JP2001157341A - ケーブル用配管継手 - Google Patents

ケーブル用配管継手

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JP2001157341A
JP2001157341A JP33399899A JP33399899A JP2001157341A JP 2001157341 A JP2001157341 A JP 2001157341A JP 33399899 A JP33399899 A JP 33399899A JP 33399899 A JP33399899 A JP 33399899A JP 2001157341 A JP2001157341 A JP 2001157341A
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JP
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head
pipe
spacer
head portion
outer cylinder
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JP33399899A
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Tamotsu Takada
保 高田
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Higashio Mech Co Ltd
Original Assignee
Higashio Mech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸心方向に充分な伸縮代を確保することので
きるケーブル用配管継手を提供する。 【解決手段】 一方の配管が挿入される第1ヘッド部2
と、他方の配管が挿入される第2ヘッド部4と、該第2
ヘッド部4と上記第1ヘッド部2側に外嵌される外筒部
5と、を具備する。上記外筒部5内でスライド自在な上
記第1ヘッド部2・第2ヘッド部4が、シール材7と、
内周面にテーパ面81を有するスペーサ8と、該スペーサ
8のテーパ面81に押圧接触されて縮径する抜け止めリン
グ9と、上記シール材7を介して、上記スペーサ8を押
し込み方向に押圧する締付リング10と、を内筒体6に組
み込んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル用配管継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバケーブルや通信用電線、又は
電力用電線等のケーブルを挿通するための配管には従来
より、各種の継手が用いられている。図示は省略する
が、例えば、配管の引き抜き方向に縮径するテーパー面
を内側に有する継手本体内に、配管の外面に対して抜け
止め方向に掛止する爪部材を内周面に有する抜け止めリ
ングをロックナットにて締め付けるようにした継手等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信や送電
用のケーブルを収納するための配管現場に於て、橋梁側
配管工事と、地面(陸地)側配管工事を別々で進行して
いって、両配管端を突き合わせて、接続する場合に、両
配管端間の軸心方向間隙部を巧妙に継ぐことのできる配
管継手が無かった。また、通信や送電用のケーブルを収
納するための配管では、温度変化等による伸縮代を確保
できるだけでなく、大きな地震が発生した時にも、寸断
されることのないように、充分な伸縮代を確保できる継
手構造が求められる。しかし、上述した従来のケーブル
用配管継手では、継手本体内で充分な伸縮代を得ること
は容易ではなかった。また、ロックナットで締め付ける
構成では現地での施工作業性も良好ではなかった。
【0004】そこで、本発明は、上述のように別々に進
行してきた配管の軸心方向間隙部を巧妙に埋めて、か
つ、内径側に凹部が生じないように接続できる配管継手
を提供することを第1の目的とし、また、管軸方向に充
分な伸縮代を確保することのできる施工作業性のよいケ
ーブル用配管継手を提供することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、一方の配管が挿入される第1ヘッド部
と、他方の配管が挿入される第2ヘッド部と、該第2ヘ
ッド部から上記第1ヘッド部側に一体状に延設されて該
第1ヘッド部に密封状に外嵌される外筒部と、を具備
し、上記両配管の間の軸心方向間隙部へ介装されると共
に、上記両配管の内径寸法と略等しい内径寸法、及び上
記他方の配管の外径寸法以下の外径寸法を、有する間隙
介装用延長部を、上記第1ヘッド部が、一体状に有す
る。
【0006】また、一方の配管が挿入される第1ヘッド
部と、他方の配管が挿入される第2ヘッド部と、該第2
ヘッド部から上記第1ヘッド部側に一体状に延設されて
該第1ヘッド部に密封状に外嵌される外筒部と、を具備
し、上記外筒部内でスライド自在な上記第1ヘッド部
が、シール材と、内周面にテーパ面を有するスペーサ
と、該スペーサのテーパ面に押圧接触されて縮径する抜
け止めリングと、上記シール材を介して、上記スペーサ
を押し込み方向に押圧する締付リングと、が内筒体に組
み込まれてなる。
【0007】また、一方の配管が挿入される第1ヘッド
部と、他方の配管が挿入される第2ヘッド部と、該第1
・第2ヘッド部にスライド自在かつ密封状に外嵌される
外筒部と、を具備し、上記第1ヘッド部及び第2ヘッド
部が、シール材と、内周面にテーパ面を有するスペーサ
と、該スペーサのテーパ面に押圧接触されて縮径する抜
け止めリングと、上記シール材を介して、上記スペーサ
を押し込み方向に押圧する締付リングと、が内筒体に組
み込まれてなる。
【0008】あるいは、一方の配管が挿入される第1ヘ
ッド部と、他方の配管が挿入される第2ヘッド部と、該
第2ヘッド部に一端側を固定されて上記第1ヘッド部側
に一体状に延設されて該第1ヘッド部に伸縮自在に外嵌
される外筒部と、を具備し、上記第1ヘッド部及び第2
ヘッド部が、シール材と、内周面にテーパ面を有するス
ペーサと、該スペーサのテーパ面に押圧接触されて縮径
する抜け止めリングと、上記シール材を介して、上記ス
ペーサを押し込み方向に押圧する締付リングと、が内筒
体に組み込まれてなる。
【0009】さらに、一方の配管が挿入される第1ヘッ
ド部と、他方の配管が挿入される第2ヘッド部と、該第
2ヘッド部から上記第1ヘッド部側に一体状に延設され
て該第1ヘッド部に密封状に外嵌される外筒部と、を具
備し、上記外筒部内でスライド自在な上記第1ヘッド部
が、シール材と、内周面にテーパ面を有するスペーサ
と、該スペーサのテーパ面に押圧接触されて縮径する抜
け止めリングと、上記シール材を介して、上記スペーサ
を押し込み方向に押圧する締付リングと、を内筒体に組
み込んでなり、上記外筒部に固定された上記第2ヘッド
部が、他方の配管の挿入端に抜け止め方向に掛止する抜
け止め掛止部材と、該抜け止め掛止部材の内側に配設さ
れるシール材と、を具備してなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明のケーブル用配管継手を詳説する。
【0011】図1乃至図3は、管継手の実施の一形態を
示す断面図で、これらの図に於て、符号1は、接続され
る一方の配管で、例えば、塩化ビニール材やポリエチレ
ン材等を素材とする比較的に軟質の合成樹脂管又は合成
樹脂被覆鋼管等から成り、2はその一方の配管1が挿入
される第1ヘッド部である。3は、接続される他方の配
管で、例えば、硬質塩化ビニール材等を素材とする比較
的に硬質の(一方の配管1よりも硬度が高い)合成樹脂
管又は合成樹脂被覆鋼管等から成り、4は、その他方の
配管3が挿入される固定の第2ヘッド部である。5は金
属材よりなる外筒部で、その第2ヘッド部4から、最も
離れた位置にスライドされた第1ヘッド部2(図1参
照)に至るまで、一体状に延設されて該両ヘッド部2,
4に密封状に外嵌されている。
【0012】第1ヘッド部2は、内筒体6のヘッド部61
に、シール材7と、内周面にテーパ面81を有するスペー
サ8と、該スペーサ8のテーパ面81に押圧接触されて縮
径する抜け止めリング9と、上記シール材7を介して、
上記スペーサ8を押し込み方向に押圧する締付リング10
と、スポンジ材11と、が組み込まれてなる。その内筒体
6の外周部には、外筒部5との間のシールを施すための
一対のOリング12,12が被嵌・装着され、その内筒体6
と外筒部5とが、図1に示す位置状態から図2に示す位
置状態まで、相対的にスライド移動できるようになって
いる。なお、外筒部5の一端は、内筒体6のヘッド部61
が外方へ飛び出すのを防止するために、縮径された絞り
部分51となっている。
【0013】より詳細には、図4(イ)(ロ)(ハ)に
示すように、締付リング10は、その内径が、一方の配管
1よりもやや大に設定され、その前半部外周に形成され
た雄ネジ101 が、内筒体6のヘッド部61の外端内周に形
成された雌ネジ62に螺合し、その後半部に段状に立ち上
げた鍔部104 から後方に延びる外周面にローレット溝加
工等(図示省略)が施されてなる操作部102 を回動操作
することにより、その締付リング10を内筒体6の筒軸方
向に進退移動させることができるようになっており、か
つ、その後半部(外側)内周は一方の配管1を挿入しや
すくするために外開き状に形成されたガイド部103 とな
っている。
【0014】そのヘッド部61の雌ネジ62よりも内側の内
周面には、それぞれ一方の配管1に被嵌するシール材
7、スペーサ8、抜け止めリング9が、順次、内装さ
れ、その抜け止めリング9の内端が、第1段部13に当接
して、それよりも内方への移動が規制されており、か
つ、その第1段部13よりも内側(奥側)に形成された第
2段部14に、一方の配管1の先端部に当接するスポンジ
材11が嵌合されている。
【0015】上述のシール材7は、配管1の差し込み方
向に沿った向きに形成されたリップ付きの環状のパッキ
ン材(またはOリング等)で、これにより、一方の配管
1と内筒体6との間のシールが施される。スペーサ8
は、金属製(または硬質の合成樹脂製)のリング体で、
その内周面には、(内装された状態にて)軸心方向外方
に向けて縮径するテーパ面81が形成され、そのテーパ面
81を内方に向けた状態に内装されている。
【0016】また、スペーサ8の外周面には、軸心方向
内方(押し込み方向)に向けて縮径するように形成され
たテーパ面82が形成される一方、そのテーパ面82と対応
する内筒体6の内周面には、軸心方向内方に向けて縮径
するテーパ面64が形成されている。これにより、後述す
るように、締付リング10を限度まで締め付けた時に、ス
ペーサ8のテーパ面82が、内筒体6のテーパ面64と当接
して、それ以上は内方へ移動できず、抜け止めリング9
の拡径が許容されるようになっている。
【0017】抜け止めリング9は、縮径を可能とするた
めの切れ目を有する金属製(または硬質の合成樹脂製)
の(Cリング等の)リング体から成り、その内周面に
は、一方の配管1の外周面に抜け止め方向に掛止する複
数条の環状突条部92…が形成されており、かつ、(内装
された状態にて)スペーサ8のテーパ面81と当接する側
の外周縁には、筒軸の外方に向けて縮径するテーパ面91
が形成されている。
【0018】このような構成により、まず、図4(イ)
に示す初期状態から締付リング10を螺進させ、その鍔部
104 が、内筒体6の外側端面に当接するまで締め込む。
この状態にて、図4(ロ)に示すように、一方の配管1
を挿入すると、配管1は、抜け止めリング9を拡径させ
つつ、その弾発付勢力により締め付けられ、図8(ハ)
に示すように、配管1の先端部がスポンジ材11に当接し
て挿入完了状態となり、この時点で、配管1の接続が完
了する。
【0019】より詳しくは、図4(ロ)に示すように、
締付リング10を限度まで締め付けた状態では、抜け止め
リング9とスペーサ8との間には、(配管1の挿入によ
る)抜け止めリング9の拡径を許容するための隙間が設
定されている。このような状態下で、配管1を押し込ん
でゆくと、シール材7を軸心方向内方へ押し込み、さら
に、スペーサ8が、シール材7と共に軸心方向内方へ押
されるが、スペーサ8の外周面に形成されたテーパ面82
が、内筒体6の内周面に形成されたテーパ面64と当接し
て、スペーサ8は、それ以上は内方へ移動できず、抜け
止めリング9の拡径を妨げない位置に止まり、配管1を
限度まで押し込むことが可能となる。
【0020】従って、その時点で、配管1が、抜け止め
リング9自体の弾発付勢力によって抜け止め状態に締め
付けられることとなる。その拡径された抜け止めリング
9のテーパ面91は、図4(ハ)に示すように、スペーサ
8のテーパ面81に接触して、それ以上の拡径が阻止され
ると共に、スペーサ8を介して、シール材7が押圧され
るため、高い密封性を確保することができる。
【0021】なお、このような構成にあって、配管1に
よって拡径された抜け止めリング9は、配管1が引抜け
ようとしたときに、配管1の外周面に、充分な抜け止め
状態で掛止するので、そのテーパ面91は、必ずしも、ス
ペーサ8の外周面のテーパ面82に接触していなくてもよ
い。
【0022】また、スペーサ8のテーパ面81を段付の平
行面とし、かつ、内筒体6の内周面のテーパ面64を、ス
ペーサ8の段付平行面と対応する段付の平行面としても
よく、少なくとも、スペーサ8が、抜け止めリング9の
拡径を妨げない位置に止まるように───即ち、スペー
サ8と抜け止めリング9との間に、抜け止めリング9が
拡径自在となる隙間を確保できるように───、軸心方
向内方への動きを規制されるように構成されていればよ
い。
【0023】他方、第2ヘッド部4は、図1乃至図3に
示すように、他方の配管3が挿入される側の外筒部5の
端部内に固定状態に設けられ、他方の配管3の挿入端の
外周面に抜け止め方向に掛止する抜け止め掛止部材15
と、その内側に配設されるシール材16と、その抜け止め
掛止部材15の外側に配設される外開き状に形成されたガ
イドリング17と、を具備している。
【0024】より詳細には、ガイドリング17は、金属材
(または硬質の合成樹脂材)から成り、他方の配管3の
挿入を容易とするために外開き状に形成されたガイド部
172と、フランジ部171 とが一体に形成されてなる。抜
け止め掛止部材15は、図5に示すように、金属製のリン
グ体151 の内側に、内方に向けて折曲角θ(図1参照)
に折曲した弾性変形容易な弾性くびれ部154 を介して抜
け止め突片152 …を所定間隔おきに形成し、その先端部
には、一方の配管1の外周面に食い込み掛止させるため
の掛止刃153 が形成されている。なお、この掛止刃153
の内端の形状は、パイプに食い込み易い凸曲面やストレ
ート状が好ましい。
【0025】この抜け止め掛止部材15の筒軸方向の内側
には、外筒部5の内面に内周方向に向けて突状に形成さ
れた掛止突部52によって移動を規制されたリップ付きの
環状のパッキン材(またはOリング等)よりなるシール
材16との間の間隔を保持するためのリング状のスペーサ
18が内装されており、そのフランジ部181 と、抜け止め
掛止部材15のリング体151 の周縁部と、ガイドリング17
のフランジ部171 と、が外筒部5の折り返し状に折曲さ
れた他端55に、カシメ固定されている。
【0026】その抜け止め突片152 の折曲角θ(図1参
照)は、35°≦θ≦55°の範囲で、適宜に選択・設定さ
れてよい。このような角度に傾斜させておくことによっ
て、配管3を押し込みやすくなり、かつ、掛止刃153 が
配管3に対して食い込み易くなり、押し込み力に対し
て、抜け方向の引っ張り力が30〜35倍にも達することが
確認されている。なお、θが35°よりも小さくても、ま
た、55°より大きくても、掛止刃153 の食い込み性が低
下し、安定した掛止状態が得られない。
【0027】このような構成により、他方の配管3を、
第2ヘッド部4に挿入すれば、抜け止め突片152 の掛止
刃153 を、配管3の外周面に対して、抜け止め状態に掛
止させることができ、かつ、シール材16によって、その
配管3と外筒部5との間のシールが確保された状態で、
その他方の配管3を第2ヘッド部4に掛止・接続するこ
とができる。なお、図6及び図7は、抜け止め掛止部材
15の他の形態を示し、この場合、特に、弾性くびれ部は
設けていない。
【0028】そして、第1ヘッド部2に於て、両配管
1,3の間の軸心方向間隙部22へ介装される間隙介装用
延長部63が、ヘッド部61から一体状に形成されている。
この延長部63は筒状であって、内径寸法Di は両配管
1,3の内径寸法と略等しく設定され(図2・図3参
照)、かつ、外径寸法Do は、他方の配管3の外径寸法
以下に設定されている。
【0029】以上のように構成された管継手によって配
管1,3の接続施工をおこなう方法について説明する
と、一般的に、図2・図3に示した他方の配管3は(例
えばコンクリート壁や橋梁等に)固定されており、一方
の配管1は比較的矢印M,N方向への揺動が可能である
ので、一方の配管1を矢印M方向へ揺動(スウィング)
して、図1に示すように、締付リング10を限度まで締め
付けた状態の第1ヘッド部2に挿入し、その先端部がス
ポンジ材11に当接するまで押し込めば、抜け止めリング
9によって掛止・接続される。その後、外筒部5を図2
の左方向に限度まで移動させ、図2中の矢印N方向に揺
動(スウィング)して、延長部63を両配管1,3の軸心
方向間隙部22へ介装(介在)させる。即ち、延長部63の
先端面と、他方の配管3の端面とを突き合わせる。次
に、図2から図3のように、第2ヘッド部4と外筒部5
を、他方の配管3へ外嵌させるように(図3中の矢印F
方向へ)移動すれば、その他方の配管3の外周面に、抜
け止め突片152 …を掛止させることができ、これによ
り、両配管1,3の接続作業が完了する。
【0030】このような接続状態では、両配管1,3
は、それぞれシール材7,16とOリング12,12とによっ
て外部に対して密封状態とされる。図2と図3を比較す
れば明らかなように、外筒部5と第2ヘッド部4は、矢
印F方向(及び逆方向)にスライド自在であるので、軸
心方向間隙部22の存在する両配管1,3の間に延長部63
を、巧妙に介装(介在)させ得て、施工作業性が向上す
る。上述のように、一方の配管1を第1ヘッド部2に接
続した後で、第2ヘッド部4に、他方の配管3を挿入す
るのが原則である。また、一方の配管1を第1ヘッド部
2に挿入した後で、(予め、緩めておいた)締付リング
10を限度まで締め付けるようにしてもよい。
【0031】図3から明らかなように、内筒体6の延長
部63の内径寸法Di が、両配管1,3の内径寸法と略等
しい構成としたので、一方の配管1と他方の配管3との
間には、不連続部や大きな段差が生じない。これによっ
て、ケーブルをエア圧送する際に、エア溜まりや渦が発
生することなく、スムーズに送入することができる。な
お、一方の配管1の先端部をスポンジ材11に当接させて
いるので、施工時の組付け誤差や、配管1の切断時の加
工誤差等を、そのスポンジ材11によって吸収することが
でき、不連続部や段差の発生を一層確実に防ぐことがで
きる。
【0032】なお、従来の施工では、プラスチック防食
外層(合成樹脂被覆層)を有する配管の場合には、継手
部材に掛止させるための環状凹溝が形成されていると、
その接続端の部分に被着されているプラスチック防食外
層を削り取るピーリングと称される作業が必要とされ、
その作業が大変面倒で手間のかかるものとなっていた
が、本方法では、施工の際に、そのプラスチック防食外
層を削り取るピーリング作業をおこなう必要がなく、そ
のままの状態で、作業性よく接続作業をおこなうことが
できる。
【0033】また、作業のやり直しや補修工事、分岐工
事等で、配管1,3の接続を解除する時には、外筒部5
を他方の配管3の側に限度まで移動させて、締付リング
10の操作部102 を外筒部5の一端から外方に突出させた
状態にして、その操作部102を回動操作して、締付リン
グ10を螺退させれば、抜け止めリング9を拡径させて、
一方の配管1を引き抜くことができる。
【0034】図8乃至図10は他の実施の形態を示し、両
端に絞り部分51,51を形成した外筒部5内で、第1ヘッ
ド部2と、第2ヘッド部4とが、相互にスライド自在か
つ密封状となり、その両ヘッド部2,4が、シール材7
と、内周面にテーパ面81を有するスペーサ8と、該スペ
ーサ8のテーパ面81に押圧接触されて縮径する抜け止め
リング9と、上記シール材7を介して、上記スペーサ8
を押し込み方向に押圧する締付リング10と、が内筒体6
に組み込まれて、左右同一構成とされ、伸縮代Eを有す
る。
【0035】その両ヘッド部2,4の構成は、図1乃至
図3に示す実施の形態の第1ヘッド部2における内筒体
6の延長部63をなくしてヘッド部61のみとしたものと同
一であり、また、その接続方法についても同様であり、
その説明は省略する。この場合、比較的に軟質の素材よ
りなる配管同士の接続に好適である。
【0036】図11は別の実施の形態を示し、第2ヘッド
部4の内筒体6の外周面に形成した凹溝65に、外筒部5
の他端側に内周方向に折曲形成した掛止端部53を嵌合さ
せて、その掛止端部53と周内方に向けて突設した内突部
54との間に、第2ヘッド部4を固定し、その内突部54
と、外筒部5の一端側に形成した絞り部分51との間で、
第1ヘッド部2が、移動自在となるように構成され、伸
縮代Eを有する。
【0037】この両ヘッド部2,4の構成は、図1乃至
図3に示す実施の形態の第1ヘッド部2における内筒体
6の延長部63をなくしてヘッド部61のみとしたものと同
一であり、また、その接続方法ついても同様であり、そ
の説明は省略する。
【0038】
【発明の効果】(請求項1によれば)他方の配管3がコ
ンクリート壁等で固定されており、一方の配管1とは別
々の工事にて進行した後に、軸心方向間隙部22を僅かに
取って、ここに間隙介装延長部63を介装させることによ
り、能率良く両配管1,3の(突き合わせ)接続作業
を、行うことが可能となる。
【0039】しかも、延長部63の内径寸法Di が両配管
1,3の内径寸法と略等しいので、エアー圧送方式で、
光ファイバケーブルや通信ケーブルや電線(又は呼び
線)を円滑に、引掛ることなく、通線できる。また、延
長部63の外径寸法Do が他方の配管3の外径寸法以下と
したことにより、第2ヘッド部4の軸心方向のスライド
が容易となる。
【0040】(請求項2によれば)外筒部5内にて、第
1ヘッド部2を、密封状でスライド自在とし、かつ、そ
の第1ヘッド部2が、シール材7と、内周面にテーパ面
81を有するスペーサ8と、該スペーサ8のテーパ面81に
押圧接触されて縮径する抜け止めリング9と、シール材
7を介して、スペーサ8を押し込み方向に押圧する締付
リング10と、を内筒体6に組み込んだ構成としているの
で、作業性よく一方の配管1を抜け止め状態に接続する
ことができ、かつ、高い密封性を確保することができる
上に、充分な伸縮代Eを確保することができる。
【0041】なお、他方の配管3の接続構成は、実施の
形態に限定されることなく、適宜に選択・設定されてよ
く、例えば、外筒部5にボルト・ナット等の締結部材を
用いて別の接続部材が接続されてもよい。
【0042】(請求項3によれば)外筒部5内に、第1
・第2ヘッド部2,4を密封状かつスライド自在とし、
その両ヘッド部2,4を、シール材7と、内周面にテー
パ面81を有するスペーサ8と、該スペーサ8のテーパ面
81に押圧接触されて縮径する抜け止めリング9と、シー
ル材7を介して、スペーサ8を押し込み方向に押圧する
締付リング10と、を内筒体6に組み込んだ同一構成とし
たので、施工作業の自由度が向上し、両方の配管1,3
を、作業性よく、抜け止め状態に接続することができ、
かつ、高い密封性を確保することができる上に、充分な
伸縮代Eを確保することができる。
【0043】(請求項4によれば)第2ヘッド部4に一
端側を固定された外筒部5内に、第1ヘッド部2を、密
封状かつスライド自在とし、かつ、その両ヘッド部2,
4を、シール材7と、内周面にテーパ面81を有するスペ
ーサ8と、該スペーサ8のテーパ面81に押圧接触されて
縮径する抜け止めリング9と、シール材7を介して、ス
ペーサ8を押し込み方向に押圧する締付リング10と、を
内筒体6に組み込んだ構成としたので、作業性よく両方
の配管1,3を抜け止め状態に接続することができ、か
つ、高い密封性を確保することができる上に、充分な伸
縮代Eを確保することができる。
【0044】(請求項5によれば)第1ヘッド部2を、
外筒部5内で密封状かつスライド自在とし、第2ヘッド
部4を外筒部5に固定し、その第2ヘッド部4を、他方
の配管3の挿入端に抜け止め方向に掛止する抜け止め掛
止部材15と、その内側に配設されるシール材16と、を具
備した簡易な構成としたので、コスト安を実現できると
共に、作業性よく両方の配管1,3を抜け止め状態に接
続することができ、かつ、高い密封性を確保することが
できる上に、充分な伸縮代Eを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル用配管継手の実施の一形態を
示す断面図である。
【図2】接続作業を説明するための断面図である。
【図3】伸縮代を示す断面図である。
【図4】要部拡大断面図である。
【図5】抜け止め掛止部材の部分拡大図である。
【図6】他の抜け止め掛止部材の部分拡大図である。
【図7】別の抜け止め掛止部材の部分拡大図である。
【図8】他の実施の形態を示す断面図である。
【図9】配管接続における断面図である。
【図10】伸縮代を示す断面図である。
【図11】別の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 一方の配管 2 第1ヘッド部 3 他方の配管 4 第2ヘッド部 5 外筒部 6 内筒体 7 シール材 8 スペーサ 9 抜け止めリング 10 締付リング 15 抜け止め掛止部材 16 シール材 22 軸心方向間隙部 63 延長部 81 テーパ面 Di 内径寸法 Do 外径寸法

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の配管1が挿入される第1ヘッド部
    2と、他方の配管3が挿入される第2ヘッド部4と、該
    第2ヘッド部4から上記第1ヘッド部2側に一体状に延
    設されて該第1ヘッド部2に密封状に外嵌される外筒部
    5と、を具備し、上記両配管1,3の間の軸心方向間隙
    部22へ介装されると共に、上記両配管1,3の内径寸法
    と略等しい内径寸法Di 、及び上記他方の配管3の外径
    寸法以下の外径寸法Do を、有する間隙介装用延長部63
    を、上記第1ヘッド部2が、一体状に有することを特徴
    とするケーブル用配管継手。
  2. 【請求項2】 一方の配管1が挿入される第1ヘッド部
    2と、他方の配管3が挿入される第2ヘッド部4と、該
    第2ヘッド部4から上記第1ヘッド部2側に一体状に延
    設されて該第1ヘッド部2に密封状に外嵌される外筒部
    5と、を具備し、上記外筒部5内でスライド自在な上記
    第1ヘッド部2が、シール材7と、内周面にテーパ面81
    を有するスペーサ8と、該スペーサ8のテーパ面81に押
    圧接触されて縮径する抜け止めリング9と、上記シール
    材7を介して、上記スペーサ8を押し込み方向に押圧す
    る締付リング10と、が内筒体6に組み込まれてなること
    を特徴とするケーブル用配管継手。
  3. 【請求項3】 一方の配管1が挿入される第1ヘッド部
    2と、他方の配管3が挿入される第2ヘッド部4と、該
    第1・第2ヘッド部2,4にスライド自在かつ密封状に
    外嵌される外筒部5と、を具備し、上記第1ヘッド部2
    及び第2ヘッド部4が、シール材7と、内周面にテーパ
    面81を有するスペーサ8と、該スペーサ8のテーパ面81
    に押圧接触されて縮径する抜け止めリング9と、上記シ
    ール材7を介して、上記スペーサ8を押し込み方向に押
    圧する締付リング10と、が内筒体6に組み込まれてなる
    ことを特徴とするケーブル用配管継手。
  4. 【請求項4】 一方の配管1が挿入される第1ヘッド部
    2と、他方の配管3が挿入される第2ヘッド部4と、該
    第2ヘッド部4に一端側を固定されて上記第1ヘッド部
    2側に一体状に延設されて該第1ヘッド部2に伸縮自在
    に外嵌される外筒部5と、を具備し、上記第1ヘッド部
    2及び第2ヘッド部4が、シール材7と、内周面にテー
    パ面81を有するスペーサ8と、該スペーサ8のテーパ面
    81に押圧接触されて縮径する抜け止めリング9と、上記
    シール材7を介して、上記スペーサ8を押し込み方向に
    押圧する締付リング10と、が内筒体6に組み込まれてな
    ることを特徴とするケーブル用配管継手。
  5. 【請求項5】 一方の配管1が挿入される第1ヘッド部
    2と、他方の配管3が挿入される第2ヘッド部4と、該
    第2ヘッド部4から上記第1ヘッド部2側に一体状に延
    設されて該第1ヘッド部2に密封状に外嵌される外筒部
    5と、を具備し、上記外筒部5内でスライド自在な上記
    第1ヘッド部2が、シール材7と、内周面にテーパ面81
    を有するスペーサ8と、該スペーサ8のテーパ面81に押
    圧接触されて縮径する抜け止めリング9と、上記シール
    材7を介して、上記スペーサ8を押し込み方向に押圧す
    る締付リング10と、を内筒体6に組み込んでなり、上記
    外筒部5に固定された上記第2ヘッド部4が、他方の配
    管3の挿入端に抜け止め方向に掛止する抜け止め掛止部
    材15と、該抜け止め掛止部材15の内側に配設されるシー
    ル材16と、を具備してなることを特徴とするケーブル用
    配管継手。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005536690A (ja) * 2002-04-16 2005-12-02 ビタリック カンパニー オブ アメリカ 規格化された取付けに基づく機械的管継手
JP2009513886A (ja) * 2003-07-04 2009-04-02 フリアテツク・アクテイエンゲゼルシヤフト 差込継手
JP2014121107A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Kyoshin Co Ltd ネジ無し電線管用継手

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