JP2001158498A - コイル包装用フィルム - Google Patents

コイル包装用フィルム

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JP2001158498A
JP2001158498A JP34322899A JP34322899A JP2001158498A JP 2001158498 A JP2001158498 A JP 2001158498A JP 34322899 A JP34322899 A JP 34322899A JP 34322899 A JP34322899 A JP 34322899A JP 2001158498 A JP2001158498 A JP 2001158498A
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Japan
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film
filler
resin
coil
coil packaging
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JP34322899A
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English (en)
Inventor
Nobuo Sumida
修生 澄田
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Original Assignee
COHERENT TECHNOLOGY KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄板コイルの保護が十分、特に鉄板コイルを
包装した際に、破れることが無く、保護が十分なコイル
包装用フィルムを提供することである。 【解決手段】 コイル状に巻かれた鋼材を包装する為の
フィルムであって、該フィルムはオレフィン系樹脂を用
いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィルム中に
はフィラーが含有されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル状に巻かれ
た鋼材を包装する為のフィルムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】シャーリング等でカッ
トされた鋼材はコイル状に巻かれて輸送などが行われて
いる。この種の鋼材を錆などの問題から保護する為、コ
イル状に巻かれた鋼材をフィルムで包装することが提案
された。しかし、フィルムで包装すると言っても、それ
は容易なことではなかった。
【0003】なぜならば、鋼材コイルをフィルムで包装
する際、鋼材とフィルムとの間に隙間が出来ないように
フィルムに張力を掛けて包装すると、コイル端部のエッ
ジに当たったフィルムには亀裂が入り、破れてしまうこ
とがあったからである。従って、本発明が解決しようと
する課題は、鉄板コイルの保護が十分、特に鉄板コイル
を包装した際に、破れることが無く、保護が十分なコイ
ル包装用フィルムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、コイル状
に巻かれた鋼材を包装する為のフィルムであって、該フ
ィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成されてなり、該
オレフィン系樹脂フィルム中にはフィラーが含有されて
なることを特徴とするコイル包装用フィルムによって解
決される。
【0005】特に、コイル状に巻かれた鋼材を包装する
為のフィルムであって、該フィルムはオレフィン系樹脂
を用いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィルム
中にはフィラー及び気化性防錆剤が含有されてなること
を特徴とするコイル包装用フィルムによって解決され
る。
【0006】或いは、コイル状に巻かれた鋼材を包装す
る為のフィルムであって、該フィルムはオレフィン系樹
脂を用いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィル
ム中にはフィラーが含有されており、該フィラー含有オ
レフィン系樹脂フィルムに対して気化性防錆剤を含有す
るオレフィン系樹脂フィルムが積層されてなることを特
徴とするコイル包装用フィルムによって解決される。
【0007】更には、コイル状に巻かれた鋼材を包装す
る為のフィルムであって、該フィルムはオレフィン系樹
脂を用いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィル
ム中にはフィラー及び気化性防錆剤が含有されてなり、
該フィラー含有オレフィン系樹脂フィルムの他面側に気
化性防錆剤飛散防止層が積層されてなることを特徴とす
るコイル包装用フィルムによって解決される。
【0008】或いは、コイル状に巻かれた鋼材を包装す
る為のフィルムであって、該フィルムはオレフィン系樹
脂を用いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィル
ム中にはフィラーが含有されており、該フィラー含有オ
レフィン系樹脂フィルムの一面側に気化性防錆剤を含有
するオレフィン系樹脂フィルムが積層されてなり、該フ
ィラー含有オレフィン系樹脂フィルムの他面側に気化性
防錆剤飛散防止層が積層されてなることを特徴とするコ
イル包装用フィルムによって解決される。
【0009】すなわち、上記のようにフィラーを含有さ
せたオレフィン系樹脂フィルムを用いることによって、
鉄板コイルを包装しても、コイル側端部のエッジでフィ
ルムに亀裂が入ることなく、鉄板コイルの保護が十分に
なされる。特に、フィラーや気化性防錆剤を含有するオ
レフィン系樹脂フィルムを用いた場合には、気化した気
化性防錆剤による防錆効果によって鉄板コイルは一層効
果的に保護され、より好ましい。
【0010】更には、フィラーや気化性防錆剤を含有す
るオレフィン系樹脂フィルムに対して気化性防錆剤透飛
散止層が積層されたフィルムを用いた場合には、気化性
防錆剤を含有するオレフィン系樹脂フィルム側が内側に
なるように鉄板コイルを包装すれば、鉄板コイルに対す
る防錆効果は一層高まり、一層好ましい。又、前記の課
題は、コイル状に巻かれた鋼材を包装する為のフィルム
であって、該フィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成
されてなり、該フィルムにはポリウレタン層が積層され
てなることを特徴とするコイル包装用フィルムによって
解決される。
【0011】尚、上記フィルムの鉄板コイルに接触する
側の面に接着剤層が設けられていると、このフィルムで
鉄板コイルを包装した際、フィルムが鉄板コイルに一層
密着することから、鉄板コイルに対する保護がより一層
高まる。オレフィン系樹脂フィルムに含有させるフィラ
ーは、その分子構造が二次元または三次元のネットワー
ク構造を有するものであるのが好ましい。すなわち、二
次元または三次元のネットワーク構造を有するものであ
る場合、コイル端部のエッジに当たった際、フィルムに
は亀裂が一層入り難いものとなるからである。このよう
なものとして、例えば繊維状のフィラーとか、フィルム
状のフィラーが挙げられる。材質的には、例えば熱可塑
性エラストマーからなるフィラーが挙げられる。或い
は、ポリイソブタジエン系樹脂、エチレン−プロピレン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ブチルゴムと
かニトリルゴム、或いは天然ゴム等のゴムと言ったもの
も挙げられる。又、オレフィン系樹脂の繊維、ポリエス
テル系樹脂の繊維、ポリアミド系樹脂の繊維、アラミド
系樹脂の繊維、ポリオキシメチレン系樹脂の繊維、ポリ
オキシエチレン系樹脂の繊維、ポリアクリル系樹脂の繊
維、ヘテロ環含有芳香族系樹脂の繊維、カーボン繊維、
アルミナ繊維、炭化珪素繊維、ガラス繊維、ボロン繊
維、金属繊維なども挙げられる。
【0012】本発明に用いられるフィラーは、その大き
さが1μm〜10cmのものが好ましい。尚、ここで、
フィラーの大きさとは、繊維状のものにあっては、その
長さのことを意味し、粒状のものにあっては、その長径
方向での長さを意味し、フィルム状のものにあっては、
その長手方向での長さを意味する。そして、繊維状のフ
ィラーは、その大きさ(長さ)が50μm〜10cm、
特に1〜10mmのものが一層好ましい。粒状のフィラ
ーは、その大きさ(長さ)が10μm〜1mm、特に1
00〜500μmのものが一層好ましい。フィルム状の
フィラーは、その大きさ(長さ)が0.5mm〜10c
m、特に1〜10mm、厚さが1〜60μm、特に20
〜60μmのものが一層好ましい。
【0013】フィラー含有量は、好ましくは1〜50w
t%(特に、4wt%以上。40wt%以下。)であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のコイル包装用フィルム
は、コイル状に巻かれた鋼材を包装する為のフィルムで
あって、該フィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成さ
れてなり、該オレフィン系樹脂フィルム中にはフィラー
が含有されてなる。特に、コイル状に巻かれた鋼材を包
装する為のフィルムであって、該フィルムはオレフィン
系樹脂を用いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フ
ィルム中にはフィラー及び気化性防錆剤が含有されてな
る。或いは、コイル状に巻かれた鋼材を包装する為のフ
ィルムであって、該フィルムはオレフィン系樹脂を用い
て構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィルム中には
フィラーが含有されており、該フィラー含有オレフィン
系樹脂フィルムに対して気化性防錆剤を含有するオレフ
ィン系樹脂フィルムが積層されてなる。若しくは、コイ
ル状に巻かれた鋼材を包装する為のフィルムであって、
該フィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成されてな
り、該オレフィン系樹脂フィルム中にはフィラー及び気
化性防錆剤が含有されてなり、該フィラー含有オレフィ
ン系樹脂フィルムの他面側に気化性防錆剤飛散防止層が
積層されてなる。又は、コイル状に巻かれた鋼材を包装
する為のフィルムであって、該フィルムはオレフィン系
樹脂を用いて構成されてなり、該オレフィン系樹脂フィ
ルム中にはフィラーが含有されており、該フィラー含有
オレフィン系樹脂フィルムの一面側に気化性防錆剤を含
有するオレフィン系樹脂フィルムが積層されてなり、該
フィラー含有オレフィン系樹脂フィルムの他面側に気化
性防錆剤飛散防止層が積層されてなる。又は、コイル状
に巻かれた鋼材を包装する為のフィルムであって、該フ
ィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成されてなり、該
フィルムにはポリウレタン層が積層されてなる。これら
のフィルムの鋼材に接触する側の面には、接着剤層が設
けられている。
【0015】この本発明になるコイル包装用フィルムA
は、特に、図1に示す三層構造を有する。すなわち、コ
イル包装用フィルムAは、フィラー及び気化性防錆剤を
含有する厚さが20〜100μmの低密度ポリエチレン
樹脂(オレフィン系樹脂)層1と、低密度ポリエチレン
樹脂層1の上側に積層された前記気化性防錆剤の飛散を
防止する厚さが1〜10μmの高密度ポリエチレン樹脂
(オレフィン系樹脂)層2と、低密度ポリエチレン樹脂
層1の下側に積層された厚さが1〜20μmの粘着剤層
3とを有するものである。
【0016】ここで、フィラーや気化性防錆剤の両者を
低密度ポリエチレン樹脂(オレフィン系樹脂)層1に含
有させたのは、気化性防錆剤を効率良く鋼材側に放出さ
せる為である。すなわち、フィラー含有層と気化性防錆
剤含有層とを別々に構成させることも出来るが、このよ
うな別々の層とした場合よりも一つの層中にフィラーと
気化性防錆剤との両者を含有させていた方が、気化性防
錆剤を効率良く鋼材側に放出させることが出来たからで
ある。
【0017】ポリエチレン樹脂などのオレフィン系樹脂
フィルムに含有させるフィラーは、その分子構造が二次
元または三次元のネットワーク構造を有するものであ
る。例えば、繊維状のフィラーとか、フィルム状のフィ
ラーが挙げられる。材質的には、例えば熱可塑性エラス
トマーからなるフィラーが挙げられる。或いは、ポリイ
ソブタジエン系樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ブチルゴムとかニトリル
ゴム、或いは天然ゴム等のゴムと言ったものも挙げられ
る。又、オレフィン系樹脂の繊維、ポリエステル系樹脂
の繊維、ポリアミド系樹脂の繊維、アラミド系樹脂の繊
維、ポリオキシメチレン系樹脂の繊維、ポリオキシエチ
レン系樹脂の繊維、ポリアクリル系樹脂の繊維、ヘテロ
環含有芳香族系樹脂の繊維、カーボン繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、金属繊維
なども挙げられる。
【0018】本発明に用いられるフィラーは、その大き
さが1μm〜10cmのものである。尚、繊維状のフィ
ラーの場合には、特に、その大きさ(長さ)が50μm
〜10cm、特に1〜10mmのものである。粒状のフ
ィラーの場合には、その大きさ(長さ)が10μm〜1
mm、特に100〜500μmのものである。フィルム
状のフィラーの場合には、その大きさ(長さ)が0.5
mm〜10cm、特に1〜10mm、厚さが1〜60μ
m、特に20〜60μmのものである。フィラー含有量
は、特に、1〜50wt%(特に、4wt%以上。40
wt%以下。)である。
【0019】気化性防錆剤としては、アミン類の亜硝酸
塩、アミン類のカルボン酸塩、カルボン酸エステル等が
挙げられる。その他にも各種のものが知られている。具
体的には、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト
(DICHAN)、ジイソプロピルアンモニウムナイト
ナライト(DIPAN)、ジシクロヘキシルアンモニウ
ムカーボネート(CHC)、モリブデン酸ナトリウム、
ニトロナフタリンアンモニウムナイトライト、モノエタ
ノールアミンベンゾエート、モノエタノールアミンベン
ゾエートと尿素と亜硝酸ソーダとの混合物、シクロヘキ
シルアンモニウムカプリレート、シクロヘキシルアンモ
ニウムラウレート、ベンゾトリアゾール、アルキルベン
ゾトリアゾール等がある。これらの気化性防錆剤の含有
量は0.5〜30%、特に1〜20%が好ましい。
【0020】上記フィラー含有タイプ以外の例として、
図2に示す四層構造の本発明になるコイル包装用フィル
ムBが挙げられる。すなわち、コイル包装用フィルムB
は、気化性防錆剤を含有する厚さが20〜100μmの
低密度ポリエチレン樹脂(オレフィン系樹脂)層4と、
低密度ポリエチレン樹脂層4の上側に積層された前記気
化性防錆剤の飛散を防止する厚さが1〜10μmの高密
度ポリエチレン樹脂(オレフィン系樹脂)層5と、低密
度ポリエチレン樹脂層4の下側に積層された厚さが1〜
20μmのポリウレタン層6と、ポリウレタン層6の下
側に積層された厚さが1〜20μmの粘着剤層7とを有
するものである。
【0021】以下、具体的な実施例を挙げて説明する。
【0022】
【実施例1】図1に示した三層構造のコイル包装用フィ
ルムAを共押出しにより作製した。フィラー及び気化性
防錆剤含有低密度ポリエチレン樹脂層1は厚さが50μ
m、上側の高密度ポリエチレン樹脂層2は厚さが5μ
m、下側の粘着剤(ポリイソブチレン)層3は厚さが5
μmである。
【0023】低密度ポリエチレン樹脂層1には気化性防
錆剤(DICAN)を5%含有しており、又、フィラー
として大きさが1〜50μmのブタジエンゴムを10%
含有している。尚、ブタジエンゴムのフィラーは、ポリ
エチレンの原料ペレットに大きさが1〜10mmのブタ
ジエンゴム(熱可塑性エラストマー)の原料ペレットを
混合して、加熱・混練後、共押出しによりフィルムを成
形することによって出来たものであり、ポリエチレンフ
ィルム中に均一に分散している。この状態におけるブタ
ジエンゴムのフィラーを顕微鏡で観察・測定した場合に
おける大きさが1〜50μmであった。
【0024】
【実施例2】実施例1において、ブタジエンゴムの代わ
りにエチレン−酢酸ビニル系樹脂を用い、かつ、その含
有量を15%とした以外は実施例1と同様な三層構造の
コイル包装用フィルムAを作製した。
【0025】
【実施例3】実施例1において、ブタジエンゴムの代わ
りにニトリルゴムを用い、かつ、その含有量を15%と
した以外は実施例1と同様な三層構造のコイル包装用フ
ィルムAを作製した。
【0026】
【実施例4】実施例1において、ブタジエンゴムの代わ
りにエチレン−プロピレン共重合体を用い、かつ、その
含有量を15%とした以外は実施例1と同様な三層構造
のコイル包装用フィルムAを作製した。
【0027】
【実施例5】実施例1において、ブタジエンゴムの代わ
りに長さが1cmの炭素繊維を用い、かつ、その含有量
を5%とした以外は実施例1と同様な三層構造のコイル
包装用フィルムAを作製した。
【0028】
【実施例6】実施例5において、炭素繊維の代わりにナ
イロン繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構造の
コイル包装用フィルムAを作製した。
【0029】
【実施例7】実施例5において、炭素繊維の代わりにア
ラミド繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構造の
コイル包装用フィルムAを作製した。
【0030】
【実施例8】実施例5において、炭素繊維の代わりにポ
リエステル繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構
造のコイル包装用フィルムAを作製した。
【0031】
【実施例8】実施例5において、炭素繊維の代わりにポ
リオキシメチレン繊維を用いた以外は実施例5と同様な
三層構造のコイル包装用フィルムAを作製した。
【0032】
【実施例9】実施例5において、炭素繊維の代わりにポ
リアクリル繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構
造のコイル包装用フィルムAを作製した。
【0033】
【実施例10】実施例5において、炭素繊維の代わりに
アルミナ繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構造
のコイル包装用フィルムAを作製した。
【0034】
【実施例11】実施例5において、炭素繊維の代わりに
炭化珪素繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構造
のコイル包装用フィルムAを作製した。
【0035】
【実施例12】実施例5において、炭素繊維の代わりに
ガラス繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構造の
コイル包装用フィルムAを作製した。
【0036】
【実施例13】実施例5において、炭素繊維の代わりに
ボロン繊維を用いた以外は実施例5と同様な三層構造の
コイル包装用フィルムAを作製した。
【0037】
【実施例14】図2に示した四層構造のコイル包装用フ
ィルムBを作製した。気化性防錆剤(DICAN)を5
%含有した低密度ポリエチレン樹脂層4は厚さが50μ
m、上側の高密度ポリエチレン樹脂層5は厚さが5μ
m、下側のポリウレタン層6は厚さが10μm、粘着剤
(ポリイソブチレン)層7は厚さが5μmである。
【0038】
【比較例1】実施例1において、低密度ポリエチレン樹
脂層1にブタジエンゴムを含有させなかった以外は実施
例1と同様な三層構造のコイル包装用フィルムを作製し
た。
【0039】
【特性】上記各例のコイル包装用フィルムを用いて鉄板
コイルを包装した。この包装テストを500回繰り返
し、鉄板コイルのエッジ部によりコイル包装用フィルム
に亀裂が入った回数を調べたので、その結果を表−1に
示す。
【0040】
【発明の効果】鋼材コイルとフィルムとの間に隙間が出
来ないようにフィルムに張力を掛けてコイルを包装した
場合、コイル端部のエッジにフィルムが当たる訳である
が、この時、エッジに当たった部分のフィルムに亀裂が
入って破れてしまうことは無い。よって、コイルの保護
が十分になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる三層構造のコイル包装用フィルム
の断面図
【図2】本発明になる四層構造のコイル包装用フィルム
の断面図
【符号の説明】
1 フィラー及び気化性防錆剤含有低密度ポリエチレ
ン樹脂層 2 高密度ポリエチレン樹脂層(気化性防錆剤飛散防
止層) 3 粘着剤層 4 気化性防錆剤含有低密度ポリエチレン樹脂層 5 高密度ポリエチレン樹脂層(気化性防錆剤飛散防
止層) 6 ポリウレタン層 7 粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 C08J 5/18 CES 4J002 C08J 5/18 CES C08K 3/04 C08K 3/04 3/08 3/08 3/22 3/22 3/34 3/34 3/38 3/38 3/40 3/40 7/02 7/02 C08L 9/00 C08L 9/00 23/00 23/00 23/08 23/08 23/16 23/16 33/00 33/00 45/00 45/00 59/00 59/00 67/00 67/00 77/00 77/00 77/10 77/10 B29K 23:00 // B29K 23:00 105:06 105:06 B29L 7:00 B29L 7:00 B29C 67/14 X Fターム(参考) 3E037 AA02 BB20 BC01 3E086 AA02 AB01 BA04 BA15 BA35 BB12 BB85 CA40 4F071 AA10 AA12 AA14 AA15X AA20X AA21 AA22 AA28X AA31 AA40 AA43 AA54 AA56 AA69 AB03 AB06 AB18 AB26 AB27 AB28 AD01 AD05 AD06 AE17 AE22 AF14 AH04 BA01 BB06 BC01 4F100 AA19A AA19H AB01A AB01H AD08A AD08H AD10A AD10H AD11H AG00A AG00H AK03A AK05B AK06A AK09A AK09C AK09H AK27A AK27H AK29A AK29H AK41A AK41H AK47A AK47H AK51D AK54A AK54H AK64A AK64H AK68A AK68H AK80A AK80H AL09A AL09H AN02A AN02C AN02H AR00B AR00C BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10B BA10C CA14A CA23A DG01A DG01H EH20 GB15 JB16A JB16H JD02B JL13C YY00A YY00H 4F205 AA03 AA04 AA10 AA24 AA29 AA30 AA32 AA45 AA46 AB25 AD02 AD03 AD04 AD08 AD16 AD20 AG01 AG03 HA13 HA19 HA29 HA34 HA35 HA36 HA39 HA42 HB02 HC04 HC12 HC13 HC14 HC15 HC16 HC17 HC18 HE06 HF01 HF05 HK02 HK04 HM02 4J002 AC002 AC022 BA012 BB001 BB002 BB062 BB152 BG002 BK002 CB002 CF002 CF042 CL012 CL032 CL052 CL062 DA036 DA066 DE146 DJ006 DK006 DL006 EN007 EU177 FA012 FA042 FA046 FD012 FD016 FD207 GG02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状に巻かれた鋼材を包装する為の
    フィルムであって、 該フィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成されてな
    り、 該オレフィン系樹脂フィルム中にはフィラーが含有され
    てなることを特徴とするコイル包装用フィルム。
  2. 【請求項2】 フィラーは、その分子構造が二次元また
    は三次元のネットワーク構造を有するものであることを
    特徴とする請求項1のコイル包装用フィルム。
  3. 【請求項3】 フィラーが繊維状のものであることを特
    徴とする請求項1又は請求項2のコイル包装用フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 フィラーがフィルム状のものであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2のコイル包装用フィ
    ルム。
  5. 【請求項5】 フィラーが熱可塑性エラストマーである
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかのコイル
    包装用フィルム。
  6. 【請求項6】 フィラーがポリイソブタジエン系樹脂、
    エチレン−プロピレン系共重合体、エチレン−酢酸ビニ
    ル系樹脂、ゴムの群の中から選ばれるいずれかによって
    構成されたものであることを特徴とする請求項1〜請求
    項5いずれかのコイル包装用フィルム。
  7. 【請求項7】 フィラーがオレフィン系樹脂の繊維、ポ
    リエステル系樹脂の繊維、ポリアミド系樹脂の繊維、ア
    ラミド系樹脂の繊維、ポリオキシメチレン系樹脂の繊
    維、ポリオキシエチレン系樹脂の繊維、ポリアクリル系
    樹脂の繊維、ヘテロ環含有芳香族系樹脂の繊維、カーボ
    ン繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、ガラス繊維、ボ
    ロン繊維、金属繊維の群の中から選ばれるいずれかによ
    って構成されたものであることを特徴とする請求項1〜
    請求項3いずれかのコイル包装用フィルム。
  8. 【請求項8】 フィラーは大きさが1μm〜10cmの
    ものであることを特徴とする請求項1〜請求項7いずれ
    かのコイル包装用フィルム。
  9. 【請求項9】 フィラー含有量が1〜50wt%である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8いずれかのコイル
    包装用フィルム。
  10. 【請求項10】 コイル状に巻かれた鋼材を包装する為
    のフィルムであって、 該フィルムはオレフィン系樹脂を用いて構成されてな
    り、 該フィルムにはポリウレタン層が積層されてなることを
    特徴とするコイル包装用フィルム。
  11. 【請求項11】 気化性防錆剤を含有することを特徴と
    する請求項1〜請求項10いずれかのコイル包装用フィ
    ルム。
  12. 【請求項12】 気化性防錆剤を含有するオレフィン系
    樹脂フィルムの他面側に気化性防錆剤飛散防止層が積層
    されてなることを特徴とする請求項1〜請求項11いず
    れかのコイル包装用フィルム。
  13. 【請求項13】 フィルムの一面側に接着剤層が設けら
    れてなることを特徴とする請求項1〜請求項12いずれ
    かのコイル包装用フィルム。
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