JP2001158777A - 2−シアノピペラジンの製造方法 - Google Patents

2−シアノピペラジンの製造方法

Info

Publication number
JP2001158777A
JP2001158777A JP34227999A JP34227999A JP2001158777A JP 2001158777 A JP2001158777 A JP 2001158777A JP 34227999 A JP34227999 A JP 34227999A JP 34227999 A JP34227999 A JP 34227999A JP 2001158777 A JP2001158777 A JP 2001158777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyanopiperazine
ethylenediamine
reaction
sulfate
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34227999A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Noguchi
直樹 野口
Hitoshi Matsuda
仁史 松田
Makiko Sekiguchi
真生子 関口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP34227999A priority Critical patent/JP2001158777A/ja
Publication of JP2001158777A publication Critical patent/JP2001158777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は2,3−
ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミンとを反
応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジアミンを
含む反応溶液を得、次いでこの反応溶液に酸を添加し
て、2−シアノピペラジンをその酸付加塩として得る際
に、その酸付加塩を高純度で且つ効率よく得ることがで
きる方法の提供。 【解決手段】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとを反応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジ
アミンを含む反応溶液を得、次いで この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジン
の酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸付加
塩として製造する方法において、の反応をエチレンジ
アミンの酸付加塩が析出しない条件下で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−シアノピペラ
ジンの製造方法に関する。詳しくは、2−ハロゲノアク
リロニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリル
とエチレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペラジ
ン及びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次いでこ
の反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジンをその
酸付加塩として得る方法の改良に関する。2−シアノピ
ペラジンは医薬、農薬等の合成原料として有用であり、
例えばメルク社の抗エイズ剤用原料の中間体(Tetr
ahedron Letters,36,6419(1
995))として用いられる。
【0002】
【従来の技術】2−シアノピペラジンの製造方法として
は、例えば2−ハロゲノアクリロニトリルとエチレンジ
アミンとを反応させる方法(特開平9−87254号公
報)や2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレン
ジアミンとを反応させる方法(特開平9−165381
号公報)が提案されている。これらの方法においては、
2−シアノピペラジン又はその酸付加塩の分離・精製を
次のような手順で行っている。
【0003】2−シアノピペラジンについては、 2−ハロゲノアクリロニトリル、又は2,3−ジハ
ロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミンとを反応す
る。 で発生するハロゲン化水素酸とエチレンジアミン
が反応して析出除去して濾別して除去する。 濾液に酸を加えて酸付加塩を作り析出する。 析出物を濾別する。 析出物を水に溶解し、アルカリで中和して2−シア
ノピペラジンを遊離する。 遊離した2−シアノピペラジンを溶媒で抽出する。 抽出中の溶媒を蒸発除去する。
【0004】また、その酸付加塩については、上記の
後、 析出物を酸で溶解。 溶解した液を溶媒中に滴下して、析出物を生成す
る。 析出物を濾別。 固体側に付着した溶媒を乾燥する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、2−シアノピペラジンの酸付加塩の分離・
精製に多くの工程が必要であり、しかも精製品中にエチ
レンジアミンの酸付加塩等の不純物が多く含まれている
という問題点がある。本発明は、2−シアノピペラジン
の酸付加塩、特にその硫酸塩の製造において、その品質
を向上させ、且つその分離・精製工程を短縮することが
できる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる事
情に鑑み鋭意検討した結果、2−シアノピペラジン及び
エチレンジアミンを含む反応溶液に硫酸を加えて、2−
シアノピペラジンの硫酸塩とする反応をエチレンジアミ
ンの硫酸塩が析出しない条件下で行うことにより、該硫
酸塩の品質が向上し、しかも塩の粒径を大きくすること
により濾過性が向上し、分離・精製工程が短縮できるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明の要旨は、 2−ハロゲノ
アクリロニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニト
リルとエチレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペ
ラジン及びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次い
で、 この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラ
ジンの酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸
付加塩として製造する方法において、の反応をエチレ
ンジアミンの酸付加塩が析出しない条件下で行うことを
特徴とする2−シアノピペラジンの製造方法、にある。
【0008】2−シアノピペラジンの硫酸付加反応にお
いて、エチレンジアミンが共存すると、最初にエチレン
ジアミンが選択的に付加反応し、その後、2−シアノピ
ペラジンの付加反応が起こること、更に、2−シアノピ
ペラジンの硫酸塩の析出速度は、割合と緩やかである
が、種晶の存在下だと非常に早いことが判明した。2−
シアノピペラジンの付加反応時、エチレンジアミンの硫
酸塩が水への溶解度以上存在し固体として析出している
と、それを種晶として2−シアノピペラジンの硫酸塩が
析出する。その為、2−シアノピペラジンの析出物の内
部に取り込まれたエチレンジアミンの硫酸塩は懸洗等で
も取り除くことが難しく、製品中の不純物として残存す
る。しかも、2−シアノピペラジンの硫酸付加反応時
の、エチレンジアミンの硫酸塩粒子の数や大きさを制御
することは難しいので、これを種晶として析出する2−
シアノピペラジン硫酸塩の粒径や粒子数にバラツキが生
じ、制御することができなかった。エチレンジアミン硫
酸塩が溶解していると、種晶となるべき粒子が存在しな
い。その為、種晶の量を調節するか或いは、種晶なしで
緩やかに2−シアノピペラジン硫酸塩を析出させること
により不純物の少ない2−シアノピペラジン硫酸塩を得
ることができ、前記公報で述べられたような複雑な精製
操作を必要としない。更に、本発明の方法により得られ
た2−シアノピペラジン硫酸塩の凝集粒子は、前記公報
に記載の硫酸塩の粒子や、エチレンジアミン硫酸塩の存
在下で酸付加反応したものと比べて非常に大きく、形も
球形に近い。その為、取り出した2−シアノピペラジン
の濾過性も非常に優れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 2−シアノピペラジンンの製造 本発明方法においては、先ず2−ハロゲノアクリロニト
リル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレ
ンジアミンとを反応させて、2−シアノピペラジンを製
造する。収率は、通常60〜85%である。反応は無溶
媒でも行うことができるが、不活性溶媒中で行うことが
望ましい。不活性溶媒としては、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、
メチルアルコール、エチルアルコール、ブチルアルコー
ル等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族炭化水素
類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族な
いし脂環式炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、水等が用いられる。これらの中、
好ましくは、テトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム等が用いられ
る。溶媒は、2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルに対し、通常、1
〜20容量倍、好ましくは2〜10容量倍用いる。
【0010】この反応では、ハロゲン化水素が生成する
ので、反応系に酸結合剤を存在させてこれを補捉する。
酸結合剤としては、トリエチルアミン、ピリジン等のア
ミン類や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム等が用いられ、その使用量は2−ハロゲノアクリ
ロニトリル、又は、2,3−ジハロゲノプロピオニトリ
ル1モルに対し、2〜4等量、好ましくは2〜3等量で
ある。或いは、より好ましい一態様としては、反応原料
のエチレンジアミンを酸結合剤を兼ねて過剰に使用す
る。通常は、2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリル1モルに対して2
〜20モル、好ましくは2〜5モルの範囲で使用する。
エチレンジアミンの使用量が多すぎると、次の工程でエ
チレンジアミン硫酸塩が析出し好ましくない。
【0011】2−ハロゲノアクリロニトリル、又は、
2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
ンとの反応は通常−20〜100℃で行われる。反応速
度及び収率から15〜60℃で反応させるのが好まし
い。反応圧力は反応系が液相を維持する圧力であればよ
く、通常は常圧で反応させるが、所望により、減圧又は
加圧下で反応させてもよい。この反応は発熱反応なの
で、所望により適宜冷却を行う。
【0012】 2−シアノピペラジンの酸付加塩の製
造 得られた2−シアノピペラジンを単離することは非常に
難しいので、通常は酸付加塩として分離する。先ず、上
記反応で生成した2−シアノピペラジンを水で抽出す
る。トルエンを溶媒として反応した場合、抽出水層側に
は大部分の2−シアノピペラジンとエチレンジアミンの
両方が抽出される。抽出に使用する水の量は、2−ハロ
ゲノアクリロニトリル、又は、2,3−ジハロゲノプロ
ピオニトリルに対し2〜30重量倍、好ましくは4〜2
0重量倍である。抽出は一度に実施してもよいし、二回
以上に分けて実施してもよい。収率面からは二回以上に
分けて実施することが望ましい。
【0013】本反応の特徴は次の工程にある。抽出した
水層に硫酸を添加して2−シアノピペラジンの酸付加塩
を生成する際、エチレンジアミンと2−シアノピペラジ
ンが共存するとエチレンジアミンと硫酸が先に反応して
硫酸塩を形成する。エチレンジアミン硫酸塩の水への溶
解度は、2−シアノピペラジン硫酸塩の溶解度よりもか
なり大きいが、前反応の抽出において使用する水の量と
加えた硫酸中の水の量に対する生成するエチレンジアミ
ン硫酸塩濃度が、溶解度分より多ければ、エチレンジア
ミン硫酸塩が析出し、2−シアノピペラジンと硫酸が反
応し、2−シアノピペラジン硫酸塩の固体として析出し
てくる際、エチレンジアミン硫酸塩が固体として存在す
ることになる。本発明者らは、この両方の固体が存在す
る事が2−シアノピペラジン硫酸塩中のエチレンジアミ
ン硫酸塩の巻き込みの増大、また、粒径の微小化の原因
であることを突き止めた。そこで、2−シアノピペラジ
ンと硫酸が反応する際、エチレンジアミン硫酸塩が固体
として析出しないようにする本発明に到達した。
【0014】そして、2−シアノピペラジン及びエチレ
ンジアミンを含む水溶液に硫酸を加えて、2−シアノピ
ペラジン硫酸塩を製造する場合、この溶液中のエチレン
ジアミンの量が少ない方が好ましい。このエチレンジア
ミンの量を減らすには、そもそも(1)の反応における
エチレンジアミンの量を減らすとか、(1)の反応終了
後、未反応のエチレンジアミンを抽出、蒸留等で分離、
除去するとか、また(2)の反応においてエチレンジア
ミン硫酸塩を析出させないために、反応温度を高くする
とか、反応途中で析出したエチレンジアミン硫酸塩を濾
過等により除くという手法も考えられる。しかしなが
ら、これらの手法は工程が増えたり、目的とする2−シ
アノピペラジン硫酸塩の収率が減少するという問題があ
る。
【0015】そして、より好ましく、且つ実用的な態様
としては、(1)の反応後に2−シアノピペラジン及び
エチレンジアミンを抽出する水の量を増やすとか、抽出
後に更に水を添加するとか、或いは(2)の反応に使用
する硫酸の濃度を低くするとかして、(2)の反応にお
ける反応系中の水の割合を大きくして、エチレンジアミ
ン硫酸塩が析出しないようにすることが極めて有効であ
る。その際の水の量は、エチレンジアミン硫酸塩が固体
として析出しない領域であればよい。
【0016】硫酸量は、反応前に残存するエチレンジア
ミンのモル数と、2−ハロゲノアクリロニトリル、又
は、2,3−ジハロゲノプロピオニトリルのモル数の総
和より多く添加すればよい。反応温度は、通常、5〜5
0℃、好ましくは、10〜40℃であり、添加する時間
は、通常、15分〜24時間、好ましくは、30分〜1
2時間である。
【0017】なお、酸の添加は、攪拌下、滴下により行
うことが好ましい。本反応は発熱反応であり、必要に応
じ除熱処置を施してもよい。硫酸の添加終了後、2−シ
アノピペラジンの酸付加塩は経時的に析出するが、種晶
を必要に応じ添加してもよい。圧力は、反応液が液相を
保つ圧力であればよく、通常は常圧で実施するが、必要
に応じ減圧又は加圧下で実施しても差し支えない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの実施例
に限定されるものではない。 (実施例1)トルエン750gとエチレンジアミン51
5gを混合した液に、25〜30℃に保ちながら2−ク
ロロアクリロニトリル250gを2時間で滴下する。2
時間熟成後、1020gの脱塩水で2−シアノピペラジ
ンを二回抽出する。抽出した液中の2−シアノピペラジ
ンの濃度は15.8重量%であった。上記抽出液99.
1gに、脱塩水217.6gを加え、500mlのセパ
ラブルフラスコで攪拌下、20〜30℃を保ちながら、
52.3重量%の硫酸83.3gを2時間で滴下した。
20℃で120分保持した後、25℃で30分保持し
た。それまでの間、エチレンジアミン硫酸塩の析出は見
られなかった。その後、冷却して5℃で30分保持し
た。析出したケーキをG4のグラスフィルターで濾過
し、35.3gの脱塩水で振りかけ洗浄を実施した。そ
の後、80℃、10Torrで4時間乾燥して2−シア
ノピペラジン硫酸塩を得た。その結果、粒径が大きく、
濾過性が良い2−シアノピペラジン硫酸塩を製造するこ
とができた。取り出したケーキ0.05gを水で25m
lにメスアップしてLCにて純度を調べたところ、ケー
キ中にエチレンジアミン硫酸塩が2.67重量%存在し
た。これは母液の付着によるものが大きい。
【0019】(比較例1)トルエン105gとエチレン
ジアミン72.1gを混合した液に、25〜30℃に保
ちながら2−クロロアクリロニトリル35gを2時間で
滴下する。2時間熟成後、142.8gの脱塩水で2−
シアノピペラジンを二回抽出する。抽出した液中の2−
シアノピペラジンの濃度は13.1重量%であった。上
記抽出液173.2gに、500mlのセパラブルフラ
スコで攪拌下、20〜30℃を保ちながら、52.3重
量%の硫酸150gを2時間で滴下した。22℃で12
0分保持した後、27℃で30分保持し、その後、冷却
して5℃で30分保持した。析出したケーキをG4のグ
ラスフィルターで濾過し、63.5gの脱塩水で振りか
け洗浄を実施した。その後、80℃、10Torrで4
時間乾燥して2−シアノピペラジン硫酸塩を得た。析出
した2−シアノピペラジン硫酸塩の粒子は、非常に小さ
く、実施例と比較すると濾過性は非常に悪かった。純度
を調べたところ、エチレンジアミン硫酸塩は3.67重
量%であった。
【0020】(実施例2)トルエン750gとエチレン
ジアミン515gを混合した液に、25〜30℃に保ち
ながら2−クロロアクリロニトリル250gを2時間で
滴下する。2時間熟成後、1020gの脱塩水で2−シ
アノピペラジンを二回抽出する。抽出した液中の2−シ
アノピペラジンの濃度は13.7重量%であった。上記
抽出液149.7gに、脱塩水124.5gを加え、5
00mlのセパラブルフラスコで攪拌下、20〜30℃
を保ちながら、52.3重量%の硫酸125.8gを2
時間で滴下した。30℃で60分保持した後、2−シア
ノピペラジン硫酸塩0.1gを種晶として加え、30℃
で更に180分保持した。析出したケーキをG4のグラ
スフィルターで濾過し、124.5gの脱塩水で振りか
け洗浄を実施した。その後、80℃、10Torrで4
時間乾燥して2−シアノピペラジン硫酸塩を得た。その
結果、粒径が大きく、濾過性が良い2−シアノピペラジ
ン硫酸塩を製造することができた。純度を調べたとこ
ろ、エチレンジアミン硫酸塩は1.84重量%であっ
た。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、2−ハロゲノアクリロ
ニトリル又は2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエ
チレンジアミンとを反応させ、2−シアノピペラジン及
びエチレンジアミンを含む反応溶液を得、次いでこの反
応溶液に酸を添加して、2−シアノピペラジンをその酸
付加塩として得る際に、その酸付加塩を高純度で且つ効
率よく得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−ハロゲノアクリロニトリル又は
    2,3−ジハロゲノプロピオニトリルとエチレンジアミ
    ンとを反応させ、2−シアノピペラジン及びエチレンジ
    アミンを含む反応溶液を得、次いで この反応溶液に酸を添加して2−シアノピペラジン
    の酸付加塩を得る、2−シアノピペラジンをその酸付加
    塩として製造する方法において、の反応をエチレンジ
    アミンの酸付加塩が析出しない条件下で行うことを特徴
    とする2−シアノピペラジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 の反応をエチレンジアミンの酸付加塩
    が溶解し得る水の存在下で行う請求項1に記載の2−シ
    アノピペラジンの製造方法。
  3. 【請求項3】 の反応を無溶媒又は非水溶媒の存在下
    で行い、得られた2−シアノピペラジンを水で抽出し、
    次いでこの抽出液に酸を添加しての反応を行う請求項
    1又は2に記載の2−シアノピペラジンの製造方法。
  4. 【請求項4】 の反応において、エチレンジアミンを
    2−ハロゲノアクリロニトリル又は2,3−ジハロゲノ
    プロピオニトリルに対して2モル以上用いる請求項1な
    いし3のいずれかに記載の2−シアノピペラジンの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 酸が硫酸である請求項1ないし4のいず
    れかに記載の2−シアノピペラジンの製造方法。
JP34227999A 1999-12-01 1999-12-01 2−シアノピペラジンの製造方法 Pending JP2001158777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34227999A JP2001158777A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 2−シアノピペラジンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34227999A JP2001158777A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 2−シアノピペラジンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001158777A true JP2001158777A (ja) 2001-06-12

Family

ID=18352503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34227999A Pending JP2001158777A (ja) 1999-12-01 1999-12-01 2−シアノピペラジンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001158777A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109956909A (zh) * 2019-04-24 2019-07-02 上海卡洛化学有限公司 一种2-氰基哌嗪-1-羧酸叔丁酯的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109956909A (zh) * 2019-04-24 2019-07-02 上海卡洛化学有限公司 一种2-氰基哌嗪-1-羧酸叔丁酯的制备方法
CN109956909B (zh) * 2019-04-24 2022-04-12 上海卡洛化学有限公司 一种2-氰基哌嗪-1-羧酸叔丁酯的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2570833C (en) Process for producing (z)-1-phenyl-1-diethylaminocarbonyl-2-aminomethylcyclopropane hydrochloride
CN110878084A (zh) 一种烟嘧磺隆原药的制备方法
KR20020046948A (ko) 에폭사이드 결정의 제조방법
AU2002229575B2 (en) A process for the preparation of 1-(aminomethyl) cyclohexaneacetic acid
US8975203B2 (en) Diaryliodonium salt mixture and process for production thereof, and process for production of diaryliodonium compound
KR20100045985A (ko) 톨루이딘 화합물의 제조 방법
WO2020048963A1 (en) Process for the preparation of lenvatinib
CN116425729A (zh) 一种立他司特吗啉盐及其制备方法和应用
KR20090008431A (ko) 복소환식 메르캅토 화합물의 제조 방법
JP2001158777A (ja) 2−シアノピペラジンの製造方法
JP2988019B2 (ja) N−アルキルアミノエタンスルホン酸ナトリウムの製造方法
CN115947675B (zh) 一种雷沙吉兰中间体及其制备方法和应用
KR20110013420A (ko) 2,4,6-트리머캅토-s-트리아진의 3나트륨 염을 제조하는 방법
JP2009001506A (ja) トリヒドロキシベンゾフェノンの製造方法
JP2915515B2 (ja) O―メチルイソ尿素硫酸塩の製造方法
CN113816880B (zh) 一种高效合成n-甲基牛磺酸及n-甲基牛磺酸钠的方法
JPH03157358A (ja) O―メチルイソ尿素塩の製法
CN114258397A (zh) 制备结晶ii型索格列净的方法
TW202248186A (zh) 2,2’-雙(2-羥基乙氧基)-1,1’-聯萘的製造方法
JP2770512B2 (ja) アミノエチルスルホン酸アルカリ金属塩類の精製方法
JP2002322166A (ja) エポキシド結晶の製造法
JPH10316646A (ja) 高純度の結晶質o−メチルイソ尿素酢酸塩の製造方法及び該方法で得られた結晶質o−メチルイソ尿素酢酸塩
US20040069208A1 (en) Process for crystallizing enantiomerically enriched 2-acetylthio-3-phenylpropionic acid
KR101622630B1 (ko) 디클로페낙 콜린 염의 합성 방법
JP2590206B2 (ja) 8−ヒドロキシキノリン−7−カルボン酸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071120