JP2001158777A - 2−シアノピペラジンの製造方法 - Google Patents
2−シアノピペラジンの製造方法Info
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- JP2001158777A JP2001158777A JP34227999A JP34227999A JP2001158777A JP 2001158777 A JP2001158777 A JP 2001158777A JP 34227999 A JP34227999 A JP 34227999A JP 34227999 A JP34227999 A JP 34227999A JP 2001158777 A JP2001158777 A JP 2001158777A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は2,3−
ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミンとを反
応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジアミンを
含む反応溶液を得、次いでこの反応溶液に酸を添加し
て、2−シアノピペラジンをその酸付加塩として得る際
に、その酸付加塩を高純度で且つ効率よく得ることがで
きる方法の提供。 【解決手段】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとを反応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジ
アミンを含む反応溶液を得、次いで この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジン
の酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸付加
塩として製造する方法において、の反応をエチレンジ
アミンの酸付加塩が析出しない条件下で行う。
ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミンとを反
応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジアミンを
含む反応溶液を得、次いでこの反応溶液に酸を添加し
て、2−シアノピペラジンをその酸付加塩として得る際
に、その酸付加塩を高純度で且つ効率よく得ることがで
きる方法の提供。 【解決手段】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとを反応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジ
アミンを含む反応溶液を得、次いで この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジン
の酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸付加
塩として製造する方法において、の反応をエチレンジ
アミンの酸付加塩が析出しない条件下で行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−シアノピペラ
ジンの製造方法に関する。詳しくは、2−ハロゲノアク
リロニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリル
とエチレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペラジ
ン及びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次いでこ
の反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジンをその
酸付加塩として得る方法の改良に関する。2−シアノピ
ペラジンは医薬、農薬等の合成原料として有用であり、
例えばメルク社の抗エイズ剤用原料の中間体(Tetr
ahedron Letters,36,6419(1
995))として用いられる。
ジンの製造方法に関する。詳しくは、2−ハロゲノアク
リロニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリル
とエチレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペラジ
ン及びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次いでこ
の反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジンをその
酸付加塩として得る方法の改良に関する。2−シアノピ
ペラジンは医薬、農薬等の合成原料として有用であり、
例えばメルク社の抗エイズ剤用原料の中間体(Tetr
ahedron Letters,36,6419(1
995))として用いられる。
【0002】
【従来の技術】2−シアノピペラジンの製造方法として
は、例えば2−ハロゲノアクリロニトリルとエチレンジ
アミンとを反応させる方法(特開平9−87254号公
報)や2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレン
ジアミンとを反応させる方法(特開平9−165381
号公報)が提案されている。これらの方法においては、
2−シアノピペラジン又はその酸付加塩の分離・精製を
次のような手順で行っている。
は、例えば2−ハロゲノアクリロニトリルとエチレンジ
アミンとを反応させる方法(特開平9−87254号公
報)や2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレン
ジアミンとを反応させる方法(特開平9−165381
号公報)が提案されている。これらの方法においては、
2−シアノピペラジン又はその酸付加塩の分離・精製を
次のような手順で行っている。
【0003】2−シアノピペラジンについては、 2−ハロゲノアクリロニトリル、又は2,3−ジハ
ロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミンとを反応す
る。 で発生するハロゲン化水素酸とエチレンジアミン
が反応して析出除去して濾別して除去する。 濾液に酸を加えて酸付加塩を作り析出する。 析出物を濾別する。 析出物を水に溶解し、アルカリで中和して2−シア
ノピペラジンを遊離する。 遊離した2−シアノピペラジンを溶媒で抽出する。 抽出中の溶媒を蒸発除去する。
ロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミンとを反応す
る。 で発生するハロゲン化水素酸とエチレンジアミン
が反応して析出除去して濾別して除去する。 濾液に酸を加えて酸付加塩を作り析出する。 析出物を濾別する。 析出物を水に溶解し、アルカリで中和して2−シア
ノピペラジンを遊離する。 遊離した2−シアノピペラジンを溶媒で抽出する。 抽出中の溶媒を蒸発除去する。
【0004】また、その酸付加塩については、上記の
後、 析出物を酸で溶解。 溶解した液を溶媒中に滴下して、析出物を生成す
る。 析出物を濾別。 固体側に付着した溶媒を乾燥する。
後、 析出物を酸で溶解。 溶解した液を溶媒中に滴下して、析出物を生成す
る。 析出物を濾別。 固体側に付着した溶媒を乾燥する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、2−シアノピペラジンの酸付加塩の分離・
精製に多くの工程が必要であり、しかも精製品中にエチ
レンジアミンの酸付加塩等の不純物が多く含まれている
という問題点がある。本発明は、2−シアノピペラジン
の酸付加塩、特にその硫酸塩の製造において、その品質
を向上させ、且つその分離・精製工程を短縮することが
できる方法を提供することを目的とする。
の方法では、2−シアノピペラジンの酸付加塩の分離・
精製に多くの工程が必要であり、しかも精製品中にエチ
レンジアミンの酸付加塩等の不純物が多く含まれている
という問題点がある。本発明は、2−シアノピペラジン
の酸付加塩、特にその硫酸塩の製造において、その品質
を向上させ、且つその分離・精製工程を短縮することが
できる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる事
情に鑑み鋭意検討した結果、2−シアノピペラジン及び
エチレンジアミンを含む反応溶液に硫酸を加えて、2−
シアノピペラジンの硫酸塩とする反応をエチレンジアミ
ンの硫酸塩が析出しない条件下で行うことにより、該硫
酸塩の品質が向上し、しかも塩の粒径を大きくすること
により濾過性が向上し、分離・精製工程が短縮できるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
情に鑑み鋭意検討した結果、2−シアノピペラジン及び
エチレンジアミンを含む反応溶液に硫酸を加えて、2−
シアノピペラジンの硫酸塩とする反応をエチレンジアミ
ンの硫酸塩が析出しない条件下で行うことにより、該硫
酸塩の品質が向上し、しかも塩の粒径を大きくすること
により濾過性が向上し、分離・精製工程が短縮できるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の要旨は、 2−ハロゲノ
アクリロニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニト
リルとエチレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペ
ラジン及びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次い
で、 この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラ
ジンの酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸
付加塩として製造する方法において、の反応をエチレ
ンジアミンの酸付加塩が析出しない条件下で行うことを
特徴とする2−シアノピペラジンの製造方法、にある。
アクリロニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニト
リルとエチレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペ
ラジン及びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次い
で、 この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラ
ジンの酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸
付加塩として製造する方法において、の反応をエチレ
ンジアミンの酸付加塩が析出しない条件下で行うことを
特徴とする2−シアノピペラジンの製造方法、にある。
【0008】2−シアノピペラジンの硫酸付加反応にお
いて、エチレンジアミンが共存すると、最初にエチレン
ジアミンが選択的に付加反応し、その後、2−シアノピ
ペラジンの付加反応が起こること、更に、2−シアノピ
ペラジンの硫酸塩の析出速度は、割合と緩やかである
が、種晶の存在下だと非常に早いことが判明した。2−
シアノピペラジンの付加反応時、エチレンジアミンの硫
酸塩が水への溶解度以上存在し固体として析出している
と、それを種晶として2−シアノピペラジンの硫酸塩が
析出する。その為、2−シアノピペラジンの析出物の内
部に取り込まれたエチレンジアミンの硫酸塩は懸洗等で
も取り除くことが難しく、製品中の不純物として残存す
る。しかも、2−シアノピペラジンの硫酸付加反応時
の、エチレンジアミンの硫酸塩粒子の数や大きさを制御
することは難しいので、これを種晶として析出する2−
シアノピペラジン硫酸塩の粒径や粒子数にバラツキが生
じ、制御することができなかった。エチレンジアミン硫
酸塩が溶解していると、種晶となるべき粒子が存在しな
い。その為、種晶の量を調節するか或いは、種晶なしで
緩やかに2−シアノピペラジン硫酸塩を析出させること
により不純物の少ない2−シアノピペラジン硫酸塩を得
ることができ、前記公報で述べられたような複雑な精製
操作を必要としない。更に、本発明の方法により得られ
た2−シアノピペラジン硫酸塩の凝集粒子は、前記公報
に記載の硫酸塩の粒子や、エチレンジアミン硫酸塩の存
在下で酸付加反応したものと比べて非常に大きく、形も
球形に近い。その為、取り出した2−シアノピペラジン
の濾過性も非常に優れている。
いて、エチレンジアミンが共存すると、最初にエチレン
ジアミンが選択的に付加反応し、その後、2−シアノピ
ペラジンの付加反応が起こること、更に、2−シアノピ
ペラジンの硫酸塩の析出速度は、割合と緩やかである
が、種晶の存在下だと非常に早いことが判明した。2−
シアノピペラジンの付加反応時、エチレンジアミンの硫
酸塩が水への溶解度以上存在し固体として析出している
と、それを種晶として2−シアノピペラジンの硫酸塩が
析出する。その為、2−シアノピペラジンの析出物の内
部に取り込まれたエチレンジアミンの硫酸塩は懸洗等で
も取り除くことが難しく、製品中の不純物として残存す
る。しかも、2−シアノピペラジンの硫酸付加反応時
の、エチレンジアミンの硫酸塩粒子の数や大きさを制御
することは難しいので、これを種晶として析出する2−
シアノピペラジン硫酸塩の粒径や粒子数にバラツキが生
じ、制御することができなかった。エチレンジアミン硫
酸塩が溶解していると、種晶となるべき粒子が存在しな
い。その為、種晶の量を調節するか或いは、種晶なしで
緩やかに2−シアノピペラジン硫酸塩を析出させること
により不純物の少ない2−シアノピペラジン硫酸塩を得
ることができ、前記公報で述べられたような複雑な精製
操作を必要としない。更に、本発明の方法により得られ
た2−シアノピペラジン硫酸塩の凝集粒子は、前記公報
に記載の硫酸塩の粒子や、エチレンジアミン硫酸塩の存
在下で酸付加反応したものと比べて非常に大きく、形も
球形に近い。その為、取り出した2−シアノピペラジン
の濾過性も非常に優れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 2−シアノピペラジンンの製造 本発明方法においては、先ず2−ハロゲノアクリロニト
リル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレ
ンジアミンとを反応させて、2−シアノピペラジンを製
造する。収率は、通常60〜85%である。反応は無溶
媒でも行うことができるが、不活性溶媒中で行うことが
望ましい。不活性溶媒としては、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、
メチルアルコール、エチルアルコール、ブチルアルコー
ル等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族炭化水素
類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族な
いし脂環式炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、水等が用いられる。これらの中、
好ましくは、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム等が用いられ
る。溶媒は、2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルに対し、通常、1
〜20容量倍、好ましくは2〜10容量倍用いる。
する。 2−シアノピペラジンンの製造 本発明方法においては、先ず2−ハロゲノアクリロニト
リル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレ
ンジアミンとを反応させて、2−シアノピペラジンを製
造する。収率は、通常60〜85%である。反応は無溶
媒でも行うことができるが、不活性溶媒中で行うことが
望ましい。不活性溶媒としては、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、
メチルアルコール、エチルアルコール、ブチルアルコー
ル等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族炭化水素
類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族な
いし脂環式炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、水等が用いられる。これらの中、
好ましくは、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム等が用いられ
る。溶媒は、2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルに対し、通常、1
〜20容量倍、好ましくは2〜10容量倍用いる。
【0010】この反応では、ハロゲン化水素が生成する
ので、反応系に酸結合剤を存在させてこれを補捉する。
酸結合剤としては、トリエチルアミン、ピリジン等のア
ミン類や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム等が用いられ、その使用量は2−ハロゲノアクリ
ロニトリル、又は、2,3−ジハロゲノプロピオニトリ
ル1モルに対し、2〜4等量、好ましくは2〜3等量で
ある。或いは、より好ましい一態様としては、反応原料
のエチレンジアミンを酸結合剤を兼ねて過剰に使用す
る。通常は、2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリル1モルに対して2
〜20モル、好ましくは2〜5モルの範囲で使用する。
エチレンジアミンの使用量が多すぎると、次の工程でエ
チレンジアミン硫酸塩が析出し好ましくない。
ので、反応系に酸結合剤を存在させてこれを補捉する。
酸結合剤としては、トリエチルアミン、ピリジン等のア
ミン類や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム等が用いられ、その使用量は2−ハロゲノアクリ
ロニトリル、又は、2,3−ジハロゲノプロピオニトリ
ル1モルに対し、2〜4等量、好ましくは2〜3等量で
ある。或いは、より好ましい一態様としては、反応原料
のエチレンジアミンを酸結合剤を兼ねて過剰に使用す
る。通常は、2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリル1モルに対して2
〜20モル、好ましくは2〜5モルの範囲で使用する。
エチレンジアミンの使用量が多すぎると、次の工程でエ
チレンジアミン硫酸塩が析出し好ましくない。
【0011】2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとの反応は通常−20〜100℃で行われる。反応速
度及び収率から15〜60℃で反応させるのが好まし
い。反応圧力は反応系が液相を維持する圧力であればよ
く、通常は常圧で反応させるが、所望により、減圧又は
加圧下で反応させてもよい。この反応は発熱反応なの
で、所望により適宜冷却を行う。
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとの反応は通常−20〜100℃で行われる。反応速
度及び収率から15〜60℃で反応させるのが好まし
い。反応圧力は反応系が液相を維持する圧力であればよ
く、通常は常圧で反応させるが、所望により、減圧又は
加圧下で反応させてもよい。この反応は発熱反応なの
で、所望により適宜冷却を行う。
【0012】 2−シアノピペラジンの酸付加塩の製
造 得られた2−シアノピペラジンを単離することは非常に
難しいので、通常は酸付加塩として分離する。先ず、上
記反応で生成した2−シアノピペラジンを水で抽出す
る。トルエンを溶媒として反応した場合、抽出水層側に
は大部分の2−シアノピペラジンとエチレンジアミンの
両方が抽出される。抽出に使用する水の量は、2−ハロ
ゲノアクリロニトリル、又は、2,3−ジハロゲノプロ
ピオニトリルに対し2〜30重量倍、好ましくは4〜2
0重量倍である。抽出は一度に実施してもよいし、二回
以上に分けて実施してもよい。収率面からは二回以上に
分けて実施することが望ましい。
造 得られた2−シアノピペラジンを単離することは非常に
難しいので、通常は酸付加塩として分離する。先ず、上
記反応で生成した2−シアノピペラジンを水で抽出す
る。トルエンを溶媒として反応した場合、抽出水層側に
は大部分の2−シアノピペラジンとエチレンジアミンの
両方が抽出される。抽出に使用する水の量は、2−ハロ
ゲノアクリロニトリル、又は、2,3−ジハロゲノプロ
ピオニトリルに対し2〜30重量倍、好ましくは4〜2
0重量倍である。抽出は一度に実施してもよいし、二回
以上に分けて実施してもよい。収率面からは二回以上に
分けて実施することが望ましい。
【0013】本反応の特徴は次の工程にある。抽出した
水層に硫酸を添加して2−シアノピペラジンの酸付加塩
を生成する際、エチレンジアミンと2−シアノピペラジ
ンが共存するとエチレンジアミンと硫酸が先に反応して
硫酸塩を形成する。エチレンジアミン硫酸塩の水への溶
解度は、2−シアノピペラジン硫酸塩の溶解度よりもか
なり大きいが、前反応の抽出において使用する水の量と
加えた硫酸中の水の量に対する生成するエチレンジアミ
ン硫酸塩濃度が、溶解度分より多ければ、エチレンジア
ミン硫酸塩が析出し、2−シアノピペラジンと硫酸が反
応し、2−シアノピペラジン硫酸塩の固体として析出し
てくる際、エチレンジアミン硫酸塩が固体として存在す
ることになる。本発明者らは、この両方の固体が存在す
る事が2−シアノピペラジン硫酸塩中のエチレンジアミ
ン硫酸塩の巻き込みの増大、また、粒径の微小化の原因
であることを突き止めた。そこで、2−シアノピペラジ
ンと硫酸が反応する際、エチレンジアミン硫酸塩が固体
として析出しないようにする本発明に到達した。
水層に硫酸を添加して2−シアノピペラジンの酸付加塩
を生成する際、エチレンジアミンと2−シアノピペラジ
ンが共存するとエチレンジアミンと硫酸が先に反応して
硫酸塩を形成する。エチレンジアミン硫酸塩の水への溶
解度は、2−シアノピペラジン硫酸塩の溶解度よりもか
なり大きいが、前反応の抽出において使用する水の量と
加えた硫酸中の水の量に対する生成するエチレンジアミ
ン硫酸塩濃度が、溶解度分より多ければ、エチレンジア
ミン硫酸塩が析出し、2−シアノピペラジンと硫酸が反
応し、2−シアノピペラジン硫酸塩の固体として析出し
てくる際、エチレンジアミン硫酸塩が固体として存在す
ることになる。本発明者らは、この両方の固体が存在す
る事が2−シアノピペラジン硫酸塩中のエチレンジアミ
ン硫酸塩の巻き込みの増大、また、粒径の微小化の原因
であることを突き止めた。そこで、2−シアノピペラジ
ンと硫酸が反応する際、エチレンジアミン硫酸塩が固体
として析出しないようにする本発明に到達した。
【0014】そして、2−シアノピペラジン及びエチレ
ンジアミンを含む水溶液に硫酸を加えて、2−シアノピ
ペラジン硫酸塩を製造する場合、この溶液中のエチレン
ジアミンの量が少ない方が好ましい。このエチレンジア
ミンの量を減らすには、そもそも(1)の反応における
エチレンジアミンの量を減らすとか、(1)の反応終了
後、未反応のエチレンジアミンを抽出、蒸留等で分離、
除去するとか、また(2)の反応においてエチレンジア
ミン硫酸塩を析出させないために、反応温度を高くする
とか、反応途中で析出したエチレンジアミン硫酸塩を濾
過等により除くという手法も考えられる。しかしなが
ら、これらの手法は工程が増えたり、目的とする2−シ
アノピペラジン硫酸塩の収率が減少するという問題があ
る。
ンジアミンを含む水溶液に硫酸を加えて、2−シアノピ
ペラジン硫酸塩を製造する場合、この溶液中のエチレン
ジアミンの量が少ない方が好ましい。このエチレンジア
ミンの量を減らすには、そもそも(1)の反応における
エチレンジアミンの量を減らすとか、(1)の反応終了
後、未反応のエチレンジアミンを抽出、蒸留等で分離、
除去するとか、また(2)の反応においてエチレンジア
ミン硫酸塩を析出させないために、反応温度を高くする
とか、反応途中で析出したエチレンジアミン硫酸塩を濾
過等により除くという手法も考えられる。しかしなが
ら、これらの手法は工程が増えたり、目的とする2−シ
アノピペラジン硫酸塩の収率が減少するという問題があ
る。
【0015】そして、より好ましく、且つ実用的な態様
としては、(1)の反応後に2−シアノピペラジン及び
エチレンジアミンを抽出する水の量を増やすとか、抽出
後に更に水を添加するとか、或いは(2)の反応に使用
する硫酸の濃度を低くするとかして、(2)の反応にお
ける反応系中の水の割合を大きくして、エチレンジアミ
ン硫酸塩が析出しないようにすることが極めて有効であ
る。その際の水の量は、エチレンジアミン硫酸塩が固体
として析出しない領域であればよい。
としては、(1)の反応後に2−シアノピペラジン及び
エチレンジアミンを抽出する水の量を増やすとか、抽出
後に更に水を添加するとか、或いは(2)の反応に使用
する硫酸の濃度を低くするとかして、(2)の反応にお
ける反応系中の水の割合を大きくして、エチレンジアミ
ン硫酸塩が析出しないようにすることが極めて有効であ
る。その際の水の量は、エチレンジアミン硫酸塩が固体
として析出しない領域であればよい。
【0016】硫酸量は、反応前に残存するエチレンジア
ミンのモル数と、2−ハロゲノアクリロニトリル、又
は、2,3−ジハロゲノプロピオニトリルのモル数の総
和より多く添加すればよい。反応温度は、通常、5〜5
0℃、好ましくは、10〜40℃であり、添加する時間
は、通常、15分〜24時間、好ましくは、30分〜1
2時間である。
ミンのモル数と、2−ハロゲノアクリロニトリル、又
は、2,3−ジハロゲノプロピオニトリルのモル数の総
和より多く添加すればよい。反応温度は、通常、5〜5
0℃、好ましくは、10〜40℃であり、添加する時間
は、通常、15分〜24時間、好ましくは、30分〜1
2時間である。
【0017】なお、酸の添加は、攪拌下、滴下により行
うことが好ましい。本反応は発熱反応であり、必要に応
じ除熱処置を施してもよい。硫酸の添加終了後、2−シ
アノピペラジンの酸付加塩は経時的に析出するが、種晶
を必要に応じ添加してもよい。圧力は、反応液が液相を
保つ圧力であればよく、通常は常圧で実施するが、必要
に応じ減圧又は加圧下で実施しても差し支えない。
うことが好ましい。本反応は発熱反応であり、必要に応
じ除熱処置を施してもよい。硫酸の添加終了後、2−シ
アノピペラジンの酸付加塩は経時的に析出するが、種晶
を必要に応じ添加してもよい。圧力は、反応液が液相を
保つ圧力であればよく、通常は常圧で実施するが、必要
に応じ減圧又は加圧下で実施しても差し支えない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの実施例
に限定されるものではない。 (実施例1)トルエン750gとエチレンジアミン51
5gを混合した液に、25〜30℃に保ちながら2−ク
ロロアクリロニトリル250gを2時間で滴下する。2
時間熟成後、1020gの脱塩水で2−シアノピペラジ
ンを二回抽出する。抽出した液中の2−シアノピペラジ
ンの濃度は15.8重量%であった。上記抽出液99.
1gに、脱塩水217.6gを加え、500mlのセパ
ラブルフラスコで攪拌下、20〜30℃を保ちながら、
52.3重量%の硫酸83.3gを2時間で滴下した。
20℃で120分保持した後、25℃で30分保持し
た。それまでの間、エチレンジアミン硫酸塩の析出は見
られなかった。その後、冷却して5℃で30分保持し
た。析出したケーキをG4のグラスフィルターで濾過
し、35.3gの脱塩水で振りかけ洗浄を実施した。そ
の後、80℃、10Torrで4時間乾燥して2−シア
ノピペラジン硫酸塩を得た。その結果、粒径が大きく、
濾過性が良い2−シアノピペラジン硫酸塩を製造するこ
とができた。取り出したケーキ0.05gを水で25m
lにメスアップしてLCにて純度を調べたところ、ケー
キ中にエチレンジアミン硫酸塩が2.67重量%存在し
た。これは母液の付着によるものが大きい。
るが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの実施例
に限定されるものではない。 (実施例1)トルエン750gとエチレンジアミン51
5gを混合した液に、25〜30℃に保ちながら2−ク
ロロアクリロニトリル250gを2時間で滴下する。2
時間熟成後、1020gの脱塩水で2−シアノピペラジ
ンを二回抽出する。抽出した液中の2−シアノピペラジ
ンの濃度は15.8重量%であった。上記抽出液99.
1gに、脱塩水217.6gを加え、500mlのセパ
ラブルフラスコで攪拌下、20〜30℃を保ちながら、
52.3重量%の硫酸83.3gを2時間で滴下した。
20℃で120分保持した後、25℃で30分保持し
た。それまでの間、エチレンジアミン硫酸塩の析出は見
られなかった。その後、冷却して5℃で30分保持し
た。析出したケーキをG4のグラスフィルターで濾過
し、35.3gの脱塩水で振りかけ洗浄を実施した。そ
の後、80℃、10Torrで4時間乾燥して2−シア
ノピペラジン硫酸塩を得た。その結果、粒径が大きく、
濾過性が良い2−シアノピペラジン硫酸塩を製造するこ
とができた。取り出したケーキ0.05gを水で25m
lにメスアップしてLCにて純度を調べたところ、ケー
キ中にエチレンジアミン硫酸塩が2.67重量%存在し
た。これは母液の付着によるものが大きい。
【0019】(比較例1)トルエン105gとエチレン
ジアミン72.1gを混合した液に、25〜30℃に保
ちながら2−クロロアクリロニトリル35gを2時間で
滴下する。2時間熟成後、142.8gの脱塩水で2−
シアノピペラジンを二回抽出する。抽出した液中の2−
シアノピペラジンの濃度は13.1重量%であった。上
記抽出液173.2gに、500mlのセパラブルフラ
スコで攪拌下、20〜30℃を保ちながら、52.3重
量%の硫酸150gを2時間で滴下した。22℃で12
0分保持した後、27℃で30分保持し、その後、冷却
して5℃で30分保持した。析出したケーキをG4のグ
ラスフィルターで濾過し、63.5gの脱塩水で振りか
け洗浄を実施した。その後、80℃、10Torrで4
時間乾燥して2−シアノピペラジン硫酸塩を得た。析出
した2−シアノピペラジン硫酸塩の粒子は、非常に小さ
く、実施例と比較すると濾過性は非常に悪かった。純度
を調べたところ、エチレンジアミン硫酸塩は3.67重
量%であった。
ジアミン72.1gを混合した液に、25〜30℃に保
ちながら2−クロロアクリロニトリル35gを2時間で
滴下する。2時間熟成後、142.8gの脱塩水で2−
シアノピペラジンを二回抽出する。抽出した液中の2−
シアノピペラジンの濃度は13.1重量%であった。上
記抽出液173.2gに、500mlのセパラブルフラ
スコで攪拌下、20〜30℃を保ちながら、52.3重
量%の硫酸150gを2時間で滴下した。22℃で12
0分保持した後、27℃で30分保持し、その後、冷却
して5℃で30分保持した。析出したケーキをG4のグ
ラスフィルターで濾過し、63.5gの脱塩水で振りか
け洗浄を実施した。その後、80℃、10Torrで4
時間乾燥して2−シアノピペラジン硫酸塩を得た。析出
した2−シアノピペラジン硫酸塩の粒子は、非常に小さ
く、実施例と比較すると濾過性は非常に悪かった。純度
を調べたところ、エチレンジアミン硫酸塩は3.67重
量%であった。
【0020】(実施例2)トルエン750gとエチレン
ジアミン515gを混合した液に、25〜30℃に保ち
ながら2−クロロアクリロニトリル250gを2時間で
滴下する。2時間熟成後、1020gの脱塩水で2−シ
アノピペラジンを二回抽出する。抽出した液中の2−シ
アノピペラジンの濃度は13.7重量%であった。上記
抽出液149.7gに、脱塩水124.5gを加え、5
00mlのセパラブルフラスコで攪拌下、20〜30℃
を保ちながら、52.3重量%の硫酸125.8gを2
時間で滴下した。30℃で60分保持した後、2−シア
ノピペラジン硫酸塩0.1gを種晶として加え、30℃
で更に180分保持した。析出したケーキをG4のグラ
スフィルターで濾過し、124.5gの脱塩水で振りか
け洗浄を実施した。その後、80℃、10Torrで4
時間乾燥して2−シアノピペラジン硫酸塩を得た。その
結果、粒径が大きく、濾過性が良い2−シアノピペラジ
ン硫酸塩を製造することができた。純度を調べたとこ
ろ、エチレンジアミン硫酸塩は1.84重量%であっ
た。
ジアミン515gを混合した液に、25〜30℃に保ち
ながら2−クロロアクリロニトリル250gを2時間で
滴下する。2時間熟成後、1020gの脱塩水で2−シ
アノピペラジンを二回抽出する。抽出した液中の2−シ
アノピペラジンの濃度は13.7重量%であった。上記
抽出液149.7gに、脱塩水124.5gを加え、5
00mlのセパラブルフラスコで攪拌下、20〜30℃
を保ちながら、52.3重量%の硫酸125.8gを2
時間で滴下した。30℃で60分保持した後、2−シア
ノピペラジン硫酸塩0.1gを種晶として加え、30℃
で更に180分保持した。析出したケーキをG4のグラ
スフィルターで濾過し、124.5gの脱塩水で振りか
け洗浄を実施した。その後、80℃、10Torrで4
時間乾燥して2−シアノピペラジン硫酸塩を得た。その
結果、粒径が大きく、濾過性が良い2−シアノピペラジ
ン硫酸塩を製造することができた。純度を調べたとこ
ろ、エチレンジアミン硫酸塩は1.84重量%であっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、2−ハロゲノアクリロ
ニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエ
チレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペラジン及
びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次いでこの反
応溶液に酸を添加して、2−シアノピペラジンをその酸
付加塩として得る際に、その酸付加塩を高純度で且つ効
率よく得ることができる。
ニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエ
チレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペラジン及
びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次いでこの反
応溶液に酸を添加して、2−シアノピペラジンをその酸
付加塩として得る際に、その酸付加塩を高純度で且つ効
率よく得ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとを反応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジ
アミンを含む反応溶液を得、次いで この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジン
の酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸付加
塩として製造する方法において、の反応をエチレンジ
アミンの酸付加塩が析出しない条件下で行うことを特徴
とする2−シアノピペラジンの製造方法。 - 【請求項2】 の反応をエチレンジアミンの酸付加塩
が溶解し得る水の存在下で行う請求項1に記載の2−シ
アノピペラジンの製造方法。 - 【請求項3】 の反応を無溶媒又は非水溶媒の存在下
で行い、得られた2−シアノピペラジンを水で抽出し、
次いでこの抽出液に酸を添加しての反応を行う請求項
1又は2に記載の2−シアノピペラジンの製造方法。 - 【請求項4】 の反応において、エチレンジアミンを
2−ハロゲノアクリロニトリル又は2,3−ジハロゲノ
プロピオニトリルに対して2モル以上用いる請求項1な
いし3のいずれかに記載の2−シアノピペラジンの製造
方法。 - 【請求項5】 酸が硫酸である請求項1ないし4のいず
れかに記載の2−シアノピペラジンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34227999A JP2001158777A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 2−シアノピペラジンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34227999A JP2001158777A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 2−シアノピペラジンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001158777A true JP2001158777A (ja) | 2001-06-12 |
Family
ID=18352503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34227999A Pending JP2001158777A (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | 2−シアノピペラジンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001158777A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109956909A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-07-02 | 上海卡洛化学有限公司 | 一种2-氰基哌嗪-1-羧酸叔丁酯的制备方法 |
-
1999
- 1999-12-01 JP JP34227999A patent/JP2001158777A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109956909A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-07-02 | 上海卡洛化学有限公司 | 一种2-氰基哌嗪-1-羧酸叔丁酯的制备方法 |
CN109956909B (zh) * | 2019-04-24 | 2022-04-12 | 上海卡洛化学有限公司 | 一种2-氰基哌嗪-1-羧酸叔丁酯的制备方法 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071120 |