃トルクを吸収している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の電動パワー
ステアリング装置では、電動機側に過大な衝撃トルクが
加わり、例えばトルク伝達機構あるいは電動機そのもの
が破損することを防止しているものの、トルクリミッタ
の構成部品点数が多く、それだけ組立工数がかかるとと
もに、製造コストが嵩むという問題点があった。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決すること
を課題とするものであって、トルクリミッタの構成部品
点数を削減でき、それだけ組立工数を低減できるととも
に、製造コストが安価である電動パワーステアリング装
置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電動パワーステアリング装置では、トルクリミッタ
は、電動機の出力軸に固定された固定部材と、この固定
部材に対して同心上でかつ相対回転可能に設けられてい
るとともに被駆動軸に係合されるボスと、このボスの側
面と前記固定部材の側面との間に設けられ径方向に弾性
を有するリング部材とを備えたものである。
【0007】この発明の請求項2に係る電動パワーステ
アリング装置では、トルクリミッタは、被駆動軸に係合
されるボスと、このボスの内壁面と電動機の出力軸との
間に設けられ径方向に弾性を有するリング部材とを備え
たものである。
【0008】この発明の請求項3係る電動パワーステア
リング装置では、リング部材に対して被駆動軸側のボス
と固定部材との間のクリアランスと、リング部材に対し
て反被駆動軸側のボスと固定部材との間のクリアランス
とが異なる。
【0009】この発明の請求項4に係る電動パワーステ
アリング装置では、リング部材に対して被駆動軸側のボ
スと出力軸との間のクリアランスと、リング部材に対し
て反被駆動軸側のボスと出力軸との間のクリアランスと
が異なる。
【0010】この発明の請求項5に係る電動パワーステ
アリング装置では、ボスと固定部材との間にボスの軸線
方向を移動を阻止する阻止部材を設けたものである。
【0011】この発明の請求項6に係る電動パワーステ
アリング装置では、ボスと出力軸との間にボスの軸線方
向を移動を阻止する阻止部材を設けたものである。
【0012】この発明の請求項7に係る電動パワーステ
アリング装置では、リング部材の突出部が当接する固定
部材の部位には突出部と係合してボスの軸線方向の移動
を阻止する溝部が形成されている。
【0013】この発明の請求項8に係る電動パワーステ
アリング装置では、リング部材の突出部が当接するボス
の部位には突出部と係合してボスの軸線方向の移動を阻
止する溝部が形成されている。
【0014】この発明の請求項9に係る電動パワーステ
アリング装置では、リング部材が摺動する摺動面には表
面硬化させる熱処理が施され、またリング部材が摺動す
る、ボス及び固定部材の摺動面の少なくとも一方にも表
面硬化させる熱処理が施されている。
【0015】この発明の請求項10に係る電動パワース
テアリング装置では、リング部材が摺動する摺動面には
表面硬化させる熱処理が施され、またリング部材が摺動
する、ボス及び出力軸の摺動面の少なくとも一方にも表
面硬化させる熱処理が施されている。
【0016】この発明の請求項11に係る電動パワース
テアリング装置では、被駆動軸及びこの被駆動軸にスプ
ライン係合されるボスの間に介在するグリースと、リン
グ部材の摺動面及びリング部材が摺動するボス、固定部
材の摺動面の間に介在するグリースとが同一である。
【0017】この発明の請求項12に係る電動パワース
テアリング装置では、被駆動軸及びこの被駆動軸にスプ
ライン係合されるボスの間に介在するグリースと、リン
グ部材及びリング部材が摺動する出力軸の間に介在する
グリースとが同一である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明するが、従来例と同一または相当部分について
は、同一符号を付して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の電動パ
ワーステアリング装置の要部断面図、図2は図1の電動
パワーステアリング装置の分解図、図3は図1のA部拡
大図である。この電動パワーステアリング装置は、出力
を被駆動軸に伝達する電動機(図示せず)と、被駆動軸
から電動機に加わる過大トルクを吸収するトルクリミッ
タ10とを有している。トルクリミッタ10は、電動機
の出力軸3に固定された固定部材であるケース11と、
このケース11に対して同心上でかつ相対回転可能に設
けられているとともに被駆動軸にスプライン係合される
ボス12と、このボス12の外周面とケース11の内壁
面との間に設けられ径方向に弾性を有するリング部材1
3とを備えている。リング部材13は例えば断面台形状
であり、ケース11の内壁面に当接する突出部14と、
ボス12の周方向に沿って形成された溝部16に係止さ
れた足部15とから構成されている。
【0019】次に、上記構成の電動パワーステアリング
装置の動作について説明する。通常の動作時では、電動
機から発生する操舵補助トルクは、リング部材13の径
方向に作用する弾性力によって、ボス12とケース11
とは結合され、出力軸3の回転トルクは、ケース11、
リング部材13を介してボス12及び被駆動軸に伝達さ
れる。そして、上記通常の動作時に、車輪側から被駆動
軸を介して電動機側に過大な衝撃力が作用したときに
は、トルクリミッタ10内のボス12とケース11との
間にリング部材13を介して滑りが発生し、ボス12は
ケース4及びケース4と一体の出力軸3に対して相対的
に回転し、衝撃トルクを吸収し、例えばトルク伝達機構
の破損を防止している。
【0020】なお、ボス12とケース11との間のクリ
アランスは、図4に示すように、リング部材13に対し
て反被駆動軸側のクリアランスt2を、リング部材13
に対して被駆動軸側のクリアランスt1よりも小さくす
ることで、組立の際にケース11、リング部材13及び
ボス12の同心上の位置決めを簡単に行うことができ
る。つまり、ボス12の溝部16内にリング部材13を
係止した状態でケース11の穴部17内にボス12を圧
入するが、圧入側のクリアランスt2は小さいので、所
謂ガイドの役目をはたし、ケース11の穴部17内にボ
ス12を圧入する際に、ボス12及びリング部材13は
ケース11の軸線と軸線が一致した状態で圧入すること
ができる。
【0021】また、図5に示すように、リング部材13
の突出部14が当接するケース11の部位に突出部14
と係合してボス12の軸線方向の移動を阻止する溝部1
8を形成するようにしてもよい。また、図6に示すよう
に、溝部18の段部19をテーパ形状にし、リング部材
13の足部15が段部19に衝突して損傷するのを防止
するようにしてもよい。
【0022】また、リング部材13に表面硬化させる熱
処理を施し、またリング部材13が摺動するボス12及
びケース11の摺動面の少なくとも一方にも、高周波焼
入れ処理等で表面硬化させ、耐摩耗特性を向上させるよ
うにしてもよい。また、被駆動軸及びこの被駆動軸にス
プライン係合されるボス12の間に介在するグリース
(図示せず)と、リング部材13の摺動面及びリング部
材13が摺動するボス12、ケース11の摺動面の間に
介在するグリースとを同一にすることで、両グリースが
交わったときでも、グリースが化学反応で特性が変化す
るのを防止するようにしてもよい。
【0023】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2の電動パワーステアリング装置の要部断面図、図8
は図7の電動パワーステアリング装置の分解図、図9は
図7のB部拡大図である。この電動パワーステアリング
装置は、出力を被駆動軸に伝達する電動機(図示せず)
と、被駆動軸から電動機に加わる過大トルクを吸収する
トルクリミッタ20とを有している。トルクリミッタ2
0は、電動機の出力軸3に固定された固定部材である支
持部21と、この支持部21に対して同心上でかつ相対
回転可能に設けられているとともに被駆動軸にスプライ
ン係合されるボス22と、このボス22の内周面と支持
部21の外周面との間に設けられ径方向に弾性を有する
リング部材13とを備えている。
【0024】なお、ボス22と支持部21との間のクリ
アランスは、図10に示すように、リング部材13に対
して被駆動軸側のクリアランスt1をリング部材13に
対して反被駆動軸側のクリアランスt2よりも小さくす
ることで、組立の際の支持部21、リング部材13及び
ボス22の同心上の位置決めを簡単に行うことができ
る。つまり、支持部21の溝部23内にリング部材13
を係止した状態でボス22の穴部24内に支持部21を
圧入するが、支持部21の圧入側のクリアランスt1は
小さいので、所謂ガイドの役目をはたし、ボス22の穴
部24内に支持部21を圧入する際に、支持部21及び
リング部材13はボス22の軸線と一致した状態で圧入
することができる。
【0025】また、この実施の形態でも、実施の形態1
と同様に、リング部材13の突出部14が当接するボス
22の部位に突出部14と係合してボス22の軸線方向
の移動を阻止する溝部を形成するようにしてもよい。ま
た、その溝部の段部をテーパ形状にし、リング部材13
の足部15が段部に衝突して損傷するのを防止するよう
にしてもよい。
【0026】また、リング部材13の摺動面に熱処理を
施し、またリング部材が摺動する、ボス22及び支持部
21の摺動面の少なくとも一方にも例えば高周波焼入れ
処理を施して表面硬化させ、耐摩耗特性を向上させるよ
うにしてもよい。また、被駆動軸のスプライン係合され
るボス22に用いられるグリース(図示せず)と、リン
グ部材13に用いられるグリースとを同一にすること
で、両グリースが交わったときでも、グリースが化学反
応で特性が変化するのを防止するようにしてもよい。
【0027】実施の形態3.図11はこの発明の実施の
形態3の電動パワーステアリング装置の要部断面図、図
12は図11のE部拡大図である。この実施の形態で
は、トルクリミッタ30は、被駆動軸にスプライン係合
されるボス31と、このボス31の内壁面と電動機の出
力軸3との間に設けられ径方向に弾性を有するリング部
材13とを備えている。
【0028】なお、この実施の形態では、実施の形態
1、2と同様に、リング部材13に対して被駆動軸側の
ボス31と出力軸3との間のクリアランスと、リング部
材13に対して反被駆動軸側のボス31と出力軸3との
間のクリアランスとが異なるようにし、組立の際の出力
軸3、リング部材13及びボス31の同心上の位置決め
を簡単に行うことができるようにしてもよい。また、リ
ング部材13の突出部14が当接するボス31の部位に
突出部14と係合してボス31の軸線方向の移動を阻止
する溝部を形成するようにしてもよい。また、リング部
材13の摺動面に熱処理を施し、またリング部材が摺動
する、ボス31及び出力軸3の摺動面の少なくとも一方
にも例えば高周波焼入れ処理を施して摺動面を表面硬化
させて、耐摩耗性を向上させるようにしてもよい。ま
た、被駆動軸にスプライン係合されるボス31に用いら
れるグリースと、リング部材13が摺動する部位に用い
られるグリースとを同一にすることで、両グリースが交
わったときでも、グリースが化学反応で特性が変化する
のを防止するようにしてもよい。
【0029】実施の形態4.図13はこの発明の実施の
形態4の電動パワーステアリング装置の要部断面図、図
14は図13の電動パワーステアリング装置の分解図、
図15は図13のC部拡大図である。この実施の形態の
トルクリミッタ40は、ボス12とケース11との間に
丸線C字リング41を備えた点が実施の形態1のトルク
リミッタ10と異なる。つまり、ボス12の溝部42及
びケース11の溝部43に阻止部材であるリング41が
係止され、このリング41によりボス12が軸線方向に
移動するのが防止される。なお、阻止部材として例えば
輪リングを用いてもよいし、同機能を有する他の部材で
あってもよい。
【0030】実施の形態5.図16はこの発明の実施の
形態5の電動パワーステアリング装置の要部断面図、図
17は図16の電動パワーステアリング装置の分解図、
図18は図16のD部拡大図である。この実施の形態の
トルクリミッタ50は、ボス22と支持部21との間に
丸線C字リング51を備えた点が実施の形態2のトルク
リミッタ20と異なる。つまり、ボス22の溝部52及
び支持部21の溝部53に阻止部材であるリング51が
係止され、このリング51によりボス22が軸線方向に
移動するのが防止される。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る電動パワーステアリング装置によれば、トルク
リミッタは、電動機の出力軸に固定された固定部材と、
この固定部材に対して同心上でかつ相対回転可能に設け
られているとともに被駆動軸に係合されるボスと、この
ボスの側面と前記固定部材の側面との間に設けられ径方
向に弾性を有するリング部材とを備えており、このリン
グ部材は、従来の摩擦板の制動機能及びスプリング部材
の弾性機能の両機能を有しているので、従来のものと比
較して、部品点数を削減することができ、それだけ組立
工数を低減できるとともに、製造コストが安価になる。
【0032】また、この発明の請求項2に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、トルクリミッタは、被駆
動軸に係合されるボスと、このボスの内壁面と電動機の
出力軸との間に設けられ径方向に弾性を有するリング部
材とを備えたので、請求項1に効果と同様に、従来のも
のと比較して、部品点数を削減することができ、それだ
け組立工数を低減できるとともに、製造コストが安価に
なる。
【0033】また、この発明の請求項3に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、リング部材に対して被駆
動軸側のボスと固定部材との間のクリアランスと、リン
グ部材に対して反被駆動軸側のボスと固定部材との間の
クリアランスとが異なるので、ボス、リング部材及び固
定部材を同心上に容易に組み付けることが可能となる。
【0034】また、この発明の請求項4に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、リング部材に対して被駆
動軸側のボスと出力軸との間のクリアランスと、リング
部材に対して反被駆動軸側のボスと出力軸との間のクリ
アランスとが異なるので、組立の際に、ボス、リング部
材及び出力軸を同心上に容易に組み付けることが可能と
なる。
【0035】また、この発明の請求項5に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、ボスと固定部材との間に
ボスの軸線方向を移動を阻止する阻止部材を設けたの
で、ボスの軸線方向の移動を確実に防止することができ
る。
【0036】また、この発明の請求項6に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、ボスと出力軸との間にボ
スの軸線方向を移動を阻止する阻止部材を設けたので、
ボスの軸線方向の移動を確実に防止することができる。
【0037】また、この発明の請求項7に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、リング部材の突出部が当
接する固定部材の部位には突出部と係合してボスの軸線
方向の移動を阻止する溝部を形成したので、移動阻止部
材をわざわざ用意することなく、ボスの軸線方向の移動
を確実に防止することができる。
【0038】また、この発明の請求項8に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、リング部材の突出部が当
接するボスの部位には突出部と係合してボスの軸線方向
の移動を阻止する溝部を形成したので、移動阻止部材を
わざわざ用意することなく、ボスの軸線方向の移動を確
実に防止することができる。
【0039】また、この発明の請求項9に係る電動パワ
ーステアリング装置によれば、リング部材の摺動面に熱
処理を施し、またリング部材が摺動する、ボス及び固定
部材の摺動面の少なくとも一方にも熱処理を施している
ので、各摺動面の表面が硬化し、耐摩耗性が向上する。
【0040】また、この発明の請求項10に係る電動パ
ワーステアリング装置によれば、リング部材が摺動する
摺動面に熱処理を施し、またリング部材が摺動する、ボ
ス及び出力軸の摺動面の少なくとも一方にも、熱処理が
施されているので、各摺動面の表面が硬化し、耐摩耗性
が向上する。
【0041】また、この発明の請求項11に係る電動パ
ワーステアリング装置によれば、被駆動軸及びこの被駆
動軸にスプライン係合されるボスの間に介在するグリー
スと、リング部材の摺動面及びリング部材が摺動するボ
ス、固定部材の摺動面の間に介在するグリースとが同一
であるので、両グリースが交わったときでも、グリース
が化学反応で特性が変化することなく、従って潤滑性、
冷却性等のグリースの特性を長期にわたって確保するこ
とができる。
【0042】また、この発明の請求項12に係る電動パ
ワーステアリング装置では、被駆動軸及びこの被駆動軸
にスプライン係合されるボスの間に介在するグリース
と、リング部材及びリング部材が摺動する出力軸の間に
介在するグリースとが同一であるので、両グリースが交
わったときでも、グリースが化学反応で特性が変化する
ことなく、従って潤滑性、冷却性等のグリースの特性を
長期にわたって確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の電動パワーステア
リング装置の要部断面図である。
【図2】 図1の電動パワーステアリング装置の分解図
である。
【図3】 図1のA部拡大図である。
【図4】 実施の形態1の変形例を示す要部拡大図であ
る。
【図5】 実施の形態1の他の変形例を示す要部拡大図
である。
【図6】 実施の形態1のさらに他の変形例を示す要部
拡大図である。
【図7】 この発明の実施の形態2の電動パワーステア
リング装置の要部断面図である。
【図8】 図7の電動パワーステアリング装置の分解図
である。
【図9】 図7のB部拡大図である。
【図10】 実施の形態2の変形例を示す要部拡大図で
ある。
【図11】 この発明の実施の形態3の電動パワーステ
アリング装置の要部断面図である。
【図12】 図11のE部拡大図である。
【図13】 この発明の実施の形態4の電動パワーステ
アリング装置の要部断面図である。
【図14】 図13の電動パワーステアリング装置の分
解図である。
【図15】 図13のC部拡大図である。
【図16】 この発明の実施の形態5の電動パワーステ
アリング装置の要部断面図である。
【図17】 図16の電動パワーステアリング装置の分
解図である。
【図18】 図16のD部拡大図である。
【図19】 従来の電動パワーステアリング装置の要部
断面図である。
【図20】 図19の電動パワーステアリング装置の分
解図である。
【符号の説明】
3 出力軸、10,20,30,40,50 トルクリ
ミッタ、11 ケース(固定部材)、12,22 ボ
ス、13 リング部材、14 突出部、15 足部、1
6,18,23,42,43,52,53 溝部、1
7,24 穴部、19 段部、21 支持部(固定部
材)、41,51 リング(阻止部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊則 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D033 CA05 5H607 AA11 CC03 DD17 EE03 JJ10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力を被駆動軸に伝達する電動機と、被
    駆動軸から前記電動機に加わる過大トルクを吸収するト
    ルクリミッタとを有する電動パワーステアリング装置で
    あって、前記トルクリミッタは、前記電動機の出力軸に
    固定された固定部材と、この固定部材に対して同心上で
    かつ相対回転可能に設けられているとともに前記被駆動
    軸に係合されるボスと、このボスの側面と前記固定部材
    の側面との間に設けられ径方向に弾性を有するリング部
    材とを備えた電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 出力を被駆動軸に伝達する電動機と、被
    駆動軸から前記電動機に加わる過大トルクを吸収するト
    ルクリミッタとを有する電動パワーステアリング装置で
    あって、前記トルクリミッタは、前記被駆動軸に係合さ
    れるボスと、このボスの内壁面と前記電動機の出力軸と
    の間に設けられ径方向に弾性を有するリング部材とを備
    えた電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 リング部材に対し被駆動軸側のボスと固
    定部材との間のクリアランスと、リング部材に対し反被
    駆動軸側のボスと固定部材との間のクリアランスとが異
    なる請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 リング部材に対し被駆動軸側のボスと出
    力軸との間のクリアランスと、リング部材に対し反被駆
    動軸側のボスと出力軸との間のクリアランスとが異なる
    請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 ボスと固定部材との間にボスの軸線方向
    を移動を阻止する阻止部材を設けた請求項1または請求
    項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 ボスと出力軸との間にボスの軸線方向を
    移動を阻止する阻止部材を設けた請求項2または請求項
    4に記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 リング部材の突出部が当接する固定部材
    の部位には突出部と係合してボスの軸線方向の移動を阻
    止する溝部が形成されている請求項1、請求項3、また
    は請求項5の何れかに記載の電動パワーステアリング装
    置。
  8. 【請求項8】 リング部材の突出部が当接するボスの部
    位には突出部と係合してボスの軸線方向の移動を阻止す
    る溝部が形成されている請求項1ないし請求項6の何れ
    かに記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 【請求項9】 リング部材が摺動する摺動面には表面硬
    化させる熱処理が施され、またリング部材が摺動する、
    ボス及び固定部材の摺動面の少なくとも一方にも表面硬
    化させる熱処理が施されている請求項1、請求項3、請
    求項5または請求項7の何れかに記載の電動パワーステ
    アリング装置。
  10. 【請求項10】 リング部材が摺動する摺動面には表面
    硬化させる熱処理が施され、またリング部材が摺動す
    る、ボス及び出力軸の摺動面の少なくとも一方にも表面
    硬化させる熱処理が施されている請求項2、請求項4、
    請求項6または請求項8の何れかに記載の電動パワース
    テアリング装置。
  11. 【請求項11】 被駆動軸及びこの被駆動軸にスプライ
    ン係合されるボスの間に介在するグリースと、リング部
    材の摺動面及びリング部材が摺動するボス、固定部材の
    摺動面の間に介在するグリースとが同一である請求項
    1、請求項3、請求項5、請求項7または請求項9の何
    れかに記載の電動パワーステアリング装置。
  12. 【請求項12】 被駆動軸及びこの被駆動軸にスプライ
    ン係合されるボスの間に介在するグリースと、リング部
    材及びリング部材が摺動する出力軸の間に介在するグリ
    ースとが同一である請求項2、請求項4、請求項6、請
    求項8または請求項10の何れかに記載の電動パワース
    テアリング装置。
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