JP2001157694A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2001157694A
JP2001157694A JP34280499A JP34280499A JP2001157694A JP 2001157694 A JP2001157694 A JP 2001157694A JP 34280499 A JP34280499 A JP 34280499A JP 34280499 A JP34280499 A JP 34280499A JP 2001157694 A JP2001157694 A JP 2001157694A
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liquid
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liquid diffusion
nonwoven fabric
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Izumi Tashiro
和泉 田代
Haruko Soma
治子 相馬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おむつ表面における吸収速度を高め、拡散シ
ートにおける拡散性を高めることにより、表面の濡れと
逆戻り防止を図って、***後の不快感を軽減した吸収性
物品を提供する。 【解決手段】 液透過性の表面シート2と、液不透過性
の裏面シート3と、これら両シートの間に配置された吸
収体5と、表面シートと吸収体の間に配置された液拡散
シート4とを有してなり、前記表面シートは、目付が2
0〜40g/m2、JIS L 1906に準じて測定
される2kPa荷重厚さが300〜1200μmである
液透過性の不織布からなり、前記液拡散シートは、目付
が10〜25g/m2、JIS L 1906に準じて
測定される2kPa荷重厚さが70〜300μmである
液透過性の不織布からなり、前記表面シートと液拡散シ
ートの密度の比が1:1.5〜1:10.0である吸収
性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品に関
し、さらに詳しくは、吸収性物品を用いた紙おむつ、失
禁用各種パッド、生理用ナプキン、ペットシートなどに
使用される吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、吸収性物品としては、表面シート
と裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収
体とで構成されているものが一般的である。通常、吸収
性物品は、経済性や利便性の点から、数回分の液体***
物を吸収することができるよう設計されている。しかし
ながら、従来の吸収性物品は、1回目の***時には高い
吸収速度で吸収されても、2回目以降では次第に吸収速
度が低下し、吸収速度が遅いために、漏れを引き起こす
ことがあった。また一旦吸収された***物が、吸収体に
荷重がかかる事で着用者の皮膚へ逆戻りしてしまうとい
ったことがあり、着用者へ不快感を与えることがあっ
た。
【0003】吸収体に吸収された***物の逆戻りを抑え
るため、表面シートと吸収体の間に液拡散シートを配置
した吸収性物品が各種提案されている。液拡散シートと
しては、疎水性繊維からなる密度の低い不織布を使用し
たものが多く、これらは疎水性であるために一旦吸収さ
れた***物の逆戻り現象を防止する効果を有するもので
ある。
【0004】特開昭55−66360号公報には、疎水
性繊維からなる不織布とカーディングした疎水性繊維か
らなるウェブをバインダーで一体化した吸収性物品の表
面材が開示されている。特開昭63−31659号公報
には、表層側に親水性を有する不織布を、吸収性基材側
に疎水性を有する不織布を配置する、吸収性物品の表面
材が開示されている。
【0005】これらの吸収性物品は、液拡散シートを疎
水性にすることで吸収体に吸収された***物の逆戻り現
象の防止を実現しようとするものであるが、この場合に
は液拡散シートの密度をコントロールすることが重要と
なる。すなわち、液拡散シートの密度が高いと逆戻りに
対する効果は高くなるものの、***物が液拡散シートを
通過しにくくなるため、表面シート上に***物が長い時
間滞留することになり、結果的に漏れを引き起こしやす
くなる。逆に、液拡散シートの密度を低くしすぎると、
液拡散シートの通過を早くすることができるが、逆戻り
しやすくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
吸収性物品の問題点を克服するものであり、おむつ表面
における吸収速度を高めると共に、拡散シートにおける
拡散性を高めて、おむつ表面の濡れと液の逆戻り防止を
図ることにより、2回目以降の***時にも高い吸収速度
を維持して、着用者への不快感を軽減した吸収性物品を
提供することを目的とする。更に、本発明は数回分の排
泄物を吸収できるよう設計された吸収体を、より効果的
に使用した吸収性物品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とができる本発明は、以下に記載するような発明を包含
する。 (1)液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シー
トと、これら両シートの間に配置された吸収体と、表面
シートと吸収体の間に配置された液拡散シートとを有す
る使いすておむつにおいて、前記表面シートは、目付が
20〜40g/m2、JIS L 1906に準じて測
定される2kPa荷重厚さが300〜1200μmであ
る液透過性の不織布からなり、前記液拡散シートは、目
付が10〜25g/m2、JIS L 1906に準じ
て測定される2kPa荷重厚さが70〜300μmであ
る液透過性の不織布からなり、前記表面シートと液拡散
シートの密度の比が1:1.5〜1:10.0であるこ
とを特徴とする使いすておむつ。この発明は、表面シー
トとして低密度で嵩高なシートを使用し、液拡散シート
として表面シートより密度が高くて薄いシートを使用す
ることにより、液吸収時に表面シートが濡れにくいと共
に液が逆戻りしにくい構成としたものである。
【0008】(2)液拡散シートのJIS L 190
7に準じて測定されるバイレック法による吸水速度が2
0〜50mmであることを特徴とする前記(1)記載の
使いすておむつ。
【0009】(3)表面シートのJIS L 1907
に準じて測定されるバイレック法による吸水速度が5〜
10mmであることを特徴とする前記(1)または
(2)記載の使いすておむつ。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、液透過性
の表面シート、液拡散シート、吸収体及び液不透過性の
裏面シートで構成される。本発明の目的である高い吸収
速度と逆戻り防止による着用快適性を実現するために
は、***物は着用者の肌に接する表面シートでは少ない
領域を短時間に通過し、液拡散シートで広い範囲にすば
やく拡散され、吸収体に移行するよう設計することが望
ましい。このような構造であれば、表面シートの濡れた
領域が少ないことで、着用者の不快感を抑えることがで
き、液拡散シートで広い範囲に拡散することで、逆戻り
しにくくなり、更に吸収体における吸収も効率良く行わ
れることになる。
【0011】表面シートとしては、目付が20〜40g
/m2、JIS L 1906に準じて測定される2k
Pa荷重厚さが300〜1200μmである液透過性の
不織布を使用する。表面シートの目付けは、着用者への
肌触りや液の逆戻りし難さから20〜40g/m2とす
る。特に、表面シートの厚さが300〜1200μmの
範囲にある時に、表面シートの目付が20g/m2未満
では、高い荷重がかかったときに逆戻りがしやすくな
る。表面シートの目付が40g/m2を越えて高くなる
と、シートの剛度が高くなり、着用者への肌触りが低下
する。
【0012】表面シートの目付が20〜40g/m2
範囲にあるときに、表面シートの厚さが300μm未満
であると、密度が高くなり***物が表面シートを通過す
るのに時間がかかってしまう。また、表面シートの厚さ
が1200μmを越えて厚くなると、シートの剛度が高
くなり、着用者へのフィット性が低下する。
【0013】本発明の表面シートとして使用される液透
過性不織布は、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリ
エステル、あるいはその他の熱可塑性樹脂を原料とした
合成繊維からなる不織布を用いることができる。使用す
る不織布の製法としては、例えば、乾式法、湿式法、ス
パンレース法等が挙げられる。このような不織布には、
親水性界面活性剤等により表面に親水性処理を施すこと
が望ましい。
【0014】液拡散シートとしては、目付が10〜25
g/m2、JIS L 1906に準じて測定される2
kPa荷重厚さが70〜300μmである液透過性の不
織布を使用する。液拡散シートの目付は、液の拡散速度
と吸収速度を考慮して10〜25g/m2とする。特
に、液拡散シートの厚さが70〜300μmの範囲にあ
る時に、液拡散シートの目付が10g/m2未満では、
シートの密度が低くなるために***物を拡散させる前に
下方の吸収体に通過させてしまい、その役目を十分に果
たすことができない。液拡散シートの目付が25g/m
2を越えて高くなると、液がシートを通過するのに時間
がかかり吸収速度の低下を招く。
【0015】液拡散シートの目付が10〜25g/m2
の範囲にあるときに、液拡散シートの厚さが70μm未
満であると、密度が高くなり***物が表面シートを通過
するのに時間がかかってしまう。また、表面シートの厚
さが300μmを越えて厚くなると、シートの密度が低
くなるために***物を拡散させる前に下方の吸収体に通
過させてしまい、その役目を十分に果たすことができな
い。
【0016】本発明の液拡散シートとして使用される液
透過性不織布は、ポリエチレンや、ポリプロピレン、ポ
リエステル、あるいはその他の熱可塑性樹脂を原料とし
た合成繊維からなる不織布を用いることができる。使用
する不織布の製法としては、例えば、乾式法、湿式法、
スパンボンド法、スパンレース法等が挙げられる。ま
た、得られたシートの厚さが前記範囲を越えて高い場合
には、熱カレンダー等による平滑処理を行い、前記範囲
内の厚さにしてもよい。更に、このような不織布には、
親水性界面活性剤等により表面に親水性処理を施すこと
が望ましい。
【0017】本発明において、前記表面シートと液拡散
シートの密度の比は、1:1.5〜1:10.0であ
る。表面シートに対する液拡散シートの密度の比が1.
5より小さいと、表面シートを通過した***物を液拡散
シートで十分に拡散させることができない。表面シート
に対する液拡散シートの密度の比が10.0を越えて大
きいと、密度が高くなり***物が液拡散シートを通過す
るのに時間がかかってしまう。
【0018】本発明においては、表面シートと液拡散シ
ートの通液面積をコントロールすることが重要となる
が、これは、JIS L1907のバイレック法による
吸水速度の測定により、調べることができる。液拡散シ
ートは、バイレック法による吸水速度が20〜50mm
の範囲にあることが望ましい。吸水速度が20mm未満
では、拡散性が足りず***量が多くなったときに逆戻り
がおきやすくなる。吸水速度が50mmを越えて大きい
ときは、横方向への拡散性が高すぎるため、液が下方に
通過するのに時間がかかってしまう。
【0019】表面シートは、バイレック法による吸水速
度が5〜10mmの範囲にあることが望ましい。吸水速
度が5mm未満では、拡散面積が小さくなり表面シート
への液の吸収が遅くなり過ぎる。吸水速度が10mmを
越えて大きいときは、拡散面積が大きいため、着用者へ
不快感を与えてしまう。
【0020】本発明で使用される吸収体は、綿状パル
プ、高吸収性高分子物質、合成繊維、熱溶融成分、接着
剤及び親水性シート等からなる液体保持性を有するもの
であるが、特に制限されるものではない。前記吸収体の
形状は、砂時計型、矩形、T字型等特に制限はなく、股
下にフィットする形状であればよい。必要に応じて、吸
収体を圧縮しても良い。
【0021】吸収体の構成は、例えば、綿状パルプを主
成分とする層単独でも構わない。また、この層の下部に
綿状パルプに高吸収性高分子物質を均一に混合した層を
設けても良い。さらに、この2層間に、高吸収性高分子
物質を層状に散布しても構わない。こうすることで更に
多量の***物を吸収、保持することができる。上記のよ
うに、本発明の吸収体の層構成は、必要に応じて複数層
になっても構わない。
【0022】綿状パルプとしては、化学パルプ、機械パ
ルプあるいは化学機械パルプのシートを粉砕機で綿状に
したものが挙げられる。パルプ原料としては、針葉樹に
限らず広葉樹等の木材パルプ、麻等の非木材パルプも適
用される。パルプ原料は、目的とする吸収体により、単
独又は複数を混合、積層して用いても良い。
【0023】綿状パルプとともに、合成繊維、熱溶融成
分、接着剤等が入っていても良く、3〜60重量%の熱
融着性物質を混合して、熱圧着しても良い。熱溶融成分
としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等が
挙げられる。または、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維でも良
い。
【0024】高吸収性高分子物質としては、例えばデン
プン系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。
自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、
ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から
最も好ましい。高吸収性高分子物質は、層状に散布して
も良いし、綿状パルプ内に均一に、あるいは不均一に分
布していても良い。
【0025】本発明の液不透過性の裏面シートとして
は、ポリエチレン等の液不透過性フィルム等を用いるこ
とができる。透湿性を付与するための微孔を設けたポリ
エチレンシートや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延
伸したシート等の液不透過性のシートを用いても構わな
い。
【0026】
【実施例】本発明の吸収性物品を、使いすておむつの実
施例により詳細に説明する。尚、本発明における不織布
の厚さは特に記載のない限り、2kPa荷重時の厚さを
示す。図1は、本発明の吸収性物品の平面図である。図
1において、本発明の使いすておむつ1は、液透過性の
表面シート2と、液不透過性の裏面シート3、液拡散シ
ート4と吸収体5と、サイドフラップ6とからなる。サ
イドフラップ6は裏面シート3とサイドシート7とから
形成され、両シートの間には脚周り伸縮弾性体8が配置
されている。
【0027】図2は、図1に示した本発明の使いすてお
むつ1を長手方向に垂直なX−X’方向に切断した状態
を示す横断面図である。図2において、表面シート2と
裏面シート3の間に吸収体5が配置され、表面シート2
と吸収体5の間に液拡散シート4が配置されている。
【0028】このように形成された使いすておむつにつ
いて、人工尿を用いて、吸収速度、ウェットバック、ド
ライタッチについて評価を行った。
【0029】吸収速度は、使いすておむつの中央部に穴
あきステンレス板(厚さ9mm、穴の直径25mm)を
置き、人工尿50ccが使いすておむつに吸収されるま
での時間(秒)を測定し、これを30分毎に3回繰り返
し測定して評価したものである。ウェットバックとは、
吸収速度を測定した(50ccを3回吸収させた)使い
すておむつ30分間放置後、使いすておむつ中央部に1
0×10cm角の濾紙(東洋濾紙製、No.63)を1
0枚重ね、更に0.05kg/cm2の圧力をかけて5
分間放置後、濾紙に移行した液量を測定したものであ
る。
【0030】ドライタッチ性は、吸収速度を測定した
(50ccを3回吸収させた)後の使いすておむつの表
面シートに手で軽く触れて、その乾き具合を官能評価で
判定した。判定者は10人で、判定基準は下記3段階
(○、△、×)で行い、平均点を四捨五入して求めた。 ドライタッチ性判定基準 ○ (2点):乾いている △ (1点):湿っている × (0点):かなり湿っている
【0031】本発明で使用した人工尿の組成は次の通り
である。 人工尿組成 (重量%) 尿素 1.9% NaCl 0.8% CaCl2 0.1% MgSO4 0.1% 残部は水
【0032】〔実施例1〕表面シート:親水性処理を施
したポリエステル/ポリエチレンを原料とする繊維径
2.0デニールの複合繊維を原料としたカード繊維から
目付25g/m2のウェブを形成したあと熱風により繊
維間結合させ厚さ420μmの不織布を得た。このシー
トのバイレック法による吸水速度は7mmであった。
【0033】液拡散シート:ポリプロピレン樹脂を原料
とする繊維径2.5デニール、目付20g/m2、厚さ
150μmのスパンボンド不織布に親水性処理を施した
ものを用いた。このシートのバイレック法による吸水速
度は35mmであった。
【0034】吸収体:綿状パルプ150g/m2、ポリ
アクリル酸ナトリウムからなる高吸収性ポリマー135
g/m2、およびポリエステル/ポリエチレンからなる
熱融着性物質15g/m2を均一に分布させたものを、
ティシュで包み込み、表面温度150℃の熱プレスロー
ルにて吸収体全体の緊度が0.10g/m3となるよう
に調整し、吸収体を得た。次いで、液透過性の表面シー
トとポリエチレンからなる液不透過性の裏面シートの間
に上記吸収体を有し、液透過性の表面シートと吸収体の
間に液拡散シートを有する図1及び図2に示す構成の使
いすておむつを作製した。
【0035】〔実施例2〕 表面シート:親水性処理を施したポリエステル/ポリエ
チレンを原料とする繊維径3.0デニールの複合繊維を
原料としたカード繊維から目付35g/m2のウェブを
形成したあと熱風により繊維間結合させ厚さ700μm
の不織布を得た。このシートのバイレック法による吸水
速度は5mmであった。
【0036】液拡散シート:親水性処理を施したポリエ
ステル/ポリエチレンを原料とする繊維径2.0デニー
ルの複合繊維を原料としたカード繊維から目付23g/
2のウェブを形成したあと一対の熱エンボスロールに
通し、部分的に熱溶融させて厚さ250μmの不織布を
得た。このシートのバイレック法による吸水速度は28
mmであった。上記表面シートと液拡散シートを使用し
たこと以外は実施例1と同様にして、使いすておむつを
作製した。
【0037】〔実施例3〕表面シート:親水性処理を施
したポリエステル/ポリエチレンを原料とする繊維径
2.0デニールの複合繊維を原料としたカード繊維から
目付30g/m2のウェブを形成したあと水流交絡処理
により繊維間交絡させて厚さ450μmの不織布を得
た。このシートのバイレック法による吸水速度は7mm
であった。
【0038】液拡散シート:ポリプロピレン樹脂を原料
とする繊維径1.8デニール、目付17g/m2、厚さ
170μmのスパンボンド不織布に親水性処理を施した
ものを用いた。このシートのバイレック法による吸水速
度は45mmであった。上記表面シートと液拡散シート
を使用したこと以外は実施例1と同様にして、使いすて
おむつを作製した。
【0039】〔比較例1〕実施例1において液拡散シー
トとして使用した不織布を表面シートとし、液拡散シー
トとして使用した不織布を表面シートとしたこと以外
は、実施例1と同様にして、使いすておむつを作製し
た。
【0040】〔比較例2〕実施例1において液拡散シー
トを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にし
て、使いすておむつを作製した。
【0041】〔比較例3〕実施例1において液拡散シー
ト使用した不織布を表面シートとし、液拡散シートを使
用しなかったこと以外は、実施例1と同様にして、使い
すておむつを作製した。上記実施例1〜3及び比較例1
〜3で作製した使いすておむつについて、前述した特性
評価を行った。テスト結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】表1に示したように、実施例1〜3に比
べて、比較例1〜3の特性はかなり劣るものであり、本
発明の効果が確認できる。以上説明したように、本発明
の吸収性物品は液透過性の表面シートと液不透過性の裏
面シートの間に吸収体を有する吸収性物品において、前
記表面シートと吸収体の間に液拡散シートを有し、表面
シートとしては嵩高な不織布を使用し、液拡散シートと
しては表面シートよりも薄く、密度の高い不織布を使用
する。このような構成では、***物は表面シートを通過
する際には横方向への拡散は小さいが短時間に通り抜
け、次いで液拡散シートで広い範囲にすばやく拡散され
ながら吸収体に到達することができる。したがって、表
面シートの濡れる領域が少ないこと及び逆戻りしにくい
ことで着用者への不快感を抑えることができ、また2回
目以降の***時にもすばやく吸収されるので、漏れにく
くなるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの平面図(右半分を切
り欠いて示した図)。
【図2】図2は、図1に示したX−X’線により切断し
た状態を示す、本発明の使いすておむつの断面図。
【符号の説明】
1.使いすておむつ 2.表面シート 3.裏面シート 4.液拡散シート 5.吸収体 6.サイドフラップ 7.サイドシート 8.脚周り伸縮弾性体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シートと、液不透過性の
    裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体
    と、表面シートと吸収体の間に配置された液拡散シート
    とを有する使いすておむつにおいて、 前記表面シートは、目付が20〜40g/m2、JIS
    L 1906に準じて測定される2kPa荷重厚さが
    300〜1200μmである液透過性の不織布からな
    り、 前記液拡散シートは、目付が10〜25g/m2、JI
    S L 1906に準じて測定される2kPa荷重厚さ
    が70〜300μmである液透過性の不織布からなり、 前記表面シートと液拡散シートの密度の比が1:1.5
    〜1:10.0であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 液拡散シートのJIS L 1907に
    準じて測定されるバイレック法による吸水速度が20〜
    50mmであることを特徴とする請求項1記載の吸収性
    物品。
  3. 【請求項3】 表面シートのJIS L 1907に準
    じて測定されるバイレック法による吸水速度が5〜10
    mmであることを特徴とする請求項1または2記載の吸
    収性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009034277A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Daio Paper Corp 体液吸収性物品
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