JP2001148478A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001148478A
JP2001148478A JP32994099A JP32994099A JP2001148478A JP 2001148478 A JP2001148478 A JP 2001148478A JP 32994099 A JP32994099 A JP 32994099A JP 32994099 A JP32994099 A JP 32994099A JP 2001148478 A JP2001148478 A JP 2001148478A
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drain
gate width
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JP32994099A
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English (en)
Inventor
Koichi Kuroki
孝一 黒木
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溝分離法により形成された素子分離絶縁層と
素子領域との境界の欠陥による影響を防止すると共に素
子領域を更に縮小させた半導体装置を提供する。 【解決手段】 P型シリコン基板20の表面にSTI技
術によりフィールド酸化膜11が形成されている。この
フィールド酸化膜11に仕切られた素子領域にN+拡散
層からなるソース領域12及びドレイン領域13がゲー
ト幅方向にずれて形成され、これらのN+拡散層に挟ま
れたチャネル領域の上にゲート電極15がフィールド酸
化膜11上に若干延出して形成されている。そして、ゲ
ート幅方向のソース領域12の一方の端辺とフィールド
酸化膜11との間及びゲート幅方向のドレイン領域13
の他方の端辺とフィールド酸化膜11との間には、高抵
抗領域であるN-拡散層19a及びN-拡散層19bが夫
々設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溝分離法により形成
された素子分離絶縁層を有する半導体装置に関し、特
に、半導体記憶装置等に形成されるMOSトランジスタ
に好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、素子分離技術として、従来のLO
COS(Local Oxidation of Silicon)技術に代わり、
RIE(reaction ion etching)により溝を形成し、絶
縁物によりその溝を埋め込んで形成するシャロートレン
チ分離(Shallow Trench Isolation、以下STI)技術
又は埋め込み素子分離法等の溝分離技術の台頭により半
導体記憶装置の高集積化が進められている。このような
溝分離技術では、マスクと実際のできあがりの寸法との
変換差を殆ど0にできるため、LOCOSの場合のよう
なバーズビークによるマスクからの変換差をなくし、理
想的な素子分離形状が得られる。更に、P/Nウェルの
分離も殆ど加工精度まで距離を低減できるため、SRA
M(static random access memory)・ロジックデバイ
スの高集積化に極めて大きな寄与をする。
【0003】図4(a)は、STI技術を使用したMO
Sトランジスタを示す平面図、図4(b)は(a)のE
−E線による断面図である。なお、図4(b)におい
て、ゲート電極及びゲート絶縁膜は図示を省略してい
る。図4(a)及び(b)に示すように、P型シリコン
基板57の表面に、MOSトランジスタ形成領域を仕切
るフィールド酸化膜51がSTI技術により形成され、
MOSトランジスタ形成領域にはN+拡散層からなるソ
ース領域52及びドレイン領域53が形成されており、
このソース領域52とドレイン領域53とに挟まれたチ
ャネル領域上のゲート絶縁膜(図示せず)上に、ポリシ
リコンからなるゲート電極55が形成されている。この
ゲート電極55はフィールド酸化膜51上に延出してい
る。
【0004】しかし、STI技術によりフィールド酸化
膜51を形成すると、このフィールド酸化膜51とMO
Sトランジスタ形成領域との境界54には、充填する材
料とシリコン基板との物性及び膨張率等の違い又はプロ
セス途中の酸化工程によって入るストレス等により、転
位等の欠陥が発生する。このため、ゲート電極55の直
下における境界54の部分、即ち線分56にて示すよう
に、フィールド酸化膜51とMOSトランジスタ形成領
域との境界54とチャネル領域とが重なる領域で、接合
リーク電流が生じる等、MOSトランジスタの特性が劣
化するという問題が生じている。
【0005】図7は、横軸にゲート電圧、縦軸にドレイ
ン電流をとって、サブスレッショルド領域におけるゲー
ト電圧−ドレイン電流特性を示すグラフ図である。ゲー
ト電圧がしきい値以下でかつ、表面が弱反転状態のとき
に電流が流れてしまうサブスレッショルド領域におい
て、転位等の欠陥に起因して、図7に示すように、電圧
−電流特性に折れ曲がりが現れるハンプ特性が生じ、M
OSトランジスタの特性が劣化する。
【0006】このようなMOSトランジスタ特性の劣化
を防止する半導体装置として従来、以下に示す従来例1
及び従来例2のMOSトランジスタが提案されている。
図5(a)は従来例1のMOSトランジスタを示す平面
図、図5(b)は(a)のD−D線による断面図であ
る。なお、図5(b)において、ゲート電極及びゲート
絶縁膜は図示を省略している。従来例1のMOSトラン
ジスタは、P型シリコン基板46の表面にSTI技術に
よりフィールド酸化膜41が形成され、これにより仕切
られたMOSトランジスタ形成領域に形成された拡散層
の上にゲート絶縁膜(図示せず)を介してループ状のゲ
ート電極45が形成されている。従って、ループ状のゲ
ート電極45の内側に形成された拡散層43からループ
状のゲート電極45の外側に形成された拡散層42にか
けてチャネル領域が形成されるため、フィールド酸化膜
41とMOSトランジスタ形成領域との境界44がMO
Sトランジスタのチャネル領域と接しない。これによ
り、フィールド酸化膜41とMOSトランジスタ形成領
域との境界44の欠陥によるMOSトランジスタの特性
への影響を回避できる。しかし、このように構成された
MOSトランジスタは、そのMOSトランジスタ形成領
域が大きくなるという問題がある。
【0007】図6(a)は従来例2のMOSトランジス
タを示す平面図、図6(b)は(a)のC−C線による
断面図である。なお、図6(b)においては、ゲート電
極及びゲート絶縁膜は図示を省略している。この従来例
2のMOSトランジスタにおいて、P型シリコン基板3
9の表面に形成されたSTIフィールド酸化膜31によ
り仕切られたMOSトランジスタ形成領域に、N+拡散
層からなるソース領域32及びドレイン領域33が正対
して設けられ、ソース領域32とドレイン領域33とに
挟まれたチャネル領域上のゲート絶縁膜(図示せず)上
にポリシリコンからなるゲート電極35がフィールド酸
化膜31上に若干延出して形成されているが、この従来
例2においては、ゲート幅方向のソース領域32及びド
レイン領域33の両端辺とフィールド酸化膜31との間
に、幅がΔWの高抵抗領域のN-拡散層38が形成され
ている。これにより、フィールド酸化膜31とMOSト
ランジスタ形成領域との境界34と、ゲート電極35の
直下のソース領域32とドレイン領域33との間に形成
されたチャネル領域の端部とが重ならず、境界34にお
ける欠陥によるMOSトランジスタの特性への影響を回
避できると共に、MOSトランジスタ形成領域を従来例
1に示すMOSトランジスタより小さくすることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
2の技術においても、ソース・ドレイン領域となる拡散
層の両端辺に高抵抗領域を設けるため、MOSトランジ
スタの形成領域が大きくなってしまうという問題点があ
る。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、溝分離法により形成された素子分離絶縁層
と素子領域との境界の欠陥による影響を防止すると共に
素子領域を更に縮小させた半導体装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体装置
は、半導体基板表面に溝分離法により形成された素子分
離絶縁層と、前記素子分離絶縁層に仕切られた素子領域
に形成されソース・ドレイン領域となる拡散層と、前記
ソース・ドレイン領域に挟まれたチャネル領域の上に形
成されたゲート電極とを有する半導体装置において、前
記ソース領域のゲート幅方向の一方の端辺と前記素子分
離絶縁層との間に前記拡散層より抵抗が高い第1の高抵
抗領域が形成され、前記ドレイン領域の前記ゲート幅方
向の他方の端辺と前記素子分離絶縁層との間に前記拡散
層より抵抗が高い第2の高抵抗領域が形成されているこ
とを特徴とする。
【0011】本発明においては、ソース・ドレイン領域
のゲート幅方向における一方の端辺にのみ高抵抗領域が
形成されているため、チャネル領域と、素子分離絶縁層
と素子形成領域との境界と、が重ならず、この境界部の
欠陥による半導体装置の特性の劣化を防止すると共に、
ソース・ドレイン領域の両端辺に高抵抗領域を設けた従
来の構造よりも更に素子領域を縮小することができる。
【0012】また、前記ソース領域のゲート幅方向の前
記一方の端辺の前記チャネル領域側の端部と、前記ドレ
イン領域のゲート幅方向の一方の端辺の前記チャネル領
域側の端部とを結ぶ線分は、前記素子分離絶縁層と前記
素子領域との境界に対して、θ(90゜>θ>0゜)の
角度をなし、前記ソース領域のゲート幅方向の他方の端
辺の前記チャネル領域側の端部と、前記ドレイン領域の
ゲート幅方向の前記他方の端辺の前記チャネル領域側の
端部とを結ぶ線分は、前記素子分離絶縁層と前記素子領
域との境界に対して、θ(90゜>θ>0゜)の角度を
なすことができる。
【0013】また、前記素子領域は矩形状をなし、前記
ソース領域と前記ドレイン領域とはゲート幅方向にずれ
て対向していてもよい。
【0014】更に、前記ソース領域と前記ドレイン領域
とは正対していてもよい。これにより、ソース・ドレイ
ン領域には均一に電圧が印加されるようになる。
【0015】更にまた、前記第1の高抵抗領域及び第2
の高抵抗領域には、前記ソース・ドレイン領域と同一導
電型又は逆導電型の不純物イオンが前記ソース・ドレイ
ン領域より低濃度に注入されていてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る半導
体装置について、添付の図面を参照して具体的に説明す
る。図1(a)は、本発明の第1の実施例に係るMOS
トランジスタを示す平面図、図1(b)は(a)のA−
A線による断面図である。なお、図1(b)において、
ゲート電極及びゲート絶縁膜は図示を省略している。
【0017】図1(a)及び(b)に示すように、第1
の実施例のMOSトランジスタ1は、P型シリコン基板
20の表面にSTI技術によりフィールド酸化膜11が
形成されている。そして、このフィールド酸化膜11に
仕切られた素子領域にN+拡散層からなるソース領域1
2及びドレイン領域13が形成され、ソース領域12及
びドレイン領域13に挟まれたチャネル領域の上にはゲ
ート絶縁膜(図示せず)を介してポリサイドからなるゲ
ート電極15が、フィールド酸化膜11の上に若干延出
して形成されている。そして、ゲート幅方向の一方のソ
ース領域12の端辺とフィールド酸化膜11との間に高
抵抗領域であるN-拡散層19aが形成され、ゲート幅
方向の他方のドレイン領域13の端辺とフィールド酸化
膜11との間にも高抵抗領域であるN-拡散層19bが
形成されている。そして、素子領域が矩形であって、前
記ソース領域及びドレイン領域はゲート幅方向にずれて
形成されている。
【0018】また、ソース領域12のゲート幅方向の一
方の端辺のチャネル領域側の端部と、ドレイン領域13
のゲート幅方向の一方の端辺のチャネル領域側の端部と
を結ぶ線分17は、フィールド酸化膜11と素子領域と
の境界14に対して、θ1(90゜>θ1>0゜)の角度
をなし、また、ソース領域12のゲート幅方向の他方の
端辺のチャネル領域側の端部と、ドレイン領域13のゲ
ート幅方向の他方の端辺のチャネル領域側の端部とを結
ぶ線分は、フィールド酸化膜11と素子領域との境界1
4に対して、θ1(90゜>θ1>0゜)の角度をなす。
このように、線分17と境界14とが重ならず、ゲート
電極15の形成領域内にて、θ1の角度をなしている。
なお、本実施例では、この線分17と境界14との間の
シリコン基板20の表面には不純物イオンは注入されて
いない。
【0019】このように構成された第1の実施例では、
線分17と境界14とが任意の角度θ1(90゜>θ1
0°)になるよう間隙が形成され、境界14とチャネル
領域とが接しない。また、この間隙にはN-拡散層から
なる高抵抗領域が形成されているため、電子(或いは、
ホール)の流れ(電流)が欠陥の発生し易いフィールド
酸化膜とMOSトランジスタ形成領域との境界14付近
を流れないようにすることにより、STI技術によって
形成したフィールド酸化膜11の欠陥によるMOSトラ
ンジスタ特性の劣化を防止することができる。
【0020】また、拡散層の両端ではなく一方の端辺に
のみ高抵抗領域を形成するため、ゲート幅をWとしたと
き、従来例2よりも素子領域面積を小さくすることがで
きる。例えば、ゲート幅方向にN-拡散層の高抵抗領域
が幅△Wで設けられているとすると、従来例2では、フ
ィールド酸化膜により仕切られた素子領域内のゲート幅
方向におけるゲート電極の距離をWtotal、ゲート幅を
W、高抵抗領域であるN-拡散層の幅をΔWとすると、
total=W+(2×△W)となるのに対して、本実施
例では、Wtotal=W+△Wとなり、△Wの距離だけM
OSトランジスタの素子領域の幅を狭くすることがで
き、メモリデバイスとして小さいセル面積で大記憶容量
を確保することができる。
【0021】更に、本実施例の半導体装置は、高抵抗領
域としてN-拡散層が形成されていている。このような
MOSトランジスタは、先ず、P型シリコン基板20表
面にRIEにより溝を形成し、この溝に例えばシリコン
酸化膜を埋め込み、フィールド酸化膜11を形成する。
次に、全面を酸化してゲート絶縁膜(図示せず)を形成
し、その上にポリシリコンを堆積する。そして、リソグ
ラフィ技術及びエッチング技術により、ポリシリコンを
選択的にエッチング除去してゲート電極15を形成す
る。その後、このゲート電極15及びフィールド酸化膜
11をマスクにして、素子領域全面に、例えばリンを3
0keVの加速エネルギ、3×1013のドーズ量等でイ
オン注入し、N-拡散層であるLDD(lightly doped d
rain)(図示せず)を形成する。次に、全面に、例えば
シリコン酸化膜等を堆積し、これを異方性エッチングに
より除去してN-拡散層を露出させ、ゲート電極15の
側面にサイドウォールを形成する。そして、露出したN
-拡散層のうち、ソース領域となる領域のゲート幅方向
の一方の端辺及びドレイン領域となる領域のゲート幅方
向の他方の端辺に、例えばシリコン酸化膜等によりマス
クを形成し、このマスク、サイドウォール、ゲート電極
15及びフィールド酸化膜11をマスクに、例えばヒ素
を30keVの加速エネルギ、5×1015のドース量等
でイオン注入してN+拡散層であるソース領域12及び
ドレイン領域13を形成する。この後、ソース領域12
及びドレイン領域13の端辺に形成したマスクを除去す
ると、この領域がN-拡散層19a、19bとなる。こ
のように、本実施例のMOSトランジスタは、従来例2
と比較して新規のフォトレジスト工程を追加せずに形成
することができる。
【0022】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2(a)は本実施例のMOSトランジスタを示
す平面図、図2(b)は(a)のB−B線による断面図
を示す。なお、図2(b)において、ゲート電極及びゲ
ート絶縁膜は図示を省略している。本実施例において
は、MOSトランジスタの特性を劣化させることなく集
積密度を向上させると共にソース・ドレイン間に電圧を
均一に印加することができるMOSトランジスタであ
る。
【0023】図2(a)及び(b)に示すように、MO
Sトランジスタ2は、P型シリコン基板30の表面にS
TI技術によりフィールド酸化膜21が形成され、これ
により仕切られた素子領域にN+拡散層からなるソース
領域22及びドレイン領域23が相互に正対する位置に
形成されている。そして、このソース領域22及びドレ
イン領域23に挟まれたチャネル領域の上のゲート絶縁
膜(図示せず)上にゲート電極25が形成されている。
また、ソース領域22のゲート幅方向の一方の端辺とフ
ィールド酸化膜21との間に高抵抗領域のN-拡散層2
9aが形成され、ドレイン領域23のゲート幅方向の他
方の端辺とフィールド酸化膜21との間に、高抵抗領域
のN-拡散層29bが形成されている。本実施例におい
ては、ソース領域22及びドレイン領域23は正対して
設けられ、ソース・ドレイン領域のゲート幅方向の両端
辺がゲート電極24を間に挟んで夫々相互に同位置とな
って、ゲート幅方向と直交する方向の直線27に重な
る。そして、ソース領域22のゲート幅方向の一方の端
辺及びドレイン領域23のゲート幅方向の他方の端辺に
接するように1対の高抵抗領域が配置されているため、
素子領域はそのゲート幅方向の端辺に段差が形成されて
いる。つまり、ソース領域22のゲート幅方向の段差が
ある方の端辺とフィールド酸化膜21との間のP型シリ
コン基板30の表面に、素子領域領域の段差を利用し
て、高抵抗領域のN-拡散層29aが形成され、ドレイ
ン領域23のゲート幅方向の段差がある方の端辺とフィ
ールド酸化膜21との間のP型シリコン基板30の表面
にはN-拡散層29bが形成されている。これらのN-
散層29a、29bは、その幅がΔWとなっている。こ
のように、ソース領域22とドレイン領域23とが正対
していることにより、ソース・ドレイン領域に均一に電
界を印加することができる。
【0024】本実施例においても、第1の実施例と同様
に、ソース領域22及びドレイン領域23の高抵抗領域
が形成される側とは逆方向の端辺のチャネル領域側の端
部と、高抵抗領域が形成される側の端辺のチャネル領域
の端部とを結んだ線分27は、フィールド酸化膜21と
素子領域との境界24に対してθ2(90>θ2>0)の
角度をなしている。また、これら2つの直線に挟まれた
ゲート電極25直下のP型シリコン基板20の表面にも
高抵抗領域であるN-拡散層が形成されている。
【0025】なお、本実施例においては、ゲート電極2
5直下のチャネル領域とフィールド酸化膜21との間
隙、即ち図2(a)に示す境界24と直線27との間に
高抵抗領域としてN−拡散層が形成されているものとし
たが、この領域に不純物イオンを注入せず、P型シリコ
ン基板のままとしてもよい。
【0026】このように構成された第2の実施例のMO
Sトランジスタは、チャネル長方向の素子領域の端辺に
段差を設け、この段差に高抵抗領域が形成されており、
ソース領域22とドレイン領域23とはゲート電極25
に対して正対して設けられている。従って、ソース・ド
レイン領域に電界を均一に印加することができる。そし
て、第1の実施例と同様に、ソース・ドレイン領域の一
端のみにMOSトランジスタの特性の劣化を防止する高
抵抗領域が形成されることにより、MOSトランジスタ
形成領域を小さくすることができる。以下、これについ
て更に詳しく説明する。
【0027】図3は、本実施例の効果を示す図であっ
て、(a)は従来例2のMOSトランジスタのレイアウ
トを示す平面図、(b)は本実施例のMOSトランジス
タのレイアウトを示す平面図である。なお、図3(a)
及び(b)には、MOSトランジスタの拡散層3及び高
抵抗領域4のみ図示してある。図3(a)に示すよう
に、拡散層3の両端辺に高抵抗領域4が形成されている
従来例2のMOSトランジスタを並べたものに対して、
図3(b)に示すように、本実施例のMOSトランジス
タは、拡散層3のソース領域となる領域のゲート幅方向
の一方の端辺及び拡散層3のドレイン領域となる領域の
ゲート幅方向の他方の端辺にのみ高抵抗領域が形成され
ているため、集積度を高くとることができる。また、高
抵抗領域が形成されている段差を利用して配置すること
もできる。
【0028】MOSトランジスタ形成領域の段差を利用
して配置すれば、繰り返しが多いレイアウト等で素子の
集積密度を向上させることができると共にソース・ドレ
イン領域に均一に電界を印加でき、かつフィールド酸化
膜とチャネル領域が接しないようにし、第1の実施例と
同様にSTI技術により形成されたフィールド酸化膜の
欠陥によりMOSトランジスタの特性が劣化することを
防止することができる。
【0029】なお、第1及び第2実施例ではNチャネル
型MOSトランジスタについて説明したが、Pチャネル
型MOSトランジスタにおいても、ソース・ドレイン領
域となるP+拡散層と素子分離絶縁層との間にP-拡散層
を形成することにより、同様の効果を奏する。
【0030】また、ソース・ドレイン領域のゲート幅方
向の一方の端辺と素子分離絶縁膜との間に設ける高抵抗
領域は高抵抗であればよく、従って、ソース・ドレイン
領域と逆導電型の不純物イオンが注入されていてもよ
い。例えば、Nチャンネル型MOSトランジスタにP型
の不純物イオンを注入してP-拡散層を形成することが
できる。更に、LDD等の拡散層を形成する際にマスク
を形成し、不純物イオンが注入されない領域としてもよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、ゲート幅方向のソース・ドレイン領域の一方の端辺
と溝分離法により形成された素子分離絶縁膜との間には
高抵抗領域が設けられているため、素子分離絶縁膜によ
り仕切られた素子領域境界にて生じる欠陥によるデバイ
ス特性の劣化を防止すると共に、高抵抗領域がゲート幅
方向のソース・ドレイン領域の互いに逆方向の一方の端
辺にのみ設けられているため、従来と比べて素子領域の
面積を小さくすることができ、半導体記装置等のデバイ
スへ使用すれば、集積密度を向上させることができ、高
性能及び高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例に係るMOSト
ランジスタを示す平面図、(b)は(a)のA−A線に
よる断面図である。
【図2】(a)は本発明の第2の実施例に係るMOSト
ランジスタを示す平面図、(b)は(a)のB−B線に
よる断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係るMOSトランジス
タのレイアウトを示す平面図である。
【図4】(a)は従来のMOSトランジスタを示す平面
図、(b)は(a)のE−E線による断面図である。
【図5】(a)は従来例1のMOSトランジスタを示す
平面図、(b)は(a)のD−D線による断面図であ
る。
【図6】(a)は従来例2のMOSトランジスタを示す
平面図、(b)は(a)のC−C線による断面図であ
る。
【図7】サブスレッショルド領域におけるゲート電圧−
ドレイン電流特性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
11、21、31、41、51;フィールド酸化膜 12、22、32、52;ソース領域 13、23、33、53;ドレイン領域 14、24、34、44、54;境界 15、25、35、45、55;ゲート電極 19a、19b、29a、29b、38;N-拡散層 20、30、39、46、57;P型シリコン基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F040 DA00 DA01 DB10 DC01 EC01 EC07 EC13 EE01 EF01 EF02 EK05 EM01 FA03 FA05 FA19 FB02 FB04 FC10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に溝分離法により形成さ
    れた素子分離絶縁層と、前記素子分離絶縁層に仕切られ
    た素子領域に形成されソース・ドレイン領域となる拡散
    層と、前記ソース・ドレイン領域に挟まれたチャネル領
    域の上に形成されたゲート電極とを有する半導体装置に
    おいて、前記ソース領域のゲート幅方向の一方の端辺と
    前記素子分離絶縁層との間に前記拡散層より抵抗が高い
    第1の高抵抗領域が形成され、前記ドレイン領域の前記
    ゲート幅方向の他方の端辺と前記素子分離絶縁層との間
    に前記拡散層より抵抗が高い第2の高抵抗領域が形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ソース領域のゲート幅方向の前記一
    方の端辺の前記チャネル領域側の端部と、前記ドレイン
    領域のゲート幅方向の一方の端辺の前記チャネル領域側
    の端部とを結ぶ線分は、前記素子分離絶縁層と前記素子
    領域との境界に対して、θ(90゜>θ>0゜)の角度
    をなし、前記ソース領域のゲート幅方向の他方の端辺の
    前記チャネル領域側の端部と、前記ドレイン領域のゲー
    ト幅方向の前記他方の端辺の前記チャネル領域側の端部
    とを結ぶ線分は、前記素子分離絶縁層と前記素子領域と
    の境界に対して、θ(90゜>θ>0゜)の角度をなす
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記素子領域は矩形状をなし、前記ソー
    ス領域と前記ドレイン領域とはゲート幅方向にずれて対
    向していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ソース領域と前記ドレイン領域とは
    正対していることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の高抵抗領域及び第2の高抵抗
    領域には、前記ソース・ドレイン領域と同一導電型の不
    純物イオンが前記ソース・ドレイン領域より低濃度に注
    入されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    か1項に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の高抵抗領域及び第2の高抵抗
    領域には、前記ソース・ドレイン領域と逆導電型の不純
    物イオンが前記ソース・ドレイン領域より低濃度に注入
    されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7535077B2 (en) 2004-09-30 2009-05-19 Seiko Epson Corporation Method for manufacturing a semiconductor device including a shallow trench isolation structure
US7944021B2 (en) 2008-08-07 2011-05-17 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device with suppressed hump characteristic
WO2017126332A1 (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 ソニー株式会社 半導体装置およびその製造方法、固体撮像素子、並びに電子機器

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